「学びの道をつくる」社内大学創設始動 SANWA...

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学習 機会 SANWA ACADEMY 「学びの道をつくる」社内大学創設始動 三和建設は「つくるひとをつくる」という経営理念のもと、 社員一人ひとりの成長を経営上の最重点事項 として位置 付けています。 右の図に、当社の人財育成による成長過程を示しました。 図の縦軸は「専門技術力」を表します。 「Ability」=「一人でできる能力」です。 言い換えるならば、「Specialistとしての能力」であり、 「専門知 識」・「専門技 能」などが 該当します。施 工図が 描ける、工程表が描ける、建築の納まりを知っている、な どの能力が当てはまります。 これに対して横軸は「統合力」を表します。 「Competence」=「他者と一緒になって、あるいは周り の力を借りて事を成す能力」です。 「I nte g r atorとしての能力」であり、「マネジメント力」・ 「リーダーシップ」・「人間力」が含まれます。具体的には、 部下や業者を使って施工図を描かせることができる、 協力会社に工程を守らせることができる、社内外の専門 家の力を借りることができる、などの能力が例として挙げ られます。 縦の力、横の力ともにわが社のメンバーには欠かせない 能力であると言えます。 そして図中の曲線は個人としての成長曲線を表します。 それはあたかも飛行機の離陸から巡航へのプロセスを 想起させます。 より遠くを目指すことが、個人として会社としての成 果 に繋がる能力の向上と合致します。 例えば、部下や協力会社に何か仕事をやってもらうにし ても、頼む側に全くの専門能力がなければ周りはついて きません。当社における専門能力は、成果を出すために 求められる統合力を伸ばすための前提です。 離陸直後はまず高度を上げる、すなわち社会人としてス タートした当初は専門能力を優 先して磨く。そしてその 後に統合力を伸ばしていく。 それが三和建設のメンバーに求められる成長曲線のイ メージです。 三和建設の社内大学「SANWA ACADEMY」は、まさに 経営理念にある「ひとづくり」の中核を成す取り組みと いえます。 この学びの機会を積極的に利用し、みんなで成長してい きましょう。 統合力 〈プロデュース力やマネジメント力を発揮して 社内外の人財や情報を組み合わせて成果を上げる力〉 大手ゼネコン 中小ゼネコン Age30 人財成長曲線 『先輩の背中を見て学べ』という旧来の常識を変える。 三和建設株式会社 代表取締役社長 森本尚孝 「 S A N WA A C A D E M Y 」の 魅 力 OJTに依存した育成の問題点 OJTとOFFJTの違い これまで建設業界において若手は、「先輩の背中を見て育て」、 「先輩の技を盗んで学べ」と言われてきました。 しかしこのようなOJTに依存した育成の考え方には、 次のような問題点があります。 個人の資質や経験した環境、あるいは接した先輩によって、 成長のバラつきが大きくなる。 学びが体系的でなくそれぞれの経験に依存したものとなるため、 あるべき原則論や同じ世代の平均的な成長速度からの乖離に 気づくのが遅くなる。 すべての仕事が手探りとなるため、 若手のモチベーションが維持できなくなる可能性がある。 OJT = 機会→学習 「経験値の蓄積」 「武器の入手」 まずいきなり仕事の課題に直面する機会を得て、その課題を解決 するために自分で調べたり周りに聞いたりして学ぶ。 OFFJT = 学習→機会 まず解を学ぶ。その知識を手がかりに課題に接し解決に導いていく。 OJTに偏ることの限界は上記の問題点の通りですが、OFFJTばかり に頼ることもまた問題があります。成長は両方を組み合わせることが 最も効率的であり、要するにバランスが求められます。 「現場」で実践する 「専門技 術力」・「統 合力」を学ぶ 学習⇄機会 OFFJT OJT サイクルで 成長スピードを高める 念願の一級建築士試験合格 複数回目の設計製図試験受験でした。社内 講座では、昨年度の課題を踏まえて上司たち から経験に即した親身なアドバイスを頂きま した。アドバイスを元にエスキース(下絵)の 改善に努めた結果、念願の合格に繋げるこ とができました。今後とも資格に恥じぬよう 日々の業務に取り組み、プロデュース力や マネジメント力を向上させていきたいです。 大阪本店 設計グループ 畑 一成 入社後のステップアップ カリキュラムマップ 先輩社員の一例 建設現場を理解する設計者に さらなるスキルアップ 今後の目標 社会人としての基本、 三和建設社員としての基本 を身につけるための講座を開講 入社時基礎講座 能力開発支援講座 高めたスキルを見える化。 国家資格取得に向けての 専門講座を開講 一級建築士講座 宅地建物取引士講座 建設業経理事務士講座 不動産講座 色 彩・デザイン 講 座 財務講座 理念研修 マナー研修 現場実践教育 建築基礎講座 建 築 物視 察(国内・海 外) PCスキルアップ講座 専門性を高めるための講座を職種ごとに開講 (営業・設計・工事・工務・総務・経理) 「専門技術力」関連講座 多様な関係者・情報を巻き込み、 成果を発揮するための力を養成する講座を開講 「 統 合力 」関 連 講 座 統合力養成講座 情 報 収 集・人 脈 づくり講 座 マネジメント力養 成 講 座 ロジカルシンキング講座 企画力養成講座 リーダーシップ講座 飛行機の離陸のようにより遠くを目指すには、 離陸時に一定の高度が求められる。 設 計 マネジメント講 座 提案力強化研修(ロールプレーイング) 各種申請講座 原価管理講座 実地設計研修(体験型) 施工図研修(体験型) 営業担当 設計担当 工事担当

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Page 1: 「学びの道をつくる」社内大学創設始動 SANWA ACADEMYロジカルシンキング講座 企画力養成講座 リーダーシップ講座 飛行機の離陸のようにより遠くを目指すには、

学習

機会

SANWA ACADEMY「学びの道をつくる」社内大学創設始動

三和建設は「つくるひとをつくる」という経営理念のもと、社員一人ひとりの成長を経営上の最重点事項として位置付けています。右の図に、当社の人財育成による成長過程を示しました。

図の縦軸は「専門技術力」を表します。「Ability」=「一人でできる能力」です。言い換えるならば、「Specialistとしての能力」であり、「専門知識」・「専門技能」などが該当します。施工図が描ける、工程表が描ける、建築の納まりを知っている、などの能力が当てはまります。

これに対して横軸は「統合力」を表します。「Competence」=「他者と一緒になって、あるいは周りの力を借りて事を成す能力」です。「Integratorとしての能力」であり、「マネジメント力」・「リーダーシップ」・「人間力」が含まれます。具体的には、部下や業者を使って施工図を描かせることができる、協力会社に工程を守らせることができる、社内外の専門家の力を借りることができる、などの能力が例として挙げられます。縦の力、横の力ともにわが社のメンバーには欠かせない能力であると言えます。

そして図中の曲線は個人としての成長曲線を表します。それはあたかも飛行機の離陸から巡航へのプロセスを想起させます。より遠くを目指すことが、個人として会社としての成果に繋がる能力の向上と合致します。例えば、部下や協力会社に何か仕事をやってもらうにしても、頼む側に全くの専門能力がなければ周りはついてきません。当社における専門能力は、成果を出すために求められる統合力を伸ばすための前提です。

離陸直後はまず高度を上げる、すなわち社会人としてスタートした当初は専門能力を優先して磨く。そしてその後に統合力を伸ばしていく。それが三和建設のメンバーに求められる成長曲線のイメージです。

三和建設の社内大学「SANWA ACADEMY」は、まさに経営理念にある「ひとづくり」の中核を成す取り組みといえます。この学びの機会を積極的に利用し、みんなで成長していきましょう。

専門技術力〈自分一人でも発揮できる力〉

統 合 力 〈プロデュース力やマネジメント力を発揮して  社内外の人財や情報を組み合わせて成果を上げる力〉

大手ゼネコン

中小ゼネコン

Age30

人財成長曲線

『先輩の背中を見て学べ』という旧来の常識を変える。

三和建設株式会社代表取締役社長 森本尚孝

「SANWA ACADEMY」の魅力

OJTに依存した育成の問題点

OJTとOFFJTの違い

これまで建設業界において若手は、「先輩の背中を見て育て」、「先輩の技を盗んで学べ」と言われてきました。しかしこのようなOJTに依存した育成の考え方には、次のような問題点があります。

個人の資質や経験した環境、あるいは接した先輩によって、成長のバラつきが大きくなる。学びが体系的でなくそれぞれの経験に依存したものとなるため、あるべき原則論や同じ世代の平均的な成長速度からの乖離に気づくのが遅くなる。すべての仕事が手探りとなるため、若手のモチベーションが維持できなくなる可能性がある。

OJT = 機会→学習 「経験値の蓄積」

「武器の入手」

まずいきなり仕事の課題に直面する機会を得て、その課題を解決するために自分で調べたり周りに聞いたりして学ぶ。OFFJT = 学習→機会まず解を学ぶ。その知識を手がかりに課題に接し解決に導いていく。

OJTに偏ることの限界は上記の問題点の通りですが、OFFJTばかりに頼ることもまた問題があります。成長は両方を組み合わせることが最も効率的であり、要するにバランスが求められます。

「現場」で実践する

「専門技術力」・「統合力」を学ぶ

学習⇄機会OFFJTOJT サイクルで

成長スピードを高める

念願の一級建築士試験合格複数回目の設計製図試験受験でした。社内講座では、昨年度の課題を踏まえて上司たちから経験に即した親身なアドバイスを頂きました。アドバイスを元にエスキース(下絵)の改善に努めた結果、念願の合格に繋げることができました。今後とも資格に恥じぬよう日々の業務に取り組み、プロデュース力やマネジメント力を向上させていきたいです。

大阪本店 設計グループ畑 一成

入社後のステップアップ

カリキュラムマップ 先輩社員の一例

施工管理を経験

入  社

設計を経験

社内講座を受講

一級建築士合格

統合力の向上

建設現場を理解する設計者に

さらなるスキルアップ 今後の目標

社会人としての基本、三和建設社員としての基本を身につけるための講座を開講

入社時基礎講座 能力開発支援講座高めたスキルを見える化。国家資格取得に向けての専門講座を開講

一級建築士講座宅地建物取引士講座建設業経理事務士講座不動産講座色彩・デザイン講座財務講座

理念研修マナー研修現場実践教育建築基礎講座建築物視察(国内・海外)PCスキルアップ講座

専門性を高めるための講座を職種ごとに開講(営業・設計・工事・工務・総務・経理)

「 専門 技 術力」関連講 座

多様な関係者・情報を巻き込み、成果を発揮するための力を養成する講座を開講

「 統 合力」関連講 座

統合力養成講座情報収集・人脈づくり講座マネジメント力養成講座

ロジカルシンキング講座企画力養成講座リーダーシップ講座

飛行機の離陸のようにより遠くを目指すには、離陸時に一定の高度が求められる。

設計マネジメント講座提案力強化研修(ロールプレーイング)

各種申請講座

原価管理講座

実地設計研修(体験型)

施工図研修(体験型)

営業担当

設計担当

工事担当