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その性能は想像を超えるより高感度に、より選択的に、より鮮明に

Thermo ScientificMass Spectrometry Imaging SolutionAP-SMALDI

I M A G I N G S O L U T I O N

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Thermo Scientifi c Mass Spectrometry Imaging Solution AP-SMALDI

質量分析イメージング(MSI)は、生体内に存在する内因性成分や薬物を組織からダイレクトに分析できる手法として注目されています。近年、リン脂質やペプチド、タンパク質、薬物やその代謝物などをターゲットとして、病理学やがんの診断、代謝経路の研究、あるいはトランスレーショナルリサーチなど多くの研究分野で応用されています。

MSIでは、組織切片をサンプルとして扱います。分子の組織内分布をより微細にイメージングするためには、高い空間分解能が必要とされます。それだけでなく、真のイメージングシステムには、複雑な夾雑成分と目的成分を識別する高質量分解能と、成分を同定できる高い質量精度も欠かせません。

高い空間分解能を可能にするMALDIイオン源 AP-SMALDI10(TransMIT

社製)と、Orbitrapテクノロジーを搭載した高分解能・精密質量(High

Resolution Accurate Mass:HRAM)分析計Thermo ScientificTM Q

ExactiveTMシリーズを組み合わせたイメージング質量分析プラットフォームは、「より高感度に、より選択的に、より鮮明に」イメージングを実現します。

HRAM分析計は、極微量な化合物を高感度かつ特異的に検出し、ターゲット化合物の詳細で信頼性の高い組織内分布を提供します。また、HRAMのスペクトルにより複数の成分を同時に検出・同定できるので、バイオマーカーなど未知の化合物の探索にも応用できる可能性を持っています。

これが真のイメージング質量分析計

AP-SMALDI10の特長● Q Exactiveシリーズに脱着可能な大気圧インターフェイス● 高い空間分解能(<10 µm)を実現する対物レンズ

● 独自にセットアップされた同軸構造の光学系● 繰り返し周波数の高いN2レーザーを使用● 高精度な調整が可能なxyzステージを搭載● 最大2画素 /秒で取得できるイメージングスピード

Q Exactiveシリーズの特長● AP-SMALDI10の高い空間分解能を支える、微量な成分を検出可能な高い感度

● 複雑な組織サンプルでも識別できる高い分解能 (最大 280,000@ m/z 200※)● 信頼のおける同定結果をもたらす質量精度(3 ppm以下)● MSデータとMS/MSデータを連続的に取得でき、一回の測定で複数成分の検出・同定が可能

※ Q Exactiveシリーズの機種によって設定できる最大分解能が異なります。  Q Exactive:140 ,000@ m/z 200、Q Exactive Plus:140 ,000@ m/z 200(オプションとして 280 ,000 @ m/z 200まで設定可能)、Q Exactive HF:240 ,000@ m/z 200

AP-SMALDI10 / Q Exactive MSイメージングシステム

Q Exactive質量分析計MALDIイオン源 AP-SMALDI10

= = = =

対物レンズ

AP-SMALDI10

レーザー照射 5 µm

N2 レーザー

Q Exactive導入部

レーザー軌道イオン軌道観測軌道

台板

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MS/MSによる信頼のおける化合物同定リン脂質などの内因性物質や薬物代謝物には、しばしば同じ分子量の化合物が存在することがあります。これらの成分を見極めて分子種を分類、同定するには、 MS/MSスペクトルの取得が必要となります。AP-SMALDI10とQ Exactiveの組み合わせなら、組織切片にレーザーを連続的に照射しながら、HRAMのMSスペクトルとMS/MSスペクトルを取得でき、正確に成分を見極めて、信頼のおける同定結果を提供します。 マウスの脳組織切片(10 µmステップ、200 x 200 ピクセル)

MS/MSによってトリエチルアミンのロスを確認リン脂質(フォスファチジルコリンとスフィンゴミエリン)を分類

新たな世界を切り拓くイメージングMSの性能

より細部までイメージングできる空間分解能薬物やその代謝物、バイオマーカーなどの詳細な組織内分布が把握できれば、薬物動態や薬剤安全性において重要な知見が得られる可能性があります。AP-SMALDI10は、10 µm以下の空間分解能でレーザー照射でき、より細部まで組織内をイメージングできます。

微量な成分も見逃さない優れた選択性と感度組織切片には複雑な夾雑成分が存在するため、MSIでは、質量分析計の分解能と質量精度、感度が非常に重要です。Orbitrapを搭載したQ Exactive

なら、目的成分と夾雑成分を高度に識別できる性能を有しており、極微量な薬物やその代謝物、バイオマーカーも見逃さずに、特異的に検出することができます。

これが真のイメージング質量分析計

マウス脳切片のイメージング画像(35 µm ステップ、295 x 195 ピクセル) マウス側脳室のイメージング画像(3 µmステップ、170 x 200 ピクセル)Green : PC(38 :4) Blue : PC(34 :1)

100 µm 50 µm

出典 High Resolution in Mass and Space : AP-MALDI Imaging using Orbitrap-based Instrumentation presented at ASMS2012(T436) Vancouver, Canada.

1001.2

1.0

0.8

0.6

0.4

0.2

0.0

Rel

ativ

e A

bund

ance

Rel

ativ

e A

bund

ance

90

80

70

60

50

40

30

20

10

0797 798

m/z

m/z

799

796.5255 797.5937

798.5416

801.5636

798.4895

798.5990

802.5654

798.45 798.50 798.55 798.60

804.5499

800 801 802 803 804 805 806

799.5453

800.0345

800.5596

m/z12.5 ppm windows(Δ =0.01)12.5 ppm windows(Δ =0.01)

マウス脳切片のイメージング画像 A とMSスペクトル B  Red : m/z 798 .5416<PC(34 :1)+K+>Green:m/z 798 .5909<PE(38 :0)+Na+> 

A

B

Precursor Ion: m/z 772.52(Full Scan)

Product Ion: m/z 713.450(MS/MS of m/z 772.5)

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