CW Keyer 日本語マニュアル - プロバイダ・インターネット...

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Transcript of CW Keyer 日本語マニュアル - プロバイダ・インターネット...

CW Keyer

日本語マニュアル

microHAM

e-mail:support@microham.com

homepage:www.microham.com

Ver 7.2

by aki yoshida ja1nlx

目次

1. 始めに

2. 付属品

3. 機能

4. オペレーションについて

5. パネル詳細

背面

前面

6. ソフトウェアのインストール

USB Device Router

USB Driver

7. ハードウェアのインストール

PC との接続

Tranceiver との接続

8. ソフトウェアのセットアップ(USB-Device-Router)

9. Tranceiver の機種選択とパラメータ設定

10. ロギングプログラムで動作させる

11. 基本動作の確認

12. 参考

(1) Logger32 を使う場合の設定

(2) WriteLog を使う場合の設定

1. 始めに

本説明書はオリジナルのマニュアルを参考にしながら、 初の導入手順を説明したものです。

オリジナルのマニュアルをそのまま翻訳したものではありません。

FW のバージョンアップが重ねられましたので内容を見直しました。現時点の 新 FW は

ver7.2.4 です。従来 Windows Vista において USB との接続が頻繁に切断される問題

がありましたが、現在は修正されているようです。 2009/3/3

オリジナルのマニュアルは以下の URL からダウンロードすることが出来ます。

http://www.microham.com/downloads.html

2. 梱包品

この製品には、CW Keyer、USB ケーブル、microHAM の USB Device Router Program の

入った CD-ROM、指定した Tranceiver との接続ケーブル(CAT ケーブル)が付属します。

その他、CW、PTT 出力用ケーブル等もオプションで購入することが出来ます。

インターネットで直接 microHAM 社に注文しますが、私の場合は注文してから 8 日目に到

着しました。

microHAM 社の URL

http://www.microham.com/

3. 機能

初に CW Keyer の特徴的な機能を紹介しておきます。

CW Keyer は K1EL の Win Key チップを内蔵しています。ロギングプログラムは CW 符号に応

じた ASCII コードを CW Keyer に渡し、CW Keyer が CW キーイング信号に変換して

Tranceiver をキーイングします。

従って PC の「忙しさ程度」に無関係に正確なキーイング信号が得られます。またパドルを

同時に使うことが出来ます。

・ PC は COM、LPT ポートが不要で USB ポートがあればよい。

・ Windows ロギングプログラム、コントロールプログラムに対応

- USB Device Router による仮想 com ポートに対応

- プリセット機能で各種プログラムにワンタッチで切替可能

・ CI-V、FIF-232、IF-232、RS-232 経由の Tranceiver 制御が可能

- 内部の CAT ジャンパを切り替えるだけで Icom、Kenwood、Ten-Tec、Yaesu 等

の Tranceiver に接続でき、レベルコンバータ不要です。

・ K1EL の Win Key チップを内蔵

- 前面ノブによるスピード調整

- ユーザーメモリ( 大 9)

- PS/2 キーボードによる CW 送出

- PS/2 キーボード/キーパッドによるメッセージ再生、機能設定

- PS/2 キーボード又はキーパッドによる CW 送出は PC 接続なしでも可能

- PTT 出力

- サイドトーン内臓(ON/OFF 可能)

- 電源 ON 時には不揮発メモリに保存されている設定を読み込むことが出来る

・ 強力な RFI 対策

- チョーク、フィルタ採用

- 適切な回路設計とシールド

・ コネクタ

- USB、Radio 1/8” - パドル 1/4”、PS/2 MiniDIN6、CW RCA、PTT RCA

・ 前面パネル LED による CW、PTT 動作状態の確認

・ メタル/アルミケース

・ インターネット経由でファームウェア/ソフトウェアのアップグレード

4. オペレーションについて

・ CW Keyer(以下 CK)はホスト PC で制御される Keyer であり、また Tranceiver 制御の

インターフェースです。

・ CK と PC は付属の USB ケーブルで接続します。

・ Tranceiver と CK は Tranceiver の機種毎に用意された CAT ケーブルで接続します。

このケーブルは製品注文時に指定します。

・ 背面には、この他 CW 出力、PTT 出力、パドル入力、PS/2 キーボード/パッド入力、電

源入力コネクタがあります。

・ CK はホスト PC の有無に関係なく動作します。それは完全に自動切替されます。

・ ホスト PC と接続されていない場合、CK は Power up setting モードで動作します。こ

のモードは詳細に設定することが出来ます。

・ ホスト PC 上で microHAM USB Device Router プログラムが動作している場合、CK は

PC とのインターフェースとして動作します。

5. パネル詳細

背面パネルの様子

前面パネルの様子

6. ソフトウェアのインストール

付属の CD-ROM から次の 2 ツのプログラムをインストールします。

USB Device Router

USB Driver

新のプログラムは下記のサイトからもダウンロードしてインストールすることができます。

http://www.microham.com/downloads.html

7. ハードウェアのインストール

PC との接続

付属の USB ケーブルでホスト PC と CK を接続します。

Tranceiver との接続

① CK のトップカバーを外し、基板上の CAT ジャンパを使用する Tranceivrer にマッ

チする位置に挿します。ここだけはオリジナルのマニュアルを参考にして下さい。

また製品にはジャンパ位置を説明する小さなメモも同封されています。

② Tranceiver の電源は OFF にします。

③ CAT ケーブルで Tranceiver と CK を接続します。

④ CW、PTT ケーブルで Tranceiver と CK を接続します。

⑤ パドルを CK に接続します。

⑥ 外部電源を CK に接続します。プラグ中心が”+”ですから注意して下さい。

⑦ Tranceiver の電源を ON します。

⑧ CK の電源を ON します。前面パネルの Power LED が点灯します。約 2 秒後

に CK は Power up setting モードで立ち上がります。

⑨ 試しにパドル操作して見て下さい。普通の Keyer と同様に動作しますね。但

し Power up setting モードの設定状況で若干の違和感があるかも知れませ

ん。これは後で変更することが出来ます。少なくとも前面パネルの CW LED

がキーイングに従って点灯します。

CK をスタンドアローンで使うならこれで終わりですが、折角 Win Key チップが内蔵されている

のですからロギングプログラムを使って正確で、乱れない CW に挑戦しましょう。

8. ソフトウェアのセットアップ (USB Device Router)

USB Device Router、USB Driver は既にインストールしましたか? まだの場合は付属の

CD-ROM からインストールして下さい。

CK をロギングプログラムと組合わせて使う場合には必ず USB Device Router が動いてい

ないといけません。PC を起動した時に USB Device Router を自動起動させることも出

来ます。後で説明します。

① USB ケーブルが接続されていることを確認します。

② CK の電源を ON します。

③ USB Device Router を起動します。以下の図のように表示されれば正常

です。CW Keyer タブ左のチェックマークが緑になっていないといけません。もし

これが X マークで黄、赤表示される場合は、Router と CK が通信できないか、

或いは USB ケーブルの接続ミス、USB Driver のインストールミスです。

この例では CW KEYER の他に micro KEYER タブが表示されて X マークが赤表示されて

います。一度他の機器(例えばこの micro KEYER)を接続するとそれが表示されます。

9. Tranceiver の機種選択とパラメータ設定

次に Tranceiver 制御のために、先ず Tranceiver と CK が正しく通信できるようにしま

す。

① 前の画面で Ports タブを」選択しておきます。

② Set ボタンをクリックします。

③ Radio 欄で Tranceiver 機種を選択します。

④ Baud rate を選択します。

⑤ Icom の場合は CI-V address を指定します。

⑥ 以上で CK は Tranceiver と接続され、周波数、モードが右に表示されます。

⑦ この window を閉じて前の画面に戻ります。

⑧ CWのTestボタンをクリックするとキーイングON、再クリックするとOFFになります。

⑨ PTT も同様です。

⑩ Win Key の Test ボタンをクリックすると TEST とキーイングされます。

⑪ この段階では上図の Control 欄、Win Key 欄の COM ナンバ表示は空欄で

す。

2nd CAT について

可能性として次のような使い方が考えられます。

K3 は頻繁に Firm Ware の更新が行われます。別途専用ユーティリティプログラムを

介して PC と K3 を接続します。この場合 PC と K3 の接続ケーブルをいじること

なく USB Device Router を共用できれば便利です。上の例では K3 の CAT 用

として COM3 を割り当てていますが、使用していない仮想 COM ポート、例えば

COM5 を K3 の Firm Ware 更新用に割り当てます。

アプリケーションから見れば Logger32はCOM3、ユーティリティプログラムはCOM5を使っ

て通信することになります。

簡単なテストでは Logger32 を閉じれが問題なくユーティリティプログラムと通信できる

ようです。(但しこのような使い方に関しては事前に十分チェックしてください。)

以上で CK と Tranceiver が接続されました。次はいよいよホスト PC 上のロギングプログラム

から CK、Tranceiver を制御させるための設定です。

10. ロギングプログラムで動作させる

初にUSB Device Router 側の設定をします。必要な設定は仮想 COM ポートの追加、

使用するロギングプログラムの設定をプリセットすることです。

USB Device Router を起動します。

仮想 COM ポートの追加

① メインメニューから virtual port をクリックします。

② create をクリックします。

③ プルダウンメニューに com ポート一覧が表示されるので割当てたい com ポートを

選択します。複数選択も可能です。

④ OK をクリックします。

⑤ Windows のコントロールパネルのデバイスマネージャを開いて追加された仮想 com

ポートを確認します。以下は仮想 com ポート 5~8 を追加した例です。

(注意)

追加する仮想 com ポートはお使いの PC の状況により選択して下さい。

ロギングプログラムの設定をプリセット

ロギングプログラムとして Logger32 を使用する場合の例で説明します。

ロギングプロム毎に USB Device Router を自動設定するための詳細な説明書をダウンロード

することができます。

http://www.microham.com/downloads.html

一部のロギングプログラムの説明書を巻末につけました。

ロギングプログラム毎に若干設定が違ってきますが、その設定をロギングプログラム毎に保存、

プリセットしておくことができます。

USB Device Router を起動して Ports タブを選択します。

① CAT 欄には Tranceiver を制御するための仮想 com ポートを設定するので

すが、プルダウンメニューに先ほど追加した仮想com ポート一覧が表示されるの

で、ここでは com3 を選択します。

② CW 欄にはロギングプログラムで発生する直接キーイング出力を通す仮想 com ポ

ートを設定するのですが、今回は Win Key を使用するためブランクです。

③ PTT 欄も同様ですが今回は使用しないのでブランクのままにします。

④ Win Key 欄にはロギングプログラムで発生する CW ASCII コードを通す仮想 com

ポートを設定します。CAT 欄の時と同様にプルダウンメニューからここでは com4

を選択します。

⑤ 画面は上図のようになりましたね。

⑥ USB Device Router のメインメニューから Preset をクリックします。更に Show

buttons にチェックを入れておきます。

⑦ Save AS をクリックします。

⑧ (1)を選択して OK をクリックします。

⑨ プリセット名として Logger32 と入力して OK をクリックします。画面の 下行に

Logger32 ボタンが表示されて、仮想 com ポートの設定等が Logger32 のプリ

セットに保存されます。

この例では同じように保存した WriteLog も表示されています。InUse のプリセットは緑表

示されます。

後にロギングプログラム側の設定をします。この設定の詳細は下記からダウンロードするこ

とができます。

http://www.microham.com/downloads.html

巻末には Logger32、WriteLog の設定の詳細をつけました。

Logger32 の設定は次のようにします。

① CW machine の config をクリック、Win Key にチェックを入れます。

② Keyer setup をクリックし、serial port 欄は USB Device Router の設定に合わ

せて com4 とします。

③ Logger32 のメインメニューをクリック、setup をクリック、Radio をクリックします。

④ Radio1 configuration をクリックし、com port 欄は com3 とします。

(注意)

仮想 com ポートは、ロギングプログラム側、USB Device Router 側で合わせる事が必要で

す。

ここでは、とりあえず 低限の設定のみとします。細かな設定は後からでも出来ま

す。

11. 基本動作の確認

(注意)

ホスト PC 上でロギングプログラムが起動していること、USB Device Router が起動している

こと、このどちらかでも欠けている場合、CW Keyer は Power up setting モード、つまり

ホスト PC と切り離されてスタンドアローンモードになります。

① USB Device Router を起動し、プリセットされた Logger32 ボタンをクリックします。

② Logger32 を起動し、CW machine を起動します。

③ Tranceiver の周波数が正常に取り込まれていますか?

④ CW machine が正常に動作しますか? パドルが働きますか?

以上は、CW Keyer の導入に際し 低限必要な手順に限って説明しました。

本マニュアルの内容についての問合せは下記までお願いします。

ja1nlx

e-mail: ayoshida@my.email.ne.jp

2009 年 3 月 3 日

12. 設定の詳細

原本は microKeyer を対象にしていますが、本説明は CK に関係する部分のみを抜き

とりました。

(1) Logger32 を使用する場合

Router の設定

(1)-1 CAT 欄で使用する COM ナンバを指定します。WinKey 欄で使用する COM ナンバ

を指定します。

(1)-2 CAT 欄の Set ボタンをクリックします。Radio 欄に使用する Tranceiver を指定します。

Disable router queries にはチェックをつけません。

(1)-3 Main メニューから Preset、Save As をクリックし、この設定に Logger32 と名前をつけ

て保存します。

Logger32 の設定

(1)-4 Radio の設定をします。Com port、Bauderate 等は Router の設定に合わせます。

Set DTR high、Set RTS high にはチェックをつけません。

(1)-5 CW Machine(WinKey)の設定をします。Serial port は Router の設定に合わせま

す。

WinKey は Router の CW/WinKey タブで設定することができるので、両者を合わせてお

いたほうが便利でしょう。

(2) WriteLog を使用する場合

Router の設定

CW Keyer のみを使用する場合は、Logger32 の設定と同じにします。

WriteLog の設定

(2)-1 Port の設定をします。Router で設定した通りに com3 に Tranceiver、com4 に

CW を割り当てます。更に CW keyer type は K1EL WinKey を選択します。

All mode PTT on CW port RTS にチェックをつけます。

(2)-2 CW PTT の設定をします。