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© 2017 IBM Corporation
ZabbixによるIBM Power Systems監視ガイド
⽇本アイ・ビー・エム 株式会社⽇本アイ・ビー・エム システムズ・エンジニアリング 株式会社Power Systems
2017年 09⽉30⽇rev 1.0
3 © 2017 IBM Corporation
• 当資料は、IBM Power Systems(AIX, VIOS, ハードウェア・リソース)において監視するべき項⽬の整理と、その監視項⽬の Zabbixを⽤いた監視⽅法を紹介することを⽬的としています。
• 当資料で扱う範囲は、 ZabbixエージェントのAIXへの導⼊⽅法と、ZabbixエージェントやZabbixサーバーによるIBM Power Systemsの監視⽅法です。
当資料の⽬的とお断り
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• 本資料では、VIOC、VIOS、筐体全体のハードウェア・リソースの監視をZabbixで⾏います。
当資料の範囲
・・・ AIXのリソース・・・ VIOSのリソース・・・ ハードウェア・リソース
Power Systems
VIOS
POWER Hypervisor
VirtualSCSI
VirtualEthernet
Fibre Channel
VIOC A
Ethernet
hdisk VE
Shared Memory Pool
VIOC B
hdisk VE
VIOS
VirtualSCSI
VirtualEthernet
Fibre ChannelEthernet
VIOC C
hdisk VE
Virtual I/O Paths
SAN Switch
External LAN Switch
SAN Switch
External LAN SwitchLAN
LUN
PagerDevice
PagerDevice
Shared Processor Pool
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1. Zabbix概要
2. IBM Power Systemsの監視項⽬の整理
3. ZabbixでのAIXの監視
4. ZabbixでのVIOSの監視
5. Zabbixでのハードウェア・リソースの監視
付録資料
– ZabbixによるIBM Power Systems監視評価シート
当資料の内容
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• ラトビアのZabbix社が開発したオープンソースの統合監視ソフトウェアで、 IBMのITM(IBM Tivoli Monitoring)及びAPM(Application Performance Management)に相当します。
• 機能が豊富で全世界中で利⽤されており、国内の利⽤実績も多くあります。• 企業の利⽤例も豊富で、ミッションクリティカルなビジネス要件がある⼤規模まで対
応できるよう設計されています。• コンソールは⽇本語表⽰に対応しており、⽇本語のドキュメントも豊富にあります。• 全機能を無料で利⽤可能です。
Zabbixとは
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• ZabbixはAIXをサポートしており、全ての種類のコンポーネントを導⼊することが可能です。
– https://www.zabbix.com/jp/requirements
ZabbixとIBM Power Systems
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• ⼀般的に、システムの監視は下記の2種類に分けることが出来ます。– 閾値監視
• 特定の監視項⽬(CPU使⽤率やメモリ使⽤量など)に対して、事前に閾値を定めます。定期的に監視項⽬の最新値と閾値を⽐較し、閾値を上回ったり下回ったりしたときにアラートを管理コンソールに表⽰したり、メールで運⽤担当者に送信したりします。
• テキストファイルを監視し、事前に定義されたキーワードが含まれたメッセージを検出した際にアラートを送る機能も閾値監視に含まれます。
• システム障害に直接的に繋がる内容に対して設定します。• Zabbixではトリガーを設定を⾏うことで閾値監視が可能となります。
– 統計情報収集• 特定の監視項⽬の値を定期的に取得し、データベースなどに保管します。• パフォーマンスの分析やキャパシティ・プランニングを⾏う際に使⽤します。• Zabbixではアイテムの設定を⾏うことで統計情報収集が可能となります。
• あらゆる項⽬について閾値監視や統計情報収集を⾏えば良いというものではなく、閾値監視や統計情報収集を⾏う対象を適切に選択することが重要です。
システムの監視⽅法の整理
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• AIXにおける監視が必要な項⽬は下記のとおりです。
※各監視項⽬の詳細情報は、別紙『ZabbixによるIBM Power Systems監視評価シート』を参照して下さい。
AIXにおける監視が必要な項⽬
◎ ・・・ 監視必須項⽬○ ・・・ 監視推奨項⽬△ ・・・ 監視検討項⽬N/A ・・・ 監視不要項⽬
監視項⽬ 閾値監視 統計情報収集CPU使⽤率 ◎ ◎Memory使⽤率 ◎ ◎ページングスペース使⽤率 △ △ファイルシステム使⽤率 ◎ ◎ディスク監視 ◯ ◯プロセス死活 ◎ N/A
Ethernetアダプター使⽤率 ○ ◎FCアダプター使⽤率 ○ ◎ログ ◎ N/A
サーバー死活 ◎ N/A
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• VIOSにおける監視が必要な項⽬は下記のとおりです。
※各監視項⽬の詳細情報は、別紙『ZabbixによるIBM Power Systems監視評価シート』を参照して下さい。
VIOSにおける監視が必要な項⽬
◎ ・・・ 監視必須項⽬○ ・・・ 監視推奨項⽬△ ・・・ 監視検討項⽬N/A ・・・ 監視不要項⽬
監視項⽬ 閾値監視 統計情報収集CPU使⽤率 ◎ ◎Memory使⽤率 ◎ ◎ページングスペース使⽤率 △ △ファイルシステム使⽤率 ◯ ◯プロセス死活 N/A N/A
Ethernetアダプター使⽤率 ○ ◎FCアダプター使⽤率 ○ ◎ログ ◎ N/A
サーバー死活 ◎ N/A
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• ハードウェア・リソースにおける監視が必要な項⽬は下記のとおりです。
※各監視項⽬の詳細情報は、別紙『ZabbixによるIBM Power Systems監視評価シート』を参照して下さい。
ハードウェア・リソースにおける監視が必要な項⽬
◎ ・・・ 監視必須項⽬○ ・・・ 監視推奨項⽬△ ・・・ 監視検討項⽬N/A ・・・ 監視不要項⽬
監視項⽬ 閾値監視 統計情報収集Shared Processor Pool使⽤率 ◯ ◯Shared Memory Pool使⽤率 ◯ ◯AMSページング・デバイス使⽤率 ◯ ◯
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• ZabbixエージェントはAIXをサポートしており、P.11のAIXの監視項⽬はZabbixエージェントで監視することが可能です。
• AIX上でソースコードからコンパイルをします。(次⾴以降参照)
ZabbixによるAIX監視⽅法
監視項⽬ 監視⽅法CPU使⽤率
Zabbixエージェント
Memory使⽤率ページングスペース使⽤率ファイルシステム使⽤率ディスク監視プロセス死活Ethernetアダプター使⽤率FCアダプター使⽤率ログサーバー死活
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• コンパイルの準備– AIX Toolbox for Linux Applicationsから下記のパッケージをダウンロードして
インストールします。• libgcc• mpfr• libmpc• gcc• gcc-cpp
– 既に導⼊されている場合でも、 AIX Toolbox for Linux Applicationsにより新しいバージョンのパッケージが存在していたらアップデートして下さい。
– AIXのバージョンごとにパッケージが分かれている場合は、導⼊するAIXのバージョンに応じたパッケージをダウンロードします(libgcc, gcc, gcc-cppが対象)
– gccとgcc-cppは互いに依存関係があるため、下記のように同時にインストールする必要があります。
例
Zabbixエージェントの導⼊(1/6)
# rpm -ivh gcc-4.8.5-1.aix7.2.ppc.rpm gcc-cpp-4.8.5-1.aix7.2.ppc.rpmgcc##################################################gcc-cpp##################################################
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• ユーザー及びユーザーグループの作成– zabbixグループとzabbixユーザーを⼀般ユーザー権限で作成します。
例
• 導⼊ディレクトリの作成– デフォルトでは、Zabbixエージェントは/usr/local以下にバイナリが作成されます。– 導⼊ディレクトリを変更する場合はディレクトリを作成して下さい。
例
Zabbixエージェントの導⼊(2/6)
# cat /etc/passwd | grep zabbixzabbix:*:204:1::/home/zabbix:/usr/bin/ksh
# cat /etc/group | grep zabbixstaff:!:1:sshd,ipsec,srvproxy,esaadmin,zabbixzabbix:!:202:zabbix
# mkdir /opt/zabbix
# ls -l /opt | grep zabbixdrwxr-xr-x 2 root system 256 Aug 4 17:05 zabbix
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• Zabbixエージェントのソースコードのダウンロード– 下記のURLからソースファイルをダウンロードして、任意のディレクトリに配置
します。– https://www.zabbix.com/jp/download– サポート期間の⻑いLTS (Long Term Support) リリースのバージョンのソース
コードを使⽤することを推奨します。(現時点ではバージョン3.0の利⽤を推奨します)
Zabbixエージェントの導⼊(3/6)
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• コンパイルの準備– configureを実⾏してコンパイルの準備(Makefileの作成)を⾏います。– Zabbixエージェントのみをインストールするので、--enable-agentとオプション
を付けます。– 導⼊ディレクトリを変更する場合は、--prefix=導⼊ディレクトリとオプションを
付けます。例
Zabbixエージェントの導⼊(4/6)
# pwd/work/zabbix-3.0.10# lsAUTHORS Makefile.in compile configure install-sh srcCOPYING NEWS conf configure.ac m4 upgradesChangeLog README config.guess database manINSTALL aclocal.m4 config.log depcomp miscMakefile bin config.status frontends missingMakefile.am build config.sub include sass# ./configure --enable-agent --prefix=/opt/zabbix(略)************************************************************ Now run 'make install' ** ** Thank you for using Zabbix! ** <http://www.zabbix.com> ************************************************************
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• コンパイルの実⾏とインストール– make installを実⾏してコンパイルとインストールを⾏います。
例
Zabbixエージェントの導⼊(5/6)
# make installMaking install in srcMaking install in libsMaking install in zbxcrypto(略)Target "install-exec-am" is up to date.Target "install-data-am" is up to date.Target "install" is up to date.Target "install-exec-am" is up to date.Target "install-data-am" is up to date.Target "install" is up to date.
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• 導⼊後の確認– Zabbixエージェントの導⼊が完了すると、導⼊ディレクトリに以下のファイルや
ディレクトリが作成されます。• bin/zabbix_get• bin/zabbix_sender• etc/zabbix_agentd.conf• etc/zabbix_agentd.conf.d• sbin/zabbix_agentd• share/man/man1/zabbix_get.1• share/man/man1/zabbix_sender.1• share/man/man8/zabbix_agentd.8
Zabbixエージェントの導⼊(6/6)
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• 構成ファイル(zabbix_agentd.conf)を開き、Zabbix Serverに接続するための設定を⾏います。
• 主に下記のパラメータの設定を⾏います。• Serverパラメータ : パッシブチェックを許可するZabbix ServerのIPアドレス• ServerActiveパラメータ :アクティブチェックを許可するZabbix ServerのIPア
ドレス• Hostnameパラメータ : Zabbixコンソールに表⽰する際のホスト名。OSのホス
ト名と⼀致する必要はない。
Zabbixエージェントの設定(1/2)
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例
Zabbixエージェントの設定(2/2)
# pwd/opt/zabbix/etc# cp -p zabbix_agentd.conf zabbix_agentd.conf.org# vi zabbix_agentd.conf# diff zabbix_agentd.conf zabbix_agentd.conf.org91c91< Server=(Zabbix ServerのIPアドレス)---> Server=127.0.0.1132c132< ServerActive=(Zabbix ServerのIPアドレス)---> ServerActive=127.0.0.1143c143< Hostname=(Zabbixエージェントのホスト名)---> Hostname=Zabbix server
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• root権限でzabbix_agentdを実⾏します。• 実⾏するとzabbixユーザーでzabbix_agentdが起動します。
例
Zabbixエージェントの起動
# /opt/zabbix/sbin/zabbix_agentd
# ps -efl|grep zabbix40001 A zabbix 10486110 14483842 0 60 20 8253b2480 768 17:21:19 - 0:00
/opt/zabbix/sbin/zabbix_agentd: listener #3 [waiting for connection]40001 A zabbix 10551660 14483842 1 60 20 83f2bf480 1216 f100010150eea8b0
17:21:19 - 0:00 /opt/zabbix/sbin/zabbix_agentd: collector [idle 1 sec]40001 A zabbix 11862380 14483842 0 60 20 81938c480 764 17:21:19 - 0:00
/opt/zabbix/sbin/zabbix_agentd: listener #2 [waiting for connection]40001 A zabbix 11927918 14483842 0 60 20 809344480 760 17:21:19 - 0:00
/opt/zabbix/sbin/zabbix_agentd: listener #1 [waiting for connection]200001 A root 14156114 7340348 0 60 20 81b42d480 236 17:21:28 pts/1 0:00
grep zabbix140001 A zabbix 14483842 1 0 60 20 83537a480 732 17:21:19 - 0:00
/opt/zabbix/sbin/zabbix_agentd40001 A zabbix 17826144 14483842 0 60 20 80f327480 964 f100010150f529b0
17:21:19 - 0:00 /opt/zabbix/sbin/zabbix_agentd: active checks #1 [idle 1 sec]
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• ログファイルは、デフォルトでは/tmp/zabbix_agentd.logに⽣成されます。– ログファイルのディレクトリとファイル名は、構成ファイルのLogFileパラメータ
で変更可能です。
• Zabbixエージェントを停⽌する場合は、下記のコマンドを実⾏します。– kill -TERM `cat /tmp/zabbix_agentd.pid`– 構成ファイルのPidFileパラメータを変更する場合は、その内容に応じて修正して
下さい。例
Zabbixエージェントのログファイルと停⽌
# kill -TERM `cat /tmp/zabbix_agentd.pid`# ps -efl|grep zabbix
26 © 2017 IBM Corporation
• Zabbixエージェントの起動後に、コンソール画⾯からZabbixエージェントを登録する必要があります。
• コンソール画⾯から、『設定』→『ホスト』とクリックしてホスト⼀覧の画⾯を開き『ホストの作成』をクリックします。
Zabbixサーバーへのエージェント登録(1/3)
27 © 2017 IBM Corporation
• ホストの情報を設定します。– 『ホスト名』:構成ファイルのHostnameパラメータの内容を⼊⼒します。– 『グループ』:必ず⼀つはグループを選択する必要があります。下記の例では新
規にAIX Serversというグループを定義し、設定しています。– 『エージェントのインターフェース』:エージェントを導⼊したサーバーのIPア
ドレスを⼊⼒します。– 最後に『追加』ボタンをクリックして完了します。
Zabbixサーバーへのエージェント登録(2/3)
28 © 2017 IBM Corporation
• 登録が完了したことを確認します。– 『エージェントの状態』の『ZBX』アイコンが緑⾊になるとZabbixサーバーと
エージェントの通信が開始されていることを⽰しています。
Zabbixサーバーへのエージェント登録(3/3)
29 © 2017 IBM Corporation
• Zabbixでは監視項⽬をアイテムと呼び、この設定を⾏うとコンソールから監視データの取得と保管が出来るようになります。
• 監視項⽬の設定を⾏うには、ホスト⼀覧の画⾯から『アイテム』をクリックします。
アイテムの設定(1/6)
31 © 2017 IBM Corporation
• アイテムの設定パラメータを⼊⼒し、ページ後⽅の『追加』をクリックします。– 各項⽬の詳細な情報はZabbixのドキュメントを参照して下さい。
https://www.zabbix.com/documentation/2.0/jp/manual/config/items– AIXで使⽤可能なキー(監視項⽬)は次ページで紹介します。
アイテムの設定(3/6)
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• ZabbixエージェントのAIXでサポートされる監視項⽬のうち主なものは下記の通りです。– Zabbixではこの監視項⽬のことをアイテムキーと呼びます。
Zabbixエージェントの主なAIX監視項⽬(1/2)
アイテムキー名 概要agent.ping Zabbixエージェントの状態チェックlog ログファイルの監視
ファイルのフルパスや、サーバーに情報を送る⽂字列の条件(正規表現パターン)などを指定可能
logrt ログローテーションするログファイルの監視Logキーとは違い、ファイル名を正規表現で指定可能
net.if.in それぞれ、ネットワークインターフェースでの受信数、送信数、送受信数の合計対象となるネットワークインターフェース名や、データの種類(バイト数、パケット数など)を指定可能
net.if.outnet.if.total
net.tcp.port ポート番号のポートへのTCP接続の可否チェックproc.mem 特定のプロセスで使⽤されているメモリ及び稼働数
プロセス名やユーザー数などを指定可能proc.numsystem.cpu.uti CPUの使⽤率system.run 指定したコマンドの実⾏結果
36 © 2017 IBM Corporation
Zabbixエージェントの主なAIX監視項⽬(2/2)
• P.11のAIXの監視項⽬とアイテムキーの対応関係は、別紙『ZabbixによるIBM Power Systems監視評価シート』を参照して下さい。
• アイテムキーの詳細はZabbixのドキュメントを参照して下さい。https://www.zabbix.com/documentation/2.2/jp/manual/config/items/itemtypes/zabbix_agent
アイテムキー名 概要system.stat LPARなどのAIX特有のデータを取得(AIX専⽤のアイテムキー)
取得するデータの種類(メモリ、ページ、CPU、ディスク)などを指定出来る例えば、lparstatで表⽰されるpc, ec, lbusy, appなどの値を取得可能
vfs.file.exists ファイルが存在するかどうかをチェックvfs.file.size ファイルサイズvfs.file.time ファイル時刻情報vm.memory.size ファイルシステムの容量
ファイルシステム名や取得するデータの種類(合計、使⽤量、空き容量、使⽤量の割合(%)、空き容量の割合(%))などを指定可能
vfs.fs.discovery マウントされているファイルシステムのリスト
37 © 2017 IBM Corporation
• Zabbixでは閾値を設定し、閾値を超えた場合にアラートを表⽰出来るようにする機能をトリガーと呼びます。
• トリガーを設定するには、使⽤するデータを取得するアイテムを事前に設定する必要があります。
• 監視項⽬の設定を⾏うには、ホスト⼀覧の画⾯から『トリガー』をクリックします。
トリガーの設定(1/5)
39 © 2017 IBM Corporation
• トリガーの設定パラメータを⼊⼒し、ページ後⽅の『追加』をクリックします。– 各項⽬の詳細な情報はZabbixのドキュメントを参照して下さい。
https://www.zabbix.com/documentation/2.0/jp/manual/config/triggers
トリガーの設定(3/5)
43 © 2017 IBM Corporation
• VIOSにZabbixエージェントを導⼊するのではなく、 Zabbixサーバーから監視を⾏ったり、VIOSのログを外部に転送します。
• P.12のVIOSの監視項⽬に対して、Zabbixによる監視⽅法は下記の通りです。– 次ページ以降で、具体的に説明します。
ZabbixによるVIOSの監視⽅法
監視項⽬ 監視⽅法CPU使⽤率
外部チェック機能
Memory使⽤率ページングスペース使⽤率ファイルシステム使⽤率プロセス死活Ethernetアダプター使⽤率FCアダプター使⽤率ログ シスログ転送サーバー死活 シンプルチェック機能
44 © 2017 IBM Corporation
• Zabbixサーバーから外部スクリプトを実⾏して監視を⾏う機能を外部チェック機能と呼びます。
• 監視の流れは下記の通りです。1. Zabbixサーバーが外部スクリプトを定期的に実⾏します2. 外部スクリプトはSSHでVIOSにアクセスし、監視データを取得します3. 外部スクリプトの実⾏結果をZabbixサーバーが取得します
※ZabbixのSSHチェック機能を使⽤しても監視可能ですが、本資料はより汎⽤的な外部チェック機能を⽤います。
外部チェック機能(1/5)
Zabbixサーバー VIOSスクリプト
SSH接続
45 © 2017 IBM Corporation
• SSH鍵の登録– Zabbixサーバーのzabbixユーザー公開鍵を、VIOSやHMCの任意の⼀般ユーザー
に登録します。
• リソース情報を取得するスクリプトの作成– スクリプトは/usr/lib/zabbix/externalscripts/ディレクトリに配置します。– Zabbixユーザーにスクリプトの実⾏権限を与えます。– 下記の例では、VIOSでvmstatコマンドを実⾏してecの値を取得しています。
外部チェック機能(2/5)
#!/usr/bin/kshssh VIOSのユーザー名@VIOSのIPアドレス "ioscli vmstat" | tail -1 | awk '{ print $19 }'
46 © 2017 IBM Corporation
• ホストの作成– VIOSのホストを作成します。– ホストはZabbixエージェントを導⼊していないサーバーに対してでも作成可能です。– エージェントのインターフェースはデフォルトの状態(127.0.0.1)で構いません。
外部チェック機能(3/5)
48 © 2017 IBM Corporation
• トリガーの作成– 閾値監視を⾏う場合は、トリガーの設定を⾏います。– トリガーの設定⽅法は当資料のP.37を参照して下さい。
• P.12のVIOSの監視項⽬と取得するデータの対応関係は、別紙『ZabbixによるIBM Power Systems監視評価シート』を参照して下さい。
外部チェック機能(5/5)
49 © 2017 IBM Corporation
• ZabbixからVIOSのシスログファイルやerrptを直接監視せず、Zabbixエージェントを導⼊しているサーバー(Zabbixサーバーなど)にシスログなどを転送し、そのログファイルをZabbixエージェントで監視することで対応します。
• Zabbixエージェントによるログ監視⽅法は3章のアイテムの設定と同様であるため省略します。
シスログ転送
外部サーバーVIOS
シスログ syslogd Zabbixエージェント
転送
ログ監視
シスログ
50 © 2017 IBM Corporation
• ZabbixサーバーからZabbixエージェントが導⼊されていないサーバーの死活を監視する際には、シンプルチェック機能を⽤います。
• シンプルチェック機能には ICMP ping の疎通監視、パケットのロス率監視、応答時間監視や、SSH や NTP などの⼀般的なサービスの稼働監視、応答時間監視などが可能です。
– ここでは、ICMP pingの疎通監視を使⽤します。
シンプルチェック機能(1/2)
Zabbixサーバー VIOSシンプルチェック
ping監視
51 © 2017 IBM Corporation
• ICMPチェックの設定– P.46で設定したVIOSのホストに対して、シンプルチェックのアイテムを作成します。– タイプにはシンプルチェックを、キーにはicmpping[VIOSのIPアドレス]を設定します。
シンプルチェック機能(2/2)
53 © 2017 IBM Corporation
• ハードウェア・リソースの情報は、AIXやVIOS経由で取得する必要があります。
• P.13のハードウェア・リソースの監視項⽬とその監視⽅法は下記の通りです。
• ハードウェア・リソースの監視項⽬と取得するデータの対応関係は、別紙『ZabbixによるIBM Power Systems監視評価シート』を参照して下さい。
• 監視の設定⽅法は、3章及び4章を参照して下さい。
Zabbixによるハードウェア・リソースの監視⽅法
監視項⽬ 監視⽅法Shared Processor Pool使⽤率
AIX上のZabbixエージェントShared Memory Pool使⽤率AMSページング・デバイス使⽤率 VIOSへの外部チェック
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