旭平和墓園合葬式墓地整備基本計画

平成３０年３月

尾 張 旭 市

目 次

第１章 計画策定の経緯と目的

１ 計画策定の経緯･････････････････････････････････････････････ 1

２ 計画の目的･････････････････････････････････････････････････ 1

第２章 旭平和墓園の現状

１ 立地･･･････････････････････････････････････････････････････ 2

２ 沿革･･･････････････････････････････････････････････････････ 3

３ 土地利用現況･･･････････････････････････････････････････････ 4

４ 墓地整備及び使用の状況･････････････････････････････････････ 5

５ 道路・広場及び駐車場整備状況･･･････････････････････････････ 7

６ 管理運営状況･･･････････････････････････････････････････････ 9

第３章 墓地ニーズの調査結果

１ まちづくりアンケートによる調査結果･････････････････････････ 12

２ 旭平和墓園使用者アンケートによる調査結果･･･････････････････ 14

３ 旭平和墓園における合葬式墓地整備についての意見募集による調査

結果･･･････････････････････････････････････････････････････ 17

第４章 整備の基本方針

１ 墓地形態の検討･････････････････････････････････････････････ 22

２ 整備位置の検討･････････････････････････････････････････････ 23

３ 整備規模の検討･････････････････････････････････････････････ 24

４ 整備の基本方針･････････････････････････････････････････････ 24

第５章 整備計画

１ 整備位置･･･････････････････････････････････････････････････ 26

２ 合葬式墓地･････････････････････････････････････････････････ 26

３ 駐車場･････････････････････････････････････････････････････ 28

４ スケジュール･･･････････････････････････････････････････････ 28

第６章 運営体制

１ 管理運営･･･････････････････････････････････････････････････ 29

２ 会計処理･･･････････････････････････････････････････････････ 29

３ 永代使用料の考え方･････････････････････････････････････････ 29

４ 永代使用料の想定･･･････････････････････････････････････････ 29

1

第１章 計画策定の経緯と目的

１ 計画策定の経緯

旭平和墓園は、市営墓地として昭和５７年より供用を開始し、以降、第２期、

第３期と拡張工事を行い、計画的に墓地の供給を行ってきました。

しかし、墓園区画の多くを墓地として整備しており、さらなる拡張は困難な

状況にあります。

また現在は、少子高齢化や核家族化の進行などに伴い、お墓に対する意識の

変化から、納骨堂や樹木葬といった承継を前提としない、一つの埋葬施設に多

くの方を埋葬する合葬式墓地の設置を求める声が届いています。

このため、より多くの市民が永く利用でき、親しまれる合葬式墓地を整備す

るため、旭平和墓園合葬式墓地整備基本計画を策定することとなりました。

２ 計画策定の目的

本計画は、市民意見や現在の旭平和墓園の供給状況、今後の墓地需要予測な

どを基に、長期的な視点に立った墓園運営を可能とする旭平和墓園内におけ

る合葬式墓地整備の基本計画策定を目的とします。

2

第２章 旭平和墓園の現況

１ 立地

旭平和墓園は、名鉄瀬戸線尾張旭駅から北へ約１．３km に位置し、都市計

画道路平子線（幅員１６ｍ）に接しています。西側には森林公園南門が隣接し、

南には市民の身近な水辺空間である維摩池が位置しています。維摩池と濁池

に挟まれた住宅地は第１種低層住居専用地域に指定され、閑静な住環境が形

成されています。

墓園までの交通手段は、自家用車の利用が多いものと想定されますが、公共

交通機関として、市営バスあさぴー号（旭平和墓園東バス停より徒歩２分）、

名鉄バス（森林公園南門バス停より徒歩５分）が利用できます。

■位置図

名鉄瀬戸線尾張旭駅

旭平和墓園

森林公園南門

3

２ 沿革

旭平和墓園は、昭和５５年２月２０日（尾張旭市告示第８号）の都市計画決

定をうけ、昭和５６年度に第１期工事が実施され、昭和５７年３月１日より供

用が開始されました。その後、平成２～４年度、平成１０年度に拡張工事が実

施され、現在に至っています。

■旭平和墓園事業の経過

昭和５１年９月１日 墓園計画に伴うアンケート実施

昭和５３年２月４日 墓園計画地の地元説明会

昭和５５年１月７日 都市計画案縦覧公告

昭和５５年２月２０日 都市計画変更告示（尾張旭市告示第８号）

昭和５５年３月１７日 都市計画事業認可（愛知県告示第２７０号）

昭和５５年１１月２１日 保安林解除予定告示（愛知県告示第１１４７号）

昭和５６年５月２８日 地元説明会

昭和５６年８月８日 保安林解除告示（農林水産省告示第１１６４号）

昭和５７年３月１日 都市公園法による供用開始（尾張旭市告示第６号）

昭和６３年９月２２日 地元説明会

昭和６３年１１月２日 都市計画案縦覧公告

平成元年２月１３日 都市計画変更告示（尾張旭市告示第１５号）

平成元年３月８日 都市計画事業認可（愛知県告示第１９９号）

平成３年４月１日 都市公園法による供用開始の公告（第２期拡張）

平成１３年８月１日 都市公園法による供用開始の公告（第３期拡張）

■造成工事期間

工 期 第１期 昭和５６年度 第２期 平成２～４年度 第３期 平成１０年度

工 区 Ａ～Ｇ区画 Ｈ～Ｊ区画 Ｋ～Ｎ区画

墓所面積

・区画数

２㎡ ５００区画 ２㎡ ３０８区画 ２㎡ １，８３１区画

３㎡ １，００５区画 ３㎡ ２１０区画 ３㎡ 0 区画

４㎡ ６０５区画 ４㎡ ２１９区画 ４㎡ 0 区画

合計 ２，１１０区画 合計 ７３７区画 合計 １，８３１区画

4

３ 土地利用現況

墓園面積は約６．５ha で、うち４０％にあたる２．６ha が墓地として利

用されています。出入口部には進入路を挟んで西に駐車場が位置し、東に駐車

場と同規模の広場があります。

緑地面積は約３ha で、墓園全体の４５％を占めています。緑地の約９割は、

外周部の残置森林、造成法面等となっており、墓域内には４か所の緑地スペー

スが分布しています。

■土地利用現況図

出典：旭平和墓園バリアフリー化基本計画

策定業務報告書（H28.1）

5

４ 墓地整備及び使用の状況

墓園内には１４の墓地区画が配置されています。区画面積は、１，５００㎡

以下が３箇所、１，５００～２，０００㎡が７箇所、２，０００～２，５００

㎡が２箇所、２，５００㎡以上が２箇所となっています。

墓所区画には、４㎡、３㎡、２㎡の３タイプがあります。第１期、第２期工

事で整備された墓所は、４㎡、３㎡が主体でしたが、第３期工事では全て２㎡

となり、２㎡墓所が全体の５６％を占めています。墓所の配置は、南向き１列

配置で、墓所間の通路は、幅員１．０ｍの砕石舗装となっています。

それぞれの墓地区画内には、水汲場・水桶掛が設置されており、設置数は、

概ね墓所１００区画に１組程度となっています。

墓所の約８８％は既に使用されており、平成２９年３月末現在の残区画数

は５７１区画となっています。

■墓地整備状況

区画 整備年次 面積 墓所数 区画面積 墓地区画内施設

Ａ 昭和５６年度 1,629 ㎡ 189 4 ㎡ 水汲場・水桶掛：2 組

Ｂ 〃 1,700 ㎡ 185 4 ㎡ 〃 ：2 組

Ｃ 〃 1,851 ㎡ 231 4 ㎡ 〃 ：3 組

Ｄ 〃 1,064 ㎡ 170 3 ㎡ 水汲場 2 基、水桶掛 3 基

Ｅ 〃 2,877 ㎡ 522 3 ㎡ 水汲場・水桶掛：4 組

F 〃 1,906 ㎡ 313 3 ㎡ 〃 ：4 組

Ｇ 〃 2,200 ㎡ 500 2 ㎡ 〃 ：4 組

Ｈ 平成２～４年度 1,311 ㎡ 210 3 ㎡ 〃 ：2 組

Ｉ 〃 1,694 ㎡ 219 4 ㎡ 〃 ：2 組

J 〃 1,261 ㎡ 308 2 ㎡ 〃 ：2 組

Ｋ 平成１０年度 2,071 ㎡ 416 2 ㎡ 〃 ：4 組

Ｌ 〃 1,821 ㎡ 340 2 ㎡ 〃 ：4 組

Ｍ 〃 1,930 ㎡ 408 2 ㎡ 〃 ：4 組

Ｎ 〃 2,697 ㎡ 667 2 ㎡ 〃 ：4 組

■墓所規格別使用状況（H２９.３.３１現在）

墓所 面積

区画形状 (幅×奥行）

配 置 区画数

整備数(A) 使用数(B) 残 数 Ｂ／Ａ

２㎡ 1.0×2.0 南向き

１列配置 2,639

（56.4%） 2,091 548 79.2%

３㎡ 1.2×2.5 〃 1,215

（26.0%） 1,197 18 98.5%

４㎡ 1.6×2.5 〃 824

（17.6%） 819 5 99.4%

合計

4,678 4,107 571 87.8%

6

■墓地形態図（旭平和墓園第３期拡張工事 設計図より）

墓所区画配置（南向き１列配置） 墓所間通路

外周植栽 水汲場・水桶掛

墓所間の通路幅は、墓所

規格に関わらず 1.0ｍ

7

５ 道路・広場及び駐車場整備状況

⑴ 道路

道路は、進入路及び墓域内の区画道路で構成されています。幅員は、進入

路が１１．０ｍ（車道６．０ｍ＋歩道２．５ｍ×２）、区画道路は４．０ｍ

（有効幅員３．２ｍ）です。進入路終点部には車止めが設置され、区画道路

の車両走行は制限されています。

なお、墓域内には骨格となる道路やシンボル性を有する道路は存在しま

せん。

■道路標準断面図 （旭平和墓園第３期拡張工事 設計図より）

進入路 区画道路

8

⑵ 広場

進入路東側のエントランス広場には、東屋、ベンチ等の施設が設置されて

います。面積は駐車場と同規模であり平坦性も確保されていますが、６割以

上が緑化スペースで占められ、臨時駐車場として利用可能な面積は３００

㎡弱（最大１０台）となっています。

広 場 東 屋

⑶ 駐車場

駐車場は、進入路西側に設置されており、平成１５年度に舗装のオーバー

レイを実施しています。駐車台数は４８台、うち身障者用の駐車スペースが

２台となっています。また、平成１２年度に水洗便所（※）を設置し、利便

性の向上を図っています。

（※便所の仕様 ２５人槽：男・洋式１･小便器２、女・洋式１・和式２）

総墓所数に対する駐車台数の割合は１％で、墓参期は台数が不足するた

め、周辺道路に路上駐車が発生しています。駐車場設置基準を設けている地

方公共団体の場合、総墓所（墳墓）数の２％以上の台数を確保しているケー

スが多く、駐車場の拡張整備に際して参考にすべき数値となります。

墓園入口駐車場 墓園入口駐車場

9

６ 管理運営状況

⑴ 維持管理

本墓園の管理形態は、尾張旭市直営で行っていますが、管理事務所は設置

されていないため、常駐管理には対応していません。また、出入口部には管

理門扉等の施錠装置は設置されていません。

墓園内の維持管理は、墓所区画内の除草などは使用者が行い、緑地や附帯

施設の管理は外部事業者への委託により行われています。

維持管理費は永代使用料で賄われており、利用者への年間の管理料の徴

収は行われていません。昭和５７年３月に、旭平和墓園管理基金が設立され、

永代使用料収入の１０％を積立てています。平成２９年３月末時点の残高

は、１８３，５１２，１２５円です。

⑵ 申込条件及び永代使用料

現在の申込資格・条件等は、次のとおりです。遺骨保持のほか、生前の申

込みも可能となっています。

■申込資格・条件等

申込資格等

1.申込み日の１年前から引き続き本市の住民基本台帳に登録され

ている者

2.一世帯につき１区画

申込条件

1.親族に死亡者があり、遺骨を祭るために墓地を必要とする者（分

骨不可）

2.申込み日において６０歳以上、もしくは６０歳以上の親族と同居

抽選その他 ・区画位置（区画番号）はすべて公開抽選により決定

・申込者数が募集枠を超えた場合、申込条件１の遺骨保持者を優先

墓所区画面積別の永代使用料、墓地返還時の還付については、「尾張旭市

旭平和墓園の設置及び管理に関する条例（以下、「条例」といいます。）」

及び、「尾張旭市旭平和墓園の管理運営に関する規則（以下、「規則」とい

います。）」に規定されており、下表のとおりです。

■永代使用料（平成１１年４月１日以降）（条例第９条）

面積 ２㎡ ３㎡ ４㎡

使用料 422,000 円 583,000 円 778,000 円

■墓地返還時の永代使用料の還付（条例第 10 条・規則第 8 条）

使用許可を受けた日から１年以内 85%

使用許可を受けた日から２年以内 70%

使用許可を受けた日から３年以内 55%

使用許可を受けた日から４年以内 40%

使用許可を受けた日から５年以内 25%

使用許可を受けた日から５年を経過した後 10%

10

供用開始以降の永代使用料の推移（改定状況）は下表に示すとおりです。

平成９年４月までは、起債に対する償還を早期に終了するため、近隣自治

体や市内墓園の状況、金利などを勘案し、毎年改定を実施してきましたが、

平成１１年を最後に改定していません。

■永代使用料の推移（改定状況）

⑶ 墓所使用許可・返還の状況

平成２０年度以降８年間の墓所区画の使用許可・返還数は下表のとおり

です。使用許可については、毎年募集数を定めて行っていますが、近年は申

込みが少なくなっていることから、６０区画程度としています。また、返還

については、近年２０区画前後の申請があります。

0

100,000

200,000

300,000

400,000

500,000

600,000

700,000

800,000

2㎡ 3㎡ 4㎡

11

■墓所使用許可の状況

Ｈ22 Ｈ23 Ｈ24 Ｈ25 Ｈ26 Ｈ27 Ｈ28

募集数

（Ａ）

2 ㎡ 50 50 50 50 50 50 50

3 ㎡ 5 5 5 5 5 5 5

4 ㎡ 5 5 5 5 5 5 5

計 60 60 60 60 60 60 60

応募数

（Ｂ）

2 ㎡ 51 64 61 64 59 52 31

3 ㎡ 15 12 9 14 14 14 13

4 ㎡ 6 5 9 11 10 6 5

計 72 81 79 89 83 72 49

決定数

2 ㎡ 50 50 50 50 50 50 31

3 ㎡ 5 5 5 5 5 5 5

4 ㎡ 5 5 5 5 5 5 5

計 60 60 60 60 60 60 41

抽選倍率

（Ｂ/Ａ）

2 ㎡ 1.0 1.3 1.2 1.3 1.2 1.0 0.6

3 ㎡ 3.0 2.4 1.8 2.8 2.8 2.8 2.6

4 ㎡ 1.2 1.0 1.8 2.2 2.0 1.2 1.0

計 1.2 1.4 1.3 1.5 1.4 1.2 0.8

■返還の状況

墓所面積 H22 H23 H24 H25 H26 H27 H28

２㎡ 7 7 8 5 7 9 19

３㎡ 2 5 0 8 2 10 11

４㎡ 2 1 2 3 5 5 4

計 11 13 10 16 14 24 34

12

第３章 墓地ニーズの調査結果

１ まちづくりアンケートによる調査結果

まちづくりに活用することを目的として実施した、住民アンケート（まちづ

くりアンケート）において、墓地に関するニーズを調査しました。

⑴ 調査対象

市民 ３，０００人

⑵ 調査時期

平成２７年２月

⑶ 調査方法

郵送により調査票を送付

有効回答数：１，６９６票（回答率：５６．５％）

⑷ アンケート結果（墓地関連抜粋）

本市の定住指向の割合（※）は「ずっと住み続ける」、「できれば住み続

けたい」を合せ７９．８％と高い定住指向が確認されました。

（※定住志向と墓の需要は、相関関係にあります。）

新たに墓を必要とするかたの割合は、２５．１％と４世帯に１世帯が、

新たに墓を必要としています。

「新たに墓を必要」と回答したかたに希望する墓の形式を調査した結果、

問６．あなたは、これからも尾張旭市に住む予定ですか1. ずっと住み続ける 722 ( 42.6)2. できれば住み続けたい 631 ( 37.2)3. できれば市外に移りたい 59 ( 3.5)4. できるだけ早く市外に移りたい 8 ( 0.5)5. わからない 245 ( 14.4)6. 無回答 31 ( 1.8)

合 計 1,696 ( 100.0) 0 20 40 60 80 100%

問49．あなたの世帯では、今後新たにお墓を必要としていますか1. はい 426 ( 25.1)2. いいえ 1,230 ( 72.5)3. 無回答 40 ( 2.4)

合 計 1,696 ( 100.0) 0 20 40 60 80 100%

問49‐2．[問49で１とお答えのかた]どんなお墓を希望しますか1. 家や個人ごとに納骨されるお墓 117 ( 27.5)2. 多数の方が隔てなく納骨される｢樹木葬｣などのお墓 92 ( 21.6)3. お寺などに永代にわたって供養してもらうお墓 114 ( 26.8)4. わからない 100 ( 23.5)5. 無回答 3 ( 0.7)

合 計 426 ( 100.0) 0 20 40 60 80 100%

％

％

％

13

墓地の形式に対する市民ニーズが多様化していることが伺えました。

⑸ アンケート結果のまとめ

定住志向が高い本市において、新たな墓を求める方の約２割程度が「多数

の方が隔てなく納骨される「樹木葬」などのお墓」を希望しており、市営墓

地内での合葬式墓地整備に対する市民ニーズが高まっています。

14

２ 旭平和墓園使用者アンケートによる調査結果

墓園使用者に対して、墓地に関する意向を調査しました。

⑴ 調査対象

旭平和墓園使用者 ４，１１０人

⑵ 調査時期

平成２７年１１月

⑶ 調査方法

郵送により調査票を送付

有効回答数：２，９４９票（回答率：８０．２％）

なお、４３５票は宛所不明で返送されており、回収率は全配布数（４，１

１０通）から４３５票を除いた数値（３，６７５通）を分母として算出しま

した。

⑷ アンケート結果（墓地関連抜粋）

問2 現在、使用されているお墓は、将来も引き続き使用される予定ですか。

該当する番号に○印をつけてください。（○は１つ）

件数 比率

2,544 86.3%

70 2.4%

304 10.3%

31 1.1%

2,949 100.0%

●　

選択肢

計

無回答

３．わからない

１．使用する

２．使用しないため、市へ返したい

「使用する」約86％、「使用しないため、市へ返したい」約2％となっており、多くの使用者が変更なく引き続き使用する予定だが、「わからない」も約10％あった。

使用する

86.3%

使用しないた

め、市へ返した

い2.4%

わからない

10.3%

無回答

1.1%

問3 近年、お墓を管理する人がいなくなった「無縁墓」の増加が、全国的な問題となっていますが、

使用されているお墓を引き継ぐかたはいらっしゃいますか。

該当する番号に○印をつけてください。（○は１つ）

件数 比率

2,625 89.0%

272 9.2%

52 1.8%

2,949 100.0%

●　

選択肢

１．いる

２．いない

無回答

計

お墓の継承者については、「いる」が約89％とほとんどを占めるが、「いない」も約9％あった。

いる

89.0%

いない

9.2%

無回答

1.8%

・お墓の承継者については、「いる」が約 89％とほとんどを占め るが、「いない」も約９％あった。

15

「お墓を引き続き使用するか分からない」と答えられたかたが約１０％、

「お墓の承継者がいない」と答えられたかたが約９％となっており、「承

継者の不在」が起こり始めています。

「合葬式墓地に関心がある」と答えたかたが約２７％、「今のお墓か

ら（合葬式墓地へ）変更したい」と回答したかたが約８％となってお

り、墓地区画使用者に一定の改葬需要があることがわかります。

問7

件数 比率

1,899 64.6%

780 26.5%

129 4.4%

130 4.4%

2,938 100.0%

●　

選択肢

１．特に新しい形のお墓には関心がない

２．「樹木葬」や「樹林墓地」などといった「合葬式墓地」に関心がある

３．その他

「合葬式墓地」については、約65％が「特に新しい形のお墓には関心がない」と回答したが、「「樹木葬」や「樹林墓地」などといった「合葬式墓地」に関心がある」も約27％あった。

複数回答による集計除外11名

最近、子孫への負担軽減などを理由として、多くの遺骨を一緒に埋蔵する「合葬式墓地」を求めるかたが増加していますが、このことに対するお考えで、最も近い番号に○印をつけてください。 （○は１つ）

無回答

計特に新しい形の

お墓には関心が

ない64.6%

「樹木葬」や

「樹林墓地」な

どといった「合葬式墓地」に関

心がある

26.5%

その他

4.4%

無回答

4.4%

問8

件数 比率

1,832 62.2%

227 7.7%

746 25.3%

141 4.8%

2,946 100.0%

●　

無回答

１．特に考えはない

複数回答による集計除外3名

計

選択肢

３．わからない

「合葬式墓地」を整備した際に「特に考えはない」が約62％を占めたが、「今のお墓から変更したい」とする回答者が約8％あった。また、約25％は「わからない」と回答した。

２．今のお墓から変更したい

今後、旭平和墓園において「合葬式墓地」を整備した際のお考えで、該当する番号に○印をつけてください。（○は１つ）

特に考えはない

62.2%

今のお墓から変

更したい

7.7%

わからない

25.3%

無回答

4.8%

16

⑸ アンケート結果のまとめ

現状に満足している使用者も多いが、一部の使用者からは、承継者の不

在や今後の管理についての不安、管理不要な墓地の整備について要望があ

りました。

17

３ 旭平和墓園における合葬式墓地整備についての意見募集による調査結果

広く市民に対して、旭平和墓園における合葬式墓地整備について意見を募

集（以下、「意見募集」といいます。）しました。

⑴ 調査対象

全市民

⑵ 調査時期

平成２９年８月

⑶ 調査方法

公共施設に意見募集用紙を配置

有効回答数：２０５票

⑷ アンケート結果

質問１ 市が整備する合葬式墓地について伺います。

強く思う１３９名、やや思う３３名と回答者の約８４％が利用を

希望しています。

強く思う４９名、やや思う５３名、あまり思わない５４名、全く思

わない４８名、個別埋葬の要否については意見が分かれています。

１－②選択 件数 比率強く思う 49 23.9%やや思う 53 25.9%あまり思わない 54 26.3%全く思わない 48 23.4%回答なし 1 0.5%合計 205 100.0%

遺骨を個別に管理してほしい

強く思う

24%

やや思う26%

あまり思わない26%

全く思わない

23%

回答なし

1%

１－①選択 件数 比率強く思う 139 67.8%やや思う 33 16.1%あまり思わない 15 7.3%全く思わない 15 7.3%回答なし 3 1.5%合計 205 100.0%

合葬式墓地を利用したい

強く思う

68%

やや思う16%

あまり思わない7%

全く思わない7%

回答なし

2%

18

強く思う６９名、やや思う５６名と回答者の約６１％が家族一緒

に管理されることを希望しています。

強く思う８８名、やや思う５９名と回答者の約７２％が個別、共同

を選べることを希望しています。

強く思う１１０名、やや思う６３名と回答者の約８４％が自然に

還ることを希望しています。

１－③選択 件数 比率強く思う 69 33.7%やや思う 56 27.3%あまり思わない 37 18.0%全く思わない 40 19.5%回答なし 3 1.5%合計 205 100.0%

遺骨を家族で一緒に管理してほしい

強く思う34%

やや思う27%

あまり思わない18%

全く思わない20%

回答なし1%

１－④

選択 件数 比率強く思う 88 42.9%やや思う 59 28.8%あまり思わない 33 16.1%全く思わない 21 10.2%回答なし 4 2.0%合計 205 100.0%

使用料により、個別に埋葬するか、共同埋葬するか選べる方がよい

強く思う43%

やや思う29%

あまり思わない

16%

全く思わない10%

回答なし2%

１－⑤選択 件数 比率強く思う 110 53.7%やや思う 63 30.7%あまり思わない 19 9.3%全く思わない 9 4.4%回答なし 4 2.0%合計 205 100.0%

遺骨は自然に還してほしい

強く思う54%

やや思う

31%

あまり思わない9%

全く思わない4%

回答なし

2%

19

強く思う１５３名、やや思う３６名と回答者の約９２％が末永く

利用できる合葬式墓地を希望しています。

質問２ 合葬式墓地をご自身やご家族のお墓として選択することを想定し

た場合、お墓選びで特に重視する点は何ですか。該当する番号を、３

つまでお答えください。

お墓の管理に手が掛からないこと１３４名、永代埋葬されること

１２４名、お墓を継ぐ人が不要であること８９名、親族が墓参りしや

すいこと６４名、きれいで心安らげること５７名となりました。合葬

式墓地には主に管理不要、永代埋葬、承継者不要が求められているこ

とが分かりました。

１－⑥

選択 件数 比率強く思う 153 74.6%やや思う 36 17.6%あまり思わない 7 3.4%全く思わない 5 2.4%回答なし 4 2.0%合計 205 100.0%

末永く、より多くのかたが利用できる合葬式墓地が必要だと思う

強く思う

75%

やや思う18%

あまり思わない3%

全く思わない2%

回答なし

2%

選択 件数 全体比率①永代埋葬されること 124 60.5%②お墓の管理に手が掛からないこと

134 65.4%

③お墓を継ぐ人が不要であること

109 53.2%

④費用が安価であるこ 89 43.4%⑤きれいで心安らげること

57 27.8%

⑥親族が墓参りしやすいこと

64 31.2%

⑦その他 3 1.5%回答なし 6 2.9%

①永代埋葬

されること21%

②お墓の管

理に手が掛

からないこ

と

23%③お墓を継ぐ人が

不要であること19%

④費用が安

価であること

15%

⑤きれいで心

安らげること

10%

⑥親族が墓参り

しやすいこと11%

⑦その他0%

回答なし

1%

20

質問３ 差し支えのない範囲で、お答えください。

回答者の約８６％のかたが６０代以上でした。

回答者の約５８％のかたが、ご自身の墓地を持っていませんでし

た。

墓地を持っているかたの約５８％のかたが、既存の墓地から合葬

式墓地へ改葬を希望しました。

３－⑵選択 件数 比率持っている 83 40.5%持っていない 118 57.6%回答なし 4 2.0%合計 205 100.0%

墓地はお持ちですか。

持っている40%

持っていない58%

回答なし2%

回答なし

３－⑴選択 件数 比率２０歳未満 1 0.5%２０代 0 0.0%３０代 0 0.0%４０代 10 4.9%５０代 14 6.8%６０代 53 25.9%７０代 88 42.9%８０歳以上 35 17.1%回答なし 4 2.0%合計 205 100.0%

年齢はおいくつですか。

２０歳未満

0%

２０代0%

３０代0%

４０

代

5%５０代7%

６０代26%

７０代

43%

８０歳以上17%

回答なし

2%

３－⑶

選択 件数 比率はい 48 57.8%いいえ 33 39.8%回答なし 2 2.4%合計 83 100.0%

墓地をお持ちの方にお伺いします。合葬式墓地へ改葬したいとお考えですか。

はい58%

いいえ40%

回答なし2%

21

墓地を持っていないかたの約８５％のかたが、公共の合葬式墓地を利

用したいと回答しました。

また、自由記載には、樹木葬がよい（２８名）、早く整備してほしい（２

６名）、後継者が不在（１８名）、安価なものがよい（１７名）、管理不要

なものがよい（１７名）、参拝しやすいものがよい（１０名）、収蔵数が多

いほうがよい（１０名）、美しくやすらげるものがよい（９名）、個別に埋

葬してほしい（８名）、納骨堂がよい（４名）などがありました。

⑸ アンケート結果のまとめ

ア 回答者の多くは合葬式墓地を望んでいる。

イ 埋葬方法は、個々に埋葬する個別埋葬と大勢のかたが一緒に埋葬され

る共同埋葬のいずれも需要があり、使用者が使用料等で選択可能なもの

が望ましい。

ウ 家族で一緒に遺骨を管理してほしいかたがやや多い。

エ 回答者の多くが埋葬方法は自然に還る方式の「樹木葬」を望んでいる。

オ 回答者の多くが末永く使用できる施設としてほしいと望んでいる。

カ 合葬式墓地に求める主要な条件は、「管理不要」、「永代埋葬」、「承継者

不要」である。

キ 回答者の多くが高齢者であり、改葬も含め、合葬式墓地の需要がある。

３－⑷

選択 件数 比率①公共の合葬式墓地を利用したい

100 84.7%

②従来の家ごとの墓地を利用したい

5 4.2%

③お寺などの合葬式墓地（納骨堂など）を利用したい

6 5.1%

④墓地は必要ない 4 3.4%⑤わからない 2 1.7%回答なし 1 0.8%合計 118 100.0%

墓地をお持ちでないかたにお伺いします。どのような墓地を利用したいとお考えですか。

①公共の合葬式墓

地を利用したい85%

②従来の家

ごとの墓地を利用したい

4%

③お寺などの

合葬式墓地

（納骨堂など）

を利用したい5%

④墓地は必要ない3%

⑤わからない

2%回答なし

1%

22

第４章 整備の基本方針

１ 墓地形態の検討

⑴ 旭平和墓園合葬式墓地等検討業務（平成２８年度実施）による検討

合葬式墓地の形態について、候補を以下の４つとしました。

形態 特徴

納骨堂（個別参拝）

・施設内に遺骨を安置又は合祀する施設

・納骨棚ごとに参拝する。

・遺骨を施設内で管理するため、土に還らない。

・改葬可能、使用期限あり

納骨堂（慰霊碑参拝）

・施設内に遺骨を安置又は合祀する施設

・慰霊碑へ参拝する。

・遺骨を施設内で管理するため、土に還らない。

・改葬可能、使用期限あり

樹木葬（個別埋葬）

・築山などの墓所エリアに遺骨を埋葬する施設

・故人の象徴としての樹木やモニュメントに参

拝する。

・遺骨を土中へ直接埋葬するため、土に還る。

・改葬不可、永代埋葬

樹木葬（共同埋葬）

・築山などの墓所エリアに大型のカロートを設

置し、遺骨を埋葬する施設

・故人の象徴としての樹木やモニュメントに参

拝する。

・カロートの底面より、土中に直接埋葬するた

め、土に還る。

・改葬不可、永代埋葬

なお、遺骨の収蔵方法、使用期限や建築物の要否などの観点から、「納骨

堂」型と「樹木葬」型の２つに大別して整理できます。

⑵ 市民意見募集による市民ニーズの調査（平成２９年８月実施）

「納骨堂」型と「樹木葬」型の２つの合葬式墓地を示し、合葬式墓地に対

する市民の意見を募集しました。（調査結果はＰ１５～１９を参照のこと）

意見募集では、「個別埋葬と共同埋葬を選択できる」、「自然に還る樹木葬

を希望」、「末永く使用できる」、「後継者や管理者不要」といった意見が多数

あり、回答者の多くが合葬式墓地を望んでいることが確認されました。

23

⑶ 墓地形態の検討まとめ

墓地ニーズの調査結果から墓地形態は、

「樹木葬」型の永代埋葬で、個別埋葬と共同埋葬を選択可能な整備内容

とします。

２ 整備位置の検討

⑴ 旭平和墓園合葬式墓地等検討業務（平成２８年度実施）による検討

合葬式墓地の整備候補地を以下の３箇所とおりとしました。

区分 特徴

緑地①

・墓園奥のＣ区画北側の緑地

・面積は約１，３００㎡あるが、墓園入り口から

離れている。

緑地② ・墓園中央のＨ区画北側の緑地

・面積は約１，０００㎡あり、墓地入り口に近い。

墓園入り口広場

・墓園入り口の広場

・使用可能な面積は２，５００㎡以上あり、墓地

入り口に近いが、墓園駐車場の追加整備候補

地でもある。

⑵ 市民意見募集による市民ニーズの調査（平成２９年８月実施）

意見募集に回答をいただいた市民の約９割が６０代以上でした。

また、参拝しやすい施設が良いとの意見も多くありました。

⑶ 整備位置の検討まとめ

現在、駐車場台数が４８台であり、総墓所数に対し狭小となっていること

緑地①

緑地②

墓園入り口広場

24

から、墓地入り口広場を整備し、墓園全体で１００台程度の駐車場を確保す

る必要があります。このため、合葬式墓地の整備位置は、

参拝者の利便性及び墓園入り口広場への駐車場増設を考慮し、緑地②を

整備候補地とします。

ただし、現況は緑地であることから、墓園利用者に安らぎを与えるよう、

整備区域内の緑化については配慮することとします。

３ 整備規模の検討

大阪府方式よる市全体の墓地需要予測及びまちづくりアンケートによる合

葬式墓地需要を基に、合葬式墓地の墓地需要予測を行い、２０年で約１，００

０体の墓地需要を予測しました。

■旭平和墓園に整備する合葬式墓地の需要想定

期間

墓地需要

（市全体）

合葬式墓地の需要

（旭平和墓園）

5年単位 累計(Ａ) 累計（Ｂ）

Ａ*0.21*0.5

改葬体数

(Ｃ) Ｂ+Ｃ

H32～H36 1,077 1,077 113

460

573

H37～H41 1,193 2,270 239 698

H42～H46 1,293 3,563 374 834

H47～H51 1,349 4,912 515 975

（資料：旭平和墓園合葬式墓地等検討業務報告書）

このことから、合葬式墓地の整備規模は、

収蔵数１，０００体以上とし、末永く使用することを考慮して可能な範囲

で収蔵数を増やすこととします。

４ 整備の基本方針

以上の検討に基づき、合葬式墓地整備の基本方針は、次の各号のとおりとし

ます。

⑴ 墓地形態は遺骨を土中に埋葬し自然へ還る方式（「樹木葬」型）とします。

⑵ 埋葬方法は、個別埋葬と共同埋葬を用意し、選択可能とします。

⑶ 承継者不要の永代埋葬とします。

⑷ 収蔵数を増やし、末永く大勢のかたの遺骨を収蔵可能な施設とします。

⑸ 共同埋葬は個別埋葬と比較して安価に提供します。

25

⑹ 合葬式墓地の整備場所は、墓園入り口から近く、参拝しやすいＨ区画北側

の緑地とします。

⑺ 合葬式墓地整備区域内の緑化に配慮します。

⑻ 墓園全体で１００台の駐車場を確保するため、墓園入り口の広場に６０

台程度の駐車場を追加整備します。

26

第５章 整備計画

前述の基本方針を踏まえた、整備計画を示します。

１ 整備位置

２ 合葬式墓地

⑴ 整備案の検討

ア 墓地の形態は「樹木葬」型とします。また、末永く使用する事を考慮し、

シンボルを樹木ではなくモニュメントとします。

イ 墓地は南向きとし、南側に参拝スペース、献花台を整備します。

ウ 末永く使用可能な施設とするため、埋葬区域内の埋葬可能数を最大化

します。このため、地形を考慮し、墓地の形状を「方形墳」とします。

エ 遺骨を個々に埋葬する「個別埋葬」と遺骨を大型カロート（納骨棺）に

分け隔てなく埋葬する「共同埋葬」の機能を持つものとします。

（収蔵数見込み「個別埋葬」２，０００体、「共同埋葬」１，０００体）

オ 緑化のため、埋葬区域を芝生とします。また、周辺には低木を植栽しま

す。

カ 遺族が埋葬区域に近づけるよう、周辺通路を整備します。

駐車場

60 台

合葬式

墓地

27

区分 整備案

合葬式墓地

方形墳、盛り土８０ｃｍ程度、芝生、南向き、

１ｍ四方程度の構造物（モニュメント）、

大型カロート（納骨棺）２基、

埋葬区域（立ち入り禁止）、

個別埋葬２，０００体、共同埋葬１，０００体

参拝スペース 南北３ｍ、東西３３ｍ、ブロック舗装、

献花台幅１０ｍ

周辺通路 幅２ｍ程度、ブロック舗装

周辺緑地 幅２ｍ程度、低木植栽、散水栓

⑵ 合葬式墓地整備イメージ

ア 平面図

イ 立面図

28

３ 駐車場

⑴ 整備案の検討

ア 墓園入り口広場に駐車場区画６０台を整備します。

イ 駐車場内の車路幅員などの整備基準については、法定基準に照らして

可能な限り余裕を持たせ、高齢の墓園使用者の利便性を確保します。

ウ 植栽を一部出入り口として整備し、合葬式墓地への動線を確保します。

エ 既設の東屋周辺を通路として整備し、東屋を活用しやすくします。

区分 整備案

駐車場 駐車場面積２，５００㎡

駐車場６０台

周辺整備 Ｅ区画、Ｈ区画境界の園内通路へ繋がる通路、

広場東屋周辺の通路整備

⑵ 駐車場整備イメージ

４ スケジュール

市民意識調査などから、合葬式墓地の要求は高まっています。よって、平成

３０年度に実施設計を行い、平成３２年度中に供用開始できるよう、整備を進

めます。

29

第６章 運営体制

１ 管理運営

墓地使用者の決定、永代使用料の請求・収納、遺骨の受付・埋葬、墓地区画

の清掃など、合葬式墓地に関する管理運営事務については、効率的な維持管理

を実現するため、墓園既存区画と一体的に旭平和墓園管理者が行います。

２ 会計処理

合葬式墓地に係る会計処理は、旭平和墓園事業特別会計において行います。

３ 永代使用料の考え方

合葬式墓地を末永く使用するためには、維持管理と埋葬に係る経費と共に、

一定期間を目処に小規模な補修を行う必要があり、この経費は、合葬式墓地の

永代使用料を以って充てることとなります。

このため、合葬式墓地の整備費用に加え、墓地完成後に永代に渡って維持を

していくための維持管理費用についても想定し、合葬式墓地の永代使用料を

設定する必要があります。

これを踏まえ、永代使用料を設定する際の基本的な考え方を、次の各号のと

おりとします。

⑴ 合葬式墓地の整備に係る経費に加え、維持管理経費や修繕経費について

も合葬式墓地の永代使用料を以って充てるものとします。

⑵ 末永く施設を使用するために永代使用料収入を確保しつつ維持管理及び

修繕を行うことを想定し、「一定の期間」を定め、その期間中の永代使用料

収入を以って当初の整備費などを償還するよう算定するものとします。

⑶ 永代使用料の算定に用いる「一定の期間」は、「減価償却資産の耐用年数

等に関する省令」に規定されている「庭園」の法定耐用年数である「２０

年」とします。

⑷ 物価の変動や周辺墓園の使用料の動向などによる永代使用料の改定につ

いては、必要に応じて行うものとします。

⑸ 「共同埋葬」の永代使用料は、安価な選択肢を示す意味から、「個別埋葬」

の３分の１程度を目安とします。

４ 永代使用料の想定

合葬式墓地の永代使用料を上記の考え方に基づいて設定すると、「個別埋葬」

は１体につき１６万５千円、「共同埋葬」は１体につき５万５千円程度が想定

されます。

旭平和墓園合葬式墓地整備基本計画

発 行 尾張旭市役所

編 集 市民生活部 環境課

〒４８８－８６６６ 尾張旭市東大道町原田２６００－１

ＴＥＬ（0561）53-2111 ＦＡＸ（0561）52-0831

Ｅ-mail kankyou@city.owariasahi.lg.jp

発行日 平成３０年３月