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教 科 名 応用物理(Applied Physics) 学 年 学 科 コース 単 位 数 必修 / 選択 開講時期 総時間数 第 4 学年 社会基盤工学科 共通 学修 2 単位 必修 後期 2 時間/週 90 時間 担 当 教 員 【常勤】 田淵 正幸 (内線 6377, E-mail: tabuchi@) 学校・学科教育目標 JABEE 教育到達目標 B B-1 物理学の基礎知識を習得する.物理現象をベクトル,微分積分を用いて記述でき,原理から順を追って考えていく能 力を身につける.単に数式を丸暗記するのではなく,種々の力学の現象に適用される法則や式を理解し,導出できるよ うにする.電気に関する現象のうち,電荷,電流とそれに関連する事項についてその概念と理論を理解する. 学 習 到 達 目 標 到達目標 1. 力学に関わる物理量,方程式を微分積分を用いて記述し,計算することができる 2. 電気に関する基礎知識を理解し,物理量を計算することができる. ルーブリック 評価 理想的な 到達レベルの目安 標準的な 到達レベルの目安 未到達レベルの目安 評価到達目標 項目 1 複雑な運動について,微分積 分を用いて記述し,計算するこ とができる 簡単な運動について,微分積分 を用いて記述し,計算することが できる 物理現象を微分積分を用いて記述し たり計算することができない. 評価到達目標 項目 2 電気に関して,複合的な応用 問題を解くことができる 電気に関して,授業で扱った基 本的な現象に関する問題を解く ことができる. 授業で扱った基本的な問題を解くこ とができない. 達 成 度 評 価 (%) 評価方法 指標と評価割合 試験 小テスト 合計 総合評価割合 80 20 100 基礎的能力 80 20 100 専門的能力 分野横断的能力 学 習 上 の 留 意 点 , 関 連 す る 科 目 , 学 習 上 の 助 言 これまでに学んだ数学,特に三角関数,ベクトル,微分積分の知識が重要となる.授業では,必要に応じてこれらの一部を復 習をしながら進むが,その時点で確実なものになっていなければならない. 各定期試験までの間におおむね2回の小テストを行う.小テスト実施時は次に進むための知識のまとめのときでもあるので,こ のときまでに最低限必要な知識は身につけておくようにする. 数学,物理で用いる数式の丸暗記にとどまらず,その考え方や適切な表現方法を身につけるようにつとめる.数値を求める場 合には,用いる値や目的量の単位にも注意を払う. JABEE 教育到達目標評価:定期試験 80%(B-1:100%),小テスト 20%(B-1:100%)

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Page 1: 教 科 名 応用物理(Applied Physics...教 科 名 応用物理(Applied Physics) 学 必修年 学 科 コース 単 位 数 / 選択 開講時期 総時間数 第4 学年

教 科 名 応用物理(Applied Physics)

学 年 学 科 コース 単 位 数 必修 / 選択 開講時期 総時間数

第 4 学年 社会基盤工学科 共通 学修 2 単位 必修 後期

2 時間/週 90 時間

担 当 教 員 【常勤】 田淵 正幸

(内線 6377, E-mail: tabuchi@)

学校・学科教育目標

JABEE 教育到達目標

B

B-1

物理学の基礎知識を習得する.物理現象をベクトル,微分積分を用いて記述でき,原理から順を追って考えていく能

力を身につける.単に数式を丸暗記するのではなく,種々の力学の現象に適用される法則や式を理解し,導出できるよ

うにする.電気に関する現象のうち,電荷,電流とそれに関連する事項についてその概念と理論を理解する.

学 習 到 達 目 標

到達目標 1. 力学に関わる物理量,方程式を微分積分を用いて記述し,計算することができる

2. 電気に関する基礎知識を理解し,物理量を計算することができる.

ルーブリック

評価

理想的な 到達レベルの目安

標準的な 到達レベルの目安

未到達レベルの目安

評価到達目標

項目 1

複雑な運動について,微分積

分を用いて記述し,計算するこ

とができる

簡単な運動について,微分積分

を用いて記述し,計算することが

できる

物理現象を微分積分を用いて記述し

たり計算することができない.

評価到達目標

項目 2

電気に関して,複合的な応用

問題を解くことができる

電気に関して,授業で扱った基

本的な現象に関する問題を解く

ことができる.

授業で扱った基本的な問題を解くこ

とができない.

達 成 度 評 価 (%)

評価方法 指標と評価割合

試験 小テスト 合計

総合評価割合 80 20 100

基礎的能力 80 20 100

専門的能力

分野横断的能力

学 習 上 の 留 意 点 , 関 連 す る 科 目 , 学 習 上 の 助 言

これまでに学んだ数学,特に三角関数,ベクトル,微分積分の知識が重要となる.授業では,必要に応じてこれらの一部を復

習をしながら進むが,その時点で確実なものになっていなければならない.

各定期試験までの間におおむね2回の小テストを行う.小テスト実施時は次に進むための知識のまとめのときでもあるので,こ

のときまでに最低限必要な知識は身につけておくようにする.

数学,物理で用いる数式の丸暗記にとどまらず,その考え方や適切な表現方法を身につけるようにつとめる.数値を求める場

合には,用いる値や目的量の単位にも注意を払う.

・JABEE 教育到達目標評価:定期試験 80%(B-1:100%),小テスト 20%(B-1:100%)

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講 義 の 明 細

回 学習内容(時間) 具体的な行動達成目標 自己点検

1 ガイダンス

1.質点系と剛体の運動

1-1 質点系の運動方程式

質点系の運動方程式が導出できる.

2 質点系の運動方程式から,重心,相対位置を求めること

ができる. 2

3

4 1-2 質点系の運動量と角運動量 質点系の運動量,角運動量,回転運動の方程式を説明

することができる.

5 1-3 固定軸を持つ剛体の運動

1-4 剛体の平面運動

簡単な形状の剛体の慣性モーメントを求めることができる

固定軸をもつ剛体の回転運動の方程式を理解し,実際の

現象に適用することができる.

剛体の平面運動について,運動方程式と回転運動の方

程式を導出し,解くことができる.

6

7

8 中間試験

9 試験答案返却・解答解説

2.電荷と静電気力

2-1.電荷と物体の帯電

2-2.導体と不導体

2-3.クーロンの法則

試験の解説に基づいて,理解度が低い部分を理解する.

電荷と静電気力,電荷保存の法則が説明できる.

静電誘導と誘電分極について説明できる.

点電荷間にはたらく力を求めることができる.

10

11 3.電流と抵抗

3-1.電流と電荷

3-2.オームの法則

3-3.抵抗の接続

電流の定義と自由電子との関係を説明できる.

オームの法則を理解し,関連する物理量を算出できる.

2個以上の抵抗の合成抵抗を求めることができる.

12

13 4.電流と仕事

4-1.電流がする仕事

4-2.ジュール熱

4-3.電力と電力量

電流がする仕事を求めることができる.

電流による発熱量を求めることができる.

電力,電力量を求めることができる.

14

期末試験

15 答案返却・解答解説 試験の解説に基づいて,理解度が低い部分を理解する.

総 学 習 時 間 数 90時間

講 義 30

(22.5)

自 学 自 習

予習復習 (30)

小テスト,定期試験の準備 (37.5)

()

()

教 科 書 お よ び 補 助 教 材

教科書 「力学Ⅱ」 柴田洋一ほか著 (大日本図書)

補助教材等 プリント(電気分野)

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教 科 名 応用数学Ⅰ (Applied Mathematics Ⅰ)

学 年 学 科 コース 単 位 数 必修 / 選択 開講時期 総時間数

第 4 学年 社会基盤工学科 共通 履修 2 単位 必修 通年

2 時間/週 60 時間

担 当 教 員 【菅 仁志】 (内線 6371,

E-mail:[email protected]

学校・学科教育目標

JABEE 教育到達目標

B

B-1

広く工学に用いられている微分方程式、フーリエ級数・ベクトル解析について学び、他の専門科目や工学一般

の基本的問題にその知識や計算技術が応用できるように能力を身につける

学 習 到 達 目 標

到達目標

1.微分方程式の意味を理解して、基本的な微分方程式が解けるようになる。

2.フーリエ係数の意味を理解して、フーリエ級数展開が計算できるようになる。

3.ベクトル関数の意味を理解して、微分が計算できるようになる。

ルーブリック

評価

理想的な 到達レベルの目安

標準的な 到達レベルの目安

未到達レベルの目安

評価到達目標

項目 1

考えている現象等にあった微

分方程式を自分でつくり、そ

れを解いて現象を解析するこ

とができる。

それぞれの微分方程式のタイ

プに応じた解法を用いて、微分

方程式を解くことができる。

微分方程式のタイプに応じた解法

を用いて、微分方程式を解くことが

できない。

評価到達目標

項目 2

一般の周期の周期関数のフー

リエ級数展開を、基本的な積

分公式を用いて計算できる。

周期 2 の周期関数のフーリエ

級数展開が、基本的な積分公式

を用いて計算できる。

周期 2 の周期関数のフーリエ級

数展開を求めることができない。

評価到達目標

項目 3

ベクトル関数の微分を用いて

曲線の接線ベクトル・法線ベ

クトル等を求めることができ

る。

基本的なベクトル関数の微分

が計算できる。

基本的なベクトル関数の微分が計

算できない。

達 成 度 評 価 (%)

評価方法 指標と評価割合

試験 発表 相互評価 態度 ポート フォリオ

小テスト 合計

総合評価割合 58 42 100

基礎的能力 58 42 100

専門的能力

分野横断的能力

学 習 上 の 留 意 点 , 関 連 す る 科 目 , 学 習 上 の 助 言

微分方程式や確率・統計は、3 年生までに学んだいろいろな数学の知識を総合・応用しながら学んでいくことになるので、基礎

数学や微分積分をはじめとしたこれまで学んだ数学の基礎知識がしっかり使いこなせることが望まれる。そのために、毎回の授

業の予習・復習を継続することはもちろん、これまでの理解が不十分なところがあれば厭わず、低学年の教科書や問題集なども

活用しながら自発的に取り組んでいくこと。

さらに新たな知識の定着のためにも、補助教材として挙げた問題集などを活用しながら継続的に学習していくことが重要であ

る。

JABEE 教育到達目標評価: 定期試験 58%(B-1:100%),小テスト 42%(B-1:100%)

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講 義 の 明 細

回 学習内容(時間) 具体的な行動達成目標 自己点検

1 ガイダンス(1h)

微分方程式の意味(コア)

与えられた条件から簡単な微分方程式がつくれる 2

3 微分方程式の解

・与えられた関数が微分方程式の一般解になっていること

が証明できる

・初期条件を使って特殊解を求めることができる

4

5

変数分離形(コア)

・基本的な変数分離形の微分方程式を解くことができる

・簡単な変数分離形の微分方程式を立てて、条件に合っ

た解を求めることができる 6

7

8 前期中間試験

9 1階線形微分方程式(コア) ・基本的な1階線形微分方程式を解くことができる

・簡単な1階線形微分方程式を立てて、条件に合った解

を求めることができる

10

11 2階線形微分方程式

・2つの関数の線形独立が証明できる

・2階線形微分方程式の一般解がつくれる 12

13 定数係数2階斉次線形微分方程式(コア) ・定数係数2階斉次線形微分方程式を解くことができる

14

前期期末試験

15 試験答案返却・解答解説 ・間違った問題の正答を求めることができる

16 周期関数の性質 ・周期2πの関数のフーリエ級数の計算ができる

17 三角関数の性質 ・三角関数の積分の性質を確かめることができる

18 周期 2πの関数のフーリエ級数の公式 ・周期 2πの関数のフーリエ級数の公式を確かめることが

できる

19 周期2πの関数のフーリエ級数 ・周期2πの関数のフーリエ級数の計算ができる

20

21 フーリエ正弦展開と余弦展開 ・フーリエ正弦展開と余弦展開が計算できる

22

23 後期中間試験

24 内積 ・空間のベクトルの内積が計算できる

25 外積 ・空間のベクトルの外積が計算できる

26 ベクトル関数の微分 ・ベクトル関数の微分ができる

・単位接線ベクトルが求められる 27

28

29 2変数ベクトル関数 ・2変数ベクトル関数の微分ができる

学年末試験

30 試験答案返却・解答解説 ・間違った問題の正答を求めることができる

総 講 義 時 間 数 60時間

教 科 書 お よ び 補 助 教 材

教科書 「新版 微分積分Ⅱ」 岡本和夫監修 (実教出版)

「新版 応用数学」 岡本和夫監修 (実教出版)

補助教材等 「新版 微分積分Ⅱ 演習」 岡本和夫監修 (実教出版)

「新版 応用数学 演習」 岡本和夫監修 (実教出版)

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教 科 名 応用数学Ⅱ (Applied Mathematics Ⅱ)

学 年 学 科 コース 単 位 数 必修 / 選択 開講時期 総時間数

第 5 学年 社会基盤工学科 共通 学修 単位 必修 前期

2 時間/週 90 時間

担 当 教 員 【菅 仁志】 (内線 6371,

E-mail:[email protected]

学校・学科教育目標

JABEE 教育到達目標

B

B-1

広く工学に用いられている確率・統計について学び、他の専門科目や工学一般の基本的問題にその知識や計算

技術が応用できるように能力を身につける

学 習 到 達 目 標

到達目標

1. 確率の意味を理解して、いろいろな確率が求められる。

2. 平均、分散、標準偏差の意味を理解し、それらの値を求められるようにする。

ルーブリック

評価

理想的な 到達レベルの目安

標準的な 到達レベルの目安

未到達レベルの目安

評価到達目標

項目 1

複雑な事象や複合的な事象に

確率の法則を適用して、確率

を求めることができる。

順列や組合せ等の考え方や、独

立試行の確率、条件付き確率を

用いて確率の計算ができる。

確率の基本法則を用いて、確率を計

算できない。

評価到達目標

項目 2

与えられたデータから平均、

分散等の様々な量を算定し、

データ全体の特徴をつかむこ

とができる。

与えられたデータから平均、分

散、標準偏差等のデータを特徴

づける量が計算できる。

与えられたデータから平均、分散、

標準偏差等のデータを特徴づける

量が計算できない。

達 成 度 評 価 (%)

評価方法 指標と評価割合

試験 発表 相互評価 態度 ポート フォリオ

その他 合計

総合評価割合 100 100

基礎的能力 100 100

専門的能力

分野横断的能力

学 習 上 の 留 意 点 , 関 連 す る 科 目 , 学 習 上 の 助 言

確率統計は、4年生までに学んだいろいろな数学の知識を総合・応用しながら学んでいくことになるので、基礎数学や微分積

分をはじめとしたこれまで学んだ数学の基礎知識がしっかり使いこなせることが望まれる。そのために、毎回の授業の予習・復

習を継続することはもちろん、これまでの理解が不十分なところがあれば厭わず、低学年の教科書や問題集なども活用しながら

自発的に取り組んでいくこと。

さらに新たな知識の定着のためにも、補助教材として挙げた問題集などを活用しながら継続的に学習していくことが重要であ

る。

ABEE 教育到達目標評価: 定期試験 100%(B-1:100%)

Page 7: 教 科 名 応用物理(Applied Physics...教 科 名 応用物理(Applied Physics) 学 必修年 学 科 コース 単 位 数 / 選択 開講時期 総時間数 第4 学年

講 義 の 明 細

回 学習内容(時間) 具体的な行動達成目標 自己点検

1 ガイダンス

確率の定義

・簡単な確率の計算ができる

・順列・組合せの公式を使って確率が計算できる

2 確率の基本性質(コア) ・余事象の確率、確率の加法定理、排反事象の確率を使

って確率の計算ができる 3

4 事象の独立(コア) ・独立な事象の判定ができる

5 条件つき確率と乗法定理(コア) ・条件つき確率が計算できる

・乗法定理を使った確率の計算ができる 6

7 データの整理 ・1次元のデータから度数分布表がつくれる

8 中間試験

9 代表値(コア) ・1次元のデータの平均や中央値が求められる

10 分散と標準偏差(コア) ・2次元のデータの分散・標準偏差が計算できる

11 相関係数(コア) ・2次元のデータの相関係数を求めることができる

12

13 確率分布 ・確率分布表がつくれる

14 確率変数の平均 ・確率変数の平均が求められる

期末試験

15 答案返却・解答解説 ・間違った箇所を理解できる

総 学 習 時 間 数 90時間

講 義 30

(22.5)

自 学 自 習

講義の毎回の復習 (30)

小テストの準備 (12.5)

定期試験の準備 (25)

教 科 書 お よ び 補 助 教 材

教科書 「新版 確率統計」 岡本和夫監修 (実教出版)

補助教材等 「新版 確率統計 演習」 岡本和夫監修 (実教出版)

Page 8: 教 科 名 応用物理(Applied Physics...教 科 名 応用物理(Applied Physics) 学 必修年 学 科 コース 単 位 数 / 選択 開講時期 総時間数 第4 学年

教 科 名 専門英語演習(Practice in Engineering English)

学 年 学 科 コース 単 位 数 必修 / 選択 開講時期 総時間数

第 5 学年 社会基盤工学科 共通 履修 1 単位 必修 前期

2 時間/週 30 時間

担 当 教 員 社会基盤工学科 全教員 学校・学科教育目標

JABEE 教育到達目標

B,E

B-2,E-4

本授業は,社会基盤工学科の各教員が担当している科目に関する英文を翻訳・読解することで,専門技術に関する英語表現を習得する.また,卒業研究のテーマに関わる洋書ならびに英論文を和訳し,研究を遂行する上で必要とされる基礎的知見を習得するとともに,和文だけではなく,英文からも専門技術を習得する素養を身につける.そして,専門分野の課題の中で,その学習内容に関係する問題が解けることを到達レベルとする.

学 習 到 達 目 標

到達目標

1. 社会基盤工学の主要な分野の英文を読み,基礎知識を身につける.

2. 英語の学術論文を読み,専門技術に関する理解を深める.

ルーブリック

評価

理想的な 到達レベルの目安

標準的な 到達レベルの目安

未到達レベルの目安

評価到達目標

項目 1

社会基盤工学に関する英文を理

解できる.

社会基盤工学に関する専門用

語の英単語を理解できる.

社会基盤工学に関する専門用語

の英単語を理解できない.

評価到達目標

項目 2

研究分野に関する専門技術を英

論文から修得できる.

研究分野に関する英論文を理

解できる.

研究分野に関する英論文を理解

できない.

評価到達目標

項目 3 —————— —————— ——————

達 成 度 評 価 (%)

評価方法 指標と評価割合

試験 発表 相互評価 態度 ポート フォリオ

レポート 合計

総合評価割合 60 40 100

基礎的能力 60 60

専門的能力 40 40

分野横断的能力

学 習 上 の 留 意 点 , 関 連 す る 科 目 , 学 習 上 の 助 言

本授業の前半は,各科目担当の教員による専門英語の基礎的な単語や英文の翻訳,英文表現の方法を習得する.授業

ではただ和訳するだけではなく,専門的な英語表現を理解し,英文の内容や意味を読解する力を身に付ける必要があ

る. また,後半は所属する各研究室の担当教員が,各自の卒業研究テーマに関する文献を配布するので,自主的に和

訳するとともに習得した知見をレポートとして準備し,各研究室で行われるゼミを通じて研究に生かすことが必要で

ある.

JABEE 教育到達目標評価:

定期試験 60%(B-2:50%,E-4:50%),レポート 40%(B-2:50%,E-4:50%)

講 義 の 明 細

回 学習内容(時間) 具体的な行動達成目標 自己点検

Page 9: 教 科 名 応用物理(Applied Physics...教 科 名 応用物理(Applied Physics) 学 必修年 学 科 コース 単 位 数 / 選択 開講時期 総時間数 第4 学年

1

ガイダンス

・構造系(渡辺教員)

授業の進め方や評価方法を理解する.

構造系の学問に関する基本的な英文を読解・表現でき

る.

2

3 ・水工系(宮武教員) 水工系の学問に関する基本的な英文を読解・表現でき

る.

4 中テスト

5

試験答案返却・解答解説

・計画系(佐々木教員)

試験で間違った箇所が理解できる.

計画系の学問に関する基本的な英文を読解・表現でき

る.

6

7 ・地盤系(小玉教員) 地盤系の学問に関する基本的な英文を読解・表現でき

る.

8 中間試験

9 試験答案返却・解答解説 試験で間違った箇所が理解できる.

10

研究テーマに関する文献の和訳と読解 自分の研究テーマに関する文献を和訳することで,専

門用語を含む英文を読解することができる.

11

12

13

14

期末試験は実施しない

15 レポート返却・解答解説 返却したレポートから解読できなかった英文を理解

できる.

総 講 義 時 間 数 30 時間

教 科 書 お よ び 補 助 教 材

教科書 各教員が配布する文献など

補助教材等 「ロングマン現代英英辞典」(桐原書店)

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教 科 名 技術者倫理( Engineering Ethics )

学 年 学 科 コース 単 位 数 必修 / 選択 開講時期 総時間数

第 5 学年 社会基盤工学科 共通 履修 1 単位 必修 後期

2 時間/週 30 時間

担 当 教 員 【常勤】 佐々木 恵一(内線 6498,E-mail: sasaki@ ) 学校・学科教育目標

JABEE 教育到達目標

B, D E

B-2, D-2, D-3, E-1

倫理の問題とは,人間の行為の善悪,正・不正を問うものであるので,人間に不可能な行為は倫理の考察の対象にならない.しかしながら,現代の科学技術は人間の行為を飛躍的に拡大し,それを担う科学技術者には,科学技術によって新たに可能になった行為について倫理的考察が必要である.この授業では,科学技術が人間や社会,自然環境におよび未来の世代に与える影響を理解し,事例研究を通じ技術者として自己の技術に関する説明責任を果たす能力を養う.また,これらについて自分の考えを論理的な文書にまとめ,他者との討議・プレゼンテーションができることを学習目標とする.これらを総合して,社会において技術者倫理を実践できることを到達レベルとする.

学 習 到 達 目 標

到達目標

1. 技術者倫理問題の背景を理解し,倫理規範が形成された経緯を説明できる.

2. 技術者の倫理規定を説明できる.

3. 実際の問題に対して自分の意見を持ち,技術者倫理を実践できる.

ルーブリック

評価

理想的な 到達レベルの目安

標準的な 到達レベルの目安

未到達レベルの目安

評価到達目標

項目 1

技術者倫理問題の背景を理解

し,倫理規範を説明できる.

技術者倫理問題の背景を説明で

きる.

技術者倫理問題の背景を説明で

きない.

評価到達目標

項目 2

技術者の倫理規定を理解し,技

術者の行動規範を説明できる.

技術者の倫理規定を説明でき

る.

技術者の倫理規定を説明できな

い.

評価到達目標

項目 3

倫理問題について他者と討論で

きる.

倫理問題について自分の意見を

まとめる事ができる.

倫理問題について自分の意見を

まとめる事ができない.

達 成 度 評 価 (%)

評価方法 指標と評価割合

試験 発表 相互評価 態度 ポート フォリオ

レポート 合計

総合評価割合 60 40 100

基礎的能力

専門的能力 60 40 100

分野横断的能力

学 習 上 の 留 意 点 , 関 連 す る 科 目 , 学 習 上 の 助 言

学習上の留意点:授業の内容は広範囲かつ多岐にわたるので,テーマごとに要点を整理し取りまとめておくこと.また,事例研

究ではグループワークを実施するので,これらに対して精力的に取り組み,報告書を定められた期限までに提出しなければな

らない.

評価方法:期末試験(B-2)(D-2)の成績を 60%,レポート(D-3)(E-1)を40%として成績を評価する.レポートの評価基準は,土木

技術者として社会に貢献することの意義を理解している:20%,技術的課題について自分の考えをまとめ,他者と討論

できる:20%とする.期末試験は主として論文形式で出題するので,授業で学んだ事項に自己の知見・見解を加えて論ずるこ

とができるようにしておくとよい.

必要とされる予備知識:特に必要な予備知識は求められないが,各自の専門分野に関わる学会,学術団体,専門家集団に

おける技術者の倫理規定について事前に調査し,その内容について理解しておくこと.

JABEE 教育到達目標評価: 試験 60% (B-2: 25%, D-2: 75%),レポート 40% (D-3: 50%, E-1: 50%)

Page 11: 教 科 名 応用物理(Applied Physics...教 科 名 応用物理(Applied Physics) 学 必修年 学 科 コース 単 位 数 / 選択 開講時期 総時間数 第4 学年

講 義 の 明 細

回 学習内容(時間) 具体的な行動達成目標 自己点検

1 技術者倫理問題の背景 技術者倫理の問題の特殊性や時代の背景,技術者倫理教

育の必要性について理解し説明することができる.

2 技術者教育・技術者資格・倫理規定

現在の技術者教育,技術者資格制度に求められる事項,お

よび技術者倫理規定が示す中心的テーマを説明することが

できる.

3 技術者はいかに行動すべきか

価値の相反,ジレンマ問題,倫理的行動の促進要因・阻害

要因に関する基礎知識を持ち,自らの倫理的行為設計を行

うことができる.

4 技術者にとって安全とは何か

科学技術における安全,受容可能なリスク,トレードオフ等に

ついて正しい知識を持ち,合意形成のプロセスを考えること

ができる.

5 技術者のアイデンティティー

科学者,技術者,技能者のそれぞれに対する期待の違いを

理解し,プロフェッショナルとしての技術者が果たすべき役

割を説明できる.

6 技術者の説明責任 インフォームドコンセントやパターナリズムについて正しい認

識を持ち,技術者の説明責任について論ずることができる.

7 Whistle-Blowing/内部告発

内部告発の是非について正しい認識を持ち,内部告発の形

態や内部告発が正当化される条件について論ずることがで

きる.

8 中間試験

9 法と技術者倫理・技術者の知的財産権

PL法,独占禁止法,技術者の知的財産権について正しい

知識を持ち,法と倫理の補完関係について説明することが

できる.

10 国際社会における技術者の倫理

国際的な技術者倫理の文化的な側面(国民性,価値体系の

相違)を理解し,グローバルな合意形成のための考え方を説

明できる.

11 技術者倫理と地球環境

現在の地球が直面している環境問題について正しい認識を

持ち,環境や未来の世代に果たすべき技術者の使命を説

明できる.

12 技術者倫理の実践

技術者の倫理的価値判断が優れた成果をもたらした事例に

触れ,これからの自らの行為設計のあり方について考えるこ

とができる.

13 事例研究と討論①

グループでタイムリーな事例を題材としたケーススタディーを

行い,内在する倫理的問題,技術者の行為設計について検

討する.

14 事例研究と討論② ケーススタディーの結果についてプレゼンテーションするとと

もに,それらの内容について他のグループと議論する.

期末試験

15 答案返却・解答解説 試験問題の解説から自分の間違った箇所を理解できる.

総 講 義 時 間 数 30時間

教 科 書 お よ び 補 助 教 材

教科書 適宜配布する.

補助教材等 「科学技術者倫理の事例と考察」 米国 NSPE倫理審査委員会編,(社)日本技術士会訳編 (丸善)

「土木技術者の倫理」 土木学会土木教育委員会倫理教育小委員会編 (土木学会)

Page 12: 教 科 名 応用物理(Applied Physics...教 科 名 応用物理(Applied Physics) 学 必修年 学 科 コース 単 位 数 / 選択 開講時期 総時間数 第4 学年

教 科 名 都市空間デザイン( Urban Design )

学 年 学 科 コース 単 位 数 必修 / 選択 開講時期 総時間数

第 5 学年 社会基盤工学科 都市デザイン

履修コース 履修 1 単位 選択

前期

2 時間/週 90 時間

担 当 教 員 【常勤】山﨑 俊夫(内線6482,E-mail: toshi_ya@) 学校・学科教育目標

JABEE教育到達目標

B

B-2

科目概要

高齢社会,人口減少社会に突入した我が国においては、今後の都市のあり方には環境と調和し自然と共生で

きる新たな方向性が望まれている。こうした中、都市デザインはまちづくりの中心的な課題となっている。

この科目では、都市デザインの理念、歴史、事例、手法などに関する広い知識を習得することにより、都市

デザインを構想する高い企画力と批評性を持つ技術者を養うことを目指す。

学 習 到 達 目 標

到達目標

1. 都市デザインを計画するための基礎的事項を理解している。

2. 都市デザインの高度化による都市整備手法を理解している。

3. 都市デザインの実現化方策について理解している。

ルーブリック

評価

理想的な 到達レベルの目安

標準的な 到達レベルの目安

未到達レベルの目安

評価到達目

項目 1

建築・都市の法規制に基づく

多様な都市デザインの手法に

ついて理解している。

建築・都市の法規制を理解して

いる。都市デザインの手法を挙

げることができる。

建築・都市の法規制を理解してい

ない。都市デザインの手法を挙げ

ることができない。

評価到達目標

項目 2

都市デザインの高度化がもた

らす都市整備の効果について

理解している。

都市デザインの高度化手法を

挙げることができる。

都市デザインの高度化手法を挙

げることができない。

評価到達目標

項目 3

参加のデザインによる都市デ

ザイン方策や多様な事業手法

を理解している。

都市デザインを実践するため

の方策を理解している。事業手

法を挙げることができる。

都市デザインを実践するための

方策を理解していない。事業手法

を挙げることができない。

達 成 度 評 価 (%)

評価方法 指標と評価割合

試験 レポート 相互評価 態度 ポート フォリオ

その他 合計

総合評価割合 80 20 100

基礎的能力

専門的能力 80 20 100

分野横断的能力

学 習 上 の 留 意 点 , 関 連 す る 科 目 , 学 習 上 の 助 言

この科目は「都市計画」との関わりが深いとともに、建築・交通・観光・自然・情報など多様な分野に関連する知識

が必要となる。講義において新たに身に付けた知識を実践的なものとするためには、多様な分野の知識を積極的に身

に付けようとする前向きな姿勢が必要である。講義は板書を中心に行うが、教材は適宜プリントを配布するほか、極

力ビジュアルな情報提供を心がける。達成度評価は課題レポートと2回の定期試験で行う.課題レポートは毎回の理

解度を図ることが目的である.定期試験では都市デザインに関する創造性を問うため,日頃から都市デザインに関心

を持ち考えることが必要である。

JABEE 教育到達目標評価:定期試験 80%(B-2:100%),レポート 20%(B-2:100%)

Page 13: 教 科 名 応用物理(Applied Physics...教 科 名 応用物理(Applied Physics) 学 必修年 学 科 コース 単 位 数 / 選択 開講時期 総時間数 第4 学年

講 義 の 明 細

回 学習内容 具体的な行動達成目標 自己点検

1 都市デザインの系譜 都市デザインの歴史的背景や系統・潮流が理解でき

る。

2 建築・都市空間の記述 建築や都市を記述するデザイン・コードが理解でき

る。

3 まちづくり計画の基礎 建築基準法(集団規定)および都市計画法に基づく

まちづくり計画の基礎が理解できる。

4 交通と都市デザイン 交通手段と調和した豊かな都市環境をデザインす

る方法が理解できる。

5 観光と都市デザイン 都市観光の成立条件ならびに都市デザインとして

展開可能性が理解できる。

6 商店街の再生と都市デザイン 衰退した商店街を再生する都市デザインの方法と

試みが理解できる。

7 都市の空間演出装置と都市デザイン 都市の空間演出装置の重要性とあり方が理解でき

る。

8 中間試験

9 都市デザインと情報処理 高度な情報処理システムによる都市デザインの方

法が理解できる。

10 建築・都市とユニバーサルデザイン 建築・都市におけるユニバーサルデザインが理解で

きる。

11 都市再生と都市デザイン 都市再生における都市デザインの果たす役割が理

解できる。

12 コンパクトシティと都市デザイン 持続可能でコンパクトな都市の在り方を理解し,日

本型コンパクトシティのあり方が理解できる。

13 参加のまちづくりと都市デザイン 市民参加と協働の方法を理解し,参加のデザインの

あり方が理解できる。

14 事業手法と都市デザイン 都市計画事業,市街地開発事業など,多様な事業手

法が理解できる。

期末試験

15 試験答案返却・解答解説 試験問題の解説を通じて正しい解答を理解できる。

総 講 義 時 間 数 30 時間

教 科 書 お よ び 補 助 教 材

教科書

補助教材等 適宜プリント配布

Page 14: 教 科 名 応用物理(Applied Physics...教 科 名 応用物理(Applied Physics) 学 必修年 学 科 コース 単 位 数 / 選択 開講時期 総時間数 第4 学年

教 科 名 都市計画 (City Planning)

学 年 学 科 コース 単 位 数 必修 / 選択 開講時期 総時間数

第 4 学年 社会基盤工学科 都市デザイン

履修コース 履修 1 単位 必修

後期

2 時間/週 30 時間

担 当 教 員 【常勤】 佐々木 恵一(内線 6498,E-mail: sasaki@ ) 学校・学科教育目標

JABEE 教育到達目標

B

B-2

都市は様々な活動が集積し形成されている.その中で我々が見えているものは経済発展や人口動態など数値で見えるものである.しかし,それらの計画に携わる際,法規や計画手法は数多く存在し,それらを総合的に考えて行わなければならない.本講義では,都市計画に関する技術を理解するための基礎知識を身に付け,関係する問題が解けることを到達レベルとする.また計画手法においては海外での事例などが多くあることから,多様な歴史背景や文化的価値を理解し,我々の社会との比較を通じて都市のあり方を考えることを目標にする.

学 習 到 達 目 標

到達目標

1. 都市の各計画の歴史を理解し,今後の土地利用・交通・防災の各計画を立案する方法を説明でき

る.

2. 都市整備の手法について理解している.

3. 都市計画の変遷を理解し,近代都市計画(西欧と日本)について理解している.

ルーブリック

評価

理想的な 到達レベルの目安

標準的な 到達レベルの目安

未到達レベルの目安

評価到達目標

項目 1

都市計画の手法の目的を説明で

きる. 都市計画の手法を説明できる.

都市計画の手法を説明できな

い.

評価到達目標

項目 2

市街地整備事業の目的を説明で

きる. 市街地整備事業を説明できる.

市街地整備事業を説明できな

い.

評価到達目標

項目 3

日本と諸外国の都市計画の変遷

を歴史背景から説明できる.

日本と諸外国の都市計画を説明

できる.

日本と諸外国の都市計画を説明

できない.

達 成 度 評 価 (%)

評価方法 指標と評価割合

試験 発表 相互評価 態度 ポート

フォリオ その他 合計

総合評価割合 100 100

基礎的能力

専門的能力 100 100

分野横断的能力

学 習 上 の 留 意 点 , 関 連 す る 科 目 , 学 習 上 の 助 言

都市計画に関する基礎的な用語や項目は多く,また関係する法規も多くある.それらは身近な場面でよく出てくるものであり,

特に新聞などで目にすることが多いため,興味深く観察してほしい.

なお,この科目は計算などを行わないが,法規の名称や施策の背景などを理解しなければならず,試験は記述形式が多くな

る.そのため,日頃から復習を行い,準備を進めること.

さらに,試験で合格点を得るためには日頃から自学自習を行わなければならないため,その評価も定期試験で確認する.

JABEE 教育到達目標評価: 試験 100% (B-2: 100%)

Page 15: 教 科 名 応用物理(Applied Physics...教 科 名 応用物理(Applied Physics) 学 必修年 学 科 コース 単 位 数 / 選択 開講時期 総時間数 第4 学年

講 義 の 明 細

回 学習内容(時間) 具体的な行動達成目標 自己点検

1 都市および都市計画とは

ガイダンス.都市とは何か,その概念について理解すると

ともに,都市計画の対象について理解できる.

2

都市計画の立案

都市計画法,建築基準法など関連する法律について,

その目的,内容の基礎がわかること.また,マスター

プランについてその意味や内容等を理解できる.

3

4 土地利用計画Ⅰ 土地利用計画の実際と課題,用途地域等の意味,範囲

について理解できる.

5 世界の都市の歴史概論 歴史的な観点から都市の発生と発展の経緯を理解でき

る.

6 日本の都市計画 日本の都市および都市計画の歴史,経緯を理解できる.

7 都市計画の調査 都市計画に必要な種々の調査について,その種類・内

容等を理解できる.

8 後期中間試験

9 土地利用計画Ⅱ 土地利用に関する規制と誘導について理解できる.

10 都市の課題 スプロール,ドーナツ化現象等の都市の課題について

理解できる.

11 市街地整備計画 土地区画整理事業,再開発事業,換地・減歩等につい

て理解し説明できる.

12 公園・緑地計画 公園・緑地の種類と計画について理解できる.

13 防災・環境に関する計画 都市防災・都市環境の考え方を理解できる.

14 諸外国の都市計画概論 主要各国における都市計画について日本との違い等を

理解できる.

学年末試験

15 答案返却・解答解説 間違った問題の正答を求めることができる

総 講 義 時 間 数 30時間

教 科 書 お よ び 補 助 教 材

教科書 「都市計画(三訂版)」 新谷洋二・高橋洋二・岸井隆幸 共著 (コロナ社)

補助教材等 「都市計画概論 第 5版」 加藤 晃 著 (共立出版)

Page 16: 教 科 名 応用物理(Applied Physics...教 科 名 応用物理(Applied Physics) 学 必修年 学 科 コース 単 位 数 / 選択 開講時期 総時間数 第4 学年

教 科 名 土木空間デザイン (Infrastructure Design)

学 年 学 科 コース 単 位 数 必修 / 選択 開講時期 総時間数

第 5 学年 社会基盤工学科 都市デザイン

履修コース 履修 1 単位 必修

前期

2 時間/週 30 時間

担 当 教 員 【常勤】 佐々木 恵一(内線 6498,E-mail: sasaki@ ) 学校・学科教育目標

JABEE 教育到達目標

B

B-2

モータリゼーションの進展により,利用者の移動距離の増大と目的選択の多様化が進んできた.その反面,人口の郊

外化,中心市街地の衰退が進み,都市は面的に拡大し,社会資本維持費の増大や環境問題が引き起こされている.

そして,交通施設の整備や都市計画事業の実施によって,都市にどのような影響があるかを都市モデルの構築等によ

って分析し,専門分野の課題の中で関係する問題が解けることを到達レベルとする.

学 習 到 達 目 標

到達目標

1. 交通需要予測の手法を理解できる.

2. ネットワーク理論,非線形最適化手法を理解し,交通量配分手法を説明できる.

3. 社会基盤整備が都市活動に与える影響について説明できる.

ルーブリック

評価

理想的な 到達レベルの目安

標準的な 到達レベルの目安

未到達レベルの目安

評価到達目標

項目 1

四段階推計法により都市活動を

推計し,説明できる. 四段階推計法を説明できる. 四段階推計法を説明できない.

評価到達目標

項目 2

利用者均衡配分モデルを理解

し,交通需要の推計ができる. 交通量配分を説明できる. 交通量配分を説明できない.

評価到達目標

項目 3

交通需要,立地需要を推計し,

説明できる. 交通需要を説明できる. 交通需要を説明できない.

達 成 度 評 価 (%)

評価方法 指標と評価割合

試験 発表 相互評価 態度 ポート

フォリオ その他 合計

総合評価割合 75 25 100

基礎的能力

専門的能力 75 25 100

分野横断的能力

学 習 上 の 留 意 点 , 関 連 す る 科 目 , 学 習 上 の 助 言

土木計画は,地域社会に暮らす住民の社会基盤整備,福祉・防災などの生活環境の向上など,我々の生活に密接に関係し

た事象を取扱う反面,これらの評価や社会的合意に関しては難しい点が多い.そのため,社会計画に関わる情報に興味を持

ち,自らの意見を持つことも必要である.

なお,この科目はプログラミングにより実際の計算を行い,プロジェクトの評価を行う.そのため,試験は計算手法の説明や社

会的合意形成の手法の説明と記述形式が多くなる.報告書の作成,試験勉強ともに日頃から予習・復習を行い,準備を進める

こと.

JABEE 教育到達目標評価: 試験 75% (B-2: 100%),その他(成果品: プログラム,報告書)25% (B-2: 100%)

Page 17: 教 科 名 応用物理(Applied Physics...教 科 名 応用物理(Applied Physics) 学 必修年 学 科 コース 単 位 数 / 選択 開講時期 総時間数 第4 学年

講 義 の 明 細

回 学習内容(時間) 具体的な行動達成目標 自己点検

1 交通計画 四段階推計法について説明できる.

2 ネットワーク理論 交通計画に必要なネットワーク理論について説明できる.

3 非線形最適化 非線形目的関数の解空間を理解し,最適解の探索法に

ついて説明できる.

4 交通量配分 利用者均衡配分について説明できる.

5

利用者均衡配分 利用者均衡配分モデルを理解し,交通需要の推計ができ

る.

6

7

8 前期中間試験

9

分担・配分統合モデル 分担・配分統合モデルを理解し,公共交通機関の需要を

推計できる.

10

11

12

分布・配分統合モデル 分布・配分統合モデルを理解し,住宅・商業立地の推計

ができる.

13

14

前期期末試験

15 答案返却・解答解説 間違った問題の正答を求めることができる

総 講 義 時 間 数 30時間

教 科 書 お よ び 補 助 教 材

教科書 適宜,資料を配布

補助教材等 「都市交通プロジェクトの評価−例題と演習—」 森杉壽芳・宮城俊彦 編著 (コロナ社)

「交通ネットワークの均衡分析−最新の理論と解法—」 土木学会 土木計画学研究委員会 (丸善)

Page 18: 教 科 名 応用物理(Applied Physics...教 科 名 応用物理(Applied Physics) 学 必修年 学 科 コース 単 位 数 / 選択 開講時期 総時間数 第4 学年

教 科 名 景観工学( Landscape Engineering )

学 年 学 科 コース 単 位 数 必修 / 選択 開講時期 総時間数

第 5 学年 社会基盤工学科 都市デザイン

履修コース 履修 1 単位 選択

後期

2 時間/週 30 時間

担 当 教 員 【常勤】山﨑 俊夫(内線6482,E-mail: toshi_ya@) 学校・学科教育目標

JABEE教育到達目標

B

B-2

科目概要

この授業では、計画学・デザインなどの分野の知識と関連させながら、景観に関する基本的な考え方と景観計

画に必要な基礎知識を学びとり、工学技術者の実用的な知識として身につけることを目標にする。さらに、

基本的な景観デザイン表現を行いプレゼンテーションができることを目標にする。

学 習 到 達 目 標

到達目標

1. 空間認識の仕組みを理解し、景観に対する考え方に個人差がある理由を説明できる。

2. 景観計画の基礎知識を有し,街並み景観の現状と景観整備の手法について理解できる。

3. グループ討議を通じて景観デザインを立案し、プレゼンテーションすることができる。

ルーブリック

評価

理想的な 到達レベルの目安

標準的な 到達レベルの目安

未到達レベルの目安

評価到達目

項目 1

空間認識の仕組みを理解し、

景観に対する考え方に個人差

がある理由を説明できる。

空間認識の仕組みを理解し、景

観に対する考え方に個人差が

あることが理解できる。

空間認識の仕組みを理解し、景観

に対する考え方に個人差がある

ことが理解できない。

評価到達目標

項目 2

景観計画の基礎知識を有し,

街並み景観の現状と景観整備

の手法について理解できる。

街並み景観の現状と景観整備

の手法について理解できる。

街並み景観の現状と景観整備の

手法について理解できない。

評価到達目標

項目 3

グループ討議を通じて独自の

景観デザインを立案し、プレ

ゼンテーションできる。

景観デザインを立案し、プレゼ

ンテーションすることができ

る。

景観デザインを立案し、プレゼン

テーションすることができない。

達 成 度 評 価 (%)

評価方法 指標と評価割合

試験 発表 レポート 課題 ポート フォリオ

その他 合計

総合評価割合 60 10 20 10 100

基礎的能力

専門的能力 60 10 20 10 100

分野横断的能力

学 習 上 の 留 意 点 , 関 連 す る 科 目 , 学 習 上 の 助 言

Page 19: 教 科 名 応用物理(Applied Physics...教 科 名 応用物理(Applied Physics) 学 必修年 学 科 コース 単 位 数 / 選択 開講時期 総時間数 第4 学年

われわれが生きるこの社会の景観整備や景観形成においては、多くの分野の技術者、研究者の協同作業が必要とされ

るが、その中でも土木技術者の役割は特に大きいものがある。その意味で技術者として自信と責任を持って事業を行

うだけの景観に関する知識を身につけることが重要である。できるだけ具体的な実例を取り上げ、これを視覚情報に

より提供する形式で授業を進める。グループワークを通じて自分の考えを具体的に表現し、プレゼンテーションする

試みを行う。常に社会問題に関心を持ち、自分の意見を明瞭な言葉で話し、自分の考えを何らかの具体的な形式で表

現できることが望ましい。

JABEE 教育到達目標評価 定期試験 60%(B-2:100%),口頭発表 10%(B-2:100%),レポート 20%(B-2:100%),課題

10%(B-2:100%)

講 義 の 明 細

回 学習内容 具体的な行動達成目標 自己点検

1 景観の認知 認知科学の内容と役割を理解できる。

2 視知覚と眺めの形成 視知覚の流れを知り特徴とその意味を把握できる。

3 街並みの基礎調査 都市や街並みの基礎的な調査方法を理解できる。

4 眺望点と眺望景観 眺望点とそこから見た各種の眺望の違いについて説

明できる。

5 景観形成計画 景観形成計画の基礎的事項とその役割について理解

できる。

6 景観形成基準とデザインガイドライン デザインガイドラインによる景観形成について理解

できる。

7 歴史的資源による町並み景観づくり 歴史的資源の保存活用による町並み景観の整備方法

が理解できる。

8 中間試験

9 開発と歴史的景観の保全 地域開発から歴史的景観を保全することの重要性が

理解できる。

10 景観形成の新たな視点と景観法 景観に対する国民的な視点の変化と景観法が果たす

役割を理解できる。

11 景観の予測と評価 景観の予測方法を理解し、評価方法を説明できる。

12 街並み景観ワークショップ(1) グループ討議の中で街並み景観の問題点を説明でき

る。

13 街並み景観ワークショップ(2) 現地状況を理解して解決策を景観デザインとしてま

とめることができる。

Page 20: 教 科 名 応用物理(Applied Physics...教 科 名 応用物理(Applied Physics) 学 必修年 学 科 コース 単 位 数 / 選択 開講時期 総時間数 第4 学年

14 街並み景観ワークショップ(3) 景観模型等のプレゼンテーション資料を作成するこ

とができる。

期末試験

15 試験答案返却・解答解説/景観デザイン表

現のプレゼンテーション

試験問題の解説を通じて正しい解答を理解できる。

景観デザインを説明しプレゼンテーションできる。

総 講 義 時 間 数 30 時間

教 科 書 お よ び 補 助 教 材

教科書

補助教材等 適宜プリント配布

Page 21: 教 科 名 応用物理(Applied Physics...教 科 名 応用物理(Applied Physics) 学 必修年 学 科 コース 単 位 数 / 選択 開講時期 総時間数 第4 学年

教 科 名 卒 業 研 究(都市デザイン履修コース)( Graduation Research on Civil Engineering )

学 年 学 科 コース 単 位 数 必修 / 選択 開講時期 総時間数

第 5 学年 社会基盤工学科 都市デザイン

履修コース 履修 8 単位 必修

前期週 3 時間

後期週 13 時間 240 時間

担 当 教 員

【常勤】藤原 隆 (内線 6485,E-mail: fujiwara@) 【常勤】山﨑 俊夫(内線 6482,E-mail: toshi_ya@) 【常勤】佐々木 恵一(内線 6498,E-mail: sasaki@ ) 【常勤】永家 忠司(内線6481,E-mail: nagaie@) 【常勤】菊池 幸恵(内線6486,E-mail: kikuchi@)

学校・学科教育目標

JABEE 教育到達目標

A,B,C,E,F

A-1,A-3,B-3,C-1,C-

2,E-1,E-2,E-3,E-4,F-

1,F-2

卒業研究は、高専 5年間で学んだ知識・技術を土台に、一つのテーマに対して自主的に計画を立て、継続的

に実行し、ものづくりで創意工夫し、実験などを通じて実践的な基礎技術を身につけ、担当教員や学生同士と

の討論で内容を深め、正確な日本語を用いて論理的な文書にまとめあげる科目である。そして、より複雑な課

題の解決や問題の原因を明らかにするために、系統的に使える知識としてこれらを活用できるようになること

が到達レベルである。

学 習 到 達 目 標

到達目標

1. 情報収集および整理、データの計算処理やグラフ化、設計や製図に情報技術を活用できる.

2. 自身の研究成果を的確で分かりやすくまとめ、プレゼンテーションできる.

3. 問題解決のために複数の解決手法を考えてその中から最適な解決策を見出せる.

ルーブリック

評価

理想的な 到達レベルの目安

標準的な 到達レベルの目安

未到達レベルの目安

評価到達目標

項目 1

技術的課題について論理的な文

書にまとめ,他者と討論できる.

技術的課題について自分の考え

をまとめることができる.

技術的課題について自分の考え

をまとめることができない.

評価到達目標

項目 2

専門分野の実践的な基礎技術を

応用することができる.

専門分野の実践的な基礎技術を

身につけることができる.

専門分野の実践的な基礎技術を

身につけることができない.

評価到達目標

項目 3

問題解決のために複数の解決手

法を理解し,創意工夫ができる.

問題解決のために解決手法を理

解できる.

問題解決のために解決手法を理

解できない.

達 成 度 評 価 (%)

評価方法 指標と評価割合

試験 発表 相互評価 態度 成果品

実 技

ポート

フォリオ 合計

総合評価割合 30 30 40 100

基礎的能力 10 10

専門的能力 20 20 10 50

分野横断的能力 10 10 20 40

学 習 上 の 留 意 点 , 関 連 す る 科 目 , 学 習 上 の 助 言

Page 22: 教 科 名 応用物理(Applied Physics...教 科 名 応用物理(Applied Physics) 学 必修年 学 科 コース 単 位 数 / 選択 開講時期 総時間数 第4 学年

先輩の卒研発表会や教員によるガイダンスによって、原則として自身が興味と意欲をもって取組める研究室を選択す

る。自主的に研究を進めることが基本となるが、その研究の背景や進め方について、指導教員と絶えずディスカッシ

ョンすることが必要である。時間割に組まれている卒業研究の時間に出席するのは当然であるが、研究の進展状況や

実験の都合などで、授業時間以外でも研究に取り組む必要がある。自主性を重んじ各自が計画を立てることになるが、

意欲的に取り組むことが重要である。

研究室の教員の研究内容を大まかにでも把握しておくことが望ましい。資料分析、データ解析には数学、論文講読や

作成には国語、英語、さらにコンピュータを使用する機会が多いので情報処理関連の知識をできるだけ身につけてお

くことが望まれる。

定期試験は行わないが、継続的に研究し、研究の過程を研究日誌などに記録すること。なお、研究時間が 200時間に

達しない場合は 合格点を付与しない。

JABEE 教育到達目標評価:

・発表 30%(C-1:23%,E-1:22%,E-2:17%,E-3:22%,E-4:16%)

・成果品実技 30%(C-1:20%,C-2:30%,E-2:50%)

・ポートフォリオ 40%(A-1:20%,A-3:20%,B-3:20%,F-1:20%,F-2:20%)

講 義 の 明 細

(以下に各研究室の主なテーマを示す。詳細は各教員に問い合わせること。)

都市デザイン

履修コース教員 具体的な行動達成目標 自己点検

1 藤 原 隆

「都市内変形交差点における交通流に関する基礎的研究」

交通渋滞や交通安全上問題が多いとされ、都市内に多く存在する変形交差点

について、交通現象を観察し、問題点と改善すべき事柄を明らかにする。交差

点形状のいくつかのパターン毎に観測を続けることで、明らかになった問題点

がその地点に特有・固有な事柄なのかあるいは他の地点にも当てはまる一般的

な性質を持った事柄かについて推測し、より安全かつ円滑・快適な交通の実現

に資することを目的とする。

2 山 崎 俊 夫

「函館らしい新たな観光資源の創造に関する研究」

函館において観光は重要な産業であり,函館山からの夜景は美しく有名であ

る.外国人観光客のリピーターや国内旅行における個人旅客の増加を考えると,

観光都市としては中心市街地の魅力に欠ける.函館らしい景観とは何かを再確

認する作業を通じて,中心市街地における新たな観光資源の創造に取り組む.

個人の空間認識には差異があり,その結果,同じ景観に対して同一の感想を持

たない.ゆえに認知心理学の知見を踏まえ,誰もが美しいと感じる景観形成の

あり方を探求する.こうした研究の成果が中心市街地の活性化やコンパクト・

シティの実現に寄与することが期待される.

3 佐々木 恵 一

「函館都市圏における土地利用分析」

1970年代以降の急速なモータリゼィションは人口の郊外化・中心地の衰退、

交通渋滞などの都市問題を引き起こした。公共サイドの社会基盤整備計画にお

いては、土地利用計画を都市環境改善に資する計画と考え、土地利用変化の影

響を定量的に把握することが重要である。

4 永 家 忠 司

「地理情報システム(GIS)を用いた都市形態解析に関する研究」

街路や建築物,人口密度や土地利用などの都市を構成する諸要素や,それら

の複合体である都市形態に着目し,持続可能な都市・地域づくりに関連する課

題(特に安全・安全なまちづくりに係る課題)に対し,GIS を用いて解決のプロ

セスを探る.その他,地理空間情報の可視化や情報の共有化を通じた意思決定

支援システムの研究も行う.

5 菊 池 幸 恵

「地域資源を活かした地域づくりに向けた検討」

地域に点在している有形無形の地域資源について、その空間構成や地域住民の生

活との関わりなどに関する調査・研究を行なう。たとえばエコミュージアムジア

ムや歴史的まち並み、公園・緑地の保全や活用に関する研究、地域資源を周遊す

る自転車ルートなどの観光まちづくりの提案なども行う。

総 講 義 時 間 数 240時間

教 科 書 お よ び 補 助 教 材

教科書 各教員が配布する文献,参考書など

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補助教材等

Page 24: 教 科 名 応用物理(Applied Physics...教 科 名 応用物理(Applied Physics) 学 必修年 学 科 コース 単 位 数 / 選択 開講時期 総時間数 第4 学年

教 科 名 画像計測学 (Image Instrumentation Technology)

学 年 学 科 コース 単 位 数 必修 / 選択 開講時期 総時間数

第 4 学年 社会基盤工学科 都市デザイン

履修コース 学修 2 単位 選択

前期

2 時間/週 90 時間

担 当 教 員 【常勤】 佐々木 恵一(内線 6498,E-mail: sasaki@ ) 学校・学科教育目標

JABEE 教育到達目標

B

B-2

広域にわたる測量技術に写真測量がある.この手法は,測量対象物の幾何学的情報を収集し,土地の実態や状態,

位置などを測り,地図(平面図,地形図)を作成する.本講義においては,その原理や理論を理解し,工学技術を理解

するための基礎知識を身に付け,専門分野の課題の中で,その学習内容に関係する問題が解けることを到達レベ

ルとする.

学 習 到 達 目 標

到達目標

1. 写真測量の基礎的な知識,技能を理解できる.

2. GPS測量の基礎的な知識,技能を理解できる.

3. 地形図の判読ができ,等高線を用いて様々な計測ができる.

ルーブリック

評価

理想的な 到達レベルの目安

標準的な 到達レベルの目安

未到達レベルの目安

評価到達目標

項目 1

写真測量により高低差の測定,

平面図の作成ができる. 写真測量の原理を説明できる.

写真測量の原理を説明できな

い.

評価到達目標

項目 2

GPS 測量により平面図の作成が

できる. GPS 測量の原理を説明できる.

GPS 測量の原理を説明できな

い.

評価到達目標

項目 3

等高線を用いて体積の計算がで

きる.

等高線の意味と性質を説明でき

る.

等高線の意味と性質を説明でき

ない.

達 成 度 評 価 (%)

評価方法 指標と評価割合

試験 発表 相互評価 態度 ポート

フォリオ その他 合計

総合評価割合 80 20 100

基礎的能力

専門的能力 80 20 100

分野横断的能力

学 習 上 の 留 意 点 , 関 連 す る 科 目 , 学 習 上 の 助 言

測量は国土の実態や状態,位置などを測ることであり,地図作成に深くかかわっている.近年では写真測量をはじめ,

GPS やリモートセンシングといった技術により,効率的かつ正確な測量がなされている.本講義では理論のみではな

く,実際の写真から地図を作成し,理解を深める.また,地形図を用いて,その地域の様々な情報を読み取る.これ

ら測量技術の背景には 1~4年で学んだ測量技術の考え方が多く含まれているため,復習しておく必要がある.

なお,空中写真より平面図を作図する課題があるため,製図道具(定規,三角定規,三角スケール,コンパス)を持参

すること.

JABEE 教育到達目標評価: 試験 80% (B-2: 100%),その他(レポート,製図)20% (B-2: 100%)

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講 義 の 明 細

回 学習内容(時間) 具体的な行動達成目標 自己点検

1 写真測量(概要) ガイダンス.写真測量の概要,種類,性質について説

明できる.

2 〃 (空中写真) (コア) 空中写真の幾何学的性質を理解し,原理や方法を理解

できる.

3 〃 (演習: 空中写真の性質) (コア) 空中写真の特性値の収集,写真縮尺,撮影高度の計算,

地物の長さの算出ができる.

4 〃 (多数写真の性質と実体視) 写真の特性(撮影縮尺,オーバーラップなど)を理解で

きる.また,実体視の原理を理解し,実体視ができる.

5 〃 (視差差による測高) (コア) 視差差による測高法の原理を理解し,公式を誘導でき

る.

6 〃 (反射実体鏡) 反射実体鏡と視差測定捍による視差差の測定ができ

る.

7 〃 (演習: 標高の測定) (コア) 空中写真を用いて標高を測定することができる.

8 中間試験

9

写真測量 (写真測量による平面図作成) 図解射線法により,道路網図を作成できる.

10

11 GPS測量(概要) (コア) GPS 測量の原理を把握し,測量方法を理解できる.さ

らに,測量に用いる座標系を説明できる.

12 地図編集(等高線) 等高線を理解し,地形を把握することが出来る.

13 〃 (幾何学的計算) 等高線を利用し,傾斜の計算,視界の把握をすること

が出来る.

14 〃 (体積の計算) 等高線を利用し,体積を計算することが出来る.

期末試験

15 答案返却・解答解説 間違った問題の正答を求めることができる

総 学 習 時 間 数 90時間

講 義 30

(22.5)

自 学 自 習

講義の毎回の復習 (15.0)

定期試験の準備 (12.5)

課題作成に要する時間 (40.0)

( )

教 科 書 お よ び 補 助 教 材

教科書 適宜配布する.

補助教材等 改訂版 測量学 2 応用編(森 忠次,丸善株式会社)

Page 26: 教 科 名 応用物理(Applied Physics...教 科 名 応用物理(Applied Physics) 学 必修年 学 科 コース 単 位 数 / 選択 開講時期 総時間数 第4 学年

教 科 名 GIS リモートセンシング

(Geographic Information System and Remote Sensing)

学 年 学 科 コース 単 位 数 必修 / 選択 開講時期 総時間数

第4学年 社会基盤工学科 都市デザイン

履修コース 学修 2単位 選択

後期

2 時間/週 90 時間

担 当 教 員 【常勤】 永家 忠司

(内線 6481, E-mail: nagaie@)

学校・学科教育目標

JABEE 教育到達目標

B

B-2

GIS(Geographic Information System)およびリモートセンシングは地理空間情報を扱い,地理的な課題を解決するため

に様々な分野で利用されている.本科目は測量に用いる座標系やそれぞれの理論,解析技術,利用法を学習すること

で GIS とリモートセンシングの基本的な知識,分析および解析のための技能を習得することが到達レベルである.

学 習 到 達 目 標

到達目標

1. GISおよびリモートセンシングの理論や解析技術,利用法といった基礎的概念を説明できる

2. 測量に用いる座標系を説明できる

3. 放射・反射の原理を理解している

ルーブリック

評価

理想的な 到達レベルの目安

標準的な 到達レベルの目安

未到達レベルの目安

評価到達目標

項目 1

GIS の基礎的概念を理解した

上で,分析や解析に応用する

ことができる

GIS およびリモートセンシング

の理論や解析技術,利用法とい

った基礎的概念を説明できる

GIS またはリモートセンシングの

基礎的概念を説明できない

評価到達目標

項目 2

GIS やリモートセンシングに

関する技術と関連させ,測量

に用いる座標系を説明できる

測量に用いる座標系を説明で

きる

測量に用いる座標系を説明できな

評価到達目標

項目 3

放射・反射の理論や衛生デー

タに関する知識を実社会の課

題に適用できる

放射・反射の理論や衛星データ

を理解している

放射・反射の理論や衛生データを理

解できていない

達 成 度 評 価 (%)

評価方法 指標と評価割合

試験 発表 相互評価 態度 ポート フォリオ

課題 合計

総合評価割合 60 40 100

基礎的能力

専門的能力 60 40 40

分野横断的能力

学 習 上 の 留 意 点 , 関 連 す る 科 目 , 学 習 上 の 助 言

前半(第 2回~7回)は GISを,後半(第 9回~14回)はリモートセンシングによる講義と実習を行う.よって,

中間試験では GISに関する内容を対象とし,期末試験ではリモートセンシングに関する内容を対象とする.なお本科

目は座学形式の講義と併せ,GIS およびリモートセンシングのソフトウェア操作による実際の処理を実体験すること

により,単に概念的な理解ではなく,実際の解析,データ処理,利用に関して内容の理解を深める.また基本事項の

定着を図るために課題を課すが,基礎知識の復習に留まらず実社会においてどのように適用可能であるか考えながら

進めることが望まれる.本科目で学ぶ内容は測量の一分野であり,測量学・測量実習と深く関連しており,特に地図

投影と座標系が必要とされる予備知識である.

◎レポートが一つでも未提出の場合は学年評価において合格点を与えない.

◎授業中の居眠り,携帯電話などの授業に関係のない電子機器の使用は減点の対象とする.

◎定期試験(60%),課題(40%)で評価を行い,再試験の実施はそれまでの課題レポートをすべて提出していることが

条件である.

JABEE 教育到達目標評価:定期試験 60%(B-2:100%),課題 40%(B-2:100%)

Page 27: 教 科 名 応用物理(Applied Physics...教 科 名 応用物理(Applied Physics) 学 必修年 学 科 コース 単 位 数 / 選択 開講時期 総時間数 第4 学年

講 義 の 明 細

回 学習内容(時間) 具体的な行動達成目標 自己点検

1

ガイダンス(0.5h)

1.概論(1.5h)

・GIS およびリモートセンシングの歴史や意義,目的につい

て理解している

2 2.GIS の基礎

2.1 地理空間情報のデータ構造(0.5h)

2.2 GIS の基本的操作(1.5h)

2.3 データの作成(2.0h)

2.4 データの入手と活用(2.0h)

2.5 主題図の作成(2.0h)

・地理空間情報の種類とその形式,特徴を説明できる

・GIS の基本的な操作方法について理解している

・GIS データの作成方法について理解している

・GIS データの入手方法とその活用について理解している

・主題図の作成方法を理解している

3

4

5

6

3. GIS による空間解析の基礎(4.0h) ・空間集合演算やバッファ処理など基礎的な空間解析手法

を理解している.

7

8 中間試験

9 答案返却・解答解説(0.5h)

4. リモートセンシングの基礎

4.1 リモートセンシングの利用分野(1.5h)

4.2 放射と反射(コア,1.0h)

4.3 プラットフォーム(コア,1.0h)

4.4 計測センサー(コア,1.0h)

4.5 データの取得と処理(1.0h)

・間違った問題の正答を求めることができる.

・大気や陸域,海域で利用されるリモートセンシングの分野

について理解している.

・放射,反射の理論や衛星データを理解している.

・計測プラットフォームの種類や用途について理解してい

る.

・計測センサーの原理や特性について理解している.

・衛生データの記録、伝送、データ変換の流れ、入手および利

用法の概要を理解している.

10

11

12

13 5.リモートセンシングデータの解析

5.1 画像強調と特徴抽出(2.0h)

5.2 画像分類(2.0h)

・画像強調と特徴抽出の目的や主な方法および効果につ

いて理解している.

・代表的な画像分類手法について理解している.

14

期末試験

15 答案返却・解答解説(2.0h) ・間違った問題の正答を求めることができる.

総 学 習 時 間 数 90時間

講 義 30

(22.5)

自 学 自 習

課題によるレポート作成 (45.0)

定期試験の準備 (22.5)

教 科 書 お よ び 補 助 教 材

教科書 適宜資料配布

補助教材等 「実践空間情報論―地理情報システム入門のための―」 浅沼市男著 (共立出版)

「基礎からわかるリモートセンシング」 日本リモートセンシング学会編 (理工図書)

Page 28: 教 科 名 応用物理(Applied Physics...教 科 名 応用物理(Applied Physics) 学 必修年 学 科 コース 単 位 数 / 選択 開講時期 総時間数 第4 学年

教 科 名 都市デザイン学外実習

学 年 学 科 コース 単 位 数 必修 / 選択 開講時期 総時間数

第 4学年 社会基盤工学科 都市デザイン

履修コース 1単位 選択

夏季休業

期間中

企業研修

1週間以上

担 当 教 員 【常勤】宮武 誠

(内線,6484,E-mail: miyatake )

学校・学科教育目標

JABEE 教育到達目標

D,E

D-3,E-1,E-2,E-3

企業・官公庁等での実習を通して社会との連携を経験,実践的な就業体験をし,学校で修得した専門知識や

技術に裏付けを与え,更に実社会の生きた知識を身につけ,各人の活動が社会に貢献することの意義を理解す

る. そして、実習先で与えられる課題の中で、学校での学習内容に関係する問題が解けることを到達レベル

とする。

学 習 到 達 目 標

到達目標

1. 学校教育と就業体験の結合から学習達成度を確認する

2. 技術者としての倫理と責任を自覚して職業意識を高める

3. 社会人としての心構えを理解し,自分の役割に対して自主的に行動する

ルーブリック

評価

理想的な 到達レベルの目安

標準的な 到達レベルの目安

未到達レベルの目安

評価到達目標

項目 1

就業体験で得た知見を論理的な

文書にまとめ,他者と討論できる.

就業体験で得た自分の考えをま

とめることができる.

就業体験で得た自分の考えをま

とめることができない.

評価到達目標

項目 2

社会に貢献する意義を理解し,

技術者の倫理観を説明できる.

社会に貢献する意義を理解し,

説明できる.

社会に貢献する意義を理解でき

ない.

評価到達目標

項目 3

社会人としての心構えを理解

し,実践できる.

社会人としての心構えを理解

し,説明できる.

社会人としての心構えを理解で

きない.

達 成 度 評 価 (%)

評価方法 指標と評価割合

試験 発表 相互評価 態度 成果品 実 技

レポート 合計

総合評価割合 30 30 40 100

基礎的能力

専門的能力 15 20 35

分野横断的能力 15 30 20 65

学 習 上 の 留 意 点 , 関 連 す る 科 目 , 学 習 上 の 助 言

学外実習には以下の意義がある.

1) 学校教育と就業体験の結合による学習効果及び学習意欲の向上

2) 高い職業意識の育成

3) 自主性・独創性のある人材の育成

そのため,以下の点に注意する必要がある.

<実習開始前> 実習機関の概要等を事前に承知しておくとともに,学外実習の趣旨,目的,意義を把握しておくこと.

<実習期間中> 学外実習に専念し,学外実習生であることを自覚してその言動に責任を持ち,礼節を守ること.

JABEE教育到達目標評価:

・発表 30%(D-3:50%,E-1:10%,E-3:40%)

・成果品(実習先評価)30%(D-3:100%)

・レポート(実習報告書)40%(D-3:50%,E-2:50%)

Page 29: 教 科 名 応用物理(Applied Physics...教 科 名 応用物理(Applied Physics) 学 必修年 学 科 コース 単 位 数 / 選択 開講時期 総時間数 第4 学年

講 義 の 明 細

回 学習内容(時間) 具体的な行動達成目標 自己点検

1 ガイダンス 学外実習の趣旨,目的,意義を把握する.

2

実習機関決定前

実習履修願の提出

実習希望調査書の提出

1) 実習を希望する場合は「履修願」を担任に提出すること.

2) 指定された書式の「実習希望調査書」を担任に提出すること.

3

実習機関決定後

実習申込書の提出

誓約書の提出

災害保険契約締結

1) 指定された書式の「実習申込書」,並びに「誓約書」を担任に提出

すること.

2) 指定された「災害保険契約」を結ぶこと.

4

実習開始前

実習証明書の受領

実習心得の受領

実習旅行届の提出

1) 所持品は,指定されたもののほか,身分証明書,健康保険証,印鑑

等を持参すること.

2) 実習期間中の連絡場所を学級担任,保護者に連絡すること.

3) 指定された時間及び場所を確認すること.

4) 出発日や帰還日を担任に連絡し,事前に「実習旅行届」を教務係に

提出すること.

5) 積極的に事前研修に努めること.

5 実習期間中

実習証明書の提出

1) 持参した「実習証明書」を実習担当者に提出すること.

2) 実習生としての責任を十分自覚し,不用意な言動や行動は固く慎

み,礼儀正しく対応するよう努めること.

3) 機械・器具等の取扱いは,自分勝手な判断や知ったかぶりをせず,

指導員の指示に従うこと.実習内容や機器の取扱いで不明な点は,

質問をする等十分理解した上で実習に取組むようにすること.また,

使用物品の整理整頓に心掛けること.

4) 毎日の実習内容,感想等を実習日誌に記載すること.

6

実習終了後

実習報告書提出

実習報告会

1) 実習後の予定(帰還日,旅行経路等)に変更がある場合には,学級

担任及び保護者に電話等で必ず連絡すること.

2) 指導者及び世話になった方々に,必ずお礼の挨拶をすること.

3) 実習機関で知り得た機密事項は,口外しないこと.

4) 指定された書式の「実習報告書」を担任に提出する.

5) 「実習報告会概要」を作成し提出する.「実習報告会」において口

頭発表する.

7 単位認定

総 講 義 時 間 数 30時間

教 科 書 お よ び 補 助 教 材

教科書 なし

補助教材等

Page 30: 教 科 名 応用物理(Applied Physics...教 科 名 応用物理(Applied Physics) 学 必修年 学 科 コース 単 位 数 / 選択 開講時期 総時間数 第4 学年

教 科 名 ソフトウェアプログラミング( Softwear Programing )

学 年 学 科 コース 単 位 数 必修 / 選択 開講時期 総時間数

第 5 学年 社会基盤工学科 都市デザイン

履修コース 学修 2 単位 選択

後期

2 時間/週 90 時間

担 当 教 員 【常勤】山﨑 俊夫(内線6482,E-mail: toshi_ya@) 学校・学科教育目標

JABEE教育到達目標

B,C

B-2,C-1,C-2

C#言語を使用してオブジェクト指向プログラム作成に関する応用的な技法を理解する.この科目は,「情

報処理Ⅰ・Ⅱ」で習得した基礎的なプログラミング技法に関する理解を深め,複雑な処理を必要とするソフト

ウェアの構成に関する知識を習得し,実践に対応できる技術者の育成を目的としている.

学 習 到 達 目 標

到達目標

1. オブジェクト指向プログラミングが理解できる。

2. GUIアプリケーションを作成することができる。

3. C#言語のプログラミングの特性が理解できる.

ルーブリック

評価

理想的な 到達レベルの目安

標準的な 到達レベルの目安

未到達レベルの目安

評価到達目

項目 1

オブジェクト指向プログラミ

ングが理解でき、クラスやイ

ンスタンスが説明できる。

オブジェクト指向プログラミ

ングの基礎が理解できている。

オブジェクト指向プログラミング

の基礎が理解できていない。

評価到達目標

項目 2

高度なWindowsアプリケーシ

ョンを作成することができ

る。

簡単なWindowsアプリケーショ

ンを作成することができる。

簡単なWindowsアプリケーションを

作成することができない。

評価到達目標

項目 3

C言語で書かれたプログラム

をC#言語で書き直すことが

できる。

C言語とC#言語の違いが理

解できている。

C言語とC#言語の違いが理解で

きていない。

達 成 度 評 価 (%)

評価方法 指標と評価割合

試験 課題 相互評価 態度 ポート フォリオ

その他 合計

総合評価割合 40 60 100

基礎的能力

専門的能力 40 60 100

分野横断的能力

学 習 上 の 留 意 点 , 関 連 す る 科 目 , 学 習 上 の 助 言

統合開発環境である Visual Studio では、ボタンやリスト等の GUI 部品の配置はマウスを使ってグラフィカルに行う

ことができる。C# は比較的最近に誕生したオブジェクト指向言語であり、今後 Windows アプリケーション開発の中

心となる可能性が高い。この科目では「情報処理Ⅰ」で習得した C 言語プログラミングに関する知識を基本として、

C#言語による実践的なアプリケーション開発を行う。C#で使用する関数は C 言語と共通するものが多い。よって、

授業ではプログラミング方法に関する説明はあまり行わず,プログラミングの実践を通して理解してもらう。

JABEE 教育到達目標評価 定期試験 40%(B-2:100%),課題 60%(C-1:50%,C-2:50%)

Page 31: 教 科 名 応用物理(Applied Physics...教 科 名 応用物理(Applied Physics) 学 必修年 学 科 コース 単 位 数 / 選択 開講時期 総時間数 第4 学年

講 義 の 明 細

回 学習内容 具体的な行動達成目標 自己点検

1 C#の開発環境の準備 Visual C#.NET の開発環境を設定して、新しいプロ

ジェクトを作成できる。

2 オブジェクト指向プログラミングの基

オブジェクト指向プログラミングの基礎が理解で

きる。

3 クラスとインスタンス クラスとインスタンスとは何かを理解しクラスが

利用できる。

4 スライドショーのプログラミング フォームへのボタンの配置、画像の選択と表示、タ

イマーの設定方法が理解できる。

5

6 メモ帳のプログラミング テキストボックスの配置、テキストファイルを開

く、テキストファイルの保存、文字コードの返還が

理解できる。

7

8 期末試験

9 静的変数・静的メソッド 静的変数・静的メソッドおよび拡張メソッドが理解

できる。

10 デバッグとエラー処理 デバッグとエラー処理の方法が理解できる。

11 RSSリーダーのプログラミング RSSファイルの中身の表示、RSSの読み取り、

リンク先の表示方法が理解できる。

12

13 住所録のプログラミング 画面のデザイン、クラスの作成、コンボボックス・

チェックボックスの配置、住所録データの表示・修

正・削除、住所録の保存と読み込みの方法が理解で

きる。

14

期末試験

15 答案返却・解答解説 間違った問題の正答を求めることができる

総 学 習 時 間 数 90時間

講 義 30

(22.5)

自 学 自 習

自宅等におけるプログラム学習 (67.5)

()

()

()

教 科 書 お よ び 補 助 教 材

教科書

補助教材等 『つくって覚える C#入門』オフィス加減著(アスキー・メディアワークス)

Page 32: 教 科 名 応用物理(Applied Physics...教 科 名 応用物理(Applied Physics) 学 必修年 学 科 コース 単 位 数 / 選択 開講時期 総時間数 第4 学年

教 科 名 ユニバーサルデザイン( Universal Design )

学 年 学 科 コース 単 位 数 必修 / 選択 開講時期 総時間数

第 5 学年 社会基盤工学科 都市デザイン

履修コース 学修 1 単位 選択

前期

1 時間/週 45 時間

担 当 教 員 【常勤】 菊池 幸恵

(内線 6486, E-mail: kikuchi@ )

学校・学科教育目標

JABEE 教育到達目標

B

B-2

ユニバーサルデザインとは、障がいや能力の如何、老若男女や国籍・文化・言語などの違いなどを問わずすべ

ての人が皆等しく住みやすい快適な社会をデザインしていくことである。そのために、ユニバーサルデザインが

必要になってきた背景やその意味について理解する。また、様々な立場の人たちの生活環境に関する基礎的

知識を持ち、特に、まちづくりなどの空間計画を考える上で、ユニバーサルデザインが必要となる場面とそれに

対応したデザインに関して国内外の事例の学習を通じて、ユニバーサルデザインについて具体的に説明できる

ことが到達レベルである。

学 習 到 達 目 標

到達目標

1. ユニバーサルデザインの成立背景やその意味、取り巻く法制度、条件等について説明できる。

2. モビリティ・マネジメントと公共交通におけるユニバーサルデザインについて説明できる。

3. 空間計画を考える上で、ユニバーサルデザインが必要となる場面とそれに対応したデザインに対して説

明でき、ユニバーサルデザインについて理解できる。

ルーブリック

評価

理想的な 到達レベルの目安

標準的な 到達レベルの目安

未到達レベルの目安

評価到達目標

項目 1

ユニバーサルデザインの成立

背景やその意味、取り巻く法

制度、条件などについて体系

的に説明できる。

ユニバーサルデザインの成立

背景やその意味、取り巻く法制

度、条件等についてある程度説

明できる。

ユニバーサルデザインの成立背景

やその意味、取り巻く法制度、条件

などについて説明できない。

評価到達目標

項目 2

モビリティ・マネジメントと

公共交通におけるユニバーサ

ルデザインについて事例等を

用いて具体的に説明できる

モビリティ・マネジメントと公

共交通におけるユニバーサル

デザインについてある程度説

明することができる。

モビリティ・マネジメントと公共交

通におけるユニバーサルデザイン

について説明ができない。

評価到達目標

項目 3

空間計画を考える上で、ユニ

バーサルデザインが必要な場

面とそれに対応したデザイン

について事例を用いて具体的

に説明できる。

空間計画を考える上で、ユニバ

ーサルデザインが必要となる

場面とそれに対応したデザイ

ンに対してある程度説明でき

る。

空間計画を考える上で、ユニバーサ

ルデザインが必要となる場面とそ

れに対応したデザインに対して説

明できない。

達 成 度 評 価 (%)

評価方法 指標と評価割合

定期試験 小テスト レポート 口頭 発表

成果品 実 技

ポート フォリオ

その他 合計

総合評価割合 80 20

基礎的能力 40 10

専門的能力 20

分野横断的能力 20 10

学 習 上 の 留 意 点 , 関 連 す る 科 目 , 学 習 上 の 助 言

全ての人に対応したデザインという理念であるユニバーサルデザインに取り組むことはとても難しいが、多文化共生や少子高

齢化などの社会的問題に対して新聞や書籍などで自らの問題意識をはぐくみ、デザインをつなげていくことが必要である。そ

のためにも、ユニバーサルデザインの意味や重要性についてもしっかりと理解していくことが必要である。

JABEE教育到達目標評価:定期試験80%(B-2)、レポート20%(B-2)

Page 33: 教 科 名 応用物理(Applied Physics...教 科 名 応用物理(Applied Physics) 学 必修年 学 科 コース 単 位 数 / 選択 開講時期 総時間数 第4 学年

講 義 の 明 細

回 学習内容(時間) 具体的な行動達成目標 自己点検

1 ユニバーサルデザインとは(コア)

(2h)

バリアフリーやユニバーサルデザインの成り立ち、そ

の考え方、社会的な意義について説明することができ

る。

2

3 ユニバーサルデザインの 7原則と

PPP評価法(2h)

ユニバーサルデザイン 7原則や PPP評価法などについ

て説明することができる。 4

5

多様化する生活環境とユニバーサルデザ

イン(3h)

様々な立場の人たちの生活環境に関する基礎的知識

を持つことができる。 6

7

8 中間試験

9 国内外におけるユニバーサルデザインの

事例(2h)

国内外におけるユニバーサルデザインの事例を取り

上げ、ユニバーサルデザインが必要な場面がどういう

ものか説明できる。

10

11 公共交通とモビリティ・マネジメント(コ

ア)(2h)

モビリティ・マネジメントと公共交通についての基礎

的知識を持ち、具体的事例を挙げて説明できる。 12

13 日米のユニバーサルデザインに関する法

律について(2h)

日本と米国におけるバリアフリーに関する法規制に

関して説明することができる。 14

期末試験

15 答案返却・解答解説(1h) ・間違った箇所を理解できる。

総 学 習 時 間 数 45時間

講 義 15

(11.25)

自 学 自 習

講義の毎回の学習 (15)

定期試験の準備 (12.5)

レポート作成 (6.25)

教 科 書 お よ び 補 助 教 材

教科書 「ユニバーサルデザインの考え方-建築・都市・プロダクトデザイン」 梶本久夫 監修 (丸善)

補助教材等 適宜プリントを配布する。

Page 34: 教 科 名 応用物理(Applied Physics...教 科 名 応用物理(Applied Physics) 学 必修年 学 科 コース 単 位 数 / 選択 開講時期 総時間数 第4 学年

教 科 名 VR プレゼンテーション( Virtual Reality Presentation )

学 年 学 科 コース 単 位 数 必修 / 選択 開講時期 総時間数

第 5 学年 社会基盤工学科 都市デザイン

履修コース 学修 1 単位 選択

前期

1 時間/週 45 時間

担 当 教 員 【常勤】山﨑 俊夫(内線6482,E-mail: toshi_ya@) 学校・学科教育目標

JABEE教育到達目標

B・C

B-2,C-1,C-2

バーチャルリアリティとは、人工的に作られた仮想空間にコンピュータを駆使して没入させる技術である。

CGプレゼンテーションは、さまざまな主体間のデザイン・コミュニケーションを仲介するメディアである。

この科目ではビジュアル・シミュレーションの手法と利用技術を実践的に修得する。

学 習 到 達 目 標

到達目標

1. CGによるプレゼンテーションのプロセスを説明できる。

2. CGによる景観シミュレーションの意義について説明できる。

3. CGによる景観シミュレーションの手法を説明できる。

ルーブリック

評価

理想的な 到達レベルの目安

標準的な 到達レベルの目安

未到達レベルの目安

評価到達目

項目 1

CGプレゼンテーションのプ

ロセスに加えて、CG表現の

プロセスを説明できる。

プレゼンテーションのプロセ

スをCGオペレータとプレゼ

ンター別に説明できる。

CGプレゼンテーションのプロセ

スを説明できない。

評価到達目標

項目 2

CGによる景観シミュレーシ

ョンの意義と効果を関係主体

別に説明できる。

CGによる景観シミュレーシ

ョンの意義と効果の一般論を

説明できる。

CGによる景観シミュレーション

の意義と効果を説明できない。

評価到達目標

項目 3

CGフォトモンタージュとC

Gアニメーションの作成方法

を説明できる。

CGフォトモンタージュとC

Gアニメーションの違いを説

明できる。

CGフォトモンタージュとCGア

ニメーションの違いを説明できな

い。

達 成 度 評 価 (%)

評価方法 指標と評価割合

試験 課題 相互評価 態度 ポート フォリオ

その他 合計

総合評価割合 50 50 100

基礎的能力

専門的能力 50 50 100

分野横断的能力

学 習 上 の 留 意 点 , 関 連 す る 科 目 , 学 習 上 の 助 言

この科目では「建設 CAD・図学」においてコンピュータ・グラフィックスに関する基礎知識を習得していることを前

提として講義を進める。講義の前半ではビジュアル・シミュレーションの理論を中心に学ぶ。講義の後半ではプロジ

ェクター等に投影された画像により実践的なシミュレーション技法を学ぶ。座学が中心であり実習を伴わないため、

自宅等のパソコンにより自学自習によって理解と実践力を養うことが必要である。

JABEE 教育到達目標評価 定期試験 50%(B-2:100%),課題 50%(C-1:50%,C-2:50%)

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講 義 の 明 細

回 学習内容 具体的な行動達成目標 自己点検

1 CG プレゼンテーション CG プレゼンテーションの意義と課題を理解できる。

2 ビジュアル・シミュレーション ビジュアル・シミュレーション手法の種類と特徴を理

解できる。

3

4 ビジュアリゼーション ビジュアリゼーションの手法について理解できる。

5

6 CG プレゼンテーションの課題と今後のあ

り方

CG システムの統合化,BIM・CIMについて理解

できる。

7

8 中間試験

9 CG フォトモンタージュ CG フォトモンタージュによる景観検討について理解

できる。

10

11 都市景観シミュレーション パソコン 3DCG による都市景観のシミュレーション

について理解できる。

12

13 景観予測による合意形成 CG アニメーションによる住民の合意形成について理

解できる。

14

期末試験

15 試験答案返却・解答解説 試験問題の解説を通じて正しい解答を理解できる.

総 学 習 時 間 数 時間

講 義 15

(11.25)

自 学 自 習

自宅等におけるCG制作 (33.75)

教 科 書 お よ び 補 助 教 材

教科書

補助教材等 「都市・公共土木の CGプレゼンテーション」 榊原和彦,土橋正彦 著 (学芸出版社)