英語Ⅰ - NHKオンライン · - 2 - 高校講座・学習メモ コミュニケーション...

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1 高校講座・学習メモ Lesson 5 Lifelong Friends 外国語学習のすすめ〉 アメリカ人のパトリック・ハーランさんと日本人の吉田眞(よしだまこと)さんが 1997 年に結成したお笑いコンビ「パックンマックン」は、英語と日本語の微妙なニュアンスの 違いを漫才のネタにして、バラエティ番組などでも活躍しています。2人に、外国語学習 について語ってもらいました。 M = Makkun P = Pakkun M: What’s a good way to learn a foreign language? P : In my case, I try to use expressions from textbooks. For example, I learned the Japanese expression, “Osenaka wo nagashimashoka.” When I went to a public bath one day, I said that to a stranger. M: Really? We don’t say such a thing nowadays! P : Oh, I didn’t know that. Anyway, using foreign languages is fun! We can have new experiences. M: My dream is to go abroad with my family. If I succeed in communicating in English, it will impress them! コミュニケーション 英語Ⅰ テレビ学習メモ 講師:鳥飼慎一郎 同じ文の前半に書かれてい る「英語でコミュニケーショ ンがうまくできたら」を指す。 「公衆浴場、銭湯」のこと。 名詞 expression(表現)の動詞形は express で、「外に押し出す」が元の意味。そこから、「表 現する」という意味になった。 cf. impress 「(過去と比べて)今では、今どき」という意味。 現在形や現在進行形の文とよく一緒に使われ る。同じような表現に these days があるが、 これは現在完了形とよく一緒に使われる。 この that は、今では銭湯で他人に対して「お 背中を流しましょうか」などといわないこと、 を指す。I didnt know that. で、「そのことは 知らなかった→今初めて知った」ということ。 「楽しい、面白い」という意味の名詞。 数えられない名詞なので、a fun とは しない。 This is fun.(これは面白い) way は「道」という意味から、ここで使われている「手段、方法」と いう意味が生まれた。この例のように、way の後には「to +動詞の 原形」が続き、何をする方法なのかを後ろから具体的に表すことが多い。 この場合の case は、「(ある 人の)場合、事例」という意味。 「お背中を流しま しょうか」を指す。 such は、前に話に出た人や物を指して「そのような」と いう意味の形容詞。such a thing で、前にパックンが言っ た「お背中を流しましょうか」という日本語の表現を指す。 「私の家族の人たち」を指す。 「不思議な、奇妙な」という意 味の形容詞 strange -er が付き、「見知らぬ人」という 意味になった。stranger 元々の意味は「外国人」。 「とにかく」と、話し をもとに戻すときな どに使うつなぎ言葉。 Sentence Structures このようの過去形と一緒に使われると「(過 去の)ある日」、未来形と一緒に使われる と「(将来の)いつか」という意味になる。 succeed in ~ing で、「~ をすること に成功する、うまく~する」という意 味。in に続く動詞は、-ing 形にする。 「感心させる、感動させる」という意味の他動詞。I am impressed with your kindness. (親切にしてくださり感激しています)のように受け身でよく使われる。 impress は、元々の意味は「上に押し付ける」という意味。 cf. express

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高校講座・学習メモ

Lesson 5  Lifelong Friends 〈外国語学習のすすめ〉

アメリカ人のパトリック・ハーランさんと日本人の吉田眞(よしだまこと)さんが 1997年に結成したお笑いコンビ「パックンマックン」は、英語と日本語の微妙なニュアンスの違いを漫才のネタにして、バラエティ番組などでも活躍しています。2人に、外国語学習について語ってもらいました。

M = Makkun P = Pakkun 

M:What’sagoodwaytolearnaforeignlanguage?

P:Inmycase,Itrytouseexpressionsfromtextbooks.Forexample,I

learnedtheJapaneseexpression,“Osenakawonagashimashoka.”

WhenIwenttoapublicbathoneday,Isaidthattoastranger.

M:Really?Wedon’tsaysuchathingnowadays!

P:Oh,Ididn’tknowthat.Anyway,usingforeignlanguagesisfun!We

canhavenewexperiences.

M:Mydreamistogoabroadwithmyfamily.IfIsucceedincommunicating

inEnglish,itwillimpressthem!

コミュニケーション 英語Ⅰテレビ学習メモ

講師:鳥飼慎一郎

同じ文の前半に書かれている「英語でコミュニケーションがうまくできたら」を指す。

「公衆浴場、銭湯」のこと。

名詞 expression(表現)の動詞形は expressで、「外に押し出す」が元の意味。そこから、「表現する」という意味になった。 cf. impress

「(過去と比べて)今では、今どき」という意味。現在形や現在進行形の文とよく一緒に使われる。同じような表現に these daysがあるが、これは現在完了形とよく一緒に使われる。

この thatは、今では銭湯で他人に対して「お背中を流しましょうか」などといわないこと、を指す。I didn’t know that.で、「そのことは知らなかった→今初めて知った」ということ。

「楽しい、面白い」という意味の名詞。数えられない名詞なので、a funとはしない。  例 This is fun.(これは面白い)

wayは「道」という意味から、ここで使われている「手段、方法」という意味が生まれた。この例のように、wayの後には「to+動詞の原形」が続き、何をする方法なのかを後ろから具体的に表すことが多い。

この場合の caseは、「(ある人の)場合、事例」という意味。

「お背中を流しましょうか」を指す。

suchは、前に話に出た人や物を指して「そのような」という意味の形容詞。such a thingで、前にパックンが言った「お背中を流しましょうか」という日本語の表現を指す。

「私の家族の人たち」を指す。

「不思議な、奇妙な」という意味の形容詞 strangeに -erが付き、「見知らぬ人」という意味になった。strangerの元々の意味は「外国人」。

「とにかく」と、話しをもとに戻すときなどに使うつなぎ言葉。

Sentence

Structures

このようの過去形と一緒に使われると「(過去の)ある日」、未来形と一緒に使われると「(将来の)いつか」という意味になる。

succeed in ~ingで、「~をすることに成功する、うまく~する」という意味。inに続く動詞は、-ing形にする。

「感心させる、感動させる」という意味の他動詞。I am impressed with your kindness.(親切にしてくださり感激しています)のように受け身でよく使われる。impressは、元々の意味は「上に押し付ける」という意味。 cf. express

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高校講座・学習メモ

コミュニケーション 英語Ⅰ

 外国語学習のすすめ

M :外国語を学ぶよい方法はなんだろう? P :ぼくの場合は、教科書からの表現をできるだけ使おうとすることだね。例えば、

ぼくは日本語の「お背中を流しましょうか」という表現を習ったことがあるんだ。ある日、銭湯に行ったときに知らない人にこの表現を使ってみたんだ。

M :本当? 今どきそんなことは言わないよ。 P :へえ、知らなかった。とにかく、外国語を使うのは楽しいよね。新しい体験がで

きる。M :ぼくの夢は家族といっしょに海外へ行くことなんだ。もし英語でうまくコミュニ

ケーションできたら、みんなを感心させられるだろうな。 P :「かっこいい!」って言うよ。新しい言葉を習えば、人生はいろいろな点で豊か

になる。それに、もし新しい言葉の勉強が楽しくできれば、その言葉は一生の友達になるだろう。

M :そうだね。外国語の勉強をこれからも続けていこう。新しい言葉は自分たちの世界を広げてくれるんだ。

Lesson 5本文和訳

P : They will say, “You are cool!” If you learn a new language, your life

will become rich in various ways. Besides, if you enjoy learning a

new language, the language will be your lifelong friend.

M: You’re right. Let’s keep on learning a foreign language! A new

language broadens our world.

このwayは、「道、方法」という意味ではなく、「方面、分野、観点、点」という意味。

worldという語は、広い順から「地球上すべての世界 → 特定の国や地域 → 一般的な意味での世の中、社会、世間 → 特定の分野、組織内、界」。ここでは3番目の意味。

enjoyは目的語に動詞の -ing形を取って、「~することを楽しむ」という意味で使う。

「広い」という意味の形容詞 broadに -enが付いて、「広くする、広げる」という意味の動詞として使っている。

lifeとは元々は「命」という意味。それが「命ある期間 → 一生、人生、生活」という意味で使われるようになった。

「(さらに理由を加えて)さらに、それに」という意味。

「私の家族の人たち」を指す。

「一生を通じての、生涯の、一生の」という意味。

この 場 合 の cool は、「かっこいい」という意味。

この richは金銭的に「金持ちの」という意味ではなく、「(一般的な意味で)豊かな」という意味。

keep learningで「学び続ける」という意味。このように onが加わると、継続の意味が強まる。