TITech ChemRS とは

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TITech ChemRSとは 東京工業大学 総合安全管理センター 環境保全室 2011-08-04

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TITech ChemRS(東京工業大学 化学物質安全管理支援システム)についての概要です。

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TITech ChemRSとは

東京工業大学 総合安全管理センター 環境保全室

2011-08-04

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TITech ChemRSとは

いつ?

誰が?

どこの?

何を?

何の目的で?

どれぐらい?

TITech ChemRSとは「東京工業大学 化学物質安全管理支援システム」の呼称です。

本学内で使用する個々の薬品ごとに固有の薬品バーコードNoを発行し、注文・納品・使用など

について「いつ・誰が・どこの・何を・何の目的で・どれぐらい」を把握することによって、化学物質

を適正に管理し、高度なトレーサビリティを実現することを目的としています。

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バーコードNo. 薬品名 保管場所 容量

ABC00000123 アセトニトリル 721号室 100ml

ABC00000124 酢酸 721号室 500ml

ABC00000125 硫酸 721号室 500ml

ABC00000126 アセトン 721号室 500ml

ABC00000127 THF 709号室 100ml

ABC00000128 アセトン 709号室 500ml

ABC00000129 硫酸銅 709号室 100g

ABC00000130 2-アミノエタノール 709号室 500ml

なぜChemRSが必要?(1)

本学の実験系研究室、とりわけ化学系の研究室では日常的に膨大な量の化学薬品を保有しており、個々の化学薬品の情報管理をIT支援なしで行うのは非常に困難です。 そこで本学では、個々の化学薬品について固有のChemRSバーコードNo.をシステムに登録す

ることにより、これら化学薬品のトレーサビリティを実現しています。これにより、研究室などをはじめとする各グループの薬品管理者はWebブラウザから簡単に在庫状況・使用状況など各種データを把握することが可能になっています。

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労働安全衛生法

毒物劇物取扱法

消防法

なぜChemRSが必要?(2)

東京都環境 確保条例

各種実験で使用する化学薬品については、図に挙げたものを中心に様々な法的規制があり、特に保有量について厳しい制限があります。 現在は、ChemRSデータベースからの情報を元に総合安全管理センターが中心となって化学物

質管理の定期的なモニタリングや国・地方自治体への報告を行なっておりますが、より正確な情報を得るためには、教職員・学生を問わずChemRSユーザーの皆さまにご協力をいただく必要があります。

化審法

PRTR法

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薬品のライフサイクル(1)

ここからは、具体的に『どのような時にChemRSを使えば良いのか?』ということについて、薬品のライフサイクルに沿ってご説明します。

通常、薬品はまず【注文】と【納品】を行い、【持出】と【返却】を数回繰り返した後に、【空ビン】となるか、もしくは【廃棄】されます。それぞれの時点での処理について、ご説明します。

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・注文データ作成 ・注文書印刷 ・注文書送信

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薬品のライフサイクル(2)

最初に、薬品を注文する際の処理についてご説明します。 ここでは、ChemRSデータベースの「薬品マスタ」から注文したい薬品を指定し、数量・納品場所など補足情報を入力して注文データを作成します。 続いて、注文データに基づいて作成される注文書を印刷し、それを電子メール・FAXなどでディーラー(薬品販売業者)に送信します。

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薬品を納品する際の処理についてご説明します。 前の手順で注文した薬品を受領したら、薬品一つにつき一枚のChemRSバーコードを貼付し、注文データと対応させながら薬品登録(納品)を行います。

・バーコード貼付 ・薬品登録(納品)

薬品のライフサイクル(3)

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・持出登録 持出登録をしたユーザー、使用目的、持出時刻などが記録される

薬品のライフサイクル(4)

薬品を保管場所から持出する際の処理についてご説明します。 薬品を実験で使用する(持ち出す)時に、ChemRSバーコードをリーダーで読み取るか、もしくはバーコード番号を手動で入力し、使用目的をリストから選択してください。 持出登録を行ったユーザー・持出時刻などは自動的に登録されます。

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・返却登録 毒物や劇物など、特に厳重な管理を要する薬品は重量を測定し、使用量を確定する。

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薬品のライフサイクル(5)

持ち出した薬品を返却する際の処理についてご説明します。 持出登録と同様に、ChemRSバーコードをリーダーで読み取るか、もしくはバーコード番号を手

動で入力してください。また、返却する薬品が毒物・劇物など厳重な管理を要する薬品である場合は、重量を測定し、残量を入力してください。前回返却時との差分から今回の使用量が確定します。薬品を使い切るか、もしくは廃棄するまでは、実験に使用するごとに「持出登録」・「返却登録」を都度繰り返します。

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・空ビン登録 実験目的の用途で薬品を使い切った場合

薬品のライフサイクル(6)

実験廃液・廃棄物 処理申請システム

薬品を実験で使い切り、空ビンとなった際の処理についてご説明します。 基本的には返却登録と同じ操作です。ChemRSバーコードをリーダーで読み取るか、もしくは

バーコード番号を手動で入力し、操作確定時に「返却」の代わりに「空ビン」をクリックしてください。使用した薬品そのものは用途・物性などによって分類し、「実験廃液・廃棄物処理申請システム」から処理申請を行い、適正に処分してください。

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・廃棄登録 実験目的の用途で薬品を使い切ることができず、やむなく環境保全室・産廃処理業者などに廃棄処分を委託する場合

薬品のライフサイクル(7)

薬品を実験で使い切ることができず、やむなく廃棄する際の処理についてご説明します。

「廃棄薬品登録」という処理を行いますが、基本的には「持出登録」・「返却登録」と同様、ChemRSバーコードを読み取り、必要項目を入力するだけです。

この「廃棄薬品登録」を行うのは、基本的には年1回のみ環境保全室が主体となって行う『廃試薬処理』に委託申請をする場合のみで、通常時は使用することはありません。

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今年度より「注文管理」機能がリリースされました。 それに伴い、納品時の手続き等にも変更があります。 従来からの変更点について詳しくご説明いたします。

物品等請求 システム

ChemRSの注文データが「物品等請求システム」でも使えるようになる

従来からの変更点

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「注文」の手順は大きく『注文データ作成』、『注文書印刷』、『注文書送信』の三つの操作に分けることができます。

「注文」の手順

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『注文データ作成』では、主に「注文者」、「注文先」、「注文内訳」、「数量」といった、注文にあたって必要となる項目について入力を行っていただきます。 [動画1] [動画2]

主に以下の項目を入力 注文者・注文先 注文日 注文内訳(薬品の種類) 数量 一度作成した注文データは、 下書きとして再利用が可能。

① 注文データ作成

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ChemRSは本学内のみで利用可能なシステムであり、学外者である注文先からは直接注文デー

タを閲覧することはできません。そのため、実際に注文を行うためには、まず作成した注文データを紙媒体など注文先に送信できるフォーマットにする必要があります。 [動画]

「注文データ」を注文先に送信できるフォーマットにする

② 注文書印刷

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続いて、『注文書送信』に移ります。 ここでは、前の操作で印刷した「注文書」を実際に注文先に送信します。 厳密にはChem RSは使いませんが、手順の一つとしてご説明します。

実際に「注文書」を注文先に送信する ※ChemRSは使わない

③ 注文書送信

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FAXで送信する

電子メールで送信する

• PDFファイル化した注文書をメールに添付? • スクリーンショット(Printscreenキー)をメールに添付? • CSVファイルをダウンロードしてメールに添付?

• 承認印の要/不要など決済ルールを統一する • 注文書をファイリングする際のルールを周知する

③ 注文書送信

注文書を注文先に送信する方法としては様々な方法が考えられます。

研究室などグループ内でもっとも運用しやすい方法を採用していただいて問題ありませんが、一般的にはスライドに示した方法のいずれかを想定しています。

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続いて、注文した薬品が届いた後に行う「納品」の手順についてご説明します。

「納品」の手順は大きく『注文データから納品』、『連携ファイルダウンロード』、『物品等請求システムアップロード』の三つの操作に分けることができます。

「納品」の手順

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注文した薬品が届いたら、まずは『注文データから納品』を行います。

従来は納品の際に薬品情報を入力する必要がありましたが、今回の方法ではすでに薬品情報が注文データに含まれているため、一から入力する必要はありません。 [動画]

薬品情報は注文データ作成時に入力済みのため、以下の情報のみ入力すれば納品完了

• 保管場所 • ChemRSバーコードNo.

① 注文データから納品

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次に、「連携ファイルダウンロード」です。ChemRSで作成した注文データを、テキストファイル形式でお使いのPCにダウンロードします。 [動画]

TITech ChemRS

Your PC

② 連携ファイルダウンロード

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先ほどダウンロードしたテキストファイルは、教職員が購買管理に利用する「物品等請求システム」と互換性があり、これを連携させることで入力作業を簡略化することができます。 [動画]

物品等請求 システム

Your PC

③ 物品等請求システムアップロード

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問い合わせ先

総合安全管理センター 環境保全室

Webサイト: http://www.envpro.titech.ac.jp/ <注文管理機能について> 電話: 内線 4030(浅倉:あさくら) メールアドレス: <その他TITech ChemRS全般について> 電話: 070-5027-9810(逸見:へんみ) メールアドレス: