Post on 29-Sep-2020
北陸の米をめぐる事情
平成30年 12月
北陸農政局
生産部 生産振興課
生産数量目標①
生産数量②
差(② - ①)作況指数
(北陸)
生産数量目標(面積換算値)
③
作付面積④
差(④ - ③)
24年産 1,015,393 1,057,000 41,607 102 190,900 194,100 3,200
25年産 1,011,896 1,058,000 46,104 102 190,200 193,900 3,800
26年産 986,663 1,018,500 31,837 100 185,400 190,000 4,600
27年産 961,860 977,800 15,940 99 180,500 184,100 3,600
28年産 952,826 1,031,200 78,374 108 178,761 182,100 3,339
29年産 942,663 952,100 9,440 98 176,494 180,100 3,606
30年産(見込) - 985,300 - 98 - 184,800 -
(トン) (ha)
1.北陸管内の主食用米の作付状況
○ 北陸管内の作況指数は、前年産と同様に98であったが、平成30年産米の生産数量見込は、98万5,300tと なり、前年産と比べて3万3,200t増加した。
○ 平成30年産米の主食用米の作付面積は18万4,800haとなり、前年産より4,700ha増加した。
資料:北陸管内の需給調整の取組状況(24年産~30年産) (平成30年10月15日時点)
主食用米の生産数量・作付面積の動向(北陸)
1
福井
コシヒカリ (43.3%)
[35,852]ハナエチゼン (30.4%)
[25,166]
あきさかり(11.4%)[9,462]
五百万石(3.4%)
その他(11.5%)[9,491]
[2,825]
石川
コシヒカリ (58.4%)
[51,913]
ゆめみづほ (23.9%)
[21,271]その他 (13.2%)
[11,711]
ほほほの穂 (2.5%) ハナエチゼン (1.9%)[2,230] [1,720]
0 10 20 30 40 50 60 70 80 90 100(%)
富山
コシヒカリ (69.0%)
[97,323]
てんたかく(12.7%)
[17,931]
てんこもり(7.2%)
五百万石(2.3%)
その他(8.8%)[12,349][10,208]
[3,267]
新潟 コシヒカリ (61.8%)
[278,131]
こしいぶき (19.5%)[87,833]
ゆきん子舞(3.6%) 五百万石(2.0%)
その他(13.1%)[58,914]
[16,026] [9,207]
平成19年産米品種内訳(北陸)
コシヒカリ81.4%
こしいぶき
ハナエチゼンてんたかく
6.6%
3.8%
2.4%1.6%
4.2%
ゆめみづほ
その他
* [ ] 内の数字は生産数量(単位:トン)を表す。
2.北陸管内における品種内訳
○ 品種内訳は、コシヒカリの割合が最も大きい。しかし、この10年間で、コシヒカリの占める割合は減少し、その他の品種の割合が増加し、品種の多様化が進んでいる。
○ 最近では業務用の需要を獲得するため「早生」、「晩生」の品種が作付けられている。(新潟:こしいぶき(早生)、富山:てんたかく(早生)てんこもり(晩生)、石川:ゆめみづほ(早生)、福井:ハナエチゼン(早生)、あきさかり(晩生))
資料:農林水産省「米穀の農産物検査結果」 より作成
平成29年産米の品種内訳
コシヒカリ60.7%
こしいぶき11.5%
3.5%ハナエチゼン
ゆめみずほ2.8%
その他19.1%
てんたかく
2.4%
平成29年産米品種内訳(北陸)
2
18,448
16,646
15,523
16,078
16,599 16,517 16,529 16,466 16,390
16,001 15,989 15,607
16,029 16,295
15,856 15,716
16,906 16,798 16,846
16,907 16,982 16,980
16,974 17,030
16,801
14,000
15,000
16,000
17,000
18,000
19,000
20,000
9月 10月 11月 12月 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月
27年産15,500
29年産米
25年産米
28年産米
27年産米
26年産米
25年産16,300
29年産16,300
28年産16,000
26年産15,000
24年産18,000
【参考】 相対販売基準価格(当初)(1等、東京基準、包装代・税抜き価格)
24年産米
30年産米30年産16,300
17,08117,106
18,854
17,013
15,922
16,451
17,012 17,046 17,038
16,997 17,042 17,034
16,944 16,463
16,992
16,957 17,062
17,311 17,325
17,415 17,340 17,362 17,486 17,484
17,665
14,000
15,000
16,000
17,000
18,000
19,000
20,000
9月 10月 11月 12月 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月
【参考】 相対販売基準価格(当初)(1等、東京基準、包装代・税抜き価格)
17,487
30年産米30年産16,600
17,830
3-Ⅰ. 相対取引価格の推移(新潟コシヒカリ)
新潟 (一般)
23,781
21,335
19,508
20,208
20,803 20,848
20,589
20,893 20,945
19,944 19,354
18,993
20,790 20,858
21,292
20,960 20,600
20,703 20,700
20,578 20,640
20,767 20,902 20,956
20,987
18,000
19,000
20,000
21,000
22,000
23,000
24,000
25,000
9月 10月 11月 12月 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月
【参考】 相対販売基準価格(当初)(1等、東京基準、包装代・税抜き価格)
20,791
30年産米30年産16,300
20,794
24年産米
29年産米
27年産米
25年産米
28年産米
26年産米
24年産23,000
25年産21,000
29年産19,80028年産19,800
27年産19,30026年産18,500
18,813
17,031
15,926
16,460
17,038 17,037
17,004 16,970 16,955 16,741
16,856
15,465
17,037 16,937
17,289 17,429
17,479 17,339 17,452 17,352 17,455
14,000
15,000
16,000
17,000
18,000
19,000
20,000
9月 10月 11月 12月 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月
25年産16,600
24年産18,300
29年産16,600
28年産16,300
26年産15,300
27年産15,800
24年産米
29年産米
25年産米
28年産米
27年産米
26年産米
【参考】 相対販売基準価格(当初)(1等、東京基準、包装代・税抜き価格)
17,442
30年産米30年産16,600
17,474
24年産米
29年産米
25年産米
28年産米
27年産米
26年産米
24年産18,300
29年産16,60025年産16,60028年産16,30027年産15,800
26年産15,300
新潟 (佐渡)新潟 (魚沼)
新潟 (岩船)
資料:農林水産省「米穀の取引に関する報告」注1)1等米の数量及び価格(運賃、包装代、消費税相当額を含めた額)により加重平均。(新潟県産については、東日本を受渡地としているもの)注2)月100トン以上の取引があったもの。ただし、平成26年1月分までは、月1,000トン以上の取引があったもの。(26年2月以降の公表資料に参考に掲載されたものを含む)
単位:60kg/円
3
16,913
15,368
13,409
14,365
15,428 15,336 15,362
15,274
14,809 15,245
15,079 14,841
15,240 14,883 14,890
14,860
15,951
15,977
15,341
16,115
16,127 15,947
15,662
15,890
15,817
12,000
13,000
14,000
15,000
16,000
17,000
18,000
9月 10月 11月 12月 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月
24年産米
29年産米
28年産米
25年産米
27年産米
26年産米 26年産13,300
27年産14,000
28年産15,000
25年産15,000
29年産15,300
24年産16,500
【参考】 相対販売基準価格(当初)(1等、大阪基準、包装代・税抜き価格)
16,027 30年産米30年産15,300
15,922
3-Ⅱ.相対取引価格の推移(富山県・石川県・福井県コシヒカリ)
16,814
15,278
13,702
13,940
14,731 15,171
14,872 14,747 14,775
15,017
14,812 14,829
15,104
14,770
15,676 15,628 15,705 15,582 15,633 15,630 15,582
15,507 15,624
12,000
13,000
14,000
15,000
16,000
17,000
18,000
9月 10月 11月 12月 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月
24年産米
29年産米
25年産米
28年産米
27年産米
26年産米
【参考】 相対販売基準価格(当初)(1等、大阪基準、包装代・税抜き価格)
30年産米30年産15,300
16,03515,728
24年産16,500
29年産15,000
25年産15,000
28年産14,500
27年産13,700
26年産13,000
17,512
15,609
13,218
14,062
15,091 15,241 15,093 14,869 14,753 15,138
14,754
15,054
15,152
14,937 14,871
15,738 15,780 15,752
15,965 16,042 16,063 16,217
15,989 16,123
12,000
13,000
14,000
15,000
16,000
17,000
18,000
9月 10月 11月 12月 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月
24年産米
29年産米
25年産米
28年産米
27年産米
26年産米
24年産17,200
25年産15,500
29年産15,00028年産14,500
27年産13,700
26年産13,000
【参考】 相対販売基準価格(当初)(1等、大阪基準、包装代・税抜き価格)
16,060 30年産米30年産15,300
16,078
富山県
福井県
石川県
単位:60kg/円
資料:農林水産省「米穀の取引に関する報告」注1)1等米の数量及び価格(運賃、包装代、消費税相当額を含めた額)により加重平均。(富山、石川、福井県産については、西日本を受渡地としているもの)注2)月100トン以上の取引があったもの。ただし、平成26年1月分までは、月1,000トン以上の取引があったもの。(26年2月以降の公表資料に参考に掲載されたものを含む)
4
14,141
12,027
12,233
13,615 13,668 13,651 13,669 13,680 13,613
13,720 13,668 13,735 13,662 13,666
13,827
14,848 14,742 14,872 14,871 15,269
15,442 15,252
15,291
10,000
11,000
12,000
13,000
14,000
15,000
16,000
17,000
9月 10月 11月 12月 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月
【参考】 相対販売基準価格(当初)(1等、東京基準、包装代・税抜き価格)
15,109
30年産米30年産14,500
15,181
24年産17,000
29年産14,300
25年産14,000
28年産13,20027年産12,00026年産11,500
24年産米
29年産米
25年産米
28年産米
27年産米
26年産米
3-Ⅲ.相対取引価格の推移(その他の銘柄)
15,671
14,366
11,860
12,680
14,048 13,882 13,792 14,056
13,898 13,955 13,679 14,137 13,620 13,673
14,480
14,449 14,587 14,487 14,610 14,695 14,609
14,418
9,000
10,000
11,000
12,000
13,000
14,000
15,000
16,000
17,000
9月 10月 11月 12月 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月
27年産12,300
24年産米
25年産米
29年産米
28年産米
27年産米
26年産米
24年産15,200
25年産14,000
29年産13,800
28年産13,500
26年産12,000
【参考】 相対販売基準価格(当初)(1等、大阪基準、包装代・税抜き価格)
14,753
30年産米30年産14,000
14,697
15,818 16,017
14,392 12,985
10,643
11,569
11,821
13,186
13403 13278 13242 1325013,288
14,501 14,213
14,526 14,518
14,307 14,526
14,528
10,000
11,000
12,000
13,000
14,000
15,000
16,000
17,000
9月 10月 11月 12月 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月
27年産12,000
26年産11,500
28年産12,800
29年産13,800
25年産14,200
24年産15,500
【参考】 相対販売基準価格(当初)(1等、大阪基準、包装代・税抜き価格)
30年産14,00030年産米
14,64314,736
16,238
14,394
11,643
12,544
13,544 13,511 13,531 13,561 12,959
14,590 14,624
14,527
14,912 14,940 14,956
11,000
12,000
13,000
14,000
15,000
16,000
17,000
9月 10月 11月 12月 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月
27年産12,200
24年産16,000
25年産14,500
29年産14,000
28年産13,000
26年産11,500
【参考】 相対販売基準価格(当初)(1等、大阪基準、包装代・税抜き価格)
14,94030年産14,30030年産米14,881
24年産米
29年産米
25年産米
28年産米
27年産米
26年産米
24年産米
29年産米
25年産米
28年産米
27年産米
26年産米
こしいぶき(新潟県) てんたかく(富山県)
ゆめみづほ(石川県) ハナエチゼン(福井県)資料:農林水産省「米穀の取引に関する報告」注1)1等米の数量及び価格(運賃、包装代、消費税相当額を含めた額)により加重平均。(新潟県産については東日本、富山、石川、福井県産については西日本を受渡地としているもの)注2)月100トン以上の取引があったもの。ただし、平成26年1月分までは、月1,000トン以上の取引があったもの。(26年2月以降の公表資料に参考に掲載されたものを含む)
単位:60kg/円
5
・平成31/32年主食用米等の需給見通し
4.平成31/32年の主食用米等の需給見通し(平成30年11月公表「米穀の需給及び安定に関する基本方針」)
(参考)平成29年11月策定基本方針策定基本方針-平成30/31年の主食用米等需給見通し-
【平成31年産主食用米等生産量】
平成32年6月末民間在庫量が安定供給を確保できる水準(180万トン)となる718万トンから主食用米等の需要量の見通しと同水準の726万トンまでと8万トンの幅をもって設定。
(参考)6月末民間在庫量の推移
6
(単位:万トン)21年 22年 23年 24年 25年 26年 27年 28年 29年 30年
在庫量 212 216 181 180 224 220 226 204 199 190
資料:北陸農政局作成
資料:「平成30年11月 農林水産省 米穀の需給及び価格の安定に関する基本方針」より抜粋
(単位:万トン)
平成31年6月末民間在庫量 A 188平成31年産主食用米等生産量 B 718~726平成31/32年主食用米等供給量計 C=A+B 906~914平成31/32年主食用米等需要量 D 726平成32年6月末民間在庫量 E=C-D 180~188
(単位:万トン)
平成30年6月末民間在庫量 E 190平成30年産主食用米等生産量 F 735平成30/31年主食用米等供給量計 G=E+F 925平成30/31年主食用米等需要量 H 741平成31年6月末民間在庫量 I=G-H 184
※ 平成31/32年主食用米等の需要量については、現時点で平成31年産米の価格に状況を見通すことが困難であるため、価格の変動を生じた場合の需要量への影響は見込んでいない。
○ 全国の主食用米の作付面積は、都道府県ごとの増減はあるものの、概ね前年と同水準の138.6万haとなった。
○ 戦略作物等の作付面積については、飼料用米及び備蓄米の作付面積が減少する一方、新市場開拓用米が増
加。その他の戦略作物については、総じて前年並みとなった。
〔※ 全国の主食用米の生産量も30年産需給見通し(生産量735万t)と概ね同水準の732.9万t と見込まれている。〕
5-Ⅰ.平成30年産の水田における作付状況
7
主食用米及び戦略作物等の作付状況
注1 : 加工用米及び新規需要米(米粉用米、飼料用米、WCS、新市場開拓用米)は取組計画の認定面積。注2 : 備蓄米は、地域農業再生協議会が把握した面積。注3 : その他は、飼料作物、そば、なたね等の面積注4 : 麦、大豆、その他(基幹作のみ)は、地方農政局等が都道府県再生協議会等に聞き取った面積。
単位:万ha
(参考)
生産数量目標
(面積換算値) 加工用米 米粉用米 飼料用米 WCS新市場
開拓用米
(輸出要米等)備蓄米 麦 大豆 その他
27年産 140.6 141.9 4.7 0.4 8.0 3.8 0.2 4.5 9.9 8.7 10.0
28年産 138.1 140.3 5.1 0.3 9.1 4.1 0.1 4.0 9.9 8.9 10.2
29年産 137.0 138.7 5.2 0.5 9.2 4.3 0.1 3.5 9.8 9.00 10.2
30年産 138.6 - 5.1 0.5 8.0 4.3 0.4 2.2 9.7 8.8 10.2
作付面積
主食用米戦略作物等作付面積
資料:「平成30年11月 農林水産省 米をめぐる状況について」より抜粋
○ 30年産に向けて、産地が主体的に需要に応じた生産・販売を判断できるよう、各県別及び地域農業再生協議会別の作付け状況を公表。
○ 新潟県、福井県の30年産主食用米の作付面積は、前年産と比較して増加しているが、富山県、石川県は、前年産並である。
5-Ⅱ.北陸管内の平成30年産の水田の作付状況(平成30年10月15日現在)
8
単位 : ha
29年産
②増減
②-①米粉用米 飼料用米 WCS
新市場
開拓用米
( 輸出用米等)
その他
新潟 100,300 104,700 4,400 7,851 1,932 2,908 386 886 0 2,677 166 4,214 338 869 4
富山 33,300 33,300 - 1,549 78 1,229 405 219 - 2,086 2,982 3,938 277 225 15
石川 23,200 23,200 - 795 71 645 87 163 - 875 889 910 33 147 1
福井 23,300 23,600 300 741 91 1,217 102 117 - 469 4,653 121 28 539 -
北陸 180,100 184,800 4,700 10,936 2,172 5,999 980 1,385 0 6,107 8,690 9,183 676 1,780 20
そば大豆 飼料作物 なたね地域農業
再生協議会
30年産
主食用米①
主食用米
加工用米
新規需要米
備蓄米 麦
※1 主食用米は農林水産省統計部公表の都道府県別の主食用米面積。※2 加工用米及び新規需要米は取り組み計画の認定面積で、備蓄米は地域農業再生協議会が把握した面積。※3 麦、大豆、飼料作物、そば、なたねは地方農政局等が県再生協議会等に聞き取った面積(基幹作)。
資料:「平成30年11月 農林水産省 米をめぐる状況について」より抜粋
5-Ⅲ.平成30年産水稲の作付面積及び10月15日現在における作柄概況(北陸)- 10a当たり予想収量は533kg(前年産に比べ4kg増加)の見込み -
【調査結果の概要】1 北陸地域における平成30年産水稲の作付面積(青刈り面積を含む。)は20万5,600haで、うち主食用作付見込
面積は18万4,800haが見込まれる。
2 10月15日現在における水稲の10a当たり予想収量は533kgとなり、作柄が悪かった前年産に比べ4kgの増加が見込まれる。
3 以上の結果、予想収穫量(子実用)は109万6,000tで、うち主食用の予想収穫量は、98万5,300tが見込まれる。
4 なお、農家等が使用しているふるい目幅ベースの北陸の作況指数は98 と見込まれる。
○ 作付面積(子実用)とは、青刈り面積(飼料用米等を含む。)を除いた面積である。
○ 主食用作付見込面積とは、水稲作付面積(青刈り面積を含む。)から、備蓄米、加工用米、新規需要米等の作付面積を除いた面積(見込み)である。
○ 10a当たり予想収量及び予想収穫量は、1.70mmのふるい目幅で選別された玄米重量である。
9資料:「平成30年10月31日 北陸農政局農林水産統計」より抜粋
○ 平成30年産米の作付面積は、29年産と比較して、加工用米が1,001ha、輸出用米が594ha増加する一方、米粉用米は441ha、飼料用米は1,285ha、WCSは19ha、備蓄米は4,285ha減少した。
○ 飼料用米、WCSは26年産から29年産まで増加の傾向であったが、30年産は前年と比べ減少した。
6.北陸管内の非主食用米の作付動向(30年産)
10
平成26年産~30年産非主食用米の生産動向の集計表(北陸)単位:ha
※その他は、酒造用、青刈り稲
加工用米 備蓄米米粉用米 飼料用米 WCS 輸出用米 その他 計
26年産 9,440 1,257 1,830 749 436 378 4,650 11,34327年産 8,750 2,050 5,304 882 862 207 9,305 11,66828年産 9,053 1,725 6,677 959 909 204 10,474 11,67429年産 9,935 2,613 7,284 999 791 223 11,910 10,39230年産 10,936 2,172 5,999 980 1,385 - 10,536 6,107前年度比
(30/29年産) 1.10 0.83 0.82 0.98 1.75 - 0.88 0.59
新規需要米
資料:北陸農政局作成
7.各県の主食用米と非主食用米の作付割合(30年産)
※〔〕内の数字は作付面積(単位:ha)を示す。
○ 非主食用米は、全水稲作付面積の1割となっている。○ 新潟県は、非主食用米のうち加工用米の作付面積が5割を占め、福井県は、飼料用米の作付面積が4割を占めている。
11
新 潟 県 富 山 県
石 川 県 福 井 県資料:北陸農政局作成
8-Ⅰ.北陸管内の飼料用米の取組状況
○ 平成29年産まで、飼料用米の作付面積、数量は各県とも増加の傾向であったが、平成30年産の作付面積は、前年産と比較して、新潟県が1,270ha、石川県が81ha、福井県が78ha減少している。
○ また、総面積を占める多収品種の面積は、富山県、石川県でわずかに増加し、新潟県、福井県では、減少している。
北陸管内における飼料用米の取組状況
多収品種面積 多収品種面積 多収品種面積 多収品種面積
新潟県 3,414 1,483 43% 18,523 4,059 2,407 59% 21,817 4,178 2,834 67% 22,653 2,908 2,247 77% 15,795
富山県 634 192 30% 3,407 815 303 37% 4,365 1,085 450 41% 5,855 1,229 477 39% 6,662
石川県 537 328 61% 2,731 678 383 56% 3,429 726 411 57% 3,707 645 432 67% 3,260
福井県 719 189 26% 3,729 1,125 792 70% 5,834 1,295 966 75% 6,688 1,217 874 72% 6,294
北陸計 5,304 2,192 41% 28,390 6,677 3,885 58% 35,445 7,284 4,661 64% 38,903 5,999 4,030 67% 32,011
生産数量(トン)総面積(ha)
生産数量(トン)総面積(ha)
生産数量(トン)総面積(ha)
生産数量(トン)総面積(ha)
平成27年産 平成28年産 平成29年産 平成30年産
飼料用米の多収品種取組状況
※1 多収品種面積の%は総面積を占める割合を示す。※2 平成30年産は、平成30年9月15日現在のもの。
12
資料:北陸農政局作成
○富山県は、県内流通(畜産農家)の割合が大きい。○新潟県、石川県及び福井県は、県外流通(配合飼料メーカー)が多い。○各県の養鶏業者等は、安定的な飼料用米の供給を求めている。
13
8-Ⅱ.北陸管内の飼料用米の流通状況
北陸管内における飼料用米の取組状況(30年産)
県認定面積 契約数量 需要先別内訳
(ha) (うち多収品種) (t) 需要先 契約数量(t) 割合
新潟県 2,908 2,247 15,795県内 3,229 20%
県外 12,566 80%
富山県 1,229 477 6,662県内 4,523 68%
県外 2,139 32%
石川県 645 432 3,260県内 410 13%
県外 2,850 87%
福井県 1,217 874 6,294県内 1,620 26%
県外 4,674 74%
北陸計 5,999 4,030 32,011 32,011
※ 需給調整カウントとなる新規需要米の取組として認定を受けた平成30年9月15日現在の値をベースに作成 資料:北陸農政局作成
8-Ⅲ.北陸管内農業者の規模別の飼料用米取組の分布状況(H29年産)
○ 各県では飼料用米の生産の8割以上が水稲作付面積5ha以上の大規模農家により担われており、全国平均の7割と比較しても、その割合は大きい。
z
新潟
富山
石川
福井
※ 数字は作付面積(ha)を表す。
全国
水稲作付面積
(11.8%) (10.1%) (43.1%)(13.5%)(21.5%)
( (1.8%)
(2.5%)(9.2%) (10.5%) (76.0%)
(4.8%)(3.9%) (59.8%)(16.9%) (14.6%)
(6.3%) (4.0%) (12.3%) (67.2%)(10.2%)
14資料:北陸農政局作成
9.北陸管内における米粉用米の取組状況
◇北陸における米粉普及促進の取組
資料:農林水産省「新規需要米の取組計画認定状況」より作成
平成30年3月2日:米粉素材による調理実演講習会米粉(金沢市)
平成30年3月19日:ノングルテン認証等制度説明会(北陸農政局)
米粉の用途基準をより身近に知ってもらうため、用途別基準ごとの米粉を実際に使用した調理講習会を開催。
ノングルテン認証等制度の内容を広く知ってもらうため、説明会を北陸農政局で開催。
○ 30年産の米粉用米は、全国に占める北陸の割合が43%となった。
○ 北陸管内における30年産米の生産数量は前年産と比較して、福井県を除き、減少している。
米粉用米の生産量(取組計画認定数量)
(トン)
15
27年産 28年産 29年産 30年産 前年度比 30年産占有率
全国 22,925 18,454 28,331 28,065 99 100
北陸 11,290 8,997 14,406 11,981 83 43
新潟 10,158 8,089 13,319 10,685 80 38
富山 696 577 634 429 68 2
石川 394 275 399 393 98 1
福井 42 56 54 474 878 2
生産量(取組計画認定数量)
※30年産は平成30年9月15日現在のもの。
22,925
18,454
28,331 28,065
11,290
8,997
14,406
11,981
10,158
8,089
13,319
10,685
696 577 634 429 394 275 399 393 42 56 54 474
0
5,000
10,000
15,000
20,000
25,000
30,000
27年産 28年産 29年産 30年産全国 北陸 新潟 富山 石川 福井
(単位: t)
資料:北陸農政局HPより
10-Ⅰ.北陸管内の米・米加工品の輸出の現況
米・米加工品の輸出額の推移(北陸管内)
0
5
10
15
20
25
30
H26 H27 H28 H2916,879,276
607,505[3.7%]
20,114,112737,299[3.8%]
26,063,0001,137,486
[4.6%]
22,098,000845,536[4.0%]
全国
※四角内の上段は全国の輸出額、中段は北陸管内の輸出額、下段は全国比を表す(単位:千円)
北陸
(十億円)
(百万円)
21 87 159 210 276 421
247 299
358 430
433
409
45
62
91
97 137
308
0
200
400
600
800
1,000
1,200
H24 H25 H26 H27 H28 H29
米 日本酒 米菓
北陸管内における米・米加工品の輸出額の推移資料:農林水産省「農林水産物輸出入概況」より作成
○ 米・米加工品の輸出額は増加傾向にあり、管内においては、米の輸出額が伸びている。○ 「コメ海外市場拡大戦略プロジェクト」の戦略的輸出基地(産地)の団体・法人数のうち、全国の4割が管内
からの登録である。
資料:農林水産省「コメ海外市場拡大戦略プロジェクト輸出基地リスト」より作成
米・米加工品の輸出額の推移(全国)
16
7
平成30年11月30日現在
10-Ⅱ.北陸管内からの米・米加工品の輸出額
米
日本酒資料:財務省「貿易統計」を基に、北陸管内の港湾及び空港からの輸出額により北陸農政局が作成
米菓
単位:千円
米・米加工品(合計)
17
11.北陸管内の新規需要米(輸出用米)の計画認定状況
(単位:トン)
23年産 24年産 25年産 26年産 27年産 28年産 29年産 全国比
新潟県 217 928 1,005 1,532 3,417 3,504 3,534 48.1
富山県 227 195 180 296 369 502 696 9.5
石川県 1 21 101 326 577 807 47 0.6
福井県 0 37 15 219 300 117 50 0.7
北陸計 445 1,181 1,301 2,373 4,663 4,930 4,327 58.9
全国計 1,626 2,524 2,825 6,092 8,482 7,950 7,349
注:農林水産省ホームページに掲載されている資料をもとに北陸農政局で作成。
○ 各県の29年産の輸出用米の計画認定数量は、全国の58.9%を占め、新潟県が48.1%を占める。
○ 平成29年産を前年産と比較すると、全国、北陸ともに減少し、福井県が67トン、石川県が760トン減少しているが、新潟県が30トン、富山県が194トン増加した。
※上段( )は全国計を表す
0
1,000
2,000
3,000
4,000
5,000
6,000
平成23年産 24年産 25年産 26年産 27年産 28年産 29年産
新潟 富山 石川 福井
(2,524)1,181
(2,815)1,301
(6,092)2,373
(8,482)4,663
(7,950)4,930 (7,349)
4,327
(1,626)445
18
12.平成30年度米穀検査結果(平成30年度10月31日現在)
19資料:北陸農政局作成※ 25年産から29年産は、同時期の検査実績の数値。
北陸
年産 検査数量 1等 2等 3等 規格外
30年産 621,694 82.1% 16.4% 0.9% 0.6%29年産 615,193 86.6% 12.2% 0.7% 0.5%28年産 700,067 86.2% 12.7% 0.6% 0.5%27年産 635,311 82.9% 13.5% 2.8% 0.8%26年産 664,839 77.8% 20.9% 0.8% 0.6%25年産 668,160 76.0% 22.6% 0.9% 0.6%
(単位:トン、%)
新潟
年産 検査数量 1等 2等 3等 規格外
30年産 370,909 78.0% 20.5% 1.0% 0.5%29年産 367,167 84.2% 14.7% 0.8% 0.3%28年産 415,517 83.6% 15.4% 0.7% 0.3%27年産 369,121 78.7% 16.7% 3.8% 0.8%26年産 401,433 75.1% 23.8% 0.8% 0.3%25年産 399,132 76.2% 22.7% 0.7% 0.3%
(単位:トン、%) 富山
年産 検査数量 1等 2等 3等 規格外
30年産 109,326 88.2% 10.9% 0.7% 0.2%29年産 109,223 91.1% 8.4% 0.3% 0.2%28年産 129,076 90.2% 9.1% 0.4% 0.3%27年産 116,378 90.7% 7.2% 1.7% 0.3%26年産 119,818 86.5% 12.8% 0.5% 0.2%25年産 122,007 68.2% 30.3% 1.2% 0.3%
(単位:トン、%)
石川
年産 検査数量 1等 2等 3等 規格外
30年産 76,156 87.5% 11.5% 0.7% 0.3%29年産 74,351 88.7% 10.3% 0.7% 0.3%28年産 86,285 89.1% 10.1% 0.6% 0.2%27年産 88,260 87.0% 12.1% 0.8% 0.2%26年産 79,351 71.9% 26.8% 1.2% 0.1%25年産 82,927 81.9% 17.0% 0.8% 0.3%
(単位:トン、%) 福井
年産 検査数量 1等 2等 3等 規格外
30年産 65,303 88.4% 7.6% 1.1% 2.9%29年産 64,451 90.5% 6.7% 0.4% 2.4%28年産 69,190 90.9% 6.1% 0.7% 2.3%27年産 61,552 87.4% 8.2% 1.5% 2.9%26年産 64,237 85.3% 10.3% 0.9% 3.5%25年産 64,093 81.6% 14.1% 1.5% 2.9%
(単位:トン、%)