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2011/7/8 page 1© 2011 Skills Management Association.
SMAでのモデルベース設計検証技術部会活動報告
-モデリング技術者のスキル向上を目指して-
2011年6月17日
SMAモデルベース設計検証技術部会主査 有馬 仁志 (dSPACE Japan)
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部会の目的と活動目標
モデルベース設計検証技術者に必要なスキルを定義し、スキルを測定可能な手法を開発する
モデルベース設計検証技術部会の目的
①モデルベース開発で必要な設計と検証のスキルを定義コードベース開発技術者と異なる要求スキルと、特定の手法に依存しない応用ドメイン毎に共通的なスキルに着目する。
②モデルベース開発スキル獲得に必要なガイドの作成標準ドキュメントや基本ツール、教材などとスキルとの関係
③モデルベース開発スキルのアセスメント手法評価手法の確立
活動目標 成果物
ETSSモデルベース設計検証技術・スキル定義
ETSSモデルベース設計検証技術・スキル獲得ガイド
ETSSモデルベース設計検証技術・スキルアセスメント手法
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活動のすすめ方
モデルベース設計検証技術者のためのスキル基準独立行政法人情報処理推進機構の「モデルベース設計検証技術者スキル体系化調査」の結果を活用① スキル基準に対する共通要件② ドメイン固有要件③ スキル基準案の策定④ スキル基準の実証評価⑤ 運用と改良
モデルベース開発スキル獲得のためのガイドライン各社保有の既存カリキュラムの活用を前提とし不足部分を補完する形で整備① 各社固有の既存カリキュラムの収集と整理(JMAAB,CATS,dSPACEなど)② 不足部分など調査結果の分析とアプローチ方法の検討③ 不足部分を埋めるアクション④ 設計検証方法の分類とガイドの開発⑤ ガイドの運用と実施テスト⑥ 運用と改良
モデルベース設計検証技術者のスキルアセスメント「スキルの形式的評価手法開発部会」の成果を活用① スキルのアセスメントに関する手法の洗い出し② アセスメントの評価文言の開発③ アセスメントの実証実験④ 運用と改良
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活動スケジュール(3ヵ年計画)
2010年度 2011年度 2012年度4 5 6 7 8 9 10 11 12 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 1 2 3
スキルのアセスメントに関する手法の洗い出し
設計検証方法の分類とガイドの開発
ガイドの運用と実施テスト
アセスメントの実証実験
アセスメントの評価文言の開発
全体の流れ
モデルベース開発スキル獲得に必要なガイドの作成
モデルベース設計検証技術のアセスメント
スキル基準に対する共通要件
ドメイン固有要件 スキル基準案の策定スキル基準の実証評価
▼ET2010 ▼ESEC ▼ET2011 ▼ESEC ▼ET2012
運用と改良
運用と改良
スキル基準案 スキル基準
ガイドライン案 ガイドライン
アセスメントに関する調査結果 アセスメント案 アセスメント結果
は各工程の成果物
モデルベース設計検証技術に必要なスキルを提示
スキル基準に対する共通要件 モデルベース技術者スキル基準の策定
スキル核得のためのガイドラインの策定とスキルアセスメントの確立
IPAスキル体系化調査
ドメイン固有要件
スキル体系化ドキュメント
IPA調査へのフィードバック
各社固有の既存カリキュラムの収集と整理
カリキュラム調査結果
不足部分など調査結果の分析とアプローチ方法の検討
方針策定
不足部分を埋めるアクション
方針策定
運用と改良
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本活動のメリット
部会メンバのメリット部会の成果物(例えば、モデルベースのスキル基準など)を自由に活用でき、さ
らに自社の取組の中で不十分なところや、相談したい内容を部会において解決することができる。
自社で取り組んでいる場合は、自社の仕組みを部会に反映させることで、自社が必要とするスキル評価項目を業界全体に広めることができる。
この分野のツールを先行して開発し、将来的には外販も視野に入れることができる。
部会の賛同が得られれば、著者として学会発表や論文発表などの研究活動も行っていく。
企業イメージアップ人材育成に積極的に取り組んでいる企業
技術に関する知見の高い企業
業界活動を通しての社会貢献ができる企業
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部会参加メンバ
体制2010年度は、SMA会員企業より参加者を募り、メンバーへのアンケートの実施、
MBD適用状況の調査、情報共有、スキル定義の方針検討を行った。
2011年度以降は、実際のスキル定義・スキル基準の策定を行う。
参加メンバは、 SMA正会員または運営会員であり、以下のいずれかに該当していること本活動に関する知見の提供や分担された作業を遂行可能である
当部会の主旨に賛同し、積極的に活動に参加できる
ETSS(組込みスキル標準)に興味を持っている
モデルベース開発技術に興味がある
モデルベース開発を導入または、検討している
モデルべースに関連したツールを提供している
モデルベースの検証サービスを提供している
参加希望者随時募集中
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部会運営体制
主査と副主査
主査 有馬仁志(dSPACE Japan株式会社)
副主査 三友雄司(東芝ソリューション株式会社)
副主査 穴田啓樹(キャッツ株式会社)
部会開催計画
毎月1回程度の開催
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参加企業(順不同)
東芝ソリューション株式会社
キャッツ株式会社
アイシン・エィ・ダブリュ株式会社 技術本部
株式会社豆蔵
株式会社富士通ラーニングメディア
住友電気工業株式会社
dSPACE Japan株式会社
"独立行政法人 情報処理推進機構ソフトウェア・エンジニアリング・センター“
他
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MBD部会メンバーの関連分野とモデル
事業分野 ツール
状態遷移表SysML/UML
(Rhapsody etc.)MATLAB/Simulink
1.AV機器 (TV、DVD、デジタルカメラ、オーディオ機器等) ○ △2.家電機器 (電子レンジ、炊飯器、エアコン、洗濯機、冷蔵庫等) エコキュート ○ △ △3.個人用情報機器 (PDA、電子手帳、GPS、カーナビ等) ○ ○5.コンピュータ周辺機器/OA機器 (プリンタ、複写機/複合機、ストレージ機器等) ○ ○ △7.民生用通信端末機器 (固定電話機、携帯電話端末等) ○ ○9.運輸機器/建設機器 (自動車、船舶、飛行機、オートバイ、ブルドーザ/ショベル機等) ○ △ ○JMAAB11.設備機器 (エレベータ/エスカレータ、照明機器、空調機器等)ソーラーパネ ○ △ △
赤字 対象ドメイン
○ 適用モデル
△ 適用可能性モデル
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部会メンバー関連分野におけるMBD適用状況
設備機器: エレベータ
コンピュータ周辺機器:ストレージ、サーバー、通信機器
複合機: コピー・プリンター・スキャナー・FAX
音響機器: レコーディングスタジオ設備機器
自動車: 車載ECU(パワートレイン系、ボディ制御系)
各分野の適用状況
状態遷移表はどの分野でも使用されている
業界間での用語の意味の違いが散見される(例:連続系・離散系)
仕様定義・アーキテクチャ設計へのUMLの適用
自動車業界ではモデル+シミュレーション検証が普及
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IPAモデルベース開発技術者スキル検討WGとの連携
IPA/SECのモデルベース開発技術者スキル検討WGでは、モデルベース開発に関する用語について、以下のように定義
モデリング
対象の特性を抽象化(簡易化)して、機能が定義されたオブジェクト間の関係にマッピングする工程
モデル
モデリングによって得られ成果物
モデルベース開発技術
上記「モデル」の作成あるいは利用した製品開発で利用される技術
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IPAモデルベース開発技術者スキル検討WGとの連携
IPA/SECのモデルベース開発技術者スキル検討WGで定義したモデリングを行う上での工程とスキルの関係の構造
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SMAの本部会におけるMBDのスキル定義
IPAで定義した「モデリング」という行為に必要な共通のスキルを抽出
ドメイン非依存
開発プロセスフェーズに非依存
モデリングの下記7要素に関わる観点→スキルを定義
モデリングへの入力を定義できる
抽象化する
分解・分析できる
再構築できる
モデルで表現(出力)できる
検証できる
モデリングからの出力を説明(実証)できる
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今後の活動予定
活動の3本柱
MBD技術者のスキル定義
MBDスキル獲得のためのガイドライン
MBDスキルアセスメント
IPAスキル体系化調査・最終報告を踏まえたスキル定義
ETSSのフレームワークを利用したスキル定義テンプレート
IPAの定義したモデリングの7要素に対応するスキルのリストアップとマッピング
いくつかのドメインへの試験適用と精査
スキル基準の策定
第2ステップ(スキル獲得ガイドライン)・第3ステップ(アセスメント)への方針検討