芸術情報演習デザイン(web) 第2回:HTML入門

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芸術情報演習デザイン (web) 2回:HTML入門 2013418東京藝術大学 芸術情報センター(AMC) 担当:田所淳

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芸術情報演習デザイン (web)第2回:HTML入門

2013年4月18日東京藝術大学 芸術情報センター(AMC)担当:田所淳

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WWWを支える3つのしくみURL, HTTP, HTML

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‣ 自分のPCでWebページを見ているとき、何が起っているのか

2.閲覧したいWebページのアドレスを入力‣ 例:http://www.geidai.ac.jp/facilities/infocenter.html

WWWを支える3つのしくみ

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‣ 自分のPCでWebページを見ているとき、何が起っているのか1. Webブラウザは、アドレスからサーバの場所を探しだす‣ “http://www.geidai.ac.jp” の部分がこれに相当

WWWを支える3つのしくみ

http://www.geidai.ac.jp

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‣ 自分のPCでWebページを見ているとき、何が起っているのか

‣ アドレスの残りの部分から、サーバ内の該当データを特定‣ “/facilities/infocenter.html” の部分がこれに相当

WWWを支える3つのしくみ

/facilities/infocenter.html

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WWWを支える3つのしくみ‣ 自分のPCでWebページを見ているとき、何が起っているのか

3. Webページのデータをサーバから手元のPCに送信

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WWWを支える3つのしくみ‣ 自分のPCでWebページを見ているとき、何が起っているのか

4. PC側で受信した情報から、Webページを生成し表示

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WWWを支える3つのしくみ‣ URL (もしくは URI)‣ Uniform Resource Locator ‣ ネットワーク上の情報を一意に特定するアドレス指定方法

‣ HTTP ‣ HyperText Transfer Protocol ‣ コンピュータ同士が情報をやりとりするルール

‣ HTML ‣ HyperText Markup Language ‣ 環境にかかわりなくWWWを記述するための文書記述言語

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WWWを支える3つのしくみ‣ 先ほどの例でいうと‣ 3つのしくみ(URL, HTTP, HTML) について理解する

HTTP

HTTP

HTML

http://www.idd.tamabi.ac.jp/art/index.phpURL

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HTMLとは?

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HTMLとは?

‣ 今日は3つの仕組みのひとつ、HTMLを実際に書いていきます

‣ HTML (Hypertext Markup Language) とは何か?‣ それぞれのパーツごとに意味を理解する

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HTMLとは?

‣ Hyper Text‣ 「テキストを越える」‣ 複数の文書を相互に関連付け、結び付ける仕組み

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HTMLとは?

‣ Markup (マークアップ)‣ 文書の中に目印 (マーク) を付けていくこと‣ HTMLでは、文書の構造をマークアップする‣ 今日の授業内容のメイン

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HTMLとは?

‣ Language‣ 言語

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HTMLとは?

‣ つまりHTMLとは‣ 「文書の要素に目印がつけられた、ハイパーテキストを記述するための言語」

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マークアップ = 文書の構造の記述‣ 例えば以下のような文書があったとする

2009年4月23日運動会実行委員会

運動会開催のお知らせ

来る、5月14日に第20回運動会を挙行いたします。皆様におかれましては、ふるってご参加くださいますようお願いいたします。

なお雨天の場合は翌週に延期します。中止の際の連絡は、ホームページに記載しますので、そちらをご参照ください。

○○大学××学部 (http://hoge.com/)tel: 12-345-6789

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マークアップ = 文書の構造の記述‣ この文書の構造

2009年4月23日運動会実行委員会

運動会開催のお知らせ

来る、5月14日に第20回運動会を挙行いたします。皆様におかれましては、ふるってご参加くださいますようお願いいたします。

なお雨天の場合は翌週に延期します。中止の際の連絡は、ホームページに記載しますので、そちらをご参照ください。

○○大学××学部 (http://hoge.com/)tel: 12-345-6789

ヘッダー

大見出し

段落

段落

フッター

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マークアップ = 文書の構造の記述‣ HTMLを書くということは、文書の構造を書くということ‣ 文書のどの部分がどの要素なのかを目印 (マークアップ) によって示す‣ タイトル‣ 見出し‣ 段落‣ 引用‣ リスト ...etc.

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マークアップ = 文書の構造の記述‣ どこからどこまでがその要素なのかを「タグ」と呼ばれる目印で記述していく

‣ 文書の部分ごとの意味に応じて、タグを適切に使っていくことが、HTML作成の主な作業となる

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マークアップ = 文書の構造の記述‣ 「タグ」と呼ばれる目印を記述していく

‣ 記述する内容は3つ‣ どこから = 開始タグ‣ どこまで = 終了タグ‣ 要素の種類 = 要素タイプ

‣ 文書の部分ごとの意味に応じて、要素に適切なタグを適用することが、HTML作成の主な作業となる

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マークアップ = 文書の構造の記述‣ マークアップの記述例

<h1> はじめに </h1><h1> はじめに </h1>

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マークアップ = 文書の構造の記述‣ マークアップの記述例

<h1> はじめに </h1>

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マークアップ = 文書の構造の記述‣ マークアップの記述例

<h1> はじめに </h1>開始タグ

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マークアップ = 文書の構造の記述‣ マークアップの記述例

<h1> はじめに </h1>開始タグ 終了タグ

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マークアップ = 文書の構造の記述‣ マークアップの記述例

<h1> はじめに </h1>開始タグ 終了タグ要素内容

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マークアップ = 文書の構造の記述‣ マークアップの記述例

<h1> はじめに </h1>開始タグ 終了タグ要素内容

h1要素

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マークアップ = 文書の構造の記述‣ 開始タグ、終了タグの詳細‣ 開始タグ

‣ 終了タグ

< h1>タグの始点 タグの終点

要素タイプの種類

</ h1>タグの始点 タグの終点

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マークアップ = 文書の構造の記述‣ 開始タグで要素の始点を指定したら、必ず終了タグで閉じる‣ <p> この要素は段落を意味しています。</p>

‣ 開始タグと終了タグがひとつになった特殊なタグが存在する‣ <br /> 改行‣ <img src=”hoge.jpg” alt=”hoge” /> 画像

‣ タグは、必ず半角英数文字の小文字で!

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DreamWeaverでHTML作成‣ 早速、HTMLを作成してみましょう!‣ この授業では、Adobe Dreamweaver を使用します

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DreamWeaverでHTML作成‣ Dreamweaverを起動‣ まずは、環境設定‣ Dreamweaver > 環境設定 > 新規ドキュメント‣ 初期設定ドキュメントタイプ (DTD) を「HTML5」に‣ エンコード初期設定を「Unicode 5.1 UTF-8」に

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DreamWeaverでHTML作成‣ 環境設定

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DreamWeaverでHTML作成‣ 新規作成 > HTML を選択

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DreamWeaverでHTML作成‣ 「分割」表示を選択

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DreamWeaverでHTML作成‣ ツールバーの地球のマークを押すと、Webブラウザで表示

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DreamWeaverでHTML作成‣ なにやら既に記述が…‣ HTML5の基本のテンプレートが自動作成されている!!

<!DOCTYPE HTML><html><head><meta http-equiv="Content-Type" content="text/html; charset=UTF-8"><title>無題ドキュメント</title></head><body></body></html>

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HTMLの骨組み‣ 骨組みとなるHTML文書に含まれる3つの要素‣ html要素、head要素、body要素

html 要素

head 要素

body 要素

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HTMLの骨組み‣ html要素‣ HTML文書の始まりと終わりを指定している‣ 全てのHTML文書は、html要素で囲まれている

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HTMLの骨組み‣ head要素‣ 文書自身の情報を記述する要素‣ タイトル、文字コード、言語、CSSファイルの場所など‣ head要素に記述した内容は、Webブラウザ内には表示されない

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HTMLの骨組み‣ body要素‣ HTML文書の内容を記述する‣ ここに記述した部分がWebブラウザに表示される

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ページにタイトルを付ける‣ head要素内にtitle要素として記述する‣ 「無題ドキュメント」を書き換える‣ ブラウザで確認してみる

<!DOCTYPE HTML><html><head><meta http-equiv="Content-Type" content="text/html; charset=UTF-8"><title>初めて作成するHTML</title></head><body></body></html>

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ページにタイトルを付ける‣ ウィンドウのタイトルが変化してるはず

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大見出し‣ body要素内に、h1要素として記述する‣ ブラウザで確認してみる<!DOCTYPE HTML><html><head><meta http-equiv="Content-Type" content="text/html; charset=UTF-8"><title>初めて作成するHTML</title></head><body><h1>こんにちは、HTML</h1></body></html>

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大見出し‣ ブラウザで確認してみる

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見出しの種類‣ 見出しは、h1からh6まで段階がある‣ 試してみる!!

... 前略 ...

<body><h1>これはh1</h1><h2>これはh2</h2><h3>これはh3</h3><h4>これはh4</h4><h5>これはh5</h5><h6>これはh6</h6></body></html>

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見出しの種類‣ h1からh6をブラウザで表示してみる

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段落‣ body要素内に、p要素として記述する‣ p要素は、”paragraph” の略<!DOCTYPE HTML><html><head><meta http-equiv="Content-Type" content="text/html; charset=UTF-8"><title>初めて作成するHTML</title></head><body><h1>こんにちは、HTML</h1><p>このページは、はじめて作成したWebページです。きちんと表示されているでしょうか?</p></body></html>

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段落‣ ブラウザで確認してみる

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参考:細かな記述の意味‣ テンプレートから作成された記述の意味

<!DOCTYPE HTML><html><head><meta http-equiv="Content-Type" content="text/html; charset=UTF-8"><title>初めて作成するHTML</title></head><body><h1>こんにちは、HTML</h1></body></html>

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参考:細かな記述の意味

‣ !DOCTYPE - 「文書型の定義」を意味する‣ HTMLには様々なバージョンが存在する‣ HTML4.1, XHTML 1.0, XHTML 2.0, HTML5 ...など‣ <!DOCTYPE HTML> は HTML5の文書であることを意味

‣ ちなみに、XHTML1.1の場合は…

<!DOCTYPE HTML>

<!DOCTYPE html PUBLIC "-//W3C//DTD XHTML 1.1//EN""http://www.w3.org/TR/xhtml11/DTD/xhtml11.dtd">

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参考:細かな記述の意味

‣ この部分は文字コード「UTF-8」を指定している

‣ 文字コードとは? - PCで文字を表現するための体系‣ 日本語の文字コードは少し複雑‣ ISO-2022-JP、EUC-JP、Shift_JIS、UTF-8、UTF-16...

‣ Webではどの文字コードを用いるべきか?‣ これからのWebは多言語対応のUTF-8がお勧め

<meta http-equiv="Content-Type" content="text/html; charset=UTF-8">

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HTMLは構造の記述に徹する‣ HTMLは文書の構造の記述に専念すること‣ 現状 - フォントの大きさ、色、フォントフェイス、行間、文字間隔などの文書の体裁は、デフォルトのまま

‣ ちょっと気のきいたデザインにしてみたい…‣ しかし、今の段階ではぐっと堪えてそのままで‣ 文書の体裁(デザイン)の指定には、CSSという別の言語を使用します

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HTMLは構造の記述に徹する‣ なぜ、構造と体裁を分離するべきなのか?

‣ 文書は常にPCのWebブラウザで閲覧されるわけではない‣ 携帯、スマートフォン、カーナビ、音声読み上げ...‣ どのメディアでも正しく意味構造が表現されるべき‣ 正しい構造を記述する必要性

‣ サーチエンジンへの最適化 (SEO)‣ プログラムから意味構造を判別できる‣ サーチエンジンに検索され易いサイト

‣ 他のサイトへの引用や転載