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と も し び

-TO MO SI BI- 第233号

築地本願寺 東久留米会館 会 報

2015(平成27)年9月号

今年は猛暑で、多くの方が熱中症に

苦しみました。皆さまは、無事この夏

を乗り切られたでしょうか。これから

は暑さも少し和らぎ、実りの秋の季節

になります。

「暑さ寒さも彼岸まで」と昔から言わ

れるように、気候も気持ちも少し和ら

いでくる季節かもしれません。暦の上

では昼夜の長さが同じ秋分の日とな

ります。日本では古来よりこの日を中

心に春秋の一週間、彼岸会といって法

要をお勤めし、たくさんの人がお寺や

お墓にお参りされます。

では、彼岸とはどのような意味があ

るのでしょう。「彼の岸」向こう岸と

書いてありますが、これは私たちのい

る娑婆世界のことを「此岸(しがん)」

が迷い世界、つまり穢れた世界である

のに対して、彼岸は悟りの世界、阿弥

陀如来の世界であることをあらわし

ているのです。

お彼岸に深く関わりのあるお話に

中国の高僧・善導大師がお説きくださ

いました「二河白道(にがびゃくどう)」

があります。

ある時、遙か西を目指す旅人がいま

した。すると、忽然と行く手に燃えさ

かる火の河と荒れ狂う水の河が現れ

たのです。

さらに旅人の背後から盗賊・猛獣な

どが迫ってきます。ふと河の方へ目を

向けると、火の河と水の河の間に一筋

の白い道が見えました。しかし、その

道はわずか4~5寸程の幅で、渡るの

は非常に困難な道です。

この場所に留まれば、盗賊や猛獣に

いのちを狙われ、白い道を進めば河に

呑み込まれてしまうかもしれません。

「どうするべきか」と旅人は思い悩み

ます。

すると、旅人のいる岸(東岸)から

「あなたは、その道をまっすぐ進みな

さい。そうすれば決して死ぬことはな

い。」という声が聞こえました。この

声に励まされて、旅人は意を決して道

を歩き始めます。

また、今度は向こう岸(西岸)から

「心から信じて、こちらへ来なさい。

私があなたを守ります。火の河、水の

河を恐れることはありません。」とい

う声が聞こえました。その声に勇気づ

けられ、さらに歩みを進めます。

盗賊達は「そんな道は危ないから渡

らない方がいいぞ。」と勧めますが、

旅人はその声に耳を傾けることなく、

ついに向こう岸へと到達することが

できたのです。

さて、この二河白道のお話は、煩悩

(盗賊・猛獣)によって、怒る心(火

の河)、貪りの心(水の河)の絶えな

い私たちが、お釈迦さま(東岸の声)

によって正しき道をお示しいただき、

阿弥陀さま(西岸の声)によってお浄

土に救いとられていく様子を善導大

師がお説きくださったのです。

お彼岸の一週間は本来、仏道修行に

励むための期間だと言われています。

しかし、私たちはどれだけ修行をして

も悟りの境地にいたることはできま

せん。亡き方を通じて、その方を偲び、

仏さまのお慈悲の心に遇わせていた

だくことをこのお彼岸に味わわせて

いただきましょう。

9月23日には、当会館におきまし

て、秋のお彼岸の法要が勤まります。

是非、お参りいただきますようご案内

申しあげます。

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8月行事の様子①

★キッズサンガ一泊サマースクール 8月1日(土)~2日(日) 「お寺に泊まろう!」という企画で1泊2日サマースクールを行いました。

22名の子ども達がお勤め、ゲーム、花火、流しそうめんなどを楽しみました。

1.開会式 2.班活動 3.ゲーム

4.夕食

5.花火

6.ラジオ体操

7.朝のお勤め 8.流しそうめん

夏の楽しいひとときを元気な子ども達と

一緒に過ごすことができました。

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8月行事の様子②

★盂蘭盆会・総永代経法要・納涼会 8月9日(日) 13:00より法要をお勤めし、ご講師・山田義俊師よりご法話をいただき、

納涼会では35名のお参りの皆さまとともに懇親を深めました。

↑ 8月のお誕生日おめでとうございます。 これからも元気にお参りください。

↓ご講師の 山田義俊先生

お知らせ information

↑冷えた生ビールで 「カンパーイ!」

観劇 『如月きさらぎ

の華はな

』 -九條武子ものがたりー 日 時:2015年10月6日(火)

11:00開演

場 所:浅草公会堂

参加費:奉讃会会員 5,000円

一 般 の 方 8,000円

定 員:15名

(定員になり次第締切いたします。)

※観劇をご希望の方は、当会館までお申し込みください。

第35回千鳥ヶ淵全戦没者追悼法要のご案内 日 時:2015年9月18日(金)12:45~14:15

場 所:国立千鳥ヶ淵戦没者墓苑(東京都千代田区三番町2)

次 第:1、宗門関係学校生徒作文

2、仏教讃歌斉唱・献華

3、平和の鐘

4、平和宣言

5、千鳥ヶ淵全戦没者追悼法要

※参拝をご希望の方は、当会館までお申し込みください。

現地集合・現地解散となります。

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東久留米会館の 行 事 案 内 ―Schedule―

9月の行事予定

10月の行事予定

9月16日(水) 午前7時~ 月に1度、朝のお勤めにお参りしませんか? お供物のおさがりをプレゼントいたします。

ご講師 小林 教善 師 (神奈川県 長念寺)

9月23日(水) 午後1時~

秋のお彼岸に亡き先人を偲び、

み法(みのり)の秋をともに味わいましょう。

ご講師 福井 学誠 師(埼玉県 吉見布教所浄泉寺)

10月18日(日) 午後1時~

お気軽にお参りください。

普段は捨ててしまうような物を使って、 10月3日(土) 午前10時~ 工作をします。小中学生対象となります。

当日参加も大歓迎です。

8月8日(土)

盂蘭盆会準備のお手伝い

神谷正弘

子様

森澤忠和

菅野ヨシコ様

西

ユリ子様

田口康子

北川康雄

お仏飯米のご進納

高橋

森王美津子様

お仏具ご進納(匿名)

男性用念珠2連

女性用念珠2連

短寸お線香6箱

ありがとうございました。

編集後記

夏に初めて引っ越しをしました

が、荷ほどきをしていると汗だく

になり、危うく熱中症になりかけ

ました。引っ越し業者の方々のご

苦労が身にしみますね。(安)

東久留米会館会報

「ともしび」

第233号

発行日

2015年9月1日

発行者

安邉

泰教

住所

東京都東久留米市柳窪5-

8-

30

電話

042-

474-

678

境内の草取りを中心に清掃を行います。

9月16日(水) 午前9時~ ご協力よろしくお願いいたします。