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味の素製薬株式会社 村岡 了一 2016331日本製薬工業協会 臨床評価部会・データサイエンス部会共催シンポジウム ~リスクに基づくモニタリング~ RBMへの取り組みの実際

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味の素製薬株式会社

村岡 了一

2016年3月31日

日本製薬工業協会 臨床評価部会・データサイエンス部会共催シンポジウム

~リスクに基づくモニタリング~

RBMへの取り組みの実際

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RBM取り組みの背景と

リスク評価

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経緯

2013年

3Q

4Q

2014年1Q

2Q

3Q

4Q

2015年

1Q

RBM基本的考え方

RBM実装可能性の検討タスク

モニター/臨床:6

DM:2

MW:1

QC:1

中央モニタリングのイロット

DM:3

統計:1

TCBIトレーニングモジュールによる教育

3

2015年度に開始される試験に適用できるよう準備すべきことを提言

• サイトにおけるALCOAの徹底、プロセス確立

• リスク評価とリスク軽減策のモニタリング計画書への反映

• プロトコール、CRFへのリスク軽減策の作り込み

• モニターの質の均一化

• 中央モニタリングのパイロット実施

• データマネジメントと統計担当からなるメンバー

• リスクインジケータ設定時にモニターから助言

• 投与期間が2週間のため実効性はなかった。

• システム構築の練習にはなった。

総論

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2015年3月

• 治験実施の効率化施策の一つとしてRBMが浮上

• 「AJG533 長期投与試験」でのRBM実装が「臨床開発部の2015年度目標」の一つとなった。

4

トップダウン

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RBM対象試験のJAPIC情報など

5

試験薬剤名 AJG533

対象疾患 慢性便秘

試験デザイン Single arm、52週長期投与試験

有効性の

評価項目 自発排便回数(治験薬による排便を含む)

目標被験者数 360例

組み入れ期間 4.5ヶ月

治験実施地域 日本国内

計画サイト数 36

モニタリング CROに委託

疾患の重症度、投与期間、siteあたりの例数からRBMを適用しやすい試験として選ばれた。

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準備スケジュール

実施項目 2015年

4月

5 6 7 8 9 10 11 12 1

リスク評価

Critical Data/Processの特定

治験実施計画書

CRF(EDC)

モニタリング計画書

中央モニタリング

計画書

システム構築/バリデーション

RBMトレーニング

資材作成

依頼者(各論編)

CRO

サイト

6

最初の同意取得

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リスク評価の体制と流れ

機能横断チーム

• モニター/臨床(6名)、DM(3名)、統計(2名)、QC(2名)

ツール

• TCBIのRACTを加筆なしにそのまま利用 – 多地域共同試験ではない

– 二重盲検比較試験ではない

– 英語が苦手な人向けに一部翻訳

手順

1. キックオフでRACTの利用方法について説明(2015/4/16)

2. メンバーごとに分担を決めて評価

3. メンバーが評価したものをチーム全体会議でレビュー (2015/5/13)

4. Ver.1.0固定(2015/5/22)

7

関連する部分はリスク評価せず→Low Riskとみなす

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RACTを使った評価の概要 Category Impact Probability Detectability Total

Safety 1 2 2 4

Study Phase 3 2 1 6

Complexity 2 1 1 2

Subject Population 2 1 1 2

Technology 3 2 1 6

Data Collection, CRF Source 2 2 2 8

Endpoints 3 2 2 12

Organizational Experience 2 2 1 4

Investigational Product / Study

Medication 1 1 1 1

IP Logistics / Supply Chain 2 1 1 2

Blinding 1 1 1 1

Operational Complexity 2 2 1 4

Geography 1 1 1 1

Other 1 1 1 1

8

総合計:54 Overall risk level:Low

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Critical Data/Process

• コアメンバー(7名)で、クリティカルデータとクリティカルプロセスを選定

• Critical Data

– 安全性評価項目:有害事象

– 有効性評価項目:排便日時、便硬度、救済薬使用日時

– 治験薬服薬状況:初回服薬時間、服薬錠数

• Critical Process

– 同意取得の手順

– スクリーニングの手順

• 便秘の症状に関する聞き取り方法

• 器質性便秘でないことの確認(大腸検査)

• 観察期間の排便状況の確認

– 有効性評価、治験薬の用量変更に関する手順

• ePROの使用に関する手順

• 用量増量の手順

– 安全性評価

• 実施医療機関における有害事象確認の手順

• 臨床検査実施の手順(検体採取~検体回収)

9

ePRO

ケーストレーニング

聞き取りで済ませないこと!

実習

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モニタリング計画の立案

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治験スケジュールの概要

• 事情によりこのスライドの内容は削除されました。

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モニタリング計画書のTOC(追加分)

• 中央、オフサイト、オンサイトモニタリングの定義

• Critical Data / Process の明示

• SDVとSDRの区分の明確化

• モニタリングのすすめ方

• サイトの評価方法

• トレーニングすべき項目 トレーニング計画書は別途作成 – RBMに関するトレーニング(社内とCRO)

– ePROに関するトレーニング

• 中央モニタリング計画書は別途作成

12

あまりドラスティックなことはやらない方針とした。

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モニタリングの進め方

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4.5ヶ月 12ヶ月

Lowリスク

Highリスク

オンサイト

エントリー状況に

応じて

被験者 登録終了

オンサイト

1回/1ヶ月 SDV:100%

SDR:すべての資料

オンサイト

1回/3ヶ月 SDV:25%

SDR:限定した資料

実施中

サイト評価1回目

オンサイト

1回/1ヶ月 SDV:100%

SDR:すべての資料

オンサイト

1回/3ヶ月 SDV:25%

SDR:限定した資料

オンサイト

1回/1ヶ月 SDV:100%

SDR:すべての資料

オンサイト

1回/3ヶ月 SDV:25%

SDR:限定した資料

オンサイト

1回/1ヶ月 SDV:100%

SDR:すべての資料

オンサイト

1回/3ヶ月 SDV:25%

SDR:限定した資料

2回目 3回目 4回目

開始時

サイト評価

訪問頻度は標準の目安。必要があれば随時オンサイト。

助走期間

• 組み入れの逸脱は最小限に

• サイトの評価

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リスクに応じたオンサイトモニタリング

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オンサイトでの

アクション

実施事項

High リスクサイト Low リスクサイト

SDR すべての資料

以下の資料は閲覧しない • ワークシート

• 他院レター、診療情報提供• お薬手帳の写し

• 自動血圧計の印刷用紙

• 臨床検査伝票

SDV

Critical Data 全症例SDV 全症例SDV

non-Critical

Data 全症例 4例に1例SDV

バイタルサイン

妊娠検査結果

併用薬

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サイト評価

15

治験薬を投与されている被験者数 EDCの誤入力率

プロセス管理シート記載手順の遵守状況 モニターの問い合わせに対するレスポンス

原データ記載時の正確性 モニターからの要請に対する対応スピード

ワークシートへの記載や臨床検査伝票確認まにかかる時間

モニターからの要請に対する対応の正確性

EDC操作手順の理解度 治験薬管理表の記載の適切性

EDC入力規則の理解度 治験薬の温度管理の適切性

最悪が162点となるが、中位の80点でHighとLowを切り分けると感覚的にもリーズナブルであることがわかった。(最小~最大:65~108点)

項目 内容 ウエイト

治験開始時の

オンサイト評価 通常の責任医師とサイト評価に加え、カルテ閲覧可能と施設滞在可能時間を加えた15項目、3段階評価

1

中央モニタリング 組み入れ関連を除く15項目、閾値レベル(緑・黄・階評価

1

組み入れ終了以降のオンサイト評価

12項目(下表参照)、3段階評価 2

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RBMトレーニング

• 社内向け

– TCBIのトレーニングモジュール+α

• CRO向け

– モニタリング計画策定後の「活動」の部分にフォー

カス

• RBMとはなにか

• 3つのモニタリングの手法

• 中央モニタリングから問題解決までの流れ

• AJG533長期投与試験におけるRBMの実装

• 中央モニタリングを機能させるために「有害事象

の早期入力」を強調

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入力項目

発現日 ○

有害事象名 ○ 診断名が変更された場合は

都度修正が望ましい ○(確定)

程度(重症度) ○

重篤性 SAEに該当したら速やかに入力

因果関係 ○

治験薬に対する処置 ○

転帰 ○

有害事象データ取得のプロセス

17

経過観察/検査/処置

有害事象 発現

有害事象後 最初の来院

AE名の確認

有害事象の消失あるいは治験期間

終了

初回診断名あるいは主たる症状名をAE名として入力

症状等の 聞き取り/診察

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中央モニタリング計画

18

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中央モニタリング計画書の内容

1. 目的 2. 用語の定義(リスクインジケータ、閾値、ダッシュボ

ード)

3. データソース

4. データ処理の流れ

5. リスクインジケータと閾値(別途仕様書を作成)

6. 中央モニタリングの手順 ①ソースデータ取得とリスクインジケータ算出用SASデータ

セットの作成

②リスクインジケータと閾値レベルの算出

③ダッシュボードファイルのモニターへの提供

④オフサイトモニタリング用集計結果のモニターへの提供

7. 役割と担当者名

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リスクインジケータ

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種別 インジケータ数 内容

組み入れ関連 5 組み入れのスピード、不適格例の割合など

投与量・投与方法 2 投与量変更基準の不遵守など

ePRO入力状況 1 ePROの未入力

中止関連 3 中止例数の割合など

有害事象関連 3 1例あたり有害事象件数、臨床検査の基準値

逸脱に対する関連有害事象の件数、バイタサインの基準値逸脱に対する関連有害事象件数

逸脱関連 3 検査の未実施、服薬率、許容範囲外の来院

パフォーマンス

関連

4 来院からEDC入力までの日数、クエリ数、リ解答までの日数

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21 EDC入力時間

AE発現日以降最初の来院日から有害事象名をEDCに入力するまでの平均数 【補足】 施設毎の平均 4日以上の場合、色をつける 帳票を出力:21-1.EDC入力時間設番号順 21-2.EDC入力時間力時間平均値順

閾値: EDC入力時間の平均日数が4日上、7日未満 黄 EDC入力時間の平均日数が7日上 赤 【アクション】 黄:該当施設において、AE発現以降最初の来院日から有害事象名をEDCに入力するまでの平均数が4日以上、7日未満状態であことを認識する。 赤:該当施設において、AE発現以降最初の来院日から有害事象名をEDCに入力するまでの平均数が7日以上の状態。EDC入力遅くなっている理由を特定し、を考え、速やかなEDC入力をしいただく。

EDC 補助集計資料: 21-1.EDC入力時間(AE)施設番号順 21-2.EDC入力時間(AE)入力時間平均値順

リスクインジケータ仕様書

21

確認すべき補助資料

インジケータの定義

閾値(黄色、赤色)

閾値を超えたときのアクション

データソース

システム構築のプログラマだけではなくモニターが見ることも想定

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システム構築スケジュール

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実施項目 2015年8月 9月 10月 11月

詳細設計書作成

プログラム作成

バリデーション

とてもこんな感じには行かなかった。

詳細設計書作成 プログラム作成 バリデーション用

データ作成 バリデーション

カットオーバー

相当の手戻りが発生

こんなインジケータもほしい

絶対値ではなくSite間比較に

インジケータの認識違い

なんとかFPIに間に合わせた。

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中央モニタリング作業の流れ

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1. ダッシュボード(Excelファイル)と補助資料をCROモニターとの共有サーバにアップロード。

2. データマネジメント責任者がダッシュボードの概括評価をモニター責任者にメールする。

リ ス クインジケータ 算出プログラム

EDC 監査証跡

ePRO入力データ

臨床検査 データ

リスクインジケータ集計用SASデータセット

データ処理プログラム

EDC入力 データ

ダッシュボード 表示

閾 値 レ ベ ル 算出プログラム

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中央モニタリングの実施状況1

• 2015年12月3日のダッシュボード(試験開始1ヶ月後)

24

Site number Indicator 1 Indicator 3 Indicator 4 Indicator 5 Indicator 6 Indicator 7 Indicator 8 Indicator 9 Indicator 10 Indicator 11 Indicator 12 Indicator 14 Indicator 15 Indicator 16 Indicator 17 Indicator 18 Indicator 19 Indicator 20 Indicator 21 Indicator 22 Indicator 23 合計

3001 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 21

3002 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 21

3003 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 21

3004 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 3 1 1 1 23

3005 1 1 1 1 2 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 22

3006 1 1 3 3 3 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 2 1 1 1 28

3007 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 2 1 1 1 22

3008 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 21

3009 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 21

3010 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 21

3011 1 1 1 1 2 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 2 1 1 1 23

3012 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 3 1 1 1 23

3013 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 21

3014 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 21

3015 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 21

3016 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 21

3017 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 2 1 1 1 22

3018 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 21

3019 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 21

3020 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 2 1 1 1 22

3021 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 2 1 1 1 22

3022 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 21

3023 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 21

3024 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 21

3025 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 21

3026 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 21

3027 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 21

3028 1 1 2 2 3 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 25

3029 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 21

3030 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 21

3031 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 21

3032 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 21

3033 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 21

3034 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 21

3035 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 21

3036 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 21

組み入れ関連 通常項目

入力までの日数

例数が少ないためあまりインジケータが反応していない。

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中央モニタリングの実施状況2

• 2016年2月25日のダッシュボード(試験開始4ヶ月後)

25

Site number Indicator 1 Indicator 3 Indicator 4 Indicator 5 Indicator 6 Indicator 7 Indicator 8 Indicator 9 Indicator 10 Indicator 11 Indicator 12 Indicator 14 Indicator 15 Indicator 16 Indicator 17 Indicator 18 Indicator 19 Indicator 20 Indicator 21 Indicator 22 Indicator 23 合計

3001 1 3 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 23

3002 1 3 1 1 1 1 1 2 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 24

3003 1 3 1 1 1 2 1 1 1 1 1 1 1 1 2 1 1 1 1 1 1 25

3004 1 3 1 2 1 1 2 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 25

3005 1 1 1 1 1 2 2 1 3 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 25

3006 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 3 23

3007 1 1 1 1 1 2 2 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 3 25

3008 1 1 1 1 1 1 2 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 2 1 1 23

3009 1 1 1 1 1 2 2 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 23

3010 1 1 1 1 1 1 2 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 3 1 2 25

3011 1 1 1 1 1 2 2 1 1 1 1 1 1 1 2 1 1 1 2 1 3 27

3012 1 2 1 1 1 1 2 1 2 1 1 1 1 1 1 1 1 2 3 1 1 27

3013 1 2 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 22

3014 1 1 1 1 1 2 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 22

3015 1 1 1 1 1 2 2 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 23

3016 1 2 1 1 1 1 2 1 1 1 1 1 1 1 2 1 1 1 1 1 1 24

3017 1 1 1 1 1 2 2 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 23

3018 1 1 1 1 1 1 2 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 3 1 1 24

3019 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 21

3020 1 1 1 1 1 1 2 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 3 1 1 24

3021 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 3 1 1 23

3022 1 1 1 1 1 1 2 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 22

3023 1 3 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 23

3024 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 3 1 1 23

3025 1 3 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 23

3026 1 3 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 23

3027 1 1 1 1 1 2 2 1 1 1 1 1 1 1 3 1 1 1 3 1 1 27

3028 1 1 1 1 1 2 2 1 2 1 1 1 1 1 2 1 1 1 3 1 1 27

3029 1 1 1 1 1 1 1 1 3 1 1 1 1 1 1 1 1 1 3 1 1 25

3030 1 1 1 1 1 2 2 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 23

3031 1 1 1 1 1 2 2 1 1 1 1 1 1 1 3 1 1 1 2 1 1 26

3032 1 2 1 1 1 2 1 1 3 1 1 1 1 3 1 1 1 1 2 1 1 28

3033 1 3 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 23

3034 1 1 1 1 1 1 2 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 2 23

3035 1 1 1 1 1 2 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 22

3036 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 21

組み入れ関連

通常項目

入力までの日数

有害事象

入力までの日数

投与量

投与方法

だんだんと格差が見えてくる

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ドリルダウンができないので、

オフサイトモニタリング用に補助資料を用意

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有害事象の入力時間で赤となっていたサイトの1つ

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SUBJID SITE AETERMJ AESTDTC VSDTC INPUT DULATION 302701 27 1_腹痛 2015/12/24 2015/12/28 2016/1/15 18 302701 27 2_腹部膨満感 2016/1/5 2016/1/15 2016/1/15 0 302701 27 4_ざ瘡 2016/1/11 2016/1/15 2016/2/5 21 302701 27 6_歯牙損傷 2016/1/12 2016/1/15 2016/2/9 25 302701 27 3_歯肉膿瘍 2016/1/12 2016/1/15 2016/2/5 21 302702 27 1_腹痛 2016/1/20 2016/2/1 2016/2/1 0 302701 27 5_腹痛 2016/1/30 2016/2/5 2016/2/5 0 302702 27 2_腹痛 2016/2/5 2016/2/18 2016/2/18 0

発現日順

にソート 改善されている感じがする

SUBJID SITE AETERMJ AESTDTC VSDTC INPUT DULATION 300506 05 3_胃痛 2015/12/22 2016/1/8 2016/1/9 1 300501 05 1_腹痛 2015/12/22 2016/1/6 2016/1/8 2 300506 05 1_下腹部痛 2015/12/22 2016/1/8 2016/1/8 0 300506 05 2_腹痛 2015/12/22 2016/1/8 2016/1/9 1 300501 05 2_感染性胃腸炎 2016/1/12 2016/1/22 2016/1/22 0 300501 05 3_胃痛 2016/2/3 2016/2/12 2016/2/16 4 300514 05 1_感冒 2016/2/8 2016/2/13 2016/2/13 0 300502 05 1_腹痛 2016/2/14 2016/2/23 2016/2/23 0 300502 05 2_感冒 2016/2/15 2016/2/23 2016/2/23 0

ちなみに緑のサイト

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医療機関への働きかけ

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CRCに伝えたこと

施設での治験実施手順の確立・文書化

特に、治験特有の手順、クリティカルデータ/プロセスに関する手順

逸脱等が多い場合は手順の見直し、改訂

CRC様の記録・メモの原資料としての保管 • 時間がたってからの状況の再確認に必要

• キーとなる決定がなされた場合、不測の事態が起こった場合の経緯・対応ほど重要

タイムリーなEDC入力 (中央モニタリングを有効に機能させるため)

目安:来院日から3日

特に有害事象 • モニターの確認を待たずに入力して下さい。

• 自覚症状、他覚所見

⇒ 診断名がすぐつかない場合、認められた

症状・徴候・発現日を入力していただき、

診断名がついたら修正して下さい。

• 臨床検査

⇒ Dr.が確認した記録(判断結果、日付、署名)を残してください。

CRAD上では、基準値(本登録日)からの異常変動の有無の矢印 「↑」 「↓」 が表示されます。

AEの判断材料の1つとして下さい。

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書式は、施設様式・SMO様式・製薬協様式 可

以下、施設内で統一して下さい (必要に応じて事前にモニターと相談して下さい) ・頻度の高い事象(腹痛、下痢)の取り扱い (一連? or 個々?) ・事象名 (高脂血症?脂質異常症?など)

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サイト向けePROトレーニング

• スタートアップミーティング時に実施

• 被験者さんへの説明実習がメイン – システムからのメールが届くようにする設定の確認

– 入力方法の説明

– 注意事項の説明

• 被験者さんからの問い合わせ対応練習

• ePRO練習環境で、どの画面を開けばよいのかを確認 – 服薬

– 救済薬

– 排便

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