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2020年 11月 29日
S59卒 中牟田 康
本村剛一プロによる九大テニス部現役部員の指導(45回目)
新型コロナウイルス感染拡大のために今年度は本村プロ指導の回数が減っています。
今年度2回目の指導を実施しましたので、その模様をご報告します。
日 時:2020年(令和2年)11月22日(日)9:00-12:50
場 所:九州大学 伊都キャンパステニスコート
1.アプローチショット(低いボール)
低くて短いボールが来た時のアプローチショットの打ち方を教えていただきました。
(1)トップスピン
ボールの下にラケット面を入れる。
ネットより低い位置からボールを打つので、回転をしっかりかけて持ち上げて打つ。
回転をかけるばかりでは威力が出ないので、ボールを前に押しながら、厚く当て
て持ち上げる。
打つ前は腕に力を入れない。打つ時だけ力を入れる。
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クロスに持っていくときは、
右外側のやや下を打つ。
ストレートへは、ボールのやや
内側を打つ。
短いボールに対してラケットを上に
持ち上がる打ち方(ナダルが時々やる
打ち方)はクロスに行きやすい。
テークバックが大きいと打点が遅れてしま
う。打とうとしすぎると、テークバックが大
きくなり、打点が遅れてボールに力が伝わら
なくなる。
その他に注意する点は、
・身体の前にラケットをセットする。
・身体の後ろの動作(テークバックでのラケットの動き)は意識しなくてよい。意識せ
ずともラケットが自然とヘッドダウンする。
・意識しないといけないのは身体前方での打点が遅れないこと。後ろは自然に任せる。
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(2)スライス
相手の返球が低くて打ちづらかったり、ペースを変えたいときにはスライスのアプ
ローチを使う。面の形を作って、ボレーのイメージでボールを運ぶ。
(3)アプローチショットのコース
アプローチショットの基本はストレートであるが、クロスコートはアウトのリスク
が少なくなるというメリットがある。思い切って打つなら、クロスという選択もある。
ショートクロスで相手をコートの外に追い出すことも可能となる。
2.アプローチショット(高いボール)
・ボールの高さにラケットをセットする。
・イメージとしては、ラケットをセットした場所から前に振り切るだけ。
・ボールが動いているときに、自分はラケットをセットした状態でボールに近づく。
・ボールに近づいていくときには、ラケットのセットを終わらせておく。
・ボールが自分のほうに向かってきているのに、自分がラケットのセットを終えてい
ないと、慌ただしくなって、打点が遅れてしまう。
・打点を落とさない。ネットより高い位置で打てば、フラット系で勢いよく打てる。
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3.スライスショット
(1)フォアハンドスライス
・打点が遅れないことが大切。テークバックは小さく。
・ラケット面を少し上向きにして薄い面で打ちに行くが、厚い当たりで打つ。
・ラケット面を決めたら、面を崩さずに打ちたい方向にラケットを振り出す。
・イメージはボレーと同じ。ラケット面にボールを長く乗せる感じで打つ。
・ドロップショットは、当たった後にラケット面を上
に抜くことでボールの勢いを吸収する。
・ラケットにボールが当たる瞬間に、グリップを握る
力を強くすると勢いよくボールが飛んでいく。ゆる
く握るとラケット面にボールが乗る。
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(2)バックハンドスライス
・ラケットを構える際に、最初に打点(ラケットが抜ける位置)をイメージして、そこ
に向かってラケットを振り出す。テークバックはあまり意識しない。
・ラケット面を崩さない。手首を使わない。
・前腕・手首・グリップの角度を崩さない。
この角度を崩してしまうと、ラケット面が暴れてしまい、ショットが安定しない。イ
ンパクトの瞬間にほんの少しラケット面が動くだけ。
ラケットを構える際に、
最初に打点(ラケットが
抜ける位置)をイメージ
して、そこに向かってラ
ケットを振り出す。
前腕・手首・グリップの角度
を崩さない。
この角度を崩してしまうと、
ラケット面が暴れてしまい、
ショットが安定しない。
前腕・手首・グリップの
角度は、インパクトの瞬
間にほんの少し動くだ
け。
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(3)サイドに大きく振られた時の返球方法
サイドに大きく振られたら、足を滑らせてスライスで返球する。
身体の前にラケットをセットしておいて、相手のボールのスピードを利用してスラ
イス面で返球する。
脱力した状態からからグリップを強く握る。握るだけでボールが飛んでいく。
4.終わりに
コロナ禍の中でのレッスンだったので、3密を避けるなど、感染防止対策に気を付け
ました。アドバイスを聞くときにはマスクを着用しました。
なかなか思うような部活動ができませんが、1 年生がたくさん入部して、部の雰囲気
はとても明るく、希望を感じるものでした。
みなさま、これからも応援をよろしくお願いします。
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