地域社会への貢献 · 2020-07-03 · 地域社会への貢献 方針・考え方 東京建物グループでは、さまざまなコミュニティ活動・ ボランティア活動を通じた地域の価値向上は、地域の発
五井地区部会 - Ichihara · 【考え方】...
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五 井 地 区 部 会
市津
市原
五井
姉崎
有秋
三和
南総
加茂
ちはら台
辰巳台
市原市内で見ることのできる野草
⑯
エビネ
177
市原市の中心核、「五井」。市内では人口が一
番集積しており、商業販売額も市内一です。
国分寺や国分尼寺といった歴史的建造物や、
市内を縦断する「母なる川 養老川」を有し、
古くから「市(いち)」が催され、周辺からの「人」、
「モノ」、「情報」が行き交う、いわば地域の「交
差点」の役割を果たしてきました。現在におい
ても、暮れに行われる「五井大市」は多くの人
でにぎわいます。
しかし、五井においても全国の市街地同様、
昔にくらべると少し「まちの元気」がなくなっ
てきてしまいました。
まちを活性化させるには、住民一人一人の結
びつきを大切にし、人材や養老川など地域の資
源を活かしたまちづくりを行っていくことが必
要です。
五井地区においては、市民や市民活動団体、
町会、学校、行政等が互いに連携して活動する
ことにより、「にぎわいのあるまち」というだ
けではなく、地域の人々が快適に暮らす文化的
で安全なまちに向け、新たなまちづくり活動が
進展していくことを理想としています。
�
これまで行った会議では、5つのまちづくり
の目標を掲げ地域の資源とも言えるいくつかの
キーワードをもとに、自らが取り組んできたこ
とや今後取り組みたいことを話し合ってきまし
た。その過程において、様々な事業が生まれて
きました。
そして、あらためて、五井のまちづくりの目
標を五井の大きな課題でもある「にぎわいのあ
るまちづくり」に定め、5つの事業(五井のに
ぎわい、五つの話)として取りまとめてみまし
た。
市民会議 五井地区部会
プ ロロ ーグ
五井のにぎわい 五つの話。五井のにぎわい 五つの話。五井のにぎわい 五つの話。
〈五井のまちづくりの目標〉
「にぎわいのあるまちづくり」
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【考え方】
●五井には、にぎわいづくりをはじめとした
さまざまな課題に取り組む団体が存在し、
少しずつではありますが、団体間の交流も
生まれてきています。にぎわいイベントを
きっかけに、さらにその連携を深め、まち
づくりの大きなうねりへと発展させていき
ましょう。
●まちづくりサポーターとして、地域の人々
がにぎわいイベントに参加することにより、
イベントが共通の話題となり、コミュニテ
ィが活性化されそうです。
●地域の子供たちに、企画の段階から参画し
てもらうことにより、子供の目線に立った、
子供たちも楽しめるイベントづくりを目指
しましょう。
【検討中の事業】
●こじゃれ通り等でのにぎわいイベントの
開催
「いつもなにか楽しいことがあるまち」
を目標に、にぎわいイベントを開催します。
イベントやタウンガイドの作成に取り組む
過程で、アーティスト等の情報も収集し、
五井の人材バンクを目指していきます。(東
京都の「ヘブン・アーティスト」を参考に
した、「タウンアーティスト制度」に市と
の協働により取り組んでいきます。)
●タウンガイドの作成�
TMOやまちづくりサポーターを中心に、
さまざまな団体、住民の参加を得て、まち
づくり新聞的なタウンガイドを作成します。
地域を巻き込みながら、情報発信し相方向
コミュニケーションの実現を目指します。
また、五井で行われる取り組みを盛り上
げ、団体相互や住民を結びつける役割をも
たせます。既に市内他地区でも取り組まれ
ているところがあるので、(南総の「伝心
柱」や加茂の「里山通信」など)それらと
の連携も考えていきます。
*TMOってなに?
Town management organization(タウンマネージメン
ト・オーガニゼーション)の略語で、「まちづくり推進
機関」とも訳せます。
中心市街地活性化法の制度により、まちづくりの取り組
みを中心的に担う組織のことをいいます。いわば、まち
づくりのコーディネーターの役割を果たす組織です。
市原市では、平成16年8月に、市原商工会議所が市原市
からTMOとして認定されました。本来、商工会議所は、
商工業者を主体とした組織ですが、TMOとしての活動
は、商工業の取り組みに限定せず、市民活動と連携して
まちづくりに取り組んでいきたいとのことです。
第一話 交流を生み出す にぎわいイベント
*
いちはらTMOが発行している「G MAGAZINE」
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【考え方】
●市街地に隣接する養老川は、今河川改修が
進み、広大な河川敷と豊かな水を湛えた河
川が流れています。養老川で様々なイベン
トを繰り広げることで、五井駅から養老川
の五井大橋までの間に人の流れを作ること
ができないでしょうか。
【検討中の事業】
●養老川沿いに桜の植樹
●養老川レガッタ
●養老川の堤防沿いをサイクリングロードに
●養老川駅伝
五井駅からの人の流れを創りだすための
事業として、春は桜、夏はレガッタ(海苔
とり舟を利用)、秋は駅伝と様々なイベン
トを検討するとともに、商店街との連携を
図りまちの活性化を促します。
【考え方】
●身近なところでも、知っているようで知ら
ないことがいっぱいあります。私たちの地
域ってこんなところだったんだ、こんなも
のがあったんだ。
身近な地域を再発見することにより、ふる
さと市原への郷土愛を育みます。
●五井の商店街と加茂、南総地区が友好地区
(友好都市)としてつながりをもつことに
より、市原市内の地産地消、子ども達の交
流など地域を越えた交流を目指します。
【検討中の事業】
●地域再発見探検隊
にぎわいづくりという視点から拠点を市
街地に置くことや、タウンガイドの作成と
タイアップした地域マップづくりなどを検
討します。商店街や地域に古民具の資料館
をつくることも検討します。
�
●農家、田舎体験学習
加茂、南総地区などと交流をもつことに
より、子どもたちが田舎体験学習をしたり、
その交流から市原市内の地産地消が進めら
れることを検討します。
第二話 養老川の流れのように 人の流れでにぎわい創出
第三話 いちはら あれもこれも再発見
180
【考え方】
●地域には、さまざまなパワーが眠っていま
す。地域の人材や地域資源など、それらを
活用して元気なまちにしましょう。
●サンプラザ市原を、子育て支援の拠点とし
て活用できるよう、市と一緒に考えていき
ます。
【検討中の事業】
●出前授業
●地元企業の商品や技術の紹介
全国有数の工場地帯である臨海部の企業
を始め、地域には多くのノウハウとパワー
があります。これらを地域で活かしてみま
しょう。
●世代間交流
●町会パワーの活用
今後、少子化高齢化が進みます。世代間
交流の一環としてサンプラザ市原を子育て
支援の拠点とし、地域全体でバックアップ
していきましょう。また、町会など地域単
位で行う行事(イベント)などにおいても、
昔遊び教室などを行っていくことを検討し
ます。
第四話 地域のパワーで元気ないちはら
サンプラザ市原の子どものフロア「COSMOS」
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【考え方】
�人々が生き生きと活動するにぎわいのある
まちの前提として、犯罪の発生件数が少な
いことは重要な問題です。
�地域の人々が安心して安全なまちに暮らせ
るよう、これまで防犯協会や町会などが行
ってきた防犯パトロールを地域に広げ、さ
らに多くの団体や個人が協力するようにし
ます。また、住民が気軽に地域の防犯活動
に参加できるきっかけづくりをしましょう。
【検討中の事業】
�手作り防犯マニュアルや防犯マップの作
成
地区ごとに、どんな課題があるか等をワ
ークショップで話し合い、防犯マニュアル
や防犯マップを作成します。
事例発表会などを行い、住民に配布する
ことにより、意識啓発を行っていくととも
に、この取り組みを市全体の取り組みへと
発展させ、「安心して暮らせるまち市原」
を目指します。
�愛犬と一緒にまちを守るパトロール
犬の散歩やウォーキング時につけてもら
う腕章を配布します。地域のパトロールに
参加しているという意識をもってもらい、
地域全体の意識向上を図るとともに、不審
者の締め出しを図ります。
第五話 みんなでつくる防犯のまち
182
これまで市民会議五井地区部会では、「にぎ
わいのあるまちづくり」を実現するため、市民
が自ら行うことができる事業を「五つの話」と
してまとめてきました。
その取り組みの中で、今後、まちづくりを担
っていく市民活動団体同士の連携や、「五つの
話」を単なる提案で終わらせないため、具体的
に事業を推進していくことの必要性が話し合わ
れました。
�
TMO組織を活用した市民活動の連携について
�平成16年8月、市原商工会議所がTMOと
なり、市原市の中心市街地である五井の活性
化を図っていくこととなりました。
TMOにおいても、まちの活性化には、市民
活動との連携が不可欠であると考え、TMO組
織内に市民活動部会を置き、活動をしていく予
定でいます。
そこで、市民活動の情報をTMOに集め、
TMOが情報誌などを通じて情報発信を行って
いくことにより、市民活動団体同士、及びTMO
との連携が見込まれます。
エピローグ 「にぎわいのあるまちづくり」へ向けて
【イメージ図】
連 携運営会議
(意思決定機関)
情報提供・参画
TMO事務局市原商工会議所
空き店舗対策部会
にぎわい拠点部会
にぎわいづくり活動
養老川での活動
地域体験活動
地域パワー活用活動
防犯活動
市民活動推進部会
チャレンジショップ等 こじゃれ通りイベント等
情報誌作成等
(TMO組織の目的)①中心市街地の活性化に向けた各種事業の展開②市民団体との情報交換と連携強化を図りながら 中心市街地及び五井(市内)の活性化に向けた 事業の推進
市民活動組織TMO組織
市の支援・協働
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「五つの話」を単なる事業提案に終わらせないためにも、私たち市民が、できる
ことから取り組んでいくことが必要となります。
市民会議五井地区部会では、みんなが分かりやすく、楽しくまちづくりに参加で
きる事業として、第二話の養老川での取り組みに着目しました。
養老川の整備については、市の総合計画にも位置づけられており、市民と行政の
協働による取り組みが期待されます。
養老川での取り組みを、リーディング事業として積極的に推進していくことによ
り、それをきっかけに他の話も実現化に向け、動き出していけば良いと考えます。
また、養老川での取り組みが、TMOを中心とするネットワークの構築へと発展
していくことも考えられるのではないでしょうか。
�
最後に、市民会議五井地区部会では、「五井のにぎわい 五つの話。」をまとめ
てきましたが、この中に掲げられた事業のみを推進していくのではなく、この話を
きっかけに、多くの人がまちづくりに参加され、市民自ら行うことのできる事業が、
次々と創出されることを期待するものです。
まず取り組んでいきたいリーディング事業について
市原市内で見ることのできる野草
⑰
カタクリ