SMC製品取扱い注意事項 - smcworld.com · 安全上のご注意 3・4・5ポート電磁弁...

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SMC 製品取扱い注意事項

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SMC製品取扱い注意事項

安全上のご注意

3・4・5ポート電磁弁

アクチュエータ

オートスイッチ

  ご使用になる前に

ロータリアクチュエータ

エアチャック

真空用機器

圧縮空気清浄化機器

F.R.L.

管継手&チューブ

駆動制御機器

圧力スイッチ・フロースイッチ

流体制御用2ポート電磁弁

温調機器

油圧シリンダ

電動アクチュエータ・シリンダ

プロセスガス用機器

JIS記号変更のご案内/当社製品のGねじについて

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INDEX

q当社製品の適合性の決定は、システムの設計者または仕様を決定する人が判断してください。ここに掲載されている製品は、使用される条件が多様なため、そのシステムへの適合性の決定は、システムの設計者または仕様を決定する人が、必要に応じて分析やテストを行ってから決定してください。このシステムの所期の性能、安全性の保証は、システムの適合性を決定した人の責任になります。常に最新の製品カタログや資料により、仕様の全ての内容を検討し、機器の故障の可能性についての状況を考慮してシステムを構成してください。

w当社製品は、充分な知識と経験を持った人が取扱ってください。ここに掲載されている製品は、取扱いを誤ると安全性が損なわれます。機械・装置の組立てや操作、メンテナンスなどは充分な知識と経験を持った人が行ってください。

e安全を確認するまでは、機械・装置の取扱い、機器の取外しを絶対に行わないでください。1.機械・装置の点検や整備は、被駆動物体の落下防止処置や暴走防止処置などがなされていることを確認してから行ってください。

2.製品を取外す時は、上記の安全処置がとられていることの確認を行い、エネルギー源と該当する設備の電源を遮断するなど、システムの安全を確保すると共に、使用機器の製品個別注意事項を参照、理解してから行ってください。

3.機械・装置を再起動する場合は、予想外の動作・誤動作が発生しても対処できるようにしてください。

r次に示すような条件や環境で使用する場合は、安全対策への格別のご配慮をいただくと共に、あらかじめ当社へご相談くださるようお願い致します。1.明記されている仕様以外の条件や環境、屋外や直射日光が当たる場所での使用。

2.原子力、鉄道、航空、宇宙機器、船舶、車両、軍用、医療機器、飲料・食料に触れる機器、燃焼装置、娯楽機器、緊急遮断回路、プレス用クラッチ・ブレーキ回路、安全機器などへの使用、およびカタログの標準仕様に合わない用途の場合。

3.人や財産に大きな影響をおよぼすことが予想され、特に安全が要求される用途への使用。

4.インターロック回路に使用する場合は、故障に備えて機械式の保護機能を設けるなどの2重インターロック方式にしてください。また、定期的に点検し正常に動作していることの確認を行ってください。

警告

保証および免責事項/適合用途の条件製品をご使用いただく際、以下の「保証および免責事項」、「適合用途の条件」を適用させていただきます。下記内容をご確認いただき、ご承諾のうえ当社製品をご使用ください。

当社の製品は、製造業向けとして提供しています。ここに掲載されている当社の製品は、主に製造業を目的とした平和利用向けに提供しています。製造業以外でのご使用を検討される場合には、当社にご相談いただき必要に応じて仕様書の取り交わし、契約などを行ってください。ご不明な点などがありましたら、当社最寄りの営業拠点にお問合せ願います。

注意

『保証および免責事項』q当社製品についての保証期間は、使用開始から1年以内、もしくは納入後1.5年以内、いずれか早期に到達する期間です。※3)また製品には、耐久回数、走行距離、交換部品などを定めているものがありますので、当社最寄りの営業拠点にご確認ください。

w保証期間中において当社の責による故障や損傷が明らかになった場合には、代替品または必要な交換部品の提供を行わせていただきます。なお、ここでの保証は、当社製品単体の保証を意味するもので、当社製品の故障により誘発される損害は、保証の対象範囲から除外します。

eその他製品個別の保証および免責事項も参照、ご理解の上、ご使用ください。※3)真空パッドは、使用開始から1年以内の保証期間を適用できません。

真空パッドは消耗部品であり、製品保証期間は納入後1年です。ただし、保証期間内であっても、真空パッドを使用したことによる磨耗、またはゴム材質の劣化が原因の場合には、製品保証の適用範囲外となります。

『適合用途の条件』海外へ輸出される場合には、経済産業省が定める法令(外国為替および外国貿易法)、手続きを必ず守ってください。

ここに示した注意事項は、製品を安全に正しくお使いいただき、あなたや他の人々への危害や損害を未然に防止するためのものです。これらの事項は、危害や損害の大きさと切迫の程度を明示するために、「注意」「警告」「危険」の三つに区分されています。いずれも安全に関する重要な内容ですから、国際規格(ISO/IEC)、日本工業規格(JIS)※1)およびその他の安全法規※2)に加えて、必ず守ってください。

※1)ISO 4414: Pneumatic fluid power -- General rules relating to systems.ISO 4413: Hydraulic fluid power -- General rules relating to systems.IEC 60204-1: Safety of machinery -- Electrical equipment of machines.                 (Part 1: General requirements)ISO 10218-1992: Manipulating industrial robots -Safety.JIS B 8370: 空気圧システム通則JIS B 8361: 油圧システム通則JIS B 9960-1: 機械類の安全性-機械の電気装置(第1部:一般要求事項)JIS B 8433-1993: 産業用マニピュレーティングロボット-安全性など

※2)労働安全衛生法など

注意:取扱いを誤った時に、人が傷害を負う危険が想定される時、および物的損害のみの発生が想定されるもの。

警告:取扱いを誤った時に、人が死亡もしくは重傷を負う可能性が想定されるもの。

危険:切迫した危険の状態で、回避しないと死亡もしくは重傷を負う可能性が想定されるもの。

安全上のご注意

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3・4・5ポート電磁弁/共通注意事項qご使用の前に必ずお読みください。

設計上のご注意/選定

警告q仕様をご確認ください。本カタログ記載の製品は、圧縮空気システム(真空含む)においてのみ使用されるように設計されています。仕様範囲外の圧力や温度では破壊や作動不良の原因となりますので、使用しないでください。(仕様参照)圧縮空気(真空含む)以外の流体を使用する場合は、当社にご確認ください。仕様範囲を超えて使用した場合の損害に関して、いかなる場合も保証しません。

wアクチュエータ駆動についてバルブでシリンダなどのアクチュエータを駆動する場合は、あらかじめアクチュエータの作動による危険が発生しないようにカバーの設置や接近禁止等の対策をしてください。

e中間停止について3位置クローズドセンタ形またはパーフェクトバルブ形のバルブでシリンダのピストンの中間停止を行う場合、空気の圧縮性のために正確かつ精密な位置の停止は困難です。また、バルブやシリンダはエア漏れゼロを保証していませんので、長時間停止位置を保持できない場合があります。長時間の停止位置保持が必要な場合は当社にご確認ください。

rマニホールド時の背圧の影響についてバルブをマニホールドで使用する場合、背圧によるアクチュエータの誤作動にご注意ください。特に、3位置のエキゾーストセンタ形のバルブを使用する場合や、単動のシリンダを駆動する場合は注意が必要です。このような誤作動の恐れのある場合は、単独EXHスペーサAss'y、背圧防止弁または個別排気形マニホールドを使用するなどの対策を施してください。また、SQ1000の4位置デュアル3ポート弁は4ポート仕様(R1とR2が共通)になっており、1つの背圧防止弁を装着可能になっています。よって他連数のバルブの背圧は防止できますが、同バルブ内の背圧防止はできませんのでご注意ください。

t圧力(真空含む)保持 バルブにはエア漏れがありますので、圧力容器内の圧力(真空含む)保持などの用途には使用できません。

y緊急遮断弁などには使用できません。本カタログに記載しているバルブは、緊急遮断弁などの安全確保用のバルブとして設計されていません。そのようなシステムの場合は、別の確実に安全確保できる手段を講じた上で、ご使用ください。

u残圧開放について保守点検を考慮して残圧開放機能を設置してください。特に、3位置のクローズドセンタ形やパーフェクトバルブ形の場合、バルブとシリンダの間の残圧開放について考慮してください。

i真空での使用についてバルブを真空の切換等に使用する場合、吸着パッドや排気ポートなどからの外部のゴミ、異物がバルブ内部に入らないようにサクションフィルタを取付けるなどの対策を施してください。また、真空吸着時は、常に真空引きをするようにしてください。吸着パッドへの異物の付着やバルブのエア漏れによりワークが落下する可能性があります。

o真空切換弁、真空破壊弁について真空仕様でない弁を真空配管中に設置しますと、真空の漏れが発生します。真空仕様の弁をご使用ください。

!0ダブルソレノイド形の使用についてダブルソレノイド形を新たに使用する場合は、バルブの切換位置によりアクチュエータが思わぬ方向へ作動する場合がありますので、アクチュエータの作動による危険が発生しないように対策してください。

!1換気について密閉された制御盤内などでバルブを使用される場合、排気エアなどで制御盤内の圧力が上昇しないように、またバルブの発熱などで熱がこもらないように換気口などの設置をお願いします。

!2長期連続通電●バルブを長期間連続的に通電すると、コイルアッセンブリの発熱による温度上昇で電磁弁の性能低下および寿命低下や近接する周辺機器に悪影響を与える場合があります。このため長期間連続的に通電する場合、または1日当りののべ通電時間が非通電時間より長くなる場合には、SYシリーズのDC仕様および省電力形、またはVQシリーズの低ワット仕様ならびに長期通電タイプを別途用意しているバルブを使用してください。なお、ご使用条件によりましては(特にDC仕様のバルブの場合)、前記以外のバルブにおきましてもご使用頂けますので当社にご確認ください。また、バルブをN.O.(ノーマルオープン)仕様として通電時間を短くする方法もあります。●バルブを制御盤内に取付けた場合などは、バルブ仕様の温度範囲内になるように放熱の対策を行ってください。また、通電時、通電後は素手で電磁弁に触れないでください。特に、マニホールドで隣り合う3連以上を同時に長期連続通電する場合やSJ/SZ/SV/VQ/SQシリーズのデュアル3ポート弁においてA側とB側を同時に長期連続通電する場合は、温度上昇が大きくなりますのでご注意ください。(SY/VQのAC仕様につきましては、別途対応品を用意していますので当社にご確認ください。)

!3分解・改造の禁止本体を分解・改造(追加工含む)しないでください。けがや事故の恐れがあります。

2

3・4・5ポート電磁弁/共通注意事項wご使用の前に必ずお読みください。

ラッチングタイプ{VQ/SQシリーズのダブル(ラッチング)タイプ}

B-C ON(リセット)

流路 インジケータランプ シングル

A-C ON

OFF

流路

P→A

A→R

インジケータランプ

オレンジ色

―――

P→A

A→R

オレンジ色

グリーン色

ラッチングA-C ON(セット)

ラッチングは、自己保持機構付ソレノイドのことで、瞬時通電(20ms以上)にてソレノイド内の可動鉄心が、セット位置およびリセット位置を保持するため、連続通電の必要はありません。連続通電した場合、条件によってはコイル温度上昇により作動不良を生じることがあります。

《ラッチングタイプで特に注意していただきたいこと》1.ラッチングタイプでは連続通電はしないでください。ラッチングタイプで連続通電が必要な場合は通電時間を10分以下とし、次に作動するまでの非通電時間(A側、B側ともOFF時間)を通電時間以上とるようにしてください。デューティ比を50%以下としてください。

 ただし、最少通電時間は20msec以上を推奨します。『周囲温度』製品が設置される周囲温度は-10℃~50℃の範囲でご使用ください。特にパネル内設置など、放熱効果が悪い環境では、コイル発熱により周囲温度が上昇しますのでご注意ください。

2.セット、リセット信号が同時に通電されないような回路でご使用ください。

3.自己保持に必要な最少通電時間は20msです。4.通常の使用方法、使用場所であれば問題ありませんが、30m/s2以上の振動のある場所、高い磁場のある場所での使用は当社にご確認ください。

5.本バルブは出荷時点、リセット位置(流路:A→R)を保持していますが、輸送時やバルブ取付時の衝撃などによりセット位置になる場合があります。従って、ご使用前に電源またはマニュアルにて原位置の確認を行ってください。

例:通電時間が5分の場合、非通電時間を5分以上としてください。ラッチングタイプはソレノイドが1個のためA側、B側ともOFFしている時間を5分以上とってください。

注意q瞬時通電ダブルソレノイド形を瞬時通電によって使用される場合、通電時間は0.1秒以上とるようにしてください。ただし、2次側負荷条件によってはシリンダが誤作動する場合がありますので、シリンダがストロークエンド位置になるまで励磁することをお薦めします。

w漏洩電圧特に、スイッチング素子と並列に抵抗器を使用したり、スイッチング素子の保護にC-R素子(サージ電圧保護)を使用している場合は、それぞれ抵抗器やC-R素子を通して漏洩電流が流れるため、漏洩電圧が増加しますのでご注意ください。残留する漏洩電圧の大きさは下記値におさえてください。

e無接点出力(SSR、トライアック出力等)によるAC用電磁弁の駆動1)漏れ電流出力素子のサージ保護回路にスナバー回路(C-R素子)を使用されている場合、OFF時でも微少電流が流れる為、バルブの復帰不良の原因となります。上記に示す許容値を超える場合は、ブリーダ抵抗を接続する対策が必要です。

2)最小負荷許容量(最小負荷電流)バルブの消費電流が出力素子の最小負荷許容量以下、およびマージンが少ない場合、出力素子が正常に切替えられなくなることがあるので、当社にご確認ください。

rサージ電圧保護回路1)バルブに内蔵されるサージ電圧保護回路は、バルブ内部で発生したサージが出力接点へ影響を与えないよう、出力接点の保護を目的としています。このため、外部周辺機器などからの過電圧・過電流を受けるとバルブ内部のサージ電圧保護素子が過負荷となり、破損する場合があります。最悪の場合、破損により電気回路が短絡状態となり、そのまま通電を続けると大電流が流れて出力回路、周辺機器やバルブに2次的な破損や火災を引き起こす可能性があります。電源や駆動回路に過電流保護回路を設置するなどの十分な安全性の確保を行ってください。

設計上のご注意/選定

警告

DCコイルの場合

●SV,SY,SYJ,SX,SZ,SJ,VV061(V060), VQZ,VF,VFR,VFS,VP7,VS7,VP300· VP500·VP700,VT307,VG342●VQ,VQC,VQD,VZ,VZS,VK, VT317,VT325,SQ●VT301,VT315,VP31□5, VP4□50,VP4□70

ACコイルの場合

●VK,VF,VFR,VFS,VP7,VS7,VT317, VP300,VP500,VP700●VZ,VZS,VT307,VG342,VT301,VT315, VT325,VP31□5,VT4□50,VP4□70●VQ●SY,SYJ,VQZ

定格電圧の15%以下

定格電圧の3%以下

定格電圧の5%以下

定格電圧の20%以下

:定格電圧の12.5%以下

定格電圧の2%以下

:定格電圧の8%以下

・ON時間は最大10分

・デューティ比≦50%(デューティ比=          )ON時間+OFF時間

ON時間

ON時間(10分以下)

ON時間+OFF時間

OFF時間ON時間

(10分以下)

ON時間+OFF時間

OFF時間

OFF

A側

ON

OFF

B側

ON

R

SOL.

OFFスイッチング素子

C

漏洩電流

漏洩電圧

電源

3

-60V

-60V

-60V

サージ電圧

サージ電圧

24V0V

0V

24V0V

サージ電圧

電源回路遮断

容量の大きい負荷:励磁

リレー

sol.2:非励磁

sol.1:励磁

出力回路

内部回路

DC24V

図1.サージ回り込み回路例(NPN出口例)

図2.サージ回り込み対策例(NPN出口例)

R

R

R

対策部品

サージ電圧

サージ電圧

-2V以下

-2V以下

-2V以下

ー(アノード) +(カソード)

ダイオード

24V0V

0V

24V0V

サージ電圧

電源回路遮断

容量の大きい負荷:励磁

リレー

sol.2:非励磁

sol.1:励磁

出力回路

内部回路

DC24V

R

R

R

3・4・5ポート電磁弁/共通注意事項eご使用の前に必ずお読みください。

注意2)ツェナダイオード、バリスタなどの一般ダイオード以外を使用したサージ保護回路の場合、保護素子および定格電圧に応じた電圧の残留がありますので、コントローラ側のサージ電圧保護にご留意ください。なお、ダイオードの場合の残留電圧は約1Vです。

tサージ電圧の回り込みについて対象となるシリーズ(無極性タイプ電磁弁)VQ100および3・4・5ポート電磁弁VQ(C),VQZ,VQD(2Wタイプ)シリーズSY100,V100、および3・4・5ポート電磁弁SY,SYJ,SX,SZ, SV,SJシリーズ無極性タイプの電磁弁は、非常停止等の負荷供給電源緊急遮断時において、容量(消費電力)が大きい負荷機器より発生するサージ電圧の回り込みが発生し、非通電状態の電磁弁が切り換わる場合があります。(図1)負荷供給電源の遮断回路を設置する場合は、極性付の電磁弁(逆接続防止ダイオード付)を検討頂くかあるいは、負荷機器のCOM.ラインと出力機器のCOM.ライン間にサージ吸収用のダイオードを設置してください。(図2)

警告q取扱説明書はよく読んで内容を理解した上で製品を取付けご使用ください。また、いつでも使用できるように保管しておいてください。

wメンテナンススペースの確保保守点検に必要なスペースを確保してください。

eねじの締付けおよび締付トルクの厳守取付け時は、推奨トルクでねじを締付けてください。

r漏れ量が増大したり、機器が適正に作動しない場合は使用しないでください。取付け時やメンテナンスの際は、圧縮空気や電気を接続し、適正な機能検査および漏れ検査を行って、正しい取付けがされているか確認してください。

t塗装する場合製品に印刷または貼付けています警告表示や仕様は、消したり、はがしたり、文字を塗りつぶすなどしないでください。なお、樹脂部分に塗装されますと溶剤により悪影響を及ぼす恐れがありますので、当社にご確認ください。

取付

y低温下での使用低温で使用される場合はドレン、水分などの固化または凍結がないように対策してください。なお、各バルブの仕様で指示のない場合はー10℃まで使用できます。

uエアブローで使う場合電磁弁をエアブローで使用する場合は、外部パイロット形をご使用ください。内部パイロット、外部パイロットを同一マニホールドでご使用になる場合は、エアブローにより、圧力降下を起こし、内部パイロットのバルブに影響を及ぼす可能性がありますのでご注意ください。なお、外部パイロットポートへは仕様で定められた圧力範囲の圧縮空気を供給し、ダブルソレノイド形をエアブローで使用する場合は、エアブロー時に常時、励磁するようにお願いします。

i取付姿勢弾性体シール:各シリーズの仕様欄をご参照ください。

仕様欄に記載のない機種につきましてはお問合せください。

メタルシール:シングルソレノイドの場合、取付姿勢は自由です。ダブルソレノイドおよび3位置のバルブの場合は、スプール弁が水平になるように取付けてください。

設計上のご注意/選定

4

接続ねじ7~ 912~1422~2428~3028~3036~3840~4248~5048~50

適正締付トルク N・m配管時の締付トルク

RcRcRcRcRcRc1Rc1Rc1Rc2

1 81 43 81 23 4

1 41 2

巻く方向 

シールテープ1山位間をあける

3・4・5ポート電磁弁/共通注意事項rご使用の前に必ずお読みください。

配線

注意q極性についてDC仕様のランプ・サージ保護回路付の電磁弁に電気接続する場合、極性の有無を確認してください。極性のある場合は下記の点にご注意ください。極性保護ダイオードが内蔵されていない場合: 極性を間違えますとバルブ内部のダイオードや制御機器側 のスイッチング素子または電源機器の焼損を招きます。極性保護ダイオード付の場合: 極性を間違えますとバルブが切換わらない状態となります。

w印加電圧電磁弁に電気接続する場合、印加電圧を間違えないでください。作動不良やコイル焼損の原因となります。

e結線の確認配線終了後、結線に誤りがないか確認してください。

注意配管

qワンタッチ管継手の取扱いについては管継手&チューブ/共通注意事項(P.38~41)をご参照ください。

w配管前の処置配管前にエアブロー(フラッシング)または洗浄を十分行い、管内の切粉、切削油、ゴミ等を除去してください。

eシールテープの巻き方配管や継手類をねじ込む場合には、配管ねじの切粉やシール材がバルブ内部へ入り込まないようにしてください。なお、シールテープを使用される時は、ねじ部を1山残して巻いてください。

rクローズドセンタ形とパーフェクトバルブ形を使用する場合クローズドセンタ形とパーフェクトバルブ形を使用する場合は、バルブとシリンダ間の配管からエア漏れがないように十分チェックしてください。

t継手のねじ込みについてバルブに継手類をねじ込む場合、以下のように締付けてください。q当社の継手類を使用される場合は、次の要領にて締込んでください。1)M3の場合手締め後、締込み工具を用いて約1/4回転増締めしてください。参考値としては、締付トルク:0.4~0.5N・mです。2)M5、M6、10-32UNFの場合手締め後、締込み工具を用いて約1/6~1/4回転増締めしてください。参考値としては、締付トルク:1~1.5N・mです。注)ねじ込み過ぎるとねじ部の折れやガスケットの変形によるエア漏れの原因となります。ねじ込みが浅いとねじ部の緩みやエア漏れの原因となります。

w当社以外の継手を使用される場合は、その継手メーカーの指示に従ってください。3)Rcねじの場合 下記適正締付トルクで締付けてください。

y製品に配管する場合製品に配管を接続する場合は、取扱説明書を参照して供給ポートなどを間違えないようにしてください。

給油

警告q給油[弾性体シール]q下記の給油が必要なバルブを除き、初期潤滑剤により無給油で使用できます。

w給油する場合は、タービン油1種(無添加)ISO VG32をご使用ください。また、給油を途中で中止した場合、初期潤滑剤の消失によって作動不良を招きますので、給油は必ず続けて行うようにしてください。なお、タービン油を使用する場合は、タービン油の製品安全データシート(MSDS)をご覧ください。

[メタルシール]q無給油で使用できます。w給油する場合は、タービン油1種(無添加)ISO VG32をご使用ください。

注)タービン油1種(無添加)ISO VG32の各社の銘柄につきましては、当社ホームページでご確認ください。またタービン油2種(添加)ISO VG32の使用につきましては当社にご確認ください。

給油指定のバルブVP4□50,VP4□70,VP31□5,VPA4□50,VPA4□70,VPA31□5

5

3・4・5ポート電磁弁/共通注意事項tご使用の前に必ずお読みください。

空気源

警告q流体の種類について使用流体は圧縮空気を使用し、それ以外の流体で使用する場合には、当社にご確認ください。

wドレンが多量の場合ドレンを多量に含んだ圧縮空気は空気圧機器の作動不良の原因となります。エアドライヤ、ドレンキャッチをフィルタの前に取付けてください。

eドレン抜き管理エアフィルタのドレン抜きを忘れるとドレンが二次側に流出し、空気圧機器の作動不良を招きます。ドレン抜き管理が困難な場合には、オートドレン付フィルタのご使用をお勧めします。

以上の圧縮空気の質についての詳細は、当社の「圧縮空気清浄化システム」をご参照ください。

r空気の種類について圧縮空気が化学薬品、有機溶剤を含有する合成油、塩分、腐食性ガス等を含む時は破壊や作動不良の原因となりますので、使用しないでください。

注意q使用流体に超乾燥空気が使用された場合、機器内部の潤滑特性の劣化から機器の信頼性(寿命)に影響が及ぶ可能性がありますので、当社にご確認ください。

wエアフィルタを取付けてください。バルブ近くの上流側に、エアフィルタを取付けてください。ろ過度は5μm以下を選定してください。

eアフタクーラ、エアドライヤ、ドレンキャッチなどを設置し対策を施してください。ドレンを多量に含んだ圧縮空気は、バルブや他の空気圧機器の作動不良の原因となります。アフタクーラ、エアドライヤ、ドレンキャッチなどを設置し対策を施してください。

rカーボン粉の発生が多い場合、ミストセパレータをバルブの上流側に設置して除去してください。コンプレッサから発生するカーボン粉が多いとバルブ内部に付着し、作動不良の原因となります。

以上の圧縮空気の質についての詳細は、当社の「圧縮空気清浄化システム」をご参照ください。

使用環境

警告q腐食性ガス、化学薬品、海水、水、水蒸気の雰囲気または、付着する場所では使用しないでください。

w保護構造IP65およびIP67対応(IEC60529による)の製品は塵や水に対して保護されています。ただし水中での使用はできませんのでご注意ください。

eIP65およびIP67対応の製品は各製品を適切に取付けることによりそれぞれの仕様を満足しますので、各製品の注意事項を必ずお読みください。

r可燃性ガス・爆発性ガスの雰囲気では使用しないでください。火災や爆発の恐れがあります。本製品は防爆構造ではありません。

t振動または衝撃の起る場所では使用しないでください。

y日光が照射する場合、保護カバー等で避けてください。

u周囲に熱源がある場合、輻射熱を遮断してください。

i油および溶接時のスパッタなどが付着する場所では適切な防護対策を施してください。

oソレノイドバルブを制御盤内に取付けたり、通電時間が長い場合、バルブ仕様の温度範囲内になるように放熱の対策を行ってください。

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3・4・5ポート電磁弁/共通注意事項yご使用の前に必ずお読みください。

保守点検

警告q保守点検は、取扱説明書の手順で行ってください。取扱いを誤ると、人体への損害の発生および機器や装置の破損や作動不良の原因となります。

w機器の取外しおよび圧縮空気の給・排気機器を取外す時は、被駆動物体の落下防止処置や暴走防止処置などがなされていることを確認してから、供給空気と電源を遮断し、システム内の圧縮空気を取付けてある残圧開放機能により排気してから行ってください。なお、3位置クローズドセンタ形、パーフェクトバルブ形は、バルブとシリンダ間に圧縮空気が残っていますので、同様に残圧を排気してください。また、機器を再取付けや交換されて再起動する場合は、アクチュエータなどの飛出し防止処置がなされていることを確認してから、機器が正常に作動することを確認してください。

e低頻度使用作動不良防止のため30日に1回はバルブの切換作動を行ってください。(空気源にご注意ください。)

rマニュアル操作マニュアル操作しますと、接続された装置が作動します。安全を確認してから操作してください。

注意qドレン抜きエアフィルタのドレン抜きは定期的に行ってください。

w給油弾性体シールの場合、一度給油されましたら継続して給油してください。また、タービン油1種(無添加)VG32を給油してください。 それ以外の潤滑油の場合、作動不良などのトラブルを生じます。なお、 タービン油2種(添加)VG32については、当社にご確認ください。

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アクチュエータ/共通注意事項qご使用の前に必ずお読みください。

設計上のご注意/選定

警告q仕様をご確認ください。本カタログ記載の製品は、圧縮空気システム(真空含む)においてのみ使用されるように設計されています。仕様範囲外の圧力や温度では破壊や作動不良の原因となりますので、使用しないでください。(仕様参照)空気圧縮機で作られる圧縮空気(真空含む)以外の流体を使用する場合は、当社にご確認ください。仕様範囲を超えて使用した場合の損害に関して、いかなる場合も保証しません。

w仕様の適用範囲をご確認ください。本カタログに記載のシリンダの仕様は中間ストロークを含む標準ストロークに適用されるものです。ロングストロークについては当社にご確認ください。また、オーダーメイド品(-XB□, -XC□)につきましても製品仕様が適用されない場合があります。

eシリンダは、機械の摺動部のこじれなどで力の変化が起こる場合、衝撃的な動作をする危険があります。このような場合、手足を挟まれるなど人体に傷害を与え、また機械の損傷を起こす恐れがありますので、スムーズに機械が運動を行う調整と人体に損傷を与えないような設計をしてください。

r人体に特に危険を及ぼす恐れのある場合には、保護カバーを取付けてください。被駆動物体およびシリンダの可動部分が、人体に特に危険を及ぼす恐れがある場合には、人体が直接その場所に触れることができない構造にしてください。

tシリンダの固定部や連結部が緩まない確実な締結を行ってください。特に、作動頻度が高い場合や振動の多い場所にシリンダを使用する場合には、確実な締結方法を採用してください。

y減速回路やショックアブソーバが必要な場合があります。被駆動物体の移動速度が速い場合や質量が大きい場合、シリンダのクッションだけでは衝撃の吸収が困難になりますので、クッションに入る前で減速する回路を設けるか、また外部にショックアブソーバを使用して衝撃の緩和対策をしてください。この場合、機械装置の剛性も十分検討してください。

u動力源の故障の可能性を考慮してください。空気圧、電気、油圧などの動力で制御される装置には、これらの動力源に故障が発生しても、人体または装置に損害を引起こさない対策を施してください。

i被駆動物体の飛出しを防止する回路設計をしてください。エキゾーストセンタ形の方向制御弁でシリンダを駆動する場合や、回路の残圧を排気した後の起動時など、シリンダ内の空気が排気された状態から、ピストンの片側に加圧される場合は、被駆動物体が高速で飛出します。このような場合、手足を挟まれるなど人体に傷害を与え、また機械の損傷を起す恐れがありますので、飛出しを防止するための機器を選び回路を設計してください。

o非常停止時の挙動を考慮してください。人が非常停止をかけるか、または停電などシステムの異常時に安全装置が働き、機械が停止する場合、シリンダの動きによって人体および機器、装置の損傷が起こらないような設計をしてください。

!0シリンダのみでの同期作動は避けてください。複数の空気圧シリンダを初期的に同一速度に設定しても諸条件の変動により速度は変化する場合があります。このため、複数のシリンダを同期作動させて一つの負荷を移動させるような設計は避けてください。

!1非常停止、異常停止後に再起動する場合の挙動を考慮してください。再起動により、人体または装置に損害を与えないような設計をしてください。また、シリンダを始動位置にリセットする必要がある場合には、安全な手動制御装置を備えてください。

!2中間停止について3位置クローズドセンタ形またはパーフェクトバルブ形の方向制御弁でシリンダのピストンの中間停止を行う場合は、空気の圧縮性のために正確かつ精密な位置の停止は困難です。また、バルブやシリンダはエア漏れゼロを保証していませんので、長時間停止位置を保持できない場合があります。長時間の停止位置保持が必要な場合は当社にご確認ください。

!3分解・改造の禁止本体を分解・改造(追加工含む)しないでください。けがや事故の恐れがあります。

!4オートスイッチを組込んでご使用になる場合は、オートスイッチ/共通注意事項を参照してください。

!5クランプや吊下げそしてリフト等の機構にシリンダを使用する場合停電等により回路圧力が低下し、推力が減少しワークの外れ、または負荷の落下の危険があります。人体や機械装置に損害を与えない安全装置を組込むことが必要です。

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アクチュエータ/共通注意事項wご使用の前に必ずお読みください。

注意設計上のご注意/選定

q使用できる最大ストローク以内でご使用ください。最大ストロークを越えたストロークで使用しますとピストンロッドが破損します。使用できる最大ストロークはシリンダの機種選定手順をご参照ください。

wシリンダ構成部品がストロークエンドで衝突破損しない範囲でご使用ください。慣性力を持ったピストンが、ストロークエンドでカバーに衝突・停止するようなご使用方法の際は、シリンダの機種選定手順(Best Pneumatics No.w)、または各個別機種仕様に示す許容運動エネルギを考慮しご選定ください。

eシリンダの駆動速度はスピードコントローラを取付けて、低速側より徐々に所定の速度に調整してください。

rストロークの長いシリンダには中間サポートを設けてください。ストロークの長いシリンダの場合、ロッドのたれ、チューブのたわみ、振動や外部荷重によるロッドの損傷を防ぐために、中間サポートをしてください。また、座屈に対する検討を充分に行い、必要に応じて外部にガイドを設けるなどの安全対策を行ってください。

tシリンダ外部が加圧されている場合、ロッドパッキン部からシリンダ内部へエアが流入する可能性があります。(例:チャンバ内など)

取付

qロッド軸心と負荷・移動方向は、必ず一致させるように連結してください。一致していない場合は、ロッド、チューブにこじれを生じ、チューブ内面やブッシュ、ロッドの表面およびパッキン類を摩耗、破損させる原因になります。

w外部ガイドを使用する場合、ロッド先端部と負荷との連結は、ストロークのどの位置においても、こじることなく接続してください。

eシリンダチューブおよびピストンロッド摺動部に物をぶつけたりくわえたりして傷や打痕をつけないでください。チューブ内径は精密な公差で製作されていますので、わずかの変形でも作動不良の原因となります。また、ピストンロッド摺動部の傷や打痕はパッキン類の損傷を招き、エア漏れの原因となります。

r回転する部分の焼付きを防いでください。回転する部分(ピン等)にはグリースを塗布して焼付きを防いでください。

t機器が適正に作動することが確認されるまでは使用しないでください。取付けや修理後に圧縮空気や電気を接続し、適性な機能検査および漏れ検査を行って、正しい取付けがされているか確認してください。

y片持固定の場合片側固定、片側自由の取付(基本形、フランジ形、ダイレクトマウント形)状態で高速作動させた場合、ストローク端で発生する振動により曲げモーメントがシリンダに働き、シリンダを破損させる場合があります。このような場合は、シリンダ本体の振動を押さえる支持金具を設置していただくか、ストローク端でシリンダ本体が振動しない状態までピストン速度を下げてご使用ください。また、シリンダ本体を移動させる場合や、ロングストロークのシリンダを水平かつ片側固定で取付ける場合においても、支持金具を使用して頂きますようお願い致します。

u製品の取扱いには十分ご注意ください。取扱方法によっては、製品角部で手や指などに傷を負う恐れがあります。

注意

警告取付

q取扱説明書はよく読んで内容を理解した上で製品を取付けご使用ください。

また、いつでも使用できるように保管しておいてください。

wメンテナンススペースの確保保守点検に必要なスペースを確保してください。

eねじの締付けおよび締付トルクの厳守取付け時は、推奨トルクでねじを締付けてください。

r外部より磁気を近付けないでください。オートスイッチは磁気に感知するタイプとなっていますので外部より磁気を近付けますと誤動作を招き、人体および機器、装置に損傷を与える原因となります。

t製品には追加工をしないでください。製品に追加工しますと強度不足となり製品破損を招き、人体および機器、装置に損傷を与える原因となります。

y管接続口にある固定絞りを再加工等で大きくしないでください。穴径を大きくしますと製品の揺動速度が増し衝撃力が増大して製品破損を招き、人体および機器、装置に損傷を与える原因となります。

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アクチュエータ/共通注意事項eご使用の前に必ずお読みください。

注意クッション

qクッションニードルで再調節してください。ご使用に際しては、負荷や作動速度の大きさに応じてカバーに装着されているクッションニードルを調節してください。クッションニードルは時計方向にまわすと絞りが小となり、クッションのきき具合が強くなります。調節後、ロックナットをしっかりと締付けてください。

wクッションニードルを全閉状態で使用しないでください。パッキンの破損の原因となります。

警告給油

q給油タイプシリンダへの給油回路中にルブリケータを組込み、タービン油1種(無添加)ISO VG32を給油してください。マシン油、スピンドル油は使用しないでください。なお、タービン油を使用する場合は、タービン油の製品安全データシート(MSDS)をご覧ください。

w無給油タイプシリンダへの給油初期潤滑されていますので無給油で使用できます。給油される場合はタービン油1種(無添加)ISO VG32を給油してください。マシン油、スピンドル油は使用しないでください。また、給油を途中で中止された場合、初期潤滑部の消失によって作動不良を招きますので、給油は必ず続けて行うようにしてください。なお、タービン油を使用する場合は、タービン油の製品安全データシート(MSDS)をご覧ください。

警告空気源

q流体の種類について使用流体は圧縮空気を使用し、それ以外の流体で使用する場合には、当社にご確認ください。

wドレンが多量の場合ドレンを多量に含んだ圧縮空気は、空気圧機器の作動不良の原因となります。エアドライヤ、ドレンキャッチをフィルタの前に取付けてください。

eドレン抜き管理エアフィルタのドレン抜きを忘れるとドレンが二次側に流出し、空気圧機器の作動不良を招きます。ドレン抜き管理が困難な場合には、オートドレン付フィルタのご使用をお勧めします。

以上の圧縮空気の質についての詳細は、当社の「圧縮空気清浄化システム」をご参照ください。

r空気の種類について圧縮空気が化学薬品、有機溶剤を含有する合成油、塩分、腐食性ガス等を含む時は破壊や作動不良の原因となりますので、使用しないでください。

配管

注意qワンタッチ管継手の取扱いについては管継手&チューブ/共通注意事項(P.38~41)をご参照ください。

w配管前の処置配管前にエアブロー(フラッシング)または洗浄を十分行い、管内の切粉、切削油、ゴミ等を除去してください。

eシールテープの巻き方配管や継手類をねじ込む場合には、配管ねじの切粉やシール材がバルブ内部へ入り込まないようにしてください。なお、シールテープを使用される時は、ねじ部を1.5~2山残して巻いてください。

注意q使用流体に超乾燥空気が使用された場合、機器内部の潤滑特性の劣化から機器の信頼性(寿命)に影響が及ぶ可能性がありますので、当社にご確認ください。

wエアフィルタを取付けてください。バルブ近くの上流側に、エアフィルタを取付けてください。ろ過度は5μm以下を選定してください。

eアフタクーラ、エアドライヤ、ドレンキャッチなどを設置し対策を施してください。ドレンを多量に含んだ圧縮空気はバルブや他の空気圧機器の作動不良の原因となります。アフタクーラ、エアドライヤ、ドレンキャッチなどを設置し対策を施してください。

r使用流体温度および周囲温度は仕様の範囲内でご使用ください。5℃以下の場合は、回路中の水分が凍結しパッキンの損傷、作動不良の原因となりますので凍結防止の対策を施してください。

以上の圧縮空気の質についての詳細は、当社の「圧縮空気清浄化システム」をご参照ください。

t結露対策空気圧システムにおいて、配管条件や作動条件によっては温度低下により内部結露を生じて、グリースの劣化・流出による寿命低下や作動不良を招くことがあります。詳細は「空気圧システムにおける結露対策」(P-01-11)をご参照ください。

巻く方向 

シールテープ

2山位間をあける

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アクチュエータ/共通注意事項rご使用の前に必ずお読みください。

保守点検

警告q保守点検は、取扱説明書の手順で行ってください。取扱いを誤ると、人体への損害の発生および機器や装置の破損や作動不良の原因となります。

wメンテナンス作業圧縮空気は取扱いを誤ると危険ですので、製品仕様を守るとともに、エレメントの交換やその他のメンテナンスなどは空気圧機器について十分な知識と経験のある方が行ってください。

eドレン抜きエアフィルタなどのドレン抜きは定期的に行ってください。

r機器の取外しおよび圧縮空気の給・排気機器を取外す時は、被駆動物体の落下防止処置や暴走防止処置などがなされていることを確認してから、供給する空気と設備の電源を遮断し、システム内の圧縮空気を排気してから行ってください。また、再起動する場合は、飛出し防止処置がなされていることを確認してから、注意して行ってください。

使用環境

警告q腐食性ガス、化学薬品、海水、水、水蒸気の雰囲気または付着する場所では、使用しないでください。メッキ処理された炭素鋼素材を加工した長手部品の加工部品(ピストンロッドの先端ねじ、二面取り部、タイロッドねじ部など)はメッキ処理されておりません。錆の発生や腐食が問題となる環境でご使用の場合はオーダーメイド品(-XC6, -XC7)をご検討ください。ロータリアクチュエータの材質については、各構造図をご参照ください。

w直射日光の当たる場所では、日光を遮断してください。

e振動または衝撃の起こる場所では使用しないでください。

r周囲に熱源があり、輻射熱を受ける場所では使用しないでください。

t塵埃の多い場所や、水滴・油滴の掛かる場所ではロッドにカバーなどを取付けてください。塵埃が多い場合は、強力スクレーパ(-XC4)タイプをご使用ください。液が飛散する場合は、耐水性向上シリンダをご使用ください。

yオートスイッチをご使用になる場合、強磁界の雰囲気では使用しないでください。

uショックアブソーバが付属している場合は、ショックアブソーバの個別注意事項についてもご確認ください。

iエア機器に使用する圧縮空気の性状や外部環境および運転条件などによりグリース基油の減少が促進され、潤滑性能が低下して機器寿命に影響を与える場合があります。

注意qご使用条件(周囲温度40℃以上、加圧保持、低頻度作動など)により、内部の潤滑油およびグリースの基油がシリンダ外部に滲み出す場合があります。清浄環境を要する場合はご注意ください。

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アクチュエータ/共通注意事項tご使用の前に必ずお読みください。

配管

警告qエアハイドロシリンダの配管には、くい込み管継手を使用してください。エアハイドロシリンダの配管にワンタッチ管継手を使用すると、油漏れの発生する場合がありますので、使用しないでください。

wエアハイドロシリンダの配管には、硬質ナイロンチューブまたは銅管などを使用してください。エアハイドロシリンダの配管には、油圧回路と同様に、使用圧力より高いサージ圧力が生じる場合がありますので、より安全な配管材を使用してください。

給油

警告qエアハイドロユニットへの作動油の給油は、システム内のすべての圧縮空気を排気後に行ってください。エアハイドロユニットに作動油を給油する場合は、被駆動物体の落下防止処置やクランプされた物体が外れないような安全処置がとられていることの確認を行い、供給空気と設備の電源を遮断し、システム内の圧縮空気を排気してから行ってください。エアハイドロシステム内に圧縮空気が残った状態でエアハドロユニットの供給口を開けますと、作動油が吹出すことがあり危険です。作動油の給油にあたっては、作動油の製品安全データシート(MSDS)をご覧ください。

w作動油は、石油系油圧作動油のタービン油を使用してください。不燃性作動油を使用しますとトラブルを起こすことがあります。ISO VG32で15~35℃の範囲となります。ISO VG32の温度範囲を超えた範囲でご使用の場合は、ISO VG46(25~45℃)としてください。

注)タービン油1種(無添加)ISO VG32の各社の銘柄につきましては、当社ホームページでご確認ください。またタービン油2種(添加)ISO VG32の使用につきましては当社にご確認ください。

設計上のご注意/選定

警告q火の近くおよび周囲温度が60℃を超える装置、機械に使用しないでください。エアハイドロシリンダは、引火性のある作動油を使用するため、火災を引起こす恐れがあります。作動油の給油にあたっては、作動油の製品安全データシート(MSDS)をご覧ください。

wクリーンルームでは使用しないでください。

注意qエアハイドロシリンダは、エアハイドロユニットとの組合せで選定してください。エアハイドロシリンダは、エアハイドロユニットとの組合せで、良好な作動が得られますので、適正なエアハイドロユニットを選定してご使用ください。

wエアハイドロシリンダの負荷は、理論出力の50%以下にしてください。エアハイドロシリンダが、定速作動、停止精度など油圧用シリンダに近い性能を得るためには、負荷を50%以下にすることが必要です。

eミストを嫌う環境および装置、機械に使用しないでください。エアハイドロシリンダは、作動時にオイルミストを発生し、環境に影響を与える場合があります。

rエアハイドロシリンダ用の方向制御弁には、必ずエキゾーストクリーナを取付けてください。エアハイドロシリンダは、微量の作動油が方向制御弁の排気ポートより排出され、周囲を汚染する場合があります。

tエアハイドロシリンダは、保守の容易な場所に取付けてください。エアハイドロシリンダは、作動油の補給、エア抜きなどの保守が必要ですので、保守のためのスペースを確保してください。

エアハイドロタイプの場合アクチュエータ/共通注意事項と共にご覧ください。

保守点検

注意qエアハイドロシリンダは、定期的にエア抜きをしてください。エアハイドロシリンダ内には、エアの溜まることが考えられますので、始業時などにエア抜きをしてください。エア抜きは、エアハイドロシリンダまたは配管上に設けたエア抜きバルブより行ってください。

wエアハイドロシステムは、定期的に油量を確認してください。エアハイドロシリンダおよびエアハイドロユニットの回路からは、微量の作動油が排出され、油量が徐々に減少しますので、油量を確認し、不足している場合は、作動油を補給してください。なお、油量は、エアハイドロコンバータのレベルゲージで確認できます。

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設計のご注意/選定

警告q仕様をご確認ください。適用外の負荷や仕様範囲外での使用は、破壊や作動不良の原因となります。 仕様範囲を超えて使用した場合の損害に関して、いかなる場合も保証しません。

wインターロック回路に使用する場合のご注意。高い信頼性が必要なインターロック信号にオートスイッチを使用する場合は、故障に備えて機械式の保護機能を設けるか、オートスイッチ以外のスイッチ(センサ)を併用するなどの2重インターロック方式にしてください。 また、定期的に点検し、正常に動作することの確認を行ってください。

e分解・改造(基板の組替え含む)・修理をしないでください。けがや事故の恐れがあります。

オートスイッチ/共通注意事項qご使用の前に必ずお読みください。

注意qストローク中間位置では、オートスイッチの出力動作時間に注意してください。オートスイッチをストローク中間位置に設定し、ピストン通過時に負荷を駆動する場合、速度が速すぎるとオートスイッチは動作しますが動作時間が短くなり、負荷が動作しきれない場合があります。 検出可能な最大ピストン速度は

となります。ピストン速度が速い場合は、オフディレイタイマ(約200ms)内蔵のオートスイッチ(D-F5NT、F7NT、G5NT、M5NT、M5PT型)を使用することにより、負荷の動作時間を延ばすことができます。 またアプリケーションによっては広域検出タイプのD-G5NB(動作範囲35~ 50mm)も有用です。 その他の機種につきましては当社までご相談願います。

wシリンダ・アクチュエータ同士の接近にご注意ください。オートスイッチ付シリンダ・アクチュエータを2本以上並行に近付けてご使用の場合には、シリンダチューブ・アクチュエータの間隔を40mm以上離して設計してください。(シリンダ・アクチュエータシリーズごとに許容間隔が示されている場合は、その値を使用してください。) 双方の磁力干渉のためオートスイッチが、誤動作する可能性があります。 磁気遮蔽板(MU-S025)、または市販の磁気遮蔽テープを使うことにより、磁力による干渉を軽減する事ができることもあります。

e保守スペースを確保してください。保守点検に必要なスペースを考慮した設計をしてください。

シリンダ・アクチュエータとは、シリンダ、エアチャック、ロータリーアクチュエータ、電動アクチュエータ・シリンダなどの駆動機器を指します。 rオートスイッチ付シリンダ・アクチュエータを、足場

になる個所には取付けないでください。誤って乗ったり、足を掛けたりしたことにより過大な荷重が加わると、破損することがあります。

t断線が発生した際や、動作確認のために強制動作させる際に、逆流電流が流れ込まないような設計をしてください。逆流電流が発生した際に、スイッチが誤動作もしくは破損する可能性があります。

y多数個付時における注意オートスイッチ取付個数においてn個付の場合は、シリンダ・アクチュエータに対してオートスイッチが物理的に装着可能な個数を表記しています。 この状態の検出間隔は、オートスイッチ取付構造や筐体寸法により決まるため、必ずしも希望の間隔や設定位置に取付できない場合があります。

u検出可能位置の制限シリンダ・アクチュエータの取付状態や取付金具によっては、物理的干渉によりオートスイッチを取付できない位置や面(フート金具の下面など)が存在します。 オートスイッチの設定位置において、シリンダ・アクチュエータの取付金具(トラニオンや補強リングなど)と干渉しないように、十分ご確認のうえで選定してください。

V(mm/s)= ×1000オートスイッチ動作範囲(mm)

負荷の動作時間(ms)

注意

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オートスイッチ/共通注意事項wご使用の前に必ずお読みください。

取付/調整 配線

注意 注意q落としたり、打ち当てたりしないでください。取扱いの際、落としたり打ち当てたり過大な衝撃(有接点オートスイッチ300m/s2以上、無接点オートスイッチ1000m/s2

以上)が加わるとオートスイッチが破損し誤動作する可能性があります。

wオートスイッチは締付トルクを守って取付けてください。締付トルク範囲を超えて締付けた場合、オートスイッチ取付ビス、オートスイッチ取付金具、オートスイッチ等が、破損する可能性があります。 締付トルク範囲未満で締付けた場合、オートスイッチ取付位置のずれを生じる可能性があります。

eオートスイッチのリード線を持ってシリンダ・アクチュエータを運ばないでください。リード線断線、内部素子が破損する可能性があります。

rオートスイッチ本体に取付けている止めねじ以外を使用して、オートスイッチを固定しないでください。指定外のねじを使用した場合には、オートスイッチが破損する可能性があります。

tオートスイッチは、動作範囲の中央に設定してください。2色表示の場合は、緑表示領域の中央に設定してください。 オートスイッチの取付位置は、動作範囲の中心にピストンが停止するように調整してください。 (カタログ記載の取付位置は、ストローク端における最適な固定位置の目安を示しています。) 動作範囲の端部(オン・オフの境界線上付近)に設定した場合、ご使用環境によっては、出力動作が不安定になる場合があります。またシリンダ・アクチュエータによっては、個別に設定方法を示している製品がありますので、その場合は個別の方法にて設定してください。

yオートスイッチの取付位置は、実際の作動状態を確認し、調整願います。設置環境によっては、シリンダ・アクチュエータ適正取付位置で動作しない場合があります。 ストローク途中での設定の場合にも、同様に動作状態を確認し調整願います。

q配線上の絶縁性を確認してください。配線上においては、絶縁不良(他の回路と混触、地絡、端子間絶縁不良など)があると、過電流が流れ込み、破損する可能性があります。

w動力線・高圧線との並行配線や同一配線管の使用は避けて、別配線にしてください。突入電流が誘起されることで、ノイズにより誤動作する可能性があります。

eリード線に繰返しの曲げや引張力が加わらないようにしてください。リード線に繰返し曲げ応力および引張力が加わるような配線は、断線の原因になります。 同様にリード線のオートスイッチ本体との接続部に応力や引張力が加わると断線の可能性が高くなります。 特にオートスイッチ本体との接続部、およびその付近では、可動しないようにしてください。

r必ず負荷状態(接続や電流値)を確認してから、電源に投入してください。〈2線式〉 オートスイッチに負荷を接続しない(負荷短絡)状態で、オンさせると過電流が流れ、オートスイッチが瞬時に破損します。 2線式の茶色のリード線(+、出力)を治具などの(+)電源端子に直接接続した場合も同様です。

2色表示の場合、適正動作範囲(緑表示領域)に固定した場合でも、設置環境・外乱の影響で、不安定な動作をする場合があります。磁性体、外部磁界、磁石内蔵シリンダ・アクチュエータの近接設置、温度変化、その他稼動中の磁力変動要素など

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使用環境

オートスイッチ/共通注意事項eご使用の前に必ずお読みください。

警告q爆発性ガス雰囲気中では、使用しないでください。オートスイッチは、防爆構造になっておりません。爆発災害を引起こす可能性もあります。 ATEX指令対応品に関しては、当社にご確認ください。

注意q磁界が発生している場所では、使用しないでください。オートスイッチの誤動作または、シリンダ・アクチュエータ内部の磁石の減磁の原因となります。(耐強磁界オートスイッチが、使用可能な場合もありますので、当社にご確認ください。)

w水中および常時水が掛かるような環境下では、使用しないでください。一部の機種(D-A3□、A44□、G39、K39□、RNK、RPK型)を除きIEC規格IP67構造を満足していますが、オートスイッチに常時水などが掛かるような環境下でのご使用は避けてください。絶縁不良、誤動作が、発生する可能性があります。

e油分・薬品環境下では、使用しないでください。クーラント液や洗浄液など、種々の油ならびに薬品の環境下でのご使用については、短時間でもオートスイッチが悪影響(絶縁不良、ポッティング樹脂膨潤による誤動作、リード線の硬化等)を受ける場合もあります。

r温度サイクルが掛かる環境下では、使用しないでください。通常の気温変化以外の温度サイクルが掛かるような場合は、オートスイッチ内部に悪影響を及ぼす可能性があります。

t鉄粉の堆積、磁性体の密接にご注意ください。オートスイッチ付シリンダ・アクチュエータ周辺に、切粉や溶接のスパッタなどの鉄粉が多量に堆積、または磁性体(磁石に吸着するもの)が密接するような場合、シリンダ・アクチュエータ内の磁力が奪われ、オートスイッチが正常に作動しなくなる可能性があります。

y耐水性能、リード線の耐屈曲性能、溶接現場での使用などに関しては、当社にご確認ください。

u直射日光の当たる場所では、日光を遮断してください。

i周囲に熱源があり、輻射熱を受ける場所では使用しないでください。

oCEマーキングにおける、雷サージに対する耐性は有していませんので、装置側で雷サージ対策を実施してください。

保守点検

注意qオートスイッチは意図しない誤動作で、安全が確認できなくなる可能性もありますので、下記のような保守点検を定期的に実施してください。1) オートスイッチ取付ビスの増締め緩みおよび取付位置のずれが発生している場合には、取付位置を再調整した上で締付けてください。

2) リード線損傷の有無の確認絶縁不良の原因になりますので、損傷が発見された場合は、オートスイッチ交換やリード線の修復を施してください。

3) 検出設定位置の確認・1色表示式オートスイッチの赤色点灯設定した位置が動作範囲(赤表示領域)の中央にて停止していることを確認してください。

・2色表示式オートスイッチの緑色点灯および位置の確認設定した位置が適正動作範囲(緑表示領域)の中央にて停止していることを確認してください。 赤色LEDが点灯して停止している場合は、設備環境・外乱の影響で不安定な動作をする場合がありますので、適正動作範囲の中央に取付位置を設定し直してください。

シリンダ・アクチュエータによっては、個別に設定方法を示している製品がありますので、その場合は個別の方法にて設定してください。

wオートスイッチの清掃は、ベンジンやシンナ、アルコールなどを使用しないでください。表面に傷が付いたり、表示が消えたりする恐れがあります。 汚れがひどい時は、水で薄めた中性洗剤に浸した布をよく絞ってから汚れを拭き取り、乾いた布で再度拭き取ってください。

警告q機器の取外しおよび圧縮空気の給・排気機器を取外す時は、被駆動物体の落下防止処置や暴走防止処置などがなされていることを確認してから、供給する空気と設備の電源を遮断し、システム内の圧縮空気を排気してから行ってください。 また、再起動する場合は、飛出し防止処置がなされていることを確認してから、注意して行ってください。

w通電中は端子に絶対に触らないでください。通電中に端子に触ると、感電、誤動作、オートスイッチ破損の恐れがあります。

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無接点オートスイッチ/共通注意事項ご使用の前に必ずお読みください。

あああ設計のご注意/選定 配線

注意 注意q配線は、できるだけ短くしてください。100m以下でご使用ください。 配線が長い場合のノイズ対策として、リード線の両端にフェライトコアを設置することを推奨します。 なお、無接点オートスイッチは製品構造上、接点保護ボックスは必要ありません。

wトリマスイッチのセンサ部ケーブル長さは、3m以下の対応になります。3m以上では、CEマーキング適用外となります。

eサージ電圧が発生する負荷は、使用しないでください。リレーなどサージ電圧を発生する負荷を駆動する場合は、サージ吸収素子内蔵タイプの機器をご使用ください。

rオートスイッチの内部降下電圧にご注意ください。内部降下電圧は、一般的に有接点オートスイッチよりも大きくなります。 オートスイッチを直列に接続した場合には、n個接続した場合は、電圧降下はn倍になります。 オートスイッチは、正常に作動しても負荷が動作しない場合があります。 また、DC12Vリレーは適用外になっていますのでご注意ください。

t漏れ電流にご注意ください。〈2線式〉オフ状態時には、オートスイッチの内部回路を動作させるための電流(漏れ電流)が負荷に流れます。

負荷動作電流(コントローラでは入力オフ電流)>漏れ電流

上記を満足しない場合は、復帰不良(オンのまま)となります。 仕様を満足しない場合は3線式オートスイッチをご使用ください。 また、並列(n個)接続すると負荷に流れる漏れ電流は、n倍になります。

y無接点オートスイッチは電源投入後50[ms]の間は、出力動作が安定しません。電源投入直後の出力動作、およびAND接続する場合は、ON位置がOFF出力もしくはOFF位置がON出力と入力機器(PLCやリレーなど)が判定する場合があります。 電源投入後、およびAND接続の入力判定は、50[ms]間の信号は無効となるように、設備上にて設定願います。 当社AHCシステム(Auto Hand Changing System) MAシリーズをご使用いただく場合にも設定願います。

q負荷は短絡させないでください。D-J51、G5NB型およびPNP出力タイプの全機種につきましては、短絡保護回路を内蔵しておりません。 オートスイッチが破損しますのでご注意ください。

w誤配線にご注意ください。1)2線式オートスイッチにつきましては、逆接続しても保護回路によりオートスイッチは破損しませんが、常時オン状態となります。負荷短絡状態で逆接続が行われた場合は、オートスイッチは破損しますのでご注意ください。

2)3線式におきましても電源の逆接続(電源線+と電源線-の入替わり)は、保護回路により保護されますが、(電源+→青線・電源-→黒線)に接続された場合は、オートスイッチは破損しますのでご注意ください。

eリード線外被を剥ぐ際は、ストリップする向きに注意してください。向きによっては、絶縁体を裂いたり傷つけたりする場合があります。(D-M9□のみ)

r耐熱型2色表示無接点オートスイッチのセンサーアンプ間のケーブルは、お客様にて切断しないでください。センサ部とアンプ部を再接続しても接触抵抗が発生し、オートスイッチが正常に動作しなくなる場合があります。 またセンサ部とアンプ部が一対となっており、異なる組合せでは正常動作をしません。

あああ使用環境

注意qサージ発生源がある場所では、使用しないでください。無接点オートスイッチ付シリンダ・アクチュエータの周辺に、大きなサージや電磁波を発生させる装置機器(電磁式のリフター・高周波誘導炉・モータ・無線機など)がある場合、オートスイッチ内部回路素子の破損を招く可能性があります。

推奨工具として以下のものがあります。品名

ワイヤストリッパー品番

D-M9N-SWY

※2線式につきましては、丸型コード用のストリッパー(ø2.0)にて対応できます。

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有接点オートスイッチ/共通注意事項ご使用の前に必ずお読みください。

あああ設計のご注意/選定 配線

注意 注意q配線は、できるだけ短くしてください。負荷までの配線長さが、長くなるとオートスイッチオン時の突入電流が増大し、寿命が低下する場合があります。(オンしたままになる。)

1) 接点保護回路なしのオートスイッチの場合、配線長さが5m以上の時には、接点保護ボックスを使用してください。

2) 接点保護回路内蔵タイプのオートスイッチでも、配線長さが30m以上になる場合には、その突入電流を十分吸収できず、寿命が低下する場合があります。寿命を延ばすために接点保護ボックスを接続する必要もありますので、当社にご確認ください。

wサージ電圧が発生する負荷は、使用しないでください。サージ電圧が発生すると接点に放電が発生し寿命が低下する場合があります。 リレーなどサージ電圧を発生する負荷を駆動する場合は、接点保護回路内蔵のオートスイッチを使用するか、接点保護ボックスを使用してください。

eオートスイッチの内部降下電圧にご注意ください。1) インジケータランプ付オートスイッチ(D-A56、A76H、A96、A96V、C76、E76A、Z76型を除く)の場合

●下図のようにオートスイッチを直列に接続した場合には、発光ダイオードの内部抵抗により電圧降下(オートスイッチ仕様中の内部降下電圧をご参照ください。)が大きくなりますのでご注意ください。[n個接続した場合は、電圧降下はn倍になります。] オートスイッチは、正常に作動しても負荷が動作しない場合があります。

●規定電圧以下で使用する場合には、同様にオートスイッチは、正常に作動しても負荷が動作しない場合がありますので、負荷の最低作動電圧を確認のうえ、下記式を満足するようにしてください。

 電源電圧-オートスイッチ内部降下電圧>負荷の最低作動電圧

2) 発光ダイオードの内部抵抗が問題となる場合には、インジケータランプなしのオートスイッチ(D-A6□、A80、A80H、A90、A90V、C80、R80、90、90A、E80A、Z80型)を選定してください。

q負荷は短絡させないでください。負荷短絡の状態でオンさせると過電流が流れ、オートスイッチは瞬時に破損します。

w誤配線にご注意ください。DC24V、インジケータランプ付オートスイッチには極性があります。 茶リード線または1番端子が(+)、青リード線または2番端子が(-)です。[D-97型の場合、無表示側が(+)、黒ライン側が(-)です。]

1) 接続を逆にしますと、オートスイッチは動作しますが発光ダイオードは点灯しません。また、規定値以上の電流を流しますと発光ダイオードを破損し、作動しなくなりますのでご注意ください。適用機種D-A73、A73H、A73C、A93、A93V、A53、A54、B53、B54、C73、C73C、E73A、Z73型D-R73、R73C、97、93A、A33、A34、A33A、A34A、A44、A44A型

2) ただし、2色表示式オートスイッチの場合(D-A79W、A59W、B59W型)は、接続を逆にしますとオートスイッチは、常時オン状態となりますのでご注意ください。

使用環境

注意q過大な衝撃が発生している環境下では、使用しないでください。有接点オートスイッチの場合、使用中に過大な衝撃(300m/s2

以上)が加わった場合、接点が誤動作し瞬間的(1ms以下)に信号が出る、または切れる可能性があります。環境に応じて無接点オートスイッチを使用する必要もありますので、当社にご確認ください。

負荷

17

ご使用になる前にオートスイッチ共通仕様q

オートスイッチ共通仕様

種類

漏れ電流

動作時間

耐衝撃

絶縁抵抗

耐電圧

周囲温度

保護構造

有接点オートスイッチ

1.2ms

300m/s2

AC1500V1分間※1)

(リード線、ケース間)

無接点オートスイッチ

3線式:100μA以下 2線式:0.8mA以下

1ms以下※3)

1000m/s2 ※4)

AC1000V1分間(リード線、ケース間)

DC500Vメガにて50MΩ以上(リード線、ケース間)

-10~60℃

IEC60529規格IP67※2)

オートスイッチをご使用になる前には、必ず「オートスイッチ共通注意事項」P.8~11をご確認ください。

※1)リード線取出し方法:コネクタタイプ(A73C型・A80C型・C73C型・C80C型)はAC1000V1分間(リード線、ケース間)

※2)ターミナルコンジット型(D-A3型・A3□A型・A3□C型・G39型・G39A型・G39C型・K39型・K39A型・K39C型)、DIN端子型(D-A44型・A44A型・A44C型)、耐熱型オートスイッチ(D-F7NJ型)はIEC60529規格IP63トリマ型アンプ部(D-R□K)はIP40です。

※3)タイマ付無接点オートスイッチ(D-M5□T型・G5NT型・F7NT型・F5NT型)、耐強磁界2色表示式無接点オートスイッチ(D-P3DW□・P4DW型)は除く。D-J51型は2ms以下、D-P3DW□・P4DW型は40ms以下になります。

※4)トリマ型センサ部は980m/s2、アンプ部は98m/s2になります。

リード線長さ指示方法

L(例)

型式D-LC05D-LC30D-LC50

リード線長さ0.5m3m5m

コネクタ付リード線品番(コネクタタイプのみ適用)

D-M9BW

無記号MLZ

N※1)SAPCMAPCSBPCMBPCSDPCMDPCLDPC

長さ0.5m1m3m5m無し0.5m1m0.5m1m0.5m1m3m

公差±15mm±30mm±90mm±150mm―

±15mm±30mm±15mm±30mm±15mm±30mm±90mm

コネクタ仕様

M8-3ピンプラグコネクタ

M8-4ピンプラグコネクタ

M12-4ピン Aコード(ノーマルキー)プラグコネクタ

無接点●●※2)

●●●○○○○○○○

有接点●―●●※3)

●―――――――

記号リード線長さ

●:標準品 ○:受注生産(標準対応)

※1)コネクタ型オートスイッチD-□□C型のみに適用します。※2)D-M9□(V), D-M9□W(V), D-M9□A(V)のみに適用します。※3)D-B53・B54, D-C73(C)・C80C,D-A93(V), D-A73(C)・A80C,D-A53・A54,

D-Z73, D-90・97・90A・93Aのみに適用します。※4)有接点オートスイッチのM8, M12タイプコネクタ付はお問合せください。※5)トリマオートスイッチのリード線長さは3mが標準になります。※6)D-P3DW、D-M9□A(V)□を除くタイマ付無接点オートスイッチ、耐水性2色表

示式無接点オートスイッチ、広域検出オートスイッチ、耐熱型2色表示式無接点オートスイッチ、耐強磁界2色表示式無接点オートスイッチのリード線長さは3mおよび5m品が標準となります。(0.5m品はありません)

オートスイッチ品番

リード線コネクタ付リード線指示方法

18

ご使用になる前にオートスイッチ共通仕様w

オートスイッチをご使用になる前には、必ず「オートスイッチ共通注意事項」P.8~11をご確認ください。

オートスイッチの特性(オン・オフ時のそれぞれの感度差)によるオン位置とオフ位置のずれの量です。一度オンした状態で、逆向きにスイッチ(またはピストン)を移動させたときに、オフする位置がオンした位置より、さらに戻した位置にずれる現象が生じます。その「ずれ量」を応差と呼びます。

オートスイッチの筐体の検出面において、最も感度の高い場所(センサの配置位置)です。磁石の中心とこの場所を一致させた場合に、ほぼ動作範囲の中心となり安定した動作が得られます。シーケンス制御をするための構成要素のひとつです。PLCは、オートスイッチ出力などの信号を取り込み、他の機器へ出力するといった制御を、あらかじめ設定されたプログラムに従い電気的に行う装置です。

オートスイッチが使用できる温度の範囲です。ただし、この範囲でも極端な温度変化や凍結などが生じた場合は、故障の原因となる場合があります。オートスイッチを使用することができる電圧です。表示は、一般的に使用されている電圧(DC24V、AC100Vなど)で示しています。2線式の場合は、電源電圧や負荷電圧と同義となります。

オートスイッチの出力に流すことができる電流値の範囲です。範囲より低い場合は、正常に動作しない場合があります。また範囲より高い場合はオートスイッチが破損する場合があります。3線式オートスイッチにおいて、電源線により回路を動作させるために必要な電流値です。2線式の場合は、負荷電流の一部となるため、定義していません。電気回路と筐体間の抵抗をいいます。オートスイッチでは、特に記述がない場合は、50MΩ(Min)としています。

スポット溶接工程などで発生する外部(溶接)磁界からの影響を対策したオートスイッチです。無接点式は、加わる磁界の周波数を検出することで、機能します。外部磁界(交流)が印加された場合は、直前の信号を保持することで影響を受けないようにしています。この方式は、通常の磁力を持つシリンダで使用可能です。有接点式は、磁気シールドを施した感度の低いセンサを内蔵することで、外部磁界(直流・交流磁界)の影響を受けにくくしています。そのため強力磁石を内蔵した専用シリンダを選定する必要があり、あわせて使用可能な範囲(条件)が存在します。

基準の衝撃を加えたときに、オートスイッチが誤動作、破壊する可能性がある最小加速度です。

一般(汎用)形の製品に対して、構造的な対策を行うことで長期的な耐水性を向上させた機種です。

電気回路と筐体間に、電圧を加えたときの耐量をいいます。製品の電圧に対する、強さを示しています。製品にこれ以上の電圧を加えると、破壊する危険があります。(ここでいう電圧とは製品を動作させるための電源電圧と異なります。)

シリンダのストロークエンドで位置検出を行う場合の、取付位置を示した寸法です。この位置に設定いたしますと、ストロークエンドにおいて、最高感度位置と磁石の中心がほぼ一致した状態となりますが、実際の設定に際しては特性差などを考慮し、実機での調整を行ってください。ストローク手前での検出などで調整代が必要な場合は、適正取付位置に調整代を加えた値で設定してください。

オートスイッチの対象負荷として想定した機器です。

オートスイッチが動作する磁力を受けた後に、オートスイッチ出力が安定するまでの時間です。

シリンダピストン移動に対して、オートスイッチが動作する範囲(ストロークに対するオンしている長さ)です。動作範囲は磁石の磁力(磁力が作用している範囲)とスイッチの感度により決まるため、周囲環境などでそれらの条件が変化すると動作範囲も変化します。カタログでは標準的な状態(常温・シリンダ単体・磁力・感度など)の動作範囲を記載しています。

注)使用環境により変動するものであり、保証するものでは、ありません。応差が問題となるご使用の際は、当社にご確認ください。

意味用語応差

最高感度位置

プログラマブルロジックコントローラ(PLC)

使用温度範囲

使用電圧

使用電流範囲

消費電流

絶縁抵抗

耐強磁界オートスイッチ

耐衝撃値耐水性向上型オートスイッチ

耐電圧

適正取付位置

適用負荷

動作時間

動作範囲

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ご使用になる前にオートスイッチ共通仕様e

オートスイッチをご使用になる前には、必ず「オートスイッチ共通注意事項」P.8~11をご確認ください。

例)IP65と表記されている場合第1特性が6、第2特性が5なので耐塵構造でなおかついかなる方向からの水の直接噴流をうけても有害な影響をうけない構造であることがわかります

磁気検出をMR素子で行い、内部に判定回路を有して出力をトランジスタのように機械的な接点の接触、非接触によらず(接触する部分が無い)ON-OFF出力をするスイッチのことをいいます。ON-OFF出力がOFFのときに、内部回路を操作させるために流れている電流です。特に2線式オートスイッチで、PLCなどで、検出電流を超えた場合、復帰不良の原因となるため、機器選定時には注意が必要です。磁気検出と出力を機械的な接点の接触、非接触によって(リレーやリミットスイッチのように接触する接点部分がある)ON-OFF出力をするリードスイッチを使用したスイッチのことをいいます。コイルを持った負荷のことで、オートスイッチの接続対象としては、リレーがあります。通常環境で、リード線を固定(揺動を考慮しない)敷設する際に曲げることができる最小半径(参考値)です。(温度や電流値などが、オートスイッチ仕様に準じるため、電線メーカーの開示値と異なります)シリンダを水平に配置(シリンダロットが水平)したときに、オートスイッチのリード線が横方向に取り出す構造を「横取出し」、リード線がシリンダの軸心に対して直角方向に取り出す構造を「縦取出し」としています。

意味用語取付可能最小ストローク

内部降下電圧

2色表示

負荷

負荷電流保護構造

無接点オートスイッチ

漏れ電流

有接点オートスイッチ

誘導負荷リード線推奨曲げ半径

リード線取出

IP

第1特性

第2特性

無保護鉛直から落ちてくる水滴によって有害な影響のないもの鉛直から15度の範囲で落ちてくる水滴によって有害な影響のないもの鉛直から60度の降雨によって有害な影響のないものいかなる方向からの水の飛まつをうけても有害な影響をうけないものいかなる方向からの水の直接噴流をうけても有害な影響をうけないものいかなる方向からの水の直接噴流をうけても内部に水が入らないもの定められた条件で水中に没しても内部に水が入らないもの指定圧力の水中に常時没して使用できるもの

012345678

●第2特性水の侵入に対する保護等級

無保護50 [mm] より大きい固形物に対して保護しているもの12 [mm] より大きい固形物に対して保護しているもの2.5 [mm] より大きい固形物に対して保護しているもの1.0 [mm] より大きい固形物に対して保護しているもの防塵耐塵

0123456

●第1特性固形異物の侵入に対する保護等級

シリンダに装着できるオートスイッチのストロークの最小値です。仕様的制限(オートスイッチの動作、位置設定性など)と物理的制限(オートスイッチ取付に伴う機械的な干渉など)から決定されます。ただし、カタログに表示している値はストロークエンドで位置検出を行った場合の想定であり、調整代は考慮されておりません。ストローク手前での検出などで調整代が必要な場合は、最小ストロークに調整代を加えた値で設定してください。

オートスイッチがON状態の時のCOMと信号線間に印加されている電圧のことをいいます。PLCなどは電源電圧からオートスイッチの内部降下電圧をさし引いた値しか、入力側に加わりませんので、その値が入力側の最低作動電圧を下回る場合、検出不良(入力ミス)の原因となるため、機器選定時には注意が必要です。

オートスイッチの動作範囲の端部(オン・オフの境界部)は、外乱やシリンダ動作時のストローク変化の影響を受けやすい領域であるため、オートスイッチの動作表示の色を変化させることで、安定的な動作が得られる動作範囲の中央への設定をすばやく適切に行うための機能です。

何か仕事をさせる目的で、オートスイッチの出力に接続するものを負荷といいます。例えば、リレー ,PLC等のことをいいます。オートスイッチの動作確認などを行う場合は、必ず負荷に相当するもの(抵抗など)を接続してください。ON-OFF出力がONのときに負荷に流れる電流のことです。IEC60529にて、電気機械器具の固形物、水の浸入に対して、規定されている保護等級

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有線点オートスイッチ

無線点オートスイッチ

ご使用になる前にオートスイッチ/内部回路図

接点保護ボックス/CD-P11, CD-P12接点保護ボックス仕様

品番

負荷電圧

最大負荷電流

CD-P11 CD-P12

※リード線長さ-オートスイッチ接続側 0.5m        負荷接続側      0.5m

AC100V以下

25mA

AC200V

12.5mA

DC24V

50mA

オートスイッチ本体と接点保護ボックスの接続は、接点保護ボックスにSWITCHと表示してある側のリード線とオートスイッチ本体から出たリード線とを接続してください。オートスイッチ本体と接点保護ボックス間のリード線長さは1m以内とし、できるだけ近くにセットしてください。

接点保護ボックス/接続方法

接点保護ボックス/外形寸法図

接点保護ボックス内部回路CD-P11

CD-P12

〈適用オートスイッチ型式〉D-A7・A8型、D-A7H・A80H型、D-A73C、A80C型、D-C7・C8型、D-C73C・C80C型、D-E7A、E80A型、D-Z7・Z8型、D-9・9A型、D-A9・A9V型、D-A79W型上記のオートスイッチには、接点保護回路を内蔵しておりません。なお無接点オートスイッチは製品構造上接点保護ボックスは必要ありません。q使用負荷が誘導負荷。w負荷までの配線長が5m以上。e負荷電圧がAC100、200V。 以上のいずれかに該当する場合は、接点保護ボックスをご使用ください。 接点寿命が低下する場合があります。(オンしたままになります。)特にD-A72(H)型の場合は、その影響が大きいため負荷の種類、配線長に関わらず必ずご使用ください。 (負荷電圧がAC110Vの場合)上記適用オートスイッチ(D-A73C・A80C・C73C・C80C・90・97・A79W型を除く。)の定格に対し、負荷電圧が1割上昇する場合は、接点保護ボックス(CD-P11)を併用し、負荷電流範囲の上限値を1割下げた値までの負荷電流範囲内に設定いただくことで、負荷電圧AC110Vでのご使用が可能となります。また、接点保護回路内蔵タイプ、(D-A34〔A〕〔C〕、D-A44〔A〕〔C〕、D-A54、A64、D-A59W、D-B59W)の場合であっても、負荷までの配線長が非常に長い場合(30m以上)、突入電流が大きいPLC(Programmable Logic Controller)を使用する場合は、接点保護ボックスをご使用ください。

接点保護ボックス

2色表示灯回路

2線式(有接点)

負荷

接点保護回路

2線式(有接点)

負荷

茶2色表示灯回路負荷

黒茶

接点保護ボックス

2線式(有接点)

負荷

接点保護ボックス

2線式(有接点)

負荷

茶表示灯回路

3線式(有接点 NPN相当)

表示灯回路

接点保護回路

2線式(有接点)

負荷

接点保護回路

2線式(有接点)

負荷

茶表示灯回路

(スイッチ電源と負荷電源が別の場合)

2線式(無接点)無接点 3線式PNP 無接点 3線式NPN 

負荷

負荷

負荷負荷 負荷

青黒

黒茶

黒茶

スイッチ主回路

スイッチ主回路

スイッチ主回路

スイッチ主回路

スイッチ主回路

q

t y u

w e rNo.

回路図

No.

回路図

青 青(-)

茶(+)

負荷側オートスイッチ側チョークコイルツェナダイオード

青 青(~)

茶(~)

負荷側オートスイッチ側チョークコイルサージアブソーバ

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リレー

リレー

入力

COM

COM

入力

COM

入力

COM

入力

2線式のOR接続2線式のAND接続

3線式PNP出力のOR接続

(オートスイッチのみで行う場合)(リレーを使用する場合)

3線式PNP出力のAND接続

3線式NPN出力のOR接続(オートスイッチのみで行う場合)(リレーを使用する場合)

3線式NPN出力のAND接続

(PLC内部回路)

(PLC内部回路)

(PLC内部回路)

(PLC内部回路)

2線式

3線式PNP

2線式

3線式NPN

負荷

負荷

負荷

負荷 負荷

負荷 負荷

負荷

オートスイッチ2

オートスイッチ1

オートスイッチ2

オートスイッチ1

オートスイッチ2

オートスイッチ1

オートスイッチ2

オートスイッチ1

オートスイッチ2

オートスイッチ1

オートスイッチ2

オートスイッチ1

オートスイッチ2

オートスイッチ1

オートスイッチ2

オートスイッチ1

オートスイッチ

オートスイッチ

オートスイッチ

オートスイッチ

AND(直列)、OR(並列)接続例

シンク入力仕様の場合 ソース入力仕様の場合

ご使用になる前にオートスイッチ/結線方法、接続例

ON時の負荷電圧=電源電圧-残留電圧×2個=24V-4V×2個=16V

例:電源電圧DC24V  オートスイッチ内部降下電圧4V

OFF時の負荷電圧=漏れ電流×2個×負荷インピーダンス=1mA×2個×3kΩ=6V

例:負荷インピーダンス3kΩ  オートスイッチ漏れ電流1mA

(無接点) (有接点)オートスイッチ2個をAND接続した場合ON時の負荷電圧が低下し負荷の作動不良を生じる場合があります。また、表示灯はオートスイッチ2個がON状態となったとき点灯します。負荷電圧仕様が20V未満のオートスイッチは、使用できません。

オートスイッチ2個をOR接続した場合OFF時の負荷電圧が大きくなり作動不良を生じる場合があります。

漏れ電流がないため、OFF時の負荷電圧が大きくなることはありませんが、ON状態のオートスイッチ個数により、オートスイッチに流れる電流値が分散、減少するため、表示灯が暗くなり、点灯しない場合もあります。

PLCの入力仕様により接続方法が異なりますので、PLCの入力仕様に応じて接続してください。

※無接点オートスイッチを使用時の入力判定は、50ms間の信号は無効となるように、 設備上にて設定願います。

22

ロータリアクチュエータ/共通注意事項qご使用の前に必ずお読みください。

設計上のご注意/選定

警告q仕様をご確認ください。本カタログ記載の製品は、圧縮空気システム(真空含む)においてのみ使用されるように設計されています。仕様範囲外の圧力や温度では破壊や作動不良の原因となりますので、使用しないでください。(仕様参照)圧縮空気(真空含む)以外の流体を使用する場合は、当社にご確認ください。仕様範囲を超えて使用した場合の損害に関して、いかなる場合も保証しません。

w負荷変動、上昇・下降動作、摩擦抵抗の変化がある場合、それを考慮した安全設計をしてください。作動速度が上昇し人体および機器、装置に損傷を与える原因となります。

e人体に特に危険を及ぼす恐れのある場合には、保護カバーを取付けてください。被駆動物体およびロータリアクチュエータの可動部分が、人体に特に危険を及ぼす恐れがある場合には、人体が直接その場所に触れることができない構造にしてください。

r固定部や連結部が緩まない確実な締結を行ってください。特に、作動頻度が高い場合や振動の多い場所にロータリアクチュエータを使用する場合には、確実な締結方法を採用してください。

t減速回路やショックアブソーバが必要な場合があります。被駆動物体の移動速度が速い場合や質量が大きい場合、ロータリアクチュエータのクッションだけでは衝撃の吸収が困難になりますので、クッションに入る前で減速する回路を設けるか、また、外部にショックアブソーバを使用して衝撃の緩和対策をしてください。この場合、機器、装置の剛性も十分検討してください。

y停電等で回路圧力が低下する可能性を考慮してください。クランプ機構にロータリアクチュエータを使用する場合、停電等で回路圧力が低下するとクランプ力が減少してワークが外れる危険がありますので、人体および機器、装置に損害を与えない安全装置を組込んでください。

u動力源の故障の可能性を考慮してください。空気圧、電気、油圧などの動力で制御される機器、装置には、これらの動力源に故障が発生しても、人体および機器、装置に損害を引起こさない対策を施してください。

iスピードコントローラが排気絞りにて配置されている場合は、残圧を考慮した安全設計をしてください。排気側に残圧がない状態で給気側に加圧しますと異常に速い速度で動作し、人体および機器、装置に損傷を与える原因となります。

o非常停止時の挙動を考慮してください。人が非常停止をかけるか、または停電などシステムの異常時に安全装置が働き、機械が停止する場合、ロータリアクチュエータの動きによって人体および機器、装置に損害を与えないような設計をしてください。

!0非常停止、異常停止後に再起動する場合の挙動を考慮してください。再起動により、人体および装置に損害を与えないような設計をしてください。また、ロータリアクチュエータを始動位置にリセットする必要がある場合には、安全な手動制御装置を備えてください。

!1製品を緩衝機構として使用しないでください。異常な圧力およびエア漏れが発生した場合に減速効果が著しく損ねられ、人体および機器、装置に損害を招く恐れがあります。

!2速度の設定は製品の許容エネルギー値内に収めてください。負荷の運動エネルギーが許容値を超えた状態で使用されますと製品の破損を招き、人体および機器、装置に損傷を与える原因となります。

!3製品に加わる運動エネルギーが許容値を超える場合は緩衝機構を設けてください。許容エネルギーを超えて使用しますと製品の破損を招き、人体および機器、装置に損傷を与える原因となります。

!4製品への空気圧の封じ込めによる途中停止、保持はしないでください。製品の外部に停止機構がない場合、方向制御弁により空気を封じ込めて中間停止させますとエア漏れ等により停止位置が保持できないことがあリ、人体および機器、装置に損傷を与える原因となります。

!5軸形状変更による強度低下を考慮してください。簡易特注などの軸形状パターン品は形状寸法により標準品に対し強度が低くなる場合がありますので、充分考慮の上使用してください。

!6同期動作を目的に2つ以上のロータリアクチュエータを使用しないでください。いずれかのアクチュエータが負荷の動作を担うことになり、同期不可あるいは装置に捩れなどを招く原因となります。

!7潤滑剤の外部への滲みなどにより、悪影響を及ぼす場所では使用しないでください。製品内部に塗布してある潤滑剤が、回転軸やボディ・カバーの接合部などから製品外部に滲む場合があります。

!8分解・改造の禁止本体を分解・改造(追加工含む)しないでください。けがや事故の恐れがあります。

!9オートスイッチを組込んでご使用になる場合は、オートスイッチ/共通注意事項(P.13~16)を参照してください。

23

ロータリアクチュエータ/共通注意事項wご使用の前に必ずお読みください。

設計上のご注意/選定

注意取付

q製品に定められている速度調整範囲を超えた低速域で使用しないでください。速度調整範囲を超えた低速域で使用しますと、スティックスリップ現象または作動停止を招く原因となります。

w製品には定格出力を超えるトルクを外部より加えないでください。製品の定格出力を超える外力が製品に加わりますと、製品の破損を招く原因となります。

eダブルピストン方式の揺動終端の保持トルクダブルピストン方式の製品では、内部ピストンを角度調整ねじまたはカバーに接触させ停止させる場合、揺動終端における保持トルクは実行出力の半分の値となります。

r揺動角度の繰返し精度を必要とする場合は外部で負荷を直接停止させてください。角度調整付きの製品も、初期の揺動角度が変化することがあります。

t油圧での使用は避けてください。油圧で使用されますと製品破損を招く原因となります。

yダブルピストン方式をクローズドセンタタイプのバルブで中間停止させる場合バックラッシが発生する可能性があります。

uべ一ン方式の製品で、揺動角度の確保を必要とする場合は、使用圧力0.3MPa以上でご使用ください。

iオーダーメイド仕様の-XC30は低速で使用しないでください。フッ素グリースを使用していますが、低速仕様ではありません。なお、フッ素グリースについては、フッ素グリースの製品安全データシート(MSDS)をご覧ください。

o温度変化の大きいところでのご使用は避けてください。また、低温でご使用になる場合はシリンダ内部およびピストンロッドへ霜が付かないようにご注意ください。作動が不安定になることがあります。

!0速度調整はご使用になる雰囲気にて調整してください。雰囲気が異なりますと速度調整がずれることがあります。

q取扱説明書はよく読んで内容を理解した上で製品を取付けご使用ください。また、いつでも使用できるように保管しておいてください。

wメンテナンススペースの確保保守点検に必要なスペースを確保してください。

eねじの締付けおよび締付トルクの厳守取付け時は、推奨トルクでねじを締付けてください。

r圧力を供給して角度の調整をする場合にはあらかじめ装置が必要以上に回転しないよう対応してください。圧カを供給しての調整の場合、装置の取付姿勢などによっては調整中に回転し落下を招き、人体および機器、装置に損傷を与える原因となります。

t角度調整ねじは調整範囲以上に緩めないでください。調整範囲以上に緩めますと角度調整ねじが抜けることがあり、人体および機器、装置に損傷を与える原因となります。

y外部より磁気を近付けないでください。オートスイッチは磁気に感知するタイプとなっていますので外部より磁気を近付けますと誤動作を招き、人体および機器、装置に損傷を与える原因となります。

u製品には追加工をしないでください。製品に追加工しますと強度不足となり製品破損を招き、人体および機器、装置に損傷を与える原因となります。

i管接続口にある固定絞りを再加工等で大きくしないでください。穴径を大きくしますと製品の揺動速度が増し衝撃力が増大して製品破損を招き、人体および機器、装置に損傷を与える原因となります。

o軸継手を使用する場合は自由度のある軸継手を使用してください。自由度のない軸継手を使用されますと偏心によるこじれが発生して作動不良、製品破損を招き人体および機器、装置に損傷を与える原因となります。

!0軸にはカタログに記載されている許容軸荷重の値を超える荷重を加えないでください。許容値を超える荷重が製品に加わりますと作動不良、破損を招き人体および機器、装置に損傷を与える原因となります。動負荷の発生しない状態においては、許容ラジアル・スラスト荷重まで荷重が掛けられますが、できるだけ軸に直接荷重が掛かるような使い方は避けてください。作動条件をより良くするために下図のような方法で軸に直接荷重が掛からないようにすることをお薦めします。

警告

負荷

スラストベアリングフレキシブルカップリング

負荷

軸受

24

ロータリアクチュエータ/共通注意事項eご使用の前に必ずお読みください。

取付

!2スプリングなどで揺動方向に力を加えないでください。外部からスプリングなどによる回転力が作用しますと製品内部で負圧が発生するなどして内部シールの損傷や摩耗促進につながる場合があります。

!1外部ストッパは回転軸から離れた位置に取付けてください。回転軸に近いところにストッパを設置すると、製品自体の発生トルクによりストッパに働く反力が回転軸に加わり、回転軸、軸受の破損を招き、人体および機器、装置に損傷を与える原因となります。

警告

配管

注意qワンタッチ管継手の取扱いについては管継手&チューブ/共通注意事項(P.38~41)をご参照ください。

w配管前の処置配管前にエアブロー(フラッシング)または洗浄を十分行い、管内の切粉、切削油、ゴミ等を除去してください。

eシールテープの巻き方配管や継手類をねじ込む場合には、配管ねじの切粉やシール材が配管内部へ入り込まないようにしてください。なお、シールテープを使用される時は、ねじ部を1.5~2山残して巻いてください。

注意q角度調整ユニットのブロックは指定された締付トルクで固定してください。締付トルクより低い値であると使用中にブロックがずれ、設定角度を超える原因となります。

w銘板等の型式表示部を有機溶剤等で拭取らないでください。表示の消える原因となります。

e本体を固定して回転軸を叩いたり逆に回転軸を固定して本体を叩いたりしないでください。回転軸が曲ったり軸受の破損の原因となります。回転軸に負荷などを装着する際は回転軸を固定してください。

r回転軸および回転軸に装着された装置に直接足を掛けないでください。回転軸に直接乗りますと、回転軸、軸受などの破損の原因となります。

t角度調整機能の付いている製品では定められた調整範囲内で使用してください。調整範囲を越えて使用しますと、作動不良、製品の破損を招く原因となります。各製品の調整範囲は製品仕様を参照してください。

リンク機構等により揺動運動を直線運動に変換し、直動側のストッパにより動作端を決める場合(下図)、動作端におけるθが小さいと、ロータリアクチュエータのトルクによって出力軸に過大なラジアル荷重が作用し、破損に至る恐れがあります。揺動側にストッパを設けるか、動作端におけるθを大きくして、製品に許容値を超える荷重が作用しないようにしてください。

揺動運動を直線運動に変換する場合の注意事項

・外部ストッパを使用する場合は適正な場所に設置してください。不適切な場所に設置した場合、機器の破損やそれに伴う装置や人体に損傷を与える場合があります。

・外部ストッパは揺動角度の範囲内に設置してください。 製品の最大揺動角度に外部ストッパを設置した場合、運動エネルギーを完全に吸収できない可能性があり装置の破損に繋がります。 揺動角度90°、180°、270°を外部ストッパで使用する場合は揺動角度100°、190°、280°の製品を使用ください。

外部ストッパ使用時の注意事項

CRA1シリーズは揺動終端にて1°以内のバックラッシュがあります。正確に揺動が必要な場合は外部ストッパでの位置決めが必要です。

シングルラックピニオンタイプCRA1シリーズのバックラッシュについて

外部ストッパが支点となり、負荷の慣性力はシャフトに曲げモーメントとして加わります。

回転軸から離れた位置に設置してください。

負荷と反対側の軸に外部ストッパを付けると負荷の発生する慣性力は直接軸に加わることになります。

外部ストッパ

外部ストッパ

余裕を与える

外部ストッパによってコントロールされた角度

外部ストッパが無いときのアクチュエータの揺動角度

余裕を与える

ストッパ

ロータリアクチュエータ

θ

巻く方向 

シールテープ2山位間をあける

25

ロータリアクチュエータ/共通注意事項rご使用の前に必ずお読みください。

速度とクッション調整

警告q速度の調整は低速側より徐々に行ってください。速度の調整は高速側より行いますと機器類の破損を招き、人体および機器、装置に損傷を与える原因となります。

wクッションニードルは出荷状態では調整されていませんので、作動速度、負荷の慣性モーメントに応じた調整を行ってください。クッションによる運動エネルギーの吸収は、ニードルの調整により行われますので、適正な調整が行われていない場合は、装置、製品の破損を招き、人体および機器、装置に損傷を与える原因となります。

eクッションニードルは全閉状態で使用しないでください。パッキンの破損を招き人体および機器、装置に損傷を与える原因となります。

rクッションニードルは必要以上の力を掛け緩めないでください。ニードル部には抜け止めが施されていますので、過大な力で緩めますと破損を招き、人体および機器、装着に損傷を与える原因となります。

tショックアブソーバ付の製品において、タクト短縮の目的でショックアブソーバがストローク端に到達する前にストッパ機構で停止させる場合は、ショックアブソーバが充分エネルギーを吸収した位置で停止させてください。製品の破損を招く原因となります。

空気源

警告q流体の種類について使用流体は圧縮空気を使用し、それ以外の流体で使用する場合には、当社にご確認ください。

wドレンが多量の場合ドレンを多量に含んだ圧縮空気は、空気圧機器の作動不良の原因となります。エアドライヤ、ドレンキャッチをフィルタの前に取付けてください。

eドレン抜き管理エアフィルタのドレン抜きを忘れるとドレンが二次側に流出し、空気圧機器の作動不良を招きます。ドレン抜き管理が困難な場合には、オートドレン付フィルタのご使用をお勧めします。

以上の圧縮空気の質についての詳細は、当社の「圧縮空気清浄化システム」をご参照ください。

r空気の種類について圧縮空気が化学薬品、有機溶剤を含有する合成油、塩分、腐食性ガス等を含む時は、破壊や作動不良の原因となりますので、使用しないでください。

注意q使用流体に超乾燥空気が使用された場合、機器内部の潤滑特性の劣化から機器の信頼性(寿命)に影響が及ぶ可能性がありますので、当社にご確認ください。

wエアフィルタを取付けてください。バルブ近くの上流側に、エアフィルタを取付けてください。ろ過度は5μm以下を選定してください。

eアフタクーラ、エアドライヤ、ドレンキャッチなどを設置し対策を施してください。ドレンを多量に含んだ圧縮空気はロータリアクチュエータや他の空気圧機器の作動不良の原因となります。アフタクーラ、エアドライヤ、ドレンキャッチなどを設置し対策を施してください。

r使用流体温度および周囲温度は仕様の範囲内でご使用ください。5℃以下の場合は、回路中の水分が凍結しパッキンの損傷、作動不良の原因となりますので凍結防止の対策を施してください。

以上の圧縮空気の質についての詳細は、当社の「圧縮空気清浄化システム」をご参照ください。

給油

警告qこの製品は無給油でご使用ください。給油で使用した場合スティックスリップなどの現象が発生します。

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ロータリアクチュエータ/共通注意事項tご使用の前に必ずお読みください。

○○○○保守点検

警告q保守点検は、取扱説明書の手順で行ってください。取扱いを誤ると、人体への損害の発生および機器や装置の破損、作動不良の原因となります。

wメンテナンス作業圧縮空気は取扱いを誤ると危険ですので、製品仕様を守るとともに、エレメントの交換やその他のメンテナンスなどは空気圧機器について十分な知識と経験のある方が行ってください。

eドレン抜きエアフィルタなどのドレン抜きは定期的に行ってください。

r機器の取外しおよび圧縮空気の給・排気機器を取外す時は、被駆動物体の落下防止処置や暴走防止処置などがなされていることを確認してから、供給する空気と設備の電源を遮断し、システム内の圧縮空気を排気してから行ってください。また、再起動する場合は、飛出し防止処置がなされていることを確認してから、注意して行ってください。

注意q潤滑油は各製品に使用されているグリースを使用してください。指定された以外の潤滑油を使用しますと、パッキンなどの損傷を招く原因となります。

使用環境

警告q腐食性ガス、化学薬品、海水、水、水蒸気の雰囲気または付着する場所では、使用しないでください。ロータリアクチュエータの材質については、各構造図をご参照ください。

w直射日光の当たる場所では、日光を遮断してください。

e振動または衝撃の起こる場所では使用しないでください。

r周囲に熱源があり、輻射熱を受ける場所では使用しないでください。

t塵挨の多い場所や、水滴・油滴の掛かる揚所では使用しないでください。

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ロータリアクチュエータ/共通注意事項yご使用の前に必ずお読みください。

○○○○設計上のご注意

警告q火の近くおよび周囲温度が60℃を超える装置、機械に使用しないでください。エアハイドロタイプは、引火性のある作動油を使用するため、火災を引起こす恐れがあります。作動油のご使用にあたっては、作動油の製品安全データシート(MSDS)をご覧ください。

wクリーンルームでは使用しないでください。

エアハイドロタイプの場合ロータリアクチュエータ/共通注意事項と共にご覧ください。

選定

注意qエアハイドロタイプは、エアハイドロユニットとの組合せで選定してください。エアハイドロタイプは、エアハイドロユニットとの組合せで、良好な作動が得られますので、適性なエアハイドロユニットを選定してご使用ください。

給油

警告qエアハイドロユニットへの作動油の給油は、システム内のすべての圧縮空気を排気後に行ってください。エアハイドロユニットに作動油を給油する場合は、被駆動物体の落下防止処置やクランプされた物体が外れないような安全処置がとられていることの確認を行い、供給空気と設備の電源を遮断し、システム内の圧縮空気を排気してから行ってください。エアハイドロシステム内に圧縮空気が残った状態でエアハイドロユニットの供給口を開けますと、作動油が吹出すことがあり危険です。作動油の給油にあたっては、作動油の製品安全データシート(MSDS)をご覧ください。

w使用流体について作動油は、石油系油圧作動油のタービン油を使用してください。不燃性作動油を使用しますとトラブルを起すことがあります。適性粘度は使用温度で40~100mm2/s位までです。ISO VG32で15~35℃の範囲となります。ISO VG32を超えた範囲でご使用の場合は、ISO VG46(25~45℃)としてください。

注)タービン油1種(無添加)ISO VG32の各社の銘柄につきましては、当社ホームページでご確認ください。またタービン油2種(添加)ISO VG32の使用につきましては当社にご確認ください。

注意qミストを嫌う環境および装置、機械に使用しないでください。エアハイドロタイプは、作動時にオイルミストを発生し、環境に影響を与える場合があります。

wエアハイドロタイプ用の方向制御弁には、必ずエキゾーストクリーナを取付けてください。エアハイドロタイプは、微量の作動油が方向制御弁の排気ポートより排出され、周囲を汚染する場合があります。

eエアハイドロタイプは、保守の容易な場所に取付けてください。エアハイドロタイプは、作動油の補給、エア抜きなどの保守が必要ですので、保守のためのスペースを確保してください。

配管

警告qエアハイドロタイプの配管には、くい込み管継手を使用してください。エアハイドロタイプの配管にワンタッチ管継手を使用すると、油漏れの発生する場合がありますので、使用しないでください。

wエアハイドロタイプの配管には、硬質ナイロンチューブまたは銅管などを使用してください。エアハイドロタイプの配管には、油圧回路と同様に、使用圧力より高いサージ圧力が生じる場合がありますので、より安全な配管材を使用してください。

保守点検

注意qエアハイドロタイプは、定期的にエア抜きをしてください。エアハイドロタイプ内には、エアの溜まることが考えられますので、始業時などにエア抜きをしてください。エア抜きは、エアハイドロタイプまたは配管上に設けたエア抜きバルブより行ってください。

wエアハイドロシステムは、定期的に油量を確認してください。エアハイドロタイプおよびエアハイドロユニットの回路からは、微量の作動油が排出され、油量が徐々に減少しますので、油量を確認し、不足している場合は、作動油を補給してください。なお、油量は、エアハイドロコンバータのレベルゲージで確認できます。

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エアチャック/共通注意事項qご使用の前に必ずお読みください。

設計上のご注意/選定

警告q仕様をご確認ください。本カタログ記載の製品は、圧縮空気システム(真空含む)においてのみ使用されるように設計されています。仕様範囲外の圧力や温度では破壊や作動不良の原因となりますので、使用しないでください。(仕様参照)圧縮空気(真空含む)以外の流体を使用する場合は、当社にご確認ください。仕様範囲を超えて使用した場合の損害に関して、いかなる場合も保証しません。

w移動するワークが人体に危険を及ぼす恐れのある場合や、フィンガ部に指をはさむ危険のある場合には、保護カバーを取付けるなど安全対策を施してください。

e停電や空気源のトラブルで回路圧力が低下すると、把持力が減少しワークが落下する恐れが生じます。人体や機械装置に損害を与えないように落下防止などの対策をしてください。

r把持点は、制限範囲内で使用してください。制限範囲を超えた場合、フィンガ摺動部に過大なモーメント荷重が作用して、エアチャックの寿命に悪影響を及ぼす原因となります。各シリーズの制限範囲図をご参照ください。

tアタッチメントは軽く、短くなるよう設計してください。1)アタッチメントが長く重いと、開閉時の慣性力が大となり、フィンガのガタが発生したり、寿命に悪影響を与えることがあります。

2)把持点が制限範囲内でもなるべく短く、軽量に製作してください。

3)長物ワークおよび大型ワークの場合は、サイズアップや複数個の使用をしてください。

yワークが極細、極薄の場合アタッチメントに逃げ部を設けてください。逃げ部がない場合、把持が安定せず、位置ずれや把持不良の原因となります。

u把持力がワーク質量に対し余裕を持った機種を選定してください。無理な機種選定を行った場合、ワークの落下などの原因となります。機種選定の場合は各シリーズの実効把持力およびワーク質量に対する機種選定の目安をご参照ください。

i過大な外力や衝撃力の作用するような使用はしないでください。故障の原因となります。必要に応じ、当社にご確認ください。

oワークに対し、開閉幅が余裕を持つような機種を選定してください。

〈余裕がない場合には〉1)エアチャックの開閉幅のばらつきや、ワーク径のばらつきにより、把持が不安定になる原因となります。

2)オートスイッチには応差がありますので検出できない事があります。オートスイッチをご使用の際は、各シリーズのオートスイッチ応差をご参照の上、応差分のストロークを余分に確保してください。特に、耐水性向上2色オートスイッチをご使用の場合、検出時のランプ色の設定により、フィンガのストロークが制限される事がありますのでご注意ください。

!0単動形で、スプリング力のみでの把持をされる場合はご確認ください。作動不良などにより、把持が安定しなくなる場合や、復帰不良の原因となります。

!1分解・改造の禁止本体を分解・改造(追加工含む)しないでください。けがや事故の恐れがあります。

!2オートスイッチを組込んでご使用になる場合は、オートスイッチ/共通注意事項(P.13~16)を参照してください。

取付

警告q取扱説明書はよく読んで内容を理解した上で製品を取付けご使用ください。また、いつでも使用できるように保管しておいてください。

wメンテナンススペースの確保保守点検に必要なスペースを確保してください。

eねじの締付けおよび締付トルクの厳守取付け時は、推奨トルクでねじを締付けてください。

r取付け時にエアチャックを落下させたり、ぶつけたりして傷や打痕をつけないよう注意してください。わずかな変形でも精度の劣化や作動不良の原因となります。

tエアチャックの取付けや、アタッチメントの取付け時のねじ締付けは、制限範囲内のトルク値で適正に締付けてください。制限範囲以上の値による締付けは、作動不良の原因となり、締付け不足の場合は、位置のずれや落下の原因となります。

LおよびHが適正 Lが長すぎ Hが長すぎ

L L把持点

把持点把持点

H H

L把持点

針状ワーク 薄板ワーク逃げ部 逃げ部

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エアチャック/共通注意事項wご使用の前に必ずお読みください。

取付

注意qフィンガへのアタッチメントの取付けは、フィンガがこじられないようにしてください。ガタや精度劣化の原因となります。

wフィンガに外力が掛からないよう、調整・確認をしてください。繰返しフィンガに横荷重が作用したり、衝撃的な荷重が作用すると、フィンガのガタや破損の原因となります。エアチャックの移動のストロークエンドなどで、ワークやアタッチメントが突き当たらないようにクリアランスを設けてください。

rフィンガの開閉速度が必要以上に速くならないようスピードコントローラなどで調整してください。フィンガの開閉速度が必要以上に速いと、フィンガなどに作用する衝撃力が大きくなり、ワーク把持時の繰返し精度が悪くなったり、寿命に悪影響を及ぼす恐れがあります。

eワークの挿入動作などでは、芯合わせを十分行い、フィンガに無理な力が掛からないようにしてください。特に、試運転時には手動動作やシリンダの圧力を低くし低速で作動させ、衝撃などないか安全を確認してください。

フィンガ開閉速度の調整方法当社スピードコントローラ使用による調整例

内蔵ニードル調整の目安

支点開閉形の場合、慣性力によるフィンガ根元部への衝撃を避けるため、アタッチメントの長さによっては、さらに開閉スピードが遅くなるように調整する必要があります。

適用スピードコントローラエアチャック直結形  AS1200・M3・M5           AS2200・01など配管形        AS1000シリーズ           AS1001F,AS2051Fなど

複動形

機種 ニードル全閉状態(※)からの戻し回転数MHC2-10MHC2-16MHC2-20MHC2-25MHK2-12DMHK2-16DMHK2-20DMHK2-25DMHKL2-12DMHKL2-16DMHKL2-20DMHKL2-25D

単動形

スピードコントローラを1ヶ接続し、メータイン絞りまたはデュアルスピードコントローラで行ってください。外径把持時  閉ポートへ接続します。内径把持時  開ポートへ接続します。

・MHC2-10D~25D,MHK2-12D~25D,MHKL2-12D~25Dの場合可変絞りが内蔵されておりますので、内蔵ニードルで速度調整ができます。調整の目安として下表を参照ください。・上記以外のシリーズシリンダ内径ø6、ø10のシリーズについては、スピードコントローラを2ヶ接続し、メータイン絞りまたはデュアルスピードコントローラで行ってください。シリンダ内径ø16以上のシリーズについては、スピードコントローラを2ヶ接続し、メータアウト絞りで行ってください。

(※)ニードルを軽く突き当たるところまで締め込んだ状態

~11 2

1~11 21 ~21 2

~13 4

1~11 41 ~11 2 3 4

1 ~23 4

1~11 41 ~11 4 1 2

1 ~23 4

~1 4 1 2

2~21 4

3.反転動作時

クリア

ランス

衝撃荷重

反転

1.フィンガ開状態のストロークエンド

クリアランス有り クリアランスなし

クリア

ランス

クリア

ランス

衝撃荷重

2.エアチャックの移動のストロークエンド

クリアランス有り クリアランスなし

クリア

ランス

クリア

ランス

衝撃荷重

芯が合っている 芯が合っていない

衝撃荷重

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エアチャック/共通注意事項eご使用の前に必ずお読みください。

配管

注意空気源

qワンタッチ管継手の取扱いについては管継手&チューブ/共通注意事項(P.38~41)をご参照ください。

w配管前の処置配管前にエアブロー(フラッシング)または洗浄を十分行い、管内の切粉、切削油、ゴミ等を除去してください。

eシールテープの巻き方配管や継手類をねじ込む場合には、配管ねじの切粉やシール材が配管内部へ入り込まないようにしてください。なお、シールテープを使用される時は、 ねじ部を1.5~2山残して巻いてください。

給油

注意q無給油タイプのエアチャックは初期潤滑されておりますので、無給油で使用できます。給油される場合は、タービン油1種(無添加)ISO VG32を給油してください。なお、給油される場合は、必ず続けて行うようにしてください。途中で中止された場合、初期潤滑油の消失によって作動不良の原因となります。作動油のご使用にあたっては、作動油の製品安全データシート(MSDS)をご覧ください。

注意q使用流体に超乾燥空気が使用された場合、機器内部の潤滑特性の劣化から機器の信頼性(寿命)に影響が及ぶ可能性がありますので、当社にご確認ください。

wエアフィルタを取付けてください。バルブ近くの上流側に、エアフィルタを取付けてください。ろ過度は5μm以下を選定してください。

eアフタクーラ、エアドライヤ、ドレンキャッチなどを設置し対策を施してください。ドレンを多量に含んだ圧縮空気は、エアチャックや他の空気圧機器の作動不良の原因となります。アフタクーラ、エアドライヤ、ドレンキャッチなどを設置し対策を施してください。

r使用流体温度および周囲温度は仕様の範囲内でご使用ください。5℃以下の場合は、回路中の水分が凍結しパッキンの損害、作動不良の原因となりますので凍結防止の対策を施してください。

以上の圧縮空気の質についての詳細は、当社の「圧縮空気清浄化システム」をご参照ください。

警告q流体の種類について使用流体は圧縮空気を使用し、それ以外の流体で使用する場合には、当社にご確認ください。

wドレンが多量の場合ドレンを多量に含んだ圧縮空気は空気圧機器の作動不良の原因となります。エアドライヤ、ドレンキャッチをフィルタの前に取付けてください。

eドレン抜き管理エアフィルタのドレン抜きを忘れるとドレンが二次側に流出し、空気圧機器の作動不良を招きます。ドレン抜き管理が困難な場合には、オートドレン付フィルタのご使用をお勧めします。

以上の圧縮空気の質についての詳細は、当社の「圧縮空気清浄化システム」をご参照ください。

r空気の種類について圧縮空気が化学薬品、有機溶剤を含有する合成油、塩分、腐食性ガス等を含む時は破壊や作動不良の原因となりますので、使用しないでください。

巻く方向 

シールテープ2山位間をあける

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エアチャック/共通注意事項rご使用の前に必ずお読みください。

保守点検

警告q保守点検は、取扱説明書の手順で行ってください。取扱いを誤ると、人体への損害の発生および機器や装置の破損や作動不良の原因となります。

wメンテナンス作業圧縮空気は取扱いを誤ると危険ですので、製品仕様を守るとともに、エレメントの交換やその他のメンテナンスなどは空気圧機器について十分な知識と経験のある方が行ってください。

eドレン抜きエアフィルタなどのドレン抜きは定期的に行ってください。

r機器の取外しおよび圧縮空気の給・排気機器を取外す時は、被駆動物体の落下防止処置や暴走防止処置などがなされていることを確認してから、供給する空気と設備の電源を遮断し、システム内の圧縮空気を排気してから行ってください。また、再起動する場合は、飛出し防止処置がなされていることを確認してから、注意して行ってください。

tエアチャックの搬送経路に、人が侵入したり物を置いたりしないでください。けがや事故の原因となります。

yエアチャックのフィンガやアタッチメントの間に手などを入れないでください。けがや事故の原因となります。

uエアチャックを取外す時は、ワークを把持していないことを確認した後、圧縮空気を抜いて取外してください。ワークが残っていると、落下して危険です。

注意qダストカバーは消耗品です。破損する場合がありますので、必要に応じ交換してください。粉塵・切削油等により本体の作動不良の原因となります。

使用環境

警告q腐食性ガス、化学薬品、海水、水、水蒸気の雰囲気または付着する場所では、使用しないでください。エアチャックの材質については各構造図をご参照ください。

w直射日光の当たる場所では、日光を遮断してください。

e振動または衝撃の起こる場所では使用しないでください。

r周囲に熱源があり、輻射熱を受ける場所では使用しないでください。

t塵埃の多い場所や、水滴・油滴の掛かる揚所では使用しないでください。

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真空用機器/共通注意事項qご使用の前に必ずお読みください。

設計上のご注意/選定

警告q仕様をご確認ください。本カタログ記載の製品は、圧縮空気システム(真空含む)においてのみ使用されるように設計されています。仕様範囲外の圧力や温度では破壊や作動不良の原因となりますので、使用しないでください。(仕様参照)圧縮空気(真空含む)以外の流体を使用する場合には、当社にご確認ください。仕様範囲を超えて使用した場合の損害に関して、いかなる場合も保証しません。

w停電や空気源のトラブルによる真空圧力の低下に伴う事故に対する安全設計を行ってください。真空圧力が低下し真空パッドが吸着力を失うと搬送中のワークが落下し、人体や機械装置の損傷を招く危険が生じます。落下防止策など十分な安全対策を施してください。

e真空切換弁、真空破壊弁等真空配管には真空仕様品を使用してください。真空仕様でない機器を真空配管中に設置しますと、真空の漏れや作動不良が発生します。必ず真空仕様の機器をご使用ください。

r適切な吸込流量のエジェクタを選定してください。〈ワークまたは配管から真空の漏れがある場合〉エジェクタの吸込流量が少ないと吸着不良を起こします。〈配管が長い場合や配管が太い場合〉配管容積が増えますので吸着応答時間が遅くなります。技術資料を参考にして適切な吸込流量のエジェクタを選定してください。

t吸込流量が大き過ぎると真空スイッチの設定が困難になります。ワークが数mm角程度の小物部品の場合には、必要以上に吸込流量が大きいエジェクタを選定しますと、非吸着時との圧力差が少なく真空スイッチの設定が困難になることがあります。適正なエジェクタを選定してください。

y1台のエジェクタに2個以上のパッドを配管した場合、1個のパッドがワークから離脱すると他のパッドも離脱します。1個のパッドがワークから離脱することで真空圧力が低下し他のパッドもワークから離脱します。

u分解・改造の禁止本体をメンテナンス目的以外の分解・改造(追加工含む)しないでください。けがや事故の恐れがあります。部品交換などで分解・組立を行う場合には取扱説明書、カタログに従って確実に実施してください。

注意qサクションフィルタの設置について真空機器はワークだけでなく周囲のダストや水滴等も吸込むため、これらが機器内部に侵入することを防ぐ必要があります。フィルタ付のユニットであっても多量のダスト等がある場合には別途サイズの大きなフィルタを追加してください。また、水滴を吸込む可能性のある場合には真空用ドレンセパレータを使用してください。

w真空エジェクタの最高真空圧力は、使用される場所の大気圧に影響されます。大気圧は、標高、天候によって変化するため、実際の最高真空圧力が仕様に記載されている数値に達しないことがあります。

e方向制御機器、駆動機器等の関連機器につきましては、それぞれの力夕ログの注意事項をご参照ください。

r振動がある場合、破壊流量調整ニードルが緩むことがありますので振動のある場所では使用しないでください。振動がある場所でご使用の場合は、ロックナットタイプがあります。品番につきましてはお問合せください。

取付

警告q取扱説明書はよく読んで内容を理解した上で製品を取付けご使用ください。また、いつでも使用できるように保管しておいてください。

wメンテナンススペースの確保保守点検に必要なスペースを確保してください。

eねじの締付けおよび締付トルクの厳守取付け時は、推奨トルクでねじを締付けてください。

rエジェクタの排気口は塞がないようにしてください。排気口を塞いで取付けますと、真空が発生しませんので塞がないでください。また、ワークの離脱を目的に排気口を塞がないでください。製品が破損する恐れがあります。

iチェック弁についてチェック弁使用におけるワークの吸着保持に関しましては当社は一切保証できません。停電時等のワークの落下防止に関しましては別途落下防止策などの安全対策をしてください。なお、隣接したエジェクタの排気の干渉防止等にチェック弁を使用される場合は当社までお問合せください。

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真空用機器/共通注意事項wご使用の前に必ずお読みください。

空気源

警告q流体の種類について使用流体は圧縮空気を使用してください。それ以外の流体で使用する場合には、当社にご確認ください。

wドレンが多量の場合ドレンを多量に含んだ圧縮空気は、空気圧機器の作動不良の原因となります。エアドライヤ、ドレンキャッチ、フィルタを手前に取付けてください。

eドレン抜き管理ドレンキャッチやエアフィルタのドレン抜きを忘れるとドレンが出口側に流出し、空気圧機器の作動不良を招きます。ドレン抜き管理が困難な場合には、オートドレン付フィルタのご使用をお勧めします。以上の圧縮空気の質についての詳細は、当社の「圧縮空気清浄化システム」をご参照ください。

r空気の種類について圧縮空気が化学薬品、有機溶剤を含有する合成油、塩分、腐食性ガス等を含む時は、破壊や作動不良の原因となりますので、使用しないでください。

使用環境

q腐食性ガス、化学薬品、有機溶剤、海水、水、水蒸気の雰囲気または付着する場所では、使用しないでください。

w振動または衝撃の起こる場所では使用しないでください。

e可燃性ガス・爆発性ガスの雰囲気では使用しないでください。火災や爆発の恐れがあります。本製品は防爆構造ではありません。

r日光が照射する場合、保護カバー等で避けてください。

t周囲に熱源がある場合、輻射熱を遮断してください。

y水滴、油および溶接時のスパッタなどが付着する場所では適切な防護対策を施してください。

u真空ユニットを囲んだり、通電時間が長い場合、真空ユニット仕様の温度範囲内になるように放熱の対策を行ってください。

注意q真空エジェクタは、ある条件下において排気から間欠音(異音)が発生して真空圧力が一定にならないことがあります。この状態で使用しても真空エジェクタの機能上は問題ありませんが、間欠音が気になる場合や、真空圧力スイッチの動作への影響が考えられる場合には、真空エジェクタの供給圧力を少し下げるか上げるかして間欠音が発生しない供給圧力で使用してください。

配管

注意

警告

qワンタッチ管継手の取扱いについては管継手&チューブ/共通注意事項(P.38~41)をご参照ください。

w配管前の処置配管前にエアブロー(フラッシング)または洗浄を十分行い、管内の切粉、切削油、ゴミ等を除去してください。

eシールテープの巻き方配管や継手類をねじ込む場合には、配管ねじの切粉やシール材が配管内部へ入り込まないようにしてください。なお、 シールテープを使用される時は、ねじ部を1.5~2山残して巻いてください。

r十分なコンダクタンスが確保される配管を行ってください。真空配管側は、エジェクタの最大吸込流量を流すことのできる十分なコンダクタンスが確保される機器や配管を選定してください。また、配管途中に不要な絞りや漏れがないようにしてください。エジェクタの最大空気消費量と他の空気回路の空気消費量を考慮して、空気源の設計を行ってください。

tらせん配管はしないでください。真空側、供給側ともらせん配管は避け、極力直線的最短距離での配管を行ってください。配管容積が増え、応答時間が遅れます。

yエジェクタの排気側の配管はコンダクタンスを大きくしてください。排気が絞られますとエジェクタの性能が低下します。

u配管に傷、曲げによるつぶれがないようにしてください。

巻く方向 

シールテープ2山位間をあける

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真空用機器/共通注意事項eご使用の前に必ずお読みください。

保守点検

警告q保守点検は、取扱説明書の手順で行ってください。取扱いを誤ると、機器や装置の破損や作動不良の原因となります。

wメンテナンス作業圧縮空気は取扱いを誤ると危険ですので、製品仕様を守るとともに、エレメントの交換やその他のメンテナンスなどは空気圧機器について十分な知識と経験のある方が行ってください。

eドレン抜きドレンキャッチ、エアフィルタ、真空用ドレンセパレータなどのドレン抜きは定期的に行ってください。

r機器の取外しおよび圧縮空気の給・排気機器を取外す時は、ワークの落下防止処置や暴走防止処置などがなされていることを確認してから、供給空気と電源を遮断し、システム内の圧縮空気を排気してから行ってください。また、機器を再取付けや交換して再起動する場合は、機器が正常に作動することを確認してください。

tサクションフイルタ、サイレンサの掃除は定期的に行ってください。フィルタ、サイレンサの目詰まりによりエジェクタの性能が低下します。特に、粉塵が多い場合は処理流量の大きいフィルタを使用してください。

35

圧縮空気清浄化機器/共通注意事項qご使用の前に必ずお読みください。

設計上のご注意/選定

警告 注意q仕様をご確認ください。本カタログ記載の製品は、圧縮空気システム(真空含む)においてのみ使用されるように設計されています。仕様範囲外の圧力や温度では破壊や作動不良の原因となりますので、使用しないでください。(仕様参照)圧縮空気(真空含む)以外の流体を使用する場合は、当社にご確認ください。仕様範囲を超えて使用した場合の損害に関して、いかなる場合も保証しません。

w機器選定の場合は、使用目的や要求仕様、ご使用になる条件(圧力、流量、温度、環境、電源)を十分ご確認の上、仕様範囲を超えないように最新のカタログにて選定してください。不明な場合は事前に当社へご確認ください。

e高温の圧縮空気が冷却機器の出口側へ流れない設計にしてください。水冷式アフタクーラの冷却水停止や空冷式アフタクーラのファンモータ停止の場合、高温の圧縮空気が冷却機器の出口側へ流れ、出口側機器(AFF、AM、AD、lDFなど)の破壊や作動不良の原因となります。

r圧縮空気の供給停止を考慮した設計にしてください。冷凍式エアドライヤの凍結やヒートレスドライヤの切換弁の作動不良で圧縮空気が流れなくなる場合があります。

t潜函シールド用、呼吸用および医療、人体に入る医薬品、食品へのブローには使用しないでください。清浄化機器は工業用圧縮空気専用ですので、それ以外には使用しないでください。やむを得ず使用される場合は、安全対策をご配慮いただくとともに、事前に当社にご確認ください。

y車両、船舶へ搭載しての使用はできません。車両、船舶などの輸送機器への搭載は、振動による破損の原因となりますので使用できません。やむを得ず使用される場合は、事前に当社にご確認ください。

u分解・改造の禁止本体を分解・改造(追加工含む)しないでください。けがや事故の恐れがあります。

r低圧空気(ブロア)では使用できません。清浄化機器は、機器に応じて最低作動圧力が決まった圧縮空気専用です。最低作動圧力以下で使用すると、性能低下、作動不良の原因となります。やむを得ず使用される場合は、事前に当社にご確認ください。

注意q冷却水漏れ、結露水が垂れた場合を考慮した設計にしてください。冷却水を使う水冷式アフタクーラは、凍結などによる水漏れ、冷凍式エアドライヤおよびそれ以降の配管では、使用条件によっては過冷却によリ結露した水滴が垂れることがあります。断熱材等を取付けてください。

w逆圧、逆流を防ぐ設計にしてください。逆圧、逆流が発生すると機器破損や作動不良の原因となります。

e定格流量以上は流さないでください。瞬間的に定格流量以上を流すと、除湿不足、ドレン、油分の出口側飛散や機器の破損の原因となります。

取付

警告q取扱説明書はよく読んで内容を理解した上で製品を取付けご使用ください。また、いつでも使用できるように保管しておいてください。

wメンテナンススペースの確保保守点検に必要なスペースを確保してください。

eねじの締付けおよび締付けトルクの厳守取付け時は、推奨トルクでねじを締付けてください。

注意q取付け姿勢を確認してください。取付姿勢は各機器によって異なりますので、本文、もしくは取扱説明書でご確認ください。傾けて取付けるとドレン作動不良、および機器破損の原因となります。

w通風スペースを確保してください。空冷式アフタクーラ、冷凍式エアドライヤは、各機器に必要な通風スペースを確保しないと、冷却不良や停止の原因となります。

配管

警告q配管材のねじ込みは、めねじ側を保持して推奨適正トルクで行ってください。締付トルクが不足していると、緩みやシール不良の原因となり、締付トルクが過大ですと、ねじ破損などの原因になります。また、めねじ側を保持しないで締付けを行いますと、配管ブラケットなどに直接過大な力が作用し、破損などの原因となります。

接続ねじトルク

1/87~9

1/412~14

3/822~24

1/228~30

3/428~30

136~38 48~50

1 248~50

※手締め後、締込み工具を用いて約1/6回転増締めてください。

単位:N・m推奨適正トルク1 2

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圧縮空気清浄化機器/共通注意事項wご使用の前に必ずお読みください。

配管

注意配線

qワンタッチ管継手の取扱いについては管継手&チューブ/共通注意事項(P.38~41)をご参照ください。

w配管前の処置配管前にエアブロー(フラッシング)または洗浄を十分行い、管内の切粉、切削油、ゴミ等を除去してください。

eシールテープの巻き方配管や継手類をねじ込む場合には、配管ねじの切粉やシール材が配管内部へ入り込まないようにしてください。なお、シールテープを使用される時は、ねじ部を1.5~2山残して巻いてください。

r配管中にドレンが溜らないよう対策を施してください。立上り配管下部にはドレン抜きを取付けたり、ドレンが溜らないように流れにそって下り勾配(1/100程度)を持たせた配管設計にしてください。

tIN・OUTの確認配管する場合は、水側および空気側のlN・OUTを間違えないように接続してください。

配線

警告q専用ブレーカの取付電気を使用する清浄化機器(空冷式アフタクーラ、エアドライヤ)の場合は、感電とモータ焼損防止のため、電源側に適正な漏電感度と負荷容量をもった漏電ブレーカを取付けてください。ブレー力の仕様は本文、もしくは取扱説明書にてご確認ください。

w電源電圧の確認仕様以外の電圧で使用すると、火災や感電の原因となります。配線前に電源、電圧の確認を行ってください。電圧変動は規定値±10%としてください。

e配線ケーブルは大切に扱ってください。火災や感電の原因となりますので、電源コード、配線ケーブルを曲げたり、ねじったリ、引張ったりしないでください。

r適正サイズの端子を用いて配線してください。端子台付の機器に電源コードを接続する際は、端子台に適合したサイズの端子を用いてください。不適合なサイズの端子で無理に取付けますと、発火し、火災の原因となります。

t配線作業は有資格者が行ってください。ブレーカの設置やブレーカから機器までの配線、端子台への継ぎ込みなどの配線作業は有資格者が行ってください。

注意qアース取付電気を使用する清浄化機器(空冷式アフタクーラ、エアドライヤ)の場合は、漏電防止のためアース接続を行ってください。アース線は、水道管やガス管に接続すると、爆発の恐れがありますので避けてください。

w配線時の電線の色、端子番号の確認誤配線は電気部品の破損や故障、および誤動作につながりますので、取扱説明書もしくは電気配線図銘板にて電線色と端子番号をご確認の上、接続してください。

e三相電源接続の注意三相電源を使用する機器はR、S、Tを間違えないように接続してください。間違えますと空冷式アフタクーラはファンが逆回転します。冷凍式エアドライヤは反相リレーが作動して動きません。このような場合は、元電源を切断後、電源側の3本の内の2本を入替えてください。(IDF370Bを除く)

空気源

警告q流体の種類について使用流体は圧縮空気を使用し、それ以外の流体で使用する場合には、当社にご確認ください。

注意q化学薬品、有機溶剤、腐食性ガスを含む圧縮空気は使用しないでください。化学薬品、有機溶剤、塩分、腐食性ガスを含む圧縮空気を使用すると破壊や作動不良の原因となりますので、使用しないでください。

巻く方向 

シールテープ2山位間をあける

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圧縮空気清浄化機器/共通注意事項eご使用の前に必ずお読みください。

保守点検

保守点検

警告

警告

注意

q保守点検は、取扱説明書の手順で行ってください。取扱いを誤ると、機器や装置の破損や作動不良の原因となります。

wメンテナンス作業圧縮空気は取扱いを誤ると危険ですので、製品仕様を守るとともに、エレメントの交換やその他のメンテナンスなどは空気圧機器について十分な知識と経験のある方が行ってください。

e機器の取外しおよび圧縮空気の給・排気機器を取外す時は、被駆動物体の落下防止処置や暴走防止処置などがなされていることを確認してから、供給する空気と設備の電源を遮断し、システム内の圧縮空気を排気してから行ってください。また、再起動する場合は、飛出し防止処置がなされていることを確認してから、注意して行ってください。

r異常が発生したら電源を切って圧縮空気を止めてください。煙、異臭、異音などの異常が発生したら、感電、火災が考えられますので電源を切断するとともに、圧縮空気の流入を停止させ、機器内部の圧力をゼロにしてください。感電・火災の恐れがあります。

tユニット内に、手や異物を入れないでください。電源を使用する清浄化機器(空冷式アフタクーラ、エアドライヤ)の場合は、感電、やけど、けが防止のためユニット内に手や異物を入れないでください。やむを得ず行われる場合は、元電源を切って停止をご確認の上行ってください。

y点検時にはブレー力を切るか電源プラグを抜いてください。点検時の感電、やけど、けが防止のため、機器点検時はブレーカを切るか電源プラグを抜いてください。

u高温部に触らないでください。高温の圧縮空気が流入するアフタクーラや、冷凍式エアドライヤの冷凍機および冷媒配管は高温になり、直接触れるとやけどの原因となります。

i点検時には圧縮空気の圧力をゼロにしてください。オートドレンの点検やフィルタのエレメント交換をする場合は、圧力ゼロを確認して行ってください。

o第二種圧力容器は「ボイラーおよび圧力容器安全規則」に従って、安全弁の調整、定期自主点検が義務付けられていますので、規則に従った点検を実施してください。

q重いものを乗せたり踏み台にしないでください。機器が変形、破損したり、バランスが崩れて落下するなどけがの原因となります。

wドレンの排出を定期的に行ってください。ドレンが機器や配管に溜ったままになると、機器の作動不良や出口側に飛散して思わぬ事故の原因となりますので、ドレン量やオートドレンの作動を毎日チェックしてください。

e電線接続端子用ビスの増締め電線接続端子ビスは使用状況によっては緩みが生じ、異常加熱や発火の原因となります。このような不測の事態に対処するため、定期の増締めによるチェックを行ってください。

r冷凍式エアドライヤの廃棄に注意してください。冷凍式エアドライヤの冷媒は回収が必要です。冷媒回収・廃棄の際は専門業者に相談して行ってください。

t長期間使用しない場合は元電源を停止してください。不測の事態に備えるため、長期間使用しない場合は元電源を停止しておいてください。

y第二種圧力容器証明書は紛失しないように大切に保管してください。大型の冷凍式エアドライヤ(lDF190D以上)、大型のAFF、AMD(AFF220A, AMD901, 900, 1000)エアタンクなどは第二種圧力容器に該当します。製品納入より2~4週間遅れて送付される証明書は、紛失しないように保管してください。

使用環境

警告q以下の環境で使用しないでください。故障の原因となります。1)腐食性ガス、有機溶剤、化学薬品溶液の雰囲気およびこれらが付着する可能性のある場所。

2)海水の飛沫、水、水蒸気の掛かる場所。3)直射日光の当たる場所。(樹脂の紫外線劣化や温度上昇防止のため直射日光を遮断してください。)

4)周囲に熱源がある風通しの悪い場所。(輻射熱で軟化破壊が起きる場合があるため熱源を遮断してください。)

5)衝撃、振動のある場所。6)湿気、塵埃の多い場所。(事前に当社へご確認ください。)

w屋外では使用できません。空冷式アフタクーラ、エアドライヤは屋内仕様です。雨が当たると感電、電気機器破壊や作動不良の原因となります。やむを得ず使用される場合は、事前に当社へご確認ください。

e使用流体温度、および周囲温度範囲をお守りください。機器に応じて使用流体温度と周囲温度が決まっています。範囲外で使われますと破壊、故障や作動不良の原因となります。

38

F.R.L./共通注意事項qご使用の前に必ずお読みください。

設計上のご注意/選定

警告q仕様をご確認ください。本カタログ記載の製品は、圧縮空気システム(真空含む)においてのみ使用されるように設計されています。仕様範囲外の圧力や温度では破壊や作動不良の原因となりますので、使用しないでください。(仕様参照)圧縮空気以外の流体を使用する場合は、当社にご確認ください。仕様範囲を超えて使用した場合の損害に関して、いかなる場合も保証しません。

wエアフィルタ、フィルタレギュレータ、ルブリケータの標準ケースとルブリケータの滴下窓の材質は、ポリカーボネートです。合成油、有機溶剤、化学薬品、切削油、アルカリ、ネジロック剤などの雰囲気や付着する場所での使用はできません。

上記要因がある場合、または疑わしい場合には、安全のため、金属ケースをご使用ください。

注意q空気の出入口を示す“IN”と“OUT”または、矢印を確認して接続してください。逆接続は誤作動の原因となります。

wエアフィルタ、フィルタレギュレータ、ルブリケータなどケースの取付いている機器は、ケースを下向きに垂直で取付けてください。ドレンの排出不良や滴下の確認ができない場合があります。

e各々の製品の上・下・前には、メンテナンスや操作のためのスペースを設けてください。スペースについては、各製品の外形寸法項を参照ください。

eエアフィルタ、フィルタレギュレータ、ルブリケータなどの標準ケースへの圧力の充填と放出を頻繁に行うような使用は避けてください。ケース破損の原因となります。このようなご使用には金属ケースを推奨します。

r周囲雰囲気上漏れが許容できない場合や空気以外の流体をご使用されたい場合には、当社にご確認ください。

t内部の摺動部やパッキンなどに鉱油系グリースを使用していますので、出口側に流出することがあります。これをきらう場合には当社にご確認ください。グリースに関するMSDSが必要な場合は当社にご確認ください。

y分解・改造の禁止本体を分解・改造(追加工含む)しないでください。けがや事故の恐れがあります。

取付

警告q取扱説明書はよく読んで内容を理解した上で製品を取付けご使用ください。また、いつでも使用できるように保管しておいてください。

wメンテナンススペースの確保保守点検に必要なスペースを確保してください。

eねじの締付けおよび締付トルクの厳守取付け時は、推奨トルクでねじを締付けてください。

注意q当社の圧縮空気清浄化機器カタログに従い、清浄度に適した機器を選定ください。

有機溶剤、化学薬品の雰囲気および付着による影響物性を劣化させる薬品データ(参考)

アルカリ

無機塩

塩素系溶剤芳香族類ケトン類アルコール類

オイル類エステル類

エーテル類

アミン類

その他

薬品名種類 使用用途例材質

ポリカーボネート ナイロン

金属の酸洗い液

金属の脱脂工業塩水溶性切削油

金属の洗浄液印刷インク希釈

塗料ドライクリーニング

写真用フィルムドライクリーニング繊維工業

不凍剤接着剤

合成油防錆油の添加剤

ブレーキ油の添加剤

切削油ブレーキ油の添加剤ゴム促進剤

塩酸硫酸リン酸クロム酸カ性ソーダカ性カリ消石灰アンモニア水炭酸ソーダ硫化ソーダ硝酸カリ硫酸ソーダ四塩化炭素クロロホルム塩化エチレン塩化メチレンベンゼントルエンシンナーアセトンメチルエチルケトンシクロヘキサンエチルアルコールIPAメチルアルコール

ガソリン灯油

フタル酸ジメチルフタル酸ジメチル酢酸

メチルエーテルエチルエーテル

メチルアミン

ネジロック液海水リークテスター

×

×

×

×

×

×

×

×

×

×

×

×

×

×

○:ほぼ安全  △:一部影響を受けることがある ×:影響を受ける

39

F.R.L./共通注意事項wご使用の前に必ずお読みください。

e鋼管配管などの柔軟性がない配管は、配管側からの過大なモーメント荷重や振動の伝播を受け易いので、フレキシブルチューブなどを介在させて、それらが作用しないようにしてください。

注意

eワンタッチ管継手の取扱いについては管継手&チューブ/共通注意事項(P.38~41)をご参照ください。

wシールテープの巻き方配管や継手類をねじ込む場合には、配管ねじの切粉やシール材が配管内部へ入り込まないようにしてください。なお、シールテープを使用される時は、ねじ部を1.5~2山残して巻いてください。

空気源

警告q流体の種類について使用流体は圧縮空気を使用し、それ以外の流体で使用する場合には、当社にご確認ください。

wアフタクーラ、エアドライヤ、ドレンキャッチなどを設置し対策を施してください。ドレンを多量に含んだ圧縮空気は、フィルタ、レギュレータ、ルブリケータや他の空気圧機器の作動不良の原因となります。アフタクーラ、エアドライヤ、ドレンキャッチなどを設置し対策を施してください。

eドレン抜き管理エアフィルタのドレン抜きを忘れるとドレンが出口側に流出し、空気圧機器の作動不良を招きます。ドレン抜き管理が困難な場合には、オートドレン付のご使用をお勧めします。

以上の圧縮空気の質についての詳細は、当社の「圧縮空気清浄化機器選定ガイド」(Best Pneumatics No.t)をご参照ください。

r空気の種類について圧縮空気が化学薬品、有機溶剤を含有する合成油、塩分、腐食性ガス等を含む時は破壊や作動不良の原因となりますので、使用しないでください。なお、コンプレッサオイルに合成油が使用されている場合、出口側に流出すると合成油の種類や条件によっては空気圧機器の樹脂やパッキン類に悪影響を及ぼす場合があるため、メインラインフィルタの設置を推奨します。

配管

警告q配管材のねじ込みは、めねじ側を保持して推奨適正トルクで行ってください。締付トルクが不足していると、緩みやシール不良の原因となり、締付トルクが過大ですと、ねじ破損などの原因になります。また、めねじ側を保持しないで締付けを行いますと、配管ブラケットなどに直接過大な力が作用し、破損などの原因となります。

w機器の自重以外のねじりモーメント、曲げモーメントがかからないようにしてください。破損の原因になりますので、外部配管類は別に支持してください。

注意q配管前の処置配管前にエアブロー(フラッシング)または洗浄を十分行い、管内の切粉、切削油、ゴミ等を除去してください。

※1 手締め後、締め込み工具を用いて、約1/6~1/4回転増し締めした時の目安トルクです。

推奨適正トルク 単位:N・m接続ねじ

トルク 12~14

M5※11~1.5 7~9 28~30

1

36~38

2

48~5022~24 28~30

1 8 1 4

40~42 48~50

3 8 1 2 3 4 1 41 1 21

巻く方向 

シールテープ2山位間をあける

40

空気源

注意q使用流体温度および周囲温度は仕様の範囲内でご使用ください。低温で使用される場合、ドレン・水分などの固化または凍結がありますとパッキンの損傷や作動不良の原因となりますので、凍結防止の対策を施してください。以上の圧縮空気の質についての詳細は、当社の「圧縮空気清浄化機器選定ガイド」(Best Pneumatics No.t)をご参照ください。

F.R.L./共通注意事項eご使用の前に必ずお読みください。

注意q定期的にフィルタエレメントなどのエレメントを点検し、必要に応じて交換してください。使用時においても出口圧力が通常より低下したり、流れにくくなった場合には、エレメントを点検してください。

使用環境

警告q腐食性ガス、化学薬品、海水、水、水蒸気の雰囲気または付着する場所では、使用しないでください。F.R.L.の材質については各構造図をご参照ください。

w直射日光の当たる場所では、日光を遮断してください。

e振動または衝撃の起こる場所では使用しないでください。

r周囲に熱源があり、輻射熱を受ける場所では使用しないでください。

保守点検

警告q保守点検は、取扱説明書の手順で行ってください。取扱いを誤ると、機器や装置の破損や作動不良の原因となります。

wメンテナンス作業圧縮空気は取扱いを誤ると危険ですので、製品仕様を守るとともに、エレメントの交換やその他のメンテナンスなどは空気圧機器について十分な知識と経験のある方が行ってください。

eドレン抜きエアフィルタなどのドレン抜きは定期的に行ってください。

r機器の取外しおよび圧縮空気の給・排気機器を取外す時は、被駆動物体の落下防止処置や暴走防止処置などがなされていることを確認してから、供給する空気と設備の電源を遮断し、システム内の圧縮空気を排気してから行ってください。また、再起動する場合は、飛出し防止処置がなされていることを確認してから、注意して行ってください。

tエアフィルタ、フィルタレギュレータ、ルブリケータの透明樹脂ケースやルブリケータの滴下窓のクラック、傷、その他の劣化を検出するために定期的な点検を行ってください。クラックや傷、その他の劣化などが認められた場合は、破損の原因となりますので、新しいケースや滴下窓または、金属ケースに交換してください。

yエアフィルタ、フィルタレギュレータ、ルブリケータの透明樹脂ケースやルブリケータの滴下窓の汚れを定期的に点検してください。汚れが認められた場合には、家庭用中性洗剤で洗浄してください。他の洗剤や洗浄液、溶剤などを使用すると破損の原因となります。

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F.R.L./共通注意事項rご使用の前に必ずお読みください。

警告q使用油は、タービン油1種(無添加)ISO VG32を使用してください。上記以外の使用油は、機器の破損や作動不良の原因となります。

wAL10, 20タイプは、加圧下での給油はできませんので、入口圧力を抜いてから行ってください。

注意q一日一回油の滴下量を点検してください。滴下不良がありますと、潤滑対象物のトラブルの原因となります。

保守点検

注意q入口圧力を良く確認してから設定を行ってください。

w0.02~0.2MPa設定用製品のオプション品の圧力計は、0.2MPa用です。0.2MPa以上の圧力が加わらないようにしてください。圧力計の破損の原因となります。

eハンドルによる圧力設定は、上昇方向で行い、圧力設定後はハンドルをロックしてください。下降方向で圧力設定を行うと、当初の設定圧力より、低下することがあります。ハンドル右回転で出口圧力上昇、左回転で圧力下降となります。

設計上のご注意/選定

警告qプレス機械のように、高頻度で使用する場合は、固定絞りタイプのルブリケータを選定ください。機種選定に当たっては、固定絞りの通路断面積を選定する必要があるため、当社にご確認ください。

w使用空気流量が少ないと給油できない場合があります。カタログの滴下最少流量を参考にサイズを選定してください。

e入口側に残圧抜き3ポート弁を取付け、空気を逆流させますと内部部品の破損の原因となりますので、このようなご使用は避けてください。

r入口側で配管を分岐する場合は、入口側の圧力降下によりオイルが逆流することがありますので、チェック弁(AKMシリーズ)をご使用ください。

ルブリケータ個別注意事項

配管

注意q出口側の配管は立ち上りおよび、分岐を極力避けてください。給油不良の原因となります。

調整レギュレータ、フィルタレギュレータ個別注意事項

注意q標準仕様では空気消費量:0.1L/min(ANR)以下です。許容できない場合には、当社にご確認ください。

設計上のご注意/選定

警告q設定圧力値を超えた出力圧が出口側装置・機器の破損や作動不良を招くことがある場合は、必ず安全装置を取付けてください。

w入口圧力を抜いても残圧処理(出口圧力除去)はできません。残圧処理を行う場合には、逆流機能付を選定してください。逆流機能が付いていないと、使用条件などにより残圧処理が不安定(できる場合とできない場合有り)です。

e長時間エアを消費しない時や出口側を密封回路および、バランス回路で使用する場合に、出口側設定圧力の変動が起こる場合がありますので、当社にご確認ください。

r出口圧力の設定範囲は、入口圧力の85%以下で行ってください。85%を超えた設定を行うと流量や入口圧力の変動の影響を受け易く、不安定となります。

tカタログ仕様の設定圧力範囲の最大側数値には多少の余裕を持たせてあるため、圧力設定はこの数値以上になる場合があります。

y高精度のリリーフ感度や設定精度を要求される回路でご使用される場合には、当社にご確認ください。

レギュレータ、フィルタレギュレータ個別注意事項

取付

注意q圧力調整はハンドルのロックを解除して行い、調整後はハンドルをロックしてください。

警告q入口圧力と出口圧力の圧力計の表示値を確認しながら設定を行ってください。必要以上にハンドルを回しすぎますと内部部品の破損の原因となります。

w調圧ハンドルの操作は工具などを使用しますと破損の原因となりますので、手動で行ってください。

調整

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F.R.L./共通注意事項tご使用の前に必ずお読みください。

保守点検

注意qドレンをマニュアル排出する時は、ハンドルを左回転させてください。工具などを使用し過剰なトルクがハンドルに加わる操作は避けてください。オートドレンの破損の原因となります。排出後は停止するまでハンドルを右回転させてください。

wエレメントの目詰まりや圧力降下によりケース内圧力が仕様範囲を外れますと、空気漏れや作動不良の原因となります。これらの不具合が発生した場合には、圧力を確認してください。

警告q作動不良を避けるため、次の使用条件でご使用ください。

〈N.O.タイプの場合〉・使用コンプレッサは0.75kW(100L/min(ANR))以上でご使用ください。なお、オ-トドレンを2個以上使用する場合は、上記コンプレッサ能力に使用台数を乗じた値以上の能力のあるコンプレッサをご使用ください。2個使用の場合、1.5kW(200L/min(ANR))以上のコンプレッサ能力が必要となります。・使用圧力は0.1MPa以上でご使用ください。

〈N.C.タイプの場合〉・AD17, 27の使用圧力は0.1MPa以上でご使用ください。AD37, 47の使用圧力は0.15MPa以上でご使用ください。

設計上のご注意/選定フロート式オートドレン個別注意事項

配管

注意qフロート式オートドレンについて作動不良を防ぐため、ドレン配管は次の条件で行ってください。

〈N.O.タイプの場合〉・配管内径ø6.5以上を使用し、長さは5m以内としてください。また、立上り配管は避けてください。

〈N.C.タイプの場合〉・AD17, 27は配管内径ø2.5以上を使用してください。AD37, 47は配管内径ø4以上を使用してください。配管長さは5m以内とし、立上り配管は避けてください。

注意qAC□0A、AC□0B、AC□0Dの2点セットの場合には、ブラケットの上下を固定してください。3点セット以上の場合は、ブラケットの下側固定を推奨します。

wアタッチメント(T形スペーサ、圧力スイッチ)の取付けによりブラケットの位置が変わります。

eブラケットの標準取付位置は、各製品(AF、AR、AL、AW、AFM)のOUT側になります。アタッチメントの取付けによるブラケットの標準取付位置寸法につきましてはBest Pneumatics No.tをご参照ください。

rT形スペ-サおよび圧力スイッチの両側にブラケットを取付けることはできません。

tブラケット取付け位置の変更については、当社にご確認ください。

設計上のご注意/選定エアコンビネーション個別注意事項

警告qエレメントの交換時期は、使用後2年または、圧力降下が0.1MPaになるまでに行ってください。エレメント破壊の原因となります。

wケース内でドレンが上限以上溜まらないようにドレン抜きを行ってください。出口側にドレンが流入すると、機器の作動不良の原因となります。

保守点検エアフィルタ個別注意事項

注意q脈動の起きにくい場所へ設置してください。エレメントは内・外圧力差が0.1MPaを超えると破損の原因となります。

設計上のご注意/選定ミストセパレータ・マイクロミストセパレータ個別注意事項

保守点検

警告qエレメントの交換時期は、使用後2年または、圧力降下が0.1MPaになるまでに行ってください。エレメント破壊の原因となります。

wケース内でドレンが上限以上溜まらないようにドレン抜きを行ってください。出口側にドレンが流入すると、機器の作動不良の原因となります。

43

管継手&チューブ/共通注意事項qご使用の前に必ずお読みください。

q配管前の処置配管前にエアブロー(フラッシング)または洗浄を十分行い、管内の切粉、切削油、ゴミ等を除去してください。

wシールテープの巻き方配管や継手類をねじ込む場合には、配管ねじの切粉やシール剤が配管内部へ入り込まないようにしてください。

なお、シールテープを使用される時は、ねじ部を約1山残して巻いてください。

e取付前に型式、サイズなどをご確認ください。また、製品に傷、打痕、亀裂などがないかご確認ください。

rチューブを接続するときは圧力によるチューブの長さの変化などを考慮し、余裕を取ってください。継手の破損やチューブ抜けの原因となります。推奨配管条件をご参照ください。

t管継手とチューブにねじれ、引張り、モーメント荷重、振動、衝撃などが掛からないように、配管してください。管継手の破損やチューブのつぶれ、破裂、抜けなどの原因になります。

yコイルチューブ以外は静止配管を前提としております。ケーブルベア内配管などのチューブが移動するような使い方では、チューブの摺動摩耗、引張り力の発生による伸びおよび破断、管継手からのチューブ抜けなどの可能性がありますので、十分ご確認のうえご使用ください。

u管継手の取付けはボディの六角面を使用し、適正なスパナで締込んでください。スパナ掛け位置は、ねじに近い根元をご使用ください。六角面とスパナの大きさが適正でない、またはチューブ側に近い所で締込むと六角面のつぶれや変形、破損の原因となります。取付け後に継手の変形などがないことをご確認ください。

巻く方向

シールテープ1山位間をあける

ここに、η:変形率(%)d:管の外径(mm)L:測定量(mm)D:マンドレル直径(mm)  (最小曲げ半径の2倍)

試験温度:20±5℃相対湿度:65±5%

最小曲げ半径での管の変形率

設計上のご注意/選定 取付/配管

警告 警告q仕様をご確認ください。本カタログ記載の製品は、圧縮空気システム(真空含む)においてのみ使用されるように設計されています。仕様範囲外の圧力や温度では破壊や作動不良の原因となりますので、使用しないでください。(仕様参照)圧縮空気(真空含む)以外の流体を使用する場合は、当社にご確認ください。仕様範囲を超えて使用した場合の損害に関して、いかなる場合も保証しません。

w分解・改造の禁止本体を分解・改造(追加工含む)をしないでください。けがや事故の恐れがあります。

ePTFEが使用可能かご確認ください。ねじ部のシール剤にはPTFE(四ふっ化エチレン樹脂)パウダーが含まれています。使用上問題ないかご確認ください。

注意qロータリワンタッチ管継手(KS、KXシリーズ)以外の管継手に対しては、接続チューブが揺動、もしくは回転するような使用はしないでください。この様な使い方をすると、継手が破損する場合があります。

wチューブは最小曲げ半径以上で、なるべく余裕を持ってご使用ください。曲げ半径が小さいと、継手の破損やチューブが折れたりつぶれたりします。チューブの最小曲げ半径は、TSソフトナイロンチューブ、TUポリウレタンチューブ、TUHハードポリウレタンチューブ、TUSソフトポリウレタンチューブ、TRBU FR2層ポリウレタンチューブ、TH FEPチューブ、TL PFAチューブ、TD変性PTFEチューブ以外は、JIS B 8381-1995に従い下記の方法で測定しています。最小曲げ半径での管の変形率は、管の最小曲げ半径と同じ半径をもつマンドレルに管を密着するように巻き付け、管の外径、マンドレル直径および測定量から、次の式によって算出します。

e仕様に記載している使用流体以外は使用しないでください。使用可能な流体は、空気、水です。それ以外を使用される場合は当社にご確認ください。

r水で使用される場合は、サージ圧力により破壊する場合があるので、その点についてご配慮ください。

q取扱説明書はよく読んで内容を理解した上で製品を取付けご使用ください。また、いつでも使用できるように保管しておいてください。

wメンテナンススペースの確保保守点検に必要なスペースを確保してください。

eねじの締付けおよび締付トルクの厳守取付け時は、推奨トルクでねじを締付けてください。

rご使用時、チューブの劣化、継手破損により、継手よりチューブが外れ、チューブが暴れる場合があります。チューブが暴れないように保護カバーの設置またはチューブを固定してください。

注意

η=L-D2d1- ×100

44

管継手&チューブ/共通注意事項wご使用の前に必ずお読みください。

警告 警告q流体の種類について使用流体は圧縮空気を使用し、それ以外の流体で使用する場合には、当社にご連絡ください。汎用流体用の製品については、使用可能流体を当社にご確認ください。

wドレンが多量の場合ドレンを多量に含んだ圧縮空気は、空気圧機器の作動不良の原因となります。エアドライヤ、ドレンキャッチをフィルタの前に取付けてください。

eドレン抜き管理エアフィルタのドレン抜きを忘れるとドレンが二次側に流出し、空気圧機器の作動不良を招きます。ドレン抜き管理が困難な場合には、オートドレン付フィルタのご使用をお勧めします。

以上の圧縮空気の質についての詳細は、当社の「圧縮空気清浄化システム」をご参照ください。

r空気の種類について圧縮空気が化学薬品、有機溶剤を含有する合成油、塩分、腐食性ガス等を含む時は破壊や作動不良の原因となりますので、使用しないでください。

t通常の継手を静電気の帯電が問題となる場所には使用しないでください。システムの不良や故障の原因となります。このような場所には帯電防止継手(KAシリーズ)と帯電防止チューブ(TAシリーズ)をお勧めします。

y通常の管継手および、チューブをスパッタが発生する場所には使用しないでください。スパッタが火災の原因となる危険性があります。このような場所には難燃性継手(KR、KRMシリーズ)と難燃性チューブ(TRS、TRBシリーズ)をお勧めします。

u切削油、潤滑油やクーラントなどの液体がかかる環境では使用しないでください。切削油、潤滑油やクーラントなどがかかる環境での使用はご確認ください。

iクリーンルームでは、ナイロンチューブ、ソフトナイロンチューブを使用する場合、ご注意ください。チューブ表面に可塑剤などが析出する場合があります。クリーン度の性能が低下します。

o異物が製品に付着したり、製品内部に混入するような環境では使用しないでください。漏れやチューブ抜けなどの原因となります。注意

qエアフィルタを取付けてください。バルブ近くの上流側に、エアフィルタを取付けてください。ろ過度は5μm以下を選定してください。

wアフタクーラ、エアドライヤ、ドレンキャッチなどを設置し対策を施してください。ドレンを多量に含んだ圧縮空気は、空気圧機器の作動不良の原因となります。アフタクーラ、エアドライヤ、ドレンキャッチなどを設置し対策を施してください。

e使用流体温度および周囲温度は仕様の範囲内でご使用ください。5℃以下の場合は、回路中の水分が凍結しパッキンの損傷、作動不良の原因となりますので凍結防止の対策を施してください。

以上の圧縮空気の質についての詳細は、当社の「圧縮空気清浄化システム」をご参照ください。

警告q腐食性ガス、化学薬品、海水、水、水蒸気の雰囲気または付着する場所では、使用しないでください。管継手&チューブの材質については各構造図をご参照ください。

w直射日光の当たる場所では、日光を遮断してください。

e振動または衝撃の起こる場所では使用しないでください。

r周囲に熱源があり、輻射熱を受ける場所では使用しないでください。

警告q保守点検は、取扱説明書の手順で行ってください。取扱いを誤ると、機器や装置の破損や作動不良の原因となります。

wメンテナンス作業圧縮空気は取扱いを誤ると危険ですので、製品仕様を守るとともに、エレメントの交換やその他のメンテナンスなどは空気圧機器について十分な知識と経験のある方が行ってください。

eドレン抜きエアフィルタなどのドレン抜きは定期的に行ってください。

r機器の取外しおよび圧縮空気の給・排気機器を取外す時は、被駆動物体の落下防止処置や暴走防止処置などがなされていることを確認してから、供給する空気と設備の電源を遮断し、システム内の圧縮空気を排気してから行ってください。また、再起動する場合は、飛出し防止処置がなされていることを確認してから、注意して行ってください。

空気源

使用環境

使用環境

保守点検

45

接続ねじサイズ(R, NPT)1/16, 1/81/43/81/2

7~ 912~1422~2428~30

適正締付トルクN・m

管継手&チューブ/共通注意事項eご使用の前に必ずお読みください。

保守点検 接続ねじの締込方法

注意qワンタッチ管継手のチューブ着脱操作1)チューブの装着q外周に傷のないチューブを直角に切断してください。チューブ切断の際はチューブカッタTK-1、2、3をご使用ください。ペンチ、ニッパ、ハサミ等は使用しないでください。扁平して、接続できない場合や接続後のチューブ抜け、エア漏れの原因となります。

wポリウレタン材質のチューブは、内圧を加えることにより外径が膨張するため、ワンタッチ管継手に再装着できない場合があります。チューブ外径を確認し外径精度がø2で+0.07mm以上、その他サイズで+0.15mm以上の場合は、チューブを切断せずワンタッチ管継手に再装着してご使用ください。ワンタッチ管継手に再装着する場合は、チューブがスムーズにリリースブッシュを通過できるかご確認ください。

eチューブを握り、ゆっくりと押込み、奥まで確実に差込んでください。

r奥まで差込んだらチューブを軽く引張り、抜けないことをご確認ください。奥まで確実に装着されていないと、エア漏れやチューブ抜けの原因となります。2)チューブの離脱qリリースブッシュを十分に押込んでください。この時、ツバを均等に押してください。

wリリースブッシュが戻されないように押さえながら、チューブを抜いてください。リリースブッシュの押さえが不十分だと逆に喰い込みが増し、抜けにくくなります。

e離脱したチューブを再使用するときは、チューブの喰い込んだ箇所を切断してご使用ください。チューブの喰い込んだ箇所をそのまま使用すると、エア漏れの原因やチューブが離脱しにくくなります。

w金属ロッド付製品の接続についてワンタッチ管継手に金属ロッド付製品(KCシリーズ、旧KQシリーズ)は接続できません。

eチューブ、樹脂プラグを装着する時は、リリースブッシュを押して装着しないでください。また、装着前にリリースブッシュを空押ししないでください。抜けの原因となります。

取付/配管ワンタッチ管継手個別注意事項

注意q定期点検は、保護メガネを必ず装着して行ってください。

w定期点検において、以下のことを確認し、必要に応じて交換してください。1)傷、 打痕、摩耗、腐食2)エア漏れ3)チューブのよじれ、つぶれ、捻れ4)チューブの硬化、劣化、柔らかさ

e交換したチューブや継手を繕ったり、修理して再使用しないでください。

q接続ねじM3の場合手締め後、締込み工具を用いて約1/4回転増締めしてください。参考値としては、締付トルク:0.4~0.5N・mです。

w接続ねじM5, 10-32UNFの場合手締め後、締込み工具を用いて約1/6~1/4回転増締めしてください。参考値としては、締付トルク:1~1.5N・mです。

eM6の場合手締め後、締込み工具を用いて約1/6~1/4回転増締めしてください。注)ねじ込み過ぎるとねじ部の折れやガスケットの変形によるエア漏れの原因となります。ねじ込みが浅いとねじ部の緩みやエア漏れの原因となります。

rシール付管継手R, NPTの場合1)ねじ込みの際は、下表の適正締付トルクにて締込んでください。目安としては、手締め後、工具で2~3回転に相当します。

2)ねじ込み過ぎると、シール剤のはみ出し量が多くなります。はみ出したシール剤は除去してください。

3)ねじ込みが浅いと、シール不良やねじの緩みの原因となります。

4)再使用についてq通常2~3回の再使用が可能です。w取外した管継手に別離し、付着しているシール剤をエアブロー等で除去してから再使用ください。別離したシール剤が周辺機器に入り込むとエア漏れや作動不良の原因となります。

eシール効果がなくなった場合には、シール剤の上からテープ状シールを巻いて再使用ください。テープシール剤以外は使用しないでください。

r位置決めの必要な場合などでは、ねじ込み後に戻すとエア漏れの原因となります。

46

適正締付トルクN・m

Uniねじサイズ手締め後の増締め角度の目安

deg 5~ 711~1314~1620~22

1/81/43/81/2

30~6030~6015~4515~30

3~ 4 4~ 5 8~ 914~15

1/81/43/81/2

30~4515~3015~3015~30

適正締付トルクN・m

Uniねじサイズ 手締め後の増締め角度の目安deg

接続めねじ:Rc, NPT, NPTF

接続めねじ:G

面取口径øD(推奨値)mm

接続ねじサイズ

3.1~3.45.1~5.45.0~5.3

M3M5

10-32UNF

面取口径øD(推奨値)Rc NPT, NPTF

接続ねじサイズ

―10.2~10.413.6~13.817.1~17.321.4~21.6

G―

10.2~10.613.6~14.017.1~17.521.4~21.8

1/161/81/43/81/2

8.2~ 8.410.5~10.714.1~14.317.4~17.621.7~21.9

45°

Rz12.5

øD

øD

45°

管継手&チューブ/共通注意事項rご使用の前に必ずお読みください。

接続ねじの締込方法

tUniねじ管継手の場合1)ねじ部手締め後、ボディの六角面を使用し適正なスパナで、下記適正締付トルクで増締めしてください。

2)ガスケットは6~10回の繰り返し使用が可能です。また、ガスケット破損部は、容易に交換できます。破損したガスケットは、ガスケットを持ってねじを緩める方向に回して取外しますが、取りづらい場合はニッパ等で切断してください。その場合、継手の45°ガスケット座面はシール面ですから傷付けないようご注意ください。

推奨 NG図2 結束バンドで配管を束ねた場合

ストレート部

取付ピッチA

図1 推奨配管図

推奨配管条件

qワンタッチ管継手に配管する際は図1の推奨配管条件にて、チューブ長さに余裕を持った配管をお願い致します。また、結束バンドなどで配管を束ねる場合には継手に外力が加わらないよう配管願います。(図2参照)

チューブサイズ取付ピッチA

単位:mm

ナイロンチューブ ソフトナイロンチューブ ポリウレタンチューブ―

44以上 56以上 67以上 84以上 89以上112以上140以上134以上168以上178以上224以上

― 35以上 44以上 52以上 66以上 70以上 88以上110以上105以上132以上140以上176以上

13以上25以上26以上38以上39以上57以上52以上69以上69以上88以上93以上114以上

ストレート部長さ

ø2ø3.2, 1/8"ø4, 5/32"

ø3/16"ø6

ø1/4"ø8, 5/16"

ø10ø3/8"ø12

ø1/2"ø16

10以上16以上20以上24以上30以上32以上40以上50以上48以上60以上64以上80以上

注意

○○○○設計上のご注意/選定チューブ個別注意事項

q当社以外のブランドのチューブをご使用になる場合には、チューブ材質、外径精度が次の仕様を満足することをご確認ください。

チューブ外径精度を満足していない場合、チューブ内径寸法が当社寸法と異なる場合、材質、硬度、表面粗さが当社製品と異なる場合は、使用しないでください。ご不明な点は当社にご確認ください。チューブが接続できなかったり、漏れ、チューブ抜け、継手破損の原因となります。下記製品は、製品の性質上、当社以外のブランドのチューブをご使用になる場合は、製品の保証対象外となります。 KQG2, KQB2, KFG2, KF, ø2M

w当社以外のブランドの管継手をご使用になる場合には、ご使用条件に於いて問題が発生しないことを必ずご確認ください。

1)ナイロンチューブ ±0.1mm以内2)ソフトナイロンチューブ ±0.1mm以内3)ポリウレタンチューブ +0.15mm以内、-0.2mm以内

注意q接続ねじM3, M5, 10-32UNFのめねじ面取径ISO16030(空気圧流動力-接続-ポートおよびスタッドエンド)に準拠して、下表の面取径を推奨します。面取りを行うことにより、ねじ加工性-バリの防止にも有効です。

※Uniねじの場合、面取部でシールするため、Rz12.5が必要です。

wシール剤付R, NPT/Uniねじの面取径

めねじ面取口径

47

駆動制御機器/共通注意事項qご使用の前に必ずお読みください。

設計上のご注意/選定

警告取付

警告q仕様をご確認ください。本カタログ記載の製品は、圧縮空気システム(真空含む)においてのみ使用されるように設計されています。仕様範囲外の圧力や温度では破壊や作動不良の原因となりますので、使用しないでください。(仕様参照)圧縮空気(真空含む)以外の流体を使用する場合は、当社にご確認ください。仕様範囲を超えて使用した場合の損害に関して、いかなる場合も保証しません。

w漏れがゼロを必要とするストップ弁としては使用できません。製品の仕様上、ある程度の漏れを許容しています。漏れをゼロとするために無理にニードルを締込むと、破損する場合があります。

e分解・改造の禁止本体を分解・改造(追加工含む)しないでください。けがや事故の恐れがあります。

r各製品の流量特性は代表値となります。流量特性は製品単体での特性です。配管、回路、圧力条件等により異なります。また、流量特性のニードル回転数ゼロ位置は、製品の仕様上バラツキがあります。

t各製品の音速コンダクタンスおよび臨界圧力比は代表値となります。また、スピードコントローラの制御流れはニードル全開状態、自由流れは全閉状態での値となります。

yPTFEが使用可能かご確認ください。おねじタイプの管用テーパねじのシール剤にはPTFE(四ふっ化エチレン樹脂)パウダーが含まれています。使用上問題ないかご確認ください。製品安全データシート(MSDS)が必要な場合は、当社にご確認ください。

取付

警告q取扱説明書はよく読んで内容を理解したうえで製品を取付けご使用ください。また、いつでも使用できるように保管しておいてください。

wメンテナンススペースの確保保守点検に必要なスペースを確保してください。

eねじの締付けおよび締付トルクの厳守取付け時は、推奨トルクでねじを締付けてください。

rRねじはRcねじへ、NPTねじはNPTねじへねじ込んで使用してください。

tロックナットに緩みがないことを確認してください。ロックナットが緩んでいると、アクチュエータの速度が変化する場合がありますので危険です。

yニードル弁の回転数をご確認ください。抜止め機構付ですので、これ以上は回転しません。ニードルの回し過ぎは、破損の原因となりますので、使用製品の回転数をご確認ください。

uペンチ等の工具でハンドルを締付けないでください。ハンドルの空回り、破損の原因となります。

i流れ方向を確認して取付けてください。逆向きに取付けた場合、速度調整用のニードルがきかず、アクチュエータが急に飛出す場合がありますので危険です。

o速度調整はニードル全閉状態から徐々に開いて調整してください。ニードル弁が開いていると、アクチュエータが急に飛出す場合がありますので危険です。なお、ニードル弁は右回転で閉、左回転で開ですので、アクチュエータの速度は右回転で遅くなり、左回転で速くなります。

!0ボディや継手部への衝撃、工具によるこじり、打撃は避けてください。破損やエア漏れの原因となります。

!1ワンタッチ管継手の取扱いにつきましては管継手&チューブ/共通注意事項(P.13~16)をご参照ください。

!2チューブ外径ø2について当社以外のチューブはご使用できません。チューブが接続できなかったり、または接続後のエア漏れやチューブ抜けの原因となります。

!3取付け・取外しはボディBの六角二面幅を適正なスパナで締込んでください。それ以外の部分を使用すると破損の原因となります。取付け後の位置合わせは、ボディAを手で回転させて行ってください。

!4ボディAおよびユニバーサルタイプの継手は常時回転する場所では使用しないでください。ボディAもしくは継手部が破損する場合があります。

ボディB

ボディ A

48

øD

45°

推奨締付トルク N・m0.070.3 1 1.2 2 6

注3)

注2)

注3)

注1)

注1)

注4)

注5)

ロックナット 六角対辺 5 710121417

ボディサイズM3M51 81 43 81 2

注1)AS12□1F-M3-02, AS12□1F-M5-02, AS1200-M3は4.5となります。注2)AS12□1F-M5-02, AS1□□1FM, AS12□0M, ASD230FMは0.07N・mとなります。注3)AS22□1FE-01, AS22□1FE-02は2N・mとなります。注4)AS2001F-□-3は9, AS22□1FE-01は12となります。注5)AS22□1FE-02は14となります。

面取口径øD(推奨値)めねじサイズ3.1~3.45.1~5.45.0~5.3

M3M5

10-32UNF

適正締付トルクN・m

Uniねじの呼び手締め後の増締め角度の目安

deg 5~ 711~1314~1620~22

30~6030~6015~4515~30

適正締付トルクN・m

Uniねじの呼び 手締め後の増締め角度の目安deg

3~ 4 4~ 5 8~ 914~15

30~4515~3015~3015~30

45°

Rz12.5

1 81 43 81 2

1 81 43 81 2

øD

面取口径øD(推奨値)Rc NPT, NPTFねじの呼び

―10.213.617.121.4

―10.413.817.321.6

Gmin max min max min max―10.213.617.121.4

―10.614.017.521.8

1/161/81/43/81/2

8.210.514.117.421.7

8.410.914.517.822.1

駆動制御機器/共通注意事項wご使用の前に必ずお読みください。

注意q接続ねじM3、M5、10-32UNFの締込み方法1)M3の場合手締め後、締込み工具を用いて約1/4回転増締めしてください。参考値としては、締付トルク:0.4~0.5N・mです。注)AS12□1F-M3-02は手締め後、約1/6回転(参考締付トルク:0.4~0.5N・m)となります。

2)M5、10-32UNFの場合手締め後、締込み工具を用いて約1/6~1/4回転増締めしてください。参考値としては、締付トルク:1~1.5N・mです。注)ねじ込み過ぎるとねじ部の折れやガスケットの変形によるエア漏れの原因となります。ねじ込みが浅いとねじ部の緩みやエア漏れの原因となります。

w接続ねじM3、M5、10-32UNFのめねじ面取径ISO16030(空気圧流動力-接続-ポートおよびスタッドエンド)に準拠して、下表の面取径を推奨します。

eロックナット(六角形)は手締めによる締付けが可能です。より強固な固定が必要な場合は工具による増締めをしてください。工具を用いる場合の推奨締付トルクは表の通りです。目安としては、手締め後、工具で15~30°の増締めに相当します。なお、締過ぎによる破損にご注意ください。

取付

注意

○○○○

qねじ部手締め後、ボディの六角面を使用し適正なスパナで、下記適正締付トルクで増締めしてください。接続めねじ:Rc、NPT、NPTF

接続めねじ:G

wガスケットは6~10回の繰返し使用が可能です。また、ガスケット破損時は、容易に交換できます。破損したガスケットは、ガスケットを持ってねじを緩める方向に回して取外しますが、取りづらい場合はニッパ等で切断してください。その場合、継手の45°ガスケット座面はシール面ですから傷付けないようご注意ください。

e空気以外の流体使用につきましては、当社にご確認ください。

rその他、取扱上の注意等は、ワンタッチ管継手に準じます。

めねじ面取りの大きさ(推奨値)下表の面取りを行うことにより、ねじ加工性・バリの防止にも有効です。

取付Uni-ねじ製品個別注意事項

49

巻く方向 

シールテープ

1山位間をあける

駆動制御機器/共通注意事項eご使用の前に必ずお読みください。

配管

注意

警告空気源

q流体の種類について使用流体は圧縮空気を使用し、それ以外の流体で使用する場合には、当社にご確認ください。

wドレンが多量の場合ドレンを多量に含んだ圧縮空気は空気圧機器の作動不良の原因となります。エアドライヤ、ドレンキャッチをフィルタの前に取付けてください。

eドレン抜き管理エアフィルタのドレン抜きを忘れるとドレンが二次側に流出し、空気圧機器の作動不良を招きます。ドレン抜き管理が困難な場合には、オートドレン付フィルタのご使用をお勧めします。

以上の圧縮空気の質についての詳細は、当社の「圧縮空気清浄化システム」をご参照ください。

r空気の種類について圧縮空気が化学薬品、有機溶剤を含有する合成油、塩分、腐食性ガス等を含む時は破壊や作動不良の原因となりますので、使用しないでください。

qワンタッチ管継手の取扱いにつきましては管継手&チューブ/共通注意事項(P.38~41)をご参照ください。

w配管前の処置配管前にエアブロー(フラッシング)または洗浄を十分行い、管内の切粉、切削油、ゴミ等を除去してください。

eシールテープの巻き方配管や継手類をねじ込む場合には、配管ねじの切粉やシール材が配管内部へ入り込まないようにしてください。なお、シールテープを使用される時は、ねじ部を約1山残して巻いてください。

○○○○

注意qねじ込みの際は下表の適正締付トルクにて締込んでください。目安としては手締め後、工具で2~3回転に相当します。六角二面幅は各製品の寸法表にてご確認ください。

wねじ込み過ぎると、シール剤の外部へのはみ出し量が多くなります。はみ出したシール剤は除去してください。

eねじ込みが浅いと、シール不良やねじの緩みの原因となります。

r再使用について1)通常2~3回の再使用が可能です。2)取外した管継手に別離し、付着しているシール剤をエアブロー等で除去してから再使用ください。別離したシール剤が周辺機器に入込むとエア漏れや作動不良の原因となります。

3)シール効果がなくなった場合には、シール剤の上からテープ状シールを巻いて再使用ください。テープ状シール剤以外は使用しないでください。

t位置決めの必要な場合などでは、ねじ込み後に戻すとエア漏れの原因となります。

配管シール付製品個別注意事項

接続ねじサイズ

NPT、R

適正締付トルク N・m 7~ 912~1422~2428~30

NPT、R 1 4NPT、R 1 8

NPT、R 3 81 2

注意qエアフィルタを取付けてください。バルブ近くの上流側に、エアフィルタを取付けてください。ろ過度は5μm以下を選定してください。

wアフタクーラ、エアドライヤ、ドレンキャッチなどを設置し対策を施してください。ドレンを多量に含んだ圧縮空気は、駆動制御機器や他の空気圧機器の作動不良の原因となります。アフタクーラ、エアドライヤ、ドレンキャッチなどを設置し対策を施してください。

e使用流体温度および周囲温度は仕様の範囲内でご使用ください。5℃以下の場合は、回路中の水分が凍結しパッキンの損傷、作動不良の原因となりますので凍結防止の対策を施してください。

以上の圧縮空気の質についての詳細は、当社の「圧縮空気清浄化システム」をご参照ください。

50

駆動制御機器/共通注意事項rご使用の前に必ずお読みください。

使用環境

警告q腐食性ガス、化学薬品、海水、水、水蒸気の雰囲気または付着する場所では、使用しないでください。駆動制御機器の材質につきましては各構造図をご参照ください。

w直射日光の当たる場所では、日光を遮断してください。

e振動または衝撃の大きい場所では使用しないでください。

r周囲に熱源があり、輻射熱を受ける場所では使用しないでください。

t振動または衝撃の起こる場所でマイナスドライバ調整用/タンパープルーフスピードコントローラを使用する場合、ニードルの緩みが発生する原因となりますので、ロックナット六角タイプのスピードコントローラを使用してください。ご参考として、当社の振動試験により25G、200回の条件にてニードル緩みがないことを確認しました。

保守点検

警告q保守点検は、取扱説明書の手順で行ってください。取扱いを誤ると、機器や装置の破損や作動不良の原因となります。

wメンテナンス作業圧縮空気は取扱いを誤ると危険ですので、製品仕様を守るとともに、エレメントの交換やその他のメンテナンスなどは空気圧機器について十分な知識と経験のある方が行ってください。

eドレン抜きエアフィルタなどのドレン抜きは定期的に行ってください。

r機器の取外しおよび圧縮空気の給・排気機器を取外す時は、被駆動物体の落下防止処置や暴走防止処置などがなされていることを確認してから、供給する空気と設備の電源を遮断し、システム内の圧縮空気を排気してから行ってください。また、再起動する場合は、飛出し防止処置がなされていることを確認してから、注意して行ってください。

51

警告q仕様を守って使用してください。仕様範囲外で使用した場合、誤動作や故障・破損の原因となり、感電や爆発・火災・災害などを引き起こす恐れがあります。

w修理・分解・改造はしないでください。修理・分解・改造(追加工・基板の組み替え含む)を行った場合、けがや誤動作・故障の原因となります。

e正しい取付け方法で設置してください。正しい取付け方法で設置しなかった場合、誤動作や故障・破損の原因となります。管継手(ワンタッチ含む)の取扱いにつきましては管継手&チューブ/共通注意事項をご参照ください。下記の3項目につきましては各製品の取扱説明書を参照してください。 ・工具の取扱いにつきましては、適切なものをご使用くだ

さい。 ・締付トルクにつきましては、適切なトルクで取付けてください。

 ・取付け方向のある製品は、指示されている方向に取付けてください。

r保守・定期点検を行い、正常に動作することをご確認ください。保守・定期点検を行わなかった場合、誤動作や故障の原因となる恐れがあります。保守・定期点検をする時は供給電源をOFFにし、供給している流体を止めて実施してください。けがの恐れがあります。保守・定期点検完了後に、適正な機能検査・漏れ検査を実施してください。意図しない誤動作により、安全が確保できなくなる恐れがあります。正常に機器が動作しない・漏れがあるなどの異常の場合は、電源を切断し流体の供給を停止してください。

t振動・衝撃・荷重を加えないでください。振動・衝撃・荷重を加えた場合、誤動作や故障・破損の原因となります。特に、足場になる箇所には取付けないでください。

y直射日光の当たる場所では使用しないでください。直射日光が当たる場所で使用した場合、誤動作や故障の原因となります。直射日光が当たる場合は、日光を遮断してください。

u製品を腐食させる環境下では使用しないでください。製品を腐食させる環境下で使用した場合、誤動作や故障・破損の原因となります。製品の材質をご確認したうえでご使用ください。

iATEX対応製品以外は、爆発性や引火性のある環境下では使用しないでください。ATEX(防爆構造)対応製品はATEXレベルに合った環境でご使用ください。ATEX対応製品以外を爆発性や引火性のある環境下で使用した場合、爆発や火災などを引き起こす恐れがあります。

o保護構造の仕様を守って使用してください。保護構造の仕様を守らなかった場合、誤動作や故障の原因となります。IEC60529を参照し、等級に合った環境でご使用ください。

!0使用温度範囲・使用湿度範囲・使用流体温度の範囲内で使用してください。仕様範囲外での使用や、仕様範囲内でも急激に変化する環境・温度サイクルが掛かる環境・凍結や結露する環境で使用した場合、誤動作や故障の原因となります。低温で使用する場合は、凍結防止の処置をしてください。

!1適用流体以外の流体を使用しないでください。適用流体以外の流体を使用した場合、誤動作や故障・破損の原因となります。

!2引火性のある流体・毒性のある流体を使用しないでください。引火性のある流体・毒性のある流体を使用した場合、爆発や火災・災害などを引き起こす恐れがあります。

!3製品内部や配管ポート内に異物やドレンが入らないようにしてください。異物やドレンが入り込んだ場合、誤動作や故障の原因となります。流入側(一次側・IN側)には、適切なフィルタ等を設けてください。

!4定格圧力範囲内で使用してください。定格圧力範囲以外の圧力で使用した場合、誤動作の原因となります。

!5耐圧力以上の圧力を印加しないでください。耐圧力以上の圧力を印加した場合、故障や破損の原因となります。

!6電源電圧仕様を守って使用してください。仕様範囲外で使用した場合、誤動作や故障の原因となり、感電や火災などを引き起こす恐れがあります

!7市販のスイッチング電源を使用する場合は、FG端子を接地してください。市販のスイッチング電源に接続して使用する場合、スイッチングノイズが重畳され、製品仕様を満足できなくなります。その場合は、スイッチング電源との間に、ラインノイズフィルタ・フェライトなどのノイズフィルタを挿入するか、スイッチング電源よりシリーズ電源に変更してご使用ください。

!8最大負荷電圧および電流を超える負荷を使用しないでください。仕様範囲外で使用した場合、誤動作や破損の原因となり、寿命が短くなる恐れがあります。

!9配線は正しく接続してください。誤配線をした場合、誤動作や故障の原因となり、感電や火災などを引き起こす恐れがあります。

圧力スイッチ・フロースイッチ/共通注意事項qご使用の前に必ずお読みください。製品の個別注意事項につきましては当社ホームページの「取扱説明書」をご確認ください。

52

警告 注意@0ケーブルに繰返しの曲げ応力・引張力・荷重を加えないでください。ケーブルに繰返し曲げ応力・引張力・荷重が加わった場合、断線の原因となります。ケーブルの推奨曲げ半径は、シース外径の6倍・絶縁体外径の33倍のいずれか大きい値となります。

@1通電中に配線作業を行わないでください。通電中に端子やコネクタに触れると、感電の恐れがあります。通電中に配線作業を行った場合、誤動作や故障の原因となります。

@2サージ電圧が発生する負荷は、適切なサージ対策を施してください。サージ電圧を繰返し印加した場合、誤動作や故障の原因となります。

@3サージ発生源がある場所では使用しないでください。サージ発生源(電磁式のリフター・高周波誘導炉・モータなど)がある場所で使用した場合、誤動作や故障の原因となります。

適切な処置を施してご使用ください。

@4製品の配線と動力線・電力線との同一配線はしないでください。製品の配線と動力線・電力線との同一配線した場合、誤動作や故障の原因となります。

@5配線上の絶縁性をご確認ください。絶縁不良(他の回路と混触・地絡・端子間絶縁不良など)があった場合、誤動作や故障の原因となります。

@6静電気の帯電が問題になる場所には使用しないでください。システム不良や故障の原因となります。

q製品の表示部や本体に多少の傷や汚れがある場合がありますが、ご使用上問題ないと思われますので、そのままご使用ください。

w取付け設置・保守・定期点検用のスペースを確保してください。

e内部降下電圧を考慮してご使用ください。(電子式の場合のみ)負荷の動作電圧をご確認のうえ、下記式を満足するようにしてください。電源電圧-製品の内部降下電圧>負荷の最小動作電圧動作電圧を満足しない場合、製品が正常に動作しても負荷が動作しない恐れがあります。

r入力データの書き込み回数にご注意ください。(電子式の場合のみ)入力データ(設定値など)はメモリに書込みされますので、製品の電源を切っても消えませんが、書き込み回数に限りがあります。書き込み回数については、各製品の取扱説明書を参照してください。

tスイッチの清掃は、ベンジンやシンナなどを使用しないでください。表面に傷が付いたり、表示が消えたりする恐れがあります。柔らかい布で拭き取ってください。汚れがひどい時は、水で薄めた中性洗剤に浸した布をよく絞ってから汚れを拭き取り、乾いた布で再度拭き取ってください。

圧力スイッチ・フロースイッチ/共通注意事項wご使用の前に必ずお読みください。製品の個別注意事項につきましては当社ホームページの「取扱説明書」をご確認ください。

53

流体制御用2ポート電磁弁/共通注意事項qご使用の前に必ずお読みください。各シリーズごとの詳細注意事項につきましては、本文をご確認ください。

q緊急遮断弁などには使用できません。本カタログに記載しているバルブは、緊急遮断弁などの安全確保用バルブとして設計されていません。そのようなシステムの場合は、別の確実に安全確保できる手段を講じた上で、ご使用ください。

w長期連続通電連続通電にて使用した場合、ソレノイドコイルが発熱します。密閉された容器内などでの使用は避け、通気性の良い所へ設置してください。また、通電時、通電後は素手で電磁弁に触れないでください。

e防爆用電磁弁としては使用できません。

rメンテナンススペースの確保保守点検に必要なスペースを確保してください。

t液封について液体を流す場合、システム上に逃し弁を設け、液封の回路にならないようにしてください。

yアクチュエータ駆動についてバルブでシリンダなどのアクチュエータを駆動する場合は、予めアクチュエータの作動による危険が発生しないように対策してください。

u圧力(真空含む)保持バルブにはエア漏れがありますので、圧力容器内の圧力(真空含む)保持などの用途には使用できません。

iコンジットタイプを保護構造IP65相当として使用する場合は、電線管配管などを行ってください。

oウォーターハンマー等、急激な圧力変動による衝撃が加わると電磁弁が破損する場合がありますので、注意願います。

設計上のご注意

警告

q仕様をご確認ください。用途・流体・環境その他の使用条件を十分考慮し、本カタログに記載の仕様範囲内でご使用ください。

w使用流体についてq使用流体の種類について使用可能な流体かどうかにつきましては各機種の材質および耐薬品性適応流体を確認してからご使用ください。耐薬品性適応流体の動粘度は一般に50mm2/s以下でご使用ください。なお、不明な点は、当社にご確認ください。

w可燃性油、ガスの場合内外部の漏れにつきましては仕様をご確認ください。

e腐食性ガスの場合応力腐食割れその他事故の原因となりますので、使用できません。

警告選定

r黄銅ボディは水質によっては腐食が発生し内部漏れとなる場合があります。異常が生じた場合はステンレスボディ製品へ切換えてください。

t流路に油分の混入があってはならない場合は、禁油仕様をご使用ください。

y耐薬品性適応流体はバルブの使用条件によっては、そのまま適用できないこともあります。一般的な使用を示してありますので、確認の上、ご選定ください。

e使用流体の質について異物の混入している流体を使用しますと弁座・鉄心の摩耗促進、鉄心摺動部への付着等により、作動不良、シール不良などのトラブルを生じる事がありますので、弁直前に適切なフィルタ(ストレーナ)を設置してください。一般に80~100メッシュ程度を目安としてください。ボイラへの給水に使用する場合、カルシウム、マグネシウムなど硬質のスケール、スラッジを生成する物質が含まれています。スケール、スラッジはバルブの作動不良の原因となるので、それらの物質を除去する硬水軟化装置の設置とバルブ直前にフィルタ(ストレーナ)を設置してください。

r使用空気の質についてq清浄な空気をご使用ください。圧縮空気が化学薬品、有機溶剤を含有する合成油、塩分、腐食性ガス等を含む時は破壊や作動不良の原因となりますので使用しないでください。

wエアフィルタを取付けてください。バルブ近くの上流側に、エアフィルタを取付けてください。ろ過度は5μm以下を選定してください。

eアフタクーラやエアドライヤなどを設置し、対策を施してください。ドレンを多量に含んだ圧縮空気はバルブや他の空気圧機器の作動不良の原因となります。アフタクーラやエアドライヤなどを設置し、対策を施してください。

rカーボン粉の発生が多い場合、ミストセパレータをバルブの上流側に設置して除去してください。コンプレッサから発生するカーボン粉が多いとバルブ内部に付着し、作動不良の原因となります。

以上の圧縮空気の質についての詳細は当社の「圧縮空気清浄 化システム」をご参照ください。

t周囲環境について使用周囲温度範囲内でご使用ください。製品構成材料と周囲雰囲気との適合性をご確認の上、製品外表面に流体が付着しないようご使用ください。

y静電気対策について流体によっては静電気を起す場合がありますので静電気対策を施してください。

u低発塵仕様につきましては、別途当社にご確認ください。

警告選定

54

巻く方向

シールテープ

2山位間をあける

接続ねじRc1/8Rc1/4Rc3/8Rc1/2

7~ 912~1422~2428~30

適正締付トルク N・m

配管時の締付トルク

流体制御用2ポート電磁弁/共通注意事項wご使用の前に必ずお読みください。各シリーズごとの詳細注意事項につきましては、本文をご確認ください。

q漏れ量が増大したり、機器が適正に作動しない場合は使用しないでください。取付け後に圧縮空気や電気を接続し、適正な機能検査を行って正しい取付けがされているか確認してください。

wコイル部分に外力を加えないでください。締付け時は、配管接続部の外側にスパナなどを当ててください。

e基本的にはコイル上向きに取付け、コイル部が下向きにならないようにしてください。コイルを下向きに取付けた場合には、流体中の異物が鉄心に付着し作動不良の原因となります。特に、真空仕様、ノンリーク仕様等、漏れ量を厳しく管理される場合は、コイル上向きで使用してください。

rコイルアセンブリ部を保温材等で保温しないでください。凍結防止用テープヒータなどは、配管、ボディ部のみとしてください。コイル焼損の原因となります。

t鋼管、銅管継手の場合以外は、ブラケットで固定してください。

y振動源がある場合は避けるか、本体からのアームを最短にし共振を起こさぬようにしてください。

u塗装する場合製品に印刷または、貼付けてある警告表示や仕様は消したり、はがしたり、文字を塗りつぶすなどしないでください。

警告

注意

r配管にアースを接続しますと、電食によりシステムの腐食が生じることがありますので避けてください。

tねじの締付けおよび締付トルクの厳守バルブに継手類をねじ込む場合、下記適正締付トルクで締付けてください。

y製品に配管する場合製品に配管を接続する場合は、供給ポートなどを間違えないようにしてください。

uボイラで発生した蒸気は、多量のドレンを含んでいます。ドレントラップを必ず設置してご使用ください。

i真空、ノンリーク仕様の場合、異物混入や継手類の気密に対して、特に注意してください。

警告i低温下での使用

q各バルブの仕様で周囲温度ー10~ー20℃まで使用できますが、ドレン、水分などの固化または凍結がないように対策を施してください。

w寒冷地で使用する場合には、管路内の排水を行うなどの凍結防止策を講じてください。ヒータ等による保温の場合はコイル部を避けてください。露点温度が高くて、周囲温度が低い場合や、大流量を流す等の場合も、凍結の原因となります。エアドライヤの設置、ボディの保温等の防止策を施してください。

eシールテープの巻き方配管や継手類をねじ込む場合には、配管ねじの切粉やシール材がバルブ内部へ入り込まないようにしてください。なおシールテープを使用される時は、ねじ部を1.5~2山残して巻いてください。

選定

取付け

配管

qワンタッチ管継手の取扱いにつきましては管継手&チューブ/共通注意事項(P.38~41)をご参照ください。

w配管前の処置配管前にエアブロー(フラッシング)または洗浄を十分行い、管内の切粉、切削油、ゴミ等を除去してください。配管による引張・圧縮・曲げなどの力がバルブボディに加わらないよう配管してください。

注意配管

q腐食性ガス、化学薬品、海水、水、水蒸気の雰囲気または付着する場所では使用しないでください。

w爆発性雰囲気の場所では使用しないでください。

e振動または衝撃の起こる場所では使用しないでください。

r周囲に熱源があり、輻射熱を受ける場所では使用しないでください。

t水滴、油および溶接時のスパッタなどが付着する場所では、適切な防護対策を施してください。

使用環境

警告

55

流体制御用2ポート電磁弁/共通注意事項eご使用の前に必ずお読みください。各シリーズごとの詳細注意事項につきましては、本文をご確認ください。

q製品の取外しについて蒸気等の高温流体はバルブが高温になります。作業前にバルブ温度が十分下がったことを確認してください。不用意にさわると火傷する可能性があります。q流体供給源を遮断し、システム内の流体圧力を抜いてください。

w電源を遮断してください。e製品を取外してください。

w低頻度使用作動不良防止のため30日に1回は、バルブの切換作動を行ってください。また、最適な状態でお使いいただくため半年に1回程度の定期点検を行ってください。

警告

qフィルタ・ストレーナについてqフィルタまたはストレーナの目詰りにご注意ください。wフィルタエレメントは、使用後1年、またはこの期間内でも圧力降下が0.1MPaに達したら、交換してください。

eストレーナは、圧力降下が0.1MPaに達したら洗浄してください。

w給油給油してご使用の場合には、給油は必ず続けてください。

e保管使用後、長期間保管する場合は、錆の発生、ゴム材質等の劣化を防ぐために、水分を十分除去した状態で保管してください。

rエアフィルタのドレン抜きは定期的に行ってください。

注意

保守点検

q高温流体により、バルブは高温となります。直接触れると火傷する可能性がありますので、ご注意ください。

wパイロット形2ポート電磁弁において、弁閉状態時、流体供給源(ポンプ、コンプレッサ等)の起動等により急激に圧力が加わった場合に、瞬時弁が開き流体が漏れる場合がありますので、ご注意ください。

eウォーターハンマにより問題が発生する場合は、ウォーターハンマ緩和装置(アキュムレータ等)を設けていただくか、当社のウォーターハンマ緩和弁「VXR」シリーズをご使用ください。詳細は当社にご確認ください。

rパイロット式2ポート電磁弁は必ず1(IN)→2(OUT)の流れ方向でご使用願います。1(IN)→2(OUT)の流れを基本に設計されており、弁閉、弁開時に1(IN)ポートからの流体圧力を利用しています。バルブに逆圧(2(OUT)→1(IN))が加わった場合、主弁(ダイヤフラム、ピストン等)のチャタリング(発振)、脈動により、寿命低下、または早期部品破損につながる恐れがあります。バルブに逆圧が加わる可能性がある場合は、バルブ二次側へチェック弁を設置するなどの対策を施してください。なお、チェック弁を設置する際はバルブとチェック弁の距離が近い場合、主弁の発振、脈動等の原因となりますので、バルブとの距離を十分に離して設置願います。対象機種・パイロット形2ポートソレノイドバルブVXD, VXED, VXZ, VXEZ, VXS, VXP, VXRシリーズ

警告使用時の注意

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日本冷凍空調工業会 JRA GL-02-1994 「冷却水系―循環式―補給水」

<循環液用の清水の水質基準>

基準項目

参考項目

項目

pH(at 25℃)電気伝導率(25℃)塩化物イオン(Cl-)硫酸イオン(SO42-)酸消費量(at pH4.8)全硬度カルシウム硬度(CaCO3)イオン状シリカ(SiO2)鉄分(Fe)銅(Cu)硫化物イオン(S2-)アンモニウムイオン(NH4+)残留塩素(Cl)遊離炭素(CO2)

単位

-[μS/cm][mg/L][mg/L][mg/L][mg/L][mg/L][mg/L][mg/L][mg/L][mg/L][mg/L][mg/L][mg/L]

基準値影響

腐食 スケール生成

6.0~8.0100※~300※

50以下50以下50以下70以下50以下30以下0.3以下0.1以下

検出されないこと0.1以下0.3以下4.0以下

○○

○○○○○

○○○○

○○○○○○

※[MΩ・cm]の場合は0.003~0.01になります。・欄内の○印は腐食またはスケール生成影響のいずれかに関係する因子を示す。・基準を満足している場合にも、腐食を完全に防止することを保証するものではありません。

温調機器/共通注意事項qご使用の前に必ずお読みください。各シリーズの製品個別注意事項につきましては、本文をご確認ください。

選定

警告q仕様をご確認ください。用途・環境・流体・その他の使用条件を十分理解し、本カタログに記載の仕様範囲でご使用ください。仕様範囲外のご使用は、人体への危険、製品・関連施設の破損、動作不良等につながりますので絶対に避けてください。不明な点がありましたら事前に当社へご確認ください。

w性能上の余裕の確保製品の冷却・加熱性能、流量特性を検討する場合は、配管等の放熱、圧力損失がありますので、特性図上の性能に対して必ず安全側に余裕を取ってください。

使用環境・保管環境

警告q使用周囲温度範囲をお守りください。使用周囲温度範囲は、本カタログに記載の仕様範囲でご使用ください。範囲外でのご使用は、破壊、故障や作動不良の原因となります。ご注意ください。

w以下の環境でのご使用・保管は避けてください。故障の原因となります。1.水、水蒸気、塩水、油の掛かる場所2.塵埃、ダスト等が多い場所3.腐蝕性ガス、有機溶剤、化学薬品溶液の雰囲気および爆発性雰囲気の場所(製品は防爆構造になっていません。)

4.直射日光が照射する場所、放射熱のある場所(樹脂の紫外線劣化や温度上昇の防止のため直射日光を遮断してください。)5.温度変化が急激な場所6.周囲に熱源がある風通しの悪い場所(熱での軟化破壊や温度上昇の防止のため熱を遮断または換気してください。)7.結露が発生する場所8.強い電磁ノイズが発生する場所(強電界・強磁界・サージが発生する場所)9.静電気放電が発生する場所、本体に静電気放電させる状況10.強い高周波が発生する場所11.雷の被害が予想される場所12.衝撃、振動のある場所13.本体が変形するような力、重量がかかる状況14.高度が1000m以上の場所(保管と輸送は除く)

使用流体

警告q流体の種類について1.使用流体は、本カタログに記載の仕様範囲でご使用ください。それ以外の流体を使用する場合には、当社にご確認ください。2.配管材料と使用流体は、その組合せによっては異物発生、化学物質溶出、触媒作用などで変質する場合があります。適合性は十分に確認してください。

3.流体に固形異物が混入するおそれのある場合は、除去するためにフィルタを設置してください。

w清水(エチレングリコール水溶液の希釈用も含む)は、下表に示す水質基準を満たす清水をご使用ください。

輸送・搬入・移動

警告q搬入作業は、充分な知識と経験のある方が行ってください。特に重量物の搬入作業は危険です。転倒、落下事故が起こらないように十分ご注意ください。

w以下の環境での輸送は避けてください。故障の原因となります。1.強い振動や衝撃が加わる状況2.使用環境・保管環境以外の状況

e重量物移動の注意本製品は重量物です。持ち上げ、下ろし時のケガ、転倒、落下事故が起こらないように十分ご注意ください。

r移動時は本製品内から、使用流体、放熱水を抜いてから移動してください。

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接続ねじ 適性締付トルク N・m

配管時の締付トルク

1.5 ~ 2 7 ~ 912~1422~2428~3028~3036~3840~4248~5048~50

M5Rc1/8Rc1/4Rc3/8Rc1/2Rc3/4Rc1Rc1 1/4Rc1 1/2Rc2

注意qワンタッチ管継手の取扱いにつきましては管継手&チューブ/共通注意事項(P.38~41)をご参照ください。

w配管前の処置配管前にエアブロー(フラッシング)または洗浄を十分に行い、管内の切粉、切削油、ゴミ等を除去してください。

e流体の流れ方向にご注意ください。製品配管を接続する場合は、供給ポートなど流体の流れ方向を間違えないようにしてください。“IN”と“OUT”または、矢印の銘板や刻印や、取扱説明書の内容を確認して接続してください。

rシールテープの巻き方配管や継手類をねじ込む場合には、配管ねじの切粉やシール材が配管内部へ入り込まないようにしてください。なおシールテープを使用される場合は、ネジ部先端を1.5~2山残して巻いてください。

t結露水の対策を行ってください。使用条件によっては配管の結露が発生する場合があります。そのような場合は、断熱材等を取付けるなどの対策を施してください。

配管

配管

警告qシステム全体の配管設計を行ってください。本製品と付帯の設備装置について充分な知識と経験を持った人が、配管システムの設計を行ってください。

w配管作業は、充分な知識と経験のある方が行ってください。充分な知識と経験がない方が配管され不備があった場合、使用流体の漏れなどの原因になります。

e取扱説明書をよく読んでください。よく取扱説明書を読んで、内容を理解した上で、製品を配管してください。また、いつでも使用できるように保管しておいてください。

rねじの締付けおよび締付トルクの厳守配管をねじ込む場合は、下記適性締付トルクで締付けてください。

t液漏れ確認を行ってください。必ず、ホース、チューブの抜けや継手部からの漏れがないことをご確認ください。

温調機器/共通注意事項wご使用の前に必ずお読みください。各シリーズの製品個別注意事項につきましては、本文をご確認ください。

取付け・設置

警告q設置作業は、充分な知識と経験のある方が行ってください。特に重量物の設置作業は危険です。転倒、落下事故が起こらないように十分ご注意ください。

注意q通風スペース、メンテナンススペースの確保各機器に必要な通風スペースを確保してください。冷却不良や停止の原因となります。また、保守点検に必要なスペースを確保してください。

w設置姿勢をご確認ください。水平に取付け・設置してください。

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電気配線

警告q電気配線作業は、充分な専門知識と経験のある方が行ってください。電源設備や配線工事などは電気設備技術基準および内線規定に従い正しく施工してください。

w専用漏電ブレーカの取付け漏電対策として、元電源に漏電ブレーカを取付けてください。

e電源の確認仕様以外の電圧で使用すると、火災や感電の原因となります。配線前に電圧、容量、周波数をご確認ください。電圧変動は仕様値±10%に入っていることをご確認ください。

r接地接地(フレームグランド)は必ず行い、第D種接地(接地抵抗100Ω以下)としてください。電源コードの接地線で接地できます。なお強い電磁ノイズや高周波ノイズが発生する機器等の接地とは共用しないでください。

t配線ケーブルは大切に扱ってください。コード、ケーブルを、曲げたり、ねじったり、引張ったりしないでください。

y適性サイズのケーブル、端子を用いて配線してください。電源ケーブルを接続する際は、各製品の電気容量に適したケーブル、端子サイズを用いてください。不適合なサイズで無理に取付けますと、発火し、火災の原因となります。

u信号線と動力線の並行配線の回避ノイズによる誤動作の可能性がありますので、温度センサ線、通信線、警報線等の信号線と、動力線、高電圧線と、並行配線したり同一配線管に通したりしないでください。

警告q放熱水を必ず供給してください。1.断水運転、微少量運転の禁止放熱水を断水、または非常に少ない流量状態で運転しないでください。このような運転では、放熱水温度が非常に高温になる場合があり、供給配管がホース等で接続している場合はホース材質が軟化し破裂する危険があります。ご注意ください。2.異常高温停止時の処置放熱水の流量低下等で異常高温になり停止した場合は、すぐに放熱水を流さないでください。供給配管がホース等で接続している場合、ホース材質が軟化し破裂する危険があります。まず、自然冷却させ流量低下の原因を取除き、漏れ箇所がないことを再度ご確認ください。

注意q放熱水の水質1.放熱水は、下表に記載の仕様範囲でご使用ください。それ以外の流体で使用する場合には、当社にご確認ください。2.流体に異物が混入するおそれのある場合はフィルタ(20メッシュ相当)を設置してください。

(水冷冷凍式の場合)放熱水供給

日本冷凍空調工業会 JRA GL-02-1994 「冷却水系―循環式―循環水」

<放熱水の水質基準>

温調機器/共通注意事項eご使用の前に必ずお読みください。各シリーズの製品個別注意事項につきましては、本文をご確認ください。

基準項目

参考項目

項目

pH(at 25℃)電気伝導率(25℃)塩化物イオン(Cl-)硫酸イオン(SO42-)酸消費量(at pH4.8)全硬度カルシウム硬度(CaCO3)イオン状シリカ(SiO2)鉄分(Fe)銅(Cu)硫化物イオン(S2-)アンモニウムイオン(NH4+)残留塩素(Cl)遊離炭素(CO2)

単位

-[μS/cm][mg/L][mg/L][mg/L][mg/L][mg/L][mg/L][mg/L][mg/L][mg/L][mg/L][mg/L][mg/L]

基準値影響

腐食 スケール生成

6.5~8.2100※~800※

200以下200以下100以下200以下150以下50以下1.0以下0.3以下

検出されないこと1.0以下0.3以下4.0以下

○○

○○○○○

○○○○

○○○○○○

※[MΩ・cm]の場合は0.00125~0.01になります。・欄内の○印は腐食またはスケール生成影響のいずれかに関係する因子を示す。・基準を満足している場合にも、腐食を完全に防止することを保証するものではありません。

59

操作・運転

警告q本製品およびシステム全体の安全を確認した上で操作・運転を行ってください。本製品と付帯の設備装置について充分な知識と経験を持った人が行ってください。

w起動前に取付け、据え付け、配管、電気配線の状態の安全確認を行ってください。1.取付け・設置状態の安全をご確認ください。2.循環液を必ず入れ、液面レベルが表示範囲内であることをご確認ください。

3.バルブの開閉状態、ホース、樹脂チューブの折れ曲りがないことをご確認ください。配管中のバルブを閉じたまま運転すると、循環液、放熱水が流れず、流体圧力が上昇し危険です。

4.流体の流れ方向をご確認ください。流体の流れ方向(出入口方向)が、正しく接続されていることをご確認ください。

5.電気配線の状態の安全を確認してください。誤配線は製品の破損や誤動作につながります。配線にミスがないことを運転前に必ずご確認ください。

6.三相電源仕様の製品を使用する場合は、三相電源接続をご確認ください。相順を間違えるとポンプなどが逆転または反相リレーが検知し、製品は起動しません。このような場合は、元電源を遮断後、3線の内の2線を入替え、正しい相順に再接続ください。

e通電または運転中は、外観パネルを取外さないでください。取外すと、感電、火傷、凍傷、回転物への巻き込みの危険があります。

r少流量運転の回避不安定な温度制御になったり、ポンプ寿命が短くなったりしますので、少流量運転でのご使用は回避願います。

t起動中の安全を確認してください。起動中、異常が確認された場合は、直ちに本装置を停止させ、電源ブレーカを切ってください。

y長期間未使用後は、始業前に起動前の安全確認を再度行ってください。

保守点検

警告q保守点検は、取扱説明書またはメンテナンスマニュアル等の手順に従って行ってください。取扱いを誤ると、機器や装置の破壊や作動不良の原因となります。

wメンテナンス作業使用流体の種類によっては、取扱いを誤ると危険ですので、製品仕様を守るとともに、機器や装置の交換やメンテナンスなどは充分な知識と経験のある方が行ってください。

e保守前点検本製品をお客様装置から取外す時は、事前に、供給している電源を切り流体供給源を遮断し、必ず使用流体の圧力をゼロにしてください。

r保守後点検修理・再取付け後は、使用流体や電源を供給し、適正な機能テストおよび漏れテストを行ってください。漏れの発生や機器が適正に作動しない場合は、正しい修理・取付けがされているかご確認ください。

t分解・改造の禁止製品を分解したり、改造したりしないでください。

y長期間の停止長期間使用しない場合は、使用流体(循環液、放熱水)を抜いて、元電源を切っておいてください。

u製品の取外し停止・点検処置を行い、危険がない状態であることを確認してから製品を取外してください。取外しの際は、使用した液体を排出し、配管内を洗浄してください。危険な液体、汚染された液体が残っている場合は、汚染区域の拡大および人災の恐れがあります。

i製品の廃棄製品を廃棄する場合は、地方自治体の条例または規則に従って処理する必要があります。専門の産業廃棄物処理業者にご依頼ください。特に、冷凍式(フロン回収破壊法第一種特定製品)の場合、フロン類の回収を業者へ依託してください。その際、使用した液体の残存有無と種類の証明が必要となる場合もあります。お客様の責任で対応してください。

oバックアップ機のご準備お客様の設備システムの停止時間を最小限に抑えるためには、必要に応じてバックアップ機をご準備くださいますようお願い致します。

温調機器/共通注意事項rご使用の前に必ずお読みください。各シリーズの製品個別注意事項につきましては、本文をご確認ください。

60

作動油 適合性◯◯◯※×

※は、当社にご確認ください。

一般鉱物性作動油W/O系作動油O/W系作動油水-グリコール系作動油リン酸エステル系作動油

呼び圧力

最高許容圧力

耐圧力

最低作動圧力

呼称の便宜を図るためにシリンダに与える圧力。定められた条件の下で性能を保証する使用圧力と必ずしも一致しない。

シリンダ内部に発生する圧力(サージ圧力など)の許容できる最高値。

呼び圧力に復帰したときに性能の低下をもたらさずに耐えねばならない試験圧力。

無負荷で水平に設置されたシリンダが作動する最低の圧力。

油圧シリンダ/共通注意事項qご使用の前に必ずお読みください。

qシリンダは、機械の摺動部のこじれなどで力の変化が起こる場合、インパクト的な動作をする危険があります。このような場合、手足を挟まれるなど人体に傷害を与え、また機械の損傷を起こす恐れがありますので、スムーズに機械が運動を行う調整と人体に損傷を与えないような設計をしてください。

w人体に特に危険を及ぼす恐れのある場合には、保護カバーを取付けてください。被駆動物体およびシリンダの可動部分が、人体に特に危険を及ぼす恐れがある場合には、人体が直接その場所に触れることができない構造にしてください。

eシリンダの固定部や連結部が緩まない確実な締結を行ってください。特に作動頻度が高い場合や振動の多い場所にシリンダを使用する場合には、確実な締結方法を採用してください。

r減速回路やショックアブソーバが必要な場合があります。被駆動物体の速度が速い場合や質量が大きい場合、シリンダのクッションだけでは衝撃の吸収が困難になりますので、クッションに入る前で減速する回路を設けるか、また外部にショックアブソーバを使用して衝撃の緩和対策をしてください。この場合、機械装置の剛性も十分検討してください。

t停電等で回路圧力が低下する可能性を考慮してください。クランプ機構にシリンダを使用する場合、停電等で回路圧力が低下するとクランプ力が減少してワークが外れる危険がありますので、人体や機械装置に損害を与えない安全装置を組込んでください。吊下げ装置やリフトも落下防止のための配慮が必要です。

y動力源の故障の可能性を考慮してください。空気圧、電気、油圧などの動力で制御される装置には、これらの動力源に故障が発生しても、人体または装置に損害を引起こさない方法で対策してください。

u被駆動物体の飛出しを防止する回路設計をしてください。シリンダ内の油の圧力がゼロの状態から、ピストンの片側に加圧される場合は、被駆動物体が高速で飛出します。このような場合、手足を挟まれるなど人体に傷害を与え、また機械の損傷を起す恐れがありますので、飛出しを防止するための機器を選び回路を設計してください。

i非常停止時の挙動を考慮してください。人が非常停止をかけ、または停電などシステムの異常時に安全装置が働き、機械が停止する場合、シリンダの動きによって人体および機器、装置の損傷が起こらないような設計をしてください。

o非常停止、異常停止後に再起動する場合の挙動を考慮してください。再起動により、人体または位置に損害を与えないような設計をしてください。またシリンダを始動位置にリセットする必要がある場合には、安全な手動制御装置を備えてください。

q仕様をご確認ください。本カタログ記載の製品は、工業用油圧システムにおいてのみ使用されるように設計されています。仕様範囲外の圧力や温度では破壊や作動不良の原因となりますので、使用しないでください(仕様参照)。油圧作動油以外の流体を使用する場合は、当社にご確認ください。

w中間停止について油圧シリンダは、油漏れゼロを保証していませんので、長時間停止位置を保持できない場合があります。

eサージ圧力を考慮してください。油圧システム内に発生するサージ圧力(最高許容圧力)に耐えられるシリンダを使用してください。(仕様参照)シリンダ内には、負荷の慣性による内圧力・バルブ切換時のサージ圧力などリリーフ弁の設定圧力より高い圧力が発生します。これらを考慮しシリンダ内に発生する圧力は最高許容圧力以下となるように使用圧力を決定してください。本カタログ記載の圧力用語の定義は下記の通りです。

r作動油との適合性を考慮してください。

選定設計上のご注意

q使用できる最大ストローク以内でご使用ください。最大ストロークを越えたストロークで使用しますとピストンロッドが破損します。使用できる最大ストロークは油圧シリンダのストロークの選定(Best Pneumatics No.i)をご参照ください。

警告 警告

注意

61

巻く方向 

シールテープ2山位間をあける

油圧シリンダ/共通注意事項wご使用の前に必ずお読みください。

選定

注意

qクッションニードルで再調節してください。クッションの調節は出荷時にしていますが、ご使用に際しては、負荷や作動速度の大きさに応じてカバーに装着されているクッションニードルを再調節してください。クッションニードルは時計方向にまわすと絞りが小となり、クッションのきき具合が強くなります。

wクッションニードルを全閉状態で使用しないでください。サージ圧力が発生し、シリンダまたは装置を破壊させる原因となります。

eクッションニードルを緩めすぎないでください。油が吹き出す原因になります。(目安として全閉時より2回転以下)

クッション

注意

qピストンロッド軸心と負荷・移動方向は、必ず一致させるように連結してください。一致していない場合は、ピストンロッド、チューブにこじれを生じ、チューブ内面やブッシュ、ピストンロッドの表面およびパッキン類を磨耗、破損させる原因になります。

w外部ガイドを使用する場合、ピストンロッド先端部と負荷との連結は、ストロークのどの位置においても、こじることなく接続してください。

eシリンダチューブ摺動部に物をぶつけたりくわえたりして傷や打痕をつけないでください。チューブ内外径は精密な公差で製作されていますので、わずかの変形でも作動不良の原因となります。

r機器が適正に作動することが確認されるまでは使用しないでください。取付けや修理または、改造後に配管や電気を接続し、適性な機能検査および漏れ検査を行って正しい取付けがされているか確認してください。

t取扱説明書はよく読んで内容を理解した上で製品を取付けご使用ください。また、いつでも使用できるように保管してください。

wピストンがストロークエンドで衝突破損しない範囲でご使用ください。慣性力を持ったピストンが、ストロークエンドでカバーに衝突して停止する時は、破損しない範囲で使用してください。(1)負荷率(Best Pneumatics No.i)を考慮し負荷質量-速度線図を参考に使用可否の判定をしてください。

(2)クッションなしのシリンダを使用する場合はピストンがカバーに当たる際の速度を50mm/sec(金属音がしない程度)以下に下げるか、外部にストッパを設置してください。

e油圧シリンダの駆動速度は、流量制御弁を取付けて、低速側より徐々に所定の速度に調整してください。

rストロークの長いシリンダには中間サポートを設けてください。ストロークの長いシリンダの場合、ピストンロッドのたれ、チューブのたわみ、振動や外部荷重によるピストンロッドの損傷を防ぐために、中間サポートを設けてください。

取付

注意

q配管前の処置配管前にエアブロー(フラッシング)または洗浄を十分行い、管内の切粉、切削油、ゴミ等を除去してください。

wシールテープの巻き方配管や継手類をねじ込む場合には、配管ねじの切粉やシール材が配管内部へ入り込まないようにしてください。なおシールテープを使用される時は、ねじ部を1.5~2山残して巻いてください。

e空気溜まりができないようにしてください。

配管

注意

qエア抜きバルブを開放して、内部のエアを十分に抜いてからご使用ください。エアが残っていると作動不良の原因となります。

wエア抜きの調整時、プラグを緩め過ぎないでください。プラグを緩め過ぎると、プラグが飛んだり、油が吹き出したりして人体に危険を及ぼす恐れがありますので十分に注意して行ってください。

エア抜き

注意

62

油圧シリンダ/共通注意事項eご使用の前に必ずお読みください。

q保守点検は、取扱説明書の手順で行ってください。取扱いを誤ると、機器や装置の破壊や作動不良の原因となります。

w機器の取外し機器を取外す時は、被駆動物体の落下防止処置や暴走防止処置などがなされていることを確認してから、設備の電源を遮断し、システム内の圧力をゼロにしてから行ってください。また、再起動する場合は、飛出し防止処置がなされていることを確認してから、注意して行ってください。

保守点検

警告

q油圧システム内に設置されているフィルタは定期的にメンテナンスし、油を清浄に保ってください。油圧シリンダ内に異物が混入すると、ピストンパッキン、ロッドパッキンなどが損傷します。

注意

使用環境

警告q腐食の恐れのある雰囲気や場所では使用しないでください。シリンダの材質については各構造図をご参照ください。

w塵埃の多い場所や、切粉・スパッタなどの掛かる場所では保護カバーなどを取付けてください。水滴・クーラント液が飛散する場合は、耐水性向上油圧シリンダをご使用ください。

q油圧フィルタを取付けてください。油圧システムには、ろ過粒度10μm以下の油圧フィルタを設置してください。当社の油圧フィルタの仕様をご参照ください。

w使用流体温度および周囲温度は仕様の範囲内でご使用ください。0℃以下の場合は、油中の溶解水分が凍結しパッキンの損傷、作動不良の原因となりますので凍結防止の対策を施してください。

e作動油の粘度はISO粘度グレードVG32またはVG46相当としてください。

注意

q清浄な油をご使用ください。劣化した油、異物、水分および腐食性流体を含む油は、作動不良、部品の損傷および腐食の原因となりますので使用しないでください。

作動油

警告

63

R50

電動アクチュエータ/注意事項qご使用の前に必ずお読みください。

配線・ケーブルのご注意

警告q調整、設置、点検、配線変更などは必ず本製品への電源供給を停止して実施してください。感電・誤動作・破損する場合があります。

wケーブルは絶対に分解しないでください。また、当社指定のケーブル以外は絶対に使用しないでください。

eケーブル・コネクタは、通電中に抜き差しは絶対に行わないでください。

設計上のご注意/選定

警告q取扱説明書(本書およびコントローラ:LECシリーズ)は必ずお読みください。取扱説明書に記載以外の取扱いおよび仕様範囲外での使用は、破壊や作動不良の原因となりますので行わないでください。取扱説明書に記載以外・仕様範囲外で使用した場合の損害に関して、いかなる場合も保証しません。

wアクチュエータは機械の摺動部のこじれなどで力の変化が起こる場合、設定以上の速度にて作動をしたり衝撃を伴う動作をする危険があります。このような場合、手足を挟まれるなど人体に障害を与え、また機械の損傷を起こす恐れがありますので、機械動作の調整と人体に損傷を与えないような設計をしてください。

e人体に特に危険を及ぼす恐れのある場合には、保護カバーを取付けてください。被駆動物体およびアクチュエータの可動部分が、人体に特に危険を及ぼす恐れがある場合には、人体が直接その場所に触れることができない構造にしてください。

rアクチュエータの固定部や連結部が緩まない確実な締結を行ってください。特に、作動頻度が高い場合や振動の多い場所にアクチュエータを使用する場合には、確実な締結方法を採用してください。

t動力源の故障の可能性を考慮してください。動力源に故障が発生しても、人体または装置に損害を引き起こさない対策を施してください。

y装置の非常停止時の挙動を考慮してください。装置の非常停止をかけるか、または停電などのシステムの異常時に安全装置が働き、機械が停止する場合、アクチュエータの動きによって、人体および機器、装置の損傷が起こらないような設計をしてください。

u装置が非常停止、異常停止後に再起動する場合の挙動を考慮してください。装置の再起動により、人体または装置に損害を与えないような設計をしてください。

i分解・改造の禁止本体を分解・改造(追加工含む)しないでください。けがや事故の恐れがあります。

o垂直使用の場合は、安全装置を組込むことが必要です。人体や機械装置に損害を与えない安全装置を組込んでください。

!0装置の非常停止として停止信号を使用しないでください。コントローラEMG(停止)とティーチングボックスの停止スイッチはアクチュエータを減速停止させるものです。装置における非常停止については、関連規格に適合している非常停止回路を別途設置してください。

注意q配線は正しく確実に行ってください。各端子には、取扱説明書に決められた電圧以外は印加しないでください。

wコネクタの接続を確実に行ってください。接続対象を十分に確認し、コネクタの向きに注意して接続ください。

eノイズ処理を確実に行ってください。ノイズが信号線にのると動作不良の原因となります。対策として強電線と弱電線の分離、配線長さの縮小などを行ってください。

r動力線や高電圧線と同一配線経路で使用しないでください。動力線・高圧線から信号ラインへのノイズ・サージ混入により誤作動の恐れがあります。コントローラおよび周辺機器の配線と動力線・高圧線は、別配線にしてください。

tケーブル類の噛み込みに注意してください。yケーブルは容易に動かないよう固定して使用してください。アクチュエータからのケーブル取出し部では、鋭角的にケーブルを屈曲させて固定することは避けてください。

uケーブルにヨジレ・ネジレ・折り目・回転・外力を加えたり、鋭角に屈曲動作させることは避けてください。感電の恐れ・ケーブルの断線・接触不良・暴走等の不具合が発生する場合があります。

iアクチュエータから出ているモータケーブルは、固定して使用してください。モータケーブルはロボットケーブルではありませんので、可動すると断線の恐れがあります。よって、可動配線ダクトにも収納しないでください。

oアクチュエータとコントローラを中継しているアクチュエータケーブルは屈曲性の優れたものを使用しておりますが、規定半径(50mm以上)より小さい可動配線ダクトに収納しないでください。

注意【運搬】

qケーブルを持って運搬したり、引きずったりしないでください。

!0配線の絶縁性をご確認ください。絶縁不良(他の回路と混触、端子間の絶縁不良等)があると、コントローラまたは周辺機器への過大な電圧の印加または電流の流れ込みにより、コントローラまたは周辺機器が破壊する可能性があります。

!1サーボモータ(DC24V)タイプは電源投入後の最初のサーボON処理にて磁極検出動作を行います。この磁極検出は最大で±1リード長分動作します。(磁極検出中にエンドダンパ等の障害物にテーブルが押し当たると反転します。)本アクチュエータを設置・使用いただく際には、この磁極検出動作を配慮願います。

64

電動アクチュエータ/注意事項wご使用の前に必ずお読みください。

取付

警告q取扱説明書はよく読んで、内容を理解した上で製品を取付けご使用ください。また、いつでも使用できるよう保管してください。

wねじの締付けおよび締付トルクの厳守取付時は、推奨トルクでねじを締付けてください。

e製品には追加工をしないでください。製品に追加工しますと強度不足となり製品破損を招き、人体および機器、装置に損傷を与える原因となります。

rロッド軸芯と負荷・移動方向は、必ず一致させるよう連結してください。一致していない場合は、送りねじ等にこじれを生じ、磨耗、破損させる原因になります。

t外部ガイドを使用する場合、アクチュエータ稼動部と負荷との連結は、ストロークのどの位置においてもこじることなく接続してください。摺動部に物をぶつけたり加えたりして傷や打痕をつけないでください。各部品は、精密な公差で製作されていますので、わずかな変形でも作動不良の原因となります。

y回転する部分(ピンなど)にはグリースを塗布して焼き付きを防いでください。

u機器が適正に作動することが確認されるまで使用しないでください。取付けや修理後に電気を接続し、適正な機能検査を行って、正しい取付けがされているか確認してください。

i片持固定の場合片側固定、片側自由の取付(基本形、フランジ形、ダイレクトマウント形)状態で高速作動させた場合、ストローク端で発生する振動により曲げモーメントがアクチュエータに働き破損させる場合があります。このような場合は、アクチュエータ本体の振動を押さえる支持金具を設置していただくか、アクチュエータが振動しない状態まで速度を下げて使用してください。また、アクチュエータ本体を移動させる場合や、ロングストロークのアクチュエータを水平かつ片側固定で取付ける場合においても、支持金具を使用していただきますようお願いいたします。

取付

警告oワーク取付の際には、強い衝撃や過大なモーメントをかけないでください。許容モーメント以上の外力が働くと、ガイド部のガタの発生、摺動抵抗の増加などの原因となります。

!0メンテナンススペースの確保保守・点検に必要なスペースを確保してください。

使用上のご注意

設計上のご注意/選定

警告q運転中にはモータ部に手を触れないでください。表面温度が、運転条件により約90~100℃前後に上昇することがあります。また、通電だけでも表面は高温になることがあります。火傷をする恐れがありますので、運転中のモータ部には決して手や指などを触れないでください。

w異常な発熱、発煙、発火等の状況が発生した場合、直ちに電源を遮断してください。

e異音や振動が発生した場合は、直ちに運転を停止してください。異音や振動が発生した場合は、製品の取付不良の可能性があり放置すると装置自体が破損する恐れがあります。

r運転中、モータ回転部には絶対に触れないでください。tアクチュエータ・コントローラおよび関連機器の設置、調整、点検、保守に際しては、必ず各機器の電源を遮断し、作業者以外が投入復帰できないように施錠または安全プラグ等の措置に講じてください。

注意qコントローラとアクチュエータは出荷時の組合せでご使用ください。出荷時に各アクチュエータのパラメータを設定出荷しています。異なる組合せの場合、故障などの恐れがあります。

w運転前には以下の点検を実施してください。a)電動線および各信号線の損傷の有無b)各電源および信号線のコネクタのガタ、緩みの有無c)取付のガタ、緩みの有無d)作動異常の有無e)装置の非常停止機能

e複数の人員が作業を行う場合、その手順、合図および異常時の措置、前述措置からの復帰手順を予め定め、作業に従事している人以外に作業を監視する人を設けてください。

r設定速度に対し、実際の速度が負荷・抵抗の条件により満たない場合があります。選定の際、選定方法・仕様をご確認の上ご使用ください。

t原点復帰時に搬送負荷以外の負荷や衝撃・抵抗を加えないでください。押し当て原点復帰の場合には、原点位置がずれることがあります。

y銘板を取外さないでください。uアクチュエータの作動確認は低速で行い、問題がないことを確認した後、所定速度にて運転してください。

注意q使用できる最大ストローク以内でご使用ください。最大ストロークを超えたストロークで使用しますと本体が破損します。最大ストロークは各アクチュエータの仕様をご参照ください。

w電動アクチュエータを微小ストロークで繰返し往復させる場合には、数10回往復につき1回以上フルストローク作動を行ってください。グリース切れを起こす場合があります。

e過大な外力や衝撃力が加わる使用は行わないでください。過大な外力や衝撃力により、本体が破損します。

r動作中(位置決め運転中および押当て運転中)の原点復帰動作はできません。

tオートスイッチを組込んでご使用になる場合は、オートスイッチ/共通注意事項(Best Pneumatics No.w)を参照してください。

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電動アクチュエータ/注意事項eご使用の前に必ずお読みください。

使用環境

警告q下記雰囲気で使用しないでください。1. 周囲温度が各機種の仕様温度(仕様表参照)範囲を超える場所。2. 周囲湿度が各機種の仕様湿度(仕様表参照)範囲を超える場所。3. 腐食性ガス・可燃性ガス・海水・水・水蒸気の雰囲気または付着する場所。

4. 強磁界、強電界の発生する場所。5. 直接振動や衝撃が伝わるような場所。

w切削油などの液体が直接掛かる環境では使用しないでください。切削油、クーラント液、オイルミストなどが付着する環境では、故障や摺動抵抗の増加などの原因となります。

e粉塵、塵埃、切粉、スパッタなどの異物が直接掛かる環境では、カバー等を設置してください。ガタの発生、摺動抵抗の増加などの原因となります。

r直射日光の当たる場所では、日光を遮断してください。t周囲に熱源がある場合は遮断してください。周囲に熱源がある場合は、輻射熱により製品の温度が上昇することで、使用温度が上昇して範囲を超える場合がありますので、カバー等で遮断してください。

y外部環境および運転条件などによりグリース基油の減少が促進され、潤滑性能が低下して機器寿命に影響を与える場合があります。

警告q分解修理は行わないでください。発火や感電の原因になります。

w配線作業や点検は、電源OFF後5分以上経過した後にテスタ等電圧を確認してから行ってください。感電の原因となります。

警告【保管】

q雨や水滴の掛かる場所、有害なガスや液体のある場所では保管しないでください。

w日光の直接当たらない場所や、決められた温湿度範囲内(-10~60℃、35~85%結露・氷結のないこと)で保管してください。

e保管中は振動、衝撃を与えないでください。

保守・点検のご注意

警告qロックの制動力を利用する制御、安全ブレーキとしては使用しないでください。ロック付アクチュエータのロックは、落下防止を目的として設計されています。

w垂直方向で使用する際は、ロック付アクチュエータの使用をお勧めいたします。ロック付でないアクチュエータをご使用の際は、電源OFF時に保持力がないためワークが落下する恐れがあります。ロック付を使用しない場合は、落下しても安全上支障のない装置設計をしてください。

e落下防止とはアクチュエータの動作を停止させて電源をOFFした際、振動や衝撃を伴わない状態でワークの自重落下を防ぐことを意味します。

rロック保持の状態では衝撃を伴う荷重や強い振動を与えないでください。外部より衝撃的な荷重や強い振動が作用すると保持力の低下、ロック摺動部の破損や寿命が低下します。保持力を超えてスリップさせた場合についてもロック摺動部の磨耗が促進するため保持力の低下、ロック機構の寿命が低下しますのでご注意ください。

tロック部、または、その付近に液体、油脂類を塗布しないでください。ロック摺動部に液体、油脂類が付着すると保持力が著しく低下します。

y製品の取付、調整、点検時には、落下防止対策を施し、十分に安全を確保した上で作業を実施してください。取付姿勢を垂直方向とした状態でロックを解除するとワークが自重落下する恐れがあります。

ロック付アクチュエータのご注意

使用上のご注意

注意q保守点検は取扱説明書の手順で行ってください。取扱いを誤ると、人体の損害の発生および機器や装置の破壊や作動不良の原因となります。

w機器の取外し機器を取外す時は、被駆動物体の落下防止処置や暴走防止処置などがなされていることを確認し、設備の電源を遮断してから行ってください。再起動する場合は安全であることを確認してから注意して行ってください。

注意【給油】

q初期潤滑されていますので無給油で使用できます。給油される場合は特殊グリースになりますので各アクチュエータのメンテナンス資料をご確認ください。

注意【開梱】

q現品が注文どおりのものかどうか、確認してください。間違った製品を設置した場合、けが、破損等の恐れがあります。

警告【接地】

qアクチュエータの接地は必ず施してください。w接地は専用接地としてください。接地工事はD種接地です。(接地抵抗100Ω以下)

e接地はアクチュエータの近くとし、接地までの距離を短くしてください。

66

設計・選定上のご注意

警告q規定の電圧で使用してください。規定以外の電圧で使用すると誤動作・破損の恐れがあります。印加電圧が規定より低い場合は、コントローラ部の内部電圧降下により、負荷が動作しない場合がありますので、動作電圧を確認して使用してください。

w仕様範囲を超えて使用しないでください。仕様範囲を超えて使用すると、発火・誤動作・アクチュエータ破損の原因となります。仕様をご確認の上、ご使用ください。

e外部に非常停止回路を設置してください。即時にアクチュエータの運転を停止し、電源を遮断できるように外部に非常停止回路を設置してください。

rコントローラおよび周辺機器の故障・誤動作による損害を防止するために、機器・装置を多重系にする、フェール・セーフ設計するなどのバックアップシステムを事前に構築してください。

tコントローラおよび周辺機器の異常な発熱、発煙、発火などにより、危険が予想される場合は、本体ならびにシステムの電源を即座に遮断してください。

使用上のご注意

警告qコントローラおよび周辺機器内部には絶対に手を触れないでください。感電、もしくは故障の原因となります。

w濡れた手で操作・設定をしないでください。感電の原因となります。

e損傷、部品が欠けている製品は使用しないでください。感電、発火、けがの原因となります。

r電動アクチュエータとコントローラは指定された組合せで使用してください。アクチュエータ、もしくはコントローラ故障の原因となります。

tアクチュエータ動作時は、ワークに挟まれたり、接触しないように注意してください。けがの恐れがあります。

yワーク移動範囲の安全確認を行った後に、電源を接続、または電源スイッチをONしてください。ワークが移動することで、事故の原因となります。

u通電中や電源遮断後しばらくの間高温となるため、本体に触れないでください。高温によるやけどの恐れがあります。

i取付け、配線、点検作業は電源遮断後、5分以上経過した後にテスタ等で電圧を確認してから行ってください。感電・発火・けがの原因となります。

使用上のご注意

警告o静電気によって、コントローラが誤動作や破損する場合があります。給電している時はコントローラに触れないでください。メンテナンス作業等でコントローラに触れる必要がある場合は十分な静電気対策を施した上で作業を行ってください。

!0埃・粉塵・水・薬液・油の飛散する場所では使用しないでください。故障、誤動作の原因となります。

!1磁界が発生している場所では使用しないでください。誤作動、故障の原因となります。

!2可燃性ガス・爆発性ガス・腐食性ガスの雰囲気では使用しないでください。発火・爆発・腐食の恐れがあります。

!3直接日光や熱処理炉等、大きな熱源からの輻射熱が加わらないようにしてください。コントローラまたは周辺機器の故障の原因となります。

!4温度サイクルがかかる環境下では使用しないでください。コントローラまたは周辺機器の故障の原因となります。

!5サージ発生源がある場所では使用しないでください。大きなサージ電圧を発生させる装置(電磁式リフター・高周波誘導炉・モータなど)がある場合、コントローラおよび周辺機器内部回路素子の劣化または破壊の恐れがありますので、発生源のサージ対策を考慮頂くと共にラインの混触を避けてください。

!6外部からの振動や衝撃が伝わらない環境にてご使用ください。誤作動、故障の原因となります。

!7リレー・電磁弁などサージ電圧を発生する負荷を直接駆動する場合の負荷には、サージ吸収素子内蔵タイプの製品をご使用ください。

電動アクチュエータ/注意事項rご使用の前に必ずお読みください。

コントローラおよび周辺機器

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保守点検

警告q保守点検を定期的に実施してください。配線、ねじの緩みがないことを確認してください。システム構成機器の誤動作の原因となる可能性があります。

w保守点検完了後に適正な機能検査を実施してください。正常に装置・機器が動作しないなど、異常の場合は運転を停止してください。意図しない誤動作により、安全が確保できなくなる可能性があります。装置の非常停止指示を与え、安全確認を行ってください。

eコントローラおよび周辺機器の分解・改造・修理はしないでください。

rコントローラ内部に導電性異物や可燃性異物を混入しないでください。発火の原因となります。

t絶縁抵抗試験および絶縁耐圧試験は行わないでください。y保守スペースを確保してください。保守点検に必要なスペースを考慮した設計をしてください。

電源

注意q線間および大地間ともノイズの少ない電源としてください。ノイズの多い場合は絶縁トランスを接続してください。

w雷によるサージ対策を行ってください。この時、雷用サージアブソーバの接地とコントローラおよび周辺機器の接地とは分離してください。

接地

警告qノイズ耐性を確保するため接地は必ず施してください。w接地は専用接地としてください。接地工事はD種接地です。(接地抵抗100Ω以下)

e接地はコントローラまたは周辺機器の近くとし、接地までの距離を短くしてください。

電動アクチュエータ/注意事項tご使用の前に必ずお読みください。

取付

警告qコントローラおよび周辺機器は不燃物に取付けてください。可燃物への直接取付け、また可燃物近くへの取付けは発火の原因となります。

w振動、衝撃のない場所に取付けてください。誤作動、故障の恐れがあります。

e大型の電磁接触器やノーヒューズ遮断機などの振動源と、コントローラおよび周辺機器は別パネルにするか、離して取付けてください。

rコントローラおよび周辺機器は平らな面に取付けてください。取付け面に凹凸や歪みがあると、ケース等に無理な力が加わり故障の原因となります。

コントローラおよび周辺機器

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設計上のご注意 取付

警告q仕様をご確認ください。システムの適合性の決定は、システムの設計者または仕様を決定する人が、必要に応じて分析やテストを行い決定してください。システムの所期の性能、安全性の保証は、システムの適合性を決定した人の責任となります。

選定

警告q仕様をご確認ください。機器の選定に関しては、使用ガス、使用圧力(入口側、出口側)、使用流量、使用温度範囲などをご確認の上、本カタログに記載の仕様範囲内でご使用ください。特殊なガス、特別な用途や環境では、使用できない場合があります。使用ガスに対して、製品構成材料が適していることをご確認ください。製品型式と使用ガスとの適合性については、カタログ記載の選定ガイドをご確認ください。使用ガスの特性を理解し、システムの設計、機器の選定をしてください。

w国や地方自治体の定める法規、条例、もしくは団体規格に従ってください。参考)高圧ガス保安法、労働安全衛生法など

取付

警告q取扱説明書はよく読んで内容を理解した上で製品を取付けご使用ください。また、いつでも使用できるように保管しておいてください。

注意q配管の際は不活性ガスによるフラッシング、洗浄等を行ってから製品を接続してください。配管内にゴミ・スケール等が残っていますと、作動不良や故障の原因となります。不活性ガス以外のガスによるフラッシングは危険ですので行わないでください。

w製品の継手部や接ガス部を素手で触らないでください。また、製品の各部にグリースや油を用いたりしないでください。

e密閉包装の開梱はクリーンな環境で行ってください。(AKシリーズを除く)製品はクリーンルーム内で密閉二重包装されています。内側包装の開封はクリーンルームまたは清浄な雰囲気中で行ってください。

rメンテナンススペースを確保してください。保守点検に必要なスペースを確保してください。

注意tフェースシール継手の配管接続について継手メーカーの推奨する手順に従い正しく締付けてください。参考)ナットを手締め後、1/8回転

yチューブ溶接継手の配管接続について業界標準(SEMI規格 F78を参照)に基づき、配管を溶接してください。

uコンプレッション継手の配管接続について継手メーカーの推奨する手順に従い正しく締付けてください。参考)配管チューブを継手の中にさしこみ、ナットを手締め

後、1と1/4回転

iNPTねじの配管接続について配管材のねじ込みは、めねじ側を保持して推奨適正トルクで行ってください。製品を保持する際はボディ部分を保持してください。配管や継手類のねじ部にはPTFEシールテープを使用してください。PTFEシールテープ以外のシーリング材を使用された場合、製品ポートねじ部に付着したシーリング材の除去が困難となり、作動不良や故障の原因となります。

o配管後は、リーク検査を行ってください。用途に応じて、ヘリウムリーク試験、圧力降下試験、または、バブルリーク試験などによるリーク検査を行ってください。フェースシール継手とチューブ溶接継手については、業界標準(SEMI規格 F1を参照)に基づきヘリウムリーク試験を推奨します。

保管および使用環境

警告q化学薬品、海水、雨水の雰囲気またはこれらが付着する場所では使用しないでください。

w振動または衝撃の起こる場所では使用しないでください。

e周囲温度は使用温度範囲内でお使いください。また、周囲に熱源がある場合、輻射熱を遮断してください。

r製品を保管する場合は、ゴミ、水分などが入らないようにし、空気中の水分が付かないよう乾燥した状態で保管してください。

プロセスガス用機器/共通注意事項qご使用の前に必ずお読みください。

69

当社に製品を返却される場合は、サイクルパージなどの適切な無害化処理を実施して無害であることをご確認の上、当社指定の手順に従って返却願います。詳細は、当社営業所へお問合せください。

保守点検

警告q日常点検を実施してください。日常点検はシステムの使用条件を考慮した上でお客様の責任において実施してください。日常点検は次の項目の実施を推奨します。外部リーク、内部リーク、動作確認等。

w安全を確保してから作業を行ってください。機器の取外しおよび操作用空気源を取外す時は、ガス供給源、空気圧源、およびシステムの電源を遮断し、システム内を排気した後、安全を確保してから行ってください。

e腐食性ガス、毒性ガス、可燃性ガスを使用した製品を取外す場合は、製品内部および前後の配管内のガスを完全に排出してください。

使用上の注意事項

警告q製品に重量物をのせたり、足場にしたりしないでください。

w製品を仕様の異なる用途に転用しないでください。

輸出に際して

警告本カタログに掲載されているAP Tech社の製品は、米国輸出管理規則(再輸出)の適用を受けます。海外へ輸出される場合は、米国関連法規を遵守してください。なお、本製品に関わる輸出規制品目番号(ECCN)は、以下のとおりとなります。再輸出規制内容(ECCN含む)は、法令改正により変更される場合があります。最新法令の確認は、輸出者の責任で行ってください。

参考)米国産業安全保障局http://www.bis.doc.gov/

1)2B350.g.2<該当条件>q品名   :ダイヤフラムバルブwボディ材質:ハステロイe配管サイズ:1/2"以上注)

注)配管サイズ3/8"以下の場合は2B999.g

2)2B999.g<該当条件>q品名   :減圧弁、背圧弁ほかダイヤフラムバルブ、

チェック弁とそれらを含むバキュームジェネレータモジュール

wボディ材質:SUS316、SUS316L、SUS316Lダブルメルト、ハステロイ(配管サイズ3/8"以下の場合)

3)EAR99<該当条件>qボディ材質が黄銅の減圧弁と背圧弁wバキュームジェネレータ、フロースイッチ、その他オプション(圧力計、ロックアウトデバイス、誤作動防止用フック)

製品の返却について

プロセスガス用機器/共通注意事項wご使用の前に必ずお読みください。

70

配管用および電気用の図記号規格が改訂されました。配管用図記号規格:JISB0125-1:2007/ISO1219:2006電気用図記号規格:JISC0617:2011/IEC60617

これに伴い、カタログの図記号を変更しました。

qカタログ記載の図記号について一部、旧図記号表記が含まれますのでご注意ください。当社ホームページの電子カタログは順次変更します。ホームページ(http://www.smcworld.com)をご参照ください。以下に新旧対照例を記載します。

wポート表記についてポート記号がアルファベット表記から数字表記に変更されました。カタログと製品現品で表記が異なる場合がありますのでご注意ください。以下に表記例を記載します。

例)

エアシリンダ ソレノイドバルブ

新JIS 旧JIS 新JIS 旧JIS

例)

カタログ表記 製品表記

JIS記号変更のご案内

当社製品のGねじについてqGねじのねじ山形状(ねじの谷径・山径・ピッチなど)および基準径は、JIS B0202(ISO228-1)に示されるねじ規格に準拠しております。

wISO1179-1(油空圧用Gねじ)またはISO16030(空気圧用Gねじ)の表示がある製品は、ねじ山形状および基準径の規格JIS B0202(ISO228-1)とともに有効ねじ深さ、シート面範囲および面粗度、直角度をそれぞれの規格に準拠しております。

eISO1179-1(油空圧用Gねじ)において、耐圧性は当社製品個々に規定されている耐圧性(耐圧力)によるものとし、ISO1179-1、ISO1179-2、ISO1179-3、ISO1179-4に規定されている耐圧性(耐圧力)を保証するものではありません。

rISO16030(空気圧用Gねじ)において、耐圧性は当社製品個々に規定されている耐圧性(耐圧力)によるものとし、ISO16030に規定されている耐圧性(耐圧力)を保証するものではありません。

5(R1)

1(P)

3(R2)

(B)2

(A)4

5(R1)

1(P)

3(R2)

(B)2

(A)4

(B)2

1(P)

3(EB)

5(EA)

(A)4

(B)2

1(P)

3(EB)

5(EA)

(A)4

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