Yoyogi event 20120216

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Nobot Inc. 世界における第１期モバイル広告　勃興期の終焉と、これから始まる第２期の潮流とは？

株式会社ノボット野田　智史


第１期モバイル広告で目指されたこと

・　AdMobに始まるグローバルでのモバイル広告の配信の仕組みの確立・　SMS変わる本格的なモバイル広告の確立・　アフィリエイトに変わるパブリッシャーの収益を得る手段として確立・アプリの無料化の波を支援。ユーザ・アプリ開発者双方にメリット。


米国のモバイル広告の主要プレーヤー

出展：Gredley & Company


モバイルへの投資の推移

約1,100億円

約750億円



買収されたプレーヤー



モバイル業界での買収

約1,080億円約930億円



第１期モバイル広告での成功について

・　大型Exitが続々と出た！

AdMob ⇒　Google 7.5億ドル(2009) Quattro Wireless ⇒　Apple 2.75億ドル(2010) Mobclix　⇒　Velti 0.5億ドル(2010) 脅威の大型増資　InMobi ⇒　Softbank 2億ドル(2011)

第1期の代表的プレーヤーの最後の1社が株式上場millenial media ⇒　予想の上場後時価総額　7億ドル～10億ドル

これで2005年,06年ごろに創業したアドネットワークで主要なプレーヤーが成功の果実を得た。


第１期モバイル広告で達成されたこと

・　AdMobに始まるグローバルでのモバイル広告の配信の仕組みの確立・　SMS変わる本格的なモバイル広告の確立・　アフィリエイトに変わるパブリッシャーの収益を得る手段として確立・アプリの無料化の波を支援。ユーザ・アプリ開発者双方にメリット。


第２期モバイル広告でのチャレンジ

・　第１期にない、ひねりの効いたアプローチ・　モバイルマーケティングの次の可能性を追求


これからのモバイル広告への期待

モバイルのエコシステムの成長期待・モバイル・インターネット全体の収入は2016年までに、2兆円規模へ・モバイルのデータ通信の収入は2016年まで年平均9％成長し、1兆円規模へ。・モバイルコマースは2016年まで年平均39％成長し、3100億円規模へ・モバイル広告は2016年まで年平均44％成長し、2100億円規模へ



カオスマップから次の展開が見えやすいか？

・　整理することが中心で分かりにくい。

本テーマでは、具体的に第２期を担うサービスなどをご紹介します。


アドサーバ、アドネットワーク編

＜課題＞・　媒体社（アプリ）の収益の安定化・　アドネットワークの不完全性の解決・　媒体社の広告ビジネスの支援


注目のモバイルアドサーバ MoPub

・元Google/AdMobのメンバーが2010年に創業。・モバイルアドネットワークおよびAdWhirl・Smaato等のメディエーション事業者のクリアできていない課題にチャレンジ。→　販売に対するコントロール、多様な広告のフォーマット、収益構造（アドネットワークが決めた料率しか支払われない。）


MoPub 利用企業例


MoPubの主な機能（サーバコスト）　CPM固定単価での課金。　なお1000万imp/月までは利用無料（コンバージョン取得）　現状はアプリのダウンロードのみ可能（リッチアドサーポート）　主要なリッチメディアアドをサポート。（アドネットワークサポート）　


注目のモバイルアドサーバ Adzerk


MoPub

何がすごい？・　1億imp／月　利用が無料・　アドネットワークを作る機能が充実　　　収益配分手段の選択可能　固定マージンでの配分、レベニューシェアモデル　　　支払い用のアカウンティング管理機能　いくら払ったとか、未払いとかの管理も可能・　広告の受発注、パブリッシャーがアプリ登録する機能もある。



＜課題＞・　媒体社（アプリ）の収益の安定化・　アドネットワークの不完全性の解決・　媒体社の広告ビジネスの支援



＜今後の可能性＞・　媒体社のコントロールが高まる。・　アドネットワークの参入障壁がさらに低下。


リワード広告編

＜課題＞・　Tapjoyに代表されるように、ユーザがゲーム内で使うバーチャルマネーが唯一のインセンティブのため、ユーザにとってリワードの利用用途が限られている。


Kiip 新しいタイプのリワードにチャレンジ！

・　20歳の共同ファウンダー、Brian Wonが創業。・　ゲームを一定レベルクリアするごとにリワードのオファーを出せるサービス。


Kiip これからの期待は・リワード広告に出稿する広告主が広がる。　用途が増えることで、よりユーザの利便性も高まる。・ゲームサラダとKiipが提携　ゲーム作って、リワード組み込みまで一気通貫にできる。　※ゲームサラダはゲームアプリを作るサービス


リッチメディアアド編

浮遊バナー拡大バナー拡大バナー（動画）

各種組み合わせ

差込み、インターラクティブ

出展 : MMA


Rich Media Mobile Advertising

シンガポールのスタートアップMOBDISがリッチ広告販売を開始。



＜課題＞・　とにかくリッチメディアアドは掲載量が少ない・　意外と「提案」も「制作」も難しい



この課題に対応するのが、 Mobile Rich Media Ad Interface Definitions(MRAID) と ormma - Open Rich Media Mobile Advertising (an API) ・　リッチアドの標準規格の整備・　異なるリッチアド配信プラットフォーム間での相互配信する仕組みの整備



＜定義していること＞・　APIの仕様・　クリエイティブの仕様（HTML5、JS) ・　クリエイティブの動き　　エクスパンド、リサイズ、端末の機能の活用法



＜期待したいこと＞・　リッチメディアアド・エクスチェンジ　とにかくリッチアドを複数のプラットフォームから取ってこれるようにする。　→リッチメディアアドエクスチェンジ。・　ユーザが楽しめる広告の露出が増える。・　パブリッシャーの収益の増加


ソーシャルアド編

＜可能性＞・　Facebookがモバイル広告の販売を開始・　今年こそソーシャルアドのブレークしそう


ソーシャルアド編


SocialADの入札プラットフォーム Adaptly


Adaptlyのチャレンジ

・　ソーシャルメディアでのユーザの活動まで含めた効果指標を導入しようとしている。（ 160+ social metrics）・　マルチメディアプラットフォームでキャンペーンを管理する　　　　　　仕組みを導入。 Facebook、MySpace、LinkedIn、Reddit、StumbleUpon、Twitter、広告プラットホームAd.lyと140proof あとAdMobに対応。


SocialADの入札プラットフォーム Adaptly

出展：Adaptly


ソーシャル・モバイル広告

＜今後の期待＞・　ソーシャルアドが新しい効果指標ともにモバイルに加わる。・　モバイル広告の用途の広がり・　ナショナルクライアントの出稿の拡大


FIKSU アプリの販促マーケティング

＜チャレンジ＞・　ランキングアップだけではない。　　ユーザのARPU、利用期間などまで見た　　ソリューションとして展開。


FIKSUのクライアント


FIKSUのマーケティング指標 AppStore competitive index USのトップ200に入るために1日当たりに必要なDL数

出展： FIKSU


FIKSUのマーケティング指標 Cost per Loyal user index アプリを3回以上使う人をRoyalUserとして定義し、その獲得コストを指標化している。

出展： FIKSU


アプリのマーケティングの深化

＜今後の期待＞・　単純なランキングアップから多様化する　　広告主の要望に応えられるサービス。・　アプリへのロイヤルティーの高いユーザを　　以下に獲得していくのかにフォーカスが移行。


第２期モバイル広告でのチャレンジモバイル広告が伸びることに疑いはない。大事なのは、

・　第１期にない、ひねりの効いたアプローチ　　今、課題になっていることに切り込むべき。・　モバイルマーケティングの次の可能性を追求・　当然の流れとして発想されるサービスレベルを　　　超えたい。

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