SNSを利用した活動を展開する企業が増えており、その活用法も … ·...

5
SNSとは、「Social Networking System」(ソーシャルネッ トワーキングシステム)という会員制のコミュニケーション サービスです。スマートフォンの普及とともに、新しいコミュ ニケーションツールとして浸透。最近ではさまざまな特徴を 持ったSNSが登場しています。SNSの活用方は人それぞれで す。複数のSNSを目的別に使い分けている人もいるようです。 SNSを利用した活動を展開する企業が増えており、その活用法もさまざまです。どのような企業がどういった目的で活用しているのでしょ うか。

Transcript of SNSを利用した活動を展開する企業が増えており、その活用法も … ·...

Page 1: SNSを利用した活動を展開する企業が増えており、その活用法も … · 採用活動にFacebookを活用する企業も増えています。2014年度新卒採

SNSとは、「Social Networking System」(ソーシャルネットワーキングシステム)という会員制のコミュニケーションサービスです。スマートフォンの普及とともに、新しいコミュニケーションツールとして浸透。最近ではさまざまな特徴を持ったSNSが登場しています。SNSの活用方は人それぞれです。複数のSNSを目的別に使い分けている人もいるようです。

SNSを利用した活動を展開する企業が増えており、その活用法もさまざまです。どのような企業がどういった目的で活用しているのでしょうか。

Page 2: SNSを利用した活動を展開する企業が増えており、その活用法も … · 採用活動にFacebookを活用する企業も増えています。2014年度新卒採

ユニクロ

衣料品の生産販売を手がけるユニクロはCDR活動や新しい店舗のリニューアル情報などを掲載。従業員からの声も配信し、企業イメージアップを図っている。

ANA

航空会社ANAは、Facebook上で、整備部門の舞台裏を紹介する「整備豆知識」、「空から見える景色クイズ」など、ユニークなコンテンツでユーザーとのコミュニケーションを展開。

ローソン

コンビニのローソンは、Twitterのアカウント「ローソンクルー♪あきこちゃん」を運営。25万人以上のユーザーが登録(フォロー)しており、主に新商品やキャンペーンの情報など、販促に活用。

低コストで効率的な採用活動採用活動にFacebookを活用する企業も増えています。2014年度新卒採用において、Facebookにて採用活動を展開している企業は1,500社以上(株式会社ちかなり「ソー活.com」調べ)。三技協も新卒採用ページを設置し、採用情報を配信しています。

Facebookはコミュニケーションツールとしてのプラットフォームがすでに確立されています。そのため導入・運用にかかるコストを抑えることができる面も、企業にとって大きなメリットの一つです。

株式会社ヤフー

国内最大級のポータルサイトを運営する株式会社ヤフーでは、採用イベントの告知やその報告などを随時配信し、優秀な人材の発掘に役立てています。

最近では、SNSを個人間のコミュニケーションツールとしてだけではなく、企業のPRツールとしても活用され始めています。企業にとって、SNSは情報を社会に発信できるだけでなく、一般ユーザーとコミュニケーションがとれることが大きなメリット。情報がユーザーによって拡散されていくことで、効率的に情報が広まっていくことも期待できます。また、どれくらいの人に拡散したのかなど、反響を数値化しやすいのも重要なポイントの一つです。そうしたメリットを活用すべく、企業はブランド向上や新商品PR、採用活動などにSNSを役立てる動きが活発になってきています。

消費者向けのユニークなコンテンツで企業イメージを向上主にBtoC企業ではFacebookやTwitterを使って、新商品情報や企業の取り組みなどを発信。ユーザーからの質問に回答するなど、積極的なコミュニケーションを図る企業が増えています。

Page 3: SNSを利用した活動を展開する企業が増えており、その活用法も … · 採用活動にFacebookを活用する企業も増えています。2014年度新卒採

三技協の営業チームFacebook、まもなく本稼動へ三技協でもSNSを使い、社外および社内におけるコミュニケーションの活性化を図っています。それらの取り組みについてご紹介します。SNS担当新井乙弘さんに、取り組みについて語っていだきました。「三技協でもSNSを使い、社外および社内におけるコミュニケーションの活性化を図っています。当面の課題は、守秘義務を厳守しつつ、高い更新頻度が望めるコンテンツを増やすことにあります。現在は求人情報および製品情報の掲載のみですが、三技協のブランド向上や営業機会の創出、人材確保などの実現に向けて、本稼働を目指します。」

© 2012 Sangikyo Corporation

社員間コミュニケーションのツールとしても活用SNSを社内コミュニケーションの一環として取り入れている企業も増えてきています。既存のSNSを利用している企業もあれば、独自のSNSを開発・運用している企業もあります。三技協でもFacebookにアカウントを設けて、社員同士のコミュニケーションが図られています。

しかし、SNSでは手軽に利用できる反面、不特定多数のユーザーが閲覧し得るため、思わぬトラブルが起こりかねません。そこで、SNSを利用するにはユーザー一人ひとりが十分に注意する必要があるのです。

Page 4: SNSを利用した活動を展開する企業が増えており、その活用法も … · 採用活動にFacebookを活用する企業も増えています。2014年度新卒採

個人情報の取り扱い

SNSは不特定多数の人がアクセスしているサービスです。本名や住所、自分や友人の写真などの掲載は慎重に行いましょう。

著作権・肖像権

インターネット上に違法にアップロードされている音楽や動画、友人が撮影した写真などを所有者に無許可でSNSに公開することは、著作権や肖像権の侵害にあたります。

業務に関する情報は載せない

インターネットに公開された情報はすぐに伝達拡散され、後で取り消すことができません。表現などに気をつけるとともに、業務に関する情報は掲載しないようにしましょう。

利用規程の確認

SNSにはそれぞれ利用規程があり、ユーザーはそれを遵守する必要があります。また、意図しない情報発信などを防ぐため、各コンテンツの設定を確認することも重要です。

コミュニケーションとしてだけではなく、さまざまな情報を得る上で欠かせなくなってきたSNS。しかし、最近ではSNSに関するトラブルも増加しています。トラブルを回避するには、どのようにSNSを利用すべきなのでしょうか。

SNSは情報共有やコミュニケーションを手軽に行えることがメリットですが、個人情報などを慎重に扱う必要があります。次の4つに気をつけながら、SNSを利用しましょう。

Page 5: SNSを利用した活動を展開する企業が増えており、その活用法も … · 採用活動にFacebookを活用する企業も増えています。2014年度新卒採

三技協では、皆さん一人ひとりにSNSを適切に活用してもらうとともに、三技協の企業価値を維持・向上させるために、SNS利用に関するガイドラインを定めました。

モチベーションエンジンISMS担当部長中村善則さん

© 2012 Sangikyo Corporation

社会の変化とともに、SNSもガイドラインも変化していくインターネットなどを使用されている方で、SNSを利用していない方は大変少ないと思います。スマートデバイスの普及により、SNSを利用する機会も増え、インターネットの拡散性も向上。あっという間にさまざまな人へと情報が渡っていきます。最近では、FacebookやTwitter、mixiなどに投稿した記事や画像がきっかけとなった事件も耳にするようになりました。このような状況下では、個人のプライバシーを適切なレベルで守ることが必要なのです。

ガイドラインは、三技協グループ関係者(従業員や業務委託社など)のプライバシーの保護、企業に関わる情報漏えいを予防、企業ブランドの毀損を防ぐことなどを目的に策定。業務だけでなく、ご自宅での利用にも配慮した内容となっています。

今後、SNSは社会の変化とともに形を変えながらも、生活に密着したツールであり続けると思います。それに合わせて、ガイドラインも適宜変化していく必要があるのです。この機会に、業務だけでなく、ご家庭でもSNSについて話す場を持ち、利用のリスクを低減していただきたいと思います。