93

Tiger m

oths (C

ommon

 ha

iry ca

terpillar etc.)

他の

Hairy

caterpillar 

莢の

被害

＊栽

培中

に幼

虫が

ゴマの

葉や

莢を激

しく加

害する。

野積

ゴマや

島立

ゴマでは

莢を加

害され

る恐

れが

ある。

Term

ites

地上

のアリ塚

＊栽

培後

期に地

際部

の茎

の内

部を加

害する。

野積

ゴマや

島立

ゴマには

実害

はない。樹

上の

アリの

巣

＊野

積ゴマや

島立

ゴマで、Co

tton bo

llworm etc.、

Mea

lybu

gs、Flatid

plan

thop

pers、Ra

tsが

観察

され

た。実

害は

明らか

でない。

その

他

Ⅳ．害

虫の

見分

け方

94

ゴマ

害虫

の見

分け

方（１

）

害虫

名特

徴写

真番

号

Aphi

ds◎

小さ

くて

見つ

けに

くい

。◎

有翅

成虫

と無

翅成

虫が

いる

。◎

腹部

に2本

の管

（co

rnic

le）が

ある

。Ph

oto

1

Leaf

hopp

ers

(Ses

ame

jassid

etc

.)

◎様

々な

種類

のLe

afho

pper

がい

るが

、い

ずれ

も小

さくて

見つ

けに

くい

。◎

Sesa

me jas

sidは

薄茶

色で

、翅

には

まだ

ら模

様が

ある

。

Phot

o 2

Bugs

(Ses

ame

seed

bug

etc.

)

◎様

々な

種類

のカ

メム

シが

ゴマ

を加

害す

る。

◎Sesa

me s

eed

bugは

小型

で黒

っぽ

く、

見つ

けに

くい

。

Phot

o 3

Photo1

Photo2

Photo3

写真

番号

（Ph

oto

1～

3）

Sesame jassid

Sesame seed

 bug

sそ

の他

のBu

gs

ゴマ

害虫

の見

分け

方（２

）

害虫

名特

徴写

真番

号

Scar

abs

(Ses

ame

blac

kbe

etle

etc.

)

◎幼

虫は

株元

の土

の中

にい

るの

で見

つけ

やす

い。

◎成

虫の

体色

は様

々で

ある

が、幼

虫は

白い

。

Phot

o 4

Pyra

lid m

oths

(Ses

ame

leafro

ller)

◎幼

虫は

、栽

培中

のゴ

マの

先端

部の

葉を

綴り

あわ

せて

食害

する

。Ph

oto

5

Sphin

x m

oths

(Dea

th’s

head

mot

h et

c.)

◎老

齢幼

虫は

ゴマ

の茎

上に

おり

、大

きくて

見つ

けや

すい

。◎

幼虫

の尾

端に

は棘

状の

器官

（cau

dal h

orn）

があ

る。

Phot

o 6

Photo4

Photo5

Photo6

写真

番号

（Ph

oto4～

6）

95

ゴマ

害虫

の見

分け

方（３

）

害虫

名特

徴写

真番

号

Tige

r mot

hs (C

omm

onha

iry c

ater

pilla

r etc

.)◎

幼虫

はケ

ムシ

（hai

ry c

aterp

illar

）で

、見

つけ

やす

い。

Phot

o 7

Owlet

mot

hs (C

otto

nbo

llwor

m e

tc.)

◎幼

虫は

イモ

ムシ

（cat

erp

illar

）で

、様

々な

種類

がい

る。

◎C

ott

on b

ollw

orm

の老

齢幼

虫は

大型

であ

るが

、日

中は

見つ

けに

くい

。

Phot

o 8

Term

ites

◎ア

リの

仲間

では

ない

が、

アリ

に似

てい

る。

◎頭

部は

茶色

で、

腹部

は白

い。

Phot

o 9

Photo7 Ph

oto9

Photo8

写真

番号

（Ph

oto7～

9）

Ⅵ．

害虫

問題

と野

積ゴ

マ・島

立ゴ

マ＝

まと

め＝

（１

）野

積ゴ

マ・島

立ゴ

マ害

虫様

々な

害虫

が見

られ

るが

、そ

の多

くは

栽培

後期

に発

生し

、収

穫時

に持

ち込

まれ

たも

ので

ある

。

（２

）Sesa

me

seed

bug

野積

ゴマ

や島

立ゴ

マに

飛来

し、

増殖

する

。増

殖し

た大

量の

成虫

と幼

虫が

ゴマ

を加

害す

る。

野積

ゴマ

・島

立ゴ

マで

最も

危険

な害

虫で

ある

。

Sesameseed

bugの

加害

によ

って

、ゴ

マの

品質

低下

（遊

離脂

肪酸

の増

加）と

収量

減少

（し

いな

ゴマ

発生

）が

起こ

る。

96

（３

）野

積と

島立

遊離

脂肪

酸の

増加

のよ

うな

品質

低下

は、

物理

的要

因（水

分、

温度

等）に

よっ

て起

こる

が、

生物

的要

因（Sesa

me

seed

bug）

によ

って

も品

質低

下が

助長

され

る。

島立

は、

物理

的な

要因

によ

る遊

離脂

肪酸

の増

加抑

制に

は極

めて

有効

であ

る。

しか

し、

生物

的な

要因

から

みた

場合

、Sesa

me

s eed b

ugが

発生

し、

ゴマ

を加

害す

るた

め、

島立

でも

注意

が必

要で

ある

。

（４

）乾

燥方

法の

見直

しゴ

マの

乾燥

方法

の見

直し

が必

要で

ある

。野

積を

行わ

ず、

収穫

後直

ちに

島立

する

こと

が望

まし

い。 しか

し、

降雨

が続

くと

島立

でも

容易

に乾

燥し

ない

こと

があ

る。

Sesa

me

seed

bugに

よる

品質

低下

や収

量減

少も

懸念

され

る。

ゴマ

の輸

出に

不可

欠な

高品

質ミ

ャン

マー

ゴマ

の生

産を

めざ

した

乾燥

方法

⇒室

内乾

燥施

設

　物

理的

品質

低下

要因

（水

分・温

度・光

等）：酸

価上

昇（遊

離脂

肪酸

増加

）

野積

×島

立 ○

生物

的品

質低

下要

因（S

esa

me s

eed

bug）

島立

△　

：酸

価上

昇

生物

的収

量減

少要

因（S

esa

me s

eed

bug）

　：し

いな

ゴマ

発生

開口

部に

網を

張っ

た室

内乾

燥施

設 ◎

野積

ゴマ

と島

立ゴ

マの

品質

低下

・収

量減

少要

因と

望ま

しい

乾燥

方法

Ⅶ．Se

sameseed

bug調

査の

提案

＝普

及員

の皆

様へ

＝

97

（１）Sesameseedbugを

調べ

よう！

夏ゴマ、雨

季ゴマ、乾

季ゴマを対

象とし、様

々な圃

場において、野

積ゴマや

島立

ゴマで発

生し

ているSesameseedbugの

密度

を調

べ、記

録す

る。

（２）ゴマの

しいな発

生を調

べよう！

夏ゴマ、雨

季ゴマ、乾

季ゴマを対

象とし、様

々な圃

場においてゴマの

実を採

取し、事

務所

へ持

ち帰

る。持

ち帰

ったゴマの

しいな数

を調

べ、

記録

する（1,000粒

調査

）。

（３）Sesameseedbugを

防除

しよう！

島立

ゴマへ

の網

掛けは

理論

上有

効であるが

、成

虫は

体長

9.0±

0.5m

m、胸

幅3.3±

0.3m

mと

小さいため、目

が細

かい網

（1～

2mm）で覆

う必

要が

ある。また、網

掛けが

収量

・品

質へ

及ぼ

す影

響を明

らか

にする必

要が

ある。

島立

ゴマを対

象とし、試

験区

（網

掛区

と網

掛なし区

）を設

ける。脱

穀時

に各

試験

区における

Sesameseedbug密

度、しいな数

、酸

価（Acid

value）を調

べ、網

掛けの

Sesameseedbug防

除効

果と問

題点

を明

らか

にする。

ミャンマーにおける

ゴマ農

業の発

展を目

指して

本マニュアル

は、ミャンマー農

業畜

産灌

漑省

農業

局（DO

A）・研

究局

（DA

R）の

協力

のもとに

日本

国農

林水

産省

（MAF

F, Japa

n）事

業として、

国際

農林

業協

働協

会（JAICAF

）によって作

成され

た。