ServiceManual DAS R1A

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yasuo-sano
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こんにちは、このアカウント内ではＳＯＮＹ商品の話題が結構多いのですがアンチ・ＳＯＮＹのオーディオファンはどの様に感じるのでしょうか？私はスタジオ録音機のＰＣＭ３３２４を知って以来、この国産ブランドの呪縛から逃れる事が出来なくなってしまったのです、ＰＣＭ３３２４（除くＳＸ）が炸裂していた時期のＳＯＮＹはハイファイ系も絶頂で家庭用ＤＡコンバーターも個性的な製品がありました、ここで紹介するＤＡＳ－Ｒ１Ａは当時の最高機種ですが、これＴＣ－Ｋ７７７ＥＳ２でＣＢＳ／ＳＯＮＹの音楽テープ聴いた印象と同タイトルのＣＤを聴いた印象が重複する機材なのです、また意外にもバランス出力の方がＴＣ－Ｋ７７７ＥＳ２に近接します、私は当時人気があったレベッカと言うバンドでこの激似体験をしています、最高級ＤＡＣがカセットデッキと同じ？って信じられますか？だからこの機種マニアに評判悪かったのです、でもこの音で売ろうという判断って結構すごいって思うのです、私は嫌いな音ではありませんがＣＤＰ３０００と１８０度異なる音質なのでプロオーディオでは ‘絶対出てこない製品’ には違いありません、ＤＡＳ－Ｒ１Ａはプロオーディオ製品と異なりＸバランスを使用せず、普通にトランスをドライブしています、このライントランス、当時の専門誌に設計者談が掲載されトライアッド・トランスＡ６７Ｊを音質的理由から採用したと書かれていたのです、当時の私はオーディオ・ライントランスと言うものを良く知らなかったのですが、当時から高調波と音質の関係に興味があり ‘無線と実験’ 等を愛読していました、この様な事から真空管オーディオのインターフェイスとして名高いトライアッド・トランスをメーカー補修部品として早速入手したのです、オーダーは型番等が不明のまま ‘ＤＡＳ－Ｒ１Ａのライントランス、２つ下さい’ みたいに注文したのですが１個９０００円もするのです、実物を見ると高級そうなシールドケースに封入されているのですが、やたらと軽いんですよ、オシロで簡単に伝送特性を確認したところ、はっきり言ってカマボコ特性です、低域も重量通りに許容レベルがぎりぎりで実際にオーディオ・ライントランスとして使用してみるとスペックと聴感がすごい一致するトランスなのです、このトランス、もしかしてＳＯＮＹ向け特注で設計したものを後日そのまま外販してませんか？ネット上で見ると同じトランスが無線機とかにのってますよね？でも普通に考えてＣＤ用としては許容入力が足りない印象なのです、音質ですが、通常ＣＤ用とされるライントランスとは異なり、うるさい音が取れるトランスではありません（例えばＷＥ１１１Ｃ）、しかし銀線トランスに似た輝きが音楽に付帯し、ある意味心地よいのです、低域は明らかに潰れてしまいレンジが小さくなるのですが、波形が少しくらい歪んでも聴感は歪みません、中音域はサラサラした質感に変化して噛み砕かれた印象なのですが元音に耳ざわりな音が入っているとそれがそのまま残るのです、だから通常の音造り用で使うと失望する人が多いと思います、実はこのトライアッド・トランス、これまでにアーカイブ投稿してきた評価音源中で使っている音源があります、ネット上から入手した音源へ上手く使うとビニール・ディスクが上手く鳴っている様な変化を付ける事ができます、また低域の波形崩れが大きくはなりますが私は１：２で昇圧した方が良い音に聞こえました、回路図をネット上からフリー入手可能なＣＤＰでＣＤＰＸ３３３ＥＳ、これＤＡＣ／アナログ回路がＤＡＳ－Ｒ１Ａとほぼ同じなんですよね？ＣＤＰＸ３３３ＥＳって動作中古品が通常１００００円くらいなのです、ＡＶやＰＣが錯乱しピュアなＣＤプレーヤーって現在中古しかありませんよね？真面目な話ですがＣＤＰＸ３３３ＥＳへＤＡＳ－Ｒ１Ａのトライアッド・トランスを接続してみるとＤＡＳ－Ｒ１Ａよりも良いと言う人いると思うのです、私個人はＣＤＰＸ３３３ＥＳのカサついた音が嫌いで、これはトライアッド・トランスで良くはなりません、しかしオペアンプをエクスカリバーに変更したり、あと入手できるならケミコンをＭＵＳＥーＦＸへのせ換えると艶が出るはずです、オーディオが好きで、今勉強中の人はＣＤＰＸ３３３ＥＳで色々実験すると面白いと思います、