3. 汎用計算機利用ガイド
3-1. 基本的な事柄
• センターのディレクトリ構造• ファイル及びコマンドのアクセス権• 正規表現の基礎• リダイレクション• シェルスクリプト• 環境変数• 設定ファイル• Tips• オンラインマニュアル
センターのディレクトリ構造
path 容量 (G) Quota(G) 目的
/home 712 10 ユーザのホームディレクトリ
/work 712 none work
/np1a/v01 2849 各部による ( 使用法は各部による )
/np1a/v02 2849 各部による ( 使用法は各部による )
/np1a/v03 2849 各部による ( 使用法は各部による )
/np1b/v01 2849 各部による ( 使用法は各部による )
/np1b/v02 2849 各部による ( 使用法は各部による )
/np1c/v01 2849 各部による ( 使用法は各部による )
/compaq 旧システムのデータ
ファイル及びコマンドのアクセス権
• 成績等、第三者に見られてはいけないファイルにはアクセス制限をつけて保存することができる
– アクセス権を調べる方法( ls –lF )– アクセス権の変更方法( chmod )
[ 実演1 ]
正規表現の基礎
メタキャラクタ 意味・使い方
* 任意の文字(長さも任意、長さ 0 も含む)
. 又は ? 任意の1文字
[] [] 内のいずれか1文字 (例) [abc] → a か b か c
[-] [-] で示される文字の範囲の1文字 (例) [a-d] → a か bか c か d
[^] (例) [^ab] → a,b 以外の1文字
^ 文頭
$ 文末
正規表現の意味の打ち消し
[ 実演 2]
リダイレクション
標準入力 標準出力
標準エラー出力
コマンド
これらの入出力をファイル等に変更することが可能
リダイレクション
名前 使用目的 リダイレクション記号
標準入力ファイル コマンドがユーザーからの入力として扱う
コマンド < ファイル名
標準出力ファイル コマンドの実行結果の出力先
コマンド > ファイル名
標準エラー出力ファイル
コマンドからのメッセージの出力先
(コマンド > /dev/tty ) >& ファイル名
シェルスクリプトについて (1)
• シェルスクリプトとは
– コマンドの実行手順を記したテキスト形式のファイル
– コマンドやオプション入力の省力化
シェルスクリプトについて (2)
• (例) Fortran のコンパイル、リンク、実行– シェルスクリプト名: compile.sh を作成
rm –f a.outxlf –O3 –qstrict –qarch=pwr3 $1.f./a.out
– シェルスクリプトに実行権限の追加% chmod u+x compile.sh
– シェルスクリプトの実行方法 (Fortran ソースファイル名:nomal.f)
% ./compile.sh nomal
[ 実演 3]
環境変数
• よく使うもの– HOME, PAGER, PATH, MANPATH,
SHELL, USER (各自設定の頻度小)
– PRINTER (各自設定する)
環境変数
(設定方法及び表示方法: PRINTER の場合)% setenv PRINTER h4pahsera
% echo $PRINTER
( プリンタ環境変数について )http://www.rcnp.osaka-u.ac.jp/Divisions/CN/computer/ibm/printer/printTBL.html
( 使用例 )
通常 : % a2ps file3.txt | lpr –P h4pahsera
設定時: % a2ps file3.txt | lpr
環境変数
(設定方法及び表示方法: PATH の場合)% setenv PATH /home/katuo/bin\:$PATH% echo $PATH
( 使用例 ) 通常 : % cd /home/katuo/bin % ./compile.sh normal 設定時: % compile.sh normal
• 環境変数の一部しかわからないとき printenv | grep XXXX
設定ファイル
• .login, .cshrc, .tcshrc 等々
• その他.pinerc
.emacs 等々アプリケーションが作成するものもある
設定ファイル
• .login, と .cshrc– .cshrc は shell が起動されるたびに 実行される– .login は login shell でのみ実行される – X window 環境では、最初に走る shell は login shell
にはならないので、 .cshrc にすべて書くようにした ほうがよいといえる。
• .cshrcと .tcshrc– .cshrc に記述するとよい
設定ファイル
(.cshrc の例 )
ログイン時、ホームディレクトリの下にある .cshrc の内容が読まれる
例えば、この .cshrc の中に
setenv PRINTER h4phasera
と記述しておくと、ログイン時に環境変数 PRINTER が自動的に設定される
Tips
• whoami, who, finger ( ログインしているユーザーの情報 )• history ( コマンドの履歴 )• nkf (文字種別を変更)• diff (ファイル比較)• file (ファイルの種類確認)• split ( ファイル分割 ), cat ( ファイル連結 )• gtar (複数のファイルやディレクトリを1つにまとめる)• quota, du, df ( ディスク容量の確認等 )• ps, kill ( 実行中のプロセスの確認・終了 )
[ 実演 4]
Tips(RCNP 独自コマンド )
• id2name– uid からユーザー名を取得する
• sx2name– sx5 のユーザー名から senri/saho のユーザー名を取得す
る • ownchg
– 実行者が所有する領域内で、強制的に対象のオーナーを変更する
いずれも配布範囲は senri,sahohttp://www.rcnp.osaka-u.ac.jp/Divisions/CN/computer/ibm/Guidance_to_users/appl/aplly_index.html
オンラインマニュアル
• man コマンド• --help, -h オプション
• 新汎用機計算システムの使用法について (http://www.rcnp.osaka-u.ac.jp/Divisions/CN/computer/ibm/index.html)
[ 実演 5]
3-2.アプリケーションの使用法
• テキストエディタについて• Mail プログラム( mnews, pine )• バッチジョブ• Fortran の使用法• TeX について
テキストエディタについて
• emacs(mule) が使用可能• Wnn6
• mule, Wnn については、チュートリアル参照
• M-x help-with-tutorial でチュートリアル
Mail プログラム( mnews )
• mnews の使用方法– 起動方法– NetNews の利用方法 (例: rcnp.announce)– Mail の書き方、読み方– 添付ファイルの送受信– 終了方法
[ 実演6 ]
Mail プログラム( mnews )
• 起動% mnews
• 基本操作キー 機能
↓ カーソルを一行下に移動
↑ カーソルを一行上に移動
< カーソルを先頭行に移動
> カーソルを最終行に移動
[Space] カーソル位置の階層へ移動 (カーソル位置の記事一覧を開く)
[Enter] 、[q ]
カーソルを一つ上の階層に移動
[Q ] mnews を終了する
[?] ヘルプ表示
Mail プログラム( mnews )
• ニュースの利用– ニュースグループを選び、読みたい記事を選択
– ニュースの投稿には [a] を入力する →投稿したいグループ・題名・配布範囲選択 → mule 起動後、本文作成→記事をセーブし、 [space]押す。→記事投稿
Mail プログラム( mnews )
• メールの利用– メールを読む
mnews 起動後、 MAIL を選択し、 [i] か [spase] を押す。新着メールを取 り込むには、ここで「 I」を入力する。– メールを削除する
削除するメールにカーソルを合わせ、 [d] を入力後、 [BS]を押すと削 除してよいか確認メッセージがでるので、 [y] を押すと削除される。– メールを送信する
[m] を入力し宛先等を入力する。 Mule が起動するので本文を作成す る。その後 mule を終了し記事を送信する。– 添付ファイルの送受信
添付ファイルを送るときは X-mime-attach: に添付するファイル名を入 力する。受信した添付ファイルは保存したい添付ファイルを選び、 [i] か [space] を押す。
Mail プログラム( pine )
• 起動方法– 起動方法– Mail の書き方、読み方– 添付ファイルの送受信– 終了方法
[ 実演7 ]
Mail プログラム( pine )
• 起動% pine
• 基本操作キー 機能
L or l フォルダ一覧画面に移動します。
I or i 「 INBOX」 フォルダに移動します。
C or c メール作成画面に移動します。
A or a アドレス帳画面に移動します。
S or s 個人環境設定画面に移動します。
M or m メニュー画面に移動します。
Q or q pine を終了します。
? ヘルプを表示します。
> 次の画面に移動します。
< 前の画面に戻ります。
Mail プログラム( pine )
• メールの利用– メールを読む
pine 起動後、「 INBOX」フォルダに移動。読みたいメールにカーソルをあわせ、 [ENTER] を押す。
– メールを削除する削除したいメールにカーソルをあわせ、 [D] を押す。 pine 終了時に確認メッセージが出る。
– メールを送信する[C] を入力するとメール作成画面が表示される。 [Ctrl+x] で送信。
– 添付ファイルの送受信Attachmnt: にファイル名を入力。複数添付するときは1つめのファイル名入力後、 [Ctrl+j] を入力する。受信した添付ファイルはメールを開き[v] を押して添付ファイル一覧を表示後、保存したいファイルにカーソルをあわせ [s] を押す。
バッチジョブ(1)
• 会話処理– プロンプト(入力促進記号)のあとにコマン
ド等を直接打ち込むことによってジョブを処理
• バッチ処理– ジョブ投入機構にジョブの処理をまとめて依頼してジョブを処理
バッチジョブ(2)
1.ジョブ・コマンドファイルの作成ファイル名: xxxxx.cmd
2. ジョブのサブミットllsubmit < ジョブ・コマンドファイル名 >
3. ジョブの状況を確認llqx
http://www.rcnp.osaka-u.ac.jp/Divisions/CN/computer/ibm/Guidance_to_users/loadleveler/joblist.html
4. ジョブの取り消しllcancel < ジョブ ID>
5. ジョブの完了を確認 ジョブ完了通知の Mail 、標準出力の内容を確認
[ 実演8 ]
Fortran の使用方法 (1)
1.ソースファイルの作成ファイル名: xxxxx.f
2.ソースをコンパイルするxlf < オプション > < ソースファイル
名 >
(例) xlf –O3 –qstrict –qarch=pwr3 xxxxx.f
Fortran の使用方法 (2)
• 主要な最適化オプション( IBM XL Fortran v7 )-O(大文字のオー ) には 5段階の最適化レベルがある
-O, -O2, -O3, -O4, -O5 (-O3 以上では、コンパイラが自分で判断して、プログラムの計
算順序や意味を変更する最適化まで行う )-qstrict は、 -O3 が行う最適化のうち、プログラムの意味が変わらない最適化のみ行う。-qarch=pwr3 は、 power3 アーキテクチャーの機械語命令を使うことを意味する。(注:これを指定しないと下位互換のコードを生成し遅くなる。)
[ 実演 9]
TeX について(1)
• マークアップ言語方式の清書プログラム
• 文章と数式の記述を得意とする
• 科学論文の記述に使用される
TeX について(2)
• サンプルプログラム– コンパイル方法– ファイルの表示方法– 印刷方法
• スタイルファイルについて→要望はコンサルタントへ
• CTANhttp://ring.crl.go.jp/pub/text/CTAN
[ 実演10 ]
3-3.周辺機器の使用方法
• プリンタシステム• フィルタプログラム• I/O ステーション
プリンタシステム
• テキストファイルの印刷 ( a2ps ファイル名 | lpr プリンタ名)
• dvi ファイルの印刷 ( dvips ファイル名 | lpr プリンタ名)
• ポスタープリンタ(サイズ B0 まで印刷可能)• コスト比較( phaser \3.0/1枚 , c1250 \4.3/1枚)• 紙詰まり等トラブルについて→常駐SEへ• 大量プリント時(目安 50枚)の注意
– 用紙切れに注意。空いている時間を利用。
プリントサーバa プリントサーバb
h4phaser
例 h4phaser に出力する場合
[実演 11]
印刷先 :h4phasera 又はh4phaserb と指定
h4pm9 h3c1250 acdp401
フィルタプログラム
• 印刷設定の方法– 印刷時の用紙トレイや、用紙サイズ、両面 /片面印刷の選択(紙の節約のため両面推奨)等を設定できる。
http://www.rcnp.osaka-u.ac.jp/Divisions/CN/computer/ibm/printer/unix/filter_man.html
3.5MO装置
3.5FD装置
DVD‐RAM装置
CD-R装置
8mm テープ装置
DLT テープライブラリー装置
8mm
テー
プライブラリー
装置
DAT テープ装置
DLT テープ装置
Solaris システム
I/O ステーション( 1 )
リリース準備中
I/O ステーション( 2 )• ネーミングルールの例
• モード指定の詳細についてhttp://www.rcnp.osaka-u.ac.jp/Divisions/CN/computer/ibm/system_outline/io_st.html
/dev/a3exb1/r/def
設置場所 通番 r: rewindnr: norewind
robot: オートローダ
def: モード無指定
uncomp: 非圧縮モード
comp: 圧縮モード
10c: 10G/15G圧縮モード
20c: 20G圧縮モード
35c: 35G圧縮モード
デバイスタイプ
I/O ステーション( 3 )
• 設置場所
ステーションホスト名 設置場所 部屋名 or
部屋番号
io-rc リング棟2F 計数室
io-a3 AVF棟3F A308
io-h6 本館6F プリンター室
io-h6b 本館6F プリンター室
I/O ステーション( 4 )
• 使用法1. I/Oステーションにログインする2.使用したいデバイスを選ぶhttp://www.rcnp.osaka-u.ac.jp/Divisions/CN/computer/ibm/system_outline/io_st.html
3.mtlockコマンドでデバイスをロックする4.メディアを入れる5. tar コマンド等で記録する6.記録終了後、メディアを取り出す7.mtlockコマンドでロックを解除後、 logout
[実演12 ]
3-4.その他
• PC からの電子メールの使用方法• Web の使用方法• ssh によるリモートアクセスの方法• ファイル転送( scp )• ppp接続の使用方法• Samba• DHCP• ウイルス対策
PC からの電子メールの使用方法
• 設定方法– POPサーバ: pop.rcnp.osaka-u.ac.jp– IMAPサーバ: imap.rcnp.osaka-u.ac.jp– SMTPサーバ: mail-out.rcnp.osaka-u.ac.jp
(POP, IMAPサーバの利用に関して申請は自動処理http://www.rcnp.osaka-u.ac.jp/Divisions/CN/computer/apply/apply_mail.html)
[ 実演13 ]
Web の使用方法
• Web を利用する際には Proxy を設定すること(大阪大学が契約している図書データベース( PRL 等)にアクセスする際にはこの Proxy の設定が必要)
• 設定方法 (Proxy の設定 )– HTTP Proxy
www-in.rcnp.osaka-u.ac.jp (ポート: 8080)( 追記: SSL Proxy についても同じ設定 )
[ 実演14 ]
ssh によるリモートアクセスの方法
• ssh とは telnet と同様に リモートで端末にアクセスするためのコマンド。通信経路が暗号化されているのが特徴
• 暗号化の詳細については 6節で説明
• クライアント側の設定の詳細http://www.rcnp.osaka-u.ac.jp/Divisions/CN/computer/ibm/Guidance_to_users/appl/ssh.html
ssh によるリモートアクセスの方法
• UNIX からの slogin( Senri から sahoへの slogin の例)% hostnamesenri% slogin saho # 以下のようなメッセージがでるので、 [yes] を入力
# ( 2回目以降はでない)He authenticity of host ‘saho’ can’t be established.DSA key fingerprint is fd:4c:1b:66:e1:24:c5:8d:fe:bd:f7:32:ad:f5:bb:fd.Are you sure you want to continue connecting? (yes/no)?katuo@saho’s passward *** # パスワードを入力します% hostname # ここで host を再び確認してみると saho になっていますsaho
ファイル転送 (scp)
• UNIX からの scp
• Windows からの scp(WinSCP)
[ 実演15 ]
ppp接続の使用方法
• 設定方法– 接続先電話番号は Web を参照– IP アドレス、 DNS の設定はサーバが割り当て
るhttp://www.rcnp.osaka-u.ac.jp/Divisions/CN/computer/ibm/manual/ppp/index.html
Samba
• UNIX/Linux マシンを Windows 互換のファイルサーバにするオープン・ソース・ソフトウェア
• センターの Samba を利用するには、利用申請が必要http://www.rcnp.osaka-u.ac.jp/Divisions/CN/computer/apply/apply_fs.html
• Samba の利用方法http://www.rcnp.osaka-u.ac.jp/Divisions/CN/computer/ibm/Guidance_to_users/appl/samba.html
[ 実演16 ]
DHCP (Dynamic Host Configuration Protocol)
• TCP/IPネットワークの設定と管理を簡単にするために考えられたプロトコル ( 取り決め )
• mac アドレスを登録すると、 IP アドレス等のネットワーク設定を自動的にしてくれる
http://www.rcnp.osaka-u.ac.jp/Divisions/CN/computer/apply/apply_net.html
ウイルス対策
• Norton AntiVirus–サイトライセンスを取得しているので各自導入すること( Windows系)
http://www.rcnp.osaka-u.ac.jp/Divisions/CN/computer/nav.html
– ソフトウェア /ウイルスについてhttp://www.symantec.com/region/jp/index.html
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