化石燃料 - u-toyama.ac.jp過去の動植物の遺骸が変化して生成した燃料...

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化石燃料

化石燃料とは?

化石燃料

過去の動植物の遺骸が変化して生成した燃料 ・石炭: ・石油: ・天然ガス:

化石燃料

過去の動植物の遺骸が変化して生成した燃料 ・石炭: 植物 ・石油: ・天然ガス:

化石燃料

過去の動植物の遺骸が変化して生成した燃料 ・石炭: 植物 ・石油: プランクトン ・天然ガス:

化石燃料

過去の動植物の遺骸が変化して生成した燃料 ・石炭: 植物 ・石油: プランクトン ・天然ガス: プランクトン

石炭、原油、鉄鉱石の分布が覚えられません。どこでどの資源が産出されるか、ひとつひとつ覚えるしかないのでしょうか。 【解説】 石炭・原油(石油)・鉄鉱石は重要な資源ですが、世界中どこにでもあるわけではなく、特定の地域に偏在しています。実は、これらの資源の分布は、大地形(古期造山帯・新期造山帯・安定陸塊)の分布と密接な関係があります。次の地図を見ながら確認していくことにしましょう。

進研ゼミ高校講座

高校地理の教材

地質年代区分

冥王代 (地質証拠のない時代)

先カンブリア代 (顕微鏡スケールの化石)

顕生代 (肉眼スケールの化石)

0 10億 20億 30億 40億 46億 38億 5.5億

恐竜の時代

地球の形成 大気,海洋の形成

哺乳類の 時代

中生代 古生代 新生代

2.5億 0.65億

顕生代の時代区分

古生代

中生代

新生代 第四紀

第三紀

カンブリア紀

オルドビス紀

シルル紀

デボン紀

石炭紀

ペルム紀

三畳紀

ジュラ紀

白亜紀 6500万年前

2.5億年前

5.5億年前

現在

産出する化石が急に変わる

種の絶滅,出現

三葉虫

アンモナイト

顕生代の時代区分

古生代

中生代

新生代 第四紀

第三紀

カンブリア紀

オルドビス紀

シルル紀

デボン紀

石炭紀

ペルム紀

三畳紀

ジュラ紀

白亜紀 6500万年前

2.5億年前

5.5億年前

現在

産出する化石が急に変わる

種の絶滅,出現

三葉虫

アンモナイト

石炭

石油

石炭紀(約4億年前): どんな時代だったか?

石炭紀(約4億年前): どんな時代だったか?

多くの地域が1年中湿潤な熱帯気候 森林の繁栄

森林の繁栄に必要な条件

森林の繁栄に必要な条件 気候

森林の繁栄に必要な条件 気候

土(岩,砂では育たない)

森林の繁栄に必要な条件 気候

土(岩,砂では育たない) ⇒ 陸上に昆虫,植物が進出し(約5億年前) その遺骸をバクテリア, 土壌生物(ミミズ,ダンゴムシなど)が 分解して栄養のある土ができる

森林の繁栄に必要な条件 気候

土(岩,砂では育たない) ⇒ 陸上に昆虫,植物が進出し(約5億年前) その遺骸をバクテリア, 土壌生物(ミミズ,ダンゴムシなど)が 分解して栄養のある土ができる オゾン層(光合成生物)

石炭紀: どんな時代だったか? 森林の繁栄

石炭紀: どんな時代だったか? 森林の繁栄 ⇒ 光合成が活発

石炭紀: どんな時代だったか? 森林の繁栄 ⇒ 光合成が活発 ⇒ 二酸化炭素濃度が低下 ⇒ 寒冷化

石炭紀: どんな時代だったか? 森林の繁栄 ⇒ 光合成が活発 ⇒ 二酸化炭素濃度が低下 ⇒ 寒冷化 ⇒ 酸素濃度が増加(35%)

石炭紀: どんな時代だったか? 森林の繁栄 ⇒ 光合成が活発 ⇒ 二酸化炭素濃度が低下 ⇒ 寒冷化 ⇒ 酸素濃度が増加(35%) ⇒ 動物の大型化 (1 m 近いトンボなど)

なぜ石炭になったのか?

なぜ石炭になったのか?

分解できる菌類が十分に進化していなかった

なぜ石炭になったのか?

分解できる菌類が十分に進化していなかった 湿地帯で植物が枯死 ⇒ 水で空気から遮断され分解を免れ 堆積した砂や泥とともに埋没 ⇒ 温度圧力の作用で石炭に

古期造山帯に多いのはなぜか?

約4億年前から2億年前の大陸分布

大陸の衝突により低地が山脈に

石炭紀

根拠(2) 地質の共通性

同じような特徴をもつ山脈 ⇒ ひとつづきに

顕生代の時代区分

古生代

中生代

新生代 第四紀

第三紀

カンブリア紀

オルドビス紀

シルル紀

デボン紀

石炭紀

ペルム紀

三畳紀

ジュラ紀

白亜紀 6500万年前

2.5億年前

5.5億年前

現在

産出する化石が急に変わる

種の絶滅,出現

三葉虫

アンモナイト

石炭

石油

白亜とは?

石灰岩 (炭酸カルシウム) ⇒ プランクトンの殻が海底にたまったもの

イタリア,Contessaの採石場

黒色頁岩:植物プランクトン起源の有機物に富む ⇒ 石油の根源岩

白亜紀(約1億年前): どんな時代だったか?

火山活動が活発

白亜紀(約1億年前): どんな時代だったか?

火山活動が活発 ⇒ 二酸化炭素濃度 現在の約4倍

白亜紀(約1億年前): どんな時代だったか?

火山活動が活発 ⇒ 二酸化炭素濃度 現在の約4倍 ⇒ 温暖な気候 (氷床のない時代)

白亜紀(約1億年前): どんな時代だったか?

火山活動が活発 ⇒ 二酸化炭素濃度 現在の約4倍 ⇒ 温暖な気候 (氷床のない時代) ⇒ 海水準が高い (200 m)

なぜ黒色頁岩が形成されたのか?

植物プランクトンの遺骸: 通常は海底に貯まらない

なぜ黒色頁岩が形成されたのか?

植物プランクトンの遺骸: 通常は海底に貯まらない ⇒ 生物に食べられてしまう

なぜ黒色頁岩が形成されたのか?

植物プランクトンの遺骸: 通常は海底に貯まらない ⇒ 生物に食べられてしまう ⇒ 生物がいなかったことを意味する

なぜ黒色頁岩が形成されたのか?

植物プランクトンの遺骸: 通常は海底に貯まらない ⇒ 生物に食べられてしまう ⇒ 生物がいなかったことを意味する ⇒ なぜ生物がいなかったのか?

温暖化 ⇒ 深層循環の阻害

中・深層水の酸素濃度の低下 ⇒ 中・深層生物の絶滅

現在の深層循環

温暖化 ⇒ 深層循環の阻害

中・深層水の酸素濃度の低下 ⇒ 中・深層生物の絶滅

現在の深層循環

海底に堆積した 遺骸を分解する バクテリアもいない

温暖化 ⇒ 降水量の増加

風化浸食が活発に

温暖化 ⇒ 降水量の増加

風化浸食が活発に ⇒ 陸上の栄養素が大量に海に供給される

温暖化 ⇒ 降水量の増加

風化浸食が活発に ⇒ 陸上の栄養素が大量に海に供給される ⇒ 植物プランクトンの大発生

温暖化 ⇒ 降水量の増加

風化浸食が活発に ⇒ 陸上の栄養素が大量に海に供給される ⇒ 植物プランクトンの大発生 ⇒ 海底に植物プランクトンの遺骸が大量に堆積

温暖化 ⇒ 降水量の増加

風化浸食が活発に ⇒ 陸上の栄養素が大量に海に供給される ⇒ 植物プランクトンの大発生 ⇒ 海底に植物プランクトンの遺骸が大量に堆積 ⇒ 黒色頁岩

約2億年前~1億年前の大陸分布 ジュラ紀

白亜紀

白亜紀~現在:陸化したのはどこか?

白亜紀

現在

次回 7月21日

富山市科学博物館 増渕 佳子 先生

地形ー身近な風景の読み解き方