Scrum before after
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Scrum Before After
Ultinet, Inc.@Scrum Gathering Tokyo 2011
2011.10.19
スクラムを導⼊してみて ⾃⼰組織化 顧客との距離を縮める 動くものを早く届ける 絶えずコミュニケーションをとる 素早いフィードバックを得る努⼒ カイゼン(PDCA) 品質の作りこみ
少しずつ良い変化!
about us株式会社アルティネット創業:1999年1⽉業種:SI/受託開発/データセンター規模:社員約60名特徴:ほぼ100%内製。企画・設計・N/W設計・開発・運⽤・保守・データセンター運営までワンストップで提供。LAMPスタックでWEB系開発(モバイル、EC、⾦融、物流など)
about me⽒名:梶浦 毅⼀所属:株式会社アルティネット役職:代表取締役社⻑職種:経営・PM・PG・N/W-OP技能:PHP、Apache、MySQLa.k.a.:@ShiroKappa
agenda Before
スクラム導⼊前スクラム導⼊にいたる簡単な経緯
Why?なぜスクラムを導⼊したかどのように導⼊したか
Afterスクラム導⼊後導⼊をして何が変わったか
Before
創成期 少⼈数
ゴール・⽬的の共有が⾃然となされ、常にコミュニケーションが取れていた。⇒スモールチーム
⼩型案件1,2名で1〜2カ⽉以内の仕事であればこなせて当たり前。⇒スコープが明確
⼀緒に作るお客様もインターネットやモバイルで何ができるか⼀緒に真剣に考えていた。⇒積極的な顧客関与
うまくいっていた時期
混迷期 ⼈数の増加
1年あたり5〜10名の社員増加。暗黙知増加。⇒コミュニケーションレス
案件規模拡⼤数名×数か⽉規模の案件が増加。要件定義不⾜、仕様変更。⇒遠くの的を的確に射るのは難しい
環境の変化インターネットやモバイルでできることの当たり前が増えてきた。(amazonぽくおねがいします!とか orz)⇒顧客関与度合いの希薄化
対策 顧客志向
顧客志向をスローガンにもっとお客様のそばへ。
ISMS情報セキュリティの強化、事業継続。
PMBOK中規模以上プロジェクトのスコープ、リスク管理。
ITIL運⽤事故の低減、ソフトウェアライフサイクルマネジメント。
リバウンド
リバウンド 規則だらけ コマンドコントロール リスクヘッジと称した弱腰 硬直化、ノン・イノベーション
強制されたルールの中、強烈なコマンドコントロールによるルーチンワークが、社員の成⻑と⾃律を阻害し、閉塞感を⽣み始めないか不安。
WHY?
なぜスクラムか? アジャイルソフトウェア開発再考
海外では主流。国内でも機運の⾼まりを感じ、2001年依頼10年ぶりに再度勉強。
協働促進による⾃⼰組織化と⾃律化顧客志向の元、社員満⾜を上げる⽅法を模索。
技術論より組織論独学できないことを会社は教育機会、学習機会として提供すべき。
なぜスクラムか?(補⾜)トヨタ⽣産⽅式やリーンなども勉強しましたが、Just in timeや⾃働化より、協働促進や⾃律を促すにはスクラムというフレームワークが効きそうな気がしていました。
モチベーションを上げ、社員満⾜を⾼めるには経済観念や技術論より、組織論につよい枠組みが良いと感じ、アジャイルコーチ(@ryuzee)に相談を持ちかけました。
障壁はなかったのか?
はい、ありません!
障壁はなかったのか? 顧客に恵まれていた
顧客のそばにいるために、創業以来⼀次請けにこだわり続けた。ワンストップソリューションを標榜しDC運⽤・サイト運営もしていた。
社員に恵まれていた顧客志向は浸透し、顧客や⾃分たちが良くなることにモチベーションも⾼かった。
トップダウン導⼊を経営陣が企画、執⾏した。
どのように導⼊したか? トップダウン
いくつかのプラクティス(デイリースタンドアップミーティング、振り返り)を始めた。⇒ところが、、報告臭が抜けない。
アジャイルコーチに⽀援を依頼WHAT、HOWだけでなくWHOが明確に。
パイロットチームパイロットチームを2チーム(新規案件、改修&運⽤案件)。
After
コミュニケーション“担当者”から“チーム”へマインドチェンジ。全員があらゆる事柄を関⼼ごとに。会話の量、場が増えた。
伝播情報の共有、変更コストを低減するアナログツール(タスクボード、朝会など)はパイロットチーム以外にも伝播。
タスクボードスクラム導⼊後1か⽉半で、キャスター付きホワイトボード4台と壁貼りホワイトボード4枚が増えました。使い⽅が加速度的に進化。
素早いフィードバック顧客から素早いフィードバックを得るための努⼒とフレームワーク。1スプリントを1週間にしてショーケースと振り返り。
顧客も参加
品質の作りこみ品質向上のためのプラクティス・ツール導⼊と、⾃働化の促進。バージョン管理の徹底、TDD、ペアプロ、テスト⾃動化、CI、Doneの定義。
勉強会社内勉強会が⾃主的に数多く開催されるようになる。
スクラムを導⼊してみて ⾃⼰組織化 顧客との距離を縮める 動くものを早く届ける 絶えずコミュニケーションをとる 素早いフィードバックを得る努⼒ カイゼン(PDCA) 品質の作りこみ
さらなる向上を⽬指して全社奮闘中!
最後に混迷期に取り組んできたことも無駄ではありませんでした。ISMS、ITIL、PMBOKなども顧客志向や経営理念を⽀える枠組みとして引き続き上⼿に向き合っていきます。アジャイルな組織を作るため貪欲に組織が勉強をし、ITという新たなライフライン上でSIする企業としてお客様の「制約」とならない努⼒を怠りません。より多くの「幸せ」を創造するために!
SCRUM⾃⼰組織化協働促進
反復・漸増
ITIL継続的サービス改善
事業継続環境変化への対応
ISMSPDCA
事業継続リスク分析
PMBOK統合管理
スコープ管理リスク管理
顧客志向
経営理念