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2021年1月

株式会社オリエンタルランド

本資料は、初コンタクトの機関投資家の方を対象に作成した資料であり、決算説明会のプレゼンテーション資料ではありません。

Ⅰ. 事業概要

Ⅰ-Ⅰ. テーマパーク事業

Ⅰ-Ⅱ. ホテル事業

Ⅰ-Ⅲ. 総括

Ⅱ. 新型コロナウイルス感染症流行への対応

Ⅲ. 2020中期経営計画

Ⅳ. 2021年度以降の成長投資

Ⅴ. Appendix

本資料は、OLCグループの業績及び今後の経営戦略に関する情報の提供を目的としたものであり、当社が発行する有価証券の投資勧誘を目的としたものではございません。

本資料にて開示されているデータは、発表日現在の判断や入手可能な情報に基づくものです。当社グループの事業は、顧客嗜好・社会情勢・経済情勢等の影響を受けやすい特性を持っているため、本資料で述べている予測や見通しには不確実性が含まれていることをご承知おきください。

テーマパーク入園者数については単位未満を四捨五入、財務データについては単位未満を切り捨てて記載しています。

本資料の転載はご遠慮ください。

ご注意

目次

Ⅰ. 事業概要

自由でみずみずしい発想を原動力に

すばらしい夢と感動ひととしての喜び

そしてやすらぎを提供します。

「心の活力創造事業」

人々の心に潤いと栄養をもたらし、

豊かな人間性と幸福に働きかける

価値の高い事業を推進します。

企業使命事業領域

会社概要株式情報

設立年月日 1960年7月11日

総資産（連結） 1兆106億円

自己資本（連結） 8,202億円

社債格付JCR : AA （安定的）R&I : AA- （安定的）

上場証券取引所証券コード

東証一部 4661

一単元株式数 100株

株価 15,975円

時価総額 5兆8,099億円

※2020年3月31日現在 ※2021年1月27日現在

4

Ⅰ. 事業概要

多彩なエンターテイメント施設からなる一大テーマリゾートを経営・運営

ディズニーホテル（直営）商業施設モノレール

米国外で初のディズニーテーマパーク

世界で唯一の海をテーマとしたディズニーテーマパーク

沿革東京ディズニーリゾート

東京ディズニーシー

東京ディズニーランド

東京ディズニーシー・ホテルミラコスタ

東京ディズニーランドホテル

東京ディズニーリゾート・オフィシャルホテル

イクスピアリ

ディズニーアンバサダー

ホテル

1960年株式会社オリエンタルランド設立

1962年千葉県と「浦安地区土地造成事業及び分譲に関する協定」を締結

1964年埋立工事を開始（1975年完了）

1979年米国ディズニー社と「東京ディズニーランド」の運営等に関する業務提携の契約締結

1983年「東京ディズニーランド」オープン

1996年東証一部に株式を上場

2000年「イクスピアリ」オープン「ディズニーアンバサダーホテル」オープン

2001年「ディズニーリゾートライン｣オープン「東京ディズニーシー｣オープン「東京ディズニーシー・ホテルミラコスタ」オープン

2008年「東京ディズニーランドホテル」オープン

2013年子会社の(株)ミリアルリゾートホテルズが(株)ブライトンコーポレーションの全株式を取得

2016年「東京ディズニーセレブレーションホテル」オープン

5

①恵まれた立地条件

Ⅰ. 事業概要

広大な土地

都市部からアクセスの良い立地に約200万㎡のまとまった土地を所有

巨大なマーケット

半径50ｋｍ内に可処分所得の高い約3,000万人が居住

③ホスピタリティの高い人財力

従業員満足度の向上（ES）

ゲスト満足度の向上（CS）

②ディズニー社とのライセンス契約

日本国内で唯一ディズニーのテーマパークを運営

ゲスト満足度と同様に従業員満足度を重要視様々な施策、教育プログラムを実施

東京千葉

神奈川

東京

千葉神奈川

埼玉茨城

期限長2046年まで

※今後予定している各施設のオープンをもって、長2076年まで延長可能

範囲東京ディズニーリゾートの経営・運営など

対価売上高に応じてロイヤルティー（円建て）を支払い

関係資本関係・人的関係はなし

6

Ⅰ. 事業概要

企業価値の向上「ハピネスの創造」

①恵まれた立地条件②ディズニー社との契約③人財力

ホテル事業

その他の事業

新規投資

集客・単価の増加

←魅力拡充によるキャッシュ・フロー増加

追加継続投資による→魅力拡充

ハード・ソフトへの投資でより多くのハピネスを届け、企業価値向上を図る

独自の競争優位性ビジネスモデル提供価値

テーマパーク事業

7

1,073 1,131 1,102

1,292

968

739 823 811

902

622

2015 2016 2017 2018 2019 2020

4,653 4,777 4,792 5,256

4,644

[予想]

1,854

23.1% 23.7% 23.0%24.6%

20.9%

2015 2016 2017 2018 2019 2020

連結売上高・営業利益率の推移連結営業利益・当期純利益の推移

連結売上高（億円）営業利益率

約4ヶ月間の臨時休園と安全・安心を優先した運営により減収減益

Ⅰ. 事業概要

連結営業利益（億円）親会社株主に帰属する当期純利益（億円）

（年度）

（年度）

臨時休園の影響

臨時休園の影響

[予想]△27.7%

[予想]△514

[予想]△511

8

テーマパーク事業東京ディズニーランド東京ディズニーシー

ホテル事業

東京ディズニーランドホテル東京ディズニーシー・ホテルミラコスタディズニーアンバサダーホテル東京ディズニーセレブレーションホテル

ほか

その他の事業イクスピアリディズニーリゾートライン

ほか

セグメント別構成比と主要施設

テーマパーク事業が80％強を占める

連結売上高

4,644億円

Ⅰ. 事業概要

連結営業利益

968億円

2019年度実績

82.7%

13.9%

3.4% 2.2%

15.3%

82.5%

9

東京ディズニーシー10周年

東京ディズニーランド20周年


周年イベント毎に入園者数が増加、3,000万人レベルの入園者数を安定的に獲得


東京ディズニーシー開園

東京ディズニーランド15周年

東京ディズニーリゾート25周年



（年度）

（）内は前年比

1,746万人（+4.6%）

993万人

※2011年度と2016年度は震災、2019年度は感染症拡大の影響により前年比マイナス

テーマパーク年間入園者数の推移

東京ディズニーランド開園

1983

3,000万人（△0.6%）

3,130万人（+13.8%）

2,535万人（△0.1%）

2,722万人（+7.1%）2,582万人

（+4.2%）2,547万人（+2.6%）

2,205万人（+27.4%）

3,256万人（＋8.2%）

2,901万人（△10.9%）

2020


20032001 20061998 2011 2013 20162008 2018

[予想]950万人

（△67.3%）

2019

11

首都圏

62.9%

地方

27.1%

海外

10.0%

地域別来園者比率と傾向

首都圏• 来園者の約6割を占める集客の

ボリューム層

地方・中部甲信越が中心

・周年イベントの年に伸びる傾向

エリア別の集客戦略により引き続き安定的な集客を見込む

年間入園者数2,901万人

（2019年度実績）

海外ゲスト推移

海外・訪日外国人数の増加と共に増加

・引き続き取込みが可能な層

（年度）


157 181

255

295 313

290

5.0%6.0%

8.5%9.8% 9.6% 10.0%

2014 2015 2016 2017 2018 2019

海外ゲスト数（万人）海外ゲスト比率

12

2,252 2,286 2,256 2,286 2,341 2,437

4,043 3,964 4,074 3,989 4,122

3,877

4,660 5,007 5,264 5,339

5,352 5,292

2014 2015 2016 2017 2018 2019

商品販売

収入

飲食販売

収入

チケット

収入

（年度）

10,95511,257

11,606

綿密な価格戦略によりゲスト1人当たり売上高の向上を達成

11,594 11,815

チケット•チケット価格改定後は2年間にわたって単価が向上

商品

•周年イベント時に伸長する傾向

•「ダッフィー＆フレンズ」シリーズなど、収益向上につながるコンテンツの開発

飲食•イベントの状況等の影響はあまり受けず、安定した売上を維持

売上高推移と内訳


11,614（円）

13

2,205

2,482 2,547 2,502 2,477 2,582 2,542 2,722

2,582 2,537 2,535 2,750

3,130 3,138 3,019 3,000 3,010

3,256

2,901

5,5005,800

6,200 6,400

6,900

7,400 8,200

7,500

体験価値に応じた価格戦略により、チケット価格改定後も入園者数は高い水準で推移

2019年10月1日 ¥7,500 消費税増税に伴う価格改定（消費税8%⇒10%）

2020年4月1日 ¥8,200新施設のオープンやエンターテイメントプログラムのリニューアル、ゲストの利便性を向上するITなどを活用し、体験価値が向上

2021年3月20日（予定）¥8,200～

¥8,700入園者数の繁閑差を平準化すること、パークの快適さの向上を目的に変動価格制を導入

チケット価格改定方針：テーマパーク価値の向上×価格感度調査結果を総合的に勘案※増税などの外部環境によりタイミングも考慮

近年のチケット価格改定

（年度）


入園者数（万人）

2019

チケット価格（円）

201620152014201120062001 2020

[予想]950

14

8,700 [予定]

東京ディズニーリゾートの成長・拡張に伴いホテル事業を強化


ディズニーアンバサダーホテル

東京ディズニーシー・ホテルミラコスタ

東京ディズニーランドホテル

東京ディズニーセレブレーションホテル

デラックスタイプデラックスタイプデラックスタイプバリュータイプ

504室 502室 706室 702室

• 4つのディズニーホテルで合計約2,400室を保有、売上高は567億円（2019年度実績）• 2021年度中「トイ・ストーリー」シリーズをテーマとする新たなディズニーホテルが開業予定• 2023年度中東京ディズニーシーに新たなパーク一体型のディズニーホテルが開業予定

ディズニーホテル

その他のホテル

・ブライトンブランドのホテルで合計約600室を保有、売上高は75億円（2019年度実績）・ 2018年8月ハイアットリージェンシー瀬良垣アイランド沖縄が開業（3社合同経営）

16

63,173 66,144 66,447 64,375

25,130 21.8% 22.1%

24.5%26.5%

22.9%

△23.8%

2015 2016 2017 2018 2019 2020

ホテル事業売上高・営業利益率

売上高（百万円）営業利益率


（年度）

東京ディズニーセレブレーションホテル開業

テーマパークの臨時休園の影響などにより、減収減益

[予想]

[予想]

17

72,427

345 254 221 336 380 387 345 306 341 311 400 419

536 669

814

1,106 1,073 1,131 1,102

1,292

18.414.6

11.112.0 11.5 11.5 10.4 9.2 9.9 9.1 10.3 11.3

15.118.6

20.624.2 23.7

23.123.7

23.024.6

'98 '99 2000 '01 '02 '03 '04 '05 '06 '07 '08 '09 '10 '11 '12 '13 '14 '15 '16 '17 '18 '19 '20

営業キャッシュ・フロー＊（億円)

267 222 231 506 668 645 617 590 592 583 678 721 651 740 876 1,075 1,067 1,099 1,206 1,185 1,285 1,016 △140

減価償却費（億円）

116 124 184 379 479 459 445 433 429 436 497 466 422 419 361 369 346 359 382 373 382 394 370

設備投資額（億円）

598 1,304 1,822 1,097 148 292 468 431 548 526 401 194 279 232 287 203 370 397 509 598 860 1,396 1,472

連結営業利益（億円）

営業利益率（%）

単体営業利益（億円）

減価償却費負担が重い時期を過ぎると営業利益率が一段上のレベルへ

1パーク時代営業利益率約20％

減価償却費の負担大/コスト面の増加営業利益率約10％

利益率改善営業利益率約20％

（年度）

営業利益・営業利益率の推移

東京ディズニーシーオープン

※1998年度以前は単体決算の実績＊営業キャッシュ・フロー＝親会社株主に帰属する当期純利益＋減価償却費＊減価償却費の数値は特別損失計上分の減価償却費を含む

Ⅰ-Ⅲ. 総括

968

20.9

[予想]

△514

[予想]

△27.7

1,144

19

250

298 319 310 320

290

372

448

400

168

225

△41

18/3 19/3 20/3

第1四半期第2四半期第3四半期第4四半期

舞浜エリアの拡張

未利用地の事業用地化と入園者数の平準化により成長を実現

平準化

舞浜エリアに駐車場、本社エリアなど更に事業用地化できる土地を所有

年間を通じて平準化を推進

Ⅰ-Ⅲ. 総括

（年度）

（億円）

四半期別営業利益（連結）

臨時休園の影

響

20

©Disney/Pixar 2018 20192017

新型コロナウイルス感染症流行により、減収減益

Ⅰ-Ⅲ. 総括

2020年度第3四半期実績

（億円）

2019年度第3四半期実績

（億円）

売上高 3,902 1,371 △2,530 △64.9

テーマパーク事業 3,241 1,091 △2,149 △66.3

ホテル事業 535 221 △313 △58.6

その他の事業 125 57 △67 △53.9

営業利益 1,010 △198 △1,208 －

テーマパーク事業 835 △183 △1,018 －

ホテル事業 146 △3 △150 －

その他の事業 27 △12 △39 －

経常利益 1,023 △218 △1,242 －

親会社株主に帰属する四半期純利益

709 △287 △997 －

増減率（％）当期増減

（億円）

21

売上高ゲスト1人当たり売上高は増加したものの、新型コロナウイルス感染症流行の防止のため、東京ディズニーランドおよび東京ディズニーシーの臨時休園や、ディズニーホテルの臨時休館に加え、営業再開後も入園者数の制限の対応をとっていることなどにより、減収となった。

売上高営業再開以降、「遊園地・テーマパークにおける新型コロナウイルス感染拡大予防ガイドライン」に沿った対策を講じて運営をしているなかで、ガイドラインの緩和などによる入園者数の増加に加え、ゲスト1人当たり売上高も増加したことなどにより、業績予想を上回った。

対前年同期

営業利益臨時休園やテーマパーク運営体制の変更による営業費用の減少に加え、一部営業費用の特別損失への振替などがあったものの、売上高の減少により、減益となった。

対業績予想

営業利益

売上高が業績予想を上回ったことに加え、商品・飲食原価率の減少や営業費用の減少などにより、業績予想を上回った。

2020年度予想

（億円）

増減（億円）通期予想

約4ヶ月間の臨時休園と安全・安心を優先した運営により減収減益

2019年度実績

（億円）

増減率（％）

売上高 4,644 1,854 △ 2,789 △ 60.1

テーマパーク事業 3,840 1,524 △ 2,315 △ 60.3

ホテル事業 643 251 △ 392 △ 61.0

その他の事業 160 78 △ 81 △ 50.8

営業利益 968 △ 514 △ 1,482 －

テーマパーク事業 796 △ 431 △ 1,227 －

ホテル事業 147 △ 59 △ 207 －

その他の事業 21 △ 25 △ 47 －

経常利益 980 △ 538 △ 1,519 －

親会社株主に帰属する当期純利益

622 △ 511 △ 1,133 －

入園者数 2,901万人 950万人 △ 1,951万人 △ 67.3

ゲスト1人当たり売上高 11,606円 12,710円 1,104円 9.5

チケット収入 5,292円 6,250円 958円 18.1

商品販売収入 3,877円 3,620円 △ 257円 △ 6.6

飲食販売収入 2,437円 2,840円 403円 16.5

Ⅰ-Ⅲ.総括

22


全体

• 健康管理とソーシャルディスタンスの確保、清掃・消毒の実施• 入園者数の制限、パーク運営時間の短縮、入園時間指定パスポートの導入• スペシャルイベント、プログラムの中止• クローズしていた施設の再開など、施設ごとのキャパシティを順次向上

アトラクション• 一部屋内施設、インタラクティブな施設のクローズ• アトラクションの座席間にアクリル板を設置• スタンバイパス、エントリー方式の導入（9/23～順次）

エンターテイメント• ショーやパレードの縮小、中止• キャラクターグリーティングの縮小

商品

• 一部店舗で休止または時短営業• 「東京ディズニーリゾートショッピング」の利用を促進• クレジットカードや電子決済などキャッシュレスでの支払いを推奨• 会計カウンターにシールドを設置• 東京ディズニーリゾートのオフィシャルウェブサイトで施設の混雑予想を案内

飲食

・一部店舗で休止または時短営業・メニューを確認できる二次元コードの導入・クレジットカードや電子決済などキャッシュレスでの支払いを推奨・アルコール提供時間を19時までに変更（1/12～2/7）

ディズニーホテル • 公式アプリのオンラインチェックイン機能の利用を推奨

安心・安全を優先に運営

※2021年1月28日時点

24

529

779

△85 43

2021年3月期第2四半期 2021年3月期第3四半期

742

61 △41 △156

2020年3月期第4四半期 2021年3月期第1四半期

25柔軟にオペレーションを変更し、コスト削減と単価向上施策を推進

売上高

増減要素

[入園者数]臨時休園

[入園者数]臨時休園[チケット・商品・飲食販売収入]・5/26～6/24 アプリでパーク内商品を購入していただける機会を提供

[入園者数]・｢遊園地・テーマパークにおける新型コロナウイルス感染拡大予防ガイドライン｣に従い、入園者数を制限（50%以下）

[チケット・商品・飲食販売収入]・チケット価格改定＊1

・利用可能券種の限定・休園期間中に販売できなかったイベントの商品好調・8/4～10/31 年間パスポート所有者が、入園の有無に関わらず、アプリで商品を購入できるサービスを提供

・テーブルサービス利用率の増加

[入園者数]・10/30 ガイドラインの緩和（100%以下）[チケット・商品・飲食販売収入]・8/7～12/31 年間パスポート所有者の抽選入園を実施・12/1 未使用チケットの抽選を開始・11/1 入園の有無に関わらず、誰でもアプリで商品を購入できるサービスを開始・10/1 東京ディズニーランドでアルコール飲料のテスト販売を開始

営業利益

増減要素

[全体]・固定費を特別損失に計上・臨時休園による減少[人件費]・5/18 社員の一時帰休を開始・役員報酬を減額（5月までは返納）・管理職の夏季賞与の一部を減額

[全体]・パーク営業再開による増加[人件費]・雇用調整助成金の受給＊2

・社員、TO社員の冬季賞与の減額[諸経費]・販売促進費、スペシャルイベント関連費用の減少

[全体]・段階的な入園者数増加による増加[人件費]・9/30 準社員・出演者に対する臨時の特別休業手当を終了・9/30 社員の一時帰休を終了[減価償却費]・東京ディズニーランド大規模開発エリア開業による増加

＊１2020年4月1日にチケット価格を改定しているものの、効果が出始めたのはパークの営業を再開した2020年7月1日から＊2新型コロナウイルス感染症流行の影響に伴う雇用調整助成金のうち、臨時休園起因を除いた受給金額を営業費用から控除

連結売上高・営業利益の推移と増減要素

2/29 パーク臨時休園 7/1 パーク営業再開9/28 東京ディズニーランド

大規模開発エリア開業

売上高営業利益（億円）


1,500 1,500 1,500 1,500

500 500 500 500

2,311

1,355 1,165 1,360

1,000 1,000

1,000 1,000

2,000

2,000 2,000

2020年3月末 2020年6月末 2020年9月末 2020年12月末

コミットメントライン

社債（未発行）

現預金および有価証券（2020年9月発行社債）

現預金および有価証券（2015年3月発行社債300億円含む）

現預金および有価証券（2019年1月発行社債）

地震リスクファイナンス

足もとの運転資金と成長投資に必要な資金を確保できるよう準備

4,311

5,355

7,165

（億円）

連結BS計上額※2 2,811 1,855 2,665 2,860

手元資金※1の推移

地震リスク等に

備えた資金

成長投資の継続・「トイ・ストーリー」シリーズを

テーマとするホテル（約315億円）

・東京ディズニーシー大規模拡張プロジェクト（約2,500億円）

使途のイメージ

回復までの

運転資金の補てん

運転資金

※1 コミットメントラインと社債（未発行）を含む※2 現金及び預金と有価証券の合計金額

26


7,360

2020年度の固定費の傾向

人件費 ↓

• 労働時間の減少

• 業務量の平準化によるコスト削減

• 雇用調整助成金の申請・受給

減価償却費 ↑ • 東京ディズニーランド大規模開発エリアの開業以降増加

その他の固定費 ↓• 販売促進費など入園者数の減少に応じたコスト削減の実施

• スペシャルイベント・プログラムを中止した結果減少

緊急的かつ期間限定組織として社長直下の「コストコントロールチーム」を組成（2020年6月）

全社的な収益レベルやキャッシュフローを見極めながら、経費や投資、人件費等のコストについて、足もとの状況と長期的な視点を踏まえた上で、迅速かつ厳格に精査・コントロールを推進

入園者数• 政府から再発令された緊急事態宣言および各自治体からの要請を踏まえ、2/7まで入園

者を各パーク原則5,000人以下に制限

チケット・商品・飲食販売収入

• 入園の有無に関わらず、誰でもアプリで商品を購入できるサービスの利用時間を拡大（1/13）

• ディズニーホテル宿泊者向け「アーリーエントリーチケット」の販売開始を予定（2/20）

• 変動価格制を導入予定（3/20）

• パーク内におけるゲストの「体験」を新たな収益源にするための検討（ファストパスの有料化など）

売上

コスト

「コストコントロールチーム」で固定経費・諸経費の大幅な削減を検討

※矢印は全て前年同期比較

27


・高い満足度を伴ったパーク体験を提供できている状態とする

・ 2020年度に過去高の入園者数及び営業キャッシュ・フロー※

を目指す

目標

※営業キャッシュ・フロー＝親会社株主に帰属する当期純利益＋減価償却費

Ⅲ.2020中期経営計画

新型コロナウイルス感染症流行禍での成果も含め、2020中期経営計画の振り返りは期末決算と同時に発表

① コア事業戦略“新鮮さ”と“快適さ”を提供するハードの強化

長期持続的なソフト（人財力）の強化

② 財務方針営業キャッシュ・フローを成長投資に充当し、企業価値の向上を目指す

戦略

基本的な考え方に変更はないものの、新型コロナウイルス感染症流行の対応が優先。

活動は経営環境の変化に応じて適宜精査

経営環境の変化により定量目標を取り下げ

29

15 円 17.5円

25 円 25 円 25 円30 円 30 円

35 円 35 円 37.5円 40 円 42 円 44 円

26 円

2007 2008 2009 2010 2011 2012 2013 2014 2015 2016 2017 2018 2019 2020

配当

1株当たり年間配当額の推移

年間配当額

（年度）

※2015年4月1日の株式分割からさかのぼって便宜的に配当金を計算

[方針]

安定的な配当を目指す

方針：営業キャッシュ・フローを成長投資に充当し、企業価値の向上を目指す

• 公開買付けによる自己株式を取得買付け等の期間総数発行済株式総数に対する割合取得価額の総額

2020年1月31日～2020年3月2日 1,500,000株 0.41%（小数点以下第三位を四捨五入） 20,745,000,000円

自己株式の取得

株主還元を経営の重要な政策の１つとして認識していることに変更はない

[予想]

安定的な配当を目指すという方針に変更はないものの、現在の厳しい経営環境において、手元流動性の確保、成長投資の資金確保を優先するため減配。

Ⅲ.2020中期経営計画

30

開発場所平面駐車場を転用し、東京ディズニーシーの敷地を拡張

開発面積約100,000㎡（バックステージを含めると約140,000㎡）

導入時期 2023年度

テーマ「魔法の泉が導くディズニーファンタジーの世界」

エリアテーマ『アナと雪の女王』『塔の上のラプンツェル』『ピーター・パン』

施設（施設数）

アトラクション（1）レストラン（1）



イメージ

※現時点での内容であり、今後変更になる場合があります

©Disney 32３つのエリア、４つのアトラクション、１つのホテルで構成


大規模拡張プロジェクト

約2,500億円

年間 500億円レベルの押し上げ

5,000億円台半ば～後半へ投資額

投資効果：売上高換算

連結売上高

新たな「体験価値」の創出により

33


©Disney/Pixar2021年度以降の投資額は精査中

「トイ・ストーリー」シリーズをテーマとするホテル2021年度約315億円

※イメージであり、各施設のエリアを精緻に示すものではありません


東京ディズニーランド大規模開発2020年9月28日約750億円

東京ディズニーシー大規模拡張プロジェクト開発予定地 2023年度約2,500億円


「ソアリン：ファンタスティック・フライト」2019年7月23日約180億円

34


東京ディズニーリゾート

＜東京ディズニーランド＞ファンタジーランドを含め、7つのテーマランドすべてを開発対象にエリア規模での刷新を順次おこなうなど、インパクトのある開発をおこなう

＜東京ディズニーシー＞飛躍的な進化を遂げるべく、複数の拡張用地を活用した大規模なパーク開発をおこなうことで、質・量ともに体験価値を大幅に向上させる

＜東京ディズニーリゾート内のホテル＞東京ディズニーリゾート全体の価値向上に向け、客室数の増加を含めたリゾートとしての環境整備を行い、滞在価値向上を促進する

新規事業

・新子会社「株式会社オリエンタルランド・イノベーションズ」の設立

・新会社設立に限らず、引き続き長期的視点で成長が期待される事業領域への調査研究を継続し、OLCグループの永続的な成長に寄与すべく幅広く検討

・目標とする時期を限定することなく、1セグメント化を目指す

長期的な視点で方針を策定、内外環境を勘案し実現を目指す

大規模投資を継続、更なる発展により売上高を向上

更なる発展に向け、幅広く検討を進める

35


※2021年1月28日時点で公表している計画のみを記載




東京ディズニーランド大規模開発「美女と野獣“魔法のものがたり”」「ファンタジーランド・フォレストシアター」※

「ベイマックスのハッピーライド」「ミニーのスタイルスタジオ」

2020年9月28日（投資額約750億円）

「ニモ＆フレンズ・シーライダー」2017年5月12日オープン（投資額約50億円）

「ソアリン：ファンタスティック・フライト」2019年7月23日オープン（投資額約180億円）

「イッツ・ア・スモールワールド」2018年4月15日リニューアルオープン

新規デイパレード「ドリーミング・アップ！」2018年4月15日スタート（投資額約24億円）

新規プロダクト

新規ナイトタイムスペクタキュラー「Celebrate! Tokyo Disneyland」2018年7月10日～ 2019年4月26日

“新鮮さ”と“快適さ”を高める新規プロダクトを導入

V. Appendix

37

※「ファンタジーランド・フォレストシアター」のオープン日は未定

©Disney

「ソアリン：ファンタスティック・フライト」の導入

パーク内容導入時期/投資額

東京ディズニーシーソアリン：ファンタスティック・フライト2019年7月23日

約180億円

効果

“新鮮さ”海外ディズニー・テーマパークで高い人気を誇る「ソアリン」に、東京ディズニーシーオリジナルのテーマとシーンを加えて導入

“快適さ”

• アトラクション体験人数の増加

• パーク内のゲスト滞留バランスの改善

新鮮さと快適さの高さで想定以上の満足度を得て、集客に貢献

V. Appendix

体験時間：約5分乗車定員： 1シアターあたり87名シアター数： 2シアター

多くのゲストがエントランスから左側に進むため、時計回りに回遊する傾向があった。

エントランスから向かって右側に配置することで、ゲストの動きを分散化し、ゲスト滞留バランスが改善。

38

東京ディズニーランド大規模開発

©Disney

V. Appendix

美女と野獣の城

ミニーのスタイルスタジオ

ベイマックスのハッピーライド

ビッグポップ

安全・安心を優先の運営でも入園者数、新鮮さ、快適さの向上で効果を発揮©Disney

現時点での導入効果今後さらに期待できる効果

新鮮さ日本オリジナルアトラクション＋東京ディズニーランド初の屋内シアター

快適さ・キャパシティの増加・屋内レストランの導入

＋・アトラクション体験人数の増加・全天候型シアター

主な施設主な新型コロナウイルス感染症

流行の対策

アトラクション

美女と野獣“魔法のものがたり”

・入園後にアプリにてエントリー受付

・座席間にアクリル板を設置

ベイマックスのハッピーライド入園後にアプリにてエントリー受付

キャラクターグリーティング施設

ミニーのスタイルスタジオ入園後にアプリにてエントリー受付

商品施設ビレッジショップス・事前オンライン予約

・公式アプリの利用促進

飲食施設・ラ・タベルヌ・ド・ガストン・ビッグポップ

事前オンライン予約

39

※ファンタジーランドの屋内シアター「ファンタジーランド・フォレストシアター」のオープン日は未定

ITの活用

• 2019年7月公式アプリでのディズニー・ファストパス取得サービスを開始• 2020年2月パーク内のフォトサービスを便利にお楽しみいただける「ディズニー・フォト」を公式アプリに追加

＊

オンラインチェックイン機能の対象となるディズニーホテルが増加・ 2020年5月公式アプリの英語版を導入

©Disney

ITの活用を今後の成長可能性ととらえ、さらなる展開を検討

V. Appendix

• 2020年7月稼働開始• 年間パスポート所有者用ゲートに新の顔認証システムを採用• スムーズな入園を実現するゲート形状の変更• 多言語に対応する自動券売機を導入

サービス施設の更新改良

東京ディズニーランドメインエントランス

• 2019年7月稼働開始• エントランス近くの駐車スペースが増加• ゲスト誘導の効率化

立体駐車場

＊現在システム調整中につき、一時サービスを停止

利用者数の多いサービス施設をリニューアルし、“快適さ”が向上


メインエントランス

立体駐車場

40

出典：日本政府観光局（JNTO）の資料を元にグラフを当社にて作成

海外ゲスト対応

受入体制• 各種予約サイトの多言語化など、情報を拡充

• コミュニケーションツールの拡充

集客活動• 各国の特性に合わせたマーケティング活動の実施

• OTA※

の拡充

日本への訪日外国人数と取り込み率海外ゲスト数と海外ゲスト比率

（年度）（年度）

※Online Travel Agent…オンライン上のみで取引を行う旅行会社

1,467

2,136

2,482

2,977 3,163

2,777

10.7%

8.5%10.3% 9.9% 9.9% 10.4%

2014 2015 2016 2017 2018 2019

訪日外国人（万人）取り込み率

157 181

255

295 313

290

5.0%6.0%

8.5%9.8% 9.6% 10.0%

2014 2015 2016 2017 2018 2019

海外ゲスト数（万人）海外ゲスト比率

受入体制の整備と集客活動の強化

V. Appendix

41

「働きやすい」環境を整備し、「成長を実感できる」施策を実施することで「オペレーション力」と「ホスピタリティ力」双方の基盤を強化

働きやすい環境の推進

職種／時間帯の偏りを是正

• 入社に際し転居を伴う遠方在住者に対する住宅支援施策の

拡充

働き方の変化への対応

• 新たな社員区分「テーマパークオペレーション社員」を採用

• 休暇や手当に関する制度改正

• 社員の育児休職からの早期復職を支援する保育所を開設

• 試験的に導入している在宅勤務の対象を拡大

成長を実感できる施策

ホスピタリティの向上

• エリアごとに部門を越えてキャストが協力する施策を実施

• OJTに入る前の新規トレーニング「Debut into the Magic」の実施

• 東京ディズニーランド大規模開発に向けたキャストの

ホスピタリティ向上施策の実施

キャリア支援の強化

• キャストのキャリア形成を支援する「OLCキャリアカレッジ」の

プログラムのさらなる充実

キャストが安心して働ける環境作りとさらなるホスピタリティの向上を目指す

V. Appendix

42

OLC

・高いホスピタリティを持った経験豊富なキャストの定着率のさらなる向上・雇用の安定による事業の安定的成長

テーマパークオペレーション社員の導入

効果

概要

採用計画・ 2022年度までに3,000人から4,000人を採用

テーマパークオペレーション社員準社員

雇用形態「正社員」「パート・アルバイト」

勤務体系フルタイムでの勤務勤務日数・時間帯の選択が可能

担当職種複数の職種を担当基本的に１つの職種を担当

キャスト• 成長の機会創出• 働き方の選択肢が広がり多様な働き方の実現• 長期にわたり安定して働ける安心感の醸成

ゲスト• さらに高いオペレーション力や

ホスピタリティ溢れるサービスを体験

ゲスト、キャスト、OLCがともにメリットを享受できる状態を目指す

V. Appendix

43

株式会社オリエンタルランド経理部IRグループ

047-305-2034 www.olc.co.jp

注意事項：

本資料は、 O L C グループの業績及び今後の経営戦略に関する情報の提供を目的としたものであり、当社が発行する有価証券の投資勧誘を目的としたものではございません。

本資料にて開示されているデータは、発表日現在の判断や入手可能な情報に基づくものです。当社グループの事業は、顧客嗜好・社会情勢・経済情勢等の影響を受けやすい特性を持っているため、本資料で述べられている予測や見通しには、不確実性が含まれていることをご承知おきください。

テーマパーク入園者数については単位未満を四捨五入、財務データについては単位未満を切り捨てて記載しています。

本資料の転載はご遠慮ください。

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