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User's Manual TM TM IM 12A01A02-01 IM 12A01A02-01 9版 FLXA202 FLXA21 2 線式液分析計

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TM

IM 12A01A02-01

IM 12A01A02-019 版

FLXA202FLXA212 線式液分析計

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i

9th Edition : 2018.03.23-00

はじめにこの度は FLXA

TM

202/FLXATM

21 2 線式液分析計をご採用いただきまして、ありがとうございます。FLXA202/FLXA21 2 線式液分析計の性能を十分発揮させるため、使用する前に取扱説明書を必ずお読みください。

関連するドキュメントは以下のとおりです。一般仕様書

ドキュメント名 ドキュメント番号 備考FLXA202 2 線式液分析計 GS 12A01A03-01JA

添付の CD-ROM に含まれていますFLXA21 2 線式液分析計 GS 12A01A02-01

* ドキュメント番号の JA は言語コードです

取扱説明書

ドキュメント名 ドキュメント番号 備考FLXA202/FLXA21スタートアップマニュアル IM 12A01A02-12 添付の CD-ROM に含まれています

FLXA202/FLXA21取扱説明書 IM 12A01A02-01 本書

添付の CD-ROM に含まれています

形名の基本コードまたは付加コードに "Z"(特殊仕様)が含まれている製品には、専用の取扱説明書が付く場合があります。その場合、本書に加えて専用の取扱説明書も必ずお読みください。

説明書に対する注意・ 説明書は、最終ユーザまでお届けいただき、最終ユーザがお手元に保管して随時参

照できるようにしていただきますようお願いします。・ 本製品の操作は、説明書をよく読んで内容を理解したのちに行ってください。・ 説明書は、本製品に含まれる機能詳細を説明するものであり、お客様の特定目的に

適合することを保証するものではありません。・ 説明書の内容の一部または全部を、無断で転載、複製することは固くお断りいたし

ます。・ 説明書の内容については、将来予告なしに変更することがあります。・ 説明書の内容について、もしご不審な点や誤り、記載もれなどお気付きのことがあ

りましたら、当社の説明書作成部署、当社の営業、またはお買い求め先代理店までご連絡ください。

図の表記について説明書に記載されている図では、説明の都合により、強調や簡略化、または一部を省略していることがあります。説明書中の画面は、機能理解や操作監視に支障を与えない範囲で、実際の表示と表示位置や文字(大/小文字など)が異なる場合があります。また、表示されている内容が「表示例」の場合があります。

Media No. IM 12A01A02-01 9th Edition : Mar. 2018 (YK)All Rights Reserved. Copyright © 2010, Yokogawa Electric Corporation

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本書の構成についてFLXA202/FLXA21 2 線式液分析計は、お客様の仕様により、pH/ORP 計、導電率計 (SC)、電磁導電率計 (ISC)、溶存酸素計 (DO)、SENCOM

TM

pH/ORP 計となっております。本書では、1 章、2 章と 18、19 章に共通部分を記述し、仕様によって異なる操作、機器設定、校正を下記の表の構成のように記述しています。

内容 pH/ORP 導電率(SC) 電磁導電率(ISC) 溶存酸素(DO) SENCOM pH/ORP概要 1 章配線・設置 2 章操作 3 章 6 章 9 章 12 章 15 章機器設定 4 章 7 章 10 章 13 章 16 章校正 5 章 8 章 11 章 14 章 17 章保守 18 章トラブルシューティング 19 章

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9th Edition : 2018.03.23-00

安全に使用するための注意事項

本製品の保護・安全および改造に関する注意・ 本製品および本製品で制御するシステムの保護・安全のため、本製品を取り扱う際は、

説明書に記載されている安全に関する指示事項に従ってください。なお、これらの指示事項に反する扱いをされた場合、当社は安全性の保証をいたしかねます。

・ この説明書で指定していない方法で使用すると、本機器の保護機能が損なわれることがあります。

・ 本製品および本製品で制御するシステムに対する保護・安全回路を設置する場合は、本製品外部に別途用意するようお願いいたします。

・ 本製品の部品や消耗品を交換する場合は、必ず当社の指定品を使用してください。・ 本製品を改造することは固くお断りいたします。・ 当該製品および本書には、安全に関する以下のような警告シンボルマークとシグナ

ルワード、またはシグナルワードを使用しています。

警告製品への表示は、取扱者および機器を重大な事故から保護するために、取扱説明書を必ず参照する必要がある場所に貼付しています。また、取扱説明書への記載の場合、感電事故など、取扱者の生命や身体に危険が及ぶ恐れがある場合(同時に機器を損傷することもあります)、その危険を回避するための注意事項を記述してあります。

注意製品への表示は、取扱者および機器を事故から保護するために、取扱説明書を必ず参照する必要がある場所に貼付しています。また、取扱説明書への記載の場合、取扱者に対し、軽傷事故が発生する恐れがある場合、または機器を損傷する恐れがある場合に、その危険を回避するための注意事項を記述してあります。

以下のシグナルワードやシンボルマークは、取扱説明書にのみ使用しています。

注意ソフトウェアやハードウェアを損傷したり、システムトラブルになる恐れがある場合に、注意すべきことがらを記述してあります。

注記操作や機能を知る上で、注意すべきことがらを記述してあります。

保護接地端子を示します。

機能接地端子を示します。本端子を保護接地端子として使用しないでください。

本製品の免責について・ 当社は、保証条項に定める場合を除き、本製品に関してどのような保証も行いません。・ 本製品のご使用により、お客様または第三者が損害を被った場合、あるいは当社の

予測できない本製品の欠陥などのため、お客様または第三者が被った損害およびどのような間接的損害に対しても、当社は責任を負いかねますのでご了承ください。

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9th Edition : 2018.03.23-00

本製品について・ FLXA202/FLXA21 液分析計には、IEC、米国、カナダ、または日本の該当する規格に

適合した備品のみを使用してください。当社は、本機器の誤使用に対し責任を負わないものとします。

・ 「一般のタイプ」機器を危険場所に設置しないでください。 危険場所に設置する場合には、適したタイプを選択してください。

・ 製品は、衝撃吸収材で丁寧に梱包されていますが、落下などにより強い衝撃を受けた場合には、製品が損傷・破損することがあります。十分に注意して取り扱ってください。

・ FLXA202/FLXA21 液分析計には、静電気によって損傷を受ける部品が使用されています。本機器の保守点検の際には必ず静電気対策をとり、交換部品の運送には導電性包装材を使用してください。

• 本機器の洗浄に、研磨剤や有機溶剤を使用しないでください。• 本機器の操作はタッチパネルで行います。表示画面の該当部分を押すことで、画面

展開が行われ、校正動作や設定変更も容易に実行されますので、誤操作には十分注意してください。

・ 本機器は、EN61326-1 クラス A 製品であり、工業環境用に設計されています。工業環境以外でのご使用はできません。

・ 電磁ノイズ環境のよくない場所でご使用される場合には、HART 通信に影響がある可能性があります。その際は、再度、通信のリトライを行っていただくか、画面のタッチパネルで操作を行うようにしてください。

安全規格、EMC適合性およびRoHS適合性(FLXA21のTIIS防爆形を除く)安全: UL 61010-1 UL 61010-2-030 CAN/CSA-C22.2 No.61010-1 CAN/CSA-C22.2 No.61010-2-030 EN 61010-1 EN 61010-2-030EMC: EN 61326-1 Class A、Table 2 (For use in industrial locations) Influence of immunity environment (Criteria A): Output shift is specified

within ± 25% of F.S. EN 61326-2-3 RCM:EN 61326-1 Class A、Table 2 韓国電磁波適合性基準 Class A  한국 전자파적합성 기준

A급 기기 (업무용 방송통신기자재) 이 기기는 업무용(A급) 전자파적합기기로서 판매자 또는 사용자는 이 점을 주의하시기 바라며, 가정외의 지역에서 사용하는 것을 목적으로 합니다.

(内容) A 級機器(業務用放送通信機資材)  この機器は、業務用(A 級)電磁波適合機器です。販売者、または使用者は、こ

の点に注意してください。 家庭外の地域で使用することを目的とします。

Russian:TR CU 020/2011RoHS: EN 50581:2012 (FLXA202;スタイル 1.02 以降、FLXA21;スタイル 3.03 以降)

設置高度: 2000 m 以下設置カテゴリ(IEC 61010 による): I ( 注 )汚染度(IEC 61010 による): 2 ( 注 )( 注 ) 設置カテゴリ I は過渡過電圧を適切な低レベルに制限する対策を施した低エネルギー電源を指し、2 線

式機器などに適用されます。 汚染度は、絶縁耐力の低下を引き起こす可能性のある固体、液体、気体状の物質の存在の程度を示します。

汚染度 2 は、通常の室内環境に適用されます。

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FLXA21 TIIS防爆形の場合TIIS 本質安全防爆形 FLXA21(形名 FLXA21-D-P-D-EF)は本質安全防爆構造です。TIIS 防爆品を使う場合は、1.4 項を必ずお読みください。

製品には次の警告ラベルが貼ってあります。

静電気注意爆発のおそれがあるので、タッチパネル操作部以外の箇所に対して、乾布による摩擦等、静電気が発生する作業を行わないでください。

静電気注意爆発のおそれがあるので、タッチパネル操作部以外の箇所に対して、乾布による摩擦等、静電気が発生する作業を行わないでください。

図1 警告ラベル

警告静電気による爆発の恐れがあるので、タッチパネル以外の箇所に対して、乾布による摩擦など、静電気が発生する作業を行わないでください。

[注意事項]・ 電源を入れたまま前面カバーを開けないでください。・ FLXA21 には、図 1.2 に示す配線用カバー 1 ~ 3 があります。 いずれも、本質安全防爆性能の維持のために必要な部品ですので、確実に取り付け

てください(2 章参照)。・ 回路、構成部品などの変更や改造をしないでください。・ FLXA21 TIIS 防爆形の前面窓には、「静電気の帯電による発火リスク」を回避するため

の導電膜が成膜されています。 導電膜が損傷する恐れがありますので、前面窓をこすらないでください。汚れた場

合には、柔らかい湿った布または柔らかいティッシュで拭いてきれいにしてください。頑固な汚れの場合は、中性洗剤を使用してください。

この導電膜は使用環境に対して劣化する性質を持ち、劣化が進むと防爆性能を維持できなくなる恐れがあります。

屋外に設置する場合は、必ず保護カバー(付属品)を装着してください。 保護カバーを装着しない状態で屋外に設置する場合、導電膜の劣化により前面窓の

交換が必要になる場合があります。 導電膜の劣化と前面窓の交換周期は使用環境により異なりますので、当社の営業、

またはお買い求め先代理店までお問い合わせください。 前面窓の交換にあたっては、当社の営業、またはお買い求め先代理店までお問い合

わせください。

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保証とサービス当社の製品および部品に関して、工場出荷日から(通常)12 か月の期間、正常な使用の下での製造上の欠陥に対する保証を行います。ただし、通常保証期間は、各営業所で変更できるものとし、購入注文書の販売条件に従うこととします。摩耗や破損、不適切な保守作業、腐食、化学工程の影響による損害については、本保証の対象外とします。保証請求の際は、不適合製品を担当営業所のサービス担当までお送りください(送料お客様負担)。当社の判断により交換または修理を行います。製品を送付する際には、必ず下記の情報を記載した文書を添付してください。

• 部品番号、形名、計器番号• 購入注文書および購入日• 使用期間、プロセスの内容• 不適合の内容、発生状況• 不適合に関連すると考えられるプロセスや環境の状況• 保証対象の有無:保証内修理または保証外修理• お客様への返送方法、請求書送付先の詳細。ご担当者の名前、電話番号

プロセス液に接触していた製品は、発送する前に必ず洗浄・殺菌を行ってください。当社担当者の健康・安全のため、洗浄・殺菌処理済みの旨の証明書を製品に添付してください。また、製品を使用していたプロセス液の構成成分すべての化学物質安全データシートも添付してください。

欧州認定代理人横河ヨーロッパ(Yokogawa Europe B.V. Euroweg 2, 3825 HD Amersfoort, The Netherlands)は、欧州経済領域における本製品の認定代理人です。

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著作権および商標CD-ROM に含まれるオンラインマニュアルなどの著作権は当社に帰属します。オンラインマニュアルについては、その内容を改ざんできないように PDF のセキュリティを設定しています。プリンタへの出力は可能です。オンラインマニュアルをプリンタで出力してご使用になる場合は、本製品を利用するためだけにご使用ください。オンラインマニュアルをプリンタで出力したものを使う場合、最新版との不一致が起こらないようご注意ください。ご使用時には、CD-ROM の最新版と版数が一致していることをご確認ください。オンラインマニュアルをコピーしたり、第三者に譲渡、販売、頒布(パソコン通信のネットワークを通じて通信により提供することを含みます)することを禁止します。また、無断でビデオテープその他に登録、録画することも禁止します。

FLEXA、FLXA、SENCOM、FieldMate は横河電機株式会社の登録商標または商標です。Adobe、Adobe Acrobat、および Acrobat Reader は、アドビシステムズ社の米国および/または各国での商標または登録商標です。その他、本文中に使われている会社名・商品名は、各社の登録商標または商標です。また本文中の各社の登録商標または商標には、TM、® マークは表示しておりません。

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目次-1

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FLXA202FLXA212線式液分析計

IM 12A01A02-01 9版

目 次 はじめに ...................................................................................................... i 安全に使用するための注意事項 .............................................................. iii1. 概  要 ..................................................................................................1-1

1.1 機器のチェック .................................................................................................1-21.2 画面操作について .............................................................................................1-61.3 パスワードについて .......................................................................................1-111.4 TIIS防爆品を使う場合 .....................................................................................1-111.5 形名およびコード ...........................................................................................1-19

2. 配線・設置 ..............................................................................................2-12.1 設置場所 ............................................................................................................2-32.2 配線用カバーの取り外し..................................................................................2-32.3 ケーブルグランドの取り付け ..........................................................................2-42.4 電源供給配線.....................................................................................................2-6

2.4.1 接地...............................................................................................................................2-72.4.2 電源接続.......................................................................................................................2-72.4.3 配線用カバー..............................................................................................................2-8

2.5 検出器の配線.....................................................................................................2-92.5.1 pH/ORP検出器の配線.............................................................................................2-112.5.2 導電率(SC)検出器の配線..................................................................................2-152.5.3 電磁導電率(ISC)検出器の配線.........................................................................2-162.5.4 溶存酸素(DO)検出器の接続.............................................................................2-172.5.5 SENCOMpH/ORP検出器の配線............................................................................2-18

2.6 取付け方法 ......................................................................................................2-192.7 操作 ..................................................................................................................2-20

3. pH/ORPの操作 ........................................................................................3-13.1 Change language .............................................................................................3-23.2 クイックセットアップ .....................................................................................3-23.3 ホーム画面・メイン画面・モニタ画面 ...........................................................3-43.4 詳細画面 ............................................................................................................3-53.5 トレンド画面...................................................................................................3-103.6 機器状態画面...................................................................................................3-123.7 校正と機器設定画面 .......................................................................................3-12

4. pH/ORPの機器設定 ................................................................................4-14.1 検出器設定 ........................................................................................................4-34.2 測定パラメータ設定 .........................................................................................4-3

4.2.1 測定...............................................................................................................................4-44.2.2 温度設定.......................................................................................................................4-44.2.3 温度補償.......................................................................................................................4-44.2.4 校正設定.......................................................................................................................4-54.2.5 Impedance設定..........................................................................................................4-84.2.6 濃度換算.......................................................................................................................4-84.2.7 検出器診断設定..........................................................................................................4-9

4.3 出力設定 ............................................................................................................4-9

目次

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目次-2

IM 12A01A02-01 9th Edition : 2018.03.23-00

4.4 エラー設定 ......................................................................................................4-114.5 ログブック設定 ...............................................................................................4-124.6 上位機能設定...................................................................................................4-13

4.6.1 初期設定値.................................................................................................................4-134.6.2 タグ.............................................................................................................................4-134.6.3 パスワード.................................................................................................................4-144.6.4 日付/時刻...................................................................................................................4-144.6.5 通信設定.....................................................................................................................4-144.6.6 工場設定.....................................................................................................................4-16

4.7 画面表示設定...................................................................................................4-164.7.1 主表示画面(デュアル表示、個別表示)..........................................................4-174.7.2 トレンド.....................................................................................................................4-174.7.3 自動復帰.....................................................................................................................4-184.7.4 コントラスト調整....................................................................................................4-184.7.5 モニタ画面.................................................................................................................4-18

4.8 演算設定 ..........................................................................................................4-18

5. pH/ORPの校正 ........................................................................................5-15.1 pH校正 ...............................................................................................................5-2

5.1.1 手動校正.......................................................................................................................5-25.1.2 自動校正.......................................................................................................................5-35.1.3 サンプル校正..............................................................................................................5-4

5.2 温度校正(温度設定) .....................................................................................5-45.3 ORP校正(rH校正) .........................................................................................5-45.4 ホールド ............................................................................................................5-55.5 仮出力 ................................................................................................................5-5

6. SC(導電率計)の操作 ..........................................................................6-16.1 Change language .............................................................................................6-16.2 クイックセットアップ .....................................................................................6-26.3 ホーム画面・メイン画面・モニタ画面 ...........................................................6-36.4 詳細画面 ............................................................................................................6-56.5 トレンド画面.....................................................................................................6-96.6 機器状態画面...................................................................................................6-106.7 校正と機器設定画面 .......................................................................................6-10

7. SC(導電率計)の機器設定 ...................................................................7-17.1 測定パラメータ設定 .........................................................................................7-2

7.1.1 主測定パラメータ......................................................................................................7-27.1.2 検出器設定...................................................................................................................7-37.1.3 温度設定.......................................................................................................................7-37.1.4 温度補償.......................................................................................................................7-37.1.5 校正設定.......................................................................................................................7-47.1.6 濃度換算.......................................................................................................................7-57.1.7 検出器診断設定..........................................................................................................7-6

7.2 出力設定 ............................................................................................................7-67.3 エラー設定 ........................................................................................................7-87.4 ログブック設定 .................................................................................................7-97.5 上位機能設定.....................................................................................................7-9

7.5.1 初期設定値.................................................................................................................7-107.5.2 タグ.............................................................................................................................7-107.5.3 パスワード.................................................................................................................7-107.5.4 日付/時刻...................................................................................................................7-117.5.5 通信設定.....................................................................................................................7-117.5.6 工場設定.....................................................................................................................7-12

7.6 画面表示設定...................................................................................................7-127.6.1 主表示画面(デュアル表示、個別表示)..........................................................7-127.6.2 トレンド画面............................................................................................................7-137.6.3 自動復帰.....................................................................................................................7-13

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目次-3

IM 12A01A02-01 9th Edition : 2018.03.23-00

7.6.4 コントラスト調整....................................................................................................7-137.6.5 モニタ画面.................................................................................................................7-13

7.7 演算設定 ..........................................................................................................7-14

8. SC(導電率計)の校正 ..........................................................................8-18.1 手動校正 ............................................................................................................8-28.2 自動校正 ............................................................................................................8-28.3 空気校正 ............................................................................................................8-28.4 サンプル校正.....................................................................................................8-28.5 温度係数校正.....................................................................................................8-38.6 温度校正 ............................................................................................................8-38.7 ホールド ............................................................................................................8-38.8 仮出力 ................................................................................................................8-4

9. ISC(電磁導電率計)の操作..................................................................9-19.1 Change language .............................................................................................9-19.2 クイックセットアップ .....................................................................................9-29.3 メイン画面・モニタ画面..................................................................................9-39.4 詳細画面 ............................................................................................................9-49.5 トレンド画面.....................................................................................................9-89.6 機器状態画面...................................................................................................9-109.7 校正と機器設定画面 .......................................................................................9-10

10. ISC(電磁導電率計)の機器設定 ....................................................... 10-110.1 測定パラメータ設定 .......................................................................................10-2

10.1.1 主測定パラメータ....................................................................................................10-210.1.2 検出器設定.................................................................................................................10-210.1.3 温度設定.....................................................................................................................10-310.1.4 温度補償.....................................................................................................................10-310.1.5 校正設定.....................................................................................................................10-410.1.6 濃度換算.....................................................................................................................10-510.1.7 検出器診断設定........................................................................................................10-5

10.2 出力設定 ..........................................................................................................10-510.3 エラー設定 ......................................................................................................10-710.4 ログブック設定 ...............................................................................................10-810.5 上位機能設定...................................................................................................10-8

10.5.1 初期設定値.................................................................................................................10-810.5.2 タグ.............................................................................................................................10-910.5.3 パスワード.................................................................................................................10-910.5.4 日付/時刻...................................................................................................................10-910.5.5 通信設定.................................................................................................................. 10-1010.5.6 工場設定.................................................................................................................. 10-11

10.6 画面表示設定................................................................................................ 10-1110.6.1 主表示画面.............................................................................................................. 10-1110.6.2 トレンド画面......................................................................................................... 10-1110.6.3 自動復帰.................................................................................................................. 10-1210.6.4 コントラスト調整................................................................................................. 10-1210.6.5 モニタ画面.............................................................................................................. 10-12

11. ISC(電磁導電率計)の校正............................................................... 11-111.1 手動校正 ..........................................................................................................11-311.2 自動校正 ..........................................................................................................11-311.3 空気校正 ..........................................................................................................11-311.4 サンプル校正...................................................................................................11-411.5 温度係数校正...................................................................................................11-411.6 温度校正 ..........................................................................................................11-411.7 ホールド ..........................................................................................................11-4

目次

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目次-4

IM 12A01A02-01 9th Edition : 2018.03.23-00

12. DO(溶存酸素計)の操作 .................................................................. 12-112.1 Change language ...........................................................................................12-212.2 クイックセットアップ ...................................................................................12-212.3 ホーム画面・メイン画面・モニタ画面 .........................................................12-412.4 詳細画面 ..........................................................................................................12-512.5 トレンド画面...................................................................................................12-912.6 機器状態画面................................................................................................ 12-1012.7 校正と機器設定画面 .................................................................................... 12-10

13. DO(溶存酸素計)の機器設定 ........................................................... 13-113.1 検出器設定 ......................................................................................................13-213.2 測定パラメータ設定 .......................................................................................13-2

13.2.1 検出器設定.................................................................................................................13-313.2.2 温度設定.....................................................................................................................13-313.2.3 温度補償.....................................................................................................................13-313.2.4 塩分補償.....................................................................................................................13-313.2.5 プロセス圧力補償....................................................................................................13-313.2.6 校正設定.....................................................................................................................13-313.2.7 検出器診断設定........................................................................................................13-4

13.3 出力設定 ..........................................................................................................13-413.4 エラー設定 ......................................................................................................13-713.5 ログブック設定 ...............................................................................................13-713.6 上位機能設定...................................................................................................13-8

13.6.1 初期設定値.................................................................................................................13-813.6.2 タグ.............................................................................................................................13-813.6.3 パスワード.................................................................................................................13-913.6.4 日付/時刻...................................................................................................................13-913.6.5 通信設定.....................................................................................................................13-913.6.6 工場設定.................................................................................................................. 13-11

13.7 画面表示設定................................................................................................ 13-1113.7.1 主表示画面(デュアル表示、個別表示)....................................................... 13-1113.7.2 トレンド画面......................................................................................................... 13-1213.7.3 自動復帰.................................................................................................................. 13-1213.7.4 コントラスト調整................................................................................................. 13-1213.7.5 モニタ画面.............................................................................................................. 13-12

13.8 演算設定 ....................................................................................................... 13-13

14. DO(溶存酸素計)の校正 .................................................................. 14-114.1 空気校正 ..........................................................................................................14-214.2 水校正 ..............................................................................................................14-214.3 手動スロープ校正 ...........................................................................................14-314.4 温度校正 ..........................................................................................................14-314.5 ホールド ..........................................................................................................14-414.6 仮出力 ..............................................................................................................14-4

15. SENCOM pH/ORPの操作 ..................................................................... 15-115.1 Change language ...........................................................................................15-215.2 クイックセットアップ ...................................................................................15-215.3 メイン画面・モニタ画面................................................................................15-415.4 詳細画面 ..........................................................................................................15-515.5 トレンド画面................................................................................................ 15-1115.6 機器状態画面................................................................................................ 15-1315.7 校正と機器設定画面 .................................................................................... 15-13

16. SENCOM pH/ORPの機器設定 ............................................................. 16-116.1 検出器設定 ......................................................................................................16-316.2 測定パラメータ設定 .......................................................................................16-4

16.2.1 測定.............................................................................................................................16-4

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目次-5

IM 12A01A02-01 9th Edition : 2018.03.23-00

16.2.2 温度設定.....................................................................................................................16-416.2.3 温度補償.....................................................................................................................16-416.2.4 校正設定.....................................................................................................................16-516.2.5 Impedance設定........................................................................................................16-816.2.6 濃度換算.....................................................................................................................16-816.2.7 検出器診断設定........................................................................................................16-8

16.3 出力設定 ..........................................................................................................16-916.4 エラー設定 ................................................................................................... 16-1116.5 ログブック設定 ............................................................................................ 16-1216.6 上位機能設定................................................................................................ 16-12

16.6.1 初期設定値.............................................................................................................. 16-1216.6.2 タグ.......................................................................................................................... 16-1316.6.3 パスワード.............................................................................................................. 16-1316.6.4 日付/時刻................................................................................................................ 16-1316.6.5 通信設定.................................................................................................................. 16-1416.6.6 工場設定.................................................................................................................. 16-16

16.7 画面表示設定................................................................................................ 16-1616.7.1 主表示画面.............................................................................................................. 16-1616.7.2 トレンド.................................................................................................................. 16-1716.7.3 自動復帰.................................................................................................................. 16-1716.7.4 コントラスト調整................................................................................................. 16-1716.7.5 モニタ画面.............................................................................................................. 16-17

17. SENCOM pH/ORPの校正 ..................................................................... 17-117.1 pH校正 .............................................................................................................17-2

17.1.1 手動校正.....................................................................................................................17-217.1.2 自動校正.....................................................................................................................17-317.1.3 サンプル校正............................................................................................................17-4

17.2 温度校正(温度設定) ...................................................................................17-417.3 ORP校正(rH校正) .......................................................................................17-417.4 ホールド ..........................................................................................................17-5

18. 保  守 ............................................................................................... 18-119. トラブルシューティング .................................................................... 19-1付録1 pH/ORP用 ......................................................................... 付録1-1付録2 SC用 .................................................................................. 付録2-1付録3 ISC用 ................................................................................. 付録3-1付録4 DO用 ................................................................................. 付録4-1Customer Maintenance Parts List .................................. CMPL 12A01A02-01ECustomer Maintenance Parts List ............................... CMPL 12A01A03-01EN改訂履歴 ............................................................................................................... i

目次

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IM 12A01A02-01

1-1 < 1.概  要>

9th Edition : 2018.03.23-00

1. 概  要本書は、当社製の検出器システムや市販されている他社製の検出器と組み合わせてFLXA202/FLXA21 を使用する方法について説明しています。本書ならびに使用する検出器等の取扱説明書をよくお読みになり正しくご使用ください。また、仕様については、一般仕様書(GS 12A01A03-01JA または GS 12A01A02-01、CD に入っています)をご参照ください。

FLXA202/FLXA21 2 線式液分析計は、pH/ORP 計、導電率計、電磁導電率計、溶存酸素計から選択できます。pH/ORP 測定では、従来タイプのアナログ形検出器と組み合せるpH/ORP 計とデジタル通信機能を備えた検出器(SENCOM 検出器)と組み合せる pH/ORP計があります。pH/ORP 計(アナログ形検出器)、導電率計、溶存酸素計では、2 本の検出器を接続することができます。

以降、SENCOM 検出器と組み合せる pH/ORP 計またはモジュールには、SENCOM を付加して示します。

1

ON

2

ON

ケーブル接続穴

ジャンパホルダ(ジャンパは pH 計の場合のみ付属します)

正面 前面カバーを開いた状態

電源配線端子台

LCD 表示器

スライドスイッチ(HART 使用時のみ)

前面カバー

第 1 モジュール (第 2 モジュールがある場合はこの位置に付きます)

リブートスイッチ( 使用しないでください)

図1.1 FLXA202 各部の名称

1

PH

SC

ISC

DO

SENCOM

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IM 12A01A02-01

1-2 < 1.概  要>

9th Edition : 2018.03.23-00

1

ON

2

ON

ケーブル接続穴

配線用カバー 1(第 1 モジュール用)

ジャンパホルダ(ジャンパは pH 計の場合のみ付属します)

正面 前面カバーを開いた状態

配線用カバーをすべて外した状態

電源配線端子台

LCD 表示器

スライドスイッチ(HART 使用時のみ)

配線用カバー 2(第 2 モジュール用)

前面カバー

第 1 モジュール

(第 2 モジュールがある場合はこの位置に付きます)

銘板

(配線用カバー 3(電源・接地用)はこの下にあります)

リブートスイッチ( 使用しないでください)

図1.2 FLXA21 各部の名称

1.1 機器のチェック製品の到着後、丁寧に開梱し、製品を点検して輸送中の損傷がないことを確認してください。損傷が発見された場合、製品到着時の梱包材(外箱を含む)を捨てずに保管し、直ちに当社営業にご連絡ください。

形名の確認

FLXA202FLXA202 のハウジングの左側に貼付されている銘板の形名コードが、注文書と一致していることを確認してください(1.5 項参照)。また、銘板の表示電源と供給電源が一致していることを確認してください。

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IM 12A01A02-01

1-3 < 1.概  要>

9th Edition : 2018.03.23-00

-D-B-D-AB-P1-P1-A-N-LA-N-N/U/H6

図1.3 FLXA202(/K以外) 銘板位置

計量法検定付(付加コード:/K)の場合は、ハウジングと PH モジュールの各銘板の合番号が同じことを確認してください。

注記計量法検定は、ハウジングと PH モジュールの組み合わせで検定を受けます。計量法適用機器としての組み合わせは、合番号で管理されています。合番号の異なるものは、計量法適用機器として使用できません。また、機器を修理に出す場合、計量法の再検定が必要になります。

(例)C2RA00001

(例)C2RA00001/Kの場合のみ合番号を確認

PHモジュールの銘板

ハウジングの銘板

図1.4 FLXA202(/K) 銘板位置

1

PH

SC

ISC

DO

SENCOM

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1-4 < 1.概  要>

9th Edition : 2018.03.23-00

FLXA21FLXA21 の前面カバーの 4 本のねじを緩め、左に開き、前面カバー裏側に貼付されている銘板の形名コードが、注文書と一致していることを確認してください(1.5 項参照)。また、銘版の表示電源と供給電源が一致していることを確認してください。

注意前面カバーを開く際、ハウジングのねじ切り部分を破損しないように、ねじが完全にねじ穴から上がった状態であることを確認してゆっくり開いてください。ねじ切り部を破損してねじが締め付けられなくなると、防水性が損なわれます。

注記前面カバーの 4 本のねじは、紛失しないようにご注意ください。

-D-P-D-CB-P1-NN-A-N-LA-N-NN/UM/SCTS3.02

2016.01C2RA12345

図1.5 FLXA21(/K以外) 銘板位置

計量法検定付(付加コード:/K)の場合は、ハウジングと PH モジュールの各銘板の合番号が同じことを確認してください。

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1-5 < 1.概  要>

9th Edition : 2018.03.23-00

注記計量法検定は、ハウジングと PH モジュールの組み合わせで検定を受けます。計量法適用機器としての組み合わせは、合番号で管理されています。合番号の異なるものは、計量法適用機器として使用できません。また、機器を修理に出す場合、計量法の再検定が必要になります。

(例)92K9P001

(例)92K9P001

/Kの場合のみ合番号を確認

PHモジュールの銘板

ハウジングの銘板

S3.022016.01J312FA012

-D-P-D-AA-P1-NN-A-N-LA-J-NN/UM/H6/K

図1.6 FLXA21(/K) 銘板位置

付属品の確認表 1.1 の付属品があることをご確認ください。表1.1 付属品

品名 数量 備考

ケーブルグランド

FLXA202 3 セット ゴム栓 1 個付き。

FLXA21 3 または 4 セット 検出器 2 本の場合 4 セット。接地線用スリーブ 1 個付き。

保護カバー 1 個 FLXA21 TIIS 本質安全防爆タイプの場合のみ。

pH 計ジャンパ 2 個 / モジュール 1 個グロメットセット 1 セット / モジュール 1 個

SENCOM pH 計 グロメット 1 個

オプション

取付金具 1 セット 付加仕様:/UM*、/U、/PM日除けフード 1 セット 付加仕様:/H6、/H7、/H8タグプレート 1 枚 付加仕様:/SCT

コンジットアダプタ 3 または 4 セット 付加仕様:/CB4、/CD4、/CF4FLXA21 の場合 4 セット。

取扱説明書(CD-ROM) 1 枚スタートアップマニュアル 1 冊

*:/UM は /U と /PM の取付金具が付属します。

1

PH

SC

ISC

DO

SENCOM

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1-6 < 1.概  要>

9th Edition : 2018.03.23-00

1.2 画面操作について注意画面操作を行うときには、必ず指で行ってください。タッチパネルの表面を傷付けないために、先の尖ったもの(ボールペン、鉛筆など)、先の細いもの、硬いものなどを使用しないでください。また、誤操作防止のため、表示の中心を押してください。

主な画面の操作は以下のとおりです。画面の や がきちんと押されると、 や に表示が変わり実行されます。

メイン画面(またはホーム画面)に戻ります。

前の画面に戻ります。

メニュー選択の移動をします。1つ下の項目に移動します。一番下の選択肢の場合は先頭に戻ります。選択肢はスペースの都合により、すべて見えているとは限りません。

入力の確定をします。選択したメニュー項目や設定値を確定します。

注記自動復帰が設定されている場合、10 分または 60 分(設定によります)画面を操作しないと、自動的にモニタ画面(モニタ画面設定が「不可」の場合はメイン画面またはホーム画面)になります。ただし、トレンド画面からは自動復帰しません。

本章の画面は pH 測定を例に示してあります。画面表示は設定により変わります。

モニタ画面

10.38pH

C

A

B

図1.7 モニタ画面の例

モニタ画面の表示モニタ画面設定が「可」の場合、立上げ時に表示されます(工場出荷時は「可」)。メイン画面またはホーム画面の測定値(第 1 表示項目)を押すと表示されます。

A: 測定値B: 単位C: 検出器番号

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IM 12A01A02-01

1-7 < 1.概  要>

9th Edition : 2018.03.23-00

メイン画面

10.38タグ :PH

TEXT_PH1

TEXT_ORP1TEXT_TEMP1

1925.0

mV4mA 20mAPH1

°CpH

HOLDWASH

「ホーム画面」へ (図 1.10)

「詳細画面」へ (図 1.12)

「機器状態画面」へ (図 1.14)

「機器設定画面」へ (図 1.15)BC

A

D

J

GEF

K H ML

図1.8 メイン画面の例

メイン画面の表示検出器 1 本接続で、モニタ画面設定が「不可」の場合、立上げ時に表示されます。

A: 測定値:第 1 表示項目(大きな文字、ユーザ選択)B, C: 測定値:第 2、第 3 表示項目(小さな文字ボタン)D: 第 1 表示項目単位E: タグ No.(ユーザ設定可)F: 検出器番号 *G: 検出器健康度(が多いほうが良好)H: ホールド/洗浄状態ボタン(実行中のみ表示)J: アナログ出力表示とパラメータ *(例:PH1…PH =パラメータ、1 =検出器番号)K: 追加テキスト(英数字で設定、ユーザ設定可)L: 機能ボタン(ホーム、詳細、状態、設定)M: 故障、警告表示(発生時のみ点滅表示)

* 出力設定で選択されたプロセスパラメータ(4.3、7.2、10.2、13.3、16.3 項参照)の検出器番号が のような黒色で表示され、アナログ出力表示バーの上部に選択されたプロセスパラメータ名が表示されます。

注記画面の表示は、出力設定に関係なく、設定可能です。

0.034mA 20mADiff-pH

pH

C

Sensor2

Sensor1

演算値

差分10.38

4mA 20mAPH1

pH

Sensor2

Sensor1

R(1)冗長化システム

図1.9 演算、冗長化のメイン画面例

1

PH

SC

ISC

DO

SENCOM

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IM 12A01A02-01

1-8 < 1.概  要>

9th Edition : 2018.03.23-00

ホーム画面(検出器2本接続の場合のみ)

6.35タグ :PH

24.9

4mA 20mAPH1

°C24 mV

pH

タグ :PH25.0 °C19 mV

pH

10.38 ABC

F

K

H

ED

G

J

図1.10 ホーム画面の例

ホーム画面の表示検出器 2 本接続で、モニタ画面設定が「不可」の場合、立上げ時に表示されます。検出器 1 本接続の場合、ホーム画面はありません。

A: 測定値:第 1 表示項目(大きな文字、ユーザ選択)B, C: 測定値:第 2、第 3 表示項目(小さな文字)D: 第 1 表示項目単位E: タグ No.(ユーザ設定可)F: 検出器番号G: 検出器健康度(が多いほうが良好)H: ホールド/洗浄状態表示(実行中のみ表示)J: アナログ出力表示とパラメータ(例:PH1…PH =パラメータ、1 =検出器番号)K: 故障、警告表示(発生時のみ点滅表示)

4mA 20mADiff-pH

pH

0.03C

6.3524.9 °C24 mV

pH

演算値

タグ :PH

4mA 20mAPH1

pH

10.38R(1)

25.0 °C19 mV

pH

10.38

冗長化システム

タグ :PH

図1.11 演算、冗長化のホーム画面例

詳細画面

次へ

20

12

4

mA

15.00

HOLD

FAIL

WASH

次へ

図1.12 詳細画面の例

メイン画面の詳細ボタンを押すと表示されます。詳細画面では、出力状態がわかりやすくグラフィック表示されます。[次へ]を押すと、PH201G ディストリビュータに通信設定されている場合は接点状態を表示し、[次へ]を押し進むことで、機器の状態情報が確認できます。

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IM 12A01A02-01

1-9 < 1.概  要>

9th Edition : 2018.03.23-00

トレンド画面

12.00

8.40

5.60

2.50

12:00 12:20 12:40

10.38pH

最小値

最大値平均値

現在の測定値

タグ:

表示更新までの最大値

表示更新までの最小値

PH pH1

時刻

測定

値(p

H)

A

D

B

G

E

FC

図1.13 トレンド画面の例

トレンド画面の表示詳細画面のトレンドボタンを押すと表示されます。

A: X 軸:時間(ユーザ設定可、15 分~ 14 日)B: Y 軸:測定値(ユーザ設定可)C: タグ No.D: 現在測定中の値と単位E: トレンド(表示更新時間中の最大値、最小値、平均値)F: アイコン(現在の測定値と表示更新までの最大値と最小値)G: 故障、警告表示(発生時のみ点滅表示)

1

PH

SC

ISC

DO

SENCOM

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IM 12A01A02-01

1-10 < 1.概  要>

9th Edition : 2018.03.23-00

機器状態画面変換器や検出器の診断情報が表示されます。

異常なし

警告: 警告が表示されたら、保守が必要です。このキーを押すとエラー項目が表示され、さらにエラー項目を押すと、詳細情報として問題解決のための対応方法が表示されます。

故障: 故障を示します。このキーを押すとエラー項目が表示され、さらにエラー項目を押すと、詳細情報として問題解決のための対応方法が表示されます。

故障は、出力設定で「バーン」を「低」か「高」にしている場合は、バーンアウト動作を行います。

エラー項目によっては、対応方法の中で、そのエラー原因を取り除くための設定画面にジャンプする機能があります。

mA/ プロセス設定値の問題 対応方法正しい mA プロセス設定選択 機器設定 >> 出力設定

故障 : mA 設定エラー

図1.14 設定画面へジャンプする故障の例

「故障」あるいは「警告」の場合、それぞれ3つまで表示します。

機器設定画面機器の校正、設定を行います。これらの操作はパスワードで保護することができます。

実行 : 校正 ホールド 仮出力

セットアップ : 機器設定 Change language クイックセットアップ開始

実行と設定

図1.15 「実行と設定」画面の例

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IM 12A01A02-01

1-11 < 1.概  要>

9th Edition : 2018.03.23-00

1.3 パスワードについてパスワードを設定することにより、管理者以外の人が誤って設定を変更したりすることがなくなります。

実行 : 校正 ホールド 仮出力

セットアップ : 機器設定 Change language クイックセットアップ開始

実行と設定 検出器設定 測定パラメータ設定 出力設定 エラー設定 ログブック設定 上位機能設定 画面表示設定 演算設定

機器設定実行:

機器設定:

空パスワードだとチェック無し

パスワード 初期設定値 タグ パスワード 日付 / 時刻 通信設定 工場設定

上位機能設定

図1.16 パスワード設定画面例

パスワードは、[ 実行:] と [ 機器設定:] とを別々に設定できます。[ 実行:] のパスワードを設定すると、校正 (/ 洗浄)、ホールド、仮出力を選択した場合、[ 機器設定:] のパスワードを設定すると、機器設定、クイックセットアップ開始の「はい」を選択した場合にパスワードを聞いてきます。

パスワードの設定については 4.6.3、7.5.3、10.5.3、13.6.3、16.6.3 項もご参照ください。

1.4 TIIS防爆品を使う場合

FLXA202TIIS 本質安全防爆形 FLXA202(形名 FLXA202-D-*-D-CF)は、以下の本質安全防爆構造です。

製造者名: 横河電機株式会社品名: PH 計(型式検定合格番号:第 TC22162X 号)

導電率計(型式検定合格番号:第 TC22163X 号) 電磁導電率計(型式検定合格番号:第 TC22164X 号) 指示計(型式検定合格番号:第 TC22161X 号)

型式の名称: FLXA202防爆等級: Ex ia IIC T4 Ga周囲温度: -20~ +55容器の保護等級:IP20

(検定時には防爆上の最低要件である IP20 が確認されていますが、IP66 が要求される環境下で使用可能です。)適用規格: 工場電気設備防爆指針(国際整合技術指針) 第1編 総則 JNIOSH-TR-46-1(2015) 第6編 本質安全防爆構造 ” I” JNIOSH-TR-46-6(2015)絶縁: 以下の回路端子間はガルバニック絶縁されており、500 V AC(PH 計、

SC 計、ISC 計のセンサ接続回路―接地端子間は 700 V DC)の耐電圧を満足する。

・ 電源回路端子 (+、-)―接地端子 間 ・ センサ接続回路端子―接地端子 間 ・ 電源回路端子 (+、-)―センサ接続回路端子 間 ・ センサ接続回路 1 端子―センサ接続回路 2 端子 間(センサ接続回路 2

がある場合)

1

PH

SC

ISC

DO

SENCOM

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IM 12A01A02-01

1-12 < 1.概  要>

9th Edition : 2018.03.23-00

安全保持定格:(1) PH 計(PH)

電源回路 本安回路許容電圧(Ui):30 V 本安回路許容電流(Ii):100 mA 本安回路許容電力(Pi):0.75 W 内部キャパシタンス(Ci):13 nF 内部インダクタンス(Li):無視できる値 センサ接続回路 1 及び 2 本安回路最大電圧(Uo):11.76 V 本安回路最大電流(Io):116.5 mA 本安回路最大電力(Po):0.3424 W 本安回路許容キャパシタンス(Co):100 nF 本安回路許容インダクタンス(Lo):1.7 mH

(2) 導電率計(SC) 電源回路 本安回路許容電圧(Ui):30 V 本安回路許容電流(Ii):100 mA 本安回路許容電力(Pi):0.75 W 内部キャパシタンス(Ci):13 nF 内部インダクタンス(Li):無視できる値 センサ接続回路 1 及び 2 本安回路最大電圧(Uo):11.76 V 本安回路最大電流(Io):116.5 mA 本安回路最大電力(Po):0.3424 W 本安回路許容キャパシタンス(Co):100 nF 本安回路許容インダクタンス(Lo):1.7 mH

(3) 電磁導電率計 (ISC) 電源回路 本安回路許容電圧(Ui):30 V 本安回路許容電流(Ii):100 mA 本安回路許容電力(Pi):0.75 W 内部キャパシタンス(Ci):13 nF 内部インダクタンス(Li):無視できる値 センサ接続回路 本安回路最大電圧 (Uo):11.76V 本安回路最大電流 (Io):60.6mA 本安回路最大電力 (Po):0.178W 本安回路許容キャパシタンス(Co):100 nF 本安回路許容インダクタンス(Lo):8mH

(4) 指示計 (SENCOM) 電源回路 本安回路許容電圧(Ui):30 V 本安回路許容電流(Ii):100 mA 本安回路許容電力(Pi):0.75 W 内部キャパシタンス(Ci):13 nF 内部インダクタンス(Li):無視できる値 センサ接続回路 本安回路最大電圧 (Uo):5.36V 本安回路最大電流 (Io):106.16mA 本安回路最大電力 (Po):0.1423W 本安回路許容キャパシタンス(Co):31 µF 本安回路許容インダクタンス(Lo):0.45 mH

使用条件: 爆発のおそれがあるため、非金属部、塗装部が静電気帯電しないようにしてください。

また、乾布による摩擦など静電気が発生する作業は行わないでください。 FLXA202 の容器は、アルミニウムを含有しています。特別危険箇所で使用するときは、

いかなる場合にも衝撃または摩擦による火花によって発火源とならないように設置してください。

警告・ FLXA202 の容器は、アルミニウムを含有しています。いかなる場合にも衝撃または

摩擦による火花によって、発火源とならないように設置してください。容器に火花が発生するような衝撃を与えないでください。

・ 配線用カバー 1 ~ 3 があります。いずれも、本質安全防爆性能の維持のために必要な部品ですので、確実に取り付けてください(2 章参照)。

・ 回路、構成部品などの変更や改造をしないでください。・ FLXA202 の前面窓から FLXA202 を操作する場合や、FLXA202 の筐体に触れる場合

は、静電気放電による爆発の危険が最小になるように、以下の対応を取ってください。また、FLXA202 の表面を乾いた布でこするなどの静電気を発生させる行いはしないでください。

1. 作業者の静電気帯電を防止するために、リストストラップによる作業者の接地や導電化された床での作業を実施し、帯電防止作業服,静電安全靴の着用により電荷が蓄積しないようにしてください。

2. 除電棒(100k Ω~ 100M Ωの抵抗を介して接地されている金属を有する棒)で、人体と FLXA202 を十分に除電してください。

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IM 12A01A02-01

1-13 < 1.概  要>

9th Edition : 2018.03.23-00

上記 1、2 の対応が取れない設置環境の場合や静電気の発生を抑制できない場合は、ガス検知器を携帯し、FLXA202 の周辺に可燃性ガスまたは蒸気が無いことを確認の上、作業してください。

図 1.3 の銘板は、図 1.18 のようになります。

-D-B-D-CF-P1-P1

-CFはTIIS本質安全防爆品

-A-N-LA-J-NN

図1.18 FLXA202 TIIS防爆品の銘板例

また、図 1.19 のような TIIS 本質安全防爆に関する情報が記された銘板がついています。

図1.19 FLXA202 TIIS防爆品の銘板例

1

PH

SC

ISC

DO

SENCOM

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IM 12A01A02-01

1-14 < 1.概  要>

9th Edition : 2018.03.23-00

FLXA202

測定モジュール1

センサ1

センサ2

センサ接続回路1

測定モジュール2

センサ接続回路2

電源回路(TM1)

安全保持器

*1: 測定モジュール2は搭載されない場合があります。*2: センサ接続回路1と2はそれぞれ独立した本安回路です。*3: センサ接続回路1と2の端子は、下記のとおりです。 pH/ORPモジュールの場合: 11-19 SCモジュールの場合: 11-16 ISCモジュールの場合: 11-17 SENCOMモジュールの場合: 82-84, 86, 87*4:中継端子箱は使用できません。

+

-

+

-

危険場所 非危険場所

*3

*3*4

*4 *1, *2

図1.20 FLXA202 TIIS防爆品の設置図

FLXA202 と接続して使用する安全保持器は、安全保持器だけで型式検定に合格したもので、以下の条件を満足するものを使用してください。

(1) 安全保持定格 本安回路最大電圧 30V 以下 本安回路最大電流 100 mA 以下 本安回路最大電力 0.75 W 以下

(2) 性能区分およびグループ 性能区分 ia グループ IIC

(3) 安全保持器の本安回路許容インダクタンス(Lo)および本安回路許容キャパシタンス(Co)と、本安回路外部配線のインダクタンス(Lc)およびキャパシタンス(Cc)との関係

Lo ≧ Li + Lc Co ≧ Ci + Cc

FLXA202 と接続して使用するセンサは、センサだけで型式検定に合格したもので、以下の条件を満たしたものを使用してください。モジュールが 2 つ搭載される場合、接続されるセンサすべてに下記の条件が適用されます。

(1) 安全保持定格接続するセンサ

pH/ORP SC ISC SENCOM本安回路最大電圧 11.76 V 以上 5.36 V 以上本安回路最大電流 116.5 mA 以上 60.6 mA 以上 106.16 mA 以上本安回路最大電力 0.3424 W 以上 0.178 W 以上 0.1423 W 以上

(2) 性能区分およびグループ 性能区分 ia、ib または ic グループ IIA、IIB、または IIC

(3) 本安回路許容インダクタンス(Lo)及び本安回路許容キャパシタンス(Co)と、センサの本安回路内部インダクタンス(Li)、本安回路内部キャパシタンス(Ci)との関係

Lo - Lc ≧ Li Co - Cc ≧ Ci

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1-15 < 1.概  要>

9th Edition : 2018.03.23-00

接続するセンサpH/ORP SC ISC SENCOM

本安回路許容インダクタンス 1.7 mH 8 mH 0.45 mH本安回路許容キャパシタンス 100 nF 31 µF

FLXA202 は、周囲温度:-20 ~ 55で使用してください。危険場所に設置する場合、非危険場所に安全保持器をご用意ください。本安機器、本安関連機器およびそれらを接続する配線は、電磁結合又は静電結合により、本安回路の本質安全防爆性能を損なうような電流および電圧が、当該本安回路に誘起されないように配置してください。FLXA202 の容器はアルミニウムを含有しています。特別危険箇所に設置する場合は、いかなる場合にも衝撃または摩擦による火花によって発火源とならないように設置してください。また、FLXA202 の容器に火花が発生するような衝撃を与えないでください。FLXA202 の前面窓から FLXA202 を操作する場合や FLXA202 の筐体に触れる場合は、静電気放電による点火を防ぐために、機器および人体の除電後に作業を行ってください。また、FLXA202 の表面を乾いた布でこするなどの静電気を発生させる行いはしないでください。

TIIS本質安全防爆形FLXA202と組み合わせ可能な検出器現在、組み合わせ可能な横河電機製検出器の形名は下記の通りです。また、それぞれの検出器で FLXA202 と組み合わせ専用の TIIS 本質安全防爆仕様があります。TIIS 本質安全防爆形 FLXA202 には必ずこの仕様の検出器を組み合わせる必要があります。

pH 測定(アナログ形検出器) PH8EFP(「構造」のコード:-T) PH8ERP(「構造」のコード:-T) PH8EHP(「構造」のコード:-T)

ORP 測定 OR8EFG(「指示電極および構造」のコード:-AW あるいは –PW) OR8ERG(「指示電極および構造」のコード:-AW あるいは –PW)

導電率 (SC) 測定 SC4AJ(「材質および構造」のコード:-V あるいは –W) SC210G(「測定範囲」のコード:-V あるいは –W)

電磁導電率 (ISC) 測定 ISC40SJ(「形状」のコード:-TW) pH/ORP 測定(SENCOM 検出器) FU20F

なお、上記の FLXA202 との組み合わせ専用の TIIS 本質安全防爆仕様コードの検出器は、FLXA202 以外の TIIS 本質安全防爆形の伝送器(PH202SJ、SC202SJ など)とは、防爆規格上組み合わせることはできません。

1

PH

SC

ISC

DO

SENCOM

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1-16 < 1.概  要>

9th Edition : 2018.03.23-00

FLXA21TIIS 本質安全防爆形 FLXA21(形名 FLXA21-D-P-D-EF)は以下の本質安全防爆構造です。

製造者名: 横河電機株式会社品名: PH 計、導電率計または電磁導電率計型式の名称: FLXA21防爆等級: Ex ia IIC T4周囲温度: -20~ +55安全保持定格: 本安回路許容電圧(Ui): 28 V 本安回路許容電流(Ii): 93.3 mA 本安回路許容電力(Pi): 660 mW 内部インダクタンス(Li): ( 無視できる値 ) 内部キャパシタンス(Ci): 13 nF

警告静電気による爆発の恐れがあるので、タッチパネル以外の箇所に対して、乾布による摩擦など、静電気が発生する作業を行わないでください。

警告・ 電源を入れたまま前面カバーを開けないでください。・ FLXA21 には、図 1.2 に示す配線用カバー 1 ~ 3 があります。いずれも、本質安全防

爆性能の維持のために必要な部品ですので、確実に取り付けてください(2 章参照)。・ 回路、構成部品などの変更や改造をしないでください。

FLXA21 TIIS 防爆形の前面窓には、「静電気の帯電による発火リスク」を回避するための導電膜が成膜されています。

警告導電膜が損傷する恐れがありますので、前面窓をこすらないでください。汚れた場合には、柔らかい湿った布または柔らかいティッシュで拭いてきれいにしてください。頑固な汚れの場合は、中性洗剤を使用してください。

この導電膜は使用環境に対して劣化する性質を持ち、劣化が進むと防爆性能を維持できなくなる恐れがあります。屋外に設置する場合は、必ず保護カバー(付属品)を装着してください。

保護カバーを装着しない状態で屋外に設置する場合、導電膜の劣化により前面窓の交換が必要になる場合があります。導電膜の劣化と前面窓の交換周期は使用環境により異なりますので、当社の営業、またはお買い求め先代理店までお問い合わせください。前面窓の交換にあたっては、当社の営業、またはお買い求め先代理店までお問い合わせください。

保護カバーは画面に対して平行に装着してください。外すときは、左右をやや広げるようにしてください。また、保護カバー下部の穴に紐などを通して、ストラップとして使用することができます。

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1-17 < 1.概  要>

9th Edition : 2018.03.23-00

静電気注意爆発のおそれがあるので、タッチパネル操作部以外の箇所に対して、乾布による摩擦等、静電気が発生する作業を行わないでください。警告

図1.21 保護カバー

図 1.6 の銘板は、図 1.22 のようになります。

S1.012012.01J312FA012

-D-P-D-EF-P1-NN-A-N-LA-J-NN/UM/H6

-EFはTIIS本質安全防爆品

図1.22 FLXA21 TIIS防爆品の銘板例

ハウジングには図 1.23 のような銘板が付いています。TIIS 防爆形は、故障時のモジュール交換は単品ではできません。本体ごと引き取り修理になります。

図1.23 FLXA21 TIIS防爆品のハウジングの銘板例(pH/ORP、SCの場合)

FLXA21 は、周囲温度 -20 ~ +55で使用してください。危険場所に設置する場合、非危険場所に安全保持器をご用意ください。本安機器、本安関連機器、およびそれらを接続する配線は、電磁結合または静電結合により、本安回路の本質安全防爆性能を損なうような電流および電圧が、当該本安回路に誘起されないように配置してください。

1

PH

SC

ISC

DO

SENCOM

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1-18 < 1.概  要>

9th Edition : 2018.03.23-00

FLXA21

測定モジュール1

検出器1

検出器2

検出器接続回路1

測定モジュール2

検出器接続回路2

電源回路(TM1)

安全保持器

*1: 測定モジュールは2つ搭載される場合があります。*2: 検出器接続回路1と2はそれぞれ独立した本安回路です。*3: 検出器接続回路1と2の端子は、下記のとおりです。 pH/ORPモジュールの場合:11-19 SCモジュールの場合: 11-16 ISCモジュールの場合: 11-17*4:中継端子箱は使用できません。

+

-

+

-

危険場所 非危険場所

*3

*3*4

*4 *1, *2

図1.24 FLXA21 TIIS防爆品の構成例

FLXA21 と接続して使用する安全保持器は、安全保持器だけで型式検定に合格したもので、以下の条件を満足するものを使用してください。

(1) 安全保持定格 本安回路最大電圧 28 V 以下 本安回路最大電流 93.3 mA 以下 本安回路最大電力 660 mW 以下(2) 性能区分およびグループ 性能区分 ia グループ IIC(3) 安全保持器の本安回路許容インダクタンス(Lo)および本安回路許容キャパシタン

ス(Co)と、本安回路外部配線のインダクタンス(Lw)およびキャパシタンス(Cw)との関係

Lo ≧ Li + Lw Co ≧ Ci + Cw

FLXA21 と接続して使用する検出器は、検出器だけで型式検定に合格したもので、以下の条件を満たしたものを使用してください。モジュールが 2 つ搭載される場合、接続される検出器すべてに下記の条件が適用されます。

(1) 安全保持定格接続する検出器

pH/ORP SC ISC本安回路許容電圧(Ui) 11.94 V 以上本安回路許容電流(Ii) 118.3 mA 以上 61.5 mA 以上本安回路許容電力(Pi) 353 mW 以上 183.4 mW 以上

(2) 性能区分およびグループ 性能区分 ia または ib グループ IIA、IIB、または IIC(3) 本安回路許容インダクタンス(Lo)および本安回路許容キャパシタンス(Co)と、

検出器の本安回路内部インダクタンス(Li)、本安回路内部キャパシタンス(Ci)との関係

Lo ≧ Li Co ≧ Ci  ただし、Lo = 1.6 mH(ISC 検出器の場合 7.8 mH)、Co = 0.1 µF

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IM 12A01A02-01

1-19 < 1.概  要>

9th Edition : 2018.03.23-00

1.5 形名およびコード

FLXA202形 名 基本コード 付加コード 仕 様

FLXA202 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・ 2 線式液分析計電源 -D ・・・・・・・・・ 常に -Dハウジング(*12)

-B-C-D

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

アルミニウム合金鋳物+ウレタン塗装アルミニウム合金鋳物+エポキシ塗装アルミニウム合金鋳物+重防食塗装

表示器 (*13) -D ・・・・・・・・・ 反射防止タイプ LCDタイプ (*1) -AB

-AD-AG-AQ-AR-CB-CD-CF-CG-CH-CQ-CR-DB-DD-DE

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

一般(CE、RCM)一般(CSA)一般(KC)一般(EAC、PA マーク付)一般(EAC)本安(ATEX、IECEx)本安(FM、CSA)(*2)本安(TIIS)本安(KOSHA)(*3)本安(NEPSI)本安(EAC、PA マーク付)本安(EAC)Type n 防爆(ATEX、IECEx)NI 防爆(FM、CSA)Type n 防爆(CSA)

第 1 入力 -P1-C1-C5-D1-S1

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

pH/ORP(*4)導電率(SC)電磁導電率(ISC)溶存酸素(DO)pH/ORP(SENCOM 検出器)(*5)

第 2 入力 (*6) -NN-P1-C1-D1

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

なしpH/ORP(*4)導電率(SC)溶存酸素(DO)

出力 -A ・・・・・・・・・ 4 ~ 20 mA + HART― -N ・・・・・・・・・ 常に -N言語セット (*7) -LA ・・・・・・・・・ 日本語および他 11 言語使用地域 (*8) -N

-J・・・・・・・・・・・・・・・・・・

日本以外日本

― -NN ・・・・・・・・・ 常に -NN付加仕様 取付金具

フード

タグプレートコンジット工事用アダプタ (*10)

計量法検定

/UM/U/PM/H6/H7/H8/SCT/CB4/CD4/CF4/CB5/CD5/CF5/K

汎用取付金具セット(ステンレス製)(*9)パイプ、壁取付金具(ステンレス製)パネル取付金具(ステンレス製)日除けフード(ステンレス製)日除けフード(ステンレス製+ウレタン塗装)日除けフード(ステンレス製+エポキシ塗装)ステンレスタグプレートG1/2 × 3 個1/2NPT × 3 個M20 × 1.5 × 3 個G1/2 × 3 個 (Type n 用)1/2NPT × 3 個 (Type n 用)M20 × 1.5 × 3 個 (Type n 用)計量法検定付(*11)

*1: タイプ "-C*" は本質安全防爆 ( ここでは本安と記載 ) に対応しています。また、NI 防爆はノンインセンティブ防爆の略です。

防爆規格の詳細については、GS 12A01A03-01E を参照ください。*2: タイプ "-CD" は FM、CSA の本質安全防爆ですが、ノンインセンディブでの使用も可能です。*3: 英文 IM の代わりに韓国語 IM が付属されます。*4: アナログ形検出器による pH/ORP 測定となります。*5: デジタル形検出器、FU20F SENCOM 検出器による pH/ORP 測定となります。*6: 第 2 入力を選択するときは、第 1 入力と同じ測定対象を選択してください。 例えば、第 1 入力が "-P1" のときには、第 2 入力は "-P1" のみ選択可能です。 なお、電磁導電率(ISC)、pH/ORP(SENCOM 検出器 ) の 2 入力はできません。

1

PH

SC

ISC

DO

SENCOM

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IM 12A01A02-01

1-20 < 1.概  要>

9th Edition : 2018.03.23-00

*7: 表示器で使用する言語です。画面上で選択できます。 一台の機器に日本語と他 11 言語 ( イタリア語、英語、韓国語、スペイン語、中国語、チェコ語、ドイツ語、

フランス語、ポーランド語、ポルトガル語、ロシア語 ) を用意しています。*8: 日本国内で使用する場合、計量法にあった仕様にする必要があります。 必ず "-J" を選択してください。使用する単位が SI 単位のみとなります。*9: 汎用取付金具セットには、パイプ、壁取付金具 (/U) とパネル取付金具 (/PM) が含まれます。*10: “/CB5"、“/CD5"、“/CF5" はタイプ “-DB"、"-DE" で使用することができます。他のタイプは “/CB4"、“/CD4"、

“/CF4" を使用することができます。*11: 日本の計量法検定付は pH 測定 ( アナログ形検出器 )( 第 1 入力 ) のみが対象です。 出力信号は 4 ~ 20mA のみ対象で、HART 通信の測定値信号は対象となりません。 製品の組み合わせコードとしては、次のようになります。 FLXA202-D-[ ハウジングのコード ]-D-AB-P1-NN-A-N-LA-J-NN/[/K 以外の付加仕様 ]/K*12: ウレタン塗装は耐酸性用、エポキシ塗装は耐アルカリ性用です。重防食塗装はウレタン塗装とエポキシ

塗装の両方を行ってます。*13: "-CF" はアンチリフレクション処理です。その他のタイプはアンチグレア処理です。

FLXA21形 名 基本コード 付加コード 仕 様

FLXA21 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・ 2 線式液分析計電源 -D ・・・・・・・・・ 常に -Dハウジング -P ・・・・・・・・・ 樹脂製表示器 -D ・・・・・・・・・ 反射防止タイプ LCD(*9)タイプ (*11) -AB

-CB-CD-CH-EF

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

一般本安 ATEX、IECEx(*5)本安 FM、CSA(*5)本安 NEPSI(*5)本安 TIIS(*10)

第 1 入力 -P1-C1-C5-D1-S1

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

pH/ORP(*7)導電率(SC)電磁導電率(ISC)溶存酸素(DO)pH/ORP(SENCOM 検出器)(*8)

第 2 入力 (*1) -NN-P1-C1-D1

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

なしpH/ORP(*7)導電率(SC)溶存酸素(DO)

出力 -A ・・・・・・・・・ 4 ~ 20 mA + HART― -N ・・・・・・・・・ 常に -N言語セット (*2) -LA ・・・・・・・・・ 日本語および他 11 言語使用地域 (*3) -J

-N・・・・・・・・・・・・・・・・・・

日本日本以外

― -NN ・・・・・・・・・ 常に -NN付加仕様 取付金具

フード

タグプレートコンジット工事用アダプタ

計量法検定

/UM/U/PM/H6/H7/H8/SCT/CB4/CD4/CF4/K

汎用取付金具セット(ステンレス製)(*4)パイプ、壁取付金具(ステンレス製)パネル取付金具(ステンレス製)日除けフード(ステンレス製)日除けフード(ステンレス製 + ウレタン塗装)日除けフード(ステンレス製 + エポキシ塗装)ステンレスタグプレートコンジット工事用アダプタ(G1/2 × 4 個)コンジット工事用アダプタ(1/2NPT × 4 個)コンジット工事用アダプタ(M20 × 1.5 × 4 個)計量法検定付 (*6)

*1: 第 2 入力を選択するときは、第 1 入力と同じ測定対象を選択してください。 例えば、第 1 入力が "-P1" のときには、第 2 入力は "-P1" のみ選択可能です。 なお、電磁導電率(ISC)、pH/ORP(SENCOM 検出器)の 2 入力はできません。*2: 表示器で使用する言語です。画面上で選択できます。 一台の機器に日本語と他に 11 言語(イタリア語、英語、韓国語、スペイン語、中国語、チェコ語、ドイツ語、

フランス語、ポーランド語、ポルトガル語、ロシア語)が用意されています。*3: 日本国内で使用するときには、計量法にあった仕様にする必要があります。 必ず "-J" を選択してください。使用する単位が SI 単位のみとなります。*4: 汎用取付金具セットには、パイプ、壁取付金具(/U)とパネル取付金具(/PM)が含まれます。*5: "-CB" は、ATEX、IECEx の本質安全防爆対応品です。"-CD" は、FM、CSA の本質安全防爆対応品ですが、

ノンインセンディブでの使用も可能です。"-CH" は、NEPSI の本質安全防爆対応品です。 防爆規格の詳細については、GS 12A01A02-01E を参照ください。

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IM 12A01A02-01

1-21 < 1.概  要>

9th Edition : 2018.03.23-00

*6: 計量法検定付は pH 測定(アナログ形検出器)(第 1 入力)のみが対象です。出力信号は 4 ~ 20 mA のみ対象で、HART 通信の測定値信号は対象となりません。

製品の組み合わせコードとしては次のようになります。 FLXA21-D-P-D-AB-P1-NN-A-N-LA-J-NN/[ 検定付以外の付加仕様コード ]/K*7: アナログ形 pH/ORP 検出器の入力用です。*8: FU20F 形 pH/ORP SENCOM 検出器との組み合わせは、下記の仕様に限定されます。 タイプは "-AB" または "-CB"、第 2 入力は "-NN" です。付加仕様の計量法検定付(/K)は選択できません。*9: タイプ "-EA" はアンチグレア処理、タイプ "-EF" はアンチリフレクション処理です。*10: TIIS の本質安全防爆対応品です。第 1 入力は "-P1"、"-C1"、または "-C5"、第 2 入力は "-NN"、"-P1"、ま

たは "-C1" に限定されます。付加仕様の計量法検定付(/K)は選択できません。*11: KOSHA、EAC、EACEx については、GS 12A01A02-01E を参照ください。

1

PH

SC

ISC

DO

SENCOM

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2-1 < 2.設置・配線>

9th Edition : 2018.03.23-00

2. 配線・設置設置前に FLXA202/FLXA21 にケーブルグランドを取付けます(2.3 項参照)。出荷時、ケーブルグランドは取付けられていません。

*2

*7

*7

*3

(*3)

(*3)

*4

*5

*6

*6

An n n n n n n n n

n n n n n n n n n

+

+

– CMN CMNB

CD

FH

ba

dc

fe

L N

A+

–+

–B

1+

–2

FH

L N

*1: 外径6~12mmの2芯シールドケーブルを必ずご使用ください。 FLXA202の動作最低電圧が得られることに注意してください。*2: FLXA202側で必ずD種接地(接地抵抗100Ω以下)をしてください。*3: ディストリビュータに接続します。*4: 端子の数や番号は測定対象により異なります。下のモジュール図を参照してください。*5: モジュールは2つ(同一測定対象)付けられます。電磁導電率、SENCOM pH/ORPを測定する場合は、モジュールは1つだけです。*6: 中継端子箱はFLXA202を検出器より離して設置する場合のみ使用されます。(一般的には不要です。) 検出器により組み合わせられる中継端子箱が異なります。pH/ORP SENCOM検出器の場合は使用できません。*7: PH201G、SDBTディストリビュータの出力1と出力2は同じ出力信号です。

電源

出力1(1-5V DC)

20~130V DCまたは80~138V AC、47~63Hz

電源20~130V DCまたは80~138V AC、47~63Hz

HOLD WASHFAILホールド 洗浄

異常

出力2(1-5V DC)

出力1(1-5V DC)

出力2(1-5V DC)

*1

PH201G(スタイルB)ディストリビュータの場合

WTB10中継端子箱

SDBTディストリビュータの場合

FLXA202

検出器

WTB10中継端子箱

検出器

nnnnnn

nnnnnn

161519171318141211

PH

NC1817141315161211

DO

15161417131211

ISC

NC161514131211

SC

PHモジュール

SCモジュール

8786NC848382NC

SENCOMSENCOMモジュール

ISCモジュール

DOモジュール

図2.1 FLXA202 システム構成例

PH

SC

ISC

DO

2

SENCOM

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2-2 < 2.設置・配線>

9th Edition : 2018.03.23-00

*2

*7

*7

*3

(*3)

(*3)

*4

*5

*6

*6

An n n n n n n n n

n n n n n n n n n

+

+

– CMN CMNB

CD

FH

ba

dc

fe

L N

A+

–+

–B

1+

–2

FH

L N

*1: 外径6~12mmの2芯シールドケーブルを必ずご使用ください。 FLXA21の動作最低電圧が得られることに注意してください。*2: FLXA21側で必ずD種接地(接地抵抗100Ω以下)をしてください。 接地線は内部の電源モジュールの 端子に接地してください。接地線は外径3.4~7 mmのケーブルを使用してください。*3: ディストリビュータに接続します。TIIS防爆(タイプ:”-EF”)の場合は安全保持器(BARD-820など)が必要です。*4: 端子の数や番号は測定対象により異なります。下のモジュール図を参照してください。*5: モジュールは2つ(同一測定対象)付けられます。電磁導電率、SENCOM pH/ORPを測定する場合は、モジュールは1つだけです。*6: 中継端子箱はFLXA21を検出器より離して設置する場合のみ使用されます。(一般的には不要です。) 検出器により組み合わせられる中継端子箱が異なります。TIIS防爆の場合は使用できません。pH/ORP SENCOM検出器の場合も 使用できません。*7: PH201G、SDBTディストリビュータの出力1と出力2は同じ出力信号です。

電源

出力1(1-5V DC)

20~130V DCまたは80~138V AC、47~63Hz

電源20~130V DCまたは80~138V AC、47~63Hz

HOLD WASHFAILホールド 洗浄

異常

出力2(1-5V DC)

出力1(1-5V DC)

出力2(1-5V DC)

*1

PH201G(スタイルB)ディストリビュータの場合

WTB10中継端子箱

SDBTディストリビュータの場合

FLXA21

検出器

WTB10中継端子箱

検出器

D種接地

nnnnnn

nnnnnn

161519171318141211

PH

NC1817141315161211

DO

15161417131211

ISC

NC161514131211

SC

PHモジュール

SCモジュール

8786NC848382NC

SENCOMSENCOMモジュール

ISCモジュール

DOモジュール

図2.2 FLXA21 システム構成例

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2-3 < 2.設置・配線>

9th Edition : 2018.03.23-00

2.1 設置場所FLXA202/FLXA21 は防雨構造で、屋内外に設置できます。ただし、できるだけ検出器の近くに設置して、検出器との間のケーブルが長くならないようにしてください。(pH 計の場合は検出器ケーブルも含め最長 20m)

設置場所の周囲温度および湿度が、必ず以下の範囲内にある場所を選択してください。また、屋外設置で直射日光が当たる場合、日除けフードを使用してください。

周囲温度: -20 ~ 55保管温度: -30 ~ 70周囲湿度: 10 ~ 90% RH(40のとき)(ただし結露しないこと)

また、以下の条件を備えた場所を選んでください。• 機械的振動や衝撃がほとんどない• 変換器の付近にリレースイッチや電源スイッチが設置されていない• ケーブルグランドの下にケーブル接続用のスペースがある• 直射日光や厳しい気象条件にさらされない• 保守作業が可能• 腐食性雰囲気がない

2.2 配線用カバーの取り外し本器を設置する前に、前面カバーを開き、配線用カバーを取り外した状態でケーブルグランドを取り付けてください。

FLXA202配線用カバー 1、2 は図 2.3 の印部分を持ち上げて取り外します。

注記配線用カバーは本質安全防爆で要求されています(タイプ:-C*)。他のタイプの場合、配線カバー 1 および配線カバー 2 は付属されません。

配線用カバー1配線用カバー2(第2モジュール使用時)

図2.3 FLXA202 配線用カバー

PH

SC

ISC

DO

2

SENCOM

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2-4 < 2.設置・配線>

9th Edition : 2018.03.23-00

FLXA21配線用カバー 1 ~ 3 を取り外します。配線用カバーは図 2.4 の印部と印部のねじで固定されています。印部のツメなどを折らないように注意してください。

注記配線用カバーのねじを紛失しないように注意してください。

配線用カバー1(第1モジュール用) 配線用カバー2(第2モジュール用) 配線用カバー3(電源・接地用)

図2.4 FLXA21 配線用カバー

2.3 ケーブルグランドの取り付け付属のケーブルグランドは、外径 6 ~ 12mm のケーブル用です。使用しないケーブル引き込み口は、必ず付属のゴム栓をつけたケーブルグランドで塞いでください。

接地用配線引き込み口

電源引き込み口

検出器1ケーブル引き込み口検出器2ケーブル引き込み口(仕様により穴が抜いてあります。)

FLXA21

検出器1ケーブル引き込み口

検出器2ケーブル引き込み口

電源引き込み口

FLXA202

図2.5 ケーブルグランドの割付

注意ハウジングの穴のふちなどで、けがをしないように気をつけてください。

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2-5 < 2.設置・配線>

9th Edition : 2018.03.23-00

付属のケーブルグランドを図 2.6 のように取り付けてください。コンジット工事用アダプタをご注文の場合はアダプタ(図 2.7)を取り付けてください。

FLXA21FLXA202

ケーブルグランドナット

Oリング

ケーブルグランド本体

Oリング

ケーブルグランド本体

ケーブルグランドキャップ

ケーブルグランドナット

ガスケット

ワッシャ

ケーブルグランドキャップ

ゴム栓(配線しない場合)

スリーブ(接地線用)

図2.6 ケーブルグランド

注意ケーブルグランドを取り付ける際は、ケーブルグランド本体を固定し、ケーブルグランドナットを指定の締め付けトルク(6 N・m)で締め付けてください。ケーブルグランド本体を回して締め付けると、O リングが外にはみ出ることがあります。

コンジット工事用アダプタ(オプション)ケーブルをコンジットで保護する場合は、アダプタ(付加コード:/CB4、/CD4 あるいは/CF4)を使用します。図 2.6 のケーブルグランドの代わりに図 2.7 のアダプタを取付けてください。

G1/2 めねじ(/CB4)1/2NPT めねじ(/CD4)M20x1.5 (/CF4)

49

コンジット工事用アダプタ

約55

ゴムパッキン

押え爪

ケース単位:mm

F0204.ai

図2.7 コンジット工事用アダプタ(オプション)

注意ケーブルコンジットを使用する場合は、フレキシブルフィッティングを使用してください。アダプタに強い力が加わると、FLXA202/FLXA21 のハウジングを損傷することがあります。

PH

SC

ISC

DO

2

SENCOM

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2-6 < 2.設置・配線>

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2.4 電源供給配線最初に供給電源が仕様に適合していることを確認してください。

<標準24VDCループ電源システム>電源電圧: 検出器 1 本: 16 ~ 40 V DC(pH/ORP、SC、DO)、17 ~ 40 VDC(ISC)、

21 ~ 40 V DC(SENCOM) 検出器 2 本: 22.8 ~ 40 V DC(pH/ORP、SC、DO)

( 注 ) HART 通信でマルチドロップモードを使用する場合は、FLXA202/FLXA21 の出力電流が電源投入後 12.5 mA から 4 mA と推移しますので、電源装置の容量にご注意ください。

250

600

1000

0 24.718

V - 11.50.022

R =

1295

1617 22.8 4040

検出器2本の場合

HART通信可能範囲

電源電圧(V)

負荷抵抗(Ω)

250304

600516

1000

0 24.718

V - 11.50.022

R =

1295

17 4022.86 40

SENCOMは除く

電源電圧(V)

HART通信可能範囲負荷抵抗(Ω)

18.2 21

<pH/ORP(アナログ形検出器)、SC、DOの場合> <ISC、pH/ORPSENCOM検出器の場合>図2.8 電源電圧と負荷抵抗の関係

前面カバーを開き、配線用カバーを取り外し、端子台が見える状態で配線をします。

注意FLXA202/FLXA21 は直流電源を供給して使用する機器です。絶対に交流電源や商用 100 V電源などを使用しないでください。

ディストリビュータ(電源)に接続するケーブルは、FLXA202/FLXA21 への電源供給、FLXA202/FLXA21 からの出力信号の送信を行います。断面積 1.25 mm2 以上で外径 6 ~ 12 mm の 2 芯シールドケーブルを使用してください。機器に付属しているケーブルグランドはこの範囲のケーブルに適合しています。端子台はM4ねじ用です。締め付けトルク:1.2 N・m です。配線端子としてピン端子、丸形端子、フォーク端子(Y 端子)が使用できます。 ピン端子: 最大径:1.9 mm 丸形端子、フォーク端子:最大幅:7.8 mm

注意配線には、耐熱性 60以上のケーブルを使用してください。

注意危険防止のため、かつ干渉を避けるため、FLXA21 の電源端子の上には、必ず電源・接地配線用カバーを取付けてください。

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2-7 < 2.設置・配線>

9th Edition : 2018.03.23-00

2.4.1 接地FLXA202 の場合と FLXA21 の場合とでは接地端子の接続方法が違います。

ユーザの安全のために、また機器を干渉から保護するために、必ず変換器のケースを D種接地(接地抵抗 100 Ω以下)してください。

FLXA202の場合変換器のケース外部の 端子を使用して必ず接地してください(図 2.9A)。配線端子は丸形端子を使用してください。ディストリビュータと変換器を接続する 2 芯シールドケーブルのシールドは、変換器内部端子台の 端子に接続してください。このシールドは、ディストリビュータ側では接地端子に接続しないでください。

FLXA21の場合変換器内部の端子台から接地線を単独で配線します(図 2.9B)。外径 3.4 ~ 7 mm のケーブルで接地してください。接地線は細いので、ケーブルグランドと同封のスリーブを、ケーブルグランドの標準パッキンの内側に入れてお使いください(図 2.6 参照)。ディストリビュータと変換器を接続する 2 芯シールドケーブルのシールドは、変換器内部端子台の 端子に接続してください。シールドは、ディストリビュータ側では接地端子に接続しないでください。

B:FLXA21A:FLXA202図2.9 接地

2.4.2 電源接続電源 / 出力ケーブルを図 2.5 の電源引き込み口から変換器に通し、電源端子の記号にしたがって+、-、 の端子へ接続します(図 2.10)。

FLXA21FLXA202図2.10 電源端子

PH

SC

ISC

DO

2

SENCOM

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2-8 < 2.設置・配線>

9th Edition : 2018.03.23-00

2.4.3 配線用カバー

FLXA202の場合接地、電源配線が終了したら、再度配線などを確認して配線用カバー 1 をします(図 2.11)。配線用カバーをする際は、図の印部分の突起部と溝部を合わせるように取り付けます。次に第 1 モジュールのみの場合は第 1 モジュールに検出器の配線をして下さい。なお、第 2 モジュールがある場合は、第 1 モジュールの配線の前に第 2 モジュールに検出器の配線をして、配線用カバー 2 をします。それから第 1 モジュールの検出器の配線をしてください。検出器の配線は 2.5 項に示します。

配線用カバー1ハウジング

配線用カバー2(第2モジュール使用時)

第1モジュール第2モジュール

図2.11 FLXA202 配線用カバー

注記配線用カバーは本質安全防爆で要求されています(タイプ:-C*)。他のタイプの場合、配線カバー 1 および配線カバー 2 は付属されません。

FLXA21の場合接地、電源配線が終了したら、再度配線などを確認をして配線用カバー 3(電源・接地用)をします(図 2.4 参照)。配線用カバーをする際は、図の印部分を合わせるようにし、印部分はねじ止めをします。

注意配線用カバーのねじ(印部分)の締め付けトルクは 0.35 ~ 0.45 N・m です。

次に第 2 モジュールがある場合は第 2 モジュールに検出器の配線をして、配線用カバー 2をします。それから第 1 モジュールの検出器の配線をして配線用カバー 1 をしてください。検出器の配線は 2.5 項に示します。

注記配線用カバーのねじを紛失しないようにご注意ください。

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2-9 < 2.設置・配線>

9th Edition : 2018.03.23-00

2.5 検出器の配線FLXA202/FLXA21 には多くの種類の検出器(当社製および他社製)を使用することができます。FLXA202/FLXA21 の端子台は M4 ねじ用です。締め付けトルク:1.2 N・m です。配線端子としてピン端子、丸形端子、フォーク端子(Y 端子)が使用できます。 ピン端子: 最大径:1.9 mm 丸形端子、フォーク端子:最大幅:7.8 mm検出器の詳細は、それぞれの取扱説明書を参照してください。

注記第 2 入力のある場合は、上段のモジュールが第 1 入力になります。配線の際、間違えないようにしてください。

FLXA202の場合配線用カバーがある場合:

配線用カバー 1 をした後、第 2 入力のある場合は、先に下段の第 2 モジュールから配線をして、配線用カバー 2 をします。最後に第 1 モジュールの配線をします。

第 2 入力の無い場合は、配線用カバー 1 をした後に第 1 入力の配線をします。 なお、第 2 入力の無い場合は配線用カバー 2 は付属されません。

配線用カバーが無い場合: 第 2 入力のある場合は、先に下段の第 2 モジュールから配線をします。 最後に第 1 モジュールの配線をします。 なお、第 2 入力の無い場合は、第 1 入力のみを配線します。

注記配線用カバーは本質安全防爆で要求されています(タイプ:-C*)。他のタイプの場合、配線カバー 1 および配線カバー 2 は付属されません。

検出器の配線がすべて終了したら、FLXA202 の前面カバーを閉めて、電源を投入します。画面が正常に表示されることを確認してください。

注意前面カバーのねじを締める際には、1 つのねじを締め切らずに、四隅のねじを平均に 2 周程度かけて締めていってください。また、電動ドライバを使用する場合は、回転数 400 rpm までのものを使用し、1000 rpm などの高速回転のドライバは使用しないでください。前面カバーの 4 本のねじの締め付けトルクは 0.8 ~ 0.9 N・m です。

PH

SC

ISC

DO

2

SENCOM

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2-10 < 2.設置・配線>

9th Edition : 2018.03.23-00

FLXA21の場合配線用カバー 3 をした後、第 2 入力のある場合は、先に下段の第 2 モジュールから配線をして、配線用カバー 2 をします。第 2 入力の無い場合も配線用カバー 3 の次に第 2 モジュール用の配線用カバー 2 をし、第 1 入力の配線をします。最後に配線用カバー 1 をします。

注記検出器を配線したら、必ず配線用カバーを付けてください。また、モジュールが左右の機構でロックされていることを確認してください。

注記FLXA21 の前面カバーを閉める際は、モジュールをロックするレバーをすべて内側 ( ロックされている状態)に倒してください。モジュールが差し込まれていないスロットのレバーも同様に内側に倒してください。レバーが外側にある場合、前面カバーがぶつかる可能性があります。

ロック状態 ロック解除状態

図2.12 FLXA21 モジュールのロック

検出器の配線がすべて終了したら、FLXA21 の前面カバーを閉めて、電源を投入します。画面が正常に表示されることを確認してください。

注意前面カバーのねじを締める際には、1 つのねじを締め切らずに、四隅のねじを平均に 2 周程度かけて締めていってください。また、電動ドライバを使用する場合は、回転数 400 rpm までのものを使用し、1000 rpm などの高速回転のドライバは使用しないでください。前面カバーの 4 本のねじの締め付けトルクは 0.8 ~ 0.9 N・m です。

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2-11 < 2.設置・配線>

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2.5.1 pH/ORP検出器の配線161519171318141211

PH

図2.13 PHモジュール端子割付

ねじはすべて座金つき M4 です。

端子番号 端子名 用途15 GE 入力 1(通常、測定電極)16 S 入力 1 用シールド13 RE 入力 2(通常、比較電極)12 T2 測温体11 T1 測温体14 SE 液アース

OR8EFGOR8ERG

*2

WTB10-PH5、WTB10-PH1中継端子箱 *1

FLXA202FLXA21

一般用ORP検出器接続の場合

161513121114

161513121114

16PH8EFPPH8ERPPH8EHP

*2

WTB10-PH5、WTB10-PH1中継端子箱 *1

FLXA202FLXA21

1513121114

161513121114

一般用pH検出器接続の場合

*1: 中継端子箱は、FLXA202、FLXA21をpH/ORP検出器から離して設置する場合のみ使用されます。*2: このケーブルは中継端子箱の付加コードにより指定されます。

16*215

13121114

161513121114

16

SA405

PH4PPH4FPH4C

PH4PPH4FPH4C

*21513121114

161513121114

16PH4PTPH4FTPH4CT

*21513121114

161513121114

16OR4POR4C *215

13121114

161513121114

161514131211

151413

PH4PPH4FPH4COR4POR4C

161514131211

151414131211

PH4PTPH4FTPH4CT

WTB10-PH5、WTB10-PH1中継端子箱 *1

FLXA202FLXA21

WTB10-PH6、WTB10-PH2中継端子箱 *1

FLXA202FLXA21

<PH4 pH検出器 測温抵抗体付きアダプタSA405を使用する場合>

WTB10-PH5、WTB10-PH1中継端子箱 *1

FLXA202FLXA21

<OR4 ORP検出器>

<PH4 pH検出器 測温抵抗体付きアダプタSA405を使用しない場合>

WTB10-PH5、WTB10-PH1中継端子箱 *1

FLXA202FLXA21

<PH4T 測温体一体形pH検出器>

FLXA202FLXA21

<PH4、OR4 pH/ORP検出器>PH4/OR4シリーズpH/ORP検出器の場合

中継端子箱(WTB10)を使用する場合

FLXA202FLXA21

<PH4T 測温体一体形pH検出器>

*1: 中継端子箱は、FLXA202、FLXA21をpH/ORP検出器から離して設置する場合のみ使用されます。*2: このケーブルは中継端子箱の付加コードにより指定されます。 中継端子箱のケーブル長と検出器のケーブル長は、合計で20m 以内になるように選択してください。

注: 測温抵抗体は内蔵していませんので、 FLXA202、FLXA21の端子11、12 への結線はありません。 端子16 への結線もありません。

注: pH 検出器ケーブル14 の2 本のケーブル芯線は、 いずれもFLXA202、FLXA21の端子14 に接続します。 端子16 への結線はありません。

図2.14 pH/ORP検出器の配線

PH

SC

ISC

DO

2

SENCOM

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IM 12A01A02-01

2-12 < 2.設置・配線>

9th Edition : 2018.03.23-00

インピーダンス測定ジャンパの設定液アースがない場合は、この機能は使えません。液アース極をもたない検出器は、インピーダンス測定を行うことができません。[ エラー設定画面 ] で「Impedance 1 が高すぎる / 低すぎる」、「Impedance 2 が高すぎる / 低すぎる」のエラーが出ないように、設定を「切」にしてください。詳細は 4.4 項を参照してください。液アース極を持たない検出器を使用する場合は、ワイヤなどで 13、14 端子間を短絡してください。

インピーダンス測定は重要な診断ツールであり、ジャンパの正しい設定が必要です。出荷時には、ジャンパの設定はされていません。2 個のジャンパがビニール袋に入り、製品に添付されています。使用しないジャンパは、ジャンパホルダに挿入して保管してください(図 1.1、図 1.2 参照)。

注記一般検出器を使用する場合、必ずジャンパの設定をしてください。また、最初にアプリケーションに適した設定をすることが重要です。取り付けたジャンパの上にケーブルが接続されるため、ジャンパを取り付ける前にアプリケーションおよび設定を決定してください。

図 2.15 にジャンパの位置を示します。検出器入力が低インピーダンスの場合は、18 または 19 をジャンパで短絡します。一般の pH 測定では 13 と 18 をジャンパで短絡します(比較電極のインピーダンス測定のために必要です)。入力 1、2 ともに高インピーダンスの場合はジャンパは不要です。

161519171318141211

PH

161519171318141211

PH

入力 1入力 2

一般用および特殊 pH検出器の場合(PH8EFP、PH8ERP、PH8EHP など )

入力 1:ガラス電極 ( 高インピーダンス )入力 2:比較電極 ( 低インピーダンス )

入力 1入力 2

ORP 検出器の場合(OR8EFG、OR8ERG など )

入力 1:ORP 測定金属電極 ( 低インピーダンス )入力 2:比較電極 ( 低インピーダンス )

図2.15 ジャンパの位置

ジャンパ設定に対応し、[Impedance 設定 ] 画面の Impedance 1、Impedance 2 を設定します。詳細は 4.2.5 項を参照してください。なお [Impedance 設定 ] の初期値は図 2.15 左の pH 設定になっています。

液アース液アース極をもつ検出器は、検出器ケーブルの液アース端末を、変換器端子台の 14 番端子に必ず接続してください。本変換器は、インピーダンス測定にこの液アース極を使用しています。液アース極をもつ検出器で、当社がご用意できるものは、PH8EFP、PH8ERP、PH8EHP、OR8ERG、OR8EFG などがあります。液アース極をもたない検出器で、当社がご用意できるものは、PH4P、PH4PT、PH4C、PH4CT、PH4F、OR4P、OR4C などがあります。ここでいう液アースとは、検出器に内蔵され、または外部に付加されて測定液に接し、変換器に測定液の電位を伝える金属検出器を指します。

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2-13 < 2.設置・配線>

9th Edition : 2018.03.23-00

可能なかぎり、液アース極をもつ検出器を使用してください。FLXA202/FLXA21 は最新の差動高インピーダンス入力回路を使用しているため、液アースをもつ検出器使用時に、より安定した測定を行えます。また、検出器チェック回路でも、検出器のインピーダンス測定に液アースを使用しています。適切かつ安定な測定系が得られるように、変換器端子台の 14 番端子は液アース接続を行ってください。

他社製の検出器に接続する場合には、表 2.1 に従って接続してください。表2.1 他社製検出器の端子接続パターン

端子 単独測定(pHまたはORP) 複合測定(pHおよびORP)pH ORP pH/ORP pH/rH

11 温度 1 ― 温度 1 温度 112 温度 2 ― 温度 2 温度 213 比較 比較 比較 比較14 液アース * 液アース * ORP ORP15 pH ORP pH pH16 15 番のシールド 15 番のシールド 15 番のシールド 15 番のシールド

17(注) ― ― ― ―( 注 ) 端子 17 は通常使用しません。 ORP 測定では、温度入力はありません。また温度補償の温度値は必要ありません。*: 液アース極を持たない検出器を使用する場合は、ワイヤなどで 13、14 端子間を短絡してください。

グロメットセットを使用する検出器の接続pH 検出器の配線がそのまま接続できない場合は、付属のグロメットセットをお使いください。グロメットセットには、表 2.2 に示す2種類のパッキンが入っています。表2.2 グロメットセット

名称 数量 用途1 つ穴パッキン(黒色) 1 細い検出器の場合に使用4 つ穴パッキン 1 一体型でない検出器(ガラス電極、比較電極、測温抵

抗が別々のもの)の場合に使用 栓 ( 黒色 ) 2 4 つ穴パッキンの未使用箇所を塞ぐために使用 栓 ( 半透明 ) 1 4 つ穴パッキンの未使用箇所を塞ぐために使用

検出器ケーブルが細い場合は、1 つ穴パッキンを使用してください。一体型でない検出器(ガラス電極、比較電極、測温素子が別々のもの)を使用する場合は、4 つ穴パッキンを使用してください。このとき、使用しない穴は、栓で塞いでください。どちらのパッキンも、標準パッキンを外してからはめてください。また、防水性について十分注意してください。

標準パッキンを外す

未使用の穴は栓で塞ぐ

検出器グロメットセット

図2.16 グロメットセットの内容と4つ穴パッキンの使用例

PH

SC

ISC

DO

2

SENCOM

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2-14 < 2.設置・配線>

9th Edition : 2018.03.23-00

中継端子箱(WTB10-PH)の接続変換器と検出器との距離が離れている場合、中継端子箱(含延長ケーブル)を使用します。合計ケーブル長は 20m(例:固定ケーブル 5m +延長ケーブル 15m)を超えないようにしてください。FLXA202/FLXA21 には中継端子箱 WTB-PH5(一般検出器および PH4/OR4 検出器用 M4 丸端子)、WTB-PH1(一般検出器および PH4/OR4 検出器用ピン端子)、WTB-PH6(PH4/OR4 検出器用 M4 丸端子)、または WTB-PH2(PH4/OR4 検出器用ピン端子)を使用します。中継端子箱 WTB10 の詳細は IM 19D01B01-01 を参照してください。TIIS 防爆の場合は、中継端子箱は使用できません。

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2-15 < 2.設置・配線>

9th Edition : 2018.03.23-00

2.5.2 導電率(SC)検出器の配線NC161514131211

SC

図2.17 SCモジュール端子割付

ねじはすべて座金つき M4 です。

当社製検出器 SC8SG、SC4AJ、SC210G をご使用になる場合は、検出器ケーブル端末部のラベルの番号と変換器端子台の端子名表示ラベルの番号を合わせて接続してください。詳細は、各検出器の取扱説明書を参照してください。

1112 13 14 15 16

FLXA202/FLXA21 FLXA202/FLXA21

FLXA202/FLXA21

SC8SG検出器(2電極タイプ、4電極タイプ)

111213141516

SC4AJ検出器

111213141516

SC210G検出器

測温体

電極

測温体

電極

測温体

電極

T1T2 C1 C1 C2 C2

T1T2C1C1C2C2

T1T2C1C1C2C2

図2.18 SC検出器の配線図

他の検出器と接続する場合には、以下に示す一般的な端子接続方法に従ってください。11、12:測温素子入力用13、14:外側電極用15、16:内側電極用4 電極式検出器の場合は、14 と 16 は電流極に接続してください。必ずシールドケーブルを使用してください。図 2.19 に概念図を示します。

11 12 13 14 15 16

t

11 12 13 14 15 16

t

2電極式 4電極式図2.19 他の検出器との配線概念図

PH

SC

ISC

DO

2

SENCOM

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2-16 < 2.設置・配線>

9th Edition : 2018.03.23-00

2.5.3 電磁導電率(ISC)検出器の配線15161417131211

ISC

図2.20 ISCモジュール端子割付

ねじはすべて座金つき M4 です。

測温体

シールド

第2コイル

第1コイル

11 12 17 13 15 16 14

図2.21 ISC40GJ検出器

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2-17 < 2.設置・配線>

9th Edition : 2018.03.23-00

2.5.4 溶存酸素(DO)検出器の接続NC1817141315161211

DO

図2.22 DOモジュール端子割付

ねじはすべて座金つき M4 です。

111213141516

ガルバニセンサ

1112141718

ポーラログラフィックセンサ

T1T2IESERES

測温体測温体陰極シールド陽極液アース

測温体測温体シールド陰極陽極

図2.23 DO検出器の配線図

当社製検出器の配線検出器ケーブルのおのおのの配線についている表示は、各端子の表示と一致します。

他社製検出器の配線各検出器の取扱説明書を参照しながら接続してください。

PH

SC

ISC

DO

2

SENCOM

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2-18 < 2.設置・配線>

9th Edition : 2018.03.23-00

2.5.5 SENCOM pH/ORP検出器の配線8786NC848382NC

SENCOM

図2.24 SENCOMモジュール端子割付

ねじはすべて座金つき M4 です。

SENCOM 検出器

コネクタ接続

Windows PC

WU11SENCOM ケーブル (3m) *

WU11SENCOM ケーブル

USB ケーブル *

*:SPS24 の付属品

SPS24SENCOM

PC ソフトウェア

FLXA202/FLXA21

インタフェースボックス *

< 現場で使用 >

< 試験室で使用 >

図2.25 使用例

WU11 SENCOM ケーブル端子を、SENCOM モジュールに接続します。WU11 のケーブルは細いので、ケーブルグランドの標準パッキンの代わりに、付属のグロメットをはめて、配線してください。

標準パッキンを外す

検出器

グロメット

図2.26 ケーブルグランド

WU11 と SENCOM 検出器の接続は、検出器の取扱説明書をお読みください。

FLXA202/FLXA21 は検出器が接続されていることを確認しています。検出器が接続されていない場合は、エラーが表示されます。

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2-19 < 2.設置・配線>

9th Edition : 2018.03.23-00

2.6 取付け方法図 2.27 を参照してください。以下のような様々な取付け方法があります。

• パネル取付け ·····取付金具 (/PM) または (/UM) 使用• 壁取付け ··············取付金具 (/U) または (/UM) 使用(例:壁)• パイプ取付け ·····取付金具 (/U) または (/UM) 使用、水平または垂直パイプ(呼び径 50A)

汎用取付セット(/UM)にはパイプ、壁取付金具(/U)とパネル取付金具(/PM)が含まれます。使わない部品も含まれています。

195

0+1138

0+113

8185

単位:mmパネル取付けの場合

壁取付けの場合

パイプ取付けの場合

(注) パイプ取付け用金具と同じものが付属します。

壁面に取り付けるときは、ブラケットだけを使用します。

(注) 壁取付の場合は、8kgの質量に耐える壁に取り付けてください。

(注) パイプ用ブラケットの取付方向を変えれば、水平パイプに取付けできます。

M8ボルト(付属しません)取り付け穴に適合する長さのものを準備してください。

(注) 日除けフード(オプション)を付加する場合は、上部2か所のブラケット取付けねじを利用して固定します。

ブラケット

取付け穴(3か所)

ブラケット取付けねじ*

ブラケット取付けねじ*

固定ねじ(2本)

パネル

連続パネルカット寸法

ナット(2個)ワッシャ(2個)

スタンション(50Aパイプ)

ブラケット取付けねじ*

ブラケット

ブラケット

パイプ用ブラケット

Uボルト

*:4本のねじの締め付けトルクは2 N·mです。

*:4本のねじの締め付けトルクは2 N·mです。

*:4本のねじの締め付けトルクは2 N·mです。

図2.27 取付金具(オプション)を使用した取付方法

FLXA202/FLXA21 や 取 付 金 具 な ど の 寸 法 は、 仕 様 書(GS 12A01A03-01JA ま た は GS 12A01A02-01、CD に入っています)を参照してください。

PH

SC

ISC

DO

2

SENCOM

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2-20 < 2.設置・配線>

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2.7 操作すべての配線が完了したら、電源を投入します。LCD に画面が表示されることを確認してください。その後、画面はクイックセットアップ画面になります。SENCOM 検出器は、検出器が接続されていない場合は、エラーが表示されます。機器設定が正しくされていないとエラーが表示されたり、表示された測定値が異常になる場合があります。初期設定値を確認し、目的に合わせて変更をしてください。

注記電源投入後、クイックセットアップ画面になるのに 1 分以上かかる場合もあります。

注記電源投入直後の数秒間は、電流出力として約 12 mA を出力します。機器の異常ではありません。

HART 通信による操作も可能です。CD-ROM 内の TI 12A01A02-60 をお読みください。

注意本質安全防爆の FLEXA をご使用の場合、FieldMate

TMや HHT(ハンドヘルドターミナル)

は安全保持器の危険場所側には接続しないでください。

ディストリビュータまたはI/OカードFLXA202/FLXA21 安全保持器

FieldMateまたはHHT

接続禁止 接続禁止接続禁止接続禁止 接続可接続可

4-20 mA

非危険場所危険場所

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2-21 < 2.設置・配線>

9th Edition : 2018.03.23-00

Change language電源を入れると、クイックセットアップ画面が表示されます。出荷時は英語表示になっていますので、最初に言語選択をします。

ChineseCzechEnglishFrenchGermanItalianJapaneseKoreanPortugueseRussianSpanish

Change language

The instrument will restart

Are you sure? Yes

WarningStart quick setup?

Yes No

Change language

Quick setupChineseCzechEnglishFrenchGermanItalianJapaneseKoreanPolishPortugueseRussianSpanish

(2) (3)(1)

図2.28 言語変更方法

(1) Change language を選択します。(2) 表示したい言語を選択します。(選択肢が見えないときは、 で送ってください。)(3) 「YES」を選択します。言語の変更をすると、自動で再起動します。

必ずお客様の仕様に合わせて、パラメータの確認・変更をしてからお使いください。また、お客様の設定値を記入するための「ユーザ設定表」をご用意していますので、CDより出力して、設定時に記入して保管しておくことをお勧めします。

PH

SC

ISC

DO

2

SENCOM

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3-1 < 3.pH/ORP の操作>

9th Edition : 2018.03.23-00

3. pH/ORPの操作測定対象pH/ORPの画面操作について説明します。画面操作については1.2項も参照してください。

10.38タグ :PH

25.0

4mA 20mAPH1

°CpH

19 mV

実行 : 校正 ホールド 仮出力

セットアップ : 機器設定 Change language クイックセットアップ開始

実行と設定

検出器設定測定パラメータ設定出力設定エラー設定ログブック設定上位機能設定画面表示設定演算設定

機器設定

手動自動サンプル校正

校正 pH

手動サンプル校正

校正 ORP

ゼロ / スロープゼロ / スロープ /ITP(3 点 )ゼロ / スロープ 1,2(3 点 )

手動校正

ゼロ / スロープゼロ / スロープ /ITP(3 点 )ゼロ / スロープ 1,2(3 点 )

pH 自動校正

pHORP温度校正

校正

クイックセットアップ 検出器設定日付 / 時刻 測定パラメータ設定

温度設定 mA(出力)

HART  >PH201G >

通信設定

ログブック設定ログブック設定

主表示画面デュアル表示個別表示トレンド自動復帰コントラスト調整モニタ画面

画面表示設定

値の入力へmA 出力表

Change language

仮出力

ホールド

設定:直線  >   出力表 >

mA(出力)

x 軸:時間Y 軸:上限値

トレンド

PH1PH2

個別表示

値の入力へ緩衝液表 1

追加テキストPH1 表示

追加テキスト主画面表示

緩衝液表 1緩衝液表 2緩衝液表 3

ユーザ設定

値の入力へマトリクス

Impedance 1:低 >Impedance 2:低 >

Impedance 設定

温度設定温度補償校正設定Impedance 設定濃度換算検出器診断設定

測定パラメータ設定

補償種類:手動 >基準温度換算 pH:マトリクス >    TC    > ORP:TC    >

温度補償

熱衝撃サイクル設定検出器診断

pH 設定ORP 設定rH 設定

校正設定

単位上下限値 / 周期緩衝液ゼロ / スロープ /ITP自動補間(ゼロ点、スロープ)

校正設定 pH

緩衝液の選択:  ユーザ設定 >

緩衝液

mA:出力 >   模擬 >

ホールド設定

出力設定

初期設定値タグパスワード日付 / 時刻通信設定工場設定

上位機器設定

洗浄接点:使用可能 >PH201G 設定

4.1 4.24.34.44.54.64.74.8

2.7

3.2 4.6.4 4.1 4.2.1

4.2.2 4.3

5.15.3 5.2

5.1.15.1.2

5.1.3

5.4

5.5

4.2.24.2.34.2.44.2.54.2.64.2.7

4.7.1

4.7.24.7.34.7.44.7.5

4.6.14.6.24.6.34.6.44.6.54.6.6

図3.1 pH/ORPのメニュー構造(数字は参照項)

PH

3

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IM 12A01A02-01

3-2 < 3.pH/ORP の操作>

9th Edition : 2018.03.23-00

3.1 Change language最初に日本語表示に変更します。操作は 2.7 項をお読みください。本画面は、常に英語表示です。

3.2 クイックセットアップChange language で日本語に切り替えて自動再起動の後、日本語のクイックセットアップ画面が表示されます。クイックセットアップでは、日時の設定や検出器の設定などの最初に設定しておきたい基本的な項目を設定します。詳細は機器設定(4 章参照)で設定してください。すぐにクイックセットアップをしなくても、あとでこの画面に入ることはできますが、なるべく最初に設定しておくことをお勧めします。また、起動のたびに本画面が表示されますので、変更の必要が無い場合は「いいえ」ま

たは を選択してください。

注記自動復帰が設定されている場合、10 分または 60 分(設定によります)画面を操作しないと、自動的にモニタ画面(モニタ画面設定が「不可」の場合はメイン画面またはホーム画面)になります。ただし、トレンド画面からは自動復帰しません。

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3-3 < 3.pH/ORP の操作>

9th Edition : 2018.03.23-00

クイックセットアップ ?

はい いいえ

Chanage language

クイックセットアップ電極の種類 pH+ORP

次へ

検出器設定

書式 YYYY/MM/DD

日付 2010/03/03

時刻 17:04:07

次へ

日付 / 時刻

プロセスパラメータ pH1

0% 値 0.00 pH100% 値 14.00 pH

完了

mA( 出力 )

温度検出器 Pt1000

次へ

温度設定

測定 pH+ORP

次へ

測定パラメータ設定

YYYY/MM/DDMM/DD/YYYYDD/MM/YYYY

pHORPpH+ORP

pH1温度 1ORP1rH1pH2温度 2ORP2rH2

Pt1000Pt1003kBalco8k55PTC10k6k8500Ω

pHORPpH+ORPpH+rHrH

次へ

次へ次へ

完了

次へ

モニタ画面へ

*1

*2

*1: [測定パラメータ設定]は[検出器設定]で「pH+ORP」を選択している場合のみ設定可能となります。*2: 検出器 2 本の場合は、第 2 検出器の設定も可能です。図3.2 クイックセットアップ

日付/時刻日付表示の書式は、3 つの書式から選択可能です。日付、時刻は、数字キータッチにより、日付または時刻を入力します。詳細は、4.6.4 項を参照してください。

検出器設定表示される電極の種類の中から、用途にあったものを選択し、設定してください。詳細は、4.1 項を参照してください。

PH

3

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IM 12A01A02-01

3-4 < 3.pH/ORP の操作>

9th Edition : 2018.03.23-00

測定パラメータ設定表示される測定パラメータの中から、用途に合ったものを選択し、設定してください。測定パラメータ設定は、検出器設定で「pH+ORP」を選択している場合のみ設定可能となります。詳細は、4.2.1 項を参照してください。

温度設定表示される温度設定の中から、用途に合ったものを選択し、設定してください。単位は摂氏「」です。詳細は、4.2.2 項を参照してください。

mA(出力)表示されるプロセスパラメータの中から、用途に合ったものを選択し、設定してください。また、mA 出力は、工場出荷時は、たとえば pH の場合 0 - 14pH に設定されていますので、分解能を向上させる必要がある場合などには、プロセスに適した値に設定してください。詳細は、4.3 項を参照してください。

3.3 ホーム画面・メイン画面・モニタ画面

を押すと、図 3.3 のメイン画面(または図 3.4 のホーム画面)になります。

検出器 2 本接続の場合はメイン画面で を押すと、図 3.4 のホーム画面になります。

検出器 1 本接続の場合は、メイン画面では となり、無効です。

10.38タグ :PH

25.0

4mA 20mAPH1

°CpH

19 mV

図3.3 メイン画面の例

6.35タグ :PH

24.9

4mA 20mAPH1

°CpH

タグ :PH25.0 °C

pH

10.3824 mV

19 mV

図3.4 ホーム画面の例

ホーム画面で第 1 検出器(上段)または第 2 検出器(下段)の を押すと、押された側の表示がメイン画面になります。メイン画面で第2表示項目または第 3 表示項目の を押すと、第 1 表示項目と入れ替ります。

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3-5 < 3.pH/ORP の操作>

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注記第 1 ~ 3 表示項目に表示させる測定値は、設定可能です(4.7.1 項参照)。たとえば pH 測定の場合、初期状態では第 1 表示項目が pH、第 2 表示項目が温度、第 3 表示項目は空白です。

モニタ画面設定(4.7.5 項参照)が「可」の場合、第 1 表示項目付近を押すと、測定値を見やすいように大きく表示するモニタ画面表示になります。

6.35タグ :PH24.9

4mA 20mAPH1

°C24.40 mV

pH

タグ :PH25.0 °C

19.00 mV

pH

10.38

10.38タグ :PH

19.0025.0

mV4mA 20mAPH1

°CpH 6.35

タグ :PH

24.4024.9

mV4mA 20mAPH2

°CpH

25.0タグ :PH

19.0010.38

mV4mA 20mAPH1

pH°C

19.00タグ :PH

10.3825.0

pH4mA 20mAPH1

°CmV

ホーム画面

モニタ画面設定「不可」の場合

モニタ画面

メイン画面

第 1 表示項目

第 2 表示項目第 3 表示項目

10.38pH 6.35

pH

図3.5 画面の切替

3.4 詳細画面

メイン画面の を押すと、図 3.6 のような画面推移で機器の細部情報(設定、検出器診断、校正、モジュール管理番号などの機器情報)が確認できます。トラブル発生時に当社営業やサービスへご連絡いただくときには、機器に貼付されている銘板上のモジュール管理番号とともに、詳細画面に表示されるモジュールや本体のソフトウェアレビジョンやその他の表示情報も併せてお知らせください。

PH

3

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3-6 < 3.pH/ORP の操作>

9th Edition : 2018.03.23-00

次へ

20

12

4

mA

15.00

HOLD

FAIL

WASH

次へ

pH: ゼロ 0.000mV スロープ 100.0 % 検出器 1.234 mVORP: ゼロ 0.000 mV スロープ 100.0 % 検出器 -1.567 mVImpedance 1 BADImpedance 2 124.6 kΩ 次へ

検出器診断: ゼロ スロープ Impedance 1 ‒‒‒‒ Impedance 2 ‒‒‒‒ 熱衝撃サイクル ‒‒‒‒ 経過時間 ‒‒‒‒ 健康度データリセット 次へ

新しい検出器ですか?

リセットします検出器健康度

はい いいえ

2010/02/15 16:04:07最終校正日時 ---------- -------次回校正日時 ---------- -------予測メンテナンス時期 -- (-----)予測交換時期 -- (-----) 次へ

PH モジュール ( 検出器 1): Module Pdn No. AAAA1111 ソフトウェア Rev. 1.10

次へ

HOUSING ASSY: Module Pdn No. BBBB2222 ソフトウェア Rev. 2.10 HART デバイス Rev. 2

次へ

健康度データリセット

(図 3.9 へ)

*

* PH201G ディストリビュータを使用し、通信設定において「PH201G」を選択している場合のみ表示

図3.6 詳細表示

電流出力mA電流出力の値(mA)。電流出力の設定は、[機器設定]→[出力設定]で行います。詳細は、4.3 項を参照してください。

接点状態PH201G ディストリビュータを使用し、通信設定において「PH201G」を選択している場合のみ表示されます。

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3-7 < 3.pH/ORP の操作>

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pH(ORP)のゼロ、スロープ、検出器、インピーダンス

ゼロ校正された検出器のオフセット値(mV)。pH7 の標準液では、理論上、検出器の指示値は 0mV となります。ゼロ値から検出器の状態を知ることができます。また検出器のゼロドリフトの傾向から検出器の寿命が予測されます。ゼロ値を pH 単位で表示させることもできます。その場合、検出器出力が 25で 0mV となるときの pH 値が示されます。ゼロ点の直接入力は、[機器設定]→[測定パラメータ設定]→[校正設定]→[ゼロ / スロープ /ITP]で行います。詳細は、4.2.4 項を参照してください。

スロープ検出器ユニットの感度。検出器のスロープ理論値の % で表されます。スロープ理論値はネルンストの式に従って 59.16 mV/pH(25時)です。スロープは、pH 値が異なる校正用標準液を用いて行う 2 点校正でのみ校正することができます。スロープが低い場合は、検出器の汚れや不良が考えられます。スロープは、ユーザ設定により 25における mV/pH 値として表示させることもできます。スロープの直接入力は、[機器設定]→[測定パラメータ設定]→[校正設定]→[ゼロ / スロープ /ITP]で行います。詳細は、4.2.4 項を参照してください。

pH14pH0

pH7, 0mV

理論値+mV

-mV 実検量線(スロープ)

ゼロ値

F0409.ai

図3.7 ゼロ/スロープ

検出器検出器の起電力を表します。

Impedance 1pH 計の場合は、ガラス膜抵抗を意味し、インピーダンスチェックを行い、ガラス電極の破損の有無を検知します。ORP 計の場合は、金属電極抵抗を意味し、インピーダンスチェックを行い、電極の汚れや検出器ケーブルの断線の有無を検知します。Impedance 設定にて、インピーダンスを「高」と設定している場合には、Impedance 1の測定値が 100k Ω以上の場合「M Ω RANGE」と表示し、100k Ωより小さい場合は「BAD」と表示します。インピーダンスを「低」と設定している場合には、測定したインピーダンス値を表示します。インピーダンス 1、2 両方とも非測定の場合(エラー設定にて「切」としている場合)は、バー表示「----」となります。どちらか一方のインピーダンスを測定の場合、両方のインピーダンス値を測定、表示します。

PH

3

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3-8 < 3.pH/ORP の操作>

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Impedance 2比較電極液絡部のインピーダンス意味し、液絡部は比較電極と測定電極との間に電解接触を形成する部分で、常に清浄に保たれ、KCl で充填されている必要があります。液絡部が詰まったりすると、測定が不安定になり、ドリフトや測定誤差の原因となります。インピーダンスチェックは、Impedance 設定にて、インピーダンスを「高」と設定している場合には、Impedance 2 の測定値が 100k Ω以上の場合「M Ω RANGE」と表示し、100k Ωより小さい場合は「BAD」と表示します。インピーダンスを「低」と設定している場合には、測定したインピーダンス値を表示します。インピーダンス 1、2 両方とも非測定の場合(エラー設定にて「切」としている場合)は、バー表示「----」となります。どちらか一方のインピーダンスを測定の場合、両方のインピーダンス値を測定、表示します。

検出器診断検出器診断ではモジュールの健康度を表示します。各ゲージにが多いほどそのパラメータが健康であることを示します。検出器診断設定が「可」なパラメータのみゲージが表示され、「不可」の場合にはバー表示「----」となります。検出器診断設定は[機器設定]→[測定パラメータ]→[検出器診断設定]で設定します。詳細は、4.2.7 項を参照してください。

健康度データリセットで健康度データのリセットが可能です。検出器または電極を交換した場合、検出器健康度データをリセットしてください。

注記検出器交換をした場合、ログブックにメモしておく機能があります(図 3.9 参照)。

最終校正日時最後に校正が実施された日。[ゼロ]の表示値は最終校正日の日時です。[スロープ]の表示値は、必ずしも最終校正日のものとは限らず、最終校正が 2 点校正で実施された場合に限り、[スロープ]の表示値は最終校正日の日時となります。

次回校正日時校正の次回実施予定日です。ユーザの設定する校正周期によって決まります。校正周期の設定は、[機器設定]→[測定パラメータ設定]→[校正設定]→[上下限値 / 周期]で行います。

予測メンテナンス時期正確な測定のためにメンテナンスが推奨される時期を予測する機能です。24 時間毎にImpedance 2( 比較電極抵抗 ) をモニタリングします。それにより、Impedance 2 の値が Impedance 2 警報上下限値を超える時期を推定し、予測メンテナンス時期として表示します。「予測メンテナンス時期(ステータス)」の形式で表示します。予測メンテナンス時期は、図 3.8 に示すように、最小二乗法で得られた直線を外挿し、上限または下限値と交わった点から算出されます。

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3-9 < 3.pH/ORP の操作>

9th Edition : 2018.03.23-00

日数

値 下限値

上限値

現在日 予測メンテナンス時期 F0410.ai

図3.8

また、ステータスは予定日の確実性を表します。相関係数 R から判定します。予測メンテナンス時期とステータスの表示パターンの一覧を表 3.1 および表 3.2 にそれぞれ示します。表3.1 「予測メンテナンス時期」の表示パターン

予定日 - - 0-1 カ月 1-3 カ月 3-6 カ月 6-12 カ月 1 年を超える「- -」は、データがないため予測できないことを示します。

表3.2 「ステータス」の表示パターン

ステータス (- - - - -)(R < 0.50)

( 良くない状況 )(0.50≤ R < 0.70)

( 妥当な状況 )(0.70 ≤ R < 0.85)

( 良い状況 )(0.85 ≤ R ≤ 1.00)

予測交換時期予測される、検出器の交換が必要とされる時期です。校正時における pH ゼロ、pH スロープ、校正後 Impedance 2 から予測します。電極交換予定日は、保存されたそれらの校正時パラメータから演算され、「予測交換時期(ステータス)」の形式で表示されます。予測交換時期とステータスの演算方法と表示パターンについては、予測メンテナンス時期の場合と同じですので、予測メンテナンス時期の説明を参照してください。ただし、予測交換時期の場合、予測に用いるパラメータが 3 つ(pH ゼロ、pH スロープ、校正後Impedance 2)ありますので、最小二乗法によって得られる直線の外挿の結果から予測時期が最短となるものが、予測交換時期として採用されます。

PHモジュール(検出器)実装されているモジュールのモジュール管理番号、ソフトウェアレビジョンが確認できます。

HOUSING ASSYハウジングのモジュール管理番号、ソフトウェアレビジョン、HART デバイスレビジョンが確認できます。

PH

3

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3-10 < 3.pH/ORP の操作>

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ログブック読み出しFLXA202/FLXA21 には、設定変更、校正などの履歴情報を保存するためのログブックがあり、検出器ごとに 2 つのログブックが用意されています。2 つのうち、確認したいどちらかのログブックを選択することで、情報を確認できます。各イベント履歴をログブックに保存するか、どちらのログブックに保存するかは、ログブック設定画面で設定します。詳細は、4.5 項を参照してください。ログブックには自動的にイベント(校正、エラーなど)が記録されます。この他に手動で定型メッセージを記録することができます。

を押し、「検出器手動洗浄」、「モジュールが交換された」、「検出器が交換された」のいずれかのイベントを保存できます。日時データはこの記録を行った時点の値になります。[ 機器設定:] のパスワードが設定されている場合は、パスワードの入力要求があります

(4.6.3 項参照)。

ログブック読み出し ログ 1-1 読み出し

メモ:

項目 検出器手動洗浄入力? いいえ

ログ 1-1 読み出し 1/1

ログ 1-1 読み出し 1/1メモ:

項目 検出器が交換された入力? いいえ

2010/02/15 17:04検出器が交換された2010/02/15 15:15電源 入

完了

2010/02/15 15:15電源 入

完了

**

** ログブックの入力例です。

(図 3.6 より)

検出器手動洗浄モジュールが交換された検出器が交換された

ログ 1-1 読み出しログ 1-2 読み出し

いいえはい

図3.9 詳細表示(続き)

3.5 トレンド画面

を押して表示される詳細画面の を押すと、平均測定値を時間軸で示したグラフモードの画面に変わります。現在測定中の値は、テキストボックスにデジタル表示されます。時間軸(X 軸)と測定値軸(Y 軸)は、[画面表示設定]メニュー(4.7.2 項)で設定します。画面には最大、単位時間の平均値の 41 点のトレンドが表示されます。FLXA202/FLXA21では、測定値が毎秒サンプリングされています。また、画面には、単位時間における最大値と最小値も表示されます。

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3-11 < 3.pH/ORP の操作>

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たとえば、表示時間間隔が 4 時間に設定されていると、画面には現在の測定以前の 4 時間分が表示されます。グラフ線上の各点は、4 × 60 × 60 / 41 = 351 回(秒)の単位時間における測定値の平均値を表します。

注記トレンドの画面表示設定を変更すると、以前のトレンドグラフは消え、変更時点からのデータになります。

12.00

8.40

5.60

2.50

12:00 12:20 12:40

10.38pH

最小値

最大値平均値

現在の測定値

時刻

タグ:

測定

値(p

H)

表示更新までの最大値

表示更新までの最小値

PH pH1

図3.10 トレンド画面

メイン画面の第 1 表示項目のデータがグラフ表示されます。画面上の任意の場所を押すと、第 2 表示項目のデータ、(第 3 表示項目が設定されている場合には第 3 表示項目のデータ)と変わり、メイン画面に戻ります。

12.00

8.40

5.60

2.50

12:00 12:20 12:40

10.38pHタグ:PH pH1

12.00

8.40

5.60

2.50

12:00 12:20 12:40

25.0°Cタグ:PH 温度1

次へ

20

12

4

mA

15.00

図3.11 トレンド表示

PH

3

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3-12 < 3.pH/ORP の操作>

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3.6 機器状態画面

メイン画面の の部分には、機器の状態により、 (警告)または (故障)が表示されます。表示されたボタンを押すと、その状態についての詳細な情報が表示されます。

1-10 ページの「 機器状態画面 」を参照してください。

3.7 校正と機器設定画面機器の校正、設定を行います。これらの操作はパスワードで保護することができます。パスワードについては 4.6.3 項を参照してください。

実行 : 校正 ホールド 仮出力

セットアップ : 機器設定 Change language クイックセットアップ開始

実行と設定

図3.12 「実行と設定」画面の例

を押すと、「実行と設定」画面に変わります。

を押してメニュー項目を移動し、希望するメニューの位置で を押してメニューに入ります。また、希望するメニュー項目の先頭についているを押しても入ることができます。校正(ホールド、仮出力)については 5 章を、機器設定については 4 章をお読みください。

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4-1 < 4.pH/ORP の機器設定>

9th Edition : 2018.03.23-00

4. pH/ORPの機器設定機器設定画面から設定の確認・変更を行います。機器設定画面に入ると出力は HOLD 状態になります。

実行 : 校正 ホールド 仮出力

セットアップ : 機器設定 Change language クイックセットアップ開始

実行と設定 検出器設定 測定パラメータ設定 出力設定 エラー設定 ログブック設定 上位機能設定 画面表示設定 演算設定

機器設定

図4.1 機器設定画面例(2モジュールの場合)

[ 機器設定 ] の操作はパスワードで保護することができます。パスワードを設定した場合、パスワードを控えておいてください。パスワード設定については 4.6.3 項を参照してください。

図 3.1 に機器設定のフローを示しました。変更に必要な項目を参照し、パラメータの意味を理解してから変更してください。間違った場合は元の設定または値に戻し、再設定してください。

機器を最初に立ち上げると、パラメータは工場出荷時の初期値になっています。組み合わせ検出器や使用目的に合わせて、表 4.1 の順番にパラメータを確認・変更してください。[ 電極の種類 ] により測定パラメータや関連の選択項目が変わります。表中の下線の付いたパラメータはクイックセットアップの設定項目です。初期値や設定範囲は「pH/ORP ユーザ設定表」(CD に入っています)にあります。パラメータを変更後、動作が良好であれば、「pH/ORP ユーザ設定表」を出力し、ユーザ設定値に記入して保存しておくことをお勧めします。さらに、[ 機器設定 ] → [ 上位機能設定 ] → [ 初期設定値 ] の「ユーザ設定値保存」で設定値を一括して機器に保存することもできます(4.6.1 項参照)。

PH

4

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4-2 < 4.pH/ORP の機器設定>

9th Edition : 2018.03.23-00

表4.1 「機器設定」のメニュー

パラメータ 参照項検出器設定 電極の種類 4.1

測定パラメータ設定 測定 4.2.1

温度設定 温度検出器 4.2.2

温度補償 補償種類 4.2.3

基準温度

基準温度換算

校正設定 pH 設定 単位 4.2.4

上下限値 / 周期

緩衝液

ゼロ / スロープ /ITP

自動補間 ( ゼロ点、スロープ )

ORP 設定またはrH 設定

上下限値 / 周期

ゼロ / スロープ

Impedance 設定 4.2.5

濃度換算 単位 4.2.6

検出器診断設定 Impedance 1 4.2.7

最良値限度

Impedance 2

使用時間

熱衝撃サイクル:

熱衝撃サイクル設定

出力設定 mA 4.3

出力 プロセスパラメータ

設定

直線 0% 値

100% 値

出力表

バーン

ダンピング時間

模擬 模擬百分率

ホールド設定

エラー設定 4.4

ログブック設定 4.5

上位機能設定 初期設定値 4.6.1

タグ 4.6.2

パスワード 4.6.3

日付 / 時刻 4.6.4

通信設定 4.6.5

HART

PH201G

工場設定 4.6.6

画面表示設定 主表示画面(デュアル表示、個別表示) 4.7.1

トレンド 4.7.2

自動復帰 4.7.3

コントラスト調整 4.7.4

モニタ画面 4.7.5

演算設定 機能 4.8

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4-3 < 4.pH/ORP の機器設定>

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注記クイックセットアップで設定するパラメータ(下線部)は、測定の基本となる項目です。不用意に変更すると、個別に設定した値が初期化されることがあります。変更すると他の設定値を初期化する項目は付録 1 を参照してください。

4.1 検出器設定機器に接続する検出器によって [ 電極の種類 ] の設定が決まります。3 種類から選択してください。

pH: pH のみを測定します。ガラス電極(入力 1)を端子 15 に、比較電極(入力 2)を端子 13 に接続します。

ORP: ORP のみを測定します。金属電極(入力 1)を端子 15 に、比較(またはガラス)電極(入力 2)を端子 13 に接続します。

pH + ORP: pH と ORP を同時に測定します。ガラス電極を端子 15 に、比較電極を端子 13 に、金属電極を端子 14 に接続します。この設定で rH も測定することができます。

最良の結果を出すため、液アースを端子 14 に接続してください。結線の詳細は、2.5.1 項を参照してください。液アースがない場合、検出器診断機能は無効となりますので、関連するエラーが出ないように [ エラー設定 ] の「Impedance 1 が高すぎる / 低すぎる」、「Impedance 2 が高すぎる / 低すぎる」をすべて「切」にしてください。

注記[ 電極の種類 ] の選択により、全体のメニュー構成が決まります。[ 電極の種類 ] で「pH + ORP」を指定すると、[ 測定パラメータ設定 ] の先頭に [ 測定 ]対象が表示されます。[ 電極の種類 ] を「pH」から「ORP」に変更すると関係する設定の一部がリセットされ、再設定が必要になります。[ 電極の種類 ] で「ORP」を指定し、温度検出器を持たない検出器を使用する場合、「エラー設定」にて「温度が高すぎる / 低すぎる」を「切」に設定してください(4.4 項参照)。温度入力端子が開放の場合、メイン画面(ホーム画面)に表示される温度は、温度測定範囲の上下限値となります。「画面表示設定」により温度表示をさせないことができます(4.7項参照)。

4.2 測定パラメータ設定測定に関する各種パラメータの設定をします。

測定パラメータ設定に基づいて測定が行われます。

測定パラメータの設定は、「4.1 検出器設定」で選択した、[電極の種類]によって設定可能な項目メニューの構成が、一部変わります。

PH

4

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4-4 < 4.pH/ORP の機器設定>

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4.2.1 測定[電極の種類]で、「pH」や「ORP」を選択した場合には、測定種類の選択は不要なため[測

定]項は、表示されません。「pH + ORP」を選択した場合には、測定パラメータ設定画面先頭の[測定]項で、「pH」、「ORP」、「pH + ORP」、「pH + rH」、「rH」の測定種が選択可能です。用途にあった測定種

類を選択してください。

また、測定種類を変更すると、[エラー設定]、[画面表示設定]などのパラメータに、関連する項目が追加されますので、各項目の設定状態を確認してください。

4.2.2 温度設定温度補償用の温度検出器を「Pt1000」、「Pt100」、「3kBalco」、「8k55」、「PTC10k」、「6k8」、「500Ω」から選択します。実際に接続されている温度検出器と同じものを選択してください。温度単位は摂氏 ( ) です。

4.2.3 温度補償ORP 測定においては[温度補償]での設定は不要です。基準温度換算による TC:温度係数(mV/)を選択した場合の温度補償のみが可能です。

補償種類pH 値の演算式(ネルンストの式)で使用する温度補償です。

「自動」と「手動」の 2 種類の方法があります。温度検出器を使用する場合には、「自動」を選択し、入力した手動温度を使用する場合は、「手動」を選択します。

注記温度補償での補償種類として「手動」を選択した場合は、必ず [ 手動温度 ] にプロセス温度を入力してください。その際、メイン画面(ホーム画面)に表示される温度は、入力した温度値となります。

基準温度pH 測定値を基準温度換算(温度補償)するときの基準温度を設定します。通常は 25を使用し、この値が初期値として設定されています。

基準温度換算温度補償の方法を選択します。「無し」のときは温度補償を行いません。基準温度換算は[電極の種類」で、「pH」を選択している場合は「無し」、「TC」、「マトリクス」、

「NEN6411」の中から選択します。「ORP」を選択している場合はの場合は、「無し」、「TC」から選択可能です。

TC直線温度補償です。温度補償係数(TC)を直接設定することができます。試料溶液の温度補償係数が手分析などで既知の場合、ここで入力します。TC は温度 1あたりの pHドリフト分(Δ PH/ Δ T)として設定し、設定範囲は- 0.1 ~ 0.1 pH/です。基準温度設定と組み合わせて、化学溶液に適用できる直線補償関数が得られます。

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4-5 < 4.pH/ORP の機器設定>

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マトリクスマトリクスは、温度補償マトリクスを使用する温度補償です。温度補償マトリクスは、基準温度での pH 値に対応する、各温度での pH 値の表です。詳細については、付録 1 を参照してください。

温度または補償前 pH 値が温度補償マトリクスの範囲外のときに、温度補償エラー(警報)が発生します。機器の故障ではありません。温度補償は、警報発生中でも外挿演算により行われています。

注記補償前 pH 値を表示するには、「測定パラメータ設定」の「温度補償」で、「基準温度換算 pH」を「無し」に設定してください。

NEN6411オランダの規格 NEN6411 による温度補償です。強酸・強アルカリ溶液の水の解離を考慮した演算方法です。ヨーロッパではボイラ給水における pH 測定に使用されていますが、日本ではほとんど使用されていません。

4.2.4 校正設定測定対象の組み合わせにより、画面展開の様式が異なります。pH 変換器の校正設定には、スロープ(感度)、ゼロ(不斉電位)、ITP(等温交点)があります。図 4.2 は、電極の起電力に対する pH 値を示したものです。pH 測定における特性は、不斉電位(mV)またはゼロ(pH)ともいわれるオフセットとスロープ(%、mV/pH)にあります。スロープの理論値は、25で 59.16mV/pH です。スロープは「mV/pH」または「%」(理論値の 59.16mV/pH を 100% とする)の単位で設定することができます。ITP(等温交点)とは電極の起電力が温度によって変化しない pH 値です。スロープおよびゼロは25を基準とした値です。

ΔpH

ΔmV

ITP(等温交点)不斉電位

0 mV 0 °C10 °C25 °C

mV

500

0

- 20014

pHITP ゼロ0 7

図4.2 校正パラメータ

pH設定

単位校正係数の単位を変更します。ゼロ(不斉電位)の単位方法は、IEC 60746-2 機器の DIN 基準に準拠しています。ゼロの単位は、「pH」または「mV」です。スロープ(感度)の単位は、「mV/pH」または「%」(59.16 mV/pH を 100% とする)です。

PH

4

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4-6 < 4.pH/ORP の機器設定>

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上下限値/周期[ゼロ 高/低]ゼロ値(不斉電位)の上下限値設定を行います。校正中、設定された上下限値内にあるかどうかチェックされます。上下限の幅を小さくすると、不適切な校正操作や不良検出器での校正が阻止され、精度が高くなります。アプリケーションや使用基準に合わせて初期値を変更してください。[スロープ 高/低]スロープ値(感度)の上下限値設定を行います。校正中、設定された上下限値内にあるかどうかチェックされます。上下限の幅を小さくすると、不適切な校正操作や不良検出器での校正が阻止され、精度が高くなります。アプリケーションや使用基準に合わせて初期値を変更してください。[安定幅]測定値の安定性チェック範囲を設定します。安定時間の間、測定値の変動がこの設定値以内であれば安定になったと判断します。[安定時間]校正中、pH 値の安定性は常時モニタリングされています。ここで設定した安定時間の間、pH 値の変動が、安定幅で設定した値以内であれば安定とみなされます。pH 値が 10 分以内に安定しない場合、校正は中断されます。[校正周期]校正の次回実施予定日までの間隔を設定します。ここで設定した期間が過ぎると、エラー設定の[校正時間超過]の設定に従い通知されます。

緩衝液本画面からは設定する緩衝液表を選択します。校正は標準液を使用して行われ、「NIST/DIN 19266」、「DIN 19267」、「US」、「ユーザ設定」から選択します。NIST(JIS 相当)標準液での校正をお勧めします。標準液については付録 1 も参照してください。ユーザ設定緩衝液表は全部で3種類定義できます。ここでそれぞれの緩衝液表を選択すると緩衝液表 1 画面~緩衝液表 3 画面が表示されます。

表の消去ユーザ設定緩衝表を消去する場合は「はい」を選択して、消去しますかの問いに「はい」を選択すると、標準液表(緩衝液表)の内容がクリアされ、自動的に緩衝液表画面に戻ります。このとき「表が消去されました」と表示されています。表の消去後に温度補償をマトリクスで行うにはマトリクスの値を定義しなおさなければなりません。

値の確認「はい」を選択すると緩衝液表の値のチェックが始まります。チェックが終ると、チェッ

クの結果が画面に表示されます。正常時は「エラーなし」が表示されます。異常時はエラー情報が表示されます。

ゼロ/スロープ/ITPゼロ(不斉電位)、スロープ(感度)、ITP の値をここで直接入力することができます。これらの値は、検出器の製造メーカやユーザによる手分析などから得られます。

注記ここで必ずしも値を入力する必要はありません。ほとんどの場合、FLXA202/FLXA21 では校正中に自動的に行われます。ここでの直接設定は、特殊電極を使用する場合やプロセス環境での校正が不可能である場合に直接手入力を行います(5 章参照)。

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4-7 < 4.pH/ORP の機器設定>

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自動補間(ゼロ点、スロープ)過去の校正係数(ゼロ、スロープ)の推移から校正係数を算出し補正する機能です。初期設定は「不可」です。有効にするためには「可」にしてください。

時間経過

校正実施

a

bc

d a: 実際の変化b: 校正データの蓄積により得ら

れた変化予測曲線c: 変化予測曲線を最新の校正点

を通るようにシフトさせるd: 校正によって得られたデータ

スロープまたはゼロ点

図4.3 自動補間

ORP設定

上下限値/周期[ゼロ 高/低]ゼロ値(不斉電位)の上下限値設定を行います。校正中、設定された上下限値内にあるかどうかチェックされます。上下限の幅を小さくすると、不適切な校正操作や不良検出器での校正が阻止され、精度が高くなります。アプリケーションや使用基準に合わせて初期値を変更してください。[スロープ 高/低]スロープ値(感度)の上下限値設定を行います。校正中、設定された上下限値内にあるかどうかチェックされます。上下限の幅を小さくすると、不適切な校正操作や不良検出器での校正が阻止され、精度が高くなります。アプリケーションや使用基準に合わせて初期値を変更してください。[安定幅]測定値の安定性チェック範囲を設定します。安定時間の間、測定値の変動がこの設定値以内であれば安定になったと判断します。[安定時間]校正中、ORP 値の安定性は常時モニタリングされています。ここで設定した安定時間の間、ORP 値の変動が、安定幅で設定した値以内であれば安定とみなされます。ORP 値が 10 分以内に安定しない場合、校正は中断されます。[校正周期]校正の次回実施予定日までの間隔を設定します。ここで設定した期間が過ぎると、エラー設定の[校正時間超過]の設定に従い通知されます。

ゼロ/スロープゼロ、スロープの値を直接入力することができます。

PH

4

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4-8 < 4.pH/ORP の機器設定>

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4.2.5 Impedance設定入力インピーダンスチェックに関連するインピーダンス設定を行います。Impedance 1 は、pH 計のガラス膜抵抗インピーダンスを意味し、ORP 計の場合は、金属電極抵抗インピーダンスを意味します。Impedance 2 は、比較電極インピーダンスを意味します。

Impedance:[ 低 ] を選択すると、「Impedance」画面に展開し、上下限値の設定が可能です。

FLXA202/FLXA21 にはインピーダンスチェック機能があり、多くの検出器のインピーダンスをモニタリングすることができます。この診断機能の微調整には、使用する検出器に適合した設定が必要です。ガラス(Impedance 1:高い)電極と比較(Impedance 2:低い)電極のインピーダンスを測定することができます。電極に汚れが付着しやすい、または比較電極の液絡部が詰まりやすいようなアプリケーションでは、Impedance 2 チェック([エラー設定]での設定による)を利用して、インピーダンスが限界値を超えたときに警報を発生させたり、洗浄処理を開始させたりすることもできます。液アース極をもつ検出器は、インピーダンス測定にこの液アース極を使用しています。液アース極をもつ検出器で、当社がご用意できるものは、PH8EFP、PH8ERP、PH8EHP、OR8ERG、OR8EFG などがあります。ただし、PH8EHP による純水測定では、測定液のインピーダンスが高いので、「エラー設定画面」で「Impedance 2 が高すぎる」のエラーが出ないように設定を「切」にしてください。液アース極をもたない検出器は、インピーダンス測定を行うことができません。[ エラー設定画面 ] で「Impedance 1 が高すぎる / 低すぎる」、「Impedance 2 が高すぎる / 低すぎる」のエラーが出ないように設定をすべて「切」にしてください。液アース極をもたない検出器で、当社がご用意できるものは、HA405、HA406、DPA406、DPA405、DPAS405、HF405、HA485、DPA485 などがあります。ここでいう液アースとは、検出器に内蔵され、または外部に付加されて測定液に接し、変換器に測定液の電位を伝える金属極を指します。

4.2.6 濃度換算一般的に、pH 測定値から濃度換算はしません。

FLXA202/FLXA21 は測定した pH 値を濃度に換算して表示することができます。濃度計算の際に必要となるパラメータをユーザが任意に設定できます。下記がそのパラメータです。

単位: 初期値 %。他に mg/L、g/L、ppm から選択可pH: 初期値 0、14 pH(0 ~ 14)。濃度換算に必要な pH のゼロ・スパン濃度: 初期値 0、100%。pH に対する濃度を設定できます。

pH 値ゼロ、スパンに対し、それぞれ濃度を割り付けることができます。

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4-9 < 4.pH/ORP の機器設定>

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4.2.7 検出器診断設定

詳細画面 で表示される、検出器診断に関連する設定を行います。[検出器診断設定]で、「可」としたパラメータのみ、ゲージが表示されます。「不可」としたパラメータは、バー表示となります。

設定パラメータとしては、[Impedance 1]、[Impedance 2]、[使用時間]、[熱衝撃サイクル]があります。

Impedance 設定(4.2.5 項)で Impedance が「高」に設定されているときだけ、[最良値限度]を変更することが可能です。Impedance が「低」に設定されている場合は、Impedance設定で入力した上下限値を元に診断します。

また、使用時間と熱衝撃サイクルの [ 最悪限界値 ] と熱衝撃サイクルに対する [ 熱衝撃温度 ]と [ 熱衝撃時間 ] の設定も可能です。

4.3 出力設定最初に、出力の機能「出力」か「模擬」を設定し、次に、出力に関連するプロセスパラメータを設定します。出力は測定値に対応する値を出力し、模擬では任意の電流値を出力します。また、ホールド時の動作に関する設定も行います。

出力各設定に応じた電流値を出力します。

[プロセスパラメータ]使用可能なプロセスパラメータは、検出器設定における[電極の種類]と測定パラメータ設定の [ 測定 ] の選択項目によって決まります。プロセスパラメータに設定されると、メイン画面やホーム画面の下にバー表示され(PH1や Diff-pH など)、表示によっては左上の数字や文字が黒地に白抜き文字( や など)になります。(1.2 項参照)

プロセスパラメータはpH1、温度 1、ORP1 … 第 1 モジュールの測定値pH2、温度 2、ORP2 … 第 2 モジュールの測定値演算 *1、冗長化 *2 … 2 入力による特殊出力

から選択できます。*1: 4.8 項の演算設定参照*2: <冗長化システム>参照

演算と冗長化は 2 つのモジュールが実装されている機器構成の場合にのみ有効な機能です。[電極の種類]や [ 測定 ] の選択項目で、「pH」(または pH を含む設定)または「ORP」を選択している場合のみ適用されます。その際、第 1 モジュールと第 2 モジュールで、異なる測定パラメータを選択しないでください。誤った選択をした場合には、設定エラーが表示されます。プロセスパラメータを演算または冗長化に設定している場合、[電極の種類]や [ 測定 ]の選択項目を変更すると、初期値に戻ります。

PH

4

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4-10 < 4.pH/ORP の機器設定>

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<冗長化システム>冗長化とは、第 1 モジュールの検出器(検出器 1)が故障した場合に、mA 出力を第2 モジュール側に自動的に切り替える、バックアップ機能です。検出器 1 の故障を修理した後、手動にて冗長化再始動することで、再び検出器 1 の測定値を mA 出力します。

mA mA

mA

R(1) R(2) R(1)

F0503_2.ai

mA 出力を検出器 1 に?

はい いいえ

冗長化再始動

検出器 1

表示

検出器 2

正常 正常

正常 正常 正常

故障 故障正常

検出器 1 が故障する(自動)

冗長化再始動(手動)

検出器修理

第 1 検出器が故障すると、自動的に出力は第 2 検出器の値に切り替わります。

プロセスパラメータで「冗長化」を選択

故障検出の後で検出器 1が正常に戻っても出力は自動的には切り替わらず、第 2 検出器の値を出力し続けます。

第 1 検出器の故障を修理した後、冗長化によるバックアップを解除(リセット)することにより、第 1 検出器の値が出力に反映されます。冗長化再始動画面にて「はい」を選択することで検出器 1 側で mA 出力がされるようになります。

出力設定mA 出力 ホールド設定 冗長化再始動

図4.4 冗長化システム

[設定]「直線」または「出力表」のどちらかの出力方式を選択します。

直線: 0% 値、100% 値を設定します。出力表: 21 点(5% 間隔)の出力曲線にて設定可能です。 (0% 値、100% 値は必須入力値です。)

[バーン]故障発生時の出力指定を「切」、「低」、「高」から選択します。故障の設定は「4.4 エラー設定」でご確認ください。

切: 測定値に依存します。低: 3.6mA の固定出力となります。高: 22.0mA の固定出力となります。

[ダンピング時間]ステップ入力変化に対する応答が、最終値の 90% に到達するまでの時間(減衰時間)を秒単位で設定します。

模擬出力スパンの%で設定された固定電流を出力します。設定範囲は -2.5%~ 112.5%(出力可能範囲は 3.6mA ~ 22.0mA)です。

「模擬」を選択すると、ホールド設定にかかわらず、常に模擬値が出力されます。

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4-11 < 4.pH/ORP の機器設定>

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ホールド設定ホールド設定は、自動ホールドまたは手動ホールド中の mA 出力を既知の値に保持するための設定をします(5.4 項参照)。mA が「出力」のときだけ有効です。

機器設定またはクイックセットアップ中では、mA 出力が自動的にホールド状態となります。その際の出力値は、[ ホールドの種類 ] での設定によります。「直前値」: 直前の mA 出力値でホールドされます。「固定値」: 設定した mA 出力値でホールドされます。

固定値を選択した場合は、値を入力します。

[ 校正(/ 洗浄)中のホールド ] 設定において、校正中または洗浄中に自動ホールドするかを選択します。「使用可能」: 自動ホールドされます。「使用不可」: 自動ホールドされません。

通信設定で、「PH201G」を選択している場合は、[ 校正/洗浄中のホールド ] と表示されます。それ以外の場合は、[ 校正中のホールド ] と表示されます。

4.4 エラー設定「エラー設定」は、各種エラー発生時の通知方法を設定します。

異常状態の発生を[エラー設定]での状態分類に従い、通知させることが可能です。状態分類は、「切」、「警告」、「故障」から選択できます。

「故障」はバーンアウト動作を行います。ただし、「4.3 出力設定」で [ バーン ] を「切」に設定している場合は、画面表示のみです。

「警告」は画面表示のみです。通信設定で、「PH201G」を選択する場合は、故障接点の設定もあわせて確認してください。

設定可能なエラー要因は、[検出器設定]、[測定パラメータ設定]により決まり、[エラー設定 1/3 ~ 3/3]画面に表示されます。表4.2 エラー設定

表示項目 内容 初期値pH が高すぎる pH が 16.00 を超えました 警告pH が低すぎる pH が -2.00 より低いです 警告温度が高すぎる 測定可能温度上限を超えました 警告温度が低すぎる 測定可能温度下限を超えました 警告ORP が高すぎる ORP が 1500mV を超えました 切ORP が低すぎる ORP が -1500mV より低いです 切rH が高すぎる rH が 100 を超えました 切rH が低すぎる rH が 0 より低いです 切マトリクス設定エラー 温度補償マトリクスが正しく設定されていません(4.2.3 項参照) 故障校正時間超過 校正周期を超えました(4.2.4 項参照) 切洗浄回復エラー 洗浄応答の異常です 切Impedance1 が高すぎるImpedance2 が高すぎるImpedance1 が低すぎるImpedance2 が低すぎる

検出器の確認が必要です 切

注意エラー設定を解除することにより、危険が想定される場合は、エラー設定を解除しないでください。解除して使用した場合、危険を生じる場合があります。

PH

4

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4-12 < 4.pH/ORP の機器設定>

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注記[ エラー設定画面 ] で[Impedance 1 が高すぎる / 低すぎる]、[Impedance 2 が高すぎる /低すぎる]というエラー項目が表示されます。一般に pH 計の場合、" 入力 1" は " ガラス電極 " のことです。ORP 計の場合、" 金属電極 " のことを意味します。" 入力 2" はいずれも " 比較電極 " のことです。[Impedance 1 が高すぎる / 低すぎる]、[Impedance 2 が高すぎる / 低すぎる]のエラーは、液アース極をもつ検出器に適応します。液アース極をもつ検出器として、PH8EFP、PH8ERP、PH8EHP、OR8ERG、OR8EFG などがあります。液アース極をもたない検出器は、これらのエラーをすべて「切」に設定してください。液アース極をもたない検出器には、HA405、HA406、DPA406、DPA405、DPAS405、HF405、HA485、DPA485 などがあります。また純水用 pH 計の場合のように低導電率の液体を測定するときは、インピーダンス検出ができません。[Impedance 2 が高すぎる]エラーを「切」にしてください。

注記[ 検出器設定 ] の [ 電極の種類 ] で「ORP」を指定し、OR8ERG、OR8EFG など温度検出器を持たない検出器を使用する場合、「エラー設定」画面にて「温度が高すぎる / 低すぎる」を「切」に設定してください。温度入力が開放状態となるため、誤って入力信号が測定温度上限値あるいは下限値を超えたとしてエラーが出る恐れがあるためです。

4.5 ログブック設定[ログブック設定]は、ログブックに保存する情報の設定およびログブックの初期化を行

います。エラーメッセージ、校正、設定変更などの履歴を、ログブックに記録することができます。ログブックに保存された情報を、たとえば、保守や交換時期を決定するための指標とすることができます。

[ログブック設定]では、記録する各項目に対し「切」、「1-1」、「1-2」から選択します。(第2 モジュールの場合は、「切」、「2-1」、「2-2」から選択します。)ログブック設定は、[ログブック設定 1/3 ~ 3/3]に表示される項目に対して設定します。項目ごとに、「1-1」、「1-2」を振り分けることで、情報を整理してログブックに記録することができます。

注記電源を入れた場合など、自動的に 1-1 (2-1) に記録されます。長く残しておきたい記録は1-2 (2-2) を選択することをお勧めします。

[ログブック削除]では、ログブックを個別(「1-1」または「1-2」を指定して)に削除することができます。

[ログブックの満杯時の警告]では、「はい」に設定しておくことで、ログブックの記録容量が満杯(最大 13 ページ)に近づいたときに警告として通知させることができます。

注記ログブックの容量が満杯になった場合は、古いものから削除されます。

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4-13 < 4.pH/ORP の機器設定>

9th Edition : 2018.03.23-00

4.6 上位機能設定上位機能設定では、初期設定値の選択、タグの設定、校正と機器設定の操作を保護するためのパスワード設定、日付設定、通信設定など、測定以外にかかわる機能設定を行います。([工場設定]は、サービス技術者のみが行うもので、お客様が設定することはありません。)

4.6.1 初期設定値[初期設定値]は、「変更しない」、「出荷時初期値をロードする」、「ユーザ設定値保存」、「ユー

ザ指定初期値」から、初期値として設定する項目を選択します。初期値を読み込むと、再起動されます。(ユーザ設定値保存の場合は再起動しません。)以下のパラメータは、初期値に含まれません。

・ タグ・ 全ログブックの内容

注記「ユーザ設定値保存」は選択したらすぐに保存をします。現在の設定をユーザ設定値と

して保存したくない場合は、間違って触れてしまわないように、画面の文字ではなく、

で選択することをお勧めします。

「出荷時の初期値をロードする」を選択すると、“工場出荷時の初期設定値” を機器に設定することができます。選択すると、再起動の確認画面が表示されます。問題ない場合には「はい」を選択することで「読込中...」というメッセージが点滅し、読み込みが開始されます。読み込みが終了すると、再起動します。

「ユーザ設定値保存」を選択すると、現在の設定を初期値として保存できます。選択すると、直ちに保存が開始されます。再起動はしませんので、保存が終了したら

または で戻ってください。

「ユーザ指定初期値」を選択すると、ユーザ設定値保存した設定を初期値として設定することができます。選択すると、再起動の確認画面が表示されます。問題ない場合には「はい」を選択することで「読込中...」というメッセージが点滅し、読み込みが開始されます。読み込みが終了すると、再起動します。

4.6.2 タグタグは機器の認識記号であり、一般に一つの工場敷地内の制御システムにおいて固有のタグが設定され使用されます。タグには英数字で最大 12 文字を設定できます。初期値は「PH」または「FLXA21-PH」です。モジュールが 2 つの場合、初期値は同じですが、個別に設定できます。タグはメイン画面やホーム画面に表示されます。

PH

4

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4-14 < 4.pH/ORP の機器設定>

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4.6.3 パスワード校正と機器設定の操作は、それぞれパスワードで保護することができます。実行操作の保護は、[実行:」の入力欄にパスワードを入力します。機器設定操作の保護は、[機器設定:]の入力欄にパスワードを入力します。工場出荷時の初期設定では両方とも空欄です。パスワード入力欄が空欄の場合、パスワードによる操作保護機能は無効です。パスワードは、最大 8 文字まで設定することが可能です。

パスワード設定した場合には、必ずそのパスワードを控えておいてください。

パスワードが設定されていると、保護されている操作に入る際、パスワードを聞いてきます。正しいパスワードを入力すると、オペレータ ID 入力画面になります。オペレータ ID は操作を行った人を識別するために、ログブックに記録されます。何も入力しなくても進めます。オペレータ ID は最大 4 文字です。

4.6.4 日付/時刻ログブックやトレンドグラフでは、時計・カレンダーを使用します。[日付]では、現在の日時が設定できます。日付の表示書式は、3 つの書式から選択できます。

4.6.5 通信設定[通信設定]では、「無し」、「HART」、「PH201G」から通信設定を選択します。

バーンダウン電流値は、3.6mA です。

注記[ 通信設定 ] の変更は、電源を一度切り、再起動することにより、有効になります。

「無し」の場合、初期値の「HART」のまま使用しても問題はありません。

HARTHART 通信(HART 5)をする場合に、選択します。

[HART 設定]画面で、Network アドレスの指定や SV、TV、FV に対するパラメータの設定を行います。

(PV は、「出力設定」での「プロセスパラメータ」設定に連動し、ここでは、変更できません。)

Networkアドレス1 対 1 通信の場合は、初期値「0」のままとします。バス上に複数の HART 機器を接続するマルチドロップの場合は、1 ~ 15 を設定します。このとき、mA 出力は、4mA 固定となります。

PVPV はアナログ出力に選択したパラメータであり、変更できません。

SV、TV、FVSV、TV、FV のパラメータ設定は、お客様に設定いただく項目です。[検出器設定]での[電極の種類]、[測定パラメータ設定]の設定により、選択できる項目が異なります。

「空白」を選択する場合には、それ以下の項目を全て「空白」にする必要があります。上が空白時には下は空白以外を選択できません。

HART 通信の詳細に関しては TI 12A01A02-60(CD に入っています)を参照してください。

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IM 12A01A02-01

4-15 < 4.pH/ORP の機器設定>

9th Edition : 2018.03.23-00

PH201GPH201G ディストリビュータを接続する場合に選択します。

「PH201G 設定」画面で、ホールド接点、故障接点、洗浄接点に対する設定を行います。

ホールド接点「使用不可」、「使用可能」から選択します。「使用可能」を選択することにより、[ホールド設定]画面での[ホールドの種類]の設

定状態で出力がホールドされます。

故障接点「故障+警告」、「故障のみ」、「使用不可」から選択します。「4.4 エラー設定」の設定によりますので、あわせてご確認ください。

洗浄接点「使用不可」、「使用可能」から選択します。「使用可能」を選択することにより、[洗浄設定]画面で洗浄に対する項目の設定が可能

です。[洗浄設定]画面では、洗浄周期、洗浄時間、回復時間の設定のほか、各種洗浄に対する

設定を行います。洗浄周期: 時間単位で設定します。洗浄時間/測定時間: 分単位で設定します。連続洗浄の場合に、測定時間となります。回復時間: 分単位で設定します。手動洗浄: 「使用不可」、「使用可能」から選択します。 「使用可能」を選択することにより、洗浄サイクルを手動で作動

させることができます。 [校正]画面において、「手動洗浄開始」で実行します。Imp.2 洗浄: 「使用不可」、「使用可能」から選択します。 「使用可能」を選択することにより、比較電極で、“Impedance 2

が高すぎる “というエラーが発生した場合に、洗浄サイクルを開始させることができます。

連続洗浄: 「使用不可」、「使用可能」から選択します。 「使用可能」を選択した時点で、洗浄が開始されます。 連続洗浄では、測定時間と洗浄時間の関係が逆転します。図 4.5

を参照してください。

Tw Tr

Tint

Tw Tr

Tint

Tw Tr

Tint Tint

Tw’ Tw TrTw’

F050605_2.ai

Tint: 洗浄周期Tw: 洗浄時間Tr: 回復時間

Tint: 洗浄周期Tw: 測定時間Tw’: 洗浄時間Tr: 回復時間

[連続洗浄]を「使用不可」とした場合

[連続洗浄]を「使用可能」とした場合

図4.5

PH

4

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4-16 < 4.pH/ORP の機器設定>

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また、洗浄後、測定が正常に行われるかチェックする機能も備えており、検出器の応答を調べることができます。洗浄回復チェックは、半値復帰時間を利用して行います。半値復帰時間は、緩和時間を回復時間に置き換えます。洗浄回復チェックを行わせるか、行わせないかは、エラー設定 2/3 の洗浄回復エラーで選択できます。半値とは、図 4.6 の例にある通常測定時の pH 値と、洗浄時に検出される pH 値との差をΔ pH としたときに、この半分の値 1/2 Δ pH をいいます。回復時間の 1/3 経過後 1/2 Δ pHより大きいときは良電極、小さいときは不良電極となります。ただし、洗浄時に、通常の測定値とほぼ同等の pH 値を示すアプリケーションにおいては、半値もほとんどありませんので、半値復帰時間チェックを行わせない設定としてください。このようなアプリケーションの例として、廃液の pH 値監視などがあります。このとき、洗浄方法に水ジェット洗浄を選ばれますと、通常の測定時、洗浄時共にほぼ 7 pH を示すため、半値幅はほとんど 0 pH となり、回復時間の判定が正常に行えません。なお、この機能は ORP 測定のみの場合でも設定可能です。

pH

時間

良電極

不良電極

tR:緩和時間tW:洗浄時間

tI:洗浄周期

1/2ΔpHΔpH

1/3tR

tI:洗浄周期tW:洗浄時間tR:緩和時間

F050605_3.ai

図4.6

4.6.6 工場設定[工場設定]に関して、お客様が設定することはありません。

注意[ 工場設定 ] は、サービス技術者のみが行うものでパスワード保護されています。不正にデータを変更しようとすると、機器設定が改変され機器の性能が損なわれることがあります。

4.7 画面表示設定画面表示に関する各種設定を行います。

注記[検出器設定]、[測定パラメータ設定]での設定により、設定可能な項目は、異なります。

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4-17 < 4.pH/ORP の機器設定>

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4.7.1 主表示画面(デュアル表示、個別表示)

主表示画面 トレンド 自動復帰 コントラスト調整 モニタ画面

画面表示設定 デュアル表示 個別表示 トレンド 自動復帰 コントラスト調整 モニタ画面

または

画面表示設定

図4.7 画面表示設定画面(モジュールが1つの場合(左)と2つの場合(右))

主表示画面モジュールが 1 つの場合には、この主表示画面のみです。メイン画面の第 1 表示項目(1 行目)、第 2 表示項目(2 行目)、第 3 表示項目(3 行目)に表示するパラメータが設定可能です。

「追加テキスト」を選択することにより、設定した各パラメータごとに、英数字で最大 12文字までのテキストを付与することができます。付与したテキストは、メイン画面に表示され、測定の識別に役立てることができます。文字によっては、12 文字全部を表示できない場合もありますので、設定後、メイン画面で表示状態を確認し、表示が欠ける場合には、文字数を調整してください。

デュアル表示2 つのモジュールが実装されている場合に、設定可能です。ホーム画面における上段(1 行目)、下段(2 行目)に表示する項目を設定します。2 行目に「空白」を選択すると、ホーム画面を表示しません。

個別表示2 つのモジュールが実装されている場合に、モジュールごとにメイン画面の表示項目を設定します。

[PH1(2)表示]画面にて、第 1 表示項目(1 行目)、第 2 表示項目(2 行目)、第 3 表示項目(3 行目)に表示するパラメータが設定可能です。

「追加テキスト」を選択することにより、設定した各パラメータごとに、英数字で最大 12文字までのテキストを付与することができます。付与したテキストは、メイン画面に表示され、測定の識別に役立てることができます。文字によっては、12 文字全部を表示できない場合もありますので、設定後、メイン画面で表示状態を確認し、表示が欠ける場合には、文字数を調整してください。

4.7.2 トレンドトレンドグラフ画面に関する設定を行います。

[トレンド]画面にて、各トレンドに表示するプロセスパラメータを設定します。第 1 ~第 3 トレンドまで設定可能です。3 つとも「空白」を選択した場合は、トレンド画面に入りません。

X軸:時間トレンドグラフ表示における X 軸の時間間隔をリスト中から選択します。

Y軸:上限値トレンドグラフ表示における Y 軸の上下限値をトレンド画面ごとに設定します。

注記トレンドの画面表示設定を変更すると、以前のトレンドグラフは消え、変更時点からのデータになります。

PH

4

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4-18 < 4.pH/ORP の機器設定>

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4.7.3 自動復帰自動復帰で設定された時間内に操作がない場合、設定時間経過後モニタ画面(モニタ画面設定が「不可」の場合はメイン画面)に戻り、通常動作状態となります。(トレンド画面を除きます。)

「不可」、「10 分」、「60 分」から選択します。自動復帰機能を無効としておきたい場合は「不可」を選択します。

注記自動復帰の初期値は「10 分」です。校正時など時間のかかりそうな操作をする場合は、「60分」または「不可」に設定変更することをお勧めします。

4.7.4 コントラスト調整画面のコントラストを調整します。キーを押すことで、+5~- 5 の “0”(初期値)を含む 11 段階の調整ができます。

4.7.5 モニタ画面モニタ画面を表示します。「可」、「不可」から選択します。工場出荷時は「可」です。故障や警告の発生中、ホールド実行中、および洗浄実行中は、モニタ画面は表示されません。

4.8 演算設定演算に関する設定を行います。2 つのモジュールが実装されている場合に設定可能で、各検出器で測定した pH 値またはORP 値が演算対象です。

[演算設定]画面にて、「差分」、「平均」から選択します。差分: 検出器 1 と検出器 2 の測定値の差を演算結果として出力します。(Diff) (検出器 1 の測定値)ー(検出器 2 の測定値)平均: 検出器 1 と検出器 2 の測定値の平均を演算結果として出力します。(Ave) (検出器 1 の測定値 + 検出器 2 の測定値)/ 2

演算結果を表示するには、[デュアル表示]画面(4.7.1 項)で「演算」を選択することで表示できます。([個別表示]は設定しても無効です。)演算結果を表示中に、演算前の検出器 1 および検出器 2 の測定値を確認したい場合には、

メイン画面の右下のSensor

1 またはSensor

2 を押すことで、画面表示が切り替わります。

を押せば、また元の演算結果の表示状態に戻ります。

[mA(出力)]画面(4.3 項)で、プロセスパラメータとして割り付けることもできます。

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5-1 < 5.pH/ORP の校正>

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5. pH/ORPの校正pH 測定を行う場合は、必ず標準液による pH 計の校正を行います。一方、ORP 測定の場合は、通常の保守として電極チェックのみを行います。

注記自動復帰の初期値は「10 分」です。校正時など時間のかかりそうな操作をする場合は、「60分」または「不可」に設定変更することをお勧めします(4.7.3 項)。

校正 pH 手動 自動 サンプル校正 温度校正

実行 : 校正 ホールド 仮出力

セットアップ : 機器設定 Change language クイックセットアップ開始

実行と設定 校正 pH ORP 温度設定

または

[ 検出器設定 ] で「pH+ORP」を選択している場合

図5.1 校正

校正項目として、[pH]、[ORP]、[rH]、[温度設定]があります。[機器設定]における、[検出器設定]、[測定パラメータ設定]での設定状態により校正

対象となる項目が決まります。

を押し、[実行:校正]を選択後、校正対象を選択し、校正設定をしたうえで実行します。

注記緩衝液を用いた校正の実施に際して、以下の点に注意してください。1. 校正を始める前に、検出器が適切に洗浄されており、電極が十分に機能することを

確認してください。電極は蒸留水ですすぎ、校正標準液(緩衝液)が汚染されないようにしてください。

2. 標準液の汚染や変質による誤差を避けるため、常に新鮮な標準液を使用してください。標準液には使用期限があります。特に、空気中の CO2 を吸収するアルカリ性標準液の使用期限には注意してください。

3. 当社では、優れた精度と緩衝能を持つ NIST/DIN 19266 標準液をお勧めしています。市販の調製標準液(例:7.00、9.00、10.00 pH)を使用することもできますが、温度特性表が添付されていない場合があり、またその安定性は NIST(JIS 相当)標準液に劣ります。

校正の前には、必ず電極をよくなじませ、洗浄し、電極に適合した KCl を補充して(必要時)ください。詳細は各検出器の取扱説明書を参照してください。

PH

5

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5-2 < 5.pH/ORP の校正>

9th Edition : 2018.03.23-00

5.1 pH校正pH 校正には、[手動]、[自動]、[サンプル校正]があります。

5.1.1 手動校正標準液や pH 値が既知の溶液(緩衝液)を用いて、機器の値を合わせ込みます。pH 値、温度影響、安定性は、お客様に測定いただきます。

[ゼロ/スロープ]、[ゼロ/スロープ/ ITP(3 点)]、[ゼロ/スロープ 1, 2(3 点)]から校正種別を選択します。

校正は、段階的に行われます。画面表示の指示に従い、実行してください。各測定点で、安定チェックが行われ、指示値が安定してから次の段階へ進みます。校正の際、検出器を緩衝液に浸して指示値が安定したとしても、3 ~ 5 分間は、そのまま放置してから、次の操作に進んでください。信頼性と精度のある校正結果となります。

注記検出器または電極を交換した場合、検出器健康度データをリセットしてください。また、検出器交換をした場合、ログブックにメモしておく機能があります(図 3.9 参照)。

ゼロ/スロープ1 点校正または 2 点校正を実行します。1 点校正ではゼロのみを校正します。2 点校正ではゼロとスロープを校正します。

ゼロ/スロープ/ITP(3点)ITP タイプの3点校正です。ITP が pH 7でない場合、3点校正をおこない、ゼロ(不斉電位)、スロープ(感度)、ITP

(等温交点)を求め校正します。制約事項

・ 緩衝液は、異なる 3 種を使用し、緩衝液同士の pH 値の差が 1 pH 以上のものを使用してください。

(緩衝液 1 <緩衝液 2 <緩衝液 3 または、緩衝液 1 >緩衝液 2 >緩衝液 3)・ 緩衝液 2 は、7 ± 2 pH のものを使用ください。・ 緩衝液 2 と緩衝液 3 の温度差が 5以内で、かつ、緩衝液 2、3 と緩衝液 1 の温度差

は 20以上としてください。・ 緩衝液 1、2 の pH 値、温度と、緩衝液 3 の温度を次式に入力し、緩衝液 3 の pH 値

を計算します(pH3cal)。

pH3cal = ITP - (273.15 + t2)(ITP - pH2) + (1 - ) x (273.15 + t1)(ITP - pH1)

(273.15 + t3)

t3 - t1t2 - t1

( )t3 - t1t2 - t1

pHn:緩衝液 n の pH 値 tn:緩衝液 n の温度() ITP:校正設定で表示される ITP 値(4.2.4 項参照)

(表示のない場合または検出器を接続して初めて校正する場合は、ITP=7.00 pH とします。)

実際に使用する緩衝液 3 の pH 値が、緩衝液 3 の計算値(pH3cal)± 1 pH 以内の場合は、その液は使用できません。

ゼロ/スロープ1,2(3点)折れ線タイプの 3 点校正です。

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5-3 < 5.pH/ORP の校正>

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広い範囲にわたって、起電力/ pH の関係が比例関係に無い場合、2 つの区間に分け、それぞれの区間におけるゼロ(不斉電位)、スロープ(感度)を求め校正します。制約事項

・ 緩衝液は、異なる 3 種を使用し、緩衝液同士の pH 値の差が 1 pH 以上のものを使用してください。

(緩衝液 1 <緩衝液 2 <緩衝液 3 または、緩衝液 1 >緩衝液 2 >緩衝液 3)・ 緩衝液 1 と緩衝液2の温度差は、20以下としてください。・ 緩衝液 2 と緩衝液3の温度差は、20以下としてください。

5.1.2 自動校正校正メニューに従って、機器が持つ緩衝液表により、簡単に校正を行うことができます。

[機器設定]→[測定パラメータ設定]→[校正設定]→[pH 設定]→[緩衝液]で「NIST/ DIN19266」、「DIN19267」、「US」、「ユーザ設定」から、あらかじめ使用する緩衝液を選択してください。付録 1 の表1も参照してください。

「ユーザ設定」を選択した場合には、緩衝液表 1 ~ 3 に登録されている条件に基づき校正が行われます。正確な緩衝液表を用いることで、信頼性の高い校正が実現できます。

手動校正同様、[ゼロ/スロープ]、[ゼロ/スロープ/ ITP(3 点)]、[ゼロ/スロープ 1, 2(3点)]から校正種別を選択します。

校正は、段階的に行われます。画面表示の指示に従い、実行してください。各測定点で、安定チェックが行われ、指示値が安定してから次の段階へ進みます。

注記検出器または電極を交換した場合、検出器健康度データをリセットしてください。また、検出器交換をした場合、ログブックにメモしておく機能があります(図 3.9 参照)。

ゼロ/スロープ校正設定で選択した「緩衝液」に連動した液を選択し、画面指示に従い校正を実行してください。

ゼロ/スロープ/ITP(3点)校正設定で選択した「緩衝液」に連動した液の順序選択メニュー(表 5.1)での順序に従い校正が実行されます。画面指示に従い校正を実行してください。制約事項

・ 緩衝液は、異なる 3 種を使用し、緩衝液同士の pH 値の差が 1 pH 以上のものを使用してください。

(緩衝液 1 <緩衝液 2 <緩衝液 3 または、緩衝液 1 >緩衝液 2 >緩衝液 3)・ ユーザ設定での緩衝液表における緩衝液 2 は、7 ± 2 pH(25時)としてください。・ 緩衝液 1 と緩衝液 2 の温度差が 5以内で、かつ、緩衝液 1、2 と緩衝液 3 の温度差

は 20以上、 または 緩衝液 2 と緩衝液 3 の温度差が 5以内で、かつ、緩衝液 2、3 と緩衝液 1 の温度差

は 20以上としてください。

ゼロ/スロープ1,2(3点)校正設定で選択した「緩衝液」に連動した液の順序選択メニュー(表 5.1)での順序に従い校正が実行されます。画面指示に従い校正を実行してください。

PH

5

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5-4 < 5.pH/ORP の校正>

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制約事項・ 緩衝液は、異なる 3 種を使用し、緩衝液同士の pH 値の差が 1 pH 以上のものを使用

してください。 (緩衝液 1 <緩衝液 2 <緩衝液 3 または、緩衝液 1 >緩衝液 2 >緩衝液 3)

・ 緩衝液 1 と緩衝液 2 の温度差は、20以下としてください。・ 緩衝液 2 と緩衝液 3 の温度差は、20以下としてください。

表5.1 3点校正時の緩衝液の選択

緩衝液 設定 緩衝液の順序選択メニューNIST/DIN19266 pH1.7 → pH6.9 → pH9.2

pH4.0 → pH6.9 → pH9.2pH9.2 → pH6.9 → pH1.7pH9.2 → pH6.9 → pH4.0

DIN19267 pH4.7 → pH6.8 → pH9.2pH9.2 → pH6.8 → pH4.7

US pH4.0 → pH7.0 → pH10.0pH10.0 → pH7.0 → pH4.0

ユーザ設定 table1 → table2 → table3table3 → table2 → table1

5.1.3 サンプル校正ゼロ(不斉電位)のみの 1 点校正です。採取したサンプル値に合わせ込みを行います。

[サンプルを採取]を実行することにより、採取したサンプル値が記録されます。再びサンプル校正画面に入り、[校正開始]によりサンプル校正が実行され、データ更新を行います。

注記検出器または電極を交換した場合、検出器健康度データをリセットしてください。また、検出器交換をした場合、ログブックにメモしておく機能があります(図 3.9 参照)。

5.2 温度校正(温度設定)正確な測定には正確な温度測定が重要となります。高精度な温度計で温度を測定してください。それに応じて検出器の指示値を変更してください。校正精度を上げるため、通常の運転温度にできるだけ近い温度で温度校正を行ってください。

5.3 ORP校正(rH校正)ORP 校正および rH 校正には、[手動]、[サンプル校正]があります。自動校正機能はありません。

校正は段階的に行われます。画面表示の指示に従い、実行してください。各測定点で、安定チェックが行われ、指示値が安定してから次の段階へ進みます。

注記検出器または電極を交換した場合、検出器健康度データをリセットしてください。また、検出器交換をした場合、ログブックにメモしておく機能があります(図 3.9 参照)。

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5-5 < 5.pH/ORP の校正>

9th Edition : 2018.03.23-00

5.4 ホールドFLXA202/FLXA21 には、電流出力を既知の値(初期値は「直前値」)に保持させるホールド機能があります。任意に出力をホールドさせたいときに、このメニューを使います。

ホールドの設定については、4-11 ページの「 ホールド設定」を参照してください。機器設定またはクイックセットアップ中は、自動的にホールド状態になります。校正(または洗浄)中にホールドしないようにするには、[校正(/ 洗浄)中のホールド]を「使用不可」に設定することで可能になります。

を押し、[実行:ホールド]を選択後、[手動ホールド 有効]、[手動ホールド 無効]の選択で、手動ホールドの設定が可能です。

10.38タグ :PH

25.0

4mA 20mAPH1

°CpH

HOLD

図5.2 手動ホールドが有効のときの表示例

メイン画面の HOLD 点灯部分を押すことにより、解除することができます。

5.5 仮出力一方の検出器を交換などで測定ができない状態となる場合に、mA 出力を、現在設定されている検出器側から、一時的に、他方の検出器側へ割り当てを変更するもので、2 つの検出器が実装されていて、pH を含むプロセスパラメータを設定している場合のみ有効な機能です。

を押し、[実行:仮出力]を選択後、仮出力画面にて、割り付けるプロセスパラメータを選択します。

割り当てを変更すると、画面左上の → へ、表示状態も変わります。画面がメイン画面に戻った時点で無効となり、もとの設定(「出力設定」におけるプロセスパラメータ)に戻ります。

PH

5

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6-1 < 6.SC(導電率計)の操作>

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6. SC(導電率計)の操作測定対象SCの画面操作について説明します。画面操作については1.2項も参照してください。

実行 : 校正 ホールド 仮出力

セットアップ : 機器設定 Change language クイックセットアップ開始

実行と設定

10.38タグ :SC

25.0

4mA 20mAConduct1-TC1

°CmS/cm

測定パラメータ設定出力設定エラー設定ログブック設定上位機能設定画面表示設定演算設定

機器設定

標準液選択自動校正

SC1( 温度補償 1)SC2( 温度補償 2)

サンプル校正

SC1( 温度補償 1)SC2( 温度補償 2)

手動校正

SC1( 温度補償 1)SC2( 温度補償 2)

TC

手動校正自動校正空気校正サンプル校正温度係数温度校正

校正

クイックセットアップ 検出器設定日付 / 時刻 測定パラメータ設定

温度設定 mA(出力)

HART  >PH201G >

通信設定

ログブック設定ログブック設定

主表示画面デュアル表示個別表示トレンド自動復帰コントラスト調整モニタ画面

画面表示設定

値の入力へmA 出力表

追加テキスト主画面表示

追加テキストSC1 表示

Change language

仮出力

ホールド

設定:直線  >   出力表 >

mA(出力)

x 軸:時間Y 軸:上限値

トレンド

SC1SC2

個別表示

値の入力へ単位

検出器設定温度設定温度補償校正設定濃度換算検出器診断設定

測定パラメータ設定

補償種類:手動 >補償方法 導電率 1:TC >      マトリクス > 導電率 2:TC  >      マトリクス >

温度補償

熱衝撃サイクル設定検出器診断

表の設定濃度換算

mA:出力 >   模擬 >

ホールド設定

出力設定

初期設定値タグパスワード日付 / 時刻通信設定工場設定

上位機器設定

ユーザ設定 1ユーザ設定 2

マトリクス

値の入力へユーザ設定

7.17.27.37.47.57.67.7

2.7

6.2 7.5.4 7.1.27.1.1

7.1.3 7.2

8.18.28.3 8.48.58.6

8.7

8.8

7.1.27.1.37.1.47.1.57.1.67.1.7

7.6.1

7.6.27.6.37.6.47.6.5

7.5.17.5.27.5.37.5.47.5.57.5.6

図6.1 SCのメニュー構造(数字は参照項)

6.1 Change language最初に日本語表示に変更します。操作は 2.7 項をお読みください。本画面は、常に英語表示です。

SC

6

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6-2 < 6.SC(導電率計)の操作>

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6.2 クイックセットアップChange language で日本語に切り替えて自動再起動の後、日本語のクイックセットアップ画面が表示されます。クイックセットアップでは、日時の設定や検出器の設定などの最初に設定しておきたい基本的な項目を設定します。詳細は機器設定(7 章参照)で設定してください。すぐにクイックセットアップをしなくても、あとでこの画面に入ることはできますが、なるべく最初に設定しておくことをお勧めします。また、起動のたびに本画面が表示されますので、変更の必要が無い場合は「いいえ」ま

たは を選択してください。

注記自動復帰が設定されている場合、10 分または 60 分(設定によります)画面を操作しないと、自動的にモニタ画面(モニタ画面設定が「不可」の場合はメイン画面またはホーム画面)になります。ただし、トレンド画面からは自動復帰しません。

クイックセットアップ ?

はい いいえ

Chanage language

クイックセットアップ主測定パラメータ 導電率

次へ

測定パラメータ設定

書式 YYYY/MM/DD

日付 2010/03/03

時刻 17:04:07

次へ

日付 / 時刻

プロセスパラメータ 導電率 1-1

0% 値 0.000 nS/cm100% 値 500.0 µS/cm

完了

mA( 出力 )

温度検出器 Pt1000

次へ

温度設定

電極の種類 2- 電極測定単位 /cmセル定数 0.1000 /cm

(工場)

次へ

検出器設定

YYYY/MM/DDMM/DD/YYYYDD/MM/YYYY

導電率抵抗率のみ濃度換算導電率 + 濃度

導電率 1-1温度 1導電率 1-2導電率 2-1温度 2導電率 2-2

Pt1000Pt100Ni1008k55Pb36(JIS6k)

/cm/m

2- 電極4- 電極

次へ

次へ次へ

完了

次へ

モニタ画面へ

*1

*1: 検出器 2 本の場合は、第 2 検出器の設定も可能です。図6.2 クイックセットアップ

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6-3 < 6.SC(導電率計)の操作>

9th Edition : 2018.03.23-00

日付/時刻日付表示の書式は、3 つの書式から選択可能です。日付、時刻は、数字キータッチにより、日付または時刻を入力します。詳細は、7.5.4 項を参照してください。

測定パラメータ設定表示される測定パラメータの中から、用途に合ったものを選択し、設定してください。詳細は、7.1.1 項を参照してください。

検出器設定表示される電極の種類の中から、使用する検出器の電極に合ったものを選択してください。測定単位も「/cm」、「/m」から選択可能です。セル定数(工場設定値)は、製造時に行われる工場校正により決定されます。セル定数は検出器に表記されています。新しい検出器を使用する場合は、セル定数を変更します。この値を変更すると実セル定数も変更されます。詳細は、7.1.2 項を参照してください。

温度設定表示される温度設定の中から、用途に合ったものを選択し、設定してください。単位は摂氏「」です。詳細は、7.1.3 項を参照してください。

mA(出力)表示されるプロセスパラメータの中から、用途に合ったものを選択し、設定してください。また、mA 出力は、工場出荷時は、0 - 500 µS/cm または 0 - 20 Ω •cm に設定されています。安定した測定プロセスにおいて、高分解能が要求される場合には、プロセスに適した値に設定してください。詳細は、7.2 項を参照してください。

6.3 ホーム画面・メイン画面・モニタ画面を押すと、図 6.3 のメイン画面(または図 6.4 のホーム画面)になります。

検出器 2 本接続の場合はメイン画面で を押すと、図 6.4 のホーム画面になります。

検出器 1 本接続の場合は、メイン画面では となり、無効です。

10.38タグ :SC

25.0

4mA 20mAConduct1-TC1

°CmS/cm

図6.3 メイン画面の例

SC

6

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6-4 < 6.SC(導電率計)の操作>

9th Edition : 2018.03.23-00

6.35タグ :SC24.9

4mA 20mAConduct1-TC1

°CmS/cm

タグ :SC25.0 °C

mS/cm

10.38

図6.4 ホーム画面の例

ホーム画面で第 1 検出器(上段)または第 2 検出器(下段)の を押すと、押された側の表示がメイン画面になります。メイン画面で第2表示項目または第 3 表示項目の を押すと、第 1 表示項目と入れ替ります。

注記第 1 ~ 3 表示項目に表示させる測定値は、設定可能です(7.6.1 項参照)。初期状態では第1 表示項目が導電率、第 2 表示項目が温度、第 3 表示項目は空白です。

モニタ画面設定(7.6.5 項参照)が「可」の場合、第 1 表示項目付近を押すと、測定値を見やすいように大きく表示するモニタ画面表示になります。

10.38タグ :SC

19.0025.0

mS/cm4mA 20mAConduct1-TC1

°CmS/cm

25.0タグ :SC

19.0010.38

mS/cm4mA 20mAConduct1-TC1

mS/cm°C

19.00タグ :SC

10.3825.0

mS/cm4mA 20mAConduct1-TC1

°CmS/cm

6.35タグ :SC24.9

4mA 20mAConduct1-TC1

°C24.40 mS/cm

mS/cm

タグ :SC25.0 °C

19.00 mS/cm

mS/cm

10.38

6.35タグ :SC

24.4024.9

mS/cm4mA 20mAConduct2-TC2

°CmS/cm

モニタ画面設定「不可」の場合

モニタ画面

ホーム画面

メイン画面

第 1 表示項目

第 2 表示項目第 3 表示項目

10.38mS/cm 6.35

mS/cm

図6.5 画面の切替

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6-5 < 6.SC(導電率計)の操作>

9th Edition : 2018.03.23-00

6.4 詳細画面

メイン画面の を押すと、図 6.6 のような画面推移で機器の細部情報(設定、検出器診断、校正、モジュール管理番号などの機器情報)が確認できます。トラブル発生時に当社営業やサービスへご連絡いただくときには、機器に貼付されている銘板上のモジュール管理番号とともに、詳細画面に表示されるモジュールや本体のソフトウェアレビジョンやその他の表示情報も併せてお知らせください。

次へ

20

12

4

mA

15.00

新しい検出器ですか?

リセットします検出器健康度

はい いいえ

健康度データリセット

HOLD

FAIL

次へ

c.c.( 出荷時値 ) 0.1000/cmc.c.( 校正値 ) 0.1000/cm温度補償 1 NaCl温度補償 2 無し分極 1%検出器抵抗値 500.0 ΩUSP 0.000%

次へ

検出器診断: 分極 セル定数 熱衝撃サイクル ‒‒‒‒ 経過時間 ‒‒‒‒

健康度データリセット 次へ

2010/02/15 16:04:07最終校正日時 -------- ------次回校正日時 -------- ------予測メンテナンス時期 -- (-----)

次へ

SC モジュール ( 検出器 1): Module Pdn No. AAAA1111 ソフトウェア Rev. 1.10

次へ

HOUSING ASSY: Module Pdn No. BBBB2222 ソフトウェア Rev. 2.10 HART デバイス Rev. 2

次へ

(図 6.8 へ)

* PH201G ディストリビュータを使用し、通信設定において「PH201G」を選択している場合のみ表示

*

図6.6 詳細表示

電流出力mA電流出力の値(mA)。電流出力の設定は、[機器設定]→[出力設定]で行います。

SC

6

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6-6 < 6.SC(導電率計)の操作>

9th Edition : 2018.03.23-00

詳細は、7.2 項を参照してください。

接点状態PH201G ディストリビュータを使用し、通信設定において「PH201G」を選択している場合のみ表示されます。

c.c.(出荷時値)セル定数(工場設定値)を表示します。セル定数(工場設定値)は検出器製造時に行われる工場校正により決定されます。この値は、[機器設定]→[測定パラメータ設定]→[検出器設定]で設定します。セル定数は検出器またはケーブルラベルに記載されています。

c.c.(校正値)セル定数(校正値)を表示します。セル定数(校正値)は、校正されたセル定数で、校正動作により設定されます。システムのセル定数が、実液校正や標準液校正でオンライン調整されるときに、新しいセル定数がここに記録されます。この値と工場出荷時の初期値との差は大きくなることはありません。差が大きい場合には、検出器の損傷や汚れを点検してください。

温度補償1第 1 測定に対する温度補償方法を表示します。設定は、[機器設定]→[測定パラメータ設定]→[温度補償]で行います。

温度補償2第 2 測定に対する温度補償方法を表示します。設定は、[機器設定]→[測定パラメータ設定]→[温度補償]で行います。第 2 測定とは、別個に 2 つの測定ができることを示すのではなく、2 種類の補償方法が設定できることにより、同じプロセスで 2 つの段階を正確にモニタリングすることが可能になるということです。例として、プロセス/洗浄液の切換えのモニタリングがあります。

分極検出器の分極の程度を表示します。検出器の汚れ(付着物)の程度の目安となります。数値が大きい方が分極が進んでいます。早めの保守をお勧めします。

検出器抵抗値検出器の非補償の抵抗値を表示します。

USP米国薬局方(United Srates Pharmacopeia : USP) に対応し、各温度における WFI 導電率に対する安全余裕を % 表示します。

検出器診断検出器診断ではモジュールの健康度を表示します。各ゲージにが多いほどそのパラメータが健康であることを示します。検出器診断設定が「可」なパラメータのみゲージが表示され、「不可」の場合にはバー表示「----」となります。検出器診断設定は[機器設定]→[測定パラメータ]→[検出器診断設定]で設定します。詳細は、7.1.7 項を参照してください。

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6-7 < 6.SC(導電率計)の操作>

9th Edition : 2018.03.23-00

健康度データリセットで健康度データのリセットが可能です。検出器を交換した場合、検出器健康度データをリセットしてください。

注記検出器交換をした場合、ログブックにメモしておく機能があります(図 6.8 参照)。

最終校正日時最後に校正が実施された日。[ゼロ]の表示値は最終校正日の日時です。[スロープ]の表示値は、必ずしも最終校正日のものとは限らず、最終校正が 2 点校正で実施された場合に限り、[スロープ]の表示値は最終校正日の日時となります。

次回校正日時校正の次回実施予定日です。ユーザの設定する校正周期によって決まります。校正周期の設定は、[機器設定]→[測定パラメータ設定]→[校正設定]→[上下限値 / 周期]で行います。

予測メンテナンス時期正確な測定のために洗浄または校正が必要な時期を予測する機能です。24 時間毎の分極値のモニタリングと校正後のセル定数のモニタリングを行うことで、検出器の汚れ具合をチェックします。予測時期に近づいた場合は、検出器を洗浄することを推奨します。以下の 2 つの時期を推定します。 ・セル定数が、セル定数上下限値を越える時期 ・分極値が、分極検知警報を発生する値(15% 以上)に達する時期2 つのうち早い時期を予測メンテナンス時期として表示します。「予測メンテナンス時期

(ステータス)」の形式で表示します。予測メンテナンス時期は、図 6.7 に示すように、最小二乗法で得られた直線を外挿し、上限または下限値と交わった点から算出されます。

日数

値 下限値

上限値

現在日 予測メンテナンス時期 F0410.ai

図6.7

また、ステータスは予定日の確実性を表します。相関係数 R から判定します。予測メンテナンス時期とステータスの表示パターンの一覧を表 6.1 および表 6.2 にそれぞれ示します。表6.1 「予測メンテナンス時期」の表示パターン

予定日 - - 0-1 カ月 1-3 カ月 3-6 カ月 6-12 カ月 1 年を超える「- -」は、データがないため予測できないことを示します。

SC

6

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6-8 < 6.SC(導電率計)の操作>

9th Edition : 2018.03.23-00

表6.2 「ステータス」の表示パターン

ステータス (- - - - -)(R < 0.50)

( 良くない状況 )(0.50≤ R < 0.70)

( 妥当な状況 )(0.70 ≤ R < 0.85)

( 良い状況 )(0.85 ≤ R ≤ 1.00)

SCモジュール(検出器)実装されているモジュールのモジュール管理番号、ソフトウェアレビジョンが確認できます。

HOUSING ASSYハウジングのモジュール管理番号、ソフトウェアレビジョン、HART デバイスレビジョンが確認できます。

ログブック読み出しFLXA202/FLXA21 には、設定変更、校正などの履歴情報を保存するためのログブックがあり、検出器ごとに 2 つのログブックが用意されています。2 つのうち、確認したいどちらかのログブックを選択することで、情報を確認できます。各イベント履歴をログブックに保存するか、どちらのログブックに保存するかは、ログブック設定画面で設定します。詳細は、7.4 項を参照してください。ログブックには自動的にイベント(校正、エラーなど)が記録されます。この他に手動で定型メッセージを記録することができます。

を押し、「検出器手動洗浄」、「モジュールが交換された」、「検出器が交換された」のいずれかのイベントを保存できます。日時データはこの記録を行った時点の値になります。[ 機器設定:] のパスワードが設定されている場合は、パスワードの入力要求があります

(7.5.3 項参照)。

ログブック読み出し ログ 1-1 読み出し

メモ:

項目 検出器手動洗浄入力? いいえ

ログ 1-1 読み出し 1/1

ログ 1-1 読み出し 1/1メモ:

項目 検出器が交換された入力? いいえ

2010/02/15 17:04検出器が交換された2010/02/15 15:15電源 入

完了

2010/02/15 15:15電源 入

完了

**

** ログブックの入力例です。

(図 6.6 より)

検出器手動洗浄モジュールが交換された検出器が交換された

ログ 1-1 読み出しログ 1-2 読み出し

いいえはい

図6.8 詳細表示(続き)

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6-9 < 6.SC(導電率計)の操作>

9th Edition : 2018.03.23-00

6.5 トレンド画面

を押すと表示される詳細画面の を押すと、平均測定値を時間軸で示したグラフモードの画面に変わります。現在測定中の値は、テキストボックスにデジタル表示されます。時間軸(X 軸)と測定値軸(Y 軸)は、[画面表示設定]メニューで設定します。画面には最大、単位時間の平均値の 41 点のトレンドが表示されます。FLXA202/FLXA21では、測定値が毎秒サンプリングされています。また、画面には、単位時間における最大値と最小値も表示されます。たとえば、表示時間間隔が 4 時間に設定されていると、画面には現在の測定以前の 4 時間分が表示されます。グラフ線上の各点は、4 × 60 × 60 / 41 = 351 回(秒)の単位時間における測定値の平均値を表します。

注記トレンドの画面表示設定を変更すると、以前のトレンドグラフは消え、変更時点からのデータになります。

12.00

8.40

5.60

2.50

12:00 12:20 12:40

10.38mS/cm

最小値

最大値平均値

現在の測定値

タグ:

表示更新までの最大値

表示更新までの最小値

SC 導電率1-1

時刻

測定

値(m

S/c

m)

図6.9 トレンド画面

メイン画面の第 1 表示項目のデータがグラフ表示されます。画面上の任意の場所を押すと、第 2 表示項目のデータ、(第 3 表示項目が設定されている場合には第 3 表示項目のデータ)と変わり、メイン画面に戻ります。

SC

6

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6-10 < 6.SC(導電率計)の操作>

9th Edition : 2018.03.23-00

12.00

8.40

5.60

2.50

12:00 12:20 12:40

10.38mS/cmタグ:SC 導電率1-1

12.00

8.40

5.60

2.50

12:00 12:20 12:40

25.0°Cタグ:SC 温度1

次へ

20

12

4

mA

15.00

図6.10 トレンド表示

6.6 機器状態画面

メイン画面の の部分には、機器の状態により、 (警告)または (故障)が表示されます。表示されたボタンを押すと、その状態についての詳細な情報が表示されます。

1-10 ページの「 機器状態画面 」を参照してください。

6.7 校正と機器設定画面機器の校正、設定を行います。これらの操作はパスワードで保護することができます。パスワードについては 7.5.3 項を参照してください。

実行 : 校正 ホールド 仮出力

セットアップ : 機器設定 Change language クイックセットアップ開始

実行と設定

図6.11 「実行と設定」画面の例

を押すと、「実行と設定」画面に変わります。

を押してメニュー項目を移動し、希望するメニューの位置で を押してメニューに入ります。また、希望するメニュー項目の先頭についているを押しても入ることができます。校正(ホールド、仮出力)については 8 章を、機器設定については 7 章をお読みください。

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7-1 < 7.SC(導電率計)の機器設定>

9th Edition : 2018.03.23-00

7. SC(導電率計)の機器設定機器設定画面から設定の確認・変更を行います。機器設定画面に入ると出力は HOLD 状態になります。

実行 : 校正 ホールド 仮出力

セットアップ : 機器設定 Change language クイックセットアップ開始

実行と設定 検出器設定 測定パラメータ設定 出力設定 エラー設定 ログブック設定 上位機能設定 画面表示設定 演算設定

機器設定

図7.1 機器設定画面例(2モジュールの場合)

[ 機器設定 ] の操作はパスワードで保護することができます。パスワードを設定した場合、パスワードを控えておいてください。パスワード設定については 7.5.3 項を参照してください。

図 6.1 に機器設定のフローを示しました。変更に必要な項目を参照し、パラメータの意味を理解してから変更してください。間違った場合は元の設定または値に戻し、再設定してください。

機器を最初に立ち上げると、パラメータは工場出荷時の初期値となっています。組み合わせ検出器や使用目的に合わせて、表 7.1 の順番にパラメータを確認・変更してください。

[主測定パラメータ]や [ 電極の種類 ] により測定パラメータや関連の選択項目が変わります。表中の下線の付いたパラメータはクイックセットアップの設定項目です。初期値や設定範囲は「SC ユーザ設定表」(CD に入っています)にあります。パラメータを変更後、動作が良好であれば、「SC ユーザ設定表」を出力し、ユーザ設定値に記入して保存しておくことをお勧めします。さらに、[ 機器設定 ] → [ 上位機能設定 ] → [ 初期設定値 ] の「ユーザ設定値保存」で設定値を一括して機器に保存することもできます(7.5.1 項参照)。表7.1 「機器設定」のメニュー

パラメータ 参照項測定パラメータ設定 主測定パラメータ 7.1.1

検出器設定 電極の種類 7.1.2

測定単位

セル定数(工場)

温度設定 温度検出器 7.1.3

温度補償 補償種類 7.1.4

基準温度

補償方法

校正設定 限界値: 空気校正 7.1.5

セル定数

周期: 安定幅

安定時間

校正周期

濃度換算 換算表 7.1.6

単位

検出器診断設定 使用時間 7.1.7

熱衝撃サイクル:

熱衝撃サイクル設定

SC

7

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7-2 < 7.SC(導電率計)の機器設定>

9th Edition : 2018.03.23-00

パラメータ 参照項出力設定 mA 7.2

出力 プロセスパラメータ

設定

直線 0 % 値

100 % 値

出力表

バーン

ダンピング時間

模擬 模擬百分率

ホールド設定

エラー設定 7.3

ログブック設定 7.4

上位機能設定 初期設定値 7.5.1

タグ 7.5.2

パスワード 7.5.3

日付 / 時刻 7.5.4

通信設定 7.5.5

HART

PH201G

工場設定 7.5.6

画面表示設定 主表示画面(デュアル表示、個別表示) 7.6.1

トレンド 7.6.2

自動復帰 7.6.3

コントラスト調整 7.6.4

モニタ画面 7.6.5

演算設定 機能 7.7

注記クイックセットアップで設定するパラメータ(下線部)は、測定の基本となる項目です。不用意に変更すると、個別に設定した値が初期化されることがあります。変更すると他の設定値を初期化する項目は付録 2 を参照してください。

7.1 測定パラメータ設定測定に関する各種パラメータの設定をします。

測定パラメータ設定に基づいて測定が行われます。

7.1.1 主測定パラメータ主測定パラメータに関し、「導電率」、「抵抗率」、「濃度換算」、「導電率+濃度」から選択します。主測定パラメータでの設定により、[エラー設定]、[画面表示設定]などでのメニュー構造が、それに対応して変わります。

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7-3 < 7.SC(導電率計)の機器設定>

9th Edition : 2018.03.23-00

7.1.2 検出器設定接続する検出器の設定をします。

電極の種類「2- 電極」、「4- 電極」から選択します。

通常、導電率、抵抗率測定では 2 電極式を使用します。高誘電率の測定では、電極に分極が起こり測定誤差を生じることがあります。そのような場合は 4 電極式を使用してください。

測定単位測定単位として、「/cm」、「/m」から選択可能です。プロセス値としては、導電率の場合、S/cm または S/m で表示され、抵抗率の場合では、Ω・cm またはΩ・m で表示されます。

セル定数(工場)工場出荷時のセル定数が設定されています。新しい検出器を使用する場合には、検出器に表記されている値を入力します。この値を変更すると、校正結果がリセットされ、校正されたセル定数(c.c.(校正値))は入力したセル定数(工場)と同じ値になります。

検出器銘板などに表示されたセル定数には 2 通りの表記方法があります。

*セル定数の表記と入力方法(1) 検出器の銘板に「セル定数」がそのまま記載されている場合は、そのまま入力して

ください。(対象電極:SC211G、SC8SG、SC4AJ、SC210G)(2) 検出器の銘板に「公称セル定数からの偏差割合(± . %)」が記載されている場

合は、次のように入力してください。(対象電極:SC210G) 公称セル定数が 5 cm-1 で偏差値(CORR.%= -1.1) と表記の場合:

入力セル定数は 5 × (100 - 1.1) / 100 = 4.945 となります。この 4.945 を入力してください。

7.1.3 温度設定温度補償用の温度検出器を「Pt1000」、「Pt100」、「Ni100」、「8k55」、「Pb36(JIS6k)」から選択します。実際に接続されている温度検出器と同じものを選択してください。なお、サーミスタを使用する場合は、「Pb36(JIS6k)」を選択してください。温度単位は摂氏 ( ) です。

7.1.4 温度補償

補償種類「自動」と「手動」の 2 種類の方法があります。温度検出器を使用する場合には、「自動」

を選択し、入力した手動温度を使用する場合は、「手動」を選択します。

注記温度補償での補償種類として「手動」を選択した場合は、必ず [ 手動温度 ] にプロセス温度を入力してください。その際、メイン画面(ホーム画面)に表示される温度は、入力した温度値となります。

SC

7

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7-4 < 7.SC(導電率計)の機器設定>

9th Edition : 2018.03.23-00

基準温度測定値を基準温度換算(温度補償)するときの基準温度を設定します。通常は 25を使用し、この値が初期値として設定されています。

補償方法温度補償の方法を「無し」、「TC」、「NaCl」、「マトリクス」から選択します。「無し」のときは温度補償を行いません。• TC 直線補償関数よる温度補償です。 補償関数の温度係数の求め方については、付録2-1 ページの「<計算された温度係数(TC)

の設定 >」を参照してください。• NaCl NaCl溶液に基づく標準温度補償関数による温度補償です。詳細については、付録2-1 ペー

ジの「 NaCl(標準温度補償)」を参照してください。• マトリクス 特定の溶液について濃度と温度に対応する導電率を表にしたものを温度補償マトリ

クスと呼びます。温度補償マトリクスを用いて基準温度での導電率に換算するのがマトリクス温度補償です。

あらかじめ溶液別に定義されたものと、ユーザが設定するものがあります。ユーザが設定するものは2つあります。

詳細については、付録 2-2 ページの「 マトリクス」を参照してください。

測定温度や補償前導電率が補償の適正範囲外になると温度補償エラー ( 警報 ) が発生します。機器の故障ではありません。温度補償エラーの詳細については、付録 2-8 ページの「 温度補償エラー」を参照してください。

温度補償方法は導電率 1(温度補償 1)、導電率 2(温度補償 2)の 2 種類が設定できます。本画面で選択した温度補償方法は出力設定 (7.2 項 ) または画面表示設定 (7.6 項 ) でそれぞれ選択し、出力または表示することができます。主測定パラメータで「導電率 + 濃度」を選択した場合、温度補償方法は 1 種類のみ設定できます。

注記ゼロ近傍では、温度補償を行わないために警告が表示されることがあります。

7.1.5 校正設定測定対象の組み合わせにより、画面展開の様式が異なります。

空気校正限界値一般的には空気校正を行う必要はありません。純水のような低導電率の測定時で、かつケーブル長が長く、測定への影響が出ることを避けるため、乾燥した検出器を使用してゼロ校正を行います。4 電極検出器を使用する場合は、追加の接続が必要です。仮接続として、相互接続端子の13 と 14、15 と 16 をそれぞれ接続します。この端子の接続は、ケーブル容量の影響を回避するために必要です。校正が終了したら、仮接続を外してください。空気中で校正を行うと、抵抗値は無限大(開放)となります。導電率が空気校正限界値より高い場合は、セルが空気中にないこと、またはまだ湿っていることを示します。間違った空気校正を行わないように、必ず限界値を設定してください。

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7-5 < 7.SC(導電率計)の機器設定>

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セル定数上限セル定数の上限値を公称値の百分率(%)で表します。校正中この値を使って、校正後のセル定数が妥当な範囲内にあるかどうかがチェックされます。

セル定数下限セル定数の下限値を公称値の百分率(%)で表します。校正中この値を使って、校正後のセル定数が妥当な範囲内にあるかどうかがチェックされます。

安定幅測定値の安定性チェック範囲を設定します。安定時間の間、測定値の変動がこの設定値以内であれば安定になったと判断します。

安定時間校正中、測定値の安定性は常時モニタリングされています。ここで設定した安定時間の間、測定値の変動が、安定幅で設定した値以内であれば安定とみなされます。測定値が 10 分以内に安定しない場合、校正は中断されます。

校正周期校正の次回実施予定日までの間隔を設定します。ここで設定した期間が過ぎると、エラー設定の[校正時間超過]の設定に従い通知されます。

7.1.6 濃度換算濃度換算とは、導電率を濃度に換算して表示、出力する機能です。[ 測定パラメータ設定 ] メニューの [ 主測定パラメータ ] で、「濃度換算」または「導電率+ 濃度」を選択した場合のみ設定可能です。

換算表濃度換算には、換算表の「使用不可」か「使用可能」を選択することにより、温度補償マトリクスを使用する方法と濃度換算表を使用する方法の 2 つがあります。・温度補償マトリクスを使用する濃度換算 換算表は「使用不可」にします。 温度補償マトリクスを使用する場合、温度補償に設定しているマトリクス(基準温

度における導電率と濃度の関係)により濃度換算します。 [ 温度補償 ] → [ 補償方法 ] で「マトリクス」を選択し、測定する特定溶液を選ぶか、「ユー

ザ設定」を定義します(7.1.4 項参照)。別の補償方法(NaCl や TC)を選択している場合、濃度換算されません。

・濃度換算表を使用する濃度換算 濃度換算表は、基準温度における、導電率と濃度の対応表です。この表を用いて濃

度換算を行います。 [ 表の設定 ] で値の入力が終了したら、[ 値の確認? ] の「はい」を選択してください。

空欄のセルへ値の補間が行われます(必須入力セルに空欄があるとエラーになります)。換算表にエラーがある場合にはエラーメッセージが出ます。

濃度換算表を入力した後、換算表を「使用可能」にします。

単位濃度値の表示単位を「%」、「ppt」、「ppm」、「ppb」から選択します。単位を変更した場合、濃度換算表の自動変換は行われません。濃度換算表を再入力する必要があります。

SC

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7-6 < 7.SC(導電率計)の機器設定>

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7.1.7 検出器診断設定

詳細画面 で表示される、検出器診断に関連する設定を行います。[検出器診断設定]で、「可」としたパラメータのみ、ゲージが表示されます。「不可」としたパラメータは、バー表示となります。

設定パラメータとしては、[ 使用時間 ]、[ 熱衝撃サイクル ] があります。また、使用時間と熱衝撃サイクルの [ 最悪限界値 ] と熱衝撃サイクルに対する [ 熱衝撃温度 ] と [ 熱衝撃時間 ] の設定も可能です。

7.2 出力設定最初に、出力の機能「出力」か「模擬」を設定し、次に、出力に関連するプロセスパラメータを設定します。出力は測定値に対応する値を出力し、模擬では任意の電流値を出力します。また、ホールド時の動作に関する設定も行います。

出力各設定に応じた電流値を出力します。

[プロセスパラメータ]使用可能なプロセスパラメータは、測定パラメータ設定における [ 主測定パラメータ ] の選択項目によって決まります。表 7.2 を参照してください。プロセスパラメータに設定されると、メイン画面やホーム画面の下にバー表示され

(Conduct1-TC1 や Diff-Cond-TC1 など)、表示によっては左上の数字や文字が黒地に白抜き文字( や など)になります(1.2 項参照)。表7.2 プロセスパラメータリスト

検出器 主測定パラメータ プロセスパラメータ

1または

2

導電率導電率 1-1/2-1

導電率 1 -1 とは

検出器 1 の導電率

温度補償 1

温度補償の種類は 7.1.4 項で設定できます。を示します。

温度 1/2導電率 1-2/2-2

抵抗率抵抗率 1-1/2-1温度 1/2抵抗率 1-2/2-2

濃度換算導電率 1-1/2-1温度 1/2濃度 1-2/2-2

導電率 + 濃度導電率 1-1/2-1温度 1/2濃度 1-1/2-1

2導電率抵抗率

濃度換算導電率 + 濃度

演算

冗長化

演算と冗長化は 2 つのモジュールが実装されている機器構成の場合にのみ有効な機能です。[主測定パラメータ ] の選択項目で、「導電率」(または導電率を含む設定)または「抵抗率のみ」を選択している場合のみ適用されます。その際、第 1 モジュールと第 2 モジュールで、異なる測定パラメータを選択しないでください。誤った選択をした場合には、設定エラーが表示されます。プロセスパラメータを演算または冗長化に設定している場合、[主測定パラメータ ] の選択項目を変更すると、初期値に戻ります。

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7-7 < 7.SC(導電率計)の機器設定>

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<演算>詳細は、7.7 項を参照してください。

<冗長化>冗長化とは、第 1 モジュールの検出器(検出器 1)が故障した場合に、mA 出力を第2 モジュール側に自動的に切り替える、バックアップ機能です。検出器 1 の故障を修理した後、手動にて冗長化再始動することで、再び検出器 1 の測定値を mA 出力させるようにします。

mA mA

mA

R(1) R(2) R(1)

F0503_2.ai

mA 出力を検出器 1 に?

はい いいえ

冗長化再始動

検出器 1

表示

検出器 2

正常 正常

正常 正常 正常

故障 故障正常

検出器 1 が故障する(自動)

冗長化再始動(手動)

検出器修理

第 1 検出器が故障すると、自動的に出力は第 2 検出器の値に切り替わります。

プロセスパラメータで「冗長化」を選択

故障検出の後で検出器 1が正常に戻っても出力は自動的には切り替わらず、第 2 検出器の値を出力し続けます。

第 1 検出器の故障を修理した後、冗長化によるバックアップを解除(リセット)することにより、第 1 検出器の値が出力に反映されます。冗長化再始動画面にて「はい」を選択することで検出器 1 側で mA 出力がされるようになります。

出力設定mA 出力 ホールド設定 冗長化再始動

図7.2 冗長化システム

[設定]「直線」または「出力表」のどちらかの出力方式を選択します。

直線: 0% 値、100% 値を設定します。出力表: 21 点(5% 間隔)の出力曲線にて設定可能です。 (0% 値、100% 値は必須入力値です。)

[バーン]故障発生時の出力指定を「切」、「低」、「高」から選択します。故障の設定は「7.3 エラー設定」でご確認ください。

切: 測定値に依存します。低: 3.6mA の固定出力となります。高: 22.0mA の固定出力となります。

[ダンピング時間]ステップ入力変化に対する応答が、最終値の 90% に到達するまでの時間(減衰時間)を秒単位で設定します。

模擬出力スパンの%で設定された固定電流を出力します。設定範囲は -2.5%~ 112.5%(出力可能範囲は 3.6mA ~ 22.0mA)です。

「模擬」を選択すると、ホールド設定にかかわらず、常に模擬値が出力されます。

SC

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7-8 < 7.SC(導電率計)の機器設定>

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ホールド設定ホールド設定は、自動ホールドまたは手動ホールド中の mA 出力を既知の値に保持するための設定をします(8.7 項参照)。mA が「出力」のときだけ有効です。

機器設定またはクイックセットアップ中では、mA 出力が自動的にホールド状態となります。その際の出力値は、[ ホールドの種類 ] での設定によります。「直前値」: 直前の mA 出力値でホールドされます。「固定値」: 設定した mA 出力値でホールドされます。

固定値を選択した場合は、値を入力します。

[ 校正中のホールド ] 設定において、校正中に自動ホールドするかを選択します。「使用可能」: 自動ホールドされます。「使用不可」: 自動ホールドされません。

7.3 エラー設定「エラー設定」は、各種エラー発生時の通知方法を設定します。

異常状態の発生を[エラー設定]での状態分類に従い、通知させることが可能です。状態分類は、「切」、「警告」、「故障」から選択できます。

「故障」はバーンアウト動作を行います。ただし、「7.2 出力設定」で [ バーン ] を「切」に設定している場合は、画面表示のみです。

「警告」は画面表示のみです。通信設定で、「PH201G」を選択する場合は、故障接点の設定もあわせて確認してください。

設定可能なエラー要因は、[検出器設定]、[測定パラメータ設定]により決まり、[エラー設定 1/3 ~ 3/3]画面に表示されます。表7.3 エラー設定

表示項目 内容 初期値導電率が高すぎる(または濃度) 導電率、抵抗率が下限値を超えました 警告導電率が低すぎる(または濃度) 導電率、抵抗率が上限値を超えました 警告温度が高すぎる 測定可能温度上限を超えました 警告温度が低すぎる 測定可能温度下限を超えました 警告分極検知 分極を検出しました 切 *校正時間超過 校正周期を超えました(7.1.5 項参照) 切USP 導電率が USP 限界を超えました 切温度補償マトリクス 1温度補償マトリクス 2 温度補償マトリクスが正しく定義されていません(7.1.4 項参照) 故障

濃度換算表 濃度テーブルが正しく定義されていません(7.1.6 項参照) 故障*: SC210G は分極検知機能がありませんので、設定するとエラーが表示される場合があります。

注意エラー設定を解除することにより、危険が想定される場合は、エラー設定を解除しないでください。解除して使用した場合、危険を生じる場合があります。

注記[導電率が高すぎる]および [ 導電率が低すぎる ] のエラー限度値の設定は、限度値とし

たい導電率値をご使用の検出器のセル定数で割った値(導電率 / セル定数)を入力してください。抵抗率測定では(抵抗率×セル定数)で設定してください。

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7-9 < 7.SC(導電率計)の機器設定>

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注記ゼロ近傍では、温度補償を行わないために警告が表示されることがあります(付録 2-8 ページの「 全ての温度補償において」参照)。

USP温度補償していない導電率が USP<645> の段階 1 で規定されている導電率限界値を超えた場合にエラーとして通知するかを設定します(付録2参照)。

USP安全余裕USP<645> に規定されている導電率限界値に対しての安全余裕(安全マージン)を設定します。このマージンを超えた場合にエラーを出します(付録 2 参照)。

7.4 ログブック設定[ログブック設定]は、ログブックに保存する情報の設定およびログブックの初期化を行

います。エラーメッセージ、校正、設定変更などの履歴を、ログブックに記録することができます。ログブックに保存された情報を、たとえば、保守や交換時期を決定するための指標とすることができます。

[ログブック設定]では、記録する各項目に対し「切」、「1-1」、「1-2」から選択します。(第2 モジュールの場合は、「切」、「2-1」、「2-2」から選択します。)ログブック設定は、[ログブック設定 1/3 ~ 3/3]に表示される項目に対して設定します。項目ごとに、「1-1」、「1-2」を振り分けることで、情報を整理してログブックに記録することができます。

注記電源を入れた場合など、自動的に 1-1 (2-1) に記録されます。長く残しておきたい記録は1-2 (2-2) を選択することをお勧めします。

[ログブック削除]では、ログブックを個別(「1-1」または「1-2」を指定して)に削除することができます。

[ログブックの満杯時の警告]では、「はい」に設定しておくことで、ログブックの記録容量が満杯(最大 13 ページ)に近づいた時に警告として通知させることができます。

注記ログブックの容量が満杯になった場合は、古いものから削除されます。

7.5 上位機能設定上位機能設定では、初期設定値の選択、タグの設定、校正と機器設定の操作を保護するためのパスワード設定、日付設定、通信設定など、測定以外にかかわる機能設定を行います。([工場設定]は、サービス技術者のみが行うもので、お客様が設定することはありません。)

SC

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7-10 < 7.SC(導電率計)の機器設定>

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7.5.1 初期設定値[初期設定値]は、「変更しない」、「出荷時初期値をロードする」、「ユーザ設定値保存」、「ユー

ザ指定初期値」から、初期値として設定する項目を選択します。初期値を読み込むと、再起動されます。(ユーザ設定値保存の場合は再起動しません。)以下のパラメータは、初期値に含まれません。

・ タグ・ 全ログブックの内容

注記「ユーザ設定値保存」は選択したらすぐに保存をします。現在の設定をユーザ設定値と

して保存したくない場合は、間違って触れてしまわないように、画面の文字ではなく、

で選択することをお勧めします。

「出荷時の初期値をロードする」を選択すると、“工場出荷時の初期設定値” を機器に設定することができます。選択すると、再起動の確認画面が表示されます。問題ない場合には「はい」を選択することで「読込中...」というメッセージが点滅し、読み込みが開始されます。読み込みが終了すると、再起動します。

「ユーザ設定値保存」を選択すると、現在の設定を初期値として保存できます。選択すると、直ちに保存が開始されます。再起動はしませんので、保存が終了したら

または で戻ってください。

「ユーザ指定初期値」を選択すると、ユーザ設定値保存した設定を初期値として設定することができます。選択すると、再起動の確認画面が表示されます。問題ない場合には「はい」を選択することで「読込中...」というメッセージが点滅し、読み込みが開始されます。読み込みが終了すると、再起動します。

7.5.2 タグタグは機器の認識記号であり、一般に一つの工場敷地内の制御システムにおいて固有のタグが設定され使用されます。タグには英数字で最大 12 文字を設定できます。初期値は「SC」または「FLXA21-SC」です。モジュールが 2 つの場合、初期値は同じですが、個別に設定できます。タグはメイン画面やホーム画面に表示されます。

7.5.3 パスワード校正と機器設定の操作は、それぞれパスワードで保護することができます。実行操作の保護は、[実行:」の入力欄にパスワードを入力します。機器設定操作の保護は、[機器設定:]の入力欄にパスワードを入力します。工場出荷時の初期設定では両方とも空欄です。パスワード入力欄が空欄の場合、パスワードによる操作保護機能は無効です。パスワードは、最大 8 文字まで設定することが可能です。

パスワード設定した場合には、必ずそのパスワードを控えておいてください。

パスワードが設定されていると、保護されている操作に入る際、パスワードを聞いてきます。正しいパスワードを入力すると、オペレータ ID 入力画面になります。オペレータ ID は操作を行った人を識別するために、ログブックに記録されます。何も入力しなくても進めます。オペレータ ID は最大 4 文字です。

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7-11 < 7.SC(導電率計)の機器設定>

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7.5.4 日付/時刻ログブックやトレンドグラフでは、時計・カレンダーを使用します。[日付]では、現在の日時が設定できます。日付の表示書式は、3 つの書式から選択できます。

7.5.5 通信設定[通信設定]では、「無し」、「HART」、「PH201G」から通信設定を選択します。

バーンダウン電流値は、3.6mA です。

注記[ 通信設定 ] の変更は、電源を一度切り、再起動することにより、有効になります。

「無し」の場合、初期値の「HART」のまま使用しても問題はありません。

HARTHART 通信(HART 5)をする場合に、選択します。

[HART 設定]画面で、Network アドレスの指定や SV、TV、FV に対するパラメータの設定を行います。

(PV は、「出力設定」での「プロセスパラメータ」設定に連動し、ここでは、変更できません。)

Networkアドレス1 対 1 通信の場合は、初期値「0」のままとします。バス上に複数の HART 機器を接続するマルチドロップの場合は、1 ~ 15 を設定します。このとき、mA 出力は、4mA 固定となります。

PVPV はアナログ出力に選択したパラメータであり、変更できません。

SV、TV、FVSV、TV、FV のパラメータ設定は、お客様に設定いただく項目です。[検出器設定]での[電極の種類]、[測定パラメータ設定]の設定により、選択できる項目が異なります。

「空白」を選択する場合には、それ以下の項目を全て「空白」にする必要があります。上が空白時には下は空白以外を選択できません。

HART 通信の詳細に関しては TI 12A01A02-60(CD に入っています)を参照してください。

PH201GPH201G ディストリビュータを接続する場合に選択します。

「PH201G 設定」画面で、ホールド接点、故障接点に対する設定を行います。

ホールド接点「使用不可」、「使用可能」から選択します。「使用可能」を選択することにより、[ホールド設定]画面での[ホールドの種類]の設

定状態で出力がホールドされます。

故障接点「故障+警告」、「故障のみ」、「使用不可」から選択します。「7.3 エラー設定」の設定によりますので、あわせてご確認ください。

SC

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7-12 < 7.SC(導電率計)の機器設定>

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7.5.6 工場設定[工場設定]に関して、お客様が設定することはありません。

注意[ 工場設定 ] は、サービス技術者のみが行うものでパスワード保護されています。不正にデータを変更しようとすると、機器設定が改変され機器の性能が損なわれることがあります。

7.6 画面表示設定画面表示に関する各種設定を行います。

注記[測定パラメータ設定]での設定により、設定可能な項目は、異なります。

7.6.1 主表示画面(デュアル表示、個別表示)

主表示画面 トレンド 自動復帰 コントラスト調整 モニタ画面

画面表示設定 デュアル表示 個別表示 トレンド 自動復帰 コントラスト調整 モニタ画面

または

画面表示設定

図7.3 画面表示設定画面(モジュールが1つの場合(左)と2つの場合(右))

主表示画面モジュールが 1 つの場合には、この主表示画面のみです。メイン画面の第 1 表示項目(1 行目)、第 2 表示項目(2 行目)、第 3 表示項目(3 行目)に表示するパラメータが設定可能です。

「追加テキスト」を選択することにより、設定した各パラメータごとに、英数字で最大 12文字までのテキストを付与することができます。付与したテキストは、メイン画面に表示され、測定の識別に役立てることができます。文字によっては、12 文字全部を表示できない場合もありますので、設定後、メイン画面で表示状態を確認し、表示が欠ける場合には、文字数を調整してください。

デュアル表示ホーム画面における上段(1 行目)、下段(2 行目)に表示する項目を設定します。2 つのモジュールが実装されている場合に、設定可能です。2 行目に「空白」を選択すると、ホーム画面を表示しません。

個別表示2 つのモジュールが実装されている場合に、モジュールごとにメイン画面の表示項目を設定します。

[SC1(2)表示]画面にて、第 1 表示項目(1 行目)、第 2 表示項目(2 行目)、第 3 表示項目(3行目)に表示するパラメータが設定可能です。

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7-13 < 7.SC(導電率計)の機器設定>

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「追加テキスト」を選択することにより、設定した各パラメータごとに、英数字で最大 12文字までのテキストを付与することができます。付与したテキストは、メイン画面に表示され、測定の識別に役立てることができます。文字によっては、12 文字全部を表示できない場合もありますので、設定後、メイン画面で表示状態を確認し、表示が欠ける場合には、文字数を調整してください。

7.6.2 トレンド画面トレンドグラフ画面に関する設定を行います。

[トレンド]画面にて、各トレンドに表示するプロセスパラメータを設定します。第 1 ~第 3 トレンドまで設定可能です。3 つとも「空白」を選択した場合は、トレンド画面に入りません。

X軸:時間トレンドグラフ表示における X 軸の時間間隔をリスト中から選択します。

Y軸:上限値トレンドグラフ表示における Y 軸の上下限値をトレンド画面ごとに設定します。

注記トレンドの画面表示設定を変更すると、以前のトレンドグラフは消え、変更時点からのデータになります。

7.6.3 自動復帰自動復帰で設定された時間内に操作がない場合、設定時間経過後モニタ画面(モニタ画面設定が「不可」の場合はメイン画面)に戻り、通常動作状態となります。(トレンド画面を除きます。)

「不可」、「10 分」、「60 分」から選択します。自動復帰機能を無効としておきたい場合は「不可」を選択します。

注記自動復帰の初期値は「10 分」です。校正時など時間のかかりそうな操作をする場合は、「60分」または「不可」に設定変更することをお勧めします。

7.6.4 コントラスト調整画面のコントラストを調整します。キーを押すことで、+5~- 5 の “0”(初期値)を含む 11 段階の調整ができます。

7.6.5 モニタ画面モニタ画面を表示します。「可」、「不可」から選択します。工場出荷時は「可」です。故障や警告の発生中、およびホールド実行中は、モニタ画面は表示されません。

SC

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7-14 < 7.SC(導電率計)の機器設定>

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7.7 演算設定演算に関する設定を行います。2 つのモジュールが実装されている場合に設定可能で、各検出器で測定した導電率または抵抗率が演算対象です。

[演算設定]画面にて、表 7.4 の中から演算種類を選択します。抵抗率が測定対象の場合は、「差分」と「平均」の 2 種類から選択してください。表7.4 演算設定

種類 演算式 表示*差分 ( 検出器 1) ー ( 検出器 2) Diff平均 ( 検出器 1+ 検出器 2) / 2 Ave比率 ( 検出器 1) / ( 検出器 2) Ratio通過率 (%) ( 検出器 2)/( 検出器 1) × 100 Pass除去率 (%) ( 検出器 1 ー検出器 2) / ( 検出器 1) × 100 Reje偏差 (%) ( 検出器 2 ー検出器 1) / ( 検出器 1) × 100 DevpH 校正 (VGB) pH = 8.6 + log{( 検出器 1) ー ( 検出器 2) / 3} VGB

* [mA( 出力 )] 画面でプロセスパラメータとして「演算」を設定した際に、メイン(またはホーム)画面下のバー表示に付記される文字

演算結果を表示するには、[デュアル表示]画面(7.6.1 項)で「演算」を選択することで表示できます。([個別表示]は設定しても無効です。)演算結果を表示中に、演算前の検出器 1 および検出器 2 の測定値を確認したい場合には、

メイン画面の右下のSensor

1 またはSensor

2 を押すことで、画面表示が切り替わります。

を押せば、また元の演算結果の表示状態に戻ります。

[mA(出力)]画面(7.2 項)で、プロセスパラメータとして割り付けることもできます。

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8-1 < 8.SC(導電率計)の校正>

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8. SC(導電率計)の校正導電率検出器のセル定数は、検出器が損傷したり汚れたりしない限り、運転中は変化しません。検出器が磨耗(腐食や汚れの付着)してきた場合、校正が必要になります。したがって、校正時には、最初に検出器を洗浄する、または少なくとも検出器が清浄であることを確認することが重要となります。洗浄後、検出器を蒸留水などで丁寧にすすぎ、洗浄剤が残らないようにしてください。

導電率検出器のセル定数は、検出器の銘板あるいはケーブルラベルに記載されています。セル定数の設定方法は 7.1.2 項を参照してください。

注記自動復帰の初期値は「10 分」です。校正時など時間のかかりそうな操作をする場合は、「60分」または「不可」に設定変更することをお勧めします(7.6.3 項)。

実行 : 校正 ホールド 仮出力

セットアップ : 機器設定 Change language クイックセットアップ開始

実行と設定 手動校正 自動校正 空気校正 サンプル校正 温度係数 温度校正

校正

図8.1 校正

導電率校正には、手動校正、自動校正、空気校正、サンプル校正があります。空気校正は通常行う必要はありません。

注記実液校正で使用する標準機器は、必ず正確なものを使用してください。当社製の SC72 パーソナル導電率計をお勧めします。

温度補償 1(SC1) および温度補償 2(SC2) が設定されている場合、校正中においても、設定している温度補償が有効です。したがって、読取値は、温度設定で設定された基準温度での導電率値に換算したものになります。温度補償(SC1) と温度補償 2(SC2) がありますが、2 回の校正が必要ということではありません。SC1 と SC2 のどちらか一方の温度補償を選択し、校正を 1 回実施し、セル定数を算出します。校正後のセル定数は、詳細画面で確認することができます。

注記検出器を交換した場合、検出器健康度データをリセットしてください。また、検出器交換をした場合、ログブックにメモしておく機能があります。(図 6.8 参照)

SC

8

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8-2 < 8.SC(導電率計)の校正>

9th Edition : 2018.03.23-00

8.1 手動校正使用する校正液に適合した第 1 または第 2 補償温度補償形式を選択してください。高精度で、入手可能な基準がある溶液を調製または購入してください。検出器の温度と導電率の両方の指示値が安定してから、対応する校正液の値に対する合わせ込みを行います。ここでの校正は、設定基準温度における、既知導電率の溶液を測定して行います。校正溶液は一定の溶質を水に溶解して、正確な濃度のものを調製します。校正時、機器の設定基準温度(初期設定 25)で安定させ、文献データなどから導電率を求めます。代表的な例として、塩化ナトリウム(NaCl)溶液の導電率値を付録 2 の表 5 に示します。

8.2 自動校正本校正は、OIML(国際法定計量機関)の国際勧告 No.56 で規定されている試験方法を中心にして構築されたものです。試験方法に規定されている溶液を直接使用することができ、自動的に適切な温度補償が選択されます。FLXA202/FLXA21 に内蔵されているデータを使用して、温度測定値に対する適切な導電率指示値が求められます。OIML 溶液については付録 2 の表 4 を参照してください。

8.3 空気校正ケーブル長が長く、かつ低導電率の測定を行う場合に空気校正を実施してください。

清浄な乾燥した検出器を空気中に置いたとき、指示値はほぼ 0 になります。空気校正により余分なケーブルの電気容量が補償され、より高い精度が得られます。この校正は、検出器を設置したり交換した場合に行います。長期間使用した後では、付着物のために検出器が汚れ、ゼロオフセットが高くなることがあります。検出器を洗浄してから校正を行ってください。また電磁波妨害のない環境で行ってください。

注記ゼロ近傍では、温度補償を行わないために警告が表示されることがあります(付録 2-8 ページの「 全ての温度補償において」参照)。

8.4 サンプル校正検出器をプロセスに設置したまま、サンプルを抽出して手分析を行います。サンプル校正では、時刻と指示値が記録され、分析が完了するまでメモリに保持されます。手分析のデータは、現在のプロセス値に関係なく入力することができ、計算の必要もありません。温度補償付で校正する場合、手分析機器の温度補償の種類を合わせます。機器の温度補償の種類が異なると、誤差の要因になります。使用する標準導電率計は、正確かつ同じ温度補償演算方法に基づいているものを必ず使用してください。当社の SC72 パーソナル導電率計の使用をお勧めします。

[サンプルを採取]を実行することにより、採取したサンプル値が記録されます。再びサンプル校正画面に入り、[校正開始]によりサンプル校正が実行され、データ更新を行います。

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8-3 < 8.SC(導電率計)の校正>

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8.5 温度係数校正検出器が高温で安定した後で、基準温度(TR)における液の導電率を入力すると、FLXA202/FLXA21 で温度係数が計算されます。この校正に理想的な温度は、通常のプロセス値(TP)です。本校正は[温度補償]を「TC」に設定した場合に有効になります(7.1.4 項)。

8.6 温度校正正確に導電率測定を行うためには、正確な温度測定が必要です。温度測定は温度表示に影響し、出力信号(使用している場合)に影響します。温度補償と校正精度はさらに重要です。検出器システムの温度を、高精度な温度計で別途測定してください。[ 測定温度 ] の値を変更して、測定した指示値に一致させてください(オフセット校正のみ)。より精度を高めるためには、通常の運転温度にできるだけ近い温度で行ってください。

8.7 ホールドFLXA202/FLXA21 には、電流出力を既知の値(初期値は「直前値」)に保持させるホールド機能があります。任意に出力をホールドさせたいときに、このメニューを使います。

ホールドの設定については、7-8 ページの「 ホールド設定」を参照してください。機器設定またはクイックセットアップ中は、自動的にホールド状態になります。校正中にホールドしないようにするには、[校正中のホールド]を「使用不可」に設定することで可能になります。

を押し、[実行:ホールド]を選択後、[手動ホールド 有効]、[手動ホールド 無効]の選択で、手動ホールドの設定が可能です。

10.00タグ :SC

25.0

4mA 20mAConduct1-TC1

°CmS/cm

HOLD

図8.2 手動ホールドが有効のときの表示例

メイン画面の HOLD 点灯部分を押すことにより、解除することができます。

SC

8

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8-4 < 8.SC(導電率計)の校正>

9th Edition : 2018.03.23-00

8.8 仮出力一方の検出器を交換などで測定ができない状態となる場合に、mA 出力を、現在設定されている検出器側から、一時的に、他方の検出器側へ割り当てを変更するもので、2 つの検出器が実装されている場合のみ有効な機能です。

を押し、[実行:仮出力]を選択後、仮出力画面にて、割り付けるプロセスパラメータを選択します。

割り当てを変更すると、画面左上の → へ、表示状態も変わります。画面がメイン画面に戻った時点で無効となり、もとの設定(「出力設定」におけるプロセスパラメータ)に戻ります。

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9-1 < 9.ISC(電磁導電率計)の操作>

9th Edition : 2018.03.23-00

9. ISC(電磁導電率計)の操作測定対象ISCの画面操作について説明します。画面操作については1.2項も参照してください。

実行 : 校正 ホールド

セットアップ : 機器設定 Change language クイックセットアップ開始

実行と設定

10.38タグ :ISC

25.0

4mA 20mAConduct1-TC1

°CmS/cm

測定パラメータ設定出力設定エラー設定ログブック設定上位機能設定画面表示設定

機器設定

標準液選択自動校正

SC1( 温度補償 1)SC2( 温度補償 2)

サンプル校正

SC1( 温度補償 1)SC2( 温度補償 2)

手動校正

SC1( 温度補償 1)SC2( 温度補償 2)

TC

手動校正自動校正空気校正サンプル校正温度係数温度校正

校正

クイックセットアップ 検出器設定日付 / 時刻 測定パラメータ設定

温度設定 mA(出力)

HART  >PH201G >

通信設定

ログブック設定ログブック設定

主表示画面トレンド自動復帰コントラスト調整

モニタ画面

画面表示設定

値の入力へmA 出力表

追加テキスト主表示画面

Change language

ホールド

設定:直線  >   出力表 >

mA(出力)

x 軸:時間Y 軸:上限値

トレンド

値の入力へ単位

ユーザ設定 1ユーザ設定 2

マトリクス

値の入力へユーザ設定

検出器設定温度設定温度補償校正設定濃度換算検出器診断設定

測定パラメータ設定

補償種類:手動 >補償方法 導電率 1:TC >      マトリクス > 導電率 2:TC  >      マトリクス >

温度補償

熱衝撃サイクル設定検出器診断

表の設定濃度換算

mA:出力 >   模擬 >

ホールド設定

出力設定

初期設定値タグパスワード日付 / 時刻通信設定工場設定

上位機器設定

10.110.210.310.410.510.6

2.7

9.2 10.5.4 10.1.210.1.1

10.1.3 10.2

11.111.211.311.411.511.6

11.7

10.1.210.1.310.1.410.1.510.1.610.1.7

10.6.110.6.210.6.3

10.6.410.6.5

10.5.110.5.210.5.310.5.410.5.510.5.6

図9.1 ISCのメニュー構造(数字は参照項)

9.1 Change language最初に日本語表示に変更します。操作は 2.7 項をお読みください。本画面は、常に英語表示です。

ISC

9

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9-2 < 9.ISC(電磁導電率計)の操作>

9th Edition : 2018.03.23-00

9.2 クイックセットアップChange language で日本語に切り替えて自動再起動の後、日本語のクイックセットアップ画面が表示されます。クイックセットアップでは、日時の設定や検出器の設定などの最初に設定しておきたい基本的な項目を設定します。詳細は機器設定(10 章参照)で設定してください。すぐにクイックセットアップをしなくても、あとでこの画面に入ることはできますが、なるべく最初に設定しておくことをお勧めします。また、起動のたびに本画面が表示されますので、変更の必要が無い場合は「いいえ」ま

たは を選択してください。

注記自動復帰が設定されている場合、10 分または 60 分(設定によります)画面を操作しないと、自動的にモニタ画面(モニタ画面設定が「不可」の場合はメイン画面)になります。ただし、トレンド画面からは自動復帰しません。

クイックセットアップ ?

はい いいえ

Chanage language

クイックセットアップ主測定パラメータ 導電率

次へ

測定パラメータ設定

書式 YYYY/MM/DD

日付 2010/03/03

時刻 17:04:07

次へ

日付 / 時刻

プロセスパラメータ 導電率 1-1

0% 値 0.000 nS/cm100% 値 1.000 S/cm

完了

mA( 出力 )

温度検出器 Pt1000

次へ

温度設定

測定単位 /cmセル定数 1.880 /cm

(工場)

次へ

検出器設定

次へ

YYYY/MM/DDMM/DD/YYYYDD/MM/YYYY

導電率濃度換算導電率 + 濃度

導電率 1-1温度 1濃度 1-1導電率 1-2濃度 1-2

Pt1000NTC30k

/cm/m

次へ

次へ次へ

完了

モニタ画面へ

図9.2 クイックセットアップ

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9-3 < 9.ISC(電磁導電率計)の操作>

9th Edition : 2018.03.23-00

日付/時刻日付表示の書式は、3 つの書式から選択可能です。日付、時刻は、数字キータッチにより、日付または時刻を入力します。詳細は、10.5.4 項を参照してください。

測定パラメータ設定表示される測定パラメータの中から、用途に合ったものを選択し、設定してください。詳細は、10.1.1 項を参照してください。

検出器設定測定単位を「/cm」、「/m」から選択可能です。セル定数(工場設定値)は、製造時に行われる工場校正により決定されます。セル定数は検出器に表記されています。新しい検出器を使用する場合は、セル定数を変更します。この値を変更すると実セル定数も変更されます。詳細は、10.1.2 項を参照してください。

温度設定表示される温度設定の中から、用途に合ったものを選択し、設定してください。単位は摂氏「」です。詳細は、10.1.3 項を参照してください。

mA(出力)表示されるプロセスパラメータの中から、用途に合ったものを選択し、設定してください。安定した測定プロセスにおいて、高分解能が要求される場合には、プロセスに適した値に設定してください。詳細は、10.2 項を参照してください。

9.3 メイン画面・モニタ画面

を押すと、図 9.3 のメイン画面になります。

10.38タグ :ISC

25.0

4mA 20mAConduct1-TC1

°CmS/cm

図9.3 メイン画面の例

メイン画面で第2表示項目または第 3 表示項目の を押すと、第 1 表示項目と入れ替ります。

注記第 1 ~ 3 表示項目に表示させる測定値は、設定可能です(10.6.1 項参照)。初期状態では第 1 表示項目が導電率、第 2 表示項目が温度、第 3 表示項目は空白です。

ISC

9

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9-4 < 9.ISC(電磁導電率計)の操作>

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モニタ画面設定(10.6.5 項参照)が「可」の場合、第 1 表示項目付近を押すと、測定値を見やすいように大きく表示するモニタ画面表示になります。

10.38タグ :ISC

19.0025.0

mS/cm4mA 20mAConduct1-TC1

°CmS/cm

25.0タグ :ISC

19.0010.38

mS/cm4mA 20mAConduct1-TC1

mS/cm°C

19.00タグ :ISC

10.3825.0

mS/cm4mA 20mAConduct1-TC1

°CmS/cm

モニタ画面

メイン画面

第 1 表示項目

第 2 表示項目第 3 表示項目

10.38mS/cm

図9.4 画面の切替

9.4 詳細画面

メイン画面の を押すと、図 9.5 のような画面推移で機器の細部情報(設定、検出器診断、校正、モジュール管理番号などの機器情報)が確認できます。トラブル発生時に当社営業やサービスへご連絡いただくときには、機器に貼付されている銘板上のモジュール管理番号とともに、詳細画面に表示されるモジュールや本体のソフトウェアレビジョンやその他の表示情報も併せてお知らせください。

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9-5 < 9.ISC(電磁導電率計)の操作>

9th Edition : 2018.03.23-00

次へ

20

12

4

mA

15.00

新しい検出器ですか?

リセットします検出器健康度

はい いいえ

健康度データリセット

HOLD

FAIL

次へ

c.c.( 出荷時値 ) 1.880/cmc.c.( 校正値 ) 1.880/cm温度補償 1 NaCl温度補償 2 無し検出器抵抗値 500.0 Ω

次へ

検出器診断: セル定数 熱衝撃サイクル ‒‒‒‒ 経過時間 ‒‒‒‒

健康度データリセット 次へ

2010/02/15 16:04:07最終校正日時 ---------- -------次回校正日時 ---------- -------予測メンテナンス時期 0-1 カ月 ( 妥当な状況 )

次へ

ISC モジュール ( 検出器 1): Module Pdn No. AAAA1111 ソフトウェア Rev. 1.15

次へ

HOUSING ASSY: Module Pdn No. BBBB2222 ソフトウェア Rev. 2.10 HART デバイス Rev. 2

次へ

(図 9.7 へ)

*

* PH201G ディストリビュータを使用し、通信設定において「PH201G」を選択している場合のみ表示

図9.5 詳細表示

電流出力mA電流出力の値(mA)。電流出力の設定は、[機器設定]→[出力設定]で行います。詳細は、10.2 項を参照してください。

接点状態PH201G ディストリビュータを使用し、通信設定において「PH201G」を選択している場合のみ表示されます。

ISC

9

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9-6 < 9.ISC(電磁導電率計)の操作>

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c.c.(出荷時値)セル定数(工場設定値)を表示します。セル定数(工場設定値)は検出器製造時に行われる工場校正により決定されます。この値は、[機器設定]→[測定パラメータ設定]→[検出器設定]で設定します。セル定数は検出器またはケーブルラベルに記載されています。

c.c.(校正値)セル定数(校正値)を表示します。セル定数(校正値)は、校正されたセル定数で、校正動作により設定されます。システムのセル定数が、実液校正や標準液校正でオンライン調整されるときに、新しいセル定数がここに記録されます。この値と工場出荷時の初期値との差は大きくなることはありません。差が大きい場合には、検出器の損傷や汚れを点検してください。

温度補償1第 1 測定に対する温度補償方法を表示します。設定は、[機器設定]→[測定パラメータ設定]→[温度補償]で行います。

温度補償2第 2 測定に対する温度補償方法を表示します。設定は、[機器設定]→[測定パラメータ設定]→[温度補償]で行います。第 2 測定とは、別個に 2 つの測定ができることを示すのではなく、2 種類の補償方法が設定できることにより、同じプロセスで 2 つの段階を正確にモニタリングすることが可能になるということです。例として、プロセス/洗浄液の切り替えのモニタリングがあります。

検出器抵抗値検出器の非補償の抵抗値を表示します。

検出器診断検出器診断ではモジュールの健康度を表示します。各ゲージにが多いほどそのパラメータが健康であることを示します。検出器診断設定が「可」なパラメータのみゲージが表示され、「不可」の場合にはバー表示「----」となります。検出器診断設定は[機器設定]→[測定パラメータ]→[検出器診断設定]で設定します。詳細は、10.1.7 項を参照してください。

健康度データリセットで健康度データのリセットが可能です。検出器を交換した場合、検出器健康度データをリセットしてください。

注記検出器交換をした場合、ログブックにメモしておく機能があります(図 9.7 参照)。

最終校正日時最後に校正が実施された日。[ゼロ]の表示値は最終校正日の日時です。[スロープ]の表示値は、必ずしも最終校正日のものとは限らず、最終校正が 2 点校正で実施された場合に限り、[スロープ]の表示値は最終校正日の日時となります。

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9-7 < 9.ISC(電磁導電率計)の操作>

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次回校正日時校正の次回実施予定日です。ユーザの設定する校正周期によって決まります。校正周期の設定は、[機器設定]→[測定パラメータ設定]→[校正設定]→[上下限値 / 周期]で行います。

予測メンテナンス時期正確な測定のために洗浄または校正が必要な時期を予測する機能です。校正後のセル定数のモニタリングを行うことで、検出器の汚れ具合をチェックします。予測時期に近づいた場合は、検出器を洗浄することを推奨します。セル定数が、セル定数上下限値を越える時期を推定し、予測メンテナンス時期として表示します。「予測メンテナンス時期(ステータス)」の形式で表示します。予測メンテナンス時期は、図 9.6 に示すように、最小二乗法で得られた直線を外挿し、上限または下限値と交わった点から算出されます。

日数

値 下限値

上限値

現在日 予測メンテナンス時期 F0410.ai

図9.6

また、ステータスは予定日の確実性を表します。相関係数 R から判定します。予測メンテナンス時期とステータスの表示パターンの一覧を表 9.1 および表 9.2 にそれぞれ示します。表9.1 「予測メンテナンス時期」の表示パターン

予定日 - - 0-1 カ月 1-3 カ月 3-6 カ月 6-12 カ月 1 年を超える「- -」は、データがないため予測できないことを示します。

表9.2 「ステータス」の表示パターン

ステータス (- - - - -)(R < 0.50)

( 良くない状況 )(0.50≤ R < 0.70)

( 妥当な状況 )(0.70 ≤ R < 0.85)

( 良い状況 )(0.85 ≤ R ≤ 1.00)

ISCモジュール(検出器)実装されているモジュールのモジュール管理番号、ソフトウェアレビジョンが確認できます。

HOUSING ASSYハウジングのモジュール管理番号、ソフトウェアレビジョン、HART デバイスレビジョンが確認できます。

ログブック読み出しFLXA202/FLXA21 には、設定変更、校正などの履歴情報を保存するためのログブックがあり、検出器ごとに 2 つのログブックが用意されています。

ISC

9

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9-8 < 9.ISC(電磁導電率計)の操作>

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2 つのうち、確認したいどちらかのログブックを選択することで、情報を確認できます。各イベント履歴をログブックに保存するか、どちらのログブックに保存するかは、ログブック設定画面で設定します。詳細は、10.4 項を参照してください。ログブックには自動的にイベント(校正、エラーなど)が記録されます。この他に手動で定型メッセージを記録することができます。

を押し、「検出器手動洗浄」、「モジュールが交換された」、「検出器が交換された」のいずれかのイベントを保存できます。日時データはこの記録を行った時点の値になります。[ 機器設定:] のパスワードが設定されている場合は、パスワードの入力要求があります

(10.5.3 項参照)。

ログブック読み出し ログ 1-1 読み出し

メモ:

項目 検出器手動洗浄入力? いいえ

ログ 1-1 読み出し 1/1

ログ 1-1 読み出し 1/1メモ:

項目 検出器が交換された入力? いいえ

2010/02/15 17:04検出器が交換された2010/02/15 15:15電源 入

完了

2010/02/15 15:15電源 入

完了

**

** ログブックの入力例です。

(図 9.5 より)

検出器手動洗浄モジュールが交換された検出器が交換された

ログ 1-1 読み出しログ 1-2 読み出し

いいえはい

図9.7 詳細表示(続き)

9.5 トレンド画面

を押して表示される詳細画面の を押すと、平均測定値を時間軸で示したグラフモードの画面に変わります。現在測定中の値は、テキストボックスにデジタル表示されます。時間軸(X 軸)と測定値軸(Y 軸)は、[画面表示設定]メニューで設定します。画面には最大、単位時間の平均値の 41 点のトレンドが表示されます。FLXA202/FLXA21では、測定値が毎秒サンプリングされています。また、画面には、単位時間における最大値と最小値も表示されます。たとえば、表示時間間隔が 4 時間に設定されていると、画面には現在の測定以前の 4 時間分が表示されます。グラフ線上の各点は、4 × 60 × 60 / 41 = 351 回(秒)の単位時間における測定値の平均値を表します。

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9-9 < 9.ISC(電磁導電率計)の操作>

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注記トレンドの画面表示設定を変更すると、以前のトレンドグラフは消え、変更時点からのデータになります。

12.00

8.40

5.60

2.50

12:00 12:20 12:40

10.38mS/cm

最小値

最大値平均値

現在の測定値

時刻

タグ:

測定

値(m

S/c

m) 表示更新までの最大値

表示更新までの最小値

ISC 導電率1-1

図9.8 トレンド画面

メイン画面の第 1 表示項目のデータがグラフ表示されます。画面上の任意の場所を押すと、第 2 表示項目のデータ、(第 3 表示項目が設定されている場合には第 3 表示項目のデータ)と変わり、メイン画面に戻ります。

12.00

8.40

5.60

2.50

12:00 12:20 12:40

10.38S/cmタグ:ISC 導電率1-1

12.00

8.40

5.60

2.50

12:00 12:20 12:40

25.0°Cタグ:ISC 温度1

次へ

20

12

4

mA

15.00

図9.9 トレンド表示

ISC

9

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IM 12A01A02-01

9-10 < 9.ISC(電磁導電率計)の操作>

9th Edition : 2018.03.23-00

9.6 機器状態画面

メイン画面の の部分には、機器の状態により、 (警告)または (故障)が表示されます。表示されたボタンを押すと、その状態についての詳細な情報が表示されます。

1-10 ページの「 機器状態画面 」を参照してください。

9.7 校正と機器設定画面機器の校正、設定を行います。これらの操作はパスワードで保護することができます。パスワードについては 10.5.3 項を参照してください。

実行 : 校正 ホールド

セットアップ : 機器設定 Change language クイックセットアップ開始

実行と設定

図9.10 「実行と設定」画面の例

を押すと、「実行と設定」画面に変わります。

を押してメニュー項目を移動し、希望するメニューの位置で を押してメニューに入ります。また、希望するメニュー項目の先頭についているを押しても入ることができます。校正(ホールド)については 11 章を、機器設定については 10 章をお読みください。

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10-1 < 10.ISC(電磁導電率計)の機器設定>

9th Edition : 2018.03.23-00

10. ISC(電磁導電率計)の機器設定機器設定画面から設定の確認・変更を行います。機器設定画面に入ると出力は HOLD 状態になります。

測定パラメータ設定 出力設定 エラー設定 ログブック設定 上位機能設定 画面表示設定

機器設定実行 : 校正 ホールド

セットアップ : 機器設定 Change language クイックセットアップ開始

実行と設定

図10.1 機器設定画面

[ 機器設定 ] の操作はパスワードで保護することができます。パスワードを設定した場合、パスワードを控えておいてください。パスワード設定については 10.5.3 項を参照してください。

図 9.1 に機器設定のフローを示しました。変更に必要な項目を参照し、パラメータの意味を理解してから変更してください。間違った場合は元の設定または値に戻し、再設定してください。

機器を最初に立ち上げると、パラメータは工場出荷時の初期値となっています。組み合わせ検出器や使用目的に合わせて、表 10.1 の順番にパラメータを確認・変更してください。[ 主測定パラメータ ] により測定パラメータや関連の選択項目が変わります。表中の下線の付いたパラメータはクイックセットアップの設定項目です。初期値や設定範囲は「ISC ユーザ設定表」(CD に入っています)にあります。パラメータを変更後、動作が良好であれば、「ISC ユーザ設定表」を出力し、ユーザ設定値に記入して保存しておくことをお勧めします。さらに、[ 機器設定 ] → [ 上位機能設定 ] → [ 初期設定値 ] の「ユーザ設定値保存」で設定値を一括して機器に保存することもできます(10.5.1 項参照)。表10.1 「機器設定」のメニュー

パラメータ 参照項測定パラメータ設定 主測定パラメータ 10.1.1

検出器設定 測定単位 10.1.2

セル定数(工場)

温度設定 温度検出器 10.1.3

温度補償 補償種類 10.1.4

基準温度

補償方法

校正設定 限界値: 空気校正 10.1.5

セル定数

周期: 安定幅

安定時間

校正周期

濃度換算 換算表 10.1.6

単位

検出器診断設定 使用時間 10.1.7

熱衝撃サイクル:

熱衝撃サイクル設定

ISC

10

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10-2 < 10.ISC(電磁導電率計)の機器設定>

9th Edition : 2018.03.23-00

パラメータ 参照項出力設定 mA 10.2

出力 プロセスパラメータ

設定

直線 0 % 値

100 % 値

出力表

バーン

ダンピング時間

模擬 模擬百分率

ホールド設定

エラー設定 10.3

ログブック設定 10.4

上位機能設定 初期設定値 10.5.1

タグ 10.5.2

パスワード 10.5.3

日付 / 時刻 10.5.4

通信設定 10.5.5

HART

PH201G

工場設定 10.5.6

画面表示設定 主表示画面 10.6.1

トレンド 10.6.2

自動復帰 10.6.3

コントラスト調整 10.6.4

モニタ画面 10.6.5

注記クイックセットアップで設定するパラメータ(下線部)は、測定の基本となる項目です。不用意に変更すると、個別に設定した値が初期化されることがあります。変更すると他の設定値を初期化する項目は付録 3 を参照してください。

10.1 測定パラメータ設定測定に関する各種パラメータの設定をします。

測定パラメータ設定に基づいて測定が行われます。

10.1.1 主測定パラメータ主測定パラメータに関し、「導電率」、「濃度換算」、「導電率+濃度」から選択します。主測定パラメータでの設定により、[エラー設定]、[画面表示設定]などでのメニュー構造が、それに対応して変わります。

10.1.2 検出器設定接続する検出器の設定をします。

測定単位測定単位として、「/cm」、「/m」から選択可能です。

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10-3 < 10.ISC(電磁導電率計)の機器設定>

9th Edition : 2018.03.23-00

プロセス値としては、S/cm または S/m で表示されます。

セル定数(工場)工場出荷時のセル定数が設定されています。新しい検出器を使用する場合には、検出器に表記されている値を入力します。この値を変更すると、校正結果がリセットされ、校正されたセル定数(c.c.(校正値))は入力したセル定数(工場)と同じ値になります。

10.1.3 温度設定温度補償用の温度検出器を「Pt1000」、「NTC30k」から選択します。実際に接続されている温度検出器と同じものを選択してください。温度単位は摂氏 ( ) です。

10.1.4 温度補償

補償種類「自動」と「手動」の 2 種類の方法があります。温度検出器を使用する場合には、「自動」

を選択し、入力した手動温度を使用する場合は、「手動」を選択します。

注記温度補償での補償種類として「手動」を選択した場合は、必ず [ 手動温度 ] にプロセス温度を入力してください。その際、メイン画面に表示される温度は、入力した温度値となります。

基準温度温度補償は、測定された導電率を基準温度での導電率に換算する機能です。基準温度は変更可能です。初期値は 25になっています。

補償方法温度補償の方法を「無し」、「TC」、「NaCl」、「マトリクス」から選択します。「無し」のときは温度補償を行いません。• TC 直線補償関数よる温度補償です。 補償関数の温度係数の求め方については、付録3-1 ページの「<計算された温度係数(TC)

の設定 >」を参照してください。• NaCl NaCl溶液に基づく標準温度補償関数による温度補償です。詳細については、付録3-1 ペー

ジの「 NaCl(標準温度補償)」を参照してください。• マトリクス 特定の溶液について濃度と温度に対応する導電率を表にしたものを温度補償マトリ

クスと呼びます。温度補償マトリクスを用いて基準温度での導電率に換算するのがマトリクス温度補償です。

あらかじめ溶液別に定義されたものと、ユーザが設定するものがあります。ユーザが設定するものは2つあります。

詳細については、付録 3-2 ページの「 マトリクス」を参照してください。

測定温度や補償前導電率が補償の適正範囲外になると温度補償エラー ( 警報 ) が発生します。機器の故障ではありません。

ISC

10

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10-4 < 10.ISC(電磁導電率計)の機器設定>

9th Edition : 2018.03.23-00

温度補償エラーの詳細については、付録 3-8 ページの「 温度補償エラー」を参照してください。

温度補償方法は導電率 1(温度補償 1)、導電率 2(温度補償 2)の 2 種類が設定できます。本画面で選択した温度補償方法は出力設定 (10.2 項 ) または画面表示設定 (10.6 項 ) でそれぞれ選択し、出力または表示することができます。主測定パラメータで「導電率 + 濃度」を選択した場合、温度補償方法は 1 種類のみ設定できます。

注記ゼロ近傍では、温度補償を行わないために警告が表示されることがあります。

10.1.5 校正設定測定対象の組み合わせにより、画面展開の様式が異なります。

空気校正限界値一般的には空気校正を行う必要はありません。純水のような低導電率の測定時で、かつケーブル長が長く、測定への影響が出ることを避けるため、乾燥した検出器を使用してゼロ校正を行います。

ケーブルの測定への影響を避けるため、乾燥した検出器を使用してゼロ校正を行います。中継端子箱(BA20)と延長ケーブル(WF10J)を使用している場合は、これらを接続した状態でゼロ校正を行います。空気中で校正を行うと、抵抗値は無限大(開放)となります。導電率が空気校正限界値より高い場合は、セルが空気中にないこと、またはまだ湿っていることを示します。間違った空気校正を行わないように、必ずここで限界値を設定します。

注記空気校正をしたときのゼロの確認は、温度補償を NaCl に設定して実行してください。

セル定数上限セル定数の上限値を公称値の百分率(%)で表します。校正中この値を使って、校正後のセル定数が妥当な範囲内にあるかどうかがチェックされます。

セル定数下限セル定数の下限値を公称値の百分率(%)で表します。校正中この値を使って、校正後のセル定数が妥当な範囲内にあるかどうかがチェックされます。

安定幅測定値の安定性チェック範囲を設定します。安定時間の間、測定値の変動がこの設定値以内であれば安定になったと判断します。

安定時間校正中、測定値の安定性は常時モニタリングされています。ここで設定した安定時間の間、測定値の変動が、安定幅で設定した値以内であれば安定とみなされます。測定値が 10 分以内に安定しない場合、校正は中断されます。

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10-5 < 10.ISC(電磁導電率計)の機器設定>

9th Edition : 2018.03.23-00

校正周期校正の次回実施予定日までの間隔を設定します。ここで設定した期間が過ぎると、エラー設定の[校正時間超過]の設定に従い通知されます。

10.1.6 濃度換算濃度換算とは、導電率を濃度に換算して表示、出力する機能です。[ 測定パラメータ設定 ] メニューの [ 主測定パラメータ ] で、「濃度換算」または「導電率+ 濃度」を選択した場合のみ設定可能です。

換算表濃度換算には、換算表の「使用不可」か「使用可能」を選択することにより、温度補償マトリクスを使用する方法と濃度換算表を使用する方法の 2 つがあります。・温度補償マトリクスを使用する濃度換算 換算表は「使用不可」にします。 温度補償マトリクスを使用する場合、温度補償に設定しているマトリクス(基準温

度における導電率と濃度の関係)により濃度換算します。 [ 温度補償 ] → [ 補償方法 ] で「マトリクス」を選択し、測定する特定溶液を選ぶか、

「ユーザ設定」を定義します(10.1.4 項参照)。別の補償方法(NaCl や TC)を選択している場合、濃度換算されません。

・濃度換算表を使用する濃度換算 濃度換算表は、基準温度における、導電率と濃度の対応表です。この表を用いて濃

度換算を行います。 [ 表の設定 ] で値の入力が終了したら、[ 値の確認? ] の「はい」を選択してください。

空欄のセルへ値の補間が行われます(必須入力セルに空欄があるとエラーになります)。換算表にエラーがある場合にはエラーメッセージが出ます。

濃度換算表を入力した後、換算表を「使用可能」にします。

単位濃度値の表示単位を「%」、「ppt」、「ppm」、「ppb」から選択します。単位を変更した場合、濃度換算表の自動変換は行われません。濃度換算表を再入力する必要があります。

10.1.7 検出器診断設定

詳細画面 で表示される、検出器診断に関連する設定を行います。[検出器診断設定]で、「可」としたパラメータのみ、ゲージが表示されます。「不可」としたパラメータは、バー表示となります。

設定パラメータとしては、[ 使用時間 ]、[ 熱衝撃サイクル ] があります。また、使用時間と熱衝撃サイクルの [ 最悪限界値 ] と熱衝撃サイクルに対する [ 熱衝撃温度 ] と [ 熱衝撃時間 ] の設定も可能です。

10.2 出力設定最初に、出力の機能「出力」か「模擬」を設定し、次に、出力に関連するプロセスパラメータを設定します。出力は測定値に対応する値を出力し、模擬では任意の電流値を出力します。また、ホールド時の動作に関する設定も行います。

ISC

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10-6 < 10.ISC(電磁導電率計)の機器設定>

9th Edition : 2018.03.23-00

出力各設定に応じた電流値を出力します。

[プロセスパラメータ]使用可能なプロセスパラメータは、測定パラメータ設定における [ 主測定パラメータ ] の選択項目によって決まります。表 10.2 を参照してください。プロセスパラメータに設定されると、メイン画面の下にバー表示され(Conduct1-TC1 など)、表示によっては左上の数字が黒地に白抜き文字( など)になります(1.2 項参照)。表10.2 プロセスパラメータリスト

検出器 主測定パラメータ プロセスパラメータ

1

導電率導電率 1-1

導電率 1 -1 とは

検出器 1 の導電率

温度補償 1

温度補償の種類は 10.1.4 項で設定できます。を示します。

温度 1導電率 1-2

濃度換算導電率 1-1温度 1濃度 1-2

導電率 + 濃度導電率 1-1温度 1濃度 1-1

[設定]「直線」または「出力表」のどちらかの出力方式を選択します。

直線: 0% 値、100% 値を設定します。出力表: 21 点(5% 間隔)の出力曲線にて設定可能です。 (0% 値、100% 値は必須入力値です。)

[バーン]故障発生時の出力指定を「切」、「低」、「高」から選択します。故障の設定は「10.3 エラー設定」でご確認ください。

切: 測定値に依存します。低: 3.6mA の固定出力となります。(通信設定で、「無し」を選択している場合) 3.9mA の固定出力となります。(通信設定で、「HART」または「PH201G」を選択

している場合)高: 22.0mA の固定出力となります。

[ダンピング時間]ステップ入力変化に対する応答が、最終値の 90% に到達するまでの時間(減衰時間)を秒単位で設定します。

模擬出力スパンの%で設定された固定電流を出力します。設定範囲は -2.5%~ 112.5%(出力可能範囲は 3.6mA ~ 22.0mA)です。

「模擬」を選択すると、ホールド設定にかかわらず、常に模擬値が出力されます。

ホールド設定ホールド設定は、自動ホールドまたは手動ホールド中の mA 出力を既知の値に保持するための設定をします(11.7 項参照)。mA が「出力」のときだけ有効です。

機器設定またはクイックセットアップ中では、mA 出力が自動的にホールド状態となります。その際の出力値は、[ ホールドの種類 ] での設定によります。「直前値」: 直前の mA 出力値でホールドされます。

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10-7 < 10.ISC(電磁導電率計)の機器設定>

9th Edition : 2018.03.23-00

「固定値」: 設定した mA 出力値でホールドされます。 固定値を選択した場合は、値を入力します。

[ 校正中のホールド ] 設定において、校正中に自動ホールドするかを選択します。「使用可能」: 自動ホールドされます。「使用不可」: 自動ホールドされません。

10.3 エラー設定「エラー設定」は、各種エラー発生時の通知方法を設定します。

異常状態の発生を[エラー設定]での状態分類に従い、通知させることが可能です。状態分類は、「切」、「警告」、「故障」から選択できます。

「故障」はバーンアウト動作を行います。ただし、「10.2 出力設定」で [ バーン ] を「切」に設定している場合は、画面表示のみです。

「警告」は画面表示のみです。通信設定で、「PH201G」を選択する場合は、故障接点の設定もあわせて確認してください。

設定可能なエラー要因は、[検出器設定]、[測定パラメータ設定]により決まり、[エラー設定 1/3 ~ 3/3]画面に表示されます。表10.3 エラー設定

表示項目 内容 初期値導電率が高すぎる(または濃度) 導電率が下限値を超えました 警告導電率が低すぎる(または濃度) 導電率が上限値を超えました 警告温度が高すぎる 測定可能温度上限を超えました 警告温度が低すぎる 測定可能温度下限を超えました 警告校正時間超過 校正周期を超えました(10.1.5 項参照) 切温度補償マトリクス 1温度補償マトリクス 2

温度補償マトリクスが正しく定義されていません(10.1.4 項参照) 故障

濃度換算表 濃度テーブルが正しく定義されていません(10.1.6 項参照) 故障

注意エラー設定を解除することにより、危険が想定される場合は、エラー設定を解除しないでください。解除して使用した場合、危険を生じる場合があります。

注記[導電率が高すぎる]および [ 導電率が低すぎる ] のエラー限度値の設定は、導電率では

なく(導電率×セル定数)で設定してください。

注記ゼロ近傍では、温度補償を行わないために警告が表示されることがあります。

ISC

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10-8 < 10.ISC(電磁導電率計)の機器設定>

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10.4 ログブック設定[ログブック設定]は、ログブックに保存する情報の設定およびログブックの初期化を行

います。エラーメッセージ、校正、設定変更などの履歴を、ログブックに記録することができます。ログブックに保存された情報を、たとえば、保守や交換時期を決定するための指標とすることができます。

[ログブック設定]では、記録する各項目に対し「切」、「1-1」、「1-2」から選択します。ログブック設定は、[ログブック設定 1/3 ~ 3/3]に表示される項目に対して設定します。項目ごとに、「1-1」、「1-2」を振り分けることで、情報を整理してログブックに記録することができます。

注記電源を入れた場合など、自動的に 1-1 に記録されます。長く残しておきたい記録は 1-2 を選択することをお勧めします。

[ログブック削除]では、ログブックを個別(「1-1」または「1-2」を指定して)に削除することができます。

[ログブックの満杯時の警告]では、「はい」に設定しておくことで、ログブックの記録容量が満杯(最大 13 ページ)に近づいたときに警告として通知させることができます。

注記ログブックの容量が満杯になった場合は、古いものから削除されます。

10.5 上位機能設定上位機能設定では、初期設定値の選択、タグの設定、校正と機器設定の操作を保護するためのパスワード設定、日付設定、通信設定など、測定以外にかかわる機能設定を行います。([工場設定]は、サービス技術者のみが行うもので、お客様が設定することはありません。)

10.5.1 初期設定値[初期設定値]は、「変更しない」、「出荷時初期値をロードする」、「ユーザ設定値保存」、「ユー

ザ指定初期値」から、初期値として設定する項目を選択します。初期値を読み込むと、再起動されます。(ユーザ設定値保存の場合は再起動しません。)以下のパラメータは、初期値に含まれません。

・ タグ・ 全ログブックの内容

注記「ユーザ設定値保存」は選択したらすぐに保存をします。現在の設定をユーザ設定値と

して保存したくない場合は、間違って触れてしまわないように、画面の文字ではなく、

で選択することをお勧めします。

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10-9 < 10.ISC(電磁導電率計)の機器設定>

9th Edition : 2018.03.23-00

「出荷時の初期値をロードする」を選択すると、“工場出荷時の初期設定値” を機器に設定することができます。選択すると、再起動の確認画面が表示されます。問題ない場合には「はい」を選択することで「読込中...」というメッセージが点滅し、読み込みが開始されます。読み込みが終了すると、再起動します。

「ユーザ設定値保存」を選択すると、現在の設定を初期値として保存できます。選択すると、直ちに保存が開始されます。再起動はしませんので、保存が終了したら

または で戻ってください。

「ユーザ指定初期値」を選択すると、ユーザ設定値保存した設定を初期値として設定することができます。選択すると、再起動の確認画面が表示されます。問題ない場合には「はい」を選択することで「読込中...」というメッセージが点滅し、読み込みが開始されます。読み込みが終了すると、再起動します。

10.5.2 タグタグは機器の認識記号であり、一般に一つの工場敷地内の制御システムにおいて固有のタグが設定され使用されます。タグには英数字で最大 12 文字を設定できます。初期値は「ISC」または「FLXA21-ISC」です。タグはメイン画面に表示されます。

10.5.3 パスワード校正と機器設定の操作は、それぞれパスワードで保護することができます。実行操作の保護は、[実行:」の入力欄にパスワードを入力します。機器設定操作の保護は、[機器設定:]の入力欄にパスワードを入力します。工場出荷時の初期設定では両方とも空欄です。パスワード入力欄が空欄の場合、パスワードによる操作保護機能は無効です。パスワードは、最大 8 文字まで設定することが可能です。

パスワード設定した場合には、必ずそのパスワードを控えておいてください。

パスワードが設定されていると、保護されている操作に入る際、パスワードを聞いてきます。正しいパスワードを入力すると、オペレータ ID 入力画面になります。オペレータ ID は操作を行った人を識別するために、ログブックに記録されます。何も入力しなくても進めます。オペレータ ID は最大 4 文字です。

10.5.4 日付/時刻ログブックやトレンドグラフでは、時計・カレンダーを使用します。[日付]では、現在の日時が設定できます。日付の表示書式は、3 つの書式から選択できます。

ISC

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10-10 < 10.ISC(電磁導電率計)の機器設定>

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10.5.5 通信設定[通信設定]では、「無し」、「HART」、「PH201G」から通信設定を選択します。

バーンダウン電流値は、「HART」、「PH201G」を選択している場合は 3.9mA です。(「無し」を選択している場合は、3.6mA です。)

注記[ 通信設定 ] の変更は、電源を一度切り、再起動することにより、有効になります。

「無し」の場合、初期値の「HART」のまま使用しても、バーンダウン電流値が違う以外は問題はありません。

HARTHART 通信(HART 5)をする場合に、選択します。

[HART 設定]画面で、Network アドレスの指定や SV、TV、FV に対するパラメータの設定を行います。

(PV は、「出力設定」での「プロセスパラメータ」設定に連動し、ここでは、変更できません。)

Networkアドレス1 対 1 通信の場合は、初期値「0」のままとします。バス上に複数の HART 機器を接続するマルチドロップの場合は、1 ~ 15 を設定します。このとき、mA 出力は、4mA 固定となります。

PVPV はアナログ出力に選択したパラメータであり、変更できません。

SV、TV、FVSV、TV、FV のパラメータ設定は、お客様に設定いただく項目です。[検出器設定]での[電極の種類]、[測定パラメータ設定]の設定により、選択できる項目が異なります。

「空白」を選択する場合には、それ以下の項目を全て「空白」にする必要があります。上が空白時には下は空白以外を選択できません。

HART 通信の詳細に関しては TI 12A01A02-60(CD に入っています)を参照してください。

PH201GPH201G ディストリビュータを接続する場合に選択します。

「PH201G 設定」画面で、ホールド接点、故障接点に対する設定を行います。

ホールド接点「使用不可」、「使用可能」から選択します。「使用可能」を選択することにより、[ホールド設定]画面での[ホールドの種類]の設

定状態で出力がホールドされます。

故障接点「故障+警告」、「故障のみ」、「使用不可」から選択します。「10.3 エラー設定」の設定によりますので、あわせてご確認ください。

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10-11 < 10.ISC(電磁導電率計)の機器設定>

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10.5.6 工場設定[工場設定]に関して、お客様が設定することはありません。

注意[ 工場設定 ] は、サービス技術者のみが行うものでパスワード保護されています。不正にデータを変更しようとすると、機器設定が改変され機器の性能が損なわれることがあります。

10.6 画面表示設定画面表示に関する各種設定を行います。

注記[測定パラメータ設定]での設定により、設定可能な項目は、異なります。

10.6.1 主表示画面メイン画面の第 1 表示項目(1 行目)、第 2 表示項目(2 行目)、第 3 表示項目(3 行目)に表示するパラメータが設定可能です。

「追加テキスト」を選択することにより、設定した各パラメータごとに、英数字で最大 12文字までのテキストを付与することができます。付与したテキストは、メイン画面に表示され、測定の識別に役立てることができます。文字によっては、12 文字全部を表示できない場合もありますので、設定後、メイン画面で表示状態を確認し、表示が欠ける場合には、文字数を調整してください。

10.6.2 トレンド画面トレンドグラフ画面に関する設定を行います。

[トレンド]画面にて、各トレンドに表示するプロセスパラメータを設定します。第 1 ~第 3 トレンドまで設定可能です。3 つとも「空白」を選択した場合は、トレンド画面に入りません。

X軸:時間トレンドグラフ表示における X 軸の時間間隔をリスト中から選択します。

Y軸:上限値トレンドグラフ表示における Y 軸の上下限値をトレンド画面ごとに設定します。

注記トレンドの画面表示設定を変更すると、以前のトレンドグラフは消え、変更時点からのデータになります。

ISC

10

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10-12 < 10.ISC(電磁導電率計)の機器設定>

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10.6.3 自動復帰自動復帰で設定された時間内に操作がない場合、設定時間経過後モニタ画面(モニタ画面設定が「不可」の場合はメイン画面)に戻り、通常動作状態となります。(トレンド画面を除きます。)

「不可」、「10 分」、「60 分」から選択します。自動復帰機能を無効としておきたい場合は「不可」を選択します。

注記自動復帰の初期値は「10 分」です。校正時など時間のかかりそうな操作をする場合は、「60分」または「不可」に設定変更することをお勧めします。

10.6.4 コントラスト調整画面のコントラストを調整します。キーを押すことで、+5~- 5 の “0”(初期値)を含む 11 段階の調整ができます。

10.6.5 モニタ画面モニタ画面を表示します。「可」、「不可」から選択します。工場出荷時は「可」です。故障や警告の発生中、およびホールド実行中は、モニタ画面は表示されません。

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11-1 < 11.ISC(電磁導電率計)の校正>

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11. ISC(電磁導電率計)の校正電磁導電率計の校正は、測定場所に設置した際に最初に行ってください。また、設置場所を変えた場合にも行ってください。電磁導電率計の校正は、使用開始時に校正すれば通常繰り返し行う必要はありません。セルが汚れてきたり、摩耗(洗浄時に起こりやすい)してきた場合は、校正が必要となります。

空気校正をする場合は、最初に行ってください。溶液を使った校正には、手動、自動、サンプル校正があります。

実行 : 校正 ホールド

セットアップ : 機器設定 Change language クイックセットアップ開始

実行と設定 手動校正 自動校正 空気校正 サンプル校正 温度係数 温度校正

校正

図11.1 校正

注記自動復帰の初期値は「10 分」です。校正時など時間のかかりそうな操作をする場合は、「60分」または「不可」に設定変更することをお勧めします(10.6.3 項)。

校正は、導電率が既知の溶液を用い、本器の指示値を合わせ込んで行います。・手動校正、自動校正 実験室で校正液を調製します。正確な濃度の塩溶液を調製し、機器の基準温度 ( 通常

25 ) で安定させます。溶液の実際の導電率は、文献データから得ます。代表的な校正溶液として NaCl や KCl があります。付録 3 を参照してください。機器の校正は、検出器をプロセスから外して溶液に浸し、文献データから得た導電率を機器に入力します。これで作業は終了です。

検出器が容器の側面に接触していないことを確認してください(図 11.2 参照)。・サンプル校正 実液校正です。測定しているプロセス液の導電率を標準機器で測定します。このとき、

基準温度で測定するように注意してください。機器の温度補償方法の違いが誤差を生じる場合があるためです。この実液校正では検出器をプロセスから外す必要がありません。検出器をプロセスに浸漬させたままの校正で、設置特性による誤差が生じません。

注記実液校正で使用する標準機器は、必ず正確なものを使用してください。当社製の SC72 パーソナル導電率計をお勧めします。

温度補償 1(SC1) および温度補償 2(SC2) が設定されている場合、校正中においても、設定している温度補償が有効です。したがって、読取値は、温度設定で設定された基準温度での導電率値に換算したものになります。

ISC

11

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11-2 < 11.ISC(電磁導電率計)の校正>

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温度補償(SC1) と温度補償 2(SC2) がありますが、2 回の校正が必要ということではありません。SC1 と SC2 のどちらか一方の温度補償を選択し、校正を 1 回実施し、セル定数を算出します。校正後のセル定数は、詳細画面で確認することができます。

注記検出器を交換した場合、検出器健康度データをリセットしてください。また、検出器交換をした場合、ログブックにメモしておく機能があります。(図 9.7 参照)

セル定数ISC40 検出器のセル定数の中心値は 1.88cm-1 です。個々の検出器の公称セル定数はケーブルのラベルに記載されています。この係数は実際の設置状況により変化します。検出器とホルダーとの距離が 30mm 未満の場合、仕様の精度を満たすためには現場校正が必要となります。

・ ステンレス製標準ホルダ ISC40FFJ-S に設置する場合セル定数は約 7%小さくなりますので、検出器ケーブルのラベルの値に対して 7%小さい値を入力します。

・ ポリプロピレン製標準ホルダ ISC40FFJ-P に設置する場合セル定数は約 1%大きくなりますので、検出器ケーブルのラベルの値に対して 1%大きい値を入力します。

・ 図 11.3 に示すような断面で、軸方向に長いパイプ状配管に取り付ける場合、図 11.3に配管取付時のセル定数(設計中心値 1.88cm-1 の場合の参考データ)を示します。検出器ケーブルのラベルの値と、図 11.3 で読み取れる値とを乗算した値を入力します。

X=最低30mm

XX

X

図11.2 校正液中の検出器

D

非導電配管

導電配管

距離D(mm)0 10 20 30 40 50

0.90

補正率(

×公称セル定数)

0.95

1.30

1.25

1.20

1.00

1.05

1.10

1.15

図11.3 検出器~側壁までの距離とセル定数の関係

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11-3 < 11.ISC(電磁導電率計)の校正>

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11.1 手動校正使用する校正液に適合した第 1 または第 2 補償温度補償形式を選択してください。高精度で、入手可能な基準がある溶液を調製または購入してください。検出器の温度と導電率の両方の指示値が安定してから、対応する校正液の値に対する合わせ込みを行います。校正をした検出器のセル定数の設定もここで行います。

11.2 自動校正本校正は、OIML(国際法定計量機関)の国際勧告 No.56 で規定されている試験方法を中心にして構築されたものです。試験方法に規定されている溶液を直接使用することができ、自動的に適切な温度補償が選択されます。FLXA202/FLXA21 に内蔵されているデータを使用して、温度測定値に対する適切な導電率指示値が求められます。OIML 溶液については付録 3 の表 4 を参照してください。

11.3 空気校正空気校正をする場合は、最初に行ってください。

検出器ケーブルなどの影響によるゼロ点オフセットを校正します。清浄な乾燥した検出器を空気中に置いたとき、指示値はほぼ 0 になります。空気校正により余分なケーブルの電気容量が補償され、より高い精度が得られます。この校正は、検出器を設置したり交換した場合に行います。長期間使用した後では、付着物のために検出器が汚れ、ゼロオフセットが高くなることがあります。検出器を洗浄してから校正を行ってください。また電磁波妨害のない環境で行ってください。

検出器が乾燥するのを待ちます。空気校正は電流を流さない状態での検出器で行わなければならないためです。すなわち検出器を空気中に出した状態で乾燥させなければなりません。

注記空気校正をしたときのゼロの確認は、温度補償を NaCl に設定して実行してください。

注記ゼロ近傍では、温度補償を行わないために警告が表示されることがあります。

空気校正時に検出器が接液しない状態では、空気の導電率を測定することになり、導電率はゼロに近づきます。このとき、温度補償可能範囲(この範囲は測定液の温度と導電率から算出され、20のとき 0.033 µS/cm に設定されている)以下に外れて警告が表示されることがありますが、機器の故障ではありません。空気の導電率はゼロで温度係数を持たないので、温度補償の警告表示の有無にかかわらず、ゼロ点校正を実施してください。

ISC

11

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11-4 < 11.ISC(電磁導電率計)の校正>

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11.4 サンプル校正検出器をプロセスに設置したまま、サンプルを抽出して手分析を行います。サンプル校正では、時刻と指示値が記録され、分析が完了するまでメモリに保持されます。手分析のデータは、現在のプロセス値に関係なく入力することができ、計算の必要もありません。温度補償付で校正する場合、手分析機器の温度補償の種類を合わせます。機器の温度補償の種類が異なると、誤差の要因になります。使用する標準導電率計は、正確かつ同じ温度補償演算方法に基づいているものを必ず使用してください。当社の SC72 パーソナル導電率計の使用をお勧めします。

[サンプルを採取]を実行することにより、採取したサンプル値が記録されます。再びサンプル校正画面に入り、[校正開始]によりサンプル校正が実行され、データ更新を行います。

11.5 温度係数校正検出器が高温で安定した後で、基準温度(TR)における液の導電率を入力すると、FLXA202/FLXA21 で温度係数が計算されます。この校正に理想的な温度は、通常のプロセス値(TP)です。本校正は[温度補償]を「TC」に設定した場合に有効になります(10.1.4 項)。

11.6 温度校正正確に導電率測定を行うためには、正確な温度測定が必要です。温度測定は温度表示に影響し、出力信号(使用している場合)に影響します。温度補償と校正精度はさらに重要です。検出器システムの温度を、高精度な温度計で別途測定してください。[ 測定温度 ] の値を変更して、測定した指示値に一致させてください(オフセット校正のみ)。より精度を高めるためには、通常の運転温度にできるだけ近い温度で行ってください。

11.7 ホールドFLXA202/FLXA21 には、電流出力を既知の値(初期値は「直前値」)に保持させるホールド機能があります。任意に出力をホールドさせたいときに、このメニューを使います。

ホールドの設定については、10-6 ページの「 ホールド設定」を参照してください。機器設定またはクイックセットアップ中は、自動的にホールド状態になります。校正中にホールドしないようにするには、[校正中のホールド]を「使用不可」に設定することで可能になります。

を押し、[実行:ホールド]を選択後、[手動ホールド 有効]、[手動ホールド 無効]の選択で、手動ホールドの設定が可能です。

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11-5 < 11.ISC(電磁導電率計)の校正>

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10.00タグ :ISC

25.0

4mA 20mAConduct1-TC1

°CmS/cm

HOLD

図11.4 手動ホールドが有効のときの表示例

メイン画面の HOLD 点灯部分を押すことにより、解除することができます。

ISC

11

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12-1 < 12.DO(溶存酸素計)の操作>

12. DO(溶存酸素計)の操作測定対象DOの画面操作について説明します。画面操作については1.2項も参照してください。

実行 : 校正 ホールド 仮出力

セットアップ : 機器設定 Change language クイックセットアップ開始

実行と設定

10.38タグ :DO

25.0

4mA 20mAOxygen1

°Cmg/L

検出器設定測定パラメータ設定出力設定エラー設定ログブック設定上位機能設定画面表示設定演算設定

機器設定

0%100%

水校正

0%100%

空気校正空気校正水校正手動スロープ校正温度校正

校正

クイックセットアップ 検出器設定

日付 / 時刻 測定パラメータ設定

温度設定

mA(出力)

HART  >PH201G >

通信設定

ログブック設定ログブック設定

主表示画面デュアル表示個別表示トレンド自動復帰コントラスト調整モニタ画面

画面表示設定

値の入力へmA 出力表

追加テキストDO1 表示

追加テキスト主画面表示

Change language

仮出力

ホールド

設定:直線  >   出力表 >

mA(出力)

x 軸:時間Y 軸:上限値

トレンド

DO1DO2

個別表示

検出器設定温度設定温度補償塩分補償プロセス圧力補償校正設定検出器診断設定

測定パラメータ設定

補償種類:手動 >温度補償

熱衝撃サイクル設定検出器診断

上下限値 / 周期ゼロ / スロープ圧力補償(校正)

校正設定

mA:出力 >   模擬 >

ホールド設定

出力設定

初期設定値タグパスワード日付 / 時刻通信設定工場設定

上位機器設定

洗浄接点:使用可能 >PH201G 設定

13.1 13.213.313.413.513.613.713.8

2.7

12.2

13.6.4

13.1

13.2.1

13.2.2

13.3

14.114.2 14.314.4

14.5

14.6

13.2.113.2.213.2.313.2.413.2.513.2.613.2.7

13.7.1

13.7.213.7.313.7.413.7.5

13.6.113.6.213.6.313.6.413.6.513.6.6

図12.1 DOのメニュー構造(数字は参照項)

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DO

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12-2 < 12.DO(溶存酸素計)の操作>

12.1 Change language最初に日本語表示に変更します。操作は 2.7 項をお読みください。本画面は、常に英語表示です。

12.2 クイックセットアップChange language で日本語に切り替えて自動再起動の後、日本語のクイックセットアップ画面が表示されます。クイックセットアップでは、日時の設定や検出器の設定などの最初に設定しておきたい基本的な項目を設定します。詳細は機器設定(13 章参照)で設定してください。すぐにクイックセットアップをしなくても、あとでこの画面に入ることはできますが、なるべく最初に設定しておくことをお勧めします。また、起動のたびに本画面が表示されますので、変更の必要が無い場合は「いいえ」ま

たは を選択してください。

注記自動復帰が設定されている場合、10 分または 60 分(設定によります)画面を操作しないと、自動的にモニタ画面(モニタ画面設定が「不可」の場合はメイン画面またはホーム画面)になります。ただし、トレンド画面からは自動復帰しません。

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12-3 < 12.DO(溶存酸素計)の操作>

クイックセットアップ ?

はい いいえ

Chanage language

クイックセットアップ電極の種類 ガルバニック

次へ

検出器設定

書式 YYYY/MM/DD

日付 2010/03/03

時刻 17:04:07

次へ

日付 / 時刻

プロセスパラメータ 酸素 1

0% 値 0.00 mg/L100% 値 20.00 mg/L

完了

mA( 出力 )

温度検出器 Pt1000

次へ

温度設定

単位 mg/L検出器感度  0.45µA/ppm(50um)電極種類  その他

次へ

検出器設定

YYYY/MM/DDMM/DD/YYYYDD/MM/YYYY

ガルバニックポーラロ

酸素 1温度 1酸素 2温度 2

Pt1000NTC22k

0.45µA/ppm(50um)0.90µA/ppm(25um)その他

mg/Lppmppb%SAT

その他DO30G

次へ

次へ次へ

完了

次へ

モニタ画面へ

*1

*1: 検出器 2 本の場合は、第 2 検出器の設定も可能です。図12.2 クイックセットアップ

日付/時刻日付表示の書式は、3 つの書式から選択可能です。日付、時刻は、数字キータッチにより、日付または時刻を入力します。詳細は、13.6.4 項を参照してください。

検出器設定表示される電極の種類の中から、用途にあったものを選択し、設定してください。詳細は、13.1 項を参照してください。

検出器設定単位の選択、検出器感度の設定を行います。電極の種類で、「ポーラロ」を選択している場合は、ポーラロ印加電圧の設定も可能です。詳細は、13.2.1 項を参照してください。電極種類は、DO30G の場合は「DO30G」を選択してください。詳細表示の KOH 残量の表示が有効になります。

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DO

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12-4 < 12.DO(溶存酸素計)の操作>

温度設定表示される温度設定の中から、用途に合ったものを選択し、設定してください。単位は摂氏「」です。詳細は、13.2.2 項を参照してください。

mA(出力)表示されるプロセスパラメータの中から、用途に合ったものを選択し、設定してください。また、分解能を向上させる必要がある場合などには、プロセスに適した値に設定してください。詳細は、13.3 項を参照してください。

12.3 ホーム画面・メイン画面・モニタ画面

を押すと、図 12.3 のメイン画面(または図 12.4 のホーム画面)になります。

検出器 2 本接続の場合はメイン画面で を押すと、図 12.4 のホーム画面になります。

検出器 1 本接続の場合は、メイン画面では となり、無効です。

10.38タグ :DO

25.0

4mA 20mAOxygen1

°Cmg/L

図12.3 メイン画面の例

6.35タグ :DO24.9

4mA 20mAOxygen1

°Cmg/L

タグ :DO25.0 °C

mg/L

10.38

図12.4 ホーム画面の例

ホーム画面で第 1 検出器(上段)または第 2 検出器(下段)の を押すと、押された側の表示がメイン画面になります。メイン画面で第2表示項目または第 3 表示項目の を押すと、第 1 表示項目と入れ替ります。

注記第 1 ~ 3 表示項目に表示させる測定値は、設定可能です(13.7.1 項参照)。初期状態では第 1 表示項目が酸素、第 2 表示項目が温度、第 3 表示項目は空白です。

モニタ画面設定(13.7.5 項参照)が「可」の場合、第 1 表示項目付近を押すと、測定値を見やすいように大きく表示するモニタ画面表示になります。

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12-5 < 12.DO(溶存酸素計)の操作>

6.35タグ :DO24.9

4mA 20mAOxygen1

°C24.40 mg/L

mg/L

タグ :DO25.0 °C

19.00 mg/L

mg/L

10.38

10.38タグ :DO

19.0025.0

mg/L4mA 20mAOxygen1

°Cmg/L

25.0タグ :DO

19.0010.38

mg/L4mA 20mAOxygen1

mg/L°C

19.00タグ :DO

10.3825.0

mg/L4mA 20mAOxygen1

°Cmg/L

ホーム画面

メイン画面

第 1 表示項目

第 2 表示項目第 3 表示項目

6.35タグ :DO

24.4024.9

mg/L4mA 20mAOxygen2

°Cmg/L

モニタ画面

モニタ画面設定「不可」の場合

10.38mg/L 6.35

mg/L

図12.5 画面の切替

12.4 詳細画面

メイン画面の を押すと、図 12.6 のような画面推移で機器の細部情報(設定、検出器診断、校正、モジュール管理番号などの機器情報)が確認できます。トラブル発生時に当社営業やサービスへご連絡いただくときには、機器に貼付されている銘板上のモジュール管理番号とともに、詳細画面に表示されるモジュールや本体のソフトウェアレビジョンやその他の表示情報も併せてお知らせください。

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DO

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12-6 < 12.DO(溶存酸素計)の操作>

次へ

20

12

4

mA

15.00

HOLD

FAIL

WASH

次へ

新しい検出器ですか?

リセットします検出器健康度

はい いいえ

健康度データリセット

ゼロ電流値 0.00 µAスロープ 100.0 %検出器電流値 0.00 µAKOH 残量 100 %補償: NaCl 不可 プロセス圧力 101.3 kPa ( 校正 ) 101.3 kPa 次へ

検出器診断: スロープ 熱衝撃サイクル ‒‒‒‒ 経過時間 ‒‒‒‒

健康度データリセット 次へ

2010/02/15 16:04:07最終校正日時 ---------- -------次回校正日時 ---------- -------

次へ

DO モジュール ( 検出器 1): Module pdn No. AAAA1111 ソフトウェア Rev. 1.11

次へ

HOUSING ASSY: Module pdn No. BBBB2222 ソフトウェア Rev. 2.10 HART デバイス Rev. 2

次へ

(図 12.7 へ)

*

* PH201G ディストリビュータを使用し、通信設定において「PH201G」を選択している場合のみ表示

図12.6 詳細表示

電流出力mA電流出力の値(mA)。電流出力の設定は、[機器設定]→[出力設定]で行います。詳細は、13.3 項を参照してください。

接点状態PH201G ディストリビュータを使用し、通信設定において「PH201G」を選択している場合のみ表示されます。

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12-7 < 12.DO(溶存酸素計)の操作>

ゼロ電流値校正された検出器のオフセット値。酸素ゼロの状態における検出器、検出器回路のオフセットです。

スロープ校正後の検出器の感度を示します。検出器の選択による、または入力された基準感度値に対する百分率で表されます。

検出器電流値校正および温度補償を行う前の検出器の出力です。

KOH残量検出器設定の電極種類が「DO30G」の場合だけ、数字が表示されます。「その他」の場合はバー表示「----」です。検出器内部液 KOH の有効残量を示します。溶存酸素測定により消費された KOH 量を積算し、KOH 有効残量を算出、表示します。検出器内部液交換時に校正を行い、検出器診断データのリセット(クリア)を実施してください。

補償補償には塩分補償、プロセス圧力補償、校正時圧力補償があります。

検出器診断検出器診断ではモジュールの健康度を表示します。各ゲージにが多いほどそのパラメータが健康であることを示します。検出器診断設定が「可」なパラメータのみゲージが表示され、「不可」の場合にはバー表示「----」となります。検出器診断設定は[機器設定]→[測定パラメータ]→[検出器診断設定]で設定します。詳細は、13.2.7 項を参照してください。

健康度データリセットで健康度データのリセットが可能です。検出器または膜を交換した場合、検出器健康度データをリセットしてください。

注記検出器交換をした場合、ログブックにメモしておく機能があります(図 12.7 参照)。

最終校正日時最後に校正が実施された日。[ゼロ]の表示値は最終校正日の日時です。[スロープ]の表示値は、必ずしも最終校正日のものとは限らず、最終校正が 2 点校正で実施された場合に限り、[スロープ]の表示値は最終校正日の日時となります。

次回校正日時校正の次回実施予定日です。ユーザの設定する校正周期によって決まります。校正周期の設定は、[機器設定]→[測定パラメータ設定]→[校正設定]→[上下限値 / 周期]で行います。

DOモジュール(検出器)実装されているモジュールのモジュール管理番号、ソフトウェアレビジョンが確認できます。

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DO

12

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IM 12A01A02-01

12-8 < 12.DO(溶存酸素計)の操作>

HOUSING ASSYハウジングのモジュール管理番号、ソフトウェアレビジョン、HART デバイスレビジョンが確認できます。

ログブック読み出しFLXA202/FLXA21 には、設定変更、校正などの履歴情報を保存するためのログブックがあり、検出器ごとに 2 つのログブックが用意されています。2 つのうち、確認したいどちらかのログブックを選択することで、情報を確認できます。各イベント履歴をログブックに保存するか、どちらのログブックに保存するかは、ログブック設定画面で設定します。詳細は、13.5 項を参照してください。ログブックには自動的にイベント(校正、エラーなど)が記録されます。この他に手動で定型メッセージを記録することができます。

を押し、「検出器手動洗浄」、「モジュールが交換された」、「検出器が交換された」のいずれかのイベントを保存できます。日時データはこの記録を行った時点の値になります。[ 機器設定:] のパスワードが設定されている場合は、パスワードの入力要求があります

(13.6.3 項参照)。

ログブック読み出し ログ 1-1 読み出し

メモ:

項目 検出器手動洗浄入力? いいえ

ログ 1-1 読み出し 1/1

ログ 1-1 読み出し 1/1メモ:

項目 検出器が交換された入力? いいえ

2010/02/15 17:04検出器が交換された2010/02/15 15:15電源 入

完了

2010/02/15 15:15電源 入

完了

**

** ログブックの入力例です。

(図 12.6 より)

検出器手動洗浄モジュールが交換された検出器が交換された

ログ 1-1 読み出しログ 1-2 読み出し

いいえはい

図12.7 詳細表示(続き)

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12-9 < 12.DO(溶存酸素計)の操作>

12.5 トレンド画面

を押して表示される詳細画面の を押すと、平均測定値を時間軸で示したグラフモードの画面に変わります。現在測定中の値は、テキストボックスにデジタル表示されます。時間軸(X 軸)と測定値軸(Y 軸)は、[画面表示設定]メニューで設定します。画面には最大、単位時間の平均値の 41 点のトレンドが表示されます。FLXA202/FLXA21では、測定値が毎秒サンプリングされています。また、画面には、単位時間における最大値と最小値も表示されます。たとえば、表示時間間隔が 4 時間に設定されていると、画面には現在の測定以前の 4 時間分が表示されます。グラフ線上の各点は、4 × 60 × 60 / 41 = 351 回(秒)の単位時間における測定値の平均値を表します。

注記トレンドの画面表示設定を変更すると、以前のトレンドグラフは消え、変更時点からのデータになります。

12.00

8.40

5.60

2.50

12:00 12:20 12:40

10.38mg/L

最小値

最大値平均値

現在の測定値

時刻

タグ:

測定

値(m

g/L)

表示更新までの最大値

表示更新までの最小値

DO 酸素1

図12.8 トレンド画面

メイン画面の第 1 表示項目のデータがグラフ表示されます。画面上の任意の場所を押すと、第 2 表示項目のデータ、(第 3 表示項目が設定されている場合には第 3 表示項目のデータ)と変わり、メイン画面に戻ります。

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DO

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12-10 < 12.DO(溶存酸素計)の操作>

12.00

8.40

5.60

2.50

12:00 12:20 12:40

10.38mg/Lタグ:DO 酸素1

12.00

8.40

5.60

2.50

12:00 12:20 12:40

25.0°Cタグ:DO 温度1

次へ

20

12

4

mA

15.00

図12.9 トレンド表示

12.6 機器状態画面メイン画面の の部分には、機器の状態により、 (警告)または (故障)が表示されます。表示されたボタンを押すと、その状態についての詳細な情報が表示されます。

1-10 ページの「 機器状態画面 」を参照してください。

12.7 校正と機器設定画面機器の校正、設定を行います。これらの操作はパスワードで保護することができます。パスワードについては 13.6.3 項を参照してください。

実行 : 校正 ホールド 仮出力

セットアップ : 機器設定 Change language クイックセットアップ開始

実行と設定

図12.10 「実行と設定」画面の例

を押すと、「実行と設定」画面に変わります。

を押してメニュー項目を移動し、希望するメニューの位置で を押してメニューに入ります。また、希望するメニュー項目の先頭についているを押しても入ることができます。校正(ホールド、仮出力)については 14 章を、機器設定については 13 章をお読みください。

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13-1 < 13.DO(溶存酸素計)の機器設定>

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13. DO(溶存酸素計)の機器設定機器設定画面から設定の確認・変更を行います。機器設定画面に入ると出力は HOLD 状態になります。

実行 : 校正 ホールド 仮出力

セットアップ : 機器設定 Change language クイックセットアップ開始

実行と設定 検出器設定 測定パラメータ設定 出力設定 エラー設定 ログブック設定 上位機能設定 画面表示設定 演算設定

機器設定

図13.1 機器設定画面例(2モジュールの場合)

[ 機器設定 ] の操作はパスワードで保護することができます。パスワードを設定した場合、パスワードを控えておいてください。パスワード設定については 13.6.3 項を参照してください。

図 12.1 に機器設定のフローを示しました。変更に必要な項目を参照し、パラメータの意味を理解してから変更してください。間違った場合は元の設定または値に戻し、再設定してください。

機器を最初に立ち上げると、パラメータは工場出荷時の初期値となっています。組み合わせ検出器や使用目的に合わせて、表 13.1 の順番にパラメータを確認・変更してください。[ 電極の種類 ] により測定パラメータや関連の選択項目が変わります。表中の下線の付いたパラメータはクイックセットアップの設定項目です。初期値や設定範囲は「DO ユーザ設定表」(CD に入っています)にあります。パラメータを変更後、動作が良好であれば、「DO ユーザ設定表」を出力し、ユーザ設定値に記入して保存しておくことをお勧めします。さらに、[ 機器設定 ] → [ 上位機能設定 ] → [ 初期設定値 ] の「ユーザ設定値保存」で設定値を一括して機器に保存することもできます(13.6.1 項参照)。表13.1 「機器設定」のメニュー

パラメータ 参照項検出器設定 電極の種類 13.1

測定パラメータ設定 検出器設定 単位 13.2.1

検出器感度

ポーラロ印加電圧

温度設定 温度検出器 13.2.2

温度補償 13.2.3

塩分補償 13.2.4

プロセス圧力補償 13.2.5

校正設定 13.2.6

検出器診断設定 13.2.7

DO

13

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13-2 < 13.DO(溶存酸素計)の機器設定>

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パラメータ 参照項出力設定 mA 13.3

出力 プロセスパラメータ

設定

直線 0 % 値

100 %

出力表

バーン

ダンピング時間

模擬 模擬百分率

ホールド設定

エラー設定 13.4

ログブック設定 13.5

上位機能設定 初期設定値 13.6.1

タグ 13.6.2

パスワード 13.6.3

日付 / 時刻 13.6.4

通信設定 13.6.5

HART

PH201G

工場設定 13.6.6

画面表示設定 主表示画面(デュアル表示、個別表示) 13.7.1

トレンド 13.7.2

自動復帰 13.7.3

コントラスト調整 13.7.4

モニタ画面 13.7.5

演算設定 機能 13.8

注記クイックセットアップで設定するパラメータ(下線部)は、測定の基本となる項目です。不用意に変更すると、個別に設定した値が初期化されることがあります。変更すると他の設定値を初期化する項目は付録 4 を参照してください。

13.1 検出器設定使用する検出器の種類を「ガルバニック」または「ポーラロ」から選択します。実際に接続されている検出器にあったものを選択してください。

13.2 測定パラメータ設定測定に関する各種パラメータの設定をします。

測定パラメータ設定に基づいて測定が行われます。[検出器設定]の[電極の種類]において、「ポーラロ」を選択した場合は、ポーラロ印

加電圧を設定できます。

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13-3 < 13.DO(溶存酸素計)の機器設定>

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13.2.1 検出器設定検出器の単位を「mg/L」、「ppm」、「ppb」、「%SAT」から、検出器感度を「0.45µA/ppm (50µm)」、「0.90µA/ppm(25µm)」、「その他」から選択します。「その他」の場合は数値を入力します。

13.2.2 温度設定温度補償用の温度検出器を「Pt1000」、「NTC22k」から選択します。実際に接続されている温度検出器と同じものを選択してください。温度単位は摂氏 ( ) です。

13.2.3 温度補償「自動」と「手動」の 2 種類の方法があります。温度検出器を使用する場合には、「自動」

を選択し、入力した手動温度を使用する場合は、「手動」を選択します。

注記温度補償での補償種類として「手動」を選択した場合は、必ず [ 手動温度 ] にプロセス温度を入力してください。その際、メイン画面(ホーム画面)に表示される温度は、入力した温度値となります。

13.2.4 塩分補償海水のような塩分を含む試料水を測定する場合に使用する機能です。水溶液中の溶存酸素は、塩分濃度により影響を受けます。このため高精度の測定を行う場合には、試料水の塩分濃度による影響を補正する必要があります。

塩分補償を行う場合には、[補償種類]にて、「使用可能」を選択してください。実際の試料水の塩分濃度および温度から、付録 4 の表 1 水中の酸素溶解度の温度変化と塩分の影響をもとに飽和濃度値を算出し、この値を入力します。

13.2.5 プロセス圧力補償プロセス圧力や標高による気圧の変化により、溶存酸素濃度は変わります。これを補償する場合に、圧力(気圧)を入力します。付録の表 2、表 3 を参照してください。

13.2.6 校正設定ゼロ/スロープの上下限値の設定や、校正時の行われる安定性に関するパラメータの設定を行います。

上下限値[ゼロ 低/高]ゼロ値の上下限値設定を行います。校正中、設定された上下限値内にあるかどうかチェックされます。上下限の幅を小さくすると、不適切な校正操作や不良検出器での校正が阻止され、精度が高くなります。アプリケーションや使用基準に合わせて初期値を変更してください。

DO

13

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13-4 < 13.DO(溶存酸素計)の機器設定>

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[スロープ 低/高]スロープ値の上下限値設定を行います。校正中、設定された上下限値内にあるかどうかチェックされます。上下限の幅を小さくすると、不適切な校正操作や不良検出器での校正が阻止され、精度が高くなります。アプリケーションや使用基準に合わせて初期値を変更してください。

[安定時間]校正中、測定値の安定性は常時モニタリングされています。ここで設定した安定時間の間、測定値の変動が、安定幅で設定した値以内であれば安定とみなされます。測定値が 60 分以内に安定しない場合、校正は中断されます。

[安定幅]測定値の安定性チェック範囲を設定します。安定時間の間、測定値の変動がこの設定値以内であれば安定になったと判断します。

[校正周期]校正の次回実施予定日までの間隔を設定します。ここで設定した期間が過ぎると、エラー設定の[校正時間超過]の設定に従い通知されます。

ゼロ/スロープゼロ、スロープの値を、直接入力することができます。

[ゼロ校正]での設定を「使用可能」としている場合のみ、[ゼロ電流値]が設定できます。

圧力補償(校正)圧力レベルを、直接入力することができます。

ゼロ校正ゼロ校正が必要な場合には、「使用可能」を選択してください。初期値は、「使用不可」です。ゼロ設定での[ゼロ電流値]を設定することが可能になります。

注記ゼロ校正を行った後、「使用不可」にすると、ゼロ校正の結果は無効(初期値)になります。

13.2.7 検出器診断設定

詳細画面 で表示される検出器診断に関連する設定を行います。[検出器診断設定]で、「可」としたパラメータのみゲージが表示されます。「不可」としたパラメータは、バー表示となります。

設定パラメータとしては、[ 使用時間 ]、[ 熱衝撃サイクル ] があります。また、使用時間と熱衝撃サイクルの [ 最悪限界値 ] と熱衝撃サイクルに対する [ 熱衝撃温度 ] と [ 熱衝撃時間 ] の設定も可能です。

13.3 出力設定最初に、出力の機能「出力」か「模擬」を設定し、次に、出力に関連するプロセスパラメータを設定します。出力は測定値に対応する値を出力し、模擬では任意の電流値を出力します。また、ホールド時の動作に関する設定も行います。

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13-5 < 13.DO(溶存酸素計)の機器設定>

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出力各設定に応じた電流値を出力します。

[プロセスパラメータ]使用可能なプロセスパラメータは、表 13.2 を参照してください。プロセスパラメータに設定されると、メイン画面やホーム画面の下にバー表示され

(Oxygen1 や Diff-Oxygen1 など)、表示によっては左上の数字や文字が黒地に白抜き文字( や など)になります(1.2 項参照)。

表13.2 プロセスパラメータリスト検出器数 プロセスパラメータ

1 酸素 1(2)温度 1(2)

2

酸素 1温度 1酸素 2温度 2演算 *1

冗長化 *2*1: 13.8 項の演算設定参照*2: <冗長化システム>参照

演算と冗長化は 2 つのモジュールが実装されている機器構成の場合にのみ有効な機能です。

<冗長化システム>冗長化とは、第 1 モジュールの検出器(検出器 1)が故障した場合に、mA 出力を第2 モジュール側に自動的に切り替える、バックアップ機能です。検出器 1 の故障を修理した後、手動にて冗長化再始動することで、再び検出器 1 の測定値を mA 出力させるようにします。

mA mA

mA

R(1) R(2) R(1)

F0503_2.ai

mA 出力を検出器 1 に?

はい いいえ

冗長化再始動

検出器 1

表示

検出器 2

正常 正常

正常 正常 正常

故障 故障正常

検出器 1 が故障する(自動)

冗長化再始動(手動)

検出器修理

第 1 検出器が故障すると、自動的に出力は第 2 検出器の値に切り替わります。

プロセスパラメータで「冗長化」を選択

故障検出の後で検出器 1が正常に戻っても出力は自動的には切り替わらず、第 2 検出器の値を出力し続けます。

第 1 検出器の故障を修理した後、冗長化によるバックアップを解除(リセット)することにより、第 1 検出器の値が出力に反映されます。冗長化再始動画面にて「はい」を選択することで検出器 1 側で mA 出力がされるようになります。

出力設定mA 出力 ホールド設定 冗長化再始動

図13.2 冗長化システム

DO

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13-6 < 13.DO(溶存酸素計)の機器設定>

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[設定]「直線」または「出力表」のどちらかの出力方式を選択します。

直線: 0% 値、100% 値を設定します。出力表: 21 点(5% 間隔)の出力曲線にて設定可能です。 (0% 値、100% 値は必須入力値です。初期値は表 13.3 を参照してください。)

表13.3 出力表の初期値

% 0.000 5.000 10.00 15.00 20.00 25.00 30.00 35.00 40.00 45.00 50.00酸素 (mg/L) 0.00 1.00 2.00 3.00 4.00 5.00 6.00 7.00 8.00 9.00 10.00酸素 (ppm) 0.00 1.00 2.00 3.00 4.00 5.00 6.00 7.00 8.00 9.00 10.00酸素 (ppb) 0.0 5.0 10.0 15.0 20.0 25.0 30.0 35.0 40.0 45.0 50.0酸素 (%sat) 0.0 5.0 10.0 15.0 20.0 25.0 30.0 35.0 40.0 45.0 50.0温度 ( ) 0.0 2.5 5.0 7.5 10.0 12.5 15.0 17.5 20.0 22.5 25.0

% 55.00 60.00 65.00 70.00 75.00 80.00 85.00 90.00 95.00 100.0酸素 (mg/L) 11.00 12.00 13.00 14.00 15.00 16.00 17.00 18.00 19.00 20.00酸素 (ppm) 11.00 12.00 13.00 14.00 15.00 16.00 17.00 18.00 19.00 20.00酸素 (ppb) 55.0 60.0 65.0 70.0 75.0 80.0 85.0 90.0 95.0 100.0酸素 (%sat) 55.0 60.0 65.0 70.0 75.0 80.0 85.0 90.0 95.0 100.0温度 ( ) 27.5 30.0 32.5 35.0 37.5 40.0 42.5 45.0 47.5 50.0

[バーン]故障発生時の出力指定を「切」、「低」、「高」から選択します。故障の設定は「13.4 エラー設定」でご確認ください。

切: 測定値に依存します。低: 3.6mA の固定出力となります。高: 22.0mA の固定出力となります。

[ダンピング時間]ステップ入力変化に対する応答が、最終値の 90% に到達するまでの時間(減衰時間)を秒単位で設定します。

模擬出力スパンの%で設定された固定電流を出力します。設定範囲は -2.5%~ 112.5%(出力可能範囲は 3.6mA ~ 22.0mA)です。

「模擬」を選択すると、ホールド設定にかかわらず、常に模擬値が出力されます。

ホールド設定ホールド設定は、自動ホールドまたは手動ホールド中における mA 出力を既知の値に保持させるための設定をします(14.5 項参照)。mA が「出力」のときだけ有効です。

機器設定またはクイックセットアップ中では、mA 出力が自動的にホールド状態となります。その際の出力値は、[ ホールドの種類 ] での設定によります。「直前値」: 直前の mA 出力値でホールドします。「固定値」: 設定した mA 出力値でホールドします。

固定値を選択した場合は、値を入力します。

[ 校正(/ 洗浄)中のホールド ] 設定において、校正中または洗浄中に自動ホールドするかを選択します。「使用可能」: 自動ホールドします。「使用不可」: 自動ホールドしません。

通信設定で、「PH201G」を選択している場合は、[ 校正/洗浄中のホールド ] と表示されます。それ以外の場合は、[ 校正中のホールド ] と表示されます。

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13-7 < 13.DO(溶存酸素計)の機器設定>

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13.4 エラー設定「エラー設定」は、各種エラー発生時の通知方法を設定します。

異常状態の発生を[エラー設定]での状態分類に従い、通知させることが可能です。状態分類は、「切」、「警告」、「故障」から選択できます。

「故障」はバーンアウト動作を行います。ただし、「13.3 出力設定」で [ バーン ] を「切」に設定している場合は、画面表示のみです。

「警告」は画面表示のみです。通信設定で、「PH201G」を選択する場合は、故障接点の設定もあわせて確認してください。

設定可能なエラー要因は、[検出器設定]、[測定パラメータ設定]により決まり、[エラー設定 1/2 ~ 2/2]画面に表示されます。表13.4 エラー設定

表示項目 内容 初期値DO が高すぎる 入力がガルバニは 50µA、ポーラロは 1200nA を超えました 警告DO が低すぎる 入力がガルバニは -0.05µA、ポーラロは -1.2nA より低いです 警告温度が高すぎる 測定可能温度上限を超えました 警告温度が低すぎる 測定可能温度下限を超えました 警告検出器 膜 検出器の膜が傷んでいます 切校正時間超過 校正周期を超えました(13.2.6 項参照) 切

注意エラー設定を解除することにより、危険が想定される場合は、エラー設定を解除しないでください。解除して使用した場合、危険を生じる場合があります。

13.5 ログブック設定[ログブック設定]は、ログブックに保存する情報の設定およびログブックの初期化を行

います。エラーメッセージ、校正、設定変更などの履歴を、ログブックに記録することができます。ログブックに保存された情報を、たとえば、保守や交換時期を決定する為の指標とすることができます。

[ログブック設定]では、記録する各項目に対し「切」、「1-1」、「1-2」から選択します。(第2 モジュールの場合は、「切」、「2-1」、「2-2」から選択します。)ログブック設定は、[ログブック設定 1/3 ~ 3/3]に表示される項目に対して設定します。項目ごとに、「1-1」、「1-2」を振り分けることで、情報を整理してログブックに記録することができます。

注記電源を入れた場合など、自動的に 1-1 (2-1) に記録されます。長く残しておきたい記録は1-2 (2-2) を選択することをお勧めします。

[ログブック削除]では、ログブックを個別(「1-1」または「1-2」を指定して)に削除することができます。

[ログブックの満杯時の警告]では、「はい」に設定しておくことで、ログブックの記録容量が満杯(最大 13 ページ)に近づいた時に警告として通知させることができます。

DO

13

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13-8 < 13.DO(溶存酸素計)の機器設定>

9th Edition : 2018.03.23-00

注意ログブックの容量が満杯になった場合は、古いものから削除されます。

13.6 上位機能設定上位機能設定では、初期設定値の選択、タグの設定、校正と機器設定の操作を保護するためのパスワード設定、日付設定、通信設定など、測定以外にかかわる機能設定を行います。([工場設定]は、サービス技術者のみが行うもので、お客様が設定することはありません。)

13.6.1 初期設定値[初期設定値]は、「変更しない」、「出荷時初期値をロードする」、「ユーザ設定値保存」、「ユー

ザ指定初期値」から、初期値として設定する項目を選択します。初期値を読み込むと、再起動されます。以下のパラメータは、初期値に含まれません。

・ タグ・ 全ログブックの内容

注記「ユーザ設定値保存」は選択したらすぐに保存をします。現在の設定をユーザ設定値と

して保存したくない場合は、間違って触れてしまわないように、画面の文字ではなく、

で選択することをお勧めします。

「出荷時の初期値をロードする」を選択すると、“工場出荷時の初期設定値” を機器に設定することができます。選択すると、再起動の確認画面が表示されます。問題ない場合には「はい」を選択することで「読込中...」というメッセージが点滅し、読み込みが開始されます。読み込みが終了すると、再起動します。

「ユーザ設定値保存」を選択すると、現在の設定を初期値として保存できます。選択すると、直ちに保存が開始されます。再起動はしませんので、保存が終了したら

または で戻ってください。

「ユーザ指定初期値」を選択すると、ユーザ設定値保存した設定を初期値として設定することができます。選択すると、再起動の確認画面が表示されます。問題ない場合には「はい」を選択することで「読込中...」というメッセージが点滅し、読み込みが開始されます。読み込みが終了すると、再起動します。

13.6.2 タグタグは機器の認識記号であり、一般に一つの工場敷地内の制御システムにおいて固有のタグが設定され使用されます。タグには英数字で最大 12 文字を設定できます。初期値は「DO」または「FLXA21-DO」です。モジュールが 2 つの場合、初期値は同じですが、個別に設定できます。タグはメイン画面やホーム画面に表示されます。

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13-9 < 13.DO(溶存酸素計)の機器設定>

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13.6.3 パスワード校正と機器設定の操作は、それぞれパスワードで保護することができます。実行操作の保護は、[実行:」の入力欄にパスワードを入力します。機器設定操作の保護は、[機器設定:]の入力欄にパスワードを入力します。工場出荷時の初期設定では両方とも空欄です。パスワード入力欄が空欄の場合、パスワードによる操作保護機能は無効です。パスワードは、最大 8 文字まで設定することが可能です。

パスワード設定した場合には、必ずそのパスワードを控えておいてください。

パスワードが設定されていると、保護されている操作に入る際、パスワードを聞いてきます。正しいパスワードを入力すると、オペレータ ID 入力画面になります。オペレータ ID は操作を行った人を識別するために、ログブックに記録されます。何も入力しなくても進めます。オペレータ ID は最大 4 文字です。

13.6.4 日付/時刻ログブックやトレンドグラフでは、時計・カレンダーを使用します。[日付]では、現在の日時が設定できます。日付の表示書式は、3 つの書式から選択できます。

13.6.5 通信設定[通信設定]では、「無し」、「HART」、「PH201G」から通信設定を選択します。

バーンダウン電流値は、3.6mA です。

注記[ 通信設定 ] の変更は、電源を一度切り、再起動することにより、有効になります。

「無し」の場合、初期値の「HART」のまま使用しても問題はありません。

HARTHART 通信(HART 5)をする場合に、選択します。

[HART 設定]画面で、Network アドレスの指定や SV、TV、FV に対するパラメータの設定を行います。

(PV は、「出力設定」での「プロセスパラメータ」設定に連動し、ここでは、変更できません。)

Networkアドレス1 対 1 通信の場合は、初期値「0」のままとします。バス上に複数の HART 機器を接続するマルチドロップの場合は、1 ~ 15 を設定します。このとき、mA 出力は、4mA 固定となります。

SV、TV、FVSV、TV、FV のパラメータ設定は、お客様に設定いただく項目です。「検出器設定」での「電極の種類」、「測定パラメータ設定」の設定により、選択できる項目が異なります。

HART 通信の詳細に関しては TI 12A01A02-60(CD に入っています)を参照してください。

PH201GPH201G ディストリビュータを接続する場合に選択します。

「PH201G 設定」画面で、ホールド接点、故障接点、洗浄接点に対する設定を行います。

DO

13

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13-10 < 13.DO(溶存酸素計)の機器設定>

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ホールド接点「使用不可」、「使用可能」から選択します。「使用可能」を選択することにより、[ホールド設定]画面での[ホールドの種類]の設

定状態で出力がホールドされます。

故障接点「故障+警告」、「故障のみ」、「使用不可」から選択します。「13.4 エラー設定」の設定によりますので、あわせてご確認ください。

洗浄接点「使用不可」、「使用可能」から選択します。「使用可能」を選択することにより、[洗浄設定]画面で洗浄に対する項目の設定が可能

です。[洗浄設定]画面では、洗浄周期、洗浄時間、回復時間の設定のほか、各種洗浄に対する

設定を行います。洗浄周期: 時間単位で設定します。洗浄時間/測定時間: 分単位で設定します。連続洗浄の場合に、測定時間となります。回復時間: 分単位で設定します。手動洗浄: 「使用不可」、「使用可能」から選択します。 「使用可能」を選択することにより、洗浄サイクルを手動で作動

させることができます。 [校正]画面において、「手動洗浄開始」で実行します。連続洗浄: 「使用不可」、「使用可能」から選択します。 「使用可能」を選択した時点で、洗浄が開始されます。 連続洗浄では、測定時間と洗浄時間の関係が逆転します。図

13.3 を参照してください。

Tw Tr

Tint

Tw Tr

Tint

Tw Tr

Tint Tint

Tw’ Tw TrTw’

F050605_2.ai

Tint: 洗浄周期Tw: 洗浄時間Tr: 回復時間

Tint: 洗浄周期Tw: 測定時間Tw’: 洗浄時間Tr: 回復時間

[連続洗浄]を「使用不可」とした場合

[連続洗浄]を「使用可能」とした場合

図13.3

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13-11 < 13.DO(溶存酸素計)の機器設定>

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13.6.6 工場設定[工場設定]に関して、お客様が設定することはありません。

注意[ 工場設定 ] は、サービス技術者のみが行うものでパスワード保護されています。不正にデータを変更しようとすると、機器設定が改変され機器の性能が損なわれることがあります。

13.7 画面表示設定画面表示に関する各種設定を行います。

13.7.1 主表示画面(デュアル表示、個別表示)

主表示画面 トレンド 自動復帰 コントラスト調整 モニタ画面

画面表示設定 デュアル表示 個別表示 トレンド 自動復帰 コントラスト調整 モニタ画面

または

画面表示設定

図13.4 画面表示設定画面(モジュールが1つの場合(左)と2つの場合(右))

主表示画面モジュールが 1 つの場合には、この主表示画面のみです。メイン画面の第 1 表示項目(1 行目)、第 2 表示項目(2 行目)、第 3 表示項目(3 行目)に表示するパラメータが設定可能です。

「追加テキスト」を選択することにより、設定した各パラメータごとに、英数字で最大 12文字までのテキストを付与することができます。付与したテキストは、メイン画面に表示され、測定の識別に役立てることができます。文字によっては、12 文字全部を表示できない場合もありますので、設定後、メイン画面で表示状態を確認し、表示が欠ける場合には、文字数を調整してください。

デュアル表示ホーム画面における上段(1 行目)、下段(2 行目)に表示する項目を設定します。2 つのモジュールが実装されている場合に、設定可能です。2 行目に「空白」を選択すると、ホーム画面を表示しません。

個別表示2 つのモジュールが実装されている場合に、モジュールごとにメイン画面の表示項目を設定します。

[DO1(2)表示]画面にて、第 1 表示項目(1 行目)、第 2 表示項目(2 行目)、第 3 表示項目(3 行目)に表示するパラメータが設定可能です。

「追加テキスト」を選択することにより、設定した各パラメータごとに、英数字で最大 12文字までのテキストを付与することができます。付与したテキストは、メイン画面に表示され、測定の識別に役立てることができます。文字によっては、12 文字全部を表示できない場合もありますので、設定後、メイン画面で表示状態を確認し、表示が欠ける場合には、文字数を調整してください。

DO

13

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13-12 < 13.DO(溶存酸素計)の機器設定>

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13.7.2 トレンド画面トレンドグラフ画面に関する設定を行います。

[トレンド]画面にて、各トレンドに表示するプロセスパラメータを設定します。第 1 ~第 3 トレンドまで設定可能です。3 つとも「空白」を選択した場合は、トレンド画面に入りません。

X軸:時間トレンドグラフ表示における X 軸の時間間隔をリスト中から選択します。

Y軸:上限値トレンドグラフ表示における Y 軸の上下限値をトレンド画面ごとに設定します。

注記トレンドの画面表示設定を変更すると、以前のトレンドグラフは消え、変更時点からのデータになります。

13.7.3 自動復帰自動復帰で設定された時間内に操作がない場合、設定時間経過後モニタ画面(モニタ画面設定が「不可」の場合はメイン画面)に戻り、通常動作状態となります。(トレンド画面を除きます。)

「不可」、「10 分」、「60 分」から選択します。自動復帰機能を無効としておきたい場合は「不可」を選択します。

注記自動復帰の初期値は「10 分」です。校正時など時間のかかりそうな操作をする場合は、「60分」または「不可」に設定変更することをお勧めします。

13.7.4 コントラスト調整画面のコントラストを調整します。キーを押すことで、+5~- 5 の “0”(初期値)を含む 11 段階の調整ができます。

13.7.5 モニタ画面モニタ画面を表示します。「可」、「不可」から選択します。工場出荷時は「可」です。故障や警告の発生中、ホールド実行中、および洗浄実行中は、モニタ画面は表示されません。

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13-13 < 13.DO(溶存酸素計)の機器設定>

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13.8 演算設定演算に関する設定を行います。2 つのモジュールが実装されている場合に設定可能で、各検出器で測定した値が演算対象です。

[演算設定]画面にて、「差分」、「平均」から選択します。差分: 検出器 1 と検出器 2 の測定値の差を演算結果として出力します。(Diff) (検出器 1 の測定値)ー(検出器 2 の測定値)平均: 検出器 1 と検出器 2 の測定値の平均を演算結果として出力します。(Ave) (検出器 1 の測定値 + 検出器 2 の測定値)/ 2

演算結果を表示させる場合には、[デュアル表示]画面(13.7.1 項)で「演算」を選択することで表示させることができます。([個別表示]は設定しても無効です。)演算結果を表示中に、演算前の検出器 1 および検出器 2 の測定値を確認したい場合には、

メイン画面の右下のSensor

1 またはSensor

2 を押すことで、画面表示が切り替わります。

を押せば、また元の演算結果の表示状態に戻ります。

[mA(出力)]画面(13.3 項)で、プロセスパラメータとして割り付けることもできます。

DO

13

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14-1 < 14.DO(溶存酸素計)の校正>

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14. DO(溶存酸素計)の校正溶存酸素計の校正は、検出器を新しく設置したり交換したとき、膜洗浄や電解液交換をしたときなどに行います。溶存酸素の校正には、空気校正、水校正、手動校正があります。空気校正が簡単で一般的な方法です。より正確に校正したいときは水校正をします。手動校正は、実際の試料水を手分析して、その値に合わせこむ方法です。

注記自動復帰の初期値は「10 分」です。校正時など時間のかかりそうな操作をする場合は、「60分」または「不可」に設定変更することをお勧めします(13.7.3 項)。

実行 : 校正 ホールド 仮出力

セットアップ : 機器設定 Change language クイックセットアップ開始

実行と設定 空気校正 水校正 手動スロープ校正 手動オフセット校正 温度校正

手動洗浄開始

校正

** ** [ 通信設定 ] で「PH201G」を選択し、[ 洗浄接点 ] が「使用可能」の場合のみ表示

* * ゼロ校正を「使用可能」に設定している場合のみ表示

図14.1 校正

校正項目として、[空気校正]、[水校正]、[手動スロープ校正]、[温度校正]があります。ゼロ校正を「使用可能」に設定している場合(13.2.6 項)、[ 手動オフセット校正 ] ができます。

を押し、[実行:校正]を選択後、校正対象を選択し、校正設定をしたうえで実行します。校正は段階的に行われます。画面表示の指示に従い、実行してください。各測定点で、安定性チェックが行われ、指示値が安定してから次の段階へ進みます。

注記「安定チェック中…」の表示中、校正時における測定値(入力値)の安定度を自動的にチェッ

クしています。安定確認が 60 分以内に終わらない場合、エラーとなり、校正されません。必要に応じて安定時間と安定幅の設定を変更して(13.2.6 項)、再度校正してください。

注記検出器または膜を交換した場合、検出器健康度データをリセットしてください。また、検出器交換をした場合、ログブックにメモしておく機能があります。(図 12.7 参照)

DO

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14-2 < 14.DO(溶存酸素計)の校正>

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14.1 空気校正周囲空気中で行うスパン校正が、もっとも簡易で一般的な校正方法です。ゼロ校正実施を「有効」に設定することで、ゼロ(0%)、スパン(100%)の 2 点校正を行うことも可能ですが、通常はスパン校正だけ行います。ゼロ校正をする場合は、次項の水校正を参照してください。

検出器を保守状態にし、膜上の汚れを洗い落とし、柔らかい紙などで膜上に残っている水滴を軽く拭き取ります。温度変化がなく、風のない場所で検出器を空気にさらし、10 分程度置いて指示が安定してから校正を行います。空容器に検出器を入れるのが簡単な方法です。

14.2 水校正空気飽和水中でのスパン校正は、注意深く行えば、正確な結果を得ることができます。実験室レベルでの溶存酸素計を校正する方法です。ゼロ校正実施を「有効」に設定することで、ゼロ(0%)、スパン(100%)の 2 点校正を行うことも可能です。ただし、ゼロ校正は時間がかかります。ゼロ校正を行う場合、指示が安定したことを確認してから行ってください。水校正は塩分を含まない水を用いて行ってください。塩水中では行うことができません。塩水を使用して校正を行わなければならない場合は、手動校正で実施してください。検出器を保守状態にし、膜上の汚れを洗い落とし、柔らかい紙などで膜上に残っている水滴を軽く拭き取ります。

飽和水マグネティックスターラまたは同等品の上に、水道水など(塩分を含まない水)を入れたビーカなどの容器を置き、撹拌子を入れて水を撹拌します。また、この水にエアポンプなどで細かい空気を送ります(バブリング)。水が完全に空気で飽和されるまで、15 ~30 分バブリングします。このバブリングしながら撹拌されている水を飽和水とします。検出器を飽和水に浸して校正をします。ただし、検出器は容器の底から 3 cm 程度浮かせ、隔膜部に直接気泡が当たらないようにしてください。

ゼロ水ゼロ校正には、時間がかかります。一般にゼロ校正は必要ありません。洗浄の十分な検出器にはゼロ電流はなく、ゼロ校正を必要としません。ゼロ水は 20 ~ 30g の亜硫酸ナトリウムを脱塩水 1 リットルに溶かします。

注記亜硫酸ナトリウムを水に溶かしてから十分に(良好な検出器でも 40 ~ 50 分はかかります)待って、指示が安定したことを確認してから校正を開始してください。この間、溶液に検出器を入れたままにして置いてください。

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14-3 < 14.DO(溶存酸素計)の校正>

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14.3 手動スロープ校正既知の酸素濃度の液を用いて、検出器感度の校正を行います。実際の試料水の酸素濃度を手分析し、この値に合わせ込む校正です。実際の塩分濃度や温度から、付録 4 の表 1 を用いて求めた酸素溶解濃度を入力します。塩分濃度を考慮して校正を行う場合(塩分補償)、手動校正を行います。

以下の点に注意してください。・ 溶存酸素濃度や温度が変化しないようにサンプリングしたらすぐに分析します。・ 比較基準は、サンプル分析を行う前に、校正された実験室用計器で分析します。・ 比較方法は、数値の不一致を防ぐために、ISO 5814 に明記されているものと同じ校

正データで校正されていなければなりません。

計器の指示が安定しており、清潔な検出器で測定されていることを確認してください。指示が安定しないときは、検出器を保守状態にして膜の汚れを洗い流してから、検出器を試料水に戻し、指示が安定するまで待ちます。

試料水の塩分を補償する(塩分補償)校正を行う場合塩分補償を行う場合は、[測定パラメータ設定][塩分補償][補償種類]にて「使用可能」を選択してください(13.2.4 項参照)。付録 4 の表 1 を参考にして計算して、校正を行ってください。

例: 気圧が 101.325 kPa、液温が 22.5、塩分濃度が 30 g/kg(3wt% 海水相当)という塩水で手動校正を行う場合(1) 塩分を含まない水の飽和濃度を算出します。 付録 4 の表 1 より、22で 8.74 mg/l、23で 8.58 mg/l です。 8.74 + (8.58 - 8.74) × (22.5 - 22) = 8.66 mg/l 22.5の場合の飽和濃度は 8.66 mg/l です。(2) 塩分に対する補正値を算出します。 0.0453 + (0.0443 - 0.0453) × (22.5 - 22) = 0.0448 mg/l 0.0448 × 30 = 1.34 mg/l 22.5で塩分 30 g/kg の場合の補正値は 1.34 mg/l です。(3) 測定(校正)すべき液体の飽和濃度を算出します。 8.66 - 1.34 = 7.32 mg/l 塩分 30 g/kg の塩水の 22.5における飽和濃度は 7.32 mg/l です。

14.4 温度校正正確な測定には正確な温度測定が重要となります。高精度な温度計で温度を測定してください。それに応じて検出器の指示値を変更してください。校正精度を上げるため、通常の運転温度にできるだけ近い温度で温度校正を行ってください。 DO

14

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14-4 < 14.DO(溶存酸素計)の校正>

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14.5 ホールドFLXA202/FLXA21 には、電流出力を既知の値(初期値は「直前値」)に保持させるホールド機能があります。任意に出力をホールドさせたいときに、このメニューを使います。

ホールドの設定については、13-6 ページの「 ホールド設定」を参照してください。機器設定またはクイックセットアップ中は、自動的にホールド状態になります。校正(または洗浄)中にホールドしないようにするには、[校正(/ 洗浄)中のホールド]を「使用不可」に設定することで可能になります。

を押し、[実行:ホールド]を選択後、[手動ホールド 有効]、[手動ホールド 無効]の選択で、手動ホールドの設定が可能です。

10.38タグ :DO

25.0

4mA 20mAOxygen1

°Cmg/L

HOLD

図14.2 手動ホールドが有効のときの表示例

メイン画面の HOLD 点灯部分を押すことにより、解除することができます。

14.6 仮出力一方の検出器を交換などで測定ができない状態となる場合に、mA 出力を、現在設定されている検出器側から、一時的に、他方の検出器側へ割り当てを変更するもので、2 つの検出器が実装されている場合のみ有効な機能です。

を押し、[実行:仮出力]を選択後、仮出力画面にて、割り付けるプロセスパラメータを選択します。

割り当てを変更すると、画面左上の → へ、表示状態も変わります。画面がメイン画面に戻った時点で無効となり、もとの設定(「出力設定」におけるプロセスパラメータ)に戻ります。

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15-1 < 15.SENCOMpH/ORP の操作>

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15. SENCOM pH/ORPの操作測定対象SENCOMpH/ORPの画面操作について説明します。画面操作については1.2項も参照してください。

10.38タグ :SENCOM

25.0

4mA 20mAPH1

°CpH

19 mV

実行 : 校正 ホールド

セットアップ : 機器設定 Change language クイックセットアップ開始

実行と設定

検出器設定測定パラメータ設定出力設定エラー設定ログブック設定上位機能設定画面表示設定

機器設定

手動自動サンプル校正

校正 pH

手動サンプル校正

校正 ORP

ゼロ / スロープゼロ / スロープ /ITP(3 点 )ゼロ / スロープ 1,2(3 点 )

手動校正

ゼロ / スロープゼロ / スロープ /ITP(3 点 )ゼロ / スロープ 1,2(3 点 )

pH 自動校正

pHORP温度校正

校正

クイックセットアップ 検出器設定日付 / 時刻 測定パラメータ設定

温度設定 mA(出力)

HART  >PH201G >

通信設定

ログブック設定ログブック設定

主表示画面トレンド自動復帰コントラスト調整モニタ画面

画面表示設定

値の入力へmA 出力表

Change language

ホールド

設定:直線  >   出力表 >

mA(出力)

x 軸:時間Y 軸:上限値

トレンド

値の入力へ緩衝液表 1

追加テキスト主画面表示

緩衝液表 1緩衝液表 2緩衝液表 3

ユーザ設定

値の入力へマトリクス

Impedance 1:低 >Impedance 2:低 >

Impedance 設定

温度設定温度補償校正設定Impedance 設定濃度換算検出器診断設定

測定パラメータ設定

補償種類:手動 >基準温度換算 pH:マトリクス >    TC    > ORP:TC    >

温度補償

熱衝撃サイクル設定SENCOM 状態設定

検出器診断

pH 設定ORP 設定rH 設定

校正設定

単位上下限値 / 周期緩衝液ゼロ / スロープ /ITP自動補間(ゼロ点、スロープ)

校正設定 pH

緩衝液の選択:  ユーザ設定 >

緩衝液

mA:出力 >   模擬 >

ホールド設定

出力設定

初期設定値タグパスワード日付 / 時刻通信設定工場設定

上位機器設定

洗浄接点:使用可能 >PH201G 設定

16.1 16.216.316.416.516.616.7

2.7

15.2 16.6.4 16.1 16.2.1

16.2.2 16.3

17.117.3 17.2

17.1.117.1.2

17.1.3

17.4

16.2.216.2.316.2.416.2.516.2.616.2.7

16.7.116.7.216.7.316.7.416.7.5

16.6.116.6.216.6.316.6.416.6.516.6.6

図15.1 SENCOM pH/ORPのメニュー構造(数字は参照項)

15

SENCOM

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15-2 < 15.SENCOMpH/ORP の操作>

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15.1 Change language最初に日本語表示に変更します。操作は 2.7 項をお読みください。本画面は、常に英語表示です。

15.2 クイックセットアップChange language で日本語に切り替えて自動再起動の後、日本語のクイックセットアップ画面が表示されます。クイックセットアップでは、日時の設定や検出器の設定などの最初に設定しておきたい基本的な項目を設定します。詳細は機器設定(16 章参照)で設定してください。すぐにクイックセットアップをしなくても、あとでこの画面に入ることはできますが、なるべく最初に設定しておくことをお勧めします。また、起動のたびに本画面が表示されますので、変更の必要が無い場合は「いいえ」ま

たは を選択してください。

注記自動復帰が設定されている場合、10 分または 60 分(設定によります)画面を操作しないと、自動的にモニタ画面(モニタ画面設定が「不可」の場合はメイン画面)になります。ただし、トレンド画面からは自動復帰しません。

注記測定を開始するときに、測定値が ---- 表示される場合があります。これは検出器が測定の準備をしているためです。温度値は表示されます。正常な状態ですので、そのままお待ちください。

測定値が ---- 表示の間、mA 出力は、出力設定の [ バーン ](16.3 項参照)が、「切」「低」の場合は 3.6 mA 固定、「高」の場合は 22.0 mA 固定になります。

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15-3 < 15.SENCOMpH/ORP の操作>

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クイックセットアップ ?

はい いいえ

Chanage language

クイックセットアップ電極の種類 pH+ORP

次へ

検出器設定

書式 YYYY/MM/DD

日付 2010/03/03

時刻 17:04:07

次へ

日付 / 時刻

プロセスパラメータ pH1

0% 値 0.00 pH100% 値 14.00 pH

完了

mA( 出力 )

温度検出器 Pt1000

次へ

温度設定

測定 pH+ORP

次へ

測定パラメータ設定

YYYY/MM/DDMM/DD/YYYYDD/MM/YYYY

pHORPpH+ORP

pH1温度 1ORP1rH1

pHORPpH+ORPpH+rHrH

次へ

次へ次へ

完了

モニタ画面へ

*1

*1: [測定パラメータ設定]は[検出器設定]で「pH+ORP」を選択している場合のみ設定可能となります。図15.2 クイックセットアップ

日付/時刻日付表示の書式は、3 つの書式から選択可能です。日付、時刻は、数字キータッチにより、日付または時刻を入力します。詳細は、16.6.4 項を参照してください。

検出器設定表示される電極の種類の中から、用途にあったものを選択し、設定してください。詳細は、16.1 項を参照してください。

15

SENCOM

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15-4 < 15.SENCOMpH/ORP の操作>

9th Edition : 2018.03.23-00

測定パラメータ設定表示される測定パラメータの中から、用途に合ったものを選択し、設定してください。測定パラメータ設定は、検出器設定で「pH+ORP」を選択している場合のみ設定可能となります。詳細は、16.2.1 項を参照してください。

温度設定温度検出器は SENCOM 検出器接続時に自動的に決定されます。単位は摂氏「」です。

mA(出力)表示されるプロセスパラメータの中から、用途に合ったものを選択し、設定してください。また、mA 出力は、工場出荷時は、たとえば pH の場合 0 - 14pH に設定されていますので、分解能を向上させる必要がある場合などには、プロセスに適した値に設定してください。詳細は、16.3 項を参照してください。

15.3 メイン画面・モニタ画面

を押すと、図 15.3 のメイン画面になります。

10.38タグ :SENCOM

25.0

4mA 20mAPH1

°CpH

19 mV

図15.3 メイン画面の例

メイン画面で第2表示項目または第 3 表示項目の を押すと、第 1 表示項目と入れ替ります。

注記第 1 ~ 3 表示項目に表示させる測定値は、設定可能です(16.7.1 項参照)。たとえば pH測定の場合、初期状態では第 1 表示項目が pH、第 2 表示項目が温度、第 3 表示項目は空白です。

モニタ画面設定(16.7.5 項参照)が「可」の場合、第 1 表示項目付近を押すと、測定値を見やすいように大きく表示するモニタ画面表示になります。

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15-5 < 15.SENCOMpH/ORP の操作>

9th Edition : 2018.03.23-00

10.38タグ :SENCOM

1925.0

mV4mA 20mAPH1

°CpH

25.0タグ :SENCOM

1910.38

mV4mA 20mAPH1

pH°C

19タグ :SENCOM

10.3825.0

pH4mA 20mAPH1

°CmV

メイン画面

第 1表示項目

第 2表示項目第 3表示項目

モニタ画面10.38pH

図15.4 画面の切替

15.4 詳細画面

メイン画面の を押すと、図 15.5 のような画面推移で機器の細部情報(設定、検出器診断、校正、モジュール管理番号などの機器情報)が確認できます。トラブル発生時に当社営業やサービスへご連絡いただくときには、機器に貼付されている銘板上のモジュール管理番号とともに、詳細画面に表示されるモジュールや本体のソフトウェアレビジョンやその他の表示情報も併せてお知らせください。

15

SENCOM

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15-6 < 15.SENCOMpH/ORP の操作>

9th Edition : 2018.03.23-00

次へ

20

12

4

mA

15.00

HOLD

FAIL

WASH

次へ

pH: ゼロ 0.000mV スロープ 100.0 % 検出器 1.234 mVORP: ゼロ 0.000 mV スロープ 100.0 % 検出器 -1.567 mVImpedance 1 BADImpedance 2 124.6 kΩ 次へ

検出器診断: ゼロ スロープ Impedance 1 ‒‒‒‒ Impedance 2 ‒‒‒‒ 熱衝撃サイクル ‒‒‒‒ 経過時間 ‒‒‒‒ 健康度データリセット 次へ

新しい検出器ですか?

リセットします検出器健康度

はい いいえ

2013/02/21 16:04:07最終校正日時 ---------- -------次回校正日時 ---------- -------予測メンテナンス時期 -- (-----)予測交換時期 -- (-----) 次へ

SENCOM モジュール : Module Pdn No. AAAA1111 ソフトウェア Rev. 1.10

次へ

SENCOM 検出器 : Model Code FU20F ソフトウェア Rev. 1.10 Assy Revision 1.10 シリアル No. CCCC33333 製造年月日 2013/02/20

次へ

SENCOM 検出器状態 1: 到達最高温度 35.0 高 pH 合計時間 50 時 低 pH 合計時間 27 時 滅菌回数 7 最終滅菌日時 2013/02/28 10:11:12

次へ

SENCOM 検出器状態 2: 高温 1 合計時間 107 時 高温 1 最終到達日時 2013/03/01 13:14:15 高温 2 合計時間 63 時 高温 2 最終到達日時 2013/03/01 12:13:14

次へ

HOUSING ASSY: Module Pdn No. BBBB2222 ソフトウェア Rev. 2.10 HART デバイス Rev. 2

次へ

健康度データリセット

(図 15.9 へ)

*

* PH201G ディストリビュータを使用し、通信設定において「PH201G」を選択している場合のみ表示

図15.5 詳細表示

電流出力mA電流出力の値(mA)。電流出力の設定は、[機器設定]→[出力設定]で行います。詳細は、16.3 項を参照してください。

接点状態PH201G ディストリビュータを使用し、通信設定において「PH201G」を選択している場合のみ表示されます。

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15-7 < 15.SENCOMpH/ORP の操作>

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pH(ORP)のゼロ、スロープ、検出器、インピーダンス

ゼロ校正された検出器のオフセット値(mV)。pH7 の標準液では、理論上、検出器の指示値は 0mV となります。ゼロ値から検出器の状態を知ることができます。また検出器のゼロドリフトの傾向から検出器の寿命が予測されます。ゼロ値を pH 単位で表示させることもできます。その場合、検出器出力が 25で 0mV となるときの pH 値が示されます。ゼロ点の直接入力は、[機器設定]→[測定パラメータ設定]→[校正設定]→[ゼロ / スロープ /ITP]で行います。詳細は、16.2.4 項を参照してください。

スロープ検出器ユニットの感度。検出器のスロープ理論値の % で表されます。スロープ理論値はネルンストの式に従って 59.16 mV/pH(25時)です。スロープは、pH 値が異なる校正用標準液を用いて行う 2 点校正でのみ校正することができます。スロープが低い場合は、検出器の汚れや不良が考えられます。スロープは、ユーザ設定により 25における mV/pH 値として表示させることもできます。スロープの直接入力は、[機器設定]→[測定パラメータ設定]→[校正設定]→[ゼロ / スロープ /ITP]で行います。詳細は、16.2.4 項を参照してください。

pH14pH0

pH7, 0mV

理論値+mV

-mV 実検量線(スロープ)

ゼロ値

F0409.ai

図15.6 ゼロ/スロープ

検出器検出器の起電力を表します。

Impedance 1pH 計の場合は、ガラス膜抵抗を意味し、インピーダンスチェックを行い、ガラス電極の破損の有無を検知します。ORP 計の場合は、金属電極抵抗を意味し、インピーダンスチェックを行い、電極の汚れや検出器ケーブルの断線の有無を検知します。Impedance 設定にて、インピーダンスを「高」と設定している場合には、Impedance 1の測定値が 100k Ω以上の場合「M Ω RANGE」と表示し、100k Ωより小さい場合は「BAD」と表示します。インピーダンスを「低」と設定している場合には、測定したインピーダンス値を表示します。インピーダンス 1、2 両方とも非測定の場合(エラー設定にて「切」としている場合)は、バー表示「----」となります。どちらか一方のインピーダンスを測定の場合、両方のインピーダンス値を測定、表示します。

15

SENCOM

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15-8 < 15.SENCOMpH/ORP の操作>

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Impedance 2比較電極液絡部のインピーダンス意味し、液絡部は比較電極と測定電極との間に電解接触を形成する部分で、常に清浄に保たれ、KCl で充填されている必要があります。液絡部が詰まったりすると、測定が不安定になり、ドリフトや測定誤差の原因となります。インピーダンスチェックは、Impedance 設定にて、インピーダンスを「高」と設定している場合には、Impedance 2 の測定値が 100k Ω以上の場合「M Ω RANGE」と表示し、100k Ωより小さい場合は「BAD」と表示します。インピーダンスを「低」と設定している場合には、測定したインピーダンス値を表示します。インピーダンス 1、2 両方とも非測定の場合(エラー設定にて「切」としている場合)は、バー表示「----」となります。どちらか一方のインピーダンスを測定の場合、両方のインピーダンス値を測定、表示します。

検出器診断検出器診断ではモジュールの健康度を表示します。各ゲージにが多いほどそのパラメータが健康であることを示します。検出器診断設定が「可」なパラメータのみゲージが表示され、「不可」の場合にはバー表示「----」となります。検出器診断設定は[機器設定]→[測定パラメータ]→[検出器診断設定]で設定します。詳細は、16.2.7 項を参照してください。

健康度データリセットで健康度データのリセットが可能です。検出器または電極を交換した場合、検出器が変更された警告が表示されます(16.4 項でエラー設定した場合)。検出器健康度データをリセットしてください。

注記検出器交換をした場合、ログブックにメモしておく機能があります(図 15.9 参照)。

最終校正日時最後に校正が実施された日。[ゼロ]の表示値は最終校正日の日時です。[スロープ]の表示値は、必ずしも最終校正日のものとは限らず、最終校正が 2 点校正で実施された場合に限り、[スロープ]の表示値は最終校正日の日時となります。

次回校正日時校正の次回実施予定日です。ユーザの設定する校正周期によって決まります。校正周期の設定は、[機器設定]→[測定パラメータ設定]→[校正設定]→[上下限値 / 周期]で行います。

予測メンテナンス時期正確な測定のためにメンテナンスが推奨される時期を予測する機能です。24 時間毎にImpedance 2( 比較電極抵抗 ) をモニタリングします。それにより、Impedance 2 の値が Impedance 2 警報上下限値を超える時期を推定し、予測メンテナンス時期として表示します。「予測メンテナンス時期(ステータス)」の形式で表示します。予測メンテナンス時期は、図 15.7 に示すように、最小二乗法で得られた直線を外挿し、上限または下限値と交わった点から算出されます。

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15-9 < 15.SENCOMpH/ORP の操作>

9th Edition : 2018.03.23-00

日数

値 下限値

上限値

現在日 予測メンテナンス時期 F0410.ai

図15.7

また、ステータスは予定日の確実性を表します。相関係数 R から判定します。予測メンテナンス時期とステータスの表示パターンの一覧を表 15.1 および表 15.2 にそれぞれ示します。表15.1 「予測メンテナンス時期」の表示パターン

予定日 - - 0-1 カ月 1-3 カ月 3-6 カ月 6-12 カ月 1 年を超える「- -」は、データがないため予測できないことを示します。

表15.2 「ステータス」の表示パターン

ステータス (- - - - -)(R < 0.50)

( 良くない状況 )(0.50≤ R < 0.70)

( 妥当な状況 )(0.70 ≤ R < 0.85)

( 良い状況 )(0.85 ≤ R ≤ 1.00)

予測交換時期予測される、検出器の交換が必要とされる時期です。校正時における pH ゼロ、pH スロープ、校正後 Impedance 2 から予測します。電極交換予定日は、保存されたそれらの校正時パラメータから演算され、「予測交換時期(ステータス)」の形式で表示されます。予測交換時期とステータスの演算方法と表示パターンについては、予測メンテナンス時期の場合と同じですので、予測メンテナンス時期の説明を参照してください。ただし、予測交換時期の場合、予測に用いるパラメータが 3 つ(pH ゼロ、pH スロープ、校正後Impedance 2)ありますので、最小二乗法によって得られる直線の外挿の結果から予測時期が最短となるものが、予測交換時期として採用されます。

SENCOM検出器状態SENCOM 検出器の状態を表示します。到達最高温度

測定した温度の最高値です。最高温度を測定すると、自動的に更新されます。高 / 低 pH 合計時間

測定した pH 値が、高 / 低 pH 値を超えた / 下回った合計時間です。 最大で 10 年(87600 時間)までカウント可能で、超えた場合には更新しません。高

/ 低 pH は 16.2.7 項で設定します。滅菌回数

測定温度が、設定した滅菌時間(分)以上の間、設定した滅菌温度を連続で超えたときにカウントされる回数です。滅菌温度、滅菌時間は 16.2.7 項で設定します。

図 15.8 に滅菌のイメージを示します。

15

SENCOM

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15-10 < 15.SENCOMpH/ORP の操作>

9th Edition : 2018.03.23-00

F1510.ai

① ② ③ユーザ設定による滅菌温度

ユーザ設定による滅菌時間

時間(分)

温度()

図15.8 滅菌

① 滅菌温度を超えている時間が滅菌時間に満たないため、カウントされません。② 滅菌温度を超えている時間が滅菌時間以上なので、滅菌はカウントされます。③ 滅菌温度を超えている時間が滅菌時間以上なので、滅菌はカウントされます。

滅菌時間以上に、連続で超えた場合、1 回としてカウントされます。 最後にカウントされた時刻を、最終滅菌日時として表示します。 最大で 9999 回までカウント可能です。最大カウント数を超えた後も、カウント条件

が満たされた場合には、最終滅菌日時は更新されます。高温 1/2

測定した温度が、高温 1/2 の値(16.2.7 項)を超えた合計時間です。 最後に測定した時刻、もしくは条件から外れた(=高温状態の最後の)時刻を最終

到達日時として表示します。 合計時間は、最大 10 年(87600 時間)までカウント可能です。最大カウント数を超

えた後も、カウント条件が満たされた場合には、最終到達日時は更新されます。

SENCOMモジュール実装されているモジュールのモジュール管理番号、ソフトウェアレビジョンが確認できます。

SENCOM検出器実装されている検出器の情報(型式、ソフトウェアレビジョン、ハードウェアレビジョン、シリアル番号、製造年月日)が確認できます。

HOUSING ASSYハウジングのモジュール管理番号、ソフトウェアレビジョン、HART デバイスレビジョンが確認できます。

ログブック読み出しFLXA202/FLXA21 には、設定変更、校正などの履歴情報を保存するための 3 つのログブックが用意されています。確認したいログブックを選択することで、情報を確認できます。各イベント履歴をログブックに保存するか、どのログブックに保存するかは、ログブック設定画面で設定します。SENCOM ログブックは指定できません。詳細は、16.5 項を参照してください。ログブックには自動的にイベント(校正、エラーなど)が記録されます。この他にログ 1-1 と 1-2 は、手動で定型メッセージを記録することができます。

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15-11 < 15.SENCOMpH/ORP の操作>

9th Edition : 2018.03.23-00

を押し、「検出器手動洗浄」、「モジュールが交換された」、「検出器が交換された」のいずれかのイベントを保存できます。日時データはこの記録を行った時点の値になります。[ 機器設定:] のパスワードが設定されている場合は、パスワードの入力要求があります

(16.6.3 項参照)。

ログブック読み出し ログ 1-1 読み出し

メモ:

項目 検出器手動洗浄入力? いいえ

ログ 1-1 読み出し 1/1

ログ 1-1 読み出し 1/1メモ:

項目 検出器が交換された入力? いいえ

2010/02/15 17:04検出器が交換された2010/02/15 15:15電源 入

完了

SENCOM ログブック 1/1

完了

2010/02/15 15:15電源 入

完了

**

** ログブックの入力例です。

(図 15.5 より)

検出器手動洗浄モジュールが交換された検出器が交換された

ログ 1-1 読み出しログ 1-2 読み出しSENCOM ログブック

SENCOM ログブック

いいえはい

図15.9 詳細表示(続き)

15.5 トレンド画面

を押して表示される詳細画面の を押すと、平均測定値を時間軸で示したグラフモードの画面に変わります。現在測定中の値は、テキストボックスにデジタル表示されます。時間軸(X 軸)と測定値軸(Y 軸)は、[画面表示設定]メニュー(16.7.2 項)で設定します。画面には最大、単位時間の平均値の 41 点のトレンドが表示されます。FLXA202/FLXA21では、測定値が毎秒サンプリングされています。また、画面には、単位時間における最大値と最小値も表示されます。たとえば、表示時間間隔が 4 時間に設定されていると、画面には現在の測定以前の 4 時間分が表示されます。グラフ線上の各点は、4 × 60 × 60 / 41 = 351 回(秒)の単位時間における測定値の平均値を表します。

15

SENCOM

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15-12 < 15.SENCOMpH/ORP の操作>

9th Edition : 2018.03.23-00

注記トレンドの画面表示設定を変更すると、以前のトレンドグラフは消え、変更時点からのデータになります。

12.00

8.40

5.60

2.50

12:00 12:20 12:40

10.38pH

最小値

最大値平均値

現在の測定値

時刻

タグ:

測定値

(pH

)

表示更新までの最大値

表示更新までの最小値

SENCOM pH1

図15.10 トレンド画面

メイン画面の第 1 表示項目のデータがグラフ表示されます。画面上の任意の場所を押すと、第 2 表示項目のデータ、(第 3 表示項目が設定されている場合には第 3 表示項目のデータ)と変わり、メイン画面に戻ります。

12.00

8.40

5.60

2.50

12:00 12:20 12:40

10.38pHタグ:SENCOM pH1

12.00

8.40

5.60

2.50

12:00 12:20 12:40

25.0°Cタグ:SENCOM 温度1

次へ

20

12

4

mA

15.00

図15.11 トレンド表示

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15-13 < 15.SENCOMpH/ORP の操作>

9th Edition : 2018.03.23-00

15.6 機器状態画面

メイン画面の の部分には、機器の状態により、 (警告)または (故障)が表示されます。表示されたボタンを押すと、その状態についての詳細な情報が表示されます。

1-10 ページの「 機器状態画面 」を参照してください。

15.7 校正と機器設定画面機器の校正、設定を行います。これらの操作はパスワードで保護することができます。パスワードについては 16.6.3 項を参照してください。

実行 : 校正 ホールド

セットアップ : 機器設定 Change language クイックセットアップ開始

実行と設定

図15.12 「実行と設定」画面の例

を押すと、「実行と設定」画面に変わります。

を押してメニュー項目を移動し、希望するメニューの位置で を押してメニューに入ります。また、希望するメニュー項目の先頭についているを押しても入ることができます。校正(ホールド)については 17 章を、機器設定については 16 章をお読みください。

15

SENCOM

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16-1 < 16.SENCOMpH/ORP の機器設定>

9th Edition : 2018.03.23-00

16. SENCOM pH/ORPの機器設定機器設定画面から設定の確認・変更を行います。機器設定画面に入ると出力は HOLD 状態になります。

実行 : 校正 ホールド

セットアップ : 機器設定 Change language クイックセットアップ開始

実行と設定 検出器設定 測定パラメータ設定 出力設定 エラー設定 ログブック設定 上位機能設定 画面表示設定

機器設定

図16.1 機器設定画面

[ 機器設定 ] の操作はパスワードで保護することができます。パスワードを設定した場合、パスワードを控えておいてください。パスワード設定については 16.6.3 項を参照してください。

図 15.1 に機器設定のフローを示しました。変更に必要な項目を参照し、パラメータの意味を理解してから変更してください。間違った場合は元の設定または値に戻し、再設定してください。

機器を最初に立ち上げると、パラメータは工場出荷時の初期値になっています。組み合わせ検出器や使用目的に合わせて、表 16.1 の順番にパラメータを確認・変更してください。[ 電極の種類 ] により測定パラメータや関連の選択項目が変わります。表中の下線の付いたパラメータはクイックセットアップの設定項目です。初期値や設定範囲は「SENCOM ユーザ設定表」(CD に入っています)にあります。パラメータを変更後、動作が良好であれば、「SENCOM ユーザ設定表」を出力し、ユーザ設定値に記入して保存しておくことをお勧めします。さらに、[ 機器設定 ] → [ 上位機能設定 ] → [ 初期設定値 ] の「ユーザ設定値保存」で設定値を一括して機器に保存することもできます(16.6.1 項参照)。

16

SENCOM

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16-2 < 16.SENCOMpH/ORP の機器設定>

9th Edition : 2018.03.23-00

表16.1 「機器設定」のメニュー

パラメータ 参照項検出器設定 電極の種類 16.1

測定パラメータ設定 測定 16.2.1

温度設定 温度検出器 16.2.2

温度補償 補償種類 16.2.3

基準温度

基準温度換算

校正設定 pH 設定 単位 16.2.4

上下限値 / 周期

緩衝液

ゼロ / スロープ /ITP

自動補間 ( ゼロ点、スロープ )

ORP 設定またはrH 設定

上下限値 / 周期

ゼロ / スロープ

Impedance 設定 16.2.5

濃度換算 単位 16.2.6

検出器診断設定 Impedance 1 16.2.7

最良値限度

Impedance 2

使用時間

熱衝撃サイクル:

熱衝撃サイクル設定

SENCOM 状態設定

出力設定 mA 16.3

出力 プロセスパラメータ

設定

直線 0% 値

100% 値

出力表

バーン

ダンピング時間

模擬 模擬百分率

ホールド設定

エラー設定 16.4

ログブック設定 16.5

上位機能設定 初期設定値 16.6.1

タグ 16.6.2

パスワード 16.6.3

日付 / 時刻 16.6.4

通信設定 16.6.5

HART

PH201G

工場設定 16.6.6

画面表示設定 主表示画面 16.7.1

トレンド 16.7.2

自動復帰 16.7.3

コントラスト調整 16.7.4

モニタ画面 16.7.5

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16-3 < 16.SENCOMpH/ORP の機器設定>

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注記クイックセットアップで設定するパラメータ(下線部)は、測定の基本となる項目です。不用意に変更すると、個別に設定した値が初期化されることがあります。変更すると他の設定値を初期化する項目は付録 1 を参照してください。

16.1 検出器設定機器に接続する検出器によって [ 電極の種類 ] の設定が決まります。3 種類から選択してください。

pH: pH のみを測定します。ORP: ORP のみを測定します。ガラス電極を基準にした ORP 測定の場合に使用

します。通常の比較電極を基準にした ORP 測定の場合は、pH+ORP を選択して、[ 測定 ] で ORP を選択してください。

pH + ORP: pHとORPを同時に測定します。この設定でrHも測定することができます。この場合の ORP 測定は比較電極を基準にした ORP 測定です。

表16.2 電極の種類の選択

電極の種類 測定(16.2.1項) 備考

pH + ORP

pHORP 比較電極を基準にした ORP 測定

pH + ORP 比較電極を基準にした ORP 測定pH + rH

rHpH (非表示) pH + ORP の pH と同じ

ORP (非表示) ガラス電極を基準にした ORP 測定

注記[ 電極の種類 ] の初期値は pH + ORP です。お使いの検出器に合わせて設定してください。なお、SENCOM 検出器のモデルによっては、選択できない [ 電極の種類 ] があります。例えば、ORP 専用の検出器を接続している場合、pH は設定できません。

注記[ 電極の種類 ] の選択により、全体のメニュー構成が決まります。[ 電極の種類 ] で「pH + ORP」を指定すると、[ 測定パラメータ設定 ] の先頭に [ 測定 ]対象が表示されます。[ 電極の種類 ] を「pH」から「ORP」に変更すると関係する設定の一部がリセットされ、再設定が必要になります。[ 電極の種類 ] で「ORP」を指定し、温度検出器を持たない検出器を使用する場合、「エラー設定」にて「温度が高すぎる / 低すぎる」を「切」に設定してください(16.4 項参照)。温度入力端子が開放の場合、メイン画面に表示される温度は、温度測定範囲の上下限値となります。「画面表示設定」により温度表示をさせないことができます(16.7 項参照)。

16

SENCOM

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16-4 < 16.SENCOMpH/ORP の機器設定>

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16.2 測定パラメータ設定測定に関する各種パラメータの設定をします。

測定パラメータ設定に基づいて測定が行われます。

測定パラメータの設定は、「16.1 検出器設定」で選択した、[電極の種類]によって設定可能な項目メニューの構成が、一部変わります。

16.2.1 測定[電極の種類]で、「pH」や「ORP」を選択した場合には、測定種類の選択は不要なため[測

定]項は、表示されません。「pH + ORP」を選択した場合には、測定パラメータ設定画面先頭の[測定]項で、「pH」、「ORP」、「pH + ORP」、「pH + rH」、「rH」の測定種が選択可能です。用途にあった測定種

類を選択してください。

また、測定種類を変更すると、[エラー設定]、[画面表示設定]などのパラメータに、関連する項目が追加されますので、各項目の設定状態を確認してください。

16.2.2 温度設定温度補償用の温度検出器は SENCOM 検出器接続時に自動的に決定されます。温度単位は摂氏 ( ) です。

16.2.3 温度補償ORP 測定においては[温度補償]での設定は不要です。基準温度換算による TC:温度係数(mV/)を選択した場合の温度補償のみが可能です。

補償種類pH 値の演算式(ネルンストの式)で使用する温度補償です。

「自動」と「手動」の 2 種類の方法があります。温度検出器を使用する場合には、「自動」を選択し、入力した手動温度を使用する場合は、「手動」を選択します。

注記温度補償での補償種類として「手動」を選択した場合は、必ず [ 手動温度 ] にプロセス温度を入力してください。その際、メイン画面に表示される温度は、入力した温度値となります。

基準温度pH 測定値を基準温度換算(温度補償)するときの基準温度を設定します。通常は 25を使用し、この値が初期値として設定されています。

基準温度換算温度補償の方法を選択します。「無し」のときは温度補償を行いません。基準温度換算は[電極の種類」で、「pH」を選択している場合は「無し」、「TC」、「マトリクス」、

「NEN6411」の中から選択します。「ORP」を選択している場合はの場合は、「無し」、「TC」から選択可能です。

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16-5 < 16.SENCOMpH/ORP の機器設定>

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TC直線温度補償です。温度補償係数(TC)を直接設定することができます。試料溶液の温度補償係数が手分析などで既知の場合、ここで入力します。TC は温度 1あたりの pHドリフト分(Δ PH/ Δ T)として設定し、設定範囲は- 0.1 ~ 0.1 pH/です。基準温度設定と組み合わせて、化学溶液に適用できる直線補償関数が得られます。

マトリクスマトリクスは、温度補償マトリクスを使用する温度補償です。温度補償マトリクスは、基準温度での pH 値に対応する、各温度での pH 値の表です。詳細については、付録 1 を参照してください。

温度または補償前 pH 値が温度補償マトリクスの範囲外のときに、温度補償エラー(警報)が発生します。機器の故障ではありません。温度補償は、警報発生中でも外挿演算により行われています。

注記補償前 pH 値を表示するには、「測定パラメータ設定」の「温度補償」で、「基準温度換算 pH」を「無し」に設定してください。

NEN6411オランダの規格 NEN6411 による温度補償です。強酸・強アルカリ溶液の水の解離を考慮した演算方法です。ヨーロッパではボイラ給水における pH 測定に使用されていますが、日本ではほとんど使用されていません。

16.2.4 校正設定測定対象の組み合わせにより、画面展開の様式が異なります。pH 変換器の校正設定には、スロープ(感度)、ゼロ(不斉電位)、ITP(等温交点)があります。図 16.2 は、電極の起電力に対する pH 値を示したものです。pH 測定における特性は、不斉電位(mV)またはゼロ(pH)ともいわれるオフセットとスロープ(%、mV/pH)にあります。スロープの理論値は、25で 59.16mV/pH です。スロープは「mV/pH」または「%」(理論値の 59.16mV/pH を 100% とする)の単位で設定することができます。ITP(等温交点)とは電極の起電力が温度によって変化しない pH 値です。スロープおよびゼロは25を基準とした値です。

ΔpH

ΔmV

ITP(等温交点)不斉電位

0 mV 0 °C10 °C25 °C

mV

500

0

- 20014

pHITP ゼロ0 7

図16.2 校正パラメータ

16

SENCOM

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16-6 < 16.SENCOMpH/ORP の機器設定>

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pH設定

単位校正係数の単位を変更します。ゼロ(不斉電位)の単位方法は、IEC 60746-2 機器の DIN 基準に準拠しています。ゼロの単位は、「pH」または「mV」です。スロープ(感度)の単位は、「mV/pH」または「%」(59.16 mV/pH を 100% とする)です。

上下限値/周期[ゼロ 高/低]ゼロ(不斉電位)の上下限値。校正中、新しいゼロ値が、ここで設定された上下限値内にあるかどうかチェックされます。上下限の幅を小さくすると、不適切な校正操作や不良検出器の校正が阻止され、精度が高くなります。アプリケーションや使用基準に合わせて初期値を変更してください。[スロープ 高/低]スロープ(感度)の上下限値。校正中、新しいスロープ値が、ここで設定された上下限値内にあるかどうかチェックされます。上下限の幅を小さくすると、不適切な校正操作や不良検出器の校正が阻止され、精度が高くなります。アプリケーションや使用基準に合わせて初期値を変更してください。[安定幅]測定値の安定性のチェック範囲を設定します。安定時間の間測定値の変動がこの設定値以内であれば、安定になったと判断します。[安定時間]校正中、pH 値の安定性がモニタリングされる時間です。ここで設定した安定時間の間、値の変動が安定幅で設定した値以内であれば安定と見なされます。測定値が 10 分以内に安定しない場合、校正は中断されます。[校正周期]校正の次回実施予定日までの間隔を設定します。ここで設定した期間が過ぎると、[エラー設定][校正時間超過]画面での設定に従い通知されます。

緩衝液本画面からは設定する緩衝液表を選択します。校正は標準液を使用して行われ、「NIST/DIN 19266」、「DIN 19267」、「US」、「ユーザ設定」から選択します。NIST(JIS 相当)標準液での校正をお勧めします。標準液については付録 1 も参照してください。ユーザ設定緩衝液表は全部で3種類定義できます。ここでそれぞれの緩衝液表を選択すると緩衝液表 1 画面~緩衝液表 3 画面が表示されます。

表の消去ユーザ設定緩衝表を消去する場合は「はい」を選択して、消去しますかの問いに「はい」を選択すると、標準液表(緩衝液表)の内容がクリアされ、自動的に緩衝液表画面に戻ります。このとき「表が消去されました」と表示されています。表の消去後に温度補償をマトリクスで行うにはマトリクスの値を定義しなおさなければなりません。

値の確認「はい」を選択すると緩衝液表の値のチェックが始まります。チェックが終ると、チェッ

クの結果が画面に表示されます。正常時は「エラーなし」が表示されます。異常時はエラー情報が表示されます。

ゼロ/スロープ/ITPゼロ(不斉電位)、スロープ(感度)、ITP の値をここで直接入力することができます。これらの値は、検出器の製造メーカやユーザによる手分析などから得られます。

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16-7 < 16.SENCOMpH/ORP の機器設定>

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注記ここで必ずしも値を入力する必要はありません。ほとんどの場合、FLXA202/FLXA21 では校正中に自動的に行われます。ここでの直接設定は、特殊電極を使用する場合やプロセス環境での校正が不可能である場合に直接手入力を行います(17 章参照)。

自動補間(ゼロ点、スロープ)過去の校正係数(ゼロ、スロープ)の推移から校正係数を算出し補正する機能です。初期設定は「不可」です。有効にするためには「可」にしてください。

時間経過

校正実施

a

bc

d a: 実際の変化b: 校正データの蓄積により得ら

れた変化予測曲線c: 変化予測曲線を最新の校正点

を通るようにシフトさせるd: 校正によって得られたデータ

スロープまたはゼロ点

図16.3 自動補間

ORP設定

上下限値/周期[ゼロ 高/低]ゼロ(不斉電位)の上下限値。校正中、新しいゼロ値が、ここで設定された上下限値内にあるかどうかチェックされます。上下限の幅を小さくすると、不適切な校正操作や不良検出器の校正が阻止され、精度が高くなります。アプリケーションや使用基準に合わせて初期値を変更してください。[スロープ 高/低]スロープ(感度)の上下限値。校正中、新しいスロープ値が、ここで設定された上下限値内にあるかどうかチェックされます。上下限の幅を小さくすると、不適切な校正操作や不良検出器の校正が阻止され、精度が高くなります。アプリケーションや使用基準に合わせて初期値を変更してください。[安定幅]測定値の安定性チェック範囲を設定します。安定時間の間、測定値の変動がこの設定値以内であれば安定になったと判断します。[安定時間]校正中、pH 値の安定性がモニタリングされる時間。ここで設定した安定時間の間、値の変動が安定幅設定値以内であれば安定と見なされます。測定値が 10 分以内に安定しない場合、校正は中断されます。[校正周期]校正の次回実施予定日までの間隔を設定します。ここで設定した期間が過ぎると、[エラー設定][校正時間超過]画面での設定に従い通知されます。

ゼロ/スロープゼロ、スロープの値を直接入力することができます。

16

SENCOM

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16-8 < 16.SENCOMpH/ORP の機器設定>

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16.2.5 Impedance設定入力インピーダンスチェックに関連するインピーダンス設定を行います。

「低」「高」の設定は接続されている SENCOM 検出器によって自動的に決定します。設定はできません。「低」の場合は、上下限値の設定が可能です。FU20F 検出器の場合、Impedance 1 が「高」で Impedance 2 が「低」です。

Impedance 1 は、pH 計のガラス膜抵抗インピーダンスを意味し、ORP 計の場合は、金属電極抵抗インピーダンスを意味します。Impedance 2 は、比較電極インピーダンスを意味します。

FLXA202/FLXA21 にはインピーダンスチェック機能があり、SENCOM 検出器のインピーダンスをモニタリングすることができます。ガラス(Impedance 1:高い)電極と比較(Impedance 2:低い)電極のインピーダンスを測定することができます。電極に汚れが付着しやすい、または比較電極の液絡部が詰まりやすいようなアプリケーションでは、Impedance 2 チェック([エラー設定]での設定による)を利用して、インピーダンスが限界値を超えたときに警報を発生させたり、洗浄処理を開始させたりすることもできます。

16.2.6 濃度換算一般的に、pH 測定値から濃度換算はしません。

FLXA202/FLXA21 は測定した pH 値を濃度に換算して表示することができます。濃度計算の際に必要となるパラメータをユーザが任意に設定できます。下記がそのパラメータです。

単位: 初期値 %。他に mg/L、g/L、ppm から選択可pH: 初期値 0、14 pH(0 ~ 14)。濃度換算に必要な pH のゼロ・スパン濃度: 初期値 0、100%。pH に対する濃度を設定できます。

pH 値ゼロ、スパンに対し、それぞれ濃度を割り付けることができます。

16.2.7 検出器診断設定

詳細画面 で表示される、検出器診断に関連する設定を行います。[検出器診断設定]で、「可」としたパラメータのみ、ゲージが表示されます。「不可」としたパラメータは、バー表示となります。

設定パラメータとしては、[Impedance 1]、[Impedance 2]、[使用時間]、[熱衝撃サイクル]があります。

Impedance 設定(4.2.5 項)で Impedance が「高」に設定されているときだけ、[最良値限度]を変更することが可能です。Impedance が「低」に設定されている場合は、Impedance設定で入力した上下限値を元に診断します。FU20F 検出器の場合、Impedance 1 が「高」で Impedance 2 が「低」です。

また、使用時間と熱衝撃サイクルの [ 最悪限界値 ] と熱衝撃サイクルに対する [ 熱衝撃温度 ]と [ 熱衝撃時間 ] の設定も可能です。

SENCOM状態設定詳細画面で表示される、検出器診断に関連する設定を行います。設定パラメータとしては、[ 滅菌温度 ][ 滅菌時間 ][ 高温 1][ 高温 2][ 低 pH 値 ][ 高 pH 値 ]があります。

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16-9 < 16.SENCOMpH/ORP の機器設定>

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16.3 出力設定最初に、出力の機能「出力」か「模擬」を設定し、次に、出力に関連するプロセスパラメータを設定します。出力は測定値に対応する値を出力し、模擬では任意の電流値を出力します。また、ホールド時の動作に関する設定も行います。

出力各設定に応じた電流値を出力します。

[プロセスパラメータ]使用可能なプロセスパラメータは、検出器設定における[電極の種類]と測定パラメータ設定の [ 測定 ] の選択項目によって決まります。プロセスパラメータに設定されると、メイン画面の下にバー表示され(PH1 など)、表示によっては左上の数字や文字が黒地に白抜き文字( など)になります。(1.2 項参照)

プロセスパラメータはpH1、温度 1、ORP1 … SENCOM モジュールの測定値

から選択できます。

[設定]「直線」または「出力表」のどちらかの出力方式を選択します。

直線: 0% 値、100% 値を設定します。出力表: 21 点(5% 間隔)の出力曲線にて設定可能です。 (0% 値、100% 値は必須入力値です。)

[バーン]故障発生時の出力指定を「切」、「低」、「高」から選択します。故障の設定は「16.4 エラー設定」でご確認ください。

切: 測定値に依存します。低: 3.6mA の固定出力となります。高: 22.0mA の固定出力となります。

[ダンピング時間]ステップ入力変化に対する応答が、最終値の 90% に到達するまでの時間(減衰時間)を秒単位で設定します。

模擬出力スパンの%で設定された固定電流を出力します。設定範囲は -2.5%~ 112.5%(出力可能範囲は 3.6mA ~ 22.0mA)です。

「模擬」を選択すると、ホールド設定にかかわらず、常に模擬値が出力されます。

ホールド設定ホールド設定は、自動ホールドまたは手動ホールド中の mA 出力を既知の値に保持するための設定をします(17.4 項参照)。mA が「出力」のときだけ有効です。

機器設定またはクイックセットアップ中では、mA 出力が自動的にホールド状態となります。その際の出力値は、[ ホールドの種類 ] での設定によります。「直前値」: 直前の mA 出力値でホールドされます。「固定値」: 設定した mA 出力値でホールドされます。

固定値を選択した場合は、値を入力します。

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SENCOM

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16-10 < 16.SENCOMpH/ORP の機器設定>

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[ 校正(/ 洗浄)中のホールド ] 設定において、校正中または洗浄中に自動ホールドするかを選択します。「使用可能」: 自動ホールドされます。「使用不可」: 自動ホールドされません。

通信設定で、「PH201G」を選択している場合は、[ 校正/洗浄中のホールド ] と表示されます。それ以外の場合は、[ 校正中のホールド ] と表示されます。

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16-11 < 16.SENCOMpH/ORP の機器設定>

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16.4 エラー設定「エラー設定」は、各種エラー発生時の通知方法を設定します。

異常状態の発生を[エラー設定]での状態分類に従い、通知させることが可能です。状態分類は、「切」、「警告」、「故障」から選択できます。

「故障」はバーンアウト動作を行います。ただし、「16.3 出力設定」で [ バーン ] を「切」に設定している場合は、画面表示のみです。

「警告」は画面表示のみです。通信設定で、「PH201G」を選択する場合は、故障接点の設定もあわせて確認してください。

設定可能なエラー要因は、[検出器設定]、[測定パラメータ設定]により決まり、[エラー設定 1/3 ~ 3/3]画面に表示されます。表16.3 エラー設定

表示項目 内容 初期値pH が高すぎる pH が 16.00 を超えました 警告pH が低すぎる pH が -2.00 より低いです 警告温度が高すぎる 測定可能温度上限を超えました 警告温度が低すぎる 測定可能温度下限を超えました 警告ORP が高すぎる ORP が 1500mV を超えました 切ORP が低すぎる ORP が -1500mV より低いです 切rH が高すぎる rH が 100 を超えました 切rH が低すぎる rH が 0 より低いです 切マトリクス設定エラー 温度補償マトリクスが正しく設定されていません(16.2.3 項参照) 故障校正時間超過 校正周期を超えました(16.2.4 項参照) 切洗浄回復エラー 洗浄応答の異常です 切Impedance1 が高すぎるImpedance2 が高すぎるImpedance1 が低すぎるImpedance2 が低すぎる

検出器の確認が必要です 切

SENCOM が変更された SENCOM 検出器が変更されました。「切」または「警告」の選択だけです。 警告

注意エラー設定を解除することにより、危険が想定される場合は、エラー設定を解除しないでください。解除して使用した場合、危険を生じる場合があります。

注記[ エラー設定画面 ] で[Impedance 1 が高すぎる / 低すぎる]、[Impedance 2 が高すぎる /低すぎる]というエラー項目が表示されます。一般に pH 計の場合、" 入力 1" は " ガラス電極 " のことです。ORP 計の場合、" 金属電極 " のことを意味します。" 入力 2" はいずれも " 比較電極 " のことです。

注記温度検出器を持たない検出器を使用する場合、「エラー設定」画面にて「温度が高すぎる/ 低すぎる」を「切」に設定してください。温度入力が開放状態となるため、誤って入力信号が測定温度上限値あるいは下限値を超えたとしてエラーが出る恐れがあるためです。

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SENCOM

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16-12 < 16.SENCOMpH/ORP の機器設定>

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16.5 ログブック設定[ログブック設定]は、ログブックに保存する情報の設定およびログブックの初期化を行

います。エラーメッセージ、校正、設定変更などの履歴を、ログブックに記録することができます。ログブックに保存された情報を、たとえば、保守や交換時期を決定するための指標とすることができます。

[ログブック設定]では、記録する各項目に対し「切」、「1-1」、「1-2」から選択します。SENCOM ログブックは指定できません。ログブック設定は、[ログブック設定 1/3 ~ 3/3]に表示される項目に対して設定します。項目ごとに、「1-1」、「1-2」を振り分けることで、情報を整理してログブックに記録することができます。

注記電源を入れた場合など、自動的に 1-1 に記録されます。長く残しておきたい記録は 1-2 を選択することをお勧めします。

[ログブック削除]では、ログブックを個別(「1-1」、「1-2」、「SENCOM」を指定して)に削除することができます。

[ログブックの満杯時の警告]では、「はい」に設定しておくことで、ログブックの記録容量が満杯(最大 13 ページ、SENCOM は最大 3 ページ)に近づいたときに警告として通知させることができます。

注記ログブックの容量が満杯になった場合は、古いものから削除されます。

16.6 上位機能設定上位機能設定では、初期設定値の選択、タグの設定、校正と機器設定の操作を保護するためのパスワード設定、日付設定、通信設定など、測定以外にかかわる機能設定を行います。([工場設定]は、サービス技術者のみが行うもので、お客様が設定することはありません。)

16.6.1 初期設定値[初期設定値]は、「変更しない」、「出荷時初期値をロードする」、「ユーザ設定値保存」、「ユー

ザ指定初期値」から、初期値として設定する項目を選択します。初期値を読み込むと、再起動されます。(ユーザ設定値保存の場合は再起動しません。)以下のパラメータは、初期値に含まれません。

・ タグ・ 全ログブックの内容

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16-13 < 16.SENCOMpH/ORP の機器設定>

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注記「ユーザ設定値保存」は選択したらすぐに保存をします。現在の設定をユーザ設定値と

して保存したくない場合は、間違って触れてしまわないように、画面の文字ではなく、

で選択することをお勧めします。

「出荷時の初期値をロードする」を選択すると、“工場出荷時の初期設定値” を機器に設定することができます。SENCOM 検出器を接続した状態で選択した場合、検出器保持データも初期値に設定されます。選択すると、再起動の確認画面が表示されます。問題ない場合には「はい」を選択することで「読込中...」というメッセージが点滅し、読み込みが開始されます。読み込みが終了すると、再起動します。

「ユーザ設定値保存」を選択すると、現在の設定を初期値として保存できます。選択すると、直ちに保存が開始されます。再起動はしませんので、保存が終了したら

または で戻ってください。

「ユーザ指定初期値」を選択すると、ユーザ設定値保存した設定を初期値として設定することができます。選択すると、再起動の確認画面が表示されます。問題ない場合には「はい」を選択することで「読込中...」というメッセージが点滅し、読み込みが開始されます。読み込みが終了すると、再起動します。

16.6.2 タグタグは機器の認識記号であり、一般に一つの工場敷地内の制御システムにおいて固有のタグが設定され使用されます。タグには英数字で最大 12 文字を設定できます。初期値は「SENCOM」です。タグはメイン画面に表示されます。

16.6.3 パスワード校正と機器設定の操作は、それぞれパスワードで保護することができます。実行操作の保護は、[実行:」の入力欄にパスワードを入力します。機器設定操作の保護は、[機器設定:]の入力欄にパスワードを入力します。工場出荷時の初期設定では両方とも空欄です。パスワード入力欄が空欄の場合、パスワードによる操作保護機能は無効です。パスワードは、最大 8 文字まで設定することが可能です。

パスワード設定した場合には、必ずそのパスワードを控えておいてください。

パスワードが設定されていると、保護されている操作に入る際、パスワードを聞いてきます。正しいパスワードを入力すると、オペレータ ID 入力画面になります。オペレータ ID は操作を行った人を識別するために、ログブックに記録されます。何も入力しなくても進めます。オペレータ ID は最大 4 文字です。

16.6.4 日付/時刻ログブックやトレンドグラフでは、時計・カレンダーを使用します。[日付]では、現在の日時が設定できます。日付の表示書式は、3 つの書式から選択できます。

16

SENCOM

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16-14 < 16.SENCOMpH/ORP の機器設定>

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16.6.5 通信設定[通信設定]では、「無し」、「HART」、「PH201G」から通信設定を選択します。

バーンダウン電流値は、3.6mA です。

注記[ 通信設定 ] の変更は、電源を一度切り、再起動することにより、有効になります。

「無し」の場合、初期値の「HART」のまま使用しても問題はありません。

HARTHART 通信(HART 5)をする場合に、選択します。

[HART 設定]画面で、Network アドレスの指定や SV、TV、FV に対するパラメータの設定を行います。

(PV は、「出力設定」での「プロセスパラメータ」設定に連動し、ここでは、変更できません。)

Networkアドレス1 対 1 通信の場合は、初期値「0」のままとします。バス上に複数の HART 機器を接続するマルチドロップの場合は、1 ~ 15 を設定します。このとき、mA 出力は、4mA 固定となります。

PVPV はアナログ出力に選択したパラメータであり、変更できません。

SV、TV、FVSV、TV、FV のパラメータ設定は、お客様に設定いただく項目です。[検出器設定]での[電極の種類]、[測定パラメータ設定]の設定により、選択できる項目が異なります。

「空白」を選択する場合には、それ以下の項目を全て「空白」にする必要があります。上が空白時には下は空白以外を選択できません。

HART 通信の詳細に関しては TI 12A01A02-60(CD に入っています)を参照してください。

PH201GPH201G ディストリビュータを接続する場合に選択します。

「PH201G 設定」画面で、ホールド接点、故障接点、洗浄接点に対する設定を行います。

ホールド接点「使用不可」、「使用可能」から選択します。「使用可能」を選択することにより、[ホールド設定]画面での[ホールドの種類]の設

定状態で出力がホールドされます。

故障接点「故障+警告」、「故障のみ」、「使用不可」から選択します。「16.4 エラー設定」の設定によりますので、あわせてご確認ください。

洗浄接点「使用不可」、「使用可能」から選択します。「使用可能」を選択することにより、[洗浄設定]画面で洗浄に対する項目の設定が可能

です。[洗浄設定]画面では、洗浄周期、洗浄時間、回復時間の設定のほか、各種洗浄に対する

設定を行います。

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IM 12A01A02-01

16-15 < 16.SENCOMpH/ORP の機器設定>

9th Edition : 2018.03.23-00

洗浄周期: 時間単位で設定します。洗浄時間/測定時間: 分単位で設定します。連続洗浄の場合に、測定時間となります。回復時間: 分単位で設定します。手動洗浄: 「使用不可」、「使用可能」から選択します。 「使用可能」を選択することにより、洗浄サイクルを手動で作動

させることができます。 [校正]画面において、「手動洗浄開始」で実行します。Imp.2 洗浄: 「使用不可」、「使用可能」から選択します。 「使用可能」を選択することにより、比較電極で、“Impedance 2

が高すぎる “というエラーが発生した場合に、洗浄サイクルを開始させることができます。

連続洗浄: 「使用不可」、「使用可能」から選択します。 「使用可能」を選択した時点で、洗浄が開始されます。 連続洗浄では、測定時間と洗浄時間の関係が逆転します。図

16.4 を参照してください。

Tw Tr

Tint

Tw Tr

Tint

Tw Tr

Tint Tint

Tw’ Tw TrTw’

F050605_2.ai

Tint: 洗浄周期Tw: 洗浄時間Tr: 回復時間

Tint: 洗浄周期Tw: 測定時間Tw’: 洗浄時間Tr: 回復時間

[連続洗浄]を「使用不可」とした場合

[連続洗浄]を「使用可能」とした場合

図16.4

また、洗浄後、測定が正常に行われるかチェックする機能も備えており、検出器の応答を調べることができます。洗浄回復チェックは、半値復帰時間を利用して行います。半値復帰時間は、緩和時間を回復時間に置き換えます。洗浄回復チェックを行わせるか、行わせないかは、エラー設定 2/3 の洗浄回復エラーで選択できます。半値とは、図 16.5 の例にある通常測定時の pH 値と、洗浄時に検出される pH 値との差をΔ pH としたときに、この半分の値 1/2 Δ pH をいいます。回復時間の 1/3 経過後 1/2 ΔpH より大きいときは良電極、小さいときは不良電極となります。ただし、洗浄時に、通常の測定値とほぼ同等の pH 値を示すアプリケーションにおいては、半値もほとんどありませんので、半値復帰時間チェックを行わせない設定としてください。このようなアプリケーションの例として、廃液の pH 値監視などがあります。このとき、洗浄方法に水ジェット洗浄を選ばれますと、通常の測定時、洗浄時共にほぼ 7 pH を示すため、半値幅はほとんど 0 pH となり、回復時間の判定が正常に行えません。なお、この機能は ORP 測定のみの場合でも設定可能です。

16

SENCOM

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16-16 < 16.SENCOMpH/ORP の機器設定>

9th Edition : 2018.03.23-00

pH

時間

良電極

不良電極

tR:緩和時間tW:洗浄時間

tI:洗浄周期

1/2ΔpHΔpH

1/3tR

tI:洗浄周期tW:洗浄時間tR:緩和時間

F050605_3.ai

図16.5

16.6.6 工場設定[工場設定]に関して、お客様が設定することはありません。

注意[ 工場設定 ] は、サービス技術者のみが行うものでパスワード保護されています。不正にデータを変更しようとすると、機器設定が改変され機器の性能が損なわれることがあります。

16.7 画面表示設定画面表示に関する各種設定を行います。

注記[検出器設定]、[測定パラメータ設定]での設定により、設定可能な項目は、異なります。

16.7.1 主表示画面メイン画面の第 1 表示項目(1 行目)、第 2 表示項目(2 行目)、第 3 表示項目(3 行目)に表示するパラメータが設定可能です。

「追加テキスト」を選択することにより、設定した各パラメータごとに、英数字で最大 12文字までのテキストを付与することができます。付与したテキストは、メイン画面に表示され、測定の識別に役立てることができます。文字によっては、12 文字全部を表示できない場合もありますので、設定後、メイン画面で表示状態を確認し、表示が欠ける場合には、文字数を調整してください。

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16-17 < 16.SENCOMpH/ORP の機器設定>

9th Edition : 2018.03.23-00

16.7.2 トレンドトレンドグラフ画面に関する設定を行います。

[トレンド]画面にて、各トレンドに表示するプロセスパラメータを設定します。第 1 ~第 3 トレンドまで設定可能です。3 つとも「空白」を選択した場合は、トレンド画面に入りません。

X軸:時間トレンドグラフ表示における X 軸の時間間隔をリスト中から選択します。

Y軸:上限値トレンドグラフ表示における Y 軸の上下限値をトレンド画面ごとに設定します。

注記トレンドの画面表示設定を変更すると、以前のトレンドグラフは消え、変更時点からのデータになります。

16.7.3 自動復帰自動復帰で設定された時間内に操作がない場合、設定時間経過後モニタ画面(モニタ画面設定が「不可」の場合はメイン画面)に戻り、通常動作状態となります。(トレンド画面を除きます。)

「不可」、「10 分」、「60 分」から選択します。自動復帰機能を無効としておきたい場合は「不可」を選択します。

注記自動復帰の初期値は「10 分」です。校正時など時間のかかりそうな操作をする場合は、「60分」または「不可」に設定変更することをお勧めします。

16.7.4 コントラスト調整画面のコントラストを調整します。キーを押すことで、+5~- 5 の “0”(初期値)を含む 11 段階の調整ができます。

16.7.5 モニタ画面モニタ画面を表示します。「可」、「不可」から選択します。工場出荷時は「可」です。故障や警告の発生中、ホールド実行中、および洗浄実行中は、モニタ画面は表示されません。

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SENCOM

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17-1 < 17.SENCOMpH/ORP の校正>

9th Edition : 2018.03.23-00

17. SENCOM pH/ORPの校正FLXA202/FLXA21 は、SENCOM 検出器が接続されているかなど、検出器の状態を確認しています。エラーの発生している状態では、校正操作はできません。

注意校正作業中に検出器を取り外さないでください。

pH 測定を行う場合は、必ず標準液による pH 計の校正を行います。一方、ORP 測定の場合は、通常の保守として電極チェックのみを行います。

注記自動復帰の初期値は「10 分」です。校正時など時間のかかりそうな操作をする場合は、「60分」または「不可」に設定変更することをお勧めします(16.7.3 項)。

校正 pH 手動 自動 サンプル校正 温度校正

実行 : 校正 ホールド

セットアップ : 機器設定 Change language クイックセットアップ開始

実行と設定 校正 pH ORP 温度設定

または

[ 検出器設定 ] で「pH+ORP」を選択している場合

図17.1 校正

校正項目として、[pH]、[ORP]、[rH]、[温度設定]があります。[機器設定]における、[検出器設定]、[測定パラメータ設定]での設定状態により校正

対象となる項目が決まります。

を押し、[実行:校正]を選択後、校正対象を選択し、校正設定をしたうえで実行します。

注記緩衝液を用いた校正の実施に際して、以下の点に注意してください。1. 校正を始める前に、検出器が適切に洗浄されており、電極が十分に機能することを

確認してください。電極は蒸留水ですすぎ、校正標準液(緩衝液)が汚染されないようにしてください。

2. 標準液の汚染や変質による誤差を避けるため、常に新鮮な標準液を使用してください。標準液には使用期限があります。特に、空気中の CO2 を吸収するアルカリ性標準液の使用期限には注意してください。

3. 当社では、優れた精度と緩衝能を持つ NIST/DIN 19266 標準液をお勧めしています。市販の調製標準液(例:7.00、9.00、10.00 pH)を使用することもできますが、温度特性表が添付されていない場合があり、またその安定性は NIST(JIS 相当)標準液に劣ります。

校正の前には、必ず電極をよくなじませ、洗浄し、電極に適合した KCl を補充して(必要時)ください。詳細は各検出器の取扱説明書を参照してください。

17

SENCOM

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17-2 < 17.SENCOMpH/ORP の校正>

9th Edition : 2018.03.23-00

17.1 pH校正pH 校正には、[手動]、[自動]、[サンプル校正]があります。

17.1.1 手動校正標準液や pH 値が既知の溶液(緩衝液)を用いて、機器の値を合わせ込みます。pH 値、温度影響、安定性は、お客様に測定いただきます。

[ゼロ/スロープ]、[ゼロ/スロープ/ ITP(3 点)]、[ゼロ/スロープ 1, 2(3 点)]から校正種別を選択します。

校正は、段階的に行われます。画面表示の指示に従い、実行してください。各測定点で、安定チェックが行われ、指示値が安定してから次の段階へ進みます。校正の際、検出器を緩衝液に浸して指示値が安定したとしても、3 ~ 5 分間は、そのまま放置してから、次の操作に進んでください。信頼性と精度のある校正結果となります。

注記検出器または電極を交換した場合、検出器健康度データをリセットしてください。また、検出器交換をした場合、ログブックにメモしておく機能があります(図 15.9 参照)。

ゼロ/スロープ1 点校正または 2 点校正を実行します。1 点校正ではゼロのみを校正します。2 点校正ではゼロとスロープを校正します。

ゼロ/スロープ/ITP(3点)ITP タイプの3点校正です。ITP が pH 7でない場合、3点校正をおこない、ゼロ(不斉電位)、スロープ(感度)、ITP

(等温交点)を求め校正します。制約事項

・ 緩衝液は、異なる 3 種を使用し、緩衝液同士の pH 値の差が 1 pH 以上のものを使用してください。

(緩衝液 1 <緩衝液 2 <緩衝液 3 または、緩衝液 1 >緩衝液 2 >緩衝液 3)・ 緩衝液 2 は、7 ± 2 pH のものを使用ください。・ 緩衝液 2 と緩衝液 3 の温度差が 5以内で、かつ、緩衝液 2、3 と緩衝液 1 の温度差

は 20以上としてください。・ 緩衝液 1、2 の pH 値、温度と、緩衝液 3 の温度を次式に入力し、緩衝液 3 の pH 値

を計算します(pH3cal)。

pH3cal = ITP - (273.15 + t2)(ITP - pH2) + (1 - ) x (273.15 + t1)(ITP - pH1)

(273.15 + t3)

t3 - t1t2 - t1

( )t3 - t1t2 - t1

pHn:緩衝液 n の pH 値 tn:緩衝液 n の温度() ITP:校正設定で表示される ITP 値(16.2.4 項参照)

(表示のない場合または検出器を接続して初めて校正する場合は、ITP=7.00 pH とします。)

実際に使用する緩衝液 3 の pH 値が、緩衝液 3 の計算値(pH3cal)± 1 pH 以内の場合は、その液は使用できません。

ゼロ/スロープ1,2(3点)折れ線タイプの 3 点校正です。

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17-3 < 17.SENCOMpH/ORP の校正>

9th Edition : 2018.03.23-00

広い範囲にわたって、起電力/ pH の関係が比例関係に無い場合、2 つの区間に分け、それぞれの区間におけるゼロ(不斉電位)、スロープ(感度)を求め校正します。制約事項

・ 緩衝液は、異なる 3 種を使用し、緩衝液同士の pH 値の差が 1 pH 以上のものを使用してください。

(緩衝液 1 <緩衝液 2 <緩衝液 3 または、緩衝液 1 >緩衝液 2 >緩衝液 3)・ 緩衝液 1 と緩衝液2の温度差は、20以下としてください。・ 緩衝液 2 と緩衝液3の温度差は、20以下としてください。

17.1.2 自動校正校正メニューに従って、機器が持つ緩衝液表により、簡単に校正を行うことができます。

[機器設定]→[測定パラメータ設定]→[校正設定]→[pH 設定]→[緩衝液]で「NIST/ DIN19266」、「DIN19267」、「US」、「ユーザ設定」から、あらかじめ使用する緩衝液を選択してください。付録 1 の表1も参照してください。

「ユーザ設定」を選択した場合には、緩衝液表 1 ~ 3 に登録されている条件に基づき校正が行われます。正確な緩衝液表を用いることで、信頼性の高い校正が実現できます。

手動校正同様、[ゼロ/スロープ]、[ゼロ/スロープ/ ITP(3 点)]、[ゼロ/スロープ 1, 2(3点)]から校正種別を選択します。

校正は、段階的に行われます。画面表示の指示に従い、実行してください。各測定点で、安定チェックが行われ、指示値が安定してから次の段階へ進みます。

注記検出器または電極を交換した場合、検出器健康度データをリセットしてください。また、検出器交換をした場合、ログブックにメモしておく機能があります(図 15.9 参照)。

ゼロ/スロープ校正設定で選択した「緩衝液」に連動した液を選択し、画面指示に従い校正を実行してください。

ゼロ/スロープ/ITP(3点)校正設定で選択した「緩衝液」に連動した液の順序選択メニュー(表 17.1)での順序に従い校正が実行されます。画面指示に従い校正を実行してください。制約事項

・ 緩衝液は、異なる 3 種を使用し、緩衝液同士の pH 値の差が 1 pH 以上のものを使用してください。

(緩衝液 1 <緩衝液 2 <緩衝液 3 または、緩衝液 1 >緩衝液 2 >緩衝液 3)・ ユーザ設定での緩衝液表における緩衝液 2 は、7 ± 2 pH(25時)としてください。・ 緩衝液 1 と緩衝液 2 の温度差が 5以内で、かつ、緩衝液 1、2 と緩衝液 3 の温度差

は 20以上、 または 緩衝液 2 と緩衝液 3 の温度差が 5以内で、かつ、緩衝液 2、3 と緩衝液 1 の温度差

は 20以上としてください。

ゼロ/スロープ1,2(3点)校正設定で選択した「緩衝液」に連動した液の順序選択メニュー(表 17.1)での順序に従い校正が実行されます。画面指示に従い校正を実行してください。

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SENCOM

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17-4 < 17.SENCOMpH/ORP の校正>

9th Edition : 2018.03.23-00

制約事項・ 緩衝液は、異なる 3 種を使用し、緩衝液同士の pH 値の差が 1 pH 以上のものを使用

してください。 (緩衝液 1 <緩衝液 2 <緩衝液 3 または、緩衝液 1 >緩衝液 2 >緩衝液 3)

・ 緩衝液 1 と緩衝液 2 の温度差は、20以下としてください。・ 緩衝液 2 と緩衝液 3 の温度差は、20以下としてください。

表17.1 3点校正時の緩衝液の選択

緩衝液 設定 緩衝液の順序選択メニューNIST/DIN19266 pH1.7 → pH6.9 → pH9.2

pH4.0 → pH6.9 → pH9.2pH9.2 → pH6.9 → pH1.7pH9.2 → pH6.9 → pH4.0

DIN19267 pH4.7 → pH6.8 → pH9.2pH9.2 → pH6.8 → pH4.7

US pH4.0 → pH7.0 → pH10.0pH10.0 → pH7.0 → pH4.0

ユーザ設定 table1 → table2 → table3table3 → table2 → table1

17.1.3 サンプル校正ゼロ(不斉電位)のみの 1 点校正です。採取したサンプル値に合わせ込みを行います。

[サンプルを採取]を実行することにより、採取したサンプル値が記録されます。再びサンプル校正画面に入り、[校正開始]によりサンプル校正が実行され、データ更新を行います。

注記検出器または電極を交換した場合、検出器健康度データをリセットしてください。また、検出器交換をした場合、ログブックにメモしておく機能があります(図 15.9 参照)。

17.2 温度校正(温度設定)正確な測定には正確な温度測定が重要となります。高精度な温度計で温度を測定してください。それに応じて検出器の指示値を変更してください。校正精度を上げるため、通常の運転温度にできるだけ近い温度で温度校正を行ってください。

17.3 ORP校正(rH校正)ORP 校正および rH 校正には、[手動]、[サンプル校正]があります。自動校正機能はありません。

校正は段階的に行われます。画面表示の指示に従い、実行してください。各測定点で、安定チェックが行われ、指示値が安定してから次の段階へ進みます。

注記検出器または電極を交換した場合、検出器健康度データをリセットしてください。また、検出器交換をした場合、ログブックにメモしておく機能があります(図 15.9 参照)。

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17-5 < 17.SENCOMpH/ORP の校正>

9th Edition : 2018.03.23-00

17.4 ホールドFLXA202/FLXA21 には、電流出力を既知の値(初期値は「直前値」)に保持させるホールド機能があります。任意に出力をホールドさせたいときに、このメニューを使います。

ホールドの設定については、16-9 ページの「 ホールド設定」を参照してください。機器設定またはクイックセットアップ中は、自動的にホールド状態になります。校正(または洗浄)中にホールドしないようにするには、[校正(/ 洗浄)中のホールド]を「使用不可」に設定することで可能になります。

を押し、[実行:ホールド]を選択後、[手動ホールド 有効]、[手動ホールド 無効]の選択で、手動ホールドの設定が可能です。

10.38タグ :SENCOM

25.0

4mA 20mAPH1

°CpH

HOLD

図17.2 手動ホールドが有効のときの表示例

メイン画面の HOLD 点灯部分を押すことにより、解除することができます。

17

SENCOM

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18-1 < 18.保  守>

9th Edition : 2018.03.23-00

18. 保  守

定期保守FLXA202/FLXA21 では、窓の清掃以外は定期保守がほとんど必要ありません。前面窓は清浄に保ち、画面がはっきりと見えるように、またタッチパネルの操作が適切にできるようにしてください。汚れた場合は、柔らかい湿った布または柔らかいティッシュで拭いてきれいにしてください。頑固な汚れの場合は、中性洗剤を使用してください。前面カバーを開けたりケーブルグランドを外して元に戻す際は、シール部を清潔にして正しくはめ込み、水や水蒸気に対するケースの防水性を維持してください。

pH 測定では高インピーダンス検出器 ( ガラス電極 ) を使用しています、変換器内部に湿気が入らないように注意してください。

注意強力な化学薬品や溶剤は絶対に使用しないでください。窓の汚れがひどい場合や傷がついたとき、部品の交換となる場合があります。当社サービスにご相談ください。

バッテリFLXA202/FLXA21 には、時計を使用するログブック機能があります。機器には、リチウム電池(バッテリ)が装備されており、電源が切れている間の時計機能を維持しています。電池の予想稼働寿命は約 10 年です。これは電池の寿命を保証するものではありません。寿命になりましたら、当社サービスにご連絡ください。

検出器の保守検出器の保守については、各検出器の取扱説明書に従ってください。

予知保全FLXA202/FLXA21 には、独自の予知機能(健康診断)があります。検出器健康診断に関する設定をしておくことで、詳細画面でのゲージ表示にて、検出器の状態を把握し、予知保全することができます。

「検出器診断設定」(4.2.7 項、7.1.7 項、10.1.7 項、13.2.7 項、16.2.7 項)を参照してください。

PH

SC

ISC

DO

SENCOM

18

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19-1 < 19.トラブルシューティング>

9th Edition : 2018.03.23-00

19. トラブルシューティング

や が表示された場合は、メイン画面からエラー項目を確認することができます。

1-10 ページの「 機器状態画面 」を参照してください。

エラー項目の設定については、「エラー設定」(4.4 項、7.3 項、10.3 項、13.4 項、16.4 項)を参照してください。ここで設定した項目別に「故障」や「警告」が表示されます。また、

「エラー設定」で設定する項目以外にも表示されるエラーはあります。

モジュールの取り付けモジュールがきちんと挿入されていない場合、図 19.1 の表示が出る場合があります。きちんとモジュールが挿入されていてロックされていることを確認してください。また、間違った検出器(第 1 モジュールが pH 計で第 2 モジュールが SC 計など異種検出器の組み合わせ)を挿入した場合、図 19.2 の表示が出ます。

検出器モジュール無し

4mA 20mA

図19.1 モジュールがない場合

検出器モジュールが違います

4mA 20mA

図19.2 モジュールが間違っている場合 PH

SC

ISC

DO

SENCOM

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19-2 < 19.トラブルシューティング>

9th Edition : 2018.03.23-00

FLXA21のモジュール交換作業について故障時の交換は、当社の者、または当社の指定する者が行ってください。その際は下記の手順に従ってください。

注意モジュール交換作業は、変換器の電源を切ってから行ってください。

モジュールは左右のロックが解除されていることを確認してから引き出してください。

ロック状態 ロック解除状態

図19.3 モジュールのロック

モジュールを引き出す際に、モジュール上部の細い部分を持たないでください。モジュールが引き出しにくい場合は端子台のネジを緩め、図 19.4 のようにマイナスドライバの先を引っ掛けて引き出してください。

図19.4 モジュールが引き出しにくい場合

モジュール交換後、検出器を配線します。

注記検出器を配線したら、必ず配線用カバーを付けてください。また、モジュールが左右の機構でロックされていることを確認してください。

注記前面カバーを閉める際は、モジュールをロックするレバーをすべて内側 ( ロックされている状態)に倒してください。モジュールが差し込まれていないスロットのレバーも同様に内側に倒してください。レバーが外側にある場合、前面カバーがぶつかる可能性があります。

注意FLXA202/FLXA21 の TIIS 防爆品の修理は、モジュール交換を含め、引取り修理となります。

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付録1-1 <付録 1.pH/ORP 用>

9th Edition : 2018.03.23-00

付録1 pH/ORP用

校正用標準液pH の校正設定(4.2.4 項)で選択できる緩衝液の詳細を示します。単位は pH です。表1 NIST(IEC 60746-2)/DIN 19266(JIS相当)

0 5 10 15 20 25 30 35 38 40 45 50 55 60 70 80 90 951.68 pH 1.668 1.670 1.672 1.675 1.679 1.683 1.688 1.691 1.694 1.700 1.707 1.715 1.723 1.743 1.766 1.792 1.8064.01 pH 4.003 3.999 3.998 3.999 4.002 4.008 4.015 4.024 4.030 4.035 4.047 4.060 4.075 4.091 4.126 4.164 4.205 4.2276.87 pH 6.984 6.951 6.923 6.900 6.881 6.865 6.853 6.844 6.840 6.838 6.834 6.833 6.834 6.836 6.845 6.859 6.877 6.8869.18 pH 9.464 9.395 9.332 9.276 9.225 9.180 9.139 9.102 9.081 9.068 9.038 9.011 8.985 8.962 8.921 8.885 8.850 8.833

表2 DIN 19267(ドイツ規格)

0 10 20 25 30 40 50 60 70 80 904.65 pH DIN 4.670 4.660 4.650 4.650 4.650 4.660 4.680 4.700 4.720 4.750 4.7906.79 pH DIN 6.890 6.840 6.800 6.790 6.780 6.760 6.760 6.760 6.760 6.780 6.8009.23 pH DIN 9.480 9.370 9.270 9.230 9.180 9.090 9.000 8.920 8.880 8.850 8.820

表3 US技術標準液

0 5 10 15 20 25 30 35 40 45 50 55 604.0 pH US 4.000 3.998 3.997 3.998 4.001 4.005 4.001 4.018 4.027 4.038 4.050 4.064 4.0807.0 pH US 7.120 7.090 7.060 7.040 7.020 7.000 6.990 6.980 6.988 6.978 6.970 6.890 6.980

10.0 pH US 10.317 10.245 10.179 10.118 10.062 10.012 9.966 9.926 9.889 9.856 9.828 9.828 9.828

表4 ユーザ設定標準液(初期設定値はNIST値を四捨五入したものに基づく)

0 5 10 15 20 25 30 35 40 45 50 55 60 65 70 75 80緩衝液表1

(buffer 4) 4.00 4.00 4.00 4.00 4.00 4.01 4.02 4.02 4.04 4.05 4.06 4.08 4.09 4.11 4.13 4.15 4.16

緩衝液表2(buffer 7) 6.98 6.95 6.92 6.90 6.88 6.87 6.85 6.84 6.84 6.83 6.83 6.83 6.84 6.84 6.85 6.85 6.86

緩衝液表3(buffer 9) 9.46 9.40 9.33 9.28 9.23 9.18 9.14 9.10 9.07 9.04 9.01 8.99 8.96 8.94 8.92 8.90 8.89

ユーザ設定標準表を作成して、使用環境に適した標準液を使用することができます。pHの温度特性に関するデータは、標準液メーカなどから入手してください。

注記当社では、酸やアルカリを添加して調整する標準液よりも、NIST(第 1 標準液)の使用をお勧めしています。NIST は認定標準液であり、優れた緩衝能(汚染による pH 変化に抵抗する能力)を有します。

App.

PH

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付録1-2 <付録 1.pH/ORP 用>

9th Edition : 2018.03.23-00

マトリクス温度補償温度補償の設定(4.2.3 項)で選択できる基準温度換算のマトリクスの初期値を示します。表5 マトリクス温度補償初期値(基準温度(Tref.):25.0)

温度レンジ 溶液1(最小) 溶液2 溶液3 溶液4 溶液5(最大)Tref. (25.0 ºC) 6.40 pH 7.00 pH 7.30 pH 7.60 pH 9.00 pH

Tmin. (T1) 5.0 ºC 6.42 pH 7.38 pH 7.94 pH 8.31 pH 9.74 pHT2 25.0 ºC 6.40 pH 7.00 pH 7.30 pH 7.60 pH 9.00 pHT3 45.0 ºC 6.34 pH 6.70 pH 6.86 pH 7.06 pH 8.40 pHT4 65.0 ºC 6.23 pH 6.45 pH 6.54 pH 6.67 pH 7.91 pH

Tmax. (T5) 85.0 ºC 6.11 pH 6.25 pH 6.31 pH 6.40 pH 7.51 pH

値の入力(ユーザ設定)をする場合新しい値を入力する前にマトリクスを消去します。次に、表 6 のように新しいマトリクス値を入力します。灰色の欄は必須入力欄です。それ以外は省略することも可能です。表6 値の入力例(基準温度(Tref.):25.0)

温度レンジ 溶液1(最小) 溶液2 溶液3 溶液4 溶液5(最大)Tref. (25.0 ºC) 6.40 pH 7.00 pH 7.30 pH 7.60 pH 9.00 pH

Tmin. (T1) 5.0 ºC 6.42 pH 7.38 pH 7.94 pH 8.31 pH 9.74 pHT2 25.0 ºC 6.40 pH 7.00 pH 7.30 pH 7.60 pH 9.00 pHT3 45.0 ºC 6.34 pH 6.70 pH 6.86 pH 7.06 pH 8.40 pHT4 65.0 ºC 6.23 pH 6.45 pH 6.54 pH 6.67 pH 7.91 pH

Tmax. (T5) 85.0 ºC 6.11 pH 6.25 pH 6.31 pH 6.40 pH 7.51 pH注: 灰色の欄は必須入力欄です。

基準温度は、「温度補償画面」で設定します。初期値は 25.0です。

「温度レンジ」画面に補償する各温度値を入力します。溶液 1 →溶液 5 は、pH の低い順番に溶液 1 から入力を行ってください。

すべての入力が完了したら、必ず「値の確認?」を実行してエラーのないことを確認してください。マトリクスが正しく単調増加または単調減少になっているかどうかがチェックされます。エラーが発見されると、画面にエラーの場所が示されます。

「エラーなし」が表示されると、マトリクスの線形補間が行われ、表のすべての欄が埋まります。空欄のまま「値の確認 ?」を実行しないと「第 1/2 マトリクスのエラー」が発生します。

設定変更設定を不用意に変更すると、矢印の先の項目の設定値が初期化されます。表7 変更すると他の設定値を初期化するパラメータ

電極の種類→ 測定→ 出力:プロセスパラメータ→ 直線:0%値、100%値出力表通信設定:HART:PV

画面表示設定:個別表示(主表示画面)トレンドグラフ画面→ Y 軸(低、高)通信設定:HART

Impedance 設定

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付録1-3 <付録 1.pH/ORP 用>

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ORP電極チェックORP 電極が正常であるかどうかは、酸化還元電位が既知の溶液(チェック溶液)を測定したときに得られる測定値が許容範囲に入っているかどうかで判断します。定常運転を始める前に、ORP 検出器に異常のないことを確認しておきたい場合は、次の要領でチェックしてください。電極チェックは、測定状態で実施します。

チェック溶液電極チェックには、酸化還元電位の明確な溶液を使用します。チェック溶液には、キンヒドロン溶液や鉄溶液などがあります。

電極のチェック要領(1) チェック溶液 50 ~ 100 ml 程度を、200 ml 程度の容量の清浄なビーカーなどに入れ

ます。(2) ORP 検出器をホルダなどからはずし、付着している測定溶液を水で洗い流し、水滴

を拭き取ります。なお、検出器の感応部や液絡部の汚れがある場合は、水で洗浄してください。

(3) 検出器の先端部をチェック溶液に浸して、変換器の酸化還元電位表示値が安定したらその値を読み取ります。表示値は通常 5 ~ 10 分間程度で安定します。

また、チェック溶液の温度を測り、その温度におけるチェック溶液の酸化還元電位が許容範囲内であることを確認します。

当社のチェック溶液と許容範囲当社では、以下のチェック用試薬を補用品として販売しております。以下の調製要領に従って調製してご利用ください。 キンヒドロン(部品番号:K9024EC)、鉄(部品番号:K9024ED)[キンヒドロン溶液の調製] 試薬 1 袋分を広口ビンなどに入れ、純水を注いで溶解して 250 ml の溶液としてくだ

さい。純水の温度が低い場合、試薬が完全に溶解せずに多少液面に浮くことがありますが、使用するうえでの問題はありません。

[鉄溶液の調製] 試薬 1 袋分を広口ビンなどに入れ、2 mol/l 硫酸を加えて溶解して総量 250 ml として

ください。 濃硫酸を用いて調製する場合は、まず、試薬が入った広口ビンに約 150 ml の純水を

注いでおき、かき混ぜながら濃硫酸 14 ml を加えます。さらに純水を加えて試薬を溶解し、250 ml の溶液としてください。

注意濃硫酸の取り扱いについては十分注意して溶液を調製してください。

当社製試薬で調製したチェック溶液の酸化還元電位を図 1 に示します。測定値が許容範囲内であれば、検出器は正常です。許容範囲からはずれた場合は、校正を行ってください。なお、測定値が許容範囲からわずかにはずれる程度の場合は、念のためにチェック溶液の調製が正確に行われたことを確認してください。

App.

PH

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付録1-4 <付録 1.pH/ORP 用>

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0 10 20 30 40 500

100

200

300

400

500

600

温度 

酸化還元電位mV

鉄溶液

キンヒドロン溶液

許容範囲

許容範囲

図1 チェック溶液の酸化還元電位(比較電極[3.3 mol KCl塩化銀電極]基準)

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付録2-1 <付録 2.SC 用>

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付録2 SC用

温度補償溶液の導電率は温度の影響を強く受け、一般に、溶液の温度が 1変化するごとに導電率は約 2%変化します。温度の影響は、溶液の組成、濃度、温度範囲等の様々な要因により決定され、溶液ごとに異なります。係数(α)は温度の影響量を示し、温度()あたりの導電率の変化(%)で表されます。ほとんどのアプリケーションでは、導電率の指示値が正確に濃度や純度に換算されるように、この温度補償が必要となります。

NaCl(標準温度補償)出荷時の FLXA202/FLXA21 には、塩化ナトリウム(NaCl)溶液に基づく標準温度補償関数が初期値として設定されています。この方法は多くのアプリケーションに適しており、標準的な手分析値の NaCl 補償関数と互換性があります。表1 NaCl補償(IEC 60746-3、基準温度25)測定温度 () 比率 * 温度補償係数 (%/) 測定温度 () 比率 * 温度補償係数 (%/)

0 0.54 1.8 100 2.68 2.210 0.72 1.9 110 2.90 2.220 0.90 2.0 120 3.12 2.225 1.00 ― 130 3.34 2.230 1.10 2.0 140 3.56 2.240 1.31 2.0 150 3.79 2.250 1.53 2.1 160 4.03 2.260 1.76 2.2 170 4.23 2.270 1.99 2.2 180 4.42 2.280 2.22 2.2 190 4.61 2.290 2.45 2.2 200 4.78 2.2

*: 基準温度の導電率を 1.00 としたときの各温度における比率

温度係数(TC)温度係数 (%/ ) による温度補償係数 (TC) を設定します。試料溶液の温度補償係数が手分析等で既知の場合、その値を入力します。設定範囲は、0.00 ~ 10.0 % です。基準温度と組み合わせて化学溶液に適用できる直線補償関数が得られます。

<計算された温度係数(TC)の設定>[機器設定]→[測定パラメータ設定]→[温度補償]→ [ 補償方法]で「TC」を選択し、

以下の計算式から求めた温度係数を入力します。A. 温度係数の計算方法(基準温度における導電率が既知の場合)

Kt - Krefα =

T - Tref

100K ref

X

α = 温度補償係数(% /)Tref = 基準温度T = 測定温度()Kref = 基準温度における導電率Kt = 測定温度における導電率

B. 温度係数の計算方法(異なる 2 点の温度値における導電率が既知の場合) 2 点の温度値で導電率を測定します。1 点は基準温度より高い温度、もう 1 点は低い

温度で測定します。このとき温度係数は 0.00% /に設定します。以下の計算式で温度係数(α)を計算します。

App.

SC

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付録2-2 <付録 2.SC 用>

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KTK ref= 1+α ( T - Tref)

K2 - K1α = K1( T2 - Tref) - K2( T1 - Tref)

K1 K2K ref= =1+α ( T1 - Tref) 1+α ( T2 - Tref)

K1 (1 + α ( T2 - Tref )) = K2 (1 + α ( T1 - Tref ))

K1 · α ( T2 - Tref ) - K2 · α ( T1 - Tref ) = K2 - K1

T1 , T2 = 液温()K1 = T1()における導電率K2 = T2()における導電率

( )

(

(

図1 導電率

< 計算例 > 液温 18.0における導電率= 124.5μS/cm 液温 31.0における導電率= 147.6μS/cm上の式に値を代入すると、以下の値が得られます。

147.6 - 124.5x 100= 1.298 %/°Cα =

124.5x(31.0 - 25) - 147.6x(18.0 - 25)

得られた温度係数を FLXA202/FLXA21 に入力します。

設定した温度係数が正確であれば、表示される導電率は液温に関係なく一定となります。以下の方法で、設定した温度係数が正確であることを確認します。液温が下がると表示されている導電率が増加する場合、設定されいてる温度係数は小さすぎます。逆の場合も同じく、導電率が減少する場合、温度係数は大きすぎます。いずれの場合も、導電率が変更しないように温度係数を変更してください。

マトリクスマトリクスとは、温度補償マトリクスによる温度補償です。温度補償マトリクスとは、濃度、温度、導電率の関係を表にしたものです。あらかじめ定義された温度補償マトリクスを選択するほかに、ユーザ設定ができます。

<あらかじめ定義された温度補償マトリクス>あらかじめ定義された温度補償マトリクスは、一般的な無機の酸および塩基に対応しています。また、アンモニアとモルホリンにも対応しています。

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付録2-3 <付録 2.SC 用>

9th Edition : 2018.03.23-00

表2 あらかじめ定義された温度マトリクスの種類

マトリクス選択 測定対象物質 濃度 温度 詳細アンモニア 0..50ppb アンモニア 0 ~ 50 ppb 0 ~ 90 ºC 表 Aモルホリン 0..500ppb モルホリン 0 ~ 500 ppb 0 ~ 90 ºC 表 Bアンモニア 15..30% アンモニア 15 ~ 30% 10 ~ 50 ºC 表 C硫酸 0..27% 硫酸 0 ~ 27% -1.1 ~ 98.9 ºC 表 D硫酸 39..85% 硫酸 39 ~ 85% -17.8 ~ 115.6 ºC 表 E硫酸 93..100% 硫酸 93 ~ 100% 10 ~ 90 ºC 表 F苛性ソーダ 0..15% 水酸化ナトリウム 0 ~ 15% 0 ~ 100 ºC 表 G苛性ソーダ 25..50% 水酸化ナトリウム 25 ~ 50% 0 ~ 80 ºC 表 H塩酸 0..200ppb 塩酸 0 ~ 200 ppb 0 ~ 100 ºC 表 I塩酸 0..18% 塩酸 0 ~ 18.2% -10 ~ 65 ºC 表 J塩酸 24..44% 塩酸 23.7 ~ 43.8% -20 ~ 65 ºC 表 K硝酸  0..25% 硝酸 0 ~ 24.80% 0 ~ 80 ºC 表 L硝酸  35..88% 硝酸 35.0 ~ 87.7% -16 ~ 60 ºC 表 M

定義された温度補償マトリクス一覧を表 A ~ M に示します。縦方向が温度軸、横方向が(溶液)濃度軸になっています。表A アンモニア 0..50ppb(導電率単位:µS/cm)

溶液(濃度)温度レンジ

溶液最小値 溶液2 溶液3 溶液4 溶液5 溶液6 溶液7 溶液8 溶液9 溶液最大値0 ppb 1 ppb 2 ppb 3 ppb 5 ppb 7 ppb 10 ppb 20 ppb 30 ppb 50 ppb

Tmin. 0 ºC 0.0116 0.0173 0.0229 0.0320 0.0502 0.0688 0.0966 0.178 0.259 0.4232. 10 ºC 0.0230 0.0284 0.0337 0.0442 0.0651 0.0879 0.122 0.225 0.328 0.5353. 20 ºC 0.0419 0.0466 0.0512 0.0622 0.0842 0.111 0.150 0.274 0.398 0.6484. 30 ºC 0.0710 0.0749 0.0788 0.0895 0.111 0.139 0.181 0.325 0.469 0.7585. 40 ºC 0.114 0.117 0.120 0.130 0.149 0.178 0.221 0.382 0.543 0.8666. 50 ºC 0.173 0.176 0.178 0.186 0.203 0.231 0.273 0.448 0.623 0.9747. 60 ºC 0.251 0.254 0.256 0.263 0.278 0.304 0.344 0.531 0.718 1.098. 70 ºC 0.350 0.353 0.356 0.363 0.377 0.402 0.439 0.637 0.835 1.239. 80 ºC 0.471 0.475 0.479 0.486 0.501 0.526 0.563 0.770 0.977 1.39

Tmax 90 ºC 0.611 0.617 0.623 0.631 0.647 0.671 0.707 0.923 1.14 1.57Tref. 25.0 ºC 0.0565 0.0608 0.0650 0.0759 0.0976 0.125 0.166 0.300 0.434 0.703

表B モルホリン 0..500ppb(導電率単位:µS/cm)

溶液(濃度)温度レンジ

溶液最小値 溶液2 溶液3 溶液4 溶液5 溶液6 溶液7 溶液8 溶液9 溶液最大値0 ppb 10 ppb 20 ppb 30 ppb 50 ppb 70 ppb 100 ppb 200 ppb 300 ppb 500 ppb

Tmin. 0 ºC 0.0116 0.0252 0.0272 0.0370 0.0565 0.0724 0.0963 0.144 0.192 0.2882. 10 ºC 0.0230 0.0316 0.0402 0.0537 0.0807 0.104 0.139 0.212 0.285 0.4313. 20 ºC 0.0419 0.0502 0.0585 0.0749 0.108 0.139 0.185 0.287 0.389 0.5924. 30 ºC 0.0710 0.0781 0.0851 0.103 0.140 0.178 0.235 0.367 0.499 0.7635. 40 ºC 0.113 0.119 0.124 0.143 0.181 0.224 0.289 0.452 0.614 0.9386. 50 ºC 0.173 0.177 0.181 0.199 0.234 0.281 0.351 0.544 0.736 1.127. 60 ºC 0.251 0.254 0.257 0.273 0.306 0.354 0.427 0.648 0.869 1.318. 70 ºC 0.350 0.354 0.357 0.372 0.403 0.452 0.526 0.773 1.02 1.529. 80 ºC 0.471 0.476 0.481 0.497 0.528 0.578 0.654 0.932 1.22 1.77

Tmax 90 ºC 0.611 0.619 0.626 0.642 0.674 0.724 0.798 1.10 1.41 2.03Tref. 25.0 ºC 0.0565 0.0642 0.0718 0.0890 0.124 0.159 0.210 0.327 0.444 0.678

App.

SC

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付録2-4 <付録 2.SC 用>

9th Edition : 2018.03.23-00

表C アンモニア 15..30%(導電率単位:mS/cm)

溶液(濃度)温度レンジ

溶液最小値 溶液2 溶液3 溶液4 溶液5 溶液6 溶液7 溶液8 溶液9 溶液最大値15 % 16 % 18 % 19 % 20 % 22 % 24 % 26 % 28 % 30 %

Tmin. 10 ºC 0.480 0.430 0.355 0.320 0.295 0.250 0.215 0.185 0.155 0.1302. 15 ºC 0.580 0.530 0.440 0.400 0.370 0.315 0.265 0.235 0.205 0.1703. 18 ºC 0.649 0.600 0.506 0.466 0.433 0.372 0.316 0.277 0.238 0.1904. 20 ºC 0.695 0.645 0.550 0.510 0.475 0.410 0.350 0.305 0.260 0.2155. 25 ºC 0.820 0.770 0.650 0.610 0.560 0.490 0.420 0.360 0.310 0.2546. 30 ºC 0.930 0.870 0.755 0.700 0.650 0.560 0.485 0.420 0.355 0.2927. 35 ºC 1.04 0.970 0.843 0.780 0.733 0.638 0.553 0.477 0.403 0.3318. 40 ºC 1.14 1.07 0.930 0.860 0.815 0.715 0.620 0.533 0.450 0.3709. 45 ºC 1.25 1.16 1.02 0.945 0.890 0.783 0.675 0.581 0.490 0.402

Tmax 50 ºC 1.35 1.26 1.10 1.03 0.965 0.850 0.730 0.628 0.530 0.433Tref. 25.0 ºC 0.820 0.770 0.650 0.610 0.560 0.490 0.420 0.360 0.310 0.254

表D 硫酸 0..27%(導電率単位:S/cm)

溶液(濃度)温度レンジ

溶液最小値 溶液2 溶液3 溶液4 溶液5 溶液6 溶液7 溶液8 溶液9 溶液最大値0 % 5 % 8 % 12 % 14 % 17 % 20 % 22 % 24 % 27 %

Tmin. -1.1 ºC 0 0.1496 0.2330 0.3275 0.3695 0.4225 0.4640 0.4850 0.5005 0.51402. 10.0 ºC 0 0.1813 0.3845 0.4030 0.4355 0.5210 0.5725 0.5980 0.6160 0.63403. 21.1 ºC 0 0.2102 0.3330 0.4740 0.5335 0.6145 0.6805 0.7140 0.7385 0.76254. 32.2 ºC 0 0.2351 0.3740 0.5360 0.6070 0.7030 0.7810 0.8225 0.8540 0.88605. 43.3 ºC 0 0.2574 0.4130 0.5945 0.6735 0.7835 0.8755 0.9250 0.9635 1.00506. 54.4 ºC 0 0.2674 0.4450 0.6455 0.7315 0.8533 0.9600 1.0190 1.0660 1.11807. 60.0 ºC 0 0.2853 0.4600 0.6670 0.7570 0.8860 0.9980 1.0600 1.1110 1.17008. 71.1 ºC 0 0.3007 0.4860 0.7070 0.8060 0.9470 1.0710 1.1400 1.1970 1.26409. 87.8 ºC 0 0.3217 0.5210 0.7605 0.8665 1.0250 1.1630 1.2420 1.3100 1.3940

Tmax 98.9 ºC 0 0.3335 0.5420 0.7885 0.9025 1.0650 1.2160 1.3020 1.3760 1.4690Tref. 25.0 ºC 0 0.2190 0.3470 0.4960 0.5590 0.6450 0.7160 0.7520 0.7790 0.8060

表E 硫酸 39..85%(導電率単位:S/cm)

溶液(濃度)温度レンジ

溶液最小値 溶液2 溶液3 溶液4 溶液5 溶液6 溶液7 溶液8 溶液9 溶液最大値39 % 44 % 50 % 55 % 60 % 65 % 70 % 75 % 80 % 85 %

Tmin. -17.8 ºC 0.2775 0.2500 0.2125 0.1770 0.1385 0.1020 0.0710 0.0435 0.0140 02. 4.4 ºC 0.5225 0.4695 0.4000 0.3265 0.2750 0.2105 0.1500 0.0990 0.0655 0.06103. 21.1 ºC 0.7220 0.6590 0.5700 0.4670 0.3950 0.3085 0.2315 0.1650 0.1200 0.11004. 32.2 ºC 0.8600 0.7895 0.6870 0.5715 0.4870 0.3850 0.2950 0.2190 0.1655 0.15305. 43.3 ºC 0.9225 0.9190 0.8080 0.6770 0.5830 0.4670 0.3640 0.2785 0.2190 0.20406. 54.4 ºC 1.1250 1.0510 0.9305 0.7825 0.6770 0.5505 0.4400 0.3475 0.2825 0.26207. 65.6 ºC 1.2490 1.1760 1.0530 0.8950 0.7810 0.6430 0.5220 0.4210 0.3495 0.32558. 82.2 ºC 1.4340 1.3670 1.2370 1.0640 0.9390 0.7900 0.6570 0.5430 0.4620 0.43159. 98.9 ºC 1.5950 1.5400 1.4150 1.2350 1.1000 0.9370 0.7960 0.6750 0.5880 0.5450

Tmax 115.6 ºC 1.7350 1.6920 1.5660 1.4250 1.2600 1.0910 0.9345 0.8110 0.7190 0.6630Tref. 25.0 ºC 0.7700 0.7050 0.6110 0.5040 0.4270 0.3350 0.2530 0.1840 0.1360 0.1250

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IM 12A01A02-01

付録2-5 <付録 2.SC 用>

9th Edition : 2018.03.23-00

表F 硫酸 93..100%(導電率単位:S/cm)

溶液(濃度)温度レンジ

溶液最小値 溶液2 溶液3 溶液4 溶液5 溶液6 溶液7 溶液8 溶液9 溶液最大値93.0 % 94.0 % 95.0 % 95.5 % 96.0 % 97.0 % 97.5 % 98.0 % 99.0 % 100.0 %

Tmin. 10 ºC 0.0860 0.0835 0.0800 0.0768 0.0735 0.0640 0.0563 0.0485 0.0225 02. 20 ºC 0.1153 0.1143 0.1110 0.1086 0.1051 0.0961 0.0895 0.0812 0.0580 0.00853. 25 ºC 0.1320 0.1310 0.1260 0.1230 0.1190 0.1090 0.1020 0.0920 0.0640 0.01054. 30 ºC 0.1490 0.1467 0.1414 0.1375 0.1332 0.1220 0.1138 0.1035 0.0703 0.01255. 40 ºC 0.1897 0.1860 0.1787 0.1739 0.1680 0.1520 0.1410 0.1295 0.0869 0.01716. 50 ºC 0.2323 0.2275 0.2190 0.2124 0.2041 0.1833 0.1710 0.1574 0.1067 0.02197. 60 ºC 0.2787 0.2715 0.2604 0.2530 0.2440 0.2200 0.2053 0.1884 0.1275 0.02798. 70 ºC 0.3284 0.3196 0.3065 0.2970 0.2853 0.2594 0.2420 0.2255 0.1495 0.02409. 80 ºC 0.3826 0.3714 0.3550 0.3450 0.3332 0.3015 0.2813 0.2570 0.1732 0.0404

Tmax 90 ºC 0.4390 0.4250 0.4050 0.3923 0.3775 0.3405 0.3175 0.2910 0.1975 0.0460Tref. 25.0 ºC 0.1320 0.1310 0.1260 0.1230 0.1190 0.1090 0.1020 0.0920 0.0640 0.0105

表G 苛性ソーダ 0..15%(導電率単位:S/cm)

溶液(濃度)温度レンジ

溶液最小値 溶液2 溶液3 溶液4 溶液5 溶液6 溶液7 溶液8 溶液9 溶液最大値0 % 1 % 3 % 4 % 5 % 6 % 8 % 10 % 12 % 15 %

Tmin. 0 ºC 0 0.035 0.087 0.113 0.133 0.150 0.176 0.195 0.206 0.2152. 10 ºC 0 0.042 0.109 0.140 0.167 0.190 0.226 0.255 0.274 0.2933. 18 ºC 0 0.047 0.125 0.163 0.195 0.221 0.267 0.303 0.327 0.3454. 25 ºC 0 0.052 0.142 0.183 0.222 0.256 0.313 0.355 0.381 0.4105. 30 ºC 0 0.056 0.153 0.200 0.242 0.278 0.338 0.389 0.424 0.4676. 40 ºC 0 0.063 0.179 0.233 0.281 0.323 0.396 0.458 0.502 0.5517. 50 ºC 0 0.070 0.201 0.265 0.320 0.368 0.454 0.527 0.580 0.6458. 60 ºC 0 0.080 0.223 0.293 0.355 0.410 0.507 0.592 0.658 0.7429. 80 ºC 0 0.100 0.270 0.350 0.425 0.493 0.612 0.721 0.814 0.936

Tmax 100 ºC 0 0.119 0.315 0.407 0.495 0.574 0.717 0.850 0.967 1.130Tref. 25.0 ºC 0 0.052 0.142 0.183 0.222 0.256 0.313 0.355 0.381 0.410

表H 苛性ソーダ 25..50%(導電率単位:S/cm)

溶液(濃度)温度レンジ

溶液最小値 溶液2 溶液3 溶液4 溶液5 溶液6 溶液7 溶液8 溶液9 溶液最大値25 % 28 % 30 % 32 % 35 % 38 % 40 % 42 % 45 % 50 %

Tmin. 0 ºC 0.140 0.100 0.075 0.060 0.040 0.024 0.017 0.012 0.010 0.0072. 10 ºC 0.212 0.174 0.148 0.124 0.094 0.074 0.063 0.053 0.038 0.0253. 18 ºC 0.270 0.232 0.207 0.184 0.153 0.131 0.120 0.105 0.090 0.0784. 25 ºC 0.352 0.313 0.289 0.266 0.233 0.207 0.194 0.180 0.162 0.1465. 30 ºC 0.411 0.372 0.347 0.323 0.291 0.264 0.248 0.233 0.214 0.1956. 40 ºC 0.528 0.489 0.463 0.440 0.405 0.373 0.354 0.337 0.317 0.2937. 50 ºC 0.645 0.605 0.580 0.556 0.520 0.482 0.460 0.441 0.420 0.3908. 60 ºC 0.796 0.766 0.746 0.724 0.694 0.660 0.639 0.623 0.604 0.5709. 75 ºC 1.023 1.007 0.995 0.980 0.955 0.925 0.908 0.893 0.873 0.839

Tmax 80 ºC 1.098 1.086 1.078 1.066 1.042 1.015 0.997 0.982 0.963 0.929Tref. 25.0 ºC 0.352 0.313 0.289 0.266 0.233 0.207 0.194 0.180 0.162 0.146

App.

SC

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IM 12A01A02-01

付録2-6 <付録 2.SC 用>

9th Edition : 2018.03.23-00

表I 塩酸 0..200ppb(導電率単位:µS/cm)

溶液(濃度)温度レンジ

溶液最小値 溶液2 溶液3 溶液4 溶液5 溶液6 溶液7 溶液8 溶液9 溶液最大値0 ppb 1 ppb 2 ppb 4 ppb 10 ppb 20 ppb 50 ppb 100 ppb 150 ppb 200 ppb

Tmin. 0 ºC 0.0116 0.0135 0.0161 0.0228 0.0472 0.0912 0.2256 0.4504 0.6755 0.90052. 10 ºC 0.0230 0.0253 0.0281 0.0352 0.0630 0.1163 0.2834 0.5645 0.8462 1.12803. 20 ºC 0.0420 0.0446 0.0476 0.0550 0.0843 0.1443 0.3407 0.6755 1.0115 1.34794. 30 ºC 0.0713 0.0743 0.0776 0.0852 0.1149 0.1785 0.3993 0.7837 1.1714 1.55995. 40 ºC 0.1144 0.1177 0.1212 0.1291 0.1588 0.2234 0.4617 0.8904 1.3261 1.76366. 50 ºC 0.1746 0.1781 0.1819 0.1901 0.2198 0.2838 0.5316 0.9969 1.4758 1.95847. 60 ºC 0.2549 0.2586 0.2626 0.2711 0.3009 0.3637 0.6139 1.1058 1.6213 2.14398. 70 ºC 0.3577 0.3617 0.3658 0.3745 0.4044 0.4657 0.7127 1.2198 1.7638 2.31989. 80 ºC 0.4842 0.4883 0.4926 0.5015 0.5313 0.5910 0.8312 1.3419 1.9045 2.4858

Tmax 100 ºC 0.8052 0.8094 0.8137 0.8225 0.8515 0.9075 1.1273 1.6153 2.1819 2.7844Tref. 25.0 ºC 0.0551 0.0579 0.0611 0.0686 0.0982 0.1604 0.3697 0.7299 1.0921 1.4549

表J 塩酸 0..18%(導電率単位:S/cm)

溶液(濃度)温度レンジ

溶液最小値 溶液2 溶液3 溶液4 溶液5 溶液6 溶液7 溶液8 溶液9 溶液最大値0 % 3.65 % 5.48 % 7.30 % 9.12 % 11.0 % 12.8 % 14.6 % 16.4 % 18.2 %

Tmin. -10 ºC 0 0.174 0.226 0.277 0.329 0.362 0.390 0.409 0.427 0.4392. 0 ºC 0 0.212 0.294 0.364 0.421 0.464 0.489 0.514 0.538 0.5523. 10 ºC 0 0.262 0.362 0.445 0.512 0.566 0.603 0.629 0.654 0.6684. 15 ºC 0 0.284 0.395 0.481 0.554 0.610 0.653 0.681 0.708 0.7225. 20 ºC 0 0.312 0.431 0.526 0.600 0.658 0.706 0.737 0.768 0.7836. 25 ºC 0 0.332 0.459 0.563 0.647 0.713 0.764 0.794 0.824 0.8377. 30 ºC 0 0.359 0.497 0.607 0.692 0.760 0.815 0.850 0.885 0.9018. 45 ºC 0 0.425 0.587 0.721 0.830 0.914 0.978 1.02 1.06 1.089. 55 ºC 0 0.468 0.648 0.796 0.917 1.01 1.08 1.13 1.17 1.17

Tmax 65 ºC 0 0.509 0.705 0.867 1.00 1.10 1.18 1.23 1.28 1.31Tref. 25.0 ºC 0 0.332 0.459 0.563 0.647 0.713 0.764 0.794 0.824 0.837

表K 塩酸 24..44%(導電率単位:S/cm)

溶液(濃度)温度レンジ

溶液最小値 溶液2 溶液3 溶液4 溶液5 溶液6 溶液7 溶液8 溶液9 溶液最大値23.7 % 25.6 % 29.2 % 31.0 % 32.8 % 34.7 % 36.5 % 38.3 % 40.1 % 43.8 %

Tmin. -20 ºC 0.354 0.351 0.342 0.335 0.328 0.319 0.312 0.303 0.295 0.2772. 0 ºC 0.560 0.555 0.538 0.524 0.511 0.497 0.482 0.467 0.452 0.4243. 10 ºC 0.670 0.661 0.635 0.620 0.604 0.587 0.570 0.553 0.537 0.5044. 15 ºC 0.722 0.712 0.685 0.669 0.652 0.635 0.616 0.597 0.579 0.5405. 20 ºC 0.783 0.771 0.739 0.720 0.700 0.679 0.658 0.637 0.617 0.5766. 25 ºC 0.830 0.818 0.786 0.768 0.748 0.728 0.707 0.686 0.662 0.6227. 30 ºC 0.898 0.885 0.849 0.827 0.805 0.782 0.759 0.736 0.714 0.6678. 45 ºC 1.07 1.06 1.01 0.989 0.964 0.938 0.911 0.883 0.855 0.7979. 55 ºC 1.19 1.17 1.12 1.09 1.06 1.03 1.00 0.970 0.940 0.910

Tmax 65 ºC 1.30 1.28 1.23 1.20 1.17 1.14 1.11 1.08 1.05 1.02Tref. 25.0 ºC 0.830 0.818 0.786 0.768 0.748 0.728 0.707 0.686 0.662 0.622

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付録2-7 <付録 2.SC 用>

9th Edition : 2018.03.23-00

表L 硝酸 0..25%(導電率単位:S/cm)

溶液(濃度)温度レンジ

溶液最小値 溶液2 溶液3 溶液4 溶液5 溶液6 溶液7 溶液8 溶液9 溶液最大値0 % 3.12 % 6.20 % 9.30 % 12.40 % 15.32 % 17.72 % 20.11 % 22.46 % 24.80 %

Tmin. 0 ºC 0 0.1140 0.2259 0.3120 0.3980 0.4472 0.4854 0.5236 0.5498 0.57602. 18 ºC 0 0.1606 0.3178 0.4345 0.5512 0.6062 0.6559 0.7055 0.7368 0.76803. 20 ºC 0 0.1650 0.3215 0.4395 0.5575 0.6236 0.6742 0.7248 0.7568 0.78884. 25 ºC 0 0.1780 0.3490 0.4760 0.6030 0.6655 0.7186 0.7717 0.8119 0.85205. 30 ºC 0 0.1900 0.3665 0.5002 0.6339 0.7065 0.7619 0.8172 0.8555 0.89386. 40 ºC 0 0.2110 0.4095 0.5588 0.7081 0.7860 0.8451 0.9042 0.9511 0.99807. 50 ºC 0 0.2600 0.4507 0.6154 0.7801 0.8620 0.9239 0.9857 1.044 1.1028. 60 ºC 0 0.3100 0.4899 0.6699 0.8498 0.9345 0.9982 1.062 1.133 1.2059. 70 ºC 0 0.3330 0.5273 0.7223 0.9173 1.004 1.068 1.132 1.219 1.306

Tmax 80 ºC 0 0.3560 0.5660 0.7770 0.9826 1.069 1.133 1.198 1.302 1.407Tref. 25.0 ºC 0 0.1780 0.3490 0.4760 0.6030 0.6655 0.7186 0.7715 0.8119 0.8520

表M 硝酸 35..88%(導電率単位:S/cm)

溶液(濃度)温度レンジ

溶液最小値 溶液2 溶液3 溶液4 溶液5 溶液6 溶液7 溶液8 溶液9 溶液最大値35.0 % 37.2 % 43.3 % 49.6 % 55.8 % 62.0 % 75.0 % 76.6 % 82.0 % 87.7 %

Tmin. -16 ºC 0.412 0.400 0.368 0.334 0.288 0.254 0.163 0.147 0.089 0.0442. 0 ºC 0.576 0.555 0.507 0.456 0.404 0.352 0.227 0.208 0.128 0.0603. 10 ºC 0.678 0.666 0.614 0.555 0.493 0.438 0.268 0.246 0.153 0.0694. 18 ºC 0.770 0.754 0.700 0.634 0.565 0.506 0.300 0.277 0.172 0.0775. 20 ºC 0.786 0.776 0.721 0.654 0.583 0.512 0.310 0.290 0.175 0.0796. 25 ºC 0.842 0.831 0.784 0.714 0.636 0.559 0.340 0.315 0.185 0.0817. 30 ºC 0.895 0.886 0.827 0.754 0.672 0.590 0.370 0.335 0.190 0.0838. 40 ºC 1.001 0.995 0.938 0.858 0.774 0.690 0.430 0.375 0.200 0.0879. 50 ºC 1.105 1.095 1.038 0.958 0.874 0.790 0.485 0.415 0.210 0.091

Tmax 60 ºC 1.205 1.195 1.138 1.058 0.974 0.890 0.530 0.455 0.220 0.095Tref. 25.0 ºC 0.842 0.831 0.784 0.714 0.636 0.559 0.340 0.315 0.185 0.081

<ユーザ設定温度補償マトリクス>ユーザが作成するマトリクスです。表 3 のようにマトリクス値を入力します。灰色の欄は必須入力欄です。それ以外は省略することも可能です。表3 値の入力例(基準温度(Tref.):25.0、導電率単位:S/cm)

溶液(濃度)温度レンジ

溶液最小値 溶液最大値 溶液2 溶液3 溶液4 溶液5 溶液6 溶液7 溶液8 溶液90 % 15 % 1 % 3 % 4 % 5 % 6 % 8 % 10 % 12 %

Tref. (25.0 ºC) 0.013 0.410 0.052 0.142 0.183 0.222 0.256 0.313 0.355 0.381Tmin. 0 ºC 0.009 0.215 0.035 0.087 0.113 0.133 0.150 0.176 0.195 0.206Tmax. 100 ºC 0.025 1.13 0.119 0.315 0.407 0.495 0.574 0.717 0.850 0.967

2. 10 ºC 0.010 0.293 0.042 0.109 0.140 0.167 0.190 0.226 0.255 0.2743. 18 ºC 0.012 0.357 0.047 0.125 0.163 0.195 0.221 0.267 0.303 0.3274. 25 ºC 0.013 0.410 0.052 0.142 0.183 0.222 0.256 0.313 0.355 0.3815. 30 ºC 0.014 0.468 0.056 0.153 0.200 0.242 0.278 0.338 0.389 0.4246. 40 ºC 0.015 0.551 0.063 0.179 0.233 0.281 0.323 0.396 0.458 0.5027. 50 ºC 0.017 0.645 0.070 0.201 0.265 0.320 0.368 0.454 0.527 0.5808. 60 ºC 0.018 0.742 0.080 0.223 0.293 0.355 0.410 0.507 0.592 0.6589. 80 ºC 0.021 0.936 0.100 0.270 0.350 0.425 0.493 0.612 0.721 0.814

注: 本表は画面入力順に合わせてあります。灰色の欄は必須入力欄です。

基準温度は、「温度補償画面」で設定します。初期値は 25.0です。

「溶液」画面に溶液の各濃度値を入力します。濃度値の大小関係は、低いほうから「溶液最小値」、「溶液 2」、「溶液 3」…「溶液最大値」となるようにしてください。溶液最小値と溶液最大値は必須入力です。

「温度レンジ」画面に補償する各温度値を入力します。「溶液最小値」画面に「溶液最小値」での各温度の導電率 (*) を入力します。

App.

SC

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付録2-8 <付録 2.SC 用>

9th Edition : 2018.03.23-00

「溶液最大値」画面に「溶液最大値」での各温度の導電率 (*) を入力します。他の濃度値での導電率データがあれば、「溶液 n」画面に入力します。(*) ここで入力する導電率は、補償前の導電率です。

出荷時は、2つあるユーザ設定マトリクスは空欄になっています。以前のデータが残っている場合は新しい値を入力する前にマトリクスを消去します。

すべての入力が完了したら、必ず「値の確認?」を実行してエラーのないことを確認してください。マトリクスが正しく単調増加または単調減少になっているかどうかがチェックされます。エラーが発見されると、画面にエラーの場所が示されます。

「エラーなし」が表示されると、マトリクスの線形補間が行われ、表のすべての欄が埋まります。空欄のまま「値の確認 ?」を実行しないと「第 1/2 マトリクスのエラー」が発生します。

温度補償エラー以下の場合、温度補償エラー ( 警報 ) が発生します。

TC補償の場合( 測定温度 – 基準温度 ) < –90 / 補償係数 のときに発生します。補償係数の初期値は 2.10%/です。たとえば、基準温度 25、補償係数 2.10%/のときは、測定温度が約 –17.9より小さいときに発生します。温度補償は、警報発生中でも行われています。

マトリクス温度補償の場合温度または補償前導電率が温度補償マトリクスの範囲外のときに発生します。温度補償は、警報発生中でも外挿演算により行われています。

全ての温度補償において導電率がゼロ近傍のときは温度補償エラーを発生し、温度補償は行いません。補償していない導電率を表示します。ゼロ近傍であることの判定は、測定液の温度と導電率から算出されます。たとえば 20のときは、0.033 µS/cm より小さいときがゼロ近傍です。空気校正でゼロ近傍の導電率を測定している場合、または測定対象の導電率がゼロ近傍の場合、警報が発生します。

注記補償前導電率を表示するには、「測定パラメータ設定」の「温度補償」で、「補償方法」を「無し」に設定してください。

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付録2-9 <付録 2.SC 用>

9th Edition : 2018.03.23-00

総溶解固形分(TDS)読取値総溶解固形分(Total Dissolved Solids、TDS)は、水に溶解している総固形分の濃度の指標として、また水質基準として広く使用されています。測定手順は簡単で、水分を蒸発させて残渣の重さを量ります。熱処理により溶液の化学的特性が変化するため、総導電率に寄与する溶液が残渣にならない場合があります。また、溶質の組み合わせによっては、乾燥温度では蒸発してしまうものものあります。逆も同じで、導電率に関係ない溶液が残渣に含まれてしまうこともあります。溶液中で一つ(もしくは少数)の固形分が優勢を占めている場合は、このような問題は無視することができ、TDS は導電率に直接相関します。次に、6 種類の塩について、比導電率と(重量)濃度との関係を図 2 に示します。導電率に乗じて TDS 読取値にするための係数の範囲は 0.4 ~ 0.7 で、導電率は最大 500 μS/cmです。コンダクタンスが約 3000 μS/cm では、範囲は 0.5 ~ 1.0 となります。FLXA202/FLXA21 は導電率を測定します。測定した導電率から求められた TDS 値がメイン画面に表示されます。追加濃度表を使用してください。TDS 読取値の単位は、ppm または ppb に設定することができます。

0 1000 2000 3000 4000 5000

1000

2000

3000

4000

5000

6000

7000

濃度(mg/L)

導電率

(µS

/cm、

25°C

)

MgCI2 Na2SO4

MgSO4

CaCI2

NaCI KCI

図2 濃度と導電率の関係

導電率用校正液検出器の校正(セル定数)は、検出器が損傷すると変化します。また、電極の被膜や一部破損によっても変化します。FLXA202/FLXA21 を定期的に再校正する必要はありません。

測定目的が診断の場合は、定期的にチェックすることでより高い精度での測定ができます。検出器の損傷や被膜は、目視ではわかりにくく、既知の導電率の溶液からの偏差を見る校正チェックで確認されます。是正処置として、(再校正するだけではなく)検出器の洗浄、破損や損傷の有無の入念なチェックを行ってください。

App.

SC

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付録2-10 <付録 2.SC 用>

9th Edition : 2018.03.23-00

可能であれば導電率が高い溶液を使用してください。試験溶液の導電率が低いほど汚染されやすくなります。空気中の二酸化炭素がすぐに吸収され、エラーの原因となります。使用する容器は適切に洗浄し、溶液が汚染されないようにしてください。校正液の調製は、設備の整った実験室で行ってください。また、有効動作範囲はセル定数により制限されるため、検出器のセル定数にも注意してチェックを行ってください。検出器に付属している説明書を参考にして、検出器の最大動作値を求めます。検出器のレンジの最大値に近いチェック溶液を使用すると、汚れの検知がより向上します。検出器がわずかに汚れている場合、より低い導電率値では正確に読み取りが行われますが、導電率が高くなると重大なエラーを示します。これは、分極の初期段階によるものです。分極は、いかなる場合でも検出器の最大レンジを制限する要因となります。分極は検出器が汚れると見られる現象であり、FLXA202/FLXA21 には高度分極チェック機能が内蔵されています。

FLXA202/FLXA21 には、表 4 に示す 25における塩化カリウム(KCl)溶液の導電率表が設定されています。これは、自動校正機能で使用されます(8.2 項参照)。表は、国際法定計量機関(OIML)の国際勧告 No.56 に定められている基準をもとにしています。表4 KCl溶液の25における導電率値

標準液選択肢 mol/l mg KCl/kg 導電率1.000 M KCl 1.0 71135.2 111.31 mS/cm0.100 M KCl 0.1 7419.13 12.852 mS/cm0.010 M KCl 0.01 745.263 1.4083 mS/cm0.005 M KCl 0.005 373.29 0.7182 mS/cm0.002 M KCl 0.002 149.32 0.2916 mS/cm0.001 M KCl 0.001 74.66 0.1469 mS/cm

表 5 の関係表を用いて塩化ナトリウム(NaCl)から溶液を調製することができます。表は、IEC 基準 60746-3 をもとにしています。表5 NaCl溶液の25における導電率値(IEC 60746-3)

質量% mg NaCl/kg 導電率0.001 10 21.4 μ S/cm0.003 30 64.0 μ S/cm0.005 50 106 μ S/cm0.01 100 210 μ S/cm0.03 300 617 μ S/cm0.05 500 1.03 mS/cm0.1 1000 1.99 mS/cm0.3 3000 5.69 mS/cm0.5 5000 9.48 mS/cm1 10000 17.6 mS/cm3 30000 48.6 mS/cm5 50000 81.0 mS/cm

10 100000 140 mS/cm

抵抗率測定の場合、校正液の標準抵抗率の単位は、以下のように計算することが可能です。 R = 1000/G (G = μS/cm の場合、k Ω・cm) 例:0.001 質量%のとき、R = 1000/21.4 = 46.7k Ω・cm

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付録2-11 <付録 2.SC 用>

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USP<645>による純水とWFIモニタリングUSP(The United States Pharmacopeia)はアメリカ合衆国薬局方を意味しています。この USP23 で導入された項目 <645> はそれ以前の複雑な分析方法に代わり、導電率測定を行うことにより水質を管理する手順を規定しています。この手順では純水および WFI

(Water for Injection)の導電率測定を 3 つの段階で行うようになっています。その段階 1では液温と温度補償されていない導電率を測定し、USP<645> に規定されている各温度に対する温度補償されていない導電率の限界値(図 3 参照)を超えているか否かを確認することになっています。限界値を超えている場合は段階 2 の手順に進むことになります。FLXA202/FLXA21 ではこの USP の段階 1 の導電率限界値がファームウェアに内蔵されており、FLXA202/FLXA21 のエラー設定により温度補償されていない導電率と USP 限界値を比較し、エラーを出させることができます。また、導電率が USP 限界値に対する任意に設定した安全マージン ( 余裕 ) を超えた場合に、エラーを出させることができます(7.3項参照)。この安全余裕(安全マージン)がたとえば 20%に設定されている場合、すべての温度において測定値が USP 限界値の 80%になるとエラーが出ます。たとえば、温度が 64で安全マージンが 20%に設定されている場合、温度補償されていない導電率が 2.2 µS/cm× 0.8 = 1.76 µS/cm に達するとエラーを表示します。ここで、2.2 µS/cm は 64におけるUSP 限界値です(図 3 参照)。抵抗率測定の場合、温度補償なしの抵抗率が 1/1.76 µS/cm = 0.568 M Ωに達するとエラーを表示します。USP の限界値は温度補償されていない導電率の関数として決められています。ホーム ( メイン ) 画面に温度補償されていない導電率を表示させるには、温度補償設定で補償方法を

「なし」に設定してください (7.1.4 項参照 )。

0.00.51.01.52.02.53.03.5

25 50 75 100

USP安全マージン(任意設定可)

USP限界値

温度(°C)

導電率(

µS/c

m)

図3 USP<645>の各温度に対する導電率限界値

設定変更設定を不用意に変更すると、矢印の先の項目の設定値が初期化されます。表6 変更すると他の設定値を初期化するパラメータ

主測定パラメータ→ 出力:プロセスパラメータ→ 直線:0%値、100%値出力表通信設定:HART:PV

画面表示設定:個別表示(主表示画面)トレンドグラフ画面→ Y 軸(低、高)通信設定:HART

検出器設定:測定単位→ 画面表示設定:個別表示(主表示画面):単位

App.

SC

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付録3-1 <付録 3.ISC 用>

9th Edition : 2018.03.23-00

付録3 ISC用

温度補償溶液の導電率は温度の影響を強く受け、一般に、溶液の温度が 1変化するごとに導電率は約 2%変化します。温度の影響は、溶液の組成、濃度、温度範囲等の様々な要因により決定され、溶液ごとに異なります。係数(α)は温度の影響量を示し、温度()あたりの導電率の変化(%)で表されます。ほとんどのアプリケーションでは、導電率の指示値が正確に濃度や純度に換算されるように、この温度補償が必要となります。

NaCl(標準温度補償)出荷時の FLXA202/FLXA21 には、塩化ナトリウム(NaCl)溶液に基づく標準温度補償関数が初期値として設定されています。この方法は多くのアプリケーションに適しており、標準的な手分析値の NaCl 補償関数と互換性があります。表1 NaCl補償(IEC 60746-3、基準温度25)

測定温度 () 比率 * 温度補償係数 (%/) 測定温度 () 比率 * 温度補償係数 (%/) 0 0.54 1.8 100 2.68 2.210 0.72 1.9 110 2.90 2.220 0.90 2.0 120 3.12 2.225 1.00 ― 130 3.34 2.230 1.10 2.0 140 3.56 2.240 1.31 2.0 150 3.79 2.250 1.53 2.1 160 4.03 2.260 1.76 2.2 170 4.23 2.270 1.99 2.2 180 4.42 2.280 2.22 2.2 190 4.61 2.290 2.45 2.2 200 4.78 2.2

*: 基準温度の導電率を 1.00 としたときの各温度における比率

温度係数(TC)温度係数 (%/ ) による温度補償係数 (TC) を設定します。試料溶液の温度補償係数が手分析等で既知の場合、その値を入力します。設定範囲は、0.00 ~ 10.0 % です。基準温度と組み合わせて化学溶液に適用できる直線補償関数が得られます。

<計算された温度係数(TC)の設定>[機器設定]→[測定パラメータ設定]→[温度補償]→ [ 補償方法]で「TC」を選択し、

以下の計算式から求めた温度係数を入力します。A. 温度係数の計算方法(基準温度における導電率が既知の場合)

Kt - Krefα =

T - Tref

100K ref

X

α = 温度補償係数(% /)Tref = 基準温度T = 測定温度()Kref = 基準温度における導電率Kt = 測定温度における導電率

B. 温度係数の計算方法(異なる 2 点の温度値における導電率が既知の場合) 2 点の温度値で導電率を測定します。1 点は基準温度より高い温度、もう 1 点は低い

温度で測定します。このとき温度係数は 0.00% /に設定します。以下の計算式で温度係数(α)を計算します。

App.

ISC

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付録3-2 <付録 3.ISC 用>

9th Edition : 2018.03.23-00

KTK ref= 1+α ( T - Tref)

K2 - K1α = K1( T2 - Tref) - K2( T1 - Tref)

K1 K2K ref= =1+α ( T1 - Tref) 1+α ( T2 - Tref)

K1 (1 + α ( T2 - Tref )) = K2 (1 + α ( T1 - Tref ))

K1 · α ( T2 - Tref ) - K2 · α ( T1 - Tref ) = K2 - K1

T1 , T2 = 液温()K1 = T1()における導電率K2 = T2()における導電率

( )

(

(

図1 導電率

< 計算例 > 液温 18.0における導電率= 124.5μS/cm 液温 31.0における導電率= 147.6μS/cm上の式に値を代入すると、以下の値が得られます。

147.6 - 124.5x 100= 1.298 %/°Cα =

124.5x(31.0 - 25) - 147.6x(18.0 - 25)

得られた温度係数を FLXA202/FLXA21 に入力します。

設定した温度係数が正確であれば、表示される導電率は液温に関係なく一定となります。以下の方法で、設定した温度係数が正確であることを確認します。液温が下がると表示されている導電率が増加する場合、設定されいてる温度係数は小さすぎます。逆の場合も同じく、導電率が減少する場合、温度係数は大きすぎます。いずれの場合も、導電率が変更しないように温度係数を変更してください。

マトリクスマトリクスとは、温度補償マトリクスによる温度補償です。温度補償マトリクスとは、濃度、温度、導電率の関係を表にしたものです。あらかじめ定義された温度補償マトリクスを選択するほかに、ユーザ設定ができます。

<あらかじめ定義された温度補償マトリクス>あらかじめ定義された温度補償マトリクスは、一般的な無機の酸および塩基に対応しています。

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付録3-3 <付録 3.ISC 用>

9th Edition : 2018.03.23-00

表2 あらかじめ定義された温度マトリクスの種類

マトリクス選択 測定対象物質 濃度 温度 詳細硫酸 1..5% 硫酸 1 ~ 5% 0 ~ 100 ºC 表 A硫酸 0..27% 硫酸 0 ~ 27% -1.1 ~ 98.9 ºC 表 B硫酸 39..85% 硫酸 39 ~ 85% -17.8 ~ 115.6 ºC 表 C硫酸 93..100% 硫酸 93 ~ 100% 10 ~ 90 ºC 表 D塩酸 1..5% 塩酸 1 ~ 5% 0 ~ 60 ºC 表 E塩酸 0..18% 塩酸 0 ~ 18.2% -10 ~ 65 ºC 表 F塩酸 24..44% 塩酸 23.7 ~ 43.8% -20 ~ 65 ºC 表 G硝酸 1..5% 硝酸 1 ~ 5% 0 ~ 80 ºC 表 H硝酸 0..25% 硝酸 0 ~ 24.80% 0 ~ 80 ºC 表 I硝酸 35..88% 硝酸 35.0 ~ 87.7% -16 ~ 60 ºC 表 J苛性ソーダ 1..5% 水酸化ナトリウム 1 ~ 5% 0 ~ 100 ºC 表 K苛性ソーダ 0..15% 水酸化ナトリウム 0 ~ 15% 0 ~ 100 ºC 表 L苛性ソーダ 25..50% 水酸化ナトリウム 25 ~ 50% 0 ~ 80 ºC 表 M

定義された温度補償マトリクス一覧を表 A ~ M に示します。縦方向が温度軸、横方向が(溶液)濃度軸になっています。表A 硫酸 1..5%(導電率単位:S/cm)

溶液(濃度)温度レンジ

溶液最小値 溶液2 溶液3 溶液4 溶液5 溶液6 溶液7 溶液8 溶液9 溶液最大値1.0 % 1.5 % 2.0 % 2.5 % 3.0 % 3.3 % 3.7 % 4.0 % 4.5 % 5.0 %

Tmin. 0 ºC 0.0338 0.0487 0.0635 0.0793 0.0950 0.105 0.115 0.124 0.139 0.1542. 10 ºC 0.0391 0.0571 0.0750 0.0931 0.111 0.123 0.134 0.146 0.163 0.1803. 20 ºC 0.0444 0.0655 0.0865 0.107 0.127 0.141 0.154 0.167 0.186 0.2054. 30 ºC 0.0491 0.0727 0.0963 0.119 0.141 0.156 0.172 0.186 0.207 0.2285. 40 ºC 0.0533 0.0789 0.104 0.129 0.154 0.170 0.187 0.203 0.226 0.2496. 50 ºC 0.0575 0.0850 0.113 0.139 0.166 0.184 0.202 0.220 0.245 0.2707. 63 ºC 0.0606 0.0899 0.119 0.148 0.177 0.196 0.216 0.235 0.262 0.2898. 75 ºC 0.0637 0.0949 0.126 0.157 0.189 0.209 0.229 0.249 0.278 0.3079. 88 ºC 0.0659 0.0988 0.132 0.165 0.197 0.218 0.240 0.261 0.291 0.322

Tmax 100 ºC 0.0680 0.103 0.138 0.172 0.206 0.228 0.251 0.273 0.305 0.336Tref. 25.0 ºC 0.0470 0.0697 0.0923 0.114 0.135 0.149 0.164 0.178 0.198 0.218

表B 硫酸 0..27%(導電率単位:S/cm)

溶液(濃度)温度レンジ

溶液最小値 溶液2 溶液3 溶液4 溶液5 溶液6 溶液7 溶液8 溶液9 溶液最大値0 % 5 % 8 % 12 % 14 % 17 % 20 % 22 % 24 % 27 %

Tmin. -1.1 ºC 0 0.1496 0.2330 0.3275 0.3695 0.4225 0.4640 0.4850 0.5005 0.51402. 10.0 ºC 0 0.1813 0.3845 0.4030 0.4355 0.5210 0.5725 0.5980 0.6160 0.63403. 21.1 ºC 0 0.2102 0.3330 0.4740 0.5335 0.6145 0.6805 0.7140 0.7385 0.76254. 32.2 ºC 0 0.2351 0.3740 0.5360 0.6070 0.7030 0.7810 0.8225 0.8540 0.88605. 43.3 ºC 0 0.2574 0.4130 0.5945 0.6735 0.7835 0.8755 0.9250 0.9635 1.00506. 54.4 ºC 0 0.2674 0.4450 0.6455 0.7315 0.8533 0.9600 1.0190 1.0660 1.11807. 60.0 ºC 0 0.2853 0.4600 0.6670 0.7570 0.8860 0.9980 1.0600 1.1110 1.17008. 71.1 ºC 0 0.3007 0.4860 0.7070 0.8060 0.9470 1.0710 1.1400 1.1970 1.26409. 87.8 ºC 0 0.3217 0.5210 0.7605 0.8665 1.0250 1.1630 1.2420 1.3100 1.3940

Tmax 98.9 ºC 0 0.3335 0.5420 0.7885 0.9025 1.0650 1.2160 1.3020 1.3760 1.4690Tref. 25.0 ºC 0 0.2190 0.3470 0.4960 0.5590 0.6450 0.7160 0.7520 0.7790 0.8060

App.

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付録3-4 <付録 3.ISC 用>

9th Edition : 2018.03.23-00

表C 硫酸 39..85%(導電率単位:S/cm)

溶液(濃度)温度レンジ

溶液最小値 溶液2 溶液3 溶液4 溶液5 溶液6 溶液7 溶液8 溶液9 溶液最大値39 % 44 % 50 % 55 % 60 % 65 % 70 % 75 % 80 % 85 %

Tmin. -17.8 ºC 0.2775 0.2500 0.2125 0.1770 0.1385 0.1020 0.0710 0.0435 0.0140 02. 4.4 ºC 0.5225 0.4695 0.4000 0.3265 0.2750 0.2105 0.1500 0.0990 0.0655 0.06103. 21.1 ºC 0.7220 0.6590 0.5700 0.4670 0.3950 0.3085 0.2315 0.1650 0.1200 0.11004. 32.2 ºC 0.8600 0.7895 0.6870 0.5715 0.4870 0.3850 0.2950 0.2190 0.1655 0.15305. 43.3 ºC 0.9225 0.9190 0.8080 0.6770 0.5830 0.4670 0.3640 0.2785 0.2190 0.20406. 54.4 ºC 1.1250 1.0510 0.9305 0.7825 0.6770 0.5505 0.4400 0.3475 0.2825 0.26207. 65.6 ºC 1.2490 1.1760 1.0530 0.8950 0.7810 0.6430 0.5220 0.4210 0.3495 0.32558. 82.2 ºC 1.4340 1.3670 1.2370 1.0640 0.9390 0.7900 0.6570 0.5430 0.4620 0.43159. 98.9 ºC 1.5950 1.5400 1.4150 1.2350 1.1000 0.9370 0.7960 0.6750 0.5880 0.5450

Tmax 115.6 ºC 1.7350 1.6920 1.5660 1.4250 1.2600 1.0910 0.9345 0.8110 0.7190 0.6630Tref. 25.0 ºC 0.7700 0.7050 0.6110 0.5040 0.4270 0.3350 0.2530 0.1840 0.1360 0.1250

表D 硫酸 93..100%(導電率単位:S/cm)

溶液(濃度)温度レンジ

溶液最小値 溶液2 溶液3 溶液4 溶液5 溶液6 溶液7 溶液8 溶液9 溶液最大値93.0 % 94.0 % 95.0 % 95.5 % 96.0 % 97.0 % 97.5 % 98.0 % 99.0 % 100.0 %

Tmin. 10 ºC 0.0860 0.0835 0.0800 0.0768 0.0735 0.0640 0.0563 0.0485 0.0225 02. 20 ºC 0.1153 0.1143 0.1110 0.1086 0.1051 0.0961 0.0895 0.0812 0.0580 0.00853. 25 ºC 0.1320 0.1310 0.1260 0.1230 0.1190 0.1090 0.1020 0.0920 0.0640 0.01054. 30 ºC 0.1490 0.1467 0.1414 0.1375 0.1332 0.1220 0.1138 0.1035 0.0703 0.01255. 40 ºC 0.1897 0.1860 0.1787 0.1739 0.1680 0.1520 0.1410 0.1295 0.0869 0.01716. 50 ºC 0.2323 0.2275 0.2190 0.2124 0.2041 0.1833 0.1710 0.1574 0.1067 0.02197. 60 ºC 0.2787 0.2715 0.2604 0.2530 0.2440 0.2200 0.2053 0.1884 0.1275 0.02798. 70 ºC 0.3284 0.3196 0.3065 0.2970 0.2853 0.2594 0.2420 0.2255 0.1495 0.02409. 80 ºC 0.3826 0.3714 0.3550 0.3450 0.3332 0.3015 0.2813 0.2570 0.1732 0.0404

Tmax 90 ºC 0.4390 0.4250 0.4050 0.3923 0.3775 0.3405 0.3175 0.2910 0.1975 0.0460Tref. 25.0 ºC 0.1320 0.1310 0.1260 0.1230 0.1190 0.1090 0.1020 0.0920 0.0640 0.0105

表E 塩酸 1..5%(導電率単位:S/cm)

溶液(濃度)温度レンジ

溶液最小値 溶液2 溶液3 溶液4 溶液5 溶液6 溶液7 溶液8 溶液9 溶液最大値1.0 % 1.5 % 2.0 % 2.5 % 3.0 % 3.3 % 3.7 % 4.0 % 4.5 % 5.0 %

Tmin. 0 ºC 0.0650 0.0950 0.125 0.152 0.179 0.196 0.213 0.229 0.251 0.2732. 5ºC 0.0737 0.107 0.141 0.172 0.202 0.221 0.240 0.258 0.283 0.3083. 10ºC 0.0823 0.120 0.157 0.191 0.225 0.246 0.267 0.288 0.316 0.3444. 15ºC 0.0910 0.132 0.173 0.211 0.248 0.271 0.294 0.317 0.348 0.3795. 20ºC 0.0987 0.143 0.188 0.229 0.270 0.295 0.320 0.345 0.378 0.4126. 30ºC 0.114 0.166 0.217 0.265 0.313 0.342 0.372 0.401 0.439 0.4777. 38ºC 0.125 0.182 0.239 0.290 0.342 0.373 0.406 0.438 0.479 0.5218. 45ºC 0.135 0.198 0.260 0.315 0.370 0.404 0.440 0.474 0.520 0.5659. 53ºC 0.147 0.214 0.281 0.340 0.400 0.437 0.475 0.512 0.564 0.616

Tmax 60ºC 0.159 0.230 0.301 0.366 0.430 0.469 0.510 0.549 0.608 0.666Tref. 25.0 ºC 0.106 0.154 0.202 0.247 0.291 0.318 0.346 0.373 0.409 0.444

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付録3-5 <付録 3.ISC 用>

9th Edition : 2018.03.23-00

表F 塩酸 0..18%(導電率単位:S/cm)

溶液(濃度)温度レンジ

溶液最小値 溶液2 溶液3 溶液4 溶液5 溶液6 溶液7 溶液8 溶液9 溶液最大値0 % 3.65 % 5.48 % 7.30 % 9.12 % 11.0 % 12.8 % 14.6 % 16.4 % 18.2 %

Tmin. -10 ºC 0 0.174 0.226 0.277 0.329 0.362 0.390 0.409 0.427 0.4392. 0 ºC 0 0.212 0.294 0.364 0.421 0.464 0.489 0.514 0.538 0.5523. 10 ºC 0 0.262 0.362 0.445 0.512 0.566 0.603 0.629 0.654 0.6684. 15 ºC 0 0.284 0.395 0.481 0.554 0.610 0.653 0.681 0.708 0.7225. 20 ºC 0 0.312 0.431 0.526 0.600 0.658 0.706 0.737 0.768 0.7836. 25 ºC 0 0.332 0.459 0.563 0.647 0.713 0.764 0.794 0.824 0.8377. 30 ºC 0 0.359 0.497 0.607 0.692 0.760 0.815 0.850 0.885 0.9018. 45 ºC 0 0.425 0.587 0.721 0.830 0.914 0.978 1.02 1.06 1.089. 55 ºC 0 0.468 0.648 0.796 0.917 1.01 1.08 1.13 1.17 1.17

Tmax 65 ºC 0 0.509 0.705 0.867 1.00 1.10 1.18 1.23 1.28 1.31Tref. 25.0 ºC 0 0.332 0.459 0.563 0.647 0.713 0.764 0.794 0.824 0.837

表G 塩酸 24..44%(導電率単位:S/cm)

溶液(濃度)温度レンジ

溶液最小値 溶液2 溶液3 溶液4 溶液5 溶液6 溶液7 溶液8 溶液9 溶液最大値23.7 % 25.6 % 29.2 % 31.0 % 32.8 % 34.7 % 36.5 % 38.3 % 40.1 % 43.8 %

Tmin. -20 ºC 0.354 0.351 0.342 0.335 0.328 0.319 0.312 0.303 0.295 0.2772. 0 ºC 0.560 0.555 0.538 0.524 0.511 0.497 0.482 0.467 0.452 0.4243. 10 ºC 0.670 0.661 0.635 0.620 0.604 0.587 0.570 0.553 0.537 0.5044. 15 ºC 0.722 0.712 0.685 0.669 0.652 0.635 0.616 0.597 0.579 0.5405. 20 ºC 0.783 0.771 0.739 0.720 0.700 0.679 0.658 0.637 0.617 0.5766. 25 ºC 0.830 0.818 0.786 0.768 0.748 0.728 0.707 0.686 0.662 0.6227. 30 ºC 0.898 0.885 0.849 0.827 0.805 0.782 0.759 0.736 0.714 0.6678. 45 ºC 1.07 1.06 1.01 0.989 0.964 0.938 0.911 0.883 0.855 0.7979. 55 ºC 1.19 1.17 1.12 1.09 1.06 1.03 1.00 0.970 0.940 0.910

Tmax 65 ºC 1.30 1.28 1.23 1.20 1.17 1.14 1.11 1.08 1.05 1.02Tref. 25.0 ºC 0.830 0.818 0.786 0.768 0.748 0.728 0.707 0.686 0.662 0.622

表H 硝酸 1..5%(導電率単位:S/cm)

溶液(濃度)温度レンジ

溶液最小値 溶液2 溶液3 溶液4 溶液5 溶液6 溶液7 溶液8 溶液9 溶液最大値1.0 % 1.5 % 2.0 % 2.5 % 3.0 % 3.3 % 3.7 % 4.0 % 4.5 % 5.0 %

Tmin. 0 ºC 0.0395 0.0578 0.0761 0.0948 0.1134 0.1246 0.1360 0.1472 0.1634 0.17952. 10 ºC 0.0485 0.0704 0.0923 0.1149 0.1374 0.1510 0.1650 0.1786 0.1987 0.21883. 15 ºC 0.0529 0.0767 0.1004 0.1249 0.1494 0.1642 0.1795 0.1943 0.2163 0.23844. 20 ºC 0.0574 0.0830 0.1085 0.1350 0.1614 0.1774 0.1940 0.2100 0.2340 0.25805. 30 ºC 0.0694 0.0989 0.1283 0.1583 0.1882 0.2061 0.2246 0.2425 0.2683 0.29406. 40 ºC 0.0814 0.1148 0.1481 0.1816 0.2150 0.2348 0.2552 0.2750 0.3025 0.33007. 50 ºC 0.0907 0.1276 0.1645 0.2010 0.2375 0.2591 0.2814 0.3030 0.3333 0.36358. 60 ºC 0.0999 0.1404 0.1808 0.2204 0.2600 0.2834 0.3076 0.3310 0.3640 0.39709. 70 ºC 0.1139 0.1564 0.1989 0.2392 0.2795 0.3036 0.3284 0.3525 0.3875 0.4225

Tmax 80 ºC 0.1278 0.1724 0.2170 0.2580 0.2990 0.3238 0.3493 0.3740 0.4110 0.4480Tref. 25.0 ºC 0.0634 0.0909 0.1184 0.1466 0.1748 0.1918 0.2093 0.2263 0.2511 0.2760

App.

ISC

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付録3-6 <付録 3.ISC 用>

9th Edition : 2018.03.23-00

表I 硝酸 0..25%(導電率単位:S/cm)

溶液(濃度)温度レンジ

溶液最小値 溶液2 溶液3 溶液4 溶液5 溶液6 溶液7 溶液8 溶液9 溶液最大値0 % 3.12 % 6.20 % 9.30 % 12.40 % 15.32 % 17.72 % 20.11 % 22.46 % 24.80 %

Tmin. 0 ºC 0 0.1140 0.2259 0.3120 0.3980 0.4472 0.4854 0.5236 0.5498 0.57602. 18 ºC 0 0.1606 0.3178 0.4345 0.5512 0.6062 0.6559 0.7055 0.7368 0.76803. 20 ºC 0 0.1650 0.3215 0.4395 0.5575 0.6236 0.6742 0.7248 0.7568 0.78884. 25 ºC 0 0.1780 0.3490 0.4760 0.6030 0.6655 0.7186 0.7717 0.8119 0.85205. 30 ºC 0 0.1900 0.3665 0.5002 0.6339 0.7065 0.7619 0.8172 0.8555 0.89386. 40 ºC 0 0.2110 0.4095 0.5588 0.7081 0.7860 0.8451 0.9042 0.9511 0.99807. 50 ºC 0 0.2600 0.4507 0.6154 0.7801 0.8620 0.9239 0.9857 1.044 1.1028. 60 ºC 0 0.3100 0.4899 0.6699 0.8498 0.9345 0.9982 1.062 1.133 1.2059. 70 ºC 0 0.3330 0.5273 0.7223 0.9173 1.004 1.068 1.132 1.219 1.306

Tmax 80 ºC 0 0.3560 0.5660 0.7770 0.9826 1.069 1.133 1.198 1.302 1.407Tref. 25.0 ºC 0 0.1780 0.3490 0.4760 0.6030 0.6655 0.7186 0.7715 0.8119 0.8520

表J 硝酸 35..88%(導電率単位:S/cm)

溶液(濃度)温度レンジ

溶液最小値 溶液2 溶液3 溶液4 溶液5 溶液6 溶液7 溶液8 溶液9 溶液最大値35.0 % 37.2 % 43.3 % 49.6 % 55.8 % 62.0 % 75.0 % 76.6 % 82.0 % 87.7 %

Tmin. -16 ºC 0.412 0.400 0.368 0.334 0.288 0.254 0.163 0.147 0.089 0.0442. 0 ºC 0.576 0.555 0.507 0.456 0.404 0.352 0.227 0.208 0.128 0.0603. 10 ºC 0.678 0.666 0.614 0.555 0.493 0.438 0.268 0.246 0.153 0.0694. 18 ºC 0.770 0.754 0.700 0.634 0.565 0.506 0.300 0.277 0.172 0.0775. 20 ºC 0.786 0.776 0.721 0.654 0.583 0.512 0.310 0.290 0.175 0.0796. 25 ºC 0.842 0.831 0.784 0.714 0.636 0.559 0.340 0.315 0.185 0.0817. 30 ºC 0.895 0.886 0.827 0.754 0.672 0.590 0.370 0.335 0.190 0.0838. 40 ºC 1.001 0.995 0.938 0.858 0.774 0.690 0.430 0.375 0.200 0.0879. 50 ºC 1.105 1.095 1.038 0.958 0.874 0.790 0.485 0.415 0.210 0.091

Tmax 60 ºC 1.205 1.195 1.138 1.058 0.974 0.890 0.530 0.455 0.220 0.095Tref. 25.0 ºC 0.842 0.831 0.784 0.714 0.636 0.559 0.340 0.315 0.185 0.081

表K 苛性ソーダ 1..5%(導電率単位:S/cm)

溶液(濃度)温度レンジ

溶液最小値 溶液2 溶液3 溶液4 溶液5 溶液6 溶液7 溶液8 溶液9 溶液最大値1.0 % 1.5 % 2.0 % 2.5 % 3.0 % 3.3 % 3.7 % 4.0 % 4.5 % 5.0 %

Tmin. 0 ºC 0.0310 0.0460 0.0610 0.0735 0.0860 0.0923 0.0987 0.105 0.116 0.1272. 10 ºC 0.0398 0.0584 0.0770 0.0933 0.110 0.119 0.128 0.137 0.151 0.1653. 20 ºC 0.0486 0.0708 0.0930 0.113 0.133 0.145 0.157 0.169 0.186 0.2044. 30 ºC 0.0576 0.0833 0.109 0.133 0.157 0.172 0.187 0.202 0.222 0.2425. 40 ºC 0.0668 0.0959 0.125 0.154 0.182 0.200 0.217 0.235 0.258 0.2816. 50 ºC 0.0760 0.109 0.141 0.174 0.207 0.227 0.248 0.268 0.294 0.3197. 63 ºC 0.0868 0.124 0.162 0.199 0.236 0.258 0.281 0.304 0.334 0.3648. 75 ºC 0.0975 0.140 0.182 0.223 0.264 0.289 0.314 0.339 0.374 0.4089. 88 ºC 0.108 0.155 0.203 0.247 0.291 0.319 0.347 0.375 0.413 0.452

Tmax 100 ºC 0.119 0.171 0.223 0.271 0.318 0.348 0.380 0.410 0.453 0.495Tref. 25.0 ºC 0.0530 0.0770 0.101 0.123 0.145 0.158 0.172 0.185 0.204 0.223

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付録3-7 <付録 3.ISC 用>

9th Edition : 2018.03.23-00

表L 苛性ソーダ 0..15%(導電率単位:S/cm)

溶液(濃度)温度レンジ

溶液最小値 溶液2 溶液3 溶液4 溶液5 溶液6 溶液7 溶液8 溶液9 溶液最大値0 % 1 % 3 % 4 % 5 % 6 % 8 % 10 % 12 % 15 %

Tmin. 0 ºC 0 0.035 0.087 0.113 0.133 0.150 0.176 0.195 0.206 0.2152. 10 ºC 0 0.042 0.109 0.140 0.167 0.190 0.226 0.255 0.274 0.2933. 18 ºC 0 0.047 0.125 0.163 0.195 0.221 0.267 0.303 0.327 0.3454. 25 ºC 0 0.052 0.142 0.183 0.222 0.256 0.313 0.355 0.381 0.4105. 30 ºC 0 0.056 0.153 0.200 0.242 0.278 0.338 0.389 0.424 0.4676. 40 ºC 0 0.063 0.179 0.233 0.281 0.323 0.396 0.458 0.502 0.5517. 50 ºC 0 0.070 0.201 0.265 0.320 0.368 0.454 0.527 0.580 0.6458. 60 ºC 0 0.080 0.223 0.293 0.355 0.410 0.507 0.592 0.658 0.7429. 80 ºC 0 0.100 0.270 0.350 0.425 0.493 0.612 0.721 0.814 0.936

Tmax 100 ºC 0 0.119 0.315 0.407 0.495 0.574 0.717 0.850 0.967 1.130Tref. 25.0 ºC 0 0.052 0.142 0.183 0.222 0.256 0.313 0.355 0.381 0.410

表M 苛性ソーダ 25..50%(導電率単位:S/cm)

溶液(濃度)温度レンジ

溶液最小値 溶液2 溶液3 溶液4 溶液5 溶液6 溶液7 溶液8 溶液9 溶液最大値25 % 28 % 30 % 32 % 35 % 38 % 40 % 42 % 45 % 50 %

Tmin. 0 ºC 0.140 0.100 0.075 0.060 0.040 0.024 0.017 0.012 0.010 0.0072. 10 ºC 0.212 0.174 0.148 0.124 0.094 0.074 0.063 0.053 0.038 0.0253. 18 ºC 0.270 0.232 0.207 0.184 0.153 0.131 0.120 0.105 0.090 0.0784. 25 ºC 0.352 0.313 0.289 0.266 0.233 0.207 0.194 0.180 0.162 0.1465. 30 ºC 0.411 0.372 0.347 0.323 0.291 0.264 0.248 0.233 0.214 0.1956. 40 ºC 0.528 0.489 0.463 0.440 0.405 0.373 0.354 0.337 0.317 0.2937. 50 ºC 0.645 0.605 0.580 0.556 0.520 0.482 0.460 0.441 0.420 0.3908. 60 ºC 0.796 0.766 0.746 0.724 0.694 0.660 0.639 0.623 0.604 0.5709. 75 ºC 1.023 1.007 0.995 0.980 0.955 0.925 0.908 0.893 0.873 0.839

Tmax 80 ºC 1.098 1.086 1.078 1.066 1.042 1.015 0.997 0.982 0.963 0.929Tref. 25.0 ºC 0.352 0.313 0.289 0.266 0.233 0.207 0.194 0.180 0.162 0.146

<ユーザ設定温度補償マトリクス>ユーザが作成するマトリクスです。表 3 のようにマトリクス値を入力します。灰色の欄は必須入力欄です。それ以外は省略することも可能です。表3 値の入力例(基準温度(Tref.):25.0、導電率単位:S/cm)

溶液(濃度)温度レンジ

溶液最小値 溶液最大値 溶液2 溶液3 溶液4 溶液5 溶液6 溶液7 溶液8 溶液90 % 15 % 1 % 3 % 4 % 5 % 6 % 8 % 10 % 12 %

Tref. (25.0 ºC) 0.013 0.410 0.052 0.142 0.183 0.222 0.256 0.313 0.355 0.381Tmin. 0 ºC 0.009 0.215 0.035 0.087 0.113 0.133 0.150 0.176 0.195 0.206Tmax. 100 ºC 0.025 1.13 0.119 0.315 0.407 0.495 0.574 0.717 0.850 0.967

2. 10 ºC 0.010 0.293 0.042 0.109 0.140 0.167 0.190 0.226 0.255 0.2743. 18 ºC 0.012 0.357 0.047 0.125 0.163 0.195 0.221 0.267 0.303 0.3274. 25 ºC 0.013 0.410 0.052 0.142 0.183 0.222 0.256 0.313 0.355 0.3815. 30 ºC 0.014 0.468 0.056 0.153 0.200 0.242 0.278 0.338 0.389 0.4246. 40 ºC 0.015 0.551 0.063 0.179 0.233 0.281 0.323 0.396 0.458 0.5027. 50 ºC 0.017 0.645 0.070 0.201 0.265 0.320 0.368 0.454 0.527 0.5808. 60 ºC 0.018 0.742 0.080 0.223 0.293 0.355 0.410 0.507 0.592 0.6589. 80 ºC 0.021 0.936 0.100 0.270 0.350 0.425 0.493 0.612 0.721 0.814

注: 本表は画面入力順に合わせてあります。灰色の欄は必須入力欄です。

基準温度は、「温度補償画面」で設定します。初期値は 25.0です。

「溶液」画面に溶液の各濃度値を入力します。濃度値の大小関係は、低いほうから「溶液最小値」、「溶液 2」、「溶液 3」…「溶液最大値」となるようにしてください。溶液最小値と溶液最大値は必須入力です。

「温度レンジ」画面に補償する各温度値を入力します。「溶液最小値」画面に「溶液最小値」での各温度の導電率 (*) を入力します。

App.

ISC

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付録3-8 <付録 3.ISC 用>

9th Edition : 2018.03.23-00

「溶液最大値」画面に「溶液最大値」での各温度の導電率 (*) を入力します。他の濃度値での導電率データがあれば、「溶液 n」画面に入力します。(*) ここで入力する導電率は、補償前の導電率です。

出荷時は、2つあるユーザ設定マトリクスは空欄になっています。以前のデータが残っている場合は新しい値を入力する前にマトリクスを消去します。

すべての入力が完了したら、必ず「値の確認?」を実行してエラーのないことを確認してください。マトリクスが正しく単調増加または単調減少になっているかどうかがチェックされます。エラーが発見されると、画面にエラーの場所が示されます。

「エラーなし」が表示されると、マトリクスの線形補間が行われ、表のすべての欄が埋まります。空欄のまま「値の確認 ?」を実行しないと「第 1/2 マトリクスのエラー」が発生します。

温度補償エラー以下の場合、温度補償エラー ( 警報 ) が発生します。

TC補償の場合( 測定温度 – 基準温度 ) < –90 / 補償係数 のときに発生します。補償係数の初期値は 2.10%/です。たとえば、基準温度 25、補償係数 2.10%/のときは、測定温度が約 –17.9より小さいときに発生します。温度補償は、警報発生中でも行われています。

マトリクス温度補償の場合温度または補償前導電率が温度補償マトリクスの範囲外のときに発生します。温度補償は、警報発生中でも外挿演算により行われています。

全ての温度補償において導電率がゼロ近傍のときは温度補償エラーを発生し、温度補償は行いません。補償していない導電率を表示します。ゼロ近傍であることの判定は、測定液の温度と導電率から算出されます。たとえば 20のときは、0.033 µS/cm より小さいときがゼロ近傍です。空気校正でゼロ近傍の導電率を測定している場合、または測定対象の導電率がゼロ近傍の場合、警報が発生します。

注記補償前導電率を表示するには、「測定パラメータ設定」の「温度補償」で、「補償方法」を「無し」に設定してください。

導電率用校正液検出器の校正(セル定数)は、検出器が損傷すると変化します。また、電極の被膜や一部破損によっても変化します。FLXA202/FLXA21 を定期的に再校正する必要はありません。

測定目的が診断の場合は、定期的にチェックすることでより高い精度での測定ができます。

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付録3-9 <付録 3.ISC 用>

9th Edition : 2018.03.23-00

検出器の損傷や被膜は、目視ではわかりにくく、既知の導電率の溶液からの偏差を見る校正チェックで確認されます。是正処置として、(再校正するだけではなく)検出器の洗浄、破損や損傷の有無の入念なチェックを行ってください。可能であれば導電率が高い溶液を使用してください。試験溶液の導電率が低いほど汚染されやすくなります。空気中の二酸化炭素がすぐに吸収され、エラーの原因となります。使用する容器は適切に洗浄し、溶液が汚染されないようにしてください。校正液の調製は、設備の整った実験室で行ってください。

FLXA202/FLXA21 には、表 4 に示す 25における塩化カリウム(KCl)溶液の導電率表が設定されています。これは、自動校正機能で使用されます(11.2 項参照)。表は、国際法定計量機関(OIML)の国際勧告 No.56 に定められている基準をもとにしています。表4 KCl溶液の25における導電率値

標準液選択肢 mol/l mg KCl/kg 導電率1.000 M KCl 1.0 71135.2 111.31 mS/cm0.100 M KCl 0.1 7419.13 12.852 mS/cm0.010 M KCl 0.01 745.263 1.4083 mS/cm0.005 M KCl 0.005 373.29 0.7182 mS/cm0.002 M KCl 0.002 149.32 0.2916 mS/cm0.001 M KCl 0.001 74.66 0.1469 mS/cm

表 5 の関係表を用いて塩化ナトリウム(NaCl)から溶液を調製することができます。表は、IEC 基準 60746-3 をもとにしています。表5 NaCl溶液の25における導電率値(IEC 60746-3)

質量% mg NaCl/kg 導電率0.001 10 21.4 μ S/cm0.003 30 64.0 μ S/cm0.005 50 106 μ S/cm0.01 100 210 μ S/cm0.03 300 617 μ S/cm0.05 500 1.03 mS/cm0.1 1000 1.99 mS/cm0.3 3000 5.69 mS/cm0.5 5000 9.48 mS/cm1 10000 17.6 mS/cm3 30000 48.6 mS/cm5 50000 81.0 mS/cm

10 100000 140 mS/cm

電磁導電率計の測定原理FLXA202/FLXA21 は、接触電極式の導電率計とは異なり、電極と測定液が非接触の状態で導電率を測定します。測定液により 2 個のリング状トランス(トロイダルコイル)間に生じる電磁結合を利用する測定方法です。

V3 V1

N3 N1

駆動コイル受信コイル

I=V2×G

図2 電磁導電率測定原理

App.

ISC

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IM 12A01A02-01

付録3-10 <付録 3.ISC 用>

9th Edition : 2018.03.23-00

FLXA202/FLXA21 は駆動コイルに周波数の高い基準電圧(V1)を供給します。このコイルのコアは透磁率の高い磁性体でできており、環状コイルに強力な磁界を発生します。測定液は環状コイルの孔を通り抜ける 1 回巻きの 2 次巻線と見ることができます。磁界はこの 2 次巻線(測定液)に電圧(V2)を誘起します。そして、誘起される電流はこの電圧に比例し、液体の 1 回巻線としてのコンダクタンスはオームの法則に従います。このコンダクタンス(G=1/R)は測定液導電率、検出器の形状(2 次巻線と見なされる測定液の巻線としての長さを環状コイルの穴の面積で割った値)および検出器の設置によって決まる定数に比例します。検出器のドーナツ状の部分には前記駆動コイルを含め、2 個の環状コイルがおかれています。さらに、測定液は 2 つ目の環状コイルにも流れます。したがってこの場合、測定液は 2 つ目の環状コイルの 1 次巻線と見なすことができます。測定液を流れる電流は 2 つ目の環状コイルに磁界を生成します。誘起電圧(V3)はこの磁界の結果であり、これが出力として測定されます。したがって、この受信コイルの出力電圧はプロセス溶液の導電率に比例します。

設定変更設定を不用意に変更すると、矢印の先の項目の設定値が初期化されます。表6 変更すると他の設定値を初期化するパラメータ

主測定パラメータ→ 出力:プロセスパラメータ→ 直線:0%値、100%値出力表通信設定:HART:PV

主表示画面トレンドグラフ画面→ Y 軸(低、高)通信設定:HART

検出器設定:測定単位→ 主表示画面:単位

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IM 12A01A02-01

付録4-1 <付録 4.DO 用>

9th Edition : 2018.03.23-00

付録4 DO用

溶存酸素とは溶存酸素(Dissolved Oxygen)とは、水中に溶解している酸素のことをいいます。その濃度は単位容積あたりの酸素量で表し、単位は mg/L(ppm)です。水中への酸素の溶解度は、水温、気圧、および水に含まれる塩類濃度などに影響されます。

FLXA202/FLXA21 で使用する検出器は、隔膜電極法で溶存酸素の定量をします。隔膜電極法には、隔膜ガルバニックセル法と隔膜ポーラログラフ法があります。

補償についてFLXA202/FLXA21 には、温度補償、塩分補償、プロセス圧力補償があります。温度補償、塩分補償では ISO 5814 に準拠した補正をします。参考に表 1 に ISO 5814 の表を示します。通常のご使用の際は、特に設定を変更する必要はありません。海水のような塩分を含む測定液を測定する場合に塩分補償を使用してください(13.2.4 項参照)。また、標高の高い場所で使用する場合は、プロセス圧力補償の圧力値を変更してください(13.2.5 項参照)。表1 水中の酸素溶解度の温度変化と塩分の影響(注1)

温度() 水中の酸素溶解度(注2)(mg/l) 塩分(g/kg)ごとに差し引く酸素濃度(注3)(mg/l)0 14.62 0.08751 14.22 0.08432 13.83 0.08183 13.46 0.07894 13.11 0.07605 12.77 0.07396 12.45 0.07147 12.14 0.06938 11.84 0.06719 11.56 0.0650

10 11.29 0.063211 11.03 0.061412 10.78 0.059313 10.54 0.058214 10.31 0.056115 10.08 0.054516 9.87 0.053217 9.66 0.051418 9.47 0.050019 9.28 0.048920 9.09 0.047521 8.91 0.046422 8.74 0.045323 8.58 0.044324 8.42 0.043225 8.26 0.042126 8.11 0.040727 7.97 0.040028 7.83 0.038929 7.69 0.038230 7.56 0.0371

注 1: 出典:ISO 5814:1990(E)注 2: 101.325 kPa の空気と平衡にある水中の酸素溶解度注 3: 1 kg の水(+NaCl)中に含まれる NaCl の 1 g ごとに差し引く酸素溶解度

App.

ISC

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IM 12A01A02-01

付録4-2 <付録 4.DO 用>

9th Edition : 2018.03.23-00

表2 水中の酸素溶解度の温度と気圧変化(注1)

温度()

気圧(kPa (atm))(注2)

115.5 (1.1)

101.3 (1.0) 91.2 (0.9) 81.1 (0.8) 70.9 (0.7) 60.8 (0.6) 50.7 (0.5)

水中の酸素溶解度(mg/l)0.05.0

10.015.0

16.0914.0612.4311.10

14.6212.7711.2910.08

13.1411.4810.159.05

11.6910.209.008.03

10.218.917.867.01

8.747.626.715.98

7.276.345.584.96

20.025.030.035.040.0

10.029.128.357.697.10

9.098.267.566.956.41

8.147.406.766.225.72

7.236.565.995.475.03

6.305.705.194.754.34

5.374.844.604.013.65

4.444.003.623.282.96

注 1: 出典:ISO 5814:1990(E)注 2: 標準大気圧:1 atm = 101.325 kPa

表3 気圧の高度変化(注1)

高度(m) 平均気圧(kPa)0

100200300400

101.3100.198.897.696.4

500600700800900

1000

95.294.092.891.790.589.4

11001200130014001500

88.387.286.185.084.0

160017001800190020002100

82.981.980.979.978.977.9

注 1: 出典:ISO 5814:1990(E)

設定変更設定を不用意に変更すると、矢印の先の項目の設定値が初期化されます。表4 変更すると他の設定値を初期化するパラメータ

電極の種類→ 検出器感度校正設定:上下限値 / 周期:ゼロ、スロープ(低、高)

出力:プロセスパラメータ→ 直線:0%値、100%値出力表通信設定:HART:PV

トレンドグラフ画面→ Y 軸(低、高)検出器設定:単位→ トレンド:Y 軸:酸素(低、高)

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CustomerMaintenanceParts List

FLXA212-Wire Analyzer

CMPL 12A01A02-01E12th Edition: Mar. 2018 (YK)

68

1

2

5

4 3

15

7

12 13 14

910

11

Item Part No. Qty Description1 — – Sensor module assembly, QIC sheet is included.

(see Table 1) 1 pH/ORP Sensor module assembly, 12(Jumper) and 13(Grommet set) are included.)(see Table 1) 1 SC Sensor module assembly(see Table 1) 1 ISC Sensor module assembly(see Table 1) 1 DO Sensor module assembly(see Table 1) 1 SENCOM Sensor module assembly (14(Grommet) is included.)

2 — 1 Shield plate3 — 1 Shield assembly4 — 1 Shield plate5 Y9304LU 4 Screw6 — – Cable gland assembly

K9698WF 1 For plastic housing (1 sensor) (cable gland x3, sleeve x1)K9698WA 1 For plastic housing (2 sensors) (cable gland x4, sleeve x1)K9698ZL 1 For stainless steel housing (cable gland x3, close up plug (rubber plug) x1)

7 K9334CN 1 Rubber plug (for auxiliary component)8 — – Conduit adapter set

K9698WC 1 G1/2 x 4pcs (option code: /CB4)K9698WD 1 1/2NPT x 4pcs (option code: /CD4)K9698WE 1 M20x1.5 x 4pcs (option code: /CF4)

9 K9698ZD 1 Panel mounting set (option code: /PM)10 K9171SS 1 Pipe and wall mounting set (option code: /U)

11 — – Hood assemblyK9698WK 1 Stainless steel (option code: /H6)K9698WL 1 Stainless steel + urethane coating (option code: /H7)K9698WH 1 Stainless steel + epoxy coating (option code: /H8)

12 A1525JT 2 Jumper (only for pH)

13 K9676BY 1 Grommet set (only for pH)14 K9676CL 1 Grommet (only for SENCOM)15 K9698NF 1 Protection cover (only for TIIS)

All Rights Reserved. Copyright © 2010 Yokogawa Electric Corporation.Subject to change without notice.

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2

12th Edition: Mar. 2018 (YK) CMPL 12A01A02-01E

Table 1 Item 1; Sensor module assembly, QIC sheet is included.Type code

Module

-EA, -EF(Intrinsic safety) *1

-EG, -EQ, -ER(Intrinsic safety) *1

-AA(General

purpose) *2

-AQ, -AR(General

purpose) *2

-ES (General purpose and

Intrinsic safety) *1, *2

-CB, -CD, -CH(Intrinsic safety) *1

-AB, -AD, -AG, -DD(General purpose and nonincentive) *1, *2

pH/ORP K9698ES K9698ER — K9702ES K9702ERSC K9698FS K9698FR — K9702FS K9702FRISC K9698GS K9698GR — K9702GS K9702GRDO K9698HS K9698HR — K9702HS K9702HR

SENCOM — K9698JS K9698JS — K9698JS K9702JS*1: If you like to replace sensor modules complied with intrinsic safety, Type-n , or nonincentive type for maintenance,

please consult us.*2: Module for general purpose use may not be used as intrinsic safety type.Note: The part numbers in Table 1 are modules with QIC. Sensor module number in the Table 2 shows each number printed

on the corresponding sensor module. However, you can not order with the sensor module number in Table 2.Table 2 Sensor module number (reference)Sensor module assembly Sensor module number Sensor module assembly Sensor module number

K9698ES K9698EA K9702ES K9702EAK9698FS K9698FA K9702FS K9702FAK9698GS K9698GA K9702GS K9702GAK9698HS K9698HA K9702HS K9702HAK9698JS K9698JA K9702JS K9702JAK9698ER K9698ED K9702ER K9702EDK9698FR K9698FD K9702FR K9702FDK9698GR K9698GD K9702GR K9702GDK9698HR K9698HD K9702HR K9702HD

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CustomerMaintenanceParts List

FLXA2022-Wire Analyzer

CMPL 12A01A03-01EN3rd Edition: Mar. 2018 (YK)

57

1

4 3

2

1514

6

11 12 13

89

10

Item Part No. Qty Description1 K9699MD 1 Shield plate2 K9699ME Shield plate3 — – Cover assembly

K9699QK 1 urethane coatingK9699QL 1 epoxy coating

K9699QM 1 high anti-corrosion coating4 K9699PP 1 Hinge pin assembly (Hinge pin + spring)5 — – Cable gland assembly

K9699ZN 1 For Type n (metal cable gland x3, close up plug (rubber plug) x1)K9699ZM 1 Except Type n (plastic cable gland x3, close up plug (rubber plug) x1)

6 K9334CN 1 Rubber plug (for auxiliary component)7 — – Conduit adapter set

K9699WF 1 G1/2 x 3pcs (option code: /CB4)K9699WG 1 1/2NPT x 3pcs (option code: /CD4)K9699WH 1 M20x1.5 x 3pcs (option code: /CF4)

8 K9698ZD 1 Panel mouting set (option code: /PM)9 K9171SS 1 Pipe and wall mounting set (option code: /U)10 — – Hood assembly

K9698WK 1 Stainless steel (option code: /H6)K9698WL 1 Stainless steel + urethane coating (option code: /H7)

K9698WH 1 Stainless steel + epoxy coating (option code: /H8)11 A1525JT 2 Jumper (only for pH)12 K9676BY 1 Grommet set (only for pH)13 K9676CL 1 Grommet (only for SENCOM)14 K9699PL 5 Screw assembly (M5 screw + spring)

15 — – Sensor module assembly, QIC sheet is included.(see Table 1) pH/ORP Sensor module assembly (12(Jumper) and 13(Grommet set) are included.)(see Table 1) SC Sensor module assembly(see Table 1) ISC Sensor module assembly(see Table 1) DO Sensor module assembly(see Table 1) SENCOM Sensor module assembly (14(Grommet) is included.)

All Rights Reserved. Copyright © 2015 Yokogawa Electric Corporation.Subject to change without notice.

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2

3rd Edition: Mar. 2018 (YK) CMPL 12A01A03-01EN

Table 1 Item 1; Sensor module assembly, QIC sheet is included.Type code

Module-CB, -CD, -CF, -CG, -CH, -CQ, -CR

(Intrinsic safety) *1-AB, -AD, -AG, -AQ, -AR, -DB, -DD, -DE

(General purpose, nonincentive and Type-n) *1, *2pH/ORP K9702ES K9702ER

SC K9702FS K9702FRISC K9702GS K9702GRDO K9702HS K9702HR

SENCOM K9702JS*1: If you like to replace sensor modules complied with intrinsic safety, Type-n , or nonincentive type for maintenance,

please consult us.*2: Module for general purpose use may not be used as intrinsic safety type.Note: The part numbers in Table 1 are modules with QIC. Sensor module number in the Table 2 shows each number printed

on the corresponding sensor module. However, you can not order with the sensor module number in Table 2.Table 2 Sensor module number (reference)Sensor module assembly Sensor module number Sensor module assembly Sensor module number

K9702ES K9702EA K9702ER K9702EDK9702FS K9702FA K9702FR K9702FDK9702GS K9702GA K9702GR K9702GDK9702HS K9702HA K9702HR K9702HDK9702JS K9702JA

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IM 12A01A02-01

i

9th Edition : 2018.03.23-00

改訂履歴資料名称 : FLXA202 FLXA21 2 線式液分析計

資料番号 : IM 12A01A02-01

2018年03月/9版FLXA202 TIIS 防爆形追加(P.1-11~1-16)FLXA21 計量検定付き追加(P.1-3、1-5、19-3、19-4)1.5 項追加(P.1-19 ~ 1-21)HOUSING ASSY ソフトウェア Rev. 2.13(P.6-1、7-8)誤記訂正など( P.i、iv、vii、1-19、2-2、2-4 ~ 2-7、2-9 ~ 2-12、2-14、2-20、4-14、7-11、10-10、13-9、16-

14、付録 1-4、 付録 2-3、付録 2-4、付録 2-7、付録 3-2、付録 3-3、付録 3-6、CMPL 12A01A02-01E、 CMPL 12A01A03-01EN)

2015年10月/8版FLXA202(プロダクトキャリア S1)追加FLXA21(プロダクトキャリア S3)

2015年04月/7版HOUSING ASSY ソフトウェア Rev. 2.11 ソフト変更(P.2-15、3-3、6-2、12-3、12-7、16-2 ~ 16-4) 安全規格変更(P.iii) 壁強度追加(P.2-16) 接地変更(P.2-1、2-3、2-5、2-6) 訂正(P. 付録 2-7、付録 3-7)

2014年10月/6版 NEPSI 防爆の追加、表示器「-N」(LCD なし)の受注停止 など。

2013年10月/5版HOUSING ASSY ソフトウェア Rev. 2.10 モニタ画面の追加 など。

2013年09月/4版プロダクトキャリア S2、HOUSING ASSY ソフトウェア Rev. 2.02 SENCOM pH/ORP 計の追加、標準仕様の削除による章の変更。 警告シンボルマーク、シグナルワードの見直し。 TIIS 防爆形の追加。 ステンレス製ハウジングの穴数、ケーブルグランド変更。付属品変更。 ソフト変更(「故障なし」、「警告なし」の表示をしない。先行値画面を表示しない。) メニューツリーを簡略化。 ORP 電極チェックを追加。 温度補償マトリクス一覧を付録に追加。 HART 通信を技術資料(TI 12A01A02-60)として発行。 など。

2012年02月/3版 章立ての変更。誤記訂正。 計量法検定(/K)の追加。 ソフト変更による画面文字の変更。 ステンレスハウジングの接地端子の変更。 配線用カバーの変更。 言語の追加。 モジュール交換時の防爆品注意を追加。 など

2010年08月/2版P. i 「本書の構成について」追加。1.3 項 警告追加。説明追加。演算、冗長化の画面例追加。1.4 項 「パスワードについて」追加。2 章 配線端子、PH201G 通信追加。3 章 ステンレス製ハウジングの設計変更(接地端子、プレート位置)による修正。 樹脂製ハウジングの接地端子用スリーブの追記。締め付けトルクの訂正。注意等の追記。 配線端子の詳細追加。日除けフードの図追加。6、11、14、17 章 注意の追加。校正の画面追加。8 章 「モジュールの取り付け」追加。10.7 項 演算種類の訂正と追加。付録 2 「 USP<645> による純水と WFI モニタリング」追加。付録 4 誤記訂正。注意の追加。「操作注意事項」「機能の補足説明」追加。全般 製品名称を 2 線式伝送器→ 2 線式液分析計に変更。 参照項の追加。パラメータ初期値表の修正。図の修正。誤記訂正。説明の追加。 など

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IM 12A01A02-01

ii

9th Edition : 2018.03.23-00

2010年06月/初版 新規発行

横河電機株式会社 180-8750 東京都武蔵野市中町 2-9-32 http://www.yokogawa.co.jp/