OpenStack Summitの歩き方

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Transcript of OpenStack Summitの歩き方

OpenStack Summitの歩き方2015

whoami齊藤 秀喜(さいとう ひでき) / TwitterID: @saito_hideki

日本OpenStackユーザ会ボードメンバー (兼)写真部 部長 株式会社インターネットイニシアティブ

著書 OpenStackクラウドインテグレーション ISBN: 9784798141251 FUL

L ACCE

SS!

本日のテーマ 「OpenStack Summit」

https://www.openstack.org/summit/tokyo-2015/

Current topics

★OpenStack Summit?

★初参加のSummitふりかえり

★Summitの歩き方

★東京にSummitがやってくる!

OpenStack Foundationが主催し、世界中の候補地から選ばれた都市で、年2回 春と秋に開催されるOpenStackerの祭典。

summit = [“Austin”,”San Antonio”,”Santa Clara”,”Boston”,”San Francisco”, ”San Diego”,”Portland”,”Hong Kong”,”Atlanta”,”Paris“,

”Vancouver”,”Tokyo”,”Austin”,”Barcelona”,…]

OpenStack Summit?

Summit agenda1. Upstream training

2. Keynote session

3. Break-out session and Hands-on

4. Design summit & Ops Meetups

5. Collaboration day

6. Market place

Upstream trainingSummit本番に先立って2日間の日程で行われる、開発者向けに、コントリビュータに必要な「お作法」を教えてくれるトレーニング。日本でも不定期開催されています。

OpenStack Foundationから今後の開発の方向性に関するメッセージや、新リリース注目の新機能、超大規模ユーザからの事例紹介を交えた基調講演。

Keynote session

なんだか演出がモノ凄い!

公募された中から、厳選されたセミナー形式のセッションやハンズオンが盛りだくさん。東京サミットの公募もまだ間に合います!

★ CURRENTLY ACCEPTING PRESENTATION SUBMISSIONS UNTIL JULY 15TH, 2015, 11:59 PM PDT

https://www.openstack.org/summit/tokyo-2015/call-for-speakers/

Break-out session and Hands-on

Design Summit and Ops Meetups

OpenStackの開発者や運用技術者が同士が集まり、さまざまなテーマで、意見交換やコンポーネント毎の設計・実装の方向性に関するディスカッションが行われる。

まる1日、同じ部屋を確保して行われる、OpenStackを取り巻く他の技術に関するセッション。Vancouver Summitでは、Ansible,OPNFV,Containerがテーマとなった。

Collaboration day

Market placeでは、スポンサー企業の、OpenStackに対する取り組みや製品説明のほか、パーティーへの参加登録なども受け付けてくれます。

Market place

初参加のSummit ふりかえり

注目した分野は ~High Availability~

★ 本気で構築・運用されているOpenStackの話 1. プロダクション環境でのシステム構成事例

2. コントロールプレーンの高可用性を確保する手法

3. コンポーネントや機能ごとのHA構成ノウハウ

4. 冗長化された複雑なシステムの構築・運用技術

初参加で期待していたこと

Summitで紹介されていた コントロールプレーンの

冗長化手法まとめ

HA関連のセッションは、どれも満員状態。関心の高さを感じました。 1. ★Deep Dive Into a Highly Available OpenStack Architecture(これは必見!)

• Video: https://goo.gl/2EsZVt • Slide: http://goo.gl/BZwWh1

2. High Availability and Resiliency Testing Strategies for OpenStack Clouds • Video: https://goo.gl/qOqtHP • Github: https://goo.gl/61gboU

3. Pacemaker: OpenStack’s PID 1 • Video: https://goo.gl/pH7Wmy • Slide: http://goo.gl/o4FGQK

4. MariaDB Galera cluster : Best practices • Video: https://goo.gl/ENf5lY

HA関連のおすすめセッション

HAのベストプラクティス

Controller#2

Controller#1

VIP

HAProxy HAProxy HAProxy

Pacemaker Pacemaker Pacemaker

Keystone Keystone Keystone

Nova Nova Nova

Neutron Neutron Neutron

Glance Glance Glance

Cinder Cinder Cinder

RabbitMQのクラスタ機能を利用する

MySQL/MariaDBはGalera Clusterで冗長化

Controller#0

各コンポーネントは機能毎に、PacemakerとLBを利用してA/A,A/Pで構成する。

Pacemakerは、systemdを 利用して各サービスを管理 する。

どのセッションでも、ほぼ同じ要素でHAを構成。

HA構成のための要素技術

★サービス冗長化技術 Pacemaker/HAProxy

★DBの冗長化技術 MySQL/MariaDBとGalera Cluster

★自動化・構成管理 Ansible/Chef/Puppet

★CI/CDシステム Jenkins

世界的にみて、OpenStackの本番環境での利用は想像以上に進んでいました。それにともない、Summit参加者の関心は、新しい機能やコンポーネントだけでなく、運用関連技術にまで広がっているのを感じました。注目したHAに関しても期待通り充実した内容でした。

★OSSを利用してHA構成を構築した実例が紹介されていた ★コンポーネントや役割毎にHA構成にノウハウがある ★構築だけでなくテストの仕組みも自動化されていた ★コントロールプレーンは、標準的なHA構成手法が確立されている

初参加のSummitは期待通り

Summitに参加すれば このようなトレンドやノウハウを

効率的に集められる

Summitの歩き方 ~より効率的にトレンドや実践できる知識を学ぼう~

歩き方1.旅の準備

2.前日にやっておきたいこと

3.Summit当日

★日程を確認しよう Upstream Trainingのように、Summit直前に開催されるイベントもあります。参加したい場合には忘れず日程に組み込みましょう。 参考 https://wiki.openstack.org/wiki/OpenStack_Upstream_Training

★ホテルの手配もお早めに! 公式サイトからの申し込みで割り引きとなるホテルの部屋は、早々に埋まります。ちなみに、Expediaなどで予約するのであれば、キャンセル無料となっている場合が多いので、とにかく部屋だけは先に確保することをオススメします。

旅の準備(1/4)

★チケットは有償です!購入には早割を利用しよう Vancouver Summitのチケットは、Eventbriteから購入します。FULL ACCESS PASSの料金は、早期割引で$600でした。ちなみに通常料金は$1,000に設定されていました。 東京でも早割は$600からスタートしています。

★ATCにはディスカウントコードが送られます! 開発に貢献すると、From: [email protected]からチケットのディスカウントコードがメールで送られてきます! このコードでFULL ACCESS PASSの早期割引チケットの金額分が無償になります!

旅の準備(2/4)

★FULL ACCESS PASSを購入したらもう安心? 安心しちゃダメ!あなたのFULL ACCESS PASSのカバー範囲は、メインイベントのSummitだけです! Upstream Trainingやスポンサー主催のパーティーなど、参加費は無償であっても、事前に参加登録が必要なイベントがあるので注意しましょう。

旅の準備(3/4)

★スケジューラアプリには要注意! SummitのスケジュールはWeb の他、スマートフォン用アプリ としても提供されます。

~要注意~ Break-out sessionのアプリと DesignSummit/OpsMeetups のはアプリは別物です! 公式サイトで案内されているの は、Break-out sessionのもの だけなので要注意です! Tokyoでは改善してほしい!

旅の準備(4/4)

Break-out session DesignSummit OpsMeetups

前日にやっておきたいこと★レジストレーションは前日に! レジストレーションはSummit前日から可能です。最初に一度だけ行ってパスを受け取れば、その後は必要ありません。混み合うので前日にやってしまいましょう。

★会場の見取り図を入手 PASSには会場の見取り図が同封されています。 Keynote Session会場などを事前に確認して、効率的 に回れるよう準備しましょう。会場は広いのです!

★Keynoteセッションには絶対参加しよう!!! モノ凄い演出の一大ショーです。でも、後ろの席ではステージが遠く、魅力も半減です!早起きして並んで前列で見ないと損ですよ!

Summit当日(1/5)

★Break-out sessionではテーマ決めが必要 Vancouverでは、合計400を超えるセッションが行われました。 魅力的なセッションが被るのは当たり前な状況が待ち受けています。テーマを決めて聴講計画を立てましょう!

★Summitらしい服装で! スーツ姿で参加しようとしていませんか?満席だと床に座って聴くことも多くなります。ラフな服装をオススメします。

Summit当日(2/5)

★あわてるな!ちゃんと録画されている! Break-out sessionは、全て録画されており、Summit公式サイトから、いつでも視聴可能です。 報告書の作成用に登壇者やスライドを撮影するよりも、セッションに集中しましょう! 参考) https://www.openstack.org/summit/vancouver-2015/summit-videos/

★撮影時は周囲への心遣いを(自戒の念も込めて) Design SummitやOps Meetups、Collaboration Dayは録画されないようです。スライドなどの写真撮影時は、シャッター音を消すなど、周囲への配慮を忘れないようにしましょう。

Summit当日(3/5)

★Market placeを訪れてみよう Market placeでは、スポンサー各社が、さまざまなコンセプトのブースを出展しています。 Break-out sessionのスピーカーも自社のブースで案内をしていたりするので、質問・相談・議論をするチャンスです! 積極的に話しかけてみましょう!

Summit当日(4/5)

Design Summit/Ops Meetupsに参加しよう 部屋で行う議論は、Etherpadを中心に進行することが多いので、参加するならラップトップPCは必須アイテムです。EtherpadのURLも事前に確認しておきましょう。電源コンセントは結構あります。 参考) https://wiki.openstack.org/wiki/Design_Summit/Liberty/Etherpads

Summit当日(5/5)

会場ではランチが無料提供されます。 期間中はスポンサー主催のパーティーも開かれます!

Summitのごはん

バンクーバーでは、Summitの記念品として参加者全員にウィンドブレーカーが配布されました。 Market Placeでは、その他にも、さまざまなグッズがもらえます。衣類が多いので、Summitに持っていく服を減らしてもいいかもしれません。

Summitグッズ

Summitに参加したい! でも海外は遠い…

Summitが東京にやってくる!

★開催地: グランドプリンスホテル新高輪 ★日程: 2015/10/27-30 •チケット発売開始! •Call for Speakersは7/15まで!

OpenStack Summit Tokyo世界最大級のカンファレンス に参加できるチャンス!

Order Now!!

ご静聴ありがとうございました OpenStack Summit Tokyo

2015.10.27-30 で会いましょう!:)

https://www.openstack.org/summit/tokyo-2015/