Zabbixによる CloudStack環境の統合監視

ICTの力を、お客様のビジネスの推進力に。

戦略マーケティング部

マーケティング１室

三島匡史

2013年7月19日

Zabbixによる CloudStack環境の統合監視

1

CloudStack環境における運用課題

2 All Rights Reserved, Uniadex Ltd. 201３

CloudStackのデータ収集作成されたインスタンスの監視自動化

CloudStackの監視機能では継続的なデータ収集ができない運用の基礎データとして分析したい

CloudStack上で作られるたくさんのインスタンス (仮想マシン)の監視を個別に設定するのは非常に手間がかかってしまう。インスタンスの起動と自動に監視を始めてほしい

アジェンダ

自己紹介

CloudStackのご紹介

ZabbixによるCloudStack監視自動化

デモ


自己紹介

三島匡史 (みしまただし)

基盤構築サービスのマーケティング担当

OSSを使ったシステム開発教育、Linuxシステム構築、運用サービスなどの企画、設計、提案などをいままで行ってきました

CloudStack、Zabbixなどを活用した、システム基盤構築サービスをご紹介しております


会社概要


日本ユニシスグループの総合ICTサポートサービス企業 ICT基盤のプロフェッショナル集団

お客さまが最適なICT環境を創る

お客さまがICTを効果的に使う

お客さまが自身のICTインフラを安全/確実に守る

という3つの局面に応じた支援サービスを提供

社名：ユニアデックス株式会社

住所：東京都江東区豊洲1-1-1

設立： 1997年3月4日

資本金： 7億5,000万円

株主：日本ユニシス株式会社（100％）

従業員： 2,703名(2013年4月現在)

売上高： 970億円（2013年3月期実績）

関連企業：エス・アンド・アイ株式会社（2008年5月連結子会社化）

ユニアデックスの特徴


24時間365日のサービス体制ハードウエア、ソフトウエア、ネットワークに対応した３つのサポートを統合したマネージド・サービスセンターと、国内約180ヵ所の拠点が連携するサポート体制

高品質なサービス全国約2200名の技術者が、ISO9001、CMMI、ISMSなどの認証、ITIL準拠など多くの国際規格に裏付けられた品質でサービスを提供します

マルチベンダー/ワンストップ大手有力ベンダーとの強力なパートナーシップのもと、ベンダーニュートラルな立場で、お客様にとって最適なハードウエア/ソフトウエアを選定/調達。設計/導入/保守までをワンストップでご提供します

マルチベンダー、マルチレイヤー、ワンストップ


パブリッククラウド

移行 PlateSpin

仮想化ハイパーバイザー VMware, XenServer, KVM, Hyper-V

バックアップ Netvault Backup

監視 Zabbix

サーバー IBM,Dell,HP

Cisco Systems

ストレージ NetApp,EMC,

Dell,HP,IBM,日立

ネットワーク Citrix NetScaler, Cisco Nexus, F5

BIG-IP,Juniper SRX

Citrix CloudPlatform

認証 LDAPManager, IceWall SSO

資産管理 Admi-21

運用管理 IP&A

テンプレート作成 UshareSoft UForge

CloudStackのご紹介


CloudStack概要

CloudStackとは? クラウド基盤ソフトウェア

Amazon EC2ライクな IaaS環境を構築可能

プライベートクラウド、パブリッククラウドにおいて実績多数

経緯 2010年5月 VMOps, IncからCloud.comへ社名変更

2011年7月 Citrix Systems, IncがCloud.comを買収

2012年4月 CitrixがApache Foundation Projectに寄贈を発表

9

All Rights Reserved, Uniadex Ltd. 201３

OSS版 CITRIX版

ワールドワイドでの採用実績

国内外で実績多数

120社以上のIaaS/プライベートクラウドで採用

事実上のデファクトスタンダード


通信 / サービスプロバイダー企業 Web / メディア出典:Citrix Systems,Inc.

CloudStackの特徴

操作性に優れたGUI

日本語インターフェース

マルチハイパーバイザーサポート

マルチテナント環境

Router/LB/FW/VPN等のNW機能が豊富

オープンなAPI

CloudStack API

Amazon EC2/S3 互換REST API


リッチなWebインターフェース

管理、操作がわかりやすい


インスタンスの作成

簡単5ステップ、わずか10分でインスタンスを追加


クラウド管理

マルチハイパーバイザー環境を統合的に管理


NFSサーバ管理サーバー

VMware Xen Server KVM

CloudStack

CloudStackの監視機能

ダッシュボードによりシステム全体のリソース状況の確認

インフラストラクチャ画面で各ゾーンのリソース状況の確認

継続的監視の機能は無い


Zabbixによる CloudStack環境の監視


CloudStackをうまく、早く、安く運用するコツ

おすすめはZabbixによる継続的監視


•評価 No.1 のOSS統合監視ソフトウェア •商用製品に劣らない、充実した機能 •大規模運用にも対応可能な拡張性の高さ

ZabbixによるCloudStack環境の統合監視


物理サーバー

ハイパーバイザー

ネットワーク機器

物理ストレージ

OS

ミドルウェア

アプリケーション

仮想サーバ

仮想ネットワーク

仮想ストレージ

ZABBIX

ハードウェア監視（SNMPトラップ）リソース監視（SNMPポーリング）

物理ハードウェア/ソフトウェア/仮想サーバのマルチレイヤーを統合監視

プロセス監視、ログ監視

仮想リソースの状態、サービス監視

仮想サーバーの稼働状況物理リソースの状態 I/O動作でのハードウェアエラー検出

http://www.google.com/imgres?imgurl=http://www.raymarinc.com/i/XenServerLogo.png&imgrefurl=http://www.raymarinc.com/network-services/XenServer.shtml&usg=__vTIIOWE_KNhAiK8dsaieL63knt0=&h=89&w=156&sz=6&hl=ja&start=3&zoom=1&tbnid=44vw0kqZJZ19XM:&tbnh=55&tbnw=97&ei=Uz9rTcHPJpGKvgP84-zkAg&prev=/images?q=XenServer+logo&um=1&hl=ja&lr=lang_ja&sa=N&tbs=isch:1&um=1&itbs=1

監視設定の流れ

CloudStack環境監視

1. CloudStack APIからデータ取得

2. 対象データの抽出

3. Zabbixから実行しグラフ化

インスタンス(仮想マシン)の自動監視

1. エージェントを組みこんだテンプレートの準備

2. インスタンスを作成

3. エージェントが自動登録し、監視開始


ZabbixによるCloudStack環境の監視

CloudStack APIからデータを取得し、 Zabbixでトレンドをグラフ化


①APIよりデータを取得

②データを変換し、値を取得

③値をDBに出力

CloudStack Zabbix Server

Web UI グラフ確認

CloudStackの全体監視

REST APIを使った監視が可能

HTTPアクセスでデータ取得し、グラフ化


CloudStackデータの取得

今回は認証が無い簡易APIを使用

commandで取得したいデータを指定

今回は全体のCPUデータを取得したいので listCapacity を指定

accountはlistCapacityを取得するため管理者を指定

データ形式はjsonを指定

Linuxのcurlコマンドでデータ取得 22 All Rights Reserved, Uniadex Ltd. 201３

$cloudstack_url = "http://172.16.183.2:8096/api ?command=listCapacity &account=admin &response=json"; $cmd = 'curl "'.$cloudstack_url.'" 2> /dev/null'; exec ($cmd,$cs_data_json);

データの出力

json形式のデータを連想配列に変換

目的のデータのtypeを指定する

今回はCPUなので typeは「 CAPACITY_TYPE_CPU 」

Zabbixは実行したスクリプトの標準出力を取り込む

echo で値を出力


$cs_data = json_decode ($cs_data_json[0],true); foreach($cs_data["listcapacityresponse"]["capacity"] as $data){ if( $data["type"] == CAPACITY_TYPE_CPU){ $res=$data["percentused"]; } } echo $res;

Zabbixの監視設定

監視のアイテムとして追加

タイプ → 外部チェック

キー → 監視を実行するスクリプト

データ型 → 浮動小数


(参考)CloudStack API

http://download.cloud.com/releases/3.0.3/api_3.0.3/TOC_Root_Admin.html




(参考)取得したlistCapacityのデータ構造


array(1) { ["listcapacityresponse"]=> array(2) { ["count"]=> int(9) ["capacity"]=> array(9) { [0]=> array(6) { ["type"]=> int(0) ["zoneid"]=> string(36) "c26de38e-1b84-422c-b82e-98c2db42e9c7" ["zonename"]=> string(11) "Cloud-Zone1" ["capacityused"]=> int(15904800768) ["capacitytotal"]=> int(51407183872) ["percentused"]=> string(5) "30.94" }

capacityの中に各typeのデータが格納されている

typeの値で取得したいデータを選択する

Zoneが複数ある場合は Zoneの指定も必要

取得対象はpercentusedの値

(参考)listCapacityのtype

http://download.cloud.com/releases/3.0.3/api_3.0.3/root_admin/listCapacity.html


CAPACITY_TYPE_MEMORY 0

CAPACITY_TYPE_CPU 1

CAPACITY_TYPE_STORAGE 2

CAPACITY_TYPE_STORAGE_ALLOCATED 3

CAPACITY_TYPE_VIRTUAL_NETWORK_PUBLIC_IP 4

CAPACITY_TYPE_PRIVATE_IP 5

CAPACITY_TYPE_SECONDARY_STORAGE 6

CAPACITY_TYPE_VLAN 7

CAPACITY_TYPE_DIRECT_ATTACHED_PUBLIC_IP 8

CAPACITY_TYPE_LOCAL_STORAGE 9



デモ

CloudStack環境の監視

インスタンスの監視を自動化


インスタンスの監視を自動化

テンプレートにZabbixエージェントを組み込み Zabbixサーバーの情報をセット

インスタンス作成時に自動でインスタンスの情報を

取得し、Zabbixサーバーに送信


CloudStack

テンプレートからインスタンス作成

XenServer Zabbix Server

監視に必要な情報をサーバに自動送信

テンプレートにエージェントを組み込む

Zabbix Serverへの登録のしくみ

ZabbixのAPIを使用

エージェントを起動後、Serverに向けて登録スクリプトを実行

事前に用意したテンプレートを使い、監視項目も自動設定


｛ “jsonrpc”:”2.0”, “method”:”host.create”, “id”:3, “param”:{ “host”:”Linux001”, “ip”:10.32.147.246”, “port”: 10050, “useip”: 1, “groups”:[ { “groupid”: 4} ], "templates":[ { "templateid":10001 } ] }

Server=10.32.155.29 Hostname=Linux001

Zabbix_agentd.conf json形式のコマンドデータ

同じHost名

サーバの IPアドレス

CloudStackテンプレートの作成

初期起動時に自動実行するファイルを導入

1. /etc/rc.local

2. /root/update_Zabbix_conf.sh

3. /root/zabbixserver_request.php

4. root/ZabbixApiAbstract.class.php

/etc/rc.local

起動スクリプトとして、インスタンス起動時に動作するスクリプトを指定

/root/update_Zabbix_conf.shを実行する


送信準備

/root/update_Zabbix_conf.sh

設定ファイルの修正

IPアドレスとホスト名を引数として登録スクリプトを実行


filename='/etc/zabbix/zabbix_agentd.conf' hostname=`hostname` entryupdate="Hostname=$hostname" sed -i s/^Hostname.*/$entryupdate/g $filename

ipaddress=`/sbin/ifconfig | grep 'inet addr' | grep -v 127.0.0.1 | awk '{print $2;}' | cut -d: -f2` /usr/bin/php /root/zabbixserver_request.php $hostname $ipaddress

登録スクリプトを実行

/root/zabbixserver_request.php

Zabbix APIを使ってオブジェクト作成

ユーザ名、パスワードが必要


$host=$argv[1]; $ip=$argv[2]; $api = new ZabbixApi('http://172.16.183.11/zabbix/api_jsonrpc.php', 'Admin', 'zabbix');

登録スクリプトを実行

/root/zabbixserver_request.php

Zabbix APIを使ってホスト情報を送信


$res = $api->hostcreate( array( 'host' => $host, 'name' => $host, 'ip' => $ip, 'useip' => 1, 'dns' => "", 'groups' => array(array( 'groupid' => 4 )), 'templates' => array( 'templateid' => 10001 ) ) );

PHPのZabbixAPI用ライブラリ

/root/ZabbixApiAbstract.class.php

PhpZabbixApiライブラリに含まれる

Zabbix APIを実行するためのPHPライブラリ

http://zabbixapi.confirm.ch/


http://zabbixapi.confirm.ch/

CloudStackテンプレートの作成

設定完了したインスタンスを停止する

該当インスタンスのボリュームメニューから「テンプレートの作成」を押下

テンプレートの名前、説明を入力し、作成


(参考)Zabbix API

Zabbix API ドキュメント

https://www.zabbix.com/documentation/1.8/api

https://www.zabbix.com/documentation/2.0/manual/appendix/api/api



実行するコマンドクラス「host」の中のcreateを実行

paramに情報をセットする

https://www.zabbix.com/documentation/1.8/api



(参考)Zabbix APIからPhpZabbixApiへの変換

①method名は「.」を抜いた形にする

②paramの「：」を「=>」に変換

③ネストされたものは配列で指定


$res = $api->hostcreate( array( 'host' => “Linux001”, 'name' => “Linux001”, 'ip' => “10.32.147.246”, 'useip' => 1, 'dns' => "", 'groups' => array(array( 'groupid' => 4 )), 'templates' => array( 'templateid' => 10001 ) ) );


①

②

③

まとめ

CloudStackのリソースをモニタリングしグラフ化！！

新しい仮想サーバも素早く監視！！

監視設定が自動化できて効率化！！



ご清聴ありがとうございました

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