川崎医療福祉大学医療福祉マネジメント学部医療福祉デザイン学科
言葉に頼らない
避難誘導ツール
開発プロジェクト
Design Development ofEvacuation Guide Pictograms in Disaster
2019/2/23
■対象:NBC災害
■目的:防護服を着た隊員が
言葉に頼らず避難誘導
を行えるツールの開発
■協働:岡山市消防局
岡山市北消防署
■教育の:大学生が防災についての知識を高め、
ねらい 多職種連携による防災活動の意義を知る
・核(nuclear)・生物(biological)・化学物質(chemical)による特殊災害
■川崎医療福祉大学
医療福祉デザイン学科
3年生…4名
2年生…3名
・医療福祉分野における
デザインを学ぶ学生
・有志メンバーで学年縦断
チームを結成
・消防局との協働は3年目
・2017年 総務省消防庁
消防防災科学技術賞にて
優秀賞を受賞
ピクトグラムのデザイン検証
実用モデルについての考察
消防士との打合せ
検証モデル作成スタート
4~6月
7~8月
8月
9月
岡山市消防出初式にてアンケート調査
グループに分かれ、実物大模型作成
学内での実物大模型検証
埼玉・岡山消防訓練にて検証
10月
11月
1月
ピクトグラム完成12月
ピクトグラムの視認性
媒体の大きさ
検証条件:屋外で最低30m離れた場所から見る
• ピクトグラム制作班と検証準備班に分かれ、ピクト制作と学内検証の準備
• 実際の現場を想定し、ピクトグラムの見え方や媒体の大きさを確認
• ピクトグラム制作班と検証準備班に分かれ、ピクト制作と学内検証の準備
• 実際の現場を想定し、ピクトグラムの見え方や媒体の大きさを確認
ピクトグラム制作班 検証準備班
公益財団法人交通エコロジー・モビリ
ティ財団に問い合わせ、JIS規格に準
じて制作
・検証用チェックシート制作
・タイムスケジュール制作
初期案ピクトグラムデザイン
歩いてこちらへ
服を袋へ
タグをつける
ポンチョを着る
文字情報
ピクトグラムデザイン
文字情報
ピクトグラムデザイン
ブラッシュアップ
・全体的に角に丸みをつけた
・足元に線を入れてより歩行しているように工夫した
・全体的に角に丸みをつけた
・服のやわらかさを表現しつつ、フォルムを追求した
ブラッシュアップ
・NBC災害が起きた時の一連の流れを実際に目で確かめる・自分たちで制作したピクトグラムの機能性の確認
・NBC災害が起きた時の一連の流れを実際に目で確かめる・自分たちで制作したピクトグラムの機能性の確認
・NBC災害が起きた時の一連の流れを実際に目で確かめる・自分たちで制作したピクトグラムの機能性の確認
・NBC災害が起きた時の一連の流れを実際に目で確かめる・自分たちで制作したピクトグラムの機能性の確認
エアポップは遠くからでも十分視認性は高い。
訓練に参加したことでの気づき
旧型の置き型サインは低いため人に埋もれて見えない。
訓練に参加したことでの気づき
他県の消防局も独自の取り組みとして
トリアージタグの誘導サインを制作していた。
訓練に参加したことでの気づき
JIS規格に準じたものでは、見慣れているため危機感を感じにくい。
旧型のほうが新規性があって、目を引くのでは。
東京の消防士の方からのご意見
訓練に参加したことでの気づき
・NBC災害が起きた際の一連の流れを実際に目で確かめる
・自分たちで制作したピクトグラムの機能性の確認
・NBC災害が起きた際の一連の流れを実際に目で確かめる
・自分たちで制作したピクトグラムの機能性の確認
「服を袋へ」「タグをつける」 「ポンチョを着る」
コーン型サインでは、低いため見えにくい
訓練に参加したことでの気づき
「服を袋へ」「ポンチョを着る」のピクトグラムについて
危険性を理解し、その行動をとる必要性を感じてもらうため、
青色から危険を示す黄色に変更したほうがよいのでは
訓練に参加したことでの気づき
エアポップ ポップアップサイン
使用媒体
完成したピクト、サインの視認性や機能性について
一般の方に向けてアンケートを実施。
完成したピクト、サインの視認性や機能性について
一般の方に向けてアンケートを実施。
ピクトグラムの意味をすぐ正しく理解できるか
ピクトグラムの色による情報伝達の正確性
ピクトグラムの視認性
調査
六番川水の公園
ピクトグラムの意味をすぐ正しく理解できるか
ピクトグラムの意味をすぐ正しく理解できるか
歩いてこちらへ 服を袋へ タグをつける
A B A B A B
歩いてこちらへ 服を袋へ タグをつける
A 旧型
B 新型
ピクトグラムの色による情報伝達の正確性
服を袋へ ポンチョを着る
A BA B
服を袋へ ポンチョを着る
A 旧型
B 新型
ピクトグラムの視認性
① ②
エアポップ
ポップアップサイン
アンケート結果からの考察
・旧型よりも新ピクトグラムの方が意味がより理解できる
・黄色を使うことによって危険性と行動の必要性を感じる
・エアポップとポップアップは大きいため遠くからでも視認性が高かった
・プロジェクトと授業を並行して行うことが大変だった
・グループディスカッションを行うことで、コミュニケーション能力の向上につながった
・アンケートの結果で、ピクトグラムの評価が高くやりがいを感じた
・多くのことを想定してスケジュールを立てる大変さを感じました
・制作するものは非常に大きく制作・管理・運搬一つ一つの作業が大変でした
・検証をスケジュールよりも早く効率的に進めることができて非常に嬉しかった
言語・国籍問わず
伝わるピクトグラムの開発
防護服を着た隊員が言葉に頼らず
避難誘導を行えるツールがほしい
消防、医療、福祉、デザイン
幅広い知識が問われる
1つの視点からだけではなく
多面的に物事を捉え
様々な人、シーンを想定する必要性
災害時、幅広い方に
正しい情報を伝えることが可能になる
医療福祉デザイン 消防
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