はじめに ......................................................................................................................... 2

アップグレード手順の概略 .................................................................................................. 3

インストールイメージの書き換え .......................................................................................... 4

設定情報を維持したアップグレード .................................................................................... 16

関連情報 ...................................................................................................................... 18

2009年 6月

第 1版

VMware ESXi for HP ProLiant

ESXiホストの初期化とアップグレード

日本ヒューレット・パッカード株式会社

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はじめに

本ドキュメントは、HPより提供している VMware ESXi製品 『VMware ESXi for HP ProLiant』 について、

工場出荷への初期化と、異なるビルドバージョンへのアップグレード方法について説明するものです。

2009年 6月 第 1版

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アップグレード手順の概略

VMware ESXi for HP ProLiantのアップグレード作業は、ユーザー様の環境や利用シーンによって

次の２つに大別されます。

インストールイメージの書き換え

VMware ESXi for HP ProLiant製品の中身を、新しいイメージに完全に書き換える方法です。

いわゆる 「クリアインストール」 に相当するもので、設定情報を含むすべてのデータが破棄されます。

主に下記のようなシーンで利用します。

工場出荷のタイミングや代理店様の在庫状況、ユーザー様内での納品～構築開始などのずれにより、

プリインストールバージョンが古く、新しいバージョンを導入したい場合

ストレージや UPS, 3rd Party製ソフトウェア などのサポートや互換性などの観点から、

プリインストールバージョンではなく、敢えて古いバージョンを利用したい場合

製品を工場出荷時の状態に完全初期化したい場合

こちらの手順では、HPより提供している VMware ESXi for HP ProLiantの Installer CDを利用します。

作業実施の前に、あらかじめ Installer CDを HP Software Depotから入手してください。

同梱されている 「HP integrated VMware ESXi Getting Started」 も一読することをお勧めします。

– HP Software Depot http://h20392.www2.hp.com/

作業手順の詳細につきましては P.4 「インストールイメージの書き換え」 を参照ください。

設定情報を維持したアップグレード

既存の ESXiの設定情報を維持しながら、インストールイメージをアップデート/アップグレードする方法です。

いわゆる 「ソフトウェアアップデート」 や 「アップグレードインストール」 に相当します。

主に下記のようなシーンで利用します。

運用中の ESXiをバージョンアップしたい場合

運用中に発生した不具合に対処するために、修正パッチを適用したい場合

こちらの手順につきましては “HP版 ESXiだから” といった特有の作業は一切ありません。

VMware社よりリリースされている通常版の ESXiと同じ手順を実施します。

– VMware Infrastructure Update / vSphere Host Update Utility

– VMware vCenter Update Manager

– vihostupdate コマンドライン ユーティリティ

このような理由から、こちらの手順につきましては本書では概要のみの説明とさせていただきます。

P.16 「設定情報を維持したアップグレード」 を参照ください。

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インストールイメージの書き換え

VMware ESXi for HP ProLiant製品の中身を、別のバージョンに完全に書き換える手順です。

設定情報を含むすべてのデータが破棄されますのでご注意ください。

1. RBSU にログイン

サーバーの電源を投入します。

POST中に F9キーを押し、RBSU (Rom-Based Setup Utility) へログインしてください。

Note

RBSU画面は [Utility Language] より、日本語表示が可能です。 また、この画面は HP

ProLiant DL380 G5でのものです。 他の機種では表示内容が一部異なる場合があります。

2. Intel VT / AMD-V の有効化

RBSUの TOP画面より [Advanced Options] > [Processor Options..] と進みます。

Note

HP ProLiant G6シリーズの一部機種では、

[Processor Options..] は [System Options] 内にあります。

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Intelマシンの場合は

[Intel(R) Virtualization Technology] の設定値を Enabled に変更します。

AMDマシンの場合は

[AMD Virtualization] の設定値を Enabled に変更してください。

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3. イメージの書き換え

新しいイメージへの書き換えを行います。

ESXi 3.5 系に書き換える場合は 3a-1～3 を、 ESXi 4.0 系に書き換える場合は 3b-1～3b-3 を参照ください。

3a-1 ESXi 3.5 Installer CD でブート

VMware ESXi 3.5 for HP ProLiantの Installer CDで CDブートを開始すると、次の画面が表示されます。

うまく CDブートできない場合は、前述の RBSU画面に戻り、ブートデバイスの設定を確認してください。

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ここでは ESXi 3.5 Update4の Installer CDを例に挙げて説明いたします。

3a-2 インストールの実行

下記の画面が表示されましたら Enter キーを押してください。

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下記の画面で再度 Enter キーを押すとインストールが開始されます。

既存データは すべて消去 されますのでご注意ください。

インストールの所要時間は、サーバーの内蔵 CD ドライブを使用する場合で 約 5分 です。

（iLOのリモートメディア機能を利用している場合は、20分程度かかる場合があります）

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なお、インストールにあたり、サーバーモデルやインストール先デバイスなどの構成がチェックされます。

要件に満たない場合は次のようなエラーが表示され、先に進むことができません。

3a-3 サーバーのリブート

下記の画面が表示されましたら、書き換え作業は完了です。

Enterキーを押し、CDを取り出してください。 サーバーは自動的にリブートします。

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3b-1 ESXi 4.0 Installer CD でブート

VMware ESXi 4.0 for HP ProLiantの Installer CDで CDブートを開始すると、次の画面が表示されます。

うまく CDブートできない場合は、前述の RBSU画面に戻り、ブートデバイスの設定を確認してください。

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ここでは ESXi 4.0 GAの Installer CDを例に挙げて説明いたします。

3b-2 インストールの実行

下記の画面が表示されましたら Enter キーを押してください。

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ESXiの利用にあたって EULAへの同意が必要です。 同意いただける場合は F11 キーを押してください。

インストールデバイスを選択します。 （本画面はシステム構成によって異なります）

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既存データの消去について確認を促されます。 続ける場合は Enter キーを押してください。

下記の画面で F11 キーを押すと、インストールが開始されます。

既存データは すべて消去 されますのでご注意ください。

インストールの所要時間は、サーバーの内蔵 CD ドライブを使用する場合で 約 5分 です。

（iLOのリモートメディア機能を利用している場合は、20分程度かかる場合があります）

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なお、インストールにあたり、サーバーモデルやインストール先デバイスなどの構成がチェックされます。

要件に満たない場合は次のようなエラーが表示され、先に進むことができません。

3b-3 サーバーのリブート

下記の画面が表示されましたら、書き換え作業は完了です。

Enterキーを押し、CDを取り出してください。 サーバーは自動的にリブートします。

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4. ライセンスについて

イメージの書き換え後、ESXiのライセンスは 『Evaluation Mode』 （評価モード） に変更されます。

このため、ライセンスの再付与が必要です。

ライセンスを vCenter Serverで統合管理している場合

vCenter Serverより、再度ライセンスを割り当ててください。

ライセンスをホスト単位で管理している場合

vCenter Serverを使用せず、ホスト単位で管理している場合は、

ライセンスファイル または ライセンスキー をホストに再入力する必要があります。

万一紛失してしまった場合や ESXi 3.5 → 4.0 にバージョンアップした場合は、下記を参照ください。

– 有償グレードを利用している場合

ライセンス発行時と同様に、VMware社のライセンスポータルから再入手可能です。

不明点などがありましたら HPレスポンスセンターへご相談ください。

– 無償グレードを利用している場合 (ESXi StandAlone)

VMware社のWebサイトでユーザー登録を行い、ESXiライセンスキーを発行してください。

ESXi 3.5: https://www.vmware.com/go/getesxi/

ESXi 4.0: https://www.vmware.com/go/get-free-esxi/

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設定情報を維持したアップグレード

既存の ESXiの設定情報を維持しながら、インストールイメージをアップデート/アップグレードする方法です。

ESXはモジュール （機能） 単位で個別にバージョン管理が行われているため、修正パッチもモジュール毎にリリー

スされます。 したがって、必要なパッチの数が多く煩雑となり、運用管理者の負荷となっていました。

これに対し、ESXiについては全ての機能を 1つのイメージ "firmware" として VMware社に管理されています。

各モジュールの修正を 1つにまとめた状態でリリースされるため、パッチ管理の負荷が大幅に低減されています。

こちらの手順につきましては “HP版 ESXiだから” といった特有の作業は一切ありません。

VMware社よりリリースされている通常版の ESXiと同じ手順を実施します。

詳細な作業手順につきましては、VMware社のマニュアルを参照ください。

ESXi 3.5 間のアップデート

– VMware Infrastructure Update / VMware vSphere Host Update Utility

– VMware vCenter Update Manager

– vihostupdate コマンドラインユーティリティ (for 3.5)

ESX Server 3i セットアップガイド 日本語版 (P.113)

http://www.vmware.com/files/jp/pdf/vi3_35_25_u2_3i_e_setup_ja.pdf

ESXi 3.5→4.0のアップグレード

– VMware vSphere Host Update Utility

– VMware vCenter Update Manager (4.0 or later)

vSphere アップグレードガイド 日本語版 (P.65)

http://www.vmware.com/files/jp/pdf/vsp_40_upgrade_guide_ja.pdf

ESXi 3.5→4.0にアップグレードする場合は、VI3.5世代のものではなく、vSphere 4世代のツールが必要

になります。 これらのツールや ESXi 4.0へのアップグレード zipファイルは下記より入手可能です。

https://www.vmware.com/go/get-free-esxi/

なお、一部のアップグレード zipファイルで HP独自の拡張パッケージが含まれていないことが確認されて

います。 Hardware Status のセンサー項目に 『ストレージ』 が表示されない場合は、HP Support & Drivers

Webサイトより 『HP ESXi Offline Bundle』 パッケージをダウンロードし、インストールを行ってください。

http://welcome.hp.com/country/us/en/support.html

ESXi 4.0 間のアップデート

– VMware vSphere Host Update Utility

– VMware vCenter Update Manager (4.0 or later)

– vihostupdate コマンドラインユーティリティ (for 4.0)

vSphere アップグレードガイド 日本語版 (P.97)

http://www.vmware.com/files/jp/pdf/vsp_40_upgrade_guide_ja.pdf

Note

ESXiのバイナリイメージは冗長構成です。 （ブートビルド, スタンバイビルド）

アップグレードに万一失敗しても、直前まで利用していたイメージはバックアップされています。

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過去のバージョンへダウングレードすることはできません

vCenter Serverで統合管理を行っている場合は 「Update Manager」 を利用することをお勧めします。

vCenterを利用していない場合は、VI Clientや vSphere Clientに同梱されている

「VMware Infrastructure Update」 「VMware vSphere Host Update Utility」 の利用をお勧めします。

VMware社のこれらのユーティリティを使用してアップデートを実施しても、

VMware ESXi for HP ProLiantに含まれている拡張 CIMプロバイダが削除されることはありません。

HPの拡張 CIMプロバイダは VMware社のアップデートレポジトリに登録されています。

インストールイメージと同時に拡張 CIMプロバイダについてもアップデートが行われます。

VMware vCenter Update Manager

VMware vSphere Host Update Utility

関連情報

日本 HP - VMware for HP ProLiant

http://www.hp.com/jp/vmware/

日本 HP - HP ProLiant iVirtualization製品の販売時における USBスティック組み込み手順

http://h50146.www5.hp.com/products/servers/proliant/solution/vmware/esxi_procedure.html

HP.com - ProLiant server VMware support matrix

ESXi 4.0 http://h71028.www7.hp.com/enterprise/us/en/servers/4x-servers.html

ESXi 3.5 http://h71028.www7.hp.com/enterprise/cache/505363-0-0-0-121.html

VMware社 - 日本語マニュアルサイト

ESXi 4.0 http://www.vmware.com/jp/support/pubs/vs_pages/vsp_pubs_esxi40_e_vc40.html

ESXi 3.5 http://www.vmware.com/jp/support/pubs/vi_pubs_35u2_3i_e.html

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Jun 2009