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PGRT
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燃料クーラーの接続およびクーリングエアインテークの向上
燃料クーラー必要性の概要車両にインストールされているインジェクションシステムの種類に関する詳細情報は、個別シャシ仕様 (ICS) に記されています。
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燃料クーラー
燃料クーラー必要性の概要HPI および PDE システムを装備した車両を静止状態で使用し、同時にパワー出力も比較的高い場合、リターンフューエルが非常に高温になることがあります。 この場合、燃料クーラーが必要となります。 これは低速で走行する車両にも該当します。
XPI システム装備車両は、リターンフューエル温度が比較的低いため、別個のクーリングは必要ありません。
この推奨は以下の基準を満たす車両に適用されます:
• HPI または PDE
• パワーテイクオフ用パワー出力が 90 kW またはそれ以上である。
• パワーテイクオフは連続的に 30 分以上使用される。
• エンジンスピードが 低 1,200 rpm である。
• 車両は静止状態、または 20 km/h 以下で走行中である。
例:
• 消防車
• コンクリートポンプ車
• スラリー吸引車
Scania のクーリングパッケージ(部品番号 1 939 039)、または燃料の流量が 9 l/min であるときに 低 8 kW の冷却能力を持つ同等品を使用してください。 データは、周囲温度が 20ºC の時に適用されます。 周囲温度が高くなると、能力は低下します。
1 (14)© Scania CV AB 2015, Sweden
PGRT 燃料クーラー必要性の概要
燃料クーラーの接続およびクーリングエアインテークの向上
高温環境にある車両車両がクルーキャブを装備し、周囲温度が 35°C 度以上である場合、静止状態での操業中に燃料クーラーを使用していても、燃料温度が過度に高くなる問題が発生する危険性があります。 一例として、消防車の場合、車両は静止状態で、エンジンはしばしば長時間高 RPM で稼働します。 これと同じ問題は、架装がエンジントンネルを覆っている場合にも、原則的にクルーキャブと同様に発生します。
問題の原因は、エンジン周りの高温エアおよびエグゾーストシステムが十分に排気されないことにあります。 高温のエアは燃料クーラーへ戻り、クーラーが効果的に機能しないことになります。
クーリングを改善する方法の一つとして、高温のエアの循環を軽減するエアインテークがあります ( 本文書後述 )。
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PGRT 取り付け説明
燃料クーラーの接続およびクーリングエアインテークの向上
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1. ファンへの電気的コネクション
2. クーラーからフューエルタンクへ (HPI および PDE)
3. クーラーからフューエルタンクへ (HPI)
4. エンジンからクーラーへ (HPI および PDE)
5. エンジンからクーラーへ (HPI)
6. サーマルスイッチ
取り付け説明
Scania コンポーネント燃料クーラー用パッケージ 1 939 039 は以下の部品を含みます:
以下の部品は Scania に注文することができます:
称号 数量 部品番号
燃料クーラー 1 1 865 198
サーマルスイッチ (M14x1.5、40ºC) 1 1 903 140
サーマルスイッチガスケット 1 303 098
M16x1.5 インサートコネクション ( 必要に応じて 2 ~ 5 の位置 )
4 1 722 417
M16x1.5 エルボー・ジョイント (2 ~ 5 の位置)
4 374 944
M16x1.5 スクリュープラグ (PDE システムでは3 および 5 の位置 )
2 813 204
称号 部品番号
燃料クーラー用ブラケット 1 879 405
ラダープロテクター 1 518 520
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PGRT 取り付け説明
燃料クーラーの接続およびクーリングエアインテークの向上
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取り付け済み燃料クーラーブラケット。
新しい取付用ホールをビームウェブにドリルで開ける際の許容事項に関する詳細情報は、「ドリル穴の切削」文書に記載されています。
燃料クーラーのポジション架装メーカーでは燃料クーラーをその機能が阻害されないような位置に取り付ける必要があります。
以下の条件がポジショニングに適用されます:
• リターンフューエルパイプの全長が 5 m を超えてはいけません。
• エアフローは燃料クーラーを自由に通過できる必要があります。
• 埃および汚れから燃料クーラーを保護できるような方法で配置してください。
燃料クーリングシステムを高温環境に適合させるための提案は、本文書に後述されています。
注記:
燃料クーラーー用の仕上げ済みブラケットをスカニアから注文できます。 部品番号は 1 879 405 です。 ブラケットはビームウェブに取り付けます。架装メーカーによる改変が可能です。
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PGRT 取り付け説明
燃料クーラーの接続およびクーリングエアインテークの向上
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1. ファンへの電気的コネクション
2. クーラーからフューエルタンクへ (HPI および PDE)
3. クーラーからフューエルタンクへ (HPI)
4. エンジンからクーラーへ (HPI および PDE)
5. エンジンからクーラーへ (HPI)
6. サーマルスイッチ
燃料パイプの接続HPI システムの場合:
• 接続 2、3、4、5 を使用 ( 図を参照 )。
PDE システムの場合:
• 接続 2、4 を使用 ( 図を参照 )。
• 接続 3、5 を使用 ( 図を参照 )。
注記:
• 燃料パイプの配管は燃料クーラーの接続時に変更されます。 クランプ間の距離が 450 mm より大きい場合、パイプがタンクおよびフレームに擦れないようにパイプを保護する必要があります。 Scania はラダープロテクター、部品番号 1 518 520 を提供しています。
• フューエルタンクが架装のために垂直方向に移動する必要がある場合、スカニアにご連絡ください。
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燃料クーラーの接続およびクーリングエアインテークの向上
電気系統の準備の注文に関する詳細情報は、「燃料クーラー用の電気系統準備」文書に記載されています。
文書「ケーブル配線およびケーブルハーネス」には、ケーブルをキャブからフレームへ取り回す方法が記載されています。
エレクトリカルコネクション電気接続には 3 つの代替方法があります:
1. 燃料クーラー用の電気系準備を、車両注文時に同時に注文した場合。
2. 架装メーカーのケーブル配線 / ケーブルハーネスが車両のキャブからフレームにかけて取り付けられており、そこに C486 および C487 コネクターが含まれる場合。
3. 車両に一切の準備が施されていない場合。
注記:
車両が作動していない時 ( 車両が強い日差しの中で駐車している場合など ) に燃料クーラーが起動する恐れがあるため、バッテリーへ直に接続してはなりません。 燃料クーラーが作動するのは、エンジン回転時のみでなければなりません。
重要!
自社で用意したケーブルをインストールする際は、ケーブル断面積に注意してください。特にアースケーブルには 4 mm² 以上の断面積が必要です。
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燃料クーラーの接続およびクーリングエアインテークの向上
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1. ファンへの電気的コネクション
2. クーラーからフューエルタンクへ (HPI および PDE)
3. クーラーからフューエルタンクへ (HPI)
4. エンジンからクーラーへ (HPI および PDE)
5. エンジンからクーラーへ (HPI)
6. サーマルスイッチ
方法 1: 燃料クーラー用の電気系準備を、車両注文時に同時に注文した場合
電気ケーブルがフレームへと取り回され、クーラーへの接続準備ができている 3個の Deutsch 製コネクターが終端に付いています。 これらのケーブルは燃料クーラーに接続されています:
• Deutsch コネクターは 1 へ接続されています ( 図を参照 )。 相対的な順序は重要ではありません。
• ケーブルはサーマルスイッチと共にポジション 6 に接続されています ( 図を参照 )。
燃料クーラーを起動できるのは、エンジンが回転している場合だけです。
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燃料クーラーの接続およびクーリングエアインテークの向上
方法 2: 架装メーカーのケーブル配線 / ケーブルハーネスが車両のキャブからフレームにかけて取り付けられている場合
燃料クーラー用の電気系統準備は一切されていないが、車両のキャブからフレームにかけてケーブルが取り回されている場合 ( 類別コード 2411B、E、または F):
• ケーブル 3 ~ 7 および 9 ~ 11 は、略図に従った架装メーカーよる配線
• フレーム上のケーブル 6 を、架装インターフェース C486 から燃料クーラーのDeutsch コネクターに配線
• ケーブル 3 を Deutsch コネクターから接続ポイント C161 へ配線
• キャブ内のケーブル 9 を、フューズ番号 71 および 73 から 2 つのマイクロリレー (RP23) を介して架装インターフェースおよびコネクター C494 へ配線。
• ケーブル 11 をヒューズ 46 からマイクロリレーへ配線
• ケーブル 4 を C161 からサーマルスイッチへ配線
• ケーブル 7 を C487 からサーマルスイッチへ配線
• ケーブル 10 を C494 からマイクロリレーへ配線
• ケーブル 5 は接続ポイント C161 からアース接続ケーブル G13T へ配線
重要!
ケーブル断面積に注意してください。
Scania は、明確なマーキングや色分けでケーブルを区別し、指定のヒューズおよびリレーポジションを使用することを推奨します。 こうすることで、トラックのメンテナンスや修理が容易に行えます。
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PGRT 取り付け説明
燃料クーラーの接続およびクーリングエアインテークの向上
1
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C486
C494
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3
C487
C493C494
C449
C259
C487
1
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2
2
1
1
2
2
7
12
71516
M- +
M32
M- +
M37
4
15
14
13
9 10
7
6
12
11FCS25
FCS23
FCS28 FCS25
FCS29FCS26
FCS27FCS30
FCS24
G13T
FCS22
FCS18
C161
FCS21
FCS20
FCS19FCS16
FCS17
+24 V (61)
+24 V (30)
+24 V (30)
10 A
20 A
20 A
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パーツ情報および接続位置
1 燃料クーラー 架装メーカーによる装着
2 Deutsch 製コネクター 燃料クーラー (1) をケーブル (3 および6) に接続
3 ケーブル 架装メーカーによる装着
黒。 ケーブル断面積 2.5 mm2
4 ケーブル 架装メーカーによる装着
黒。 ケーブル断面積 1.5 mm2
5 ケーブル 架装メーカーによる装着
接続ポイント C161 からアース接続ケーブル G13T へ接続
黒。 ケーブル断面積 4 mm2
6 ケーブル 架装メーカーによる装着
赤。 ケーブル断面積 2.5 mm2
7 ケーブル 架装メーカーによる装着
茶。 ケーブル断面積 1.5 mm2
8 キャブからフレームへ延びるケーブルハーネス
工場でインストール ( オプション )
9 ケーブル 架装メーカーによる装着
赤。 ケーブル断面積 2.5 mm2
10 ケーブル 架装メーカーによる装着
黒。 ケーブル断面積 1 mm2
11 ケーブル 架装メーカーによる装着
青。 ケーブル断面積 1 mm2
12 マイクロリレー 架装メーカーによる装着
部品番号 1 493 046。 ソケット内リレーに配置: 部品番号 1 441 954。 セントラルエレクトリックユニット内に配置、リレーポジション 23
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PGRT 取り付け説明
燃料クーラーの接続およびクーリングエアインテークの向上
パーツは Scania ディーラーから入手できます。
13 ヒューズ 架装メーカーによる装着
10 A。 セントラルエレクトリックユニットのヒューズポジション 46
14 ヒューズ 架装メーカーによる装着
20 A。セントラルエレクトリックユニットのヒューズポジション 71
15 ヒューズ 架装メーカーによる装着
20 A。セントラルエレクトリックユニットのヒューズポジション 73
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PGRT 取り付け説明
燃料クーラーの接続およびクーリングエアインテークの向上
選択肢 3: 車両に一切の電気系統準備が施されていない場合
燃料クーラー用の電気系統準備およびキャブからフレームへ延びるケーブルハーネスが車両にない場合。
• ケーブル 3 ~ 7、9、11 は、略図に従った架装メーカーによる配線。
• ケーブル 6 は燃料クーラーの Deutsch コネクターからマイクロリレー (12) へ配線
• ケーブル 9 はマイクロリレーからキャブ内のフューズ番号 71 および 73 へ続く。
• ケーブル 3 は接続ポイント C161 から Deutsch コネクターへ配線
• ケーブル 5 は接続ポイント C161 からアース接続ケーブル G13T へ配線
• ケーブル 4 はサーマルスイッチから C161 へ配線
• ケーブル 7 はサーマルスイッチからリレー巻線へ配線
• ケーブル 11 はヒューズ 46 からリレー巻線へ配線
重要!
ケーブル断面積に注意してください。
Scania は、明確なマーキングや色分けでケーブルを区別し、指定のヒューズおよびリレーポジションを使用することを推奨します。 こうすることで、トラックのメンテナンスや修理が容易に行えます。
© Scania CV AB 2015, Sweden
08:80-01 発行 3 ja-JP 11 (14)
PGRT 取り付け説明
燃料クーラーの接続およびクーリングエアインテークの向上
1
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2
31
1
2
2
1
1
2
2
M- +
M32
M- +
M37
4
15
14
13
9
7
12
11FCS25
FCS23
FCS28 FCS25
FCS29FCS26
FCS27
FCS30
FCS24
G13T
FCS22
FCS18
C161
FCS21
FCS20
FCS19
+24 V (61)
+24 V (30)
+24 V (30)
10 A
20 A
20 A
FCS16
8
6
357
495
パーツ情報および接続位置
1 燃料クーラー 架装メーカーによる装着
2 Deutsch 製コネクター 燃料クーラー (1) をケーブル (3 および6) に接続
3 ケーブル 架装メーカーによる装着
黒。 ケーブル断面積 2.5 mm2
4 ケーブル 架装メーカーによる装着
黒。 ケーブル断面積 1.5 mm2
5 ケーブル 架装メーカーによる装着
接続ポイント C161 からアース接続ケーブル G13T へ接続
黒。 ケーブル断面積 4 mm2
6 ケーブル 架装メーカーによる装着
赤。 ケーブル断面積 2.5 mm2
7 ケーブル 架装メーカーによる装着
黒。 ケーブル断面積 1.5 mm2
8 フロアを貫通する取り付け 車両内
9 ケーブル 架装メーカーによる装着
赤。 ケーブル断面積 2.5 mm2
11 ケーブル 架装メーカーによる装着
青。 ケーブル断面積 1 mm2
12 マイクロリレー 架装メーカーによる装着
部品番号 1 493 046。 ソケット内リレーに配置: 部品番号 1 441 954。 セントラルエレクトリックユニット内に配置、リレーポジション 23
13 ヒューズ 架装メーカーによる装着
10 A。 セントラルエレクトリックユニットのヒューズポジション 46
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PGRT 取り付け説明
燃料クーラーの接続およびクーリングエアインテークの向上
パーツは Scania ディーラーから入手できます。
14 ヒューズ 架装メーカーによる装着
20 A。セントラルエレクトリックユニットのヒューズポジション 71
15 ヒューズ 架装メーカーによる装着
20 A。セントラルエレクトリックユニットのヒューズポジション 73
© Scania CV AB 2015, Sweden
08:80-01 発行 3 ja-JP 13 (14)
PGRT 取り付け説明
燃料クーラーの接続およびクーリングエアインテークの向上
アを導き入れるパネルセ 車両の側面からクーリングエアを導き入れるスクリーンカラー付きパネルセクション。
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高温エアの循環を低減するエアインテーク燃料クーラーのインテーク部をパネルで遮蔽することによって、燃料クーラーから離れた場所からクーリングエアを取り込むことが可能になります。
スカニアは、燃料クーラーマウント部に固定され、キャブサイドの外側へ張り出すパネルセクションが架装メーカーによって製作されることを推奨します。 例:中央の図。
状況がさら処置を必要とする場合、カラーをパネルセクションに装着することができます。 例:右図。
重要!
パネルセクションおよびメタルカラーは元の燃料クーラーホルダーに固定される必要があります。
燃料クーラーマウント部の本来の外観。 車両の側面からクーリングエクション。
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