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Corporate Profile One Kyowa Kirin

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Page 1: ONE KYOWA KIRIN3 CORPORATE PROFILE CORPORATE PROFILE 4 Global 世界中で連携するチームワーク 「One Kyowa Kirin」としてグローバル展開を加速 協和キリンは、日本・欧州・北米・アジア/オセアニアの4つの「地域」とグローバル

Corporate Profile

One Kyowa Kirin

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新たに構築した「One Kyowa Kir in」体制 のもと、

グローバル・スペシャリティファーマ(GSP)を 目指し、加速します。

協和キリングループは、ライフサイエンスと

テクノロジーの進歩を追求し、新しい価値の創造により、

世界の人々の健康と豊かさに貢献します。

経営理念

代表取締役社長

宮本 昌志

Top Messageトップメッセージ

Core Values 価値観

Commitment to Lifeコミットメント・トゥ・ライフ

この地球上で最も大切な存在のために働こう。患者さん、 患者さんを介護する人、医療従事者、そしてお客様のために価値を創造しよう。

正しいことをしよう。一貫して誠実で倫理的であろう。公正な事業運営を通じて、より良い世の中を造ろう。

Integrityインテグリティ

情熱を持ち、楽しみながら、生活を変革しよう。全ての業務において、現状維持を良しとせずチャレンジしよう。

Innovationイノベーション

ワン・フォー・オール、オール・フォー・ワン。多様性のあるチームで働き、お互いに尊重しよう。組織の枠を超えよう、そしてステークホルダーと連携しよう。

Teamwork/Waチームワーク/和・輪

「One Kyowa Kirin」体制 当社グループは、2016-2020年 中期経営計画で、創薬から

開発、製造、販売までをすべて自らで担うグローバル・スペ

シャリティファーマ(GSP)を掲げ、全社一丸となり取り組み

を進めています。この目指す姿に向けた歩みを加速するた

めに2019年4月に導入したのが、「One Kyowa Kirin」体制

です。これは、日本・EMEA(ヨーロッパ・中東・アフリカ)・

北米・アジア/オセアニアの4つの「地域(リージョン)」軸と、

製薬会社として必要な「機能(ファンクション)」軸を組み合

わせたマトリックスマネジメント体制です。この新たな体制

で海外での飛躍をより確実なものへとしていきます。

ユニークな製薬会社としてあり続ける 協和キリングループの強みは、自社創薬力とパイプライン

のユニークさです。自社で研究・開発した、Crysvita、

Poteligeo、Nouriast/Nourianzをグローバルで上市できた

ことは、自社創薬力の高さを裏付ける大きな成果と自信に

なりました。また、CrysvitaやPoteligeoが使われるのは、

他社が積極的に参入しないニッチな領域ですが、従前から

私たちはこうした領域も看過せずターゲットとしてきました。

たとえ、希少疾患であっても、その病気で苦しんでいる患

者さんは確実に存在します。市場の大小にかかわらず、一

人でも多くの患者さんを救いたいという信念が私たちには

根付いているのです。この信念こそが、世界中にある多く

の製薬会社の中においても、けっして埋もれることなくユ

ニークな製薬会社としてあり続けることにつながっています。

 これからも協和キリングループは「ユニークさ」や「人材

の多様性」を活かしながら、攻めと守りの両面からビジネス

を強化します。SDGs(持続可能な開発目標)への貢献、そし

て経営理念のもとに全社員が共有している「がん、腎、免疫

疾患を中心とした領域で、抗体技術を核にした最先端の

バイオテクノロジーを駆使して、画期的な新薬を継続的に創

出し、開発・販売をグローバルに展開することにより、世界

の人々の健康と豊かさに貢献する、日本発のグローバル・

スペシャリティファーマとなる。」というビジョンの実現に

向け、たゆまぬ努力と挑戦を続けていきます。

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Global 世界中で連携するチームワーク

アジア/オセアニア地域の医薬品市場は、今後10年で米国並みの規模に成長することが見込まれ、かつてなく明るい見通しです。こうした状況に加え、各国での医療制度改革の影響もあり、革新的な医薬品へのアクセスが容易になりつつあります。アジア/オセアニア地域では優秀なメンバーが、新たな体制の中、起業家精神を持ち、当社の価値観、すなわちイノベーション、チームワーク/和・輪、インテグリティのもと、課題解決やチャンスを活かす活動を進めてきました。私たちは今後も一丸となって、お客さま、株主の皆さまを含むあらゆるステークホルダーのためになるCSVの実現を目指します。

協和キリンのEMEA地域では、700名以上の社員が、世界の人々に笑顔を届けるために飛躍するというミッションの実現に取り組んでいます。療養生活の改善に役立つ可能性をもつ当社製品を滞りなく患者さんの手元にお届けできるよう、「One Kyowa Kirin」体制の強化、そして現在進行中のグローバル戦略品の推進により、EMEA事業のさらなる成長を図ります。「良い治療薬 = 良い事業」という信念のもと、彼らの熱意ある働きを通じて、今後もEMEA各地の患者さんのお役に立てると確信しています。

EMEAグローバル戦略品の上市によって、EMEA事業のさらなる成長を図ります。

アジア/オセアニアブランドの確立と新製品の発売により、持続的な急成長を目指します。

昨年、協和キリンの北米地域では、大改革を実行しました。ラホヤ(カリフォルニア州)の研究機能と、プリンストンとベドミンスター(ともにニュージャージー州)を中心とする開発、薬事、販売機能を、北米地域として一つのマネジメント体制のもとに正式に集約しました。この新体制のもと北米地域では、数多くの優秀な人材が、患者さんが必要とする治療薬をお届けするため懸命に業務に取り組んでいます。これからも、固い決意と結束、共感をもって事業に取り組み、協和キリンのグローバルな発展に貢献していきます。

北米固い決意と結束、共感をもって事業に取り組み、協和キリンのグローバルな発展に貢献します。

北米リージョンヘッドKyowa Kirin USA Holdings, Inc. 社長

Gary Zieziula

アジア/オセアニアリージョンヘッド Kyowa Kirin Asia Paci�c Pte. Ltd.社長

Tan Boon Heon, Ph.D.

EMEAリージョンヘッド Kyowa Kirin International plc社長

Abdul Mullick, Ph.D.

「One Kyowa Kirin」のもと、グローバ ル展開を加速協和キリングループは、日本・EMEA・北米・アジア/オセアニアの4つの「地域」とグローバル・スペシャリティファーマとして

必要な「機能」を軸とする新たなグローバル組織体制を構築し、「One Kyowa Kirin」としてさらなるグローバル展開を進めて

います。この組織体制のもと、当社の強みである抗体医薬をはじめとして、新薬創出型の製薬企業として魅力ある開発パイプラ

インの構築を目指します。2019年は協和キリングループとして過去最高の海外売上収益を更新し、海外売上高比率は39.1%ま

で増加しました。2020年はさらなる増収を見込んでおり、海外ビジネスは、グループの収益の柱へと成長しています。

世界4極体制

日本

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細胞表面に存在するCCR4に結合する抗体で、結合したがん細胞をADCC活性により撃退し、抗腫瘍効果を示します。

アデノシンA2A受容体の働きを遮断するという新しい作用機序を有します。パーキンソン病の運動合併症の一つであるウェアリング・オフ現象を有する患者さんに有効性が認められています。

遺伝子の異常で過剰に産生されている血中FGF23へ結合し、その作用を抑制することで、尿細管での

リンの再吸収を増加させ、血中リン濃度を増加させる作用を有しています。

Our Focus 私たちの特徴

抗体技術を核とした最先端のバイオテクノロジー

技術基盤

● 遺伝子工学技術● タンパク質・抗体工学技術● 糖鎖分析・制御技術

● 細胞培養・分化制御技術● バイオ医薬品製造技術

皮膚科領域において「ドボベット」、「ルミセフ」を発売し、乾癬治療における新たな選択肢を提供しています。市場に浸透し、高い評価を得ているアレルギー性疾患治療剤「アレロック」などの製品群を軸に、患者さんの治療満足度の向上や快適な日常生活の実現に貢献しています。

免疫・アレルギー

がん、腎、免疫疾患を中心とした領域で、抗体技術を核にした最先端のバイオテクノロジーを駆使して、画期的な

新薬を継続的に創出し、開発・販売をグローバルに展開することにより、世界の人々の健康と豊かさに貢献する、

日本発のグローバル・スペシャリティファーマとなる。

Vision 事業ビジョン

4つの重点カテゴリー

Poteligeo抗CCR4ヒト化抗体モガムリズマブ

菌状息肉腫およびセザリー症候群

最新のグローバル戦略品

Crysvita(抗FGF23完全ヒト抗体ブロスマブ)

X染色体連鎖性低リン血症

Nouriast/Nourianz(アデノシンA2A受容体拮抗剤イストラデフィリン)

パーキンソン病

パーキンソン病に対して、新規作用機序を有する非ドパミン系薬剤「ノウリアスト」、経皮吸収型製剤である「ハルロピテープ」を中心に、新たな薬物治療を提案しています。また、抗てんかん剤「デパケン」「トピナ」などを通じて、中枢神経領域の疾患の治療に貢献しています。

中枢神経

がん化学療法による発熱性好中球減少症の発症抑制に用いられる持続型G-CSF製剤「ジーラスタ」、当社独自のポテリジェント技術を応用した抗体医薬品「ポテリジオ」、癌疼痛治療剤などを通じて、がんと闘う人々に貢献しています。

がん

腎カテゴリーのリーディングカンパニーとして、腎性貧血治療剤「ネスプ」、透析患者さんの二次性副甲状腺機能亢進症治療剤「レグパラ」や「オルケディア」などを通じて、慢性腎臓病の合併症治療に貢献しています。さらに、慢性腎臓病の原因の一つである糖尿病の治療剤「オングリザ」をラインアップに加えることで、糖尿病、慢性腎臓病のトータルケアに貢献しています。

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Innovation イノベーションへの挑戦

多様な人材を基盤に研究開発を加速

イノベーションを実現するR&D戦略 研究開発部門では、持続的成長に欠かせない基礎・探索

研究や、競合品とは異なる唯一無二の価値、「オンリーワン・

バリュー」を有する開発品の継続的な創出のため、多様な

個々の能力を活かし一層のスピード感をもって取り組んで

います。特に、腎、がん、免疫・アレルギー、中枢神経の各

カテゴリーの医療ニーズに基づいた開発品の創出と、一群

の医薬品を生み出す可能性を秘めた画期的なモダリティ技

術の開発に向けて、さまざまな挑戦を続けています。日米

の自社研究拠点に加えて、積極的なオープンイノベーション

を活用した創薬技術や新規知的財産の獲得を行うことでも、

イノベーションの継続的な創出を実現します。また、従来

の研究開発の手法に加え、AIなどの新技術も積極的に取り

入れることで、魅力的な新薬をいち早く患者さんのもとに

お届けできるような研究にも取り組んでいます。さらに、

これまでに上市したプロダクトの価値を最大化するととも

に、今後のグローバル品の創出に向けて、国・地域や組織

の壁を越えて一体となった開発体制を構築しています。

 イノベーションの継続的な創出はたやすいことではあり

ませんが、さまざまなバックグラウンドを持つ多様な人材

が集まる組織であるからこそ、それが実現できると自負し

ています。研究開発部門は、一人ひとりが「 Innovation」と

いう価値観の実践を通じて、患者さんのための価値提供に

邁進しています。

抗体医薬に強みをもつパイプライン

抗体医薬 タンパク製剤低分子化合物

8品目

4品目

7品目申請中

6品目フェーズⅢ

フェーズⅠ

フェーズⅡ

多様な人材が持続的に 活躍できる環境づくり協和キリングループは人材をイノベー

ションの源泉と捉え、多様な人材の活

躍を企業競争力を高めるうえで欠かせ

ないものと考えており、その実現のた

め多くの施策に取り組んでいます。

人材育成

One Kyowa Kirin体制においては、グローバルな適材適所の重要性が高まっており、これを推進するGlobal Mobility Programsを整備しました。 2019年には新たにタレントレビュー会議を設置しました。将来のあるべき組織体制を想定し、現在の人員との需給ギャップを把握するとともに、一人ひとりの能力を最大限引き出すための挑戦機会の提供をすべての部門において議論しています。併せて、次世代を担う経営人材育成にも取り組んでいます。候補人材プールに対して、アセスメント、選抜研修の受講、早期抜擢や海外派遣を含むタフアサインメントなどを組み合わせた育成施策を推進しています。

Diversity & Inclusion

協和キリンでは、年齢、性別、障害の有無、国籍、性的指向などにかかわらず、多様な社員が活躍するために種々の環境整備を進めています。グローバル化に伴い外国人材も増加しており、幅広い分野で活躍しています。さらに、イクボスマネジメントセミナーやアンコンシャス・バイアスセミナーを開催し、マネジメント層の意識改革に力を入れています。 企業競争力を高めるうえで女性の活躍推進は特に重要なものと位置づけ、キャリアトレーニングなどの充実を進めています。 こうした取り組みの結果、2016年8月「えるぼし3段階目」の認定を受け、以降維持しています。また育児支援をはじめとする両立支援にも積極的に取り組んでいます。40歳以上の社員には介護の基礎的知識を習得するためのe-ラーニングを実施するなど、介護をしながらキャリア継続するための環境も整備しています。

* 開発品には、既承認品目における適応症・地域の追加を含んでいます。

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サプライチェーンマネジメント(SCM) 体制強化から グローバルS&OPへの進化へ 2019年 はグローバル 戦 略 品Crysvita、Poteligeoの

米国および欧州への供給が開始され、販売地域の拡大と

グローバルに販売する製品の増加、それらに伴い流通量が

増加しました。この大きな変化に対応するため、地域横断

的にサプライチェーンを適切にマネジメントするSCM部が

新設されました。2020年はCrysvita、Poteligeoの順調な

成長に加えて、2019年10月より3つ目のグローバル戦略

品であるNouriast/Nourianzの米国での販売が開始され、

さらに流通量の増加が見込まれます。そこで2020年は昨

年再構築したグローバルSCM体制のさらなる強化として、

グローバルに在庫の見える化を図り、需給に反応して事業

計画に沿った調整を迅速に行うためのS&OP(Sales and

Operations Planning)の取り組みをより加速させていき

ます。生産と営業に対し中立的な立場で製品の世界的な需

給管理を担っていくことで、私たちの製品を必要とする世

界中の患者さんに、必要とするタイミングで、必要とする

数量を滞りなくお届けする体制を構築しています。

Integrity高品質な薬の提供

安全な薬をグローバルに患者さんのも とに確実にお届けできる体制の強化

信頼性保証の向上グローバルでの品質保証(Quality Assurance)の向上  協和キリングループは、最高品質の医薬品・治験薬を提

供し、国際標準の品質・安全性・コンプライアンスのポリ

シーを遵守することで、世界の人々の健康と福祉に貢献し

続けることを目指しています。今回、One Kyowa Kirin体

制の始動に伴い、2019年4月より、社長直属の品質保証担

当役員(グローバルQAヘッド)が、日米欧亜の各地域の品

質保証活動を直接指導できる新体制が発足しました。

2019年9月には、グローバルGxP*1監査&規制コンプライ

アンス部門が発足し、独立した専門の監査部隊として始動

しています。

 グローバルQAヘッドは、常に各地域のQAヘッドと連携し、

2023年に完了予定のあるべき姿に向けたロードマップを

示し、リーダーシップを発揮しています。私たちの究極的

な目標は、競争力のある優位性を持ち、世界で通用する

Quality Management System(QMS)とQuality Culture

を構築することです。今後もグローバルで一貫した品質保

証・管理監督の体制を推進して、患者さんの安全と満足度

を最優先に取り組んでいきます。

*1 GxPとはGood x Practice(適正 x 基準)の略で、医薬品の開発段階から上市後の有効性、安全性、品質の信頼性を確保するために定められた基準。

ファーマコビジランス本部を新設 ファーマコビジランス(PV)は医薬品の安全性情報の収

集・評価・報告・伝達、および安全管理・安全監視活動に

より、治験品の製造販売承認取得と上市品の適正使用を推

進することです。医薬品は治験を通じ、安全性には万全を

期しています。しかし、実際に医薬品が使用される場面では、

他の医薬品との飲み合わせや個々の患者さんの身体状況な

ど、さまざまな要因によって、発売時には明確に見出されて

いない副作用が後に発覚することがないとは言い切れません。

万が一、安全性に関する重要な問題が発覚した場合には、

そのリスクを周知し、患者さんの安全性が確保されるよう、

適正使用に関する情報を発信していく必要があります。

そのためにPVはなくてはならない存在なのです。

 協和キリングループのPV体制は2019年4月からの新しい

グローバルマネジメント体制「One Kyowa Kirin」への変更

に伴い、日本・EMEA・北米・アジア/オセアニアの4つの地

域のPV担当者が、統一されたQMSにより、活動が行える

ように体制構築を進めており、日本では2020年1月に組織

再編によって、ファーマコビジランス本部を新設しました。

本部内にはPVマネジメント部およびPVオペレーション部、

PVメディカル部を設置しグローバル機能に適した体制に

しました。

世界4極体制に対応するグローバルSCM体制の強化

2020年の取り組み需給に応じた調整を行う Sales and Operations Planningを加速

供給体制

EMEA

アジア/オセアニア

日本

北米

2019年に始動したSCM部

収集・分析 収集・分析

フィードバック

医薬品のベネフィット・リスクバランスに影響を及ぼしうる、または保健衛生上の危害の発生・拡大の恐れが

あるような重要なものについて、以下の3つのリスク・情報を特定します。

ベネフィット・リスクバランスの評価

安全性検討事項

● 重要な特定されたリスク ● 重要な潜在的リスク ● 重要な不足情報

リスクに関する情報を収集する活動を計画・実施

医薬品安全性監視計画

● 自発報告 (副作用・感染症)● 研究報告● 外国措置報告● 市販直後調査

● 使用成績調査● 製造販売後データ ベース調査

● 製造販売後臨床試験

リスクを小さくするための

活動を計画・実施

リスク最小化計画

● 添付文書の作成・改訂● 使用上の注意の解説● 市販直後調査/調査結果の情報提供

● 医療関係者への追加の情報提供

● 患者さんへの情報 提供

● 使用条件の設定

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Creating Shared ValueCSV経営

ステークホルダーとの関わり協和キリングループは、経営理念において、世界の人々の健康と豊かさに貢献することを目的に、ライフサイエンスと

テクノロジーを強みとして、新しい価値を創造することを謳っています。この「新しい価値」はすなわち社会と共有で

きる価値(CSV:Creating Shared Value)です。

当社グループは、社会課題への取り組みによる「社会的価値の創造」と「経済的価値の創造」の両立により、企業

価値向上を実現するCSV経営を実践しています。

協和キリングループはさまざまな健康や環境、多様性に関する情報を知ってもらうことが、より良い社会につながると考え、SDGsに関連した取り組みを紹介するWebコンテンツ『MIRAI PORT』を開設しました。『MIRAI PORT』を通して、さまざまな情報を知っていただくことで、ライフサイエンスとテクノロジーの進歩を追求し、新しい価値の創造により、世界の人々の健康と豊かさに貢献します。

SDGsの取り組みを紹介する

MIRAI PORTを開設

経営理念に合致

キリングループCSV コミットメント由来

CSV重点課題 当社グループが貢献するSDGs

人権

労働慣行

環境

公正な事業慣行

消費者課題

コミュニティ

協和キリングループでは、事業場ごとに河川の清掃(黄瀬川・静岡)、あまごの稚魚放流

(桃沢川・静岡)、「秋吉台の草原を守り・育む活動(秋吉台・山口)」など、その地域の

方々とともに生態系を守る活動に取り組んでいます。富士事業場では、隣接する黄瀬

川の清掃活動を、静岡県の「リバーフレンドシップ制度」という枠組みの中、沼津土木

事務所、長泉町と協働のもと継続しています。

生物多様性を守る取り組み

環境

協和キリン富士事業場では、2005年より、地域住民を対象に「健康」をテーマとした

講演会を毎年実施しています。2019年は、「免疫を利用したがん治療法の可能性」と

題した講演を実施し、約110名の方にご参加いただきました。

健康を周知する活動

お客さま

企業価値向上を実現するCSV経営 を実践

 当社グループは、社会課題に関する国際的フレームワークとして提唱されているSDGs(持続可能な開発目標)に貢献でき

る取り組みを進めています。当社グループの経営理念にある「世界の人々の健康と豊かさに貢献します」は、SDGsの目標3の

「すべての人に健康と福祉を」という言葉と合致しており、この目標3を当社グループの中核的な課題と位置づけています。

社会と事業の両方の視点で設定された当社グループのCSV重点課題は、目標3をはじめとする合計13のSDGs目標に対す

る取り組みを担っています。

SDGsへの貢献

新たに開設された自社サイト『MIRAI PORT』https://www.mirai-port.com/

協和キリン高崎工場は、近隣地区の方々を対象にして、当社の事業、環境および健康

への取り組みについてご紹介し、理解を深めていただきました。

工場のある地域の皆さまに向けた健康への取り組み

社会/コミュニティ

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主要事業場

支店 研究所 工場

札幌支店 名古屋支店 東京リサーチパーク 高崎工場

東北支店 大阪支店 富士リサーチパーク 宇部工場

東京支店 京滋北陸支店 バイオ生産技術研究所

千葉埼玉支店 中国支店 CMC研究センター

北関東支店 四国支店

甲信越支店 九州支店

横浜支店

海外

アジア

Kyowa Kirin Asia Paci�c Pte. Ltd.

協和発酵麒麟(中国)製薬有限公司Kyowa Hakko Kirin China Pharmaceutical Co., Ltd.

韓国協和キリン株式会社Kyowa Kirin Korea Co., Ltd.

台灣協和麒麟股份有限公司Kyowa Kirin Taiwan Co., Ltd.

協和麒麟香港有限公司Kyowa Kirin Hong Kong Co., Ltd.

Kyowa Kirin (Thailand) Co., Ltd.

アメリカ

Kyowa Kirin USA Holdings, Inc.

Kyowa Kirin Pharmaceutical Development, Inc.

Kyowa Kirin Pharmaceutical Research, Inc.

BioWa, Inc.

ヨーロッパ

Kyowa Kirin International plc

主要グループ会社

国内

協和メディカルプロモーション(株) 協和キリンフロンティア(株)

協和キリン富士フイルムバイオロジクス(株) 協和キリンプラス(株)

商号 協和キリン株式会社

設立 1949年7月1日※ 旧協和発酵工業株式会社設立日。2008年10月1日付でキリンファーマ株式会社との合併により 「協和醱酵工業株式会社」より「協和発酵キリン株式会社」に商号変更。※ 2019年7月1日付で「協和キリン株式会社」に社名変更。

資本金 267億45百万円(2019年12月31日現在)

従業員数 5,267人(連結ベース、2019年12月31日現在)

代表者 代表取締役社長 宮本 昌志

本社 〒100-0004 東京都千代田区大手町1-9-2TEL:03-5205-7200

連結売上収益 3,058億20百万円(2019年12月期)

事業内容 医療用医薬品の研究・開発・製造・販売および輸出入等

親会社 キリンホールディングス株式会社

Corporate Data 会社概要

MIRAI PORT協和キリン卓球部ホームページ

病気と健康の情報サイト

https://www.kyowakirin.co.jp/patients/

病気と健康の情報等についてわかりやすくご紹介しています。

https://www.mirai-port.com/

MIRAI PORTは、協和キリングループの活動と合わせ、S D G sに関する国内外のトピックスを紹介していくオウンドメディア。

https://www.kyowakirin.co.jp/takkyu/

協和キリン卓球部は1974年に創部され、皆さまに支えられて多くの選手を輩出してきました。

当社Webサイトのご紹介

https://www.kyowakirin.com/

英語サイト

日本語サイト

https://www.kyowakirin.co.jp/

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https://www.kyowakirin.co.jp/

2020年4月