vFû G G ¥ 4 Fû 1 2 G&ì Ø 3 G vFû 3 HZ 1 4 G&ì Ø ºFû …2020/03/09  · (71.4%)が1...

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2009年 2010年 2011年 2012年 2013年 2014年 2015年 2016年 2017年 2018年 2019年 51.0 39.5 20.0 33.2 0.0% 20.0% 40.0% 60.0% 自分へのご褒美 食後のデザートに 洋生菓子を製造・販売する株式会社モンテール(本社:埼玉県八潮市)は、2007 年より毎年「スーパー・コンビニエンス ストア(以下コンビニ)の洋生菓子(スイーツ)」に関する調査を行ってきました。このたび、「平成売上 No.1※」を受賞した ことを機に、2019 年度およびこれまでの調査結果を分析し、日本人の「スイーツ」に関する意識や行動、性年代別の特徴や、 経年変化をまとめた「スーパー・コンビニ スイーツ白書 2020」を作成しました。3 月 12 日の「スイーツの日」に併せて以下に主な 調査結果を発表します。 日本経済新聞社が、全国のスーパー・コンビニなどから収集した販売実績データ(日経 POS 情報)を基に、1989 年~2019 年の平成 31 年間を通じての消費動向調査を行い、カテゴリー別に売り上げを集計したもの。 0% 20% 40% 60% 80% 100% ほぼ毎日 週に34回程度 週に12回程度 月に12回程度 3ヶ月に1回程度 半年に1回程度 それ以下 33.6% 35.5% 週1回以上スイーツを買う人の割合 27.1% 全体【n=893】 男性10代 【n=28】 男性20代 【n=80】 スイーツ人気ランキング 13 年間連続 1 位は「シュークリーム」 スイーツは、約 7 割が「スーパー」で、半数以上が「コンビニ」で購入 「スイーツ男子」が台頭!スイーツを週に 1 回以上買う割合が最も高いのは男性 20 代! 10 年前と比べ「食後のデザートに」よりも「自分へのご褒美に」スイーツを食べる人が増加 報道関係者各位 2020 年 3 月 9 日 株式会社モンテール スーパー・コンビニ スイーツ白書 2020 スイーツ人気ランキング 1位 シュークリーム (74.4%) 2位 プリン (48.2%) ロールケーキ (45.3%) スイーツ男子が台頭 食後よりも自分へのご褒美に 3位 ▶ 1 位「シュークリーム」が 13 年間、不動の 1 位に君臨! ▶ 人気の食感 1 位は「なめらかな」。世代別の好みの違い が明らかに。 ▶ 全性年代の中で、「スイーツ男子」が最もスイーツを消 費していることが明らかに。 ▶ 「食後のデザートに」よりも、スイーツは「自分へのご褒美 に」食べる人が 10 年前より増加 <本リリースに関するお問い合わせ先> 株式会社モンテールバリュー 広報チーム TEL:048-994-2300 E-mail:[email protected] 4位 エクレア 41.5% 5位 カップに入ったムース・ゼリー 22.1% Q. あなたが普段よく買う「スーパー・コンビニの洋生菓子」は何ですか?(複数選択) Q. あなたはどのような時に「スーパー・コンビニの洋生菓子」を食べたいと思いますか? (複数選択) Q. あなたは普段「スーパー・コンビニの洋生菓子」をどれくらいの頻度で買いますか? <3 月12 イーツ 日は「スイーツの日」>

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2009年 2010年 2011年 2012年 2013年 2014年 2015年 2016年 2017年 2018年 2019年

51.0

39.5

20.0

33.2

0.0%

20.0%

40.0%

60.0%

自分へのご褒美

食後のデザートに

洋生菓子を製造・販売する株式会社モンテール(本社:埼玉県八潮市)は、2007年より毎年「スーパー・コンビニエンス

ストア(以下コンビニ)の洋生菓子(スイーツ)」に関する調査を行ってきました。このたび、「平成売上 No.1※」を受賞した

ことを機に、2019年度およびこれまでの調査結果を分析し、日本人の「スイーツ」に関する意識や行動、性年代別の特徴や、

経年変化をまとめた「スーパー・コンビニ スイーツ白書 2020」を作成しました。3月 12日の「スイーツの日」に併せて以下に主な

調査結果を発表します。

※ 日本経済新聞社が、全国のスーパー・コンビニなどから収集した販売実績データ(日経 POS情報)を基に、1989年~2019年の平成 31

年間を通じての消費動向調査を行い、カテゴリー別に売り上げを集計したもの。

0% 20% 40% 60% 80% 100%

ほぼ毎日 週に3~4回程度 週に1~2回程度月に1~2回程度 3ヶ月に1回程度 半年に1回程度それ以下

33.6%

35.5%

週1回以上スイーツを買う人の割合

27.1%全体【n=893】

男性10代

【n=28】

男性20代

【n=80】

スイーツ人気ランキング 13 年間連続 1 位は「シュークリーム」

スイーツは、約 7 割が「スーパー」で、半数以上が「コンビニ」で購入

「スイーツ男子」が台頭!スイーツを週に 1 回以上買う割合が最も高いのは男性 20 代!

10 年前と比べ「食後のデザートに」よりも「自分へのご褒美に」スイーツを食べる人が増加

報道関係者各位 2020年 3月 9日

株式会社モンテール

スーパー・コンビニ スイーツ白書 2020

スイーツ人気ランキング

1 位 シュークリーム

(74.4%)

2 位

プリン (48.2%)

ロールケーキ (45.3%)

スイーツ男子が台頭

食後よりも自分へのご褒美に

3 位

▶ 1位「シュークリーム」が 13年間、不動の 1位に君臨!

▶ 人気の食感 1 位は「なめらかな」。世代別の好みの違い

が明らかに。

▶ 全性年代の中で、「スイーツ男子」が最もスイーツを消

費していることが明らかに。

▶ 「食後のデザートに」よりも、スイーツは「自分へのご褒美

に」食べる人が 10年前より増加

<本リリースに関するお問い合わせ先>

株式会社モンテールバリュー 広報チーム

TEL:048-994-2300 E-mail:[email protected]

4位 エクレア 41.5%

5位 カップに入ったムース・ゼリー 22.1%

Q. あなたが普段よく買う「スーパー・コンビニの洋生菓子」は何ですか?(複数選択)

Q. あなたはどのような時に「スーパー・コンビニの洋生菓子」を食べたいと思いますか?

(複数選択)

Q. あなたは普段「スーパー・コンビニの洋生菓子」をどれくらいの頻度で買いますか?

<3ス

月12イーツ

日は「スイーツの日」>

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● スイーツ(洋生菓子)購入場所は 1 位「スーパー」(67.0%)2 位「コンビニ」(55.5%)3 位「専門店」(21.2%)

スーパーのスイーツの魅力 1位は「価格」(76.7%)。また 10年前より、手軽さよりも「味・おいしさ」(51.1%→60.9%)

を魅力と感じる傾向が高まっている。

週に 1回以上スイーツを買う人が最も多いのは男性 20 代(35.5%)。

スイーツに使う金額は平均 195 円。 一番スイーツに高い金額を支払うことに抵抗がないのは女性 10 代(平均 218 円)。

よく買うスイーツランキング 「シュークリーム」(74.4%)が圧倒的 1 位!13 年連続の一番人気。

2 位「プリン」(48.2%)、3 位「ロールケーキ」(45.3%)。

「シュークリーム」好きが多いのは、男性 50代(86.8%)、男性 30代(84.2%)、男性 60代(83.4%)で、中高年男

性から特に人気を集めている。

人気のスイーツ食感は、1 位「なめらかな」(41.3%) 2 位「ふわふわ」(38.0%) 3 位「ふんわり」(37.2%)

女性全般や 60代は「ふわふわ」「なめらかな」などやわらかい食感を好む。「もちもち」「もっちり」は 10~30代の若い層に人気。

スイーツを誰と食べるかについては、「家族と」(63.2%)、「ひとりで」(54.7%)、「友人と」(10.3%)の順。

「家族と」食べる人は 10年前の 2009年から 5.2 ポイント減少し、「ひとりで」食べる人が 6.7 ポイント増加。

スイーツを食べるタイミングで最も多いのは「午後」(53.3%)。次いで「夜」(34.9%)「夕食時」(23.3%)

2009年と比べ、「夕食時」に食べる人が激減(24.2 ポイント減)。一方、 「夜」に食べる女性が 10.4 ポイント増加してお

り、特に 30代女性では 22.5 ポイントと大幅増。

また、「午後」に食べる男性が、2009年から大幅増(22.9 ポイント増)。「スイーツ男子」がすっかり定着し、男性が「おやつに

スイーツ」を食べることへの抵抗感が減っている様子がうかがえる。

スーパー・コンビニのスイーツを食べたくなるタイミングは、2009年との比較では、「食後のデザートに」が 11.5 ポイント減少、「自分

へのご褒美に」スイーツを食べる人が約 13.2 ポイント増加。

P2 スイーツを買う場所・理由

P6 スーパー・コンビニスイーツ 人気ランキング

P9 スーパー・コンビニでスイーツを買う・食べるシーン

調査概要

■実施時期:2007年から 2019年まで毎年実施

■調査手法:インターネット調査

■調査対象:16~64歳の男女約 1000人

※ スコアの構成比(%)は小数点第 2位以下を四捨五入しているため、合計しても必ずしも 100%にならない場合があります。

※ 各年の結果については、居住エリアおよび性年代の人口構成比に合わせてウェイトバック集計をしています。

レポート内で表示しているサンプル数はウェイトバック後のものとなります。

※ 上記、また本ページ以降、説明がないものは 2019年のデータになります。

「スーパー・コンビニ スイーツ白書 2020」 概要

P.13 大手前大学スイーツ学教授・松井博司さんに聞く「日本のスイーツの進化と今後」

~スイーツ男子と個食の時代がスーパー・コンビニスイーツ需要の拡大に~

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2

約 7 割がスイーツを「スーパー」で購入、2 位は「コンビニ」

スイーツ(洋生菓子)を購入する場所では、「スーパー」

(67.0%)が約 7割で 1位となりました。次いで「コンビニ」

(55.5%)も半数を超え、3位の「専門店」(21.2%)の倍

以上という結果になり、身近なスーパーやコンビニでスイーツを購入

する人が多いことが分かりました。

「スーパー」でスイーツを購入する人が最も多かったのは女性 40

代(80.6%)で、8割を超えました。「コンビニ」では女性 10代

(71.4%)が 1位で、より若い人に人気があることがうかがえま

す【図 1】。

本項目の調査を開始した 2014年からの結果を見ても、「スー

パー」での購入率は、女性は 6年連続で 7割を超えています。

一方、男性は 2014年の 57.2%から、2019年は 61.2%と、

4.0 ポイント増加しており、スーパーでスイーツを購入する男性が

増えていることが分かります【図 2】。

「スーパー」のスイーツは「価格&味」が魅力。「コンビニ」のスイーツは「味&手軽さ」が魅力。

購入率が高かった「スーパー」および「コンビニ」のスイーツの魅力について聞いた結果が、下記【図 3、4】です。

「スーパー」のスイーツの魅力としては「価格」(76.7%)が最も支持を集め、次いで「味・おいしさ」(60.9%)、「手軽に買える」

(49.4%)となり、コストパフォーマンスの良さが評価されているようです。また、5位「品揃えの良さ」(19.9%)は、スーパーならではの魅

力といえます。

「コンビニ」のスイーツの魅力は、1位「味・おいしさ」(68.8%)、2位「手軽に買える」(52.3%)、3位「価格」(43.6%)とな

り、「パッと購入できておいしい」ところが魅力のようです。また 4位「新商品が頻繁に出る」(26.0%)では、コンビニのフレッシュな品揃えを

楽しみにしている人も多い様子がうかがえました。

また、どちらのランキングにも「ボリューム」(スーパー:24.9%、コンビニ:17.4%)がトップ 5入りしており、スーパー・コンビニのスイーツに

おいて、「ボリューム」を重視する人も多いことが分かります。

01 スイーツを買う場所・理由

(複数選択、n=1084)

2014年 2015年 2016年 2017年 2018年 2019年

男性 (n数) 545 545 540 545 545 545

57.2 57.1 65.1 62.8 61.1 61.2

女性 (n数) 539 539 533 539 539 539

75.5 74.0 74.2 72.4 73.7 72.9

スーパーでの購入率(%)

スーパーでの購入率(%)

スーパーのスイーツ購入率 男女経年変化

57.2

61.2

72.9

50.0

60.0

70.0

80.0

男性 女性

[図 2]

1位 価格 76.7%

2位 味・おいしさ 60.9%

3位 手軽に買える 49.4%

4位 ボリューム 24.9%

5位 品揃えの良さ 19.9%

「スーパー」のスイーツの魅力

1位 味・おいしさ 68.8%

2位 手軽に買える 52.3%

3位 価格 43.6%

4位 新商品が頻繁に出る 26.0%

5位 ボリューム 17.4%

「コンビニ」のスイーツの魅力

(複数選択、n=800)

[図 3]

(複数選択、n=779)

[図 4]

性年代別TOP1

1位 スーパー 67.0% 女性40代(80.6%, n=132)

2位 コンビニ 55.5% 女性10代(71.4%, n=34)

3位 専門店 21.2% 女性60代(42.5%, n=62)

4位 百貨店 12.9% 女性60代(27.6%, n=62)

5位 ドラッグストア 10.0% 男性20代(19.9%, n=91)

[図1] スイーツを「購入する場所」

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3

「スーパー」・「コンビニ」のスイーツ、「味・おいしさ」の評価が高まっている!

「スーパー」・「コンビニ」のスイーツの魅力を聞いた結果

を、本項目の調査を開始した 2013年からの経年変化

で見ると、「味・おいしさ」に魅力を感じる人が、スーパー、

コンビニの両方で増加していることが分かりました【図 5、

6】。

「スーパー」では、2013年に「味・おいしさ」が魅力と答

えた人が 51.1%と約半数であったところから、2019年に

は 60.9%と、9.8 ポイント上昇しており、7年連続で 1

位となった「価格」との差が年々縮まっています。「スーパ

ー」で購入するスイーツの「味・おいしさ」の評価が上昇して

いることが分かる結果となりました。

「コンビニ」では「味・おいしさ」が 2014年以外の全ての

年で魅力の 1位となっており、2013年の 64.7%から

2019年には 68.8%と 4.1 ポイント上昇しています。味

についてもともと魅力を感じている人が多く、近年さらにそう

いった人が増えてきている様子もうかがえます。

また、「スーパー」のスイーツで魅力 5位だった「品揃え

の良さ」は、2013年からの 7年間、安定的に 20%前

後を推移しており、選べるバリエーションの多さからスーパー

でのスイーツ購入をする人がいることがうかがえます【図

5】。

「コンビニ」のスイーツについて魅力 4位だった「新商品

が頻繁に出る」についても、2013年から安定的に 20~

30%を推移しており、新商品との出会いを求めてコンビニ

でスイーツを購入する人の様子が分かりました【図 6】。

01 スイーツを買う場所・理由

2013年 2014年 2015年 2016年 2017年 2018年 2019年

全体 758 819 802 833 809 834 800

価格 81.5 78.5 78.8 80.5 80.0 79.5 76.7

味・おいしさ 51.1 50.4 54.8 57.1 59.7 59.6 60.9

手軽に買える 58.4 55.3 53.8 55.3 50.3 55.0 49.4

ボリューム 25.4 24.5 21.4 25.6 23.5 27.9 24.9

品揃えの良さ 21.7 19.8 16.3 17.0 19.2 24.2 19.9

安全性 11.4 6.3 7.9 8.3 8.8 12.0 13.1

作っている企業の信頼・安心感 9.7 6.5 5.6 6.7 6.6 8.4 11.0

パッケージデザイン 6.2 6.5 7.7 6.4 6.7 6.6 9.3

新商品が頻繁に出る 6.3 6.1 5.7 6.6 6.2 8.1 8.2

話題性 2.9 1.5 1.9 2.8 1.7 1.8 4.1

高級感 1.6 1.1 1.2 2.6 1.2 3.6 3.4

カロリー 2.0 2.8 1.3 2.5 2.8 1.9 2.2

「スーパー」のスイーツの魅力

76.7

51.1

60.9

21.7 19.9

0.0%

30.0%

60.0%

90.0%

価格 味・おいしさ

手軽に買える ボリューム

品揃えの良さ 安全性

作っている企業の信頼・安心感 パッケージデザイン

新商品が頻繁に出る 話題性

高級感 カロリー

品揃えの良さ

味・おいしさ

2013年 2014年 2015年 2016年 2017年 2018年 2019年

全体 738 748 767 762 781 786 779

価格 49.8 47.8 49.5 55.7 45.8 48.7 43.6

味・おいしさ 64.7 61.2 63.7 64.7 70.0 68.8 68.8

手軽に買える 63.8 61.6 60.2 60.4 57.2 59.6 52.3

ボリューム 17.3 18.9 15.9 17.7 15.1 20.4 17.4

品揃えの良さ 17.7 16.5 10.7 11.3 12.7 16.3 15.3

安全性 9.9 5.4 7.1 7.7 7.9 11.1 10.9

作っている企業の信頼・安心感 9.0 6.4 5.6 8.4 7.6 10.3 9.7

パッケージデザイン 10.0 8.0 7.8 8.2 9.4 10.7 11.1

新商品が頻繁に出る 26.3 21.9 21.8 26.5 21.6 29.0 26.0

話題性 12.2 7.6 7.7 8.4 8.2 10.9 11.6

高級感 7.3 3.7 2.5 4.4 3.5 6.0 6.7

カロリー 2.0 3.0 1.0 2.5 2.6 1.4 3.1

「コンビニ」のスイーツの魅力

64.7 68.8

26.3 26.0

0.0%

30.0%

60.0%

90.0%

価格 味・おいしさ

手軽に買える ボリューム

品揃えの良さ 安全性

作っている企業の信頼・安心感 パッケージデザイン

新商品が頻繁に出る 話題性

高級感 カロリー

味・おいしさ

新商品が頻繁に出る

[図 5]

[図 6]

(複数選択)

(複数選択)

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4

2009年 2010年 2011年 2012年 2013年 2014年 2015年 2016年 2017年 2018年 2019年

全体 706 755 745 726 871 897 895 912 907 923 893

値段 85.0 82.5 81.6 84.2 79.2 77.7 74.0 74.7 73.2 75.2 71.9

消費期限 66.0 60.9 63.9 61.5 52.6 48.0 47.1 47.4 51.5 46.2 45.2

入数・内容量 24.5 28.5 25.8 31.2 32.5 28.3 24.0 27.6 27.4 26.3 27.3

商品名 11.9 14.8 14.9 14.1 22.6 21.1 22.2 24.8 22.6 23.5 25.5

商品のこだわりを表した文 15.4 19.3 13.0 14.0 22.6 21.3 19.4 20.4 22.5 22.4 22.9

原材料 25.9 23.6 23.6 18.5 21.4 22.5 18.4 19.6 22.0 19.6 20.8

メーカー名 20.1 17.5 18.3 18.4 18.5 14.9 16.4

原産地 10.1 8.9 10.1 8.6 15.4 16.0 12.6 13.6 13.1 15.6 12.1

栄養成分 11.8 8.6 10.1 8.6 8.9 10.9 10.0 10.2 10.9 10.7 12.0

スーパー・コンビニのスイーツを購入する際、気にする表示

85.0

71.9

66.0

45.2

11.9

25.5

15.4

0.0%

20.0%

40.0%

60.0%

80.0%

100.0%

値段 消費期限 入数・内容量

商品名 商品のこだわりを表した文 原材料

メーカー名 原産地 栄養成分

22.9

商品のこだわりを

表した文商品名

値段

消費期限

パッケージ表記で気になるポイントも変化。「コストパフォーマンス」に「+α」の視点が増加

スーパー・コンビニでスイーツを購入する際に気にする表示について聞いた結果、1位は「値段」(71.9%)、2位「消費期限」

(45.2%)、3位「入数・内容量」(27.3%)となりました。

2009年と比べてみると、1位の「値段」(2009年:85.0%→2019年:71.9%)が 13.1 ポイント減少しています。また、2位の

「消費期限」(2009年:66.0%→2019年:45.2%)が 20.8 ポイント減少しています。

一方、「商品のこだわりを表した文」(2009年:15.4%→2019年:22.9%)は 7.5 ポイント、「商品名」(2009年:11.9%

→2019年:25.5%)は 13.6 ポイント増加しています。コストパフォーマンスのみでなく、商品名や商品のこだわりなどを見ることで、ブラン

ドや他と比べたときの特徴などの「+α」の部分を、スイーツ選びの際に重視するようになってきているといえそうです【図 7】。

01 スイーツを買う場所・理由

[図 7]

(複数選択)

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5

スーパー・コンビニのスイーツを購入する頻度

0.7

0.6

3.2

1.9

4.9

4.7

10.1

5.6

21.5

28.3

22.2

25.9

39.6

33.2

38.0

26.2

19.2

20.3

14.6

18.6

8.6

8.1

6.9

17.0

5.5

4.6

5.1

4.8

0% 20% 40% 60% 80% 100%

ほぼ毎日 週に3~4回程度 週に1~2回程度 月に1~2回程度

3ヶ月に1回程度 半年に1回程度 それ以下

33.6%

35.5%

33.4%

27.1%

全体【n=893】

男性10代【n=28】

男性20代【n=80】

女性10代【n=29】

約 3 割が週 1 以上で「スーパー」・「コンビニ」のスイーツを購入。若い男性の購入率が高い

スーパー・コンビニでスイーツを購入する頻度を聞いたところ、週に 1回以上買う人は 27.1%と、約 3割に上ることが分かりました。性年

代別で「週 1回以上購入」している割合が最も高かったのは男性 20代(35.5%)で、この年代では週に 3回以上購入する人も

13.3%(ほぼ毎日:3.2%、週 3~4回程度:10.1%、合計)と、1割を超えています。次いで男性 10代(33.6%)、女性 10

代(33.4%)が「週 1回以上購入」の割合が高く、特に若い男性が購入していることが分かりました【図 8】。

スーパー・コンビニのスイーツに使う金額は、平均 195 円

女性 10 代が高価格に最も抵抗なし

2019年におけるスーパー・コンビニで購入するスイーツに使う金額は、平均 195

円でした。男性は 196円、女性は 193円で、男性の方がお金をかけていることが

分かります。経年で見ても 2009年から、2012年を除く全ての年で、男性の平均

購入金額の方が高いことが分かりました【図 9】。

2019年のデータで性年代別に見ると、一番スイーツに高い金額を払うことに抵抗

がないのは女性 10代(平均 218円)でした。一方、スイーツに使う平均金額

が最も低いのは女性 40代(平均 166円)となりました【図 10】。

01 スイーツを買う場所・理由

1位 女性10代 n=29 218円

2位 女性20代 n=70 213円

3位 男性20代 n=80 210円

4位 男性10代 n=28 209円

5位 女性50代 n=96 207円

6位 女性30代 n=95 202円

7位 男性60代 n=38 194円

8位 男性50代 n=77 193円

9位 男性40代 n=107 192円

10位 男性30代 n=100 190円

11位 女性60代 n=51 173円

12位 女性40代 n=123 166円

スーパー・コンビニの

スイーツに使う平均金額

[図 8]

全体(n) 平均金額 全体(n) 平均金額 全体(n) 平均金額 全体(n) 平均金額 全体(n) 平均金額 全体(n) 平均金額 全体(n) 平均金額 全体(n) 平均金額 全体(n) 平均金額 全体(n) 平均金額 全体(n) 平均金額

全体 706 206.24 755 193.79 745 198.24 726 190.40 871 199.43 897 192.39 895 191.81 912 189.85 907 193.59 923 194.55 893 194.68

男性 293 214.78 328 203.71 322 200.37 302 190.36 395 206.99 407 199.83 410 194.64 439 191.76 416 197.33 432 200.49 430 196.42

女性 413 200.18 427 186.18 423 196.62 424 190.42 477 193.18 491 186.23 486 189.42 472 188.08 491 190.42 491 189.31 463 193.06

2015年 2016年 2017年 2018年 2019年

スーパー・コンビニのスイーツに使う金額

2009年 2010年 2011年 2012年 2013年 2014年

194.68

196.42

193.06

180.00

190.00

200.00

210.00

220.00

全体 男性 女性

[図 9]

[図 10]

Page 7: vFû G G ¥ 4 Fû 1 2 G&ì Ø 3 G vFû 3 HZ 1 4 G&ì Ø ºFû …2020/03/09  · (71.4%)が1 位で、より若い人に人気があることがうかがえま す【図1】。

6

2009年 2010年 2011年 2012年 2013年 2014年 2015年 2016年 2017年 2018年 2019年

全体 706 755 745 726 871 897 895 912 907 923 893

シュークリーム 79.9 76.8 77.3 79.5 74.0 69.6 73.9 71.3 71.1 69.7 74.4

プリン 60.6 55.2 51.3 56.3 49.9 50.0 48.5 49.9 48.4 45.3 48.2

ロールケーキ 39.0 50.5 48.7 46.1 46.4 48.5 43.2 45.4 46.4 42.2 45.3

エクレア 45.6 49.1 45.8 50.0 42.8 41.8 46.1 40.3 44.3 39.0 41.5

カップに入ったムース・ゼリー 34.0 28.9 27.5 31.8 20.8 19.6 22.0 18.7 20.6 20.6 22.1

その他ケーキ類 12.3 16.0 11.3 16.1 22.1 19.8 17.1 19.7 19.1 16.5 21.2

ワッフル 23.7 19.2 18.9 21.9 22.1 22.9 21.0 22.6 20.9 19.8 21.1

和スイーツ(生どら焼き等) 0.0 0.0 0.0 19.7 17.6 16.4 16.5 22.1 19.9 18.7 19.8

クレープ 11.8 10.6 10.9 12.7 14.9 13.9 13.2 14.5 12.2 14.9 16.2

タルト 8.1 7.9 9.0 9.7 13.5 9.9 11.8 16.1 12.2 12.7 14.7

よく買うスーパー・コンビニのスイーツ 2009年~2019年

79.9 76.8 77.3 79.5

74.0 69.6

73.9 71.3 71.1 69.7

74.4

48.2

45.3

16.2

14.7 0.0%

20.0%

40.0%

60.0%

80.0%

100.0%

シュークリーム プリン ロールケーキ エクレア

カップに入ったムース・ゼリー その他ケーキ類 ワッフル 和スイーツ(生どら焼き等)

クレープ タルト

不動の人気!「シュークリーム」が 13 年連続で人気 No.1

スーパー・コンビニでよく購入するスイーツは、1位「シュークリーム」(74.4%)、2位「プ

リン」(48.2%)で、「シュークリーム」は 2位に 25 ポイント以上の差をつけ、圧倒的な 1

位となりました。「シュークリーム」と「プリン」は、13年間不動の 1・2位に君臨しています

【図 11、14】。

「シュークリーム」については、男性が 77.6%、女性 71.4%で、男性の方がシュークリー

ム好きの割合が高いことが分かりました。中でも男性 50代(86.8%)、男性 30代

(84.2%)、男性 60代(83.4%)となり、「シュークリーム」は、中高年男性からの支

持が特に高いことが分かりました【図 12】。一方、男性に比べて多くの項目で数値が高く、

人気にバラつきがあることから、女性は好みが多様で、いろいろなスイーツが好きであることが

分かる結果となりました【図 13】。

02 スーパー・コンビニスイーツ 人気ランキング

[図 13] 「スーパー・コンビニでよく買うスイーツ」ランキング(男女別)

(複数選択、n=893)

(複数選択、n=430) (複数選択 n=463)

[図 14]

1位 シュークリーム 77.6%

2位 プリン 47.6%

3位 ロールケーキ 44.7%

4位 エクレア 43.0%

5位 ワッフル 21.5%

6位 カップに入ったムース・ゼリー 17.8%

7位 その他ケーキ類 17.5%

8位 クレープ 16.3%

9位 タルト 15.2%

10位 和スイーツ(生どら焼き等) 14.6%

男性

1位 シュークリーム 71.4%

2位 プリン 48.7%

3位 ロールケーキ 45.8%

4位 エクレア 40.1%

5位 カップに入ったムース・ゼリー 26.0%

6位 その他ケーキ類 24.6%

6位 和スイーツ(生どら焼き等) 24.6%

8位 ワッフル 20.7%

9位 クレープ 16.0%

10位 タルト 14.3%

女性

1位 シュークリーム 74.4%

2位 プリン 48.2%

3位 ロールケーキ 45.3%

4位 エクレア 41.5%

5位 カップに入ったムース・ゼリー 22.1%

6位 その他ケーキ類 21.2%

7位 ワッフル 21.1%

8位 和スイーツ(生どら焼き等) 19.8%

9位 クレープ 16.2%

10位 タルト 14.7%

[図11] スーパー・コンビニで

よく買うスイーツ

1位 男性50代 n=77 86.8%

2位 男性30代 n=100 84.2%

3位 男性60代 n=38 83.4%

4位 女性30代 n=95 76.5%

5位 女性50代 n=96 75.8%

6位 男性40代 n=107 74.2%

7位 女性60代 n=51 73.6%

8位 女性40代 n=123 73.1%

9位 男性20代 n=80 68.9%

10位 女性20代 n=70 66.6%

11位 男性10代 n=28 57.8%

12位 女性10代 n=29 40.7%

[図12] シュークリームが好きな人

(性年代別)

(複数選択)

Page 8: vFû G G ¥ 4 Fû 1 2 G&ì Ø 3 G vFû 3 HZ 1 4 G&ì Ø ºFû …2020/03/09  · (71.4%)が1 位で、より若い人に人気があることがうかがえま す【図1】。

7

1位 なめらかな 41.3 なめらかな 47.2 ふわふわ 45.6 なめらかな 40.4 なめらかな 34.3 ふんわり 46.8 ふわふわ 48.8

2位 ふわふわ 38.0 もちもち 33.7 なめらかな 43.6 もちもち 38.7 ふわふわ 32.4 なめらかな 44.3 なめらかな 47.9

3位 ふんわり 37.2 もっちり 33.0 もちもち 39.7 とろーり 38.2 ふんわり 32.3 しっとり 42.6 ふんわり 42.2

4位 しっとり 34.9 ふんわり 31.4 もっちり 37.4 とろける 37.4 とろける 30.7 ふわふわ 40.2 しっとり 40.6

5位 とろける 32.0 とろける 31.3 ふんわり 35.1 ふんわり 35.5 しっとり 29.8 ふわとろ 34.4 とろーり 35.6

6位 とろーり 31.9 ふわふわ 30.4 とろける 33.7 しっとり 34.6 やわらかい 27.6 とろーり 33.5 とろける 32.4

7位 もちもち 31.5 しっとり 28.4 しっとり 33.3 もっちり 34.0 もちもち 27.2 口溶けの良い 28.4 ふわとろ 31.9

8位 ふわとろ 29.2 やわらかい 25.8 口溶けの良い 31.0 ふわふわ 34.0 とろーり 26.7 もっちり 27.0 口溶けの良い 30.8

9位 もっちり 28.2 とろーり 25.0 とろーり 30.4 ふわとろ 31.0 ふわとろ 24.8 とろっと 26.1 もちもち 22.5

10位 口溶けの良い 25.1 とろっと 24.8 ふわとろ 28.3 ふっくら 26.3 もっちり 23.1 やわらかい 26.1 ふっくら 22.0

11位 やわらかい 24.6 口溶けの良い 23.8 やわらかい 27.3 とろっと 24.5 ふっくら 21.6 とろける 25.9 やわらかい 20.9

12位 ふっくら 23.1 ふわとろ 23.4 サクサク 26.1 ザクザク 23.7 とろっと 21.5 もちもち 25.7 とろっと 17.2

13位 とろっと 22.9 ふっくら 21.9 ふっくら 22.1 口溶けの良い 21.8 口溶けの良い 19.6 ふっくら 23.1 軽い 14.8

14位 ぷるん 15.6 サクフワ 18.0 とろっと 21.8 やわらかい 18.8 ぷるん 16.2 ぷるん 18.0 もっちり 12.1

15位 サクサク 15.2 ザクザク 16.7 サクフワ 20.2 サクフワ 17.1 サクサク 12.3 サクサク 16.2 ぷるん 10.4

16位 サクフワ 14.0 パリッと 15.0 ザクザク 20.0 ぷるん 16.7 サクフワ 11.1 サクフワ 12.4 サクサク 8.9

17位 ザクザク 13.9 ぷるん 14.5 パリッと 17.1 パリッと 14.7 ザクザク 9.3 パリッと 10.7 サクフワ 4.3

18位 パリッと 11.3 サクサク 10.5 ぷるん 13.7 サクサク 13.5 軽い 8.6 ザクザク 8.4 パリッと 3.4

19位 軽い 10.7 軽い 10.0 軽い 12.6 軽い 12.6 パリッと 7.3 軽い 7.8 ザクザク 2.8

20位 ゴツゴツ 1.9 ゴツゴツ 6.0 ゴツゴツ 4.7 ゴツゴツ 0.2 ゴツゴツ 0.7 ゴツゴツ 2.6 ゴツゴツ 0.0

年代別 魅力を感じるスイーツの食感 ランキング全体 (n=893) 10代 (n=56) 20代 (n=149) 30代 (n=195) 40代 (n=230) 50代 (n=173) 60代 (n=89)

一番人気の食感は「なめらか」。「ふわ・とろ・しっとり」好きは女性に多い

若い層は「もちもち」「もっちり」が好き、60 代は「ふわふわ」やわらか食感が好き

魅力を感じるスイーツの食感について、「なめらかな」(男性:33.0%、女性:49.0%)、「ふわふわ」(男性:28.5%、女性

46.8%)、「しっとり」(男性:27.3%、女性:41.9%)、「とろーり」(男性:24.2%、女性:39.1%)は特に、女性の方が好きな

割合が高いことが分かりました【図 15】。

「ザクザク」、「もっちり」などの歯ごたえや粘度を示す食感については、他年代と比べ、60代には好まない人が多く、「ふわふわ」「ふんわり」

「なめらかな」などやわらかい食感は、60代からの支持を多く集めています。「もちもち」、「もっちり」は、10代~30代で特に人気があること

が分かりました【図 16】。

[図 15] 「スーパー・コンビニのスイーツ」の魅力を感じる食感ランキング

02 スーパー・コンビニスイーツ 人気ランキング

(複数選択、n=893) (複数選択、n=430) (複数選択、n=463)

1位 なめらかな 41.3%

2位 ふわふわ 38.0%

3位 ふんわり 37.2%

4位 しっとり 34.9%

5位 とろける 32.0%

6位 とろーり 31.9%

7位 もちもち 31.5%

8位 ふわとろ 29.2%

9位 もっちり 28.2%

10位 口溶けの良い 25.1%

全体

1位 なめらかな 33.0%

2位 ふんわり 32.6%

3位 ふわふわ 28.5%

4位 しっとり 27.3%

5位 とろける 25.6%

6位 もちもち 24.5%

6位 ふわとろ 24.5%

8位 とろーり 24.2%

9位 ふっくら 21.0%

9位 もっちり 21.0%

男性

[図 16]

1位 なめらかな 49.0%

2位 ふわふわ 46.8%

3位 しっとり 41.9%

4位 ふんわり 41.5%

5位 とろーり 39.1%

6位 もちもち 38.0%

7位 とろける 37.8%

8位 もっちり 34.8%

9位 ふわとろ 33.6%

10位 口溶けの良い 30.3%

女性

(複数選択)

Page 9: vFû G G ¥ 4 Fû 1 2 G&ì Ø 3 G vFû 3 HZ 1 4 G&ì Ø ºFû …2020/03/09  · (71.4%)が1 位で、より若い人に人気があることがうかがえま す【図1】。

8

「なめらか」食感が、5 年連続で 1 番人気!「もちもち」の人気が上昇中!

2019年の「魅力を感じるスイーツの食感」は、1位「なめら

かな」(41.3%)、2位「ふわふわ」(38.0%)、3位「ふん

わり」(37.2%)という結果でした。

食感の好みに変化があるかを見ていくと、本項目の調査を開

始した 2015年との比較では、「なめらかな」(2015年:

37.3%→2019年:41.3%)は 4.0 ポイント、「ふわふわ」

(31.2%→38.0%)が 6.8 ポイント増加しています。そのほ

か、「もちもち」(20.5%→31.5%)が 11 ポイント、「もっち

り」(20.3%→28.2%)が 7.9 ポイント、また、まだ 1割強

と少数派ではありますが、「ザクザク」(5.3%→13.9%)が

8.6 ポイント増加しています。今後はこういった食感のスイーツ

が人気を集めるかもしれません【図 17】。

02 スーパー・コンビニスイーツ 人気ランキング

2015年 2016年 2017年 2018年 2019年

全体 895 912 907 923 893

なめらかな 37.3 37.3 38.9 44.1 41.3

ふわふわ 31.2 34.9 38.3 35.3 38.0

ふんわり 36.2 34.7 36.4 35.2 37.2

しっとり 31.5 32.1 34.1 34.9 34.9

とろける 33.8 32.9 31.9 34.8 32.0

とろーり 29.3 31.1 32.1 32.2 31.9

もちもち 20.5 23.5 27.4 30.9 31.5

ふわとろ 25.4 29.9 29.9 30.4 29.2

もっちり 20.3 24.2 27.2 27.5 28.2

口溶けの良い 27.0 25.3 23.8 27.1 25.1

やわらかい 25.7 25.2 26.3 23.8 24.6

ふっくら 20.4 22.0 23.3 20.6 23.1

とろっと 19.7 19.5 20.9 20.1 22.9

ぷるん 12.5 13.8 12.4 11.3 15.6

サクサク 9.5 11.8 11.6 13.3 15.2

サクフワ 9.4 10.4 11.5 10.3 14.0

ザクザク 5.3 5.3 8.6 10.7 13.9

パリッと 7.3 6.8 8.8 9.2 11.3

軽い 13.1 10.0 12.7 12.3 10.7

ゴツゴツ 0.9 0.5 2.2 0.9 1.9

[図17] 魅力を感じるスイーツの食感 2015年~2019年

37.3

41.3

31.2

38.0

20.5

31.5

20.3

28.2

5.3

13.9

0.0%

20.0%

40.0%

60.0%

なめらかな ふわふわ ふんわり しっとり

とろける とろーり もちもち ふわとろ

もっちり 口溶けの良い やわらかい ふっくら

とろっと ぷるん サクサク サクフワ

ザクザク パリッと 軽い ゴツゴツ

なめらかな

ふわふわ

もちもち

もっちり

ザクザク

(複数選択)

Page 10: vFû G G ¥ 4 Fû 1 2 G&ì Ø 3 G vFû 3 HZ 1 4 G&ì Ø ºFû …2020/03/09  · (71.4%)が1 位で、より若い人に人気があることがうかがえま す【図1】。

9

1位 男性20代 n=80 71.5%

2位 男性10代 n=28 69.6%

3位 男性30代 n=100 61.3%

4位 女性10代 n=29 60.8%

5位 女性20代 n=70 59.4%

[図20]「ひとりで」スーパー・

コンビニのスイーツを食べる人

(性年代別)

スーパー・コンビニのスイーツ、「自宅で食べる」人が 95.2%

スーパー・コンビニのスイーツをどこで食べるかを聞いたところ、95.2%とほぼ全員が「自宅」で食べていることが分かりました。2位は「職場」

(13.9%)、3位「車中」(7.5%)と続きますが、少数派です。2009年から見ても、スーパー・コンビニのスイーツは、購入後自宅で食

べている人がほとんどであることが分かりました【図 18】。

「家族と食べる」人が 10 年前から最も多いが、「ひとりで食べる」人が増加傾向

スーパー・コンビニのスイーツを誰と食べるかについては、1位「家族と」(63.2%)、2位「ひとりで」(54.7%)、3位「友人と」

(10.3%)の順となり、この順位は 10年前から変化していません。しかし、「家族と」食べる人は微減している傾向で、2009年と比較し

て 5.2 ポイント減少、代わりに「ひとりで」食べる人が 6.7 ポイント増加しており、単身者の増加の影響が出ているものと考えられます【図

19】。

また若い男性が「ひとりで」スイーツを食べる比率(10代:69.6%、20代:71.5%、30代:61.3%)は 6~7割に上り、他の年

代と比べて高いことがわかりました【図 20】。

2009年 2010年 2011年 2012年 2013年 2014年 2015年 2016年 2017年 2018年 2019年

全体 706 755 745 726 871 897 895 912 907 923 893

家族と 68.4 66.2 64.7 65.7 66.8 66.0 64.4 64.1 65.5 66.7 63.2

ひとりで 48.0 52.7 53.7 54.9 56.8 51.7 51.9 51.9 54.2 51.9 54.7

友人と 11.9 14.8 11.0 11.0 10.7 9.4 9.9 8.5 10.7 7.6 10.3

恋人と 6.4 7.4 6.4 5.4 7.1 5.8 5.4 5.6 7.1 5.8 5.6

職場の同僚と 4.2 3.4 3.9 4.2 4.8 2.7 4.1 3.0 4.0 4.1 2.5

スーパー・コンビニのスイーツを一緒に食べる人

68.4

63.2

48.0

54.7

0.0%

20.0%

40.0%

60.0%

80.0% 家族と ひとりで 友人と 恋人と 職場の同僚と

男性:52.2%

女性:45.0%

男性:58.4%

女性:51.3%

2009年 2010年 2011年 2012年 2013年 2014年 2015年 2016年 2017年 2018年 2019年

全体 706 752 745 724 870 885 888 906 904 920 882

自宅 96.2 95.3 96.9 96.5 96.0 95.9 96.1 96.0 95.6 97.2 95.2

職場 13.3 12.6 11.9 12.3 13.9 13.2 13.7 12.3 15.2 13.7 13.9

車中 6.4 7.3 7.5 7.8 8.1 7.7 7.9 8.0 7.0 6.6 7.5

友人宅 5.8 8.1 5.9 6.5 5.2 4.8 3.2 4.8 4.9 3.7 5.7

屋外 2.4 5.5 4.4 3.4 4.0 2.6 2.9 4.0 3.7 3.9 4.5

学校 3.7 5.9 4.8 2.5 3.3 3.8 3.5 3.9 3.3 3.1 2.4

スーパー・コンビニのスイーツを食べる場所

95.2

13.9

0.0%

20.0%

40.0%

60.0%

80.0%

100.0%

自宅 職場

車中 友人宅

屋外 学校

03 スーパー・コンビニスイーツを買う・食べるシーン

[図 18]

[図 19]

(複数選択)

(複数選択)

Page 11: vFû G G ¥ 4 Fû 1 2 G&ì Ø 3 G vFû 3 HZ 1 4 G&ì Ø ºFû …2020/03/09  · (71.4%)が1 位で、より若い人に人気があることがうかがえま す【図1】。

10

●「午後に」● スーパー・コンビニのスイーツを食べる人 2019年/2009年 比較

41.6

53.3

26.6

49.5

52.3

56.7

16.7

40.4

27.1

60.0

20.5

40.5

25.9

47.0

31.7

54.2

47.4

55.2

59.5

55.5

46.2

55.5

52.9

55.7

46.2

57.2

51.9

52.8 70.6

67.5

0.0

10.0

20.0

30.0

40.0

50.0

60.0

70.0

80.0

2009 2019 2009 2019 2009 2019 2009 2019 2009 2019 2009 2019 2009 2019 2009 2019 2009 2019 2009 2019 2009 2019 2009 2019 2009 2019 2009 2019 2009 2019

全体 男性 女性 男性10代 男性20代 男性30代 男性40代 男性50代 男性60代 女性10代 女性20代 女性30代 女性40代 女性50代 女性60代

n=

882

n=

425

n=

457

n=

47

n=

92

n=

89

n=

86

n=

76

n=

37

n=

49

n=

90

n=

92

n=

96

n=

93

n=

47

n=

706

n=

293

n=

413

n=

24

n=

59

n=

73

n=

58

n=

60

n=

19

n=

37

n=

85

n=

85

n=

91

n=

81

n=

34

2009年 2010年 2011年 2012年 2013年 2014年 2015年 2016年 2017年 2018年 2019年

全体 706 752 745 724 870 885 888 906 904 920 882

朝食時 6.2 3.9 4.7 4.9 5.8 3.4 4.6 3.5 3.3 3.3 5.1

午前中 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 6.3 5.6 6.9 6.3 6.0 8.8

昼食時 18.6 17.2 16.8 18.9 13.4 16.9 16.8 19.7 18.6 18.1 19.5

午後 41.6 45.7 44.2 43.3 68.8 57.8 56.4 52.6 55.8 54.7 53.3

夕食時 47.5 50.0 49.7 48.9 38.4 21.3 19.4 23.6 19.2 22.7 23.3

夜 28.3 29.5 30.1 27.8 16.8 36.6 40.4 39.6 39.4 36.1 34.9

スーパー・コンビニのスイーツを食べる時間帯

41.6

53.3

47.5

23.3 28.3

34.9

0.0%

20.0%

40.0%

60.0%

80.0%朝食時 午前中 昼食時 午後 夕食時 夜

夕食時

午後

生活習慣の変化が「スイーツ習慣」にも影響。スイーツを食べるシーンが多様化

スーパー・コンビニのスイーツを食べる時間帯で最も多いのは「午後」(53.3%)。次いで「夜」(34.9%)、「夕食時」(23.3%)と

なりました。

2009年からの変化を見ると、「夕食時」(2009年:47.5%→2019年:23.3%)に食べる人が 24.2 ポイントも激減している点

が特徴的な結果となりました。一人暮らし世帯や共働き世帯の増加から、夕食の家族団らんの時間にスイーツを食べる機会が減少してい

ることがうかがえます。生活スタイルの変化に合わせ、スイーツを食べるシーンも多様化が進んでいることが分かる結果となりました【図 21】。

「スイーツ男子」が増加中!男性が「おやつにスイーツ」を食べることへの抵抗感が減っている

スーパー・コンビニのスイーツを「午後」に食べる人は、男性 20代(2009年:27.1%→2019年:60.0%)が 32.9 ポイント増えて

いるのを筆頭に、全年代で大幅に増加しています。もともと半数以上であった女性(52.3%→56.7%)は 4.4 ポイントと微増ですが、男

性(26.6%→49.5%)では 22.9 ポイント増加しており、10年前よりも「スイーツ男子」の定着化が進んでいることがうかがえます【図

22】。

03 スーパー・コンビニスイーツを買う・食べるシーン

[図 21]

[図 22]

(複数選択)

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11

スイーツ習慣に変化。「食後に食べるもの」から、「疲れを癒す、夜のひとときの楽しみ」へ

「夜スイーツ女子」が増加中。女性 30 代は 4 割が「夜」食べている

スーパー・コンビニのスイーツを「夜」に食べる人(2009年:28.3%→2019年:34.9%)は、6.6 ポイント増加しています。「夜」に

食べる女性(19.4%→29.8%)が 10.4 ポイント増加しており、特に 30代(17.6%→40.1%)では 22.5 ポイントと大幅に増え、

「夜にスイーツを食べる女性 30代」の数値は 10年前から倍増していることが分かりました。スイーツを「ひとりで」食べる女性(45.0%→

51.3%)も 6.3 ポイント増加していることから、女性が仕事や家事を終えて、疲れを癒し、自分へのご褒美としてスイーツを食べる傾向が

以前より強くなっていることが分かりました。

男性では、30代(47.5%)、40代(49.1%)が共に約半数となり、特に男性 40代(34.5%→49.1%)は 14.6 ポイント増

加し、全性年代中で最も「夜」にスイーツを食べる割合が高いことがわかりました。男性 10代(38.1%)、20代(37.9%)と、若い層

も約 4割となり、多くの男性が「夜スイーツ」を楽しんでいることがわかりました。

働く女性の増加などによる生活スタイルの変化から、「スイーツは食後のデザートに」という意識が変化し、好きな時間にスイーツを楽しむ人

が増え、スイーツの役割も変化している様子がうかがえます【図 19、23】。

03 スーパー・コンビニスイーツを買う・食べるシーン

●「夜に」● スーパー・コンビニのスイーツを食べる人 2019年/2009年 比較

28.3

34.9 41.0

40.3

19.4

29.8

50.0 38.1

50.8

37.9 49.3

47.5

34.5

49.1

33.3

31.3

10.5

22.7

37.8 26.8

21.2

32.4

17.6

40.1

19.8

28.3

13.6

27.2

11.8

17.2

0.0

10.0

20.0

30.0

40.0

50.0

60.0

2009 2019 2009 2019 2009 2019 2009 2019 2009 2019 2009 2019 2009 2019 2009 2019 2009 2019 2009 2019 2009 2019 2009 2019 2009 2019 2009 2019 2009 2019

全体 男性 女性 男性10代 男性20代 男性30代 男性40代 男性50代 男性60代 女性10代 女性20代 女性30代 女性40代 女性50代 女性60代

n=

882

n=

425

n=

457

n=

47

n=

92

n=

89

n=

86

n=

76

n=

37

n=

49

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90

n=

92

n=

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93

n=

47

n=

706

n=

293

n=

413

n=

24

n=

59

n=

73

n=

58

n=

60

n=

19

n=

37

n=

85

n=

85

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91

n=

81

n=

34

[図 23]

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2009年 2010年 2011年 2012年 2013年 2014年 2015年 2016年 2017年 2018年 2019年

全体 706 752 745 724 870 885 888 906 904 920 882

甘い物が食べたい時 67.3 67.6 63.6 63.9 61.8 62.2 62.4 61.5 61.0 56.0 58.4

疲れている時 44.5 44.1 38.7 47.7 36.4 30.9 35.5 32.6 35.8 36.0 42.0

おやつの時 44.2 46.1 40.9 42.9 42.8 40.6 42.5 39.1 40.1 38.0 39.7

食後のデザートに 51.0 52.1 53.2 50.0 40.7 38.9 40.4 37.7 42.6 43.9 39.5

自分へのご褒美に 20.0 22.2 23.8 24.8 31.5 25.8 27.0 29.2 28.7 31.6 33.2

お茶・コーヒーなどドリンクを飲む時 35.3 31.8 29.0 29.4 32.3 29.6 31.2

直接店頭で商品を見た時 28.5 28.1 25.0 22.7 25.7 26.1 25.3 24.1 23.5 23.2 23.9

おなかがすいている時 33.9 35.4 35.3 37.6 26.8 25.3 23.1 20.7 22.3 19.8 21.3

人をもてなす等、特別な時 5.2 6.4 7.4 8.9 10.8 8.0 11.6 8.2 12.4 12.0 12.3

テレビや新聞などでお菓子の特集や記事を見た時 6.7 7.6 7.0 7.6 9.5 7.3 6.3 5.4 5.6 8.1 9.0

知人・友人に勧められた時 5.4 6.0 4.3 4.9 6.9 4.6 5.6 4.2 3.5 7.3 8.0

食事の代わりに 4.1 3.9 3.5 3.1 3.8 3.5 3.6 2.1 3.8 3.9 5.0

スーパー・コンビニのスイーツを食べたいと思うタイミング

58.4

42.0

51.0

39.5

20.0

33.2

33.9

21.3

0.0%

20.0%

40.0%

60.0%

80.0%

甘い物が食べたい時 疲れている時 おやつの時

食後のデザートに 自分へのご褒美に お茶・コーヒーなどドリンクを飲む時

直接店頭で商品を見た時 おなかがすいている時 人をもてなす等、特別な時

テレビや新聞などでお菓子の特集や記事を見た時 知人・友人に勧められた時 食事の代わりに

自分へのご褒美に

スイーツの役割に変化。「食後のデザート」から「自分へのご褒美」に

スーパー・コンビニのスイーツを食べたいと思うタイミングは、1位「甘いものが食べたい時」

(58.4%)、2位「疲れている時」(42.0%)、3位「おやつの時」(39.7%)となり

ました。

2009年と比較すると、「おなかが空いている時」(2009年:33.9%→2019年:

21.3%)が 12.6 ポイント、「食後のデザートに」(51.0%→39.5%)が 11.5 ポイン

ト減少した一方で、「自分へのご褒美に」(20.0%→33.2%)が 13.2 ポイント増えま

した【図 24】。

「自分へのご褒美に」スイーツを食べたい人は、女性 10代(51.6%)、女性 20代

(51.8%)が 5割以上、女性 30代(48.6%)が 4割以上と、幅広い世代の女性

から回答がありました。男性でも 10代(42.2%)、20代(43.5%)と若い層は 4

割以上が回答しました【図 25】。

「夕食時」にスイーツを食べる人が減り、「ひとりで」食べる人が増加していることからも、

スイーツが「食後のデザート」から「自分へのご褒美」へと役割を変えて楽しまれていることが

うかがえる結果となりました。

03 スーパー・コンビニスイーツを買う・食べるシーン

[図 24]

1位 女性20代 n=70 51.8%

2位 女性10代 n=29 51.6%

3位 女性30代 n=95 48.6%

4位 男性20代 n=79 43.5%

5位 男性10代 n=27 42.2%

[図25] 「自分へのご褒美に」

   スイーツを食べたい(性年代別)

(複数選択)

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13

調査結果をもとに、日本におけるスイーツの進化および今後予想される変化について、大手前大学総合文化学部 スイーツ学・教

授の松井博司さんにコメントをいただきました。

●日本におけるスイーツのガラパゴス化

現代社会、とりわけ日本のスイーツ事情は特殊化、あるいはガラパゴス化していると思われる。例えば、デパ地下のスイーツ売り場が充実

していること、毎年のように新しいスイーツのブームが起きていること(仕掛けられていること)、自国の和菓子と他国の洋菓子の消費割合が

ほぼ1:2であること(生菓子の割合)、多様な販売形態・販売店舗が存在すること、などが挙げられる。こうした中で、さらに独自進化

しているものが4つある。

① 求める甘さの変化

スイーツという言葉の意味はもちろん、英語の“甘いもの”から由来しているが、現在ではお菓子全般を指す意味で使われている。しかし「甘く

ない方がおいしい」という、甘さ離れの傾向が出てきている。それは、砂糖の使用量が20年前のおよそ半分に近い量になってきたことからも

明らかである。また砂糖の甘さに頼らず、素材本来の味を活かした自然な味わいのスイーツが求められている。

② スイーツを好む人の変化

辛党の男性が多かった時代から、男性らしさや女性らしさが強要されなくなってきた社会環境の変化もあり、甘党の男性の存在感が増し、

スイーツ男子という言葉が生まれた。そのことが男性には敷居の高かった専門店での購入に加え、スーパーやコンビニといった手軽なお店での

購入への変化を促進した。また、いろいろなものを食べたいというニーズに合わせ品揃えの充実が若い女性もターゲットにして促進された。

③ スイーツのヘルシー志向

女性はダイエットを求め、中高年の方は生活習慣病を気にする。このことから、健康を考える商品のラインアップの増加を促した。チョコレート

業界がその口火を切ったが、今後はケーキやスイーツ業界でも進むと思われる。

④ スイーツの食感の変化

硬い食感がおいしくないと感じる傾向は年々強くなってきている。特に女性と年配者では、その傾向が顕著である。一方若い世代では、単

調な食感では物足りなくザクザク、パリパリ感を求めている。また、米粉の活用がもちもち感の普及にも貢献している。

今回のアンケート調査結果を見ると②と③の現象がはっきり見えてきている。①に関しては既にさまざまな商品で甘さ控えめの傾向は取り

入れられている。➃の傾向は今後さらなる多様な食感を生み出すことにつながるかもしれない。

●スイーツ男子と個食の時代がもたらす今後のスーパー・コンビニスイーツの変化

別の調査でも、男性は、簡単に手早く食べられるもの、すなわち、シュークリーム、プリンが好きなスイーツであるとの結果が出ているが、女

性ほどケーキの種類を食べていないこともその背景にはある。スイーツ男子の存在は、今後好みの多様化によるラインアップの増加につながる

だろう。

食生活では個食の時代(個人、一人一人が食事をとる)といわれている。まさにスイーツもそれを反映して、自分で購入し自分で食す

る傾向が現れている。一人暮らしの増加に伴いこの傾向はさらに進むだろう。

上記のような変化により、スーパー・コンビニにおけるスイーツ需要の拡大は確実に進んでいるといえる。

04 スイーツ男子と個食の時代がスイーツ需要の拡大に

松井博司(まつい・ひろし)さん

大手前大学 総合文化学部 スイーツ学・教授。大学院修了後、研究開発に従事。その後独立開業し

製菓会社を設立。洋菓子技術の取得のため国内、ヨーロッパ各地で研修。2003年、大手前短期大学

に製菓学科を設立させ、さらに、2011年、4年制大学としては日本初の「スイーツ学専攻」を設立。スイ

ーツの学術的体系を整えることに尽力する。