じれタイプと能率重視の強ねESF」は、耐久重視の弱ね...

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図4 UDC―F シリーズ エンドミル 【広告特集】 2014年 平成26年 7月17日 木曜日 図3 超硬合金の直彫り事例図5 被削材 端部のコバ欠け比較

Transcript of じれタイプと能率重視の強ねESF」は、耐久重視の弱ね...

  • 図4 UDC―F   シリーズ   エンドミル

    OSG

     OSGの「サイレントラフ

    ィングエンドミルシリーズ」

    は、高い防振効果のある外周

    刃の不等リード形状と、底刃

    の不等分割形状を採用したシ

    リーズ。外周刃は切削抵抗を

    低減するラフィング形状を採

    用。主軸動力の小さい機械や

    クランプ状況の悪い場面でも

    効果を発揮する。 

     超硬サイレントラフィング

    エンドミル「SI―WC―R

    ESF」は、耐久重視の弱ね

    じれタイプと能率重視の強ね

    じれタイプの2種類を用意。

    サイズは外径5

    サイズをラインアップ。

    母材は超微粒子超硬合金、潤

    滑性・耐摩耗性に優れるWX

    Lコートが施されている。ま

    た、靭性に優れるハイスサイ

    じんせい

    レントラフィングエンドミル

    「SI―WH―RESF」

    は、外径5

    イズをラインアップ。母材は

    粉末ハイス

    CPM

    で、同

    製品もWXLコートを実施し

    ている。

    さらなる進化で粗から仕上げまで

    エンドミル有力企業の製品・技術〈順不同〉

    住友電気工業

     住友電気工業の超硬エン

    ドミル「GSX MILL

    シリーズ」は、3種類の刃

    数と5種類の刃長の豊富な

    バリエーションで、幅広い

    加工に対応。防振タイプG

    SXVL型」は、不等分割

    ・不等リードを最適化し、

    外周刃に設けた微小丸ラン

    ドを付加したことで、切り

    取り厚さの変動を抑え、耐

    ビビリ性能が向上。高速・

    高送りでも高品位な加工面

    を実現した。ボールタイプ

    GSXB型」は、新コーテ

    ィングと超微粒超硬母材と

    の組み合わせにより、耐熱

    ・耐摩耗性を向上させた。

    独自のポケット形状とポケ

    ットエリア拡大により、切

    りくず排出性も向上し、生

    材から焼き入れ材まで幅広

    いワークで高速・高能率加

    工を実現する。同シリーズ

    は側面加工、溝加工、ラン

    ピング加工、座面拡げ加工、

    ヘリカル加工など、さまざ

    まな加工に対応している。

    ( ) 【広告特集】 2014年 平成26年 7月17日 木曜日   

    図3 超硬合金の直彫り事例(剣山)

     図3はボール半径0・

    ボールエンドミル

    で剣山を模した加工を施

    した事例である。先端径

    0・2

    、深さ5・0

    の超硬合金の

    微細なピンを折損

    させることなく、

    削り出しで形成し

    ている。

    図5 被削材 超硬合金 端部のコバ欠け比較

     工具母材との密着性を

    飛躍的に高めたダイヤモ

    ンドコートエンドミルの

    登場で、超硬合金をサク

    サクと切削することが可

    能となったが、超硬合金

    金型を直彫りで製作する

    にあたっては課題もあっ

    た。その一つは被削材端

    部に欠け

    コバ欠け

    生じる場合があるという

    問題である。もう一つの

    課題は、通常のエンドミ

    ルで焼き入れ鋼を切削す

    る場合に比べて工具寿命

    が少し劣るという問題で

    ある。このため中仕上げ

    では使えるものの、粗加

    工や仕上げ加工では使い

    づらいとの声もあった。

     エンドミルにダイヤモ

    ンドコートを被覆すると

    コート厚の分だけ刃先が

    丸くなり、切れ味が少し

    悪くなる。切れ味の悪い

    工具で切削すると被削材

    端部に大きな応力が加わ

    り、超硬合金の場合、そ

    れがコバ欠けにつなが

    る。また切れ味の悪さは

    工具自身にも大きな負荷

    を与え、ダイヤモンド皮

    膜の剥離を引き起こし、

    工具寿命を短くする。

     当社から最近販売開始

    された「UDC―Fシリ

    ーズエンドミル

    図4

    は、独自開発した特殊処

    特許申請中

    を施し

    て刃先をシャープにし、

    切れ味を高めたものであ

    る。図1―図3の従来品

    UDCシリーズエンド

    ミル

    と同等な切削能率

    を維持しつつ、コバ欠け

    をなくしている。さらに

    従来品に比べて工具寿命

    除去体積

    が3―4倍

    に伸びたとの報告もあ

    り、中仕上げだけでなく

    粗加工から仕上げ加工ま

    で超硬合金の幅広い加工

    に適用できる。

     図5はボール半径0・

    ボールエンドミル

    で平面加工を施し、被削

    材端部のコバ欠けを観察

    した事例である。図5上

    側の写真が被削面、下側

    の写真は端部の側面

    削面に直交した面

    であ

    る。従来品

    UDCB

    では数十

    の大きさの

    コバ欠けが生じているの

    に対し、UDCBFでは

    コバ欠けがなく被削材端

    部がきれいに仕上がって

    いる様子が認められる。

     以上、ダイヤモンドコ

    ートエンドミルを例にし

    て超硬エンドミルの最新

    技術動向について述べ

    た。ここでは超硬合金の

    直彫りを取り上げたが、

    高硬度焼き入れ鋼や耐熱

    合金向けなどのエンドミ

    ルも日々進化している。

    良い製品は良い金型か

    ら、良い金型は良い工具

    から生まれる。良い工具

    を提供することで、東ア

    ジア地域に負けない高付

    加価値のモノづくりに貢

    献していきたいと考えて

    いる。