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基礎ゼミ 生理学

【47AM58】尿生成の流れの方向として正しいのはどれか

1.腎盤から腎杯へ

2.尿道から膀胱へ

3.尿管から髄質部集合管へ

4.遠位尿細管から皮質集合管へ

5.近位曲尿細管から Bowman 嚢へ

解答 4

解法のポイント

排尿の流れをマクロ的にみると、以下の順である。

腎 → 尿管 → 膀胱 → 尿道 → 排尿

ミクロ的にとらえると、

糸球体から遠位尿細管までの部分をネフロンといい、多数のネフロンは集合管に合流し、尿を腎杯へ

送る。腎杯から分泌された尿は、腎盂(腎盤ともいう)に存在するペースメーカによる蠕動運動によ

り尿管に転送される。

ネフロン内では、Bowman 嚢から濾過された尿が近位尿細管へ、さらにヘンレ係蹄から遠位尿細管

へと続き、集合管に合流する。

ネフロンが、腎皮質と腎髄質に区分されるように、集合管も Bowman 嚢側を皮質集合管といい、そ

の後に続く部位を髄質集合管と呼び、さらに腎杯とつながる。

【47AM67】排尿機構で誤っているのはどれか 解答 4

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1.外尿道括約筋は陰部神経支配である

2.内尿道括約筋は交感神経支配である

3.脊髄排尿中枢は第2~4仙髄節にある

4.副交感神経を刺激すると膀胱は弛緩する

5.膀胱体部からの求心性神経は骨盤神経である

排尿機構 解法のポイント

1、排尿時には陰部神経の活動が亢進する事で外尿道括約筋が収縮し、

尿が漏れ出るのを防ぐ。よって正しい。

2、排尿時には反射性に交感神経活動が高まり、内尿道括約筋が弛緩する。よって正しい。

3、膀胱や尿道を支配する神経が出入する腰仙髄領域を脊髄排尿中枢という。よって正しい。

4、膀胱は平滑筋層(排尿筋)よりなる。

排尿筋は副交感神経の興奮により収縮し、交感神経の興奮により弛緩する。よって誤り。

5、排尿反射の求心路は骨盤神経中の内臓求心性神経である。よって正しい。

排尿に関する神経と作用

神経 分類 作用する筋 機能

陰部神経

(S3~4)体性神経 外尿道括約筋

随意的に尿を

止める

骨盤(内臓)神経

(S2~4)

自律神経

(副交感神経)

内尿道括約筋

(収縮)排尿

下腹神経

(Th11~12)

自律神経

(交感神経)

内尿道括約筋

(弛緩)

不随意的に

尿を止める

【44PM031】外尿道括約筋を随意的に収縮させる神経はどれか.

1.腸骨下腹神経

2.陰部大腿神経

3.陰部神経

4.下腹神経

5.骨盤神経

解答 3

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◆ 排尿 解法のポイント

膀胱の内圧が 15~20cmH2O に達すると骨盤神経の求心線維が仙髄に入り、脊髄を上行して大脳皮質で尿意

を感じる。しかし、仙髄の排尿中枢は前頭葉や中脳の上位中枢から抑制を受けているため排尿反射は起こら

ない。

随意的に排尿する場合、前頭葉から抑制が除かれ、橋排尿中枢を介して仙髄排尿中枢が反射を起こすと、骨盤

神経(遠心性線維)が排尿筋を収縮するとともに、内膀胱括約筋を弛緩する。

次いで陰部神経の随意的抑制により外尿道括約筋が弛緩すると排尿が起こる。

この機構により答えは陰部神経である。

ちなみに、以下の図は排尿反射の図である。

http://www.phoenix-c.or.jp/~hideo/reha/kouen/026/026_02.html

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http://www.phoenix-c.or.jp/~hideo/reha/kouen/026/026_02.html

4

【43PM031】腎臓の機能で誤っているのはどれか.1.原尿の 99%は尿細管で再吸収される。2.ナトリウムは主に近位尿細管で再吸収される。3.カリウムは主に遠位尿細管で再吸収される。4.傍糸球体細胞からレニンを分泌する。5.間質細胞からエリスロポエチンを分泌する。

解答 3

◆ 腎臓の機能 解法のポイント1.と 2.は尿細管の機能としてあるため正解である。3.カリウムも近位尿細管で再吸収されるため不正解である。・補足糸球体で濾過された濾液は蛋白質を除いた血漿成分から成り、生体に必要な成分は尿細管を取り巻く血管から再吸収される。その確立は 99%以上である。また、近位尿細管では水、Na+、K+、HCO3

-の約 70~80%が、Henle 係蹄では水が、遠位尿細管では水、Na+、HCO3

-が再吸収される。以下の図は尿細管で

http://www.umekkii.jp/college/syllabus/04s_living_body/note_lungs/

4.レニン-アンギオテンシン-アルドステロン系で血漿 Na+濃度の減少により循環血漿量が低下すると、遠位尿細管中の Na+濃度も減少する。遠位尿細管の起始部にある緻密斑は化学受容器で Na+濃度の減少を感知して、傍糸球体細胞に伝える。傍糸球体細胞は輸入細動脈が糸球体に入る直前の血管壁に存在する分泌顆粒を含む特殊な細胞で、この細胞から蛋白質分解作用を持つレニンが輸入細動脈に分泌する。

5.エリスロポエチンは血中の酸素分圧が低下すると、腎臓の近位尿細管と血管内皮細胞の間の細胞から内分泌される。

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【45PM067】正しいのはどれか。

1,排便反射の中枢は腰髄にある。

2,内肛門括約筋は陰部神経支配である。

3,外肛門括約筋は骨盤神経支配である。

4,排便時には直腸平滑筋が弛緩する。

5,排便時には内肛門括約筋が弛緩する。

解答 5

◆排便 解法のポイント

1,排便反射の中枢は仙髄にあるので誤り。

2,内肛門括約筋は交感神経支配であるので誤り。

→陰部神経が支配するのは骨盤底筋群である。

3,外肛門括約筋は陰部神経支配であるので誤り。

→骨盤神経が支配するのは利尿筋や膀胱括約筋である。

4,排便時には内肛門括約筋が弛緩するので誤り。

【47AM068】成長ホルモンについて誤っているのはどれか。

1. 蛋白質である。

2.下垂体前葉で合成される。

3.下垂体前葉で分泌される。

4.成人になると分泌が停止する。

5.小児期の分泌不全によって低身長をきたす。

解答 4

成長ホルモン 解法のポイント

1.成長ホルモン(GH)はアミノ酸 191個からなる単純蛋白質であるため正しい。

2. 成長ホルモン(GH)は下垂体前葉で合成されるため正しい。

3. 成長ホルモンは、下垂体前葉から分泌されるため正しい。

  下垂体前葉から分泌されるホルモンは5種類ある。

① 成長ホルモン

② 甲状腺刺激ホルモン

③ 副腎皮質刺激ホルモン

④ 性腺刺激ホルモン

⑤ プロラクチン

4.成長ホルモンは、成人でも分泌されるため誤り。

成長ホルモンの主作用は骨の成長促進である。

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  成長期が終わるのは、成長ホルモンが停止するのではなく、骨にある受容体が変化するためである。

5.成長期である小児期に分泌が不足すると、下垂体性小人症となるため正しい。

  この場合、身長は低いが知能は正常である。

  また GH が成人で不足すると、内臓脂肪の増加、骨塩量の低下、筋力と運動能力の低下、情緒不安などの

症状が現れる。(成長ホルモン分泌不全症候群)

  逆に成長期に分泌が増加すると巨人症となり、身長が異常に大きくなる。

  骨端が閉鎖した成人での分泌増加は先端肥大症になる。

成長ホルモンの働きについて

・成長ホルモンは筋肉や肝臓でアミノ酸の取り込みを促進し、蛋白合成を促進する。

・脂肪組織ではブドウ糖の取り込みを抑制し、貯蔵脂肪の分解を促す。

・肝臓で糖新生を促進する。

・肝臓でソマトメジンの合成を促進する。

・ソマトメジンを介して骨端部軟骨の増殖を促進する。

・成長ホルモンの分泌は、低血糖、アミノ酸、ストレスによって促進される。

【46AM67】内分泌器官とホルモンとの組合せで正しいのはどれか.

1.膵臓―――――プロラクチン

2.甲状腺――――糖質コルチコイド

3.副腎皮質―――ノルアドレナリン

4.副甲状腺―――サイロキシン

5.下垂体後葉――抗利尿ホルモン

解答 5

◆ 内分泌系とホルモン 解法のポイント

選択肢解説

1. 膵臓からはグルカゴン、インスリン、ソマトスタチンが分泌されるので、プロラクチンではない。プロラ

クチンは下垂体前葉から分泌される。

2. 甲状腺が分泌するのはサイロキシン、カルシトニンであり、糖質コルチコイドではない。糖質コルチコイ

ドは副腎皮質から分泌される。

3. ノルアドレナリンは副腎髄質から分泌されるので誤り。

4. 副甲状腺が分泌するのはパラソルモンである。

5. 下垂体後葉から分泌されるのは抗利尿ホルモンであるバソプレシンなので正しい。後葉ホルモンは他にオ

キシトシンがある。

以下に、内分泌器官とホルモンの関係を示す。

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【45AM068】ホルモンの産生部位との組み合わせで正しいものはどれか。

1. プロラクチン放出ホルモン―下垂体

2. サイロキシン―視床下部

3. カルシトニン―上皮小体

4. セクレチン―副腎

5. エリスロポエチン―腎臓

解答 5

解法のポイント

分泌場所 ホルモンの名称 主要作用

視床下部プロラクチン放出ホルモン

(PRH) プロラクチンの分泌を刺激

甲状腺濾胞 サイロキシン 熱量産生作用と酸素消費増加

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甲状腺細胞 カルシトニン

骨の再吸収抑制、血中 Ca2+の低下

機能低下症

(クレチン病)亢進症

(バセドウ病)消化管十二指腸粘膜 セクレチン 膵臓中の重炭酸塩と水の分泌促進

腎臓糸球体 エリスロポエチン 赤血球生成を誘発

表参照。(生理学 P93~102)

ちなみに

●この場合の機能低下症とは、甲状腺機能低下症(クレチン病、粘膜水腫など)であり甲状腺ホルモンの合成また

は分泌機能の一部もしくは全部が障害される結果、血中甲状腺ホルモンの低下とそのための身体症状が出るこ

と。

 ≪臨床症状として≫

 浮腫ないし、浮腫感。寒がりになる。疲れやすい。皮膚乾燥。動作緩慢。言語のもつれ。精神鈍磨、眠たが

る。脱毛。便秘。女性は月経過多。体重増加。

 ≪臨床所見では≫

 顔貌に特徴、舌が巨大舌、皮膚蒼白もしくは黄色、乾燥・脱毛している皮膚、手足の浮腫とその浮腫は圧迫を

一般に残さない

●この場合の亢進症とは甲状腺機能亢進症(大半はバセドウ病と呼ばれる)であり、甲状腺ホルモンが異常に分泌

される病気である。20~30代の女性に多く原因はまだはっきりとはわかっていない。

 ≪症状として≫

 自覚症状としてイライラする、発汗、動機、微熱、体重減少、頻脈、手指の震え、疲労感などの症状。

その他甲状腺の腫れ、眼球突出、女性では月経異常などがみられる。また理解力の低下や集中力の低下、精神不

安定、不眠などの神経症状や、暑さや寒さに弱くなる、少し動いただけで息切れがするなどの症状もある。

【44PM032】正しいのはどれか.

1、プロラクチンは乳腺から分泌される。

2、卵胞刺激ホルモンは視床下部から分泌される。

3、エストロゲンは下垂体ホルモン分泌を促進する。

4、黄体化ホルモンはプロゲステロンの分泌を促進する。

5、性腺刺激ホルモン放出ホルモンは下垂体から分泌される。

解答 4

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◆ホルモン 解法のポイント

【解説】下垂体前葉ホルモン 視床下部放出ホルモン 視床下部抑制ホルモン

① GH成長ホルモン( ) GRH成長ホルモン放出ホルモン( ) GIH成長ホルモン抑制ホルモン( )② PRLプロラクチン( ) PRHプロラクチン放出ホルモン( ) PIHプロラクチン抑制ホルモン( )③ TSH甲状腺刺激ホルモン( ) TRH甲状腺刺激ホルモン放出ホルモン( )④ ACTH副腎皮質刺激ホルモン( ) CRH副腎皮質刺激ホルモン放出ホルモン( )

FSH卵胞刺激ホルモン( )LH黄体形成ホルモン( )

下垂体前葉ホルモンとその分泌を調節する視床下部の放出ホルモンと抑制ホルモン

⑤ GnRH性腺刺激ホルモン放出ホルモン( )

1. 図よりプロラクチンは下垂体の前葉から分泌される。よって誤り。

2. 図より卵胞刺激ホルモンは下垂体の前葉から分泌される。よって誤り。

3. 卵胞ホルモンを総称してエストロゲンという。その機能は、

① 卵胞の発育を促す。

② 卵管運動を高め、卵子の子宮腔への輸送を助ける。

③ 子宮粘膜と腟上皮の増殖を促す。

④ 乳腺の発育を促進する。

⑤ 女性の第二次成長の発現を促す。

⑥ 性欲を亢進させる。

これより、エストロゲンは下垂体ホルモン分泌を促進する。は機能になく誤り。

5.図より性腺刺激ホルモン放出ホルモンは視床下部から放出される。よって誤り。

【44PM033】正しいのはどれか。

1.レプチンは摂食行動を促進する。

2.インスリンは血糖値を上昇させる。

3.バソプレシンは尿量を増加させる。

4.甲状腺ホルモンは体温を上昇させる。

5.上皮小体ホルモンは骨塩量を増加させる。

解答 4

◆ホルモン 解法のポイント

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1. 血液中のレプチンが増えると満腹中枢が刺激され、摂食中枢は抑制されて食欲が落ちるため、摂

食行動を抑制するので不正解。

【参照 http://www.health.ne.jp/word/d9022.html】2.インスリンは血糖値を下げる働きをするため不正解。

【生理学教科書参照】

3.バソプレシンは抗利尿ホルモンとも呼ばれるように、腎臓の遠位尿細管や集合管に作用して、水の

再吸収を促し、尿量を減少させるため不正解。

【生理学教科書参照】

4.甲状腺ホルモンのサイロキシンは熱量産生作用と酸素消費増加させるので正解。

【生理学教科書参照】

5.骨塩量とは骨密度のことである。骨密度を上げるのはビタミン D であり、パラソルモンはカルシ

ウムとリンの代謝を支配し、骨の代謝を司るため骨塩量を丈夫にするわけではない。

【参照 http://vitamin.ynbms.info/2006/12/post_21.html と生理学教科書

【43PM033】正しいのはどれか。2 つ選べ。

1.成人では体内のカルシウムの 60%が骨に貯えられている。

2.副甲状腺ホルモンは腎カルシウム吸収を減少させる。

3.ビタミン D は腸管からのカルシウム吸収を減少させる。

4.食後の血中カルシウム濃度は空腹時の約 2倍になる。

5.カルシウムは興奮-収縮連関に関与する。

解答 2.5

◆ホルモン 解法のポイント

1.体内のカルシウムは 99%が貯蔵カルシウムとして骨や歯などの硬組織に、残りの 1%が機能カル

シウムとして血液や体液中に存在しているため不正解。60%という数字は成人の体内水分量。

【参照 http://vitamine.jp/minera/caru.html 】

2.副甲状腺ホルモン(パラソルモン)は血漿カルシウム増加に伴う尿中カルシウムを増加させるた

め、腎でのカルシウム吸収は減少するので正解。

【生理学教科書参照】

3.ビタミン D は腸管からのカルシウム、リン吸収を助けてくれるので不正解。

<ビタミン D >

骨や歯の発育に欠かせないカルシウムやリンの働きを調整するという役目がある。体内で合成され

たビタミン D は小腸から吸収され、一旦肝臓に集められる。その次に腎臓へと送られ、この段階で

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「活性型のビタミン D」へと変化します。この活性型ビタミン D の形になって初めて、腸管からの

カルシウムやリンの吸収を助けるようになり、骨にカルシウムが沈着するようになる。これが不足

してしまうと丈夫な骨や歯をつくることができなくなる。(ビダミン D欠乏症:くる病、骨軟化

症)

【参照】http://vitamin.ynbms.info/2006/12/post_21.html

4.カルシウムはホルモンの分泌を促進したり抑制したり、尿として出したり再吸収したりなどして

一定に保たれるようになっている。食事のたびに血中カルシウム濃度が上昇してしまうと電解質異

常となってしまい、恒常性が崩れてしまうので常に一定の範囲内に保たれている。よって不正解。

【参照 http://kokusiii300.blog25.fc2.com/blog-entry-94.html 】

5.興奮収縮連間は骨格筋、心筋、平滑筋のいずれにおいても細胞内 Ca2+濃度に依存するので正解。

<興奮収縮連関とは>

生理的に発生する筋収縮において認められる細胞膜の電気変異から収縮にいたるまでの一連の過程。

<興奮収縮連関の仕組み>

骨格筋や心筋では活動電位が細胞膜より横行小管を介して筋小胞体へ至り、筋小胞体から Ca2+の放

出を引き起こす。これにより細胞内 Ca2+濃度が増加し、トロポニンと Ca2+が結合し、トロポニンに

アロステリックな変化が生じる。この変化によりトロポミオシンが動き、ミオシンの作用部位が露

出する。これによりミオシンとアクチンが反応して筋収縮が引き起こされる

【 参 照 】 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%88%88%E5%A5%AE%E5%8F%8E%E7%B8%AE%E9%80%A3%E9%96%A2

【44PM0034】基礎代謝について正しいのはどれか。

1.睡眠中は減少する。

2.1~3歳で最も低くなる。

3.怒りや恐怖によって減少する。

4.体温の変化に影響されない。

5.同性、同年齢では体表面積に比例する。

解答 1.5

◆ 基礎代謝 解法のポイント

基礎代謝とは生命を維持するための必要最小限の物質代謝を行うエネルギー消費量を基礎代謝とい

う。

1.運動時は増加するので、睡眠中は減少する。

2.10歳代でピークになり、その後、年齢とともに減少し、高齢者で最も低くなる。よって誤り。

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3.怒りや恐怖などのストレス状態にあるとき、自律神経の交感神経がノルアドレナリンを遊離し、

副腎髄質からアドレナリンやノルアドレナリンの分泌を刺激して体細胞の代謝率を高め基礎代謝

は増加する 。よって誤り。

4.体温が上昇すると代謝率は上がる。すなわち発熱時には実質的に代謝率が上昇する。よって誤

り。

5.基礎代謝量は、身長・体重ではなく体表面積に相関する。

【45PM069】

代謝で誤っているのはどれか.

1.呼吸商(RQ)は摂取する栄養素によって異なる。

2.特異動的作用(SDA)とは食物摂取後の体温上昇である。

3.基礎代謝量(BM)は同性、同年齢ならば体表面積に比例する。

4.エネルギー代謝率(RMR)は基礎代謝量を基準とした運動強度であ

る。

5.代謝当量(MET)は安静臥位時の代謝量を基準とした運動強度であ

る。

解答 2

◆代謝 解法のポイン

1. 正しい。呼吸商とは、ある時間において生体内で栄養素が分解されてエネルギーに変

換するまでの酸素消費量に対する二酸化炭素排出量の体積比のことである。

   呼吸商=単位時間当たりの二酸化炭素排出量 ÷ 単位時間当たりの酸素消費量

  という公式で求められる。

  糖質の RQ は 1.0、たんぱく質では 0.8、脂質は 0.7 である。

2. 誤り。特異動的作用とは、食物を摂取することによりエネルギー代謝が亢進すること

をいう。この代謝亢進は、摂取した食物中に含まれている糖質、脂質、たんぱく質の

エネルギー源栄養素の比率によって異なる。

3. 正しい。基礎代謝量(BM)とは、人間が生きていくのに最低限必要な機能を維持する

ためのエネルギーのことである。体格の指標として用いられる体重、身長とは直線

的比例関係を示さず、体表面積と比例する。

4. 正しい。エネルギー代謝率は仕事時のエネルギー量とそのヒトの基礎代謝量との比を

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とったものである。

   エネルギー代謝量= ( 全代謝量-安静時代謝量 )÷ 基礎代謝量

で求められる。

5. 正しい。代謝当量とは運動や作業時にどの位のエネルギー消費がされるのか、基礎代

謝(安静時代謝量)を基準に定めたもの。

   代謝当量=運動・作業時代謝量÷安静時代謝量

  で求められる。

【46PM067】

体温で正しいのはどれか.

1. 血管収縮で熱放散が低下する。

2. 呼気は熱放散を減少させる。

3. 体温調節中枢は小脳にある。

4. 高齢者は小児よりも高い。

5. 午前よりも午後が低い。

解答 1

◆代謝 解法のポイント

1. 正しい。血管収縮は熱放散を抑制させる。ちなみに汗腺を促進させると熱放散は促進

される。

2. 誤り。熱放射とは、体表面から物理的機序によって熱が発散することである。

  1)放射(輻射ふくしゃ):外界温度が体温より低いときに生じ、体温の熱が空中に逃げ

る。

  2)伝導:直接他の物体に体温を伝える。

3)対流:空気の流れによる体温の放散。

4)蒸発:発汗と不感蒸泄の 2種類がある。

      ①発汗:1g の汗の蒸発で、0.6kcal の熱が奪われる。

②不感蒸泄:皮膚あるいは上皮の細胞から直接水分が蒸発すること。

  というように分類される。

  呼気では 12~15kcal/時の熱が失われているので、熱放散を上昇させている。

3. 誤り。体温調節中枢は間脳の視床下部にあり、調節限界は 30~41℃の間である。

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4. 誤り。加齢により熱産生と体温調節機能が低下するため、高齢者は体温が維持できず

に低体温となる傾向がある。逆に小児は熱放散がうまくできないため、すぐに発熱

する。

5. 誤り。体温は午前 3 ~ 6 時が最低 で、9 時まで急上昇し、その後はゆるい上昇を呈

し、午後 3~6 時に最高に達し、午後 11~12 時に向かって徐々に下降する。

【44PM035】体温について正しいのはどれか。

1、体温調節中枢は視床下部にある。

2、熱産生の大部分は肝臓で行われる。

3、入眠直後に最も低くなる。

4、口腔温は腋窩温よりも低い。

5、小児は成人よりも高い。

解答 1,5

体温 解法のポイント

1、体温調節中枢は視床下部である。 ○

2、熱産生の大部分は骨格筋で行われる。

3、入眠直前に最も低くなる。 

4、口腔温は腋窩温よりも高い。 

5、小児は成人よりも高い。 ○

ポイント!!!

2、熱産生の 6割が骨格筋で行われる。

 熱産生の多い臓器

 安静時:骨格筋,肝臓,褐色脂肪組織(乳児)

運動時:骨格筋

摂食後:腸管(特異動的作用)

3、入眠前に体内の熱(体温)を放散するため、体表面の温度(皮膚温)は上昇する。

4、口腔温は腋窩温よりも約 0.5度高い。

【45PM068】体温について正しいのはどれか。2 つ選べ。

1.腋窩温は直腸温よりも高い

2.体温調節中枢は視床下部にある

解答 2,5

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物質 汗 尿塩化ナトリウム 0.648 0.987%~ 1.538%尿素 0.086 0.173~ 1.742乳酸 0.034 0.107~ 測定せず硫化物 0.006 0.025~ 0.355アンモニア 0.010 0.018~ 0.041尿酸 0.0006 0.0015~ 0.129クレアチニン 0.0005 0.002~ 0.156アミノ酸 0.013 0.020~ 0.073

3.一般に男性は女性よりも皮膚温が低い

4.ヒトの体表温度は核心温度とも呼ばれている

5.体温が低いと筋肉を収縮させて熱を発生させる

◆ 体温 解法のポイント

1.腋窩温は直腸温より 0.84℃低いため誤り。 生理学の教科書P832.産熱と放熱を増減する機能を体温調節という。体温調節中枢は間脳の視床下部にあり、調節限界は

30~41℃(直腸温)の間であるため正しい。 生理学の教科書P843. 体温が最も発生している所は骨格筋(横紋筋)であり,体内発熱量の 2/3 を占める。

ついで肝臓,腎臓などである。

女性より男性の方が、骨格筋が多いため男性の方が皮膚温が高いため誤り。

4.体温は環境との関係でふたつに大別され、環境温度の影響を受けにくい身体深部の温度を核心温度(深

部体温)、影響を受けやすい表層の温度を外殻温度(皮膚温、体表温度)というので誤り。

5.低温度環境において、筋緊張が亢進し、全身の筋肉が収縮、弛緩を律動的に繰り返す現象で、収縮

エネルギーが全て熱として利用され、体温が上昇するため正しい。 生理学の教科書 P86

【43PM034】発汗について正しいのはどれか。2 つ選べ。

1、汗は約 0.3%の塩化ナトリウムを含む。

2、蒸発熱は汗 1g当たり約 580cal である。

3、精神性発汗はアポクリン腺から分泌される。

4、副交感神経が発汗を促す。

5、汗腺は足底部には少ない。

解答 2,3

◆発汗 解法のポイント

1、右表参照。

臨床検査学講座第 2版生理学 P.88 表Ⅶ‐2 より

2、体表から水分が蒸発するとき、1 g の蒸発に対し

て 580cal の熱が失われるため正しい。

皮膚や肺の呼吸を通して失われる水の量は約 500mlであるため、12~15k cal の熱が失われる。

3、精神性発汗とは、精神の緊張状態、精神感動、感覚的刺激によって手掌や足底に発汗が現れる事

である。アポクリン腺(大汗腺)は性腺であり腋窩・乳頭・陰部に多く存在する。

精神的発汗時に活発に活動する。

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物質 汗 尿塩化ナトリウム 0.648 0.987%~ 1.538%尿素 0.086 0.173~ 1.742乳酸 0.034 0.107~ 測定せず硫化物 0.006 0.025~ 0.355アンモニア 0.010 0.018~ 0.041尿酸 0.0006 0.0015~ 0.129クレアチニン 0.0005 0.002~ 0.156アミノ酸 0.013 0.020~ 0.073

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4、発汗は交感神経支配であり、伝達物質はアセチルコリンであるため誤り。

5、エクリン腺(小汗腺)は、手掌、足底、腋に最も多く存在するため誤り。

【47AM068】体温上昇に伴う生体反応について正しいのはどれか。

1、発汗増加

2、呼吸抑制

3、気管支収縮

4、立毛筋収縮

5、皮膚血管収縮

解答 1

◆ 体温 解法のポイント

1、汗は気化熱により、体温を一定に保つ働きがある。

2、運動時の体温上昇や発熱の際、全身の O2摂取、CO2の排泄の増加に応じて

呼吸数も増加するため誤り。

3、気管支は、体温上昇時の呼吸数の増加に伴い拡張するため誤り。

4、立毛筋は寒冷ストレスが生じた際に収縮し熱を逃さないようにするため誤り。

5、皮膚血管は、寒いとき体内の熱を逃さないようにする為に血管が収縮する。

運動時などの体温上昇の際には、呼吸数の増加とともに血管は拡張するため誤り。

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