「新規赤血球期マラリアワクチンの開発」へ …マラリアとは...

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•実績:マラリアワクチン候補探索

•役割:ワクチン効果の評価

•実績:ワクチン開発

•役割:ワクチン用タンパク質合成

•実績:マラリアワクチン臨床開発

•役割:統括・アジュバントによる製剤化

公益社団法人 グローバルヘルス技術振興基金

「新規赤血球期マラリアワクチンの開発」へ約9,300万円の研究助成

•実績:マラリアワクチン候補探索

•役割:アドバイザー

PfRipr5ワクチン開発

プロテオサイエンスセンター ヨーロピアン・ワクチン・イニシアチブ

アイベット大日本住友製薬株式会社

マラリアとは

赤血球(赤)からマラリア原虫(緑)が放出されるところ

赤血球期マラリア原虫

赤血球期マラリア発症

発熱, 貧血, 昏睡, 死亡

マラリアは熱帯地域で流行している感染症

年間の患者数は2.2億人

死亡者は44万人

2016年のマラリア流行地

2分に1人の子どもの命が

失われている

60%は5歳以下の乳幼児

マラリアに対する「ワクチン」が必要である

マラリアワクチン(予防接種)

発熱 貧血 昏睡 死亡

マラリアワクチンとは

免疫増強剤

マラリアタンパク質に対する抗体を作らせる

マラリア原虫のタンパク質

マラリア原虫から集めるのは不可能遺伝子組換え技術で人工合成

マラリアに対し抵抗性を与える予防接種

マラリア

タンパク質アジュバント マラリア

ワクチン

マラリアワクチン候補タンパク質の選択

マラリア原虫を形作るタンパク質は約5400種類。どれを選んでワクチンにすればいいのか分からないという問題に直面既存のテクノロジーではその技術的障壁を超えることができず、それを克服する方法を想像することすらできなかった(2005年頃)

5400種類 1種類

コムギ胚芽無細胞タンパク質合成系

Harbers et al. FEBS Lett. 2014

愛媛大学で開発された約80%の成功率でマラリア原虫タンパク質を

合成可能な革新的技術

Tsuboi et al. Infect Immun 2008

コムギ コムギ胚芽 コムギ胚芽抽出液

DNA遺伝子 mRNA

タンパク質

コムギ胚芽マラリア原虫遺伝子

コムギ無細胞系によるマラリアタンパク質合成

48時間

ワクチンを受けた人間のように、ウサギ体内で抗体ができる148種類の抗体を調整

+

精製タンパク質

精製マラリアタンパク質をウサギに注射

1 MSP1

2 PfRipr

3 AMA1

4 EBA175

5 RALP1

6 Rh5

7 GAMA

8 MSPDBL1

遺伝子変異による

耐性化の可能性原虫増殖阻害効果ベスト8

PfRiprの発見

抗体148種

1日培養

マラリア原虫

増殖阻害率測定

高い

非常に低い

髙い

髙い

低い

低い

高い

高い

PfRiprの問題点

• 複雑すぎる

多量に合成できない

• ワクチンにはできない

なぜ増殖を阻害するのかわからない

(作用機序が不明)

小さくすることで問題解決

小さくしたタンパク質が、どのような形と機能を持つのか予測不能なため、通常では実行しない、非常に大胆なアイデア

強い薬効を有し、大量合成可能なPfRipr5を見出した

PfRipr5

PfRipr

合成が難しいタンパク質を小さく断片化

PfRipr5の作用機序

抗PfRipr5抗体

赤血球

抗PfRipr5抗体は、マラリア原虫の赤血球侵入を阻害

1. GMP準拠なPfRipr5を大量合成する

2. 適切なアジュバントと混合してワクチンを作る

3. 非臨床試験の実施とワクチン効果の確認

PfRipr5ワクチン開発に向けた本プロジェクト

マラリア

タンパク質

Ripr5

アジュバント マラリア

ワクチン

*GMP=医薬品及び医薬部外品の製造管理及び品質管理の基準に関する省令

1. GMP準拠なPfRipr5を大量合成する

2. 適切なアジュバントと混合してワクチンを作る

アジュバント マラリア

ワクチン

マラリア

タンパク質

Ripr5

PfRipr5ワクチン開発に向けた本プロジェクト

3. ワクチン効果の確認

PfRipr5ワクチン製剤をウサギに注射

1日培養

マラリア原虫

増殖阻害率測定

PfRipr5抗体

アジュバント マラリア

ワクチン

マラリア

タンパク質

Ripr5

PfRipr5ワクチン開発に向けた本プロジェクト

2013年4月に設立されたGHIT Fund

日本語名

•公益社団法人

グローバルヘルス

技術振興基金

特色

•世界初の政府・企業・財団によるグローバルヘルス研究開発に特化した基金

ミッション

•日本発の医療技術イノベーションをグローバルヘルス医薬品開発に生かす

政府外務省

厚生労働省

UNDP

企業Astellas Fuji Film Gsk

Chugai Otsuka Johnson&Johnson

Daiichi-Sankyo Sysmex Kyowa Kirin

Eisai Merk

Shionogi Mitsubishi Tanabe Pharma

Takeda Ono

Sumitomo Dainippon Pharma

財団Bill & Melinda Gates Foundation

Wellcome Trust

•実績:マラリアワクチン候補探索

•役割:ワクチン効果の評価

•実績:ワクチン開発

•役割:ワクチン用タンパク質合成

•実績:マラリアワクチン臨床開発

•役割:統括・アジュバントによる製剤化

公益社団法人 グローバルヘルス技術振興基金

「新規赤血球期マラリアワクチンの開発」へ約9,300万円の研究助成

•実績:マラリアワクチン候補探索

•役割:アドバイザー

PfRipr5ワクチン開発

プロテオサイエンスセンター ヨーロピアン・ワクチン・イニシアチブ

アイベット大日本住友製薬株式会社

大日本住友製薬株式会社と愛媛大学PROSは、

産学連携によって発見したPfRipr5を

マラリアワクチンとして実用化し、

マラリア撲滅に貢献することを目指します

目標はマラリア撲滅

•実績:マラリアワクチン候補探索

•役割:ワクチン効果の評価

•実績:ワクチン開発

•役割:ワクチン用タンパク質合成

•実績:マラリアワクチン臨床開発

•役割:統括・アジュバントによる製剤化

公益社団法人 グローバルヘルス技術振興基金

「新規赤血球期マラリアワクチンの開発」へ約9,300万円の研究助成

•実績:マラリアワクチン候補探索

•役割:アドバイザー

PfRipr5ワクチン開発

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アイベット大日本住友製薬株式会社