労働基準法等の一部を改正する法律案の概要 · 労働基準法等の一部を改正する法律案の概要 長時間労働を抑制するとともに、労働者が、その健康を確保しつつ、創造的な能力を発揮しながら効率的に働く
「働く喜び調査」 5年間の報告書 · 2019-04-01 ·...
Transcript of 「働く喜び調査」 5年間の報告書 · 2019-04-01 ·...
15歳~64歳の働く男女約5,000人~1万人を対象にした
「働くことを通して、いま何を感じているのか?」を把握するための
5年間の独自調査(2013年より、年1回実施)から
見えてきた事実を、ご紹介します。
2013年~2017年
「働く喜び調査」
5年間の報告書
す。
調査概要
調査対象エリア
2017年2016年2015年2014年2013年
全 国
調査対象者 15歳~64歳の男女個人、働いている人(就業形態問わず)
調査手法 インターネットモニター調査(スクリーニング・本調査を一本で実施)
標本設計全国の15歳~64歳の就業者を母集団とし、性×年代(10歳刻み)×就業形態
(3区分)×居住エリア(4エリア)で母集団構成に合うように回収※母集団のデータソース:総務省統計局「労働力調査」(平成24年~平成28年)
5,624s5,583s5,503s11,839s11,264s
2016年 12月14日 ~12月19日
2016年 12月15日 ~12月21日
2015年 12月17日 ~12月21日
2014年 12月11日 ~12月17日
2013年 12月12日 ~12月17日
調査期間
サンプル数
調査ボリューム※(株)インテージの設問カウント方式による
83問70問65問105問89問
「働くこと」に対する認識の変化
そもそも働く上で、働く喜びを必要としている人はどれくらいいるのか?
現在、働く喜びを実感している人はどれくらいいるのか?
年度調査結果
必要ではない
感じていない
78.6%21.4%
63.9%
働く喜びは必要だと思う
36.1%この1年働くことに喜びを感じていた
働くと聞いて思い浮かぶ言葉は?(*イエロー:ポジティブワード グレー:ネガティブワード)
TOTAL 5,583順 位 件 数
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
15
16
17
18
19
19
21
21
23
24
25
26
26
28
29
30
30
30
30
34
34
36
37
37
39
40
40
42
43
44
44
44
44
48
48
50
50
50
報酬生活お金を稼ぐ為の手段仕事・仕事がある大変つらい生きる・生きていく生きがい体を動かす・労働しんどい苦しいやりがい疲れる義務楽しい我慢会社働き方改革社会参加イヤだ・辞めたい責任面倒臭いキツイ残業ブラック企業頑張る・頑張り・頑張れストレス正社員・正規雇用(誰かの)役に立つ家族を養う自分の力で稼ぐ・自分の食い扶持を稼ぐ繁忙人生社会の役に立つ過労・過労死時間日常アルバイト・パート・フリーター汗生活費社畜定年税金健康当たり前生涯社会人人との繋がり・コミュニケーション一生懸命ワークライフバランス奴隷サラリーマン
1,042 522 341
284 193 176 160 126 117 111
105 101 84 70 62 52 50 48 46 46 45 45 40 37 34 33 33 32 30 29 29 29 29 28 28 26 23 23 20 18 18 17 16 15 15 15 15 14 14 13 13 13
年度調査結果
働く喜びは自分で増やせると思うか?
年度調査結果
自分で増やせないと思う
71.7%28.3%「働く喜び」は自分で増やせると思う
年度調査結果
どうすれば、 働く喜びを増やすことができるのか?(フリーコメントより抜粋)
「働く喜びをどうしたら増やせるか」という考えは人によってさまざまですが、おも
に6つのまとまりにわけられます。周囲の環境や制度を変えることよりも、自分自
身を変えることで働く喜びが増えると考える人が多く、「お客様・人のため」「コ
ミュニケーション」といった、仕事を通じた他者との関わりもカギになりそうです。
01自分の気持ち
02お客様のため、人のため
03周囲とのコミュニケーション
04自己研鑚・スキルアップ
05目標の設定と達成
06制度・収入などハード面、環境面
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
など
働くことを自分事として考える事で興味がわき、積極的になり、スキルを高めることが出来る。結果、働くことに生きがいを感じる事が出来るようになる。
自分のためはもちろんであるが、他人に喜んでもらうことがすなわち自分自身の喜びであると感じる気持ちを持つことが大事だと思う。日々ご来店のお客様に気を使い、そのお客様がリピーターとなって再びご来店下さった時に働く喜びが得られるので、常に真剣勝負でお客様と向き合うことで働く喜びを増やせると思います。
働く中で自分が誰かに必要とされ、自分の持っている力で満たしてあげることができれば喜びは増える。 働く仲間(同僚)と良い意味での競争、共有感が持てる、助け合える環境がある。職場における自分の役割や立場をきちんと理解して、上司や同僚、顧客とのコミュニケーションをもっと図ることが出来れば、社内に自分の居場所ができ、それによって仕事に対する達成感や、職場での一体感が生まれ、働くということの喜びが増えると思います。
自分の仕事で必要な勉強を少しずつでも始めて、資格を取る。更にスキルアップをする事で、会社に貢献出来ることを増やす。それによって自分の存在意義を見出だすことが出来れば、それが喜びになると思う。自分のスキルを向上させ、周りに安心感と信頼を得る事で自分の存在を生かせる事が出来る。
目標を設定してその目標達成の為にスケジュール管理をして自分の力で困難を乗り越えるシュミレーションを実際に実践する。小さくても良いから自分の目標を日々作る前向きに仕事をとらえて、できたら自分をほめる。
中々希望通りにはいなかいが、自分に似合った職種や職場であれば働く喜びは増やせると思う。プライベートも充実して、楽しい人生を送れれば、仕事もその延長線上で生き生きと楽しく行える。
2013年~2017年
「働くこと」に対する認識の変化
この1年間「働く喜び」を感じていたか(単一回答)
2017年
2016年
2015年
2014年
2013年
(n=5,624)
(n=5,583)
(n=5,503)
(n=11,839)
(n=11,264)
やや感じている非常に感じている 感じている
TOP3計 36.1%
TOP3計 37.4%
TOP3計 37.2%
TOP3計 41.6%
TOP3計 44.2%
21.7
23.9
24.0
24.4
28.5
11.1
10.6
10.0
13.2
12.9
3.3
3.0
3.2
4.0
100%0%
※3.0%未満は値を非表示。
「働く喜び」を実感している人は、2013年以降減少傾向
この1年間「働く喜びの必要度」を感じていたか(単一回答)※3.0%未満は値を非表示。
そもそも働く上で、働く喜びを必要としている人も、2013年以降減少
2017年
2016年
2015年
2014年
2013年
(n=5,624)
(n=5,583)
(n=5,503)
(n=11,839)
(n=11,264)
やや必要だと思うとても必要だと思う 必要だと思う
TOP3計 78.6%
TOP3計 81.7%
TOP3計 83.7%
TOP3計 86.2%
TOP3計 86.8%
28.6
30.0
31.3
27.8
32.6
34.5
34.1
35.4
38.8
38.4
15.5
17.5
17.0
19.6
15.9
100%0%
この1年間「働くつらさ」を感じていたか(単一回答)※3.0%未満は値を非表示。
一方で、「働くつらさ」を感じている人も2013年以降減り続けている
2017年
2016年
2015年
2014年
2013年
(n=5,624)
(n=5,583)
(n=5,503)
(n=11,839)
(n=11,264)
やや感じている非常に感じている 感じている
TOP3計 57.8%
TOP3計 58.1%
TOP3計 58.5%
TOP3計 61.8%
TOP3計 61.2%
27.5
28.2
29.0
31.0
31.4
17.1
16.6
16.9
17.3
17.6
13.2
13.3
12.6
13.5
12.2
100%0%
「働くこと」に対する認識として、ネガティブワードが増加
■「働く」と聞いて思い浮かぶキーワード:全体(単一回答)※働くと聞いて思い浮かぶキーワードの自由回答結果をコード化し、単一回答にて件数を集計。 ※ポジティブなワードは、 ネガティブなワードは 。
2017年
件数
1,042
522
341
284
193
176
160
126
117
111
105
101
84
70
62
52
50
48
46
46
45
45
40
37
34
33
33
32
30
29
29
29
29
28
28
26
23
23
20
18
18
17
16
15
15
15
15
14
14
13
13
13
報酬
生活
お金を稼ぐ為の手段
仕事・仕事がある
大変
つらい
生きる・生きていく
生きがい
体を動かす・労働
しんどい
苦しい
やりがい
疲れる
義務
楽しい
我慢
会社
働き方改革
社会参加
イヤだ・辞めたい
責任
面倒臭い
キツイ
残業
ブラック企業
頑張る・頑張り・頑張れ
ストレス
正社員・正規雇用
(誰かの)役に立つ
家族を養う
自分の力で稼ぐ・自分の食い扶持を稼ぐ
繁忙
人生
社会の役に立つ
過労・過労死
時間
日常
アルバイト・パート・フリーター
汗
生活費
社畜
定年
税金
健康
当たり前
生涯
社会人
人との繋がり・コミュニケーション
一生懸命
ワークライフバランス
奴隷
サラリーマン
ワード順位
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
15
16
17
18
19
19
21
21
23
24
25
26
26
28
29
30
30
30
30
34
34
36
37
37
39
40
40
42
43
44
44
44
44
48
48
50
50
50
n=5,624 2016年
件数
1,199
499
348
284
198
195
160
117
112
98
88
79
77
69
63
50
49
48
41
39
37
36
35
35
35
35
34
33
32
32
32
32
27
25
24
23
21
21
21
20
20
18
17
16
15
15
14
14
13
13
報酬
生活
お金を稼ぐ為の手段
仕事・仕事がある
大変
生きる・生きていく
つらい
体を動かす・労働
しんどい
生きがい
疲れる
苦しい
やりがい
義務
楽しい
我慢
イヤだ・辞めたい
会社
責任
ストレス
生活費
社会参加
面倒臭い
ブラック企業
正社員・正規雇用
残業
頑張る・頑張り・頑張れ
(誰かの)役に立つ
社会の役に立つ
キツイ
アルバイト・パート・フリーター
汗
サラリーマン
家族を養う
人との繋がり・コミュニケーション
繁忙
日常
充実感
人生
自分の力で稼ぐ・自分の食い扶持を稼ぐ
時間
定年
健康
一生懸命
転職
過労・過労死
自立
タウンワーク
社畜
働きたくない
ワード順位
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
15
16
17
18
19
20
21
22
23
23
23
23
27
28
29
29
29
29
33
34
35
36
37
37
37
40
40
42
43
44
45
45
47
47
49
49
n=5,583 2015年
Z報酬
生活
お金を稼ぐ為の手段
仕事・仕事がある
大変
生きる・生きていく
つらい
生きがい
体を動かす・労働
疲れる
しんどい
義務
やりがい
苦しい
我慢
楽しい
会社
責任
正社員・正規雇用
社会参加
面倒臭い
汗
イヤだ・辞めたい
社会の役に立つ
ストレス
日常
(誰かの)役に立つ
繁忙
人生
頑張る・頑張り・頑張れ
キツイ
残業
家族を養う
一生懸命
人との繋がり・コミュニケーション
定年
健康
自分の力で稼ぐ・自分の食い扶持を稼ぐ
時間
生活費
アルバイト・パート・フリーター
サラリーマン
転職
当たり前
充実感
必要
自立
真面目
働きたくない
通勤
ワード順位
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
15
16
17
18
19
20
21
22
23
24
25
26
27
28
28
30
30
32
33
33
35
35
37
37
39
39
41
42
42
44
45
46
47
47
47
50
n=5,503 2014年
ワード順位
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
15
16
17
18
19
20
21
22
23
24
25
26
26
28
29
30
31
32
33
34
34
34
37
37
39
39
41
42
43
44
44
44
44
48
48
50
50
n=11,839 2013年
ワード順位
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
15
16
17
18
19
20
21
22
23
24
25
26
27
28
29
29
29
32
33
34
34
34
37
38
38
40
40
42
43
44
45
46
46
48
48
50
50
50
n=11,264
件数
1,098
524
345
282
197
165
143
136
124
118
97
91
87
86
57
56
51
48
45
44
43
42
40
36
35
31
30
29
29
28
28
26
24
24
23
23
21
21
20
20
19
18
18
17
15
14
13
13
13
12
件数
2,397
1,208
885
597
409
382
295
278
259
230
197
189
186
157
150
132
130
126
101
94
88
86
77
73
72
70
70
69
68
67
60
58
55
49
49
49
45
45
37
37
34
33
32
31
31
31
31
27
27
26
26
報酬
生活
お金を稼ぐ為の手段
仕事・仕事がある
大変
生きる・生きていく
生きがい
つらい
体を動かす・労働
やりがい
疲れる
義務
しんどい
苦しい
我慢
楽しい
会社
正社員・正規雇用
責任
(誰かの)役に立つ
社会参加
汗
社会の役に立つ
面倒臭い
家族を養う
繁忙
ストレス
残業
アルバイト・パート・フリーター
日常
時間
人生
頑張る・頑張り・頑張れ
自分の力で稼ぐ・自分の食い扶持を稼ぐ
キツイ
定年
イヤだ・辞めたい
低賃金・給料が安い・給料が上がらない
人との繋がり・コミュニケーション
生活費
社会人
通勤
一生懸命
健康
家族
サラリーマン
生涯
ハローワーク
社畜
自己実現
税金
件数
2,231
1,092
717
600
484
413
297
262
215
213
191
187
166
150
133
115
114
111
106
86
82
81
77
75
67
65
63
60
59
59
59
56
52
51
51
51
45
39
39
38
38
37
35
34
33
29
29
26
26
24
24
24
報酬
生活
お金を稼ぐ為の手段
仕事・仕事がある
生きる・生きていく
大変
生きがい
体を動かす・労働
つらい
やりがい
義務
疲れる
楽しい
しんどい
苦しい
責任
我慢
会社
正社員・正規雇用
汗
家族を養う
社会の役に立つ
社会参加
面倒臭い
自分の力で稼ぐ・自分の食い扶持を稼ぐ
ストレス
頑張る・頑張り・頑張れ
人生
日常
(誰かの)役に立つ
繁忙
時間
イヤだ・辞めたい
一生懸命
キツイ
アルバイト・パート・フリーター
残業
健康
定年
人との繋がり・コミュニケーション
社会人
サラリーマン
ブラック企業
通勤
生涯
当たり前
生活費
家族
必要
安定
成長
自己実現
「働く喜び」をつくりだす10のトリガー
※「持ち味」「やりたいこと」と学びの関係、
「上司とのコミュニケーション」と「パフォーマンス」「リテンション」の関係については2017年度調査結果より分析
※10のトリガーに関しては、2014年度調査をもとに分析しています。
調査期間:2014.12/15~2014.12/19
有効回答数:11839s
働く喜び調査からわかった「現在の気持ち」に
影響を与えている要因を10のトリガーとして紹介します。
働く喜びが生まれる構造
働く喜び実感
持ち味を生かせる仕事・職場を選択
上司・同僚との密なコミュニケーション期待がある
自分の持ち味を生かせている
持ち味の自覚
やりたいこと自分軸の自覚
仕事・職場選択理由 現状への納得度
自己認識の経験
現在の職場環境
*現在の「気持ち」に影響を与えている要因として、現状の職場環境・仕事選択
理由・過去の経験などを多面的に調査した結果、「自分の持ち味や自分の軸とな
る価値観の自覚」「それらが生かされる仕事・職場を選択していること」「実際に
自分の持ち味が生かせていること」「上司・同僚との密なコミュニケーション・期
待がある職場環境」が、働く喜びに大きな影響を与えていることがわかりました。
今の仕事や職場で「自分ならではの持ち味を生かせているか? 」
「自分の持ち味を生かせているか」どうかは、働く喜びに最も大きな影響を与えています。
「持ち味」のみが明確・「やり
たいこと」のみが明確な人に
比べて、「持ち味」と「やりた
いこと」の両方が明確になっ
ている人の方が、より働く喜
びを実感しており、今の仕事
や職場で「自分の持ち味を生
かせている」と感じています。
「自分のやりたいことは何か?」「自分の持ち味は何か?」両方が明確になっていると、より働く喜びを感じられる
知名度・報酬・社風・社会的意義の大きさ・専門性が生かせるかどうか・自分に合った勤務スタイルかどうか・・・などの選択理由の中で、「持
ち味を生かせる」仕事・職場を選んでいる人が、最も働く喜びを実感しています。また、女性が「社風」で仕事を選択することは、働く喜びの減
少につながっているという傾向も見られました。社風で選択する人は職場環境に敏感な分だけ、わずかな期待とのギャップでもその反動で、
喜びが減少してしまうのではないかと考えられます。
仕事選択:自分の「持ち味」が生かせる仕事を選ぶとGOOD、「社風」での選択は要注意
0%
4.3
3.8
6.0
2.5
非常に感じている 感じている やや
感じているどちらともいえない
あまり感じていない 感じていない 全く
感じていない
全体
「やりたいこと」のみ明確
いずれもなし・・・・・・・・・・
「持ち味」のみ明確・・・・・・
「持ち味」明確 × 「やりたいこと」明確
(n=735)
(n=2519)
(n=1611)
(n=6094)
凡例
10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100%
15.0 26.6 18.7
16.7 30.7 19.5 15.6 8.0 5.6
15.6 29.3 16.5 16.5 8.6 7.6
7.5 21.8 21.5 19.7 12.5 14.6
働く喜び度:この1年間 単位:%(正規雇用・働く喜び「必要・計」回答者)
16.4 9.5 9.5
7.9両方明確・・・・・・・・・・・・・(n=1229) 27.8 29.3 13.0 10.9 5.8 5.3
trigger
trigger
trigger
今の仕事を選ぶ際には、自分の思うようにやらせてもらえるかどうか?ということを重視。また、地に足がついた独自的なベンチャー企業であり、渋谷系のノリで
はない社風、流行には流されないけれど新しい働き方を先進的に取り入れている(在宅、リモートワーク、育休など)ところにも惹かれた。実際に働いてみて、予
想していた以上に好きにやらせてくれる環境であったことや、人とのつながりがとても強く、よい意味で日本企業のよさを残した環境であったことも、嬉しい誤
算。今は、この会社の経営を支える仕事ができた時や社員のモチベーションや働きがいをアップする仕事ができた時に、大きな喜びを感じている。(ビジネスソ
リューションサービス企業・人事 32歳女性)
働く喜びを実感している人の実例エピソード
報酬・安定収入・正当な評価・賞賛の機会・研修機会・経営理念・・・などの職場の特徴の中で、「上司・同僚からの期待や密なコミュニケー
ション」がある職場環境で働いている人が、最も働く喜びを実感しています。同僚と刺激を与え合い頻繁にコミュニケーションをとっているこ
と、上司が自分に期待してくれて新しい経験等の仕事を積極的に任せてくれること、相談に乗ってくれる人・激励してくれる人がいることなど
が職場環境として望ましいようです。
職場環境:報酬や安定収入以上に、上司・同僚からの期待やコミュニケーションの方が大切
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中途も新卒も、「働く喜びが以前よりも増えている」という回答者比率が最も高いのは「現在の職場における勤続1年未満」の人でした。入転
職後1年未満で感じた喜びの特徴は、「人間的に成長しているという実感がある」「信頼できる人がいる」「精一杯働いたという実感がある」
「仕事のおかげで自分らしく生活できている」など。ちなみに入転職後1 年未満で“ 喜びが減った人”の職場環境の特徴は、「上司・同僚から
の期待や密なコミュニケーション」や「協力関係」が少ないということでした。
働く喜びを増やすカギは、入転職後の1年間
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「仕事で失敗・挫折した」人、「リストラ・勤め先の倒産にあった」人、「会社に失望した」人、「大きな病気になった・体をこわした」人でも、その
後あらためて「自分の持ち味や自分の軸となる価値観」を自覚することができた人は、再び働く喜びを実感しているという傾向が見られまし
た。また、「物事の見方などに影響を与えてくれる人との出会い」「上司に感謝された」「資格を取得した」「転職した」「社外の人との交流が増
えた」「社会に貢献できた」といったその後の経験も、気持ちの変化に大きな影響を与えています。
挫折・倒産・会社への失望… 、それでも○○があれば気持ちの変化につながる
自分が立ち上げたプロジェクトの主旨が関係者にうまく伝わらず、一人で突っ走り、その結果プロジェクト自体が頓挫したことは、自分にとっての大きな挫折
だった。この時に先輩が言ってくれた「人は他者からの評価や成功を喜びにしがちだが、変わらない日常に楽しみを感じられる方がよっぽど尊いし、長続きす
る」という言葉にハッとさせられ、自分の仕事観が大きく変わった。今は成果や評価を先走って求めるのではなく、自分を含めた関わる人すべてが納得して、
日々気持ちよく前に進めることを大切にしている。(社会人教育機関・研修講師 34歳男性)
働く上での自分の気持ちに大きな影響を与えているのは、主に「同じ職場の上司・先輩・同僚」、次いで「家族」「自分の力を認めている組織」
でした。同じ職場の上司・先輩・同僚は「知識や技術、ものごとの道理を教えてくれた」「新たな役割や課題を任せて、やらせてくれた」など、自
分を『先導』してくれる存在。家族は「あきらめたり辞めそうな時、気持ちを奮い立たせてくれた」「自分の存在や考えを受け入れ、尊重してく
れた」など、自分を『受容』してくれる存在。これらの存在が、働く喜びに影響を与えています。
自分を「受容してくれる人」と「先導してくれる人」の存在
働く喜びを実感している人の実例エピソード
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高校時代に「社会への関心」を持つこと
働く喜びを自分で「増やせると思う」のは全体の8割で、勤続年数別にみると、
「1年未満」と「30年以上」の85%以上が「増やせると思う」と実感しています。
また「増やせると思う」人の方が「働く喜び度」が高く、「働くつらさ度」は低いという結果が見られます。
働く喜びは自分で創り出せる
「働く喜び実感度」が比較的低い男性ミドル・シニア層(「自分は昇進スピードが早いほう」だと回答した約2割の人を除く)に着目してみると、
「上司・同僚からの期待や密なコミュニケーション」や「意欲の高さ、協力関係」がある職場環境かどうかが、
最も働く喜びに影響を与えています。
「働く喜び実感」がやや低めの男性ミドル・シニア層にとって、大切なのは職場環境
高校時代の「アルバイト」「リーダー経験」「留学」などの経験を通して「社会への関心」を持つことは、
大学での経験以上に、実際に社会に出てからの働く喜びに影響を与えています。
高校2年の時、自分はこれから何のために大学へ進み、何のために就職するのか?ということを改めて疑問に感じて日本中のあちこちを周った。その時に、古き
良き日本の文化や伝統技術が途絶えはじめていることを知って、これを何とかできないか?と考えるようになった。大学時代には、さらに日本中のあちこちを
周って、伝統技術を持つ職人さんたちの話を聞くことができた。自分がやるべきことがだんだん見えてきて、今の仕事につながっている。(和什器メーカー・事
業企画 27歳女性)
中途入社者として既存社員の持っていない視界やアイデアを提示し、それが認められ採用された時や、あらゆる場面で経営者から意見やアイデアを求められ
ることに喜びを感じている。自分にとって重要なのは社長と直属上司の本部長の存在。社長はいい意味でのワンマンで「強烈な責任感」「強烈な社員愛」を持っ
ており、自分が引退するまでのあと数年で「かわいい社員たちに、もっといい会社にしてあげたい」という本気が伝わってきて、その思いに全力で応えたいと
思っている。本部長は、とはいえクセのある社長の真意や意図を、私が誤解したり傷ついたりしないよう翻訳するなど、気を使ってくれる人。円滑で正直なコミュ
ニケーションができるかどうかは、自分のモチベーションにもパフォーマンスにも大いに影響をもたらすと認識している。(広告/コンサルティング・クリエイティ
ブディレクター 48歳男性)
働く喜びを実感している人の実例エピソード
働く喜びを実感している人の実例エピソード
順調に課長に昇進し、さらに出世することを目指していた38歳の時に癌になり、私の人生はこの時点で終わったという思いに駆られた。その後異動となり、新
入社員研修に関わった時に「私がこの時代に生きていた証を新入社員の中に残していこう」と決心。新たに生まれた夢は、多くの人から待ち望まれるような研
修をすることと、私の研修を受けた新入社員が将来活躍すること。さらに、カウンセリング、コーチング、ファシリテーションなど次から次へと自己投資に励んだ
結果、講演依頼は増え続け、実践経験を積むことでまたスキルが身につき、数多くの医療機関からさまざまな講演依頼を受けるように。何としてでも達成した
い夢があるなら何でもチャレンジし続けられることを実感している。(製薬メーカー・企画 52歳男性)
働く喜びを実感している人の実例エピソード
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補足 ※「持ち味」「やりたいこと」と学びの関係
出所)リクルートキャリア「働く喜び調査2017」より作成各項目について、1.あてはまる~5.あてはまらないの5段階で選んでもらった。ここでは、「あてはまる、ややあてはまる」、「どちらともいえない」、「あまりあてはまらない、あてはまらない」の3段階に分類。
自主的に学んでいる
好きなことに関われている
自分の持ち味を活かせている
自主的に学んでいない
39.1
35.9
25.0
41.5
36.2
22.3
20.2
39.3
40.5
22.0
41.9
36.1
あてはまるどちらともえいないあてはまらない
正社員を対象に過去1年間の学び行動を聞いた結果、
約7割の人は自主的に学んでおり、
自主的に学んでいる人の方が(39.1%の人が)、
仕事をする上で「好きなことに関われている」
また、自主的に学んでいる人の方が(41.5%の人が)
「自分の持ち味を生かせている」と感じている。
ということがわかりました。※設問・「現在あなたが自主的におこなっている「学び」について、内訳を教えてください。※学び行動とは、新たな知識を身につける行為、すべてを 指します(1仕事に関連する学び、 2今後やろうとしている仕事に関連する学び、 3仕事には関連しない学び、 4自主的に行っている学びはない」という問いに対して、1~3のいずれかに数値を当てはめた場合を「自主的な学び」とする)※分析 リクルートワークス研究所 http://www.works-i.com/pdf/learningmodel2030.pdf
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補足 ※「上司とのコミュニケーション」と「パフォーマンス」「リテンション」の関係
上司とのコミュニケーションは頻度よりも総量が重要。
上司との雑談の会話時間は職務エンゲージメントに、
意義に関する会話時間は職場エンゲージメントに対して、
それぞれ有効であることがわかりました。
※分析 (株)リクルートキャリア 事業開発室事業開発部ソリューション開発グループ
職務エンゲージメントはパフォーマンスに影響
職場エンゲージメントはリテンションに影響
上司との会話時間(合計)
上司との会話時間
(意義関係) 会社や組織の方針の意義、
自分の役割・目標の意義)
上司との会話時間(相談関係)
自分の過去の経験・持ち味、自分の将来のキャリアプラン、自分の日々の仕事ぶりに対するフィードバック、自分の日々の仕事の悩みに対するアドバイス
上司との会話時間(雑談)
上司との会話頻度
上司との会話時間
(人事考課・査定)
上司との会話時間
(業務関係) 業務報告、
業務指示・進捗確認、会社や組織の方針、自分の役割・目標
職務エンゲージメント(自分ならではの持ち味を
生かすことができていると思う)
職場エンゲージメント
会社エンゲージメント
(今の会社を親しいお友達や
知人に勧めたいと思う)
上司との会話時間は職務エンゲージメント・職場エンゲージメントの双方に対して、1か月あたり5時間までは時間が多いほど正の影響(それ以上の時間は誤差が大きく影響を正確に評価できない)
意義に関する会話は 他の会話より職場エンゲージメントに大きな影響
雑談は他の会話より職務エンゲージメントに大きな影響
(今の組織は自分に合っていると思う)
パフォーマンス(社内の同年代と比べて、昇進スピードが早い方だ)
リテンション(今の会社を1年以内にやめたいと思っている)
働く喜び調査報告書
2018年3月 株式会社リクルートキャリア発行本誌掲載記事の無断転載を禁じます。
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