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共に学び共に支え共に創る杉並の教育コミュニティ・スクールのQ&A

主な協議内容

主な報告事項

研修等

(コミュニティ・スクール)

 杉並区教育委員会は、杉並区教育ビジョン2012「共に学び共に支え共に創る杉並の教育」の実現を目指し、地域と共にある学校づくりを進めています。 コミュニティ・スクールは、そうした学校づくりの基盤となる制度で、保護者や地域住民等が「学校運営協議会」を通じて、教育委員会、校長と責任を分かち合いながら、教育の担い手の当事者として学校運営に参画します。この仕組みにより、学校運営や教育活動に家庭・地域の意向が一層的確に反映され、子どもたちにとって豊かな成長の機会あふれる学校づくりが進みます。 杉並区では、平成30年4月1日現在、全区立小・中学校の7割にあたる49校をコミュニティ・スクールとし、平成33年度までに全校を対象とすることを目標としています。

杉並区教育委員会

学校運営協議会の役割

年間の開催内容(例)

地域運営学校

共に学び共に支え共に創る杉並の教育 学校運営協議会においては、以下のような役割が規定されています。 保護者や地域住民の意見を学校運営に反映させながら、校長のリーダーシップと明確な学校経営ビジョンのもと、校長と一体となって、もしくは校長を補佐しつつ、児童・生徒の健やかな育成とより良い教育の実現を目指します。

●学校の運営に関し、教育委員会又は校長に意見を述べる⇒基本的な方針に関する協議にとどまらず、学校運営全般にわたり意見を述べることができます。

●校長が作成する学校運営に関する基本的な方針の承認を行う⇒学校の学校経営ビジョンづくりに向けて、教育課程の編成、予算執行、組織編成、施設、設備等の整 備及び管理について協議します。

●学校の教職員の任用に関し、任命権者に意見を述べる⇒めざす教育方針を実現させるために「こんな先生に来てほしい」と、教育委員会に意見を述べるこ とができます。

●学校運営への必要な支援について協議する⇒委員は、承認された学校運営の基本方針を実践するため、学校支援本部と連携・協力し、必要な情 報共有等を行います。

 上記 4つの役割を果たすために、懇談会などを通じて保護者等の意見や要望を把握したり、学校運営状況の点検・評価を行います。また、広報紙などにより、保護者や地域住民へ活動状況等について情報提供を行います。

コミュニティ・スクールのQ&A

学校運営協議会(以下「協議会」という。)は、杉並区学校運営協議会規則に定められた学校運営に関する事項に対し、一定の権限を持ち、意思決定を行う合議制の機関で、年8~10回程度開催します。協議会の委員は、校長を含めて12名以内で構成され、校長以外の委員は杉並区教育委員会が任命する非常勤

職員の身分を有し、学校運営の当事者として責任を持って参画します。協議会のイメージ図や役割などの詳細は、パンフレット中面に掲載してありますので、合わせてご覧ください。

コミュニティ・スクールでは、当該校の児童・生徒をどのように育てていくのか、地域との連携・相互理解のもと、当該校の経営方針が明確になります。更に、子どもたちを取り巻く地域の課題解決に向けて、地域と学校が協働して取り組む機運も醸成されます。こうした取組を持続的・安定的なものにしていくためには、協議会制度が欠かせないものとなります。区では、平成 33年度の全校設置に向け、学校や地域の実情等を踏まえながら、地域との連携・協働を推進する基

盤となるコミュニティ・スクールの計画的な拡充を図っています。

杉並区では、平成17年度から順次コミュニティ・スクールの導入を図り、10年目の節目である平成26年度に、「杉並区地域運営学校成果検証調査」を行いました。調査結果からは、コミュニティ・スクールの児童・生徒は「自己効力感」が高いことや、教員が自校の児童・生徒

を肯定的に評価する割合が多いこと、地域が学校に協力的になったなどの成果が読み取れます。詳細は、パンフレット中面「コミュニティ・スクールの主な成果」及び教育委員会ホームページをご覧ください。

杉並区教育委員会事務局学校支援課

学校運営協議会とはどのような仕組みですか?

なぜコミュニティ・スクールにする必要があるのですか?

コミュニティ・スクールではどんな成果が出ていますか?

Q4

Q2

協議会会議では、委員個々の知識や経験を生かしながら、校長の作成する次年度の学校運営の基本方針の検討や、課題解決への協議を行い、当事者として責任ある意見を発信しています。また、協議会委員は、教職員や保護者・学校支援本部などとの懇談会の開催や、学校行事や学校公開への積極的な

参加などにより、学校運営にかかわる情報の共有化を図っています。このほか、広報紙の発行などを通じて、地域住民や保護者に向けて協議会の取組の周知を図っています。

学校運営協議会委員はどのような取組を行っていますか?

杉並区教育委員会ホームページ

電話 03-5307-0756(直通)

http://www.city.suginami.tokyo.jp/kyouiku/

協議会では、非常勤職員である委員が学校経営の当事者として学校運営に参画します。一方、学校支援本部は、地域の有志により、多様な人々の協力を得ながら学校の教育活動などの具体的な支援活動を行います。従って、コミュニティ・スクールでは、校長が提案し、協議会が承認した学校経営方針に基づき、必要とされる支援が協議され、教員(学校)と学校支援本部が協力・連携しながら、様 な々活動が実践されるという関係になります。

学校運営協議会と学校支援本部との関係はどのようなものですか?Q3

Q1

Q5

平成30年3月発行

4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 1月 2月 3月

学校行事等の報告学校支援本部、各関係団体からの報告

研修会(主に新任委員対象・年1回)

学校運営協議会連絡会(会長対象・年1回)

協議会の年間活動計画

協議会活動予算計画

教職員研修への参加

教員・保護者との懇談

次年度教職員の任用に関する意見申出

教育調査(学校評価アンケート)内容検討

教育課程の編成に関する検討・承認

広報紙の作成・発行

次年度学校経営計画

学校経営計画・組織体制の報告

学力等調査結果報告

教育調査結果報告

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コミュニティ・スクールとは

学校運営協議会杉並区教育委員会

委員の任命

東京都教育委員会

教職員人事の決定

コミュニティ・スクール

学校運営・教育活動

学校運営の基本方針

校 長

意見

承認

協議

委員の身分・教育委員会が任命する非常勤職員

・任期は 2年(再任可)

委員(構成:12 名以内)・校長 1名・公募委員 4名以内・校長推薦 4名以内・学識経験者 3名以内

懇談

保護者、地域の皆さん

●コミュニティ・スクールは、これまでの学校評議員制度等の地域に開かれた学校づくりの取組をさらに一歩進めるものとして、平成 16年 6月の「地方教育行政の組織及び運営に関する法律」の改正により導入された制度です。

●コミュニティ・スクールには、校長及び地域住民や保護者などから構成される「学校運営協議会」が設けられ、地域・保護者・学校が一体となって、より良い学校教育と特色ある学校づくりを推進し、地域に信頼される学校づくりを行うことが求められています。

●学校運営協議会には、法律上、以下の役割が規定されています。(1)学校運営に関し、教育委員会又は校長に意見を述べる。(2)校長が作成する学校運営に関する基本的な方針の承認を行う。(3)学校の教職員の任用に関し、任命権者に意見を述べる。(4)学校運営への必要な支援について協議する。

コミュニ ティ・スクールのイメージ

コミュニティ・スクールの設置

人事に関する意見

学校評議員会 学校運営協議会コミュニティ・スクールとは ~学校運営協議会制度を

導入している学校です~地域と共にある学校づくりの一層の推進

コミュニティ・スクールの主な成果

~学校評議員会から学校運営協議会へ~~学校評議員会から学校運営協議会へ~

~杉並区地域運営学校成果検証調査の結果から~

【開催】学期に 1回程度 【開催】年に 8~10 回程度

 地域に開かれた学校づくりの推進のため、学校としての説明責任を果たすとともに、校長が必要に応じて地域住民や保護者等の意見を聞くために開催。学校評議員は、校長が推薦し、教育委員会が委嘱する。

 地域住民や保護者等が一定の権限を持って学校運営に参画し意思決定を行うことにより、そのニーズを迅速かつ的確に学校運営に反映させ、よりよい教育の実現に取り組む合議制の機関。 委員は、教育委員会が任命する非常勤職員。

○学校の説明責任を果たす○地域や保護者の協力を得る○地域や保護者の意向を把握し、学校運営へ反映する

○地域や保護者と学校との組織的・持続的な連携・協働体制を構築する○地域が学校運営の当事者として参画する○課題解決や教育環境の向上・持続を図る

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目標の共有課題の協議

基本方針の確認

「地域に開かれた学校」から

「地域と共にある学校」への転換

「地域に開かれた学校」から

「地域と共にある学校」への転換

校長コミュニティ・スクール学校運営協議会

学識経験者

校長が推薦

公募

学校評議員会

学校

校長

意見説明・報告

10 12 2 0 2

とても豊かになった  やや豊かになった  あまり豊かになっていない  全く豊かになっていない  無回答そう思う  ややそう思う あまりそう思わない  そう思わない

◆子どもの教育環境が豊かになったか◆◆委員になる以前と比べて、学校や地域は、次のような変化があったと思うか◆

◆教職員が地域連携を前提に考えるようになり、学校内で完結しない教育実践が推進されている。

◆ビオトープや通学路の安全について協議会で議論され、学校支援本部との連携で改善された。

◆学校運営協議会の役割が機能することにより、地域が期待する学校の特色が、人事異動があってもぶれずに継続していくことが可能になっている。

~校長対象の意識調査より~

現任校長の良き理解者であり、円滑な学校運営協議会の推進にあたり特に協力が必要と考える委員

教育に関心のある、地域に在住、在勤、在学の委員

教育関係の大学教授や弁護士、経営 者など、校長の学校運営を専門的見地から支える委員

成果検証調査結果の詳細は、杉並区教育委員会ホームページへ

~学校運営協議会委員対象調査より~

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学校の運営に保護者や地域の声が反映されるようになった保護者や地域が学校運営に

協力的になった授業や行事が改善、充実された

児童・生徒が地域活動に積極的に参加するようになった

地域団体同士の連携が進んできた