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15 職職職職 職職 ワワワワワ 、、、、。 ワワワワ (、)。 WSC2015_TD15_EN Date: 2014/08/14 – 職5職 1 職職 ・・・・・・・・・・・・・・・・・ 2 2 WS 職職職職(WSSS) ・・・・・・・・・・・・・・・・・ 4 3 職職職職職職職 ・・・・・・・・・・・・・・・・・ 10 4 職職職職 (、、) ・・・・・・・・・・・・・・・・・ 11 5 職職職職 ・・・・・・・・・・・・・・・・・ 16 6 職職職職職職職職職職職 ・・・・・・・・・・・・・・・・・ 20 7 職職職職職職職職職職職 ・・・・・・・・・・・・・・・・・ 21 8 職職 () ・・・・・・・・・・・・・・・・・ 21 9 職職職職職職職職職職職職職職職職職職職 ・・・・・・・・・・・・・・・・・ 25 10 職職職職職 ・・・・・・・・・・・・・・・・・ 26 2014 ワ 08 ワ 12 ワワワワワ 5ワ 職職 ワワワワワ ワワワ 職職 ワワワワワ ワワワワ

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15職種定義 配管

ワールドスキルズインターナショナルは、その技術委員会の決議のもと、総則、運営規則および競技規則に基

づいて、ワールドスキルズ競技大会のこの職種の最低要求事項を採択している。

当該職種の定義(競技内容、運営等)は以下の内容で構成されている。

WSC2015_TD15_ENDate: 2014/08/14 – 第5版

1 序文 ・・・・・・・・・・・・・・・・・ 22 WS 標準仕様(WSSS) ・・・・・・・・・・・・・・・・・ 43 評価戦略と仕様 ・・・・・・・・・・・・・・・・・ 104 採点スキーム(採点方法、手順、要求事項等) ・・・・・・・・・・・・・・・・・ 115 競技課題 ・・・・・・・・・・・・・・・・・ 166 職種管理および情報伝達 ・・・・・・・・・・・・・・・・・ 207 職種限定の安全要求事項 ・・・・・・・・・・・・・・・・・ 218 材料および装置(機材) ・・・・・・・・・・・・・・・・・ 219 訪問者とマスコミに対する職種の広報活動 ・・・・・・・・・・・・・・・・・ 25

10 持続可能性 ・・・・・・・・・・・・・・・・・ 26

2014 年 08 月 12 日から有効(第 5 版)

ステファン・プラシュル 技術委員会 委員長                マイケル・ファン  技術委員会

副委員長

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1 序文

1.1 職種競技の名称と説明

1.1.1 この職種の名称は

配管

1.1.2 関連する職務または仕事の定義

配管工は、商業、住宅、農業および工業用プロジェクトで作業する。必要とされる製品の性質および品質と顧

客の支払う額との間には直接的な関係がある。従って、現場で働く者には、顧客の要求事項を満たすためにプロ

らしい仕事をし、それによって事業を維持・発展させる継続的責任がある。配管は建設産業の他の部分、並びに

これを支える多くの製品と密接に関連しており、大抵は商業目的である。

配管工は内部の作業を行い、顧客の住宅や小規模および大規模プロジェクトが含まれる。配管工は、システム

を高水準とすべく計画・設計、選択・設置、作動、試験、報告、保守、点検および修理を行う。作業組織と自己

管理、情報伝達と人間関係のスキル、問題解決、柔軟性と深い知識は、優れた配管工に共通する特質である。

配管工は、一人で作業していても、チームとして作業していても、各人が高レベルの個人的責任と自主性を持

つ。関連基準に従って安全で確かな配管サービスを提供するために働くことから、故障の原因を突き止め、家

庭・建物の自動システムのプログラミングや作動、集中・精密・正確・細部への注意まで、工程におけるあらゆ

るステップが重要であり、失敗はほとんど取り返しがつかず、非常に高くつき、さらに生命を脅かす可能性があ

る。

人々が国際的に移動することにより、配管工は機会と挑戦の急速な拡大に直面している。腕の良い配管工には、

国際的な商業機会が数多くある。しかし、これらは多様なニーズ、文化、傾向を理解して対処する必要を伴う。

従って、配管に関連する技能の多様性は拡大する見込みがある。

1.2 この文書の位置づけ及び重要性

この文書は、この技能競技大会で競うために要求される規準及び評価指針、大会運営の方法と手続きに関する

情報を含む。全てのエキスパートと選手は、この職種定義について理解しておく必要がある。

「職種定義」の異なる言語間の解釈の相違に際しては、英語版が優先される。

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1.3 関連書類

この職種定義には職種特有の情報しか含まれないので、以下のものと共に用いられなければならない。

WSI-競技規則

WSI – WS 標準仕様概略

WSI – WS 評価戦略 (可能な場合)

WSI – 当文書に記されているオンライン情報源

開催国 – 安全衛生規則

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2 WS 標準仕様 (WSSS)

2.1 WSSSに関する一般事項

WSSSは、技能及び職能の世界最高の実演を支える知識、理解及び特定な技能について詳述している。

それは産業やビジネスを代表する関連職務、職業について、国際的に共有される理解を反映したものでなけれ

ばならない。(www.worldskills.org/WSSS)

技能大会はWSSSの記述により、国際的に最も優れた技能を出来る限り反映することを意図している。

標準仕様(WSSS)は、それゆえ、大会に要求される訓練や準備のためのガイドでもある。

技能大会に於いて、知識や理解の評価は、競技でのパフォーマンスを評価することにより行われる。ゆえに、

知識や理解力のテストを別途行うことはない。

標準仕様はタイトル付きの詳細項目に分けられ、項目番号が付加されている。

各々の項目は、全評価項目に占める相対的重要性に基づき、パーセンテージで配点が与えられる。

合計値は100%となる。

評価スキーム及び競技課題は、標準仕様に記載された技能にのみ適用される。

それらは、技能競技会の制約の範囲内で、標準仕様を出来るだけ包括的に反映するよう作られたものである。

評価スキーム及び競技課題は、標準仕様にある点数配分に実現可能な限り従うものである。

(但し)標準仕様で規定されている(配点の)ウェイトを根底から損なわないという条件で、5%程度の変動は

許容されている。

2.2 WS技能レベルの標準仕様

セクション 相対重要性

配点率(%)1 作業組織と個々の自己管理 10%

各自は以下を認識、理解する必要がある。

全ての機器の目的、用途、手入れとメンテナンス(安全に配慮)

材料および化学薬品に関連する目的、用途、手入れと潜在的リスク

製造業者の仕様および図面の目的と用途

特定および不特定の情報、使用および指針を探す方法

各活動に関連して使用できる時間

その範囲内で活動の段取りをしなければならないパラメーター

常に適用される健康・安全基準

作業の補助に用いる最新技術

作業環境におけるグッドハウスキーピングに対する原則とその応用

各自は以下のことをできる資質と能力を備えていること

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安全で整頓された効率的作業エリアを準備・維持する。

システムおよび機器を固定する表面を準備し、必要があれば補修する。

あらゆる状況で適切な個人防護服を選択し、使用する。

適切な手工具を選定・使用して全ての作業を安全に実行する。

品目を手で取り扱う際と長く重い品目については、指定された予防措置を講じる。

電動工具を使う場合には指定された予防措置を講じる。

溶接およびはんだ付けには適切な指定された予防措置を講じる。

効率を最大限とし、中断を最小限とするように作業の段取りをする。

使用できる時間内に各タスクを計画・準備終了する。

作業エリアを適切な状態に戻す。

2 情報伝達と人間関係のスキル 10%各自は以下を認識、理解する必要がある。

ドキュメンテーションの範囲と目的、これにはテキスト、図、紙ベース、電子形態を含

む。

図面の表記法および配管、継手、機器の記号

この技能に関連する専門用語

口頭、手書きおよび電子形態による定期的および例外的報告に必要な基準

測定装置による報告の性質とその解釈

顧客サービスとケアに必要な基準

3 施工法の設計と調整 10%各自は以下を認識、理解する必要がある。

いかなる施工法の設計も支える情報要求事項

仕様および図面に用いられる原則と慣行

使われている仕様および図面の範囲とその目的

一般に利用可能な製図用具の用途と限界

各自は以下のことをできる資質と能力を備えていること

所定のパラメーターの範囲内で施工法を設計する。

標準的な慣行および記号を用いて所定の建築図面をサポートする等測図を含む簡

単なフリーハンドのスケッチを描き、取り付け工程の一助とする。

必要な機器および材料を見積もる。

価格を含む所定の基準に従って機器および材料を選ぶ。

価格をチェックし、代替案を提案して、機器・材料を注文するか、システムの設

計を修正する。

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4 配管ユニット用ブラケット/クランプを取り付け、配管ユニットの必要範囲を分割

しプレハブ加工する

40%

各自は以下を認識、理解する必要がある。

競技課題を完璧に仕上げるため、指定された曲げおよび接合法、材料および継手

の用途と限界

公益事業者のサービスに接続する方法

曲げ/接合法、材料および継手の範囲と特徴

利用できる配管材料の特性

例えば:

ステンレス鋼

鋳鉄

合成樹脂管

プラスチック(単層または多層)

部分組み立て品の取扱、切断、曲げ、接合、形成を行うため

切断、曲げ、ねじ切り、はんだ付け、溶接および検査機器の安全操作

以下に対して適切な適用:

プレウォール(境界)施工法

サーフェスウォール施工

温水設備施工

冷水設備施工

暖房システム

雨水貯留/家庭排水システム

床下式暖房

太陽光/光電子暖房

空気から水を暖める暖房システム

地表源/地熱暖房システム

消火システム

各自は以下のことをできる資質と能力を備えていること

さまざまなシステムおよび機器の図面を読み、解釈する。

配管加工および機器の取り付け方法を指示するレイアウト図を解読する。

固定および組み立てを可能とするため、必要に応じてエリアおよび表面を修正す

る。

所定の図面上の寸法および角度を測定し、表面および配管材料に転記する。

利用可能な表面、機器および環境に適正な固定方法を選定する。

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適正な数量およびサイズの配管ブラケット/クランプを正しい、または指定され

た方法で固定する。

持続可能なやり方で組み立てを完成するために最適な、所定の材料の使い方を決

定する。

パイプの曲げおよび組み立てのため、フリーハンドのスケッチを描く。

スクラップや廃材の発生を最小限に抑える。

配管材料の正しい切断位置を決定し、使用する。

材料および配管ユニットの測定、設計、マーキングを行う。

配管材料の正しい曲げ位置を決定する。

配管材料を切断する適正かつ安全な方法を選定する。

指定された曲げ方法を使って配管材料を安全に曲げる。

指定された接合方法を使って配管ユニットのプレハブ配管を製作する。

配管ユニットのプレハブ配管を先に固定したブラケット/クランプを利用して取

り付ける。

配管ユニットを機器/利益設備に接続する。

ガス配管、水配管、暖房配管、排水配管用の配管単品をプレハブ配管に組み立て

る。

市販材料を配管単品に加工する。

5配管ユニットモジュールの完成品を接続・試験し、配管組み立て品および機器を作

動する15%

各自は以下を認識、理解する必要がある。

システムに安定性試験を実施するための手順・機器・法律の要求事項

システム内の全部品に利益設備が十分に供給していることを確認する方法

作動前のチェックまたは試験で、システムまたは部品の欠陥が明らかになった場合に取

る措置

システムおよび部品の安全な作動を確認する作動ドキュメンテーションを完了する方法

システムまたは部品の動作に関する情報源

正しいシステムまたは部品の動作を確認し、設計仕様書と照合する手順

システムまたは部品を作動するルーチンおよびシーケンス

作動しようとしている部品が設計の要求事項を満たさない場合に取る措置

システム引渡し手順とシステムおよび部品の操作をエンドユーザーに説明すること

各自は以下のことをできる資質と能力を備えていること

作動前/作動タスクを全て実施する。

測定機器を配管ユニットに接続する。

配管ユニットの耐圧試験を実施して、仕様との適合を確認する。

施工物の流水および排水を行う。

仕様に従って施工物を滅菌する。

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配管ユニットおよび機器を満たし、流量/圧力を仕様に従って評価する。

施工物をドキュメンテーションと共に顧客に引き渡す。

顧客に適切なユーザー情報を全て提供し、質問に答える。

6 多様な配管機器の修理・整備・交換を実施する/問題解決・革新・創造性 15%各自は以下を認識、理解する必要がある。

優れた顧客サービスの特徴

顧客が求めているものを見出すために用いる類いの質問の仕方、話の聞き方

システムおよび部品の通常・特別の業務および整備に関する要求事項について利

用できるはずの情報の範囲

作業が実施される場所の範囲内で顧客の財産を守る方法

通常・特別の整備活動に対する業界の要求事項との適合を確実とするために必要

な整備手順

システムおよび部品の整備の記録および報告を完了する方法

システムまたは部品が完全に性能仕様に従っていない場合に取る措置

調整手順を実施する際に、システムが潜在的ユーザーまたは作業員に安全上の問

題がないことを確実とする措置

安全でないシステムおよび部品を特定する方法

可能なオプションそれぞれの主な特徴を、リスク要因を含めて研究する

問題探求のさまざまな方法を、下位の問題に分けることを含めて選択、使用し、

その特徴を分析する

システム引渡し手順とシステムおよび部品の操作をエンドユーザーに説明するこ

各自は以下のことをできる資質と能力を備えていること

作業エリアを準備し、周囲エリアを守る。

機器、部品およびシステムの品質または欠陥を診断する。

整備・修理・交換の相対的優位性または可能性を特定する。

機器またはシステムの整備・修理・交換の方法を特定する。

決定に従い、部品または交換品を入手する。

修理または交換できるよう、施工物を遮断し水を抜く。

望ましく、合意がある場合、機器またはシステムの整備、修理または交換を行

う。

遮断弁を開き、水を再充填して漏れを確認する。

システムを再作動する。

機器の正常な作動を(流量、圧力、性能等を仕様と)確認する。

エリアを原状に戻す。

施工物を顧客に引き渡す。

顧客に適切なユーザー情報を全て提供し、質問に答える。

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3 評価戦略と仕様

3.1 一般的指導

評価(アセスメント)は WS の評価戦略に基づいて統括遂行される。 この“戦略書”は、WS の評価の規範となる

べき規律と技術を確立している。

エキスパートによる評価は、大会の中核、心臓部である。このため、常に専門的な改善と見直しの対象となっ

ている。

評価における専門知識の進展は、評価スキーム、競技課題、CIS(競技情報システム)として WSC で将来用い

られ、主な評価方法の方向性を示唆する情報の源となっている:

WS 大会の評価は、大まかに 2 つの分野:測定と判定に分かれ、これらはそれぞれ“客観(採点)”と“主観(採

点)”と呼ばれる。これら 2 つの評価に際して、どの面が重視されるべきか、またその評価作業の明確な指標とな

るべきベンチマークを使うことが、(作業・結果の)品位品質を保証するために肝要である。

採点スキームは標準仕様に記載された重点配分計画に従わねばならない。 競技課題は技能大会の評価媒体で

あり、かつ標準仕様に従うものである。

CIS(大会情報システム)は、採点記録をタイムリーかつ正確に記録するもので、その適用範囲は拡大してい

る。

採点スキームは、概ね、競技課題策定の過程でその指標となり、その後、技能別の標準仕様と評価戦略が作ら

れる。 これらの文書の整合性を確保するため、採点スキームと競技課題は繰り返し設計され、改善される。

それらはエキスパートの同意を得て、品質面と標準仕様準拠の実証を得るため、WSI に提出される。WSI承認を

得る前に、評価スキームと競技課題は CIS の実効性を確保するため WSI のスキルアドバイザーに送られて意見を

求められる。

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4 採点スキーム

4.1 一般的ガイダンス

採点スキームの役割と位置づけについて、すなわち、競技者による競技課題の実技、手順、要求される事項を

エキスパートが、どう評価したか、この章では記述する。

採点スキームは、WSC の極めて重要な道具であり、技能を表すところの標準と評価を結びつけるものである。

それは標準仕様における重みづけに従って、それぞれ評価された採点を割り当てるようデザインされている。

競技課題をデザインする際に、採点スキームが指標となり、標準仕様にお重みづけが反映される。技能の性質

と評価ニーズによっては、競技課題のデザインするための手引きとして、最初に採点スキームをより詳細に開発

することは適切かもしれない。あるいは最初の競技課題は採点スキームのアウトラインに基づいてデザインでき

るかもしれない。このような観点からも採点スキームと競技課題は同時に開発されるべきである。

上記 2-1 の記述を 採点スキームと競技会台に適用することは、もし実行可能な代替案が無ければ標準仕様に

おいて与えられている重み付けから離れてしまうかもしれない。採点スキームと競技課題は(1 または数人、あ

るいは全てのエキスパートによって開発されている。)

採点スキームが詳細化され、最終版となるためには、独立した品質保証のため、すべてのエキスパートと審判

に承認されなければならない。このプロセスの例外は、採点スキームと競技課題の開発に外部のデザイナーを使

用する競技職種である。

さらにエキスパートは終盤になって後悔しないよう、すべてのエキスパートと審判に承認されなければならな

い。

テストプロジェクトについて、事前の仮承認を得ておくことが奨励される。彼らはまた CIS の可能性を最大限

引き出すため、中間段階で CIS のチームで作業することが望ましい。

採点スキームの完成を承認するためには、競技大会の遅くとも 8週間前までに CIS 標準スプレッドシートと他

の合意された手法が使用されなければならない。

4.2 評価規準

採点スキームの主要見出しは、評価規準(項目)である。 これらの見出しは競技課題から派生している。ある

技能大会において、評価規準が標準仕様のタイトルと類似していることもあれば、他の大会では全く異なってい

ることもあろう。

通常 5 から 9 つの評価項目がある。 それらの項目は、題目が合致する、しないに係わらず、標準仕様の順点

配分(重みづけ)を反映したものでなければならない。

評価基準項目は採点スキームの作成者により考案され、彼らは、自由に評価や競技課題の採点に最適であると

考える評価項目を、自由に定義できる。 各評価項目は A から I までのアルファベットで示される。

この CIS により作られた評価サマリーのフォームは、評価項目のリストを構成する。

各々の項目に割り当てられた点数は CIS により計算される。そして点数の合計値が、各項目の評価欄に記載さ

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れる。

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4.3 サブ クライテリア(副基準項目)

各評価項目は一つ以上の副項目に分けられる。各々の副項目はワールドスキルの採点表のタイトルになる。

各採点フォーム(サブ項目)は、採点日が指定されている。 その内容により、客観的または主観的評価のど

ちらかを含む。 いくつかの副項目は、客観・主観の両面を併せ持ち、その場合評価フォームには両方が記載さ

れる。

4.4 評論(評価の論評)

それぞれの評価評論に際しては、その項目が単体で評価され、その点数が加点されていくのか、もしくは、ど

のように点数が与えられるのか、詳細に渡って、明確に示さなければならない。

評価評論は、客観的または主観的になされ、適切に採点表に記載されていく。

この採点リストは、詳しくは、各項目が配分された点数の範囲で採点され、この標準仕様に見られる技能項目

への参照項目となるべきもの(でなければならない)。

各項目に配分された評点の合計は、標準仕様の技能項目で指定された点数範囲を超えてはならない。

これは、以下のフォーマットに示すような CIS の採点配分シートに記載される。 この評点スキームは大会 8週間からレビューされる。

基準合計評点

/セクション

標準

仕様

 セ

クシ

ョン

計評

点 

各基

100

CIS からの採点表(サンプル)

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4.5 主観的採点主観的採点は下記の 10ポイントスケールを使用。

厳格で不変のスケールとするため、主観的採点においては以下を使用する

ベンチマーク(基準);項目判断の際の指標

採点の指標 

・ 0  :不履行

・ 1-4 :業界水準以下

・ 5-8 :業界水準(同等またはそれ以上)

・ 9-10 :優秀

4.6 客観的採点

最低 3 人以上のエキスパートが各項目について採点する。 特に記されていない場合には、その中の最高点、

又は 0 点が与えられる。 もし分割して採点する場合には、評価規定集に明記せねばならない。

4.7 客観的および主観的採点の活用

客観的および主観的採点の最終版は、採点スキームと競技課題が最終決定された時に、合意承認されて配備さ

れる。

下記の表は競技課題及び採点スキーム作成の際の参考まで(応用例として)。

項目 基 準 得 点

主観的 客観的 合 計

A 寸法 0 28 28

B 耐圧試験 0 12 12

C 接合部の品質 0 12 12

D 曲げおよび角度 0 8 8E 安全衛生 0 4 4F 垂直度および水平度 0 12 12G 材料の利用度 0 12 12

H完成度-所定の時間内および図面とモジュー

ルの適合性0 12 12

合計 00 100 100

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4.8 職種評価の仕様の完成

エキスパートは合議によって、客観的採点方式に関する採点基準、基準点並びに寸法精度を決定する。配管エ

キスパートの合意に基づく100から200項目に及ぶ評価項目が存在する。

選手は、各モジュールの開始に先立ち、全ての必要な材料を支給される。支給された材料とモジュール別の材

料リストとの照合は、同国人エキスパートの支援の下、選手が行う。なおその材料リストは、ワークショップ・

マネージャーおよびマネージャー補佐および/または同国人エキスパートによるチェックおよび承認を受けたも

のである。

一日の作業の最後に当日分の採点に先立ち、選手には寸法測定結果を再チェックする時間として、競技時間に

含めない5分間が与えられる。

客観的採点基準

客観的採点の評価基準は「作業内容」および「接合部の評価基準」の附録(11.1)文書に記されている。

耐圧試験

耐圧試験に成功した直後に、立ち会いの 2 名のエキスパートは、配管装置の施工物全体に実際に圧力がか

かったことを確認した上で試験の有効性を証明しなければならない。これは、30%修正の際、各配管材

料ユニットモジュールの両端で証明される点を提供することによって適合される。

選手は、制限時間内であれば、自分が必要と考える回数だけ自身の配管装置の耐圧試験を実施することが

できる。

あるモジュールで選手が 2 名のエキスパートに対して耐圧試験の立会を要請する段階になった時点で、

進行中の試験を当該モジュールの最終試験と考え、その結果を評価用として記録に残す。いかなる状況

においても選手は、当該モジュールに対してさらにリーク検出/手直し作業を継続する、または改めて

耐圧試験を要請することは許容されない。

立会耐圧試験の全ては、選手に対する全体評価の一要素としてモジュールに割当てられた競技時間内で完

了させなければならない。

今回の競技大会では、排水配管の試験は行わない。

温水配管、冷水配管、ガス配管、暖房配管の耐圧試験では、200kPa(2 bar)の空気圧をかけて 2 分間

保持する。

ガス配管、水配管、暖房配管の耐圧試験用の圧力計は、フルスケールが 2 bar のものを使用する。

衛生配管の試験は、開催国の課題と材料でこれが可能であれば、実施してもよい。

各作業場に取り外し式のクリップボードを備え付け、選手の耐圧試験結果、安全性に関する警告、追加材

料および材料リストのチェックを記録できるようにすること。

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4.9 職種評価の手順

課題がモジュール形式であるなら、各モジュールは施工当日の夕刻または翌日の午前中に評価を受ける。

課題がシフト制を用いた短い課題の場合でかつモジュールでない場合には、課題及びモジュールの完成

時に評価されるものとする。

エキスパートは、職種管理計画に概説するように、チーフエキスパートの指示で 3 チームに分かれて夕

刻の評価を担当する。

チーフエキスパートは、それぞれのエキスパート採点チームに対して評価基準の数および配点が均等に

割り当てられるよう調整する(ただし、無理のない範囲で)。

モジュールの評価に必要な定規、分度器、水準器などの測定機器は、すべての評価チームが使用できる十

分な数を開催国が準備する。これらの測定機器は新品とし、評価業務のためにエキスパートのみが使用

する。テンプレートが必要な場合は、チーフエキスパートが指名したエキスパートが作成し、使用前に

エキスパート全員でチェックする。

各耐圧試験は 2 名のエキスパートの立会いおよび承認を受け、試験結果が各競技者のクリップボードに

記入される。職種管理計画にあるように、この任務はチーフエキスパートの指示の下、日替わりでのエ

キスパート間の持ち回りとする。

すべての安全衛生規則の競技者による順守状況をチェックするため毎日 2 名のエキスパートが指名され

る。各競技者に対する安全上の警告内容はクリップボードに記入される。職種管理計画にあるように、

この任務はチーフエキスパートの指示の下、日替わりでのエキスパート間の持ち回りとする。

各競技者の材料チェックリストおよびクリップボードに記録された競技者が要請した追加材料の記録の

検証は、1 日単位でこの任務に指名された 2 名のエキスパートが担当する。職種管理計画にあるように、

この任務はチーフエキスパートの指示の下、日変わりでのエキスパート間の持ち回りとする。

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5 競技課題

5.1 一般留意事項

第 3節および第 4節は、競技課題の改訂に関する定めであり、これらの事項は補足である。

それがひとつの個体か、又はいくつかの独立形のシリーズか、又は繋がったモジュールであるかどうかにかか

わらず、競技課題は WSSS の各セクションの技能評価を行うことができるようにする。

評価スキームと共に、競技課題の目的は、標準仕様全体に渡って、最大限バランスのよい評価と採点の機会を

提供することにある。 競技課題、採点スキームと標準仕様の関連性が、質的レベルを左右することになろう。

競技課題は、標準仕様外の分野を網羅するものではない。 そうでなければ、第 2節によって示された環境以

外で、標準仕様に当てはまる配点バランスに影響を与えてしまうだろう。

競技課題は、実際の作業での応用力を通じて、選手の知識や理解力を全体的に評価できうるものであること。

この競技課題は、WSのルールや規則に関する知識を評価するものではない。 

この職種定義は、競技課題の範囲に影響するいかなる課題をも書きとめ、職種定義に照らし、あらゆる評価の

裏付け及びサポートを行うものである。第 0節を照会のこと。

5.2 競技課題の構成/構造

競技課題の構成は、スタンドアロン型のモジュール構成方式とする。

競技課題はモジュール形式で、モジュール数を4点から6点の間、制限時間を18時間から22時間の間とする。

各モジュールは所定の順番で完成させるとともに、耐圧試験を各モジュールの指定時間内で終えなければならな

い。

それぞれの耐圧試験は4.8項に示す要領で確認する。

競技課題は以下のモジュールを含むことができる。

1 プレウォール施工

2 施工設計

3 排水配管施工

4 ガス配管施工

5 暖房設備施工

6 冷水設備施工

7 温水設備施工

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8 ソーラー配管施工

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5.3 競技課題の設計上の要求事項

最終決定となる競技課題は、商業用、家庭用配管および暖房設備の現行の標準および慣行を反映させたも

のとする。

持続可能性に対する配慮から、課題は実用的な範囲で極力小規模なものとし、材料は開催国において入手

可能なものとする。

大会開催組織が提供する銅管は手動ベンダーによる曲げが可能なグレードとしなければならない。

大会開催組織が提供する全ての配管材料は全長にわたって均一な肉厚でなければならない。

PVC 配管装置および部品に対する溶剤接着剤の使用は許容されない。

銅管および銅継手のブロンズ溶接は許容されない。

配管装置は以下の材料のみを使用することができる。

亜鉛めっき鋼管、普通鋼黒管、ステンレス鋼管、小径薄肉鋳鉄管

銅管(半硬調質直管材、ベンダーが使えるもの)

給水、加熱、ソーラーおよび排水装置用プラスチック管(PE、PEX、PB、HDPE、PP、PVC、複合材料

管)

全ての配管材料に適合し、調整せずにすぐ使える市販の継手

接合材およびシール材

配管ブラケットおよび配管固定用材料

リーク検出液またはスプレー

プレウォール設備

競技課題は以下の条件を満たしていること。

コンピュータを利用した描画(CAD)であり、ディスクおよびハードコピーで提供されていること。

詳細な材料リストが含まれていること。注:材料は開催国/地域で入手できること。

一目瞭然で、翻訳が最小限で済むこと。

配管ユニットおよび「ワークステーション(作業場)」の構成物に用いる材料および部品の総合リスト

(製造業者のカタログを含む)は、全ての競技課題に添付して、競技大会の 6ヶ月前に提出しなければ

ならない。

5.4 競技課題の作成

競技課題は、ワールドスキルズインターナショナルが提供するテンプレートを用いて提出されねばならない。

(http://www.worldskills.org/competitionpreparation )。テキスト文書には MS Word テンプレートを、図面

には DWG テンプレートを使用すること。

5.4.1 競技課題/モジュールの作成者

競技課題ならびにモジュールは、エキスパートによって作成ものとするが、提案のなかった場合には外部第三

者が行う。

すべてのエキスパートは、次の競技大会の競技課題案(第 5.3節に規定する要件を満たすこと)を提案するこ

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とができる。競技課題案は競技大会最終日に提示され、各エキスパートは競技課題の設計上の特徴について短い

プレゼンテーションを行うことができる。第 5.3節の規定を満たす競技課題のみを投票に供する。エキスパート

から競技課題案の提出が無い場合には外部の課題が採用される。

5.4.2 競技課題/モジュールの作成方法および作成場所

競技課題/モジュールは個別に作成する。

5.4.3 競技課題の作成時期

競技課題は、以下のタイムラインに沿って作成する。

時 期 行動

前回の競技大会前 競技課題/モジュールを作成する。

競技課題/モジュールをエキスパートの投票で選ぶ。

競技大会の 3ヶ月前 競技課題/モジュールを WSIウェブサイトで公示する。

競技大会 エキスパートは 30%の変更を投票で決める。

5.5 競技課題の認証

競技課題/モジュールが、材料、機器、知識、時間の制約の下で完成可能なことを、競技課題(案)に添付して

提出する写真によって証明する。

5.6 競技課題の選択

競技課題は、前回の競技会においてエキスパート全員の投票によって選ばれる。

次回の競技会の競技課題を選ぶため、チーフエキスパートがその時点のエキスパート全員による投票を主催し、

各エキスパートが一票を投じる。最多得票を得た競技課題が次回の競技会で採用される。

5.7 競技課題の公示

競技課題は、ワールドスキルズインターナショナルのウェブサイトを通じて、進行中の競技大会の 3 か月前に

配布する。

5.8 競技課題の調整(競技大会の準備)

競技課題の調整は、チーフエキスパートが担当する。

5.9 競技大会での競技課題の変更

30%の変更は、エキスパートが競技大会でワークショップ・スーパーバイザーと協議して決定する。ワークシ

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ョップで入手可能な材料を検討した後、競技課題の最終的な構成を決定する。エキスパートの投票により、最終

的な合意を得る。

各エキスパートは、競技課題トータルとしての適合性の証拠として、自身の国/地域で設計・施工した 30%修正の事例(図面/写真)を持参することができる。エキスパートが提出するすべての 30%修正案が検討の対象

となる。競技課題の最終的な構造設計は、ワークショップ・スーパーバイザーにも相談した上で、エキスパート

全員が参加して確定する。なお、30%変更の作成方法については、「業務内容」の「その他」の項に概要を示す。

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5.10 材料又は製造業者の仕様

競技者が決められる具体材料、あるいは、メーカー仕様、競技課題は、下記のエキスパートセンターのページ

より入手可能:www.worldskills.org/infrastructure

開催国が提供する銅管は、手動ベンダーによる曲げ加工が可能なグレード品でなければならない。大会開催組

織が提供する銅管のデータシートおよび製造業者/商社リストは、競技会の6カ月前に、インフラリストおよびデ

ィスカッションフォーラムにおいて、すべての競技者に対して開示しなければならない。

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6 職種管理および情報伝達

6.1 ディスカッションフォーラム

職種に関する議論、情報伝達、協力および決定の全ては、競技大会前に職種限定のディスカッションフォーラ

ムで実行されねばならない(http://www.worldskills.org/forums)。全ての職種関連の決定および情報伝達は、

フォーラムで実行された場合のみ有効である。チーフエキスパート(又はチーフエキスパートが指名したエキス

パート)が、このフォーラムの議長となる。情報伝達および競技進行の要求事項に関する予定表については、競

技規則を参照すること。

6.2 競技者の情報

登録された競技者の情報の全ては、競技者センターで入手できる

(http://www.worldskills.org/competitocentre)

この情報としては以下のものが含まれる:

競技規則

職種定義

採点スキーム

競技課題

インフラ・リスト

健康・安全関係書類

その他の競技大会関連の情報

6.3 競技課題

公示された競技課題は、ウェブサイトworldskills.org (http://www.worldskills.org/testprojects)および競技

者センター(http://www.worldskills.org/competitocentre)で入手できる

6.4 各日の管理

各日の管理は、チーフエキスパートが指揮する職種管理チームが作成した職種管理計画に定められている。職

種管理チームは、審判員団長、チーフエキスパートおよびチーフエキスパート代理で構成される。職種管理計画

は、競技大会の6ヶ月前に順次作成され、競技大会時にエキスパートの合意によって完成される。職種管理計画

は、エキスパートセンター(http://www.worldskills.org/expertcentre)にて閲覧できる。

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7 職種限定の安全要求事項

開催国/地域の規約として開催国/地域の安全衛生規則を参照すること。

各選手は主催国の安全標準に規定された適切な個人安全器具を着用しなければならない。競技会および練

習期間中は最低限、安全保護眼鏡および先端に鋼製キャップが付いた安全靴を着用すること

全ての選手およびエキスパートは安全保護眼鏡およびつま先鋼製キャップ付き安全靴を常時着用しなけ

ればならない。

普通鋼鋼管の焼き曲げ、溶接、硬蝋付け、はんだ付けなどの高熱作業を行う場合、選手は完全耐熱手袋を

着用しなければならない。

熱を取り扱う作業を行う場合、選手は長袖の作業服を着用しなければならない。

レーザーツールを用いてはならない。

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8 材料および装置

8.1 インフラストラクチャの一覧表

インフラストラクチャの一覧表には、開催国が提供する装置、材料および設備の全てが表示されていること。

インフラストラクチャの一覧表は 、ネットワーク(http://www.worldskills.org/infrastructure/)に表示され

ている。

インフラストラクチャの一覧表には、次回競技のためにエキスパートが要求した品目と数量が指定されている 。

開催国は、順次この品目の実際の数量、種類、ブランド/型式を指定したインフラストラクチャの一覧表を更新

する。開催国が提供する品目は別欄に示されている。

エキスパートは、各競技で次回競技に備えてインフラストラクチャの一覧表を再検討し、更新しなければなら

ない。エキスパートは、スペースおよび/または装置の増加について、技術部長に勧告しなければならない。

技術監視員は、各競技でその競技に用いられたインフラストラクチャの一覧表を監査しなければならない。

インフラストラクチャの一覧表には、選手および/またはエキスパートが持参する必要のある品目、および選

手の持参が禁止されている品目は含まれない。これらの品目は以下のように指定される。

8.2 選手が持参する各自の工具箱中の材料、装置および工具

各選手は容量がおおよそ 500リットルまでの工具箱の持参を許可される。より大型の工具ボックス/チェス

トを競技会に持参した選手は、作業エリアへの持ち込みは許可されず 、現場の外の区域に保管しなければならな

い。このような事例が発生した場合の選手は、大会開催組織が準備した応分の容器を使用して、大きさオーバー

の工具ボックス/チェストから 500リットル相当の工具を一度だけ作業エリアに持ち込むことを許される。選手

が競技会に持参するバッテリ駆動の手工具/充電器は、500リットル相当の工具ボックス/チェストの中に収容

可能なものでなければならない。

競技課題を完成させるために必要な工具として、最低限必要と思われる工具リストを参考用として以下に示す。

工具リストは競技大会の 6ヶ月前に作成し、公表される。

市販されている工具のみ、使用される。

あらかじめ製作したテンプレートまたはジグは使用しないこと。

レーザーツールを用いてはならない。

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工具 量 工具 量

600mm 定規 1 安全眼鏡 1

300mm 定規 2 ワイヤブラシ 1

500mm 直角定規 1 やすりセット(丸型および平型) 4

250mm 直角定規 1 パイプバリ取り 1

150mm 直角定規 1 フェルトペンセット 11.5m 定規 1 油性マジックインキ 41m 定規 1 250mm - 360°全円分度器 11.2mデジタル水準器 1 250mm 60° - 30°三角定規 1自由曲尺 1 250mm 45° - 90°三角定規 1200mmディバイダー 1 勾配定規 1けがき針 1 センターポンチ 3600mmデジタル水準器 1 チューブカッター・スペアホイール 4磁石型水平器 1 ドライバービット 4弓鋸 1 18山および 24山 TPI弓鋸替え刃 4ウィス社金切り鋏(左切・右切兼用) 2 合金製ソフトジョー 2300mm シフター 1 溶接用小型マグネットホルダー 1250mm シフター 1 PEX 管用コンジットカッター 1200mm シフター 1 スクリュードライバーセット 5300mm マルチグリップ 1 フリントガン 1250mm マルチグリップ 1 溶接ゴーグル 1100mm チューブカッター(銅、PVC) 1 皮手袋 166mm チューブカッター(銅、PVC) 1 競技会事務局から支給されたその他の工具 142mm チューブカッター(銅、PVC) 1 描画用穴テンプレート 1小型チューブカッター 1 計算器 1450mmボールピンハンマーまたはクローハン

マー1

ペン/マーカ – 青、赤、緑、オレン

ジ、茶1

5m 巻尺 1 製図板– A3 1スタンレーナイフおよび替え刃 1 直角三角定規 – 30、45、60° 114”スティルソン型パイプレンチ 1 コンパス 110”スティルソン型パイプレンチ 1備考:その他の工具は大会開催組織から支給される。

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インフラリスト-http://www.worldskills.org/infrastructure/を参照のこと。

安全保護具:7、職種を限定した安全要求事項、を参照のこと。

8.3 エキスパートが提供する材料、器具および工具

適用なし

8.4 職種エリアで禁止された材料および器具

あらかじめ性作したテンプレートまたはプレハブ品を持ち込んではならない。

充電式バッテリ駆動式手工具以外の電動機器

選手自身があらかじめ準備したテンプレート、プレハブ配管、フラックス、溶接/はんだ付け用消耗品

を、競技エリアに持ち込んではならない。

備考:PVC 配管の溶媒溶接接合および銅管の銅共晶接合の使用は許容されない。

8.5 ワークショップおよび作業場のレイアウトの案

前大会の作業場レイアウトは以下から入手できる。www.worldskills.org/sitelayoutレイアウトサンプルは下記の通り。

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9 来場者とマスコミ対策

来場者およびマスコミの関心を高める方法の一例として:

見学者への情報提供のため、競技課題図面の原寸大カラーコピー(寸法を表示しないもの)を準備して競

技エリア内に展示する。

見学者及びメディアに対して拡声器を使って説明しながら、3 名程度の競技者による同時通水試験を実施

する。

再生エネルギー/グリーンテクノロジを扱う 2 点の施工物から構成される 4時間のチーム課題を設定し、

競技者チームが指定時間内に組み立て・施工・試験を完了させる。課題の候補として家庭排水リサイクル

システムや太陽光温水システムなどが考えられる。

見学者に対する競技大会前の業務に関するプレゼンテーション(未評価)。

その他の関心を喚起する方法として以下が挙げられる。

体験コーナー、例えば銅管の曲げなど

展示スクリーン

競技者の活動に対する理解の支援

競技者の紹介

採用情報

競技会日報

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10 持続可能性

課題の設計および競技会の準備に際しては以下に配慮する。

使用する材料および水のリサイクル

「グリーン」材料の使用

競技課題完成品または競技課題部品の競技会後の再利用

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11 付属資料

11.1 接合部分の評価規準

本競技大会の 3カ月前に当該書類の閲覧が可能。