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英語教育 リサーチメソッド 第3回 April 30th, 2014 亘理 陽一 [email protected]

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英語教育 リサーチメソッド 第3回 April 30th, 2014!

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亘理 陽一 [email protected]

第3回: 記述統計

• 前回の感想から

• タスク:データの図表化/要約統計量による整理

• 講義:記述的指標とその性質/データの質(妥当性と信頼性

• 課題

4つの尺度水準• 比(率)尺度: それぞれの目盛りの間隔も等しく、0の点がある…身長・体重

• 間隔尺度: それぞれの目盛りの間隔は等しいが、絶対的な0(無)の点はない…西暦年

• 順序尺度: それぞれの目盛りの間隔が等しいとは限らない…成績の順位

• 名義尺度: 単に属性を割り振っただけ…血液型

4つの尺度水準• 名義尺度: 海外旅行・留学経験の有無、学籍番号、単位評定、使用教科書

• 英語学習の好き嫌い、学習方法アンケート

• 順序尺度~間隔尺度: 平常点、期末テスト(100点満点)、単語テスト(10点満点)、TOEICスコア

• 間隔尺度であると仮にみなして処理している

• 比率尺度: 英語学習年数、英語話者の知人・友人の数、家庭での学習時間、欠席回数、通学時間、WPM

尺度と情報量(テキストp.34)

Feedback

• アンケートにこんなに広い型があるとは普段考えませんでした。リカート向きのRQの人もいれば向かない人もいて,情報を思ったとおりに得ることの大変さを知りました。

• 3つの質問を考えるのが難しかった。概念全体がカバーできる質問を考えるのは思った以上に大変だと感じた。また,大まかなRQよりもある程度細かいRQの方が質問も絞りやすく簡単なのではないかと思った。

Task 1

Task 1

• Q2. 恋愛感情得点合計(/15)

• 表3.1. 度数分布表

• 度数(人数n): 女性___/ 男性___

• 平均: 女性___/ 男性___

• 恋愛感情に男女差はあるか?

Task 1

• Q1. 今のあなたの通学時間

• 図3.1. ヒストグラム

• 度数: 人

• 階級値: 0~150分(15分ごと)

記述的指標とその性質

• 記述統計(vs. 推測統計)

• 得られたデータをまとめて、「このデータの特徴は〇〇ですよ」と記述する統計

• 目的は、たくさんのデータを整理してわかりやすく表現すること

記述的指標とその性質• 代表値: データ全体をたった1つで代表させる値

• 平均(Mean, M): データの全ての値をたし加えて、データの個数で割ったもの

• 中央値: データを小さい(大きい)順に並べ替えたときに、ちょうど真ん中にくる値

• 最頻値: 最も度数の多いデータの値

記述的指標とその性質(テキストp.124)

記述的指標とその性質• 代表値: データ全体をたった1つで代表させる値

• 例. 単語テストの結果

• A組: 4, 4, 5, 5, 5, 5, 6, 6

• B組: 1, 2, 3, 5, 5, 7, 8, 9

記述的指標とその性質• 散布度: どれだけ散らばっているか(ばらつき)

• 値が小さい=平均付近に値が集中

• 偏差: 個々の値の平均・中央値からのズレ→平均偏差

• 分散: 偏差を2乗してその平均をとったもの

• 標準偏差(SD): 分散の√

• 範囲: データの最大値と最小値の差

記述的指標とその性質

Task 2

Task 2

• Q2. 恋愛感情得点合計(/15)

• 表3.1. 度数分布表

• 平均偏差: 女性___/ 男性___

• 標準偏差: 女性___/ 男性___

• 範囲: 女性___/ 男性___

• 恋愛感情に男女差はあるか?

記述的指標とその性質

• 「期末テストの結果、こうじ君は英語が得意で数学が苦手である」といってよい?

科目 素点

英語 86

国語 67

数学 44

記述的指標とその性質

• 「期末テストの結果、こうじ君は英語が得意で数学が苦手である」といってよい?

科目 素点 B組の

平均偏差

英語 86 90

国語 67 53

数学 44 30

記述的指標とその性質

• 「期末テストの結果、こうじ君は英語が得意で数学が苦手である」といってよい?

科目 素点 B組の

平均偏差 標準

偏差

英語 86 90 -4 8

国語 67 53 14 10

数学 44 30 14 5

記述的指標とその性質

• 標準化: データの値から平均をひいて標準偏差でわること

科目 素点 B組の

平均偏差 標準

偏差

英語 86 90 -4 8

国語 67 53 14 10

数学 44 30 14 5

記述的指標とその性質

• 標準化: データの値から平均をひいて標準偏差でわること

科目 素点 B組の

平均偏差 標準

偏差標準得点

英語 86 90 -4 8

国語 67 53 14 10

数学 44 30 14 5

記述的指標とその性質

• 標準得点=Z得点: 数学(2.8)>国語(1.4)>英語(-0.5)

科目 素点 M 偏差 SD 標準得点

英語 86 90 -4 8 -0.5

国語 67 53 14 10 1.4

数学 44 30 14 5 2.8

記述的指標とその性質

• 偏差値=標準(Z)得点×10+50

科目 素点 M 偏差 SD 標準得点

偏差値

英語 86 90 -4 8 -0.5

国語 67 53 14 10 1.4

数学 44 30 14 5 2.8

記述的指標とその性質

• 偏差値=標準(Z)得点×10+50

科目 素点 M 偏差 SD 標準得点

偏差値

英語 86 90 -4 8 -0.5 45

国語 67 53 14 10 1.4 64

数学 44 30 14 5 2.8 78

記述的指標とその性質

• 偏差値=標準(Z)得点×10+50

科目 素点 M 偏差 SD 標準得点

偏差値

英語 86 90 -4 8 -0.5 45

国語 67 53 14 10 1.4 64

数学 44 30 14 5 2.8 78

Task 3

Task 3

• Q1. 今のあなたの通学時間

• 平均

• 標準偏差

• 偏差値

課題2• ワタヨー中学校3年B組で前期に行った3回のスピーキングテスト(20点満点)の結果(RM20140430_3Assignment)

• 図表や代表値・散布度を用いて、この結果および3年B組の生徒のスピーキング力について所見を述べよ(最大でA4一枚程度)

• 当該テストは妥当かつ信頼性も高いものとする

• 5月7日午前1時まで、LiveCampusを通じて提出