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Sourcefire 3D システム 仮想インストール ガイド バージ ョ ン 5.3

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Sourcefire 3D システム

仮想イ ンス ト ール ガイ ド

バージ ョ ン 5.3

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2015 年 3 月 23 日 17:57

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Table of Contents

Chapter 1: 仮想アプ ラ イアンスの概要 .................................................. 4Sourcefire 3D System 仮想アプ ラ イアンス ......................................................... 5

仮想防御セン ター .................................................................................... 6仮想管理対象デバイス ............................................................................. 6

仮想アプ ラ イアンスの機能について .................................................................... 6動作環境の前提条件 ................................................................................ 7仮想アプ ラ イアンスのパフ ォーマンス.................................................... 8

Sourcefire 仮想アプ ラ イアンスのラ イセンス ...................................................... 9

次のステ ッ プ ...................................................................................................... 12

Chapter 2: Sourcefire 3D System の概要 ................................................. 13Sourcefire 3D System のアプ ラ イアンス ........................................................... 14

防御セン ター ......................................................................................... 15管理対象デバイス .................................................................................. 16NO MDC THIS TIMEs............................................................................ 16アプ ラ イアンスのシ リーズ、 モデル、 および機能について ................. 16

Sourcefire 3D System のコ ンポーネン ト ........................................................... 22冗長性およびリ ソース共有.................................................................... 22ネ ッ ト ワーク ト ラ フ ィ ッ クの管理........................................................ 23FireSIGHT............................................................................................... 25ア クセス制御 ......................................................................................... 25侵入検知と侵入防御 .............................................................................. 26フ ァ イルの追跡、 コ ン ト ロール、 マルウ ェ ア防御................................ 26アプ リ ケーシ ョ ン プログラ ミ ング イ ン ターフ ェース .......................... 28

バージ ョ ン 5.3 Sourcefire 3D システム仮想イ ンス ト ール ガイ ド 1

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目次

セキュ リ テ ィ 、 イ ン ターネ ッ ト ア クセス、 および通信ポー ト .......................... 29イ ン ターネ ッ ト ア クセスの要件 ........................................................... 30オープンな通信ポー ト の要件 ................................................................ 32

ド キュ メ ン ト リ ソース ....................................................................................... 34

ド キュ メ ン ト の表記規則 .................................................................................... 35ラ イセンスの表記規則........................................................................... 35サポー ト されるデバイス と防御セン ターの表記規則 ............................ 37ア クセスの表記規則 .............................................................................. 37

IP ア ド レスの表記規則 ....................................................................................... 38

アプ ラ イアンスへのログイ ン ............................................................................. 39

アプ ラ イアンスにログイ ン し てアカウン ト を設定する ..................................... 42

アプ ラ イアンスからのログアウ ト ...................................................................... 44

コ ンテキス ト メ ニューの使用 ............................................................................ 45

Chapter 3: 仮想アプ ラ イアンスの展開 ................................................ 48一般的な Sourcefire 3D System の展開.............................................................. 49

VMware 仮想アプ ラ イアンスの展開 .................................................................. 50仮想化と仮想デバイスの追加 ................................................................ 50イ ン ラ イ ン検出のための仮想デバイスの使用....................................... 52仮想防御セン ターの追加 ....................................................................... 53パイ ロ ッ ト 展開の使用........................................................................... 53リ モー ト オフ ィ ス展開の使用 ............................................................... 54

Chapter 4: 仮想アプ ラ イアンスのイ ンス ト ール .............................. 56イ ンス ト ール フ ァ イルの取得 ............................................................................ 57

仮想アプ ラ イアンスのイ ンス ト ール .................................................................. 60VMware vCloud Director Web ポータルを使用し たイ ンス ト ール ........ 62vSphere Client を使用し たイ ンス ト ール ............................................... 65

イ ンス ト ール後の重要な設定の更新 .................................................................. 67

仮想デバイスのセンシング イ ン ターフ ェ イスの設定 ........................................ 69

仮想アプ ラ イアンスのアン イ ンス ト ール ........................................................... 70仮想アプ ラ イアンスのシ ャ ッ ト ダウン ................................................. 70仮想アプ ラ イアンスの削除.................................................................... 70

Chapter 5: 仮想アプ ラ イアンスの設定 ................................................ 72仮想アプ ラ イアンスの初期化 ............................................................................. 74

CLI を使用し た仮想デバイスの設定 ................................................................... 75防御セン ターへの仮想デバイスの登録.................................................. 79

バージ ョ ン 5.3 Sourcefire 3D システム仮想イ ンス ト ール ガイ ド 2

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目次

仮想防御セン ターの設定 .................................................................................... 81スク リ プ ト を使用し た仮想防御セン ター ネ ッ ト ワークの設定............. 81初期設定ページ : 仮想防御セン ター ..................................................... 83

次の手順 ............................................................................................................. 92

Chapter 6: 仮想アプ ラ イアンスの展開の ト ラ ブルシューテ ィ ング .....................................................94時刻の同期.......................................................................................................... 94

パフ ォーマンスの問題........................................................................................ 95

接続性の問題 ...................................................................................................... 95VMware vCloud Director Web Portal の使用 ......................................... 95vSphere Client の使用............................................................................ 95

イ ン ラ イ ン イ ン ターフ ェ イスの設定 ................................................................. 96

サポー ト ............................................................................................................. 97

バージ ョ ン 5.3 Sourcefire 3D システム仮想イ ンス ト ール ガイ ド 3

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CHAPTER 1 仮想アプ ラ イアンスの概要

Sourcefire 3D® システムは、 業界 ト ッ プ レベルのネ ッ ト ワーク侵入防御システ

ムのセキュ リ テ ィ に、 検出されたアプ リ ケーシ ョ ン、 ユーザ、 および URL に基

づいてネ ッ ト ワークへのアクセスを制御する機能を組み合わせたものです。

Sourcefire は64 ビ ッ ト 仮想防御セン ター ® と VMwareESXi および VMware vCloud Director ホステ ィ ング環境用の仮想仮想デバイスをパッ ケージ化し てい

ます。 防御セン ター はシステムの集中管理コ ン ソールとデータベース リポジ ト

リ を提供し ます。 仮想デバイスは次のよ う に、 パッ シブ展開またはイ ン ラ イ ン展開の仮想ネ ッ ト ワーク または物理ネ ッ ト ワークの ト ラ フ ィ ッ ク を検査できます。

• パッ シブ展開の仮想デバイスは、 ネ ッ ト ワーク上を流れる ト ラ フ ィ ッ ク を

単純に監視し ます。

パッ シブ センシング イ ン ターフ ェ イスはすべての ト ラ フ ィ ッ ク を無条件

で受信し、 これらのイ ン ターフ ェ イスで受信された ト ラ フ ィ ッ クは再送信されません。

• インラ イン展開の仮想デバイスでは、 ネッ ト ワーク上のホス ト の可用性、 整

合性、 または機密性に影響を及ぼす可能性がある攻撃からネッ ト ワーク を保護できます。 インラ イン デバイスは単純な侵入防御システムと して展開で

きます。 インラ イン デバイスを設定して、 アクセス制御を実行したり、 他

の方法でネ ッ ト ワーク ト ラ フ ィ ッ ク を管理したりする こ とができます。

イ ン ラ イ ン イ ン ターフ ェ イスはすべての ト ラ フ ィ ッ ク を無条件で受信し、

展開環境での設定によ っ て明示的に廃棄されている場合を除き、 これらのイ ン ターフ ェ イスで受信された ト ラ フ ィ ッ クは再送信されます。

バージ ョ ン 5.3 Sourcefire 3D システム仮想イ ンス ト ール ガイ ド 4

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仮想アプラ イアンスの概要

Sourcefire 3D System 仮想アプラ イアンス 第 1 章

仮想防御セン ターは物理デバイスおよび X-シ リーズの Sourcefire ソ フ ト ウ ェ ア を管理でき、 物理防御セン ターは仮想デバイスを管理できます。 ただ し、 仮想アプ ラ イアンスはシステムのハー ド ウ ェ ア ベースの機能をサポー ト し ません。 仮

想防御セン ターは高可用性をサポー ト せず、 仮想デバイスはク ラス タ リ ング、 ス タ ッ キング、 スイ ッ チング、 ルーテ ィ ングなどをサポー ト し ません。 物理 Sourcefire アプ ラ イアンスの詳細については、 『Sourcefire 3D System Installation Guide』 を参照し て く だ さい。

このイ ンス ト ール ガイ ド は、 仮想 Sourcefire アプ ラ イアンス (デバイスおよび

防御セン ター) の展開、 イ ンス ト ール、 セ ッ ト ア ッ プに関する情報を提供し ます。 また、 このガイ ド は、 vSphere Client および VMware vCloud Director Web ポータルなど、 VMware 製品の機能と専門用語について習熟し ている読者を対

象と し ています。

次の ト ピ ッ クで Sourcefire 3D System 仮想アプ ラ イアンスについて説明し ます。

• 「Sourcefire 3D System 仮想アプ ラ イアンス」 (P.5)

• 「仮想アプ ラ イアンスの機能について」 (P.6)

• 「Sourcefire 仮想アプ ラ イアンスのラ イセンス」 (P.9)

• 「次のステ ッ プ」 (P.12)

Sourcefire 3D System 仮想アプ ラ イアンス

Sourcefire 仮想アプ ラ イアンスは、 ト ラ フ ィ ッ ク検知の管理対象の仮想デバイス

または管理を実行する仮想防御セン ターのいずれかです。 詳細については、 次の項を参照し て く だ さい。

• 「仮想防御セン ター」 (P.6)

• 「仮想管理対象デバイス」 (P.6)

• 「仮想アプ ラ イアンスの機能について」 (P.6)

• 「動作環境の前提条件」 (P.7)

• 「仮想アプ ラ イアンスのパフ ォーマンス」 (P.8)

バージ ョ ン 5.3 Sourcefire 3D システム仮想イ ンス ト ール ガイ ド 5

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仮想アプラ イアンスの概要

仮想アプラ イアンスの機能について 第 1 章

仮想防御セン ター

防御セン ターは Sourcefire 3D System 展開環境に集中管理ポイ ン ト と イベン ト データベースを提供し ます。 仮想防御セン ターは、 侵入、 フ ァ イル、 マルウ ェア、 デ ィ スカバリ、 接続、 およびパフ ォーマンスのデータ を集約し、 相互に関連付けます。 これによ り、 デバイス間で交わされる情報の監視、 ネ ッ ト ワーク上で発生するア ク テ ィ ビテ ィ 全体の評価や制御が可能にな り ます。

仮想防御セン ターの主な機能は次のとお り です。

• デバイス、 ラ イセンス、 およびポ リ シーの管理

• 表、 グラ フ、 および図を使用し たイベン ト と コ ンテキス ト 情報の表示

• ヘルス とパフ ォーマンスのモニ タ リ ング

• 外部通知と アラー ト

• 相関機能と修復機能を使用し た リ アルタ イムの脅威への対応

• レポー ト

仮想管理対象デバイス

パッ シブ展開された仮想 Sourcefire はネ ッ ト ワーク ト ラ フ ィ ッ クに関する情報

を取得するのに役立ちます。 イ ン ラ イ ン展開の場合、 仮想デバイスを使用し て、複数の基準に基づいて ト ラ フ ィ ッ ク フ ローに影響を与える こ とができます。

仮想デバイスは、 組織のホス ト 、 オペレーテ ィ ング システム、 アプ リ ケーシ ョ

ン、 ユーザ、 ネ ッ ト ワーク、 および脆弱性に関する詳細情報を収集できます。 追加のラ イセンス機能によ り、 さ まざまなネ ッ ト ワーク ベースの基準のほか、 ア

プ リ ケーシ ョ ン、 ユーザ、 URL、 IP ア ド レスのレピ ュ テーシ ョ ン、 フ ァ イル、

および侵入またはマルウ ェ ア イ ンスペク シ ョ ンの結果など、 他の基準に基づい

て、 ネ ッ ト ワーク ト ラ フ ィ ッ ク をブロ ッ ク または許可する こ とができます。

仮想デバイスには Web イ ン ターフ ェ イスがあ り ません。 仮想デバイスはコ ン

ソールと コマン ド ラ イ ンを使用し て設定し、 防御セン ターで管理する必要があ

り ます。

仮想アプ ラ イアンスの機能について仮想アプ ラ イアンスは物理アプ ラ イアンスの機能の多 く を備えています。

• 仮想防御セン ターは、 仮想防御セン ターの高可用性ペアを作成できないこ

と を除き、 物理防御セン ターと同じ機能を持っています。 FireSIGHT ラ イ

センスがある場合、 仮想防御セン ターは 50,000 件のホス ト およびユーザ

を監視できます。

バージ ョ ン 5.3 Sourcefire 3D システム仮想イ ンス ト ール ガイ ド 6

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仮想アプラ イアンスの概要

仮想アプラ イアンスの機能について 第 1 章

• 仮想デバイスは物理デバイスの ト ラ フ ィ ッ クおよびブロ ッ キング分析機能

を持っています。 ただ し、 スイ ッ チング、 ルーテ ィ ング、 VPN、 および他

のハー ド ウ ェ ア ベース、 冗長性、 および リ ソース共有の機能は実行できま

せん。

Sourcefire 3D System の主な機能は、 正し いラ イセンスを イ ンス ト ールおよび

適用し ている場合、 「Sourcefire 3D System の概要」 の章の表 「アプ ラ イアンス

のモデル別のサポー ト される機能」 (P.20) で説明し ている機能をサポー ト する

アプ ラ イアンスに匹敵し ます。 仮想アプ ラ イアンスでサポー ト される機能およびラ イセンスの要約については、 「Sourcefire 3D System のコ ンポーネン ト 」

(P.22) および 「Sourcefire 仮想アプ ラ イアンスのラ イセンス」 (P.9) を参照し て

く だ さ い。

動作環境の前提条件

次のホステ ィ ング環境で 64 ビ ッ ト 仮想 Sourcefire 仮想アプ ラ イアンスをホス ト

できます。

• VMware vSphere Hypervisor 5.1

• VMware vSphere Hypervisor 5.0

• VMware vCloud Director 5.1

ホステ ィ ング環境の作成については、 VMware vCloud Director および VMware vCenter を含む VMwareESXi のマニュアルを参照し て く だ さい。

Sourcefire 仮想アプ ラ イアンスは Open Virtual Format (OVF) パッ ケージを使用

し ます。 VMware Workstation、 Player、 Server、 および Fusion は OVF パッ ケー

ジを認識し ないため、 サポー ト されません。 また、 Sourcefire 仮想アプ ラ イアン

スは、 仮想ハー ド ウ ェ アのバージ ョ ン 7 に仮想マシン と し てパッ ケージ化され

ています。

ESXi ホス ト と し て動作する コ ンピ ュータは、 次の要件を満たす必要があ り ます。

• 仮想化サポー ト と し て、 Intel® Virtualization Technology (VT) または AMD Virtualization™ (AMD-V™)テ ク ノ ロジのいずれかを実現する 64 ビ ッ ト CPU が必要

• 仮想化は、 BIOS 設定で有効化する必要がある

• 仮想デバイスをホス ト するために、 コンピュータには Intel e1000 ド ラ イバと

互換性があるネッ ト ワーク イン ターフ ェ イスが必要 (PRO 1000MT デュアル ポー ト サーバ アダプタまたは PRO 1000GT デスク ト ッ プ アダプ タなど)

詳細については、 次の VMware Web サイ ト を参照し て く だ さい :

http://www.vmware.com/resources/guides.html 。

バージ ョ ン 5.3 Sourcefire 3D システム仮想イ ンス ト ール ガイ ド 7

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仮想アプラ イアンスの概要

仮想アプラ イアンスの機能について 第 1 章

作成する各仮想アプ ラ イアンスでは、 ESXi ホス ト に一定量のメ モ リ、 CPU、 お

よびハー ド デ ィ スク スペースが必要です。 デフ ォル ト の設定は、 システム ソ フ

ト ウ ェ アの実行の 小要件であるため、 減ら さ ないで く だ さい。 ただ し、 使用可能な リ ソースによ っては、 パフ ォーマンスを向上させるために仮想アプ ラ イアンスのメ モ リ と CPU の数を増やすこ とができます。 次の表に、 デフ ォル ト のアプ

ラ イアンス設定を示し ます。

仮想アプ ラ イアンスのパフ ォーマンス

仮想アプ ラ イアンスのスループ ッ ト および処理能力を正確に予測する こ とは不可能です。 次のよ う に、 多数の要因がパフ ォーマンスに大き く 影響し ます。

• ESXi ホス ト のメ モ リ と CPU の容量

• ESXi ホス ト で実行されている仮想マシンの総数

• センシング イ ン ターフ ェ イスの数、 ネ ッ ト ワーク パフ ォーマンス、 およ

びイ ン ターフ ェ イス速度

• 各仮想アプ ラ イアンスに割り当てられた リ ソースの量

• ホス ト を共有する他の仮想アプ ラ イアンスのアク テ ィ ビテ ィ のレベル

• 仮想デバイスに適用されるポ リ シーの複雑さ

デフ ォル ト の仮想アプ ラ イアンス設定

設定 デフ ォルト 設定調整の可否

メ モ リ 4 GB 可。 仮想デバイスに対し て次の量を割り当てる必要があ り ます。

• 4 GB 以上

• カテゴ リ と レピ ュ テーシ ョ ンに基づ く URL フ ィ ルタ リ ングを使用する場合は 5 GB

• 大規模なダイナ ミ ッ ク フ ィ ー ド を使用し てセキュ リ テ ィ イ ンテ リ ジ ェ ンスのフ ィ ルタ リ ングを実行する場合は 6 GB

• URL フ ィ ルタ リ ングおよびセキュ リ テ ィ イ ンテ リ ジ ェ ンスを実行する場合は 7 GB

仮想 CPU 4 可。 大 8

ハー ド デ ィ スク プロビジ ョ ニング サイズ

40 GB (デバイス)

250 GB(防御センター)

不可

バージ ョ ン 5.3 Sourcefire 3D システム仮想イ ンス ト ール ガイ ド 8

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仮想アプラ イアンスの概要

Sourcefire 仮想アプラ イアンスのラ イセンス 第 1 章

ヒ ン ト ! VMware は複数のパフ ォーマンス測定ツールと リ ソース割り当てツー

ルを備えています。 仮想アプ ラ イアンスを実行し ながら、 ESXi ホス ト で これら

のツールを使用し、 ト ラ フ ィ ッ クの監視と スループ ッ ト の測定を行います。 スループ ッ ト に満足できない場合は、 ESXi ホス ト を共有する仮想アプ ラ イアンス

に割り当てられた リ ソースを調整し ます。

Sourcefire では、 ゲス ト レ イヤでのツール (VMware ツールを含む) のイ ンス

ト ールがサポー ト されませんが、 ESXi ホス ト にツール (esxtop または VMware/サー ドパーテ ィ 製のア ド オンなど) を イ ンス ト ールし て、 仮想パ

フ ォーマンスを調べる こ とができます。 ただ し、 これらのツールはホス ト または仮想化管理レ イヤのいずれかにイ ンス ト ールする必要があ り、 ゲス ト レ イヤに

はイ ンス ト ールできません。

Sourcefire 仮想アプ ラ イアンスのラ イセンス

組織にと って 適な Sourcefire 3D System 展開を作成するためにさ まざまな機

能のラ イセンスを付与できます。 防御セン ターを使用し て、 それ自身と管理対象デバイスのラ イセンスを管理する必要があ り ます。

Sourcefire は、 防御セン ターの初期設定時に、 購入し たラ イセンスを追加する こ

と を推奨し ます。 そ う し ない場合、 初期設定時に登録するデバイスは、 未ラ イセンス と し て防御セン ターに追加されます。 この場合、 初期設定プロセスが終了した後で、 各デバイスで個別にラ イセンスを有効化する必要があ り ます。 詳細については、 「仮想アプ ラ イアンスの設定」 (P.72) を参照し て く だ さい。

FireSIGHT ラ イセンスは、 防御セン ターの各購入に含まれてお り、 ホス ト 、 アプ

リ ケーシ ョ ン、 およびユーザ デ ィ スカバリ を実行するために必要です。 防御セ

ン ターでの FireSIGHT のラ イセンスは、 防御セン ターと その管理対象デバイス

で監視可能な個別のホス ト とユーザの数のほか、 ユーザ制御を実行するために使用可能なユーザの数も決定し ます。 仮想防御セン ターの場合、 この制限は 50,000 の個別のホス ト およびユーザです。

モデル固有ラ イセンスを追加すれば、 管理対象デバイスは、 次のよ う に、 さ まざまな機能を実行できます。

保護

保護ラ イセンスによ り、 仮想デバイスは侵入検知と防御、 フ ァ イル管理、 およびセキュ リ テ ィ イ ンテ リ ジ ェ ンス フ ィ ルタ リ ングを実行できます。

バージ ョ ン 5.3 Sourcefire 3D システム仮想イ ンス ト ール ガイ ド 9

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仮想アプラ イアンスの概要

Sourcefire 仮想アプラ イアンスのラ イセンス 第 1 章

制御

制御ラ イセンスによ り、 仮想デバイスはユーザおよびアプ リ ケーシ ョ ンの制御を実行できます。 仮想デバイスは、 制御ラ イセンスによ って シ リーズ 2 デバイスおよび シ リーズ 3 デバイスに付与されるハー ド ウ ェ ア ベースのい

ずれの機能 (スイ ッ チングまたはルーテ ィ ングなど) もサポー ト し ませんが、 仮想防御セン ターは物理デバイスでそ う し た機能を管理できます。 制御ラ イセンスには保護ラ イセンスが必要です。

URL フ ィ ルタ リ ング

URL フ ィ ルタ リ ング ラ イセンスによ り、 仮想デバイスは定期的に更新され

る ク ラウ ド ベースのカテゴ リ と レピ ュ テーシ ョ ンのデータ を使用し て、 監視対象ホス ト が要求し た URL に基づいて、 ネ ッ ト ワーク を通過できる ト ラ

フ ィ ッ ク を判別できます。 URL フ ィ ルタ リ ング ラ イセンスには保護ラ イセ

ンスが必要です。

マルウ ェ ア

マルウェ ア ラ イセンスによ り、 仮想デバイスはネ ッ ト ワークベースの高度な

マルウェ ア防御 (AMP) を実行できます。 これはネ ッ ト ワーク上で転送され

る フ ァ イルに含まれるマルウ ェ アを検出し、 ブロ ッ クする機能です。 また、ネ ッ ト ワーク上で転送される フ ァ イルを追跡する ト ラジ ェ ク ト リ を表示するこ と もできます。 マルウ ェ ア ラ イセンスには保護ラ イセンスが必要です。

VPN

VPN ラ イセンスによ り、 仮想防御セン ターを使用し て、 シ リーズ 3 デバイ

ス上の仮想ルータ間、 または シ リーズ 3 デバイスから リ モー ト デバイスま

たは他のサー ド パーテ ィ 製 VPN エン ド ポイ ン ト へセキュアな VPN ト ンネル

を構築できます。 VPN ラ イセンスには保護ラ イセンスおよび制御ラ イセンス

が必要です。

アーキテ クチャ と リ ソースの制限によ り、 すべての管理対象デバイスにすべてのラ イセンスを適用する こ とはできません。 一般に、 デバイスがサポー ト し ていない機能のラ イセンスは付与できません。 「仮想アプ ラ イアンスの機能について」(P.6) を参照し て く だ さい。 次の表に、 仮想防御セン ターに追加し て、 各デバイ

ス モデルに適用できる ラ イセンスを要約し ます。

• デバイスの行は、 防御セン ターを含め、 管理元の防御セン ターを使用し

て、 そのラ イセンスをデバイスに適用可能かど う かを示し ます。

• 防御セン ターの行 (FireSIGHT を除 く すべてのラ イセンスが対象) は、 防

御セン ターがラ イセンスをデバイス (仮想デバイスを含む) に適用可能かど うかを示し ます。 た と えば、 DC500 は URL フ ィ ルタ リ ング ラ イセンス

を仮想デバイスに適用できません。

バージ ョ ン 5.3 Sourcefire 3D システム仮想イ ンス ト ール ガイ ド 10

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仮想アプラ イアンスの概要

Sourcefire 仮想アプラ イアンスのラ イセンス 第 1 章

た と えば、 仮想防御セン ターを使用し て、 シ リーズ 3 デバイスを使用する VPN 展開を作成できますが、 DC500を使用し て、 仮想デバイスを使用する、 カテゴ

リ と レピ ュ テーシ ョ ン ベースの URL フ ィ ルタ リ ングを実行する こ とはできませ

ん。 また、 空のセルはラ イセンスがサポー ト されていないこ と を意味し、 n/a は管理対象デバイスに関係のない防御セン ターベースのラ イセンスを意味し ます。

ラ イセンスの詳細については、 『Sourcefire 3D System User Guide』 のSourcefire 3D System に関する章を参照し て く だ さい。

各モデルでサポー ト される ラ イセンス

モデル FIRESIGHT 保護 制御 URL フ ィ ルタ リ ング

マルウ ェ ア

VPN

シ リーズ 2 デバイス :

• 3D500/1000/2000• 3D2100/2500/

3500/4500• 3D6500• 3D9900

n/a 自動、 セキュリ テ ィ インテ リ ジ ェ ンスな し

な し な し な し な し

シ リーズ 3 デバイス :

• 7000 シ リーズ

• 8000 シ リーズ

n/a あ り あ り あ り あ り あ り

仮想デバイス n/a あ り ハー ド ウ ェア機能のサポー ト な し

あ り あ り な し

X-シ リーズの Sourcefire ソ フ ト ウェア

n/a あ り ハー ド ウ ェア機能のサポー ト な し

あ り あ り な し

DC500 シ リーズ 2 防御セン ター

あ り セキュ リテ ィ イ ンテリ ジ ェ ンスな し

ユーザ制御な し

な し な し あ り

DC1000/3000 シ リーズ 2 防御セン ター

あ り あ り あ り あ り あ り あ り

DC750/1500/3500 シリーズ 3 防御セン ター

あ り あ り あ り あ り あ り あ り

仮想防御セン ター あ り あ り あ り あ り あ り あ り

バージ ョ ン 5.3 Sourcefire 3D システム仮想イ ンス ト ール ガイ ド 11

Page 14: Sourcefire 3D システム - Cisco...バージョン 5.3 Sourcefire 3D システム仮想インストール ガイド 5 仮想アプライアンスの概要 Sourcefire 3D System 仮想アプライアンス

仮想アプラ イアンスの概要

次のステ ッ プ 第 1 章

次のステ ッ プSourcefire 3D System を使用し た仮想アプ ラ イアンスの展開、 イ ンス ト ール、 お

よび管理の詳細については、 次の章を参照し て く だ さい。

• Sourcefire 3D System については 「Sourcefire 3D System の概要」 (P.13)

• パッ シブ展開およびイ ン ラ イ ン展開への仮想化の追加については 「仮想ア

プ ラ イアンスの展開」 (P.48)

• VMware vCloud Director Web ポータルと vSphere Client を使用し たイ ンス

ト ールについては 「仮想アプ ラ イアンスのイ ンス ト ール」 (P.56)

• 仮想デバイスおよび防御セン ターの初期設定と セ ッ ト ア ッ プについては

「仮想アプ ラ イアンスの設定」 (P.72)

• 時刻同期、 パフ ォーマンスの問題、 管理接続、 センシング イン ターフ ェ イ

ス、 インラ イン イン ターフ ェ イスの設定といったセッ ト ア ッ プに共通の問題

については 「仮想アプ ラ イアンスの展開の ト ラ ブルシューテ ィ ング」 (P.93)

バージ ョ ン 5.3 Sourcefire 3D システム仮想イ ンス ト ール ガイ ド 12

Page 15: Sourcefire 3D システム - Cisco...バージョン 5.3 Sourcefire 3D システム仮想インストール ガイド 5 仮想アプライアンスの概要 Sourcefire 3D System 仮想アプライアンス

CHAPTER 2 SOURCEFIRE 3D SYSTEM の概要

Sourcefire 3D® システムは、 業界 ト ッ プ レベルのネ ッ ト ワーク侵入防御システ

ムのセキュ リ テ ィ に、 検出されたアプ リ ケーシ ョ ン、 ユーザ、 および URL に基

づいてネ ッ ト ワークへのアクセスを制御する機能を組み合わせたものです。 ユーザは Sourcefire のアプ ラ イアンスを、 スイ ッ チ ド、 ルーテ ッ ド、 または (この

両者を組み合わせた) ハイブ リ ッ ド の環境内で使用する こ と で、 ネ ッ ト ワーク ア ド レス変換 (NAT) を実行する こ とができます。 また、 管理対象デバイスの Sourcefire の仮想ルータ間で安全な仮想プ ラ イベー ト ネ ッ ト ワーク (VPN) ト ン

ネルを構築する こ とができます。

Sourcefire 防御セン ター ® は、 Sourcefire 3D System に集中管理コ ン ソールと

データベース リ ポジ ト リ を提供し ます。 ネ ッ ト ワーク セグ メ ン ト にイ ンス ト ー

ルされている管理対象デバイスは、 分析用の ト ラ フ ィ ッ ク を監視し ます。

パッ シブな展開のデバイスは、 ネ ッ ト ワーク を流れる ト ラ フ ィ ッ ク を、 スイ ッ チ SPAN、 仮想スイ ッ チ、 ミ ラー ポー ト などを使用し て監視し ます。 パッ シブ センシング イ ン ターフ ェ イスはすべての ト ラ フ ィ ッ ク を無条件で受信し、 これら

のイ ン ターフ ェ イスで受信された ト ラ フ ィ ッ クは再送信されません。

イ ン ラ イ ン展開のデバイスでは、 ネ ッ ト ワーク上のホス ト の可用性、 整合性、 または機密性に影響を及ぼす可能性がある攻撃からネ ッ ト ワーク を保護できます。イ ン ラ イ ン イ ン ターフ ェ イスはすべての ト ラ フ ィ ッ ク を無条件で受信し、 展開

環境での設定によ って明示的に廃棄されている場合を除き、 これらのイ ン ターフ ェ イスで受信された ト ラ フ ィ ッ クは再送信されます。 イ ン ラ イ ン デバイスは

単純な侵入防御システムと し て展開できます。 イ ン ラ イ ン デバイスを設定し て、

ア クセス制御を実行し た り、 他の方法でネ ッ ト ワーク ト ラ フ ィ ッ ク を管理し た

りする こ とができます。

バージ ョ ン 5.3 Sourcefire 3D システム仮想イ ンス ト ール ガイ ド 13

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Sourcefire 3D System の概要

Sourcefire 3D System のアプラ イアンス 第 2 章

物理アプ ラ イアンスのほかに、 ソ フ ト ウ ェ ア ベースの以下の Sourcefire アプ ラ

イアンスを展開する こ とができます。

• 64 ビ ッ ト 仮想防御セン ター ® (VMware ESXi および VMware VMware vCloud Director ホステ ィ ング環境用)

• 同じ VMware 環境を使用した 64 ビ ッ ト の仮想デバイス、 および Crossbeam プラ ッ ト フ ォーム上のホステ ィ ング X-シ リーズの Sourcefire ソ フ ト ウェ ア

このガイ ド では、 Sourcefire 3D System の機能に関する情報を提供し ます。 各章

の説明、 図、 および手順には、 ユーザ イ ン ターフ ェ イスをナビゲー ト する、 シ

ステム パフ ォーマンスを 大にする、 問題を ト ラ ブルシューテ ィ ングする、 と

いったこ とに役に立つ詳細な情報が記載されています。

以下の ト ピ ッ ク では Sourcefire 3D System の概要、 主なコ ンポーネン ト 、

Sourcefire アプ ラ イアンスに対するログイ ン と ログアウ ト の方法について説明し

ます。 また、 システムの Web イ ン ターフ ェ イスの使用に関する基本的な情報が

含まれてお り、 このガイ ドの使用法について理解する う えで有用です。

• 「Sourcefire 3D System のアプ ラ イアンス」 (P.14)

• 「Sourcefire 3D System のコ ンポーネン ト 」 (P.22)

• 「セキュ リ テ ィ 、 イ ン ターネ ッ ト アクセス、 および通信ポー ト 」 (P.29)

• 「ド キュ メ ン ト リ ソース」 (P.34)

• 「ド キュ メ ン ト の表記規則」 (P.35)

• 「IP ア ド レスの表記規則」 (P.38)

• 「アプ ラ イアンスへのログイ ン」 (P.40)

• 「アプ ラ イアンスにログイ ン し てアカウン ト を設定する」 (P.42)

• 「アプ ラ イアンスからのログアウ ト 」 (P.44)

• 「コ ンテキス ト メ ニューの使用」 (P.45)

Sourcefire 3D System のアプ ラ イアンス

Sourcefire アプ ラ イアンスは、 ト ラ フ ィ ッ ク検知の管理対象のデバイスまたは管

理を実行する防御セン ターのいずれかです。

物理的なデバイスはフ ォール ト ト レ ラ ン ト で、 特定の目的に特化し たネ ッ ト ワーク アプ ラ イアンスであ り、 ある範囲のスループ ッ ト および機能で使用する こ とができます。 防御セン ターはこれらのデバイスの集中管理ポイ ン ト と し て機能し、生成されたイベン ト を自動的に集約し、 関連付けます。 それぞれの物理アプ ラ イアンスのタ イプには、 い く つかのモデルがあ り ます。 これらのモデルはさ らにシリーズと フ ァ ミ リ に分類されます。

バージ ョ ン 5.3 Sourcefire 3D システム仮想イ ンス ト ール ガイ ド 14

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Sourcefire 3D System の概要

Sourcefire 3D System のアプラ イアンス 第 2 章

また、 64 ビ ッ ト の仮想防御セン ターとデバイスを、 VMware ESXi および VMware vCloud Director ホステ ィ ング環境でホス ト する こ と も できます。 仮想

防御セン ターは物理デバイスを管理する こ とが可能で、 物理防御セン ターは仮想デバイスを管理する こ とが可能です。 また、 X-シ リーズの Sourcefire ソ フ ト ウ ェ

ア を Crossbeam プ ラ ッ ト フ ォームでホス ト する こ とができます。

Sourcefire 3D System の多 く の機能は、 アプ ラ イアンスによ って異な り ます。 詳

細については、 次の項を参照し て く だ さい。

• 「防御セン ター」 (P.15)

• 「管理対象デバイス」 (P.16)

• 「アプ ラ イアンスのシ リーズ、 モデル、 および機能について」 (P.16)

防御セン ター

防御セン ターは Sourcefire 3D System 展開環境に集中管理ポイ ン ト と イベン ト データベースを提供し ます。 (物理および仮想両方の) 防御セン ターは侵入、

フ ァ イル、 マルウ ェ ア、 デ ィ スカバリ、 接続、 およびパフ ォーマンスのデータ を集約し て関連付け、 特定のホス ト における イベン ト の影響を評価し、 ホス ト に侵害の痕跡のタグを付けます。 これによ り、 デバイス間で交わされる情報の監視、ネ ッ ト ワーク上で発生するア ク テ ィ ビテ ィ 全体の評価や制御が可能にな り ます。

防御セン ターの主な機能は次のとお り です。

• デバイス、 ラ イセンス、 ポ リ シーの管理

• 表、 グラ フ、 図に表示される イベン ト 情報と状況情報

• ヘルス とパフ ォーマンスのモニ タ リ ング

• 外部通知と アラー ト

• 脅威へリ アルタ イムに対応するための相関付け、 侵害の痕跡、 および修復

の機能

• カス タムも し く はテンプレー ト ベースのレポー ト 作成

多 く の物理防御セン ターでは、 高可用性 (冗長) 機能によ り操作の継続性が保証されています。

バージ ョ ン 5.3 Sourcefire 3D システム仮想イ ンス ト ール ガイ ド 15

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Sourcefire 3D System の概要

Sourcefire 3D System のアプラ イアンス 第 2 章

管理対象デバイス

物理 Sourcefire デバイスはフ ォール ト ト レ ラ ン ト で、 特定の目的に特化し た

ネ ッ ト ワークアプ ラ イアンスであ り、 ある範囲のスループ ッ ト で使用する こ とができます。 仮想デバイスまたは X-シ リーズの Sourcefire ソ フ ト ウ ェ ア をホス ト

する こ と もできます。 パッ シブに展開されたデバイスは、 ネ ッ ト ワーク ト ラ

フ ィ ッ クについて理解する う えで有用です。 イ ン ラ イ ンで展開されている場合は、 Sourcefire デバイスを使用し、 複数の基準に基づいて ト ラ フ ィ ッ クのフ ロー

に影響を及ぼすこ とができます。 防御セン ターを使用し て Sourcefire デバイス

を管理する必要があ り ます。

モデルおよびラ イセンスによ っ て、 管理対象デバイスの機能は次のよ う に異な ります。

• 組織のホス ト 、 オペレーテ ィ ング システム、 アプ リ ケーシ ョ ン、 ユーザ、

フ ァ イル、 ネ ッ ト ワーク、 および脆弱性に関する詳細情報を収集する

• ネッ ト ワークベースのさ まざまな基準、 およびアプ リケーシ ョ ン、 ユーザ、

URL、 IP ア ド レスの評価、 および侵入やマルウェ アの調査結果を含めた他の

基準によ って、 ネ ッ ト ワーク ト ラ フ ィ ッ ク をブロ ッ クまたは許可する

• 設定可能なバイパス イ ン ターフ ェ イス、 高速パス ルール、 および厳密な TCP の適用の他に、 スイ ッ チング、 ルーテ ィ ング、 DHCP、 NAT、 VPN の機能を備えている

• ク ラス タ リ ング (冗長性) によ り操作の継続性を保証する、 ス タ ッキング

によ り複数のデバイスのリ ソースを組み合わせる こ とができ る

アプ ラ イアンスのシ リーズ、 モデル、 および機能について

Sourcefire 3D System のバージ ョ ン 5.3 は、 物理アプ ラ イアンスの 2 つのシ リー

ズ、 および仮想アプ ラ イアンス と X-シ リーズの Sourcefire ソ フ ト ウ ェ ア で使用

する こ とができます。 Sourcefire 3D System の多 く の機能は、 アプ ラ イアンスに

よ って異な り ます。 詳細については、 以下を参照し て く だ さい。

• 「シ リーズ 2 のアプ ラ イアンス」 (P.16)

• 「シ リーズ 3 のアプ ラ イアンス」 (P.17)

• 「仮想アプ ラ イアンス」 (P.17)

• 「X-シ リーズの Sourcefire ソ フ ト ウ ェ ア」 (P.18)

• 「バージ ョ ン 5.3 で配布されるアプ ラ イアンス」 (P.18)

• 「アプ ラ イアンスのモデル別のサポー ト される機能」 (P.19)

シ リーズ 2 のアプ ラ イアンス

シ リーズ 2 は Sourcefire の物理アプ ラ イアンスの 2 番目のシ リーズです。 リ

ソース と アーキテ クチャの制限によ り、 シ リーズ 2 のデバイスは、 Sourcefire 3D System の一部の機能セ ッ ト しかサポー ト し ていません。

バージ ョ ン 5.3 Sourcefire 3D システム仮想イ ンス ト ール ガイ ド 16

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Sourcefire 3D System の概要

Sourcefire 3D System のアプラ イアンス 第 2 章

Sourcefire では新しい シ リーズ 2 のアプ ラ イアンスを出荷し ていませんが、 シ

リーズ 2 デバイスおよび防御セン ターをバージ ョ ン 5.3 に再イ メ ージングする こ

とができます。 再イ メ ージングを実行する と、 アプ ラ イアンス上のすべての設定およびイベン ト データが失われます。 詳細については、 『Sourcefire 3D System Installation Guide』 を参照し て く だ さい。

警告! また、 防御セン ター バージ ョ ン 4.10.3 または 3D Sensor の特定の設定と

イベン ト データ を、 防御セン ター バージ ョ ン 5.2 へ移行し、 その後でバージ ョ

ン 5.3 にア ッ プグレー ド する こ とができます。 詳細については、 『Sourcefire 3D System Migration Guide』 でバージ ョ ン 5.2 を参照し て く だ さい。

バージ ョ ン 5.3 を実行し ている場合、 シ リーズ 2 のデバイスは 保護ラ イセンス

に関連付けられているほとんどの機能 (侵入検知および防御、 フ ァ イル制御、 基本的なア クセス制御など) を自動的に備えています。 ただ し、 シ リーズ 2 のデ

バイスはセキュ リ テ ィ イ ンテ リ ジ ェ ンス フ ィ ルタ リ ング、 高度なアクセス制

御、 または高度なマルウ ェ ア対策は実行できません。 また、 シ リーズ 2 のデバ

イスでラ イセンスを取得し た他の機能を有効にする こ と も できません。高速パス ルール、 ス タ ッ キング、 およびタ ッ プ モー ド をサポー ト し ている 3D9900 を除

いて、 シ リーズ 2 のデバイスは、 シ リーズ 3 のデバイスに関連付けられている

ハー ド ウ ェ アベースの機能 (スイ ッ チング、 ルーテ ィ ング、 NAT など) をサ

ポー ト し ていません。

バージ ョ ン 5.3、 DC1000、 および DC3000 シ リーズ 2 防御セン ターは、

Sourcefire 3D System のすべての機能をサポー ト し ていますが、 DC500 には、

制限された機能のみ付随し ています。

シ リーズ 3 のアプラ イアンス

シ リーズ 3 はSourcefire の物理アプ ラ イアンスの 3 番目のシ リーズです。 すべて

の 7000 シ リーズ および8000 シ リーズ のデバイスはシ リーズ 3 のアプ ラ イアン

スです。 8000 シ リーズ のデバイスはよ り強力で、 7000 シ リーズ のデバイスが

サポー ト し ていない機能をサポー ト し ています。

仮想アプラ イアンス

64 ビ ッ ト の仮想防御セン ターとデバイスを、 VMware ESXi および VMware vCloud Director ホステ ィ ング環境でホス ト する こ とができます。 仮想防御セン

ターは 大 25 個の物理または仮想デバイスを管理する こ とが可能で、 物理防御

セン ターは仮想デバイスを管理する こ とが可能です。

イ ンス ト ールおよび適用されている ラ イセンスに関係な く 、 仮想アプ ラ イアンスはシステムのハー ド ウ ェ アベースの機能 (冗長性、 リ ソース共有、 スイ ッ チング、 ルーテ ィ ングなど) をサポー ト し ません。 また、 仮想デバイスには Web イン ターフ ェ イスがあ り ません。

バージ ョ ン 5.3 Sourcefire 3D システム仮想イ ンス ト ール ガイ ド 17

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Sourcefire 3D System の概要

Sourcefire 3D System のアプラ イアンス 第 2 章

X-シ リーズの Sourcefire ソ フ ト ウ ェ ア

Crossbeam プ ラ ッ ト フ ォーム上でソ フ ト ウ ェ アベースの X-シ リーズの Sourcefire ソ フ ト ウ ェ ア をホス ト する こ とができます。 これは仮想デバイス と

類似の機能を備えています。 仮想デバイス と同様に、 X-シ リーズの Sourcefire ソフ ト ウ ェ ア には Web イ ン ターフ ェ イスがあ り ません。

イ ンス ト ールおよび適用されている ラ イセンスに関係な く 、 X-シ リーズの Sourcefire ソ フ ト ウ ェ ア はハー ド ウ ェ アベースの機能 (冗長性、 リ ソースの共

有、 ス タ ッ キング、 ク ラス タ リ ング、 スイ ッ チング、 ルーテ ィ ング、 VPN、 NAT など) をサポー ト し ません。

Sourcefire 3D System を使用し て冗長性を設定する こ とはできませんが、 X-シリーズの Sourcefire ソ フ ト ウ ェ アのパッ ケージを イ ンス ト ールする と きに冗長

性を設定する こ とができます。 詳細については、 『Sourcefire Software for X-Series Installation Guide』 を参照し て く だ さい。

バージ ョ ン 5.3 で配布されるアプ ラ イアンス

以下の表は、 Sourcefire が Sourcefire 3D System のバージ ョ ン 5.3 で配布するア

プ ラ イアンスについて示し ています。

バージ ョ ン 5.3 の Sourcefire アプ ラ イアンス

モデル/フ ァ ミ リ シ リーズ タ イプ

70xx フ ァ ミ リ :

• 3D7010/7020/7030シ リーズ 3 (7000 シ リーズ) デバイス

71xx フ ァ ミ リ :

• 3D7110/7120• 3D7115/7125• AMP7150

シ リーズ 3 (7000 シ リーズ) デバイス

81xx フ ァ ミ リ :

• 3D8120/8130/8140• AMP8150

シ リーズ 3 (8000 シ リーズ) デバイス

82xx フ ァ ミ リ :

• 3D8250• 3D8260/8270/8290

シ リーズ 3 (8000 シ リーズ) デバイス

83xx フ ァ ミ リ :

• 3D8350• 3D8360/8370/8390

シ リーズ 3 (8000 シ リーズ) デバイス

バージ ョ ン 5.3 Sourcefire 3D システム仮想イ ンス ト ール ガイ ド 18

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Sourcefire 3D System の概要

Sourcefire 3D System のアプラ イアンス 第 2 章

Sourcefire では新しい シ リーズ 2 のアプ ラ イアンスを出荷し ていませんが、 シ

リーズ 2 デバイスおよび防御セン ターをバージ ョ ン 5.3 に再イ メ ージングする こ

とができます。 再イ メ ージングを実行する と、 アプ ラ イアンス上のすべての設定およびイベン ト データが失われます。 詳細については、 『Sourcefire 3D System Installation Guide』 を参照し て く だ さい。

防御セン ター バージ ョ ン 4.10.3 または 3D Sensor の特定の設定と イベン ト デー

タ を、 防御セン ター バージ ョ ン 5.2 へ移行し、 その後でバージ ョ ン 5.3 にア ッ

プグレー ド する こ とができます。 詳細については、 『Sourcefire 3D System Migration Guide』 でバージ ョ ン 5.2 を参照し て く だ さい。 ガイ ド および移行スク

リ プ ト の入手については、 Sourcefire のサポー ト へお問い合わせ く だ さい。

アプラ イアンスのモデル別のサポー ト される機能

Sourcefire 3D System の多 く の機能は、 アプ ラ イアンスによ って異な り ます。 次

の表は、 正しいラ イセンスがイ ンス ト ールおよび適用されている場合の、 システムの主な機能と、 それらの機能をサポー ト するアプ ラ イアンスを対応付けたものです。

デバイスベースの機能 (ス タ ッ キング、 スイ ッ チング、 ルーテ ィ ングなど) の防御セン ターの列は、 防御セン ターがこれらの機能を実行するためにデバイスを管理および設定できるかど うかを示し ています。 た と えば、 シ リーズ 2 DC1000 を使用し て、 シ リーズ 3 のデバイス上で NAT を管理する こ とができます。

仮想デバイス n/a デバイス

X-シ リ ーズの Sourcefire ソ フ ト ウ ェ ア

n/a デバイス

シ リーズ 3 防御センター :• DC750/1500/3500

シ リーズ 3 防御セン ター

仮想防御セン ター n/a 防御セン ター

バージ ョ ン 5.3 の Sourcefire アプ ラ イアンス (続き)

モデル/フ ァ ミ リ シ リーズ タ イプ

バージ ョ ン 5.3 Sourcefire 3D システム仮想イ ンス ト ール ガイ ド 19

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Sourcefire 3D System の概要

Sourcefire 3D System のアプラ イアンス 第 2 章

アプ ラ イアンスのモデル別のサポー ト される機能

機能 シ リーズ 2 のデバイス

シ リーズ 2 防御セン ター

シ リーズ 3 のデバイス

シリーズ 3 防御セン ター

仮想デバイス

仮想防御セン ター

X-シリーズ

ネ ッ ト ワーク デ ィスカバリ : ホス ト 、アプ リ ケーシ ョ ン、およびユーザ

可 可 可 可 可 可 可

地理情報データ 可 DC1000 DC3000

可 可 可 可 可

侵入検知および防御 (IPS)

可 可 可 可 可 可 可

セキュ リ テ ィ イ ンテ リ ジ ェ ンス フ ィルタ リ ング

不可 DC1000、DC3000

可 可 可 可 可

アクセス制御 : 基本的なネ ッ トワーク制御

可 可 可 可 可 可 可

アクセス制御 : アプ リ ケーシ ョ ン

不可 可 可 可 可 可 可

アクセス制御 :ユーザ

不可 DC1000、DC3000

可 可 可 可 可

アクセス制御 : リ テ ラル URL

不可 可 可 可 可 可 可

アクセス制御 : カテゴ リ およびレピ ュテーシ ョ ンによる URL のフ ィ ルタ リ ング

不可 DC1000、DC3000

可 可 可 可 可

フ ァ イルの制御 :フ ァ イル タ イプによる

可 可 可 可 可 可 可

ネ ッ ト ワークベースの高度なマルウ ェ ア防御 (AMP)

不可 DC1000、DC3000

可 可 可 可 可

FireAMP の統合 n/a 可 n/a 可 n/a 可 n/a

バージ ョ ン 5.3 Sourcefire 3D システム仮想イ ンス ト ール ガイ ド 20

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Sourcefire 3D System の概要

Sourcefire 3D System のアプラ イアンス 第 2 章

高速パス ルール 3D9900 可 8000 シリーズ

可 不可 可 不可

厳密な TCP の適用 不可 可 可 可 不可 可 不可

設定可能なバイパス イン ターフ ェ イス

可 可 ハー ド ウ ェアが制限されている場合を除 く

可 不可 可 不可

タ ッ プ モー ド 3D9900 可 可 可 不可 可 不可

スイ ッ チングおよびルーテ ィ ング

不可 可 可 可 不可 可 不可

NAT ポ リ シー 不可 可 可 可 不可 可 不可

VPN 不可 可 可 可 不可 可 不可

高可用性 n/a DC1000、DC3000

n/a DC1500、DC3500

n/a 不可 n/a

デバイスのス タ ッキング

3D9900 可 3D8140、82xx フ ァミ リ、 83xx フ ァ ミ リ

可 不可 可 不可

デバイスのク ラスタ リ ング

不可 可 可 可 不可 可 不可

ク ラス タ化されたス タ ッ ク

不可 可 3D8140、82xx フ ァミ リ、 83xx フ ァ ミ リ

可 不可 可 不可

マルウ ェ ア ス トレージ パッ ク

不可 DC1000、DC3000

可 可 不可 不可 不可

イ ン タ ラ ク テ ィ ブ CLI

不可 不可 可 不可 可 不可 不可

アプ ラ イアンスのモデル別のサポー ト される機能 (続き)

機能 シ リーズ 2 のデバイス

シ リーズ 2 防御セン ター

シ リーズ 3 のデバイス

シリーズ 3 防御セン ター

仮想デバイス

仮想防御セン ター

X-シリーズ

バージ ョ ン 5.3 Sourcefire 3D システム仮想イ ンス ト ール ガイ ド 21

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Sourcefire 3D System の概要

Sourcefire 3D System のコ ンポーネン ト 第 2 章

X-シ リーズの Sourcefire ソ フ ト ウェ ア には、 Crossbeam プラ ッ ト フ ォームに固有

のコマン ド ラ イン イン ターフ ェ イスがあり ます。 ユーザはこれを使用して冗長性

やロードバランシング、 あるいはその両方を設定する こ とができます。 詳細については、 『Sourcefire Software for X-Series Installation Guide』 を参照して く ださい。

Sourcefire 3D System のコ ンポーネン ト

以下の ト ピ ッ ク では、 組織のセキュ リ テ ィ 、 適用可能な使用ポ リ シー、 および トラ フ ィ ッ ク管理の戦略に対し て有用な Sourcefire 3D System の主な機能につい

て説明し ます。

• 「冗長性およびリ ソース共有」 (P.22)

• 「ネ ッ ト ワーク ト ラ フ ィ ッ クの管理」 (P.23)

• 「FireSIGHT」 (P.25)

• 「アクセス制御」 (P.25)

• 「侵入検知と侵入防御」 (P.26)

• 「フ ァ イルの追跡、 コ ン ト ロール、 マルウ ェ ア防御」 (P.26)

• 「アプ リ ケーシ ョ ン プログラ ミ ング イ ン ターフ ェース」 (P.28)

ヒ ン ト ! Sourcefire 3D System の多 く の機能はアプ ラ イアンス モデル、 ラ イセ

ンス、 およびユーザ ロールによ って異な り ます。 このド キュ メ ン ト には、 各機

能に対し て Sourcefire 3D System のどのラ イセンス とデバイスが必要か、 各手

順を完了するための権限を持っ ているのはどのユーザ ロールかについての情報

が含まれています。 詳細については、 「ド キュ メ ン ト の表記規則」 (P.35) を参照

し て く だ さい。

冗長性およびリ ソース共有

Sourcefire 3D System の冗長性および リ ソース共有の機能によ り、 操作の継続性

が保証され、 複数の物理デバイスのリ ソースの処理を組み合わせる こ とが可能にな り ます。

防御セン ター高可用性

操作の継続性を確保するために、 防御セン ターの高可用性機能を使用し て、 冗長な DC1000、 DC1500、 DC3000、 または DC3500 の防御セン ターでデバイスを

管理するよ う指定する こ とができます。 イベン ト データは、 管理対象デバイス

から両方の防御セン ターへス ト リームされます。 い く つかの設定要素は、 両方の防御セン ターで保持されます。 一方の防御セン ターで障害が発生し た場合、 他方の防御セン ターの使用を中断せずにネ ッ ト ワーク を監視する こ とができます。

バージ ョ ン 5.3 Sourcefire 3D システム仮想イ ンス ト ール ガイ ド 22

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Sourcefire 3D System の概要

Sourcefire 3D System のコ ンポーネン ト 第 2 章

デバイスのス タ ッキング

デバイスのス タ ッ キングでは、 1 つのス タ ッ ク構成内で 2 ~ 4 個の物理デバイス

を接続する こ と によ り、 ネ ッ ト ワーク セグ メ ン ト で検査される ト ラ フ ィ ッ クの

量を増やすこ とができます。 ス タ ッ ク型の構成を確立する場合は、 ス タ ッ ク されている各デバイスのリ ソースを、 共有し ている 1 つの構成に統合し ます。

デバイスのク ラス タ リ ング

デバイスのク ラスタ リ ング (デバイスの高可用性と も呼ばれる) では、 2 つ以上

の シ リーズ 3 デバイスまたはスタ ッ ク間でのネ ッ ト ワーキング機能および設定

データの冗長性を確立する こ とができます。 2 つ以上のピア デバイスまたはス

タ ッ ク を ク ラスタ リ ングする と、 ポリ シーの適用、 システムの更新、 および登録について 1 つの論理システムが生成されます。 デバイスのク ラスタ リ ングを使用

して、 システムは手動または自動でフ ェ イルオーバーを実現する こ とが可能です。

ほとんどの場合には、 Sourcefire Redundancy Protocol (SFRP) を使用する こ と

によ って、 デバイスを ク ラス タ リ ングせずにレ イヤ 3 の冗長性を実現できます。

SFRP では、 指定し た IP ア ド レスに対する冗長なゲー ト ウ ェ イ と し てデバイス

を機能させる こ とができます。 ネ ッ ト ワークの冗長性では、 2 つ以上のデバイス

またはス タ ッ クが同じ ネ ッ ト ワーク接続を提供し、 ネ ッ ト ワーク上の他のホス トに対する接続性を保証するよ う設定する こ とができます。

X-シ リーズの Sourcefire ソ フ ト ウ ェ ア の冗長性

Sourcefire 3D System を使用し て X-シ リ ーズの Sourcefire ソ フ ト ウ ェ ア を ク

ラ ス タ化する こ とはでき ませんが、 X-シ リ ーズの Sourcefire ソ フ ト ウ ェ ア パ ッ ケージを イ ンス ト ールする と きに冗長性を設定する こ とができ ます。 詳細については、 『Sourcefire Software for X-Series Installation Guide』 を参照し て く

だ さ い。

ネ ッ ト ワーク ト ラ フ ィ ッ クの管理

Sourcefire 3D System のネ ッ ト ワーク ト ラ フ ィ ッ ク管理機能では、 管理対象デ

バイスを組織のネ ッ ト ワーク イ ン フ ラス ト ラ クチャの一部と し て機能させる こ

とができます。 ユーザは、 スイ ッ チ ド、 ルーテ ッ ド、 または (この両者を組み合わせた) ハイブ リ ッ ド の環境内で機能するよ う シ リーズ 3 のデバイスを設定し、

ネ ッ ト ワーク ア ド レス変換 (NAT) を実行する こ とができます。 また、 安全な

仮想プ ラ イベー ト ネ ッ ト ワーク (VPN) ト ンネルを構築する こ とができます。

バージ ョ ン 5.3 Sourcefire 3D システム仮想イ ンス ト ール ガイ ド 23

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Sourcefire 3D System の概要

Sourcefire 3D System のコ ンポーネン ト 第 2 章

スイ ッ チング

複数のネ ッ ト ワーク セグ メ ン ト の間でパケ ッ ト のスイ ッ チングが可能になるよ

う に、 レ イヤ 2 の展開で Sourcefire 3D System を設定する こ とができます。 レ

イヤ 2 の展開では、 ス タ ン ド アロンのブロー ド キャス ト ド メ イ ン と し て動作す

るよ う、 管理対象デバイス上でスイ ッ チ ド イ ン ターフ ェ イスおよび仮想スイ ッ

チを設定し ます。 仮想スイ ッ チは、 ホス ト の MAC ア ド レスを使用し てパケ ッ ト

の送信先を決定し ます。

ルーテ ィ ング

複数のイ ン ターフ ェ イス間で ト ラ フ ィ ッ ク をルーテ ィ ングするよ う に、 レ イヤ 3 の展開で、 Sourcefire 3D System を設定する こ とができます。 レ イヤ 3 の展開で

は、 ト ラ フ ィ ッ ク を受信および転送するよ う に、 管理対象デバイス上でルーテ ッド イ ン ターフ ェ イス と仮想ルータ を設定し ます。 システムは宛先の IP ア ド レス

に従ってパケ ッ ト の転送を判断する こ とによ って、 パケ ッ ト をルーテ ィ ングし ます。 ルータは転送基準に基づいて発信イ ン ターフ ェ イスから宛先を取得し、 ア クセス コ ン ト ロール ルールは、 適用するセキュ リ テ ィ ポ リ シーを指定し ます。

仮想ルータ を設定する と きに、 ス タ テ ィ ッ ク ルー ト を定義できます。 また、

Routing Information Protocol (RIP) およびOpen Shortest Path First (OSPF) の

ダイナ ミ ッ ク ルーテ ィ ング プロ ト コルを設定する こ とができます。 ス タ テ ィ ッ

ク ルー ト と RIP、 またはス タ テ ィ ッ ク ルー ト と OSPF の組み合わせを設定する

こ と もできます。 ユーザは、 設定するそれぞれの仮想ルータに対し て DHCP リレーを設定できます。

Sourcefire アプ ラ イアンスの設定で仮想スイ ッ チ と仮想ルータの両方を使用す

る場合は、 それらの 2 つの間で ト ラ フ ィ ッ ク をブ リ ッ ジするよ う に関連付けら

れているハイ ブ リ ッ ド イ ン タ ーフ ェ イスを設定できます。 これらのユーテ ィ リ

テ ィ は ト ラ フ ィ ッ ク を分析し、 そのタ イ プ と適切な応答 (ルー ト 、 スイ ッ チ、またはそれ以外) を判断し ます。

NAT

レ イヤ 3 の展開で、 ネ ッ ト ワーク ア ド レス変換 (NAT) を設定できます。 内部

サーバを外部ネ ッ ト ワークに公開する こ と も、 内部ホス ト またはサーバを外部アプ リ ケーシ ョ ンに接続できるよ う にする こ と も可能です。 また、 IP ア ド レスの

ブロ ッ ク を使用するか、 IP ア ド レスおよびポー ト 変換の制限付きのブロ ッ ク を

使用する こ とによ り、 外部ネ ッ ト ワークから プ ラ イベー ト ネ ッ ト ワーク ア ド レ

スを隠すよ う、 NAT を設定する こ と も できます。

VPN

バーチャル プ ラ イベー ト ネ ッ ト ワーク (VPN) は、 イ ン ターネ ッ ト や他のネ ッ

ト ワーク などのパブ リ ッ ク ソースを介し たエン ド ポイ ン ト 間でセキュアな ト ン

ネルを確立するネ ッ ト ワーク接続です。 シ リーズ 3 デバイスの仮想ルータ間で

安全な VPN ト ンネルを構築するよ う、 Sourcefire 3D System を設定する こ とが

できます。

バージ ョ ン 5.3 Sourcefire 3D システム仮想イ ンス ト ール ガイ ド 24

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Sourcefire 3D System の概要

Sourcefire 3D System のコ ンポーネン ト 第 2 章

FireSIGHTFireSIGHT™ は Sourcefire のデ ィ スカバリ および認識テ ク ノ ロジーで、 ユーザが

ネ ッ ト ワークの全容を理解できるよ う にするために、 ホス ト 、 オペレーテ ィ ング システム、 アプ リ ケーシ ョ ン、 ユーザ、 フ ァ イル、 ネ ッ ト ワーク、 地理情報、 および脆弱性に関する情報を収集し ます。

防御セン ターの Web イ ン ターフ ェ イスを使用し て、 FireSIGHT で収集し たデー

タ を表示および分析する こ とができます。 また、 このデータ を使用する こ と で、ア クセス制御を実行し、 侵入ルールの状態を修正できます。 また、 ホス ト の相関イベン ト データに基づいて、 ネ ッ ト ワーク上のホス ト の侵害の痕跡を生成し、

追跡できます。

アクセス制御

ア クセス制御はポリ シーベースの機能で、 ユーザはこれを使用し てネ ッ ト ワークを横断できる ト ラ フ ィ ッ ク を指定、 検査、 および記録する こ とが可能です。 ア クセス制御ポリ シーは、 ネ ッ ト ワーク上の ト ラ フ ィ ッ ク をシステムがどのよ う に処理するかを決定し ます。 アクセス制御ルールが含まれていないポ リ シーを使用して、 デフ ォル ト ア ク シ ョ ン と呼ばれる以下のいずれかの方法で ト ラ フ ィ ッ ク を

処理する こ とができます。

• すべての ト ラ フ ィ ッ ク をネ ッ ト ワークに入る こ とができないよ う にブロ ッ

クする

• ネ ッ ト ワークに入るすべての ト ラ フ ィ ッ ク を詳細な検査な し で信頼する

• すべての ト ラ フ ィ ッ クがネ ッ ト ワークに入る こ と を許可し、 ネ ッ ト ワーク デ ィ スカバリ ポ リ シーのみを使用し て ト ラ フ ィ ッ ク を検査する

• すべての ト ラ フ ィ ッ クがネ ッ ト ワークに入る こ と を許可し、 侵入および

ネ ッ ト ワーク デ ィ スカバリ ポリ シーを使用し て ト ラ フ ィ ッ ク を検査する

ア クセス制御ポ リ シーにアクセス制御ルールを含めて、 対象のデバイスが ト ラフ ィ ッ ク をどのよ う に処理するか (簡単な IP ア ド レスのマ ッ チングから、 異な

るユーザ、 アプ リ ケーシ ョ ン、 ポー ト 、 および URL が関与する複雑なシナ リ オ

まで)、 よ り詳し く 定義する こ とができます。 それぞれのルールについて、 ユーザはルールのア ク シ ョ ン、 つま り侵入またはフ ァ イル ポ リ シーと一致する ト ラ

フ ィ ッ ク を信頼、 監視、 ブロ ッ ク、 または検査するかど うかを指定し ます。

それぞれのアクセス制御ポ リ シーについてカス タム HTML ページを作成する こ

とができます。 このページは、 システムが HTTP 要求をブロ ッ クする と きに表示

されます。 オプシ ョ ンで、 ユーザに警告するページを表示する こ とができますが、 ユーザはボタ ンを ク リ ッ ク し て 初に要求されたサイ ト の表示を継続できるよ う にする こ と も可能です。

バージ ョ ン 5.3 Sourcefire 3D システム仮想イ ンス ト ール ガイ ド 25

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Sourcefire 3D System の概要

Sourcefire 3D System のコ ンポーネン ト 第 2 章

ア クセス制御の一部と し て、 セキュ リ テ ィ イ ンテ リ ジ ェ ンス機能によ り、 ト ラ

フ ィ ッ クがアクセス制御ルールによ っ て分析される前に特定の IP ア ド レスをブ

ラ ッ ク リ ス ト に登録 ( ト ラ フ ィ ッ クの入出を拒否) する こ とができます。 システムで地理情報をサポー ト し ている場合は、 検出された送信元および宛先の国および大陸に基づいて、 ト ラ フ ィ ッ ク を フ ィ ルタする こ と も できます。

ア クセス制御には、 侵入の検知および防御、 フ ァ イル コ ン ト ロール、 および高

度なマルウ ェ ア防御が含まれています。 詳細については、 次の項を参照し て く ださい。

侵入検知と侵入防御

侵入検知および防御によ り、 ユーザはセキュ リ テ ィ 違反のネ ッ ト ワーク ト ラ

フ ィ ッ ク を監視し、 イ ン ラ イ ンの展開で、 悪意のある ト ラ フ ィ ッ ク をブロ ッ ク または改正する こ とができます。

侵入防御はアクセス制御に組み込まれてお り、 ユーザは侵入ポ リ シーと特定のアクセス制御ルールを関連付ける こ とができます。 ネ ッ ト ワーク ト ラ フ ィ ッ クが

ルールの条件と一致する場合、 一致する ト ラ フ ィ ッ ク を、 侵入ポ リ シーを使用して分析できます。 また、 侵入ポ リ シーをアクセス制御ポ リ シーのデフ ォル ト アク シ ョ ンに関連付ける こ と も できます。

侵入ポ リ シーには、 次のよ う な さ まざまな コ ンポーネン ト が含まれています。

• プロ ト コル ヘ ッ ダー値、 ペイ ロー ドの内容、 特定のパケ ッ ト サイズの特

性を検査するルール

• FireSIGHT の推奨事項に基づいたルール状態の設定

• プ リ プロセ ッサやその他の検出、 パフ ォーマンス機能などの詳細設定

• プ リ プロセ ッサのルール (これによ り、 関連付けられているプ リ プロセ ッ

サおよびプ リ プロセ ッサのオプシ ョ ンについてイベン ト を生成でき る)

フ ァ イルの追跡、 コ ン ト ロール、 マルウ ェ ア防御

マルウ ェ アの影響を特定し、 軽減する こ と を容易にするために、 Sourcefire 3D System のフ ァ イル制御、 ネ ッ ト ワーク フ ァ イルの ト ラジ ェ ク ト リ、 および高度

なマルウ ェ ア防御のコ ンポーネン ト はネ ッ ト ワーク ト ラ フ ィ ッ ク内のフ ァ イル

の伝送を (マルウ ェ ア フ ァ イルも含めて) 検出、 追跡、 取得、 分析、 およびオ

プシ ョ ンでブロ ッ クする こ とができます。

フ ァ イル制御

フ ァ イル制御によ り、 管理対象デバイスは、 ユーザが特定のアプ リ ケーシ ョ ン プロ ト コルを介し て特定のタ イプのフ ァ イルをア ッ プロー ド (送信) またはダウンロー ド (受信) するのを検出およびブロ ッ クする こ とができます。 フ ァ イル制御をアクセス制御設定全体の一部と し て設定する こ とができます。 アクセス制御ルールに関連付けられている フ ァ イル ポ リ シーは、 ルールの条件に一致する

ネ ッ ト ワーク ト ラ フ ィ ッ ク を検査し ます。

バージ ョ ン 5.3 Sourcefire 3D システム仮想イ ンス ト ール ガイ ド 26

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Sourcefire 3D System の概要

Sourcefire 3D System のコ ンポーネン ト 第 2 章

ネ ッ ト ワークベースの高度なマルウ ェ ア防御 (AMP)

ネ ッ ト ワークベースの高度なマルウ ェ ア防御 (AMP) を使用し て、 システムは

ネ ッ ト ワーク ト ラ フ ィ ッ クでい く つかのフ ァ イル タ イプ (PDF、 Microsoft Office の多数のド キュ メ ン ト 、 その他のタ イプなど) でマルウ ェ アを検査する こ

とができます。 マルウ ェ アが検出される と、 管理対象デバイスはこれらのフ ァ イルを手動で分析するためにハー ド ド ラ イブまたはマルウ ェ アのス ト レージ パッ

クに保存する こ とができます。 デバイスがフ ァ イルを保存するかど うかに関係なく 、 デバイスは動的分析のためにフ ァ イルを Sourcefire のク ラウ ドへ送信する

こ とが可能です。 また、 防御セン ターは以下の結果に基づいて、 フ ァ イルの性質を割り当てます。

• マルウェ アのク ラウ ド ルッ クア ッ プ、 または動的分析の結果 (脅威スコア)

• フ ァ イルのク リーン リ ス ト

• フ ァ イルのカス タム検出リ ス ト

管理対象デバイスはこの情報を使用し てフ ァ イルをブロ ッ ク または許可し ます。

マルウ ェ ア防御をアクセス制御設定全体の一部と し て設定する こ とができます。ア クセス制御ルールに関連付けられている フ ァ イル ポ リ シーは、 ルールの条件

に一致するネ ッ ト ワーク ト ラ フ ィ ッ ク を検査し ます。

FireAMP の統合

FireAMP は Sourcefire のエン タープ ラ イズク ラスの高度なマルウ ェ ア分析およ

び防御ソ リ ューシ ョ ンで、 高度なマルウ ェ アの発生、 高度で継続的な脅威、 および標的型攻撃を検出、 認識、 ブロ ッ ク し ます。

組織に FireAMP のサブスク リ プシ ョ ンがある場合は、 個々のユーザが自身のコ

ンピ ュータおよびモバイル デバイス (エン ド ポイ ン ト と も呼ばれる) に FireAMP Connector を イ ンス ト ールし ます。 これらの軽量なエージ ェ ン ト は Sourcefire ク ラウ ド と通信し、 これが防御セン ターと通信し ます。 防御セン ター

を ク ラウ ド に接続するよ う に設定し た後で防御セン ターの Web イ ン ターフ ェ イ

スを使用し て、 組織のエン ド ポイ ン ト でのスキャ ン、 検出、 および検疫の結果とし て生成されたエン ド ポイ ン ト ベースのマルウ ェ ア イベン ト を表示する こ とが

できます。

バージ ョ ン 5.3 Sourcefire 3D システム仮想イ ンス ト ール ガイ ド 27

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Sourcefire 3D System の概要

Sourcefire 3D System のコ ンポーネン ト 第 2 章

FireAMP ポータル (http://amp.sourcefire.com/) を使用し て、 FireAMP の展開を

設定し ます。 ポータルは、 マルウ ェ アをすばや く 特定および検疫する う えで有用です。 ユーザはマルウ ェ アを発生時に特定し、 それらの ト ラ ジ ェ ク ト リ を追跡して影響を把握し、 正常に リ カバリする方法を学習する こ とができます。 FireAMP を使用し てカス タム保護を作成する、 グループ ポ リ シーに基づいて特定のアプ

リ ケーシ ョ ンの実行をブロ ッ クする、 カス タム ホワイ ト リ ス ト を作成する、 と

いったこ と も可能です。

ネ ッ ト ワーク フ ァ イルの ト ラジ ェ ク ト リ

ネ ッ ト ワーク フ ァ イルの ト ラジ ェ ク ト リ機能によ り、 ネ ッ ト ワークにおける

フ ァ イルの伝送経路を追跡する こ とができます。 システムは SHA-256 ハッ シュ

値を使用し てフ ァ イルを追跡するため、 フ ァ イルを追跡するには、 システムで以下のいずれかの処理を行う必要があ り ます。

• フ ァ イルの SHA-256 ハッ シュ値を計算し、 その値を使用し てマルウ ェ アの

ク ラウ ド ルッ クア ッ プを実行する

• 防御セン ターと組織の FireAMP サブスク リ プシ ョ ン との統合を使用して、

フ ァ イルについてエン ド ポイン ト ベースの脅威および検疫データ を受け取る

各フ ァ イルには、 関連する ト ラジ ェ ク ト リ マ ッ プが付随し てお り、 これには、

一定期間のフ ァ イルの転送を視覚的に表し たものや、 フ ァ イルに関する追加情報が含まれています。

アプ リ ケーシ ョ ン プログラ ミ ング イ ン ターフ ェース

アプ リ ケーシ ョ ン プログラ ミ ング イ ン ターフ ェ イス (API) を使用し てシステ

ムと対話する方法がい く つかあ り ます。 詳細については、 サポー ト サイ ト から

追加のド キュ メ ン ト をダウンロー ド できます。

eStreamer

Event Streamer (eStreamer) では、 Sourcefire のアプ ラ イアンスから カス タム

開発のク ラ イアン ト アプ リ ケーシ ョ ンへ、 い く つかの種類のイベン ト データ を

ス ト リームする こ とができます。 ク ラ イアン ト アプ リ ケーシ ョ ンを作成し たら、

ユーザはそれを eStreamer サーバ (防御セン ターまたは管理対象デバイス) に

接続し、 eStreamer サービスを開始し て、 データのやり と り を始める こ とができ

ます。

eStreamer の統合ではカス タム プログラ ミ ングが必要ですが、 これによ りユー

ザはアプ ラ イアンスの特定のデータ を要求する こ とができます。 た と えば、 ネ ット ワーク管理アプ リ ケーシ ョ ンの 1 つにネ ッ ト ワーク ホス ト データ を表示する

場合、 防御セン ターからホス ト の重要度または脆弱性のデータ を取得し、 その情報を表示に追加するためのプログラムを記述する こ とができます。

バージ ョ ン 5.3 Sourcefire 3D システム仮想イ ンス ト ール ガイ ド 28

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Sourcefire 3D System の概要

セキュ リ テ ィ 、 イ ン ターネ ッ ト アクセス、 および通信ポー ト 第 2 章

外部データベースのアクセス

データベース アクセス機能によ り、 JDBC SSL 接続をサポー ト し ているサー ド

パーテ ィ のク ラ イアン ト を使用し て、 Sourcefire 防御セン ターのい く つかのデー

タベース テーブルに対し ク エ リ を実行する こ とができます。

Crystal Reports、 Actuate BIRT、 JasperSoft iReport などの業界標準のレポー ト

作成ツールを使用し てク エ リ を作成し、 送信する こ とができます。 また、 独自のカス タム アプ リ ケーシ ョ ンを設定し て Sourcefire データ を ク エ リする こ と もで

きます。 た と えば、 侵入およびデ ィ スカバリ イベン ト データについて定期的に

レポー ト し た り、 アラー ト ダ ッ シュボー ド を リ フ レ ッ シュ し た りするサーブ

レ ッ ト を構築する こ とが可能です。

ホス ト 入力

ホス ト 入力機能では、 スク リ プ ト またはコ マン ド ラ イ ン フ ァ イルを使用し て

サー ドパーテ ィ のソースからデータ を イ ンポー ト する こ とによ り、ネ ッ ト ワーク マ ッ プの情報を増やすこ とができます。

Web イ ン ターフ ェ イスにもい く つかのホス ト 入力機能があ り ます。 これらの機

能では、 オペレーテ ィ ング システムまたはアプ リ ケーシ ョ ン プロ ト コルの識別

情報を変更し、 脆弱性を有効化または無効化し、 ネ ッ ト ワーク マ ッ プから さ ま

ざまな項目 (ク ラ イアン ト やサーバ ポーと など) を削除する こ とができます。

修復

システムには API が含まれてお り、 ユーザはこれを使用し て修復を作成する こ

とができます。 ネ ッ ト ワークの条件が、 関連付けられている相関ポ リ シーまたはコ ンプ ラ イアンス ホワイ ト リ ス ト に違反し た と きに防御セン ターが自動的に修

復を起動できます。 これによ り、 ユーザが攻撃に即時に対処できない場合でも攻撃の影響を自動的に緩和でき、 またシステムが組織のセキュ リ テ ィ ポ リ シーに

準拠し続けるよ う にする こ とができます。 ユーザが作成する修復のほかに、 防御セン ターにはい く つかの事前定義された修復モジュールが付属し ています。

セキュ リ テ ィ 、 イ ン ターネ ッ ト アクセス、 および通信

ポー ト防御セン ターを保護するためには、 保護された内部ネッ ト ワークに防御セン ターをインス ト ールする必要があり ます。 防御セン ターは、 使用可能なサービスとポー トのう ち必要なもののみを持つよ うに設定されていますが、 攻撃がフ ァ イアウォールの外から侵入して、 こ こまで到達できないこ と を確認する必要があり ます。

バージ ョ ン 5.3 Sourcefire 3D システム仮想イ ンス ト ール ガイ ド 29

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Sourcefire 3D System の概要

セキュ リ テ ィ 、 イ ン ターネ ッ ト アクセス、 および通信ポー ト 第 2 章

防御セン ターと管理対象デバイスが同じ ネ ッ ト ワーク上に存在し ている場合は、デバイス上の管理イ ン ターフ ェ イスを、 防御セン ターと同じ保護された内部ネ ッ ト ワークに接続する こ とができます。 これによ り、 ユーザは防御セン ターからデバイスを安全に制御し、 管理対象デバイスのネ ッ ト ワーク セグ メ ン ト 上

で生成されたイベン ト データ を集約する こ とができます。 防御セン ターのフ ィ

ルタ リ ング機能を使用し て、 ネ ッ ト ワーク全体で攻撃のデー タ を分析し て相関付け、 セキュ リ テ ィ ポ リ シーが適切に実装されているかを評価する こ とができ

ます。

ただ し、 Sourcefire のアプ ラ イアンスはイ ン ターネ ッ ト に直接接続するよ う に設

定されている こ とに注意し て く だ さい。 Sourcefire 3D System の機能には、 この

直接接続が必要なものと、 プロキシ サーバの使用をサポー ト する ものとがあ り

ます。 またシステムでは、 アプ ラ イアンスの Web イ ン ターフ ェ イスにアクセス

できるよ う にするため、 および基本的なアプ ラ イアンス内通信のために、 特定のポー ト をオープンなままにし てお く 必要があ り ます。 デフ ォル ト では、 システムが追加の機能を利用できるよ う にするために、 他のい く つかのポー ト がオープンになっています。

詳細については、 以下を参照し て く だ さい。

• 「イ ン ターネ ッ ト アクセスの要件」 (P.30)

• 「オープンな通信ポー ト の要件」 (P.32)

イ ン ターネ ッ ト アクセスの要件

デフ ォル ト では、 Sourcefire のアプ ラ イアンスは、 イ ン ターネ ッ ト に直接接続す

るよ う に設定されています。 Sourcefire 3D System の一部の機能では、 この直接

接続が必要です。 ただ し、 このよ う な機能はすべてプロキシ サーバの使用をサ

ポー ト し ています。 『Sourcefire 3D SystemUser Guide』 の 「Configuring Network Setting」 を参照し て く だ さい。

ヒ ン ト ! ユーザは、 システム ソ フ ト ウ ェ ア、 侵入ルール、 GeoDB、 VDB の更新

をアプ ラ イアンスへ手動でア ッ プロー ド する こ とができます。

バージ ョ ン 5.3 Sourcefire 3D システム仮想イ ンス ト ール ガイ ド 30

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Sourcefire 3D System の概要

セキュ リ テ ィ 、 イ ン ターネ ッ ト アクセス、 および通信ポー ト 第 2 章

操作の継続性を確保するために、 高可用性ペアの両方の防御セン ターがイン ターネッ ト にアクセスできる必要があり ます。 特定の機能については、 プラ イマ リ防御セン ターがイン ターネ ッ ト にアクセスし、 同期プロセスでセカンダリ と情報を共有し ます。 このためプラ イマ リ で障害が発生した場合は、 『Sourcefire 3D System User Guide』 の 「Monitoring and Changing High Availability Status」 に記載

されているよ う に、 セカンダリ をプラ イマ リにプロモー ト する必要があり ます。

次の表では、 Sourcefire 3D System のイ ン ターネ ッ ト アクセスの要件について

説明し ます。

Sourcefire 3D System イ ン ターネ ッ ト ア クセスの要件

対象 イ ン ターネ ッ ト ア クセスの目的

高可用性の考慮事項 プロキシを使用するか

RSS フ ィ ー ドのダ ッシュボー ド ウ ィジ ェ ッ ト

Sourcefire などの外部のソースから RSS フ ィ ー ド データ をダウンロー ドする。

フ ィ ー ド デー タは同期されない。

はい

セキュ リ テ ィ インテ リジ ェ ンスのフ ィ ード

Sourcefire Intelligence Feed などの外部ソースから、 セキュ リ テ ィ イ ンテ リジ ェ ンスのフ ィ ー ド データをダウンロー ド する。

プ ラ イマ リ防御セン ターはフ ィ ー ド データ をダウンロー ド し て、 セカ ンダ リ と共有する。 プ ラ イマ リ に障害が発生し た場合はロールを切り替える必要がある。

はい

URL フ ィ ルタ リ ング データ

ク ラウ ド ベースの URL カテゴ リ およびレピ ュ テーシ ョ ン データ をアクセス制御用にダウンロー ド し、 カテゴラ イズされていない URL に対し てルッ ク ア ッ プを実行する。

プ ラ イマ リ防御セン ターは URL フ ィ ルタ リ ング データをダウンロー ド し て、 セカ ンダ リ と共有する。 プ ラ イマ リに障害が発生し た場合はロールを切り替える必要がある。

はい

マルウ ェ アのク ラウ ド ルッ ク ア ッ プ (マルウ ェ ア ラ イセンス取得済み)

ク ラウ ド ルッ ク ア ッ プを実行し て、 ネ ッ ト ワーク ト ラ フ ィ ッ ク で検出されたフ ァ イルにマルウ ェ アが含まれているかど う かを判断する。

ペアの防御セン ターはク ラウド ルッ ク ア ッ プを個別に実行するが、 フ ァ イル ポ リシーは同期化されている。

はい

動的分析 マルウ ェ ア分析のためにク ラ ウ ド へフ ァ イルを送信する。

フ ァ イル ポ リ シーは同期化されているが、 ペアの防御セン ターは、 ク ラウ ド に対し てマルウ ェ ア分析のために送信されたフ ァ イルを個別に問い合わせする。

はい

バージ ョ ン 5.3 Sourcefire 3D システム仮想イ ンス ト ール ガイ ド 31

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Sourcefire 3D System の概要

セキュ リ テ ィ 、 イ ン ターネ ッ ト アクセス、 および通信ポー ト 第 2 章

オープンな通信ポー ト の要件

Sourcefire 3D System では、 ユーザがアプ ラ イアンスの Web イ ン ターフ ェ イス

へア クセスできるよ う にするため、 および基本的なアプ ラ イアンス内通信のためにポー ト 443 (受信) および 8305 (受信および送信) をオープンにし てお く 必

要があ り ます。

デフ ォル ト では、 システムが追加の機能を利用できるよ う にするために、 他のいく つかのポー ト がオープンになっています。 次の表に、 これらのポー ト を示し ます。 ポー ト 67 と 68 では DHCP がデフ ォル ト で無効になっている こ とに注意し

て く だ さい。

FireAMP の統合(FireAMP のサブスクリ プシ ョ ン)

Sourcefire のク ラウ ド からエン ド ポイ ン ト ベースのマルウ ェ ア イベン ト を受信する。

ク ラウ ドの接続は同期されない。 両方の防御セン ターでクラウ ド 接続を設定する。

はい

システム、 侵入ルール、 GeoDB および VDB の更新

侵入ルール、 GeoDB、VDB、 またはシステムの更新をアプラ イアンスへ直接ダウンロー ド するか、 またはダウンロー ド をスケジュールする。

ルール、 GeoDB および VDB の更新は同期化されているが、 システムの更新は同期化されていない。 更新をダウンロー ド するすべてのアプ ラ イアンスは、 イ ン ターネ ッ ト にア クセスできる必要がある。

はい

IP ア ド レスのコ ンテキス ト メ ニューを使用し た whois 情報の取得

whois 情報を取得する。 whois 情報を要求するすべてのアプ ラ イアンスがイ ン ターネ ッ ト にアクセスできる必要がある。

はい

Sourcefire 3D System イ ン ターネ ッ ト ア クセスの要件 (続き)

対象 イ ン ターネ ッ ト ア クセスの目的

高可用性の考慮事項 プロキシを使用するか

Sourcefire 3D System のオープンな通信ポー ト の要件

ポー ト 説明 プロ ト コル 方向 ポー ト をオープンにする目的

22 SSH/SSL TCP 双方向 アプ ラ イアンスに対するセキュアな リ モー ト 接続を可能にする。

25 SMTP TCP 発信 アプ ラ イアンスから電子メ ール通知と アラー トを送信する。

53 DNS TCP 発信 DNS を使用する。

67、 68 DHCP UDP 発信 DHCP を使用する。 デフ ォル ト では無効です。

バージ ョ ン 5.3 Sourcefire 3D システム仮想イ ンス ト ール ガイ ド 32

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Sourcefire 3D System の概要

セキュ リ テ ィ 、 イ ン ターネ ッ ト アクセス、 および通信ポー ト 第 2 章

80 HTTP TCP 送信または双方向

RSS Feed ダ ッ シュボー ド ウ ィ ジ ェ ッ ト がリモー ト Web サーバ (発信) に接続できるよ うにする。

受信アクセスを追加する こ とによ り、 防御センターは HTTP を介し てカス タムおよびサー ドパーテ ィ のセキュ リ テ ィ イ ンテ リ ジ ェ ンス フ ィ ー ド を更新し、 URL のフ ィ ルタ リ ング情報をダウンロー ド できるよ う にする。

161、162

SNMP UDP 双方向(161)、 送信 (162)

SNMP ポー リ ング (受信) および SNMP トラ ッ プ (送信) を有効に し た場合に、 アクセスを提供する。

389、636

LDAP TCP 発信 認証のためにユーザ アクテ ィ ビテ ィ を追跡する。

443 HTTPS/AMQP、 ク ラウド ルッ クア ッ プ

TCP 受信または双方向

アプ ラ イアンスにアクセスする。 必須。

送信アクセスを追加する こ とによ り、 防御センターでソ フ ト ウ ェ アの更新、 VDB および GeoDB の更新、 URL のフ ィ ルタ リ ング情報、安全なセキュ リ テ ィ イ ンテ リ ジ ェ ンス フ ィ ード、 およびエン ド ポイ ン ト ベースの (FireAMP の) マルウ ェ ア イベン ト をダウンロー ド または受信できるよ う にする。

ポー ト 443 を介し た接続によ り、 防御セン ターはク ラウ ド ルッ ク ア ッ プを実行し て、 ネ ッ トワーク ト ラ フ ィ ッ クで検出されたフ ァ イルにマルウ ェ アが含まれているかを判断する、 ク ラウド に対し て動的な分析情報を問い合わせる、フ ァ イルの ト ラジ ェ ク ト リ を追跡する、 などの処理を実行できる。

ポー ト 443 を介し た接続によ り、 管理対象デバイスが動的な分析のためにク ラウ ドへフ ァ イルを送信できるよ う にする。

514 syslog UDP 発信 リ モー ト syslog サーバへアラー ト を送信する。

623 SOL/LOM UDP 双方向 シ リーズ 3 のアプラ イアンス上で Serial Over LAN (SOL) 接続を使用して Lights-Out Management (LOM) を実行できるよ うにする。

1500、2000

データベース ア クセス

TCP 受信 外部データベースへのアクセスが有効になっている場合に防御セン ターにア クセスする。

Sourcefire 3D System のオープンな通信ポー ト の要件 (続き)

ポー ト 説明 プロ ト コル 方向 ポー ト をオープンにする目的

バージ ョ ン 5.3 Sourcefire 3D システム仮想イ ンス ト ール ガイ ド 33

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Sourcefire 3D System の概要

ド キュ メ ン ト リ ソース 第 2 章

ド キュ メ ン ト リ ソース

Sourcefire 3D System のド キュ メ ン ト セ ッ ト には、 オン ラ イ ン ヘルプ と PDF フ ァ イルが含まれています。 ユーザは次の 2 つの方法でオン ラ イ ン ヘルプを使

用できます。

• 各ページで状況依存ヘルプのリ ン ク を ク リ ッ クする

• [Help] > [Online] を選択する

オン ラ イ ン ヘルプには、 Web イ ン ターフ ェ イスで完了できる タ スクに関する情

報 (ユーザ管理、 システム管理、 イベン ト 分析の手順や概念的な情報など) が含まれています。

1812、1813

RADIUS UDP 送信または双方向

RADIUS を使用する。 受信アクセスを追加するこ とによ り、 RADIUS の認証およびアカウンテ ィ ングが正し く 機能する こ とが保証される。

ポー ト 1812 および 1813 はデフ ォル ト であるが、 他のポー ト を使用するよ う RADIUS を設定する こ とができる。 『Sourcefire 3D System User Guide』 の 「Configuring RADIUS Connection Setting」 を参照。

3306 Sourcefire ユーザ エージ ェ ン ト

TCP 受信 防御セン ターと Sourcefire ユーザ エージ ェ ン ト間の通信を可能にする。

8302 eStreamer TCP 双方向 eStreamer ク ラ イアン ト を使用する。

8305 デバイス管理

TCP 双方向 防御セン ターと管理対象デバイス間で通信する。 必須。

8307 ホス ト 入力ク ラ イアン ト

TCP 双方向 防御セン ターと ホス ト 入力ク ラ イアン ト 間の通信を可能にする。

32137 マルウ ェ アのク ラウ ド ルッ クア ップ (レガシー、 オプシ ョ ン)

TCP 双方向 防御セン ターでク ラウ ド ルッ ク ア ッ プを実行して、 ネ ッ ト ワーク ト ラ フ ィ ッ ク で検出されたフ ァ イルにマルウ ェ アが含まれているかど うかを判断し、 フ ァ イルの ト ラジ ェ ク ト リ を追跡する こ とができるよ う にする。

Sourcefire 3D System のオープンな通信ポー ト の要件 (続き)

ポー ト 説明 プロ ト コル 方向 ポー ト をオープンにする目的

バージ ョ ン 5.3 Sourcefire 3D システム仮想イ ンス ト ール ガイ ド 34

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Sourcefire 3D System の概要

ド キュ メ ン ト の表記規則 第 2 章

ド キュ メ ン ト の CD には、 以下の内容の PDF が含まれています。

• Sourcefire 3D System User Guide (オン ラ イ ン ヘルプ と同じ内容が含まれ

ていますが、 印刷が簡単な形式)

• Sourcefire 3D System Installation Guide (Sourcefire のアプ ラ イアンスを イ

ンス ト ールするための情報、 およびハー ド ウ ェ ア仕様特有の情報と安全に関する情報が含まれる)

• Sourcefire 3D システム仮想イ ンス ト ール ガイ ド (仮想デバイスおよび仮

想防御セン ターのイ ンス ト ール、 管理、 および ト ラ ブルシューテ ィ ングに関する情報が含まれる)

• Sourcefire Software for X-Series Installation Guide (X-シ リーズの Sourcefire ソ フ ト ウ ェ ア のイ ンス ト ール、 管理、 および ト ラ ブルシュー

テ ィ ングに関する情報が含まれる)

• 各種の API ガイ ド および補足資料

Sourcefire のサポー ト サイ ト (https://support.sourcefire.com/) で PDF ド キュ

メ ン ト マニュアルの 新バージ ョ ンを入手できます。

ド キュ メ ン ト の表記規則このド キュ メ ン ト には、 各機能に対し て Sourcefire 3D System のどのラ イセン

ス と アプ ラ イアンス モデルが必要か、 各手順を完了するための権限を持っ てい

るのはどのユーザ ロールかについての情報が含まれています。 詳細については、

次の項を参照し て く だ さい。

• 「ラ イセンスの表記規則」 (P.35)

• 「サポー ト されるデバイス と防御セン ターの表記規則」 (P.37)

• 「アクセスの表記規則」 (P.37)

ラ イセンスの表記規則

項の先頭に記載されているラ イセンス文は、 この項に記載されている機能を使用するのに必要なラ イセンスを示しています。 具体的なラ イセンスは次のとおりです。

FireSIGHT

FireSIGHT ラ イセンスは防御セン ターに含まれてお り、 ホス ト 、 アプ リ ケー

シ ョ ン、 およびユーザ デ ィ スカバリの実行に必要です。 防御セン ターでの

FireSIGHT ラ イセンスは、 防御セン ターと その管理対象デバイスで監視可能

なホス ト およびユーザの数、 ユーザ制御を実行ために使用可能なユーザの数を決定し ます。

防御セン ターが以前にバージ ョ ン 4.10.x を実行し ていた場合は、 FireSIGHT ラ イセンスの代わり に古い RNA Host および RUA User ラ イセンスを使用で

きる可能性があ り ます。

バージ ョ ン 5.3 Sourcefire 3D システム仮想イ ンス ト ール ガイ ド 35

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Sourcefire 3D System の概要

ド キュ メ ン ト の表記規則 第 2 章

保護

保護ラ イセンスでは、 管理対象デバイスで侵入の検出および防御、 フ ァ イル制御、 セキュ リ テ ィ イ ンテ リ ジ ェ ンスのフ ィ ルタ リ ングを実行する こ とが

できます。

制御

制御ラ イセンスでは、 管理対象デバイスでユーザおよびアプ リ ケーシ ョ ンの制御を実行する こ とができます。 また、 デバイスがスイ ッ チングおよびルーテ ィ ング (DHCP リ レーを含む) や NAT を実行し た り、 デバイスおよびス

タ ッ ク を ク ラス タ化し た り できます。 制御ラ イセンスには保護ラ イセンスが必要です。

URL フ ィ ルタ リ ング

URL フ ィ ルタ リ ング ラ イセンスでは、 管理対象デバイスが定期的に更新さ

れる ク ラウ ド ベースのカテゴ リ およびレピ ュ テーシ ョ ン データ を使用し て、

監視対象ホス ト が要求し た URL に基づいて、 ネ ッ ト ワーク を通貨できる ト

ラ フ ィ ッ ク を判別できます。 URL フ ィ ルタ リ ング ラ イセンスには保護ラ イ

センスが必要です。

マルウ ェ ア

マルウ ェ ア ラ イセンスでは、 管理対象デバイスがネ ッ ト ワークベースの高

度なマルウ ェ ア防御 (AMP) を実行できます。 これは、 ネ ッ ト ワーク上で

転送される フ ァ イルに含まれるマルウ ェ アを検出、 取得、 およびブロ ッ クし、 動的な分析のためにこれらのフ ァ イルを送信する こ とができる機能です。 また、 ネ ッ ト ワーク上で転送される フ ァ イルを追跡する ト ラジ ェ ク ト リを表示する こ と もできます。 マルウ ェ ア ラ イセンスには保護ラ イセンスが

必要です。

VPN

VPN ラ イセンスでは、 Sourcefire の管理対象デバイスの仮想ルータ間で安全

な VPN ト ンネルを構築する こ とができます。 VPN ラ イセンスには保護およ

び制御ラ イセンスが必要です。

ラ イセンス付きの機能の多 く は追加機能であるため、 このド キュ メ ン ト では、 各機能で も必要なラ イセンスについてのみ記載し ています。 た と えば、 ある機能で FireSIGHT、 保護、 および制御のラ イセンスが必要な場合、 制御のみが記載さ

れています。

バージ ョ ン 5.3 Sourcefire 3D システム仮想イ ンス ト ール ガイ ド 36

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Sourcefire 3D System の概要

ド キュ メ ン ト の表記規則 第 2 章

ラ イセンス文の "または" とい う語は、 この項に記載されている機能を使用する

には特定のラ イセンスが必要であるが、 追加のラ イセンスで機能を追加する こ とができる こ と を示し ています。 た と えば、 ある フ ァ イル ポ リ シーで、 一部の

フ ァ イル ルール アク シ ョ ンには保護ラ イセンスが必要であ り、 その他のフ ァ イ

ル ルール アクシ ョ ンではマルウ ェ ア ラ イセンスが必要である と し ます。 この場

合、 そのフ ァ イル ルールの説明のラ イセンス文には、 "保護またはマルウ ェ ア" と示されます。

アーキテ クチャ と リ ソースの制限によ り、 すべての管理対象デバイスにすべてのラ イセンスが適用できるわけではないこ とに注意し て く だ さい。 一般に、 デバイスがサポー ト し ていない機能のラ イセンスは付与できません。 「アプ ラ イアンスのモデル別のサポー ト される機能」 (P.19) を参照し て く だ さい。 ユーザが使用

できる機能に対し てラ イセンスがどのよ う な影響を与えるかについて、 および古い RNA Host および RUA User ラ イセンスの使用についての詳細は、『Sourcefire 3D System User Guide』 の 「Understanding Licensing」 を参照し て く だ さい。

サポー ト されるデバイス と防御セン ターの表記規則

項の先頭に記載されているサポー ト されるデバイス文は、 ある機能が特定のデバイス シ リーズ、 フ ァ ミ リ、 またはモデルでのみサポー ト されている こ と を示し

ています。 た と えば、 ス タ ッ キングは シ リーズ 3 のデバイスでのみサポー ト さ

れています。 項にサポー ト されるデバイス文が記載されていない場合は、 機能がすべてのデバイスでサポー ト されているか、 またはその項が管理対象デバイスに適用されないこ と を表し ています。

このリ リースでサポー ト されているプ ラ ッ ト フ ォームの詳細については、 「アプラ イアンスのシ リーズ、 モデル、 および機能について」 (P.16) を参照し て く だ

さい。

アクセスの表記規則

このド キュ メ ン ト の各手順の先頭に記載されているアクセス文は、 手順の実行に必要な事前定義のユーザ ロールを示し ています。 複数のロールを区切るスラ ッ

シュは、 記載されているどのロールでも手順を実行できる こ と を示し ています。次の表は、 アクセス文で使用される共通の用語について定義し ています。

ア クセスの表記規則

アクセスの用語 意味

Access Admin ユーザは Access Control Admin ロールを持っ ている必要がある

Admin ユーザは Administrator ロールを持っている必要がある

Any ユーザはいずれのロールを持っ ていても よい

バージ ョ ン 5.3 Sourcefire 3D システム仮想イ ンス ト ール ガイ ド 37

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Sourcefire 3D System の概要

IP ア ド レスの表記規則 第 2 章

カス タム ロールを持っているユーザは、 事前定義されたロールとは異なる権限

セ ッ ト を持つこ とができます。 事前定義のロールを使用し て、 ある手順に対するア クセス要件を示す場合は、 類似の権限を持つカス タム ロールも ア クセス権限

を持っています。 カス タム ユーザ ロールの詳細については、 『Sourcefire 3D System User Guide』 の 「Managing Custom User roles」 を参照し て く だ さい。

IP ア ド レスの表記規則

IPv4 Classless Inter-Domain Routing (CIDR) の表記、 および IPv6 の類似のプレ

フ ィ ッ ク ス長の表記を使用し て、 Sourcefire 3D System の多数の個所におけるア

ド レス ブロ ッ ク を定義する こ とができます。

Any/Admin ユーザはいずれのロールを持っ ていても よいが、Administrator ロールのみが無制限のアクセス権を持つ (プ ラ イベー ト と し て保存された他のユーザのデータ を参照できるなど)

Any Security Analyst ユーザは、 Security Analyst または Security Analyst(読み取り専用) のロールのいずれかを持つこ とができる

Database ユーザは External Database ロールを持っている必要がある

Discovery Admin ユーザは Discovery Admin ロールを持っている必要がある

Intrusion Admin ユーザは Intrusion Admin ロールを持っ ている必要がある

Maint ユーザは Maintenance User ロールを持っている必要がある

Network Admin ユーザは Network Admin ロールを持っ ている必要がある

Security Analyst ユーザは Security Analyst ロールを持っ ている必要がある

Security Approver ユーザは Security Approver ロールを持っている必要がある

ア クセスの表記規則 (続き)

アクセスの用語 意味

バージ ョ ン 5.3 Sourcefire 3D システム仮想イ ンス ト ール ガイ ド 38

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Sourcefire 3D System の概要

IP ア ド レスの表記規則 第 2 章

CIDR 表記は、 ネ ッ ト ワーク IP ア ド レス と ビ ッ ト マスク を組み合わせて使用し、

指定されたア ド レス ブロ ッ ク内の IP ア ド レスを定義し ます。 た と えば次の表

に、 プ ラ イベー ト IPv4 ア ド レス空間を CIDR 表記で示し ます。

同様に、 IPv6 はネ ッ ト ワーク IP ア ド レスと プレ フ ィ ッ クス長を組み合わせて使用

し、 指定されたブロ ッ ク内の IP ア ド レスを定義し ます。 たとえば 2001:db8::/32 は、 プレ フ ィ ッ クス長が 32 ビ ッ ト の 2001:db8:: ネ ッ ト ワーク内の IPv6 ア ド レス

を表し ます。 つま り、 2001:db8:: ~ 2001:db8:ffff:ffff:ffff:ffff:ffff:ffff を表し ます。

CIDR またはプレ フ ィ ッ クス長の表記を使用し て IP ア ド レスのブロ ッ ク を指定す

る場合、 Sourcefire 3D System は、 マスク またはプレ フ ィ ッ ク ス長で指定された

ネ ッ ト ワーク IP ア ド レスの部分のみを使用し ます。 た と えば、 10.1.2.3/8 と入力

し た場合、 Sourcefire 3D System では 10.0.0.0/8 が使用されます。

つま り Sourcefire は、 CIDR またはプレ フ ィ ッ クス長の表記を使用する場合に、

ビ ッ ト 境界上でネ ッ ト ワーク IP ア ド レスを使用する標準の方法を推奨し ていま

すが、 Sourcefire 3D System ではこれは必要あ り ません。

CIDR 表記の構文例

CIDR ブロ ッ ク CIDR ブロ ッ クの IP ア ド レス

サブネ ッ ト マスク

ポー ト グループ IP ア ド レス

10.0.0.0/8 10.0.0.0 - 10.255.255.255

255.0.0.0 16,777,216

172.16.0.0/12 172.16.0.0 - 172.31.255.255

255.240.0.0 1,048,576

192.168.0.0/16 192.168.0.0 - 192.168.255.255

255.255.0.0 65,536

バージ ョ ン 5.3 Sourcefire 3D システム仮想イ ンス ト ール ガイ ド 39

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Sourcefire 3D System の概要

アプ ラ イアンスへのログイ ン 第 2 章

アプ ラ イアンスへのログイ ンラ イセンス: 任意

防御セン ターには Web ベースのイ ン ターフ ェ イスが用意されてお り、 これを使

用し て管理および分析のタ スク を実行する こ とができます。 物理管理対象デバイスは Web ベースの制限されたイ ン ターフ ェ イスを備えてお り、 これによ っ て、

初期設定および基本的な分析と設定のタ スク を実行できます。 仮想管理対象デバイスおよび X-シ リーズの Sourcefire ソ フ ト ウ ェ ア には Web イ ン ターフ ェ イス

があ り ません。 ユーザは Web ブ ラウザを使用し てアプ ラ イアンスにログイ ン し

て、 Web イ ン ターフ ェ イスにア クセスする こ とができます。 ブ ラウザ要件の詳

細については、 リ リース ノ ー ト で Sourcefire 3D System のこのバージ ョ ンにつ

いて参照し て く だ さい。

イ ンス ト ール後にアプ ラ イアンスに 初にログイ ンするユーザは、 管理ユーザ アカウン ト (admin) を使用し てログイ ン し、 初期設定プロセスを完了する必要

があ り ます。 これについては、 『Sourcefire 3D System Installation Guide』 に記

載されています。 『Sourcefire 3D System User Guide』 の 「Adding New User Accounts」 に記載されている とお り に他のユーザ アカウン ト を作成し た後は、

自分自身と他のユーザはこれらのアカウン ト を使用し て Web イ ン ターフ ェ イス

にログイ ンする必要があ り ます。

重要! Sourcefire のアプ ラ イアンスはユーザ アカウン ト に基づいてユーザ ア ク

テ ィ ビテ ィ を監査するため、 ユーザが正しいアカウン ト でシステムにログイ ン している こ とが保証されます。

アプ ラ イアンスにログイ ンする と、 ユーザがアクセスできる機能は、 対象のユーザ アカウン ト に付与されている権限によ って制御されます。 ただ し、 アプ ラ イ

アンスに対するログイ ンおよびログアウ ト の手順は変わり ません。 ログイ ン時に

組織で SecurID® ト ーク ンを使用し ている場合は、 SecurID PIN に ト ーク ンが付

加され、 ログイ ンするためのパスワー ド と し て使用されます。 た と えば、 PIN が 1111 で SecurID ト ーク ンが 222222 の場合は、 1111222222 と入力し ます。

警告! 誤った資格情報を複数回指定する と、 シ ェルのアクセス アカウン ト が

ロ ッ ク される こ とがあ り ます。 アカウン ト がロ ッ ク されている場合でも、 資格情報を再度入力するよ う 促されます。 正しい資格情報を入力し ているのにログイ ンが拒否される場合は、 ログイ ンを繰り返さずに、 システム管理者に連絡し て く ださい。

バージ ョ ン 5.3 Sourcefire 3D システム仮想イ ンス ト ール ガイ ド 40

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Sourcefire 3D System の概要

アプ ラ イアンスへのログイ ン 第 2 章

Web セ ッ シ ョ ンでアプ ラ イアンスのホーム ページに初めてア クセスするユーザ

は、 そのアプ ラ イアンスの 後のログイ ン セ ッ シ ョ ン情報を表示する こ とがで

きます。 後のログイ ンについて、 次の情報を表示できます。

• ログイ ンの年、 月、 日、 曜日

• ログイ ン時のアプ ラ イアンスのローカル時間 (24 時間表記)

• アプラ イアンスにアクセスするために 後に使用されたホス ト と ド メ イン名

デフ ォル ト では、 ユーザがセ ッ シ ョ ンから タ イムアウ ト されないと設定されていない限り、 非活動の状態が 1 時間経過し た後で、 自動的にセ ッ シ ョ ンからユー

ザがログアウ ト されます。 Administrator ロールを持つユーザは、 システム ポ リ

シーでセ ッ シ ョ ンのタ イムアウ ト 間隔を変更できます。 詳細については、『Sourcefire 3D System User Guide』 の 「Managing User Login Settings and Configuring User Interface Settings」 を参照し て く だ さい。

プロセスの中には長時間かかる ものがあ り ます。 このため、 Web ブ ラウザで、

スク リ プ ト が応答し な く なっ ている こ と を示す メ ッ セージが表示される こ とがあり ます。 このよ う な場合は、 プロセスが完了し てからスク リ プ ト を続行するよ うにし て く だ さい。

Web イ ン ターフ ェ イスを使用し てアプ ラ イアンスにログイ ンするには :

ア クセス : Any

1. ブ ラウザで https://hostname/ にアクセス し ます。 こ こ で hostname はア

プ ラ イアンスのホス ト 名を表し ます。

ログイ ン ページが表示されます。

2. [Username] および [Password] フ ィ ールド で、 ユーザ名とパスワー ド を入力

し ます。 ユーザ名では、 大文字と小文字が区別されます。

企業で SecurID を使用し ている場合、 SecurID ト ーク ンが SecurID PIN の末

尾に付加され、 ログイ ン時にパスワー ド と し て使用されます。 Sourcefire 3D System にログイ ンする前に、 自身の SecurID PIN を生成し てお く 必要があ

り ます。

3. [Login] を ク リ ッ ク し ます。

デフ ォル ト の開始ページが表示されます。 ユーザ アカウン ト に対し て新し

いホーム ページを選択し た場合は、 代わり にそのページが表示されます。

詳細については、 『Sourcefire 3D System User Guide』 の 「Specifying Your Home Page」 を参照し て く だ さい。

ページの上部に表示される メ ニューおよび メ ニュー オプシ ョ ンは、 ユーザ アカウン ト の権限によ っ て異な り ます。 ただ し、 デフ ォル ト ホームページ

のリ ン クには、 ユーザ アカウン ト の権限の範囲に対応するオプシ ョ ンが含

まれています。 アカウン ト に付与されている権限とは異なる権限が必要な リン ク を ク リ ッ クする と、 次の警告メ ッ セージが表示されます。

バージ ョ ン 5.3 Sourcefire 3D システム仮想イ ンス ト ール ガイ ド 41

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Sourcefire 3D System の概要

アプ ラ イアンスにログイ ン し てアカウン ト を設定する 第 2 章

You are attempting to view an unauthorized page.This activity has been logged.

提供される メ ニューから別のオプシ ョ ンを選択するか、 またはブ ラウザ ウ ィ ン ド ウで [Back] を ク リ ッ ク し ます。

コ マン ド ラ イ ンを介し て シ リーズ 3 または仮想デバイスにログイ ンするには :

ア クセス : CLI の基本設定

1. hostname でアプ ラ イアンスに対する SSH 接続を開きます。 こ こ で hostname はアプ ラ イアンスのホス ト 名を表し ます。

login as: コ マン ド プロンプ ト が表示されます。

2. ユーザ名を入力し て Enter キーを押し ます。

[Password:] プロンプ ト が表示されます。

3. パスワー ド を入力し て Enter キーを押し ます。

ログイ ン バナーが表示され、 その後に > プロンプ ト が示されます。

コ マン ド ラ イ ン アクセスのレベルで許可されている任意のコ マン ド を使用

できます。 使用できる CLI コ マン ドの詳細については、 『Sourcefire 3D System User Guide』 の 「Command Line Reference」 を参照し て く だ さい。

アプ ラ イアンスにログイ ン し てアカウン ト を設定するラ イセンス: Any

ユーザ アカウン ト の中には、 外部の認証サーバを介し て認証される ものもあ り

ます。 LDAP または RADIUS 資格情報を使用し て Sourcefire 3D System にログ

オンする こ と を組織で許可し ている場合、 外部のユーザ資格情報を使用し てアプラ イアンスに初めてログイ ンする と、 アプ ラ イアンスではローカル ユーザ レコー ド を作成し、 これらの資格情報を権限セ ッ ト に関連付けます。 ローカル ユーザ レ コー ドの権限は、 以下のよ う にグループまたはリ ス ト のメ ンバーシ ッ

プ全体に付与されている場合を除いて、 変更する こ とができます。

• 外部認証されているユーザ アカウン ト のデフ ォル ト ロールが特定のア ク

セス ロールに設定されている場合、 ユーザは (システム管理者による追加

の設定な し で) 外部のアカウン ト 資格情報を使用し てアプ ラ イアンスにログイ ンする こ とができます。

• アカウン ト が外部で認証されてお り、 デフ ォル ト ではアクセス権が付与さ

れない場合、 ログイ ンはできますが機能にはアクセスできません。 ユーザ(またはシステム管理者) は、 ユーザ機能へ適切なアクセス権を付与する権限を変更する こ とができます。

バージ ョ ン 5.3 Sourcefire 3D システム仮想イ ンス ト ール ガイ ド 42

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Sourcefire 3D System の概要

アプ ラ イアンスにログイ ン し てアカウン ト を設定する 第 2 章

シ ェル アクセス ユーザの場合、 システムはアプ ラ イアンス上にローカル ユーザ アカウン ト を作成し ません。 シ ェル ア クセスは、 シ ェル アクセス フ ィ ルタ、 ま

たは LDAP サーバに設定されている PAM ログイ ン属性、 あるいは RADIUS サー

バ上のシ ェル アクセス リ ス ト によ ってすべて制御されます。

シ ェル ユーザは、 小文字、 大文字、 または小文字と大文字が混在するユーザ名

を使用し てログイ ンする こ とができます。 シ ェルのログイ ン認証では大文字と小文字が区別されます。 LDAP ユーザ名には、 下線 (_)、 ピ リ オ ド (.)、 ハイ フ ン

(-) を使用する こ とができますが、 それ以外では英数字しかサポー ト されてい

ません。

ログイ ン時に組織で SecurID ト ーク ンを使用し ている場合は、 SecurID PIN にト ーク ンが付加され、 ログイ ンするためのパスワー ド と し て使用されます。 た とえば、 PIN が 1111 で SecurID ト ーク ンが 222222 の場合は、 1111222222 と入力

し ます。

重要! Web イ ン ターフ ェ イスにアクセスする権限を持っ ていない場合は、 シス

テム管理者に連絡し てアカウン ト の権限を変更し ても ら うか、 Administrator のア クセス権を持つユーザと し てログイ ン し、 対象のアカウン ト の権限を変更し ます。 詳細については、 『Sourcefire 3D System User Guide』 の 「Modifying User Privileges and Options」 を参照し て く だ さい。

外部で認証されたアカウン ト をアプ ラ イアンスに作成するには :

ア クセス : Any

1. ブ ラウザで https://hostname/ にアクセス し ます。 こ こ で hostname はア

プ ラ イアンスのホス ト 名を表し ます。

ログイ ン ページが表示されます。

2. [Username] と [Password] のフ ィ ールド に値を入力し ます。

重要! 企業で SecurID を使用し ている場合、 SecurID ト ーク ンが SecurID PIN に付加され、 ログイ ン時にパスワー ド と し て使用されます。

バージ ョ ン 5.3 Sourcefire 3D システム仮想イ ンス ト ール ガイ ド 43

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Sourcefire 3D System の概要

アプ ラ イアンスからのログアウ ト 第 2 章

3. [Login] を ク リ ッ ク し ます。

表示されるページは、 外部認証のデフ ォル ト ア クセス ロールによ っ て異な

り ます。

• 認証オブジ ェ ク ト またはシステム ポ リ シーでデフ ォル ト のア クセス ロールを選択し た場合は、 デフ ォル ト の開始ページが表示されます。ユーザ アカウン ト に対し て新しいホーム ページを選択し た場合は、 代わり にそのページが表示されます。 詳細については、 『Sourcefire 3D System User Guide』 の 「Specifying Your Home Page」 を参照し て くだ さい。

ページの上部に表示される使用可能な メ ニューおよび メ ニュー オプシ ョ ンは、 ユーザ アカウン ト の権限によ って異な り ます。 ただ し、 デフ ォル ト ホームページのリ ン クには、 ユーザ アカウン ト の権限の範囲に対応するオプシ ョ ンが含まれています。 アカウン ト に付与されている権限とは異なる権限が必要な リ ン ク を ク リ ッ クする と、 次の警告メ ッ セージが表示されます。

You are attempting to view an unauthorized page. This activity has been logged.

提供される メ ニューから別のオプシ ョ ンを選択するか、 またはブ ラウザ ウ ィ ン ド ウで [Back] を ク リ ッ ク し ます。

• デフ ォル ト のア クセス ロールを選択し ていない場合は、 [Login] ページが再表示され、 次のエ ラー メ ッ セージが示されます。

Unable to authorize access. If you continue to have difficulty accessing this device, please contact the system administrator.

認証方法と し て、 属性の一致を使用する RADIUS サーバを使用する場合、

ユーザ アカウン ト が作成されているため、 初のログイ ンは拒否されます。

も う一度ログイ ンする必要があ り ます。

アプ ラ イアンスからのログアウ トラ イセンス: Any

Web イ ン ターフ ェ イスをアク テ ィ ブに使用し な く なった場合、 Sourcefire では、

少しの間 Web ブ ラウザから離れるだけであっ ても、 ログアウ ト する こ と を推奨

し ています。 ログアウ ト によ っ て Web セ ッ シ ョ ンが終了し、 自分の資格情報を

使用し て他のユーザがアプ ラ イアンスを使用できないよ う にな り ます。

デフ ォル ト では、 ユーザがセ ッ シ ョ ンから タ イムアウ ト されないと設定されていない限り、 非活動の状態が 1 時間経過し た後で、 自動的にセ ッ シ ョ ンからユー

ザがログアウ ト されます。 Administrator ロールを持つユーザは、 システム ポ リ

シーでセ ッ シ ョ ンのタ イムアウ ト 間隔を変更できます。 詳細については、『Sourcefire 3D System User Guide』 の 「Managing User Login Settings and Configuring User Interface Settings」 を参照し て く だ さい。

バージ ョ ン 5.3 Sourcefire 3D システム仮想イ ンス ト ール ガイ ド 44

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Sourcefire 3D System の概要

コ ンテキス ト メ ニューの使用 第 2 章

アプ ラ イアンスから ログアウ ト するには :

ア クセス : Any

u ツールバーの [Logout] を ク リ ッ ク し ます。

コ ンテキス ト メ ニューの使用ラ イセンス: 機能によ っ て異なる

操作の利便性を高めるため、 Web イ ン ターフ ェ イスのい く つかのページでは

ポ ッ プア ッ プ コ ンテキス ト メ ニューをサポー ト し ています。 これを使用し て、

Sourcefire 3D System の他の機能へシ ョ ー ト カ ッ ト でアクセスする こ とができま

す。 メ ニューの内容はホ ッ ト スポ ッ ト によ っ て異な り、 ユーザはページだけでなく 特定のデータ にアクセスする こ と も できます。

た と えば、 イベン ト ビ ューの IP ア ド レス ホ ッ ト スポ ッ ト 、 侵入イベン ト のパ

ケ ッ ト ビ ュー、 ダ ッ シュボー ド 、 および Context Explorer には追加のオプシ ョ

ンがあ り ます。 ア ド レスに関連付けられているホス ト の詳細 (使用可能な whois やホス ト プロ フ ァ イルの情報など) を知るには、 ホ ッ ト スポ ッ ト を右ク リ ッ ク

し て [IP address] コ ンテキス ト メ ニューを使用し ます。 (セキュ リ テ ィ イ ンテ リ

ジ ェ ンスのフ ィ ルタ リ ングをサポー ト し ていない) DC500 防御セン ターを除い

ては、 セキュ リ テ ィ イ ンテ リ ジ ェ ンスのグローバル ホワイ ト リ ス ト またはブ

ラ ッ ク リ ス ト に個別の IP ア ド レスを追加する こ と も できます。

別の例と し て、 イベン ト ビ ューおよびダ ッ シュボー ドの SHA-256 値のホ ッ ト ス

ポ ッ ト では、 フ ァ イルの SHA-256 ハッ シュ値を ク リーン リ ス ト またはカス タム

検出リ ス ト に追加し た り、 コ ピーするためにハッ シュ値全体を表示し た り できます。 この機能は、 DC500 防御セン ターではサポー ト されていないこ と に注意し

て く だ さい。

次の一覧では、 Web イ ン ターフ ェ イスのさ まざまなページのコ ンテキス ト メニューで使用できるオプシ ョ ンについて説明し ています。 Sourcefire コ ンテキス

ト メ ニューがサポー ト されていないページまたは場所では、 ブ ラウザの標準の

コ ンテキス ト メ ニューが表示されます。

アクセス制御ポ リ シー エデ ィ タ

ア クセス制御ポ リ シー エデ ィ タ には、 各アクセス制御ルールのホ ッ ト ス

ポ ッ ト が含まれます。 コ ンテキス ト メ ニューを使用し て、 新しいルールと

カテゴ リの挿入、 ルールのカ ッ ト 、 コ ピー、 および貼り付け、 ルール状態の設定、 およびルールの編集を行う こ とができます。

バージ ョ ン 5.3 Sourcefire 3D システム仮想イ ンス ト ール ガイ ド 45

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Sourcefire 3D System の概要

コ ンテキス ト メ ニューの使用 第 2 章

NAT ポリ シー エデ ィ タ

NAT ポ リ シー エデ ィ タには、 各 NAT ルールのホ ッ ト スポ ッ ト が含まれま

す。 コ ンテキス ト メ ニューを使用し て、 新しいルールの挿入、 ルールの

カ ッ ト 、 コ ピー、 および貼り付け、 ルール状態の設定、 およびルールの編集を行う こ とができます。

侵入ルール エデ ィ タ

侵入ルール エデ ィ タには、 各侵入ルールのホ ッ ト スポ ッ ト が含まれます。

コ ンテキス ト メ ニューを使用し て、 ルールの編集、 ルール状態の設定

(ルールの無効化を含む)、 し きい値と抑制のオプシ ョ ンの設定、 およびルールのド キュ メ ン ト の表示を行う こ とができます。

イベン ト ビ ューア

イベン ト ページ (ド リルダウン ページ と テーブル ビ ュー) には、 各イベン

ト 、 IP ア ド レス、 および特定の検出フ ァ イルの SHA-256 ハッ シュ値のホ ッ

ト スポ ッ ト が含まれます。 ほとんどのイベン ト タ イプでは、 コ ンテキス ト メ ニューを使用し て、 Context Explorer で関連情報を表示し た り、 イベン ト

の情報について新しいウ ィ ン ド ウで ド リルダウン し た り できます。 フ ァ イルの SHA-256 ハッ シュ値、 脆弱性の説明、 URL などの、 イベン ト フ ィ ールド

に含まれているテキス ト が長すぎて、 イベン ト ビ ューですべて表示できな

い場合、 コ ンテキス ト メ ニューを使用し てテキス ト 全体を表示する こ とが

できます。

取得されたフ ァ イル、 フ ァ イル イベン ト 、 およびマルウ ェ ア イベン ト に対

し て、 コ ンテキス ト メ ニューを使用し てフ ァ イルを ク リーン リ ス ト または

カス タム検出リ ス ト に追加する、 ク リーン リ ス ト またはカス タム検出リ ス

ト から フ ァ イルを削除する、 フ ァ イルのコ ピーをダウンロー ド する、 動的分析のためにフ ァ イルを ク ラウ ドへ送信する、 などの処理を実行できます。

侵入イベン ト に対し ても、 コ ンテキス ト メ ニューを使用し て、 侵入ルール エデ ィ タ または侵入ポ リ シーで実行できる ものと類似のタ スク を実行できます。 これには、 ルール状態を設定する (ルールの無効化を含む)、 し きい値と抑制のオプシ ョ ンを設定する、 ルールのド キュ メ ン ト を表示するなどのタスクがあ り ます。

パケ ッ ト ビ ュー

侵入イベン ト のパケ ッ ト ビ ューには、 IP ア ド レスのホ ッ ト スポ ッ ト が含ま

れます。 パケ ッ ト ビ ューでは、 右ク リ ッ ク メ ニューではな く 、 左ク リ ッ ク

のコ ンテキス ト メ ニューを使用する こ とに注意し て く だ さい。

バージ ョ ン 5.3 Sourcefire 3D システム仮想イ ンス ト ール ガイ ド 46

Page 49: Sourcefire 3D システム - Cisco...バージョン 5.3 Sourcefire 3D システム仮想インストール ガイド 5 仮想アプライアンスの概要 Sourcefire 3D System 仮想アプライアンス

Sourcefire 3D System の概要

コ ンテキス ト メ ニューの使用 第 2 章

ダ ッ シュボー ド

多 く のダ ッ シュボー ド ウ ィ ジ ェ ッ ト には、 関連する情報を Context Explorer で表示するためのホ ッ ト スポ ッ ト が含まれます。 ダ ッ シュボー ド ウ ィ

ジ ェ ッ ト には、 IP ア ド レス と SHA-256 の値のホ ッ ト スポ ッ ト を含める こ と

ができます。

Context Explorer

Context Explorer には、 図、 表、 およびグラ フのホ ッ ト スポ ッ ト が含まれま

す。 Context Explorer よ り も詳細なグラ フ またはリ ス ト のデータ を調べたい

場合は、 関連するデータのテーブル ビ ューに ド リルダウンする こ とができ

ます。 また、 関連するホス ト 、 ユーザ、 アプ リ ケーシ ョ ン、 フ ァ イル、 および侵入ルールの情報を表示できます。

Context Explorer でも左ク リ ッ クのコ ンテキス ト メ ニューを使用する こ とに

注意し て く だ さい。 これには、 Context Explorer に特有のフ ィ ルタ リ ングお

よび他のオプシ ョ ン も含まれています。 詳細については、 『Sourcefire 3D System User Guide』 の 「Drilling Down on Context Explorer Data」 を参照し

て く だ さい。

コ ンテキス ト メ ニューにアクセスするには :

ア クセス : Any

1. Web イ ン ターフ ェ イスのホ ッ ト スポ ッ ト 対応ページで、 ポイ ン タ をホ ッ ト

スポ ッ ト に合わせます。

Context Explorer を除いて、 「Right-click for menu」 とい う メ ッ セージが

表示されます。

2. コ ンテキス ト メ ニューを起動し ます。

• Context Explorer またはパケ ッ ト ビ ューでは、 ポイ ンテ ィ ング デバイスを左ク リ ッ ク し ます。

• ホ ッ ト スポ ッ ト 対応の他のすべてのページでは、 ポイ ンテ ィ ング デバイスを右ク リ ッ ク し ます。

ポ ッ プア ッ プ コ ンテキス ト メ ニューが表示され、 ホ ッ ト スポ ッ ト に適し た

オプシ ョ ンが示されます。

3. オプシ ョ ンの名前を左ク リ ッ ク し て、 いずれかのオプシ ョ ンを選択し ます。

ア クセス制御ポ リ シー エデ ィ タ または NAT ポ リ シー エデ ィ タ を使用し てい

る場合は、 ルールが変更されます。 それ以外の場合は、 選択し たオプシ ョ ンに基づいて新しいブ ラウザ ウ ィ ン ド ウが開きます。

バージ ョ ン 5.3 Sourcefire 3D システム仮想イ ンス ト ール ガイ ド 47

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CHAPTER 3 仮想アプ ラ イアンスの展開

仮想デバイス と仮想防御セン ターを使用し て、 仮想環境内にセキュ リ テ ィ ソリ ューシ ョ ンを展開し、 物理資産と仮想資産の両方の保護を向上させる こ とができます。 仮想デバイス と仮想防御セン ターによ り、 VMware プ ラ ッ ト フ ォーム

でセキュ リ テ ィ ソ リ ューシ ョ ンを容易に実装できます。 仮想デバイスはまた、

リ ソースが制限される こ とがある リ モー ト サイ ト のデバイスの展開および管理

を容易にし ます。 次の例では、 物理デバイスまたは仮想デバイスを管理するために物理または仮想の防御セン ターを使用できます。 IPv4 または IPv6 のネ ッ ト

ワークに展開できます。

警告! Sourcefire は、 実稼動ネ ッ ト ワーク ト ラ フ ィ ッ ク と信頼される管理ネ ッ

ト ワーク ト ラ フ ィ ッ ク を、 異なるネ ッ ト ワーク セグ メ ン ト に保持する こ と を強

く 推奨し ます。 アプ ラ イアンス と管理 ト ラ フ ィ ッ ク データ ス ト リームのセキュ

リ テ ィ を保証するための対策を実施する必要があ り ます。

この章では、 展開に関する事例を示し ます。

• 「一般的な Sourcefire 3D System の展開」 (P.49)

• 「VMware 仮想アプ ラ イアンスの展開」 (P.50)

バージ ョ ン 5.3 Sourcefire 3D システム仮想イ ンス ト ール ガイ ド 48

Page 51: Sourcefire 3D システム - Cisco...バージョン 5.3 Sourcefire 3D システム仮想インストール ガイド 5 仮想アプライアンスの概要 Sourcefire 3D System 仮想アプライアンス

仮想アプラ イアンスの展開一般的な Sourcefire 3D System の展開 第 3 章

一般的な Sourcefire 3D System の展開

物理アプ ラ イアンス環境で、 一般的な Sourcefire 3D System の展開には、 物理

デバイス と物理防御セン ターを使用し ます。 次の図は展開の例を表し ます。 以下に示すよ う に、 Device_A および Device_C を イ ン ラ イ ン構成で、 Device_B をパッ シブ構成で展開できます。

ほとんどのネ ッ ト ワーク スイ ッ チでポー ト ミ ラー リ ングを設定し て、 1 つのス

イ ッ チ ポー ト (または VLAN 全体) で発生するネ ッ ト ワーク パケ ッ ト のコ ピー

をネ ッ ト ワーク監視接続に送信できます。 主要なネ ッ ト ワーク機器プロバイダーでは SPAN (スイ ッ チ ポー ト アナラ イザ) と も呼ばれるポー ト ミ ラー リ ングを

使用する こ と で、 ネ ッ ト ワーク ト ラ フ ィ ッ ク を監視できます。 Device_B は、

Server_A と Server_B の間のスイ ッ チの SPAN ポー ト を経由し て、 Server_A と Server_B の間の ト ラ フ ィ ッ ク を監視する こ とに注意し て く だ さい。

バージ ョ ン 5.3 Sourcefire 3D システム仮想イ ンス ト ール ガイ ド 49

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仮想アプラ イアンスの展開VMware 仮想アプ ラ イアンスの展開 第 3 章

VMware 仮想アプ ラ イアンスの展開

一般的な展開例について、 次の仮想アプ ラ イアンス展開シナ リ オを参照し て く ださい。

• 「仮想化と仮想デバイスの追加」 (P.50)

• 「イ ン ラ イ ン検出のための仮想デバイスの使用」 (P.52)

• 「仮想防御セン ターの追加」 (P.53)

• 「パイ ロ ッ ト 展開の使用」 (P.53)

• 「リ モー ト オフ ィ ス展開の使用」 (P.54)

仮想化と仮想デバイスの追加

仮想イン フ ラス ト ラ クチャ を使用する こ とによ り、 「一般的な Sourcefire 3D System の展開」 (P.49) で物理的な内部サーバを置き換える こ とができます。 次

の例では、 ESXi ホス ト を使用して、 Server_A および Server_B を仮想化できます。

仮想デバイスを使用し て、 Server_A と Server_B の間の ト ラ フ ィ ッ ク を監視でき

ます。

バージ ョ ン 5.3 Sourcefire 3D システム仮想イ ンス ト ール ガイ ド 50

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仮想アプラ イアンスの展開VMware 仮想アプ ラ イアンスの展開 第 3 章

下図のよ う に、 仮想デバイスセンシング イ ン ターフ ェ イスは、 無差別モー ド ト

ラ フ ィ ッ ク を受け入れるスイ ッ チまたはポー ト グループに接続する必要があ り

ます。

重要! すべての ト ラ フ ィ ッ ク を検知するには、 デバイス センシング イ ン ター

フ ェ イスが接続する仮想スイ ッ チまたはポー ト グループで無差別モー ド ト ラ

フ ィ ッ ク を許可し ます。 「仮想デバイスのセンシング イ ン ターフ ェ イスの設定」

(P.69) を参照し て く だ さい。

この例で示し ているセンシング イ ン ターフ ェ イスは 1 つのみですが、 仮想デバ

イスではデフ ォル ト で 2 つのセンシング イ ン ターフ ェ イスを使用できます。 仮

想デバイスの管理イ ン ターフ ェ イスは、 信頼できる管理ネ ッ ト ワーク と防御センターに接続し ます。

バージ ョ ン 5.3 Sourcefire 3D システム仮想イ ンス ト ール ガイ ド 51

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仮想アプラ イアンスの展開VMware 仮想アプ ラ イアンスの展開 第 3 章

イ ン ラ イ ン検出のための仮想デバイスの使用

仮想デバイスのイ ン ラ イ ン イ ン ターフ ェ イス セ ッ ト を介し て ト ラ フ ィ ッ ク を渡

すこ とによ り、 仮想サーバの周囲にセキュアな境界を実現できます。 このシナ リオは 「一般的な Sourcefire 3D System の展開」 (P.49) と 「仮想化と仮想デバイ

スの追加」 (P.50) に示す例の上に構築し ます。

はじめに、 保護された仮想スイ ッ チを作成し、 それを仮想サーバに接続し ます。次に、 保護されたスイ ッ チを、 仮想デバイスを通じて外部ネッ ト ワークに接続します。 詳細については、 『Sourcefire 3D System User Guide』 を参照して く ださい。

重要! すべての ト ラ フ ィ ッ ク を検知するには、 デバイス センシング イ ン ター

フ ェ イスが接続する仮想スイ ッ チまたはポー ト グループで無差別モー ド ト ラ

フ ィ ッ ク を許可し ます。 「仮想デバイスのセンシング イ ン ターフ ェ イスの設定」

(P.69) を参照し て く だ さい。

仮想デバイスは、 侵入ポリ シーに応じ て、 Server_A および Server_B への悪意の

ある任意の ト ラ フ ィ ッ ク を監視および ド ロ ッ プ し ます。

バージ ョ ン 5.3 Sourcefire 3D システム仮想イ ンス ト ール ガイ ド 52

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仮想アプラ イアンスの展開VMware 仮想アプ ラ イアンスの展開 第 3 章

仮想防御セン ターの追加

次に示すよ う に、 ESXi ホス ト に仮想防御セン ターを展開し、 仮想ネ ッ ト ワーク

および物理ネ ッ ト ワークに接続できます。 このシナ リ オは 「一般的な Sourcefire 3D System の展開」 (P.49) と 「イ ン ラ イ ン検出のための仮想デバイスの使用」

(P.52) に示す例の上に構築し ます。

仮想防御セン ターから NIC2 を経由し た信頼できる管理ネ ッ ト ワークへの接続に

よ り、 仮想防御セン ターは物理デバイス と仮想デバイスの両方を管理できます。

パイ ロ ッ ト 展開の使用

Sourcefire 仮想アプ ラ イアンスは必須のアプ リ ケーシ ョ ン ソ フ ト ウ ェ ア と と も

に事前に構成されているので、 ESXi ホス ト に展開後すぐに動作可能です。 この

こ とによ り、 ハー ド ウ ェ ア と ソ フ ト ウ ェ アの複雑な互換性問題が減り、 展開時間が短縮されて、 Sourcefire 3D System の機能を 大限に活用できます。 以下に示

すよ う に、 テス ト またはパイ ロ ッ ト と し て、 ESXi ホス ト に仮想サーバ、 仮想防

御セン ター、 および仮想デバイスを展開し、 仮想防御セン ターから展開環境を管理できます。

バージ ョ ン 5.3 Sourcefire 3D システム仮想イ ンス ト ール ガイ ド 53

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仮想アプラ イアンスの展開VMware 仮想アプ ラ イアンスの展開 第 3 章

仮想デバイスの検知接続は、 ネ ッ ト ワーク ト ラ フ ィ ッ ク を監視できるよ う にす

る必要があ り ます。 仮想スイ ッ チまたは仮想イ ン ターフ ェ イスが接続するスイ ッチ上のポー ト グループは、 無差別モー ドの ト ラ フ ィ ッ ク を受け入れる必要があ

り ます。 これによ り、 仮想デバイスは他のマシンまたはネ ッ ト ワーク デバイス

向けのパケ ッ ト を読み取る こ とができます。 例では、 P ポー ト グループが無差

別モー ド ト ラ フ ィ ッ ク を受け入れるよ う に設定されています。 「仮想デバイスの

センシング イ ン ターフ ェ イスの設定」 (P.69) を参照し て く だ さい。

仮想アプ ラ イアンスの管理接続のほうがよ り一般的な差別モー ド接続です。 仮想防御セン ターは、 仮想デバイス用のコ マン ド と制御を提供し ます。 ESXi ホス ト

のネ ッ ト ワーク イ ン タ フ ェ ース カー ド (この例では NIC2) を経由し た接続によ

り、 仮想防御セン ターにアクセスできます。 仮想防御セン ターおよび仮想デバイスの管理接続のセ ッ ト ア ッ プについては 「スク リ プ ト を使用し た仮想防御センター ネ ッ ト ワークの設定」 (P.81) と 「CLI を使用し た仮想デバイスの設定」

(P.75) を参照し て く だ さい。

リ モー ト オフ ィ ス展開の使用

仮想デバイスは、 リ ソースが限られている リ モー ト オフ ィ スを監視するための

理想的な方法です。 次に示すよ う に、 ESXi ホス ト に仮想デバイスを展開し、

ローカル ト ラ フ ィ ッ ク を監視できます。

バージ ョ ン 5.3 Sourcefire 3D システム仮想イ ンス ト ール ガイ ド 54

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仮想アプラ イアンスの展開VMware 仮想アプ ラ イアンスの展開 第 3 章

仮想デバイスの検知接続は、 ネ ッ ト ワーク ト ラ フ ィ ッ ク を監視できるよ う にす

る必要があ り ます。 これを行う には、 仮想スイ ッ チまたはセンシング イ ン ター

フ ェ イスが接続するスイ ッ チのポー ト グループが、 無差別モー ド ト ラ フ ィ ッ ク

を受け入れる必要があ り ます。 これによ り、 仮想デバイスは他のマシンまたはネ ッ ト ワーク デバイス向けのパケ ッ ト を読み取る こ とができます。 この例では、

vSwitch3 のすべてが無差別モー ド ト ラ フ ィ ッ ク を受け入れるよ う に設定されて

います。 vSwitch3 は、 NIC3 を経由し て SPAN ポー ト にも接続されているため、

リ モー ト オフ ィ スのスイ ッ チを通過する ト ラ フ ィ ッ ク も監視できます。 「仮想デ

バイスのセンシング イ ン ターフ ェ イスの設定」 (P.69) を参照し て く だ さい。

仮想デバイスは防御セン ターで管理する必要があ り ます。 ESXi ホス ト のネ ッ ト

ワーク イ ン ターフ ェ イス カー ド (この例では NIC2) を経由し た接続によ り、

リ モー ト 防御セン ターを使用し て、 仮想デバイスにアクセスできます。

さ まざまな地理的位置にデバイスを展開する場合、 保護されていないネ ッ ト ワークからデバイスを隔離し て、 デバイスおよびデータ ス ト リームのセキュ リ テ ィ を

保証するための対策を実施する必要があり ます。 デバイスから VPN または別の

セキュアな ト ンネ リ ング プロ ト コルを使用し てデータ ス ト リームを送信する こ

とによ り これを実現できます。 仮想デバイスの管理接続のセ ッ ト ア ッ プの詳細については、 「CLI を使用し た仮想デバイスの設定」 (P.75) を参照し て く ださい。

バージ ョ ン 5.3 Sourcefire 3D システム仮想イ ンス ト ール ガイ ド 55

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CHAPTER 4 仮想アプ ラ イアンスのイ ンス

ト ール

Sourcefire は VMware ESXi ホス ト 環境用にパッ ケージ化し た仮想アプ ラ イアン

スを、 圧縮アーカ イブ (.tar.gz) フ ァ イルと し てサポー ト サイ ト で提供し ま

す。 Sourcefire 仮想アプ ラ イアンスは、 仮想ハー ド ウ ェ アのバージ ョ ン 7 の仮想

マシン と し てパッ ケージ化されています。

仮想アプ ラ イアンスは、 仮想イ ン フ ラス ト ラ クチャ (VI) または ESXi Open Virtual Format (OVF) テンプレー ト を使用し て展開し ます。

• VI OVF テンプレー ト を使用し て展開する場合、 展開時にセ ッ ト ア ッ プ ウ ィ ザー ド を使用し て、 Sourcefire 必須設定 (管理者アカウン ト のパス

ワー ド およびアプ ラ イアンスをネ ッ ト ワーク上で通信可能にする設定など) を構成できます。

管理プ ラ ッ ト フ ォーム (VMware vCloud Director または VMware vCenter のいずれか) に展開する必要があ り ます。

• ESXi OVF テンプレー ト を使用し て展開する場合、 イ ンス ト ール後に仮想ア

プ ラ イアンスの VMware コ ン ソールでコ マン ド ラ イ ン イ ン ターフ ェ イス

(CLI) を使用し て設定を構成する必要があ り ます。

管理プラ ッ ト フ ォーム (VMware vCloud Director または VMware vCenter)に展開するか、 またはスタ ン ド アロン アプラ イアンスと して展開できます。

重要! Sourcefire 仮想アプ ラ イアンスの VMware スナ ッ プシ ョ ッ ト はサポー ト

されていません。

バージ ョ ン 5.3 Sourcefire 3D システム仮想イ ンス ト ール ガイ ド 56

Page 59: Sourcefire 3D システム - Cisco...バージョン 5.3 Sourcefire 3D システム仮想インストール ガイド 5 仮想アプライアンスの概要 Sourcefire 3D System 仮想アプライアンス

仮想アプラ イアンスのイ ンス ト ールイ ンス ト ール フ ァ イルの取得 第 4 章

この章の手順を使用し て、 Sourcefire 仮想アプ ラ イアンスのダウンロー ド、 イ ン

ス ト ール、 および設定を行います。 仮想ホス ト 環境の作成については、 VMware ESXi のマニュアルを参照し て く だ さい。

次の手順に従っ て仮想アプ ラ イアンスを イ ンス ト ールし て構成し たら、 電源を入れて初期設定し、 次の章で説明するよ う に、 初期設定プロセスを開始し ます。 仮想アプ ラ イアンスのアン イ ンス ト ールの詳細については、 「仮想アプ ラ イアンスのアン イ ンス ト ール」 (P.70) を参照し て く だ さい。

Sourcefire 仮想アプ ラ イアンスのイ ンス ト ールと展開を行う には :

1. 計画し た展開が 「動作環境の前提条件」 (P.7) で説明されている前提条件を

満た し ている こ と を確認し ます。

2. サポー ト サイ ト から正し いアーカ イ ブ フ ァ イルを取得し、 適切なス ト

レージ メ デ ィ アに コ ピー し て、 圧縮解除し ます。 「イ ンス ト ール フ ァ イル

の取得」 (P.57) を参照し て く だ さ い。

3. VMware vCloud Director Web ポータルまたは vSphere Client を使用し て、

仮想アプ ラ イアンスを イ ンス ト ールし ますが、 電源をオンに し ないで く だ さい。 「仮想アプ ラ イアンスのイ ンス ト ール」 (P.60) を参照し て く だ さい。

4. ネ ッ ト ワーク、 ハー ド ウ ェ ア、 および メ モ リの設定を確認し て調整し ます。

「イ ンス ト ール後の重要な設定の更新」 (P.67) を参照し て く だ さい。

5. 仮想デバイス上のセンシング イ ン ターフ ェ イスが ESXi ホス ト 仮想スイ ッ チ

に正し く 接続されている こ と を確認し ます。 「仮想デバイスのセンシング イン ターフ ェ イスの設定」 (P.69) を参照し て く だ さい。

イ ンス ト ール フ ァ イルの取得

Sourcefire は仮想アプ ラ イアンスを イ ンス ト ールするために圧縮アーカ イブ

(.tar.gz) フ ァ イルを提供し ます。 1 つは防御セン ター用で、 1 つはデバイス用

です。 各アーカ イブには次のフ ァ イルが含まれています。

• フ ァ イル名に -ESXi- が含まれている Open Virtual Format (.ovf) テンプ

レー ト

• フ ァ イル名に -VI- が含まれている Open Virtual Format (.ovf) テンプ

レー ト

• フ ァ イル名に -ESXi- が含まれているマニフ ェ ス ト フ ァ イル (.mf)

• フ ァ イル名に -VI が含まれているマニフ ェ ス ト フ ァ イル (.mf)

• 仮想マシン デ ィ スク形式 (.vmdk)

バージ ョ ン 5.3 Sourcefire 3D システム仮想イ ンス ト ール ガイ ド 57

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仮想アプラ イアンスのイ ンス ト ールイ ンス ト ール フ ァ イルの取得 第 4 章

仮想アプ ラ イアンスを イ ンス ト ールする前に、 Sourcefire サポー ト サイ ト から

正しいアーカ イブ フ ァ イルを取得し ます。 Sourcefire は、 常に 新のパッ ケー

ジを使用する こ と を推奨し ます。 仮想アプ ラ イアンスのパッ ケージは、 一般にシステム ソ フ ト ウ ェ アのメ ジ ャー バージ ョ ンに関連付けられます (た と えば 5.2 または 5.3 など)。

仮想アプ ラ イアンスのアーカ イブ フ ァ イルを取得するには :

1. サポー ト アカウン ト のユーザ名とパスワー ド を使用し て、 Sourcefire サポー

ト サイ ト (https://support.sourcefire.com/) にログイ ン し ます。

2. [Downloads] を ク リ ッ ク し て、 表示されるページで [3D System] タ ブを選択

し、 イ ンス ト ールするシステム ソ フ ト ウ ェ アのメ ジャー バージ ョ ンを ク

リ ッ ク し ます。

た と えば、 バージ ョ ン 5.3 アーカ イブ フ ァ イルをダウンロー ド するには、

[Downloads] > [3D System] > [5.3] を ク リ ッ ク し ます。

3. 次の命名規則を使用し て、 仮想デバイスまたは仮想防御セン ターのいずれか

に対し てダウンロー ド するアーカ イブ フ ァ イルを検索し ます。

Sourcefire_3D_Device_Virtual64_VMware-X.X.X-xxx.tar.gz

Sourcefire_Defense_Center_Virtual64_VMware-X.X.X-xxx.tar.gz

こ こで、 X.X.X-xxx はダウンロー ド するアーカ イブ フ ァ イルのバージ ョ ン

と ビルド 番号です。

ページの左側にある リ ン クの 1 つを ク リ ッ ク し て、 ページの適切なセク シ ョ

ンを表示できます。 た と えば、 [5.3 Virtual Appliances] を ク リ ッ ク し て、

Sourcefire 3D System のバージ ョ ン 5.3 に対するアーカ イブを表示し ます。

4. ダウンロー ド するアーカ イブを ク リ ッ ク し ます。

フ ァ イルのダウンロー ドが始ま り ます。

ヒ ン ト ! サポー ト サイ ト にログイ ン し ている間、 Sourcefire は、 仮想アプ ラ

イアンスの使用可能なすべての更新をダウンロー ド する こ と を推奨し ます。こ う する こ と で、 仮想アプ ラ イアンスを メ ジ ャー バージ ョ ンにイ ンス ト ー

ルし た後で、 システム ソ フ ト ウ ェ アを更新できるよ う にな り ます。。 アプ ラ

イアンスによ っ てサポー ト されるシステム ソ フ ト ウ ェ アの 新バージ ョ ン

を常に実行する必要があ り ます。 防御セン ター向けに、 新しい侵入ルールと脆弱性データベース (VDB) の更新もダウンロー ド する必要があ り ます。

バージ ョ ン 5.3 Sourcefire 3D システム仮想イ ンス ト ール ガイ ド 58

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仮想アプラ イアンスのイ ンス ト ールイ ンス ト ール フ ァ イルの取得 第 4 章

5. vSphere Client または VMware vCloud Director Web ポータルを実行中の

ワークステーシ ョ ンまたはサーバから アクセス可能な場所に、 アーカ イブ フ ァ イルを コ ピーし ます。

警告! アーカ イブ フ ァ イルを電子メ ールで転送し ないで く だ さい。 フ ァ イ

ルが破損する こ とがあ り ます。

6. 任意のツールを使用し てアーカ イブ フ ァ イルの圧縮を解除し、 イ ンス ト ー

ル フ ァ イルを抽出し ます。

仮想デバイスの場合 :

Sourcefire_3D_Device_Virtual64_VMware-X.X.X-xxx-disk1.vmdk

Sourcefire_3D_Device_Virtual64_VMware-ESXi-X.X.X-xxx.ovf

Sourcefire_3D_Device_Virtual64_VMware-ESXi-X.X.X-xxx.mf

Sourcefire_3D_Device_Virtual64_VMware-VI-X.X.X-xxx.ovf

Sourcefire_3D_Device_Virtual64_VMware-VI-X.X.X-xxx.mf

仮想防御セン ターの場合 :

Sourcefire_Defense_Center_Virtual64_VMware-X.X.X-xxx-disk1.vmdk

Sourcefire_Defense_Center_Virtual64_VMware-ESXi-X.X.X-xxx.ovf

Sourcefire_Defense_Center_Virtual64_VMware-ESXi-X.X.X-xxx.mf

Sourcefire_Defense_Center_Virtual64_VMware-VI-X.X.X-xxx.ovf

Sourcefire_Defense_Center_Virtual64_VMware-VI-X.X.X-xxx.mf

こ こで、 X.X.X-xxx はダウンロー ド し たアーカ イブ フ ァ イルのバージ ョ ン

と ビルド 番号です。

必ずすべてのフ ァ イルを同じデ ィ レ ク ト リ内に保持し て く だ さい。

7. 仮想アプ ラ イアンスのイ ンス ト ールに進み、 仮想アプ ラ イ アンスを展開し

ます。

バージ ョ ン 5.3 Sourcefire 3D システム仮想イ ンス ト ール ガイ ド 59

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仮想アプラ イアンスのイ ンス ト ール仮想アプラ イアンスのイ ンス ト ール 第 4 章

仮想アプ ラ イアンスのイ ンス ト ール仮想アプ ラ イアンスを イ ンス ト ールするには、 プ ラ ッ ト フ ォーム イ ン ターフ ェ

イス (VMware vCloud Director Web ポータルまたは vSphere Client) を使用し

て、 OVF (VI または ESXi) テンプレー ト を管理プ ラ ッ ト フ ォーム (VMware vCloud Director または VMware vCenter) に展開し ます。

• VI OVF テンプレー ト を使用し て展開する場合、 イ ンス ト ール時に Sourcefire の必須設定を構成できます。 この仮想アプ ラ イアンスは VMware vCloud Director または VMware vCenter を使用し て管理する必要

があ り ます。

• ESXi OVF テンプレー ト を使用し て展開する場合、 イ ンス ト ール後に Sourcefire の必須設定を構成する必要があ り ます。 この仮想アプ ラ イアン

スは VMware vCloud Director または VMware vCenter のどち らかを使用し

て管理するか、 ス タ ン ド アロン アプ ラ イアンス と し て使用できます。

計画し た展開が前提条件 (「動作環境の前提条件」 (P.7) を参照) を満た し てい

る こ と を確認し、 必要なアーカ イブ フ ァ イルをダウンロー ド し たら、 VMware vCloud Director Web ポータルまたは vSphere Client を使用し て仮想アプ ラ イア

ンスを イ ンス ト ールし ます。

仮想アプ ラ イアンスを イ ンス ト ールするために、 次のイ ンス ト ール オプシ ョ ン

があ り ます。

• 仮想防御セン ターの場合 :

Sourcefire_Defense_Center_Virtual64_VMware-VI-X.X.X-xxx.ovf

Sourcefire_Defense_Center_Virtual64_VMware-ESXi-X.X.X-xxx.ovf

• 仮想デバイスの場合 :

Sourcefire_3D_Device_Virtual64_VMware-VI-X.X.X-xxx.ovf

Sourcefire_3D_Device_Virtual64_VMware-ESXi-X.X.X-xxx.ovf

こ こで、 X.X.X-xxx は使用する フ ァ イルのバージ ョ ン と ビルド番号です。

次の表に、 展開に必要な情報を示し ます。

VMware OVF テンプレー ト

設定 操作

Import/Deploy OVF Template

前の手順でダウンロー ド し た、 使用する OVF テンプレー ト を参照し ます。

OVF Template Details

イ ンス ト ールするアプ ラ イアンス (仮想防御セン ターまたは仮想デバイス) と展開オプシ ョ ン (VI または ESXi) を確認し ます。

バージ ョ ン 5.3 Sourcefire 3D システム仮想イ ンス ト ール ガイ ド 60

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仮想アプラ イアンスのイ ンス ト ール仮想アプラ イアンスのイ ンス ト ール 第 4 章

VI OVF テンプレー ト を使用し て展開する場合、 イ ンス ト ール プロセスで、 仮想

防御セン ターの基本設定、 および仮想デバイスの初期設定全体を実行できます。次を指定する こ とができます。

• 管理者アカウン ト の新しいパスワー ド

• アプ ラ イアンスが管理ネ ッ ト ワーク で通信する こ と を許可するネ ッ ト ワー

ク設定

• 仮想デバイスについてのみ、 初の検出モー ド

• 仮想デバイスについてのみ、 管理元の防御セン ター

ESXi OVF テンプレー ト を使用し て展開する場合、 またはセ ッ ト ア ッ プ ウ ィ ザー

ド を使用する構成を選択し ない場合、 VMware コ ン ソールを使用し て仮想アプ

ラ イアンスの初期設定を実行する必要があ り ます。 指定する構成に関するガイダンスなど、 初期設定の実行の詳細については、 「仮想アプ ラ イアンスの設定」(P.72) を参照し て く だ さい。

次のオプシ ョ ンのいずれかを使用し て、 仮想アプ ラ イ アンスを イ ンス ト ールします。

• 「VMware vCloud Director Web ポータルを使用し たイ ンス ト ール」 (P.62)

では、 仮想アプ ラ イアンスを VMware vCloud Director に展開する方法につ

いて説明し ます。

• 「vSphere Client を使用し たイ ンス ト ール」 (P.65) では、 仮想アプ ラ イアン

スを VMware vCenter に展開する方法について説明し ます。

ネ ッ ト ワーク設定と検出モー ドの詳細については、 「CLI を使用し た仮想デバイ

スの設定」 (P.75) と 「仮想防御セン ターの設定」 (P.80) を参照し て く だ さい。

Name and Location 仮想アプ ラ イ アンスの一意のわかりやすい名前を入力し、 アプ ラ イ アンスのイ ンベン ト リの場所を選択し ます。

Host / Cluster 仮想デバイス用のみ。 デバイスを展開するホス ト またはク ラス タ を選択し ます。

Disk Format 仮想デ ィ スク を保存する形式を、 シ ッ ク プロビジ ョ ニング (Lazy Zeroed)、 シ ッ ク プロビジ ョ ニング(Eager Zeroed)、 シン プロビジ ョ ニングの中から選択し ます。

Network Mapping 仮想アプ ラ イアンスの管理イ ン ターフ ェ イスを選択します。

VMware OVF テンプレー ト (続き)

設定 操作

バージ ョ ン 5.3 Sourcefire 3D システム仮想イ ンス ト ール ガイ ド 61

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仮想アプラ イアンスのイ ンス ト ール仮想アプラ イアンスのイ ンス ト ール 第 4 章

VMware vCloud Director Web ポータルを使用し たイ ンス ト ール

次の手順によ り、 VMware vCloud Director Web ポータルを使用し て仮想アプ ラ

イアンスを展開できます。

• vApp テンプレー ト を含めるための組織と カ タ ログを作成し ます。 詳細に

ついては、 『VMware vCloud Director User's Guide』 を参照し て く だ さい。

• Sourcefire 3D System 仮想アプ ラ イアンス OVF パッ ケージを vApp テン

プレー ト と し てカ タ ログにア ッ プロー ド し ます。 詳細については、 「仮想アプ ラ イアンス OVF パッ ケージのア ッ プロー ド」 (P.62) を参照し て く だ

さ い。

• vApp テンプレー ト を使用し て、 仮想アプ ラ イアンスを作成し ます。 詳細

については、 「vApp テンプレー ト の使用」 (P.63) を参照し て く だ さい。

仮想アプラ イアンス OVF パッ ケージのア ッ プロー ド

次の OVF パッ ケージを VMware vCloud Director 組織カ タ ログにア ッ プロー ド で

きます。

• 仮想防御セン ターの場合 :

Sourcefire_Defense_Center_Virtual64_VMware-VI-X.X.X-   xxx.ovf

• 仮想デバイスの場合 :

Sourcefire_3D_Device_Virtual64_VMware-VI-X.X.X-xxx.ovf

こ こで、 X.X.X-xxx はア ッ プロー ド する OVF パッ ケージのバージ ョ ン と

ビルド番号です。

仮想アプ ラ イアンス OVF パッ ケージをア ッ プロー ド するには :

1. VMware vCloud Director Web ポータルで、 [Catalogs] > [Organization] > [vApp Templates] を選択し ます。 こ こ で、 [Organization] は、 vApp テンプ

レー ト を含める組織の名前です。

2. [vApp Templates media] タ ブで、 ア ッ プロー ド アイ コ ン ( ) を ク リ ッ ク

し ます。

[Upload OVF package as a vApp Template] ポ ッ プア ッ プ ウ ィ ン ド ウが表示さ

れます。

バージ ョ ン 5.3 Sourcefire 3D システム仮想イ ンス ト ール ガイ ド 62

Page 65: Sourcefire 3D システム - Cisco...バージョン 5.3 Sourcefire 3D システム仮想インストール ガイド 5 仮想アプライアンスの概要 Sourcefire 3D System 仮想アプライアンス

仮想アプラ イアンスのイ ンス ト ール仮想アプラ イアンスのイ ンス ト ール 第 4 章

3. [OVF package] フ ィ ールド に OVF パッ ケージの場所を入力するか、 または [Browse] を ク リ ッ ク し て OVF パッ ケージを参照し ます。

• 仮想防御セン ターの場合 :

   Sourcefire_Defense_Center_Virtual64_VMware-VI-X.X.X-      xxx.ovf

• 仮想デバイスの場合 :

   Sourcefire_3D_Device_Virtual64_VMware-VI-X.X.X-xxx.ovf

こ こで、 X.X.X-xxx はア ッ プロー ド する OVF パッ ケージのバージ ョン と ビルド番号です。

4. 名前およびオプシ ョ ンで OVF パッ ケージの説明を入力し ます。

5. ド ロ ッ プダウン リ ス ト から、 vApp テンプレー ト を含める、 仮想データ セン

ター、 ス ト レージ プロ フ ァ イル、 およびカ タ ログを選択し ます。

6. [Upload] を ク リ ッ ク し て、 OVF パッ ケージを vApp テンプレー ト と し てカ タ

ログにア ッ プロー ド し ます。

OVF パッ ケージは組織のカ タ ログにア ッ プロー ド されます。

7. vApp テンプレー ト の使用に進み、 vApp テンプレー ト から仮想アプ ラ イアン

スを作成し ます。

vApp テンプレー ト の使用

vApp テンプレー ト を使用し て仮想アプ ラ イアンスを作成し、 セ ッ ト ア ッ プ ウ ィ

ザー ド を使用し たイ ンス ト ール時に Sourcefire の必須設定を構成できます。

ウ ィ ザー ドの各ページで設定を指定し てから、 [Next] を ク リ ッ ク し て続行し ま

す。 ユーザの利便性のために、 ウ ィ ザー ド の 終ページでは、 手順を完了する前に、 設定を確認する こ とができます。

vApp テンプレー ト を使用し て仮想アプ ラ イアンスを作成するには :

1. VMware vCloud Director Web ポー タルで、 [My Cloud] > [vApps] を選択し

ます。

2. [vApps media] タ ブで、 追加アイ コ ン ( ) を ク リ ッ ク し、 カ タ ログから vApp を追加し ます。

[Add vApp from Catalog] ポ ッ プア ッ プ ウ ィ ン ド ウが表示されます。

3. テンプレー ト のメ ニュー バーで、 [All Templates] を ク リ ッ クし ます。

使用可能なすべての vApp テンプレー ト のリ ス ト が表示されます。

バージ ョ ン 5.3 Sourcefire 3D システム仮想イ ンス ト ール ガイ ド 63

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仮想アプラ イアンスのイ ンス ト ール仮想アプラ イアンスのイ ンス ト ール 第 4 章

4. 追加する vApp テンプレー ト を選択し、 仮想アプ ラ イアンスの説明を表示し

ます。

• 仮想防御セン ターの場合 :

   Sourcefire_Defense_Center_Virtual64_VMware-VI-X.X.X-      xxx.ovf

• 仮想デバイスの場合 :

   Sourcefire_3D_Device_Virtual64_VMware-VI-X.X.X-xxx.ovf

こ こで、 X.X.X-xxx はアーカ イブ フ ァ イルのバージ ョ ン と ビルド番号です。

エン ド ユーザ ラ イセンス契約 (EULA) が表示されます。

5. EULA を読み、 承認し ます。

[Name this vApp] 画面が表示されます。

6. 名前およびオプシ ョ ンで vApp の説明を入力し ます。

[Configure Resources] 画面が表示されます。

7. [Configure Resources] 画面で、 仮想データ セン ターを選択し、 コ ンピ ュータ

名を入力し て (またはデフ ォル ト のコ ンピ ュータ名を使用し て)、 ス ト レージ プロ フ ァ イルを選択し ます。

[Network Mapping] 画面が表示されます。

8. 外部、 管理、 および内部の送信元に対する宛先と IP の割り当てを選択する

こ とによ り、 OVF テンプレー ト で使用されるネ ッ ト ワーク を イ ンベン ト リの

ネ ッ ト ワークにマ ッ ピング し ます。

[Custom Properties] 画面が表示されます。

9. オプシ ョ ンで、 [Custom Properties] 画面で、 セ ッ ト ア ッ プ ウ ィ ザー ドの Sourcefire の必須設定を入力し、 アプ ラ イアンスの初期設定を実行し ます。

初期設定をすぐに実行し ない場合、 「仮想アプ ラ イアンスの設定」 (P.72) の

手順を使用し て、 後で行う こ とができます。

[Ready to Complete] 画面が表示され、 仮想アプ ラ イアンスの設定が表示さ

れます。

10. 設定を確認し、 [Finish] を ク リ ッ ク し ます。

重要! 仮想デバイスの [Power on after deployment] オプシ ョ ンを有効化し な

いで く だ さい。 センシング イ ン ターフ ェ イスをマ ッ ピングする必要があ り

ます。 必ず、 アプ ラ イアンスの電源を投入する前にセンシング イ ン ター

フ ェ イスが接続するよ う に設定し て く だ さい。 詳細については、 「仮想アプラ イアンスの初期化」 (P.74) を参照し て く だ さい。

11. 「イ ンス ト ール後の重要な設定の更新」 (P.67) に進みます。

バージ ョ ン 5.3 Sourcefire 3D システム仮想イ ンス ト ール ガイ ド 64

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仮想アプラ イアンスのイ ンス ト ール仮想アプラ イアンスのイ ンス ト ール 第 4 章

vSphere Client を使用し たイ ンス ト ール

vSphere Client を使用し て、 VI OVF テンプレー ト または ESXi OVF テンプレー ト

による展開が可能です。

• VI OVF テンプレー ト を使用し て展開する場合、 アプ ラ イアンスは VMware vCenter または VMware vCloud Director で管理する必要があ り ます。

• OVF ESXi テンプレー ト を使用し て展開する場合、 アプ ラ イアンスを VMware vCenter または VMware vCloud Director で管理するか、 またはス

タ ン ド アロン ホス ト に展開できます。 いずれの場合も、 イ ンス ト ール後に Sourcefire の必須設定を構成する必要があ り ます。

ウ ィ ザー ドの各ページで設定を指定し てから、 [Next] を ク リ ッ ク し て続行し ま

す。 ユーザの利便性のために、 ウ ィ ザー ド の 終ページでは、 手順を完了する前に、 設定を確認する こ とができます。

vSphere Client を使用し て仮想アプ ラ イアンスを イ ンス ト ールするには :

1. vSphere Client を使用し て、 [File] > [Deploy OVF Template] を ク リ ッ ク し、

以前にダウンロー ド し た OVF テンプレー ト を展開し ます。

[Source] 画面が表示され、 展開するテンプレー ト を ド ロ ッ プダウン リ ス ト で

参照できます。

2. ド ロ ッ プダウン リ ス ト から、 展開する OVF テンプレー ト を選択し ます。

• 仮想防御セン ターの場合 :

   Sourcefire_Defense_Center_Virtual64_VMware-VI-X.X.X-      xxx.ovf

  Sourcefire_Defense_Center_Virtual64_VMware-ESXi-X.X.X-    xxx.ovf

• 仮想デバイスの場合 :

   Sourcefire_3D_Device_Virtual64_VMware-VI-X.X.X-xxx.ovf

  Sourcefire_3D_Device_Virtual64_VMware-ESXi-X.X.X-      xxx.ovf

こ こで、 X.X.X-xxx はダウンロー ド し たアーカ イブ フ ァ イルのバージ ョ ン と ビルド 番号です。

[OVF Template Details] 画面が表示されます。

3. 正しい仮想マシンを選択し たこ と を確認し ます。

• ESXi OVF テンプレー ト の場合 :

[Name and Location] 画面が表示されます。

• VI OVF テンプレー ト の場合 :

[End User License Agreement (EULA)] 画面が表示されます。

EULA を読み、 承認し ます。 次に、 [Name and Location] 画面が表示されます。

バージ ョ ン 5.3 Sourcefire 3D システム仮想イ ンス ト ール ガイ ド 65

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仮想アプラ イアンスのイ ンス ト ール仮想アプラ イアンスのイ ンス ト ール 第 4 章

4. テキス ト フ ィ ールド に仮想アプ ラ イアンスの名前を入力し、 アプ ラ イアン

スを展開する イ ンベン ト リの場所を選択し ます。

[Host/Cluster] 画面が表示されます。

5. テンプレー ト を展開するホス ト またはク ラス タ を選択し ます。

[Specific Host] 画面が表示されます。

6. テンプレー ト を展開する ク ラス タ内の特定のホス ト を選択し ます。

[Storage] 画面が表示されます。

7. 仮想マシンの宛先ス ト レージを選択し ます。

[Disk Format] 画面が表示されます。

8. 次の選択肢から、 仮想デ ィ スク を保存する形式を選択し ます。

• シ ッ ク プロビジ ョ ニング (Lazy Zeroed)

• シン プロビジ ョ ニング (Eager Zeroed)

• シン プロビジ ョ ニング

[Network Mapping] 画面が表示されます。

9. テンプレー ト を展開するネ ッ ト ワーク を選択し ます。

• ESXi OVF テンプレー ト の場合 :

[ESXi Finish] 画面が表示されます。

• VI OVF テンプレー ト の場合 :

[Properties] 画面が表示されます。

アプ ラ イアンス用に Sourcefire の必須設定を入力するか、 後でセ ッ トア ッ プを完了するためにそのまま ク リ ッ ク し、 設定を確認し て、[Finish] を ク リ ッ ク し ます。

重要! 仮想デバイスの [Power on after deployment] オプシ ョ ンを有効化し な

いで く だ さい。 センシング イ ン ターフ ェ イスをマ ッ ピングする必要があ り

ます。 必ず、 アプ ラ イアンスの電源を投入する前にセンシング イ ン ター

フ ェ イスが接続するよ う に設定し て く だ さい。 詳細については、 「仮想アプラ イアンスの初期化」 (P.74) を参照し て く だ さい。

10. イ ンス ト ールが完了し たら、 ステータ ス ウ ィ ン ド ウを閉じ ます。

11. イ ンス ト ール後の重要な設定の更新に進みます。

バージ ョ ン 5.3 Sourcefire 3D システム仮想イ ンス ト ール ガイ ド 66

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仮想アプラ イアンスのイ ンス ト ールイ ンス ト ール後の重要な設定の更新 第 4 章

イ ンス ト ール後の重要な設定の更新仮想アプ ラ イアンスを イ ンス ト ールし たら、 仮想アプ ラ イアンスのハー ド ウ ェ アおよび メ モ リの設定が展開の要件を満た し ている こ と を確認する必要があ り ます。 デフ ォル ト の設定は、 システム ソ フ ト ウ ェ アの実行の 小要件であるため、

減ら さ ないで く だ さい。 ただ し、 使用可能な リ ソースによ っては、 パフ ォーマンスを向上させるために仮想アプ ラ イアンスのメ モ リ と CPU の数を増やすこ とが

できます。 次の表に、 デフ ォル ト のアプ ラ イアンス設定を示し ます。

次の手順は、 仮想アプ ラ イアンスのハー ド ウ ェ ア と メ モ リの設定を確認し て調整する方法を説明し ています。

仮想アプ ラ イアンスの設定を確認するには :

1. 新しい仮想アプ ラ イアンスの名前を右ク リ ッ ク し、 コ ンテキス ト メ ニュー

から [Edit Settings] を選択するか、 メ イ ン ウ ィ ン ド ウの [Getting Started] タブから [Edit virtual machine settings] を ク リ ッ ク し ます。

[Virtual Machine Properties] ポ ッ プア ッ プ ウ ィ ン ド ウが表示され、

[Hardware] タ ブが表示されます。

デフ ォル ト の仮想アプ ラ イアンス設定

設定 デフ ォル ト 設定調整の可否

メ モ リ 4 GB 可。 仮想デバイスに対し て次の量を割り当てる必要があ り ます。

• 4 GB 以上

• カテゴ リ と レピ ュ テーシ ョ ン ベースの URL フ ィ ルタ リ ングを追加するには 5 GB

• 大規模なダイナ ミ ッ ク フ ィ ー ド を使用し てセキュ リ テ ィ イ ンテ リ ジ ェ ンス フ ィ ルタ リングを追加するには 6 GB

• URL フ ィ ルタ リ ングおよびセキュ リ テ ィ イ ンテ リ ジ ェ ンスを追加するには 7 GB

仮想 CPU 4 可。 大 8

ハー ド デ ィ スク プロビジ ョ ニング サイズ

40 GB (デバイス)

250 GB (防御セン ター)

不可

バージ ョ ン 5.3 Sourcefire 3D システム仮想イ ンス ト ール ガイ ド 67

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仮想アプラ イアンスのイ ンス ト ールイ ンス ト ール後の重要な設定の更新 第 4 章

2. 表 「デフ ォル ト の仮想アプ ラ イアンス設定」 (P.67) に示すよ う に、

[Memory] 、 [CPUs] 、 および [Hard disk 1] の設定がデフ ォル ト 値以上になっ

ている こ と を確認し ます。

アプ ラ イアンスのメ モ リ設定および仮想 CPU の数は、 ウ ィ ン ド ウの左側に

表示されます。 ハー ド デ ィ スクのプロビジ ョ ニング サイズを表示するには、

[Hard disk 1] を ク リ ッ ク し ます。

3. オプシ ョ ンで、 ウ ィ ン ド ウの左側の適切な設定を ク リ ッ ク し て メ モ リ と仮想 CPU の数を増やし、 ウ ィ ン ド ウの右側で変更し ます。

4. [Network adapter 1] 設定が次のよ う になっ ている こ と を確認し、 必要に応じ

て変更し ます。

• [Device Status] の下で、 [Connect at power on] チ ェ ッ クボ ッ ク スをオンにし ます。

• [MAC Address] の下で、 仮想アプ ラ イアンスの管理イ ン ターフ ェ イスの MAC ア ド レスを手動で設定し ます。

仮想デバイスに手動で MAC ア ド レスを割り当て、 ダイナ ミ ッ ク プール内の他のシステムによる MAC ア ド レスの変更または競合を回避します。

また、 仮想防御セン ターの場合、 MAC ア ド レスを手動で設定する こ とによ り、 アプ ラ イアンスの再イ メ ージ化が必要になった場合に、Sourcefire から ラ イセンスを再要求し な く て済みます。

• [Network Connection] の下で、 [Network label] を仮想アプ ラ イアンスの管理ネ ッ ト ワーク名に設定し ます。

5. [OK] を ク リ ッ ク し ます。

変更が保存されます。

6. 次の手順は、 イ ンス ト ールし たアプ ラ イアンスのタ イプによ り異な り ます。

• 仮想防御セン ターは初期設定できる状態です。 「仮想アプ ラ イアンスの設定」 (P.72) に進みます。

• 仮想デバイスは追加設定が必要です。 仮想デバイスのセンシング イ ンターフ ェ イスの設定に進みます。

バージ ョ ン 5.3 Sourcefire 3D システム仮想イ ンス ト ール ガイ ド 68

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仮想アプラ イアンスのイ ンス ト ール仮想デバイスのセンシング イ ン ターフ ェ イスの設定 第 4 章

仮想デバイスのセンシング イ ン ターフ ェ イスの設定

仮想デバイスのセンシング ン ターフ ェ イスは無差別モー ド を受け入れる ESXi ホス ト 仮想スイ ッ チ上のポー ト へネ ッ ト ワーク接続が可能である必要があ り ます。

ヒ ン ト ! 仮想スイ ッ チにポー ト グループを追加し、 無差別モー ドの仮想ネ ッ ト

ワーク接続を実稼動 ト ラ フ ィ ッ クから分離し ます。 ポー ト グループの追加と セ

キュ リ テ ィ 属性の設定の詳細については、 VMware のマニュアルを参照し て く

だ さい。

無差別モー ド を許可するには :

1. vSphere Client を使用し てサーバにログイ ン し、 サーバの [Configuration] タブを ク リ ッ ク し ます。

[Hardware] 選択リ ス ト と [Software] 選択リ ス ト が表示されます。

2. [Hardware] リ ス ト で、 [Networking] を ク リ ッ ク し ます。

仮想スイ ッ チの図が表示されます。

3. 仮想デバイスのセンシング イ ン ターフ ェ イスを接続するスイ ッ チおよび

ポー ト グループの [Properties] を ク リ ッ ク し ます。

[Switch Properties] ポ ッ プア ッ プ ウ ィ ン ド ウが表示されます。

4. [Switch Properties ] ポ ッ プア ッ プ ウ ィ ン ド ウで、 [Edit] を ク リ ッ ク し ます。

[Detailed Properties] ポ ッ プア ッ プ ウ ィ ン ド ウが表示されます。

5. [Detailed Properties] ポ ッ プア ッ プ ウ ィ ン ド ウで、 [Security] タ ブを選択し

ます。

[Policy Exceptions] > [Promiscuous Mode] の下で、 無差別モー ド が [Accept] に設定されている こ と を確認し ます。

ヒ ン ト ! 仮想環境で VLAN ト ラ フ ィ ッ ク を監視するには、 無差別ポー ト の VLAN ID を 4095 に設定し ます。

6. 変更を保存し ます。

デバイスが初期化できる状態にな り ます。

7. 次の章 「仮想アプ ラ イアンスの設定」 (P.72) に進みます。

バージ ョ ン 5.3 Sourcefire 3D システム仮想イ ンス ト ール ガイ ド 69

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仮想アプラ イアンスのイ ンス ト ール仮想アプラ イアンスのアン イ ンス ト ール 第 4 章

仮想アプ ラ イアンスのアン イ ンス ト ール仮想アプ ラ イアンスをアン イ ンス ト ールまたは削除する必要が生じ る こ とがあ ります。 仮想アプ ラ イアンスをシ ャ ッ ト ダウン し、 削除する こ とによ り、 仮想ア

プ ラ イアンスをアン イ ンス ト ールし ます。

ヒ ン ト ! 仮想デバイスを削除し た後、 必ず検知接続の仮想スイ ッ チ ポー ト グループをデフ ォル ト の設定である、 [Promiscuous Mode]: [Reject] に戻し て く だ

さい。 詳細については、 「仮想デバイスのセンシング イ ン ターフ ェ イスの設定」

(P.69) を参照し て く だ さい。

仮想アプ ラ イアンスのシャ ッ ト ダウン

次の手順を使用し て、 仮想アプ ラ イアンスを適切にシャ ッ ト ダウン し ます。

仮想アプ ラ イアンスをシ ャ ッ ト ダウンするには :

1. VMware コ ン ソールで、 管理者 (または仮想デバイス用、 CLI 設定用) 権限

を持つユーザと し てログイ ン し ます。

アプ ラ イアンスのプロンプ ト が表示されます。

2. 次のよ う に、 仮想アプ ラ イアンスをシ ャ ッ ト ダウン し ます。

• 仮想防御セン ターで、 sudo su - と入力し、 パスワー ド を再入力し ます。 root プロンプ ト で shutdown -h now と入力し、 アプ ラ イアンスをシ ャ ッ ト ダウン し ます。

• 仮想デバイスで、 system shutdown と入力し ます。

仮想アプ ラ イアンスがシ ャ ッ ト ダウン し ます。

仮想アプ ラ イアンスの削除

仮想アプ ラ イアンスの電源が切れたら、 仮想アプ ラ イアンスを削除できます。

次の手順を使用し て、 VMware vCloud Director に展開された仮想アプ ラ イアン

スを削除し ます。

VMware vCloud Director Web ポータルを使用し て仮想アプ ラ イアンスを削除する

には :

u [My Cloud] > [vApps] を選択し、 削除する vApp を右ク リ ッ ク し て、 メ

ニューから [Delete] を ク リ ッ ク し、 確認ポ ッ プア ッ プ ウ ィ ン ド ウで [Yes] をク リ ッ ク し ます。

仮想アプ ラ イアンスがアン イ ンス ト ールされます。

次の手順を使用し て、 VMware vCenter に展開された仮想アプ ラ イアンスを削除

し ます。

バージ ョ ン 5.3 Sourcefire 3D システム仮想イ ンス ト ール ガイ ド 70

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仮想アプラ イアンスのイ ンス ト ール仮想アプラ イアンスのアン イ ンス ト ール 第 4 章

vSphere Client を使用し て仮想アプ ラ イアンス削除するには :

u vSphere Client コ ンテキス ト メ ニューのアプ ラ イアンス名を ク リ ッ ク し、

[Inventory] メ ニューを使用し て [Delete] を ク リ ッ ク し、 確認ダイアログ ボ ッ

ク スで [Yes] を ク リ ッ ク し ます。

仮想アプ ラ イアンスがアン イ ンス ト ールされます。

バージ ョ ン 5.3 Sourcefire 3D システム仮想イ ンス ト ール ガイ ド 71

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CHAPTER 5 仮想アプ ラ イアンスの設定

仮想アプ ラ イアンスを イ ンス ト ールし たら、 設定プロセスを完了する必要があ ります。 このプロセスによ り、 信頼された管理ネ ッ ト ワーク上で新しいアプ ラ イアンスが通信できるよ う にな り ます。 また、 管理者パスワー ド を変更し、 エン ドユーザ ラ イセンス契約 (EULA) を承認する必要もあ り ます。

設定プロセスによ り、 時間の設定、 デバイスの登録と ラ イセンシング、 スケジュールの更新など、 管理レベルの多数の初期タ スク を実行する こ と も できます。 設定および登録時に選択し たオプシ ョ ンによ り、 システムが作成および適用するデフ ォル ト のイ ン ターフ ェ イス、 イ ン ラ イ ン セ ッ ト 、 ゾーン、 およびポ リ

シーが決定されます。

これらの初期設定およびポ リ シーの目的は、 すぐに使用でき るエ クスペ リ エンスを提供し、 オプシ ョ ンを制限せずにユーザが展開を迅速に設定でき るよ う にするこ と です。 初にデバイスをどのよ う に設定するかに関係な く 、 防御セン ターを使用し て設定を随時に変更する こ とができます。 つま り、 設定時に検出モー ド またはアクセス制御ポ リ シーを選択し ても、 ユーザが特定のデバイス ゾーンまた

はポリ シー設定には固定される こ とはあ り ません。

バージ ョ ン 5.3 Sourcefire 3D システム仮想イ ンス ト ール ガイ ド 72

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仮想アプラ イアンスの設定第 5 章

VI OVF テンプレー ト の展開

次の図は、 VI OVF テンプレー ト を使用し て展開する場合の、 仮想防御セン ター

および管理対象デバイスの設定の一般的なプロセスについて示し ています。

ESXi OVF テンプレー ト の展開

次の図は、 ESXi OVF テンプレー ト を使用し て展開する場合の、 仮想防御セン

ターおよび管理対象デバイスの設定の一般的なプロセスについて示し ています。

どのよ う に展開する場合でも、 初に、 初期化するアプ ラ イアンスの電源を入れて く だ さい。 初期化が完了し たら、 VMware コ ン ソールを使用し てログイ ン し、

アプ ラ イアンスのタ イプに応じ て次のいずれかの方法で設定を完了し ます。

仮想デバイス

Web イ ン ターフ ェ イスを持たない仮想デバイス。 VI OVF テンプレー ト で展

開する と、 展開ウ ィ ザー ド を使用し てデバイスを防御セン ターへ登録するなど、 デバイスの初期設定を行う こ とができます。 ESXi OVF テンプレー ト で

展開する場合は、 対話式のコ マン ド ラ イ ン イ ン ターフ ェ イス (CLI) を使用

し て初期設定を実行する必要があ り ます。

バージ ョ ン 5.3 Sourcefire 3D システム仮想イ ンス ト ール ガイ ド 73

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仮想アプラ イアンスの設定仮想アプラ イアンスの初期化 第 5 章

仮想防御セン ター

VI OVF テンプレー ト で展開する と、 展開でウ ィ ザー ド を使用し てネ ッ ト

ワーク を設定する こ とができます。 セ ッ ト ア ッ プ ウ ィ ザー ド を使用し ない、

または ESXi OVF テンプレー ト を使用し て展開する こ と を選択し た場合は、

スク リ プ ト を使用し てネ ッ ト ワーク を設定し ます。 ネ ッ ト ワーク を設定し た後で、 管理ネ ッ ト ワーク上のコ ンピ ュータ を使用し て、 防御セン ターの Web イ ン ターフ ェ イスを参照するための設定プロセスを完了し ます。

ヒ ン ト ! 複数のアプ ラ イアンスを展開する場合は、 自身のデバイスを 初に設定し、 次にそのデバイスを管理する防御セン ターを設定し ます。 デバイスの初期設定プロセスによ り、 デバイスを事前に防御セン ターに登録する こ とができ、 防御セン ターの設定プロセスによ り、 事前に登録されていた管理対象デバイスを追加およびラ イセンス登録する こ とができます。

詳細については、 以下を参照し て く だ さい。

• 「仮想アプ ラ イアンスの初期化」 (P.74)

• 「CLI を使用し た仮想デバイスの設定」 (P.75)

• 「仮想防御セン ターの設定」 (P.80)

• 「次の手順」 (P.91)

仮想アプ ラ イアンスの初期化仮想アプ ラ イアンスを イ ンス ト ールし た後、 仮想アプ ラ イアンスに初めて電源を入れる と初期化が自動的に開始されます。

警告! 起動時間は、 使用可能なサーバ リ ソース量など、 い く つかの要因によ っ

て異な り ます。 初期化が完了するまでに 大で 40 分かかる こ とがあ り ます。 初

期化は中断し ないで く だ さい。 中断する と、 アプ ラ イアンスを削除し て、 初からやり直さ なければならないこ とがあ り ます。

仮想アプ ラ イアンスを初期化するには、 次の手順を使用し ます。

仮想アプ ラ イアンスを初期化するには :

1. アプ ラ イアンスの電源をオンにし ます。

• VMware vCloud Director の Web ポータルで、 デ ィ スプレ イから [vApp] を選択し て [Start] を ク リ ッ ク し ます。

• vSphere Client で、 イ ンベン ト リ リ ス ト から イ ンポー ト し た仮想アプラ イアンスの名前を右ク リ ッ ク し、 コ ンテキス ト メ ニューで [Power] > [Power On] を選択し ます。

バージ ョ ン 5.3 Sourcefire 3D システム仮想イ ンス ト ール ガイ ド 74

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仮想アプラ イアンスの設定CLI を使用し た仮想デバイスの設定 第 5 章

2. VMware コ ン ソール タ ブで初期化を監視し ます。

プロセスの も長い 2 つの部分で メ ッ セージが表示されます。 プロセスが完

了する と、 ログイ ン プロンプ ト が表示されます。

次の手順は、 アプ ラ イアンスのタ イプ と展開によ っ て異な り ます。

VI OVF テンプレー ト を使用し、 Sourcefire の必須設定を展開中に行った場合 :

• 仮想防御セン ターについて、 「仮想防御セン ターの設定」 (P.80) に進んで

設定を完了し ます。

• 仮想デバイスについては、 これ以上設定する こ とはあ り ません。

ESXi OVF テンプレー ト 使用し ている場合、 または VI OVF テンプレー ト で展開し

た と きに Sourcefire の必須設定を行っ ていない場合 :

• 仮想防御セン ターについて、 「仮想防御セン ターの設定」 (P.80) に進み、

スク リ プ ト を使用し てネ ッ ト ワーク を設定し、 仮想防御セン ターを設定します。

• 仮想デバイスについては、 「CLI を使用し た仮想デバイスの設定」 (P.75)

に進み、 CLI を使用し て仮想デバイスを設定し ます。

CLI を使用し た仮想デバイスの設定

仮想デバイスには Web イン ターフ ェ イスがないため、 ESXi OVF テンプレー ト で

展開した場合には、 CLI を使用し て仮想デバイスを設定する必要があり ます。 VI OVF テンプレー ト で展開し ており、 展開時にセ ッ ト ア ッ プ ウ ィ ザー ド を使用し

なかった場合は、 CLI を使用し て、 Sourcefire の必須設定を行う こ と もできます。

ヒ ン ト ! VI OVF テンプレー ト で展開し てお り、 セ ッ ト ア ッ プ ウ ィ ザー ド を使用

し た場合は、 仮想デバイスが設定されているため、 これ以上の処理は必要あ り ません。

新し く 設定されたデバイスに初めてログイ ンする と きに、 EULA を読んで同意す

る必要があ り ます。 次に、 セ ッ ト ア ッ プ プロンプ ト に従っ て管理パスワー ド を

変更し、 デバイスのネ ッ ト ワーク設定および検出モー ド を設定し ます。

セ ッ ト ア ッ プ プロンプ ト に従う 場合に、 複数の選択肢がある質問では、 選択肢

が (y/n) のよ う に括弧で囲まれて示されます。 デフ ォル ト では、 [y] のよ う に

角括弧で囲まれています。 選択を確定するには、 Enter キーを押し ます。

バージ ョ ン 5.3 Sourcefire 3D システム仮想イ ンス ト ール ガイ ド 75

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仮想アプラ イアンスの設定CLI を使用し た仮想デバイスの設定 第 5 章

CLI では、 物理デバイスのセ ッ ト ア ッ プ Web ページで要求される設定情報とほ

ぼ同じ情報が要求されます。 詳細については、 『Sourcefire 3D System Installation Guide』 を参照し て く だ さい。

ヒ ン ト ! 初期設定の完了後の仮想デバイスのこれらの設定を変更するには、 CLI を使用し ます。 詳細については、 『Sourcefire 3D System User Guide』 の

「Command Line Reference」 の章を参照し て く だ さい。

デバイス ネ ッ ト ワークの設定について

Sourcefire 3D System には、 IPv4 と IPv6 の両方の管理環境に対するデュアル スタ ッ クの実装が用意されています。 ユーザは IPv4 または IPv6 の管理 IP ア ド レ

ス、 ネ ッ ト マスク またはプレ フ ィ ク スの長さ、 およびデフ ォル ト のゲー ト ウ ェ イを設定する必要があ り ます。 また、 デバイスに対し てホス ト 名と ド メ イ ンの他に、 3 つまでの DNS サーバを指定する こ と もできます。 デバイスを再起動する

まで、 ホス ト 名は syslog に反映されないので注意し て く だ さい。

検出モー ド について

仮想デバイスに対し て検出モー ド を選択する と、 システムが 初にデバイス イン ターフ ェ イスをどのよ う に設定するか、 およびこれらのイ ン ターフ ェ イスがイン ラ イ ン セ ッ ト と セキュ リ テ ィ ゾーンのどち らに属するかが決定されます。 検

出モー ド はユーザが後から変更できない設定で、 設定時にユーザが選択するだけのオプシ ョ ンです。 このオプシ ョ ンの選択によ り、 システムはデバイスの初期設定を調整し て行う こ とができます。 一般的には、 デバイスがどのよ う に展開されているかに基づいて検出モー ド を選択する必要があ り ます。

パッ シブ

デバイスが、 侵入検知システム (IDS) と し てパッ シブに展開されている場

合は、 このモー ド を選択し ます。 パッ シブな展開では、 仮想デバイスはネ ット ワーク デ ィ スカバリのほかに、 ネ ッ ト ワークベースのフ ァ イルおよびマ

ルウ ェ アの検出、 セキュ リ テ ィ イ ンテ リ ジ ェ ンスの監視を行う こ とができ

ます。

イ ン ラ イ ン

デバイスが、 侵入防御システム (IPS) と し てイ ン ラ イ ンで展開されている

場合は、 このモー ド を選択し ます。

重要! IPS 展開の一般的な方法はフ ェール オープンに し、 一致し ない ト ラ

フ ィ ッ ク を許可する こ と ですが、 仮想デバイスのイ ン ラ イ ン セ ッ ト にはバ

イパス機能があ り ません。

バージ ョ ン 5.3 Sourcefire 3D システム仮想イ ンス ト ール ガイ ド 76

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仮想アプラ イアンスの設定CLI を使用し た仮想デバイスの設定 第 5 章

ネ ッ ト ワーク デ ィ スカバリ

デバイスが、 ホス ト 、 アプ リ ケーシ ョ ン、 およびユーザ デ ィ スカバリのみ

を行う よ うパッ シブに展開されている場合は、 このモー ド を選択し ます。

次の表は、 選択し た検出モー ド ご とに、 システムが作成する イ ン ターフ ェ イス、イ ン ラ イ ン セ ッ ト 、 およびゾーンを示し ています。

セキュ リ テ ィ ゾーンは防御セン ターレベルの設定であ り、 ユーザが実際にデバ

イスを防御セン ターに追加するまで作成されないこ とに注意し て く だ さい。 その時点で、 防御セン ター上に適切なゾーン (内部、 外部、 またはパッ シブ) がすでに存在し ている場合、 システムは一覧で示されたイ ン ターフ ェ イスを既存のゾーンに追加し ます。 ゾーンが存在し ない場合、 システムはソーンを作成し てイ ンターフ ェ イスを追加し ます。 イ ン ターフ ェ イス、 イ ン ラ イ ン セ ッ ト 、 およびセ

キュ リ テ ィ ゾーンの詳細については、 『Sourcefire 3D System User Guide』 を参

照し て く だ さい。

CLI を使用し て仮想デバイスを設定するには :

ア クセス : Admin

1. VMware コ ン ソールで、 ユーザ名と し て admin、 および展開のセ ッ ト ア ッ プ ウ ィ ザー ド で指定し た新しい admin アカウン ト パスワー ド を使用し て、 仮想

デバイスにログイ ン し ます。

ウ ィ ザー ド を使用し てパスワー ド を変更し ていない場合、 または ESXi OVF テンプレー ト を使用し て展開し ている場合は、 パスワー ド と し て Sourcefire を使用し ます。

デバイスでは、 EULA を読むよ う すぐにプロンプ ト を表示し ます。

2. EULA を読んで同意し ます。

検出モー ド に基づいた初期設定

検出モー ド セキュ リテ ィ ゾーン

イ ン ラ イ ン セ ッ ト

イ ン ターフ ェ イス

イ ン ラ イ ン 内部と外部 デフ ォル トのイ ン ラ イン セ ッ ト

初のペアはデフ ォル ト イ ン ラ イ ン セ ッ ト へ追加される (1 つは内部ゾーン、 も う 1 つは外部ゾーンへ追加される)

パッ シブ パッ シブ な し 初のペアはパッ シブ ゾーンへ割り当てられる

ネ ッ ト ワーク デ ィ スカバリ

パッ シブ な し 初のペアはパッ シブ ゾーンへ割り当てられる

バージ ョ ン 5.3 Sourcefire 3D システム仮想イ ンス ト ール ガイ ド 77

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仮想アプラ イアンスの設定CLI を使用し た仮想デバイスの設定 第 5 章

3. admin アカウン ト のパスワー ド を変更し ます。 このアカウン ト には Configuration CLI アクセス レベルが付与されてお り、 削除する こ とはできま

せん。

Sourcefire は、 大文字と小文字の両方、 および少な く と も 1 つの数字を含む 8 文字以上の英数字の強力なパスワー ド を使用する こ と を推奨し ています。

辞書に記載されている単語は使用し ないで く だ さい。

4. デバイスのネ ッ ト ワーク設定を行います。

初に IPv4 の管理設定を行い (または無効にし て)、 次に IPv6 を設定し ま

す。 手動でネ ッ ト ワークの設定を指定する場合は、 次のよ う にする必要があり ます。

• IPv4 のア ド レスを、 ド ッ ト 付き 10 進法形式でネ ッ ト マスク を含めて入力し ます。 た と えば、 255.255.0.0 のネ ッ ト マスク を指定できます。

• IPv6 のア ド レスを、 コ ロンで区切った 16 進数の形式で入力し ます。IPv6 プレ フ ィ ッ クスについては、 (プレ フ ィ ッ ク スの長さ 112 のよ うに) ビ ッ ト の数を指定し ます。

VMware コ ン ソールには、 設定が実装される と きに メ ッ セージが表示される

こ とがあ り ます。

5. デバイスをどのよ う に展開し たかに基づいて、 検出モー ド を指定し ます。

VMware コ ン ソールには、 設定が実装される と きに メ ッ セージが表示される

こ とがあ り ます。 完了する と、 このデバイスを防御セン ターに登録するよ うに要求され、 CLI プロンプ ト が表示されます。

6. CLI を使用し て、 デバイスを管理する防御セン ターにそのデバイスを登録す

るには、 次の項防御セン ターへの仮想デバイスの登録に進みます。

防御セン ターを使用し てデバイスを管理する必要があ り ます。 今はデバイスを登録し ない場合は、 デバイスを防御セン ターに追加する前に、 後でログイン し てデバイスを登録する必要があ り ます。

防御セン ターへの仮想デバイスの登録

仮想デバイスには Web イ ン ターフ ェ イスがないため、 CLI を使用し て仮想デバ

イスを防御セン ターに登録する必要があ り ます (物理または仮想の両方)。 デバイスの CLI にすでにログイ ン し ているため、 初期設定のプロセスでデバイスを

防御セン ターへ登録するのが も簡単な方法です。

デバイスを登録するには、 configure manager add コ マン ド を使用し ます。 デ

バイスを防御セン ターへ登録するには、 自己生成の一意の英数字登録キーが必ず必要です。 これはユーザが指定する簡単なキーで、 ラ イセンス キーとは異な り

ます。

ほとんどの場合は、 登録キーと一緒に防御セン ターの IP ア ド レスを指定する必

要があ り ます。 た と えば次のよ う にし ます。

configure manager add XXX.XXX.XXX.XXX my_reg_key

バージ ョ ン 5.3 Sourcefire 3D システム仮想イ ンス ト ール ガイ ド 78

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仮想アプラ イアンスの設定CLI を使用し た仮想デバイスの設定 第 5 章

XXX.XXX.XXX.XXX は、 管理し ている防御セン ターの IP ア ド レスで、

my_reg_key は、 仮想デバイスに入力し た登録キーです。

重要! vSphere Client を使用し て仮想デバイスを防御セン ターへ登録する場合

は、 管理元の防御セン ターの (ホス ト 名ではな く ) IP ア ド レスを使用する必要

があ り ます。

ただし、 デバイス と防御セン ターがネ ッ ト ワーク ア ド レス変換 (NAT) デバイス

によ って分けられている場合は、 登録キーと一緒に一意の NAT ID を入力し、 IP ア ド レスの代わりに DONTRESOLVE を指定し ます。 たと えば次のよ う にし ます。

configure manager add DONTRESOLVE my_reg_key my_nat_id

my_reg_key は仮想デバイスに入力し た登録キーで、 my_nat_id は NAT デバイ

スの NAT ID です。

防御セン ターへ仮想デバイスを登録するには :

ア クセス : CLI の設定

1. CLI 設定 (管理者) の権限を持つユーザと して仮想デバイスにログイン し ます。

• VMware コ ン ソールから初期設定を実行し ている場合は、 admin ユーザと し てすでにログイ ン し ています。 このユーザは必要なアクセス レベルを持っています。

• そ う でない場合は、 VMware コ ン ソールを使用し てデバイスにログイン し ます。 または、 デバイスのネ ッ ト ワーク設定が完了し ている場合は、 デバイスの管理 IP ア ド レスまたはホス ト 名に対する SSH を使用し てログイ ン し ます。

2. プロンプ ト で configure manager add コ マン ド を使用し てデバイスを防御

セン ターへ登録し ます。 このコ マン ドの構文は次のとお り です。

configure manager add {hostname | IPv4_address | IPv6_address | DONTRESOLVE} reg_key [nat_id]

こ こで、

• {hostname | IPv4_address | IPv6_address | DONTRESOLVE} は、防御セン ターの IP ア ド レスを表し ます。 防御セン ターを直接ア ド レス指定できない場合は、 DONTRESOLVE を使用し て く だ さい。

• reg_key は、 デバイスを防御セン ターへ登録するのに必要な一意の英数字による登録キーです。

• nat_id はオプシ ョ ンの英数字による文字列で、 防御セン ターとデバイス間の登録プロセスで使用されます。 hostname が DONTRESOLVE に設定されている場合、 これが必要です。

3. アプ ラ イアンスから ログアウ ト し ます。

バージ ョ ン 5.3 Sourcefire 3D システム仮想イ ンス ト ール ガイ ド 79

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仮想アプラ イアンスの設定仮想防御セン ターの設定 第 5 章

4. 管理元の防御セン ターをすでに設定し ているかど うか、 および防御セン ター

のモデルによ っ て、 次の手順が異な り ます。

• 防御セン ターをすでに設定し ている場合は、 Web イ ン ターフ ェ イスにログイ ン し、 [Device Management] ページ ([Devices] > [Device Management]) を使用し てデバイスを追加し ます。 詳細については、『Sourcefire 3D System User Guide』 の 「Managing Devices」 の章を参照し て く だ さい。

• まだ防御セン ターを設定し ていない場合は、 「仮想防御セン ターの設定」 (P.80) で、 仮想防御セン ターに関する説明を参照するか、 または『Sourcefire 3D System Installation Guide』 で、 物理防御セン ターに関する説明を参照し て く だ さい。

仮想防御セン ターの設定仮想防御セン ターの設定に必要な手順は、 VI OVF テンプレー ト または ESXi OVF テンプレー ト のいずれを使用し て展開し たかによ っ て異な り ます。

• VI OVF テンプレー ト を使用し て展開し、 セ ッ ト ア ッ プ ウ ィ ザー ド を使用

し た場合は、 Sourcefire の必須設定を行った と きに指定し たパスワー ド を

使用し て、 仮想防御セン ターにログイ ン し、 Sourcefire 3D System を使用

し てローカル アプ ラ イアンスの設定、 ラ イセンス とデバイスの追加、 ト ラ

フ ィ ッ ク を監視および管理するためのポ リ シーの適用を行います。 詳細については、 『Sourcefire 3D System User Guide』 を参照し て く だ さい。

• ESXi OVF テンプレー ト を使用し て展開し た場合、 または VI OVF テンプ

レー ト を使用し て展開し た と きに Sourcefire の必須設定を行っていない場

合は、 仮想防御セン ターの設定は 2 段階のプロセスにな り ます。 仮想防御

セン ターを初期化し た後で、 VMware コ ン ソールでスク リ プ ト を実行し ま

す。 これによ り、 管理ネ ッ ト ワーク上で通信するアプ ラ イアンスを設定できます。 次に、 管理ネ ッ ト ワーク上のコ ンピ ュータ を使用し て、 アプ ラ イアンスの Web イ ン ターフ ェ イスを参照するための設定プロセスを完了し

ます。

ヒ ン ト ! ESXi OVF テンプレー ト を使用し て仮想防御セン ターを展開し、

VI OVF テンプレー ト を使用し てすべての仮想デバイスを展開する場合は、

1 ページのセ ッ ト ア ッ プ ウ ィ ザー ド を使用し て仮想防御セン ターへすべて

のデバイスを同時に登録できます。 詳細については、 「初期設定ページ :仮想防御セン ター」 (P.82) を参照し て く だ さい。

詳細については、 以下を参照し て く だ さい。

• 「スク リ プ ト を使用し た仮想防御セン ター ネ ッ ト ワークの設定」 (P.81)

• 「初期設定ページ : 仮想防御セン ター」 (P.82)

バージ ョ ン 5.3 Sourcefire 3D システム仮想イ ンス ト ール ガイ ド 80

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仮想アプラ イアンスの設定仮想防御セン ターの設定 第 5 章

スク リ プ ト を使用し た仮想防御セン ター ネ ッ ト ワークの設定

新しい仮想防御セン ターを初期化し た後で、 管理ネ ッ ト ワーク上でアプ ラ イアンスが通信できるよ う にするための設定を行う必要があ り ます。 VMware コ ン

ソールでスク リ プ ト を実行し て、 この手順を完了し ます。

Sourcefire 3D System には、 IPv4 と IPv6 の両方の管理環境に対するデュアル スタ ッ クの実装が用意されています。 初に、 スク リ プ ト では IPv4 の管理設定を

行う (または無効にする) よ う要求し、 次に IPv6 について設定するよ う 要求し

ます。 IPv6 の展開については、 ローカル ルータから設定を取得する こ とができ

ます。 ユーザは IPv4 または IPv6 の管理 IP ア ド レス、 ネ ッ ト マスク またはプレ

フ ィ クスの長さ、 およびデフ ォル ト のゲー ト ウ ェ イ を設定する必要があ り ます。

スク リ プ ト のプロンプ ト に従う場合に、複数の選択肢がある質問では、選択肢が

(y/n) のよ う に括弧で囲まれて示されます。 デフ ォル ト では、 [y] のよ う に角括

弧で囲まれています。 選択を確定するには、 Enter キーを押し ます。

スク リ プ ト を使用し て防御セン ターのネ ッ ト ワーク を設定するには :

ア クセス : Admin

1. 初期化プロセスが完了し た後で、 ユーザ名と し て admin、 および VI OVF テン

プレー ト を使用し て展開し た と きにセ ッ ト ア ッ プ ウ ィ ザー ド で指定し た admin アカウン ト のパスワー ド を使用し て、 VMware コ ン ソールで仮想防御セ

ン ターにログイ ン し ます。

ウ ィ ザー ド を使用し てパスワー ド を変更し ていない場合、 または ESXi OVF テンプレー ト を使用し て展開し ている場合は、 パスワー ド と し て Sourcefire を使用し ます。

2. admin プロンプ ト で sudo su - と入力し てルー ト ユーザに切り替えて、 要

求された場合はも う一度パスワー ド を入力し ます。

3. root プロンプ ト で次のスク リ プ ト を実行し ます。

/usr/local/sf/bin/configure-network

4. スク リ プ ト のプロンプ ト に従います。

初に IPv4 の管理設定を行い (または無効にし て)、 次に IPv6 を設定し ま

す。 手動でネ ッ ト ワークの設定を指定する場合は、 次のよ う にする必要があり ます。

• IPv4 のア ド レスを、 ド ッ ト 付き 10 進法形式でネ ッ ト マスク を含めて入力し ます。 た と えば、 255.255.0.0 のネ ッ ト マスク を指定できます。

• IPv6 のア ド レスを、 コ ロンで区切った 16 進数の形式で入力し ます。IPv6 プレ フ ィ ッ クスについては、 (プレ フ ィ ッ ク スの長さ 112 のよ うに) ビ ッ ト の数を指定し ます。

バージ ョ ン 5.3 Sourcefire 3D システム仮想イ ンス ト ール ガイ ド 81

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仮想アプラ イアンスの設定仮想防御セン ターの設定 第 5 章

5. 設定が正しいこ と を確認し ます。

設定を誤って入力し た場合は、 プロンプ ト で n と入力し て Enter キーを押し

ます。 こ こで正しい情報を入力できます。 VMware コ ン ソールには、 設定が

実装される と きに メ ッ セージが表示される こ とがあ り ます。

6. アプ ラ イアンスから ログアウ ト し ます。

7. 防御セン ターの Web イ ン ターフ ェ イスを使用し て設定を完了するには、 「初

期設定ページ : 仮想防御セン ター」 (P.82) に進みます。

初期設定ページ : 仮想防御セン ター

仮想防御セン ターについて、 防御セン ターの Web イ ン ターフ ェ イスにログイ ン

し、 セ ッ ト ア ッ プ ページで初期設定のオプシ ョ ンを指定し て、 設定プロセスを

完了する必要があ り ます。 管理者のパスワー ド変更と、 ネ ッ ト ワーク設定の指定をまだ行っていない場合はこれらの 2 つを実行し、 EULA に同意する必要があ り

ます。

設定プロセスでは、 デバイスの登録およびラ イセンス付与を行う こ と も できます。 デバイスを登録する前に、 防御セン ターを リ モー ト マネージャ と し て追加

するだけでな く 、 そのデバイス自体の設定プロセスを完了する必要があ り ます。完了し ていない場合、 デバイスの登録が失敗し ます。

Web イ ン ターフ ェ イスを使用し て防御セン ターで初期設定を完了するには :

ア クセス : Admin

1. 管理ネ ッ ト ワーク上のコ ンピュータから、 サポー ト されているブラウザで https://DC_name/ にアクセスし ます。 こ こで DC_name は、 前の手順で防御セ

ン ターの管理イン ターフ ェ イスに割り当てたホス ト 名または IP ア ド レスです。

ログイ ン ページが表示されます。

バージ ョ ン 5.3 Sourcefire 3D システム仮想イ ンス ト ール ガイ ド 82

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仮想アプラ イアンスの設定仮想防御セン ターの設定 第 5 章

2. ユーザ名と し て admin、 および VI OVF テンプレー ト による展開でセ ッ ト

ア ッ プ ウ ィ ザー ド に指定し た admin アカウン ト のパスワー ド を使用し てロ

グイ ン し ます。 ウ ィ ザー ド を使用し てパスワー ド を変更し ていない場合は、パスワー ド と し て Sourcefire を使用し ます。

設定ページが表示されます。 設定方法の詳細は、 以下の項を参照し て く ださ い。

• 「パスワー ド の変更」 (P.83)

• 「ネ ッ ト ワーク設定」 (P.84)

• 「時間の設定」 (P.85)

• 「ルール更新の再帰的なイ ンポー ト 」 (P.85)

• 「地理情報の再帰的な更新」 (P.86)

• 「自動バッ ク ア ッ プ」 (P.87)

• 「ラ イセンスの設定」 (P.87)

• 「デバイス登録」 (P.89)

• 「エン ド ユーザ ラ イセンス契約」 (P.91)

3. 完了し たら、 [Apply] を ク リ ッ ク し ます。

選択し た内容に従って防御セン ターが設定されます。 中間のページが表示された後で、 Administrator ロールを持つ admin ユーザと し て、 Web イ ン ター

フ ェ イスにログイ ン し ます。

4. 初期設定が正常に終了し たこ と を確認するには、 [Task Status] ページ

([System] > [Monitoring] > [Task Status]) を使用し ます。

ページは 10 秒ご とに自動的に更新されます。 初のデバイス登録およびポ

リ シーの適用のタ スクについて、 [Completed] ステータ スが表示されるまで

ページを監視し ます。 設定の一部と し て、 侵入ルールまたは位置情報の更新を設定し た場合は、 これらのタ スク も監視する こ とができます。

これで防御セン ターを使用する こ とができます。 展開の設定についての詳細は、 『Sourcefire 3D System User Guide』 を参照し て く だ さい。

5. 「次の手順」 (P.91) に進みます。

パスワー ドの変更

admin アカウン ト のパスワー ド を変更する必要があ り ます。 このアカウン ト には Administrator 権限が付与されてお り、 削除する こ とはできません。

バージ ョ ン 5.3 Sourcefire 3D システム仮想イ ンス ト ール ガイ ド 83

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仮想アプラ イアンスの設定仮想防御セン ターの設定 第 5 章

Sourcefire は、 大文字と小文字の両方、 および少な く と も 1 つの数字を含む 8 文字以上の英数字の強力なパスワー ド を使用する こ と を推奨し ています。 辞書に記載されている単語は使用し ないで く だ さい。

ネ ッ ト ワーク設定

防御セン ターのネ ッ ト ワーク設定によ り、 管理ネ ッ ト ワーク上で通信が可能になり ます。 スク リ プ ト を使用し てすでにネ ッ ト ワーク を設定し ているため、 ページのこの項には情報が設定されています。

事前に指定されている設定を変更する場合は、 Sourcefire 3D System には IPv4 と IPv6 の両方の管理環境についてデュアル ス タ ッ クの実装が用意されている こ

と に注意し て く だ さい。 管理ネ ッ ト ワーク プロ ト コル ([IPv4]、 [IPv6]、 または [Both] ) を指定する必要があ り ます。 選択し た内容に応じ て、 設定のページには

さ まざまなフ ィ ールド が表示されます。 こ こ で IPv4 または IPv6 の管理 IP ア ド

レス、 ネ ッ ト マスク またはプレ フ ィ ッ クスの長さ、 およびデフ ォル ト のゲー トウ ェ イ を設定する必要があ り ます。

• IPv4 の場合は、 ア ド レス と ネ ッ ト マスク を ド ッ ト 付き 10 進法の形式

(255.255.0.0 のネ ッ ト マスクなど) で設定する必要があ り ます。

• IPv6 ネ ッ ト ワークの場合は、 [Assign the IPv6 address using router autoconfiguration] チ ェ ッ クボッ クスをオンにし て IPv6 のネ ッ ト ワーク設定

を自動的に割り当てる こ とができます。 このチ ェ ッ クボッ クスをオンにしない場合は、 コ ロンで区切った 16 進形式のア ド レス と、 プレ フ ィ ッ クスの

ビ ッ ト 数を設定する必要があり ます (プレ フ ィ ッ クスの長さ 112 など)。

また、 デバイスに対し てホス ト 名と ド メ イ ンの他に、 3 つまでの DNS サーバを

指定する こ と も できます。

バージ ョ ン 5.3 Sourcefire 3D システム仮想イ ンス ト ール ガイ ド 84

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仮想アプラ イアンスの設定仮想防御セン ターの設定 第 5 章

時間の設定

防御セン ターに対し て、 手動で、 またはネ ッ ト ワーク タ イム プロ ト コル (NTP)

を介し て NTP サーバから時間を設定する こ とができます。

ローカル Web イ ン ターフ ェ イスで admin アカウン ト に対し て使用される タ イム ゾーンを指定する こ と もできます。 ポ ッ プア ッ プ ウ ィ ン ド ウを使用し て タ イム ゾーンを変更するには、 現在のタ イム ゾーンを ク リ ッ ク し ます。

Sourcefire では、 物理的な NTP サーバを使用し て時間を設定する こ と を推奨し

ています。

ルール更新の再帰的なイ ンポー ト

新しい脆弱性が発見された場合、 Sourcefire Vulnerability Research Team (VRT)

は侵入ルールの更新を公開し ます。 ルールの更新では、 新し く 見つかったおよび更新された侵入ルールおよびプ リ プロセ ッサ ルール、 既存のルールの変更され

たステータ ス、 変更されたデフ ォル ト 侵入ポ リ シーの設定が提供されます。 ルールの更新では、 ルールを削除し て、 新しいルール カテゴ リ およびシステム変数

を提供する場合もあ り ます。

侵入検知および防御を実行するよ う 計画し ている場合、 Sourcefire は、 [Enable Recurring Rule Update Imports] を選択する こ と を推奨し ています。

それぞれのルール更新の後で、 システムが侵入についての [Policy Reapply] を実

行するよ う設定するだけでな く 、 [Import Frequency] も指定する こ とができま

す。 初期設定プロセスの一部と し てルールの更新を実行するには、 [Install Now] を選択し ます。

バージ ョ ン 5.3 Sourcefire 3D システム仮想イ ンス ト ール ガイ ド 85

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仮想アプラ イアンスの設定仮想防御セン ターの設定 第 5 章

重要! ルールの更新には、 新しいバイナ リが含まれている場合があ り ます。ルール更新のダウンロー ド およびイ ンス ト ールのプロセスが、 自身のセキュ リテ ィ ポ リ シーに適合し ている こ と を確認し ます。 また、 ルールの更新は量が多

く なる こ とがあるため、 ルールのイ ンポー ト はネ ッ ト ワークの使用量が少ないときに行う よ う にし て く だ さい。

地理情報の再帰的な更新

仮想防御セン ターを使用し て、 ダ ッ シュボー ド および Context Explorer の地理情

報統計を監視するだけでな く 、 システムで生成されたイベン ト に関連付けられているルーテ ッ ド IP ア ド レスの地理情報を表示する こ とができます。

防御セン ターの地理情報データベース (GeoDB) には、 IP ア ド レスに関連する

イ ン ターネ ッ ト サービス プロバイダ (ISP)、 接続タ イプ、 プロキシ情報、 正確

な位置情報などの情報が含まれています。 定期的な GeoDB の更新を有効にする

こ と で、 システムが常に 新の地理情報を使用するよ う にする こ とができます。展開で地理情報システムに関連する分析の実行を計画する場合、 Sourcefire は [Enable Recurring Weekly Updates] を選択する こ と を推奨し ています。

GeoDB について、 週次の更新頻度を指定できます。 ポ ッ プア ッ プ ウ ィ ン ド ウを

使用し て タ イム ゾーンを変更するには、 そのタ イム ゾーンを ク リ ッ ク し ます。

初期設定プロセスの一部と し てデータベースをダウンロー ド するには、 [Install Now] を選択し ます。

重要! GeoDB の更新は量が多 く なる こ とがあるため、 ダウンロー ドの後のイ ン

ス ト ールに 大で 45 分かかる こ とがあ り ます。 GeoDB は、 ネ ッ ト ワークの使

用量が少ないと きに更新し て く だ さい。

バージ ョ ン 5.3 Sourcefire 3D システム仮想イ ンス ト ール ガイ ド 86

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仮想アプラ イアンスの設定仮想防御セン ターの設定 第 5 章

自動バッ クア ッ プ

防御セン ターには、 障害時に設定を復元できるよ う に、 データ をアーカ イブするためのし く みが用意されています。 初期設定の一部と し て、 [Enable Automatic Backups] を選択する こ とができます。

この設定を有効にする と、 スケジュールされた タ スクが作成され、 このタ スクによ って防御セン ターの設定のバッ ク ア ッ プが週次に作成されます。

ラ イセンスの設定

組織に対し て Sourcefire 3D System の 適な展開を実現するために、 さ まざま

な機能についてラ イセンスを取得する こ とができます。 ホス ト 、 アプ リ ケーシ ョン、 およびユーザ デ ィ スカバリ を行う には、 防御セン ターに FireSIGHT のラ イ

センスが必要です。 モデル固有の追加ラ イセンスを取得する と、 管理対象デバイスで さ まざまな機能を実行する こ とができます。 アーキテ クチャ と リ ソースの制限によ り、 すべての管理対象デバイスにすべてのラ イセンスが適用できるわけではあ り ません。 「仮想アプ ラ イアンスの機能について」 (P.6) および 「Sourcefire 仮想アプ ラ イアンスのラ イセンス」 (P.9) を参照し て く だ さい。

Sourcefire では、 初期設定のページを使用し て、 組織で購入し たラ イセンスを追

加する こ と を推奨し ています。 この時点でラ イセンスを追加し ない場合、 初期設定で登録するすべてのデバイスは、 ラ イセンス未登録と し て防御セン ターに追加されるため、 初期設定プロセスが終了し た後で、 個別にラ イセンスを付与する必要があ り ます。

ヒ ン ト ! 仮想防御セン ターを再作成し た場合、 および管理イ ン ターフ ェ イスについて、 削除し たアプ ラ イアンス と同じ MAC ア ド レスを使用し た場合は、 以前の

ラ イセンスを使用できます。 (動的に割り当てられたものなど) 同じ MAC ア ド

レスを使用できなかった場合は、 新しいラ イセンスについて Sourcefire のサ

ポー ト にお問い合わせ く だ さい。

バージ ョ ン 5.3 Sourcefire 3D システム仮想イ ンス ト ール ガイ ド 87

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仮想アプラ イアンスの設定仮想防御セン ターの設定 第 5 章

まだラ イセンスを取得し ていない場合は、 リ ン ク を ク リ ッ ク し て https://keyserver.sourcefire.com/ にナビゲー ト し、 画面上の指示に従っ

て く だ さい。 サポー ト 契約に関連付けられている連絡先に メ ールで送信されたアク テ ィ ベーシ ョ ン キーのほかに、 (初期設定のページに示されている) ラ イセン

ス キーが必要です。

テキス ト ボ ッ クスにラ イセンス キーを コ ピーし、 [Submit License] を ク リ ッ ク

し てラ イセンスを追加し ます。 有効なラ イセンスを追加する とページが更新され、 どのラ イセンスを追加し たかを追跡する こ とができます。 ラ イセンスは一度に 1 つずつ追加し ます。

バージ ョ ン 5.3 Sourcefire 3D システム仮想イ ンス ト ール ガイ ド 88

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仮想アプラ イアンスの設定仮想防御セン ターの設定 第 5 章

デバイス登録

仮想防御セン ターは、 Sourcefire 3D System が現在サポー ト し ているすべての物

理的および仮想的なデバイスを管理する こ とができます。 初期設定のプロセス中に、 事前に登録し たほとんどのデバイスを防御セン ターに追加できます。 ただし、 デバイス と防御セン ターが NAT デバイスによ って分離されている場合は、

設定プロセスが完了し た後で、 デバイスを追加する必要があ り ます。

ア クセス制御ポ リ シーを登録時にデバイスに適用する場合は、 デバイスを登録する と きに、 [Apply Default Access Control Policies] チ ェ ッ クボ ッ ク スをオンのま

まにし ます。 防御セン ターが各デバイスに対し てどのポ リ シーを適用するかは、選択できません。 選択できるのはポ リ シーを適用するかど うかのみである こ とに注意し て く だ さい。 各デバイスに適用されるポ リ シーは、 デバイスの設定時に選択し た検出モー ド によ って異な り ます。 これを次の表に示し ます。

防御セン ターを使用し て以前にデバイスを管理し てお り、 そのデバイスの 初のイ ン ターフ ェ イス設定を変更する と、 例外が発生し ます。 このよ う な場合、 新しい防御セン ターのページによ っ て適用されるポ リ シーは、 変更し た (現在の) デバイスの設定によ って異な り ます。 設定されたイ ン ターフ ェ イスがある場合、 防御セン ターは Default Intrusion Prevention ポ リ シーを適用し ます。 そ う でない場

合、 防御セン ターは Default Access Control ポ リ シーを適用し ます。

検出モー ド ご と に適用されるデフ ォル ト のア クセス制御ポ リ シー

検出モー ド デフ ォル ト のア クセス制御ポ リ シー

イ ン ラ イ ン Default Intrusion Prevention

パッ シブ Default Intrusion Prevention

ア クセス制御 Default Access Control

ネ ッ ト ワーク デ ィスカバリ

Default Network Discovery

バージ ョ ン 5.3 Sourcefire 3D システム仮想イ ンス ト ール ガイ ド 89

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仮想アプラ イアンスの設定仮想防御セン ターの設定 第 5 章

仮想デバイ スの検出モー ド に関する詳細は、 「CLI を使用し た仮想デバイスの設

定」 (P.75) を参照し て く だ さ い。 物理デバイ スについては、 『Sourcefire 3D System Installation Guide』 を参照し て く だ さ い。

デバイスを追加するには、 デバイスの登録時に指定し た登録キーのほかに、 ホスト 名または IP ア ド レスを入力し ます。 これは、 ユーザが指定し た単純なキーで、

ラ イセンス キーとは異な り ますので注意し て く だ さい。

次に、 チ ェ ッ クボ ッ ク スを使用し て、 ラ イセンスが付与された機能をデバイスに追加し ます。 すでに防御セン ターに追加し たラ イセンス しか選択できないので注意し て く だ さい。 また、 い く つかのラ イセンスについては、 他の機能を有効にするまで、 有効にできません。 た と えば、 初に保護を有効にするまで、 デバイス上で制御を有効にする こ とはできません。

アーキテ クチャ と リ ソースの制限によ り、 すべての管理対象デバイスにすべてのラ イセンスが適用できるわけではあ り ません。 ただ し、 管理対象デバイスでサポー ト されていないラ イセンスを有効に し ないよ う にする、 モデル固有のラ イセンスを所有し ていない機能を有効にし ないよ う にする、 といったこ とは設定ページでは制御できません。 これは、 防御セン ターはこの時点ではデバイス モデル

を決定し ていないためです。 システムは無効なラ イセンスを有効にする こ とはできません。 また、 無効なラ イセンスを有効にし よ う と し ても、 ユーザが使用できる ラ イセンス数は減少し ません。 詳細については、 「仮想アプ ラ イアンスの機能について」 (P.6) および 「Sourcefire 仮想アプ ラ イアンスのラ イセンス」 (P.9)

を参照し て く だ さい。

重要! [Apply Default Access Control Policies] を有効にし た場合は、 [Inline] また

は [Passive] 検出モー ド を選択し たデバイス上で保護ラ イセンスを有効にする必

要があ り ます。 また、 設定されたイ ン ターフ ェ イスを備えている、 以前に管理していたデバイス上で保護を有効にする必要があ り ます。 有効にし ない場合は、 デフ ォル ト のポ リ シー (この場合は保護が必要) の適用が失敗し ます。

ラ イセンスを有効にし た後で [Add] を ク リ ッ ク し てデバイスの登録設定を保存し

ます。 必要に応じ てデバイスを追加し ます。

間違ったオプシ ョ ンを選択し た場合、 またはデバイス名を誤っ て入力し た場合は、 [Delete] を ク リ ッ ク し て削除し ます。 その後で、 デバイスを も う一度追加で

きます。

バージ ョ ン 5.3 Sourcefire 3D システム仮想イ ンス ト ール ガイ ド 90

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仮想アプラ イアンスの設定次の手順 第 5 章

エン ド ユーザ ラ イセンス契約

EULA をよ く 読んで、 規定に従う場合はチ ェ ッ クボ ッ ク スをオンに し ます。 指定

し た情報がすべて正しいこ と を確認し て、 [Apply] を ク リ ッ ク し ます。

選択し た内容に従って防御セン ターが設定されます。 中間のページが表示された後で、 Administrator ロールを持つ admin ユーザと し て、 Web イ ン ターフ ェ イス

にログイ ン し ます。 防御セン ターの初期設定を完了するには、 「初期設定ページ : 仮想防御セン ター」 (P.82) の手順 3 に進みます。

次の手順仮想アプ ラ イアンスの初期設定プロセスが完了し、 正常に終了し たこ とが確認できたら、 Sourcefire では、 展開での管理を容易にするためのさ まざまな管理タ ス

ク を完了する こ と を推奨し ています。 また、 デバイスの登録やラ イセンスの取得など、 初期設定で省略し た タ スク も完了する必要があ り ます。 展開の設定をどのよ う に始めるかについて、 および以降の項に記載されている タ スクの詳細については、 『Sourcefire 3D SystemUser Guide』 を参照し て く だ さい。

個別のユーザ アカウン ト

初期設定を完了し た状態では、 システム上のユーザは admin ユーザのみです。

このユーザは Administrator のロールおよびアクセス権を所有し ています。 この

ロールを所有し ているユーザは、 シ ェルまたは CLI を介し たアクセスを含め、

システムのすべてのメ ニューおよび設定にア クセスできます。 セキュ リ テ ィ および監査上の理由から、 Sourcefire では、 admin アカウン ト (および Administrator ロール) の使用を制限する こ と を推奨し ています。

システムを使用する各ユーザに対し て個別のアカウン ト を作成する と、 各ユーザによ って行われたアクシ ョ ン と変更を組織で監査できるほか、 各ユーザに関連付けられたユーザ アクセス ロールを制限する こ とができます。 これは、 ほとんど

の設定および分析タ スク を実行する防御セン ターで特に重要です。 たと えば、 アナリ ス ト はネ ッ ト ワークのセキュ リ テ ィ を分析するためにイベン ト データにアク

セスする必要があり ますが、 展開の管理機能にアクセスする必要はあり ません。

システムには、 さ まざまな管理者およびアナ リ ス ト 用に設計された 10 個の事前

定義のユーザ ロールが用意されています。 また、 特別なアクセス権限を持つカ

ス タム ユーザ ロールを作成する こ と もできます。

ヘルス ポリ シーと システム ポリ シー

デフ ォル ト では、 すべてのアプ ラ イアンスにシステムの初期ポ リ シーが適用されます。 システム ポ リ シーは、 メ ール リ レー ホス ト のプ リ フ ァ レンスや時間同期

の設定など、 展開内の複数のアプ ラ イアンスで共通し ている可能性が高い設定を管理し ます。 Sourcefire では、 防御セン ターを使用し て、 防御セン ター自身およ

びその管理対象デバイスすべてに同じ システム ポ リ シーを適用する こ と を推奨

し ています。

バージ ョ ン 5.3 Sourcefire 3D システム仮想イ ンス ト ール ガイ ド 91

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仮想アプラ イアンスの設定次の手順 第 5 章

デフ ォル ト で、 防御セン ターにはヘルス ポ リ シーも適用されます。 ヘルス ポ リ

シーは、 ヘルス モニ タ リ ング機能の一部と し て、 システムが展開環境内でアプ

ラ イアンスのパフ ォーマンスを継続し て監視するための基準を提供し ます。Sourcefire では、 防御セン ターを使用し て、 その管理対象デバイスすべてにヘル

ス ポ リ シーを適用する こ と を推奨し ています。

ソ フ ト ウ ェ アおよびデータベースの更新

展開を開始する前に、 アプ ラ イアンス上でシステム ソ フ ト ウ ェ アを更新する

必要があ り ます。 Sourcefire では、 展開環境内のすべてのアプ ラ イアンスが Sourcefire 3D System の 新のバージ ョ ンを実行する こ と を推奨し ています。

展開環境でこれらのアプ ラ イアンスを使用する場合は、 新の侵入ルール更新、VDB、 および GeoDB も イ ンス ト ールする必要があ り ます。

警告! Sourcefire 3D System のいずれかの部分を更新する前に、 更新に付属の

リ リース ノ ー ト またはア ドバイザリ テキス ト を読んでお く 必要があ り ます。

リ リース ノ ー ト には、 サポー ト されるプ ラ ッ ト フ ォーム、 互換性、 前提条件、

警告、 および特定のイ ンス ト ールと アン イ ンス ト ールの手順などの重要な情報が記載されています。

バージ ョ ン 5.3 Sourcefire 3D システム仮想イ ンス ト ール ガイ ド 92

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CHAPTER 6 仮想アプ ラ イアンスの展開の ト

ラ ブルシューテ ィ ング

この章では、 も一般的な設定に関する問題、 および質問の送り先とサポー ト を受けるための連絡先について説明し ます。

• 「時刻の同期」 (P.93)

• 「パフ ォーマンスの問題」 (P.94)

• 「接続性の問題」 (P.94)

• 「イ ン ラ イ ン イ ン ターフ ェ イスの設定」 (P.95)

• 「サポー ト 」 (P.96)

時刻の同期仮想アプ ラ イアンスのク ロ ッ ク設定が同期されていないこ とがヘルス モニ タに

示された場合は、 システム ポ リ シーの時間の同期設定を確認し て く だ さい。

Sourcefire では、 仮想アプ ラ イアンスを物理 NTP サーバに同期する こ と を推奨

し ています。 (仮想または物理) 管理対象デバイスを仮想防御セン ターと同期しないで く だ さい。 時間の同期が正し く 設定されている こ と を確認するには、『Sourcefire 3D System User Guide』 の 「Synchronizing Time」 を参照し て く だ さ

い。 仮想アプ ラ イアンスのク ロ ッ ク設定が正しいこ とが確認できたら、 ESXi のホス ト 管理者に連絡し て、 サーバの時間設定が正しいこ と を確認し ます。

バージ ョ ン 5.3 Sourcefire 3D システム仮想イ ンス ト ール ガイ ド 93

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仮想アプラ イアンスの展開の ト ラ ブルシューテ ィ ングパフ ォーマンスの問題 第 6 章

パフ ォーマンスの問題パフ ォーマンスに問題がある場合は、 仮想アプ ラ イアンスに影響を与える要因がある こ と に注意し て く だ さい。 パフ ォーマンスに影響を与える可能性がある要因については、 「仮想アプ ラ イアンスのパフ ォーマンス」 (P.8) を参照し て く だ さ

い。 ESXi のホス ト パフ ォーマンスを監視するには、 vSphere Client および [Performance] タ ブで示されている情報を使用できます。

接続性の問題VMware vCloud Director Web Portal および vSphere Client を使用し て、 管理イ

ン ターフ ェ イスおよびセンシング イ ン ターフ ェ イスの接続性を表示し、 確認す

る こ とができます。

VMware vCloud Director Web Portal の使用

VMware vCloud Director Web Portal を使用して、 管理接続およびセンシング イン

ターフ ェ イスが正し く 接続されている こ と を表示および確認する こ とができます。

接続を確認するには :

1. [My Cloud] > [VM] を選択し、 表示する仮想アプ ラ イアンスにマウスを合わ

せて右ク リ ッ ク し ます。

[Actions] ウ ィ ン ド ウが表示されます。

2. [Action] ウ ィ ン ド ウで、 [Properties] を ク リ ッ ク し ます。

[Virtual Machine Properties] ウ ィ ン ド ウが表示されます。

3. [Hardware] タ ブで、 管理イ ン ターフ ェ イスおよびセンシング イ ン ターフ ェ

イスの NIC を表示し て接続を確認し ます。

vSphere Client の使用

vSphere Client を使用し て、 管理接続およびセンシング イ ン ターフ ェ イスが正し

く 接続されている こ と を確認する こ とができます。

接続の管理

初期設定時には、 電源をオンにし た状態でネ ッ ト ワーク アダプ タ を接続する こ

とが重要です。 このよ う にし ないと、 初の管理接続設定を正常に完了できず、次のよ う な メ ッ セージで終了し ます。

ADDRCONF (NETDEV_UP): eth0 : link is not ready

バージ ョ ン 5.3 Sourcefire 3D システム仮想イ ンス ト ール ガイ ド 94

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仮想アプラ イアンスの展開の ト ラ ブルシューテ ィ ングイ ン ラ イ ン イ ン ターフ ェ イスの設定 第 6 章

管理接続が接続されている こ と を確認するには :

u vSphere Client で仮想アプ ラ イアンスの名前を右ク リ ッ ク し、 表示される コ

ンテキス ト メ ニューの [Edit Settings] を選択し ます。 [Hardware] リ ス ト で [Network adapter 1] を選択し、 [Connect at power on] チ ェ ッ クボ ッ クスが選

択されている こ と を確認し ます。

初の管理接続が正常に完了し たら、 このメ ッ セージの /var/log/messages デ ィ レ ク ト リ を確認し ます。

ADDRCONF (NETDEV_CHANGE): eth0 : link becomes ready

センシング イ ン ターフ ェ イス

初期設定時には、 電源をオンにし た状態でセンシング イ ン ターフ ェ イスを接続

する こ とが重要です。

電源がオンの状態でセンシング イ ン ターフ ェ イスを接続されている こ と を確認

するには :

u vSphere Client で仮想デバイスの名前を右ク リ ッ ク し、 表示される コ ンテキ

ス ト メ ニューの [Edit Settings] を選択し ます。 [Hardware] リ ス ト で、

[Network adapter 2] および [Network adapter 3] を選択し ます。 使用中の各ア

ダプ タについて、 [Connect at power on ] チ ェ ッ クボ ッ ク スがオンになっ て

いる こ と を確認し ます。

仮想デバイスのセンシング イン ターフ ェ イスは、 無差別モー ドの ト ラ フ ィ ッ ク を

受け入れる仮想スイ ッ チまたは仮想スイ ッ チ グループに接続する必要があり ま

す。 このよ う にしないと、 デバイスはブロードキャス ト ト ラ フ ィ ッ ク しか検出で

きません。 センシング イン ターフ ェ イスがすべてのエクスプロイ ト を検出する こ

と を確認するには、 「仮想デバイスのセンシング イ ン ターフ ェ イスの設定」

(P.69) を参照して く ださい。

イ ン ラ イ ン イ ン ターフ ェ イスの設定

イ ン ラ イ ン イ ン ターフ ェ イスがシン メ ト リ ッ ク で、 ト ラ フ ィ ッ クが相互に入出

し ている こ と を確認できます。 自身の仮想デバイスに対し て VMware コ ン ソー

ルを開 く には、 VMware vCloud Director の Web ポータルまたは vSphere Client のいずれかを使用し ます。

イ ン ラ イ ン センシング イ ン ターフ ェ イスが正し く 設定されている こ と を確認す

るには :

ア クセス : CLI の設定

1. コ ン ソールで、 CLI Configuration (Administrator) 権限を持つユーザと し て

ログイ ン し ます。

CLI プロンプ ト が表示されます。

バージ ョ ン 5.3 Sourcefire 3D システム仮想イ ンス ト ール ガイ ド 95

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仮想アプラ イアンスの展開の ト ラ ブルシューテ ィ ングサポー ト 第 6 章

2. expert と入力し てシ ェル プロンプ ト を表示し ます。

3. cat /proc/sf/sfe1000.* とい う コ マン ド を入力し ます。

次のよ う な情報が示されたテキス ト フ ァ イルが表示されます。

SFE1000 driver for eth1 is Fast, has link, is bridging, not MAC filtering, MAC timeout 7500, Max Latency 0.

39625470 packets received.

0 packets dropped by user.

13075508 packets sent.

0 Mode 1 LB Total 0 Bit 000...

.

.

SFE1000 driver for eth2 is Fast, has link, is bridging, not MAC filtering, MAC timeout 7500, Max Latency 0.

13075508 packets received.

0 packets dropped by user.

39625470 packets sent.

0 Mode 1 LB Total 0 Bit 00

eth1 で受信し たパケ ッ ト 数は、 eth2 から送信されたパケ ッ ト 数と一致する

こ と、 および eth1 から送信されたパケ ッ ト 数は、 eth2 で受信し たパケ ッ ト

数と一致する こ とに注意し て く だ さい。

4. 仮想デバイスから ログアウ ト し ます。

5. 保護されている ド メ イ ンに対し てダイ レ ク ト ルーテ ィ ングがサポー ト され

ている場合は、 オプシ ョ ン と し て、 仮想デバイスのイ ン ラ イ ン イ ン ター

フ ェ イスが接続されている、 保護されている仮想アプ ラ イアンスを ping します。

ping が戻り、 仮想デバイスのイ ン ラ イ ン イ ン ターフ ェ イス セ ッ ト を介し て

接続が存在し ている こ とが示されます。

サポー トSourcefire の仮想デバイスまたは仮想防御セン ターについて質問がある場合、 ま

たはサポー ト が必要な場合は、 Sourcefire のサポー ト へ連絡し て く だ さい。

• Sourcefire のサポー ト サイ ト (https://support.sourcefire.com/) にアクセ

ス し て く だ さい。

• Sourcefire のサポー ト に メ ールで連絡し て く だ さい

[email protected])。

• Sourcefire のサポー ト まで電話でご連絡 く だ さい (410.423.1901 または 1.800.917.4134)。

Sourcefire の製品をご利用いただきあ りがと う ございます。

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