Three less 2040

INDEX性能は“静かさ”に現れる。私どもPPIは、排水配管材の品質として最も重要な要素、つまり　

「静音性」「施工性」「低コスト」の3つを兼ね備えた製品の

開発を目指し、大学研究室との共同研究を重ねてまいりました。

　そしてこの度、Polyolefin Copolymer (PP)とPolyvinyl Chloride　

(PVC)に Mineral Aggregate (鉱物質集合体)を適用した画期的な製品、

二層構造の消音配管材料 「スリーレス2040消音二層管」の開発に成

功しました。スリーレス2040消音二層管は、射出及び押出し成型技術

の独創的な技術と、外層のMineral Aggregate (鉱物質集合体)という革

新的素材の採用によって誕生しました。

　スリーレス2040消音二層管は、品質 ･ 性能 ･ 経済性、全てに優れ

た製品であり、既存の排水ラインのイメージを大きく変える製品とし

て、配管材料の歴史に新たな１ページを書き加え、皆様の暮らしに必

ずやお役に立て頂けるものと確信しております。

Three less 2040

特　長

構造と適用範囲

直　管

管継手

専用バンド

付属品

取扱い注意事項

施工手順

防火区画について

メンテナンスおける高圧洗浄実験

技術資料

P3

P4

P5

P6

P9

P10

P11

P12

P13

P15

P17

■特　長

騒音の遮断及び吸収作用1

2

34

5

6

今回新たに開発されたスリーレス2040消音二層管は、Polyolefin Copolymer (PP) と Polyvinyl Chloride (PVC) に、ゴムのような手触りの Mineral Aggregate（鉱物質集合体）を適用した二層構造であることが最大の特長です。この材質を外層に採用することによって排水騒音を最小限に抑えることができました。

金属より優れた耐久性

スリーレス2040消音二層管は、多くの実証検査の結果、塩酸・硫黄（スルフィン）酸・亜リン酸・アルカリ・油類等に対する耐化学性が、金属管よりも強く、優れた耐腐食性・耐電食性・耐衝撃性を有していることが証明されました。（本カタログP19～22参照）

優れた施工性とコストメリット

接続は、直管を管継手のストッパーまで差し込み、受け輪（O-CAP）を専用締付工具で締めるだけです。それ以外の特別な工具は不要です。また、スリーレス2040消音二層管は、割れに強く軽量で取扱いやすいため、施工が非常に容易です。更に、金属管と比較した場合、耐用年数等を考慮すると、低コストであることも大きなメリットとなります。

優れた耐寒性

スリーレス2040消音二層管は、外層に採用した Mineral Aggregate（鉱物質集合体）によって断熱性能が非常に高く、酷寒期でも破裂の心配はありません。

既存の設計及び製品との互換性

スリーレス2040消音二層管は、これまで使われて来た従来品を、高機能品に『置き換える』ことを基本に開発された製品ですので、既存の設計を変えることなく、そのまま適用させることが可能です。（但し、消音機能の保持と瑕疵の無い施工のため、スリーレス2040直管と管継手を同時にご使用されることをお勧めいたします）　　　　

隙間、歪みがなく半永久的に使用可

スリーレス2040消音二層管は、直管の内面を一体型に成型しているため、各種汚物が溜まるような隙間や歪みが発生することはありません。各種耐久性とあわせ、建物の寿命が尽きるまで、その機能を果たすことができる製品です。

3

■特　長

騒音の遮断及び吸収作用1

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今回新たに開発されたスリーレス2040消音二層管は、Polyolefin Copolymer (PP) と Polyvinyl Chloride (PVC) に、ゴムのような手触りの Mineral Aggregate（鉱物質集合体）を適用した二層構造であることが最大の特長です。この材質を外層に採用することによって排水騒音を最小限に抑えることができました。

金属より優れた耐久性

スリーレス2040消音二層管は、多くの実証検査の結果、塩酸・硫黄（スルフィン）酸・亜リン酸・アルカリ・油類等に対する耐化学性が、金属管よりも強く、優れた耐腐食性・耐電食性・耐衝撃性を有していることが証明されました。（本カタログP19～22参照）

優れた施工性とコストメリット

接続は、直管を管継手のストッパーまで差し込み、受け輪（O-CAP）を専用締付工具で締めるだけです。それ以外の特別な工具は不要です。また、スリーレス2040消音二層管は、割れに強く軽量で取扱いやすいため、施工が非常に容易です。更に、金属管と比較した場合、耐用年数等を考慮すると、低コストであることも大きなメリットとなります。

優れた耐寒性

スリーレス2040消音二層管は、外層に採用した Mineral Aggregate（鉱物質集合体）によって断熱性能が非常に高く、酷寒期でも破裂の心配はありません。

既存の設計及び製品との互換性

スリーレス2040消音二層管は、これまで使われて来た従来品を、高機能品に『置き換える』ことを基本に開発された製品ですので、既存の設計を変えることなく、そのまま適用させることが可能です。（但し、消音機能の保持と瑕疵の無い施工のため、スリーレス2040直管と管継手を同時にご使用されることをお勧めいたします）　　　　

隙間、歪みがなく半永久的に使用可

スリーレス2040消音二層管は、直管の内面を一体型に成型しているため、各種汚物が溜まるような隙間や歪みが発生することはありません。各種耐久性とあわせ、建物の寿命が尽きるまで、その機能を果たすことができる製品です。

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●排水管の騒音について大気騒音

■ 構造と設計適用範囲

排水管内を流れる流体は、限られたスペースの中を流れ、更に方向転換をさせられることによって、通常回流となり、これが『ザーザー』『ゴボゴボ』という騒音の主な原因となっています。これらがいわゆる大気騒音と呼ばれるものです。

物理的騒音この回流は大気騒音を生み出すとともに、排水管内の壁にぶつかって音を出したり、またその影響が排水管全体に広がり、排水管そのものを振動させて躯体との衝突などで音を出すこともあります。これらがいわゆる物理的騒音で、最初に発生した大気騒音を上回るような騒音となることもあります。

従来の騒音遮断方法既存の騒音の遮断方法としては、排水管をできるだけ質量の大きい・厚みがあるものにするか、配管後に遮音材を巻くなどの方法がとられてきました。しかし、これらはコスト、施工性、メンテナンス性等の面でデメリットが余りにも大きく、実質的な騒音遮断方法になり得ないのが実情でした。

既存の排水管と比較しても、品質・性能・経済性・施工性とトータルで大幅なコストメリットをお約束できます。

※機能の保持と瑕疵の無い施工のため、スリーレス2040直管・スリーレス2040継手を同時に　ご使用下さい。

一体型で成型された内部表面は優れた水圧特長があり、冷・温水の変化など、最悪の汚水・排水の条件下でも隙間の開きや歪みが発生しません。

Mineral Aggregate（鉱物質集合体）を使用して、衝撃を革新的に減らし、騒音振動を吸収する機能を持っています。また、断熱力・耐寒性などの優れた効果もあります。

スリーレス2040消音二層管の使用メリット

１. 内層部

2. 外層部

適用範囲

現在使われている排水管の全てのラインに代替することができます。

○集合住宅・ホテル・病院等、特に静音性が求められる建物の排水管○戸建て住宅の排水管○寒冷地における排水管。○事務所ビル・老人ホーム・住商複合建物等の排水管

そこで、騒音を最小限にするためには、騒音の原因を抑える適切な材料を選択することが最も重要かつ効果的な方法となる訳です。スリーレス2040消音二層管は、Polyolefin Copolymer（PP) と Polyvinyl Chlorid e（PVC) を Mineral Aggregate（鉱物質集合体）で覆った二層構造を採用することにより、画期的な騒音遮断効果を実現しました。同時にこれらの素材は、塩酸、スルフォン酸、亜リン酸、アルカリ、油類等に対する耐化学性能が鋳鉄を上回り、耐腐食性、耐電食性、耐衝撃性、耐寒性にも優れていることが、各種のテストによって実証されています。

直管断面図

管継手断面図

外層部Mineral Aggregate （鉱物質集合体）

内層部Polyvinyl chloride （PVC）

外層部Mineral Aggregate （鉱物質集合体）

内層部Polyolefin copolymer （PP）

44

2040 Noise-proof Pipe & Fitting

5

2040 Noise-proof Pipe & Fitting

6

7

8

9

10

PipePipe

11

12

13

14

15

16

■ スリーレス2040 技術資料

1. 試験方法

● 消音試験

2. 試験体

1-1 試験室

(株)大宇建設技術研究所設備試験棟内トイレMock-up Room

寸　　法／2,860×2,485×2,700H の試験室の2階建構造

排水管口径／100Aの塩ビ排水管設置

暗騒音／28db（A) マンションのトイレの暗騒音と同等

引張強度（TS）算出方法

TS＝P/A

　・P…引張破断荷重

　・A…試験片断面積（内層＋外層全面積）

考察

スリーレス2040直管は外層部が Mineral Aggregate (鉱物質

集合体)であり、引張強度への寄与率が小さいが、内層部の硬質

塩化ビニルの単独強度は、54MPa（500kgf/cm2）である。

スリーレス2040（管継手　DL使用）

スリーレス2040（管継手　洋式便器用TDL使用）

耐火二層管

硬質塩化ビニル管

JISK6741に準拠

各サイズの直管の引張試験片を切削加工（ダンベル片）し、引張

試験を行う。

3. 試験結果

直管に水を充填し、－5℃、－10℃、－15℃の雰囲気中で、

24時間放置し、破壊状況を観察。

※硬質塩化ビニル管と比較して、約7～8dBの消音効果が認めら

　れた。

測定対象物を音源とし、音源、壁面及び床面からそれぞれ1m以

上離れた領域内で相互1m以上離れた位置にマイクを設置し、各

周波数ごとに測定。

1-2 試験手順

1-3 測定方法

3. 試験結果

3. 試験結果

　　

・スリーレス2040直管

・硬質塩化ビニル管直管

2. 試験体

スリーレス2040直管

（40A、50A、75A、100A）

2. 試験体

● 凍結破壊試験

1. 試験方法

● 直管引張試験

19

騒音レベル（dB (A) ）

試験体63 125 250 500 1k 2k 4k 8k Overall

オクターブバンド周波数 (Hz)

27.7

26.9

29.1

20.6

34.2

33.1

33.0

33.4

41.9

41.1

41.3

41.2

43.6

41.4

41.2

46.8

51.5

49.6

48.1

55.7

54.7

53.6

51.8

61.0

53.7

52.6

51.6

61.7

43.7

43.4

44.3

55.6

58.7

57.4

56.2

65.5

凍結破壊試験

引張強度 MPa(kgf/cm2)

試験条件 スリーレス2040直管 硬質塩化ビニル管直管

－5±2℃

－10±2℃

－15±2℃

破壊なし　OK

破壊なし　OK

破壊

破壊なし　OK

破壊

破壊

(258.3)

(268.7)

(306.4)

(218.0)

呼び径

40A

50A

75A

100A

(271.8)

(275.3)

(322.6)

(235.7)

26.6

27.0

31.6

23.1

24.8

23.5

30.1

22.4

27.0

26.9

30.3

22.8

27.9

26.2

32.1

22.2

24.4

22.8

29.4

23.3

25.3

26.3

30.0

21.4

25.8

27.8

31.0

22.4

26.0

25.8

30.7

22.5

(252.6)

(240.3)

(307.4)

(228.2)

(275.3)

(274.1)

(309.4)

(232.2)

(284.7)

(266.9)

(327.7)

(226.8)

(249.1)

(232.7)

(299.6)

(238.1)

(263.4)

(283.3)

(316.7)

(228.5)

(265.0)

(263.0)

(312.8)

(229.6)

No.1 No.2 No.3 No.4 No.5 No.6 No.7 平均値

2階に洋便器を施工設置した後、給排水管を接続して、水の流れ

に漏水がないことを確認。

排水量は洋便器のタンク内に表示した水位の線に合わせて調節ス

クリュー、付属装置を調整する。

騒音の測定は、排水管が設置された1階の2箇所にマイクを設置し

て、排水と同時に発生音をDAT Recorder に録音し、FFT にて

分析、記録する。

各項目ごとに、5回試験を繰り返し、その平均を測定値とする。

《測定装置》

・Microphone ; G-40AF (G. R. A. S. DENMARK)

・Digital Audio Tape Recorder ; RD-145T (TEAC, U. S. A)

・Signal Amplifier ; F584A (MODAL SHOP, U. S. A)

・FFT Analyzer ; SA-27 (RION, JAPAN)

17

(＊)サンシャインウェザーメーターでの促進暴露時間200時間が

屋外実暴露時間で1年に相当と仮定して、屋外暴露時間で、約

2.5年相当。

※屋外での露出配管は避けてください。

2-1 スリーレス2040直管

管継手に直管を差し込み、専用締付工具にて接続し、引張抜け試

験を行う。

3. 試験結果

・スリーレス2040直管＋スリーレス2040管継手

・硬質塩化ビニル管直管＋スリーレス2040管継手

＊このデータは測定値の一例であり、保証値ではありません。

2. 試験体

1. 試験方法

● 直管＋管継手引張抜け試験

サンシャインウェザーメーターを使用して、促進暴露試験を行い

外観（変色）観察。

3. 試験結果

・スリーレス2040直管

・硬質塩化ビニル管直管

2. 試験体

1. 試験方法

● 耐候性試験（促進暴露試験）

(＊)マイナス20±2℃の条件で2時間放置後試験

試験体を自重落下させ、破壊状況を観察。

試験体落下高さ；2m

3. 試験結果

・スリーレス2040直管

・硬質塩化ビニル管直管

2. 試験体

1. 試験方法

● 耐衝撃性試験（落下試験）

・スリーレス2040直管

・スリーレス2040管継手

2-2 スリーレス2040管継手

2. 試験結果

1. 試験体

● 耐薬品性

20

引張抜け強度 N(kgf)促進暴露試験（暴露時間；500時間＊）

呼び径

40A

50A

100A

No1

(49)

(61)

(139)

No2

(51)

(75)

(128)

No3

(46)

(74)

(122)

平均値

(49)

(70)

(130)

No1

(41)

(41)

(79)

No2

(37)

(43)

(81)

No3

(41)

(40)

(70)

平均値

(40)

(41)

(77)

薬品名

10％塩化ナトリウム

30％硫酸

40％硝酸

40％水酸化ナトリウム

異常なし　OK

異常なし　OK

異常なし　OK

異常なし　OK

観察結果

スリーレス2040直管

硬質塩化ビニル管直管

○変色なし

×変色あり

落下衝撃試験

低温落下＊

スリーレス2040直管

硬質塩化ビニル管直管

○破壊なし

×破壊あり

常温落下

○破壊なし

×破壊あり

薬品名

10％塩化ナトリウム

30％硫酸

40％硝酸

40％水酸化ナトリウム

異常なし　OK

異常なし　OK

異常なし　OK

異常なし　OK

480

598

1362

500

735

1254

451

725

1196

480

686

1274

402

402

774

363

421

794

402

392

686

392

402

755

スリーレス2040直管＋スリーレス2040管継手

硬質塩化ビニル管直管＋スリーレス2040管継手

18

19

20

MEMO

21

MEMO

22

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2017.7