Post on 02-Jun-2020
SEOの効果を分析してさらなる改善を進めよう
Chapter
8
最後にSEOの効果を確認していきましょう。効果を分析すると、サイトの中で改善が必要な部分も見えてきます。分析と改善のサイクルでSEOの効果をより高めていきましょう。
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の効果を分析してさらなる改善を進めよう
Chapter 8
Lesson
このレッスンのポイント
[SEOの効果測定]
緩やかな成長を目指すよく「SEOの効果はどのくらいで出ますか?」と聞かれます。SEOの効果が出るタイミングはサイトごとに違います。新規ドメインか、既存URLか、大規模サイトか、個人サイトか、どんな変更を行ったか、など要因によってさまざまです。例えば既存ドメインのチューニングなら早ければ翌週から早速検索からの訪問者が増加することもあります。また最近はサイトの作りだけでなく、ユーザーが訪
問して満足してくれるか、リピートしてくれるか、サイトの外で話題になっていくか、といった要素も加味されるので、安定して増加するまでには時間がかかるでしょう。完全に効果が出るまで1年は見ておくといいでしょう。ただし、一度効果が出るとサイトの内容を変えない限り効果が持続するので、投資対効果は非常に高い集客方法です。
SEO施策がひと通り終わったら、効果を検証します。これは担当者の皆さんにとってもドキドキ、ワクワクする作業だと思います。効果は順位だけでなく、必ずアクセスログを見てサイトへの流入状況や新たな課題を確認しましょう。
SEOの効果はアクセス解析で検証しましょう68
目標とすべきSEO効果の推移イメージ 図表68-1
SEOの効果は急なものではなく緩やかな右肩上がりの波です。一時的ではなく長期的な効果を目指しましょう。
3カ月後 6カ月後 1年後
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Chapter 8
「順位」だけでなく「ログ」を見る検索順位を追うこともひとつの指標にはなりますが、それ以上にアクセス解析で訪問者数の変化を確認することをおすすめします。自然検索の流入がどのくらい増えたか、どのようなページへの訪問が増えたか、流入は増えても直帰されたり、購入率が下がっていないかなど、いろいろな観点から状況を把握することで、問題が見つかることもあります。また現在、Googleでの流入キーワードは
Search Consoleの検索パフォーマンスで確認できます(レッスン79)。サイト名以外のワードがどのくらい増えたか、スマートフォンでの流入キーワードはどのような傾向かなどさまざまな分析が可能です。一方で、図表68-2 のように、ロングテールの検索キーワードは、種類が多過ぎてキーワードごとの検索順位を調べきれません。そのため、アクセス解析でログを測ることが重要なのです。
ロングテールの検索順位は計測できない 図表68-2
パーソナライズされた検索結果に注意
検索順位は人によってパーソナライズされる可能性があります。これはよく見るサイトを検索エンジン側で自動的に上位に表示するという利用者にとってはうれしい機能です。自分のサイトをよく見ている場合、知らないうちにパーソナライズされて上位に来ている
ように見えるかもしれません。例えばInternet Explorerではc+s+Pキーを押してプライベートブラウジングモードにして確認するといいでしょう。Chromeの場合はc+s+Nでシークレットモードのウインドウを起動して、そこで検索してみてください。
アクセス解析でログを確認しないと、ロングテールの検索結果からどれくらい訪問者が増えたのかを把握できません。
キーワードの人気度
ビッグワード
ミディアムワード
スモールワード
キーワードの語数
ロングテール部分はキーワードの種類が多過ぎて検索順位を調べられない
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Chapter 8
Lesson
このレッスンのポイント
[効果測定の準備]
効果を検証するには事前に準備が必要です。アクセス解析のためのGoogleアナリティクスとSearch Consoleの登録、さらにSEO対策前の検索順位の計測です。効果検証はもちろん、施策前の現状把握にも使えるので早速準備しましょう。
SEOの効果を測る準備をしましょう69
アクセス解析はGoogleアナリティクスで行う 図表69-1
アクセス解析の準備アクセス解析ツールは施策前に必ず導入しておきましょう。すでに解析ツールが入っているサイトでも全ページにトラッキングコード(訪問者の測定に使用するコード)が入っているかを必ず確認しましょう。プログラムで自動生成される動的ページではコードを貼り忘れることもないと思いますが、自動生成されない静的ページでは、意外とコードの貼り忘れ
があるものです。本書では、Googleアナリティクスを使ったアクセス解析を解説します。Googleアナリティクスとは、自分のサイトへのアクセスを月間1,000万ヒットまで無料で解析できるアクセス解析ツールです。標準のレポート以外にも豊富な機能が用意されているため、非常に高度な分析を行えます。詳細はレッスン72から解説しています。
Googleアナリティクスhttps://www.google.com/analytics/web/?hl=jaスタートガイドhttps://support.google.com/analytics/?hl=ja
トラッキングコードを設定し忘れると、正しく測定できません。
上記 URLにアクセスしてGoogleアナリティクスを設定しておく
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1 Webサイトを追加する
2 Webサイトの所有権を確認する
[URLプレフィックス]にURLを入力します。
1
手順に従って自分がサイトの管理者であることを証明します。
1
[続行]をクリックします。2
Search Consoleの準備Search Consoleとは、Googleが提供するWeb担当者向けのチェックツールです。MFIへの移行の通知(レッスン53)や、ペナルティを受けた場合のメッセージもここに届きます(レッスン48)。クロール
のエラーなど課題も把握することができるので、必ず準備しておきましょう。確認すべきレポートについてはレッスン70
以降で解説しています。ここでは設定方法について説明しておきます。
Search Consoleを導入する 図表69-2
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Googleアカウントにログインした状態で以下のURLにアクセスします。https://search.google.com/search-console/about?hl=ja
確認が完了すれば利用できるようになります。
プロパティの追加とサイトの所有権の確認
新しいSearch Consoleでは、プロパティの追加方法として「ドメイン」というタイプが選べるようになりました図表69-2 。httpまたはhttps、wwwの有無やサブドメインなど異なるURLをまとめて計測できます。ここでは従来の
ように、URLを入力する場合を解説しています。いずれの方法でも、自分がサイトの管理者かどうかの確認が必要です。URLを指定した場合、手順2の画面から複数の確認方法が選べます。技術部門に確認してください。
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SEO施策前の検索順位を計測しておく検索順位だけに依存するのはいけませんが、やはり順位の推移も追っておく必要があります。必ず施策前の順位を計測しておきましょう。対策したい主要なキーワードや新たに対策するキーワードなど、サイト規模に応じて数十から数百のキーワードで順位を計測します。その際にそのキーワードでどのURLがヒットしたのかを「ヒットURL」として必ず記録しておきましょう。そのキーワードでヒット
すると期待したURLや対策したURLがヒットしない場合は、「構造認識がうまくいっていない」「サイト内に類似ページが多数ある」など、何か課題があります。順位の計測ツールは無料/有料さまざまなものが提供されています。さほど量が多くなければSearch Consoleの検索アナリティクスの「掲載順位」を確認しましょう(レッスン72)。
検索順位を計測して記録する 図表69-3
週ごとに検索順位を記録ヒット URLの確認
キーワード ヒットURL 1月6日 1月13日 1月20日
湘南 グルメ http://www.example.com 32位 32位 28位
鎌倉 寿司 http://www.example.com/kamakura/sushi/ 19位 17位 15位
新旧のSearch Consoleの違いについて
2018年の1月から、徐々に新しいSearch Consoleの案内が配信されてきました。そして2019年3月28日、ついに大半のレポートが新Search Consoleに移行し、いくつかのレポートが廃止されました。ただしメッセージや一部のレポート
(robots.txt テスターなど)の機能は旧Search Consoleだけに残っています。利用する場合は新Search Consoleの画面左下にある[以前のバージョンに戻す]をクリックしてください。また新旧の比較は下記のヘルプを参照してください。
順位は週ごとに記録しておくと、Googleのアップデートがあったときに上下変動が確認でき、参考になります。
旧バージョンの Search Consoleから新バージョンの Search Consoleに移行するhttps://support.google.com/webmasters/answer/9073702
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キャッシュ情報も重要な指標になるキャッシュとはGoogleが最後にクロールした時点でのWebページが表示される機能です。何らかの理由でページが表示されなくなった場合のバックアップとして、Googleは各ページのデータを保存しています。ページがクロールされているか、最後にいつ来たか、という情報がわかるので、自分のサイトのクロール状況がわかります。例えば、自分のサイトで1カ月
前にリリースしたページなのにキャッシュがなければ、Googleにきちんとクロールされていない可能性があります。キャッシュがあっても日付が2カ月前などであれば、Googleがクロールしにくいなどの問題があるかもしれません。レッスン60を参考に、自サイトのキャッシュを表示して確認しましょう。
キャッシュからわかる情報 図表69-4
[インデックスされているページ]
[インデックスされていないページ]Googleにページがクロールされていないと、キャッシュが表示されない。自分のサイトに技術的な問題がないかなど確認する必要がある
Googleにサイトがクロールされ、インデックスされているとキャッシュが表示される
キャッシュの取得日時からGoogleが前回クロールした日時がわかる。Yahoo! JAPANのような評価の高いサイトは更新頻度も高い
新規サイトと既存サイトで準備は少し異なる
新規サイトはリリースまでに必ずSearch Consoleとアクセス解析の準備をしておきます。また新規ドメインのサイトであれば、「○月×日公開、coming soon」などと記載したトップページだけを先行リリースして一足先に検索エ
ンジンに認識させておくのもひとつの手です。また、既存サイトは施策を行ったページの検証ができるよう、施策前の順位やアクセス解析ツールで施策したページのログ抽出などを準備しておくといいでしょう。
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このレッスンのポイント
ここからは、Search Consoleを使ったサイトの確認方法を解説します。SEOの効果測定としてチェックしておくべきポイントを把握しましょう。さまざまな機能がありますが、サイトの状態の把握としてよく見るレポートを紹介します。
Search Consoleでサイトの状態を確認しましょう
[サイト状態の確認]
70
「サマリー」でおおまかに把握するSearch Consoleを利用できるようになると、図表70-1 のように表示されます。まずは左側のメニューで[サマリー]をクリックし、全体のサマリーレポートを確認しましょう。ここには、検索のクリッ
ク数がわかる「検索パフォーマンス」、インデックス状況やモバイル対応状況がわかる「カバレッジ]「拡張」の3つのサマリーが並んでいます。この中から気になるレポートの詳細を見ていきましょう。
Search Consoleを確認する 図表70-1
プロパティ(サイト)の選択画面が表示されたときは、確認したいサイトをクリックする
「サマリー」では、検索の合計クリック数やインデックス数、エラー状況など、現在のサイトの状態がおおまかに把握できる
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Chapter 8
メッセージや拡張レポートを確認するSearch Concoleに登録するとGoogleからのお知らせやアラートが届くようになります。以前は「メッセージ」メニューがありましたが、新しいSearch Concoleにはありません。登録してあるメールアドレスに届きますので適宜確認してください。次に画面左側にある「拡張」メニューを
見ます。ここには「モバイルユーザビリティ」や「AMP」、そしてリッチリザルトのステータスレポートなど、サイトごとに該当する機能が表示され、それぞれのエラーなどを確認できます。もし問題が報告されていれば、技術部門と相談して対策しましょう。
たまに身に覚えのない海外ドメインのリンク元が出てくることがあります。これは勝手にリンクされるもので多くの場合は問題なく、無効化される傾向にあるので特にアクションはとらなくてもいいでしょう。
自サイトへのリンク状況を確認する左側のメニューにある「リンク」も便利な機能で、サイト内の各ページにどこから何本リンクされているのか被リンク状況が確認できるレポートです。 図表70-2
はアユダンテのサイトのレポートです。企業サイトや中規模サイトであれば総リンク数は数万本程度が自然な数でしょう。リンク元ページがどこなのかは「上位の
リンク元サイト」を確認しましょう。例えば、hatena.ne.jpからのリンクが4,000本程度検出されており、サイト内のコラム記事がはてなブックマークで取り上げられたからだと推測できます。どのページがリンクされているかは「上位のリンクされているページ」で確認します。
「リンク」を確認する 図表70-2
自サイトへのリンク数が多いサイトやより多くのリンクを集めているページが表示されます。
[リンク]をクリックします。
1
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「カバレッジ」を確認する 図表71-1
インデックス状況を確認する左側の「インデックス」メニューにある「カバレッジ」を確認すると、サイトのインデックス状況がわかります。例えば、サイトに500ページあるのに「有効」が250
ページしかなければ、Googleには半分し
かインデックスされていないことになります。また特にページを減らしていないのにグラフが急に下降していれば、何かサイトに問題があることを意味します。
SEOの大前提としてまずはサイトがインデックスされていることが重要です。「クローラーがサイトを巡回できているか」「エラーが起こっていないか」「インデックス数が十分か」など見るべき項目を紹介します。
[インデックス状況の確認]
サイトのインデックス状況をSearch Consoleで調べましょう71
Googleにインデックスされているページの総数を確認できます。
新しくサイトを作ったとき、リニューアルしたときには特にしっかり確認しましょう。
[インデックス]の[カバレッジ]をクリックします。
1
[有効]をクリックします。
2
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「クロール エラー」を確認する 図表71-2
クロールに失敗していないかを確認する「カバレッジ」にある「エラー」タブでは、クローラーが自分のサイトをクロールした結果を把握できます。ここに404、ソフト404、サーバーエラー(5xx)などが
表示されます。エラー行をクリックすると詳細が表示されるので、定期的にチェックするようにしましょう。
見つけたエラーに対処する「エラー」タブで見つかったエラーには対処が必要な場合もあります。どのサイトでもひときわ多く数字が出ているのはおそらく「見つかりませんでした」というレポートだと思います。これは404(Not
Found)の数です。本当にページがなくなって検索エンジンから削除したい場合は404を返すのが正解なので、ある程度の数が出るのは問題ありません。しかし、ありえないような大量の404エラーが何カ月も続く場合は原因を探ったほうがいいかもしれません。例えば、何かの不具
合で本当は404でないのに404になっていたり、404なのにずっとサイト内のどこかからリンクされていたり、sitemapsに掲載されたままになっていたりなど何か原因があるかもしれません。「サーバーエラー」では500などサーバー側のエラー状況がわかります。「ソフト404」はURLが存在しないのにサーバーからきちんと404が返っていないという状況です。これらのエラーが起きた場合は、エンジニア(技術部門)に相談しましょう。
クロール時にエラーが起きたページの総数や、どのページでどんなエラーが起きているかを確認できます。
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[カバレッジ]の[エラー]をクリックします。
1
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Chapter 8
Googleにクロールをリクエストする旧Search Consoleにあった「Fetch as
Google」の機能は、2019年3月28日に終了しました。代替ツールは「URL検査」になります。この機能では、Googleのクローラーの前回クロール日やsitemapsへの掲載状況、canonicalの認識状況、モバイルフレンドリー状況などをページ単位で確認することができます。 また、Googleのクローラーと同じようにページを見ることもできます。例えばAJAXを利
用したコンテンツをサイトに掲載しているのに、URL検査で取得したキャプチャにそのコンテンツが含まれないときは、そのファイルをGoogleが認識できていない可能性があります。また、この機能を使うと、インデックス登録をこちらからリクエストすることもできます。新しいページを作ったり、ページを大幅に変更していち早くページをクロールしてほしい場合はURLを送信しましょう。
GoogleにクロールしてほしいURLを送信する 図表71-3
1 ページのURLを入力する
検索ボックスをクリックします。
1
クロールしてもらいたいURLを入力します。
2
[Enter]キーを押します。3
「除外」レポートをチェックする「カバレッジ」にある「除外」タブをクリックすると、意図的にインデックスに登録されていないページの一覧を確認することができます。多くはcanonicalやリダイレクト、robots.txtによるブロックなど、登録されなくてもいいページです。「クロール済み - インデックス未登録」では質の低いページを見つけることができます。
よく見かけるのは0件のページやサイト内重複ページ、サイト内検索の意味のないワードページなどです。数が多い場合にはrobots.txtでブロックしたりcanonical
で正規化したり、サイト内からのリンクやsitemapsを見直すなどの対処をしてもいいでしょう。
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Chapter 8
URL検査でインデックスの状態を調べよう
インデックス登録されている場合 図表71-4
ページのインデックス状況が詳細にわかる
「インデックス登録をリクエスト済み」と表示され、ページをクロールしてもらうためのリクエストが完了しました。
ページがインデックス登録されていない場合は、「URLが Googleに登録されていません」と表示されます。
インデックス登録をテストする画面が表示されるので、しばらく待ちます。
2 インデックスに送信する
[インデックス登録をリクエスト]をクリックします。
1
「URL検査」で送信したURLがインデックス登録されている場合は 図表71-4 の画面が表示されます。「クロール済みのページを表示」をクリックすると、右側にGoogleが取得したソースコードが表示されます。スクリーンショットで取得された画面を見たい場合には「公
開URLをテスト」をクリックしてライブテストします。「カバレッジ」をクリックすると、前回のクロールの詳細を確認できます。カバレッジの「ユーザーエージェント」は、MFI移行していればスマートフォン用、まだならパソコン用となっていることが多いです。
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Chapter 8
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Search Consoleの検索アナリティクス 図表72-1
どんなキーワードで訪問されているかを確認しましょう「検索パフォーマンス」レポートは自分のサイトがGoogleの検索結果に表示された際のキーワードや、検索結果上でクリックされた回数、クリック率(CTR)などがわかるデータです。旧Search Console
では「検索アナリティクス」という名前でした。「検索パフォーマンス」では従来過去3カ月だったデータが16カ月まで延びて、使い勝手が向上しています。まずは画面をスクロールして、「クエリ」レポ
ートでどんなキーワードでサイトに訪問されているかを確認し、クリック数でどのくらい訪問されたかを把握しましょう。そしてクリック率からクリックにつながらないキーワードの傾向を分析しましょう。特に自社ブランド関連のキーワードで掲載順位が上位なのにクリック率が低い場合は、検索結果の表示に何か課題があることが多いです。
数年前からアクセス解析ツールで流入ワードが確認できなくなったため、一番便利なのは検索パフォーマンスレポートだと思います。ワードに加えて検索結果での順位やクリック率なども確認できます。しっかり活用しましょう。
[検索パフォーマンス]
検索結果でのクリック状況や流入キーワードを把握しましょう72
[検索パフォーマンス]をクリックします。
1
レッスン 70を参考に Search Consoleを表示します。
[日付]をクリックすると、データの範囲を過去 16カ月まで指定できます。
各タブをクリックすると、下部のレポートの表示に反映されます。
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の効果を分析してさらなる改善を進めよう
Chapter 8
ページごとの流入キーワードを確認してみましょう次はページごとのレポートを見てみましょう。例えばアユダンテのサイトでコラムページのみの状況に絞ってみたいと思います。 図表72-2 の手順を参考に、[ページ]でコラムのURLに絞り込みます。するとコラムページの一覧になり、それぞれのコラム記事の掲載順位やクリック数が確認できます。さらにそこから特定のコラムに絞って流入キーワードを確認することもできます。アユダンテで一番流入の多いコラムは「Googleサービスの
障害をいち早く確認できるページのご紹介」という記事ですが、その流入キーワードを見るとGoogleの障害関連が多いことが確認できます。それらのキーワードで検索し、検索結果を実際に確認してみると、いくつかの課題が見えてきます図表72-3 。特にコンテンツの場合はそれぞれのページの流入キーワードと順位、CTRを細かく確認することで改善機会が見えてくるかもしれません。
ページごとの流入キーワードを確認する 図表72-2
[新規]をクリックします。
1
[ページ]をクリックします。
2
[適用]をクリックします。
4
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[ページ]をクリックします。
5
見たいページをクリックして再度[クエリ]を選択します。
6
絞り込みたいURLを入力します。
3
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の効果を分析してさらなる改善を進めよう
Chapter 8スマートフォンの流入キーワードも確認してみよう
コンシューマー向けサイトの場合、必ず確認したいのはスマートフォンの流入キーワードです。スマートフォンのみに絞ったり、PCと比較してみることでいろいろな発見があるかもしれません。まずはスマートフォンのみに絞ってみましょう。クエリレポートの状態でデバイスに[モバイル]というフィルタをかけるとすぐにスマートフォンでの流入状況が確認できます。PCでは見られなかった
キーワードや掲載順位なども確認してみましょう。もうひとつ、PCとスマートフォンの比較も有効です。[デバイス]の[比較]で[モバイル]と[PC]にすると同じ言葉で両者の比較が見られます。図表72-5 はアユダンテで運営するEvsmart
という電気自動車の充電スタンド検索サイトの流入キーワードですが、PCとスマートフォンそれぞれのクリック数、CTR
などが確認できます。
検索結果で実際の表示内容を確認 図表72-3
タイトルに「G Suite」などのキーワードが入っておらず、記事の日付も古い。リライトを検討してもいい
画面をスクロールすると、流入キーワードが確認できます。障害に関連する言葉が多いことがわかります。
流入が増加した日が確認できます。
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の効果を分析してさらなる改善を進めよう
Chapter 8スマートフォンのみの流入キーワードを表示する方法 図表72-4
スマートフォンとPCの流入キーワードを比較する方法 図表72-5
[検索パフォーマンス]の画面の上部で、[新規]をクリックします。
1
同じキーワードでスマートフォンと PCの数値を比較できます。
スマートフォンのみの流入キーワードが表示されます。
図表72-4 を参考に、[端末]の画面を表示しておきます。
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[デバイス]をクリックします。2
[モバイル]を選択します。3
[比較]をクリックします。1
[適用]をクリックします。
4
[モバイル]と[PC]が選択されている画面で、[適用]をクリックします。
2
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の効果を分析してさらなる改善を進めよう
Chapter 8
進化している検索パフォーマンスですが、もしより細かいデータを確認したい場合にはAPIを利用するのも一案です。技術部門の担当者にも相談してみましょう。
Search Console APIの情報 図表72-6
https://developers.google.com/webmaster-tools/search-console-api-original/v3/searchanalytics
サブドメインやディレクトリ単位でも登録してみよう
Search Consoleはサブドメインや /column/などのディレクトリ単位でも登録することができます。新規の場合は、223ページで説明した「URLプレフィックス」から登録するといいでしょう。検索パフォーマンスのクエリの上限は1,000件なので、大規模サイトの場合はすべての流入ワードが確認できないこ
とも多いです。サブドメインやディレクトリ単位で登録することで、その配下のワードのみ確認できるようになるため、細かい分析が可能になります。httpからhttpsに移行した場合もそれぞれのクロール・インデックス状況がわかるので、必ず両方登録しておきましょう。
検索パフォーマンスの表示が正規URLに統合される
2019年4月あたりから検索パフォーマンスのデータ配信に変更が見られます。スマートフォンサイトが別URLのケース、AMPページがあるケースで、数値が正規URLにまとめられるようになったのです。例えばPCサイトがhttps://www.evsmart.net/、スマートフォンサイトがhttps://sp.evsmart.net/ だったとします。今までは別プロパティにしておけばそれぞれの流入キーワードやクリック数が確認できましたが、変更後は正
規URLとなるhttps://www.evsmart.net/にhttps://sp.evsmart.net/の数値も統合して表示されるようになりました。AMPも同様で /amp/など別URLとしてレポートされていたものが正規URLに統合されています。判別するためには、スマートフォンサイトは[端末]→[モバイル]、AMPは[検索での見え方]→[AMP記事]で絞り込めば確認できるようです。数値は過去に遡って表示されています。
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Chapter 8Lesson
このレッスンのポイント
目標を設定する 図表73-1
目標を設定しようサイト上で訪問者にどんな行動をしてもらいたいか、目標を設定しましょう。EC
サイトであれば訪問者が商品の購入完了ページに到達すること、店舗を持つサービスであれば訪問者が店舗の地図ページを閲覧することが目標となります。Googleアナリティクスには、「目標」機能
が用意されていて、サイトごとに目標となる数値や指標を設定し、結果を計測できます。目標を設定すると、サイトの目的を達成した流入経路や訪問者の行動や属性など、ビジネスとしてサイトの目標を達成できているかを計測可能になり、施策を行いやすくなります。
ここからは、Googleアナリティクスの活用について解説していきます。Googleアナリティクスは、SEOの効果を確認するためのアナリティクスツールとして使用します。まずは事前に準備しておくべき重要な設定を確認しましょう。
Googleアナリティクスを正しく設定しましょう
[Googleアナリティクスの設定]
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1 管理画面を表示する
2 目標の設定画面を表示する
[管理]をクリックします。1
[目標]をクリックします。1
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の効果を分析してさらなる改善を進めよう
Chapter 8
3 目標を作成する
4 目標の種類を設定する
[新しい目標]をクリックします。
1
[続行]をクリックします。3
[保存]をクリックします。2
[到達ページ]を選択します。2
[到達ページ]にURLを入力します。
1
ここでは問い合わせをしてもらうことを目標にします。
[名前]を入力します。1
5 目標のURLを入力する
目標が作成され、レポートを取得できるようになりました。
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の効果を分析してさらなる改善を進めよう
Chapter 8
広告の利用時はURLにパラメーターを設定するGoogleの提供するWeb広告掲載サービスであるAdWords(Google広告)を利用している場合、GoogleアナリティクスとAdWordsのアカウントを連携できます。連携することで、AdWords広告からサイトへ訪問された回数が、Googleアナリティクス内のレポートにおいて広告からの流入として自動的に計測されるようになります。しかし、Yahoo! JAPANのプロモーション広告をはじめとするGoogle以外の他社のWeb広告からサイトへ訪問され
た数は、広告として認識されず自然検索や参照元による訪問としてまとめて計測されてしまいます。他社の広告を、広告からの訪問として計測するには、各Web
広告を配信する際に設定する広告管理の媒体管理画面に設定するURLへ、Google
アナリティクスで広告として計測するために計測用のパラメーターを付与しなければなりません。下記の図と表を参考に、パラメーターを付与して計測しましょう。
URLにパラメーターを設定する 図表73-2
パラメーターの種類と記入例 図表73-3
http://www.example.com/product/?utm_source=yahoo&utm_medium=cpc&utm_campaign=01_s_product
URLにパラメーターを追加
キャンペーンの種類 記入例 説明
キャンペーンの参照元
utm_source=yahoo 検索エンジンやニュースレター名などの参照元を指定する必須のパラメーター
キャンペーンのメディア
utm_medium=mailutm_medium=cpc
メールやCPC広告などのメディアを指定する必須のパラメーター
キャンペーンのキーワード
utm_term=ayudante 有料検索広告のキーワードをトラッキングするパラメーター
キャンペーンのコンテンツ
utm_content=logolinkutm_content=textlink
同じURLを参照する広告とリンクを区別する、A/Bテストやコンテンツターゲット広告で使用するパラメーター
キャンペーン名 utm_campaign=01_s_product
商品や実施したキャンペーン名、テーマ、プロモーションコードを設定して区別する必須のパラメーター
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Chapter 8
Lesson
このレッスンのポイント
Googleアナリティクスでサイト全体の集客状況を確認する 図表74-1
どのページが自然検索からのランディングページか確認するサイト内にはいろいろなページがあります。トップページはもちろんのこと、商品を紹介する一覧ページや詳細ページ、フォームなどさまざまです。それぞれのページで自然検索から流入する割合は均等ではなく、検索ニーズもあり自然検索から流入が多いページもあれば、検索ニーズがないため自然検索からの流入はほとんど存在しないページもあります。そ
こで、自然検索から流入するページの傾向を知っておくようにしましょう。サイトへの集客状況は「集客」レポートにまとめられています。「集客サマリー」では、チャネル(経路)ごとのサイト全体への集客状況を確認できます。それぞれどんな経路を示すかは、下の表を確認しましょう。SEOは自然検索からの訪問数を示す「Organic Search」を確認します。
目標設定、広告やメルマガなどの流入を計測する設定を正しく行った後は、Googleアナリティクスでサイトへの集客状況を確認します。自然検索での検索順位が上がってもサイトへの集客状況に貢献していなければ意味がありません。
自然検索によるサイトへの集客状況を調べましょう
[集客状況の分析]
74
[集客]の[概要]をクリックします。
1
自然検索による集客状況は「Organic Search」で確認します。
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の効果を分析してさらなる改善を進めよう
Chapter 8各チャネルの意味 図表74-2
自然検索からの集客状況を調べる「Organic Search」を確認することで、自然検索からの訪問数や流入の傾向を確認できます。レポート上部の折れ線グラフでは、日別、週別、月別と折れ線グラフで表示する対象範囲を変更できるので、どのような時間軸で集客状況が変化するか傾向を把握しましょう。良い傾向または悪い傾向を確認できた場合、個々のラ
ンディングページごとに傾向を確認します。流入数が減少傾向のページが存在したら、Search Consoleでも同様のページを確認し、平均掲載順位やクリック率が悪化していないか確認しましょう。平均掲載順位やクリック率に変化がなくても、表示回数が減少していればサイトへの訪問数に影響があります。
チャネルの種類 意味
Organic Search 検索エンジンを利用した自然検索からの流入
Paid Search リスティング広告(検索連動型広告)からの流入
Display バナー広告などサイトに埋め込まれて表示されるディスプレイ広告
Direct お気に入りやメールクライアント、URL欄へのURL直接入力による流入
Referral 別ドメインのサイトのリンクからの流入
Social TwitterやFacebookをはじめとするソーシャルメディアからの流入
Email キャンペーンパラメーターを付与したメルマガなどによるメールからの流入
自然検索による集客状況を確認する 図表74-3
NEXT PAGE
1 [チャネル]画面を表示する
[集客]の[すべてのトラフィック]内にある[チャネル]をクリックします。
1
日や週、月単位で折れ線グラフの対象範囲を変更できます。
ここでは自然検索の内訳を表示します。
[ D e f a u l t C h a n n e l Grouping] の[Organic Search]をクリックします。
2
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の効果を分析してさらなる改善を進めよう
Chapter 8
「(not provided)」って何?
Googleは2013年に、検索エンジンの検索結果ページをhttps化(暗号化してデータ転送を行う状態)しました。それまでは、検索エンジン経由でサイトへ訪問した訪問者がどんなキーワードを検索エンジンに入力していたかのデータをGoogleアナリティクスをはじめとするアナリティクスツールで取得できていたのですが、Googleが検索結果ページをhttps化した後は、 参照元がGoogle、メディアがOrganicであるということしかわからなくなりました。そのため、キーワードを表示するレポー
トでは、このようなキーワードがわからない状態でのサイト訪問に関するデータを、「(not provided)」としてまとめて表示するようになりました。後に、Yahoo!検索も同じようにhttps化したため、検索エンジンで検索されたキーワードのデータをほとんど確認することができなくなりました。レッスン72でも解説したように、現在はGoogle検索であれば、Search Consoleの検索アナリティクスで、検索されたキーワードを確認できます。
2 キーワードごとの傾向が表示された
3 ランディングページごとの傾向が表示された
[プライマリディメンション]の[ランディングページ]をクリックします。
1
ランディングページごとの傾向を表示します。
キーワードごとの流入数や訪問者の滞在時間が表示されました。
ランディングページごとの流入数や、流入した際の直帰率、滞在時間や1訪問あたりの閲覧ページ数を確認できます。
243
の効果を分析してさらなる改善を進めよう
Chapter 8
ページごとに成果が出ているか確認する242ページで表示したレポートでは、ランディングページごとの流入状況が確認できます。レッスン73で目標を設定していれば、どのページがランディングページで目標を達成したか、目標の完了数やコンバージョン率(目標の完了数をサイトへの訪問数で割り算した達成率)を確認できます。成果の高いランディングページを確認すれば、よりSEOに注力すべきページを発見できます。目標の完了数やコンバージョン率が低いページがあれば、直帰率などのサイト内行動を確認してみましょう。直帰率が高
い場合、検索エンジンからそのページに訪問してすぐ、サイトから離脱してしまった訪問者が多いことを表します。なぜ直帰したか、要因を考えましょう。ただし、そもそもサイト訪問者が少ないページであれば、ページの内容を改善したところでサイトの目標を大きく改善することはできません。 図表74-4 を参考に、直帰率の高い順でソートを行った後に、「加重ソート」を行うことで、サイトの訪問者数も加味した上で直帰率が高いページを表示できます。
加重ソートを利用して、ランディングページごとの成果を調べる 図表74-4
[直帰率]をクリックします。
1
直帰率を基準にランディングページが並べ替えられました。成果の高いページを確認できます。
242ページの手順を参考に、ランディングページを表示します。
[並べ替えの種類]から[加重]をクリックします。
2
サイト訪問者が多く、直帰率が高いページを見つけ、サイトの目標を達成するのに貢献できるページから改善していくようにしましょう。
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の効果を分析してさらなる改善を進めよう
Chapter 8
Lesson
このレッスンのポイント
GoogleアナリティクスでSearch Consoleのデータにアクセスする 図表75-1
Search ConsoleとGoogleアナリティクスを連携する前にSearch ConsoleとGoogleアナリティクスを連携するには、Googleアナリティクスのプロパティ(サイト)の管理者権限が付与されている必要があります。ただしGoogleアナリティクスのプロパティに管理者権限が付与されると、Search Console
の所有者権限も付与されてしまいます。権限の付与がすべて自身のみであれば問題ありませんが、企業で不特定多数が扱う場合は注意しましょう。Search Consoleで登録したプロパティは、Googleアナリティクスの1つのプロパティ
に限り連携可能です。もし、サブドメインやディレクトリ別でSearch Console内へ複数のプロパティを登録している場合、Googleアナリティクスのどのプロパティに連携するか事前にしっかりと検討した上で連携を開始するようにしましょう。なお、Search Console内の「検索パフォーマンス」で表示されるデータと、Google
アナリティクスのデータは一致しません。下記ヘルプページの解説を確認し、数値が一致することにこだわらないようにしましょう。
Search ConsoleはGoogleアナリティクスと連携することができます。連携するとSearch Consoleの検索パフォーマンスのデータがGoogleアナリティクスのレポートとして表示でき、フィルタ機能などが使いやすくなります。
GoogleアナリティクスとSearch Consoleを連携しよう
[Googleアナリティクスとの連携]
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上記 URLにアクセスし、[プロパティを関連付ける]をクリックして連携を開始する
https://support.google.com/webmasters/answer/1120006?hl=ja
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の効果を分析してさらなる改善を進めよう
Chapter 8
Googleアナリティクスは高度なフィルタリングが可能Search ConsoleとGoogleアナリティクスを連携するメリットのひとつがフィルタ機能です。Search Console内の検索パフォーマンスにもフィルタ機能は存在しますが、機能が充実しているとは言えません。Googleアナリティクスの「集客」にある
「Search Console」 のレポートでは、Googleアナリティクスのアドバンスフィルタを使用できます。複数の条件を組み合わせたり、URLに対して正規表現も使えるので、サイト内のURLが複雑でもデータを絞り込めます。
掲載順位を指定したフィルタリングが可能Googleアナリティクスのアドバンスフィルタで利用できる指標には、「平均掲載順位」が存在します。「平均掲載順位」を使用すると、例えば表示回数が多く平均掲載順位が11~20位の検索クエリデータを抽出できるため、少し注力すれば流入増
を見込める検索クエリを発見できます。また、表示回数が多く平均掲載順位が10
位以内だがクリック率が悪い検索クエリがあるときは、検索結果に表示されるtitle
やdescriptionを改修したりすれば、クリック率の改善ができます。
レポートの保存やレポート形式の変化を活用Search Consoleの検索パフォーマンスはフィルタリングしたレポート内容を保存できないため、よく見るページや検索クエリごとのレポートも、そのつど設定しないと見られません。Googleアナリティクスではレポートの保存ができるので、次に閲覧する際は「保存済みレポート」からフィルタリング後のレポートを表示できます。複数の条件を設定したレポートを定期的にいくつも確認する必要がある
場合には、大幅に効率化できます。また、Googleアナリティクスの「Search
Console」にある「検索クエリ」レポートでは、モーショングラフが利用できます。モーショングラフは時系列の変化が確認しやすいので、流入の増減が発見しやすくなります。変化を発見したときは、特定のページを指定し、検索クエリにどのような変化が発生しているか確認してみましょう。
Googleアナリティクスと Search Consoleを連携しない理由はありません!
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の効果を分析してさらなる改善を進めよう
Chapter 8
質疑応答
QSEO要件を含めたリニューアルや継続的なコンテンツ追加を行わない限り、自然検索からの流入が突然大幅に増えるということは、現在のGoogleのアルゴリズムからは考えづらいのが現実です。自然検索からの流入が突然増加したら、まずは検索エンジン別に差異がないか確認しましょう。もし、Yahoo! JAPANからの流入のみが大幅に増加していたらリスティング広告からの流入で、広告計測用のパラメーターが正しく付与されていない広告がある可能性があります。検索エンジン別の差異がない場合は、流入が増加したキーワードを確認しましょう。特定のキーワードが確認できたら、検索エンジンにてキーワードを入力して検索結果上での変化を確認してみてください。検索結果上に大きな変化がなければ、テレビなどのマスメディアでキーワードに関連する話題が取り上げられた可能性があります。「Googleトレンド」やTwitterの検索機能など、話題になっている言葉を調べられるツールで、特集されていないか確認してみましょう。
A
何もしていないのに自然検索からの流入が突然増えました