労務管理

　学校の労務管理は、 「教育」が将来を担う子どもたちのより良い成長を促すための営みであり、 単に営

利だけを追求することでは成り立たないところが、 一般の企業とは大きく異なります。 学校の人事、 労

務を規制する根拠となるのが就業規則ですが、 問題のある教職員の処遇を規制したり、 処罰したりする

ためのネガティブなことに利用するだけでなく、 就業規則を整備することによって、 真面目に一生懸命

がんばっている教職員の学校に対する帰属意識 ・ 愛校精神を大きくさせ、 理事長 ・ 教職員が一丸とな

って学校をよくするツールとして利用することができます。 そのためにも、 第三者の目から人事 ・ 労務の

適法性や妥当性 （合理性・有効性・経営効率・生産性） をチェックする機能が重要となっています。 「外

部の目」 を利用することで、 健全性の維持向上と働き方改革推進を図られることをお勧めします。

チェック項目

前提条件の確認

教職員の雇用管理

就業規則その他諸規

人事制度と給与制度

労働時間・休日休暇等

・ 学校の教育理念 ・ 校是

・ 校風（組織風土）や客観的なイメージ

・ 学校経営の経営指標と他校との比較

・ 教職員の雇用区分

・ 各区分別の労働契約書 ・ 労働者名簿

・ 高齢者雇用 ・ 障がい者雇用

・ 就業規則の記載事項の法的要件や条項全体の整合性

・ 諸規定の整備状況と整合性

・ 実態とのかい離の有無や適時の更新 ・ 改正の状況

・ 職員の処遇制度（役職制度・資格制度・職能級制度・役割等級制度など）

・ 人事考課制度の実態

・ 給与制度

・ 労働時間 ・ 休日等の労働条件レベルと労働時間の管理方法

・ 時間外労働の実態と時間外賃金の定額払いの有無

・ 変形労働時間制の利用状況

・ 年次有給休暇の取得状況や特別休暇

活力ある学校経営をめざして、 理事長と教職員の状況認識と改善を促します。

あるべき姿問題の発見 問題の分析 改善の提言

ビジョン

目標 ・ 計画

諸法令

諸基準等

あるべき姿と

実態の差の

発見

問題点を

浮き彫りにする（なぜ差があるのか）

改善策の

検討と提言

YERIユーデック教育研究所