Microsoft っぽいハイパーコンバージドって?~ Microsoft 理想のインフラデザイン大解剖!
June 25, 2016
Interact x Cloud Samurai 2016 Summer
小川大地 @ogawad_jp
System Center User Group Japan
自己紹介
• 氏名 小川 大地 @ogawad_jp
• MVP Microsoft MVP - Cloud and Datacenter Management
• 職業 Hewlett Packard Enterpriseのソリューション・アーキテクト / テクノロジー・エバンジェリスト
• 専門 統合インフラ、 仮想化、 VDI、 x86 ハードウェア (昔はストレージ屋)
• Blogs 仮想化でプリセールスしてる SE の一日 http://d.hatena.ne.jp/ogawad/
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テクノロジーエバンジェリスト 小川大地の
「ここが変だよ!? 日本のITインフラ」
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ハイパーコンバージドって?
Composable へ向かう “オンプレインフラ” の通過点
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Blade 「高密度コンソリ」
↓
Converged 「統合」
↓
Hyper-Converged 「さらに統合」
↓
Composable 「組み立て可能な」
2009 年
2012 年
2015 年
2017~2018 年?
イマココ!
画像引用元: http://www.theregister.co.uk/2016/05/10/gartner_jumps_on_hyperconverged_bandwagon/
Cisco さんの資料より
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コンバージドインフラ (Converged Infrastructure) とは?「統合」
Cisco Blogs - Composable Infrastructure, Part 2: What are the Benefits?
http://blogs.cisco.com/datacenter/composable-infrastructure-part-2-what-are-the-benefits
ラック丸ごとお届けモデル
【図解】コレ1枚で分かるハイパー・コンバージド・システム (抜粋)http://blogs.itmedia.co.jp/itsolutionjuku/2015/06/post_98.html
米国では Microsoft もコンバージドインフラを販売している
6Microsoft Cloud OS Network Platform (2/2)
https://blogs.technet.microsoft.com/hybridcloud/2016/01/06/microsoft-cloud-os-network-platform-22/
あくまで“ラック”単位
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ハイパーコンバージド (Hyper-Converged) とは?
サーバーとストレージが1 つに統合し、さらに扱いやすく。
Storage
with
Server
※本スライドはアニメーションでご覧ください
「さらに」 「統合」
ハイパーコンバージド (Hyper-Converged) とは?
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=FC / iSCSI / SAS
導入効果の一例
この 2U に全部入ってしまう(むしろ、今までは一体何だったのか)
2U
ストレージだけではなく、監視・管理基盤も統合
ハイパーコンバージド (Hyper-Converged) とは?
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共有ストレージ
サーバー
SAN 関連機器これまでの仮想化基盤
8U ~ 10U
サーバー 4 台
共有ストレージ
仮想化ソフトウェア
監視・管理
2U のサイズに、サーバー 4 台とストレージを内蔵
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1
2
3
4
前面背面
ハードウェア的には共有ストレージではなく 「DAS」
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342
1
前面
背面
1
DAS
3
DAS
2
DAS
4
DAS
特別なソフトウェア* によって、内蔵ディスクが共有ストレージのように振る舞う
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DAS となると、、、クラスタ組めないの?
Hyper-V Hyper-V Hyper-V Hyper-V
Windows Server Failover Cluster (Host Clustering)
Hyper
Converged
共有ストレージ (SDS*)
Server 1 Server 2 Server 3 Server 4
* Software-Defined Storage
ハイパーコンバージドの 3 大メリット
セルフセットアップ
セットアップウィザード を搭載
必要事項を入力するだけで初期構築や拡張作業を自動実行
15~30 分
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Web スケール
究極のスモールスタート
ラックマウント筐体を積み重ねることで容量と性能を簡単に増強できる
×2 ×3
ストレージ内蔵
共有ストレージ不要
Software-Defined Storage 技術で内蔵ディスクなのにクラスタが組める
No SAN
SDS
デジタル家電のように、初期設定ウィザードが付いており、自動で環境構築してくれる
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セルフセットアップウィザード
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Microsoft が設計開発したコンバージドシステム~ Microsoft Cloud Platform System
Microsoft Cloud Platform System
Microsoft が設計開発した “コンバージドシステム*”* コンバージドインフラおよび ハイパーコンバージド
16 https://www.microsoft.com/ja-jp/server-cloud/products-Cloud-Platform-System.aspx
Microsoft Cloud Platform System
Microsoft CPS Premium
• 米国の “プレミアム” な企業向け
• コンバージド型のみ
• 開発: Microsoft + ハードウェアメーカー
• 販売: Microsoft ※日本は販売していない
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Microsoft が設計開発した “コンバージドシステム*”
Microsoft CPS Standard
• 一般企業向け
• コンバージド型 or ハイパーコンバージド型
• 開発: Microsoft + ハードウェアメーカー
• 販売: ハードウェアメーカー
https://www.microsoft.com/ja-jp/server-cloud/products-Cloud-Platform-System.aspx
http://japan.zdnet.com/article/35072298/
コンバージド型コンバージド型(Dell より販売中)
ハイパーコンバージド型(HPE より販売中) Nutanix も予定
* コンバージドインフラおよび ハイパーコンバージド
開発が Microsoft なだけあって、中身は同社の理想のデザイン になっている
ハードウェア構成
CPS Premiumの場合
• ストレージ構成に指定あり
– Shared JBOD (Clustered Storage Spaces)+ SMB Direct (RDMA)
CPS Standardの場合
• ストレージ構成の指定なし
– SAN でも Software-Defined でもWSFC クラスタさえ組めれば OK
– ハイパーコンバージド型ももちろん OK
– SMI-S で SCVMM と連動できるのが好ましい
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ハードウェア / ソフトウェア構成
ソフトウェアスタック、設定
Microsoft が開発したパッケージセットを利用
• 各ソフトウェアの設定 1 個 1 個に至るまで
同社の理想が追求されている
Microsoft 理想のオンプレ設計とは?
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Microsoft 理想のオンプレ基盤大解剖!
ハイブリッドクラウド
Microsoftが考える理想のオンプレ基盤
全体像
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セルフサービスポータル
パブリッククラウド
?プライベートクラウド・
オンプレミス統合基盤
VM
VM
サーバー ・ ストレージ
Microsoft Hyper-V
Microsoft System Center
Endpoint Protection
Data Protection Manager
Operations Manager
Virtual Machine Manager
Microsoft Azure Pack
Service Provider Foundation
Service Management Automation
Azure Backup、Azure Site Recovery
Azure Operations Insights
Microsoftが考える理想のオンプレ基盤
利用されているプロダクト、サービス
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パブリッククラウド
VM
VM
オンプレミス基盤
Microsoftが考える理想のオンプレ基盤
設計イメージ
サーバー サーバー サーバー サーバー
共有ストレージ (物理・SDS)
WS12R2 Hyper-V WS12R2 Hyper-V WS12R2 Hyper-V WS12R2 Hyper-V
WSFC
MSSQL2014(A)
MSSQL2014(B)
SCVMMSCOMSCEP
SCDPM
ゲストクラスタリングで保護
WAP(Admin)
WAP(Tenant)
Console UserVM
UserVM
UserVM
UserVM
UserVM
UserVM
ホストクラスタリングで保護
・・・・・
・・・・・
ハードウェア
仮想マシンホスト
仮想マシンゲスト
Microsoftが考える理想のオンプレ基盤
もちろん、セキュリティ対策にも気が使われている
• ファイアウォール
• Server Core
• etc, …
サーバー サーバー サーバー サーバー
共有ストレージ (物理・SDS)
WS12R2 Hyper-V WS12R2 Hyper-V WS12R2 Hyper-V WS12R2 Hyper-V
MSSQL2014(A)
MSSQL2014(B)
SCVMMSCOMSCEP
SCDPM
WAP(Admin)
WAP(Tenant)
Console
デスクトップ画面が唯一許可された作業用VM
• Server Manager
• SQL Management Studio
• SCVMM Console
• SCOM Console
• SCDPM Console
• etc, …
Microsoftが考える理想のオンプレ基盤
Hyper-V ホスト や各種管理 VM コンソール VM (作業用仮想マシン)
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ハイパーコンバージド型なら初期セットアップウィザードも健在
(CPS Standard ハイパーコンバージド版の場合のみ)
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Microsoftの理想形を自動構築してくれる “ロボット”
Microsoft 理想のオンプレミス基盤を自動構築
Microsoftの理想形を自動構築してくれる “ロボット”
Hyper-V やストレージ構築はもちろん、System Center 製品群や Azure Pack、Azure 連携に至るまで、チューニングも入れながら自動コンフィグレーション
271 2 3
自動コンフィグレーション
Microsoftの理想形を自動構築してくれる “ロボット”
Hyper-V やストレージはもちろん、 System Center 製品群や Windows Azure Pack、Azure 連携に至るまで、チューニングも含めて自動コンフィグレーション
284 5 6
自動コンフィグレーション
Microsoftの理想形を自動構築してくれる “ロボット”
Hyper-V やストレージはもちろん、 System Center 製品群や Windows Azure Pack、Azure 連携に至るまで、チューニングも含めて自動コンフィグレーション
297 8 9
Finished !!(3時間前後)
自動コンフィグレーション
Microsoftの理想形を自動構築してくれる “ロボット”
Azure 連携についても自動設定
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もちろん、日本リージョンを指定可能
Azure Pack がすぐに使える状態に
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Microsoftスタックの “頂” である Azure Pack も自動構築
管理者ポータル利用者用セルフサービスポータル
SCVMM でストレージを設定したり、SCOM で状態監視したり、、、
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ハードウェアの管理はもちろん System Center で全て完結
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今後はどうなっていく?
現行のWindows Server 2012 R2 で実装されている SDS 機能
WS12R2 版 Storage Spaces
• LVM 相当
• RAID 相当
• ライトバックキャッシュ相当
• SSD 自動階層化
• ディスク LED制御
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Software-Defined ストレージ機能が強化
Windows Server 2012 世代の SDS でイケてなかった機能
クラスタを組むためには結局 「共有ストレージ」 が必要
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Software-Defined ストレージ機能が強化
@IT - Windows Server 2012 R2 時代の Hyper-V サーバ設計術http://www.atmarkit.co.jp/ait/articles/1309/26/news123_2.html
次期Windows Server 2016 では待望の高可用性機能が実装
WS16版 Storage Spaces
• LVM 相当
• RAID 相当
• ライトバックキャッシュ相当
• SSD 自動階層化
• ディスク LED制御
• サーバー間での高可用性(Storage Spaces Direct)
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Software-Defined ストレージ機能が強化
まさに “ハイパーコンバージド”
Microsoftの理想形 (CPS) も、今後変わっていくかもしれない
Windows Azure Stack
Storage Spaces Direct必須 (現在のところ)
Nutanix NDFS や HPE StoreVirtual など現行の CPS で許容されていた SDS ストレージは
「Microsoft Storage Spaces Direct」に置き代わっていくかも (?)
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最後に、、、
せっかくオンプレを残すんだから、楽しみましょう!
1. インフラ構築を愉しむのではなく、
“プライベートクラウドの構築” を味わう
2. 目の前に “Microsoftの理想像” があることを楽しむ
3. サポート契約にも目を向けて!
「日本語環境のサポート」 「ワンストップサポート」
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Microsoft ハイパーコンバージド導入の心得 3 ヶ条
Thank You
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