連環データマガジン 景気ウォッチャー 2015年11月号(2015年10月度データ)

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社会情報天気図 景気ウオッチャー調査から、 地域の消費者の声を可視化し、景気動向を読む Dual ComBine Analysis Dual ComBine Analysis is Data Cognitive Explore, Cognitive Data Experience by Cross Data Explorer. 2015年11月号 Vol.1, No.5 内閣府2,015年11月10日発表データより 2015/11/30 1 Photo by Akiko Photo by Akiko Photo by Akiko 2015 © Data Cake Baker Corporation. All rights reserved.

Transcript of 連環データマガジン 景気ウォッチャー 2015年11月号(2015年10月度データ)

社会情報天気図 景気ウオッチャー調査から、

地域の消費者の声を可視化し、景気動向を読む

Dual ComBine Analysis

Dual ComBine Analysis is Data Cognitive Explore, Cognitive Data Experience

by Cross Data Explorer.

2015年11月号 Vol.1, No.5 内閣府2,015年11月10日発表データより

2015/11/30 1

Photo by Akiko

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社会情報天気図 ~景気ウオッチャー調査から地域の景気動向を読む~

◆まとめと序言

今月の特徴として、物理的な地域の差があまりなく、それもあってか、地域要因と業種要因とが連環する、いわば“サービス産業天気図”のような連環マップが、発現した。特に悪い地域要因と弱いサービス産業要因が重なった。

そもそも、国民が稼いだGDPは、消費されるか、投資されるか、輸出されることになる。通常、ヒトは稼いだ以上に食べないので、投資されるか輸出されなくてはならない。失業率が高い中、GDPを増やすには、食べる量を増やすか、投資や輸出を増やす以外にはない。

異次元の金融の緩和は、金利低下により消費を刺激し、投資を刺激するはずであった。ただ、近傍窮乏化策とも受け止められかねない円安で、一時的には輸出への貢献はあった。しかし、マイナス金利さえ出現する異常事態でも、四半世紀続いた約500兆円というGDPの壁は動かず、需給ギャップは、解消できていない。

経済の成熟化で、サービス産業のニーズ開発と生産性向上の必要性だけは、立場による異論がない。しかし“需給ギャップ”は、モノ造り一辺倒の時代の、計測可能な物質とエネルギーの価値尺度に基づくのもで、実際は、多元的な、需給ベクトルの“ミスマッチング問題”だけが存在する。

通常、GDPや景気指標等の単一の数値は、背景や多くの側面が切り捨てられ、実態の意味の理解に欠ける。内閣府の“景気ウォッチャー調査”は、民間消費に関連する人びとの生の声を取集している貴重なデータで、先進各国でも、こうしたデータの収集法や解析法の開発に取り組んでいるようである。

課題に対し、如何に道を切り拓いて実践して行くかをビジネスにする者達にとって、状況を集約した評価値と共に、具体的な状況を自らの中にイメージとして構築する必要がある。マネジメントも、技術者も、使い易い数値指標を目的にしたり、制御手段ともしたがる、いわば“知的経済性の罠に捉われる生理”に支配されがちである。

ここでは、景気という期待やイメージを、単にGDPやDI.だけではなく、生活に関わる実態を分類し、それぞれを判別し、その全貌を背景や状況を質的な要因群で、いわば多元的な統合的相関性:連環性をもって理解することで、短絡的需給ギャップ刺激政策や物質的投資刺激策等への対案をイノベーションする挑戦のつもりでもある。

はじめに

Dual ComBine Analysis

2015/11/30 2 2015 © Data Cake Baker Corporation. All rights reserved.

全国の景気動向まとめ

◇ まとめと政府の見解

◇ 景気ウオッチャーのクラスタリング

◇ クラスターの特徴

◇入力データとデータ構成

Dual ComBine Analysis

・データ出典:内閣府景気ウォッチャー調査(August 10,2015) http://www5.cao.go.jp/keizai3/watcher_index.html ・データ解析:連環データ分析 スタンダード Powered by DCB-Analysis for Cognitive Data Experience of Cross Data Explorer & Character Digit Bilingual Analytics.

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目 次

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全国の景気動向まとめ Dual ComBine Analysis

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・景気ウオッチャーの内、現在の消費者の家計の動きを、全国11地域、各業種のビジネスの現場から、844人が伝えるデータのみを使用。

基本的には3ヵ月前と比較した景気判断、その理由としての市場動向、さらに追加説明文等の多様な多次元データを、マシンラーニングで情報圧縮し、クラスタ化した.

・現状を理解するため、多くの量的質的属性を組み合わせて、分別し、それらを判別し、組み立てて解釈する、解るために、分かり、判るアプローチを採った。

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全国の景気動向と業種と市場要因とのまとめ Dual ComBine Analysis

◆全国の景気動向と業種要因および市場要因との関係のまとめ

・今月は、沖縄を除くと地域間が無く、業種要因が地域要因と関連して、景気DIの変動要因として浮かび上がってきた。

・「薄曇り」の方向は、2種類ある。一つはCL2で、地域要因は“近畿”、業種要因は“ホテル旅館宿泊施設”や“スーパ”であり、もう一つはCL5.で、地域要因は“九州”、“卸百貨店ショッピングセンタ”で、市場要因は販売量の動きである。

・「小雨模様」の方向も2種類で、CL1.の地域要因は、“北海道”と“東北”で、業種要因は“コンビニ”と“飲食サービス”で市場要因は、“来客数の動き”である。もう一つのCL4での地域要因は、“北関東”で、業種要因は、“住宅関連”、“小売商店街”、“美容生活サービス”、“タクシー運輸サービス”である。

・「曇り」のCL3.は、地域要因が“南関東と“東海”で、業種要因は”通信ECサービス“、市場要因は”顧客の様子“である。

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まとめ

CL.1. CL2 CL3 CL4 CL5

地域 東北 北海道 (北陸)

近畿 (沖縄)

南関東 東海

北関東 (中国)

九州 (四国)

景気と動き

小雨模様 悪く

変わっている

薄曇り やや良く

変わっている

曇り 変わらない

小雨模様 悪く

変わっている

薄曇り やや良く

業種要因

コンビニ 飲食サービス

ホテル スーパー

通信ECサービス “住宅関連” “小売商店街”

“美容生活サービス” “タクシー輸送サービス”

“卸百貨店ショッピングセンター”

市場要因 “来客数の動き” --- “顧客の様子” --- “販売量の動き”

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10月度の全国の家計DIマップ

全国のDI

◆2015年10月度の全国の家計DIマップ

・今月の全国家計DIは、 48.1と前月よりも1.1ポイントとやや改善したが、50.0に届かず、判定は“変わらない”という状況.

・全国11地域の中で沖縄は、3.3ポイント悪化し56.0ポイントとなって、全国で唯一“やや良くなった”との判定結果を継続している.

・逆に、東北は、0.7ポイント悪化し44.9ポイントと45ポイントを切り、“やや悪化している”となった。

・低い48ポイント未満の地域は、東北の他、北海道、北関東、北陸など東日本と、西では四国である。

・高い地域は、沖縄を除くと、九州、近畿であり、45~55までの“変わらない”の内の下半分の5ポイントの狭い範囲に収まっている。

北海道DI:46.2(-2.9)

(全国平均-1.9)

南関東DI:48.4(+2.9)

(全国平均+0.3)

東北DI:44.9 (-0.7)

(全国平均-3.2)

北関東DI:47.1(+4.6)

(全国平均-1.0)

四国DI:45.7(-0.9)

(全国平均-2.4) 九州DI:49.8(+1.2)

(全国平均+1.7

東海DI:48.8(+4.1)

(全国平均+0.7)

沖縄DI:56.0(-3.3)

(全国平均+7.9)

近畿DI:49.5(-1.3)

(全国平均+1.4)

中国DI:48.7(+3.3)

(全国平均+7.0)

北陸I:47.4(-3.4)

(全国平均-0.7)

全国家計“変わらない” DI:48.1 (前月比+1.1)

65以上 良くなっている

55~65 やや良くなっている

45~55 変わらない

35~45 やや悪くなっている

35未満 悪くなっている

Dual ComBine Analysis

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“景気ウオッチャー調査”の定義

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25.0

30.0

35.0

40.0

45.0

50.0

55.0

60.0

65.0

全国

北海道

東北

北関東

南関東

東海

北陸

家計関連動向DIの地域別推移(1/2) Dual ComBine Analysis

地域別DIの推移

◆家計関連動向DIの2年間の東日本の推移

◇今月の全国家計DIは、 48.1と前月よりも1.1ポイントとやや改善したが、50.0に届かず、判定は“変わらない”という状況.

・消費税ショック後の谷から脱出した2015年4月からバタバタしつつ、ついにダウントレンドとなっている.

・東海を含む東日本では、全ての地域で50ポイントを切っている。しかし、45ポイントを上回っておりまとまっている。

・家計動向DIで見る限り、昨年4月をピークに、ダウンテンデンシーを辿り“緩やかな回復を続けている”とは、言いにくい.

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2014年4月消費税8%実施

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25.0

30.0

35.0

40.0

45.0

50.0

55.0

60.0

65.0

全国

近畿

中国

四国

九州

沖縄

家計関連動向DIの地域別推移(2/2) Dual ComBine Analysis

地域別DIの推移

◆家計関連動向DIの2年間の西日本の推移

◇今月の全国家計DIは、 48.1と前月よりも1.1ポイントとやや改善したが、50.0に届かず、判定は“変わらない”という状況。

・消費税ショック後の谷から脱出した2015年4月からバタバタしつつ、総じてダウントレンドとなっている.

・沖縄のみが50ポイントを上回っているが、西日本の全てが、50ポイント以下で、45ポインと以上の幅に収まっている。

・家計動向DIで見る限り、昨年4月ピークに下降傾向を辿っており、“緩やかな回復を続けている”とは、言いにくい.

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2014年4月消費税8%実施

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◇ 「景気ウオッチャー調査」のデータ ・2012年10月より、2015年10月までの“現状の家計動向”の推移を見る. ・今月は47.0と、前年同月比+0.3ポイントではあるが、前月比-1.8ポイントで、2ヶ月連続で50.ポイントを下回っている. ・沖縄だけが良く、北陸と近畿が辛うじて50.0を超えているが、北関東と東海は45.0を切ってしまった.

景気ウオッチャーのDI

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Dual ComBine Analysis

全国 北海道 東北 北関東 南関東 東海 北陸 近畿 中国 四国 九州 沖縄

2012年10月 38.4 41.7 41.0 37.0 37.3 36.4 39.4 39.2 36.0 35.6 40.7 41.32012年11月 39.2 40.7 41.1 35.8 35.7 35.6 42.3 41.5 40.6 37.9 42.2 46.02012年12月 45.5 46.6 45.7 42.6 42.8 46.1 46.0 47.6 45.5 46.5 46.5 47.02013年1月 48.3 47.8 45.3 44.6 49.6 47.4 51.1 53.2 48.5 48.8 46.4 51.02013年2月 51.7 52.6 46.4 48.0 51.8 50.3 56.5 56.3 52.4 53.0 51.1 58.02013年3月 56.9 55.7 53.6 53.8 58.3 55.8 58.5 62.6 57.9 54.4 55.5 56.52013年4月 55.5 54.7 52.6 53.4 57.2 55.9 57.3 59.6 54.4 54.5 53.7 54.62013年5月 54.4 51.9 52.1 55.4 55.3 50.7 56.7 58.8 53.4 51.2 55.5 55.62013年6月 52.2 58.6 51.0 50.4 53.6 48.5 54.1 55.0 52.2 50.0 50.0 52.92013年7月 50.6 56.9 47.6 47.6 51.4 50.5 49.6 52.0 51.7 50.0 49.6 52.92013年8月 49.3 54.9 48.4 46.0 49.2 50.2 47.4 48.8 47.9 50.8 49.0 62.02013年9月 50.6 52.8 47.6 47.1 52.9 49.5 50.0 53.0 49.8 49.2 50.8 58.02013年10月 49.2 52.2 45.4 46.5 49.2 49.5 50.0 50.4 50.9 46.8 50.4 54.82013年11月 51.3 50.0 48.4 49.1 50.0 53.9 50.4 54.6 52.5 51.2 51.5 49.12013年12月 53.1 53.5 49.1 51.7 53.8 56.6 52.2 54.1 53.7 54.4 51.8 48.02014年1月 52.2 51.9 48.3 50.4 54.3 54.3 49.6 53.7 53.8 50.0 52.7 50.02014年2月 50.2 55.3 45.9 41.3 47.8 53.1 52.2 53.4 53.2 52.5 50.4 55.82014年3月 57.0 52.6 55.4 53.7 59.5 55.7 52.9 60.1 57.4 62.3 57.0 60.62014年4月 37.2 37.3 35.9 34.7 40.5 38.7 36.8 40.4 32.7 29.1 36.4 41.72014年5月 42.1 38.8 37.8 43.4 45.5 40.8 44.6 43.1 40.1 43.7 41.7 48.12014年6月 45.1 46.5 43.5 43.9 46.8 44.7 43.9 46.8 43.3 45.6 44.4 50.02014年7月 49.4 49.1 49.8 48.7 50.1 47.9 48.2 50.3 49.8 49.6 46.5 61.62014年8月 45.8 46.7 44.8 46.2 45.4 47.2 46.0 49.9 43.6 43.6 42.0 47.22014年9月 46.7 45.7 46.2 44.7 46.4 47.7 43.7 50.2 44.8 46.5 47.7 48.12014年10月 42.3 41.3 40.2 39.7 39.4 42.3 46.0 45.9 41.7 41.5 44.8 50.02014年11月 39.5 33.7 38.6 35.7 36.1 39.5 39.6 43.2 41.7 43.6 43.0 43.52014年12月 44.2 39.5 41.3 40.1 45.9 45.1 43.0 48.2 43.1 41.8 47.2 47.92015年1月 43.9 46.3 42.5 41.2 43.6 45.4 45.1 47.4 41.0 44.6 42.0 45.42015年2月 48.4 48.7 46.0 44.6 49.6 47.2 50.8 52.3 46.8 49.6 47.8 51.02015年3月 50.9 51.9 49.1 47.1 50.0 48.0 56.3 54.1 50.9 49.6 53.8 50.02015年4月 53.2 55.8 51.6 51.1 53.1 51.5 59.3 55.0 51.6 49.6 55.0 51.92015年5月 53.6 53.2 53.0 50.4 55.4 53.2 59.3 53.4 53.6 50.4 52.9 55.82015年6月 50.4 53.2 48.6 47.4 51.9 48.8 51.5 53.6 49.6 49.6 48.8 53.72015年7月 50.8 55.6 48.7 47.7 49.9 50.5 51.5 51.2 50.9 52.2 52.3 55.02015年8月 48.8 52.0 46.2 45.0 48.4 49.2 53.3 50.4 48.7 46.9 48.3 57.02015年9月 47.0 49.1 45.6 42.5 45.5 44.7 50.8 50.8 45.4 46.6 48.6 59.32015年10月 48.1 46.2 44.9 47.1 48.4 48.8 47.4 49.5 48.7 45.7 49.8 56.0

前月比 1.1 -2.9 -0.7 4.6 2.9 4.1 -3.4 -1.3 3.3 -0.9 1.2 -3.3全国比 0.0 -1.9 -3.2 -1.0 0.3 0.7 -0.7 1.4 0.6 -2.4 1.7 7.9

前年比 5.8 4.9 4.7 7.4 9.0 6.5 1.4 3.6 7.0 4.2 5.0 6.0

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全国の景気動向の政府の見解 Dual ComBine Analysis

◆今月の内閣府の見解 ・内閣府は、“家計動向関連DIは、小売関連などが上昇したこと等から上昇した”としている。 ・現状を、家計動向の他、企業動向と雇用関連のDIも含め、“今回の調査結果に示された景気ウォッチャーの見方は、「3か月前と比較しての景気の現状に対する判断DIは、48.2となった。雇用関連のDIは低下したものの、家計動向関連、企業動向関連のDIが上昇したことから、前月を0.7ポイント上回り、3か月ぶりの上昇となった。また、横ばいを示す50を3か月連続で下回ったとしつつ、 ・先行き判断をふくめ、“景気は、中国経済に係る動向の影響等がみられるが、緩やかな回復基調が続いている。”としている。

2015/11/30 10

内閣府の見解

平成27年10月調査結果(抜粋):景気ウォッチャー調査:今月の動き(10月)

10月の現状判断DIは、前月比0.7ポイント上昇の48.2となった。

家計動向関連DIは、小売関連などが上昇したこと等から上昇した。企業動向関連DIは、非製造業が低下したものの、製造業が上昇したことから上昇した。雇用関連DIについては、低下した。

10月の先行き判断DIは、前月に対し横ばいの49.1となった。

家計動向関連DIは上昇した一方で、企業動向関連DI及び雇用関連DIは低下した。

今回の調査結果に示された景気ウォッチャーの見方は、景気は、中国経済に係る動向の影響等がみられるが、緩やかな回復基調が続いている。先行きについては、冬のボーナスへの期待等がみられるものの、中国経済の情勢や物価上昇への懸念等がみられる」とまとめられる。

1.景気の現状判断DI

3か月前と比較しての景気の現状に対する判断DIは、48.2と

なった。雇用関連のDIは低下したものの、家計動向関連、企業動向関連のDIが上昇したことから、前月を0.7ポイント上回り、3か月ぶりの上昇となった。また、横ばいを示す50を3か月連続で下回った。

http://www5.cao.go.jp/keizai3/2015/1110watcher/menu.html

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全国の景気動向まとめ Dual ComBine Analysis

2015/11/30 11

・家計動向に関する景気ウオッチャーのクラスタリング

今月は、844人の、景気判断DIと地域要因、業種要、市場要因、およびDIの理由等の諸要因で分類

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クラスタ別特徴

◆地域の景気動向のポジション

・日本の景気DIの動向を、地域と景気ウオッチャーデータを情報圧縮して、5のクラスタに分類するとパターンが見える.

・今月の日本の11地域の景気動向を、大きく5のクラスタに分けて理解する

・マップの軸として、左上は“悪い”で右下が“良い”.右上が“動き無し”方向で、左下が“動きあり”の方向である.

地域と景気動向の関係 Dual ComBine Analysis

「景気動向DI+地域因子」

2015/11/30 12

5つのクラスタと地域

・薄曇りで、やや良く、変わっているCL2:近畿

・薄曇りで、やや良く、変わらないCL5:九州

・曇りで、変わらないCL3:南関東、東海

・小雨模様で、やや悪い、CL4:北関東

・小雨模様で、悪いL1:東北、北海道

・中国、四国、沖縄、北陸は、ポジションが不明確。

・特に沖縄は、サンプルサイズが小さく、文章のような多次元属性データでは、特徴が掴みにくい。

曇り:CL3 小雨模様:CL4

薄曇り:CL5

薄曇り: CL2

小雨模様: CL1

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◆各地と業種と景気動向との関係

・各地の景気動向に“業種要因”を重ねて、複数の属性間の関係を見る.地域要因と業種要因の関係性が発現した。

・“良い”方向の“CL5:薄曇り”の“九州”の方向には、“卸百貨店ショッピングセンター”がある。

・“悪い”方向の“CL1:小雨模様”の“東北”、“北海道”の方向には、“コンビニ”、“飲食サービス”がある。

・同様に“悪い”、“北関東”の方向には、“小売商店街”、“美容生活サービス”、タクシーがあり、“住宅関連”も良くない。

地域と業種と景気動向との関係 Dual ComBine Analysis

2015/11/30 13

「景気動向DI+地域因子+業種因子」

クラスタ別特徴

5つのクラスタと地域と業種

地域要因と業種要因の関係性が発現した:

・薄曇りで、やや良く、変わっているCL2:近畿。業種はホテル、スーパが代表。

・薄曇りで、やや良く、変わらないCL5:九州。卸百貨店ショッピングセンタが代表。

・薄曇りで、変わらないCL3:南関東、東海。通信ECサービスが代表。

・小雨模様で、やや悪い、CL4:北関東。住宅関連、小売商店街、美容生活サービスタクシー輸送サービスが代表。

・小雨模様で、悪いL1:東北、北海道。コンビニ、飲食サービスが代表。

・中国、四国、沖縄、北陸は、ポジションが不明確

小雨模様:CL4

曇り:CL3

薄曇り:CL5

薄曇り: CL2

小雨模様: CL1

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◆各地要因と市場動向要因と景気動向との関係

・各地の景気動向に、市場要因として、“市場の動き”を重ねて、それらの関係性を見る.

・“良い”方向の“CL5:薄曇り”の“九州”の方向には、“卸百貨店ショッピングセンター”には“販売量の動き”が出た。

・“悪い”方向の“CL1:小雨模様”の“東北”、“北海道”の方向には、“コンビニ”、“飲食サービス”には、“来客の動き”が関係。

・“変わらず”の方向では、“顧客の様子”がある。

地域と市場の動きと景気動向との関係 Dual ComBine Analysis

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クラスタ別特徴

「景気動向DI+地域因子+市場因子」 5つのクラスタと地域と業種

・薄曇りCL2:近畿で、業種はホテル、スーパが、やや良く、変わっているが、市場の動きは不明確。

・薄曇りCL5:九州で、卸百貨店ショッピングセンタの“販売量の動き”が、やや良いが変わらない。

・薄曇りCL3:南関東、東海で、通信ECサービスが、“顧客の様子”は、変わらない。

・小雨模様CL4:北関東では、住宅関連、小売商店街、美容生活サービスタクシー輸送サービス業で、 “お客の様子”がやや悪い。

・小雨模様CL1:東北、北海道で、コンビニ、飲食サービスの“来客数の動き”が悪く変わっている。

・中国、四国、沖縄、北陸は、ポジションが不明確

小雨模様:CL4 曇り:CL3

薄曇り:CL5

薄曇り: CL2

小雨模様: CL1

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社会情報天気図 ~景気ウオッチャー調査から地域の景気動向を読む~ Dual ComBine Analysis

2015/11/30 15

社会情報天気図

地域別特徴

◆日本列島の景気の天気模様

日本列島の景気天気図は、全体としてまだ明るさが見えない。

・景気の弱い地域に、構造的に脆弱なサービズ産業要因が、表出しているように見える。 薄曇り: CL2

小雨模様:CL4

小雨模様: CL1

曇り:CL3

薄曇り:CL5

・東北

・北海道

・南関東

・東海

(北陸)

・九州

(四国)

・近畿

(沖縄)

・北関東

(中国) ・四国

・北陸

・中国

・沖縄

CL.1. CL2 CL3 CL4 CL5

地域 東北 北海道 (北陸)

近畿 (沖縄)

南関東 東海

北関東 (中国)

九州 (四国)

景気と動き 小雨模様 悪く

変わっている

薄曇り やや良く

変わっている

曇り 変わらない

小雨模様 悪く

変わっている

薄曇り やや良く

業種要因

コンビニ 飲食サービス

ホテル スーパー

通信ECサービス “住宅関連” “小売商店街”

“美容生活サービス” “タクシー輸送サービス”

“卸百貨店ショッピングセンター”

市場要因 “来客数の動き” --- “顧客の様子” --- “販売量の動き”

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全国の景気動向まとめ Dual ComBine Analysis

2015/11/30 16 2015 © Data Cake Baker Corporation. All rights reserved.

•CL.1:小雨模様

・東北・北海道

・コンビニ、飲食サービス

Dual ComBine Analysis CL.1:小雨模様の景気動向

2015/11/30 17

薄曇り: CL2

小雨模様:CL4

小雨模様: CL1

曇り:CL3

薄曇り:CL5

・東北

・北海道

・南関東

・東海

(北陸)

・九州

(四国)

・近畿

(沖縄)

・北関東

(中国) ・四国

・北陸

・中国

・沖縄

北海道DI:46.2(-2.9)

(全国平均-1.9)

東北DI:44.9 (-0.7)

(全国平均-3.2)

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CL.1:小雨模様の景気動向 Dual ComBine Analysis

2015/11/30

CL.1: 小雨模様

◆CL.1:小雨模様.の家計の景気動向

・CL.1は、北海道と東北であるが、北海道は全国比1.9ポイント低い46.2ポイントで、東北は全国比3.2ポイント低い44.9ポイントと、共に50ポイントをかなり切って、小雨模様となっている。

・前月と比較しても、北海道は2.9ポイント下げ、東北も0.7ポイント下げており、春の5月から初夏にかけてのピークから、一貫して下げ基調が続いている。

北海道DI:46.2(-2.9)

(全国平均-1.9)

東北DI:44.9 (-0.7)

(全国平均-3.2)

全国 北海道 東北 北関東 南関東 東海 北陸 近畿 中国 四国 九州 沖縄

2013年10月 49.2 52.2 45.4 46.5 49.2 49.5 50.0 50.4 50.9 46.8 50.4 54.8

2013年11月 51.3 50.0 48.4 49.1 50.0 53.9 50.4 54.6 52.5 51.2 51.5 49.1

2013年12月 53.1 53.5 49.1 51.7 53.8 56.6 52.2 54.1 53.7 54.4 51.8 48.0

2014年1月 52.2 51.9 48.3 50.4 54.3 54.3 49.6 53.7 53.8 50.0 52.7 50.0

2014年2月 50.2 55.3 45.9 41.3 47.8 53.1 52.2 53.4 53.2 52.5 50.4 55.8

2014年3月 57.0 52.6 55.4 53.7 59.5 55.7 52.9 60.1 57.4 62.3 57.0 60.6

2014年4月 37.2 37.3 35.9 34.7 40.5 38.7 36.8 40.4 32.7 29.1 36.4 41.7

2014年5月 42.1 38.8 37.8 43.4 45.5 40.8 44.6 43.1 40.1 43.7 41.7 48.1

2014年6月 45.1 46.5 43.5 43.9 46.8 44.7 43.9 46.8 43.3 45.6 44.4 50.0

2014年7月 49.4 49.1 49.8 48.7 50.1 47.9 48.2 50.3 49.8 49.6 46.5 61.6

2014年8月 45.8 46.7 44.8 46.2 45.4 47.2 46.0 49.9 43.6 43.6 42.0 47.2

2014年9月 46.7 45.7 46.2 44.7 46.4 47.7 43.7 50.2 44.8 46.5 47.7 48.1

2014年10月 42.3 41.3 40.2 39.7 39.4 42.3 46.0 45.9 41.7 41.5 44.8 50.0

2014年11月 39.5 33.7 38.6 35.7 36.1 39.5 39.6 43.2 41.7 43.6 43.0 43.5

2014年12月 44.2 39.5 41.3 40.1 45.9 45.1 43.0 48.2 43.1 41.8 47.2 47.9

2015年1月 43.9 46.3 42.5 41.2 43.6 45.4 45.1 47.4 41.0 44.6 42.0 45.4

2015年2月 48.4 48.7 46.0 44.6 49.6 47.2 50.8 52.3 46.8 49.6 47.8 51.0

2015年3月 50.9 51.9 49.1 47.1 50.0 48.0 56.3 54.1 50.9 49.6 53.8 50.0

2015年4月 53.2 55.8 51.6 51.1 53.1 51.5 59.3 55.0 51.6 49.6 55.0 51.9

2015年5月 53.6 53.2 53.0 50.4 55.4 53.2 59.3 53.4 53.6 50.4 52.9 55.8

2015年6月 50.4 53.2 48.6 47.4 51.9 48.8 51.5 53.6 49.6 49.6 48.8 53.7

2015年7月 50.8 55.6 48.7 47.7 49.9 50.5 51.5 51.2 50.9 52.2 52.3 55.0

2015年8月 48.8 52.0 46.2 45.0 48.4 49.2 53.3 50.4 48.7 46.9 48.3 57.0

2015年9月 47.0 49.1 45.6 42.5 45.5 44.7 50.8 50.8 45.4 46.6 48.6 59.3

2015年10月 48.1 46.2 44.9 47.1 48.4 48.8 47.4 49.5 48.7 45.7 49.8 56.0

前月比 1.1 -2.9 -0.7 4.6 2.9 4.1 -3.4 -1.3 3.3 -0.9 1.2 -3.3

全国比 0.0 -1.9 -3.2 -1.0 0.3 0.7 -0.7 1.4 0.6 -2.4 1.7 7.9

前年比 5.8 4.9 4.7 7.4 9.0 6.5 1.4 3.6 7.0 4.2 5.0 6.0

25.0

30.0

35.0

40.0

45.0

50.0

55.0

60.0

65.0

全国 中央 北海道 東北

2015 © Data Cake Baker Corporation. All rights reserved. 18

Dual ComBine Analysis

◆CL.1:小雨模様の特徴的キーワード、および説明文の抽出

・地域要因として北海道と東北に代表される小雨模様は、業種要因として“コンビニ”で、市場要因は“来客数の動き”である。

・客単価は上昇しているが、労働人口の減少があり、来客数の減少分をカバーできず、キャンペーン等の販促活動を続けているが、お昼の弁当等のランチの売上がかなり落ち込んでいる。

19

CL.1:小雨模様の景気動向

2015/11/30

北海道DI:46.2(-2.9)

(全国平均-1.9)

東北DI:44.9 (-0.7)

(全国平均-3.2)

出店 活動 減少 かなり ランチタイム 天気 閑散と 落ち込ん 競合店

団体客 減っ 人口 増える 連続 晴れディナータイム

来客 減少分

代表的説明 地域因子 DI判断 業種因子 市場因子

・来客数が減っている。 北海道やや悪くなっている

コンビニ 来客数の動き

・ランチタイムは外国人と団体客で満席となる日が多く、2日連続で来店する客もみられた。しかし、10月後半に入ると、ディナータイムは閑散としてきた。全体の売上は前年比で横ばいであった。

北海道やや悪くなっている

高級レストラン 来客数の動き

・体育の日の3連休が天候に恵まれず、前年と比較してもかなり悪い状況になっている。

東北やや悪くなっている

観光名所 来客数の動き

・土~日曜日の来客数がかなり減っている。 東北やや悪くなっている

乗用車販売店 来客数の動き

・客単価は上昇しているが、来客数の減少分をカバーできていないため、売上は減少している。人口減少だけにとどまらず、労働力の減少も相まって、全体的に消費が増える構造にはなっていない。

東北やや悪くなっている

コンビニ 来客数の動き

・今月は晴れて穏やかな日が多かったが、8~9月の天気の悪い日と比べても客の動きにそれほどの変化はなく、今月も少し悪いような状況である。

東北やや悪くなっている

コンビニ 来客数の動き

・競合店の新規出店があったわけでもないのに、来客数が連続で前年比を下回っている。キャンペーンなどの販促活動は続けているが、効果はあまり出ていない。特に、サラリーマン中心のお昼のお弁当類の売上がかなり落ち込んでいる。

東北やや悪くなっている

コンビニ 来客数の動き

・10月は季節的に非常に過ごしやすく病気になる方は少ない。また、風邪をひいても容量の小さいものや価格の安いものを購入するため、客単価が前年より8%ほど減少している。

東北やや悪くなっている

一般小売店[医薬品]

単価の動き

CL.1: 小雨模様

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•CL.2:薄曇り

•近畿

•ホテル、スーパー

Dual ComBine Analysis CL.2:曇りの景気動向

2015/11/30 20

薄曇り: CL2

小雨模様:CL4

小雨模様: CL1

曇り:CL3

薄曇り:CL5

・東北

・北海道

・南関東

・東海

(北陸)

・九州

(四国)

・近畿

(沖縄)

・北関東

(中国) ・四国

・北陸

・中国

・沖縄

近畿DI:49.5(-1.3)

(全国平均+1.4)

2015 © Data Cake Baker Corporation. All rights reserved.

20.025.030.035.040.045.050.055.060.065.0

全国 中央 近畿 沖縄

Dual ComBine Analysis

2015/11/30 21

CL.2:薄曇りの景気動向

CL.2. 薄曇り

◆CL.2:薄曇り曇りの家計の景気動向

・CL.2は、地域要因は近畿地方であるが、全国比1.9ポイント高い49.5ポイントで、50ポイントに近いが、55ポイントには届かず「小雨模様」となっている。

・前月と比較しても、1.3ポイント下げ、年明け以来50ポイントを上回ってきたが、今月は、50ポイントを切って、元気がない。

・沖縄は、春から調子が良いが、サンプルが少なく、バラつきが大きく、好調の要因も明確とは言えない。

近畿DI:49.5(-1.3)

(全国平均+1.4) 全国 北海道 東北 北関東 南関東 東海 北陸 近畿 中国 四国 九州 沖縄

2013年10月 49.2 52.2 45.4 46.5 49.2 49.5 50.0 50.4 50.9 46.8 50.4 54.8

2013年11月 51.3 50.0 48.4 49.1 50.0 53.9 50.4 54.6 52.5 51.2 51.5 49.1

2013年12月 53.1 53.5 49.1 51.7 53.8 56.6 52.2 54.1 53.7 54.4 51.8 48.0

2014年1月 52.2 51.9 48.3 50.4 54.3 54.3 49.6 53.7 53.8 50.0 52.7 50.0

2014年2月 50.2 55.3 45.9 41.3 47.8 53.1 52.2 53.4 53.2 52.5 50.4 55.8

2014年3月 57.0 52.6 55.4 53.7 59.5 55.7 52.9 60.1 57.4 62.3 57.0 60.6

2014年4月 37.2 37.3 35.9 34.7 40.5 38.7 36.8 40.4 32.7 29.1 36.4 41.7

2014年5月 42.1 38.8 37.8 43.4 45.5 40.8 44.6 43.1 40.1 43.7 41.7 48.1

2014年6月 45.1 46.5 43.5 43.9 46.8 44.7 43.9 46.8 43.3 45.6 44.4 50.0

2014年7月 49.4 49.1 49.8 48.7 50.1 47.9 48.2 50.3 49.8 49.6 46.5 61.6

2014年8月 45.8 46.7 44.8 46.2 45.4 47.2 46.0 49.9 43.6 43.6 42.0 47.2

2014年9月 46.7 45.7 46.2 44.7 46.4 47.7 43.7 50.2 44.8 46.5 47.7 48.1

2014年10月 42.3 41.3 40.2 39.7 39.4 42.3 46.0 45.9 41.7 41.5 44.8 50.0

2014年11月 39.5 33.7 38.6 35.7 36.1 39.5 39.6 43.2 41.7 43.6 43.0 43.5

2014年12月 44.2 39.5 41.3 40.1 45.9 45.1 43.0 48.2 43.1 41.8 47.2 47.9

2015年1月 43.9 46.3 42.5 41.2 43.6 45.4 45.1 47.4 41.0 44.6 42.0 45.4

2015年2月 48.4 48.7 46.0 44.6 49.6 47.2 50.8 52.3 46.8 49.6 47.8 51.0

2015年3月 50.9 51.9 49.1 47.1 50.0 48.0 56.3 54.1 50.9 49.6 53.8 50.0

2015年4月 53.2 55.8 51.6 51.1 53.1 51.5 59.3 55.0 51.6 49.6 55.0 51.9

2015年5月 53.6 53.2 53.0 50.4 55.4 53.2 59.3 53.4 53.6 50.4 52.9 55.8

2015年6月 50.4 53.2 48.6 47.4 51.9 48.8 51.5 53.6 49.6 49.6 48.8 53.7

2015年7月 50.8 55.6 48.7 47.7 49.9 50.5 51.5 51.2 50.9 52.2 52.3 55.0

2015年8月 48.8 52.0 46.2 45.0 48.4 49.2 53.3 50.4 48.7 46.9 48.3 57.0

2015年9月 47.0 49.1 45.6 42.5 45.5 44.7 50.8 50.8 45.4 46.6 48.6 59.3

2015年10月 48.1 46.2 44.9 47.1 48.4 48.8 47.4 49.5 48.7 45.7 49.8 56.0

前月比 1.1 -2.9 -0.7 4.6 2.9 4.1 -3.4 -1.3 3.3 -0.9 1.2 -3.3

全国比 0.0 -1.9 -3.2 -1.0 0.3 0.7 -0.7 1.4 0.6 -2.4 1.7 7.9

前年比 5.8 4.9 4.7 7.4 9.0 6.5 1.4 3.6 7.0 4.2 5.0 6.02015 © Data Cake Baker Corporation. All rights reserved.

Dual ComBine Analysis

◆ CL.2:薄曇りの特徴的キーワード、および説明文の抽出

・地域要因として近畿に代表される「曇り」は、業種要因として“都市型ホテル”で、市場要因は“来客数の動き”である。

・引き続き、宿泊に関しては、中国、韓国等の海外の来客の勢いが止まらず、稼働率も高水準で、宿泊単価の上昇しており、レストランについても好調。コンビニにも来客数や客単価の上昇など、インバウンド効果がある。

22 2015/11/30

キーワード

CL.2:薄曇りの景気動向

近畿DI:49.5(-1.3)

(全国平均+1.4)

代表的説明 地域因子 DI判断 業種因子 市場因子

・来客数の増加がみられる。その要因としては、好天やインバウンドの増加のほか、各種施策の効果であると判断している。

近畿やや良くなっている

コンビニ来客数の動き

・今月は天候に恵まれ、台風の影響もなく、久しぶりに来客数が増加し、売上も順調である。

四国やや良くなっている

スーパー来客数の動き

・引き続き、宿泊に関しては海外からの来客が好調である。レストランについても、堅調に上向きつつあると感じる。

近畿やや良くなっている

都市型ホテル

来客数の動き

・相変わらず、中国や韓国からの旅行客の勢いは止まらず、高稼働率が続いている。宿泊単価の上昇が続いていることで、国内ビジネス客の負担が増えている。一方、宴会や食堂の動きは鈍く、前年収入を超えるのが精一杯である。また、食材やパート人件費などの値上がりで収支は悪くなっている。

近畿やや良くなっている

都市型ホテル)

来客数の動き

・飲食部門の客数が、10月以降は前年を上回る傾向にある。 近畿やや良くなっている

高級レストラン

来客数の動き

・コーヒー類やファストフードの売上が相変わらず好調である。プレミアム系商品の売上も堅調に推移しており、客単価の上昇傾向が続いている。

近畿やや良くなっている

コンビニ単価の動

・稼働率は依然として高水準を維持しており、客室単価も上昇している。

近畿やや良くなっている

都市型ホテル(客室担当)

単価の動き

レストラン 影響 飲食 宿泊 高水準ファストフード

単価 増加 好天

効果ビジネス客

前年 食材 稼働率 恵まれ 上昇 客室単価 客単価

CL.2. 薄曇り

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•CL.3:曇り

・南関東、・東海

通信ECサービス

Dual ComBine Analysis CL.3:曇りの景気動向

2015/11/30 23

薄曇り: CL2

小雨模様:CL4

小雨模様: CL1

曇り:CL3

薄曇り:CL5

・東北

・北海道

・南関東

・東海

(北陸)

・九州

(四国)

・近畿

(沖縄)

・北関東

(中国) ・四国

・北陸

・中国

・沖縄

南関東DI:48.4(+2.9)

(全国平均+0.3)

東海DI:48.8(+4.1)

(全国平均+0.7)

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Dual ComBine Analysis

2015/11/30 24

CL.3:曇りの景気動向

南関東DI:48.4(+2.9)

(全国平均+0.3)

東海DI:48.8(+4.1)

(全国平均+0.7)

CL.3. 曇り

20.025.030.035.040.045.050.055.060.065.0

全国 中央 南関東 東海 北陸

全国 北海道 東北 北関東 南関東 東海 北陸 近畿 中国 四国 九州 沖縄

2013年10月 49.2 52.2 45.4 46.5 49.2 49.5 50.0 50.4 50.9 46.8 50.4 54.8

2013年11月 51.3 50.0 48.4 49.1 50.0 53.9 50.4 54.6 52.5 51.2 51.5 49.1

2013年12月 53.1 53.5 49.1 51.7 53.8 56.6 52.2 54.1 53.7 54.4 51.8 48.0

2014年1月 52.2 51.9 48.3 50.4 54.3 54.3 49.6 53.7 53.8 50.0 52.7 50.0

2014年2月 50.2 55.3 45.9 41.3 47.8 53.1 52.2 53.4 53.2 52.5 50.4 55.8

2014年3月 57.0 52.6 55.4 53.7 59.5 55.7 52.9 60.1 57.4 62.3 57.0 60.6

2014年4月 37.2 37.3 35.9 34.7 40.5 38.7 36.8 40.4 32.7 29.1 36.4 41.7

2014年5月 42.1 38.8 37.8 43.4 45.5 40.8 44.6 43.1 40.1 43.7 41.7 48.1

2014年6月 45.1 46.5 43.5 43.9 46.8 44.7 43.9 46.8 43.3 45.6 44.4 50.0

2014年7月 49.4 49.1 49.8 48.7 50.1 47.9 48.2 50.3 49.8 49.6 46.5 61.6

2014年8月 45.8 46.7 44.8 46.2 45.4 47.2 46.0 49.9 43.6 43.6 42.0 47.2

2014年9月 46.7 45.7 46.2 44.7 46.4 47.7 43.7 50.2 44.8 46.5 47.7 48.1

2014年10月 42.3 41.3 40.2 39.7 39.4 42.3 46.0 45.9 41.7 41.5 44.8 50.0

2014年11月 39.5 33.7 38.6 35.7 36.1 39.5 39.6 43.2 41.7 43.6 43.0 43.5

2014年12月 44.2 39.5 41.3 40.1 45.9 45.1 43.0 48.2 43.1 41.8 47.2 47.9

2015年1月 43.9 46.3 42.5 41.2 43.6 45.4 45.1 47.4 41.0 44.6 42.0 45.4

2015年2月 48.4 48.7 46.0 44.6 49.6 47.2 50.8 52.3 46.8 49.6 47.8 51.0

2015年3月 50.9 51.9 49.1 47.1 50.0 48.0 56.3 54.1 50.9 49.6 53.8 50.0

2015年4月 53.2 55.8 51.6 51.1 53.1 51.5 59.3 55.0 51.6 49.6 55.0 51.9

2015年5月 53.6 53.2 53.0 50.4 55.4 53.2 59.3 53.4 53.6 50.4 52.9 55.8

2015年6月 50.4 53.2 48.6 47.4 51.9 48.8 51.5 53.6 49.6 49.6 48.8 53.7

2015年7月 50.8 55.6 48.7 47.7 49.9 50.5 51.5 51.2 50.9 52.2 52.3 55.0

2015年8月 48.8 52.0 46.2 45.0 48.4 49.2 53.3 50.4 48.7 46.9 48.3 57.0

2015年9月 47.0 49.1 45.6 42.5 45.5 44.7 50.8 50.8 45.4 46.6 48.6 59.3

2015年10月 48.1 46.2 44.9 47.1 48.4 48.8 47.4 49.5 48.7 45.7 49.8 56.0

前月比 1.1 -2.9 -0.7 4.6 2.9 4.1 -3.4 -1.3 3.3 -0.9 1.2 -3.3

全国比 0.0 -1.9 -3.2 -1.0 0.3 0.7 -0.7 1.4 0.6 -2.4 1.7 7.9

前年比 5.8 4.9 4.7 7.4 9.0 6.5 1.4 3.6 7.0 4.2 5.0 6.0

◆CL.3:曇りの家計の景気動向

・CL.3は、南関東と東海であるが、南関東は全国比0.3ポイント高い48.4ポイントで、東海は全国比0.7ポイント高い48.8ポイントと、共にやや50ポイントを切っており、「曇り」となっている。

・前月と比較すると、南関東は2.9ポイント上げ、東海は4.1ポイント上げており、春のピークからはまだ低い状態であるが、底打ち状態である。

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Dual ComBine Analysis

◆ CL.3:曇りの特徴的キーワード、および説明文の抽出

・地域要因として南関東と東海に代表される「曇り」は、業種要因としては、あまり特徴が少ないが“通信EC関係”で、市場要因は“お客様の様子”である。

・解約は当初見込みより増加傾向があり目標は達成したが、伸び率は鈍化傾向にある。ケーブルテレビ未導入世帯へのインターネットと電話のセット導入をし、低価格で乗り換えに成功した。顧客は価格について、敏感になっている。

25

CL.3:曇りの景気動向

2015/11/30

キーワード

南関東DI:48.4(+2.9)

(全国平均+0.3)

東海DI:48.8(+4.1)

(全国平均+0.7)

代表的説明 地域因子 DI判断 業種因子 市場因子

・今月も契約自体は順当に獲得できている。解約については当初見込みより増加傾向にあるが、2015年1月から月次の目標は達成できている。しかしながら、伸び率は前月くらいから鈍化傾向にある。

南関東 変わらない通信会社お客様の様子

・インバウンドの客が多いが、日本人客は少ないので、景気が上向きかどうかは判断しづらい。

東海 変わらないテーマパークお客様の様子

・客層が、安い物を購入する堅実な層と高額商品を買い求める層に大きく二分化している。アベノミクスで売上が増加しているように感じるが、結局は客の一部であり、全体の売上としては変わらない。

東海 変わらない一般小売店[贈答品]

お客様の様子

・客のニーズにうまく合えば、売上は確保できると感じている。 東海 変わらない一般小売店[書店]

お客様の様子

・ケーブルテレビ設備を導入していない集合住宅へ導入工事を行い、併せて加入の促進をした結果、契約数が増大した。しかし、インターネットと電話のサービスは既に加入している他社と月額料金を比較して、当社の方が安いために乗り換えた客が多かった。客は価格について敏感になっている。

南関東 変わらない通信会社お客様の様子

・先月と同様、期初に始まったプロジェクトは粛々と動いており、新しいプロジェクトの話もあるが、まだ具体的な話とはなっていない。

南関東 変わらない設計事務所お客様の様子

・宝飾類など一部高額品の動きはあるものの、デイリーの消費に慎重な姿勢がうかがえる。

南関東やや悪くなっている

百貨店お客様の様子

・良くなっているのか、実感がまだつかめない。 南関東 変わらない商店街販売量の動き

慎重 感じ 加入 敏感 当初 実感 他社インターネット

新しい 解約

契約 客層 変わらしかしなが

ら電話 一部 二分 うまく 契約数 始まっ

CL.3. 曇り

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•CL.4:小雨模様 ・北関東

“住宅関連”、“小売商店街”、“美容生活サービス”

Dual ComBine Analysis CL.4:小雨模様の景気動向

2015/11/30 26

薄曇り: CL2

小雨模様:CL4

小雨模様: CL1

曇り:CL3

薄曇り:CL5

・東北

・北海道

・南関東

・東海

(北陸)

・九州

(四国)

・近畿

(沖縄)

・北関東

(中国) ・四国

・北陸

・中国

・沖縄

北関東DI:47.1(+4.6)

(全国平均-1.0)

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Dual ComBine Analysis

2015/11/30 27

CL.4:小雨模様の景気動向(1/2)

北関東DI:47.1(+4.6)

(全国平均-1.0)

CL.4. 小雨模様

20.0

25.0

30.0

35.0

40.0

45.0

50.0

55.0

60.0

全国 中央 北関東 中国

全国 北海道 東北 北関東 南関東 東海 北陸 近畿 中国 四国 九州 沖縄

2013年10月 49.2 52.2 45.4 46.5 49.2 49.5 50.0 50.4 50.9 46.8 50.4 54.8

2013年11月 51.3 50.0 48.4 49.1 50.0 53.9 50.4 54.6 52.5 51.2 51.5 49.1

2013年12月 53.1 53.5 49.1 51.7 53.8 56.6 52.2 54.1 53.7 54.4 51.8 48.0

2014年1月 52.2 51.9 48.3 50.4 54.3 54.3 49.6 53.7 53.8 50.0 52.7 50.0

2014年2月 50.2 55.3 45.9 41.3 47.8 53.1 52.2 53.4 53.2 52.5 50.4 55.8

2014年3月 57.0 52.6 55.4 53.7 59.5 55.7 52.9 60.1 57.4 62.3 57.0 60.6

2014年4月 37.2 37.3 35.9 34.7 40.5 38.7 36.8 40.4 32.7 29.1 36.4 41.7

2014年5月 42.1 38.8 37.8 43.4 45.5 40.8 44.6 43.1 40.1 43.7 41.7 48.1

2014年6月 45.1 46.5 43.5 43.9 46.8 44.7 43.9 46.8 43.3 45.6 44.4 50.0

2014年7月 49.4 49.1 49.8 48.7 50.1 47.9 48.2 50.3 49.8 49.6 46.5 61.6

2014年8月 45.8 46.7 44.8 46.2 45.4 47.2 46.0 49.9 43.6 43.6 42.0 47.2

2014年9月 46.7 45.7 46.2 44.7 46.4 47.7 43.7 50.2 44.8 46.5 47.7 48.1

2014年10月 42.3 41.3 40.2 39.7 39.4 42.3 46.0 45.9 41.7 41.5 44.8 50.0

2014年11月 39.5 33.7 38.6 35.7 36.1 39.5 39.6 43.2 41.7 43.6 43.0 43.5

2014年12月 44.2 39.5 41.3 40.1 45.9 45.1 43.0 48.2 43.1 41.8 47.2 47.9

2015年1月 43.9 46.3 42.5 41.2 43.6 45.4 45.1 47.4 41.0 44.6 42.0 45.4

2015年2月 48.4 48.7 46.0 44.6 49.6 47.2 50.8 52.3 46.8 49.6 47.8 51.0

2015年3月 50.9 51.9 49.1 47.1 50.0 48.0 56.3 54.1 50.9 49.6 53.8 50.0

2015年4月 53.2 55.8 51.6 51.1 53.1 51.5 59.3 55.0 51.6 49.6 55.0 51.9

2015年5月 53.6 53.2 53.0 50.4 55.4 53.2 59.3 53.4 53.6 50.4 52.9 55.8

2015年6月 50.4 53.2 48.6 47.4 51.9 48.8 51.5 53.6 49.6 49.6 48.8 53.7

2015年7月 50.8 55.6 48.7 47.7 49.9 50.5 51.5 51.2 50.9 52.2 52.3 55.0

2015年8月 48.8 52.0 46.2 45.0 48.4 49.2 53.3 50.4 48.7 46.9 48.3 57.0

2015年9月 47.0 49.1 45.6 42.5 45.5 44.7 50.8 50.8 45.4 46.6 48.6 59.3

2015年10月 48.1 46.2 44.9 47.1 48.4 48.8 47.4 49.5 48.7 45.7 49.8 56.0

前月比 1.1 -2.9 -0.7 4.6 2.9 4.1 -3.4 -1.3 3.3 -0.9 1.2 -3.3

全国比 0.0 -1.9 -3.2 -1.0 0.3 0.7 -0.7 1.4 0.6 -2.4 1.7 7.9

前年比 5.8 4.9 4.7 7.4 9.0 6.5 1.4 3.6 7.0 4.2 5.0 6.0

◆CL.4:小雨模様の家計の景気動向

・CL.3は、地域は北関東であるが、全国比1.0ポイント低い47.1ポイントで、50ポイントをかなり切っており、「小雨模様」となっている。

・前月と比較すると、4.6ポイント上げ、春のピークも決して好調と言うまでは行かなかったが、そこからも下げ基調が続いている。

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Dual ComBine Analysis

◆ CL.4:小雨模様の特徴的キーワード、および説明文の抽出

・地域要因として北関東に代表される「小雨模様」は、業種要因としては、“住宅建設関係”、“運輸サービス”等幅広く、”市場要因は“お客様の様子”であり、“やや悪くなっている”が、典型的である。

・特に、“住宅建設関連”では以前と状況が変わり、受注が落ち込んでおり、この地方では仕事が非常に少なくなっている。

28

CL.4:小雨模様の景気動向

2015/11/30

北関東DI:47.1(+4.6)

(全国平均-1.0)

代表的説明 地域因子 DI判断 業種因子 市場因子

・大手サッシメーカーの営業の話では、かつてないほど受注が落ちている。また、当地ゼネコンの話では以前と状況が変わり仕事の争奪が厳しい、と話している。

北関東やや悪くなっている

設計事務所 それ以外

・現政権の経済対策の浸透が地方まで及んでいない。特に不動産の価格がほとんど上昇してこないため、厳しい状況にある。

北海道やや悪くなっている

住宅販売会社 お客様の様子

・従来、駅までタクシーを利用していた人が、自転車に乗換えたり、駅近くの駐車場を借りたりと、タクシー利用者がますます減少している。地方では、一人1台の割合で自家用車を持っており、帰路も飲酒せずに帰っている。

北関東やや悪くなっている

タクシー運転手 お客様の様子

・仕事量が一極集中型になっており、地方では非常に少なくなっている。新築物件が非常に少なく、設計施工の仕事が多いのではないかと感じてる。同業者等の動向をみていても、仕事が少ない。

南関東やや悪くなっている

設計事務所 競争相手の様子

・車検整備、車体整備、板金塗装の注文で、必要最小限を望む客が増加している。そのまま放置し使用すれば、後で修理費用がかさむと理解していても、現在の経済状況では我慢し、また、愛車の美観上、かなり問題がある状態でも同じ理由で我慢している。

北関東やや悪くなっている

その他サービス[自動車整備業]お客様の様子

・茶葉と粉末茶がお茶屋にとって売上の大きなウエイトを占めている。粉末茶の競争見積は今まで粉末茶のみだったが、景気悪化により、自動給茶器の販売、レンタルによる粉末茶の代金を契約書に盛り込む業者がほとんどである。見積の競争に参加できても、現在の業者に勝つには機械の売上利益はほぼゼロという厳しいハードルを越えないと客を獲得できないのが現状である。

南関東やや悪くなっている

一般小売店[茶]競争相手の様子

・公共工事の量、金額共に前年より減少しており、地方の業者は民間工事を取り合っている。中小企業の経営状況は、相当厳しい。

東海悪くなっている

その他住宅[住宅管理](経営者)単価の動き

注文 必要 地方 仕事 少なく 現状 利用者 持っ 業者 占め当地 競争 物件 非常 以前 浸透 状況 最小限 動向 近く

CL.4. 小雨模様

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•CL.5:薄曇り

•九州

• “卸百貨店

ショッピングセンター”

Dual ComBine Analysis CL.5:薄曇りの景気動向

2015/11/30 29

薄曇り: CL2

小雨模様:CL4

小雨模様: CL1

曇り:CL3

薄曇り:CL5

・東北

・北海道

・南関東

・東海

(北陸)

・九州

(四国)

・近畿

(沖縄)

・北関東

(中国) ・四国

・北陸

・中国

・沖縄 九州DI:49.8(+1.2)

(全国平均+1.7

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Dual ComBine Analysis CL.5:薄曇りの景気動向

2015/11/30 30

九州DI:49.8(+1.2)

(全国平均+1.7

CL5. 薄曇り

20.025.030.035.040.045.050.055.060.065.0

全国 中央 四国 九州

全国 北海道 東北 北関東 南関東 東海 北陸 近畿 中国 四国 九州 沖縄

2013年10月 49.2 52.2 45.4 46.5 49.2 49.5 50.0 50.4 50.9 46.8 50.4 54.8

2013年11月 51.3 50.0 48.4 49.1 50.0 53.9 50.4 54.6 52.5 51.2 51.5 49.1

2013年12月 53.1 53.5 49.1 51.7 53.8 56.6 52.2 54.1 53.7 54.4 51.8 48.0

2014年1月 52.2 51.9 48.3 50.4 54.3 54.3 49.6 53.7 53.8 50.0 52.7 50.0

2014年2月 50.2 55.3 45.9 41.3 47.8 53.1 52.2 53.4 53.2 52.5 50.4 55.8

2014年3月 57.0 52.6 55.4 53.7 59.5 55.7 52.9 60.1 57.4 62.3 57.0 60.6

2014年4月 37.2 37.3 35.9 34.7 40.5 38.7 36.8 40.4 32.7 29.1 36.4 41.7

2014年5月 42.1 38.8 37.8 43.4 45.5 40.8 44.6 43.1 40.1 43.7 41.7 48.1

2014年6月 45.1 46.5 43.5 43.9 46.8 44.7 43.9 46.8 43.3 45.6 44.4 50.0

2014年7月 49.4 49.1 49.8 48.7 50.1 47.9 48.2 50.3 49.8 49.6 46.5 61.6

2014年8月 45.8 46.7 44.8 46.2 45.4 47.2 46.0 49.9 43.6 43.6 42.0 47.2

2014年9月 46.7 45.7 46.2 44.7 46.4 47.7 43.7 50.2 44.8 46.5 47.7 48.1

2014年10月 42.3 41.3 40.2 39.7 39.4 42.3 46.0 45.9 41.7 41.5 44.8 50.0

2014年11月 39.5 33.7 38.6 35.7 36.1 39.5 39.6 43.2 41.7 43.6 43.0 43.5

2014年12月 44.2 39.5 41.3 40.1 45.9 45.1 43.0 48.2 43.1 41.8 47.2 47.9

2015年1月 43.9 46.3 42.5 41.2 43.6 45.4 45.1 47.4 41.0 44.6 42.0 45.4

2015年2月 48.4 48.7 46.0 44.6 49.6 47.2 50.8 52.3 46.8 49.6 47.8 51.0

2015年3月 50.9 51.9 49.1 47.1 50.0 48.0 56.3 54.1 50.9 49.6 53.8 50.0

2015年4月 53.2 55.8 51.6 51.1 53.1 51.5 59.3 55.0 51.6 49.6 55.0 51.9

2015年5月 53.6 53.2 53.0 50.4 55.4 53.2 59.3 53.4 53.6 50.4 52.9 55.8

2015年6月 50.4 53.2 48.6 47.4 51.9 48.8 51.5 53.6 49.6 49.6 48.8 53.7

2015年7月 50.8 55.6 48.7 47.7 49.9 50.5 51.5 51.2 50.9 52.2 52.3 55.0

2015年8月 48.8 52.0 46.2 45.0 48.4 49.2 53.3 50.4 48.7 46.9 48.3 57.0

2015年9月 47.0 49.1 45.6 42.5 45.5 44.7 50.8 50.8 45.4 46.6 48.6 59.3

2015年10月 48.1 46.2 44.9 47.1 48.4 48.8 47.4 49.5 48.7 45.7 49.8 56.0

前月比 1.1 -2.9 -0.7 4.6 2.9 4.1 -3.4 -1.3 3.3 -0.9 1.2 -3.3

全国比 0.0 -1.9 -3.2 -1.0 0.3 0.7 -0.7 1.4 0.6 -2.4 1.7 7.9

前年比 5.8 4.9 4.7 7.4 9.0 6.5 1.4 3.6 7.0 4.2 5.0 6.0

◆CL.5:薄曇りの家計の景気動向

・CL.5は、地域は九州であるが、全国比1.7ポイント高い49.8ポイントで、50ポイントに近いが55ポイントまでは届かず、「薄曇り」となっている。

・前月と比較すると、1.2ポイント上げ、春3月頃のピークから8月以降は低迷しており、好調と言うまではにはなっていない。

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CL.5:薄曇りの景気動向 Dual ComBine Analysis

◆ CL.5:薄曇りの特徴的キーワード、および説明文の抽出

・地域要因として九州に代表される「薄曇り」は、業種要因としては、“百貨店”、“スーパ”で、”市場要因は“販売量の動き”であり、“変わらない”と、“やや良くなっている”が、典型的である。

・“百貨店”で、気温が下がり、アパレル、冬物に動きが良くなっているが、客単価が落ちており前年並み。“スーパー”では、ブランドイメージのよい比較的高額商品の動きもあるが、価格が下がった雑貨の動きは、非常に悪い。

31 2015/11/30

キーワード

九州DI:49.8(+1.2)

(全国平均+1.7

ブランド 気温 インバウンド 販売 バウンド 雑貨 台風 婦人 衣料ファッション 今月 活発 期間 並み アパレル 商品 身の回り 冬物

地域因子 DI判断 業種因子 市場因子

・婦人服や身の回り品などのファッション衣料、雑貨の動きが良くない。今月は前年並みとなっているが、昨年が台風の影響で落ち込んだことから、実質的にはマイナスである。

近畿 変わらない 百貨店 販売量の動き

・今月は天候が安定していたことに加えて、気温が下がったことから秋冬物の衣料、雑貨の動きが良くなってきている。

南関東やや良くなっている

百貨店 販売量の動き

・気候が安定し、アパレルテナントについては秋冬物が活発に動いており好調であるが、全体的には客単価が落ちており、客数も前年実績並みで推移している。

九州 変わらない 百貨店 販売量の動き

・急な冷え込みで鍋商材、冬物衣料などの動きが良い。販売金額は確保できているが客数は前年に届いていない。値上げの影響が大きい。

九州 変わらない スーパー 販売量の動き

・前月と比べて、衣料品及びファッション雑貨の動きが良くなってきている。

九州やや良くなっている

百貨店 販売量の動き

・比較的金額が高くブランドイメージのよい商品の動きが良くなっている。

九州やや良くなっている

スーパー お客様の様子

・価格が高騰している野菜を除いては、なかなか売上が伸びない。野菜以外の価格は下がっているが、それでも動きが鈍い状態である。特に家庭用品、雑貨類の動きが非常に悪い。

九州 変わらない スーパー 販売量の動き

・先月は9月の大型連休で売上増となったが、今月は天候に恵まれ来場者数と売上が共に増えた。インバウンドに支えられている部分もある。

九州 変わらない その他小売の動向を把握できる者[ショッピングセンター]販売量の動き

CL.5. 薄曇り

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入力データと構成 Dual ComBine Analysis

2015/11/30 32 2015 © Data Cake Baker Corporation. All rights reserved.

「景気ウオッチャー調査」データから処理の概要~ Dual ComBine Analysis

◆データ処理の概要

1.入力データ

・内閣府の「景気ウォッチャー調査」 データ.

ただし、この調査には家計動向関連、企業動向関連、製造業、および雇用関連DIの3種があるが、家計動向関連の現状判断のみを扱う.

2.前処理手法

・景気の動きを観察できる人々からインタビューした景気動向に関する具体的状況の説明文を解析し、地域を11の景気影響要因により特徴付ける.それをもとに、各地域の代表的な景気動向に関する具体的状況の説明文とキーワードを抽出する.

3.連環データ分析による処理

・地域、季節影響要因、キーワード、説明文の関係をクロス表に表現.連環データ分析により、機械学習とAIルールで、情報圧縮し、DCBマップに展開して、意味を抽出.

4.アウトプットの種類

・各種DIのグラフ.(DIは景気の現状判断値(良い~悪いまでの五段階評価)を数値化した指標で、最高は100、最低は0である.)

・各地域の代表的な景気動向を説明する文章とキーワード。景気影響要因による地域の特徴付け.

データ例 処理

◆「景気ウオッチャー調査データ」例

・北海道の一部のみ掲載.“3ヵ月くらい前”に比べ景況感を訊ね、その理由を訊いている.

・“良くなっている”、“やや良くなっている”、“変わらない”、“やや悪くなっている”、“悪くなっている”

◆データ処理の概要

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全国の景気動向の構成

景気ウオッチャー調査

調査の目的:地域の景気に関連の深い動きを観察できる立場にある人々の協力を得て、地域ごとの景気動向を的確かつ迅速に把握し、景気動向判断の基礎資料とすることを目的とする。

対象地域:北海道、東北、北関東、南関東、東海、北陸、近畿、中国、四国、九州、沖縄の11地域。

調査客体:家計動向、企業動向、雇用等、代表的な経済活動項目の動向を敏感に反映する現象を観察できる業種の適当な職種の中から選定した2,050人を調査客体とする

調査期間:毎月、当月時点であり、調査期間は毎月25日から月末である。

調査事項:景気の現状に対する判断(方向性) 、その理由 、および追加説明及び具体的状況の説明

調査客体数:平成13年8月調査以降は2,050人(全国11地域)。ただし、家計の景気動向ウオッチャーは840人程度。

DIの算出方法 :景気の現状、または、景気の先行きに対する5段階の判断に、それぞれ以下の点数を与え、これらを各回答区分の構成比(%)に乗じて、DIを算出している。

評価 良くなっている やや良くなっている 変わらない やや悪くなっている 悪くなっている評価 良くなる やや良くなる 変わらない やや悪くなる 悪くなる評価 (良い) (やや良い) (どちらともいえない) (やや悪い) (悪い)

点数 100.0 75.0 50.0 25.00 0.0

Dual ComBine Analysis

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景気ウオッチャー調査のジャンル別構成

内閣府の定義

小売関連 商店街・一般小売店 商店街代表者一般小売店経営者・店員

百貨店 百貨店売場主任・担当者スーパー スーパー店長・店員

コンビニエンスストア コンビニエリア担当・店長衣料品専門店 衣料品専門店経営者・店員家電量販店 家電量販店経営者・店員

乗用車・自動車備品販売店 乗用車・自動車備品販売店経営者・店員その他小売店 住関連専門店経営者・店員

その他専門店経営者・店員その他小売の動向を把握できる者

飲食関連 高級レストラン経営者・スタッフ一般レストラン経営者・スタッフスナック経営者その他飲食の動向を把握できる者

サービス関連 旅行・交通関連 観光型ホテル・旅館経営者・スタッフ都市型ホテル・旅館経営者・スタッフ旅行代理店経営者・従業員タクシー運転手

通信会社 通信会社社員レジャー施設関連 観光名所、遊園地、テーマパーク職員

ゴルフ場経営者・従業員パチンコ店経営者・従業員競輪・競馬・競艇場職員その他レジャー施設職員

その他サービス 美容室経営者・従業員その他サービスの動向を把握できる者

住宅関連 設計事務所所長・職員住宅販売会社経営者・従業員その他住宅投資の動向を把握できる者その他家計の動向を把握できる者

Dual ComBine Analysis

景気ウオッチャーのジャン

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景気ウオッチャー調査のジャンル別構成

“連環データ分析”への入力データの構成 Dual ComBine Analysis

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“連環データマップ”のデータ構成

・地域と業種属性を持った景気ウオッチャー840人が、景気判断とその理由としての市場要因判断、また追加説明文を付けている.

・これを840行からなるサブジェクトアイテムと、990列からなるアトリビュートを、関係付ける連環度マトリックスとして、クロス表を構成する.

景気ウオッチャー

(855人・文)

地域

(11地域)

業種

(約16種)

景気判断

(5段階)

市場動向

(6種選択)

追加説明

(平文)

良くなっている

やや良くなっている

変わらない

やや悪くなっている

悪くなっている

来客数の動き

お客様の様子

販売量の動き

単価の動き

競争相手の様子

それ以外

Ex.・”8月前半は猛暑の影響もあり、エアコン、扇風機、冷蔵庫、洗濯機などがよく売れた。”

景気ウオッチャー

(855人・文)

景気ウオッチャー

(855人・文)

景気ウオッチャー

(840人・文)

景気ウオッチャー

Id:001

Id:002

Id:840

サブジェクト

アトリビュート群(5アトリビュート)

景気判断

(5段階) 市場要因

(6種選択) 追加説明

(Key Ward 928語)

業種

(18種) 地域

(11地域)

連環度

(0,1) 連環度

(0,1) 連環度

(0,1) 連環度

(0,1) 連環度

(0,1)

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データ構成

発行 データ・ケーキベーカ 株式会社

編集 連環データ分析研究会

イラスト iSami. Tyan

Photo Aki . kara

URL:http://www.dcb.co.jp/

facebook:https://www.facebook.com/socialweathermap

編集後記

課題先進国を自認する日本は、現状を正しく認識できているのだろうか?課題とは、単なる異常な症状の指摘で済むことではない。課題の指摘には、まず正しい問題の構造の理解必要で、正しい問題の構造は、正しい現状の認識共に、正しい未来の共通認識が前提であり、そのギャップの正しい認識の共有が必要である。

さらに課題先進国というには、そうした問題の社会的認識とともに、そのギャップを如何に解決して行くかという筋道を開発する形の課題を設定する力こそが、問われなければならない。それには、いわゆる正解がある規範的な解ける問題を待って解く力ではなく、目指すべきは、よい課題をデザインする力を持つことではないだろうか?

そのためには課題を解く手段が用意されたり与えられたり条件されるのでなく、その課題解決は何のためかと言う大目標が問われ探索されなくてはならず、そのための駆動目標が手段と同時に問われなくてはならない。さらに課題を解く実践力となる個々のインテンションを結集する、いわゆる目的工学の思想と方法論が必要となるのではなかろうか。

“イノベーションのトリレンマと”もいうべきは、現状の理解、大目的の理解、そして如何に解決するかの手段としての駆動目標が、同時にマッチングできないと始まらないことから来ているように思われる。まだ、AIでは、そこまでは手が届かない。

連環データ分析:Dual ComBine Analysisは、データ処理の専門家でなくても、データに基づいて自らの主張を検証し、整理して表現するための、誰でも使える方法を目指して現在使用法の開発中の、日本発の方法論である.Dual ComBine Analysisは、複雑な事象でも、非構造で質と量の変数データが混在するビッグデータからでも、実践に繋がる情報を紡ぎ出すための、いわばCross Data ExploreによるCognitive Data ExperienceやData Cognitive Browserがそのコンセプトである。

この連環データマガジンも、まだ習作中であるが、今月は、地域差が少なくなったことと、景気DIの差異の説明が平板となりがちなこともあってか、逆に何か日本の構造的なサービス産業要因が浮かんできたようにも思われる。今回のレポートも、弊社の連環データ分析スタンダード版で解析した結果である。これからは、景気変動要因として地域要因への拘りを持ちながらも、さらに広く、いわばサービス産業の潜在要因の構造探索に向かってトライして行きたい。

広く皆さまからのご批判やアドバイス、コメントなどを頂戴できれば幸いです。

平成27年11月30日

Dual ComBine Analysis

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