WIA 財団事業概要

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2015/3/6 No.1

Transcript of WIA 財団事業概要

2015/3/6 No.1

お金と時間のミスマッチの解消

現場を訪れる/理解する

共に解決策を見出す

解決のひな形を創る、

証明する最適規模に挑戦する

相互不信と

自転車操業の壁

WIAがやろうとしていることより大きな社会の変化は篤志家(寄付者)と社会起業家の関係を見直すことから

篤志家社会

起業家

より大きな社会の変化へ

スライドの内容

• With

– 前提としての社会起業家による変革の原理の理解

• なぜ、社会起業家は “たまに” 社会を変えれるのか?

• スタンフォード大学教授、クランボルツによる「計画された偶発性」の五つの要素

– WIAの対象領域

• 成果を挙げた社会的企業にこそ、さらなる成果を求める

• セクターの狭間に点在する可能性を結ぶことで革新を育む

• Inside

– 社会的投資の技術

• とにかく、良い社会起業家を見つけ、信頼関係を築くことから

• 良いお金の出し方×良い経営を可能にする×良い関わり方を増やす×フィードバックループをつくる

• ただし、よい起業家を見つけることができれば、「余計なこと」をしない方が重要

• Across

– 互いのシステムを越えたより大きな問題の解決へ

– 財団の構造

• 営利と非営利の壁を越えた投資。募った資金の運用益を社会的企業の成長へ

• 8割の資産を4%の利率で安定運用できれば、20%の資産でリスクを取る

• 資本市場と寄付市場の間に広大な溝が存在し、その空白領域は本来、市場化できる

2015/3/6 No.4

社会起業家と共に

社会起業家による変革の原理の理解 (1)なぜ、社会起業家は “たまに” 社会を変えれるのか?

• 社会的変化への愚直なコミットメント

• 自己矛盾の克服。弱き自分がそれでも世界を変える鍵になるのだという決意

• 誰かの力を借り、世界観を共有し、理念を鍛えていくこと

自分/組織の能力

能力とインパクト

のギャップ

自分より大きな力

社会的インパクト

社会起業家による変革の原理の理解 (2)スタンフォード大学教授、クランボルツによる「計画された偶発性」の五つの要素

• 「計画された偶発性」の五つの要素

– 好奇心(curiosity)

– 続けること(persistence)

– 柔軟さ(flexibility)

– 楽観牲(optimism)

– リスクを取る(risk taking)

• Mitchell, Levin, and Krumboltz (1999)

• 成果を挙げている社会起業達に特徴的な思考パターン(筆者の経験より)

– 自分の限界にとらわれないこと/社会の変化へのコミットメント

– オープンであること

– 当事者を大切にすること

自社で資金調達可能

もしくは、株式会社を保有し、

財源の多様化が進む

助成財団による助成や、

政府による支援が手厚い

創業 自立 成長 多地域展開 最適規模

WIAの対象領域 (1)

成果を挙げた社会的企業にこそ、さらなる成果を求める

WIAの対象とする領域

成果を証明し、伸びしろの大きい社会的企業

実は資金流入が少ないままの空白領域

WIAの対象領域 (2)

セクターの狭間に点在する可能性を結ぶことで革新を育む

第一セ

クター

第二セク

ター

第三セ

クター

第一セクター

第二セクター

第三セクター

セクター間の役割分担さえ機能すればという幻像 実は、社会の問題は広く深かったという現実

•お互いのセクターの問題は別々に解決すればいい。というすれ違い

•そして、次の社会をつくるリーダーは、実は、セクターの“外”に多かったという実感値•セクターの中では、「正しい」行動や挑戦があり、それに対して、正のインセンティブが加わる•次の社会をつくるインセンティブはセクターの中では働き辛い

2015/3/6 No.9

微細な経営に入り込む

社会的投資の技術(1)とにかく、良い社会起業家を見つけ、信頼関係を築くことから

良い社会

起業家信頼関係

社会的成

社会的投資の技術(2)良いお金の出し方×良い経営を可能にする×良い関わり方を増やす

×フィードバックループをつくる

資本効率

経営効率

成長可能性

社会関係資本

ガバナンス

インパクト

業務効率

NPO支援/中間支援

が活躍する領域(協働を予定)

WIAが介入する領域

インパクト効率性と

拡大可能性

リソース

の調達

持続可能性

社会的投資の技術(3)ただし、よい起業家を見つけることができれば、「余計なこと」をしない

方が重要

戦略、バックオフィス、リーガル、ファイナンス、

立ち上げの時はなんでもやらないといけないけれど、

立ち上げは始めての人が多い。

近い分野の成功事例を知っているだけでも、起業家の想像力は変わる

人、物(場所)、金

ただでさえ利益が薄いのに、それでもお金は出て行く。

社会の資源を使わせて頂くやり方やお願いすべき先を紹介する。

違うセクターから何かを調達する場合、言葉の言い回しもとても重要

初期は経営者に依存せざるを得ない。

だけれど、経営者の弱みを補えるような経営チームをつくらないと

その先にある社会の変化は難しい。

幹部の採用は本当に難しいけれど、社外から理事をお願いすることはできる

2015/3/6 No.13

境界を越えて

互いのシステムを越えたより大きな問題の解決へ社会への想像力、平衡感覚、リスクテイク、隣人愛

国境を越えた創発

的な問題解決

セーフティーネッ

トの構築/当事者

による問題解決

責任ある価値創造

/生態圏の再生

持続可能な地域の

開発/伝統技術の

再定義生活の問題から社会の問

題へ

社会の問題から生活の問

題へ

WIAの支援を通じて生まれたつながりの連鎖

財団の構造(1)営利と非営利の壁を越えた投資。募った資金の運用益を社会的企業の成長へ

•会費

•個人

•投資家/篤志家

•財団(WIA)•拡大期の社会的企業•社会的投資機関

•受益者寄付/無利子融資

助成/低利融資/債務

保証

サービス

•ローカル投資家

•開発援助機関など

•社会的責任ファンド

運用 運用益

(金利)税額控除

営利/ファイナンシャルリターン高い

非営利/ファイナンシャルリターンを目的としない

対価

融資・助成・債務保証

20%

資産の安定運用

80%

寄付は安定運用し、運用益でカバーできる範囲で社会的企業への融資・投資を行う

財団の構造(2)8割の資産を4%の利率で安定運用できれば、20%の資産でリスクを取る

WIA Foundationの主な投資領域

財団の構造(3)

資本市場と寄付市場の間に広大な溝が存在し、その空白領域は本来、市場化で

きる (Social Investment 2012, Change Fusionに加筆)

40%

20%

0%

-20%

-40%

-60%

-80%

-100%

リスク低 リスク大

社会的インパクトの大きさにより、商業利益の水準から利益が割り引かれる

資本の損失は社会的インパクトの大きさによって、説明される

非営利セクター/公共セクターの助成領域(-100%)

成長のための投資運転資金

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商業投資領域(5-40%)

■の領域は、グローバルで6 兆円市場だと推定され、日本における潜在的な市場規模は 5,220 億円(日本の名目 GDP シェア8.7% を掛けて算出)と想定される。(参考データの出所:Credit Suisse Research “Investing for impact”, January 2012、総務省「世界の統計 2012」、*1 米ドル=120 円換算)

2015/3/6 No.19