SmartNotes最近ラボ内でよく耳にするSNAP規制とは何でしょうか？

SNAPとは、Significant New Alternatives Policy（重要新規代替品政策）の頭文字をとった略号で、EPA（米国連邦環境保護局）によって定められた連邦大気浄化法の一部でSNAPは以下のことを目的としています。

• これまで使用されてきたオゾン層破壊物質を特定し、評価すること• 現存する物質と新規物質が人と環境へ与える影響を監視すること• 一般消費者によって使用可、不可の物質をリストとして評価すること• 環境に配慮した使用可能物質の利用を促進すること• 物質がもつ人体や環境への影響度合を公に通知すること

代替物質が利用可能であることを決定する場合には、EPAがオゾン層破壊物質を使用する製品を使用する事業者や消費者に代替物質を利用してもらい、人の健康や環境への影響を、あらゆる手法を利用した評価によって決定します。（以下例）

• オゾン層破壊係数（ODP）• 地球温暖化係数（GWP）• 毒性• 可燃性• 作業従事者、消費者の健康と安全性• 地域への大気汚染影響度• エコへの貢献

https://www.epa.gov/snap. Accessed June, 2016

ULTRA-LOW FREEZERS SNAP

SNAP施行への対応方針は？

連邦大気清浄化法のTitle4（成層圏におけるオゾン層保護）に基づき、一連の規制がCFCとHCFCの利用の段階的廃止を定めています。612項では、新規代替物質の評価と見直し、さらに人の健康と環境へのリスク全体を削減するため、EPAにはCFCとHCFC冷媒の使用を禁止する権限が与えられています。これによりSNAP（重要新規代替品政策）プログラムが制定されました。

2013年には気候対策計画が発表され、地球温暖化による気候変動に影響する可能性がより高い代替フロン（HFC）の排出を全米全土にわたって削減させることが通告されました。この結果、EPAはR290やR170を含む自然冷媒ガスが密閉された冷蔵冷凍装置用に使用されることを認め、発泡性断熱材へのHFC使用を段階的に廃止することを決定しました。

日本国内においては2015年に経済産業省、環境省から『フロン排出抑制法』の改正施行により、装置運転中の冷媒ガス漏えいを含む排出全体の抑制に関する規制が強化されました。これによりフロン取り扱い製品に対する管理が強化され、研究用の冷蔵冷凍装置におけるノンフロン化を進めるニーズが高まっています。

Thermo Scientific™ TSXシリーズ超低温フリーザーは段階的に廃止プロセスに先駆けて、断熱材に使用するHFC

の利用廃止と冷凍システムの自然冷媒への転換を完了した、現行のSNAP規制に対応できる製品です。サーモフィッシャーサイエンティフィックは今後も気候変動防止に向けた環境保全プログラムに資する製品を提供していくことを目指していきます。

TSXシリーズ超低温フリーザーはSNAP対応です

サーモフィッシャーサイエンティフィック株式会社

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