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教科教育学と 201512208回ポスト戦後教育学研究会 京都大学でせいぜいおきばりやす 亘理 陽一 (静岡大学) [email protected] エビデンス

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教科教育学と 2015年12月20日

第8回ポスト戦後教育学研究会

京都大学でせいぜいおきばりやす 亘理 陽一

(静岡大学) [email protected]

エビデンス

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結論• 「エビデンス」に基づく教育研究に意味があるとすれば:

• 「実践者の視野に入っていない諸事実を指摘することで実践者をそうした独断論の眠りから覚ますという批判的な役割」(今井, 2015, p. 197)

• 教育実践・教育研究に「神様」はいないし、分かりやすい答えもないのに、人は自分が見たいようにものを見てしまうから:

• 「ひとは証拠を逆撫でしながら,それらをつくりだした者たちの意図にさからって,読むすべを学ばなければならない」(ギンズブルグ, 2001, p. 46)

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結論(ポーター, 2013)

• ローカルノレッジ(局所的な知識)が通用しなくなるとき,厳密さや標準化が求められ,新しい信頼の技術として「数」が登場

• グローバリゼーションによる標準化の動きと,局所共同体における専門的知識やローカルノレッジの必要性とのあいだの「信頼」をめぐる闘争

• 社会での専門家に対する信頼が弱いとき、あるいは弱くなったとき、エキスパート・ジャッジメントに代わるものとして「数値」あるいは「手続き化」がすすむ。定量化あるいは手続きの標準化=力をもつ部外者が専門性に対して疑いを向けたときの適応

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今井せんせの胸を借りて

• 今井 康雄 (2015).「教育にとってエビデンスとは何か: エビデンス批判をこえて」『教育学研究』82(2), 188−201.

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ランダム化比較実験(RCT)と

メタアナリシス(p. 189)

→なんのために必要とされていること

なのかきちんとおさえたほうがいい

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Cf. 寺沢(2015)

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Cf. Hattie’s table of effect sizes

Hattie (2009, p. 19)

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http://irorio.jp/umishimaakira/20150306/211305/

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http://irorio.jp/umishimaakira/20150306/211305/

これまでの研究で示された 宿題の平均効果量

d = 0.29小学生d = 0.15, 高校生d = 0.64

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DA・KA・RA

• 「p値」・「有意差」のみに基づくような研究成果は無視

• そもそも推測統計の前提を満たしているか注意(男はなぜ自分の女性経験だけで「女ってのはさァ」と勘違いした一般論を語ってしまうのか問題)

• 図示によるバラつきの把握、標本誤差・測定誤差の検討のほうがよっぽど重要

• 点での推定の危うさ(「あのコはオレのことだけが好き」はおおむねいつも勘違い痛い辛い問題)

http://bilingualmonkeys.com/warning-to-new-parents-who-dream-of-raising-a-bilingual-child/

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DA・KE・DO

効果量の 落とし穴

http://www.safetysign.com/products/p27501/warning-falling-into-open-port-sign

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効果量の落とし穴• 効果量の大小は文脈に依存

_人人人人人人人人人人人人_ > 説得して心を開かせろ < ‾Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y‾

http://plaza.rakuten.co.jp/chira/diary/200803240000/http://slism.net/love/man-parted-lover.html

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CALLで授業

やってみた明示的文法指導 やってみた

効果量の落とし穴• 効果量の大小は文脈に依存

_人人人人人_ > d = 0.53 <

‾Y^Y^Y^Y^Y‾

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効果量の落とし穴• 効果量自体の意味も文脈に依存

_人人人人人人人人人人人人人_ > カップラーメン×おにぎり <

‾Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y‾

https://nanapi.jp/112101 http://matome.naver.jp/odai/2137824899605745001

◎ ❌

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効果量の落とし穴• EBM (Evidence-Based Medicine)的に考えると:

• 放置すると悪化するのを完全に治す薬

• 放置すると悪化するのを食い止める薬

• 自然によくなるのを早める/助ける薬

• 教育・授業の「効果」を考えた場合…?!

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しかし教育の場合,目標に到達する途上で子供がどのような経験をしたかは,教育の成否にとって死活的に重要なのではなかろうか。ところがRCTは,まさにこの途中経過を度外に置くことによってエビデンスを産

出するのである(p. 191)

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しかし教育の場合,目標に到達する途上で子供がどのような経験をしたかは,教育の成否にとって死活的に重要なのではなかろうか。ところがRCTは,まさにこの途中経過を度外に置くことによってエビデンスを産

出するのである(p. 191)

RCTと分析手法は別物なので、「目標に到達する途上で子どもがした経験」を含み込んだ分析は十分可能

→要するに「ハサミは使いよう」問題

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EBEの目論見とは逆に,RCTを理想とするようなエビデンスは,「時々の教育的あるいは政治的流行」を正当化するのに都合の良い論拠をそのつど提供する,という役回りを演じる可能性が

ある(p. 190)

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まさにまさに• 平成26年度 英語教育改善のための英語力調査事業報告

• 学習指導要領に基づく「英語力」の調査

• 4技能がバランスよく育成されているか

• 全国高3約7万人(国公立校約480校、「話すこと」は1.7万人(1校あたり1クラス))、無作為抽出

• 平成26年6~9月 →旧学習指導要領の評価

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旧学習指導要領• 中学: 外国語を通じて、言語や文化に対する理解を深め、積極的にコミュニケーションを図ろうとする態度の育成を図り、聞くことや話すことなどの実践的コミュニケーション能力の基礎を養う。

• 高校: 外国語を通じて、言語や文化に対する理解を深め、積極的にコミュニケーションを図ろうとする態度の育成を図り、情報や相手の意向などを理解したり自分の考えなどを表現したりする実践的コミュニケーション能力を養う。

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旧学習指導要領• 英語I: 日常的な話題について、聞いたことや読んだことを理解し、情報や考えなどを英語で話したり書いたりして伝える基礎的な能力を養うとともに、積極的にコミュニケーションを図ろうとする態度を育てる。

• OCI: 日常生活の身近な話題について、英語を聞いたり話したりして、情報や考えなどを理解し、伝える基礎的な能力を養うとともに、積極的にコミュニケーションを図ろうとする態度を育てる。

• ライティング: 情報や考えなどを、場面や目的に応じて英語で書く能力を更に伸ばすとともに、この能力を活用して積極的にコミュニケーションを図ろうとする態度を育てる。

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いやちょと待てちょと待て

52

(2)聞くこと ~ Listening ~

1. 学習指導要領における領域・内容

標準的な発音、リズム、イントネーション、速度、声の大きさで話された場合、次のこと

ができる。

① 事物に関する紹介や対話などを聞いて、情報や考えなどの概要をとらえることができる。

② 事物に関する紹介や対話などを聞いて、情報や考えなどの要点や詳細をとらえることが

できる。

③ 事物と意見などを区別して聞くことができる。

2. 本調査において当技能で問うている力

3. 課題など (◇…相当数の生徒ができている点 ◆…課題のある点)

聞くこと

◇聞き取る英文中に設問で問われている語句が直接示されている場合は、それを認識して

正しく理解することができる。

◆聞き取る英文中の表現とは別の表現が設問で使われている場合は、両者の関連付けに困

難がある。

◆談話の要点や全体の流れ(誰が、どの立場で、どのような意図で、何を話したか)をと

らえる力が不足しているため、断片的な理解にとどまっている。

Part A … 日本語で事前に与えられる状況設定及び視覚情報(イラスト)と音声情報

から、その場面で求められている課題(タスク)を解決する力を測定する問題で、上

記学習指導要領における①及び②の力を見ている。

Part B … 一定以上の長さの英文音声の中から、事前に与えられる英語の質問に答え

るために必要な情報を選択し、求められている解答を導くために適切な判断をする力

を測定する問題で、上記学習指導要領における①、②及び③の力を見ている。

微妙に現行指導要領の文言に すり替わってるゥURRRYYY!!!

報告書p. 52

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結果は…CEFR 得点 Reading 割合 CEFR 得点 Listening 割合 CEFR 得点 Writing 割合 CEFR 得点 Speaking 割合

320 77 B2 320 175 0.3% 140 2 B1 14 274 1.7%

310 18 310 50 135 0 13 272300 27 300 70 130 3 12 415

290 37 290 68 125 7 11 501

280 69 280 109 120 33 10 657270 82 270 126 115 45 9 691

260 107 260 160 110 175 8 770250 157 250 227 105 222 7 946

240 195 240 256 100 578 6 1185

230 317 230 341 95 608 5 1632220 420 220 454 90 1,183 4 1105

210 561 210 615 85 946 3 1648200 778 200 748 80 1,804 2 1450

190 1124 190 992 75 1,736 1 2827

180 1477 180 1241 70 1,971 0 2210170 1956 170 1731 65 1,816 平均 4.5

160 2610 160 2199 60 2,347 調査対象 16,583150 3545 150 2996 55 1,978 0点 2,210 13.3%

140 5245 140 4034 50 2,516

130 8192 130 5438 45 2,111120 11790 120 7684 40 2,417

110 12508 110 8831 35 1,988

100 9796 100 9026 30 2,49790 4698 90 7840 25 2,080

80 1823 80 5782 20 2,25870 604 70 3474 15 2,167

60 208 60 2125 10 2,562

50 76 50 920 5 2,91340 51 40 396 0 30,089

30 19 30 189 平均 27.220 2 20 106 調査対象 69,052

10 0 10 99 0点 20,139 29.2%

0 285 0 352平均 129.4 平均 120.3

調査対象 68,854 調査対象 68,854

B1

A2

A1

0.0%

B1

A2

2.0%

25.1%

A2

A1

12.8%

86.5%

A1 72.7%

B2 0.2%

75.9%

0.7%

B2

B1

87.2%A1

A2 11.1%

2.0%

21.8%

【生徒全体のスコア分布】

<読むこと>43問(約45分) <聞くこと>36問(約25分) <書くこと>2問(約25分) <話すこと>3問(対面約10分)

○「読むこと」「聞くこと」は、CEFR(ヨーロッパ言語共通参照枠)A1上位からA2下位レベルに集中。

○「書くこと」の得点者は全体の約70%(無回答:29.2%)、「話すこと」の得点者は全体の約85%(無回答:13.3%)となっており、課題が大きい。

※CEFRは、語学シラバスやカリキュラムの手引きの作成、学習指導教材の編集、外国語運用能力評価のために、透明性が高く分かりやすい、包括的な基盤を提供するものとして、20年以上にわたる研究を経て、2001年に欧州評議会(Council of Europe)が発表した。欧州域内では、国により、CEFRの「共通参照レベル」が、初等・中等教育を通じた目標として適用されたり,言語能力に関する調査を実施するにあたって用いられたりしている。本調査では、便宜上A1~B2レベルまでを得点帯刻みに設定し分布を把握。(別紙参照)

生徒全体の英語力の傾向

[総論]4技能全てにおいて課題があるとともに、

特に「書くこと」「話すこと」について課題が大きい。

1. 英語学習に対する生徒の意識

<テスト結果と質問紙の分析>

○生徒の英語学習に対する意識①

・英語が好きではないとの回答が半数を上回る。 特にA1レベルにおいて顕著。

・テストスコアが高いほど、英語学習は好きと回答する生徒の割合が高い。

○現在の英語力と将来の英語使用のイメージ②

・現在の英語力のレベルによって将来の英語使用のイメージが異なる。「英語をどの程度身に

付けたいと思っていますか」という問いに対し、テストスコアが高いほど、「英語を使って国際

社会で活躍できるようになりたい」「大学で自分が専攻する学問を学べるようになりたい」と

いった将来の英語使用のイメージが明確な生徒の割合が高い。

〈1.の改善の方向性〉

⇨ 生徒が「英語を使って何ができるようになるか」という観点から、主体的に学ぶ意欲・態度の

育成を含めた具体的な指標形式の目標の設定し、生徒が達成感を得られるようにする。

併せて、主体的な学びにつながる学習・指導方法(アクティブ・ラーニング)、及び評価方法の

在り方を検討・改善。

2. 4技能を活用した言語活動に対する生徒の意識

<テスト結果と質問紙の分析>

○4技能を通じた言語活動に対する生徒の意識「読むこと」「聞くこと」①

・英語を読んだり聞いたりして、概要や要点をとらえる活動をしていた生徒は半数を上回る。

(合計:リーディング67.2%、リスニング58.2%)

・「読むこと」「話すこと」のテストスコアが高いほど、授業において「概要や要点をとらえる

活動をしていたと思う」生徒の割合が高い。

○4技能を通じた言語活動に対する生徒の意識「話すこと」②

・聞いたり読んだりしたことについて、英語で話し合ったり意見交換をした経験が少ない

(合計:35.2%)。

・「話すこと」のテストスコアが高いほど、授業において「生徒同士で英語で話し合ったり意見の

交換をしたりしていたと思う」生徒の割合が高い。

○4技能を通じた言語活動に関する生徒の取組状況「話すこと」③

・英語でスピーチやプレゼンテーションをした経験が少ない(合計:22.9%)。

・「話すこと」のテストスコアが高いほど、授業において「英語でスピーチやプレゼンテーション

をしていたと思う」生徒の割合が高い。

4 テスト結果と質問紙の分析及び今後の「改善の方向性」のポイント

学習意欲に課題

特に「話す」「書く」

言語活動が十分でない

生徒の英語力について特に

「書く」「話す」が課題

P.5参照

P.6,7参照

2

結果の概要p. 4

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いやちょと待てちょと待て

【調査問題の構成】

●「読むこと」:多肢選択式・3パート構成・43問(約45分)

●「聞くこと」:多肢選択式・2パート構成・36問(約25分)

●「書くこと」:自由記述式・2パート構成・2問(約25分)

●「話すこと」:音読、即興での質疑応答、ある程度準備した上での意見陳述について評価基準を設け、教員が面接を実施(約10分)

約2単位時間

Reading読むこと

Listening聞くこと

Writing書くこと

Speaking話すこと

測定する力実際の言語使用場面を前提とした英語コミュニケーション能力

(「知識・技能」の習得だけでなく、それらを活用して思考・判断・表現する総合的な力)

問題構成

語彙・語法問題 14問(短文の中で、文脈を理解するとともに、文法的に、また語彙選択上最も適切な表現を正確に判断できる力)

※A2~B1相当

課題解決問題 18問(日本語で事前に与えられる状況設定及び視覚情報(イラスト)と音声情報から、その場で求められている課題(タスク)を解決する力)

※A2相当

情報要約問題 1問(英文音声で聞いた情報を理解し、指定語数(30語程度)で要 約して書く力)

※B1~B2相当

音読問題 1問(適切な発音、リズム、イントネーション、速度、声の大きさで話す力)

※A1~B2相当

概要把握問題 6問(与えられた英文の題材について、短時間で全体の概要を理解する力)

※A2~B1相当

要点理解問題 18問(英文音声の中から、事前に与えられる英語の質問に答えるために必要な情報を選択し、求められている解答を導くために適切な判断をする力)

※A2~B2相当

意見展開問題 1問(与えられた話題について、限られた時間の中で自分の意見を説得力を持って表現する力)

※A2~B2相当

質疑応答問題 1問(試験官からの問いかけに応じて生徒自身の経験や考えを適切に述べる力)

※A1~B2相当

情報検索問題 8問(与えられた英文の題材について、短時間で必要な情報を引き出す力)

※A2相当

意見陳述問題 1問(与えられた話題について、事実と自分の意見とを区別して、論理的に説明する力)

※A1~B2相当

要点理解問題 15問(まとまった量の英文について、英文の趣旨に関する内容や詳細部分の要点を理解し、必要な情報を読み取る力)

※B2相当

[生徒・学校・教員に対する質問紙調査の構成(約15分)]

[試験問題の構成]

約10分

12

項目 内容

生徒質問紙

○英語そのものに関する意識(関心、英語を身に付けて何をしたいかなど)○英語使用に関する経験(スピーチ大会、プレゼンテーション、留学など)○英語に関する資格・検定試験の受験経験○英語の学習方法・内容や学習時間○学校における4技能活用状況 など

教員質問紙 ○教員の指導状況について(スピーチ、プレゼン、ディスカッション、研修への参加状況、自己学習の状況)

学校質問紙 ○学校組織での指導の実態について(模擬授業など研修実施等)

結果の概要p. 12

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いやちょと待てちょと待て

【調査問題の構成】

●「読むこと」:多肢選択式・3パート構成・43問(約45分)

●「聞くこと」:多肢選択式・2パート構成・36問(約25分)

●「書くこと」:自由記述式・2パート構成・2問(約25分)

●「話すこと」:音読、即興での質疑応答、ある程度準備した上での意見陳述について評価基準を設け、教員が面接を実施(約10分)

約2単位時間

Reading読むこと

Listening聞くこと

Writing書くこと

Speaking話すこと

測定する力実際の言語使用場面を前提とした英語コミュニケーション能力

(「知識・技能」の習得だけでなく、それらを活用して思考・判断・表現する総合的な力)

問題構成

語彙・語法問題 14問(短文の中で、文脈を理解するとともに、文法的に、また語彙選択上最も適切な表現を正確に判断できる力)

※A2~B1相当

課題解決問題 18問(日本語で事前に与えられる状況設定及び視覚情報(イラスト)と音声情報から、その場で求められている課題(タスク)を解決する力)

※A2相当

情報要約問題 1問(英文音声で聞いた情報を理解し、指定語数(30語程度)で要 約して書く力)

※B1~B2相当

音読問題 1問(適切な発音、リズム、イントネーション、速度、声の大きさで話す力)

※A1~B2相当

概要把握問題 6問(与えられた英文の題材について、短時間で全体の概要を理解する力)

※A2~B1相当

要点理解問題 18問(英文音声の中から、事前に与えられる英語の質問に答えるために必要な情報を選択し、求められている解答を導くために適切な判断をする力)

※A2~B2相当

意見展開問題 1問(与えられた話題について、限られた時間の中で自分の意見を説得力を持って表現する力)

※A2~B2相当

質疑応答問題 1問(試験官からの問いかけに応じて生徒自身の経験や考えを適切に述べる力)

※A1~B2相当

情報検索問題 8問(与えられた英文の題材について、短時間で必要な情報を引き出す力)

※A2相当

意見陳述問題 1問(与えられた話題について、事実と自分の意見とを区別して、論理的に説明する力)

※A1~B2相当

要点理解問題 15問(まとまった量の英文について、英文の趣旨に関する内容や詳細部分の要点を理解し、必要な情報を読み取る力)

※B2相当

[生徒・学校・教員に対する質問紙調査の構成(約15分)]

[試験問題の構成]

約10分

12

項目 内容

生徒質問紙

○英語そのものに関する意識(関心、英語を身に付けて何をしたいかなど)○英語使用に関する経験(スピーチ大会、プレゼンテーション、留学など)○英語に関する資格・検定試験の受験経験○英語の学習方法・内容や学習時間○学校における4技能活用状況 など

教員質問紙 ○教員の指導状況について(スピーチ、プレゼン、ディスカッション、研修への参加状況、自己学習の状況)

学校質問紙 ○学校組織での指導の実態について(模擬授業など研修実施等)

【調査問題の構成】

●「読むこと」:多肢選択式・3パート構成・43問(約45分)

●「聞くこと」:多肢選択式・2パート構成・36問(約25分)

●「書くこと」:自由記述式・2パート構成・2問(約25分)

●「話すこと」:音読、即興での質疑応答、ある程度準備した上での意見陳述について評価基準を設け、教員が面接を実施(約10分)

約2単位時間

Reading読むこと

Listening聞くこと

Writing書くこと

Speaking話すこと

測定する力実際の言語使用場面を前提とした英語コミュニケーション能力

(「知識・技能」の習得だけでなく、それらを活用して思考・判断・表現する総合的な力)

問題構成

語彙・語法問題 14問(短文の中で、文脈を理解するとともに、文法的に、また語彙選択上最も適切な表現を正確に判断できる力)

※A2~B1相当

課題解決問題 18問(日本語で事前に与えられる状況設定及び視覚情報(イラスト)と音声情報から、その場で求められている課題(タスク)を解決する力)

※A2相当

情報要約問題 1問(英文音声で聞いた情報を理解し、指定語数(30語程度)で要 約して書く力)

※B1~B2相当

音読問題 1問(適切な発音、リズム、イントネーション、速度、声の大きさで話す力)

※A1~B2相当

概要把握問題 6問(与えられた英文の題材について、短時間で全体の概要を理解する力)

※A2~B1相当

要点理解問題 18問(英文音声の中から、事前に与えられる英語の質問に答えるために必要な情報を選択し、求められている解答を導くために適切な判断をする力)

※A2~B2相当

意見展開問題 1問(与えられた話題について、限られた時間の中で自分の意見を説得力を持って表現する力)

※A2~B2相当

質疑応答問題 1問(試験官からの問いかけに応じて生徒自身の経験や考えを適切に述べる力)

※A1~B2相当

情報検索問題 8問(与えられた英文の題材について、短時間で必要な情報を引き出す力)

※A2相当

意見陳述問題 1問(与えられた話題について、事実と自分の意見とを区別して、論理的に説明する力)

※A1~B2相当

要点理解問題 15問(まとまった量の英文について、英文の趣旨に関する内容や詳細部分の要点を理解し、必要な情報を読み取る力)

※B2相当

[生徒・学校・教員に対する質問紙調査の構成(約15分)]

[試験問題の構成]

約10分

12

項目 内容

生徒質問紙

○英語そのものに関する意識(関心、英語を身に付けて何をしたいかなど)○英語使用に関する経験(スピーチ大会、プレゼンテーション、留学など)○英語に関する資格・検定試験の受験経験○英語の学習方法・内容や学習時間○学校における4技能活用状況 など

教員質問紙 ○教員の指導状況について(スピーチ、プレゼン、ディスカッション、研修への参加状況、自己学習の状況)

学校質問紙 ○学校組織での指導の実態について(模擬授業など研修実施等)

結果の概要p. 12

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54

5. 問題詳細分析

Part A Question 16

■この設問で問うている力

① 事物に関する紹介や対話などを聞いて、情報や考えなどの概要をとらえることができる。

② 事物に関する紹介や対話などを聞いて、情報や考えなどの要点や詳細をとらえることで

きる。

※ Copyright © 2015 Benesse Corporation「GTEC for STUDENTS」

<スクリプト> [F: Female]

F: Can you meet me somewhere

and bring me the train pass? How

about halfway between school and

our apartment building? The big

bridge, the one not too far from the

train station, would be a good

place to meet.

54

5. 問題詳細分析

Part A Question 16

■この設問で問うている力

① 事物に関する紹介や対話などを聞いて、情報や考えなどの概要をとらえることができる。

② 事物に関する紹介や対話などを聞いて、情報や考えなどの要点や詳細をとらえることで

きる。

※ Copyright © 2015 Benesse Corporation「GTEC for STUDENTS」

<スクリプト> [F: Female]

F: Can you meet me somewhere

and bring me the train pass? How

about halfway between school and

our apartment building? The big

bridge, the one not too far from the

train station, would be a good

place to meet.

報告書p. 54

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C E F R の じぇ じぇ じぇ !

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とまでは言いませんが、 カリキュラム評価として考えるなら その妥当性、疑われて然るべき

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ハウエヴァー(結果の概要pp. 2-3)

[総論]4技能全てにおいて課題があるとともに、特に「書くこと」「話すこと」について課題が大きい。

1. 英語学習に対する生徒の意識

<テスト結果と質問紙の分析>○生徒の英語学習に対する意識①・英語が好きではないとの回答が半数を上回る。 特にA1レベルにおいて顕著。・テストスコアが高いほど、英語学習は好きと回答する生徒の割合が高い。

○現在の英語力と将来の英語使用のイメージ②・現在の英語力のレベルによって将来の英語使用のイメージが異なる。「英語をどの程度身に付けたいと思っていますか」という問いに対し、テストスコアが高いほど、「英語を使って国際社会で活躍できるようになりたい」「大学で自分が専攻する学問を学べるようになりたい」といった将来の英語使用のイメージが明確な生徒の割合が高い。

〈1.の改善の方向性〉⇨ 生徒が「英語を使って何ができるようになるか」という観点から、主体的に学ぶ意欲・態度の育成を含めた具体的な指標形式の目標の設定し、生徒が達成感を得られるようにする。併せて、主体的な学びにつながる学習・指導方法(アクティブ・ラーニング)、及び評価方法の

在り方を検討・改善。

2. 4技能を活用した言語活動に対する生徒の意識<テスト結果と質問紙の分析>

○4技能を通じた言語活動に対する生徒の意識「読むこと」「聞くこと」①・英語を読んだり聞いたりして、概要や要点をとらえる活動をしていた生徒は半数を上回る。(合計:リーディング67.2%、リスニング58.2%)

・「読むこと」「話すこと」のテストスコアが高いほど、授業において「概要や要点をとらえる活動をしていたと思う」生徒の割合が高い。

○4技能を通じた言語活動に対する生徒の意識「話すこと」②・聞いたり読んだりしたことについて、英語で話し合ったり意見交換をした経験が少ない(合計:35.2%)。

・「話すこと」のテストスコアが高いほど、授業において「生徒同士で英語で話し合ったり意見の交換をしたりしていたと思う」生徒の割合が高い。

○4技能を通じた言語活動に関する生徒の取組状況「話すこと」③・英語でスピーチやプレゼンテーションをした経験が少ない(合計:22.9%)。・「話すこと」のテストスコアが高いほど、授業において「英語でスピーチやプレゼンテーションをしていたと思う」生徒の割合が高い。

4 テスト結果と質問紙の分析及び今後の「改善の方向性」のポイント

学習意欲に課題

特に「話す」「書く」言語活動が十分でない

生徒の英語力について特に「書く」「話す」が課題

P.5参照

P.6,7参照

2

○言語活動に対する生徒の意識:「聞いたり読んだりしたことについて書くこと」(2つ以上の技能統合型)

・聞いたり読んだりしたことについて、その内容を英語で書いてまとめたり自分の考えを英語で書いたりした経験が少ない(合計:38.7%)。

・「書くこと」のテストスコアが高いほど、聞いたり読んだりしたことについて、その内容を英語で書いてまとめたり自分の考えを英語で書いたりしていた生徒の割合が高い。

〈上記2.の改善の方向性〉⇨ 基礎的な知識・技術を活用し、生徒の興味・関心が高い話題や、時事問題や社会的な話題

など幅広い話題について「発表・討論・交渉」などの言語活動を豊富に体験させ、情報や考えなどを的確に理解したり適切に伝えたりする総合的なコミュニケーション能力を高める必要がある。

⇨ あわせて「聞いて書く」など複数技能を統合して使う活動を通して、生徒が実社会や実生活の中で、自らが課題を発見し、主体的・協同的に探求し、考えや気持ちを互いに伝え合うことを目的とした学習・指導方法(アクティブ・ラーニング)や評価を行うことが必要。

3. 4技能を活用した言語活動に対する教員の意識〈質問紙の分析〉

○授業における言語活動の指導①<技能統合型:聞いたり読んだりしたことに基づく話合いや意見交換・書く活動>・聞いたり読んだりしたことに基づき、情報や考えなどについて、話合いや意見交換を行っている教員(合計:33.0%)、書く活動を行っている教員(合計:39.7%)が少ない。

○授業における言語活動の指導②<技能統合型:スピーチ、プレゼンテーション、ディベート、ディスカッション>・スピーチやプレゼンテーションを行っている教員が少ない(合計:28.0%)・ディベートやディスカッションを行っている教員が非常に少ない(合計:6.9%)

〈3.の改善の方向性〉⇨ 教員養成・研修において、1.2の改善の方向性に沿った実践的な内容の改善が必要。・ペア・ワーク、グループ活動などを含めた学習・指導方法、時事問題や社会的な話題などに

ついて「発表・討論・交渉」などを行う模擬授業、「話す」「書く」の能力を測るパフォーマンステスト等を強化

技能統合型の言語活動・指導が十分でない

P.8参照

3

!?

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先生、あなたも か弱き“AL”の代弁者なのか

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カリキュラム評価の人の言うことにゃー

「学習者のパフォーマンスのみに特化した評価は、パフォーマンスの工程を全面的に学習者に帰属させかねない。そこには『われわれの教え方や内容には問題がないはずだ』という、教える側の一種の思い込みが見え隠れする。はたして『わからなくなるように我々が教えてしまっている』可能性は、本当にないのだろうか」(根津, 2009, p. 39)

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公的なやーつ、他にも• 教育課程実施状況調査:

• 小学校(5, 6年): 2001, 2003年度

• 中学校(1~3年): 2001, 2003年度

• 高等学校(3年): 2002→新学力観, 2003, 2005年度→旧

• 国研: 特定の課題に関する調査(英語:「話すこと」): 2007年度

• 国研: 特定の課題に関する調査(英語:「書くこと」): 2010年度

• 学習指導要領実施状況調査: 小学校(4, 5, 6年): 2012年度

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公的なやーつ、他にも• 教育課程実施状況調査:

• 学習指導要領に基づく学習の実現状況の調査

• 全国高3約1.5万人×2(/国公私立15万人(全体の約13%))、無作為抽出

• 平成17年11月 →一部同一問題を出題し、前回調査と通過率を比較

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- 2 -

6 調査実施学科数及び生徒数

(1) 学科数 2,333学科

(平成17年5月1日現在の国・公・私立高等学校(全日制課程 (中等)

教育学校の後期課程を含む)の全学科数の約34%)

(2) 生徒数 約15万人

(平成17年5月1日現在の国・公・私立高等学校(全日制課程 (中等)

教育学校の後期課程を含む)の第3学年の約13%)

7 科目別調査実施学科数及び生徒数

教科・科目 A冊子 B冊子 合計

14,836人 14,965人 29,801人国語 国語総合

5,434人 5,532人 10,966人地理 世界史B

5,832人 5,885人 11,717人歴史 日本史B

4,167人 4,605人 8,772人地理B

3,551人 3,513人 7,064人公民 倫理

5,668人 5,452人 11,120人政治・経済

14,426人 14,670人 29,096人数学 数学Ⅰ

4,367人 4,286人 8,653人理科 物理Ⅰ

7,575人 7,591人 15,166人化学Ⅰ

8,576人 8,841人 17,417人生物Ⅰ

3,114人 2,662人 5,776人地学Ⅰ

14,915人 14,965人 29,880人外国語 英語Ⅰ

8 調 査 問 題

(1) ペ ー パ ー テ ス ト

学 習 指 導 要 領 の 内 容 領 域 , 評 価 の 観 点 等 を 考 慮 し た 調 査 問 題 を 出 題 。 個 々

の 問 題 ご と に あ ら か じ め 「 設 定 通 過 率 ( 後 述 ) を 定 め , 設 定 通 過 率 と 通 過」

率 を 比 較 。 さ ら に , 前 回 調 査 ( H14及 び H15) と 同 一 問 題 を 出 題 し , 今 回 と

前 回 の 相 互 の 通 過 率 を 比 較 。

教 科 ・ 科 目 全 問 題 数 全 問 題 の う ち 全 問 題 の う ち 前 回

A,B冊 子 合 計 記 述 式 問 題 数 と 同 一 問 題 数( )

47 9 10国 語 国 語 総 合

67 14 14地 理 世 界 史 B

60 17 18歴 史 日 本 史 B

60 10 11地 理 B

45 10 10公 民 倫 理

44 17 15政 治 ・ 経 済

36 10 11数 学 数 学 Ⅰ

57 12 14理 科 物 理 Ⅰ

60 13 21化 学 Ⅰ

66 16 19生 物 Ⅰ

63 21 17地 学 Ⅰ

52 14 21外 国 語 英 語 Ⅰ

(24 .8 %) (27.5%)合 計 657 163 181

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6 調査実施学科数及び生徒数

(1) 学科数 2,333学科

(平成17年5月1日現在の国・公・私立高等学校(全日制課程 (中等)

教育学校の後期課程を含む)の全学科数の約34%)

(2) 生徒数 約15万人

(平成17年5月1日現在の国・公・私立高等学校(全日制課程 (中等)

教育学校の後期課程を含む)の第3学年の約13%)

7 科目別調査実施学科数及び生徒数

教科・科目 A冊子 B冊子 合計

14,836人 14,965人 29,801人国語 国語総合

5,434人 5,532人 10,966人地理 世界史B

5,832人 5,885人 11,717人歴史 日本史B

4,167人 4,605人 8,772人地理B

3,551人 3,513人 7,064人公民 倫理

5,668人 5,452人 11,120人政治・経済

14,426人 14,670人 29,096人数学 数学Ⅰ

4,367人 4,286人 8,653人理科 物理Ⅰ

7,575人 7,591人 15,166人化学Ⅰ

8,576人 8,841人 17,417人生物Ⅰ

3,114人 2,662人 5,776人地学Ⅰ

14,915人 14,965人 29,880人外国語 英語Ⅰ

8 調 査 問 題

(1) ペ ー パ ー テ ス ト

学 習 指 導 要 領 の 内 容 領 域 , 評 価 の 観 点 等 を 考 慮 し た 調 査 問 題 を 出 題 。 個 々

の 問 題 ご と に あ ら か じ め 「 設 定 通 過 率 ( 後 述 ) を 定 め , 設 定 通 過 率 と 通 過」

率 を 比 較 。 さ ら に , 前 回 調 査 ( H14及 び H15) と 同 一 問 題 を 出 題 し , 今 回 と

前 回 の 相 互 の 通 過 率 を 比 較 。

教 科 ・ 科 目 全 問 題 数 全 問 題 の う ち 全 問 題 の う ち 前 回

A,B冊 子 合 計 記 述 式 問 題 数 と 同 一 問 題 数( )

47 9 10国 語 国 語 総 合

67 14 14地 理 世 界 史 B

60 17 18歴 史 日 本 史 B

60 10 11地 理 B

45 10 10公 民 倫 理

44 17 15政 治 ・ 経 済

36 10 11数 学 数 学 Ⅰ

57 12 14理 科 物 理 Ⅰ

60 13 21化 学 Ⅰ

66 16 19生 物 Ⅰ

63 21 17地 学 Ⅰ

52 14 21外 国 語 英 語 Ⅰ

(24 .8 %) (27.5%)合 計 657 163 181

- 4 -

調査結果の概要

1 ペーパーテスト調査結果

(1) 前回調査(平成14・15年度)との同一問題の通過率比較(科目別)

12科目中,世界史B,地理B,政治・経済,物理Ⅰ,化学Ⅰ及び英語Ⅰの6科目に

おいて前回を有意に 回る問題数が有意に下回る問題数よりも く,国語総合及び生物

Ⅰの2科目において,前回を有意に 回る問題数が有意に下回る問題数よりも なかっ

た (日本史B,倫理,数学Ⅰ及び地学Ⅰの4科目は,す て前回と有意に がなかっ。

た )。

各科目の問題数の内 をみると, え ,英語Ⅰでは,前回を有意に 回る問題のう

ち, くことに関する問題が くを め, た,国語総合では,前回を有意に下回る問

( は科目別 告に記載 。題のうち, に関する問題が くを めている )

, ( ) ( )なお 今回調査 平成11年告示高等学校学習指導要領 と前回調査 平成元年告示

の下では,理科,地理歴史や公民の各科目の生徒の履修状況が大きく なることから,

通過率の比較をみる にも,参考としてみるのが 当である。

教 科 ・ 科 目 全 同 一 前 回 を 有 意 に 前 回 と 有 意 に 前 回 を 有 意 に

問 題 数 問 題 数 回 る 問 題 数 の な い 問 題 数 下 回 る 問 題 数

47 10 1 4 5国 語 国 語 総 合

67 14 2 12 0地 理 世 界 史 B

60 18 0 18 0歴 史 日 本 史 B

60 11 6 5 0地 理 B

45 10 0 10 0公 民 倫 理

44 15 2 13 0政 治 ・ 経 済

36 11 0 11 0数 学 数 学 Ⅰ

57 14 1 13 0理 科 物 理 Ⅰ

60 21 8 12 1化 学 Ⅰ

66 19 2 14 3生 物 Ⅰ

63 17 0 17 0地 学 Ⅰ

52 21 4 16 1外 国 語 英 語 Ⅰ

657 181 26 145 10合 計

( ) , , 。 。通過率は 問題ごとの 答 答者数の合計を解答者数の合計で った数 である 以下同じ

前回調査との同一問題における通過率の比較

12

0

6

0

2

01

8

2

0

44

12

18

5

10

13

11

1312

14

1716

5

0 0 0 0 0 0 01

3

01

0

5

10

15

20

国語総合 世界史B 日本史B 地理B 倫理 政治・経済 数学Ⅰ 物理Ⅰ 化学Ⅰ 生物Ⅰ 地学Ⅰ 英語Ⅰ

国語 地理歴史 公民 数学 理科 外国語

問題数

前回を有意に上回る問題数 前回と有意に差のない問題数 前回を有意に下回る問題数

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調査結果の概要

1 ペーパーテスト調査結果

(1) 前回調査(平成14・15年度)との同一問題の通過率比較(科目別)

12科目中,世界史B,地理B,政治・経済,物理Ⅰ,化学Ⅰ及び英語Ⅰの6科目に

おいて前回を有意に 回る問題数が有意に下回る問題数よりも く,国語総合及び生物

Ⅰの2科目において,前回を有意に 回る問題数が有意に下回る問題数よりも なかっ

た (日本史B,倫理,数学Ⅰ及び地学Ⅰの4科目は,す て前回と有意に がなかっ。

た )。

各科目の問題数の内 をみると, え ,英語Ⅰでは,前回を有意に 回る問題のう

ち, くことに関する問題が くを め, た,国語総合では,前回を有意に下回る問

( は科目別 告に記載 。題のうち, に関する問題が くを めている )

, ( ) ( )なお 今回調査 平成11年告示高等学校学習指導要領 と前回調査 平成元年告示

の下では,理科,地理歴史や公民の各科目の生徒の履修状況が大きく なることから,

通過率の比較をみる にも,参考としてみるのが 当である。

教 科 ・ 科 目 全 同 一 前 回 を 有 意 に 前 回 と 有 意 に 前 回 を 有 意 に

問 題 数 問 題 数 回 る 問 題 数 の な い 問 題 数 下 回 る 問 題 数

47 10 1 4 5国 語 国 語 総 合

67 14 2 12 0地 理 世 界 史 B

60 18 0 18 0歴 史 日 本 史 B

60 11 6 5 0地 理 B

45 10 0 10 0公 民 倫 理

44 15 2 13 0政 治 ・ 経 済

36 11 0 11 0数 学 数 学 Ⅰ

57 14 1 13 0理 科 物 理 Ⅰ

60 21 8 12 1化 学 Ⅰ

66 19 2 14 3生 物 Ⅰ

63 17 0 17 0地 学 Ⅰ

52 21 4 16 1外 国 語 英 語 Ⅰ

657 181 26 145 10合 計

( ) , , 。 。通過率は 問題ごとの 答 答者数の合計を解答者数の合計で った数 である 以下同じ

前回調査との同一問題における通過率の比較

12

0

6

0

2

01

8

2

0

44

12

18

5

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13

11

1312

14

1716

5

0 0 0 0 0 0 01

3

01

0

5

10

15

20

国語総合 世界史B 日本史B 地理B 倫理 政治・経済 数学Ⅰ 物理Ⅰ 化学Ⅰ 生物Ⅰ 地学Ⅰ 英語Ⅰ

国語 地理歴史 公民 数学 理科 外国語

問題数

前回を有意に上回る問題数 前回と有意に差のない問題数 前回を有意に下回る問題数

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(2) 記述式問題の状況(同一問題)

記 述 式 問 題 ( 前 回 調 査 と 同 一 問 題 ) で は , 無 解 答 率 の 化 は み ら れ な い が ,

と し て 無 解 答 率 が 高 い ( 約 25%)

( 参 考 ) 各 科 目 に お け る 記 述 式 問 題 ( 同 一 問 題 ) の 通 過 率 ・ 無 解 答 率 の 平 均

問 題 数 通 過 率 平 均 無 解 答 率 平 均教 科 ・ 科 目

( 前 回 ) ( 今 回 ) ( 前 回 ) ( 今 回 )

1 41.3 35.5 36.8 44.8国 語 国 語 総 合

( 国 語 Ⅰ )

地 理 世 界 史 B 4 36.7 40.7 30.0 32.5

歴 史 日 本 史 B 6 57.9 55.1 17.2 20.3

地 理 B 0

公 民 倫 理 3 67.9 66.5 15.9 22.1

政 治 ・ 経 済 0

数 学 数 学 Ⅰ 2 27.5 28.3 52.1 52.1

2 56.7 62.2 15.2 12.8理 科 物 理 Ⅰ

( 物 理 Ⅰ B )

5 39.2 47.3 27.7 21.7化 学 Ⅰ

( 化 学 Ⅰ B )

5 39.4 40.0 24.2 24.1生 物 Ⅰ

( 生 物 Ⅰ B )

4 44.2 42.7 29.7 28.4地 学 Ⅰ

( 地 学 Ⅰ B )

外 国 語 英 語 Ⅰ 6 47.9 47.6 23.0 20.7

38 46.4 47.4 25 .2 25.3合 計

「通過率平均 「無解答率平均」は該当する個々の問題の通過率及び無解答率を 平均したもの。」,

「地理B 「政治・経済」の同一問題のうち記述式問題はない。」,

通過率・無解答率の平均(同一問題 記述式問題)

25.325.247.446.4

020406080100

通過率 無解答率 通過率 無解答率

前回 今回

(%)

通過率・無解答率の平均(同一問題全体)

54.6 55.6

8.8 9.5020406080100

通過率 無解答率 通過率 無解答率

前回 今回

(%)

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(2) 記述式問題の状況(同一問題)

記 述 式 問 題 ( 前 回 調 査 と 同 一 問 題 ) で は , 無 解 答 率 の 化 は み ら れ な い が ,

と し て 無 解 答 率 が 高 い ( 約 25%)

( 参 考 ) 各 科 目 に お け る 記 述 式 問 題 ( 同 一 問 題 ) の 通 過 率 ・ 無 解 答 率 の 平 均

問 題 数 通 過 率 平 均 無 解 答 率 平 均教 科 ・ 科 目

( 前 回 ) ( 今 回 ) ( 前 回 ) ( 今 回 )

1 41.3 35.5 36.8 44.8国 語 国 語 総 合

( 国 語 Ⅰ )

地 理 世 界 史 B 4 36.7 40.7 30.0 32.5

歴 史 日 本 史 B 6 57.9 55.1 17.2 20.3

地 理 B 0

公 民 倫 理 3 67.9 66.5 15.9 22.1

政 治 ・ 経 済 0

数 学 数 学 Ⅰ 2 27.5 28.3 52.1 52.1

2 56.7 62.2 15.2 12.8理 科 物 理 Ⅰ

( 物 理 Ⅰ B )

5 39.2 47.3 27.7 21.7化 学 Ⅰ

( 化 学 Ⅰ B )

5 39.4 40.0 24.2 24.1生 物 Ⅰ

( 生 物 Ⅰ B )

4 44.2 42.7 29.7 28.4地 学 Ⅰ

( 地 学 Ⅰ B )

外 国 語 英 語 Ⅰ 6 47.9 47.6 23.0 20.7

38 46.4 47.4 25 .2 25.3合 計

「通過率平均 「無解答率平均」は該当する個々の問題の通過率及び無解答率を 平均したもの。」,

「地理B 「政治・経済」の同一問題のうち記述式問題はない。」,

通過率・無解答率の平均(同一問題 記述式問題)

25.325.247.446.4

020406080100

通過率 無解答率 通過率 無解答率

前回 今回

(%)

通過率・無解答率の平均(同一問題全体)

54.6 55.6

8.8 9.5020406080100

通過率 無解答率 通過率 無解答率

前回 今回

(%)

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(3) 設定通過率との比較

12科目中,国語総合,世界史B,日本史B,地理B,倫理,化学Ⅰ,生物Ⅰ,地学

Ⅰ及び英語Ⅰの9科目において通過率が設定通過率を 回る又は同程度と考えられる問

題数が全 の問題数の 数以 を めた (生物Ⅰは,設定通過率を 回る又は同程度。

と考えられる問題数が 数)

一方,政治・経済,数学Ⅰ及び物理Ⅰの3科目は,通過率が設定通過率を 回る又は

同程度と考えられる問題数が全 の問題数の 数 であった。

設 定 通 過 率 を 設 定 通 過 率 と 設 定 通 過 率 を教 科 ・ 科 目 問 題 数 回 る と 考 え 同 程 度 と 考 え 下 回 る と 考 え

ら れ る 問 題 数 ら れ る 問 題 数 ら れ る 問 題 数47 23 12 12国 語 国 語 総 合

67 24 26 17地 理 世 界 史 B

60 26 18 16歴 史 日 本 史 B

60 36 15 9地 理 B

45 16 15 14公 民 倫 理

44 9 8 27政 治 ・ 経 済

36 3 8 25数 学 数 学 Ⅰ

57 12 16 29理 科 物 理 Ⅰ

60 13 18 29化 学 Ⅰ

66 12 21 33生 物 Ⅰ

63 18 14 31地 学 Ⅰ

52 14 16 22外 国 語 英 語 Ⅰ

657 206 187 264合 計

[設定通過率]

学習指導要領に示された内容について,標 な時間をかけ,学習指導要領作成時に 定

された学習活動が行 れた場合,個々の問題ごとに 答, 答の 合の合計である通過率

が の程度になるかを示した数 。

設定通過率との比較(H17調査)

2324

26

36

16

9

3

1213

12

18

14

12

26

18

15 15

8 8

16

18

21

1416

12

1716

9

14

27

25

29 29

33

31

22

0

10

20

30

40

国語総合 世界史B 日本史B 地理B 倫理 政治・経済 数学Ⅰ 物理Ⅰ 化学Ⅰ 生物Ⅰ 地学Ⅰ 英語Ⅰ

国語 地理歴史 公民 数学 理科 外国語

問題数

設定通過率を上回ると考えられる問題数 設定通過率と同程度と考えられる問題数 設定通過率を下回ると考えられる問題数

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(3) 設定通過率との比較

12科目中,国語総合,世界史B,日本史B,地理B,倫理,化学Ⅰ,生物Ⅰ,地学

Ⅰ及び英語Ⅰの9科目において通過率が設定通過率を 回る又は同程度と考えられる問

題数が全 の問題数の 数以 を めた (生物Ⅰは,設定通過率を 回る又は同程度。

と考えられる問題数が 数)

一方,政治・経済,数学Ⅰ及び物理Ⅰの3科目は,通過率が設定通過率を 回る又は

同程度と考えられる問題数が全 の問題数の 数 であった。

設 定 通 過 率 を 設 定 通 過 率 と 設 定 通 過 率 を教 科 ・ 科 目 問 題 数 回 る と 考 え 同 程 度 と 考 え 下 回 る と 考 え

ら れ る 問 題 数 ら れ る 問 題 数 ら れ る 問 題 数47 23 12 12国 語 国 語 総 合

67 24 26 17地 理 世 界 史 B

60 26 18 16歴 史 日 本 史 B

60 36 15 9地 理 B

45 16 15 14公 民 倫 理

44 9 8 27政 治 ・ 経 済

36 3 8 25数 学 数 学 Ⅰ

57 12 16 29理 科 物 理 Ⅰ

60 13 18 29化 学 Ⅰ

66 12 21 33生 物 Ⅰ

63 18 14 31地 学 Ⅰ

52 14 16 22外 国 語 英 語 Ⅰ

657 206 187 264合 計

[設定通過率]

学習指導要領に示された内容について,標 な時間をかけ,学習指導要領作成時に 定

された学習活動が行 れた場合,個々の問題ごとに 答, 答の 合の合計である通過率

が の程度になるかを示した数 。

設定通過率との比較(H17調査)

2324

26

36

16

9

3

1213

12

18

14

12

26

18

15 15

8 8

16

18

21

1416

12

1716

9

14

27

25

29 29

33

31

22

0

10

20

30

40

国語総合 世界史B 日本史B 地理B 倫理 政治・経済 数学Ⅰ 物理Ⅰ 化学Ⅰ 生物Ⅰ 地学Ⅰ 英語Ⅰ

国語 地理歴史 公民 数学 理科 外国語

問題数

設定通過率を上回ると考えられる問題数 設定通過率と同程度と考えられる問題数 設定通過率を下回ると考えられる問題数

- 8 -

(参考)前回調査(平成14,15年度調査)

12科 目 中 , 国 語 Ⅰ , 世 界 史 B , 日 本 史 B , 地 理 B , 倫 理 及 び 英 語 Ⅰ の 6 科

目 に お い て 通 過 率 が 設 定 通 過 率 を 回 る 又 は 同 程 度 と 考 え ら れ る 問 題 数 が 全

の 問 題 数 の 数 以 を め た 。

一方,政治・経済,数学Ⅰ,物理ⅠB,化学ⅠB,生物ⅠB及び地学ⅠBの6科目は,

通過率が設定通過率を 回る又は同程度と考えられる問題数が全 の問題数の 数

であった。

平 成 15年 度 は , こ の か 世 界 史 A , 日 本 史 A , 地 理 A , 現 会 を 実 施 。 結 果 は 。

設 定 通 過 率 を 設 定 通 過 率 と 設 定 通 過 率 を分 問 題 数 回 る と 考 え 同 程 度 と 考 え 下 回 る と 考 え

ら れ る 問 題 数 ら れ る 問 題 数 ら れ る 問 題 数

44 26 11 7国 語 国 語 Ⅰ

50 13 16 21地 理 世 界 史 B

58 19 13 26歴 史 日 本 史 B

57 19 21 17地 理 B

46 20 10 16公 民 倫 理

51 15 10 26政 治 ・ 経 済

30 1 5 24数 学 数 学 Ⅰ

51 12 8 31理 科 物 理 Ⅰ B

53 10 11 32化 学 Ⅰ B

54 5 10 39生 物 Ⅰ B

55 6 10 39地 学 Ⅰ B

52 15 21 16外 国 語 英 語 Ⅰ

601 161 146 294合 計

設定通過率との比較(H14,15調査)

26

13

19 19 20

15

1

1210

5 6

15

11

1613

21

10 10

58

11 10 10

21

7

21

26

17 16

2624

31 32

39 39

16

0

10

20

30

40

国語

世界史

日本史

地理

倫理

政治

・経済

数学

物理

化学

生物

地学

英語

問題数

設定通過率を上回ると考えられる問題数 設定通過率と同程度と考えられる問題数 設定通過率を下回ると考えられる問題数

- 8 -

(参考)前回調査(平成14,15年度調査)

12科 目 中 , 国 語 Ⅰ , 世 界 史 B , 日 本 史 B , 地 理 B , 倫 理 及 び 英 語 Ⅰ の 6 科

目 に お い て 通 過 率 が 設 定 通 過 率 を 回 る 又 は 同 程 度 と 考 え ら れ る 問 題 数 が 全

の 問 題 数 の 数 以 を め た 。

一方,政治・経済,数学Ⅰ,物理ⅠB,化学ⅠB,生物ⅠB及び地学ⅠBの6科目は,

通過率が設定通過率を 回る又は同程度と考えられる問題数が全 の問題数の 数

であった。

平 成 15年 度 は , こ の か 世 界 史 A , 日 本 史 A , 地 理 A , 現 会 を 実 施 。 結 果 は 。

設 定 通 過 率 を 設 定 通 過 率 と 設 定 通 過 率 を分 問 題 数 回 る と 考 え 同 程 度 と 考 え 下 回 る と 考 え

ら れ る 問 題 数 ら れ る 問 題 数 ら れ る 問 題 数

44 26 11 7国 語 国 語 Ⅰ

50 13 16 21地 理 世 界 史 B

58 19 13 26歴 史 日 本 史 B

57 19 21 17地 理 B

46 20 10 16公 民 倫 理

51 15 10 26政 治 ・ 経 済

30 1 5 24数 学 数 学 Ⅰ

51 12 8 31理 科 物 理 Ⅰ B

53 10 11 32化 学 Ⅰ B

54 5 10 39生 物 Ⅰ B

55 6 10 39地 学 Ⅰ B

52 15 21 16外 国 語 英 語 Ⅰ

601 161 146 294合 計

設定通過率との比較(H14,15調査)

26

13

19 19 20

15

1

1210

5 6

15

11

1613

21

10 10

58

11 10 10

21

7

21

26

17 16

2624

31 32

39 39

16

0

10

20

30

40

国語

世界史

日本史

地理

倫理

政治

・経済

数学

物理

化学

生物

地学

英語

問題数

設定通過率を上回ると考えられる問題数 設定通過率と同程度と考えられる問題数 設定通過率を下回ると考えられる問題数

- 9 -

(4) 設定通過率との比較(記述式問題)

12科目中,国語総合,世界史B,日本史B,地理B,倫理,物理Ⅰ,生物Ⅰ及び地

学Ⅰの8科目において通過率が設定通過率を 回る又は同程度と考えられる問題数が全

の問題数の 数以 を めた (物理Ⅰは,設定通過率を 回る又は同程度と考えら。

れる問題数が 数)

一方,政治・経済,数学Ⅰ,化学Ⅰ及び英語Ⅰの4科目は,通過率が設定通過率を

回 る 又 は 同 程 度 と 考 え ら れ る 問 題 数 が 全 の 問 題 数 の 数 で あ っ た 。

設 定 通 過 率 を 設 定 通 過 率 と 設 定 通 過 率 を教 科 ・ 科 目 問 題 数 回 る と 考 え 同 程 度 と 考 え 下 回 る と 考 え

ら れ る 問 題 数 ら れ る 問 題 数 ら れ る 問 題 数9 1 5 3国 語 国 語 総 合

14 5 5 4地 理 歴 史 世 界 史 B

17 7 3 7日 本 史 B

10 7 1 2地 理 B

10 6 1 3公 民 倫 理

17 0 3 14政 治 ・ 経 済

10 1 0 9数 学 数 学 Ⅰ

12 2 4 6理 科 物 理 Ⅰ

13 3 3 7化 学 Ⅰ

16 5 5 6生 物 Ⅰ

21 7 5 9地 学 Ⅰ

14 0 6 8外 国 語 英 語 Ⅰ

163 44 41 78合 計

( 参 考 ) 前 回 調 査 ( 平 成 14,15年 度 調 査 )

12科目中,国語Ⅰ,日本史B,地理B,倫理及び英語Ⅰの5科目において通過率が

設定通過率を 回る又は同程度と考えられる問題数が全 の問題数の 数以 を め

た。

一方,世界史B,政治・経済,数学Ⅰ,物理ⅠB,化学ⅠB,生物ⅠB及び地学ⅠBの

7科目は,通過率が設定通過率を 回る又は同程度と考えられる問題数が全 の問題数

の 数 で あ っ た 。

設 定 通 過 率 を 設 定 通 過 率 と 設 定 通 過 率 を教 科 ・ 科 目 問 題 数 回 る と 考 え 同 程 度 と 考 え 下 回 る と 考 え

ら れ る 問 題 数 ら れ る 問 題 数 ら れ る 問 題 数7 3 1 3国 語 国 語 Ⅰ

10 3 1 6地 理 歴 史 世 界 史 B

12 3 6 3日 本 史 B

10 3 3 4地 理 B

9 6 0 3公 民 倫 理

13 3 1 9政 治 ・ 経 済

15 1 3 11数 学 数 学 Ⅰ

6 2 0 4理 科 物 理 Ⅰ B

14 2 4 8化 学 Ⅰ B

12 2 1 9生 物 Ⅰ B

9 1 0 8地 学 Ⅰ B

14 1 7 6外 国 語 英 語 Ⅰ

131 30 27 74合 計

- 9 -

(4) 設定通過率との比較(記述式問題)

12科目中,国語総合,世界史B,日本史B,地理B,倫理,物理Ⅰ,生物Ⅰ及び地

学Ⅰの8科目において通過率が設定通過率を 回る又は同程度と考えられる問題数が全

の問題数の 数以 を めた (物理Ⅰは,設定通過率を 回る又は同程度と考えら。

れる問題数が 数)

一方,政治・経済,数学Ⅰ,化学Ⅰ及び英語Ⅰの4科目は,通過率が設定通過率を

回 る 又 は 同 程 度 と 考 え ら れ る 問 題 数 が 全 の 問 題 数 の 数 で あ っ た 。

設 定 通 過 率 を 設 定 通 過 率 と 設 定 通 過 率 を教 科 ・ 科 目 問 題 数 回 る と 考 え 同 程 度 と 考 え 下 回 る と 考 え

ら れ る 問 題 数 ら れ る 問 題 数 ら れ る 問 題 数9 1 5 3国 語 国 語 総 合

14 5 5 4地 理 歴 史 世 界 史 B

17 7 3 7日 本 史 B

10 7 1 2地 理 B

10 6 1 3公 民 倫 理

17 0 3 14政 治 ・ 経 済

10 1 0 9数 学 数 学 Ⅰ

12 2 4 6理 科 物 理 Ⅰ

13 3 3 7化 学 Ⅰ

16 5 5 6生 物 Ⅰ

21 7 5 9地 学 Ⅰ

14 0 6 8外 国 語 英 語 Ⅰ

163 44 41 78合 計

( 参 考 ) 前 回 調 査 ( 平 成 14,15年 度 調 査 )

12科目中,国語Ⅰ,日本史B,地理B,倫理及び英語Ⅰの5科目において通過率が

設定通過率を 回る又は同程度と考えられる問題数が全 の問題数の 数以 を め

た。

一方,世界史B,政治・経済,数学Ⅰ,物理ⅠB,化学ⅠB,生物ⅠB及び地学ⅠBの

7科目は,通過率が設定通過率を 回る又は同程度と考えられる問題数が全 の問題数

の 数 で あ っ た 。

設 定 通 過 率 を 設 定 通 過 率 と 設 定 通 過 率 を教 科 ・ 科 目 問 題 数 回 る と 考 え 同 程 度 と 考 え 下 回 る と 考 え

ら れ る 問 題 数 ら れ る 問 題 数 ら れ る 問 題 数7 3 1 3国 語 国 語 Ⅰ

10 3 1 6地 理 歴 史 世 界 史 B

12 3 6 3日 本 史 B

10 3 3 4地 理 B

9 6 0 3公 民 倫 理

13 3 1 9政 治 ・ 経 済

15 1 3 11数 学 数 学 Ⅰ

6 2 0 4理 科 物 理 Ⅰ B

14 2 4 8化 学 Ⅰ B

12 2 1 9生 物 Ⅰ B

9 1 0 8地 学 Ⅰ B

14 1 7 6外 国 語 英 語 Ⅰ

131 30 27 74合 計

- 9 -

(4) 設定通過率との比較(記述式問題)

12科目中,国語総合,世界史B,日本史B,地理B,倫理,物理Ⅰ,生物Ⅰ及び地

学Ⅰの8科目において通過率が設定通過率を 回る又は同程度と考えられる問題数が全

の問題数の 数以 を めた (物理Ⅰは,設定通過率を 回る又は同程度と考えら。

れる問題数が 数)

一方,政治・経済,数学Ⅰ,化学Ⅰ及び英語Ⅰの4科目は,通過率が設定通過率を

回 る 又 は 同 程 度 と 考 え ら れ る 問 題 数 が 全 の 問 題 数 の 数 で あ っ た 。

設 定 通 過 率 を 設 定 通 過 率 と 設 定 通 過 率 を教 科 ・ 科 目 問 題 数 回 る と 考 え 同 程 度 と 考 え 下 回 る と 考 え

ら れ る 問 題 数 ら れ る 問 題 数 ら れ る 問 題 数9 1 5 3国 語 国 語 総 合

14 5 5 4地 理 歴 史 世 界 史 B

17 7 3 7日 本 史 B

10 7 1 2地 理 B

10 6 1 3公 民 倫 理

17 0 3 14政 治 ・ 経 済

10 1 0 9数 学 数 学 Ⅰ

12 2 4 6理 科 物 理 Ⅰ

13 3 3 7化 学 Ⅰ

16 5 5 6生 物 Ⅰ

21 7 5 9地 学 Ⅰ

14 0 6 8外 国 語 英 語 Ⅰ

163 44 41 78合 計

( 参 考 ) 前 回 調 査 ( 平 成 14,15年 度 調 査 )

12科目中,国語Ⅰ,日本史B,地理B,倫理及び英語Ⅰの5科目において通過率が

設定通過率を 回る又は同程度と考えられる問題数が全 の問題数の 数以 を め

た。

一方,世界史B,政治・経済,数学Ⅰ,物理ⅠB,化学ⅠB,生物ⅠB及び地学ⅠBの

7科目は,通過率が設定通過率を 回る又は同程度と考えられる問題数が全 の問題数

の 数 で あ っ た 。

設 定 通 過 率 を 設 定 通 過 率 と 設 定 通 過 率 を教 科 ・ 科 目 問 題 数 回 る と 考 え 同 程 度 と 考 え 下 回 る と 考 え

ら れ る 問 題 数 ら れ る 問 題 数 ら れ る 問 題 数7 3 1 3国 語 国 語 Ⅰ

10 3 1 6地 理 歴 史 世 界 史 B

12 3 6 3日 本 史 B

10 3 3 4地 理 B

9 6 0 3公 民 倫 理

13 3 1 9政 治 ・ 経 済

15 1 3 11数 学 数 学 Ⅰ

6 2 0 4理 科 物 理 Ⅰ B

14 2 4 8化 学 Ⅰ B

12 2 1 9生 物 Ⅰ B

9 1 0 8地 学 Ⅰ B

14 1 7 6外 国 語 英 語 Ⅰ

131 30 27 74合 計

- 8 -

(参考)前回調査(平成14,15年度調査)

12科 目 中 , 国 語 Ⅰ , 世 界 史 B , 日 本 史 B , 地 理 B , 倫 理 及 び 英 語 Ⅰ の 6 科

目 に お い て 通 過 率 が 設 定 通 過 率 を 回 る 又 は 同 程 度 と 考 え ら れ る 問 題 数 が 全

の 問 題 数 の 数 以 を め た 。

一方,政治・経済,数学Ⅰ,物理ⅠB,化学ⅠB,生物ⅠB及び地学ⅠBの6科目は,

通過率が設定通過率を 回る又は同程度と考えられる問題数が全 の問題数の 数

であった。

平 成 15年 度 は , こ の か 世 界 史 A , 日 本 史 A , 地 理 A , 現 会 を 実 施 。 結 果 は 。

設 定 通 過 率 を 設 定 通 過 率 と 設 定 通 過 率 を分 問 題 数 回 る と 考 え 同 程 度 と 考 え 下 回 る と 考 え

ら れ る 問 題 数 ら れ る 問 題 数 ら れ る 問 題 数

44 26 11 7国 語 国 語 Ⅰ

50 13 16 21地 理 世 界 史 B

58 19 13 26歴 史 日 本 史 B

57 19 21 17地 理 B

46 20 10 16公 民 倫 理

51 15 10 26政 治 ・ 経 済

30 1 5 24数 学 数 学 Ⅰ

51 12 8 31理 科 物 理 Ⅰ B

53 10 11 32化 学 Ⅰ B

54 5 10 39生 物 Ⅰ B

55 6 10 39地 学 Ⅰ B

52 15 21 16外 国 語 英 語 Ⅰ

601 161 146 294合 計

設定通過率との比較(H14,15調査)

26

13

19 19 20

15

1

1210

5 6

15

11

1613

21

10 10

58

11 10 10

21

7

21

26

17 16

2624

31 32

39 39

16

0

10

20

30

40

国語

世界史

日本史

地理

倫理

政治

・経済

数学

物理

化学

生物

地学

英語

問題数

設定通過率を上回ると考えられる問題数 設定通過率と同程度と考えられる問題数 設定通過率を下回ると考えられる問題数

結果の概要

Page 35: Ppp8 20151220watari公開版key

数学数学

外国語

外国語

● 三角比など基本的な概念や用語・記号の意味の理解に課題

● 事象を式で数学的に表現したり論理的に説明したりすることに課題

● 三角比など基本的な概念や用語・記号の意味の理解に課題

● 事象を式で数学的に表現したり論理的に説明したりすることに課題

● 具体例から一般的な関係や性質を導く授業を工夫

● 解決過程や推論の過程を筋道立て

て発表させる活動などの充実

● 具体例から一般的な関係や性質を導く授業を工夫

● 解決過程や推論の過程を筋道立て

て発表させる活動などの充実

● 英語を聞いたり,文章を読んで概要・要点を理解することは定着

● 内容を考えて書くことや,指定された状況や文脈に応じて書くことに課題

● 英語を聞いたり,文章を読んで概要・要点を理解することは定着

● 内容を考えて書くことや,指定された状況や文脈に応じて書くことに課題

● 意味をとらえた応答や,情報を整理しながら要点を理解させる指導

● 様々なトピックを設定し,書く意欲や表現力に応じた指導の工夫

● 意味をとらえた応答や,情報を整理しながら要点を理解させる指導

● 様々なトピックを設定し,書く意欲や表現力に応じた指導の工夫

● 理由や根拠を基に自分の考えを記述する問題で無解答が多い● 古典を読み味わう能力や古典の言語事項などに課題

● 理由や根拠を基に自分の考えを記述する問題で無解答が多い● 古典を読み味わう能力や古典の言語事項などに課題

● 資料から読み取ったことを,筋道立てて表現する意欲や能力の育成

● 古典の現代的な価値の理解と,古典に親しむ態度や能力の育成

● 資料から読み取ったことを,筋道立てて表現する意欲や能力の育成

● 古典の現代的な価値の理解と,古典に親しむ態度や能力の育成

● 自己の体験や自己の生きる課題と関連付けて考察させることに課題<倫理>

● 現代社会の諸課題を資料を活用して追究し,表現することに課題<政経>

● 自己の体験や自己の生きる課題と関連付けて考察させることに課題<倫理>

● 現代社会の諸課題を資料を活用して追究し,表現することに課題<政経>

● 人間としての在り方へ関心を高め,生き方を探究させる指導の充実<倫理>

● 基本的な概念を踏まえ,議論や発表などを通して追究を深める学習<政経>

● 人間としての在り方へ関心を高め,生き方を探究させる指導の充実<倫理>

● 基本的な概念を踏まえ,議論や発表などを通して追究を深める学習<政経>

国語国語

公民公民

調査結果における主な特色 指導の改善の主な具体例

● ヨーロッパ・アメリカの国民国家形成の理解に課題<世界史>

● 中世社会の特色などを資料に基づいて,考察し表現する力に課題<日本史>

● 地図化やグラフ化したりする作業的な学習活動への取組は改善<地理>

● ヨーロッパ・アメリカの国民国家形成の理解に課題<世界史>

● 中世社会の特色などを資料に基づいて,考察し表現する力に課題<日本史>

● 地図化やグラフ化したりする作業的な学習活動への取組は改善<地理>

● 日常生活,我が国の歴史,現代世界の特質に関連付けた指導<世界史>

● 自ら追究し,理解したことを適切に表現させる指導の充実<日本史>

● 地域の多様性を踏まえた,現代世界の諸課題の学習の充実<地理>

● 日常生活,我が国の歴史,現代世界の特質に関連付けた指導<世界史>

● 自ら追究し,理解したことを適切に表現させる指導の充実<日本史>

● 地域の多様性を踏まえた,現代世界の諸課題の学習の充実<地理>

地理歴史

地理歴史

理科理科

● 実験結果を基に考察したり,グラフに表現したりすることに課題<共通>

● 運動方程式や力学的エネルギー保存の法則などの基本的な理解に課題<物理Ⅰ>

● 「酸・塩基,中和」や「酸化と還元」などイオン概念の定着に課題<化学Ⅰ>

● 遺伝の法則や,遺伝子と染色体の位置関係の理解に課題<生物Ⅰ>

● 台風や地球の熱収支などで,データを読み取り,考察することに課題<地学Ⅰ>

● 実験結果を基に考察したり,グラフに表現したりすることに課題<共通>

● 運動方程式や力学的エネルギー保存の法則などの基本的な理解に課題<物理Ⅰ>

● 「酸・塩基,中和」や「酸化と還元」などイオン概念の定着に課題<化学Ⅰ>

● 遺伝の法則や,遺伝子と染色体の位置関係の理解に課題<生物Ⅰ>

● 台風や地球の熱収支などで,データを読み取り,考察することに課題<地学Ⅰ>

● 目的意識をもった実験,結果の考察など,科学的な思考を育むための指導の工夫や探究活動の充実<共通>

● 図や表などのデータを正しく読み取り,グラフ化,文章化するなど,科学的に解釈し,表現する力の育成<共通>

●日常生活や既習の学習内容に結びつけて,基礎的な事項の定着を図る指導の充実<共通>

● 目的意識をもった実験,結果の考察など,科学的な思考を育むための指導の工夫や探究活動の充実<共通>

● 図や表などのデータを正しく読み取り,グラフ化,文章化するなど,科学的に解釈し,表現する力の育成<共通>

●日常生活や既習の学習内容に結びつけて,基礎的な事項の定着を図る指導の充実<共通>

今回の調査結果の特色と指導改善の具体例

高等学校教育課程実施状況調査 結果のポイント

● 学習指導要領(H11告示,H15入学者より実施)の目標・内容に照らした生徒の学習状況の把握のために,H17.11月に実施。(前回は,H14及びH15.11月)

● 高3生徒を対象に,国語,地理歴史,公民,数学,理科,外国語の6教科12科目について実施(約15万人の生徒が対象)

● 学習指導要領(H11告示,H15入学者より実施)の目標・内容に照らした生徒の学習状況の把握のために,H17.11月に実施。(前回は,H14及びH15.11月)

● 高3生徒を対象に,国語,地理歴史,公民,数学,理科,外国語の6教科12科目について実施(約15万人の生徒が対象)

【調査概要】

● 前回調査との同一問題に関して,正答率の経年変化を比較してみると,

「有意に上回る」問題数は,全体の約14% (全181問中 26問)

「有意に差がない」問題数は,全体の約80% (145問)

「有意に下回る」問題数は,全体の約6% (10問)

● 国語の古典に関する問題の正答率が低下,英語の「聞くこと」に関する問題の正答率が上昇 。

● 前回調査との同一問題に関して,正答率の経年変化を比較してみると,

「有意に上回る」問題数は,全体の約14% (全181問中 26問)

「有意に差がない」問題数は,全体の約80% (145問)

「有意に下回る」問題数は,全体の約6% (10問)

● 国語の古典に関する問題の正答率が低下,英語の「聞くこと」に関する問題の正答率が上昇 。

【前回調査との比較】

前回調査と同一問題における正答率の比較

12

0

6

0

2

01

8

2

0

44

12

18

5

10

13

11

1312

14

1716

5

0 0 0 0 0 0 01

3

01

0

5

10

15

20

国語総合 世界史B 日本史B 地理B 倫理 政治・経済 数学Ⅰ 物理Ⅰ 化学Ⅰ 生物Ⅰ 地学Ⅰ 英語Ⅰ

国語 地理歴史 公民 数学 理科 外国語

問題数

前回を有意に上回る問題数 前回と有意に差のない問題数 前回を有意に下回る問題数

■ 国語総合 前回を有意に下回る問題 ■ 英語Ⅰ 前回を有意に上回る問題

5問中3問が「読むこと」(古典)に関する問題

4問すべてが「聞くこと」に関する問題

67.9

52.047.4

57.4 67.160.666.0

70.1

0

20

40

60

80

100

前回(H14) 今回(H17)

B1(3) 英語での話しかけに応答する

A2(2) 英語を聞いて詳細を理解する

A2(3) 英語を聞いて詳細を理解する

A3(4) 英語を聞いて概要・要点を理解する

35.5

96.8

61.363.6 57.9

78.384.5

41.3

97.9

66.8

0

20

40

60

80

100

前回(H14) 今回(H17)

B3三 文章の内容を叙述に即して的確に読み取る

B3四 文章の内容を叙述に即して的確に読み取る

B3六 人物のものの考え方を表現に即して読み味わう

A4一2 文脈に即して漢字を正しく読む(「環境」)

B4一3 文脈に即して漢字を正しく書く(「設ける」)

高等学校教育課程実施状況調査 結果のポイント

● 学習指導要領(H11告示,H15入学者より実施)の目標・内容に照らした生徒の学習状況の把握のために,H17.11月に実施。(前回は,H14及びH15.11月)

● 高3生徒を対象に,国語,地理歴史,公民,数学,理科,外国語の6教科12科目について実施(約15万人の生徒が対象)

● 学習指導要領(H11告示,H15入学者より実施)の目標・内容に照らした生徒の学習状況の把握のために,H17.11月に実施。(前回は,H14及びH15.11月)

● 高3生徒を対象に,国語,地理歴史,公民,数学,理科,外国語の6教科12科目について実施(約15万人の生徒が対象)

【調査概要】

● 前回調査との同一問題に関して,正答率の経年変化を比較してみると,

「有意に上回る」問題数は,全体の約14% (全181問中 26問)

「有意に差がない」問題数は,全体の約80% (145問)

「有意に下回る」問題数は,全体の約6% (10問)

● 国語の古典に関する問題の正答率が低下,英語の「聞くこと」に関する問題の正答率が上昇 。

● 前回調査との同一問題に関して,正答率の経年変化を比較してみると,

「有意に上回る」問題数は,全体の約14% (全181問中 26問)

「有意に差がない」問題数は,全体の約80% (145問)

「有意に下回る」問題数は,全体の約6% (10問)

● 国語の古典に関する問題の正答率が低下,英語の「聞くこと」に関する問題の正答率が上昇 。

【前回調査との比較】

前回調査と同一問題における正答率の比較

12

0

6

0

2

01

8

2

0

44

12

18

5

10

13

11

1312

14

1716

5

0 0 0 0 0 0 01

3

01

0

5

10

15

20

国語総合 世界史B 日本史B 地理B 倫理 政治・経済 数学Ⅰ 物理Ⅰ 化学Ⅰ 生物Ⅰ 地学Ⅰ 英語Ⅰ

国語 地理歴史 公民 数学 理科 外国語

問題数

前回を有意に上回る問題数 前回と有意に差のない問題数 前回を有意に下回る問題数

■ 国語総合 前回を有意に下回る問題 ■ 英語Ⅰ 前回を有意に上回る問題

5問中3問が「読むこと」(古典)に関する問題

4問すべてが「聞くこと」に関する問題

67.9

52.047.4

57.4 67.160.666.0

70.1

0

20

40

60

80

100

前回(H14) 今回(H17)

B1(3) 英語での話しかけに応答する

A2(2) 英語を聞いて詳細を理解する

A2(3) 英語を聞いて詳細を理解する

A3(4) 英語を聞いて概要・要点を理解する

35.5

96.8

61.363.6 57.9

78.384.5

41.3

97.9

66.8

0

20

40

60

80

100

前回(H14) 今回(H17)

B3三 文章の内容を叙述に即して的確に読み取る

B3四 文章の内容を叙述に即して的確に読み取る

B3六 人物のものの考え方を表現に即して読み味わう

A4一2 文脈に即して漢字を正しく読む(「環境」)

B4一3 文脈に即して漢字を正しく書く(「設ける」)

数学数学

外国語

外国語

● 三角比など基本的な概念や用語・記号の意味の理解に課題

● 事象を式で数学的に表現したり論理的に説明したりすることに課題

● 三角比など基本的な概念や用語・記号の意味の理解に課題

● 事象を式で数学的に表現したり論理的に説明したりすることに課題

● 具体例から一般的な関係や性質を導く授業を工夫

● 解決過程や推論の過程を筋道立て

て発表させる活動などの充実

● 具体例から一般的な関係や性質を導く授業を工夫

● 解決過程や推論の過程を筋道立て

て発表させる活動などの充実

● 英語を聞いたり,文章を読んで概要・要点を理解することは定着

● 内容を考えて書くことや,指定された状況や文脈に応じて書くことに課題

● 英語を聞いたり,文章を読んで概要・要点を理解することは定着

● 内容を考えて書くことや,指定された状況や文脈に応じて書くことに課題

● 意味をとらえた応答や,情報を整理しながら要点を理解させる指導

● 様々なトピックを設定し,書く意欲や表現力に応じた指導の工夫

● 意味をとらえた応答や,情報を整理しながら要点を理解させる指導

● 様々なトピックを設定し,書く意欲や表現力に応じた指導の工夫

● 理由や根拠を基に自分の考えを記述する問題で無解答が多い● 古典を読み味わう能力や古典の言語事項などに課題

● 理由や根拠を基に自分の考えを記述する問題で無解答が多い● 古典を読み味わう能力や古典の言語事項などに課題

● 資料から読み取ったことを,筋道立てて表現する意欲や能力の育成

● 古典の現代的な価値の理解と,古典に親しむ態度や能力の育成

● 資料から読み取ったことを,筋道立てて表現する意欲や能力の育成

● 古典の現代的な価値の理解と,古典に親しむ態度や能力の育成

● 自己の体験や自己の生きる課題と関連付けて考察させることに課題<倫理>

● 現代社会の諸課題を資料を活用して追究し,表現することに課題<政経>

● 自己の体験や自己の生きる課題と関連付けて考察させることに課題<倫理>

● 現代社会の諸課題を資料を活用して追究し,表現することに課題<政経>

● 人間としての在り方へ関心を高め,生き方を探究させる指導の充実<倫理>

● 基本的な概念を踏まえ,議論や発表などを通して追究を深める学習<政経>

● 人間としての在り方へ関心を高め,生き方を探究させる指導の充実<倫理>

● 基本的な概念を踏まえ,議論や発表などを通して追究を深める学習<政経>

国語国語

公民公民

調査結果における主な特色 指導の改善の主な具体例

● ヨーロッパ・アメリカの国民国家形成の理解に課題<世界史>

● 中世社会の特色などを資料に基づいて,考察し表現する力に課題<日本史>

● 地図化やグラフ化したりする作業的な学習活動への取組は改善<地理>

● ヨーロッパ・アメリカの国民国家形成の理解に課題<世界史>

● 中世社会の特色などを資料に基づいて,考察し表現する力に課題<日本史>

● 地図化やグラフ化したりする作業的な学習活動への取組は改善<地理>

● 日常生活,我が国の歴史,現代世界の特質に関連付けた指導<世界史>

● 自ら追究し,理解したことを適切に表現させる指導の充実<日本史>

● 地域の多様性を踏まえた,現代世界の諸課題の学習の充実<地理>

● 日常生活,我が国の歴史,現代世界の特質に関連付けた指導<世界史>

● 自ら追究し,理解したことを適切に表現させる指導の充実<日本史>

● 地域の多様性を踏まえた,現代世界の諸課題の学習の充実<地理>

地理歴史

地理歴史

理科理科

● 実験結果を基に考察したり,グラフに表現したりすることに課題<共通>

● 運動方程式や力学的エネルギー保存の法則などの基本的な理解に課題<物理Ⅰ>

● 「酸・塩基,中和」や「酸化と還元」などイオン概念の定着に課題<化学Ⅰ>

● 遺伝の法則や,遺伝子と染色体の位置関係の理解に課題<生物Ⅰ>

● 台風や地球の熱収支などで,データを読み取り,考察することに課題<地学Ⅰ>

● 実験結果を基に考察したり,グラフに表現したりすることに課題<共通>

● 運動方程式や力学的エネルギー保存の法則などの基本的な理解に課題<物理Ⅰ>

● 「酸・塩基,中和」や「酸化と還元」などイオン概念の定着に課題<化学Ⅰ>

● 遺伝の法則や,遺伝子と染色体の位置関係の理解に課題<生物Ⅰ>

● 台風や地球の熱収支などで,データを読み取り,考察することに課題<地学Ⅰ>

● 目的意識をもった実験,結果の考察など,科学的な思考を育むための指導の工夫や探究活動の充実<共通>

● 図や表などのデータを正しく読み取り,グラフ化,文章化するなど,科学的に解釈し,表現する力の育成<共通>

●日常生活や既習の学習内容に結びつけて,基礎的な事項の定着を図る指導の充実<共通>

● 目的意識をもった実験,結果の考察など,科学的な思考を育むための指導の工夫や探究活動の充実<共通>

● 図や表などのデータを正しく読み取り,グラフ化,文章化するなど,科学的に解釈し,表現する力の育成<共通>

●日常生活や既習の学習内容に結びつけて,基礎的な事項の定着を図る指導の充実<共通>

今回の調査結果の特色と指導改善の具体例!?

結果のポイント

Page 36: Ppp8 20151220watari公開版key

CEFR 得点 Reading 割合 CEFR 得点 Listening 割合 CEFR 得点 Writing 割合 CEFR 得点 Speaking 割合320 77 B2 320 175 0.3% 140 2 B1 14 274 1.7%

310 18 310 50 135 0 13 272300 27 300 70 130 3 12 415

290 37 290 68 125 7 11 501

280 69 280 109 120 33 10 657270 82 270 126 115 45 9 691

260 107 260 160 110 175 8 770250 157 250 227 105 222 7 946

240 195 240 256 100 578 6 1185

230 317 230 341 95 608 5 1632220 420 220 454 90 1,183 4 1105

210 561 210 615 85 946 3 1648200 778 200 748 80 1,804 2 1450

190 1124 190 992 75 1,736 1 2827

180 1477 180 1241 70 1,971 0 2210170 1956 170 1731 65 1,816 平均 4.5

160 2610 160 2199 60 2,347 調査対象 16,583150 3545 150 2996 55 1,978 0点 2,210 13.3%

140 5245 140 4034 50 2,516

130 8192 130 5438 45 2,111120 11790 120 7684 40 2,417

110 12508 110 8831 35 1,988

100 9796 100 9026 30 2,49790 4698 90 7840 25 2,080

80 1823 80 5782 20 2,25870 604 70 3474 15 2,167

60 208 60 2125 10 2,562

50 76 50 920 5 2,91340 51 40 396 0 30,089

30 19 30 189 平均 27.220 2 20 106 調査対象 69,052

10 0 10 99 0点 20,139 29.2%

0 285 0 352平均 129.4 平均 120.3

調査対象 68,854 調査対象 68,854

B1

A2

A1

0.0%

B1

A2

2.0%

25.1%

A2

A1

12.8%

86.5%

A1 72.7%

B2 0.2%

75.9%

0.7%

B2

B1

87.2%A1

A2 11.1%

2.0%

21.8%

【生徒全体のスコア分布】

<読むこと>43問(約45分) <聞くこと>36問(約25分) <書くこと>2問(約25分) <話すこと>3問(対面約10分)

○「読むこと」「聞くこと」は、CEFR(ヨーロッパ言語共通参照枠)A1上位からA2下位レベルに集中。

○「書くこと」の得点者は全体の約70%(無回答:29.2%)、「話すこと」の得点者は全体の約85%(無回答:13.3%)となっており、課題が大きい。

※CEFRは、語学シラバスやカリキュラムの手引きの作成、学習指導教材の編集、外国語運用能力評価のために、透明性が高く分かりやすい、包括的な基盤を提供するものとして、20年以上にわたる研究を経て、2001年に欧州評議会(Council of Europe)が発表した。欧州域内では、国により、CEFRの「共通参照レベル」が、初等・中等教育を通じた目標として適用されたり,言語能力に関する調査を実施するにあたって用いられたりしている。本調査では、便宜上A1~B2レベルまでを得点帯刻みに設定し分布を把握。(別紙参照)

生徒全体の英語力の傾向

CEFR 得点 Reading 割合 CEFR 得点 Listening 割合 CEFR 得点 Writing 割合 CEFR 得点 Speaking 割合320 77 B2 320 175 0.3% 140 2 B1 14 274 1.7%

310 18 310 50 135 0 13 272300 27 300 70 130 3 12 415

290 37 290 68 125 7 11 501

280 69 280 109 120 33 10 657270 82 270 126 115 45 9 691

260 107 260 160 110 175 8 770250 157 250 227 105 222 7 946

240 195 240 256 100 578 6 1185

230 317 230 341 95 608 5 1632220 420 220 454 90 1,183 4 1105

210 561 210 615 85 946 3 1648200 778 200 748 80 1,804 2 1450

190 1124 190 992 75 1,736 1 2827

180 1477 180 1241 70 1,971 0 2210170 1956 170 1731 65 1,816 平均 4.5

160 2610 160 2199 60 2,347 調査対象 16,583150 3545 150 2996 55 1,978 0点 2,210 13.3%

140 5245 140 4034 50 2,516

130 8192 130 5438 45 2,111120 11790 120 7684 40 2,417

110 12508 110 8831 35 1,988

100 9796 100 9026 30 2,49790 4698 90 7840 25 2,080

80 1823 80 5782 20 2,25870 604 70 3474 15 2,167

60 208 60 2125 10 2,562

50 76 50 920 5 2,91340 51 40 396 0 30,089

30 19 30 189 平均 27.220 2 20 106 調査対象 69,052

10 0 10 99 0点 20,139 29.2%

0 285 0 352平均 129.4 平均 120.3

調査対象 68,854 調査対象 68,854

B1

A2

A1

0.0%

B1

A2

2.0%

25.1%

A2

A1

12.8%

86.5%

A1 72.7%

B2 0.2%

75.9%

0.7%

B2

B1

87.2%A1

A2 11.1%

2.0%

21.8%

【生徒全体のスコア分布】

<読むこと>43問(約45分) <聞くこと>36問(約25分) <書くこと>2問(約25分) <話すこと>3問(対面約10分)

○「読むこと」「聞くこと」は、CEFR(ヨーロッパ言語共通参照枠)A1上位からA2下位レベルに集中。

○「書くこと」の得点者は全体の約70%(無回答:29.2%)、「話すこと」の得点者は全体の約85%(無回答:13.3%)となっており、課題が大きい。

※CEFRは、語学シラバスやカリキュラムの手引きの作成、学習指導教材の編集、外国語運用能力評価のために、透明性が高く分かりやすい、包括的な基盤を提供するものとして、20年以上にわたる研究を経て、2001年に欧州評議会(Council of Europe)が発表した。欧州域内では、国により、CEFRの「共通参照レベル」が、初等・中等教育を通じた目標として適用されたり,言語能力に関する調査を実施するにあたって用いられたりしている。本調査では、便宜上A1~B2レベルまでを得点帯刻みに設定し分布を把握。(別紙参照)

生徒全体の英語力の傾向

CEFR 得点 Reading 割合 CEFR 得点 Listening 割合 CEFR 得点 Writing 割合 CEFR 得点 Speaking 割合320 77 B2 320 175 0.3% 140 2 B1 14 274 1.7%

310 18 310 50 135 0 13 272300 27 300 70 130 3 12 415

290 37 290 68 125 7 11 501

280 69 280 109 120 33 10 657270 82 270 126 115 45 9 691

260 107 260 160 110 175 8 770250 157 250 227 105 222 7 946

240 195 240 256 100 578 6 1185

230 317 230 341 95 608 5 1632220 420 220 454 90 1,183 4 1105

210 561 210 615 85 946 3 1648200 778 200 748 80 1,804 2 1450

190 1124 190 992 75 1,736 1 2827

180 1477 180 1241 70 1,971 0 2210170 1956 170 1731 65 1,816 平均 4.5

160 2610 160 2199 60 2,347 調査対象 16,583150 3545 150 2996 55 1,978 0点 2,210 13.3%

140 5245 140 4034 50 2,516

130 8192 130 5438 45 2,111120 11790 120 7684 40 2,417

110 12508 110 8831 35 1,988

100 9796 100 9026 30 2,49790 4698 90 7840 25 2,080

80 1823 80 5782 20 2,25870 604 70 3474 15 2,167

60 208 60 2125 10 2,562

50 76 50 920 5 2,91340 51 40 396 0 30,089

30 19 30 189 平均 27.220 2 20 106 調査対象 69,052

10 0 10 99 0点 20,139 29.2%

0 285 0 352平均 129.4 平均 120.3

調査対象 68,854 調査対象 68,854

B1

A2

A1

0.0%

B1

A2

2.0%

25.1%

A2

A1

12.8%

86.5%

A1 72.7%

B2 0.2%

75.9%

0.7%

B2

B1

87.2%A1

A2 11.1%

2.0%

21.8%

【生徒全体のスコア分布】

<読むこと>43問(約45分) <聞くこと>36問(約25分) <書くこと>2問(約25分) <話すこと>3問(対面約10分)

○「読むこと」「聞くこと」は、CEFR(ヨーロッパ言語共通参照枠)A1上位からA2下位レベルに集中。

○「書くこと」の得点者は全体の約70%(無回答:29.2%)、「話すこと」の得点者は全体の約85%(無回答:13.3%)となっており、課題が大きい。

※CEFRは、語学シラバスやカリキュラムの手引きの作成、学習指導教材の編集、外国語運用能力評価のために、透明性が高く分かりやすい、包括的な基盤を提供するものとして、20年以上にわたる研究を経て、2001年に欧州評議会(Council of Europe)が発表した。欧州域内では、国により、CEFRの「共通参照レベル」が、初等・中等教育を通じた目標として適用されたり,言語能力に関する調査を実施するにあたって用いられたりしている。本調査では、便宜上A1~B2レベルまでを得点帯刻みに設定し分布を把握。(別紙参照)

生徒全体の英語力の傾向

CEFR 得点 Reading 割合 CEFR 得点 Listening 割合 CEFR 得点 Writing 割合 CEFR 得点 Speaking 割合320 77 B2 320 175 0.3% 140 2 B1 14 274 1.7%

310 18 310 50 135 0 13 272300 27 300 70 130 3 12 415

290 37 290 68 125 7 11 501

280 69 280 109 120 33 10 657270 82 270 126 115 45 9 691

260 107 260 160 110 175 8 770250 157 250 227 105 222 7 946

240 195 240 256 100 578 6 1185

230 317 230 341 95 608 5 1632220 420 220 454 90 1,183 4 1105

210 561 210 615 85 946 3 1648200 778 200 748 80 1,804 2 1450

190 1124 190 992 75 1,736 1 2827

180 1477 180 1241 70 1,971 0 2210170 1956 170 1731 65 1,816 平均 4.5

160 2610 160 2199 60 2,347 調査対象 16,583150 3545 150 2996 55 1,978 0点 2,210 13.3%

140 5245 140 4034 50 2,516

130 8192 130 5438 45 2,111120 11790 120 7684 40 2,417

110 12508 110 8831 35 1,988

100 9796 100 9026 30 2,49790 4698 90 7840 25 2,080

80 1823 80 5782 20 2,25870 604 70 3474 15 2,167

60 208 60 2125 10 2,562

50 76 50 920 5 2,91340 51 40 396 0 30,089

30 19 30 189 平均 27.220 2 20 106 調査対象 69,052

10 0 10 99 0点 20,139 29.2%

0 285 0 352平均 129.4 平均 120.3

調査対象 68,854 調査対象 68,854

B1

A2

A1

0.0%

B1

A2

2.0%

25.1%

A2

A1

12.8%

86.5%

A1 72.7%

B2 0.2%

75.9%

0.7%

B2

B1

87.2%A1

A2 11.1%

2.0%

21.8%

【生徒全体のスコア分布】

<読むこと>43問(約45分) <聞くこと>36問(約25分) <書くこと>2問(約25分) <話すこと>3問(対面約10分)

○「読むこと」「聞くこと」は、CEFR(ヨーロッパ言語共通参照枠)A1上位からA2下位レベルに集中。

○「書くこと」の得点者は全体の約70%(無回答:29.2%)、「話すこと」の得点者は全体の約85%(無回答:13.3%)となっており、課題が大きい。

※CEFRは、語学シラバスやカリキュラムの手引きの作成、学習指導教材の編集、外国語運用能力評価のために、透明性が高く分かりやすい、包括的な基盤を提供するものとして、20年以上にわたる研究を経て、2001年に欧州評議会(Council of Europe)が発表した。欧州域内では、国により、CEFRの「共通参照レベル」が、初等・中等教育を通じた目標として適用されたり,言語能力に関する調査を実施するにあたって用いられたりしている。本調査では、便宜上A1~B2レベルまでを得点帯刻みに設定し分布を把握。(別紙参照)

生徒全体の英語力の傾向

数学数学

外国語

外国語

● 三角比など基本的な概念や用語・記号の意味の理解に課題

● 事象を式で数学的に表現したり論理的に説明したりすることに課題

● 三角比など基本的な概念や用語・記号の意味の理解に課題

● 事象を式で数学的に表現したり論理的に説明したりすることに課題

● 具体例から一般的な関係や性質を導く授業を工夫

● 解決過程や推論の過程を筋道立て

て発表させる活動などの充実

● 具体例から一般的な関係や性質を導く授業を工夫

● 解決過程や推論の過程を筋道立て

て発表させる活動などの充実

● 英語を聞いたり,文章を読んで概要・要点を理解することは定着

● 内容を考えて書くことや,指定された状況や文脈に応じて書くことに課題

● 英語を聞いたり,文章を読んで概要・要点を理解することは定着

● 内容を考えて書くことや,指定された状況や文脈に応じて書くことに課題

● 意味をとらえた応答や,情報を整理しながら要点を理解させる指導

● 様々なトピックを設定し,書く意欲や表現力に応じた指導の工夫

● 意味をとらえた応答や,情報を整理しながら要点を理解させる指導

● 様々なトピックを設定し,書く意欲や表現力に応じた指導の工夫

● 理由や根拠を基に自分の考えを記述する問題で無解答が多い● 古典を読み味わう能力や古典の言語事項などに課題

● 理由や根拠を基に自分の考えを記述する問題で無解答が多い● 古典を読み味わう能力や古典の言語事項などに課題

● 資料から読み取ったことを,筋道立てて表現する意欲や能力の育成

● 古典の現代的な価値の理解と,古典に親しむ態度や能力の育成

● 資料から読み取ったことを,筋道立てて表現する意欲や能力の育成

● 古典の現代的な価値の理解と,古典に親しむ態度や能力の育成

● 自己の体験や自己の生きる課題と関連付けて考察させることに課題<倫理>

● 現代社会の諸課題を資料を活用して追究し,表現することに課題<政経>

● 自己の体験や自己の生きる課題と関連付けて考察させることに課題<倫理>

● 現代社会の諸課題を資料を活用して追究し,表現することに課題<政経>

● 人間としての在り方へ関心を高め,生き方を探究させる指導の充実<倫理>

● 基本的な概念を踏まえ,議論や発表などを通して追究を深める学習<政経>

● 人間としての在り方へ関心を高め,生き方を探究させる指導の充実<倫理>

● 基本的な概念を踏まえ,議論や発表などを通して追究を深める学習<政経>

国語国語

公民公民

調査結果における主な特色 指導の改善の主な具体例

● ヨーロッパ・アメリカの国民国家形成の理解に課題<世界史>

● 中世社会の特色などを資料に基づいて,考察し表現する力に課題<日本史>

● 地図化やグラフ化したりする作業的な学習活動への取組は改善<地理>

● ヨーロッパ・アメリカの国民国家形成の理解に課題<世界史>

● 中世社会の特色などを資料に基づいて,考察し表現する力に課題<日本史>

● 地図化やグラフ化したりする作業的な学習活動への取組は改善<地理>

● 日常生活,我が国の歴史,現代世界の特質に関連付けた指導<世界史>

● 自ら追究し,理解したことを適切に表現させる指導の充実<日本史>

● 地域の多様性を踏まえた,現代世界の諸課題の学習の充実<地理>

● 日常生活,我が国の歴史,現代世界の特質に関連付けた指導<世界史>

● 自ら追究し,理解したことを適切に表現させる指導の充実<日本史>

● 地域の多様性を踏まえた,現代世界の諸課題の学習の充実<地理>

地理歴史

地理歴史

理科理科

● 実験結果を基に考察したり,グラフに表現したりすることに課題<共通>

● 運動方程式や力学的エネルギー保存の法則などの基本的な理解に課題<物理Ⅰ>

● 「酸・塩基,中和」や「酸化と還元」などイオン概念の定着に課題<化学Ⅰ>

● 遺伝の法則や,遺伝子と染色体の位置関係の理解に課題<生物Ⅰ>

● 台風や地球の熱収支などで,データを読み取り,考察することに課題<地学Ⅰ>

● 実験結果を基に考察したり,グラフに表現したりすることに課題<共通>

● 運動方程式や力学的エネルギー保存の法則などの基本的な理解に課題<物理Ⅰ>

● 「酸・塩基,中和」や「酸化と還元」などイオン概念の定着に課題<化学Ⅰ>

● 遺伝の法則や,遺伝子と染色体の位置関係の理解に課題<生物Ⅰ>

● 台風や地球の熱収支などで,データを読み取り,考察することに課題<地学Ⅰ>

● 目的意識をもった実験,結果の考察など,科学的な思考を育むための指導の工夫や探究活動の充実<共通>

● 図や表などのデータを正しく読み取り,グラフ化,文章化するなど,科学的に解釈し,表現する力の育成<共通>

●日常生活や既習の学習内容に結びつけて,基礎的な事項の定着を図る指導の充実<共通>

● 目的意識をもった実験,結果の考察など,科学的な思考を育むための指導の工夫や探究活動の充実<共通>

● 図や表などのデータを正しく読み取り,グラフ化,文章化するなど,科学的に解釈し,表現する力の育成<共通>

●日常生活や既習の学習内容に結びつけて,基礎的な事項の定着を図る指導の充実<共通>

今回の調査結果の特色と指導改善の具体例

両方信じるなら 旧指導要領フル実施で 英語教育は後退した ということでおk?

おっと、 誰か来たようだ

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資料は実証主義者たちが信じているように開かれた窓でもなければ、懐疑論者たちが手にするように視界をさまたげる壁でもない。いってみれば、それらは歪んだガラスにたとえることができるのだ。ひとつひとつの個別的な資料の個別的な歪みを分析することは、すでにそれ自体構築的な要素をふくんでいる(ギンズブ

ルグ, 2001, p. 48)。

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EBE批判は,悪くすれば,学校や教師の旧態依然の権威を擁護する議論になってしまう恐れがある(p. 192)

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エビデンスと応答責任との関係→説明責任の文脈に横滑りしているという事実 応答責任が根づくべき生活世界から,切り離されたところでエビデンスが産出されるという事情; その背後には,生活世界から切り離された,理想的にはRCTのような実験的な状況でこそエビデンスは産出されるという想定(p. 194)。

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エビデンスと応答責任との関係→説明責任の文脈に横滑りしているという事実 応答責任が根づくべき生活世界から,切り離されたところでエビデンスが産出されるという事情; その背後には,生活世界から切り離された,理想的にはRCTのような実験的な状況でこそエビデンスは産出されるという想定(p. 194)。

エビデンスに対する認識 の問題はどこから?

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Porter (1995)/ポーター(2013)

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Porter (1995)/ポーター(2013)

• 数値とは「没個人化」のための道具: ローカルノレッジ(局所的な知識)が通用しなくなるとき,厳密さや標準化が求められ,新しい信頼の技術として「数」が登場する(pp. 299−300)。

• グローバリゼーションによる標準化の動きと,局所共同体における専門的知識やローカルノレッジの必要性とのあいだの「信頼」をめぐる闘争: 数値は「没個人化」に役立ち,個人の技能は最小限にしか要請されなくなる。しかし同時に,数値だけではだめで,それを解釈するための個人の技能やローカルのノレッジが逆に必要とされる場面がある(pp. 300)。

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Porter (1995)/ポーター(2013)

• 社会での専門家に対する信頼が弱いとき,あるいは弱くなったとき,エキスパート・ジャッジメントに代わるものとして「数値」あるいは「手続き化」がすすむ。定量化あるいは手続きの標準化とは,力をもつ部外者が専門性に対して疑いを向けたときに,その適応として生じるのである(p. 303)。

Page 44: Ppp8 20151220watari公開版key

Porter (1995)/ポーター(2013)• 分をわきまえた同僚同士のゆるやかな合意程度では,公共の信頼を確立するに十分ではない。そのような官僚的な努力こそが,厳格な標準化をもっとも強力に推進してきた(p. 6)

• 誤りや偏見や不正によってエキスパート・ジャッジメントが損なわれていると主張する人々の疑いを解くために,計測と計算の高度に標準化された手続きに頼ろうとする必要性(p. 6)

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Porter (1995)/ポーター(2013)

• 数値の力を基礎づけるのは,距離を越える技術,標準化された手続きである。それらは,ローカルノレッジや信頼や知恵を前提としたものの考え方への依存度を小さくしてくれる。と同時に,標準化しルーティン化する努力は,それ自体の弱みを,新しいごまかしの機会というかたちでつくりだす(p. 8)

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Porter (1995)/ポーター(2013)

• なぜビジネスや政府の活動,社会科学研究において定量化が極度の魅力をもつのかを理解したとき,逆に物理化学や生態学で定量化が果たしている役割について新しい知見が得られるだろう(p. 11)。

• 数字・グラフ・数式をコミュニケーションの道具としてとらえること(p. 11)

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Porter (1995)/ポーター(2013)• 定量化は,局地的な共同体の境界を越え出るコミュニケーションに,たいへん適しているのである。高度に規律化された言説は,その言説を生み出す個人に依らない知識生産を助長する(p. 12)。

• エキスパート・ジャッジメントから明示的な意思決定基準への遷移は,(中略)外部からの圧力にさらされた反応として,没個人的な戦略が必要となって生じた(p. 14)。

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Porter (1995)/ポーター(2013)

• 定量的規則が個人的判断にとってかわろうとする駆動力: 力のなさと脆弱さの反映

• この駆動力を,安定して自律したコミュニティが欠如しているときの不信の状況に対する反応と解釈(p. 14)。

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論点• 「エビデンス」批判より、根っこの客観性(志向)の功罪が重要では

• 「客観性」の産出・所有(者)の問題と合わせて…

• 教育(研究)におけるローカルノレッジの役割

• 通用しなくなっているのか、むしろそれが全てじゃないか問題

• 教育(研究)関係者は外部から「信頼」されているのか問題

• むしろ反没個人的な、価値志向的な営みであることの合意形成は…

• 「応答責任」は現実にはそれほど美しいものではありえない

• 内に閉じた議論だけでは中室本的議論を殺せない

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教科教育学と 2015年12月20日

第8回ポスト戦後教育学研究会

遅刻してすいませんでした 亘理 陽一

(静岡大学) [email protected]

エビデンス