Visual Basic 入門(第 5回)kara.matsu.ac.jp/~hamasaki/h20/kougi/vb/data/05.pdf1 Visual Basic...
Transcript of Visual Basic 入門(第 5回)kara.matsu.ac.jp/~hamasaki/h20/kougi/vb/data/05.pdf1 Visual Basic...
-
1
Visual Basic 入門(第 5 回)
平成 20 年 05 月 16 日
担当教員 浜崎/和田
1. 準備
Visual Basic の起動
①この講義用のフォルダを自分のネットワ
ークフォルダに作成する。
②スタートページから【新しいプロジェクト】を
クリックします。
①【スタートボタン】→【すべてのプログラム(P)】
→ 【 Microsoft Visual Studio .NET 】 →
【Microsoft Visual Studio .NET】を選択。
③【参照】ボタンから新しいプロジェクトを
保存する場所を指定します。
④プロジェクト名に「自分の学籍番号 今日
の日付」を入力して【OK】
【VB】フォルダを指定します。
一度、作った学生は改めて作る必要は
ありません。
-
2
2. 簡単な電卓を作る
2-1. フォームの作成
値 説明
NoControl 設定なし
On IME オン(ひらがな)
Off IME オフ(直接入力、IME をオンに切り替え可能)
Disable IME 無効(直接入力、IME をオンに切り替え不可)
Hiragana ひらがな
Katakana 全角カタカナ
KatakanaHalf 半角カタカナ
AlphaFull 全角英数字
Alpha 半角英数字
inHerit フォームの ImeMode プロパティと同じ値
①フォームの大きさを適当に変更し、「Text プ
ロパティ」「BackColor プロパティ」を変更し
ます。
②「ツールボックス」から【TextBox】を選択
し、ドラッグでフォーム上に設置します。
③「TextBox」のプロパティを
「Text」 → 空白
「TextAlign」→ Right
「ImeMode」→ Off
に設定します。
(BackColor, ForColor, Font
も変更しても構いません。)
TextBox コントロールテキストボックスコントロールは、ユーザに文字や数字を入力させることが出来るコント
ロールです。
ImeMode
ImeMode プロパティを変更することによって、その TextBox をクリックしたと
きに、入力する文字のモードを自動的に切り替えることが出来ます。
最初の数字を入力するところ
です。
-
3
2-2. コメントを使用する
④今の「TextBox」をコピーして貼
り付けます。
⑤「ツールボックス」から【Label】を選択して、
ドラッグで設置します。
⑥「Label」のプロパティを
「Text」 → 空白
「BorderStyle」→「FixedSingle」
「BackColor, ForeColor, Font」→適当に
に設定します。
⑦「ツールボックス」の【Button】で、ボタン
を設置し、それぞれの「Text プロパティ」に
「+」「-」「×」「÷」と設定します。
コメントコメントとは、プログラムの中に、プログラムの実行に全く関係なく、付けることが出来る文章です。
プログラムは、上から順番に実行されていきますが、コメントがあると、コメントの文は実行されませ
ん。あってもなくても、関係ない文なのですが、プログラムを見やすくするための説明や、一時的に使
用したくないプログラムをコメントとして設定するなどの使い方をします。
コメントを使用するときは、先頭に「‘」をつけます。
①「+ボタン」をダブルクリックして、コード
エディタを起動させます。
2番目の数字を入力するところ
です。
計算結果を表示するとこ
ろです。
Ctrl キーを押しながらドラッ
グするとコピーできます。
-
4
2-3. 変数の利用
②半角のシングルクォーテーション「’」の後に、
「足し算」と入力しておきます。
③同様に、「-ボタン」「×ボタン」「÷ボタン」
も、ダブルクリックしてコードエディタを起
動させ、それぞれコメントを付けておいて下
さい。
変数変数とは、プログラムの実行中にデータを記憶させておくための入れ物です。変数を利用することで、
必要なときは、その変数名でその値を取り出したり、変更したりして使用することが出来ます。
変数とは?
変数はよく「名前のついた箱」のようなものだと例えられます。
例えば、変数「x」は
のような「xという名前のついた箱」だと思ってください。
変数の中には数字や文字列を入れておくことが出来ます。それを「代入」と呼びます。
代入するための記号が「=」です。例えば、
x=100
と書くと、「x」という変数(箱)の中に「100」という数字を代入するという意味になります。
プログラムでの「=」は、算数で出てくる「=」とは意味が違います。
算数での「=」は「右と左が等しい」という意味でしたが、
プログラムの「=」は「右のものを左に入れる(代入する)」という意味になります。
算数では、
プログラムでは、
(x←100 のようなイメージで考えてください。)
x
x 100
x=100 「x と 100 は等しい」という意味
x=100 「x の中に 100 を入れる」という意味
-
5
コントロールの名前は、プロ
パティの (Name) を見て判
断できます。
変数の利用
変数を利用するためには、どんな変数を使うかを宣言する必要があります。
変数の宣言
Dim 変数名 As データ型
TextBox1
TextBox2
Label1
Button1 Button2 Button3 Button4
『TextBox1』に入れた値
TextBox1.Text
(TextBox1 の Text プロパティ)
変数「Kazu1」に代入
『TextBox2』に入れた値
TextBox2.Text
(TextBox2 のテキストプロパティ)
変数「Kazu2」に代入
Kazu1 + Kazu2 の結果を
『Label1』に表示する
変数名なんでも良い(^_^)。
a とか b とかでも良いが、普通は後で
見て分かる名前 kazu とか、kekka とか
を付ける。
データ型この変数にどのようなデータが代入され
るのかを指定する。例えば、
整数だと「Integer」 0 とか 1 とか
実数だと「Single」 1.34 とか
文字だと「String」 “Hama”とか
-
6
課題1 引き算、掛け算、割り算も計算できるように、プログラムを記述しなさい。
①足し算のボタンのコードに
「整数型(Integer)の Kazu1」
という変数名の変数を作成します。
②その変数「Kazu1」に、「TextBox1」に入力さ
れた値(TextBox1 の Text プロパティ)を代入
します。
③とりあえず、練習として、その値を、Label1 に書
き出してみます。
実行して確認してみます。
④同様に、「Kazu2」という整数型の変数を
作り、
⑤「TextBox2」に入力された値を、Kazu2
に代入し、
⑥「Label1」に「Kazu1 + Kazu2」の結果を
表示する。
TextBox1
Label1
-
7
2-4. 文字列を連結させる
課題2 引き算、掛け算、割り算も同様に計算式と計算結果が出るように変更しなさい。
「&」を使うことによって、文字列を連結さ
せることが出来ます。
-
8
2-5. メッセージボックスを表示する
メッセージボックスとは、 なやつです。
メッセージボックスを表示させるためには、MessageBox.Show メソッドを利用します。
MessageBox.Show( “①メッセージ文”, “②タイトル”, “③表示するボタン”, “④表示するアイコン” )
①「ツールボックス」から「Button」を選択して、ボタンを設置
し、「Text プロパティ」や「BackColor プロパティ」「ForeColor
プロパティ」を変更します。
②先ほど作ったボタンをダブルクリック
して、コードエディタを起動します。
③MessageBox.Show( と入力して、メッ
セージ文とタイトルを入力します。
①メッセージ文
②タイトル
③ボタンの種類
④アイコン
-
9
値 表示されるボタン
AbortRetryIgnore
OK
OKCancel
RetryCancel
YesNo
YesNoCancel
メッセージボックスの戻り値
値 説明
None なし
Exclamation
Information
Question
Stop
④表示するボタンを選択します。
⑤表示するアイコンを選択します。
実行して確認してみます。
メッセージボックスが表示されたときに、どのボタンが押されたかは、MessageBox.show メ
ソッドの戻り値で判断します。if 文を使って、「OK」のときはこの処理、「キャンセル」のときはこの処理、と処理を分けることが出来ます。
変数 A = MessageBox.Show( ・・・・ )
もしも、 が押されたら、変数 A の中身は「DialogResult.Yes」が代入される
もしも、 が押されたら、変数 A の中身は「DialogResult.Cancel」が代入される
OK が押されたら、終了するためには
If 変数 A = DialogResult.Yes Then
終了の処理
EndIf
-
10
メンバ名 説明
DialogResult.Abort 「中止」ボタン
DialogResult.Cancel 「キャンセル」ボタン
DialogResult.Ignore 「無視」ボタン
DialogResult.No 「いいえ」ボタン
DialogResult.OK 「OK」ボタン
DialogResult.Retry 「再試行」ボタン
DialogResult.Yes 「はい」ボタン
時間があったら挑戦する課題
電卓の入力できるところを 2 つではなくて、3 つ以上に増やすことが
できますか?
+, ―, ×, ÷ によって、計算結果の色(文字の色とか背景の色)が
変わるようにできますか?
①メッセージボックスの戻り値を代入してお
く変数を定義します。
②メッセージボックスの戻り値(どのボタンが
押されたか)を、先ほどの変数の中に代入し
ます。
③変数「ans」の中身が Yes だったら、終了す
るようにします。
も し 、 変 数 「 ans 」 の 中 身 が
「DialogResult.Yes」だったら、
「End If」までの処理を実行。