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1
歌劇
「ファウスト」
字幕 最終稿
登場人物解説
~口調等の研究用&略号~
・ファウスト(F)
年齢は50歳くらいの大学者。あらゆる学問を極め尽くし、ある日結局は何一つ知る事は出来ないという事しか分からないと悟って愕然とする。全てが空しく生きる望みも失って、毒杯を仰ごうとした時、復活祭を告げる鐘の音や楽しげな若者たちの合唱の歌声が響いてくるのを聞き、危うい所で生へと呼び戻される。しかし、生命は失わなかったものの、激しく現世にしがみつく自分と俗世を逃れて霊界へ上りたいという自分に引き裂かれている彼の前に顕れたのがメフィストフェレス。そして現世への誘惑に負けて、ある瞬間に「時よ止まれ!お前は何と美しい!」と口にした時、喜んで自分は滅びようという契約をしてしまう。この契約により、自分の魂を売り渡す代償として、失われた青春を取り戻し、若々しい青年の姿に変わる。美しい乙女マルグリートを恋するが、最後には魂を悪魔に売った罰を受けて地獄に堕ちる(オペラではここは暈かして表現されている)。
・メフィストフェレス(Mep)
奇怪な人間めいた姿をした悪魔。目には絶えず冷笑を浮かべ、いつも冷然たる態度を崩さない。ファウストの魂を狙って、小世界(市民的生活)から大世界(政治的・根元的世界)へと案内しながら、常にあらゆる誘惑の手を弛めない。その魔力によって、オペラ世界全体をコントロールする。
・マルグリート(Mar)
14~15歳くらいの、しとやかで慎ましやかだが、それでいてちょっとすました所のある美少女。幼い頃父に死なれ、病弱の母に変わって妹を育てるが、やがて死なれてしまう。そんな時、青年ファウストに出会ってお互いに愛し合い、深い間柄となってしまう。しかも逢い引きを一瞬でも引き延ばそうとファウストに勧められた眠り薬を、量を誤って母親に与えてしまい、死なせてしまう。続いて軍隊に入っていた兄ヴァランタンもファウストの剣に倒れ、あまつさえファウストの子供を身ごもり、世間の風辺りはいっそう強まっていく。オペラでは、母親殺しは設定から省略されている。そしてファウストに捨てられた悲しみと絶望、兄の死などが彼女の精神を崩壊させてしまい、自ら我が子を殺してしまう。嬰児殺しの罪によって牢獄に繋がれた彼女は、神に救いを祈り、最後には救われ、天国に召される。
・ヴァランタン(V)
マルグリートの兄。清廉潔白で信仰深い人物。兵士として戦いに出陣した後、帰郷する。しかしメフィストと口論し、ファウストと決闘して殺される。
・シーベル(Sie)
ヴァランタンの友人で、マルグリートに献身的な愛情を捧げている。もとはファウストの門弟だったが、俗世での楽しみを捨てきれずに師匠と袂を分かつ。
・ワグナー(W)
ヴァランタン・シーベルの仲間でファウストの助手をしていた。大変な勉強家だが、彼の学問には魂がない。知識だけしか問題にしないからである。第二部では人造人間ホムンクルスを作り出し、一世を風靡する碩学として登場するが、オペラではシーベルと共に俗世の快楽に引き寄せられ、師匠と袂を分かった脇役に徹している。
・マルト(Mrt)
マルグリートの隣の家に住む、中年過ぎの好色な女。夫は旅に出たきり、もう5~6年も帰っていない。マルグリートからも身の上相談をよく受けるほどの気さくな人物で、いつもマルグリートの事を気にかけている。メフィストに誘惑され、悪魔とも知らずに愛の契りを交わしてしまう。
補足解説
~字幕制作の為、ゲーテの原作や研究書、聖書などを調べた過程で、知っておくとちょっと面白いものをピックアップしてみました。
※ファウストの学位
当時(中世)の学位には上から順にドクトル、マギステル、バッカラウレウスという順列があり、ファウストはその最高学位「ドクトル=博士」を得るほどの学問を究めていた。
※マルグリートのモデル
ファウストの原作者ゲーテは1771年にシュトラスブルクでフリーデリケと別れており、彼女を捨てた罪悪感に苛まれていた。また1772年、フランクルフルト・アム・マインで不義の子殺しの為に公開処刑されたマルガレーテ・ブラントという実在の人物がおり、この二人がマルグリートのモデルとなったといわれている。その1年後、1773年にゲーテはファウストを書き始めている。
※オペラのジーベルと原作のジーベルの違い
原作のジーベルは、脇役の一人でしかなく、オペラで言えば、祭りの後、メフィストが酒の神バッカスに頼んで空の樽を極上の酒で満たした時に、駆け寄って浅ましく酒をがぶ飲みする、あの役に相当する。大学上級生の不良学生として描かれているが、ジーベルという名前自体が「呑んだくれ」を意味する。オペラでは、ヴァランタンとワグナーの友人であり、ワグナーと共にファウスト博士の直弟子であったが、恋愛などの世俗の快楽を選び、世俗を断とうとするファウスト博士の弟子をやめてしまう。一般的にマルグリートより1~2歳年上として描かれる事が多いが、台本の遣り取りの自然さを重視して、この公演では逆にマルグリートより1~2歳年下という設定になっている。
※No.1……「第1幕」
原作では、時期が明記されており、復活祭の頃だと分かる。復活祭はキリストの復活を祝うもので、春風薫る4月12日前後の頃行われる。原作の「祭り=定期市」のシーンはこの復活祭を祝うもので、春の陽気にあてられ、人々は盛大に楽しげに騒いだ。
※No.2……「わからない」
あらゆる学問を修めたファウスト博士は、ソクラテスの如く、逆に何も分かっていない事を悟り、苦悩の日々を送っている。原作の冒頭のシーンでは、主である神とメフィストが対話するが、神は「ファウストは今は苦悩しているが、いずれ私が全てがはっきりする境地に導いてやろうと思っている」と語り、メフィストが「私が籠絡して堕落させ、地獄に連れて行こうと思いますが、構わないですかい?」と賭を持ちかける。神は「あの男が生きている限りお前のする事に文句は言わない。やってみるがいい。だがお前は必ず恥じ入るだろう。良い人間は手探りでも決して正しい道を見失わない」と答えている。
※No.22……「飲み薬」
毒薬の事。ファウストの父は優秀な学者であり、医学(錬金術)にも造詣が深かった為、疫病で人が多く死んだ時に薬を煎じて多くの人々を救った。その時ファウストも若いながら人々を救う為に奔走し、父の跡を継いで近隣の人々の医療を担ってきた。そのため、皆には非常に尊敬されていたが、極めた医学で自分で毒の霊薬を作って服用しようとした。
※No.51……「来たれ!サタンよ!」
原作では、ファウスト博士とその弟子ワグナーが街の祭りを見学した帰り、まとわりついてきたむく犬をファウストが家に連れて帰り、その犬が変身を解いてメフィストとして登場している。
※No.104……「このグラスを飲み干しなさい」
原作では、メフィストがファウストを魔女の作業場に連れて行き、若返りの薬液を魔女に作らせている。魔法の薬を作る仕事は、魔女の仕事だからである。
※No.119.1……「お祭り」
このシーンは、ほぼ原作に忠実に表現されており、学生達はお酒と女に夢中、兵士達は女声を口説き落とすのに一所懸命、ブルジョワ達は戦争や勝負の話に花を咲かせながら川の船の行き来を眺めて楽しみ、町娘達はいい人を見つけようと右往左往、年輩の女性達はそれをやっかんで文句を垂れ流す。
※No.130……「武勇譚」
直訳は「戦争や勝負の話」。原作では「戦争の話や戦争の噂」という表現だが、これは新約聖書「マルコによる福音書」第13章第7節の引用。
※No.156……「聖なるメダル」
実はヴァランタンにとって、このアイテムは重要なものだった。信仰深い妹のマルグリートが肌身離さず身に付けていたもので、神の祝福を受けている。No.562で、ヴァランタンは怒りと恥辱のあまり、そのメダルを投げ捨ててしまうが、これによってメフィストに対抗する神の加護を失ってしまう。それ故に、その直後メフィストが「後悔するぞ!」とほくそ笑む。
※No.183……「おくびょうで 醜いネズミが~」
ワグナーの歌うこの歌は、原作ではジーベルの友人ブランダーが酒場で歌った。続きはこんな感じ。「ネズミが穴倉に住み着いた、脂やバターを食い放題、ドンドン肥って太鼓腹、料理女に毒盛られ、ネズミはふらふら出歩けず」その後もネズミの悲惨な末路を面白おかしく歌っている。
※No.191……「金の子牛の歌」
「金の子牛」は旧約聖書の『出エジプト記』第32章第4節に出てくるもので、モーセがシナイ山に登っている間、待ちくたびれたイスラエルの民衆にサタンがモーセの幻影を雲の上に見せ、モーセに見捨てられたと不安に駆られた彼らは、新しい信仰の対象として金の子牛を鋳造した。モーセはそれに怒り、呼び寄せたレビ族の民に偶像崇拝に溺れる民衆3千人を殺させた。後に、偶像崇拝の象徴というだけでなく、財宝の象徴ともされ、物質主義、拝金主義の比喩として使われるようになった。歌の内容はこれらを指している。
※No.354……「トゥーレの王」
トゥーレとは、古代ローマ人が想像の内に北のはずれに築いた国。実在の国ではなく、古き伝承の国。「トゥーレの王」は、ゲーテがそのモチーフを元に、1774年6月に作った詩で、その年ゲーテは友人二人と共にライン地方を旅し、人々の前で新作を朗読した時、最も好評を得たのが「トゥーレの王」であったという記述が残っている。当時ゲーテが最も気に入っていた作品である事が分かる。
※No.355……「昔、トゥーレに~♪」
この歌を歌う時、オペラ版ではマルグリートは糸車を回しながら歌っている。糸車は、羊毛から糸を紡いでいくもので、貧しいマルグリートの家では、このような内職をマルグリートがする事で、家計を支えていた。原作では、同じく貧しい家の友人リースヒェンとの会話で、私たちは糸車に付きっきりで、夜になってもお母さんが外に出してくれない」というくだりがあり、厳格な母親に厳しく家の仕事を手伝わされていた事が分かる。No.579で、ヴァランタンが「お前の白い手はもう働く事はない!」と叫ぶが、働き者だった妹が、恋に溺れてこのような仕事もしなくなるだろう、と嘆いている。
※.No.359……「彼は涙に暮れる」
直訳では、「王様の眼から涙が溢れました」だが、これは、ルター訳聖書「ヨハネによる福音書」第11章35節の「イエスの眼から涙が溢れました」をゲーテが引用したもの。
※No.398……「ご主人がお亡くなりに~」
原作では、まずメフィストがこのような下りでマルト夫人に近づき、証人が二人いれば、「事実の証明」が出来る為、マルト側で二人、メフィスト側で二人、その打ち合わせの為にマルトの裏庭で今晩落ち合う約束を取り付ける。この「事実の証明」という下りはマタイ福音書第18章第16節の引用。そのようにして、メフィストはマルグリートとファウストを出逢わせる算段を付けた。その為の方便として夫人の夫が亡くなったという設定を使ったが、オペラではそこまで凝らずに、ファウスト達をふたりきりにするため、マルトを引き離す手段として使用するにとどまる。
※No.416……「母は亡くなり~」
オペラではこのような設定に変更となったが、実は原作では、マルグリートの過失によって死亡している。元々病弱ではあったが、非常に厳格な母は、マルグリートの遅い帰宅を決して認めなかったので、マルグリートとの逢瀬を長く楽しみたいファウストが、眠り薬をマルグリートに渡して、「2~3滴飲ませれば、ぐっすり寝てしまって気付かない」と勧める。しかしその量をうっかり間違えて母に与えてしまった為、眠ったまま息を引き取ってしまった。その為母親は臨終の懺悔をする事も出来ず、死後は煉獄で長い苦しみを受けることになる。
※No.472……「一年後」
これは原作にもオペラ台本にも明記されていないが、物語の内容や状況証拠によって、第3幕の終わりに、ファウストとマルグリートが初めて愛を交わした時からほぼ1年後が、第4幕の初めのシーンであろうというのが、多くの研究の一致した意見。なので、観客に第3幕と第4幕の時間的な隔たりを分かり易くはっきりと伝える為、第4幕の最初に字幕で明記する事にしました(ジェシーの了解済み)。
※No.509……「主の光り輝く時~」
ここからの合唱は、教会の僧侶達がヨハネ黙示録の一節を詠唱している場面。原作では、黙示録の文言をもっと直接的に使用しており、「怒りの日」「天使のラッパ」という表現も見られる。ヴェルディのレクイエムの「怒りの日」が有名だが、内容的にはあのような切迫したイメージ。同時にオルガンも鳴り響き、その2つが余計にマルグリートを苦しめる。
※No.568……「ずらかりましょう!」
この場ではメフィストはメフィストを急かして逃げていく。万能のメフィストにしては珍しいと思うかも知れないが、実は明確な理由がある。原作ではここで「警察なら何でもないが、裁判沙汰となると手に負えません」と言っているが、当時の裁判は「神の名において」行われるもので、力を持った悪魔といえど、そこでの決定を覆す事は出来ない。これは、最後のマルグリートの処刑の場面でも同様で、子殺しの罪により、裁判で神の名において死刑を宣告されたマルグリートを、悪魔たるメフィストがその力を行使して直接救うような事は出来ない為、ファウスト自らの手によって救うよう、促している。
※No.579……「快楽に生き 義務も徳も拒むだろう」
原作では、ここでヴァランタンは「その内恥辱の子供が生まれたら、人に隠れて密かに産み、(罪の意識のあまり)出来るものならその子を殺したくなるだろう。そいつは醜い罪の子だ!」と吐き捨てており、後にマルグリートが子供を殺してしまう事を暗示している。
※No.586……「ワルプルギスの夜」
ワルプルギスとは、8世紀頃イギリスに生まれた聖女で、ドイツで僧院を建てて布教に尽くした。死後、魔法や疫病に対する守護神として祀られた。その記念日が5月1日で、その前夜、ハルツ山脈のブロッケン山に魔女達が集まり、らんちき騒ぎをするという伝説が生まれた。ブロッケン山はほぼ1年中濃い霧に覆われており、視界の見えない深い霧の向こうでは、悪魔達の供宴が開かれているという想像をするのに充分な雰囲気を持っている。
※No.596……「壮麗なる金色の宮殿」
メフィストが、あまりの気味悪さに逃げ出そうとしたファウストを引き留める為、「わしの合図一つ」で暗黒の闇に閉ざされていた荒れ山の中が突然昼間のように明るく輝き出す。そして金管とタムタムの力強い斉奏が鳴り響く時、そこには金色に光る壮麗な宮殿が現出し、古代の女王達や美女達が集いさんざめく中、宮殿の庭に山のようなご馳走が盛られている光景がファウストの目の前に現れる。
※No.606……「赤い紐」
マルグリートの幻影の首筋には細く赤い紐が巻かれているのがファウストには見えるが、これはマルグリートが首を刎ねられる運命にある事を暗示している。「斧の刃のように細い!」という表現も、その暗示に拍車を掛けている。
※No.615……「彼女に殺されてしまった」
ファウストとマルグリートの間に設けられた赤子は、孤独と絶望と悲しみで錯乱したマルグリートによって殺されてしまうが(それが死刑の決め手)、原作ではこのファウストが助けに来たシーンで、マルグリートの口からその事が分かる。錯乱したマルグリートは助けに来たファウストに、初めての出会いや重ねた逢瀬の記憶の幻影の後に、「赤ちゃんがあそこの池で溺れてるの!あなた!助けてあげて!お願い!」と懇願しており、その時の光景を幻視している。心が壊れてしまった彼女は、ある日赤子を池に落としてしまい、赤子はそのまま溺死してしまったことが分かる。
※No.635……「馬も待っている」
このシーンでは、メフィストもさすがに慌てている。何故なら、No.568の項でも解説した通り、メフィスト自身は手を出せない上、外に用意している馬は「魔物の馬」なので、朝日を受けた瞬間に消滅してしまう。そうすると逃げる手段がなくなってしまうので、「ぐずぐずするなら置いていくぞ!」と急かしている。
※No.647……「彼女は裁かれたのだ!」
メフィストはここで勝利の声を上げたが、天使達はそれを否定し、「救われた」と唱和する。マルグリートの信仰と天使達の合唱によってマルグリートの魂は昇天し、救いを得る。オペラの台本では、ここでメフィストは大天使の光り輝く剣によってうち倒される。原作でもここはオペラとほぼ同じだが、最後にマルグリートは恋人の名を呼びながら、段々声が小さくなっていく。現実としては断頭台に連れて行かれて裁かれるが、魂は救済された、という表現と思われる。
1.0 「ファウスト」
1.1 「ファウスト」
~序奏~
1.2 ~第1幕~
【ファウストの書斎】
2.0 わからない!
3.0夜が ふけるのも忘れて
自然や造物主に問いかけても
4.0
5.0私には 何も聞こえない
慰めの言葉の ひとつさえ!
6.0
7.0孤独と悲しみに疲れ果ててしまった
この世への執着も断ち切れぬまま!
8.0
9.0何も分からない! 何も見えない!
何も! 何も!
10.0
11.0
12.0空が白んできた
新たな夜明けの前に
13.0暗い夜が消えていく!
14.0またも一日が!
光輝く一日が始まるのか!
15.0おお 死よ! お前はいつ その翼に
私を抱きしめてくれるのか?
16.0
17.0そうだ! 死が私を拒むなら
私の方から 死へ向かっていこう!
18.0
19.0ようこそ! 私の最後の朝よ!
こんにちは! 私の最後の朝よ!
20.0
21.0心安らかに
旅路の果てに辿り着いたのだ
22.0この飲み薬を乾せば
私の運命は思いのままだ!
23.0まあ お寝坊な娘さん!
まだ 眠ってるのね!
24.0もう 日の光は輝いているのよ
小鳥は楽しげに歌っているわ
25.0
26.0夜明けの光は
優しく麦の穂に微笑みかけてる
27.0小川はささやき 花はほころび
自然の全てが 愛に目覚めてるわ!
28.0
29.0人間の喜びの何と空しい事か
向こうへ行け! 行ってしまえ!
30.0
31.0
32.0おお 父祖から受け継ぎし杯よ
なぜ この手の中で震えるのだ?
33.0
34.0夜明けが来れば 畑仕事さ
目に つくものは 燕くらい
35.0そこら中を飛び回り
あっという間に 空の彼方!
36.0 天気は上々!
大地は美しい!
37.0神様 ありがとうございます!
38.0 神様……
39.0 神様!
40.0 神様か!
41.0だが その神がいったい
私に何をしてくれる?
42.0恋や青春や 信仰を
取り戻してくれるのか?
43.0呪われろ! 人間の快楽よ!
呪われろ! 私をこの世に縛る絆よ!
44.0
45.0呪われろ!我らを誘惑する全てよ!
空しい望みよ! 愛や戦いの夢よ!
46.0
47.0
48.0呪われてしまえ! 幸福も学問も!
祈りも信仰も! 忍耐もだ!
49.0
50.0
51.0来たれ! サタンよ!
私のもとへ!
52.0
53.0 わしは ここだよ!
54.0何を驚いているのかね?
お望み通りであろう?
55.0
56.0剣を携え 帽子には羽根飾り
財布は満杯 肩には立派なマント
57.0
58.0わしこそは 本物の紳士さ!
59.0さて 博士殿!
わしに何を お望みかね?
60.0言ってみたまえ! それとも わしが
怖いのかな? ―いや 違う!
61.0
62.0わしの力を疑っているのか?
―そうかも知れぬ!
63.0
64.0では 試してみるがいい!
―出ていけ!
65.0
66.0ふむ それがあんたの感謝の印か!
67.0覚えておきたまえ!
悪魔に そんな態度は禁物だと!
68.0あんなに遠くから呼びつけて
すぐに厄介払いとはな!
69.0私に何をしてくれるというのだ?
―なんなりと…
70.0
71.0だが まずは言ってみてくれ
金か?
72.0 金など何になる?
73.0なるほど 分かったぞ!
名声が欲しいのだな?
74.0それ以上のものだ!
―権力かね?
75.0
76.0いや その全てを兼ね備えた宝だ!
77.0 私は青春が欲しいのだよ!
78.0私に与えてくれ!
快楽を! 若い恋人たちを!
79.0彼女たちの愛撫を!
彼女たちの情欲を!
80.0若くたくましい 本能の力を!
81.0あふれんばかりの
心と官能の宴を!
82.0燃えるような青春よ
お前の欲情を与えてくれ!
83.0お前の陶酔を! お前の快楽を!
私に与えてくれ!
84.0
85.0 よろしい! 大いに結構!
86.0あんたを満足させてやろう
お気に召すままに…
87.0
88.0お返しに何をすればいい?
89.0 何もいらんさ!
90.0この世では わしがあんたに仕える
だが あの世に行ったら…
91.0
92.0あんたはわしの奴隷だ!
―あの世だって?
93.0
94.0あの世では だよ!
さあ 署名を!
95.0おや? 手が震えているね!
まだ決心がつかないのかね?
96.0
97.0ほら 青春が呼んでいるぞ!
さあ 見たまえ!
98.0
99.0ああ なんて素晴らしい!
―さあ! どうだね?
100.0
101.0
102.0 よこせ!
―どうぞ!
103.0
104.0さて ご主人様
このグラスを飲み干しなさい
105.0ここに沸き立っているのは
死でも毒でもない
106.0 生命そのものなのだ!
107.0 君に乾杯!
108.0愛らしく 心惹かれる娘よ!
109.0 出かけよう!
110.0あの娘に会えるだろうか?
―もちろん!
111.0いつ? ―今日にも!
―そいつはいい!
112.0 行こう! 行こう!
113.0私に与えてくれ!
快楽を! 若い恋人たちを!
114.0彼女たちの愛撫を! 情欲を!
お前のものだ! 快楽も! 情欲も!
115.0たくましい若さを!
お前のものだ! 心と官能の宴も!
116.0彼女たちの欲望を! 青春を!
お前のものだ! 欲望も! 青春も!
117.0私は欲しい! 陶酔を!
与えてやろう! 陶酔を!
118.0私は欲しい! 快楽を!
与えてやろう! 快楽を!
119.0 ~第2幕 第1場~
【街の城門前】
119.1 〈お祭り〉
120.0ブドウ酒でもビールでも
俺の杯を満たしてくれ!
121.0なんでもかんでも
酔っぱらいは全部空けるのさ!
122.0樽酒好きの若者は
水以外なら何でもいける
123.0おまえの名誉も恋も
飲むことにあれ! どんな時も!
124.0樽酒好きの若者は
水以外なら何でもいける
125.0おまえの名誉も恋も
飲むことにあれ! どんな時も!
126.0娘も 砦も
攻略法はいっしょさ!
127.0古い城も 若い恋人たちも
俺らにとっちゃ 同じゲーム!
128.0世渡り上手は 手間いらず
身代金で 降伏させる!
129.0
130.0日曜や祭りの日には
武勇譚に限るね!
131.0でも向こうの連中は
うるさいとさ!
132.0川のほとりに腰を下ろして
グラスを空けながら
133.0 船が通るのを眺めよう!
134.0川のほとりに腰を下ろして
グラスを空けながら
135.0 船が通るのを眺めよう!
136.0ごらんなさいな
図々しい人たちがやってくるわ
137.0あまり邪険にしないで
ゆっくりと歩きましょう!
138.0あの ほろ酔い気分の顔をみたまえ
勝ち誇った様子を!
139.0友よ 用心しよう
心を引き締めよう!
140.0ほら あの気取った娘たちの後を
男どもが追いかけてるわ!
141.0私達も あの娘らに負けてないのよ
そりゃ とびきりとは言えないけど
142.0気に入られたいの?でも無駄よ!
ブドウ酒万歳! ―戦争万歳!
143.0恥知らずね! ―酒を乾そう!
―小言なんて怖くないわ!
144.0ごらん 彼女たちの怒りを!
ごらん 彼女たちの様子を!
145.0ブドウ酒でもビールでも
高慢ちきな女などいらない!
146.0見栄も外聞もなく
一杯のブドウ酒を乾そう!
147.0樽酒好きの若者は
あんた方の腹立ちなんて怖くない!
148.0名誉も恋も 飲むことにあれ!
彼らに気に入られたいんでしょ!
149.0勇猛な兵士は 女も砦も容赦なし
紳士が私に応えてくれたわ
150.0女房の小言を聞かなきゃならぬ!
何でもかんでも飲み干そう!
151.0さあ もう一杯!もう一杯!
ブドウ酒を乾そう!
152.0恥知らずでいなさいな!
お小言なんて怖くないわ!
153.0さあ もう一杯! もう一杯!
ブドウ酒を乾そう!
154.0恥知らずでいなさいな!
お小言なんて怖くないわ!
155.0ブドウ酒を乾そう!
もう一杯! もう一杯!
156.0『門出の前に』
156.1おお 妹がくれた聖なるメダルよ
157.0戦いの日に 俺を守るため
この胸に留まっておくれ
158.0やあ! ヴァランタン
こんなところにいたのか!
159.0これが最後の乾杯だ!
さあ諸君! 出かけよう!
160.0どうかしたのかい?
何か心残りでも?
161.0長い間 俺はここを離れるのだぞ
マルグリートを残して…
162.0なのに彼女を見守ってくれる母は
もういないのだ…
163.0あなたの代わりに忠実な友達が
きっと彼女を守るよ!
164.0ありがとう!
―僕に任せて!
165.0
166.0我々にも任せておきたまえ!
167.0父祖の生まれた この地を去る前に
天の神よ 妹をお頼みします!
168.0
169.0どうか あらゆる危険から
いつも 彼女をお守り下さい
170.0かけがえのない 愛しい妹なのです
171.0どうか あらゆる危険から
いつも彼女をお守り下さい
172.0これで心残りはありません
さあ! 栄光を求めて敵陣へ!
173.0激戦の中を 勇猛果敢に
いざ! 祖国の為に戦おう!
174.0たとえ 神に召されようと
お前をずっと見守っているよ
175.0 ああ マルグリートよ…
176.0父祖の生まれた この地を去る前に
天の神よ 妹をお頼みします!
177.0
178.0おお 天の神よ!
マルグリートをお守り下さい!
179.0さあ 諸君!
つまらぬ心配はやめよう!
180.0この うまい酒に涙は不要だ!
181.0飲もう! 乾杯しよう!
楽しく歌って 陽気になろう!
182.0 飲もう! 乾杯しよう!
楽しく歌って 陽気になろう!
183.0おくびょうで 醜いネズミが
あなぐらの奥に住んでたとさ!
184.0
185.0そこに一匹の猫が…
―ちょいと失礼!
186.0お仲間に加わってもよろしいかな?
まずはあんたの歌の続きをどうぞ!
187.0
188.0わしは その後で自己流の歌を
少しばかりご披露進ぜよう!
189.0 うまけりゃ1曲で十分さ!
190.0 皆さんを 退屈させませんよ!
191.0『金の子牛の歌』
192.0金の子牛はいつも生きてる
そのご利益に限りなし
193.0 この世の果てに到るまで!
194.0その偶像を拝もうと
人々は お祭り騒ぎ!
195.0金貨の跳ねる音を聞き
誰もが踊り狂う
196.0その台座のまわりを 舞い狂う
197.0そして サタンが舞踏会を仕切る!
そして サタンが舞踏会を仕切る!
198.0
199.0金の子牛は 神々の征服者
200.0その怪物は 天を嘲り侮辱する
201.0足もとには人間どもがひしめき
202.0剣を手にして 血と泥まみれ
203.0金貨ばかりがキラリと輝く
204.0そして サタンが舞踏会を仕切る!
そして サタンが舞踏会を仕切る!
205.0
206.0歌をありがとう!
(変わったヤツだ!)
207.0
208.0僕らと乾杯してくれますか?
―よろこんで!
209.0
210.0ああ これはお気の毒に!
211.0この手相が分かりますかな?
―いや?
212.0悪い予兆ですぞ!
突撃の最中に 死ぬでしょうな!
213.0あなたは 魔法使いですか?
―あんたの運命も見て進ぜよう!
214.0
215.0この手に触れる花は
全て しおれてしまうだろう
216.0ぼ、僕の手が? ―マルグリートに
花など やめてはどうかな?
217.0
218.0妹だ! 誰にその名を聞いた?
―おっと 気をつけたまえよ!
219.0
220.0あんたは わしの知人に
殺される運命だ!
221.0あんたの健康に乾杯!
222.0うっ! なんてまずい酒だ!
わしの樽から酒をご馳走しよう!
223.0
224.0さあ! バッカス殿!一杯頼むよ!
225.0さあ 寄った寄った!
好きにやってくれたまえ!
226.0
227.0先程 諸君らが気にかけてた…
マルガリートに乾杯!
228.0
229.0ふざけるな!
今すぐ黙らせてやろうか!
230.0 待て!
待て!
231.0おや? わしを脅すあんたの方が
何故震えているのかね?
232.0俺の剣が! ああ! なんて事だ!
ひとりでに折れるなんて!
232.1 『剣のコラール』
233.0地獄からやって来た この悪魔め!
俺たちの剣に呪いをかけたのか!
234.0
235.0どうすれば呪いをはねつけられる?
俺たちにはできないのか?
236.0
237.0だが お前が剣を折ったとしても
だが お前が剣を折ったとしても
238.0 見ろ!
見ろ!
239.0これが俺たちを守る十字架だ!
これが俺たちを守る十字架だ!
240.0
241.0それでは 諸君! ごきげんよう!
242.0どうしたのだ?
―いや 何でもないさ!
243.0
244.0わしら 二人きりですな 博士殿!
まず何から 始めますかな?
245.0
246.0さっきの美しい娘は
どこに隠れているのだ?
247.0あれは お前の魔法が見せた幻か?
―とんでもない!
248.0神があの娘を守っていて
わしらを寄せつけんのですよ!
249.0それがどうした?
さっさと彼女のもとに連れて行け!
250.0 できなきゃ お前とは絶交だ!
251.0よろしい! 慎重にしすぎて
わしの熱意を疑われるとはね!
252.0待つとしましょう!
この楽しげな合図で
253.0
254.0あの美しい娘が
目の前に現れるでしょう!
255.0かろやかな そよ風が
つむじ風となって
256.0田畑の砂ぼこりを
巻き上げるように
257.0かろやかな そよ風が
つむじ風となって
258.0田畑の砂ぼこりを
巻き上げるように
259.0私たちも ワルツの調べに
巻き込まれていこう!
260.0あなたたちの歌声を
野原に響かせよう!
261.0ワルツの調べに乗って
歌声を野原に響かせよう!
262.0どうです? この中の一番の美人と
一緒に踊ってみては?
263.0からかうのは やめてくれ!
好きに夢心地でいたいのだ!
264.0きっと この道だね
マルグリートの通るのは
265.0ダンスのお相手をして下さらない?
266.0いいえ!
ぼくは踊りたくないんだ
267.0かろやかな そよ風が
つむじ風となって
268.0田畑の砂ぼこりを
巻き上げるように
269.0私たちも ワルツの調べに
巻き込まれていこう!
270.0あなたたちの歌声を
野原に響かせよう!
271.0 あのひとがやって来た!
272.0さあ 声をかけて来なされ!
273.0マルグリート! 何かな?
(あの嫌な奴! まだこんな所に!)
274.0
275.0 おや! あんたでしたか!
276.0こいつは本当に! 奇遇ですな!
わが友よ!
277.0失礼ですが 美しい お嬢さん
エスコートさせて頂けますか?
278.0
279.0いえ結構ですわ!
私 お嬢様ではありませんもの
280.0それに美しくもありません
手を貸して頂くには及びませんわ
281.0
282.0なんと優雅で 慎ましい方なのだ
283.0ああ 美しい方よ! 愛しい人!
あなたを愛してしまった!
284.0あの人が行ってしまった…
285.0 いかがでしたかな?
286.0いやはや…… ふられてしまったよ
287.0 やれやれ… 博士殿
288.0あんたの恋には
わしの手助けが必要ですな!
289.0どうしたの? …マルグリートが
あの立派な紳士をふったのよ!
290.0
291.0踊ろう! 踊ろう!
もっと踊ろう!
292.0さあ 踊りつづけよう!
いつまでも!
293.0かろやかな そよ風が
つむじ風となって
294.0田畑の砂ぼこりを
巻き上げるように
295.0私たちも ワルツの調べに
巻き込まれていこう!
296.0あなたたちの歌声を
野原に響かせよう!
297.0息が切れて 死んでしまうほど
298.0踊りの神に支配される!
ああ! 何という歓喜!
299.0大地は回り 空へと舞い上がる!
何たるざわめき! 何たる喜び!
300.0なんという騒々しさ!
なんという楽しさ!
301.0息ができない! 死んでしまう!
踊ろう! もっと踊ろう!
302.0 何たるざわめき! 何たる喜び!
踊ろう! もっと踊ろう!
303.0 ~第3幕~
【マルグリートの庭】
304.0 彼女のそばに咲く花よ!
305.0告げておくれ! あの人に!
伝えておくれ! 僕の想いを!
306.0昼も夜も あの人に
恋い焦がれているのだと!
307.0伝えてほしい! 僕の気持ちを!
308.0ひそやかに燃え上がる僕の想いを!
309.0より甘い芳香となって
この花たちから香りますように!
310.0 しおれてしまった!
311.0あの魔法使いめ!
僕に不幸をもたらしたな!
312.0僕が触れる花は
みんな しおれてしまう!
313.0そうだ! 聖水に指を浸せば…!
314.0ここは毎晩 マルグリートが
祈りに来るんだ
315.0今度はどうかな? 枯れるかな?
早く 試してみよう!
316.0やった! しおれない!
どうだ! 悪魔め!
317.0僕が信じるのは お前たち
この秘めた想いを伝えてほしい
318.0 千々に乱れた恋心を!
319.0この想いで彼女が怯えたりしたら!
ああ! せめて 彼女の口づけが
320.0優しくこの花に与えられますように
321.0甘い口づけが与えられますように
322.0ここなのか?
―まあ ついてきなされ!
323.0何を見てるんだ?
シーベルですよ 先生の恋敵の…
324.0シーベルだって?
しっ! こっちに来た!
325.0僕の花束 すてきじゃないか?
(すてきだとも!)
326.0 勝ったぞ! 悪魔に!
327.0明日 彼女に全て話そう!
もし僕の心の内を知りたいなら…
328.0後は口づけが 語ってくれるだろう
329.0(女たらしめ!)
330.0そこでお待ちを 博士殿!
あんたの生徒の花束に対抗できる…
331.0もっと素敵な宝物を持ってこよう!
あの娘が 夢中になるような物を!
332.0 ほっといてくれ!
333.0おおせのままに!
ここで待っていてくださいよ
334.0この不安な気持ちはいったい…
恋の虜となってしまったのか…
335.0ああ! マルグリート!
あなたのもとに…
336.0『この清らかな住まい』
336.1おお 汚れなき清らかな住まいよ!
無垢にして高潔なる住まいよ!
337.0汚れなき崇高な魂の 拠り所よ!
338.0貧しき中に なんたる豊かさ!
つつましき中に なんたる至福!
339.0この つつましやかな住まいに
何という至福のあることか!
340.0おお 自然よ! ここで あのひとを
かほどに美しく育てたのか!
341.0ここであのひとは お前の羽に
包まれて 眠ったのか!
342.0お前の息吹が あの人の魂を包み
天使として 花開かせたのか!
343.0 ここだ! ここがそうなのだ!
344.0おお 汚れなき清らかな住まいよ!
無垢にして高潔なる住まいよ!
345.0汚れなき崇高な魂の 拠り所よ!
346.0汚れを知らぬ 清らかな住まいよ!
347.0汚れなき聖なる魂の 拠り所よ!
348.0 彼女が来た!
349.0もし花束が宝石箱に勝ったら
わしの魔力の負けですわい!
350.0逃げよう! 彼女には もう会えぬ!
―何を気弱な!
351.0
352.0ここに宝石箱を置きますぞ!
心配なさるな! 早く こちらへ!
353.0あの方は どなたなのかしら?
貴族の方?何というお名前かしら?
354.0『トゥーレの王』
355.0《昔 トゥーレにひとりの王様が
いました》
356.0《操を守り お妃様の形見の金の杯を
生涯 大切になさいました…》
357.0あの方は 本当に お優しかったわ
358.0《どんな宝石も 杯の前に色褪せて
彼は片時も手放しませんでした》
359.0《杯を満たして 飲み干すたびに
彼は涙に暮れるのでした》
360.0《間近の死期を悟った王は
冷たいしとねに横たわり》
361.0《最後の力を振り絞り
杯を口へと運びました》
362.0私 何て言えばいいか分からなくて
ただ 赤くなってしまったのよ
363.0《そして お妃さまのために
王様は最後の杯を乾したのです》
364.0《その手の中で 杯は震え
安らかに息を ひきとりました》
365.0きっと 貴族の お方だから
あんなに お優しかったのね
366.0もう 考えるのはよしましょう!
ああ 愛するヴァランタン兄さん!
367.0きっと また会えるわよね
それまで 私はひとりぼっち…
368.0花束だわ… きっとシーベルね
かわいそうなひと!
369.0あら? この立派な箱は何かしら?
さわるのが怖いけど… これが鍵?
370.0ああ 手が震えるわ! でも…
中を見るだけなら…
371.0まあ!宝石がいっぱい!これは夢?
こんな豪華なもの 見た事ないわ!
372.0この耳飾りで ほんの少しだけ
この身を飾れたら…!
373.0まあ!箱の奥に鏡が!こうなると…
おしゃれをせずにいられないわ!
374.0『宝石の歌』
375.0ああ! 何て美しいのかしら!
鏡の中でほほえんでる私!
376.0これがあなたなの マルグリート?
答えてちょうだい! 早く!
377.0いいえ! ちがうわ!
これはもう あなたじゃないわ
378.0これは お姫様だわ!
皆が あなたに お辞儀するのよ!
379.0ああ!あの方がここにいらしたら!
380.0お姫様のように 私をきれいだと
お思いになるでしょうに!
381.0もっと おめかししなくちゃね!
腕輪も… 首飾りもあるわ!
382.0ああ!なんてやさしい肌触りなの?
この腕におかれたものは……
383.0ああ! 何て美しいのかしら!
鏡の中で ほほえんでる私!
384.0これがあなたなの マルグリート?
答えて! 早く答えて!
385.0ああ!あの方がここにいらしたら!
386.0お姫様のように 私をきれいだと
お思いになるでしょうに!
387.0マルグリート…
これはもう あなたではないわ!
388.0そう! これは お姫様なの!
みんながあなたにお辞儀するのよ!
389.0
390.0まあ! なんて美しい!
その宝石箱 どうしたの?
391.0だれかが間違えて 置いていったの
392.0いいえ! その宝石はあなたのよ!
かわいい お姫様!
393.0あなたに恋する殿方からのね!
昔のうちの主人とは 大ちがい!
394.0マルト・シュワルライン夫人では?
どなたですの?
395.0不作法をお許し下され!
(…あの娘 宝石に大喜びですぞ)
396.0シュワルライン夫人ですね?
ええ あたくしですわ
397.0 悲しい お知らせですよ…
398.0ご主人がお亡くなりになったのです
399.0ああ! 神様!
どうしたのですの? ―いや別に!
400.0なんてことなの!
思いもかけない 知らせだわ!
401.0あの方を見ると心が震えてしまうわ
あのひとを見ると熱い欲望が鎮まる
402.0主人の形見はないのですか?
何も! 彼の浮気の意趣返しに…
403.0今日から代わりの男を探しなされ!
404.0どうして宝石を外すのです?
私のではありませんもの!
405.0きっと幸せでしょうなぁ
あなたと結婚指輪を交わせたら!
406.0馬鹿馬鹿しい! ―今なんて?
―ああ! むごい運命ですなぁ!
407.0私の腕を お取り下さい
どうか放っておいて下さいまし!
408.0お手をどうぞ! ―あらやだ 素敵!
(この女 ちと熟れすぎだわい!)
409.0なんて上品な方でしょう!
なんて清らかな魂なのだ!
410.0ずっと旅してらっしゃるの?
ええ!お陰で友も妻もおりません!
411.0若いうちは良いでしょうけれど
一人で老いるのは寂しいですわよ!
412.0わしも そう思うとゾッとしますよ
413.0そんな思いをしないよう
よくよくお考えになって下さいね!
414.0考えましょう!
お考え下さいましね!
415.0え? いつもお一人なのですか?
416.0兄は兵隊のお仕事 母は亡くなり…
ついには妹まで死んだのです!
417.0かわいそうな天使!本当に愛しくて
私のたった一つの気がかりでした!
418.0心配と苦労の日々が長く続き…
死があの子を奪い去ってしまった!
419.0目が覚めた時 いつも私がそばに…
私だけを愛してくれたのです
420.0あの子に会えるのなら
なんだって致しますわ!
421.0神がその子をあなたに似せたのなら
その子は天使だったのです!
422.0からかって いらっしゃるの?
―上の空ね! ―わしを責めるな!
423.0信じられませんわ
あなたのおっしゃる事は……
424.0きっと私のことを 陰で笑って
いらっしゃるんでしょう?
425.0なぜ疑うのだ? ああ 愛しい人よ
私の言葉を聞いておくれ!
426.0いけない… でも 聞いてしまったわ
あなたの言葉を聞いてしまったわ
427.0もう夜ですわ!お帰り下さいませ!
―愛しい人よ! ―放して下さい!
428.0意地悪な人だ! 逃げるなんて…
429.0(深入りしすぎた! 退散しよう!)
(どうしましょ! あの方はどこ?)
430.0追うがいいさ! 全くあの婆さん!
どうしても悪魔と結婚する気か!
431.0 では ごきげんよう…
432.0危ない所だった! おお 木陰の間を
恋人たちが帰ってきた!
433.0いいぞ!
甘い語らいを そっと見守ろう!
434.0夜よ! 闇で彼らを覆うのだ!
恋よ! 彼らを悔恨から解き放て!
435.0そして 薫り高き花たちよ!
この呪われた 手の下に咲き
436.0マルグリートの心をかき乱すのだ!
437.0もう夜も遅いわ… さようなら!
―待って!こんなに頼んでいるのに
438.0お前の顔を見つめさせておくれ!
どうか見つめさせておくれ!
439.0青白い光の下 雲間の星たちが
あなたの美しさを愛でるように!
440.0なんて静かなの!なんて幸せなの!
なんて神秘的なのかしら…
441.0うっとりする悩ましさ!孤独な声が
私の中で歌っているのだわ!
442.0少しお放し下さる?―どうされた?
ちょっとした遊びですわ!―遊び?
443.0あの方は私を愛してる…愛してない
…愛してる…愛してない…
444.0愛してる! ―その通りだ!
この花は神のお告げ!信じてくれ!
445.0「彼は お前を愛している!」
この気高い言葉が分かりますか!
446.0愛するのだ!新しい情熱を抱いて!
永遠の喜びに酔いしれよう
447.0 永遠に…
永遠に…
448.0おお!恋の夜!輝く空!甘き炎よ!
静かな幸せが 二人の心を満たす!
449.0愛していたいの!もっとお話して!
私はあなたのものですわ!
450.0もっとお話して!あなたが好きよ!
あなたのためなら死んでも良いわ!
451.0マルグリート! ―ああ!放して!
お帰りになって!―つれない事を!
452.0帰って!お願い!震えるの!怖い!
マルグリートの心を傷つけないで!
453.0怖いのよ! 震えてしまうの!
私の心を傷つけないで!
454.0帰れと言うのか!ああ!切ないよ!
マルグリート!私を苦しめないで!
455.0お願いだ! ―愛して下さるなら!
―マルグリート! ―聞き届けて!
456.0私のお願いを 聞いて下さいませ!
457.0帰って!お願い!震えるの!怖い!
―帰れと言うのか ああ!切ないよ
458.0マルグリートの心を傷つけないで!
―マルグリート 私を苦しめないで!
459.0なんと汚れなき純潔さ!
その心は私の欲望に勝ったのです
460.0従いましょう! でも明日は!
―ええ 明日ならいいわ!明日ね!
461.0もう一度やさしい告白を聞かせて!
私を愛しているかい?
462.0さようなら!
ああ! 天にも昇る気持ちだ!
463.0全く 救いがたい!
聞いていたのか?
464.0博士殿! あなたは もう一度学校に
入り直した方が良いですな!
465.0放っておいてくれ!―ご覧なさい!
彼女が星たちに語りかけてますよ!
466.0 そら! 彼女が窓を開けたぞ!
467.0あの方は私を愛してらっしゃる!
なんという心のときめき!
468.0鳥が歌い 風がささやいているわ!
「彼はお前を愛している!」と……
469.0生きるってなんて楽しいのかしら!
天が私に微笑み 大気が酔わせるの
470.0喜びと愛で木の葉が震えてるわ!
明日ね! 明日こそ!
471.0愛しい方! 早くいらして!
マルグリート! …ああ!
472.0 〈一年後……〉
473.0 ~第4幕 第1場~
【マルグリートの部屋】
474.0あの娘たち もういないようね
昔は一緒に笑っていたのに…今は…
475.0見知らぬ恋人は逃げてしまった!
あははは!
476.0隠れていたのね! ひどい人たち!
侮辱がこんなにつらいなんて……
477.0もう憐れみも かけてもらえない
恥をさらすばかりね……
478.0でも私 恥ずべき事などしてないわ
優しさと愛に囚われただけだもの
479.0あの方は戻っていらっしゃらない!
怖い!苦しい!待ちわびてるのに!
480.0あの方はどこにいらっしゃるの?
私は窓辺で彼方を見つめるばかり!
481.0嘆いては駄目!耐えなくては!
涙はそっと流すだけよ……
482.0あの方が私の苦しみをご存じなら!
いったい どこにいらっしゃるの?
483.0お姿を見たい!足音を聴きたいの!
こんなに待ちわびてるのに!
484.0ああ!私の旦那様!お逢いできたら
どんなに嬉しいことでしょう!
485.0ああ! どこにいらっしゃるの?
あの方は お戻りにならない……
486.0マルグリート!また泣いてるの?
シーベル!あなただけは優しいのね
487.0僕はまだ半人前だけど 心は男だ!
君を捨てたあの男を殺してやる!
488.0誰の事?―名前を言う必要がある?
君を裏切った あの恥知らずだよ!
489.0お願い やめて! ―ごめんよ
まだ あの男を愛してるの?
490.0ええ!ずっと!でも嘆かないで…
あなたに言うべきではなかったわね
491.0あなたが幸せで微笑むなら
僕は嬉しくて 心がときめくんだ
492.0苦しくて あなたが悩むなら
ああ!マルグリート!共に泣こう!
493.0同じ茎に咲く 二輪の花のように
僕らの運命は 同じ道を辿るんだ
494.0あなたの苦しみは 僕の苦しみだ
ああ! マルグリート!
495.0いつもあなたを愛しているよ
姉さんのようにずっと愛しています
496.0ありがとうねシーベル!嬉しいわ!
497.0私に冷たい人たちも
教会へ行くのは邪魔しなかったわ
498.0私 赤ちゃんのために
お祈りに行って来るわね!
499.0 ~第4幕 第2場~
【教会】
500.0主よ あなたの貧しいしもべに
御前に跪く事をお許し下さいませ
501.0ならぬ! 祈ってはならぬ!
祈ることは許さんぞ!
502.0この女を恐怖で打ちのめせ!
悪魔たちよ! 来たれ!
503.0 私を呼ぶのは誰なの?
504.0立ってられない! 死にそうだわ!
神様!もう罰の時が来たのですか?
505.0思い出すがよい!天使たちに守られ
教会で 主を讃美していた頃を!
506.0清らかな祈りを 恥ずかしげに囁き
無垢な心で 主を讃えていた頃を!
507.0あの騒ぎを聞け!地獄が呼んでるぞ
あれは永遠の悔恨と苦悶の声だ!
508.0暗闇で語るあの声はいったい?
神よ!恐ろしい闇が降りて来ます!
509.0主の光り輝く時!空に十字架が光り
世界は灰となって滅びるだろう!
510.0ああ! なんて事!
あの敬虔な歌が なんて恐ろしい!
511.0いや! 神はお前を許さぬぞ!
もうお前に夜明けは来ないのだ!
512.0その時 主に何と申し上げる?
いずこに助けを求めよう?
513.0罪なき者さえ 安らかでないのに!
514.0ああ! あの歌は私を苦しめるの!
鉄のくびきが はめられたのよ!
515.0さらば恋の夜よ! 夢の日々よ!
お前は地獄に堕ちるがよい!
516.0主よ! 不幸な者たちの祈りを
どうか お聞き届け下さい!
517.0あなたの一筋の光明が
彼らの上に降りますように!
518.0どうか祈りをお聞き届け下さい!
519.0マルグリートよ! 呪われろ!
地獄に堕ちろ!
520.0 ~第4幕 第3場~
【街の広場】
521.0『兵士たちの合唱』
522.0武器を捨てよう!
ついに故郷に帰ってきたのだ!
523.0涙にくれる母も 姉妹も
みな 待ちわびているぞ!
524.0 武器を捨てよう!
525.0やあ!シーベル! や… やあ!…
―来いよ! 俺の腕の中に!
526.0マルグリートはどうしてる?
教会にいると思うよ…
527.0そうか!俺の為に祈ってるんだな!
なんて かわいい妹だ!
528.0俺の戦の話を 熱心に聴く姿が
目に浮かぶよ!
529.0そうだ!家に帰ったら 子供たちや
老人や娘らに戦の話をしてやろう!
530.0父祖の栄光よ!我らを守りたまえ!
勝利の兵たる我らを導きたまえ!
531.0祖国のために 戦い抜いたのだ!
進め!進め!兵士達よ!突撃だ!
532.0父祖の栄光よ!我らを守りたまえ!
勝利の兵たる我らを導きたまえ!
533.0家に急ごう!みんな待ってる!
平和が来た!故郷が迎えてくれる!
534.0恋が我らを祝福してくれる!
もう戦いの記憶に震える事はない!
535.0 急げ! 急げ! 家に帰ろう!
536.0父祖の栄光よ!我らを守りたまえ!
勝利の兵たる我らを導きたまえ!
537.0さあ シーベル! 家に入ろう!
乾杯しよう!―駄目!入らないで!
538.0なぜ俺の目を避けるんだい?
シーベル! 説明してくれ!
539.0実は… 駄目だ! 言えないよ!
―どういう事だ! ―待って!
540.0落ち着いてよ!ヴァランタン!
―放せ 放せよ! ―彼女を許して!
541.0ああ! 神様!
どうか彼女を お守り下さい!
542.0何をためらってなさるのかね?
どうぞ中へ! ―黙れ! 悪魔め!
543.0この家に 恥と不幸を持ち込めと
言うのか!
544.0捨てた女との再会など愚の骨頂!
悪魔の宴がわしらを待ってますぜ!
545.0マルグリート! …こりゃ駄目だ!
全く恋には勝てんわい!
546.0だが扉を開けてもらうには
わしの助けが必要ですな!
547.0《眠ったふりをせず お聴きなさい
おおカテリーナ!私の声と足音を》
548.0《あんたの恋人が呼んどります!
そしてあんたは真に受ける!》
549.0《戸を開けなさるな! 美しい人!
結婚指輪をはめるまで!》
550.0《かわいいカトリーヌ!なぜ拒む?
恋人が甘い口づけを求めているぞ》
551.0《あんたはまたまた 真に受ける!》
くっはっはっは!
552.0《口づけを許すなよ!美しい娘よ!
結婚指輪がはまるまでな!》
553.0
554.0なんなのだ! あんた方は!
―これは失礼! 我が友よ! だが…
555.0あんたに歌ったんじゃありませんぜ
妹なら うっとり聞き惚れたろう!
556.0何をお怒りで?音楽はお嫌いかな?
―侮辱は沢山だ! どっちの奴だ?
557.0俺の不幸と恥の原因は?
どちらを倒したらよいのだ?
558.0さあ! 博士殿! 出番ですぞ!
559.0全能の神よ! 我に力を!
奴の血で 恥辱をすすがせたまえ!
560.0私が侮辱してしまった兄殿の
血を流さねばならないのか!
561.0戦で私を守ってくれたメダルよ!
マルグリートのくれたメダルよ!
562.0もう お前の助けなどいらない!
呪われたメダルの助けなど!
563.0 後悔する事になるぞ!
564.0全能の神よ! 我に力を!
奴の血で 恥辱をすすがせたまえ!
565.0私が侮辱してしまった兄殿の
血を流さねばならないのか!
566.0構えろ! 受けてみるがいい!
わしに寄り添いなされ!
567.0先生は ただ突くだけでいいですぞ
わしが守りますからな!
568.0我らが英雄殿が倒れちまったわい!
さあ! ずらかりましょうや!
569.0
570.0こっちよ! 皆さん! 早く来て!
道で決闘してたの!人が倒れてる!
571.0まだ生きてるぞ! 動いてる!
早く近付いて助けなければ!
572.0ありがとう……どうか嘆かないで!
死は身近でした…怖くはありません
573.0ヴァランタン! ―マルグリート!
我が妹よ! 何の用だ! 帰れ!
574.0何て事!―俺はお前のせいで死ぬ!
こいつの愛人に喧嘩を売ったのだ!
575.0 あの娘の愛人だって!
576.0この人を許して! 許してあげて!
なんて苦しみなの! これは罰?
577.0よくお聞き マルグリート!
来るべき時が来たのだ!
578.0死は天の御心に従うものだ
だがお前は! 悪に染まりおって!
579.0お前の白い手はもう働く事はない!
快楽に生き 義務も徳も拒むだろう
580.0立ち去れ! 死んでしまうがいい!
例え神が許しても 呪われてしまえ
581.0何と恐ろしい!神を冒涜するとは!
いまわの際だというのに!
582.0不幸な男よ! 自分を大切にして!
許されたいなら 許しておやり!
583.0マルグリート! 呪われるがいい!
死が お前を待っているぞ!
584.0俺はお前のせいで死ぬ……
兵士として死ぬのだ!…………
585.0主が彼の魂を受け入れ…
その罪をお許し下さいますよう…
586.0 ~第5幕 第1場~
〈ワルプルギスの夜〉
587.0【ハルツの山奥~ブロッケン山】
588.0『鬼火たちの合唱』
589.0茂みや葦や石の間 水の上
闇を行き来するは きらめく火の玉
590.0危ない! 気をつけて! 遠く近く
草間の陰から揺れる炎 冷たい光
591.0それは死者の魂!
それは死せる魂!
592.0待て! ―黙ってついてくると
約束しなかったかね?
593.0ここはどこだ?―わしの王国ですよ
ここでは全てわしの思いのままだ!
594.0これがワルプルギスの夜だ!
これがワルプルギスの夜だ!
595.0ぞっとする! ―まあ待ちなさい!
わしの合図一つで世界を変えよう!
596.0 【壮麗なる金色の宮殿】
597.0朝の光が差すまで 人目を避けて
美女と遊女の饗宴に 招待しよう!
598.0杯よ満ち溢れよ!古の神々の為に!
歌よ! 陽気に鳴り響け!
599.0古代の美しき女王たちよ
優しい瞳のクレオパトラよ
600.0魅惑あふれる遊女ライスよ
我らも宴にお加え下されい!
601.0さあ! 傷心の熱を冷ますために
この杯で過去の事など忘れなされ!
602.0杯よ満ち溢れよ!古の神々の為に!
歌よ! 陽気に鳴り響け!
603.0 〈ワルプルギスの夜の夢〉
~古代の美姫たちの舞踏~
604.0陶酔よ!肉の悦びよ! 魅了された
あの男に残る悔恨を消し去るのだ!
605.0何事かね?―彼女が見えないのか?
死人のように青白い顔で そこに!
606.0美しい首に妙な飾りが―赤い紐だ!
斧の刃のように細い!(幻ですよ)
607.0マルグリート!なんてことだ!
彼女に逢いたい!あの人のもとへ!
608.0 ~第2場~
【牢獄】
609.0出ていけ!―もうすぐ夜明けです!
彼女の処刑台が組まれている!
610.0彼女に付いてくるよう説得なさい!
牢番は眠り鍵もある!助けなされ!
611.0構うな! ―急がれよ!
わしは外で見張っていよう
612.0私の心は怖れでいっぱいだ!
耐え難い苦しみ! 尽きぬ悔恨!
613.0彼女だ!あの優しい人が罪人の如く
牢獄の奥に投げ出されている!
614.0絶望が彼女を狂わせてしまった!
615.0かわいそうな子よ! お前は……
彼女に殺されてしまったのだ!
616.0マルグリートよ! …あの方だわ!
愛しい方の声で 私の心は甦った!
617.0私の周囲で騒ぐ悪魔たちよ!
私にはあの方の声が分かるのよ!
618.0あの方の優しい手が引き寄せる
私は自由よ!あの方がそばにいる!
619.0そうよ!あなたなのね!愛しい方!
もう鉄の鎖も死も怖くないわ!
620.0私を見つけてくれたのね!
私は救われた!あなたの胸の中で!
621.0そうだ!私だ!愛しているよ!
悪魔がどんなに邪魔をしても
622.0私はお前を見つけたのだよ!
お前は救われた!私の胸においで!
623.0 待って!
624.0ここはあなたと初めて逢った街角よ
あなたの手が私に触れそうになった
625.0《失礼ですが 美しいお嬢さん
エスコートさせて頂けますか?》
626.0《いえ結構ですわ!
私 お嬢様ではありませんもの》
627.0《手を貸して頂くには
及びませんわ》
628.0もちろん覚えているよ!
でも急いでおくれ! 時間がない!
629.0ここは薔薇の香りが素敵なお庭ね!
毎晩あなたがそっと忍んで来たのよ
630.0おいで! 早く! マルグリート!
さあ! 一緒に逃げよう!
631.0いいえ!もう少しここにいたいの!
何て事だ!私の声が届かないのか!
632.0急いで!でなければ破滅しますぞ!
633.0悪魔よ! ほら! あなた見えて?
暗闇の中で目を光らせてる!
634.0何をしようというの?
この聖所から追い払って下さいね!
635.0この暗い所から逃げましょう!
夜も明けた! 馬も待ってますぞ!
636.0彼女を救って! まだ 間に合う!
―神様! 私をお守り下さい!
637.0清らかな光の天使たちよ!
私の魂を天の御胸にお運び下さい!
638.0正しき神様!この身をお委ねします
どうか罪をお許し下さい!
639.0清らかな天使よ!私を天の御許へ!
―おいで! 一緒に来てくれ!
640.0清らかな光の天使たちよ!
私の魂を天の御胸へ! ―急げ!
641.0正しき神様!この身をお委ねします
どうか罪をお許し下さい!
642.0急ぎなされ! 夜が明けますぞ!
おいで! お願いだ!一緒に来て!
643.0清らかな光の天使たちよ!
私の魂を天の御胸にお運び下さい!
644.0マルグリート!
どうして脅かすような目をするの?
645.0マルグリート!
どうしてその手は血まみれなの?
646.0出ていって! あなた 怖いわ!
嗚呼!
647.0 この女は裁かれたのだ!
648.0いや! 彼女は救われたのだ!
649.0キリストは よみがえりたまえり!
キリストは 再び生まれたまえり!
650.0至福と平安が
主の御弟子たちの上にあれ!
651.0キリストは 再び生まれたまえり!
キリストは よみがえりたまえり!
1.0 1-1-1題名
1.1 1-2-1題名
1.2 4-1-1題名
2.0 4-6-1ファウスト
3.0 4-6-3ファウスト
4.0 4-6-6
5.0 5-1-2ファウスト
6.0 5-1-4
7.0 5-2-3ファウスト
8.0 5-3-3
9.0 5-4-4ファウスト
10.0 5-5-2
11.0 5-5-4
12.0 6-6-1ファウスト
13.0 6-6-3ファウスト
14.0 6-7-3ファウスト
15.0 7-1-1ファウスト
16.0 7-1-2
17.0 7-2-3ファウスト
18.0 7-3-2
19.0 7-5-2ファウスト
20.0 8-1-1
21.0 8-1-3ファウスト
22.0 8-3-1ファウスト
23.0 9-2-1村娘達
24.0 9-3-1村娘達
25.0 9-3-5
26.0 9-4-5村娘達
27.0 10-1-4村娘達
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29.0 10-4-1ファウスト
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33.0 11-2-1
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38.0 13-2-5ファウスト
39.0 13-3-2ファウスト
40.0 13-3-5ファウスト
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110.0 26-1-4ファウスト&メフィストフェレス
111.0 26-2-3ファウスト&メフィストフェレス
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114.0 27-2-3ファウスト&メフィストフェレス
115.0 28-1-3ファウスト&メフィストフェレス
116.0 28-3-1ファウスト&メフィストフェレス
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119.0 31-1-1題名
119.1 31-2-4題名
120.0 31-6-2学生達
121.0 32-1-2学生達
122.0 32-2-3ワグナー
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125.0 33-1-3学生達
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130.0 34-5-1上流市民達
131.0 35-1-1上流市民達
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135.0 35-5-3上流市民達
136.0 36-3-1町娘達
137.0 36-5-2町娘達
138.0 37-2-2第2の学生達
139.0 37-4-3第2の学生達
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141.0 38-3-3既婚女性達
142.0 39-1-1合唱混成
143.0 39-1-3合唱混成
144.0 41-1-1合唱混成
145.0 41-2-1合唱混成
146.0 42-2-1合唱混成
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149.0 45-1-2合唱混成
150.0 46-1-2合唱混成
151.0 47-1-2合唱混成
152.0 48-1-2合唱混成
153.0 49-1-2合唱混成
154.0 50-1-2合唱混成
155.0 51-1-2合唱混成
156.0 54-1-1題名
156.1 54-1-4ヴァランタン
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164.0 55-4-3ヴァランタン
165.0 56-1-1シーベル
166.0 56-1-3学生達
167.0 56-3-2ヴァランタン
168.0 56-4-3ヴァランタン
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170.0 57-3-2ヴァランタン
171.0 57-4-1ヴァランタン
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177.0 59-2-3ヴァランタン
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179.0 59-5-1ワグナー
180.0 60-1-1ワグナー
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182.0 60-3-3学生達
183.0 61-2-2ワグナー
184.0 61-3-2ワグナー
185.0 61-4-2ワグナー
186.0 62-1-1メフィストフェレス
187.0 62-2-1メフィストフェレス
188.0 62-3-1メフィストフェレス
189.0 62-4-1ワグナー
190.0 61-5-1メフィストフェレス
191.0 63-1-1題名
192.0 63-3-1メフィストフェレス
193.0 63-4-4メフィストフェレス
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195.0 64-3-3メフィストフェレス
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199.0 63-3-1メフィストフェレス
200.0 63-4-4メフィストフェレス
201.0 64-2-3メフィストフェレス
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211.0 68-2-1メフィストフェレス&ワグナー
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222.0 70-1-2メフィストフェレス
223.0 70-2-1
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225.0 71-1-2メフィストフェレス
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231.0 72-1-2メフィストフェレス
232.0 72-3-2ヴァランタン
232.1 72-4-1題名
233.0 73-1-1シーベル&ヴァランタン&ワグナー
&学生達
234.0 73-1-4
235.0 73-2-2シーベル&ヴァランタン&ワグナー
&学生達
236.0 74-1-1
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&学生達
238.0 75-1-2シーベル&ヴァランタン&ワグナー
&学生達
239.0 75-2-3シーベル&ヴァランタン&ワグナー
&学生達
240.0 76-3-1
241.0 78-2-3メフィストフェレス
242.0 78-4-1ファウスト&メフィストフェレス
243.0 78-4-2
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247.0 79-3-4ファウスト&メフィストフェレス
248.0 79-4-2メフィストフェレス
249.0 80-1-2ファウスト
250.0 80-2-2ファウスト
251.0 80-3-1メフィストフェレス
252.0 81-1-3メフィストフェレス
253.0 81-2-2
254.0 81-3-3メフィストフェレス
255.0 82-5-1合唱&踊り手達
256.0 83-1-2合唱&踊り手達
257.0 83-2-3合唱&踊り手達
258.0 83-3-4合唱&踊り手達
259.0 84-1-5合唱&踊り手達
260.0 84-3-1合唱&踊り手達
261.0 85-1-3合唱&踊り手達
262.0 86-1-2メフィストフェレス
263.0 86-3-1ファウスト
264.0 87-1-3シーベル
265.0 87-3-1いく人かの乙女達
266.0 87-3-7シーベル
267.0 88-1-1合唱&踊り手達
268.0 88-2-2合唱&踊り手達
269.0 88-3-3合唱&踊り手達
270.0 89-1-5合唱&踊り手達
271.0 89-3-2ファウスト
272.0 89-3-6メフィストフェレス
273.0 90-2-1シーベル&メフィストフェレス
274.0 90-2-3
275.0 90-3-2メフィストフェレス
276.0 90-4-3メフィストフェレス
277.0 91-3-2ファウスト
278.0 90-4-1
279.0 90-5-1マルグリート
280.0 90-5-4マルグリート
281.0 92-1-3
282.0 92-2-2ファウスト
283.0 92-3-2ファウスト
284.0 92-4-4シーベル
285.0 93-1-1メフィストフェレス
286.0 93-1-5ファウスト
287.0 93-3-1メフィストフェレス
288.0 93-4-3メフィストフェレス
289.0 94-4-1乙女達&別の乙女達
290.0 94-4-4
291.0 94-5-3合唱&踊り手達
292.0 95-2-1合唱&踊り手達
293.0 96-1-1合唱&踊り手達
294.0 96-2-2合唱&踊り手達
295.0 96-3-3合唱&踊り手達
296.0 97-1-4合唱&踊り手達
297.0 97-3-6合唱&踊り手達
298.0 98-2-3合唱&踊り手達
299.0 99-2-2合唱&踊り手達
300.0 99-3-3合唱&踊り手達
301.0 100-3-1合唱&踊り手達
302.0 101-3-3合唱&踊り手達
303.0 103-1-1
304.0 104-4-4シーベル
305.0 104-5-4シーベル
306.0 105-1-4シーベル
307.0 105-2-4シーベル
308.0 105-3-4シーベル
309.0 105-4-4シーベル
310.0 106-3-3シーベル
311.0 106-1-5シーベル
312.0 106-3-2シーベル
313.0 106-4-2シーベル
314.0 106-5-1シーベル
315.0 106-5-4シーベル
316.0 107-2-1シーベル
317.0 107-3-1シーベル
318.0 107-3-3シーベル
319.0 107-5-4シーベル
320.0 108-2-2シーベル
321.0 108-3-2シーベル
322.0 109-2-3ファウスト&メフィストフェレス
323.0 109-3-3ファウスト&メフィストフェレス
324.0 109-5-2ファウスト&メフィストフェレス
325.0 110-1-1シーベル&メフィストフェレス
326.0 110-2-1シーベル
327.0 110-3-4シーベル
328.0 111-1-3シーベル
329.0 111-2-2メフィストフェレス
330.0 111-3-3メフィストフェレス
331.0 112-1-1メフィストフェレス
332.0 112-2-3ファウスト
333.0 112-3-1メフィストフェレス
334.0 113-1-5ファウスト
335.0 113-3-3ファウスト
336.0 114-1-1題名
336.1 114-1-4ファウスト
337.0 114-3-1ファウスト
338.0 114-4-3ファウスト
339.0 115-1-1ファウスト
340.0 115-3-1ファウスト
341.0 115-4-2ファウスト
342.0 116-1-3ファウスト
343.0 116-4-2ファウスト
344.0 116-5-2ファウスト
345.0 117-1-3ファウスト
346.0 117-2-3ファウスト
347.0 117-4-1ファウスト
348.0 118-1-2メフィストフェレス
349.0 118-1-5メフィストフェレス
350.0 118-3-1ファウスト&メフィストフェレス
351.0 118-3-5
352.0 118-4-3メフィストフェレス
353.0 119-5-1マルグリート
354.0 120-1-1題名
355.0 120-2-3マルグリート
356.0 120-4-1マルグリート
357.0 120-5-2マルグリート
358.0 121-1-2マルグリート
359.0 121-3-3マルグリート
360.0 121-6-2マルグリート
361.0 122-1-3マルグリート
362.0 122-3-1マルグリート
363.0 122-4-1マルグリート
364.0 123-1-2マルグリート
365.0 123-3-1マルグリート
366.0 123-4-4マルグリート
367.0 123-5-4マルグリート
368.0 124-2-2マルグリート
369.0 124-3-3マルグリート
370.0 124-5-2マルグリート
371.0 125-2-2マルグリート
372.0 126-1-2マルグリート
373.0 126-3-2マルグリート
374.0 127-1-5
375.0 127-3-2マルグリート
376.0 127-4-5マルグリート
377.0 128-2-2マルグリート
378.0 128-3-5マルグリート
379.0 129-2-4マルグリート
380.0 129-4-3マルグリート
381.0 130-3-4マルグリート
382.0 131-1-3マルグリート
383.0 131-3-5マルグリート
384.0 132-1-3マルグリート
385.0 132-3-3マルグリート
386.0 133-1-3マルグリート
387.0 133-3-4マルグリート
388.0 134-1-1マルグリート
389.0 135-1-1
390.0 135-2-1マルト
391.0 135-3-2マルグリート
392.0 135-4-1マルト
393.0 135-5-2マルト
394.0 136-3-2メフィストフェレス&マルト
395.0 136-4-1メフィストフェレス
396.0 137-1-1メフィストフェレス&マルト
397.0 137-1-3メフィストフェレス
398.0 137-3-1メフィストフェレス
399.0 137-4-1マルト&マルグリート
&メフィストフェレス
400.0 138-1-3マルト
401.0 138-2-2マルグリート&ファウスト
402.0 139-1-2マルト&メフィストフェレス
403.0 139-3-2メフィストフェレス
404.0 139-4-2ファウスト&マルグリート
405.0 140-2-1メフィストフェレス
406.0 140-3-3マルト&メフィストフェレス
407.0 141-1-2ファウスト&マルグリート
408.0 141-2-3メフィストフェレス&マルト
409.0 141-4-2マルグリート&ファウスト
410.0 142-3-1マルト&メフィストフェレス
411.0 143-2-3マルト
412.0 144-2-1メフィストフェレス
413.0 144-4-2マルト
414.0 145-2-2メフィストフェレス&マルト
415.0 145-4-1ファウスト
416.0 145-4-3マルグリート
417.0 146-2-1マルグリート
418.0 146-4-2マルグリート
419.0 147-3-1マルグリート
420.0 147-4-3マルグリート
421.0 148-1-1ファウスト
422.0 148-3-1マルグリート&マルト
&メフィストフェレス
423.0 149-2-2マルト
424.0 150-2-4マルグリート
425.0 151-2-1ファウスト
426.0 152-1-2マルグリート
427.0 153-2-3マルグリート&ファウスト
428.0 153-4-1ファウスト
429.0 154-1-1メフィストフェレス&マルト
430.0 155-1-1メフィストフェレス
431.0 155-3-2メフィストフェレス
432.0 156-1-1メフィストフェレス
433.0 156-2-3メフィストフェレス
434.0 157-1-2メフィストフェレス
435.0 158-1-2メフィストフェレス
436.0 158-3-1メフィストフェレス
437.0 159-1-2マルグリート&ファウスト
438.0 159-4-2ファウスト
439.0 160-2-4ファウスト
440.0 160-5-2マルグリート
441.0 161-2-2マルグリート
442.0 161-5-1マルグリート&ファウスト
443.0 162-3-1マルグリート
444.0 162-4-2マルグリート&ファウスト
445.0 163-3-2ファウスト
446.0 164-1-1ファウスト
447.0 164-5-3ファウスト&マルグリート
448.0 165-1-3ファウスト
449.0 165-3-3マルグリート
450.0 166-1-1マルグリート
451.0 166-3-1ファウスト&マルグリート
452.0 167-2-3マルグリート
453.0 168-1-3マルグリート
454.0 168-3-2ファウスト
455.0 169-1-1ファウスト&マルグリート
456.0 169-3-1マルグリート
457.0 169-4-1マルグリート&ファウスト
458.0 171-1-3マルグリート&ファウスト
459.0 172-1-1ファウ